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特許7349657部品実装装置および部品実装基板の製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-14
(45)【発行日】2023-09-25
(54)【発明の名称】部品実装装置および部品実装基板の製造方法
(51)【国際特許分類】
   H05K 13/04 20060101AFI20230915BHJP
【FI】
H05K13/04 J
【請求項の数】 17
(21)【出願番号】P 2019114711
(22)【出願日】2019-06-20
(65)【公開番号】P2020065039
(43)【公開日】2020-04-23
【審査請求日】2022-04-12
(31)【優先権主張番号】P 2018194626
(32)【優先日】2018-10-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106518
【弁理士】
【氏名又は名称】松谷 道子
(74)【代理人】
【識別番号】100132241
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 博史
(72)【発明者】
【氏名】横山 大
(72)【発明者】
【氏名】渡邊 英明
(72)【発明者】
【氏名】今福 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】長澤 陽介
(72)【発明者】
【氏名】松岡 聡
(72)【発明者】
【氏名】長江 和男
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 啓之
【審査官】森林 宏和
(56)【参考文献】
【文献】実開昭61-067940(JP,U)
【文献】実開昭62-135471(JP,U)
【文献】国際公開第2017/090124(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05K 13/00 - 13/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
下方に延びた2本のリードを有する部品の一方のリードをクリンチする第1のクリンチユニットと、もう一方のリードをクリンチする第2のクリンチユニットと、を備えるクリンチユニットと、
クリンチユニットを駆動する駆動装置と、
駆動装置を制御する制御装置と、
を備え、
第1および第2のクリンチユニットは、それぞれ、2本のリードが並ぶ方向において2本のリードの外側に配置される第1の位置と、2本のリードが並ぶ方向において2本のリードの内側に配置される第2の位置と、の間を移動するときリードに接触してクリンチ方向に外力を与えるクリンチ部を有し、
制御装置は、
第1の位置から移動を開始して第2の位置で移動を終了するように、第1および第2のクリンチユニットのクリンチ部を駆動することで、2本のリードを互いに近づける内向きの方向にクリンチする第1動作と、
第2の位置から移動を開始して第1の位置で移動を終了するように、第1および第2のクリンチユニットのクリンチ部を駆動することで、2本のリードを互いに遠ざける外向きの方向にクリンチする第2動作と、を選択的に実施させるように駆動装置の制御を行い、
第1動作における第1の位置および第2の位置は、第2動作における第1の位置および第2の位置とそれぞれ同じ位置である、部品実装装置。
【請求項2】
第1および第2のクリンチユニットのクリンチ部は、それぞれ、第1動作においてリードに外力を与える内曲げクリンチ部と、第2動作においてリードに外力を与える外曲げクリンチ部と、を有し、
制御装置は、
第1動作において、内曲げクリンチ部および外曲げクリンチ部を共に、第1の位置から移動を開始して第2の位置で移動を終了するように駆動し、
第2動作において、内曲げクリンチ部および外曲げクリンチ部を共に、第2の位置から移動を開始して第1の位置で移動を終了するように駆動する、請求項1に記載の部品実装装置。
【請求項3】
第1および第2のクリンチユニットのクリンチ部は、それぞれ、揺動軸を中心に揺動可能に設けられる、請求項1又は2に記載の部品実装装置。
【請求項4】
第1および第2のクリンチユニットは、それぞれ、リードをクリンチするときに基板の下方で固定されて配置される固定ユニットを有し、
第1および第2の固定ユニットには、それぞれ、リードを挿入する挿入部が設けられ、
制御装置は、第1動作および第2動作において、一方のリードが第1の挿入部に挿入され他方のリードが第2の挿入部に挿入された状態で、それぞれのクリンチ部をそれぞれの挿入部の一方側から他方側に移動させることで、リードを切断してクリンチするように駆動装置の制御を行う、請求項1から3のいずれか1つに記載の部品実装装置。
【請求項5】
第1および第2のクリンチユニットは、それぞれ、クリンチ部を保持する保持部を有し、
クリンチ部は、保持部から側方に突出して形成され、揺動軸を中心に挿入部の上方で揺動可能に設けられる、請求項4に記載の部品実装装置。
【請求項6】
制御装置は、第1動作においてクリンチ部の移動動作が終了した位置である第2の位置から第1の位置へとクリンチ部を移動させるように第2動作を実施し、第2動作においてクリンチ部の移動動作が終了した位置である第1の位置から第2の位置へとクリンチ部を移動させるように第1動作を実施して、第1動作と第2動作とを交互に行うように、駆動装置の制御を行う、請求項1から5のいずれか1つに記載の部品実装装置。
【請求項7】
駆動装置は、第1および第2のクリンチユニットのクリンチ部を第1の位置と第2の位置との間で往復移動させるピストンを有し、
制御装置は、ピストンを制御することで、第1動作と第2動作とを選択的に実施させる、請求項1から6のいずれか1つに記載の部品実装装置。
【請求項8】
制御装置は、第1動作および第2動作において、第1および第2のクリンチユニットが部品のリードを切断することなくクリンチするように駆動装置の制御を行う、請求項1から3のいずれか1つに記載の部品実装装置。
【請求項9】
第1および第2の固定ユニットは着脱可能に取り付けられる固定刃を有し、第1動作および第2動作において、固定刃によりリードの切断が行われる、請求項4に記載の部品実装装置。
【請求項10】
下方に延びた2本のリードを有する部品の一方のリードをクリンチする第1のクリンチユニットと、もう一方のリードをクリンチする第2のクリンチユニットと、を備えるクリンチユニットを用いて、部品を基板に実装した部品実装基板の製造方法であって、
第1および第2のクリンチユニットが第1の位置から移動を開始して第2の位置で移動を終了して、2本のリードを互いに近づける内向きの方向にクリンチする第1工程と、
第1および第2のクリンチユニットが第2の位置から移動を開始して第1の位置で移動を終了して、2本のリードを互いに遠ざける外向きの方向にクリンチする第2工程と、を含み、
第1工程における第1の位置および第2の位置は、第2工程における第1の位置および第2の位置とそれぞれ同じ位置である、部品実装基板の製造方法。
【請求項11】
第1工程において、第1および第2のクリンチユニットが有する、2本のリードを互いに近づける内向きの方向にクリンチする内曲げクリンチ部、および2本のリードを互いに遠ざける外向きの方向にクリンチする外曲げクリンチ部を共に、第1の位置から移動を開始して第2の位置で移動を終了するように駆動し、
第2工程において、内曲げクリンチ部および外曲げクリンチ部を共に、第2の位置から移動を開始して第1の位置で移動を終了するように駆動する、請求項10に記載の部品実装基板の製造方法。
【請求項12】
第1工程および第2工程において、第1および第2のクリンチユニットのクリンチ部を揺動させることによってリードをクリンチする、請求項10又は11に記載の部品実装基板の製造方法。
【請求項13】
第1工程および第2工程において、第1のクリンチユニットが有する第1の固定ユニットに設けられた第1の挿入部に一方のリードが挿入され、第2のクリンチユニットが有する第2の固定ユニットに設けられた第2の挿入部に他方のリードが挿入された状態で、第1および第2のクリンチユニットをそれぞれの挿入部の一方側から他方側に移動させることで、リードを切断してクリンチする、請求項10から12のいずれか1つに記載の部品実装基板の製造方法。
【請求項14】
第1工程および第2工程において、第1および第2のクリンチユニットが有する保持部から側方に突出したクリンチ部を挿入部の上方で揺動させることで、リードを切断してクリンチする、請求項13に記載の部品実装基板の製造方法。
【請求項15】
第1工程において第1および第2のクリンチユニットの移動動作が終了した位置である第2の位置から第1の位置へと、第1および第2のクリンチユニットを移動させるように第2工程を実施し、第2工程において第1および第2のクリンチユニットの移動動作が終了した位置である第1の位置から第2の位置へと、第1および第2のクリンチユニットを移動させるように第1工程を実施して、第1工程と第2工程とが交互に行われる、請求項10から14のいずれか1つに記載の部品実装基板の製造方法。
【請求項16】
第1工程および第2工程において、第1および第2のクリンチユニットは、第1および第2のクリンチユニットを第1の位置と第2の位置との間で往復移動させるピストンによって駆動される、請求項10から15のいずれか1つに記載の部品実装基板の製造方法。
【請求項17】
第1工程および第2工程において、第1および第2のクリンチユニットが部品のリードを切断することなくクリンチする、請求項10から12のいずれか1つに記載の部品実装基板の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、部品実装装置および部品実装基板の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、部品実装装置は、基板に挿入された部品のリードをクリンチするクリンチ機構を備えている。クリンチ機構によってリードをクリンチすることによって、基板への部品実装を行っている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開平4-320400号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
基板に実装する部品として、例えば、2本のリードを有するラジアル部品やアキシャル部品等がある。例えば、アキシャル部品を基板に実装する場合、2本のリードを互いに近づける内向きの方向にクリンチ(内曲げ)し、ラジアル部品を基板に実装する場合、2本のリードを互いに遠ざける外向きの方向にクリンチ(外曲げ)する。このように、基板に実装する部品のリードのクリンチ方向が異なる場合がある。
【0005】
しかしながら、従来の部品実装装置においては、内曲げ又は外曲げのいずれか一方のみに対応している。内曲げを行う部品および外曲げを行う部品を基板に実装する場合、例えば、それぞれのクリンチ方向に対応したユニットに付け替える、もしくはそれぞれのクリンチ方向に対応した部品実装装置を設ける必要がある。このため、部品のリードのクリンチ方向に応じた装置/工程にて対応する必要があり、部品実装における生産性の向上の妨げとなっている。
【0006】
従って、本開示の目的は、上記従来の課題を解決することにあって、生産性を向上できる部品実装装置および部品実装基板の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の部品実装装置は、下方に延びた2本のリードを有する部品の一方のリードをクリンチする第1のクリンチユニットと、もう一方のリードをクリンチする第2のクリンチユニットと、を備えるクリンチユニットと、クリンチユニットを駆動する駆動装置と、駆動装置を制御する制御装置と、を備え、第1および第2のクリンチユニットは、それぞれ、2本のリードが並ぶ方向において2本のリードの外側に配置される第1の位置と、2本のリードが並ぶ方向において2本のリードの内側に配置される第2の位置と、の間を移動するときリードに接触してクリンチ方向に外力を与えるクリンチ部を有し、制御装置は、第1の位置から移動を開始して第2の位置で移動を終了するように、第1および第2のクリンチユニットのクリンチ部を駆動することで、2本のリードを互いに近づける内向きの方向にクリンチする第1動作と、第2の位置から移動を開始して第1の位置で移動を終了するように、第1および第2のクリンチユニットのクリンチ部を駆動することで、2本のリードを互いに遠ざける外向きの方向にクリンチする第2動作と、を選択的に実施させるように駆動装置の制御を行うものである。
【0008】
本開示の部品実装基板の製造方法は、下方に延びた2本のリードを有する部品の一方のリードをクリンチする第1のクリンチユニットと、もう一方のリードをクリンチする第2のクリンチユニットと、を備えるクリンチユニットを用いて、部品を基板に実装した部品実装基板の製造方法であって、第1および第2のクリンチユニットが第1の位置から移動を開始して第2の位置で移動を終了して、2本のリードを互いに近づける内向きの方向にクリンチする第1工程と、第1および第2のクリンチユニットが第2の位置から移動を開始して第1の位置で移動を終了して、2本のリードを互いに遠ざける外向きの方向にクリンチする第2工程と、を含むものである。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、生産性を向上できる部品実装装置および部品実装基板の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本開示の一の実施の形態1にかかる部品実装装置の概略構成図
図2】本開示の一の実施の形態1の部品実装装置が備えるクリンチユニットが第1の位置に位置する状態を示す概略斜視図
図3】本開示の一の実施の形態1の部品実装装置が備えるクリンチユニットが第2の位置に位置する状態を示す概略斜視図
図4】本開示の一の実施の形態1の部品実装装置の制御ブロック図
図5】本開示の一の実施の形態1の部品実装装置が備えるクリンチユニットが第1の位置に位置する状態を示す概略断面図
図6】本開示の一の実施の形態1の部品実装装置が備えるクリンチユニットが第2の位置に位置する状態を示す概略断面図
図7】本開示の一の実施の形態1の部品実装装置が備えるクリンチユニットが第2の位置に位置する状態を示す概略断面図
図8】本開示の一の実施の形態1の部品実装装置が備えるクリンチユニットが第1の位置に位置する状態を示す概略断面図
図9】別の変形例のクリンチユニットが第1の位置に位置する状態を示す概略斜視図
図10】別の変形例のクリンチユニットが第2の位置に位置する状態を示す概略斜視図
図11】別の変形例のクリンチユニットが第1の位置に位置する状態を示す概略断面図
図12】別の変形例のクリンチユニットが第2の位置に位置する状態を示す概略断面図
図13】別の変形例のクリンチユニットが第2の位置に位置する状態を示す概略断面図
図14】別の変形例のクリンチユニットが第1の位置に位置する状態を示す概略断面図
図15】本開示の一の実施の形態2のクリンチユニットの概略斜視図
図16】本開示の一の実施の形態2のクリンチユニットが第1の位置に位置する状態を示す概略斜視図
図17】本開示の一の実施の形態2のクリンチユニットが第1の位置に位置する状態を示す概略側面図
図18】本開示の一の実施の形態2のクリンチユニットが第2の位置に位置する状態を示す概略斜視図
図19】本開示の一の実施の形態2のクリンチユニットが第2の位置に位置する状態を示す概略側面図
図20】本開示の一の実施の形態2の別の変形例のクリンチユニットが第1の位置に位置する状態を示す概略斜視図
【発明を実施するための形態】
【0011】
本開示の第1態様によれば、下方に延びた2本のリードを有する部品の一方のリードをクリンチする第1のクリンチユニットと、もう一方のリードをクリンチする第2のクリンチユニットと、を備えるクリンチユニットと、クリンチユニットを駆動する駆動装置と、駆動装置を制御する制御装置と、を備え、第1および第2のクリンチユニットは、それぞれ、2本のリードが並ぶ方向において2本のリードの外側に配置される第1の位置と、2本のリードが並ぶ方向において2本のリードの内側に配置される第2の位置と、の間を移動するときリードに接触してクリンチ方向に外力を与えるクリンチ部を有し、制御装置は、第1の位置から移動を開始して第2の位置で移動を終了するように、第1および第2のクリンチユニットのクリンチ部を駆動することで、2本のリードを互いに近づける内向きの方向にクリンチする第1動作と、第2の位置から移動を開始して第1の位置で移動を終了するように、第1および第2のクリンチユニットのクリンチ部を駆動することで、2本のリードを互いに遠ざける外向きの方向にクリンチする第2動作と、を選択的に実施させるように駆動装置の制御を行う、部品実装装置を提供する。
【0012】
このような構成によれば、リードを内側に曲げる第1動作、およびリードを外側に曲げる第2動作を同一の部品実装装置で行うことができる。これにより、部品実装における生産性を向上させることができる。また、第1および第2のクリンチユニットのクリンチ部を、それぞれ、第1の位置と第2の位置との間で移動させることで、第1の位置と第2の位置との間でクリンチ部を停止させる必要がないため、クリンチユニットの駆動制御を容易に行うことができる。
【0013】
本開示の第2態様によれば、第1および第2のクリンチユニットのクリンチ部は、それぞれ、第1動作においてリードに外力を与える内曲げクリンチ部と、第2動作においてリードに外力を与える外曲げクリンチ部と、を有し、制御装置は、第1動作において、内曲げクリンチ部および外曲げクリンチ部を共に、第1の位置から移動を開始して第2の位置で移動を終了するように駆動し、第2動作において、内曲げクリンチ部および外曲げクリンチ部を共に、第2の位置から移動を開始して第1の位置で移動を終了するように駆動する、第1態様に記載の部品実装装置を提供する。
【0014】
このような構成によれば、リードを内側に曲げる第1動作、およびリードを外側に曲げる第2動作をより容易に行うことができる。
【0015】
本開示の第3態様によれば、第1および第2のクリンチユニットのクリンチ部は、それぞれ、揺動軸を中心に揺動可能に設けられる、第1又は第2態様に記載の部品実装装置を提供する。
【0016】
このような構成によれば、クリンチ部を揺動させることで、より簡易な構成でリードをクリンチすることができる。
【0017】
本開示の第4態様によれば、第1および第2のクリンチユニットは、それぞれ、リードをクリンチするときに基板の下方で固定されて配置される固定ユニットを有し、第1および第2の固定ユニットには、それぞれ、リードを挿入する挿入部が設けられ、制御装置は、第1動作および第2動作において、一方のリードが第1の挿入部に挿入され他方のリードが第2の挿入部に挿入された状態で、それぞれのクリンチ部をそれぞれの挿入部の一方側から他方側に移動させることで、リードを切断してクリンチするように駆動装置の制御を行う、第1から第3態様のいずれか1つに記載の部品実装装置を提供する。
【0018】
このような構成によれば、2本のリードがそれぞれの挿入部に挿入された状態で、それぞれのクリンチ部を挿入部の一方側から他方側に移動させることで、容易に、リードを切断してクリンチすることができる。
【0019】
本開示の第5態様によれば、第1および第2のクリンチユニットは、それぞれ、クリンチ部を保持する保持部を有し、クリンチ部は、保持部から側方に突出して形成され、揺動軸を中心に挿入部の上方で揺動可能に設けられる、第4態様に記載の部品実装装置を提供する。
【0020】
このような構成によれば、保持部から側方に突出したクリンチ部を揺動させることで、より簡易な構成でリードをクリンチすることができる。
【0021】
本開示の第6態様によれば、制御装置は、第1動作と第2動作とを交互に行うように、駆動装置の制御を行う、第1から第5態様のいずれか1つに記載の部品実装装置を提供する。
【0022】
このような構成によれば、第1動作と第2動作とを交互に行うことで、第1動作又は第2動作を連続して行う場合よりも、クリンチユニットの移動を最小限にすることができるため、クリンチユニットの寿命を延ばすことができる。
【0023】
本開示の第7態様によれば、駆動装置は、第1および第2のクリンチユニットのクリンチ部を第1の位置と第2の位置との間で往復移動させるピストンを有し、制御装置は、ピストンを制御することで、第1動作と第2動作とを選択的に実施させる、第1から第6態様のいずれか1つに記載の部品実装装置を提供する。
【0024】
このような構成によれば、ピストンの往復移動によって、第1動作および第2動作を行うことができるため、クリンチユニットの駆動制御をより容易に行うことができる。
【0025】
本開示の第8態様によれば、下方に延びた2本のリードを有する部品の一方のリードをクリンチする第1のクリンチユニットと、もう一方のリードをクリンチする第2のクリンチユニットと、を備えるクリンチユニットを用いて、部品を基板に実装した部品実装基板の製造方法であって、第1および第2のクリンチユニットが第1の位置から移動を開始して第2の位置で移動を終了して、2本のリードを互いに近づける内向きの方向にクリンチする第1工程と、第1および第2のクリンチユニットが第2の位置から移動を開始して第1の位置で移動を終了して、2本のリードを互いに遠ざける外向きの方向にクリンチする第2工程と、を含む、部品実装基板の製造方法を提供する。
【0026】
このような構成によれば、リードを内側に曲げる第1工程、およびリードを外側に曲げる第2工程を同一の部品実装装置で行うことができる。これにより、部品実装における生産性を向上させることができる。また、第1および第2のクリンチユニットのクリンチ部を、それぞれ、第1の位置と第2の位置との間で連続的に移動させることで、第1の位置と第2の位置との間でクリンチ部を停止させる必要がないため、クリンチユニットの駆動制御を容易に行うことができる。
【0027】
本開示の第9態様によれば、第1工程において、第1および第2のクリンチユニットが有する、2本のリードを互いに近づける内向きの方向にクリンチする内曲げクリンチ部、および2本のリードを互いに遠ざける外向きの方向にクリンチする外曲げクリンチ部を共に、第1の位置から移動を開始して第2の位置で移動を終了するように駆動し、第2工程において、内曲げクリンチ部および外曲げクリンチ部を共に、第2の位置から移動を開始して第1の位置で移動を終了するように駆動する、第8態様に記載の部品実装基板の製造方法を提供する。
【0028】
このような構成によれば、リードを内側に曲げる第1工程、およびリードを外側に曲げる第2工程をより容易に行うことができる。
【0029】
本開示の第10態様によれば、第1工程および第2工程において、第1および第2のクリンチユニットのクリンチ部を揺動させることによってリードをクリンチする、第8又は第9態様に記載の部品実装基板の製造方法を提供する。
【0030】
このような構成によれば、クリンチ部を揺動させることで、より簡易な構成でリードをクリンチすることができる。
【0031】
本開示の第11態様によれば、第1工程および第2工程において、第1のクリンチユニットが有する第1の固定ユニットに設けられた第1の挿入部に一方のリードが挿入され、第2のクリンチユニットが有する第2の固定ユニットに設けられた第2の挿入部に他方のリードが挿入された状態で、第1および第2のクリンチユニットをそれぞれの挿入部の一方側から他方側に移動させることで、リードを切断してクリンチする、第8から第10態様のいずれか1つに記載の部品実装基板の製造方法を提供する。
【0032】
このような構成によれば、2本のリードがそれぞれの挿入部に挿入された状態で、それぞれのクリンチ部をそれぞれの挿入部の一方側から他方側に移動させることで、容易に、リードを切断してクリンチすることができる。
【0033】
本開示の第12態様によれば、第1工程および第2工程において、第1および第2のクリンチユニットが有する保持部から側方に突出したクリンチ部を挿入部の上方で揺動させることで、リードを切断してクリンチする、第11態様に記載の部品実装基板の製造方法を提供する。
【0034】
このような構成によれば、保持部から側方に突出したクリンチ部を揺動させることで、より簡易な構成でリードをクリンチすることができる。
【0035】
本開示の第13態様によれば、第1工程と第2工程とが交互に行われる、第8から第12態様のいずれか1つに記載の部品実装基板の製造方法を提供する。
【0036】
このような構成によれば、第1工程と第2工程とが交互に行われることで、第1工程又は第2工程を連続して行う場合よりも、クリンチユニットの移動を最小限にすることができるため、クリンチユニットの寿命を延ばすことができる。
【0037】
本開示の第14態様によれば、第1工程および第2工程において、第1および第2のクリンチユニットは、第1および第2のクリンチユニットを第1の位置と第2の位置との間で往復移動させるピストンによって駆動される、第8から第13態様のいずれか1つに記載の部品実装基板の製造方法を提供する。
【0038】
このような構成によれば、ピストンの往復移動によって、第1工程および第2工程を行うことができるため、クリンチユニットの駆動制御をより容易に行うことができる。
【0039】
以下、本開示に係る部品実装装置およびそれを用いた部品実装基板の製造方法の例示的な実施の形態について、添付の図面を参照しながら説明する。本発明は、以下の実施の形態の具体的な構成に限定されるものではなく、同様の技術的思想に基づく構成が本発明に含まれる。
【0040】
(実施の形態1)
実施の形態1における部品実装装置1の概略構成について、図1を用いて説明する。図1は、実施の形態1の部品実装装置1の概略斜視図である。
【0041】
図1に示す部品実装装置1は、部品2を基板3に装着・実装する装置である。具体的には、部品実装装置1は、基板3に設けられた挿入孔5に部品2のリード4を挿入して、部品2を基板3に実装する。部品2が実装された基板3は、「部品実装基板」となる。本実施の形態1では、部品2は、下方に延びた2本のリード4を有する。なお、リード4の本数は、2本に限定されず、例えば3本以上であってもよい。
【0042】
図1に示す部品実装装置1は、基板位置決め部11と、挿入ヘッド移動装置12と、挿入ヘッド13と、クリンチユニット移動装置14と、クリンチユニット15と、駆動装置16とを備える。
【0043】
基板位置決め部11は、基板3を所定位置に位置決めする部材である。実施の形態1の基板位置決め部11として例えば一対のコンベアが採用され、基板位置決め部11は、基板3の両端を下方から支持して搬送し、所定位置に位置決めする。基板3には、部品2のリード4を挿通するための挿入孔5が設けられている。
【0044】
挿入ヘッド移動装置12は、挿入ヘッド13を移動させる装置である。実施の形態1の挿入ヘッド移動装置12として、例えば直交座標テーブルが採用され、挿入ヘッド13を水平方向(XY方向)および上下方向(Z方向)に移動させる。ここで、X方向およびY方向は互いに直交する方向であって、Z方向はX方向およびY方向に直交する方向である。
【0045】
挿入ヘッド13は、部品2をピックアップし、基板位置決め部11によって位置決めされた基板3の挿入孔5に部品2のリード4を上方から挿入する部材である。挿入ヘッド13は基板位置決め部11よりも上方に位置し、挿入ヘッド移動装置12によりXY方向およびZ方向に移動される。
【0046】
挿入ヘッド13は、部品2をピックアップする一対のピックアップ爪13aを備える。ピックアップ爪13aは部品2を把持してピックアップするものであり、ピックアップ爪駆動装置13Kによって駆動される。ピックアップ爪13aに代えて、部品2を吸着する吸着ノズルを用いてもよい。
【0047】
クリンチユニット移動装置14は、クリンチユニット15を水平方向および上下方向に移動させる装置である。なお、クリンチユニット移動装置14の構成は、大きく簡略化した形で図示している。
【0048】
クリンチユニット15は、基板3の挿入孔5から基板3の下面側に突出したリード4をクリンチするユニットである。クリンチユニット15は、クリンチユニット移動装置14の駆動により水平方向および上下方向に移動される。
【0049】
駆動装置16は、クリンチユニット15を駆動する装置である。駆動装置16がクリンチユニット15を駆動することによってリード4をクリンチする。駆動装置16は、後述する制御装置80によって制御されて、クリンチユニット15を駆動する。本実施の形態1では、駆動装置16は、クリンチユニット15を往復移動させるピストン16aとピストン16aを往復移動可能に保持するシリンダとを有する。
【0050】
次に、クリンチユニット15の構成について、図2および図3を用いて説明する。
【0051】
図2は、クリンチユニット15が第1の位置に位置する状態を示す概略斜視図である。図3は、クリンチユニット15が第2の位置に位置する状態を示す概略斜視図である。
【0052】
図2および図3に示すように、クリンチユニット15は、第1のクリンチユニット15aと、第2のクリンチユニット15bとを備える。第1のクリンチユニット15aは、部品2の一方のリード(第1のリード4a)をクリンチするユニットである。第2のクリンチユニット15bは、部品2のもう一方のリード(第2のリード4b)をクリンチするユニットである。
【0053】
本実施の形態1では、第1および第2のクリンチユニット15a,15bは、それぞれ、可動ユニット17a,17bと、固定ユニット18a,18bとを有する。すなわち、第1のクリンチユニット15aは、第1の可動ユニット17aおよび第1の固定ユニット18aを有し、第2のクリンチユニット15bは、第2の可動ユニット17bおよび第2の固定ユニット18bを有する。
【0054】
可動ユニット17a,17bは、基板3(図1)の下面側に突出したリード4a,4bをクリンチするユニットである。第1の可動ユニット17aは第1のリード4aをクリンチし、第2の可動ユニット17bは第2のリード4bをクリンチする。可動ユニット17a,17bは、駆動装置16(図1)に接続される。可動ユニット17a,17bは、駆動装置16によって駆動されて、固定ユニット18a,18bに対してスライド移動する。
【0055】
固定ユニット18a,18bは、可動ユニット17a,17bに対して固定されて配置されるユニットである。固定ユニット18a,18bは、クリンチユニット移動装置14に接続されて、リード4a,4bをクリンチするときに基板3の下方で固定されて配置される。第1の固定ユニット18aは第1のリード4aの下方に配置され、第2の固定ユニット18bは第2のリード4bの下方に配置される。
【0056】
第1および第2の固定ユニット18a,18bには、それぞれ、リード4a,4bを挿入する挿入部19a,19bが設けられる。すなわち、第1の固定ユニット18aには第1のリード4aを挿入する第1の挿入部19aが設けられ、第2の固定ユニット18bには第2のリード4bを挿入する第2の挿入部19bが設けられる。
【0057】
挿入部19a,19bにリード4a,4bを挿入した状態で、可動ユニット17a,17bをスライド移動させて可動ユニット17a,17bおよび挿入部19a,19bにリード4a,4bを挟むことで、リード4a,4bを切断する。
【0058】
挿入部19a,19bは、上下方向に筒状に延びて形成されて上面に開口を有する。本実施の形態1では、挿入部19a,19bは、鉛直方向に角筒状に延びて形成される。すなわち、挿入部19a,19bの外周および内周は、平面視において矩形状に形成される。また、挿入部19a,19bは、切断した後のリード屑を回収するリード屑回収容器(図示略)に接続される。挿入部19a,19bが筒状に形成されていることにより、切断した後のリード屑をリード屑回収容器に誘導することができる。
【0059】
挿入部19a,19bの開口の縁(挿入部19a,19bの内周)は、リード4a,4bを切断できるように刃状に形成される。具体的には、挿入部19a,19bの開口の縁において、可動ユニット17a,17bのスライド方向と交差する部分が刃状に形成される。
【0060】
次に、可動ユニット17a,17bの構成についてより詳細に説明する。可動ユニット17a,17b(クリンチユニット15a,15b)は、それぞれ、リード4a,4bをクリンチするクリンチ部20,21と、クリンチ部20,21を保持する保持部22a,22bとを有する。すなわち、第1の可動ユニット17aは、第1のクリンチ部20および第1の保持部22aを有し、第2の可動ユニット17bは、第2のクリンチ部21および第2の保持部22bを有する。
【0061】
クリンチ部20,21は、リード4a,4bに接触してクリンチ方向に外力を与える部分である。第1のクリンチ部20は第1のリード4aをクリンチし、第2のクリンチ部21は第2のリード4bをクリンチする。
【0062】
クリンチ部20,21は、保持部22a,22bの上端部から水平方向に延びて形成される。具体的には、クリンチ部20,21は、保持部22a,22bの上端部において、固定ユニット18a,18bの挿入部19a,19b(リード4a,4b)が並ぶ方向に直交する方向に延びて形成される。ここで、挿入部19a,19b(リード4a,4b)が並ぶ方向とは、平面視において、挿入部19a(リード4a)の中心と挿入部19b(リード4b)の中心とを通る直線が延びる方向を示す。また、第1のクリンチ部20および第2のクリンチ部21は、縦断面視において台形状に形成される。ここで、縦断面視とは、水平面に直交する方向に切断したときの断面を側方から見た状態を示す。
【0063】
第1および第2の可動ユニット17a,17b(第1および第2のクリンチユニット15a,15b)のクリンチ部20,21は、内曲げクリンチ部20b,21bと、外曲げクリンチ部20a,21aとを有する。内曲げクリンチ部20b,21bは、2本のリード4a,4bを互いに近づける内向きの方向にクリンチする部分である。外曲げクリンチ部20a,21aは、2本のリード4a,4bを互いに遠ざける外向きの方向にクリンチする部分である。内曲げクリンチ部20b,21bおよび外曲げクリンチ部20a,21aの下端は、リード4a,4bを切断できるように刃状に形成される。
【0064】
本実施の形態1では、内曲げクリンチ部20b,21bおよび外曲げクリンチ部20a,21aは、鉛直方向(リード4a,4bが延びる方向)に対して傾斜して形成される。具体的には、第1のクリンチユニット15aの外曲げクリンチ部20aおよび内曲げクリンチ部20bは、下端が互いに遠ざかるように傾斜面を形成する。第2のクリンチユニット15bの外曲げクリンチ部21aおよび内曲げクリンチ部21bは、下端が互いに遠ざかるように傾斜面を形成する。言い換えると、内曲げクリンチ部20b,21bおよび外曲げクリンチ部20a,21aは、クリンチ部20,21の下面と成す角度が鋭角になるように形成される。これにより、内曲げクリンチ部20b,21bおよび外曲げクリンチ部20a,21aによってリード4a,4bをより容易に切断することができる。
【0065】
クリンチ部20,21は、リード4a,4bが並ぶ方向において、例えば水平方向にスライド移動するように構成される。具体的には、クリンチ部20,21を保持する保持部22a,22bをリード4a,4bが並ぶ方向にスライド移動させることによって、クリンチ部20,21は、リード4a,4bが並ぶ方向にスライド移動する。
【0066】
図2に示す第1の位置において、クリンチ部20,21は、2本のリード4a,4bが並ぶ方向において2本のリード4a,4bの外側に配置される。具体的には、第1の可動ユニット17aの外曲げクリンチ部20aおよび内曲げクリンチ部20bは、第1のリード4aおよび第2のリード4bが並ぶ方向において、第1のリード4aよりも第2のリード4bから離れる外側に配置される。第2の可動ユニット17bの外曲げクリンチ部21aおよび内曲げクリンチ部21bは、第1のリード4aおよび第2のリード4bが並ぶ方向において、第2のリード4bよりも第1のリード4aから離れる外側に配置される。
【0067】
図3に示す第2の位置において、クリンチ部20,21は、2本のリード4a,4bが並ぶ方向において2本のリード4a,4bの内側に配置される。具体的には、第1の可動ユニット17aの外曲げクリンチ部20aおよび内曲げクリンチ部20bは、第1のリード4aおよび第2のリード4bが並ぶ方向において、第1のリード4aよりも第2のリード4bに近づく内側に配置される。第2の可動ユニット17bの外曲げクリンチ部21aおよび内曲げクリンチ部21bは、第1のリード4aおよび第2のリード4bが並ぶ方向において、第2のリード4bよりも第1のリード4aに近づく内側に配置される。
【0068】
クリンチ部20,21は、図2に示す第1の位置と図3に示す第2の位置との間を挿入部19a,19bの開口の上方を通るように、水平方向にスライド移動する。
【0069】
保持部22a,22bは、駆動装置16(図1)に接続される。保持部22a,22bは、駆動装置16によって駆動されて、クリンチ部20,21を固定ユニット18a,18bに対して水平方向にスライド移動させる。
【0070】
保持部22a,22bは、固定ユニット18a,18bの側方に配置される。保持部22a,22bは、固定ユニット18a,18bに沿って、上下方向に延びて形成される。保持部22a,22bは、基板3の下面周辺まで鉛直方向に延びて形成される。
【0071】
クリンチ部20,21および保持部22a,22bを有する可動ユニット17a,17bは、略L字状に形成される。これにより、可動ユニット17a,17bは、基板3の下面側に突出したリード4a,4bに対してより容易にアクセスすることができる。
【0072】
次に、部品実装装置1の動作について、図4から図8を参照しながら説明する。
【0073】
図4は、部品実装装置1が備える制御装置80と上述したそれぞれの構成部との関係を示す制御ブロック図である。図5および図8は、クリンチユニット15が第1の位置に位置する状態を示す概略断面図である。図6および図7は、クリンチユニット15が第2の位置に位置する状態を示す概略断面図である。
【0074】
図4に示すように、制御装置80には、作業者が制御装置80に対して種々の操作入力を行うとともに、制御装置80からの種々の情報を受け取る入出力手段として、例えば、タッチパネル81が接続されている。入出力手段としては、その他、ディスプレイ、キーボード、音声入力手段などを採用してもよい。作業者がタッチパネル81から部品実装動作を開始する指令入力を行うと、制御装置80は部品実装装置1の各構成部を作動させる。具体的には、制御装置80は、基板位置決め部11、挿入ヘッド移動装置12およびピックアップ爪駆動装置13Kを作動させる。また、制御装置80は、クリンチユニット移動装置14、駆動装置16等も作動させる。
【0075】
作業者がタッチパネル81から基板3に部品2を装着する指令入力を行うと、部品実装装置1の各構成部が制御装置80に制御されて作動し、部品実装動作を実行する。この部品実装動作の実行は、制御装置80において、プログラムが実行されて実装情報に基づいて行われる。
【0076】
部品実装動作では、先ず、基板位置決め部11が作動して外部から搬送される基板3を受け取り、所定の作業位置に位置決めする。基板位置決め部11によって基板3が位置決めされたら、挿入ヘッド13が作動し、図示しない部品供給部から供給される部品2を一対のピックアップ爪13aによって把持してピックアップし、その把持した部品2を基板3の上方に移動させる。
【0077】
さらに、クリンチユニット移動装置14を作動してクリンチユニット15を基板3の下方に移動させる。具体的には、第1の可動ユニット17aおよび第2の可動ユニット17bが第1の位置(図5)又は第2の位置(図7)に配置されるように、クリンチユニット15を移動させる。本実施の形態1では、基板3の挿入孔5の下方に固定ユニット18a,18bの挿入部19a,19bが配置されるように、クリンチユニット15を移動させる。このとき、駆動装置16を駆動して、第1のリード4aと第2のリード4bとの間の長さに応じて第1のクリンチユニット15aと第2のクリンチユニット15bとの間の長さを調整する。そして、部品2が備えるリード4を基板3に設けられた挿入孔5(図1)に上方から挿入する。
【0078】
このとき、2本のリード4a,4bを互いに近づける内向きの方向にクリンチする第1動作(内曲げ)を行う場合、第1の可動ユニット17aおよび第2の可動ユニット17bは、第1の位置(図5)に配置される。2本のリード4a,4bを互いに遠ざける外向きの方向にクリンチする第2動作(外曲げ)を行う場合、第1の可動ユニット17aおよび第2の可動ユニット17bは、第2の位置(図7)に配置される。
【0079】
本実施の形態1では、可動ユニット17a,17bのクリンチ部20,21は、第1の位置(図5)と第2の位置(図6)との間を連続的に移動してリード4a,4bをクリンチする。クリンチ部20,21は、第1の位置と第2の位置との間を移動するときリード4a,4bに接触してクリンチ方向に外力を与える。
【0080】
制御装置80は、2本のリード4a,4bを互いに近づける内向きの方向にクリンチする第1動作(内曲げ)と、2本のリード4a,4bを互いに遠ざける外向きの方向にクリンチする第2動作(外曲げ)とを選択的に実施させるように駆動装置16の制御を行う。本実施の形態1では、制御装置80は、クリンチ部20,21を第1の位置と第2の位置との間で往復移動させるピストン16aを制御することで、第1動作と第2動作とを選択的に実施させる。
【0081】
第1動作を行う場合、部品2は、例えばアキシャル部品である。第2動作を行う場合、部品2は、例えばラジアル部品である。
【0082】
本実施の形態1において、制御装置80は、メモリと、CPUなどのプロセッサに対応する処理回路とを備える。また、制御装置80は、部品実装に関する情報、すなわち、基板3に対して部品2をどのような順番でどこに実装するのかという実装情報を格納する記憶装置を備える。制御装置80は、メモリに記憶されたプログラムをプロセッサが実行することにより、記憶装置の実装情報に基づいて予め定められた手順にて部品実装を行ってもよい。制御装置80は、予め定められた手順にて、第1動作と第2動作とを選択的に実施して部品実装を行ってもよい。具体的には、制御装置80は、記憶装置に予め入力された実装情報、すなわち第1動作又は第2動作のいずれの動作を行うかの情報に基づいて、第1動作と第2動作とを選択的に実施して部品実装を行ってもよい。なお、サーバなどに実装情報が格納され、通信により制御装置80に実装情報が提供されるような場合であってもよい。また、制御装置80は、第1動作を行う部品か第2動作を行う部品かの部品情報に応じて駆動装置16の制御を行ってもよい。具体的には、第1動作を行う部品か第2動作を行う部品かの部品情報を、例えばカメラ等の部品判別部によって部品の種類を判別し、判別された部品情報に基づいて部品2を基板3に実装してもよい。
【0083】
制御装置80は、第1動作および第2動作において、リード4a,4bを切断してクリンチするように駆動装置16の制御を行う。一方のリード(第1のリード4a)が第1の挿入部19aに挿入され他方のリード(第2のリード4b)が第2の挿入部19bに挿入された状態で、それぞれのクリンチ部20,21を移動させてリード4a,4bの切断・クリンチを行う。
【0084】
具体的には、それぞれのクリンチ部20,21をそれぞれの挿入部19a,19bの一方側から他方側に水平方向にスライド移動させることでリード4a,4bの切断・クリンチを行う。第1の可動ユニット17aの外曲げクリンチ部20aが第1の挿入部19aよりも内側から外側に水平方向にスライド移動するか、又は第1の可動ユニット17aの内曲げクリンチ部20bが第1の挿入部19aよりも外側から内側に水平方向に移動する。これにより、第1のリード4aを切断・クリンチする。第2の可動ユニット17bの外曲げクリンチ部21aが第2の挿入部19bよりも内側から外側に水平方向にスライド移動するか、又は第2の可動ユニット17bの内曲げクリンチ部21bが第2の挿入部19bよりも外側から内側に水平方向に移動する。これにより、第2のリード4bを切断・クリンチする。
【0085】
図5および図6を用いて、制御装置80が第1動作を実施する場合について説明する。第1動作を実施する場合、第1の可動ユニット17aおよび第2の可動ユニット17bは、図5に示すように第1の位置に配置される。第1動作において、内曲げクリンチ部20b,21bは、リード4a,4bに外力を与える。第1動作において、制御装置80は、第1の位置(図5)から移動を開始して第2の位置(図6)で移動を終了するようにクリンチ部20,21を駆動することで、2本のリード4a,4bをクリンチする。本実施の形態1では、第1動作において、制御装置80は、内曲げクリンチ部20b,21bおよび外曲げクリンチ部20a,21aを共に、第1の位置から移動を開始して第2の位置で移動を終了するように駆動することで、2本のリード4a,4bをクリンチする。
【0086】
具体的には、第1の位置(図5)から第2の位置(図6)に向けて第1の可動ユニット17aおよび第2の可動ユニット17bが移動する。すなわち、第1の可動ユニット17aは第1のリード4aの内側に向けて(A1方向)に移動し、第2の可動ユニット17bは第2のリード4bの内側に向けて(A2方向)に移動する。本実施の形態1では、第1の可動ユニット17aおよび第2の可動ユニット17bは、第1のリード4aと第2のリード4bとの間の中心位置に対して対称的に移動する。このとき、刃状に形成された内曲げクリンチ部20bおよび第1の挿入部19aの縁によって、第1のリード4aは切断され、刃状に形成された内曲げクリンチ部21bおよび第2の挿入部19bの縁によって、第2のリード4bは切断される。さらに、第1の可動ユニット17aおよび第2の可動ユニット17bが内側に移動することで、切断後の残った第1のリード4aおよび第2のリード4bが内側にクリンチされる。これにより、2本のリード4a,4bは、内曲げ状態になる。
【0087】
図7および図8を用いて、制御装置80が第2動作を実施する場合について説明する。第2動作を実施する場合、第1の可動ユニット17aおよび第2の可動ユニット17bは、図7に示すように第2の位置に配置される。第2動作において、外曲げクリンチ部20a,21aは、リード4a,4bに外力を与える。第2動作において、制御装置80は、第2の位置(図7)から移動を開始して第1の位置(図8)で移動を終了するようにクリンチ部20,21を駆動することで、2本のリード4a,4bをクリンチする。本実施の形態1では、第2動作において、制御装置80は、内曲げクリンチ部20b,21bおよび外曲げクリンチ部20a,21aを共に、第2の位置から移動を開始して第1の位置で移動を終了するように駆動することで、2本のリード4a,4bをクリンチする。
【0088】
具体的には、第2の位置(図7)から第1の位置(図8)に向けて第1の可動ユニット17aおよび第2の可動ユニット17bが移動する。すなわち、第1の可動ユニット17aは第1のリード4aの外側に向けて(B1方向)に移動し、第2の可動ユニット17bは第2のリード4bの外側に向けて(B2方向)に移動する。本実施の形態1では、第1の可動ユニット17aおよび第2の可動ユニット17bは、第1のリード4aと第2のリード4bとの間の中心位置に対して対称的に移動する。このとき、刃状に形成された外曲げクリンチ部20aおよび第1の挿入部19aの縁によって、第1のリード4aは切断され、刃状に形成された外曲げクリンチ部21aおよび第2の挿入部19bの縁によって、第2のリード4bは切断される。さらに、第1の可動ユニット17aおよび第2の可動ユニット17bが外側に移動することで、切断後の残った第1のリード4aおよび第2のリード4bが外側にクリンチされる。これにより、2本のリード4a,4bは、外曲げ状態になる。
【0089】
このように、第1動作および第2動作を行う場合において、共に、可動ユニット17a,17bは、第1の位置と第2の位置との間を連続的に移動している。すなわち、制御装置80は、第1の位置と第2の位置の2位置のみで可動ユニット17a,17bを待機させる制御(2位置制御)を行う。
【0090】
次に実装すべき部品がある場合には、挿入ヘッド13が部品供給部から供給される次の部品2をピックアップして、第1動作と第2動作とを選択的に実施する動作が繰り返される。
【0091】
本実施の形態1では、制御装置80は、第1動作と第2動作とを交互に行うように、駆動装置16の制御を行う。第1動作と第2動作とを交互に行う実装情報を記憶装置に格納しておき、制御装置80は、メモリに記憶されたプログラムをプロセッサが実行することにより、記憶装置の実装情報に基づいて予め定められた手順にて部品実装を行ってもよい。
【0092】
実装すべき全ての部品2の実装が完了すると、部品実装基板3(すなわち、部品の実装が行われた基板3)が部品実装装置1から搬出される。これにより、部品実装基板3の製造が完了する。
【0093】
本実施の形態1の部品実装装置1によれば、クリンチユニット15と、クリンチユニット15を駆動する駆動装置16と、駆動装置16を制御する制御装置80とを備える。クリンチユニット15は、下方に延びた2本のリード4a,4bを有する部品2の一方のリード4aをクリンチする第1のクリンチユニット15aと、もう一方のリード4bをクリンチする第2のクリンチユニット15bとを備える。
【0094】
第1および第2のクリンチユニット15a,15bは、それぞれ、第1の位置と第2の位置との間を移動するときリード4a,4bに接触してクリンチ方向に外力を与えるクリンチ部20,21を有する。第1の位置において、2本のリード4a,4bが並ぶ方向において2本のリード4a,4bの外側に配置される。第2の位置において、2本のリード4a,4bが並ぶ方向において2本のリード4a,4bの内側に配置される。
【0095】
制御装置80は、第1動作(第1工程)と、第2動作(第2工程)とを選択的に実施させるように駆動装置16の制御を行う。制御装置80は、第1動作において、第1および第2のクリンチユニット15a,15bのクリンチ部20,21を駆動することで、2本のリード4a,4bを互いに近づける内向きの方向にクリンチする。制御装置80は、第1の位置から移動を開始して第2の位置で移動を終了するようにクリンチ部20,21を駆動する。制御装置80は、第2動作において、第1および第2のクリンチユニット15a,15bのクリンチ部20,21を駆動することで、2本のリード4a,4bを互いに遠ざける外向きの方向にクリンチする。制御装置80は、第2の位置から移動を開始して第1の位置で移動を終了するようにクリンチ部20,21を駆動する。
【0096】
これにより、リード4a,4bを内側に曲げる第1動作、およびリード4a,4bを外側に曲げる第2動作を同一の部品実装装置1で行うことができる。これにより、部品実装における生産性を向上させることができる。また、それぞれのクリンチ部20,21を第1の位置と第2の位置との間で連続的に移動させることで、第1の位置と第2の位置との間でクリンチ部20,21を停止させる必要がない。このため、クリンチユニット15の駆動制御を容易に行うことができる。
【0097】
また、第1および第2のクリンチユニット15a,15bのクリンチ部20,21は、それぞれ、内曲げクリンチ部20b,21bと、外曲げクリンチ部20a,21aとを有する。内曲げクリンチ部20b,21bは、第1動作においてリード4a,4bに外力を与え、外曲げクリンチ部20a,21aは、第2動作においてリード4a,4bに外力を与える。制御装置80は、第1動作において、内曲げクリンチ部20b,21bおよび外曲げクリンチ部20a,21aを共に、第1の位置から移動を開始して第2の位置で移動を終了するように駆動する。制御装置80は、第2動作において、内曲げクリンチ部20b,21bおよび外曲げクリンチ部20a,21aを共に、第2の位置から移動を開始して第1の位置で移動を終了するように駆動する。
【0098】
これにより、リード4a,4bを内側に曲げる第1動作、およびリード4a,4bを外側に曲げる第2動作をより容易に行うことができる。
【0099】
また、第1および第2のクリンチユニット15a,15bは、それぞれ、リード4a,4bをクリンチするときに基板3の下方で固定されて配置される固定ユニット18a,18bを有する。第1および第2の固定ユニット18a,18bには、それぞれ、リード4a,4bを挿入する挿入部19a,19bが設けられる。制御装置80は、第1動作および第2動作において、リード4a,4bを切断してクリンチするように駆動装置16の制御を行う。一方のリード4aが第1の挿入部19aに挿入され他方のリード4bが第2の挿入部19bに挿入された状態で、それぞれのクリンチ部20,21を移動させることでリード4a,4bの切断・クリンチを行う。それぞれのクリンチ部20,21をそれぞれの挿入部19a,19bの一方側から他方側に移動させることでリード4a,4bの切断・クリンチを行う。
【0100】
これにより、容易に、リード4a,4bを切断してクリンチすることができる。2本のリード4a,4bがそれぞれの挿入部19a,19bに挿入された状態でそれぞれのクリンチ部20,21を挿入部19a,19bの一方側から他方側に移動させることでリード4a,4bの切断・クリンチができる。
【0101】
また、制御装置80は、第1動作と第2動作とを交互に行うように、駆動装置16の制御を行う。
【0102】
これにより、第1動作と第2動作とを交互に行うことで、第1動作又は第2動作を連続して行う場合よりも、クリンチユニット15の移動を最小限にすることができるため、クリンチユニット15の寿命を延ばすことができる。
【0103】
また、駆動装置16は、第1および第2のクリンチユニット15a,15bのクリンチ部20,21を第1の位置と第2の位置との間で往復移動させるピストン16aを有する。制御装置80は、ピストン16aを制御することで、第1動作と第2動作とを選択的に実施させる。
【0104】
これにより、ピストン16aの往復移動によって、第1動作および第2動作を行うことができるため、クリンチユニット15の駆動制御をより容易に行うことができる。
【0105】
以上、上述の実施の形態1を挙げて本発明を説明したが、本発明は上述の実施の形態1に限定されない。例えば、実施の形態1では、クリンチユニット15a,15bがリード4a,4bの下端部を切断するとともに、残ったリード4a,4bを折り曲げてクリンチする場合について説明したが、このような場合に限らない。固定ユニット18a,18bにリード4a,4bを挿入して下端部を切断せずに、可動ユニット17a,17bを移動さることでリード4a,4bを折り曲げてクリンチするだけでもよい。
【0106】
また、部品実装装置1において、基板位置決め部11、挿入ヘッド移動装置12、挿入ヘッド13、およびクリンチユニット移動装置14の構成は一例であり、その他の構成を採用してもよい。
【0107】
また、第1および第2のクリンチユニット15a,15bは、それぞれ、リード4a,4bをクリンチするときに基板3の下方で固定されて配置される固定ユニット18a,18bを有する例について説明したが、これに限定されない。可動ユニット17a,17bがリード4a,4bをクリンチすれば、第1および第2のクリンチユニット15a,15bが固定ユニット18a,18bを有しない構成であってもよい。
【0108】
また、クリンチ部20,21は、リード4a,4bが延びる方向(鉛直方向)に対して傾斜して形成される例について説明したが、これに限定されない。クリンチ部20,21は、リード4a,4bが延びる方向(鉛直方向)に形成されてもよい。これによっても、クリンチ部20,21は、リード4a,4bをクリンチおよび切断することができる。
【0109】
また、挿入部19a,19bが、上下方向に筒状に延びて形成されて上面に開口を有する例について説明したが、これに限定されない。挿入部19a,19bは、筒状に形成されていなくてもよい。可動ユニット17a,17bのスライド方向に沿った挿入部19a,19bの側面において、挿入部19a,19bの上端部は、例えば、下方に切り欠かれていてもよい。すなわち、挿入部19a,19bは、可動ユニット17a,17bのスライド方向と直交する水平方向から見てU字状に形成されていてもよい。これによっても、挿入部19a,19bでリード4a,4bを切断することができる。
【0110】
また、クリンチ部20,21および保持部22a,22bを有する可動ユニット17a,17bは、略L字状に形成される例について説明したが、これに限定されない。可動ユニット17a,17bは、固定ユニット18a,18bを通すことができるように、リード4a,4bが並ぶ方向に貫通して形成された開口を有していてもよい。すなわち、可動ユニット17a,17bは逆U字状に形成されていてもよい。このとき、可動ユニット17a,17bのクリンチ部20,21は、可動ユニット17a,17bの開口の上方に形成される。また、このとき、外曲げクリンチ部20aおよび内曲げクリンチ部20bは、リード4a,4bが並ぶ方向と交差する方向に対向して配置される1対の保持部によって保持される。外曲げクリンチ部21aおよび内曲げクリンチ部21bは、リード4a,4bが並ぶ方向と交差する方向に対向して配置される1対の保持部によって保持される。これにより、第1の可動ユニット17aのクリンチ部20a,20bおよび第2の可動ユニット17bのクリンチ部21a,21bは、それぞれ1対の保持部によって保持されるため、リード4a,リード4bをより確実にクリンチすることができる。また、可動ユニット17a,17bの強度をより向上させることができる。
【0111】
また、クリンチ部20,21は、リード4a,4bが並ぶ方向において、例えば水平方向にスライド移動するように構成される例について説明したが、これに限定されない。クリンチ部20,21は、リード4a,4bが並ぶ方向において、水平面に傾斜する方向にスライド移動してもよい。また、クリンチ部20,21は、揺動軸周りに揺動するように構成されていてもよい。クリンチ部20,21は、例えば、リード4a,4bをクリンチする部分において、略水平の円弧移動をするように構成されていてもよい。
【0112】
また、制御装置80は、ピストン16aを制御することで、第1動作と第2動作とを選択的に実施させる例について説明したが、制御装置80が第1動作と第2動作とを選択的に実施させることができれば、これに限定されない。制御装置80は、駆動装置16として例えばモータを駆動することによって、第1動作と第2動作とを選択的に実施させてもよい。
【0113】
また、制御装置80は、第1動作と第2動作とを交互に行うように、駆動装置16の制御を行うとしたが、制御装置80は、第1動作又は第2動作のいずれか一方の動作を連続して行うように、駆動装置16の制御を行ってもよい。
【0114】
また、第1動作を行う場合、部品2は、例えばアキシャル部品であって、第2動作を行う場合、部品2は、例えばラジアル部品であるとしたが、部品2は、下方に延びた2本のリード4a,4bを有していれば他の部品であってもよい。
【0115】
また、第1の可動ユニット17aおよび第2の可動ユニット17bは、第1のリード4aと第2のリード4bとの間の中心位置に対して対称的に移動するとしたが、これに限定されない。第1の可動ユニット17aおよび第2の可動ユニット17bは、第1のリード4aと第2のリード4bとの間の中心位置に対して非対称的に移動してもよい。
【0116】
また、第1および第2のクリンチユニット15a,15bは、それぞれ、基板3(図1)の下面側に突出したリード4a,4bをクリンチする可動ユニット17a,17bを有するとしたが、これに限定されない。第1および第2のクリンチユニット15a,15bは、可動ユニット17a,17bを有しない構成であってもよい。例えば、第1および第2のクリンチユニット15a,15bの全体が移動する構成であってもよい。
【0117】
また、第1の可動ユニット17aおよび第2の可動ユニット17bで、図2および図3に示すような構成について説明したが、このような構成に限定されない。例えば、図9から図14に示すような構成であってもよい。図9は、別の変形例のクリンチユニット30が第1の位置に位置する状態を示す概略斜視図である。図10は、別の変形例のクリンチユニット30が第2の位置に位置する状態を示す概略斜視図である。図11から図14は、別の変形例のクリンチユニット30の概略断面図である。
【0118】
図9に示すように、クリンチユニット30は第1のクリンチユニット30aおよび第2のクリンチユニット30bを有する。第1および第2のクリンチユニット30a,30bは、それぞれ、可動ユニット31a,31bを有する。第1の可動ユニット31aは、内曲げクリンチ部32aおよび外曲げクリンチ部33aを有し、第2の可動ユニット31bは、内曲げクリンチ部32bおよび外曲げクリンチ部33bを有する。第1の可動ユニット31aの外曲げクリンチ部33aは、第1の可動ユニット31aの上端部を鉛直方向に貫通した貫通孔において形成される。第2の可動ユニット31bの外曲げクリンチ部33bは、第2の可動ユニット31bの上端部を鉛直方向に貫通した貫通孔において形成される。内曲げクリンチ部32a,32bおよび外曲げクリンチ部33a,33bの下端部の縁は、リード4a,4bを切断できるように刃状に形成される。
【0119】
第1の位置において、可動ユニット31a,31bは、2本のリード4a,4bが並ぶ方向において2本のリード4a,4bの外側に配置される。第2の位置において、可動ユニット31a,31bは、第1および第2の可動ユニット31a,31bの上端部を鉛直方向に貫通したそれぞれの貫通孔が第1および第2の挿入部19a,19bのそれぞれの上方に来るように配置される。
【0120】
第1動作を行う場合、図9又は図11に示す第1の位置から、図12に示す第2の位置へと可動ユニット31a,31bを移動させる。具体的には、第1の位置から、第1の可動ユニット31aを第1のリード4aの内側に向けて(C1方向)に移動させ、第2の可動ユニット31bを第2のリード4bの内側に向けて(C2方向)に移動させる。これにより、リード4a,4bは内側に切断およびクリンチされて内曲げ状態となる。
【0121】
第2動作を行う場合、図10又は図13に示す第2の位置から、図14に示す第1の位置へと可動ユニット31a,31bを移動させる。図10に示すように、第1の位置において、第1のリード4aは、クリンチ部33aおよび挿入部19aに挿入されており、第2のリード4bは、クリンチ部33bおよび挿入部19bに挿入されている。この状態から、第1の可動ユニット31aを第1のリード4aの外側に向けて(D1方向)に移動させ、第2の可動ユニット31bを第2のリード4bの外側に向けて(D2方向)に移動させる。これにより、リード4a,4bは外側に切断およびクリンチされて外曲げ状態となる。
【0122】
第1の可動ユニット17aおよび第2の可動ユニット17bを図9から図14に示すような構成にすることにより、リード4a,リード4bをより確実にクリンチすることができる。また、可動ユニット31a,31bの強度をより向上させることができる。
【0123】
(実施の形態2)
次に、実施の形態2の部品実装装置について、主に実施の形態1と異なる点について説明する。実施の形態2においては、実施の形態1と同一又は同等の構成については同じ符号を付して説明する。また、実施の形態2では、実施の形態1と重複する記載は、適宜省略する。
【0124】
実施の形態2のクリンチユニット40の構成について図15を用いて説明する。図15は、クリンチユニット40の概略斜視図である。
【0125】
実施の形態2のクリンチユニット40は、部品2のリード4を切断することなくクリンチするという点で、実施の形態1のクリンチユニット15と異なっている。図15に示すように、クリンチユニット40は、第1のクリンチユニット40aと、第2のクリンチユニット40bとを備える。クリンチユニット40は、例えば、移動ガイド45を介してクリンチユニット移動装置14(図1)に取り付けられる。
【0126】
第1のクリンチユニット40aは、第1の可動ユニット41aと、第1の固定ユニット42aと、第1の可動ユニット41aおよび第1の固定ユニット42aを保持する第1のベース部材43aとを有する。第1のベース部材43aは、移動ガイド45に対してE1方向にスライド移動可能に取り付けられる。
【0127】
第2のクリンチユニット40bは、第2の可動ユニット41bと、第2の固定ユニット42bと、第2の可動ユニット41bおよび第2の固定ユニット42bを保持する第2のベース部材43bとを有する。第2のベース部材43bは、例えば、移動ガイド45に対して固定して取り付けられる。なお、第1のベース部材43aおよび第2のベース部材43bは共に、スライド可能な状態で移動ガイド45に保持されていてもよい。
【0128】
移動ガイド45は、所定の方向(E1方向)に延びる棒状部材である。移動ガイド45は、クリンチユニット移動装置14(図1)に取り付けられる。移動ガイド45により、第1のベース部材43aと第2のベース部材43bとの間隔を変更することができる。このため、部品2における第1のリード4aと第2のリード4bとの間隔が異なる部品の場合でも、部品に応じてベース部材43a,43bの間隔を変更してリード4a,4bのクリンチを行うことができる。
【0129】
第1のベース部材43aは、基部43aaと、固定部43ab,43acとを有する。第2のベース部材43bは、基部43baと、固定部43bb,43bcとを有する。基部43aaは、移動ガイド45に対してスライド移動可能に取り付けられる。基部43baは、移動ガイド45に対して固定して取り付けられる。固定部43ab,43acは、基部43aaから上方に延びて形成される。固定部43bb,43bcは、基部43baから上方に延びて形成される。固定部43abと固定部43acとの間には、第1の可動ユニット41aが設けられ、固定部43bbと固定部43bcとの間には、第2の可動ユニット41bが設けられる。
【0130】
第1の可動ユニット41aは、固定部43abに対して、揺動軸47を介して揺動可能に取り付けられる。第2の可動ユニット41bは、固定部43bbに対して揺動軸47(図17)を介して揺動可能に取り付けられる。第1の可動ユニット41aは、接続部材49を介してロッド51と接続する。ロッド51は、駆動装置16のピストン16aと接続して、駆動装置16の駆動に伴ってE2方向に上下移動する。接続部材49は、ロッド51の上下移動に伴って、回動軸49aを中心に回動する。第1の可動ユニット41aは、接続部材49の回動に伴って、揺動軸47を中心に揺動する。第2の可動ユニット41bも、第1の可動ユニット41aと同様の構成を有し、揺動軸47を中心に揺動する。
【0131】
第1の可動ユニット41aは、クリンチ部46aと、クリンチ部46aを保持する保持部48aとを有する。第2の可動ユニット41bは、クリンチ部46bと、クリンチ部46bを保持する保持部48bとを有する。クリンチ部46aは、保持部48aの上端部において第1の固定ユニット42aに向けて側方に突出する。クリンチ部46bは、保持部48bの上端部において第2の固定ユニット42bに向けて側方に突出する。
【0132】
固定ユニット42a,42bは、それぞれ、固定部43ac,43bcに着脱可能に取り付けられる。本実施の形態2の第1の固定ユニット42aおよび第2の固定ユニット42bは、それぞれ、基板3を支持する支持部44a,44bを有する。支持部44a,44bは、それぞれ、第1の固定ユニット42aおよび第2の固定ユニット42bの上端部において上方に突出した突起である。支持部44a,44bは、平面状に形成されて基板3を支持する上面を有する。支持部44a,44bによって基板3を支持した状態で、リード4のクリンチを行うことができる。
【0133】
本実施の形態2において、第1の固定ユニット42aおよび第2の固定ユニット42bは、上方に延びる板状部材(側板)である。第1の固定ユニット42aと保持部48aとの間には、第1のリード4aを挿入する空間(図16に示すリード挿入部53a)が形成される。第2の固定ユニット42bと保持部48bとの間には、第2のリード4bを挿入する空間(図16に示すリード挿入部53b)が形成される。クリンチ部46a,46bは、それぞれ、リード挿入部53a,53bの上方で揺動してリード4をクリンチする。具体的には、クリンチ部46a,46bは、リード4が延びる方向と交差するF1(図17),F2(図19)方向に揺動してリード4と係合することで、リード4をクリンチする。
【0134】
次に、クリンチユニット40によるリード4のクリンチ動作について図16図19を用いて説明する。図16は、可動ユニット41a,41bが第1の位置に位置する状態を示す概略斜視図である。図17は、可動ユニット41a,41bが第1の位置に位置する状態を示す概略側面図である。図18は、可動ユニット41a,41bが第2の位置に位置する状態を示す概略斜視図である。図19は、可動ユニット41a,41bが第2の位置に位置する状態を示す概略側面図である。
【0135】
クリンチユニット40によるリード4の内曲げ動作について説明する。
【0136】
リード4を内曲げする場合、クリンチ部46a,46bは、第1の位置に配置される。すなわち、クリンチ部46aが第1のリード4aの外側(第2のリード4bから離れる方向)に配置され、クリンチ部46bが第2のリード4bの外側(第1のリード4aから離れる方向)に配置される。
【0137】
基板3の挿入孔5に部品2のリード4が挿入された状態(図17)において、駆動装置16を駆動する。これにより、ロッド51が上方に移動して接続部材49が回動軸49aを中心に上方に回動する。接続部材49の回動に伴って、第1の可動ユニット41aは、揺動軸47を中心に、第2の可動ユニット41bに近づく方向(F1方向)に揺動し、図16に示す第1の位置から図18に示す第2の位置へ移動する。このとき、第1の可動ユニット41aは、クリンチ部46aが第1のリード4aとF1方向に係合しながら揺動する。具体的には、クリンチ部46aにおいて、クリンチ部46bに対向する内側の内曲げクリンチ部46aaが、第1のリード4aと係合する。これにより、第1のリード4aは、第2のリード4bに近づく方向にクリンチされる。
【0138】
このとき、第1の可動ユニット41aと同様に第2の可動ユニット41bも、駆動装置16によって、クリンチ部46bが第2のリード4bとF1方向に係合しながら揺動し、図16に示す第1の位置から図18に示す第2の位置へ移動する。具体的には、クリンチ部46bにおいて、クリンチ部46aに対向する内側の内曲げクリンチ部46baが、第2のリード4bと係合する。これにより、第2のリード4bは、第1のリード4aに近づく方向にクリンチされる。この結果、第1のリード4aおよび第2のリード4bは、互いに近づく内向きの方向にクリンチ(内曲げ)される。
【0139】
クリンチユニット40によるリード4の外曲げ動作について説明する。
【0140】
リード4を外曲げする場合、クリンチ部46a,46bは、第2の位置に配置される。すなわち、クリンチ部46a,46bが第1のリード4aと第2のリード4bとの間に配置される。
【0141】
基板3の挿入孔5に部品2のリード4が挿入された状態(図19)において、駆動装置16を駆動する。これにより、ロッド51が下方に移動して接続部材49が回動軸49aを中心に下方に回動する。接続部材49の回動に伴って、第1の可動ユニット41aは、揺動軸47を中心に、第2の可動ユニット41bから遠ざかる方向(F2方向)に揺動し、図18に示す第2の位置から図16に示す第1の位置へ移動する。このとき、第1の可動ユニット41aは、クリンチ部46aが第1のリード4aとF2方向に係合しながら揺動する。具体的には、クリンチ部46aにおいて、内曲げクリンチ部46aaに対向する外曲げクリンチ部46abが、第1のリード4aと係合する。これにより、第1のリード4aは、第2のリード4bから遠ざかる方向にクリンチされる。
【0142】
このとき、第1の可動ユニット41aと同様に第2の可動ユニット41bも、駆動装置16によって、クリンチ部46bが第2のリード4bとF2方向に係合しながら揺動し、図18に示す第2の位置から図16に示す第1の位置へ移動する。具体的には、クリンチ部46bにおいて、内曲げクリンチ部46baに対向する外曲げクリンチ部46bbが、第2のリード4bと係合する。これにより、第2のリード4bは、第1のリード4aから遠ざかる方向にクリンチされる。この結果、第1のリード4aおよび第2のリード4bは、互いに遠ざかる外向きの方向にクリンチ(外曲げ)される。
【0143】
以上、上述の実施の形態2を挙げて本発明を説明したが、本発明は上述の実施の形態2に限定されない。例えば、図20に示すようなクリンチユニット60であってもよい。すなわち、クリンチユニット60によって、リード4を切断してクリンチしてもよい。
【0144】
図20は、実施の形態2の変形例のクリンチユニット60が第1の位置に位置する状態を示す概略斜視図である。図20に示すように、第1のクリンチユニット60aは第1の可動ユニット61aおよび第1の固定ユニット62aを有し、第2のクリンチユニット60bは第2の可動ユニット61bおよび第2の固定ユニット62bを有する。
【0145】
可動ユニット61a,61bのクリンチ部66a,66bにおいて、内曲げクリンチ部66aa,66baおよび外曲げクリンチ部66ab,66bbの下端部の縁は、リード4a,4bを切断できるように刃状に形成される。
【0146】
固定ユニット62aは、実施の形態2における固定ユニット42aに対応する側板63aと、側板63aに取り付けられる固定刃67a,68aと、固定刃67a,68aを側板63aと共に挟持する側板69aとを有する。固定ユニット62bは、実施の形態2における固定ユニット42bに対応する側板63bと、側板63bに取り付けられる固定刃67b,68bと、固定刃67b,68bを側板63bと共に挟持する側板69bとを有する。固定刃67a,68aは、側板63aに対して着脱可能に取り付けられ、固定刃67b,68bは、側板63bに対して着脱可能に取り付けられる。これにより、部品に応じて、リード4を切断してクリンチする動作と、リード4を切断せずにクリンチする動作とを選択的に行うことができる。
【0147】
固定刃67aおよび固定刃68aは、互いに空間を設けて側板63aに取り付けられ、固定刃67bおよび固定刃68bは、互いに空間を設けて側板63bに取り付けられる。固定刃67aと固定刃68aとの間には、第1のリード4aが挿入されるリード挿入部64aが設けられ、固定刃67bと固定刃68bとの間には、第2のリード4bが挿入されるリード挿入部64bが設けられる。リード挿入部64a,64bは、それぞれ、側板69a,69bによって側方を覆われる。すなわち、リード挿入部64aは、側板63a,69aと固定刃67a,68aとで囲まれた空間であり、リード挿入部64bは、側板63b,69bと固定刃67b,68bとで囲まれた空間である。
【0148】
リード4を内曲げする場合、可動ユニット61a,61bが第1の位置から互いに近づく方向に揺動することによって、固定刃67aで第1のリード4aが切断されて、固定刃67bで第2のリード4bが切断される。リード4を外曲げする場合、可動ユニット61a,61bが第2の位置から互いに遠ざかる方向に揺動することによって、固定刃68aで第1のリード4aが切断されて、固定刃68bで第2のリード4bが切断される。
【0149】
本開示は、添付図面を参照しながら好ましい実施の形態に関連して充分に記載されているが、この技術の熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した特許請求の範囲による本開示の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。また、各実施の形態における要素の組合せや順序の変化は、本開示の範囲および思想を逸脱することなく実現し得るものである。
【0150】
なお、前記様々な実施の形態および変形例のうちの任意の実施の形態あるいは変形例を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0151】
本開示の部品実装装置および部品実装基板の製造方法は、リードのクリンチ方向が異なる実装への適用が有用である。
【符号の説明】
【0152】
1 部品実装装置
2 部品
3 基板
4 リード
4a 第1のリード
4b 第2のリード
5 挿入孔
11 基板位置決め部
12 挿入ヘッド移動装置
13 挿入ヘッド
13a ピックアップ爪
13K ピックアップ爪駆動装置
14 クリンチユニット移動装置
15,30 クリンチユニット
15a,30a 第1のクリンチユニット
15b,30b 第2のクリンチユニット
16 駆動装置
16a ピストン
17a,31a 第1の可動ユニット
17b,31b 第2の可動ユニット
18a 第1の固定ユニット
18b 第2の固定ユニット
19a 第1の挿入部
19b 第2の挿入部
20 第1のクリンチ部
21 第2のクリンチ部
20a,21a,33a,33b 外曲げクリンチ部
20b,21b,32a,32b 内曲げクリンチ部
22a 第1の保持部
22b 第2の保持部
40 クリンチユニット
40a 第1のクリンチユニット
40b 第2のクリンチユニット
41a 第1の可動ユニット
41b 第2の可動ユニット
42a 第1の固定ユニット
42b 第2の固定ユニット
43a 第1のベース部材
43aa,43ba 基部
43ab,43ac,43bb,43bc 固定部
43b 第2のベース部材
44a,44b 支持部
45 移動ガイド
46a,46b クリンチ部
46aa,46ba 内曲げクリンチ部
46ab,46bb 外曲げクリンチ部
47 揺動軸
48a,48b 保持部
49 接続部材
49a 回動軸
51 ロッド
53a,53b リード挿入部
60 クリンチユニット
60a 第1のクリンチユニット
60b 第2のクリンチユニット
61a 第1の可動ユニット
61b 第2の可動ユニット
62a 第1の固定ユニット
62b 第2の固定ユニット
63a,63b 側板
64a,64b リード挿入部
66a,66b クリンチ部
66aa,66ba 内曲げクリンチ部
66ab,66bb 外曲げクリンチ部
67a,67b,68a,68b 固定刃
69a,69b 側板
80 制御装置
81 タッチパネル
図1
図2
図3
図4
図5
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図20