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特許7349579カスタムコネクタを備えたリアルタイムケーブルアセンブリコンフィギュレータ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-13
(45)【発行日】2023-09-22
(54)【発明の名称】カスタムコネクタを備えたリアルタイムケーブルアセンブリコンフィギュレータ
(51)【国際特許分類】
   G06F 30/18 20200101AFI20230914BHJP
   G06F 30/12 20200101ALI20230914BHJP
   G06F 113/16 20200101ALN20230914BHJP
【FI】
G06F30/18
G06F30/12
G06F113:16
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2022547122
(86)(22)【出願日】2021-02-08
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-23
(86)【国際出願番号】 IB2021050986
(87)【国際公開番号】W WO2021161145
(87)【国際公開日】2021-08-19
【審査請求日】2022-08-02
(31)【優先権主張番号】62/972,075
(32)【優先日】2020-02-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】591043064
【氏名又は名称】モレックス エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100116207
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 俊明
(74)【代理人】
【識別番号】100096426
【弁理士】
【氏名又は名称】川合 誠
(72)【発明者】
【氏名】スコット コネリー
(72)【発明者】
【氏名】アビラッシュ バンダル
【審査官】松浦 功
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-016119(JP,A)
【文献】特開2011-242961(JP,A)
【文献】特開2017-027315(JP,A)
【文献】特開2002-056040(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2009/0040223(US,A1)
【文献】米国特許第04870591(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 30/00 -30/398
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータディスプレイ上でのケーブルアセンブリ製品のグラフィックレンダリングを、前記ケーブルアセンブリ製品をフィルタリング及び検証することによって、略リアルタイムで生成するための方法であって、
サーバデバイスにおいて、ユーザクライアントデバイスから、文字区切り入力ファイル内の前記ケーブルアセンブリ製品のパラメータの選択を受信することであって、
該パラメータの選択が、
コンピュータ支援設計(CAD)テンプレートアセンブリと、
前記ケーブルアセンブリ製品のコネクタに対応するコネクタファミリーの選択と、
前記ケーブルアセンブリ製品のコネクタに関連付けられたパラメータと、
前記ケーブルアセンブリ製品のケーブルスタイルの選択と、を示す
受信することと、
前記サーバデバイスによって、略リアルタイムで、前記パラメータの選択を検証するように構成された自動化バックグラウンドスレッドを実行することであって、
該自動化バックグラウンドスレッドが、
CADテンプレートアセンブリを決定し、
前記文字区切り入力ファイルに示される前記コネクタファミリーの選択及び前記ケーブルスタイルの選択に基づいて、複数のコネクタファミリーに対応する予め検証されたコネクタのテーブルレコードをフィルタリングして、フィルタリングされたテーブルレコードを決定し、
該フィルタリングされたテーブルレコードを走査して、前記ケーブルアセンブリ製品のコネクタに関連付けられたパラメータと一致する一致したテーブルレコードを見つけ、
該一致したテーブルレコードに基づいて、各コネクタに関連付けられたモデルパラメータを決定する、
実行することと、
前記サーバデバイスによって、前記CADテンプレートアセンブリ及び前記コネクタに関連付けられたモデルパラメータに基づいて、前記ケーブルアセンブリ製品のデジタルモデルを生成することと、
前記サーバデバイスによって、前記ケーブルアセンブリ製品のデジタルモデルに基づいて、前記ケーブルアセンブリ製品のグラフィック設計ファイルを生成して、前記ユーザクライアントデバイス上に表示することと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記ケーブルアセンブリ製品のデジタルモデルを生成することが、
前記サーバデバイスに関連付けられたメモリから、前記コネクタに関連付けられたモデルパラメータに基づいて、コネクタ部品ファイルを検索することと、
該コネクタ部品ファイルを前記CADテンプレートアセンブリに追加することと、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ケーブルアセンブリ製品のパラメータの選択は、前記ケーブルアセンブリ製品の前記コネクタを接続するケーブルに関連付けられたパラメータを更に示し、
前記自動化バックグラウンドスレッドが、前記ケーブルに関連付けられたパラメータに基づいて、前記ケーブルに関連付けられたモデルパラメータを決定し、
前記ケーブルアセンブリ製品のデジタルモデルを生成することが、前記ケーブルに関連付けられたモデルパラメータに更に基づいて、前記ケーブルアセンブリ製品のデジタルモデルを生成することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ケーブルに関連付けられたモデルパラメータが、
前記ケーブルに関連付けられたワイヤ形状と、
前記コネクタに対応するピン間のピン対構成と、
前記ケーブルに関連付けられたバンドリング形状と、を示す、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記パラメータの選択が、前記ユーザクライアントデバイス上で実行されるクライアント側スクリプトコードによって、前記ユーザクライアントデバイスで検証される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記サーバデバイスによって、前記ユーザクライアントデバイスに、前記ケーブルアセンブリ製品のグラフィック設計ファイルを送信することを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記サーバデバイスによって、前記ケーブルアセンブリ製品の資材表(BOM)を生成することを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記サーバデバイスによって、製造施設に関連付けられたコンピューティングデバイスに、前記ケーブルアセンブリ製品の組み立て及び輸送のために前記グラフィック設計ファイル及びBOMを送信することを更に含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記グラフィック設計ファイルが、前記ケーブルアセンブリ製品の3次元モデルファイルを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記グラフィック設計ファイルが、前記ケーブルアセンブリ製品の2次元画像ファイルを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
ディスプレイ上のケーブルアセンブリ製品のグラフィックレンダリングを、前記ケーブルアセンブリ製品をフィルタリング及び検証することによって略リアルタイムで生成するためのシステムであって、該システムが、
コンピュータ可読命令を記憶するメモリを備えるユーザデバイスであって、前記命令が、前記ユーザデバイスの少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記ユーザデバイスが、
該ユーザデバイスに関連付けられたディスプレイ上のグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を介して、文字区切り入力ファイル内のケーブルアセンブリ製品のパラメータの選択を受信し、
該パラメータの選択が、
コンピュータ支援設計(CAD)テンプレートアセンブリと、
前記ケーブルアセンブリ製品のコネクタに対応するコネクタファミリーの選択と、
前記ケーブルアセンブリ製品のコネクタに関連付けられたパラメータと、
前記ケーブルアセンブリ製品のケーブルスタイルの選択と、を示し、
前記パラメータの選択に基づいて、文字区切り入力ファイルを生成し、
サーバデバイスに、前記文字区切り入力ファイルを送信する、
ユーザデバイスと、
コンピュータ可読命令を記憶するメモリを備えるサーバデバイスであって、前記命令が、前記サーバデバイスの少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記サーバデバイスが、
略リアルタイムで、前記パラメータの選択を検証するように構成された自動化バックグラウンドスレッドを実行し、
該自動化バックグラウンドスレッドが、
CADテンプレートアセンブリを決定し、
前記文字区切り入力ファイルに示される前記ファミリーの選択及び前記ケーブルスタイルの選択に基づいて、複数のコネクタファミリーに対応する予め検証されたコネクタのテーブルレコードをフィルタリングして、フィルタリングされたテーブルレコードを決定し、
該フィルタリングされたテーブルレコードを走査して、前記ケーブルアセンブリ製品のコネクタに関連付けられたパラメータと一致する一致したテーブルレコードを見つけ、
該一致したテーブルレコードに基づいて、各コネクタに関連付けられたモデルパラメータを決定し、
前記CADテンプレートアセンブリ及び前記コネクタに関連付けられたモデルパラメータに基づいて、前記ケーブルアセンブリ製品のデジタルモデルを生成し、
前記ケーブルアセンブリ製品のデジタルモデルに基づいて、前記ケーブルアセンブリ製品のグラフィック設計ファイルを生成する、サーバデバイスと、
を備える、システム。
【請求項12】
第2のコンピュータ可読命令が、実行されると、前記ケーブルアセンブリ製品の前記デジタルモデルを生成することを、
第2のメモリから、前記コネクタに関連付けられた前記モデルパラメータに基づいて、コネクタ部品ファイルを検索することと、
該コネクタ部品ファイルを前記CADテンプレートアセンブリに追加することと、によって行う、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記ケーブルアセンブリ製品のパラメータの選択は、前記ケーブルアセンブリ製品のコネクタを接続するケーブルに関連付けられたパラメータを更に示し、
前記自動化バックグラウンドスレッドが、前記ケーブルに関連付けられたパラメータに基づいて、前記ケーブルに関連付けられたモデルパラメータを決定し、
第2のコンピュータ可読命令が、実行されると、更に前記ケーブルに関連付けられたモデルパラメータに基づいて前記ケーブルアセンブリ製品のデジタルモデルを生成することによって、前記ケーブルアセンブリ製品のデジタルモデルを生成する、請求項11に記載のシステム。
【請求項14】
前記ケーブルに関連付けられたモデルパラメータが、
前記ケーブルに関連付けられたワイヤ形状と、
前記コネクタに対応するピン間のピン対構成と、
前記ケーブルに関連付けられたバンドリング形状と、を示す、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記GUIが、前記ユーザデバイス上で実行されるクライアント側スクリプトコードを備え、前記ユーザデバイスが、
前記パラメータの選択を受信し、
前記パラメータの選択を検証する、
ように構成されている、請求項13に記載のシステム。
【請求項16】
前記クライアント側スクリプトコードが、1つ以上の他のパラメータのユーザ選択に基づいて、前記GUI上に提示されたパラメータオプションをフィルタリングすることによって、前記パラメータの選択を検証するように構成されている、請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
コンピュータ実行可能な命令を記憶する有形コンピュータ可読媒体であって、前記命令が、プロセッサによって実行されると、
ユーザクライアントデバイスから、文字区切り入力ファイル内のケーブルアセンブリ製品のパラメータの選択を受信することであって、
該パラメータの選択が、
コンピュータ支援設計(CAD)テンプレートアセンブリと、
前記ケーブルアセンブリ製品のコネクタに対応するコネクタファミリーの選択と、
前記ケーブルアセンブリ製品のコネクタに関連付けられたパラメータと、
前記ケーブルアセンブリ製品のケーブルスタイルの選択と、を示す
受信することと、
略リアルタイムで、前記パラメータの選択を検証するように構成された自動化バックグラウンドスレッドを実行することであって、
該自動化バックグラウンドスレッドが、
CADテンプレートアセンブリを決定し、
前記文字区切り入力ファイルに示される前記ファミリーの選択及び前記ケーブルスタイルの選択に基づいて、複数のコネクタファミリーに対応する予め検証されたコネクタのテーブルレコードをフィルタリングして、フィルタリングされたテーブルレコードを決定し、
該フィルタリングされたテーブルレコードを走査して、前記ケーブルアセンブリ製品のコネクタに関連付けられたパラメータと一致する一致したテーブルレコードを見つけ、
該一致したテーブルレコードに基づいて、各コネクタに関連付けられたモデルパラメータを決する、
実行することと、
前記CADテンプレートアセンブリ及び前記コネクタに関連付けられた前記モデルパラメータに基づいて、前記ケーブルアセンブリ製品のデジタルモデルを生成することと、
前記ケーブルアセンブリ製品の前記デジタルモデルに基づいて、前記ケーブルアセンブリ製品のグラフィック設計ファイルを生成して、前記ユーザクライアントデバイス上に表示することと、
を行わせる、有形コンピュータ可読媒体。
【請求項18】
前記命令が、実行されると、前記ケーブルアセンブリ製品の前記デジタルモデルを生成することが、
メモリから、前記コネクタに関連付けられたモデルパラメータに基づいて、コネクタ部品ファイルを検索することと、
前記コネクタ部品ファイルを前記CADテンプレートアセンブリに追加することと、を行わせる、請求項17に記載の有形コンピュータ可読媒体。
【請求項19】
前記ケーブルアセンブリ製品のパラメータの選択は、前記ケーブルアセンブリ製品のコネクタを接続するケーブルに関連付けられたパラメータを更に示し、
前記自動化バックグラウンドスレッドが、前記ケーブルに関連付けられたパラメータに基づいて、前記ケーブルに関連付けられたモデルパラメータを決定し、
前記命令が、実行されると、前記ケーブルに関連付けられたモデルパラメータに更に基づいて前記ケーブルアセンブリ製品のデジタルモデルを生成させることによって、前記ケーブルアセンブリ製品のデジタルモデルを生成することを行わせる、請求項17に記載の有形コンピュータ可読媒体。
【請求項20】
前記ケーブルに関連付けられたモデルパラメータが、
前記ケーブルに関連付けられたワイヤ形状と、
前記コネクタに対応するピン間のピン対構成と、
前記ケーブルに関連付けられたバンドリング形状と、を示す、請求項19に記載の有形コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2020年2月10日に出願された米国仮出願第62/972,075号の利益を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
(発明の分野)
本明細書に記載の態様は、概して、物理的アセンブリのためのコネクタで有形ケーブルワイヤをカスタマイズするための方法、デバイス、及びシステムに関し、より具体的には、ユーザ構成可能なケーブルアセンブリの図面及び3次元(3D)モデルの検証及び自動生成に関する。
【背景技術】
【0003】
ケーブル及びケーブルアセンブリは、信号及び電力伝送の目的のために広範囲の産業にわたって使用される。多くの企業は、カスタマイズされたケーブルアセンブリを設計及び製造するためのサービスを提供する。しかしながら、ユーザがカスタマイズされたケーブルアセンブリを構成することを可能にするための既存の技術は、非効率的で時間がかかる。ユーザは、ケーブルアセンブリのためのラフスケッチ又は要件説明を提供することができ、次いで、エンジニアは、手動で3Dモデル及びケーブルアセンブリの図面を作成することができる。時間集約的であることに加えて、ケーブルアセンブリの要件が正確ではない、及び/又は互いに相容れないというリスクがある。
【0004】
本開示の態様は、コネクタを有するケーブルアセンブリの構成及び組み立てに関連する1つ以上の問題に対処し、その問題を克服する効率的な及び/又は柔軟な技術的解決策を提供する。
【発明の概要】
【0005】
様々な例示的な実施形態の以下の説明では、添付の図面を参照するが、添付の図面は、本明細書の一部を形成し、例示として、本開示の態様が実施され得る様々な実施形態が示されている。本開示の範囲から逸脱することなく、他の実施形態を利用することができ、構造的及び機能的修正を行うことができることを理解されたい。要素間の様々な接続が以下の説明で論じられることに留意されたい。これらの接続は一般的であり、別途指定されない限り、直接的であっても間接的であってもよく、本明細書はこの点で限定的であることを意図するものではないことに留意されたい。実装形態は、以下の特徴のうちの1つ以上及び他の特徴を含んでいてもよい。
【0006】
ケーブルアセンブリ製品をフィルタリング及び検証することによって、コンピュータディスプレイ上のケーブルアセンブリ製品のグラフィックレンダリングを略リアルタイムで生成するための方法、デバイス、及びシステムが開示される。本方法は、サーバデバイスにおいて、ユーザクライアントデバイスから、ケーブルアセンブリ製品のパラメータの選択を受信することを含み得る複数の動作を含む。パラメータの選択は、文字区切り入力ファイル内にあってもよい。いくつかの実施形態では、パラメータの選択は、コンピュータ支援設計(CAD)テンプレートアセンブリ、ケーブルアセンブリ製品のコネクタに対応するコネクタファミリーの選択、ケーブルアセンブリ製品のコネクタに関連付けられたパラメータ、ケーブルアセンブリ製品のケーブルスタイルの選択、及び/又はケーブルアセンブリ製品の他の特性のうちの1つ以上を示す。本方法は、サーバデバイスによって、略リアルタイムで、パラメータの選択を検証するように構成された自動化バックグラウンドスレッドを実行する工程を更に含むことができる。いくつかの実施形態では、自動化バックグラウンドスレッドは、様々な動作を実行することができ、様々な動作は、限定するものではないが、CADテンプレートアセンブリを決定することと、文字区切り入力ファイルに示されるコネクタファミリーの選択及びケーブルスタイルの選択に基づいて、(例えば、フィルタリングされたテーブルレコードを決定するために)複数のコネクタファミリーに対応する予め検証されたコネクタのテーブルレコードをフィルタリングすることと、フィルタリングされたテーブルレコードを走査して、ケーブルアセンブリ製品のコネクタに関連付けられたパラメータと一致する一致したテーブルレコードを見つけることと、一致したテーブルレコードに基づいて、各コネクタに関連付けられたモデルパラメータを判定することと、を含む。コンピュータディスプレイ上でケーブルアセンブリ製品のグラフィックレンダリングを生成するための方法は、サーバデバイスによって、CADテンプレートアセンブリ及びコネクタに関連付けられたモデルパラメータに基づいて、ケーブルアセンブリ製品のデジタルモデルを生成することと、サーバデバイスによって、ケーブルアセンブリ製品のデジタルモデルに基づいて、ケーブルアセンブリ製品のグラフィック設計ファイルを生成して。ユーザクライアントデバイス上に表示することと、を更に含むことができる。したがって、本開示の範囲及び添付の特許請求の範囲は、特定の前述の実施形態に限定されないことが理解されよう。本明細書に記載の範囲から逸脱することなく、他の実施形態を利用することができ、構造的及び機能的修正を行うことができることを理解されたい。更に、前述の説明は、いくつかの工程の性能を列挙する方法を説明する。特段の記載がない限り、方法内の1つ以上の工程は必要とされない場合があり、1つ以上の工程は、記載されたものとは異なる順序で実行されてもよく、1つ以上の工程は、実質的に同時に形成されてもよい。様々な態様は他の実施形態が可能であり、様々な異なる方法によって実行又は実施することが可能である。
【0007】
これらの特徴を、他の多くの特徴と共に、以下でより詳細に論じる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示は、例として示され、添付図面に限定されるものではなく、ここにおいて、同様の参照番号は類似の要素を示す。
【0009】
図1】1つ以上の例示的な配置による、カスタマイズされたケーブルアセンブリの構成のための例示的な方法を示す。
図2】1つ以上の例示的な配置による、カスタマイズされたケーブルアセンブリの構成のための例示的な方法を示す。
図3】1つ以上の例示的な配置による、ケーブルアセンブリの第1の端部で使用されるコネクタに関連付けられたパラメータを選択するための例示的なグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を示す。
図4】1つ以上の例示的な配置による、ケーブルアセンブリに関連付けられたケーブルに関連付けられたパラメータを選択するための例示的なGUIを示す。
図5】1つ以上の例示的な配置による、ケーブルアセンブリの第2の端部で使用されるコネクタに関連付けられたパラメータを選択するための例示的なGUIを示す。
図6】1つ以上の例示的な配置による、ケーブルアセンブリの配線ピンアウトに関連付けられたパラメータを選択するための例示的なGUIを示す。
図7】1つ以上の例示的な配置による、ケーブルアセンブリに関連付けられた他のパラメータを選択するための例示的なGUIを示す。
図8】1つ以上の例示的な配置による、ケーブルアセンブリモデルの生成のためにケーブルコネクタパラメータを提出するための例示的なGUIを示す。
図9】1つ以上の例示的な配置による、ケーブルアセンブリに対応する3次元(3D)モデル及び2次元(2D)図面の例示的な生成を示す。
図10】本明細書に記載の1つ以上の例示的な構成による例示的なコンピューティングデバイスを示す。
図11】1つ以上の例示的な配置によるケーブル構成のための例示的なシステムを示す。
図12A】1つ以上の例示的な配置による例示的なケーブルアセンブリを示す。
図12B】1つ以上の例示的な配置による例示的なケーブルアセンブリを示す。
図13A】1つ以上の例示的な配置による、ケーブルアセンブリに対応する仕様を入力するために使用され得るユーザデバイスにおける例示的なGUIを示す。
図13B】1つ以上の例示的な配置による、ケーブルアセンブリに対応する仕様を入力するために使用され得るユーザデバイスにおける例示的なGUIを示す。
図13C】1つ以上の例示的な配置による、ケーブルアセンブリに対応する仕様を入力するために使用され得るユーザデバイスにおける例示的なGUIを示す。
図13D】1つ以上の例示的な配置による、ケーブルアセンブリに対応する仕様を入力するために使用され得るユーザデバイスにおける例示的なGUIを示す。
図13E】1つ以上の例示的な配置による、ケーブルアセンブリに対応する仕様を入力するために使用され得るユーザデバイスにおける例示的なGUIを示す。
図13F】1つ以上の例示的な配置による、ケーブルアセンブリに対応する仕様を入力するために使用され得るユーザデバイスにおける例示的なGUIを示す。
図13G】1つ以上の例示的な配置による、ケーブルアセンブリに対応する仕様を入力するために使用され得るユーザデバイスにおける例示的なGUIを示す。
図13H】1つ以上の例示的な配置による、ケーブルアセンブリに対応する仕様を入力するために使用され得るユーザデバイスにおける例示的なGUIを示す。
図14】1つ以上の例示的な配置による、GUIを介したユーザ入力に基づいて、ユーザデバイス又はウェブサーバによって生成される例示的なデータファイルを示す。
図15】1つ以上の例示的な配置による、ケーブルアセンブリモデルを生成するための例示的な方法を示す。
図16】1つ以上の例示的な配置による、ケーブルアセンブリモデルの第1のコネクタに関連付けられたモデルパラメータを決定するための例示的な方法を示す。
図17】1つ以上の例示的な配置による、ケーブルアセンブリモデルの第2のコネクタに関連付けられたモデルパラメータを決定するための例示的な方法を示す。
図18】1つ以上の例示的な配置による、ケーブルアセンブリモデルに関連付けられたピンアウト構成を決定するための手順に関連する詳細を示す。
図19】1つ以上の例示的な配置による、ケーブルアセンブリモデルに関連付けられた配線形状を決定するための手順に関連する詳細を示す。
図20】1つ以上の例示的な配置による、ケーブルアセンブリモデルに関連付けられたバンドリング形状を決定するための手順に関連する詳細を示す。
図21】1つ以上の例示的な配置による、資材表(BOM)及び配線図を含む例示的な2D図面を示す。
図22】1つ以上の例示的な配置による、ケーブルアセンブリモデルに基づくコンピュータ支援設計(CAD)アプリケーションによって生成された3Dモデルの例示的なグラフィックレンダリングを示す。
【0010】
特定の実施形態が図面に例示され、図面に関して説明されているが、当業者は、本明細書に開示される実体の検討後、添付の特許請求の範囲の趣旨及び範囲から逸脱することなく様々な修正を考案し得ることが想定される。したがって、本開示及び添付の特許請求の範囲は、図面に例示され、図面に関して論じられた特定の実施形態に限定されるものではなく、修正及び他の実施形態は、本開示及び添付図面の範囲内に含まれることが意図されることが理解されるであろう。更に、本明細書の説明及び関連する図面は、要素及び/又は機能の特定の例示的組み合わせの文脈における例示的な実施形態を説明しているが、要素及び/又は機能の異なる組み合わせは、本発明の範囲及び添付の特許請求の範囲から逸脱することなく、代替的な実施形態によって提供されてもよいことを理解されたい。本明細書に記載の範囲から逸脱することなく、他の実施形態を利用することができ、構造的及び機能的修正を行うことができることを理解されたい。更に、前述の説明は、いくつかの工程の性能を列挙する方法を説明する。特段の記載がない限り、方法内の1つ以上の工程は必要とされない場合があり、1つ以上の工程は、記載されたものとは異なる順序で実行されてもよく、1つ以上の工程は、実質的に同時に形成されてもよい。様々な態様は他の実施形態が可能であり、様々な異なる方法によって実行又は実施することが可能である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本開示の態様は、ケーブルアセンブリの構成に関連する問題に対処し、その問題を克服する効率的かつ柔軟な技術的解決策を提供する。特に、本開示の1つ以上の態様は、ユーザ入力に基づくケーブルアセンブリのためのコンピュータ支援設計(CAD)データの効率的な、自動化された、略リアルタイムの生成に関する。各種実施例はケーブル、コネクタ、及びケーブルアセンブリを指すが、本開示はそのように限定されない。むしろ、本明細書に記載のシステム及び方法は、ワイヤハーネス及び他のユーザ構成可能システムの構成及び組み立てを更に企図する。一部は顧客であり得るユーザが、略リアルタイムで注文製造品のカスタマイズ、検証、組み立て、輸送の指示を行うことを可能にするオンラインのクラウドベースのツールが企図される。
【0012】
本開示の様々な態様によれば、ケーブルアセンブリの構成のための方法、装置、及びシステムが開示される。ユーザは、(例えば、オンラインポータルを介して)ケーブルアセンブリに関連付けられる仕様を入力することができる。仕様は、ケーブル構成プラットフォームによってアクセスされ得るデータファイル(例えば、カンマ区切り値(CSV)ファイル、又は任意の他の形式に対応するデータファイルなどの文字区切りファイル)を生成するために使用することができる。ケーブル構成プラットフォームは、データファイルに基づいて、ケーブルアセンブリの3Dモデルの生成に使用されるテンプレートファイルを決定することができる。テンプレートファイルは、コンピュータ支援設計(CAD)又はコンピュータ支援製造(CAM)アプリケーションに関連付けることができる。ケーブル構成プラットフォームは、データファイルに基づいて、ケーブルアセンブリ(例えば、コネクタ、ケーブルなど)の様々な部品を決定し、3Dモデルにそれらの部品を含むことができる。ケーブル構成プラットフォームは、データファイル内の情報に基づいて、ピンアウト構成、ワイヤ形状、バンドリングモデル形状などを生成することができる。ケーブル構成プラットフォームは、1つ以上の追加の動作を実行することができる。例えば、ケーブル構成プラットフォームは、3Dモデルのエクスポート、3Dモデルに基づく2D図面の生成、資材表の生成、配線図の生成などを行うことができる。よって、本明細書の様々な実施例は、カスタマイズされたケーブルアセンブリモデル及びその関連情報を時間効率的に生成及び送達するために使用され得るユーザインターフェース及び関連する方法、デバイス、及び/又はシステムを説明する。
【0013】
本出願が優先権出願日の利益を主張する米国仮出願第62/972,075号で説明されるように、図1図9は、本明細書に開示される1つ以上の実施形態による例示的な方法及びグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を示す。図1及び図2は、カスタマイズされたケーブルアセンブリの構成のための2つの代替プロセスを示す。図2は、図1と比較して、より自動化されたプロセスのバージョンを示す。図1に示すように、ユーザデバイスは、ケーブルアセンブリに対応する構成入力を送信することができ、次いで、それを使用して、ケーブルアセンブリの3Dモデル及び図面を生成することができる。図2に示すように、サーバは、構成入力に基づいて、3Dモデル及びケーブルアセンブリの図面を生成することができる。サーバは、生成されたモデル及び/又は図面をユーザデバイスに送信することができる。構成入力は、図3A図3Jを参照して説明したように、GUIを介してユーザによって入力され得る様々な仕様に対応することができる。
【0014】
図3~7は、ユーザデバイスにおいて、ケーブルアセンブリに関連付けられた仕様を入力するために使用され得るインターフェース(例えば、ウェブインターフェース)からのスクリーンショットを示す。1つのそのような工程は、図3に示されており、ケーブルアセンブリの第1の端部で使用されるコネクタのタイプ/ファミリー、及び選択されるコネクタに関する更なる情報(例えば、ハウジングタイプ、列の数、回路の数、端子めっき)を選択することを含む。
【0015】
別のそのような工程は、図4に示されており、インターフェースを介して、ケーブルアセンブリ内のケーブルに関する情報(例えば、ワイヤゲージ(例えば、米国ワイヤゲージ(AWG)、ケーブルスタイル、ケーブル長)を選択することを含む。別のそのような工程は、図5に示されており、ケーブルアセンブリの第2の端部で使用されるコネクタのタイプ/ファミリー、及び選択されるコネクタに関する更なる情報(例えば、ハウジングタイプ、列の数、回路の数、端子めっき)を選択することを含む。この工程はまた、(図3に示すように)ケーブルアセンブリの第1の端部で使用されるコネクタに関して行われた選択を反映する迅速な選択を可能にし得る。
【0016】
別のそのような工程は、図6に示されており(典型的には、任意の順序で実行され得る図3図5に示される工程の完了後)、配線ピンアウトを選択/定義することを含む。配線ピンアウトは、使用されるコネクタの異なるポート間の接続と、使用されるワイヤ色とを定義することができる。
【0017】
別のそのような工程は、図7に示されており、ケーブルアセンブリに使用されるバンドリングのタイプ(例えば、ケーブル結束、テープ、織編組、熱収縮チューブ)を含むアセンブリオプションを選択することを含む。ラベルをケーブルアセンブリに付与することができ、インターフェースは、ユーザがラベルに含まれるテキストを入力することを可能にし得る。ユーザはまた、ケーブルアセンブリに関する更なる情報を追加するためのオプションを有することができる。
【0018】
図8に示すように、図3図7に示す工程の完了後、ユーザはインターフェースを介して要求を提出することができ、(図1に示すように、手動処理のために、入力ケーブル仕様を伴う電子メール通知をチームに送信する、又は図2に示すように、自動処理のために、入力ケーブル仕様を伴う電子メール通知をチームに送信し、サーバに保存させることによって)CAD構成プロセスを開始することができる。
【0019】
図9に示すように、提出されたケーブル仕様に基づいて、3Dモデル、2D図面及び表を、CAD/CAMアプリケーションによって(例えば、サーバによる自動処理に基づいて、又は1つ以上の他のユーザによる手動処理に基づいて)生成することができる。3D及び2D図面及び表は、3Dモデル及び/又は2D図面を含むCADテンプレートをロードすることによって生成することができる。いったんCADテンプレートがロードされると、ユーザのケーブル仕様がCADテンプレートに読み取られることによって、(図1に示すように、チームによる手動処理によって、又は図2に示すように、より自動化された処理のためにサーバ上に保存された構成によって)3Dモデル、2D図面、及び表を更新して生成することができる。従来の方法とは全く異なり、自動処理は、グラフィックレンダリングの略リアルタイム生成を提供する。一実施例では、既存の3Dモデル及び2D図面は、文字区切り入力ファイルに収集されたユーザ選択によって提供される仕様に基づいて修正/更新される。3D及び2D図面及び表は、完成すると、(例えば、電子メールを介して、及び/又はユーザデバイスのインターフェース上に表示するために)ユーザに送信することができる。
【0020】
前述の実施例は、文字区切り入力ファイルを参照するが、いくつかの実施例では、ファイルは、他の方法でフォーマット化される、例えば、他の方法で区切られ、名前-値対又は他のフォーマットで配置することができる。更に、前述の生成は、最終ユーザ入力をシステムに受信した後、相応の時間量なしに出力を生成することによって、略リアルタイムで行うことができる。3Dモデル及び/又は2D図面の手動作成を必要とする従来のシステムとは対照的に、本明細書に開示されるシステムは、略完全に自動化された様式で生成を実行するため、略リアルタイムで機能すると考えられる。いくつかの実施例では、サーバデバイスは、入力ファイルの受信から数秒以内に出力を生成することができる。他の実施例では、サーバデバイスは、要求をキューに入れて、入力ファイルの受信から数分以内に出力を生成することができる。いくつかの実施例では、15分未満の範囲は、略リアルタイムであると見なされ得る。
【0021】
図10は、本明細書に記載の1つ以上の例示的な配置による例示的なコンピューティングデバイス1000を示す。例示的なコンピューティングデバイス1000は、ケーブルアセンブリに関連付けられた様々なパラメータを(例えば、ユーザインターフェースを介して)入力し、パラメータに基づいて、3Dモデル、図面などを生成するために使用され得るユーザデバイスであってもよい。例示的なコンピューティングデバイス1000は、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、スマートフォン、タブレット、又はネットワーク1024に接続されたデバイス、アプリケーション、及び/又はシステムによって提供される様々な機能と通信及び/又はアクセスするために使用され得る任意の他のタイプのコンピューティングデバイスであってもよい。
【0022】
コンピューティングデバイス1000は、1つ以上のプロセッサ1004及びメモリ1018(例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)など)を含むことができる。メモリ1018に記憶された1つ以上のプログラム/モジュールは、プロセッサ1004によって実行されるとき、コンピューティングデバイス1000に、本明細書に記載の1つ以上の機能を実行させる。コンピュータ1000は、他のデバイスに結合する、及び/又は他のデバイスと統合することができる。例えば、コンピュータ1000は、表示デバイス1012、キーボード1016、及び/又はカーソル制御デバイス1020(例えば、マウス、ポインティングデバイス、ペン及びタブレット、タッチスクリーン、マルチタッチデバイスなど)などの入力/出力(I/O)デバイスに結合する、又は統合することができる。入力デバイス(例えば、キーボード1016、カーソル制御デバイス1020など)を使用して、表示デバイス1012上に表示される各種GUIと相互作用することができる。例えば、入力デバイスは、(例えば、図3図7を参照して説明されるように)ケーブルアセンブリに関連付けられた仕様を入力するために使用することができる。
【0023】
TX/RXモジュール(複数可)1008は、ネットワーク1024に接続された1つ以上の他のデバイスと通信するために使用することができる。コンピューティングデバイス1000は、任意の有線通信プロトコル(複数可)、無線通信プロトコル(複数可)、開放型システム間相互接続(OSI)モデルの1つ以上の層に対応する1つ以上のプロトコル(例えば、ローカルエリアネットワーク(LAN)プロトコル、米国電気電子工学協会(IEEE)802.11WIFIプロトコル、第三世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)セルラープロトコル、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)など)を使用することができる。
【0024】
コンピューティングデバイス1000の1つ以上のプロセッサ(例えば、プロセッサ(複数可)1004)は、メモリ1018に記憶された機械可読命令を実行するように構成することができる。メモリ118は、1つ以上のプロセッサによって実行されるときに、コンピューティングデバイス1000に、本明細書に記載の1つ以上の機能を実行させる命令を有する1つ以上のプログラムモジュール/エンジン、及び(ii)1つ以上のプログラムモジュール/エンジン及び/又は1つ以上のプロセッサによって使用され得る情報を記憶及び/又は他の方法で保持することができる1つ以上のデータベースを含むことができる。1つ以上のプログラムモジュール/エンジン及び/又はデータベースは、コンピューティングデバイス1000の異なるメモリユニットに、及び/又はコンピューティングデバイス1000を形成する及び/又は他の方法で構成することができる異なるコンピューティングデバイスによって記憶及び/又は保持することができる。例えば、メモリ1018は、GUIエンジン1018-1、オペレーティングシステム1018-2、アプリケーション1018-3、及びデータベース(複数可)1018-4を有する、記憶する、及び/又は含むことができる。
【0025】
一配置では、アプリケーション1018-3及び/又はオペレーティングシステム1018-2は、入力及びコマンドを受け入れ、そのような入力及びコマンド、並びにアプリケーション1018-3及び/又はオペレーティングシステム1018-2に対応する命令に基づいて、出力及び結果を提供することができる。アプリケーション1018-3は、CAD/CAMアプリケーション(例えば、SIEMENS NX、CATIA、CREO、AUTODESK INVENTOR、SOLIDWORKS、及び/又は同様のもの)、及び/又は(例えば、CAD/CAMアプリケーションに関連付けられた)モデルファイルを修正してケーブルアセンブリのモデルを生成するために使用され得るアプリケーションプログラミングインターフェース(API)を含むことができる。例えば、APIは、ケーブルアセンブリの仕様を検証し、ケーブルアセンブリ仕様の入力に基づいて、テンプレートモデルを修正して、要求されたケーブルアセンブリのモデルを生成することができる。ケーブル構成データベース118-2は、テンプレートモデル、(例えば、ケーブルアセンブリに使用され得る様々な部品に関連付けられた)生成されたモデルなどを記憶することができる。
【0026】
ディスプレイ1012は、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)、プロジェクタ、プラズマディスプレイ、陰極線(CRT)ディスプレイなどを含むがこれらに限定されない任意のタイプのディスプレイを備えることができる。1つ以上の配置では、ディスプレイ1012は、コンピューティングデバイス1000と統合することができる。1つ以上の配置では、ディスプレイ1012は、コンピューティングデバイス1000による処理のための情報を入力するために使用され得るタッチセンサー式スプレイであってもよい。
【0027】
様々なインターフェース(例えば、GUI)は、ディスプレイ1012上に提示する、提示、更なる処理、及び/又は動作のために別のデバイスに提供することができる。ディスプレイ1012を介して表示される(例えば、GUIに対応する)画像/ビデオは、グラフィカルユーザインターフェース(GUI)エンジン1018-1によって提供することができる。GUIエンジン1018-1は、オペレーティングシステム1018-2及び/又はアプリケーション1018-3によって生成されたデータ及び/又は情報に基づいて、表示画像を決定することができる。GUIエンジン1018-1は、入力(例えば、キーボード1018、カーソルコントロール1020、タッチセンサー式ディスプレイなどの入力デバイスを介した入力)を更に受信し、アプリケーション1018-3によって処理するためにこの情報を転送する、及び/又はこの情報をデータベース1018-4に記憶することができる。
【0028】
図11は、1つ以上の例示的な構成によるケーブル配置のための例示的なシステムを示す。例示的なシステムは、通信ネットワーク1108を介して1つ以上のサーバ1112に接続された1つ以上のクライアントデバイス1104を含むことができる。クライアントデバイス1104は、図10を参照して説明したように、コンピューティングデバイス1000と同様であってもよい。例えば、クライアントデバイス1104は、ケーブルアセンブリに関連付けられた仕様を提供するためにGUIと対話するために使用され得るI/Oデバイスを含むことができる。サーバ1112は、1つ以上のコンピューティングデバイス及び/又は他のコンピュータ構成要素(例えば、プロセッサ、メモリ、通信インターフェース)を含むことができる。本明細書で更に説明されるように、クライアントデバイス1104は、ケーブルアセンブリの仕様をサーバ1112に提供するために使用することができ、その後、本明細書で更に説明されるように、ケーブルアセンブリの3Dモデル及び図面を生成することができる。
【0029】
ネットワーク1108を使用して、クライアントデバイス1104をサーバコンピュータ906に接続することができる。ネットワーク1108は、イーサネット、同軸ケーブル、無線通信、無線周波数(RF)などを利用して、クライアントデバイス1104とサーバ1112を接続することができる。ネットワークは、任意の有線通信プロトコル(複数可)、無線通信プロトコル(複数可)、開放型システム間相互接続(OSI)モデルの1つ以上の層に対応する1つ以上のプロトコル(例えば、ローカルエリアネットワーク(LAN)プロトコル、米国電気電子工学協会(IEEE)802.11WIFIプロトコル、第三世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)セルラープロトコル、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)など)を利用することができる。図11の例示的なシステムは、ネットワーク1108を介して接続された異なるデバイスと共有される、リソース(例えば、ストレージ、プロセッサ、アプリケーション、メモリ、インフラストラクチャなど)を有するクラウドベースのコンピューティングシステムに対応することができる。
【0030】
サーバ1112は、ウェブサーバ、アプリケーションサーバ、及び/又はデータベースサーバを含むことができる。サーバ1112における1つ以上のプロセッサ1120は、サーバ1112に関連付けられたメモリに記憶された機械可読命令を実行するように構成することができる。メモリは、1つ以上のプロセッサによって実行されるときに、コンピューティングデバイスに、本明細書に記載の1つ以上の機能を実行させる命令を有する1つ以上のプログラムモジュール/エンジン、及び(ii)1つ以上のプログラムモジュール/エンジン及び/又は1つ以上のプロセッサによって使用され得る情報を記憶及び/又は他の方法で保持することができる1つ以上のデータベースを含むことができる。1つ以上のプログラムモジュール/エンジン及び/又はデータベースは、サーバ1112の異なるメモリユニットに、及び/又はサーバ1112を形成及び/又は他の方法で含むことができる異なるコンピューティングデバイスによって、記憶及び/又は保持することができる。例えば、メモリは、アプリケーション/API1128及びデータベース1132を有する、記憶する、及び/又は含むことができる。
【0031】
本出願は、クライアントデバイス1104によって提供される仕様に基づいて3Dモデル及び図面を生成するために使用され得るCAD/CAMアプリケーション(例えば、SIEMENS NX、CATIA、CREO、AUTODESK INVENTOR、SOLIDWORKS、及び/又は同様のもの)を含むことができる。APIを使用して、(例えば、CAD/CAMアプリケーションに関連付けられた)モデルファイルを修正して、ケーブルアセンブリのモデルを生成することができる。例えば、APIは、ケーブルアセンブリの仕様を検証し、ケーブルアセンブリ仕様の入力に基づいて、テンプレートモデルを修正して、要求されたケーブルアセンブリのモデルを生成することができる。データベース1132は、(例えば、ケーブルアセンブリに使用され得る様々な部品に関連付けられた)テンプレートモデル、生成されたモデルなどを記憶することができる。
【0032】
クライアントデバイス1104は、ウェブブラウザを使用して、サーバ1112と通信することができる。ウェブブラウザは、MICROSOFT INTERNET EXPLORER/EDGE、MOZILLA FIREFOX、OPERA、APPLE、SAFARI、GOOGLE CHROMEなどのプログラムであってもよく、クライアントデバイス1104は、ユニフォームリソースロケータ(URL)にアクセスすることによって、ウェブサーバと通信することができる。あるいは、クライアントデバイス1104は、(例えば、プラグインとして、ウェブブラウザに、又はスタンドアロンアプリケーションとしてインストールされた)アプリケーションを使用して、サーバ1112と通信することができる。
【0033】
コンピューティングデバイス1000及び/又はサーバ1112を参照して説明したような、アプリケーション、API、オペレーティングシステムなどの機能を実行する様々な命令は、非一時的なコンピュータ可読媒体(例えば、ジップドライブ、フロッピーディスクドライブ、ハードドライブ、CD-ROMドライブ、テープドライブなど)で具現化することができる。1つ以上の配置では、コンピューティングデバイス1000及び/又はサーバ1112は、ユーザインターフェースを介して入力を受信し、受信された入力を1つ以上の他のコンピューティングデバイスに通信することができる任意のタイプのコンピューティングデバイスであってもよい。例えば、コンピューティングデバイス1000及び/又はサーバ1112は、場合によっては、サーバコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、スマートフォンなどであってもよく、及び/又はそれらを含んでもよく、それらは、1つ以上のプロセッサ、メモリ、通信インターフェース、記憶デバイス、及び/又は他の構成要素から構成することができる。コンピューティングデバイス1000及び/又はサーバ1112のいずれか及び/又は全て、及び/又はコンピューティング環境1100内の他のデバイス/システムは、場合によっては、特定の機能を実行するように構成された専用コンピューティングデバイスであってもよい、及び/又はそれを含んでもよい。
【0034】
図12A及び図12Bは、1つ以上の例示的な配置による例示的なケーブルアセンブリを示す。図12Aは、ケーブル1215によって連結された2つのコネクタ(例えば、コネクタA1205及びコネクタB1210)を備える例示的なケーブルアセンブリ200を示す。コネクタAは、ピン1220を備え、コネクタBは、ピン1225を備える。ピン1220の数量は、ピン1225の数量に等しくてもよく、又は等しくなくてもよい。ケーブルアセンブリは、ケーブルの各端部に2つ以上のコネクタを備えることができる。図12Bは、3つのコネクタを備えた例示的なケーブルアセンブリ1250を示す。コネクタA1255のピン1275は、ケーブル1270を介して、コネクタB1 1260及びコネクタB2 1265のそれぞれのピン1280及びピン1285に接続することができる。例えば、ピン1275のうちの第1のピンのセットは、ピン1280に接続し、ピン1275のうちの第2のピンのセットは、ピン1285に接続することができる。図12Aは2つのコネクタを示し、図12Bは3つのコネクタを示すが、本開示は、本明細書に開示されるコンピュータシステムによる例示的な配置が、1つ以上のケーブル及び/又は中間構成要素と連結された任意の適切な数のコネクタを表示するように構成され得ることを企図している。例えば、一実施形態では、4つのコネクタは、図12Bと同様に配置されたケーブルワイヤと通信可能に結合され得るが、第4のコネクタのための追加の分岐を有する。
【0035】
本明細書で更に説明されるように、ケーブルアセンブリの様々なパラメータは、ユーザデバイス(例えば、コンピューティングデバイス1000又はクライアントデバイス1104)上に表示されるように、ユーザによって(例えば、グラフィカルユーザインターフェース(GUI)を介して)定義することができる。例えば、ユーザは、ケーブルの長さ、コネクタにおけるピンの数量、コネクタのタイプ、ケーブルのタイプ、異なるコネクタのピン間のマッピングなどを構成することができる。ユーザデバイス又はサーバは、定義されたパラメータに基づいて、ケーブルアセンブリの3Dモデル及び/又は図面を生成することができる。
【0036】
図13A図13Hは、ケーブルアセンブリに対応する仕様を入力するために使用され得るユーザデバイスにおける例示的なGUIを示す。一配置では、例示的なGUIは、ユニフォームリソースロケータ(URL)を介してユーザデバイスでアクセスし得るウェブアプリケーションに対応することができる。別の配置では、例示的なGUIは、ユーザデバイス上にインストールされ得るソフトウェアアプリケーションに関連付けることができる。GUIは、ケーブルアセンブリ内のコネクタ及びケーブルに関連付けられた様々な仕様を入力するために使用することができる。
【0037】
図13A図13Cは、ケーブルアセンブリ内の第1のコネクタ(例えば、コネクタA1205などのコネクタA)に対応する情報を入力するための例示的なGUI1300を示す。図13Aに示すように、第1のコネクタに関連付けられた様々なパラメータは、GUI1300を介して入力することができる。パラメータは、コネクタ(例えば、MICRO-FIT、CLIK-MATE、DURACLIKなど)のファミリー1305、コネクタ内のポートの列1310の数量、コネクタに関連付けられた回路1315の数量、ハウジングタイプ1320(例えば、プラグタイプ又はレセプタクルタイプ)、及び/又は端子めっき1325(例えば、スズ、金など)を含む。各ポートは、対応する回路に関連付けることができる。コネクタに対応する画像1330は、パラメータのユーザ入力に基づいて表示することができる。
【0038】
GUI1300は、パラメータの各々に対して(例えば、ドロップダウンメニューを介して)選択のための複数のオプションを提示することができる。特定のパラメータの選択に利用可能であり得るオプションは、他のパラメータに対応する選択に基づいてフィルタリングすることができる。例えば、選択され得る回路1315の数量は、コネクタの選択されたファミリー1305及び列1310の数量に依存することができる。単一列を有するMICRO-FITコネクタファミリーに対応するコネクタについて、例えば、回路の数量は、2~11の値に制限することができる。ドロップダウンメニュー内の無効なオプションは、GUI1300内でグレーアウトされてもよく、及び/又は他の方法で選択不可にされてもよい。
【0039】
図13A図13Hを参照して説明したような様々なGUIは、ユーザデバイスに関連付けられたプロセッサによって実行されるように、クライアント側スクリプトコードに基づく選択のためのオプションを提示することができる。ユーザデバイス上で実行されるJAVASCRIPTコード(又は任意の他のクライアント側スクリプトコード)は、他のパラメータに対応する選択に基づいてGUIを介して提示されるオプションをフィルタリングすることができる。JAVASCRIPTコードは、選択されたパラメータが有効である(例えば、ケーブルアセンブリに対して選択された他のパラメータと互換性がある)ことを保証するようにユーザ選択を検証することができる。
【0040】
図13B及び図13Cは、GUI1300を介して、ケーブルアセンブリ内の第1のコネクタに関連付けられた他のパラメータの選択を示す。図13Bは、第1のコネクタの列の数量の例示的な選択を示す。例えば、プラグ型ハウジングを備えたMICRO-FITコネクタファミリーに対応するコネクタは、単一列又は二重列で構成することができる。図13Cは、第1のコネクタの端子めっきの例示的な選択を示す。例えば、MICRO-FITコネクタファミリーに対応するコネクタは、金又はスズの端子めっきで構成することができる。
【0041】
図13D及び図13Eは、ケーブルアセンブリ内のケーブル(例えば、図12Aに示されるようなケーブル1215)に対応する情報を入力するための例示的なGUI1330を示す。GUI1330は、GUI1300を介して第1のコネクタに関連付けられたパラメータのユーザ選択後にユーザデバイスに表示することができる。ケーブルに関連付けられた利用可能なオプションは、他の選択(例えば、図13A図13Cに示されるような第1のコネクタに対して行われる選択)に基づいてフィルタリングすることができる。図13Dは、ケーブルに使用される導体のワイヤゲージ(例えば、米国ワイヤゲージ(AWG))の例示的な選択を示す。GUI1330は、例えば、(例えば、図13Aに示されるような)MICRO-FITコネクタファミリーの選択に基づいて、選択に利用可能なAWG(AWG18、20、22、24、26、及び28)を表示することができる。図13Eは、ケーブルに対応するケーブルスタイルの例示的な選択を示す。異なるケーブルスタイルは、異なる動作電圧及び/又は温度に対応し得る。GUI1330はまた、ケーブルの長さを入力するためにも使用することができる。
【0042】
図13F図13Hは、ケーブルアセンブリ内の第2のコネクタ(例えば、コネクタB1210などのコネクタB)に対応する情報を入力するための例示的なGUI1350を示す。GUI1330は、(GUI1300を介して)第1のコネクタに関連付けられたパラメータのユーザ選択及び/又は(GUI1330を介して)ケーブルに関連付けられたパラメータのユーザ選択後に、ユーザデバイスに表示することができる。第1のコネクタと同様に、第2のコネクタに関連付けられた様々なパラメータ(例えば、コネクタファミリー、列の数量、回路の数量、ハウジングタイプ、端子めっきなど)を定義することができる。特定のパラメータの選択に利用可能であり得るオプションは、GUI1300を介して入力されるパラメータに基づくことができる。例えば、(例えば、図13Aに示すように)GUI1300を介したMICRO-FITコネクタファミリーの選択に基づいて、第2のコネクタのコネクタファミリーの利用可能なオプションは、0.093”、KK396、L1NK396、MICRO-FIT、及びMINI-FITであってもよい。MICRO-FITコネクタ(例えば、CLIK-MATE、DURACLIKなど)と互換性がないコネクタファミリーは、GUI1350内でグレーアウトされてもよく、及び/又は他の方法で選択不可にされてもよい。
【0043】
加えて、図13A図13Cを参照して説明されるように、第2のコネクタの特定のパラメータの選択に利用可能であり得るオプションは、第2のコネクタの他のパラメータに対応する選択に基づいてフィルタリングすることができる。図13G及び図13Hは、GUI1350を介して、ケーブルアセンブリ内の第2のコネクタに関連付けられた他のパラメータの選択を示す。図13Gは、第1のコネクタの列の数量の例示的な選択を示す。例えば、プラグ型ハウジングを備えたMICRO-FITコネクタファミリーに対応するコネクタは、単一列又は二重列で構成することができる。図13Hは、第2のコネクタの端子めっきの例示的な選択を示す。例えば、MICRO-FITコネクタファミリーに対応するコネクタは、金又はスズの端子めっきで構成することができる。第2のコネクタのラッチ特徴は、第2のコネクタのポートの上又は下に配向することができる。GUI1350は、ラジオボタン1355を使用してラッチ機能の向きを選択するために使用することができる。
【0044】
図13Iは、第1のコネクタ及び第2のコネクタのピンアウト構成を定義するための例示的なGUI1360を示す。ピンアウト構成は、第2のコネクタ内のポートに接続する第1のコネクタ内のポートを指定することができる。第1のコネクタ及び第2のコネクタのポートレイアウトは、選択されたコネクタファミリー及び/又はハウジングタイプに基づくことができる。第1のコネクタのポートレイアウト1365は、第2のコネクタにおけるポートレイアウト1370と異なっていてもよい。例えば、第1のコネクタの第1のポート(例えば、ポートA1)は、第1のコネクタの左下にあってもよく、第2のコネクタの第1のポート(例えば、ポートB1)は、第2のコネクタの右下にあってもよい。
【0045】
ユーザは、第1のコネクタのポートが第2のコネクタの同じポート番号を有するポートに接続されている「1対1マッピング」を選択することができる。例えば、第1のコネクタのポート1(例えば、ポートA1)は、第2のコネクタのポート1(例えば、ポートB1)に接続することができ、第1のコネクタのポート2(例えば、ポートA2)は、第2のコネクタのポート2(例えば、ポートB2)に接続することができる。あるいは、ユーザは、連結される第1のコネクタ及び第2のコネクタのポートを手動で選択することもできる。図13Jは、ケーブルアセンブリに使用されるバンドリングタイプを定義するために使用され得る例示的なGUI1375を示す。GUI1375はまた、ケーブルアセンブリのラベルを設定するために使用することができる。
【0046】
ユーザデバイスは、(例えば、図13A図13Jを参照して説明されるように)ユーザ選択されたパラメータを含むデータファイル(例えば、カンマ区切り値ファイル)を生成することができる。あるいは、(例えば、URLを介してアクセス可能な)ウェブアプリケーションがパラメータを入力するために使用される配置では、ウェブアプリケーションに関連付けられたウェブサーバは、データファイルを生成することができる。データファイルは、データベース(例えば、データベース1132)に記憶することができる。データファイルは、ケーブルコンフィギュレータシステム(例えば、NXケーブルコンフィギュレータシステム又は他のケーブルコンフィギュレータシステム)について、ユーザによって構成されるように、パラメータを書換するために使用することができる。一配置では、ケーブルコンフィギュレータシステムは、本明細書に記載の様々な実施例に従って3Dモデル及び図面を生成し得るカスタム自動化バックグラウンドアプリケーション(例えば、NX自動化バックグラウンドアプリケーション/スレッド又は他の自動化バックグラウンドアプリケーション/スレッド)を含むことができる。
【0047】
図14は、1つ以上の例示的な配置による、GUIを介したユーザ入力に基づいて、ユーザデバイス又はウェブサーバによって生成される例示的なデータファイルを示す。例示的なデータファイルは、ユーザ情報1404、データファイルの位置1408、テンプレート部分インジケータ1412、コネクタA入力1416、ケーブル入力1420、コネクタB入力1424、ピンアウト構成入力1428、ラベル入力1432、及び/又はバンドリング入力1436のうちの1つ以上を含むケーブル入力を示すことができる。生成されたデータファイルは、ケーブルコンフィギュレータアプリケーションによってアクセスされ得る安全なデータベースに移動させることができる。一実施例では、テンプレート部分インジケータ1412は、ユーザによって入力され、システムのグラフィカルユーザインターフェースによって受信された仕様に基づく。ケーブルアセンブリを定義するテンプレート(例えば、CADテンプレート)を決定することができる。例えば、1対1である2コネクタ構成では、構成/CADテンプレートは、定義された範囲のAWG/ケーブルスタイル、及び特定のセットのコネクタファミリーを含むことができる。別の実施例では、構成/CADテンプレートは、異なるAWG及びケーブルスタイル及び/又はコネクタファミリー要件を有する異なる2コネクタ構成で構成することができる。本開示は、コネクタレイアウトパターン(例えば、xレイアウト、+レイアウト、又は他のレイアウト)に基づいて、異なるCAD/構成テンプレートを有するN対Nコネクタ構成を企図する。
【0048】
ユーザ情報1404は、ケーブルアセンブリ仕様と共にユーザデバイスにおいて入力することができる。位置1408は、データベースに記憶されたデータファイルに関連付けられた経路を示すことができる。テンプレート部分識別子1412は、指定されたケーブルアセンブリの生成に使用されるケーブルアセンブリテンプレートを示すことができる。ケーブルアセンブリテンプレートは、CAD/CAMアプリケーションに対応することができる。例えば、CAD/CAMアプリケーションがSIEMENS NXである場合、ケーブルアセンブリテンプレートは、一実施例では、NXテンプレート部分であり得る。
【0049】
コネクタA入力1416は、コネクタのファミリー、コネクタのハウジングタイプ、コネクタの列の数量、コネクタの回路の量、及び/又はコネクタの端子めっきを示すことができる。ケーブル入力1420は、ケーブルのワイヤゲージ、ケーブルに対応するケーブルスタイル、及び/又はケーブルに対応するケーブルの長さを示すことができる。コネクタB入力は、コネクタのファミリー、コネクタのハウジングタイプ、コネクタの列の数量、コネクタの回路の量、及び/又はコネクタの端子めっきを示すことができる。ピンアウト構成入力1428は、コネクタAに関連付けられたポートとコネクタBに関連付けられたポートとの間のマッピング/ルーティングを示すことができる。ピンアウト構成入力1428は、ポートを接続するワイヤに関連付けられた色を更に示すことができる。ラベル入力1432は、ケーブルアセンブリの図面で使用されるべきラベルテキストを示すことができる。バンドリング入力1436は、アセンブリに使用されるバンドリングのタイプ(例えば、ケーブル結束、織編組、熱収縮チューブ、テープなど)を示すことができる。
【0050】
(例えば、ユーザデバイス又はサーバで実行される)ケーブルコンフィギュレータアプリケーションを使用して、生成されたデータファイルに基づいてケーブルアセンブリモデル(及び他の関連付けられたファイル及び/又はデータ)を生成することができる。アプリケーションは、データファイルを読み取り、解析して、ケーブルアセンブリ入力を決定することができる。CADテンプレートモデル/部分は、データファイル内の指示に基づいて決定し、(例えば、SAP製品ライフサイクル管理(PLM)システムに関連付けられた)データベースからダウンロードし、(例えば、CAD/CAMアプリケーションに関連付けられている)バックグラウンドセッションで開くことができる。アプリケーションは、ケーブルアセンブリ入力に基づいて、様々なモデルパラメータ(例えば、NXパラメータ又は他のパラメータ)を決定することができる。アプリケーションは、モデルパラメータに基づいて、コネクタを追加し、(例えば、CADテンプレートモデルに関連付けられた)CADテンプレートモデルパラメータを更新して、ケーブルアセンブリを生成することができる。
【0051】
CADテンプレートモデルパラメータ内のプログラミングロジックは、モデルパラメータを使用して、コネクタ表から一致するコネクタ部品番号をフィルタリングし、選択することができる。次いで、アプリケーションは、コネクタ部品を(例えば、SAPPLMシステムに関連付けられた)データベースからダウンロードし、コネクタ部品をCADテンプレートに追加することができる。コネクタの寸法及びコネクタのコネクタポートシーケンスを定義するモデルパラメータは、コネクタ表に基づいて決定することができる。次に、アプリケーションは、(例えば、入力パラメータに示されるような)配線ピンアウト構成/色をモデルパラメータに読み込むことができる。コネクタポート及び寸法を定義するモデルパラメータを使用して、CADテンプレートモデルパラメータ内のプログラミングロジックは、コネクタポート間のワイヤ形状をルーティングし、色をワイヤ形状に割り当てることができる。アプリケーションは、追加のモデルパラメータを更に使用して、CADテンプレートモデル内のバンドリング形状を作成することができる。
【0052】
CADテンプレートモデルが更新された後、アプリケーションは、3Dデジタルモデルファイル(例えば、.stpファイル又は任意の他の形式に対応する3Dデータファイル)を生成することができる。アプリケーションは、更に、2D顧客図面、資材表、及び/又は配線図を生成することができる。プログラムは、生成されたファイルを、ユーザデバイス及び/又はサーバによってアクセスされ得るデータベース内に記憶する。図15図20は、ケーブルコンフィギュレータアプリケーションの動作に関連付けられた追加の詳細を説明する。
【0053】
図15は、1つ以上の例示的な配置による、ケーブルアセンブリモデルを生成するための例示的な方法を示す。例示的な方法1500は、サーバコンピュータ(例えば、サーバ1112)を参照して説明されているが、他の実施例では、方法1500の1つ以上の動作(又は方法1500の全体)は、ユーザデバイス(例えば、コンピューティングデバイス1000、又はクライアントデバイス1104)において実行することができる。
【0054】
サーバは、ケーブルコンフィギュレータアプリケーションを実行して、データファイル(例えば、図14を参照して説明されるようなデータファイル)に基づいて、ケーブルアセンブリモデル、図面、及び/又は他のファイルを生成することができる。ケーブルコンフィギュレータアプリケーションは、CAD/CAMアプリケーションのバックグラウンドで実行され、ケーブルアセンブリモデルを生成するためのCAD/CAMアプリケーションとインターフェースしうる自動化バックグラウンドスレッドであってもよい。
【0055】
工程1504で、サーバは、データファイル1502(例えば、CSVファイルなどの文字区切りファイル)にアクセスすることができる。データファイル1502は、ユーザ入力に基づいて生成され、図14のデータファイル1400を参照して説明されるような情報を含むことができる。工程1506で、サーバは、データファイル1400に対応するパラメータ(例えば、入力)を読み取り、ケーブルアセンブリモデルの生成のための入力としてそれらを使用することができる。
【0056】
自動化バックグラウンドスレッドは、APIライブラリ1512(例えば、NX APIライブラリ又は他のAPIライブラリ)に関連付けることができる。APIライブラリ1512は、1つ以上のCADテンプレート部分ファイルを有するデータベース(例えば、SAP PLMシステムに関連付けられた)を更に含むことができる。工程1508で、自動化バックグラウンドスレッドは、データファイルによって示されるテンプレート部分インジケータに基づいて、CADテンプレート部分ファイル名を決定することができる。例えば、データファイル1400を参照すると、CADテンプレート部分ファイルは、「2003800000PSM」であり得る。サーバは、自動化バックグラウンドスレッドを使用して、CADテンプレート部分ファイル1514を検索し、更に、工程1516で、CADテンプレート部分ファイル1514に対応するCADテンプレートアセンブリを(例えば、CADアプリケーションを使用して)開く/アクセスすることができる。
【0057】
CADテンプレート部分ファイルは、ケーブルアセンブリモデルを生成するために使用され得る複数のCADモデルパラメータを含むことができる。CADモデルパラメータは、モデル入力パラメータ及びデータパラメータに基づいて決定することができる。モデル入力パラメータは、(例えば、図13A図13Jを参照して説明したようにGUIを介して)ユーザデバイスの入力に基づいて決定することができる。データパラメータは、ハウジングタイプ、端子めっき、ケーブルスタイル、列の数量、及び各コネクタファミリーによって使用され得るコネクタ回路の数量の予め検証された組み合わせを含むテーブルレコードを含むことができる。データパラメータは、CADモデルパラメータを操作/更新し、CADモデルパラメータに基づいてモデル形状を修正/更新するためのプログラミングロジックを更に含むことができる。
【0058】
工程1518で、自動化バックグラウンドスレッドは、ケーブルアセンブリ入力に基づいて(例えば、ユーザデバイスから受信される)CADモデル入力パラメータを更新することができる。自動化バックグラウンドスレッドは、プログラミングロジックを使用して、CADモデル入力パラメータを更新することができる。例えば、CADモデル入力パラメータは、コネクタA入力1416、コネクタB入力1424、ケーブル入力1420、及び/又は図14を参照して説明される他の入力に基づいて更新することができる。CADモデル入力パラメータは、コネクタAモデル入力パラメータ(例えば、コネクタA入力1416)、コネクタBモデル入力パラメータ(例えば、コネクタB入力1424)、ピン対及びワイヤ色モデル入力パラメータ(例えば、ピン構成入力1428)などを含むことができる。本明細書で更に説明するように、CADモデル入力パラメータは、CADテンプレートアセンブリに関連付けられたCADモデルパラメータを決定するために使用することができる。自動化バックグラウンドスレッドを使用して、CADモデル入力パラメータを検証し、検証に基づいて、CADモデルパラメータを決定することができる。CADモデルパラメータに基づいて、CADアプリケーションはCADテンプレートアセンブリを更新して、ケーブルアセンブリに対応するCADモデルを生成することができる。例えば、入力パラメータは、コネクタBが必要とされるかどうかなど、どのモデルパラメータが特定の入力に使用されるかを決定する(例えば、コネクタBがシングルエンドに設定される場合、ユーザがコネクタBを必要としないことを意味する)。シングルエンドである場合、配線ピンアウト1360は必要とされず、それに応じてワイヤが1-Nにルーティングされ、例えば、ピンA1はBnにルーティングされ、AnはB1にルーティングされる。一方、コネクタBが必要とされる場合、配向、バンドリングオプション、及び他のバンドリングパラメータに対応する入力が受信される。いくつかの実施例では、入力パラメータにエラーが発生した場合、入力が入力ファイル中で欠落している場合、又は入力モデルパラメータが無効又は欠落した入力を受信する場合、プロセスは、エラーメッセージをサーバプロセスに戻す。
【0059】
工程1526で、自動化バックグラウンドスレッドは、コネクタAモデル入力パラメータに基づいてコネクタA CADモデルパラメータを決定することができる。図16は、コネクタAモデルパラメータを決定するための(例えば、工程1526で実行される)例示的な方法を示す。工程1602で、自動化バックグラウンドスレッドは、テーブルレコードをフィルタリングして、コネクタAモデル入力パラメータ(例えば、コネクタA入力1416)に示されるようなファミリーとの一致を見つけることができる。テーブルレコード内のファミリーがコネクタAモデル入力パラメータに示されたファミリーと一致する場合、自動化バックグラウンドスレッドは、コネクタAモデル入力パラメータに関連付けられた他のパラメータを更に検証することができる。テーブルレコード内のファミリーがコネクタAモデル入力パラメータに示されたファミリーと一致しない場合、自動化バックグラウンドスレッドは、テーブルレコードに列挙されている次のファミリータイプをチェックすることができる。例えば、図14に示すように、コネクタAファミリーは、「microfit」としてデータファイルにリストされる。したがって、工程1602で、自動化バックグラウンドスレッドは、テーブルレコードが「microfit」ファミリーを含むかどうかをチェックすることができる。
【0060】
自動化バックグラウンドスレッドは、ケーブルアセンブリに関連付けられたケーブルスタイルを更に使用して、テーブルレコードをフィルタリングすることができる。工程1604で、自動化バックグラウンドスレッドは、例えば、テーブルレコードがファミリーを示すと判定することに基づいて、(例えば、ケーブル入力1420によって示されるような)ケーブルスタイルが、コネクタAモデル入力パラメータに示されるファミリーに有効であるかどうかをチェックすることができる。ケーブル入力1420を参照すると、自動化バックグラウンドスレッドは、ケーブルスタイル「UL1061」が「microfit」モデルファミリーの有効な選択であるかどうかを判定することができる。自動化バックグラウンドスレッドは、ケーブルスタイルがファミリーに有効でない場合、プロセスを終了し、エラーを返すことができる。
【0061】
工程1606で、ケーブルスタイルが有効であると判定することに基づいて、自動化バックグラウンドスレッドは、コネクタAモデル入力パラメータに示されるファミリー(例えば、「microfit」)に関連付けられたテーブルレコードを検索することができる。工程1610で、自動化バックグラウンドスレッドは、コネクタAモデル入力パラメータに関連付けられた他のパラメータを更に検証することができる。例えば、自動化バックグラウンドスレッドは、レコードが、コネクタAモデル入力パラメータ(例えば、コネクタA入力1416によって示されるように、プラグタイプハウジング、二重の列、8つの回路、及び18のAWGワイヤ)に関連付けられた他のパラメータを含むかどうかを判定することができる。レコードが他のパラメータを含まない場合、自動化バックグラウンドスレッドは、テーブルレコード内の次のレコードを検索することができる。自動化バックグラウンドスレッドが全てのレコードをチェックし、一致が見つからない場合、自動化バックグラウンドスレッドは、プロセスを終了し、エラーを返すことができる。レコードが他のパラメータを含む場合、自動化バックグラウンドスレッドは、コネクタAとしてレコードに関連付けられたコネクタを選択し、コネクタA CADモデルパラメータを決定することができる。
【0062】
コネクタA CADモデルパラメータは、コネクタAを決定し、ケーブルアセンブリモデルを生成するために使用することができる。コネクタA(例えば、ピッチ寸法パラメータ、ラベルオフセットパラメータ、回路シーケンス構成オプション、部品番号、部品の記述など)に関連付けられた1つ以上のパラメータは、選択されたコネクタAに基づいて決定することができる。工程1614で、自動化バックグラウンドスレッドは、選択されたコネクタAに基づいてコネクタAピッチ寸法パラメータを設定することができる。工程1616で、自動化バックグラウンドスレッドは、ピンアウト構成入力1428に基づいてコネクタA回路シーケンスリストパラメータを設定することができる。一実施例では、シーケンスリストパラメータは、ピンアウト構成入力ではなく、選択されたコネクタに基づく。工程1620で、自動化バックグラウンドスレッドは、選択されたコネクタAに基づいてコネクタA記述パラメータを設定することができる。工程1620で、自動化バックグラウンドスレッドは、選択されたコネクタAに基づいてコネクタA部品名パラメータを設定することができる。図15に戻り、工程1520で、自動化バックグラウンドスレッドは、コネクタA部品名パラメータに基づいてコネクタA部品ファイル名を決定することができる。
【0063】
工程1524で、自動化バックグラウンドスレッドがコネクタAモデル入力パラメータに対応するコネクタを見つけられない場合、自動化バックグラウンドスレッドは、プロセスを終了し、エラーを返すことができる。工程1528で、自動化バックグラウンドスレッドがコネクタAモデル入力パラメータに対応するコネクタを見つける場合、自動化バックグラウンドスレッドは、(例えば、SAP PLMシステムに関連付けられる)データベースからコネクタA部品ファイル1532をダウンロードすることができる。自動化バックグラウンドスレッドは、コネクタA部品名パラメータに基づいてコネクタA部品ファイル1532をダウンロードすることができる。工程1530で、自動化バックグラウンドスレッドは、CADアプリケーションで開かれたように、コネクタA部品(例えば、コネクタA部品ファイル1532に対応する)をCADテンプレートアセンブリに追加することができる。
【0064】
自動化バックグラウンドスレッドは、コネクタBの工程1520~1530と同様の工程を実行することができる。工程1536で、自動化バックグラウンドスレッドは、コネクタB CADモデルパラメータを決定することができる。例えば、図17に示すように、図16のコネクタAを参照して説明したのと同様の方法で、自動化バックグラウンドスレッドは、テーブルレコードを走査して、コネクタBモデル入力パラメータを検証することができる。レコードがコネクタBモデル入力パラメータと一致する場合、自動化バックグラウンドスレッドは、コネクタBとしてレコードに関連付けられたコネクタを選択し、コネクタB CADモデルパラメータを決定することができる。例えば、自動化バックグラウンドスレッドは、コネクタBピッチ寸法パラメータ、コネクタBシーケンスリストパラメータ、コネクタB記述パラメータ、コネクタB部品名パラメータなどを決定することができる。工程1534で、自動化バックグラウンドスレッドは、コネクタB部品名パラメータに基づいてコネクタB部品名を決定することができる。
【0065】
工程1540で、自動化バックグラウンドスレッドがコネクタBモデル入力パラメータに対応するコネクタを見つけられない場合、自動化バックグラウンドスレッドは、プロセスを終了し、エラーを返すことができる。工程1542で、自動化バックグラウンドスレッドがコネクタBモデル入力パラメータに対応するコネクタを見つける場合、自動化バックグラウンドスレッドは、(例えば、SAP PLMシステムに関連付けられる)データベースからコネクタB部品ファイル1548をダウンロードすることができる。自動化バックグラウンドスレッドは、コネクタB部品名パラメータに基づいてコネクタB部品ファイル1548をダウンロードすることができる。工程1544で、自動化バックグラウンドスレッドは、CADアプリケーションで開かれたように、コネクタB部品(例えば、コネクタB部品ファイル1548に対応する)をCADテンプレートアセンブリに追加することができる。
【0066】
コネクタA及びコネクタBがCADテンプレートアセンブリに追加された後、アプリケーションバックグラウンドスレッドは、(データファイルに示されるような)他の入力を使用して、CADテンプレートアセンブリの他のパラメータ(例えば、コネクタに関連付けられたポート間の配線やケーブルバンドリングなどに対応するCADモデルパラメータ)を更新することができる。更新されたパラメータは、(例えば、CADアプリケーションによって)ケーブルアセンブリのCADモデルを生成するために使用することができる。例えば、アプリケーションバックグラウンドスレッドは、ピンアウト構成入力1428を使用して、ポート間の配線とワイヤに関連付けられた色とを決定することができる。アプリケーションバックグラウンドスレッドは、バンドリング入力1436を更に使用して、コネクタ間のケーブルに使用されるバンドリングタイプを決定することができる。
【0067】
自動化バックグラウンドスレッドは、ピンアウト構成入力(例えば、ピンアウト構成入力1428)をピン対及びワイヤ色モデル入力パラメータに読み込むことができる。工程1546で、自動化バックグラウンドスレッドは、例えば、ピン対及びワイヤ色モデル入力パラメータに基づいて、CADモデルケーブルピン対/色パラメータを決定/更新することができる。CADモデルピン対パラメータを決定することは、(例えば、工程1550で)ピンアウト構成を決定することを含むことができる。CADアプリケーションは、CADテンプレートアセンブリ内のCADモデルケーブルピン対/色パラメータを使用して、ケーブルアセンブリに対応するCADモデルを生成することができる。
【0068】
図18は、ピンアウト構成を決定するための手順に関連する更なる詳細を示す。ピンアウト構成は、(例えば、ピンアウト構成入力1428に示されるように)ピン対リスト項目に基づいて決定することができる。自動化バックグラウンドスレッドは、コネクタAピンインデックスリスト(例えば、工程1816)及びコネクタBピンインデックスリスト(例えば、工程1806及び1808)を決定することができる。
【0069】
コネクタBピンインデックスリストモデルパラメータは、各ピン対モデルパラメータをチェックし、コネクタBピン数を取得することによって決定することができる。例えば、Pin_A1=B1の場合、1が返され、Pin_A1=B8の場合、8が返され、Pin_A1=X(ピンA1のワイヤ対がないことを意味する)の場合、0が返される。
【0070】
コネクタAピンインデックスリストモデルパラメータは、対応するコネクタBピンと対にされたコネクタAピンから構成することができる。自動化バックグラウンドスレッドはまた、現在のピンAインデックスに対してコネクタBピンインデックス値がゼロでないかどうかをチェックすることができる。例えば、ピンAインデックス1~8に対して、コネクタBピンインデックスリスト内の各値について、その値が0でない場合、Aピンインデックス値が返される。
【0071】
コネクタAピン位置CADリストモデルパラメータは、コネクタAピンインデックスをコネクタA回路シーケンスリストモデルパラメータにマッピングすることによって決定される。コネクタBピン位置リストモデルCADパラメータは、コネクタBピンインデックスをコネクタB回路シーケンスリストモデルパラメータにマッピングすることによって決定される。
【0072】
ピン位置が導出されると、図19Aに示すように、CAD配線形状は、コネクタAピン位置リスト及びコネクタBピン位置リストCADモデルパラメータを使用して作成することができる。CADデータ座標系は、各コネクタの位置を定義することができる。コネクタBデータ位置は、ケーブル長CADモデルパラメータによってコネクタAからオフセットすることができる。まず、コネクタAピン位置を定義するCADモデルパラメータは、コネクタAの寸法、回路の数、及び列の数のCADモデルパラメータから決定することができる。ピン位置は、メインコネクタデータからオフセットすることができる。
【0073】
次に、コネクタBピン位置を定義するCADモデルパラメータは、コネクタAの寸法、回路の数、及び列の数のCADモデルパラメータの数から決定することができる。ピン位置は、メインコネクタデータからオフセットすることができる。
【0074】
各ケーブルワイヤの形状は、ワイヤピンインデックスがコネクタAピン位置リストモデルパラメータの部材であるかどうかに基づいて作成することができる。開始ピン位置は、ワイヤピン位置に基づいて、コネクタAピン位置リストCADモデルパラメータから読み取られる。例えば、図19Bを参照すると、ワイヤ1の開始位置は、ピンコネクタA位置リストCADモデルパラメータにおける12番目の位置であってもよい。エンドピン位置は、現在のピンインデックスでワイヤ番号の値を取得し、次いで、そのワイヤ番号について、コネクタBピン位置リストCADモデルパラメータからコネクタBピン位置を読み取ることによって決定することができる。
【0075】
工程1552で、自動化バックグラウンドスレッドは、図20に示すように、バンドリング入力1436を使用して、CADテンプレートアセンブリ内のバンドリング形状を作成することができる。ワイヤバンドリング形状は、ケーブルアセンブリに沿った間隔でセクション形状を決定し、セクションを通るバンドリング形状を生成することによって導出することができる(例えば、工程2002及び2004)。自動化バックグラウンドスレッドは、CADテンプレートアセンブリ(例えば、ケーブルタイ、織編組、熱収縮チューブ、テープ、ラベルなど)バンドリング入力1436に関連付けられた追加の詳細を更に更新することができる(例えば、工程2006~2024)。ラベル入力1432を使用して、ケーブルアセンブリの生成されたCADモデルに関連付けられた図面に使用されるラベルテキストを決定することができる。
【0076】
工程1554で、CADアプリケーションは、生成されたCADモデルに基づいて、3Dデジタルモデルファイル(例えば、.stpファイル、又は3Dデータを記憶し得る任意の他の形式に対応するファイル)を生成及び/又はエクスポートすることができる。工程1556で、CADアプリケーションは、3Dデジタルモデルファイルに関連付けられた2D図面を開く/更新することができる。CADアプリケーションは、2D図面上にBOM表及び配線図を生成し、含むことができる(例えば、工程1558及び1560)。いったん図面が作成され、更新されると、自動化バックグラウンドスレッドは、図面のドキュメント(例えば、PDFドキュメント)を生成することができる(例えば、工程1562)。2D図面ファイル及び3Dデジタルモデルファイルは、サーバによってアクセスされ得るデータベースにエクスポートすることができる。図21は、BOM表2108及び配線チャート2112が含まれる例示的な2D図面2104を示す。図22は、CADアプリケーションによって生成された3Dデジタルモデルの例示的なグラフィックレンダリングを示す。3Dデジタルモデルファイル、グラフィックレンダリング、及び/又は2D図面は、サーバによって、レビューのためにユーザデバイスに送信することができる。
【0077】
追加的又は代替的に、3Dデジタルモデルファイル、グラフィックレンダリング、及び/又は2D図面は、製造施設に関連付けられたサーバ(又は任意のコンピューティングデバイス)に送信することができる。3Dデジタルモデルファイルは、ケーブルアセンブリの製造に使用することができる。
【0078】
本明細書に記載される様々な態様は、方法、装置、又はコンピュータ実行可能命令を記憶する1つ以上のコンピュータ可読媒体として具体化することができる。したがって、これらの態様は、完全にハードウェアの実施形態、完全にソフトウェアの実施形態、完全にファームウェアの実施形態、又は任意の組み合わせでソフトウェア、ハードウェア、及びファームウェアの態様を組み合わせた実施形態の形態をとることができる。更に、本明細書に記載のデータ又はイベントを表す様々な信号は、金属ワイヤ、光ファイバ、又は無線伝送媒体(例えば、空気又は空間)などの信号伝導媒体を通って進行する光又は電磁波の形態で、供給源と目的地との間で伝送することができる。一般に、1つ以上のコンピュータ可読媒体は、1つ以上の非一時的コンピュータ可読媒体であってもよい、及び/又はそれを含んでもいてもよい。
【0079】
本明細書に記載されるように、様々な方法及び動作は、1つ以上のコンピューティングサーバ及び1つ以上のネットワークにわたって動作可能であり得る。機能は、任意の様式で分散されてもよく、又は単一のコンピューティングデバイス(例えば、サーバ、クライアントコンピュータなど)に配置されてもよい。例えば、代替の実施形態では、上述のコンピューティングプラットフォームのうちの1つ以上は、単一のコンピューティングプラットフォームに組み合わせることができ、各コンピューティングプラットフォームの様々な機能は、単一のコンピューティングプラットフォームによって実行することができる。そのような配置では、コンピューティングプラットフォーム間の上述の通信のいずれか及び/又は全ては、単一のコンピューティングプラットフォームによってアクセス、移動、修正、更新、及び/又は他の方法で使用されるデータに対応することができる。追加的又は代替的に、上述のコンピューティングプラットフォームのうちの1つ以上は、1つ以上の物理的コンピューティングデバイスによって提供される1つ以上の仮想マシンに実装することができる。そのような配置では、各コンピューティングプラットフォームの様々な機能は、1つ以上の仮想マシンによって実行することができ、コンピューティングプラットフォーム間の上述の通信のうちのいずれか及び/又は全ては、1つ以上の仮想マシンによってアクセス、移動、修正、更新、及び/又は他の方法で使用されるデータに対応することができる。
【0080】
本開示の態様は、その例示的な実施形態に関して説明した。当業者には、添付の特許請求の範囲及び趣旨内での多くの他の実施形態、修正、及び変形が、本開示を検討することにより想起されるであろう。例えば、例示的な図に示される工程のうちの1つ以上は、列挙された順序以外に実行されてもよく、1つ以上の記載された工程は、本開示の態様に従って任意選択的であってもよい。更に、本明細書で使用する表現及び用語は、説明を目的としており、限定するものと見なされるべきではない。むしろ、本明細書で使用される語句及び用語は、それらの最も広い解釈及び意味を与えられるべきである。例えば、「含む(including )」及び「含む(comprising)」及びその変形の使用は、その後に列挙された品目及びその同等物、並びに追加の品目及びその同等物を包含することを意味する。更に、「ユーザ」及び「顧客」の使用は、本開示において互換的に使用することができ、その人物又は実体が既存の顧客、見込みのある顧客、又は他の何らかの種類の非顧客ユーザ(例えば、内部試験者、販売員など)であるかどうかに関係なく、記載されたシステムと相互作用する人又は実体を広く包含することを意味する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12A
図12B
図13A
図13B
図13C
図13D
図13E
図13F
図13G
図13H
図13I
図13J
図14
図15
図16
図17
図18
図19A
図19B
図20
図21
図22