(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-14
(45)【発行日】2023-09-25
(54)【発明の名称】サービス伝送のための方法、装置及び端末
(51)【国際特許分類】
H04W 72/115 20230101AFI20230915BHJP
H04W 72/566 20230101ALI20230915BHJP
H04W 72/1268 20230101ALI20230915BHJP
H04W 72/231 20230101ALI20230915BHJP
【FI】
H04W72/115
H04W72/566
H04W72/1268
H04W72/231
(21)【出願番号】P 2020565481
(86)(22)【出願日】2019-05-21
(86)【国際出願番号】 CN2019087840
(87)【国際公開番号】W WO2019223698
(87)【国際公開日】2019-11-28
【審査請求日】2022-04-22
(32)【優先日】2018-05-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100105153
【氏名又は名称】朝倉 悟
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【氏名又は名称】出口 智也
(72)【発明者】
【氏名】シュ、ジン
【審査官】新井 寛
(56)【参考文献】
【文献】OPPO,Corrections for logical channel configuration,3GPP TSG RAN WG2 #102 R2-1806882,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_102/Docs/R2-1806882.zip>,2018年05月10日
【文献】vivo,Remaining issues on UL data transmission for URLLC,3GPP TSG RAN WG1 #93 R1-1806070,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_93/Docs/R1-1806070.zip>,2018年05月12日
【文献】OPPO,LCP restriction for type 2 configured grant,3GPP TSG RAN WG2 #102 R2-1806873,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_102/Docs/R2-1806873.zip>,2018年05月10日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の指示情報に基づいて、構成された許可リソースで伝送可能なサービスを決定することと、
前記構成された許可リソースで伝送可能なサービスを伝送することと、を含み、 前記第1の指示情報は、前記サービスに対応する論理チャネルの構成情報に含まれ、前記構成された一部又は全部の許可リソースで前記論理チャネル内のデータが伝送されることを許容するかどうかを指示
し、
前記第1の指示情報は、動的許可リソースで論理チャネルからのMAC SDUが伝送されることを許容するかどうかを指示する
ことを特徴とするサービス伝送のための方法。
【請求項2】
前記第1の指示情報が前記サービスに対応する論理チャネルの構成情報に含まれることは、
前記第1の指示情報がLogicalChannelConfig情報エレメントに含まれることを含む
ことを特徴とする請求項1に記載のサービス伝送のための方法。
【請求項3】
前記第1の指示情報は、無線リソース制御RRCシグナリングに含まれるサービスタイプ情報である
ことを特徴とする請求項1に記載のサービス伝送のための方法。
【請求項4】
前記第1の指示情報が前記構成された一部又は全部の許可リソースで前記論理チャネル内のデータが伝送されることを許容するかどうかを指示することは、
前記第1の指示情報が、前記論理チャネルからの媒体アクセス制御MACサービスデータユニットSDUが前記構成された許可リソースで伝送されることを許容するかどうかを指示することを含む
ことを特徴とする請求項1に記載のサービス伝送のための方法。
【請求項5】
前記構成された許可リソースは、構成された許可タイプ1のために構成されたリソース又は構成された許可タイプ2のために構成されたリソースを含み、前記第1の指示情報は、前記構成された許可タイプ1のために構成されたリソース又は前記構成された許可タイプ2のために構成されたリソースで前記論理チャネルからのMAC SDUが伝送されることを許容するかどうかを指示する
ことを特徴とする請求項4に記載のサービス伝送のための方法。
【請求項6】
メモリとプロセッサとを備える端末デバイスであって、
前記メモリは、プログラムを記憶するように構成され、
前記プロセッサは、前記メモリに記憶されたプログラムを実行することで、前記端末デバイスが請求項1~
5のいずれか1項に記載の方法を実行するように構成される
ことを特徴とする端末デバイス。
【請求項7】
ネットワークデバイスが端末デバイスのために許可リソースを構成することと、 前記ネットワークデバイスが前記端末デバイスに第1の指示情報を送信することと、を含み、
前記第1の指示情報は、サービスに対応する論理チャネルの構成情報に含まれ、前記構成された一部又は全部の許可リソースで前記論理チャネル内のデータが伝送されることを許容するかどうかを指示
し、
前記第1の指示情報は、動的許可リソースで論理チャネルからのMAC SDUが伝送されることを許容するかどうかを指示する
ことを特徴とするサービス伝送のための方法。
【請求項8】
前記第1の指示情報が前記サービスに対応する論理チャネルの構成情報に含まれることは、
前記第1の指示情報がLogicalChannelConfig情報エレメントに含まれることを含む
ことを特徴とする請求項
7に記載のサービス伝送のための方法。
【請求項9】
前記第1の指示情報は、無線リソース制御RRCシグナリングに含まれるサービスタイプ情報である
ことを特徴とする請求項
7に記載のサービス伝送のための方法。
【請求項10】
前記第1の指示情報が前記構成された一部又は全部の許可リソースで前記論理チャネル内のデータが伝送されることを許容するかどうかを指示することは、
前記第1の指示情報が、前記論理チャネルからの媒体アクセス制御MACサービスデータユニットSDUが前記構成された許可リソースで伝送されることを許容するかどうかを指示することを含む
ことを特徴とする請求項
7に記載のサービス伝送のための方法。
【請求項11】
前記構成された許可リソースは、構成された許可タイプ1のために構成されたリソース又は構成された許可タイプ2のために構成されたリソースを含み、前記第1の指示情報は、前記構成された許可タイプ1のために構成されたリソース又は前記構成された許可タイプ2のために構成されたリソースで前記論理チャネルからのMAC SDUが伝送されることを許容するかどうかを指示する
ことを特徴とする請求項
10に記載のサービス伝送のための方法。
【請求項12】
メモリとプロセッサとを備えるネットワークデバイスであって、
前記メモリは、プログラムを記憶するように構成され、
前記プロセッサは、前記メモリに記憶されたプログラムを実行することで、前記ネットワークデバイスが請求項
7~
11のいずれか1項に記載の方法を実行するように構成される
ことを特徴とするネットワークデバイス。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本開示は、2018年5月21日に出願された米国仮特許出願第62/674,087号の優先権を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【技術分野】
【0002】
本開示は、無線通信技術分野に関し、特に、サービス伝送のための方法、装置及び端末に関する。
【背景技術】
【0003】
第5世代移動通信システム(5G )のアクセスネットワークにおいて、基地局と端末デバイスとの間の上りサービス/トラヒックデータの伝送リソースは、動的スケジューリングを有する動的許可リソースと、動的スケジューリングを有しない構成された許可リソースとの2タイプがある。
【0004】
動的許可リソースの場合、基地局は、PDCCH (物理下りリンク制御チャネル)上のC-RNTI (セル無線ネットワーク一時識別子)を介して端末デバイスにリソースを動的に割り当てることができる。端末デバイスは、上り伝送の可能な許可を見つけるためにPDCCHを常に監視する。
【0005】
また、基地局は、構成された許可リソースを用いて、端末デバイスに上りリンクリソースを割り当てることができる。上りリンクに構成される許可リソースは、タイプ1とタイプ2の2つのタイプがある。タイプ1の場合、RRC (無線リソース制御)シグナリングは、構成された許可(周期性を含む)を直接的に提供し、タイプ2の場合、RRCシグナリングは、構成された許可リソースの周期性を提供し、CS-RNTI (構成されたスケジューリングRNTI )にアドレス指定されたPDCCHは、信号で送信し構成された許可を活性化するか、または非活性化することができ、すなわち、CS-RNTIにアドレス指定されたPDCCHは、RRCによって定義された周期性に従って、非活性化されるまで、上りリンク許可を暗黙的に再利用するように指示する。
【0006】
既存のプロトコルでは、動的に割り当てられた上りリンク伝送(動的許可)が、同じサービングセルで構成された許可と時間的に重なる場合、動的に割り当てられた上りリンク伝送は、同じサービングセルで構成された許可をオーバーライドする。そうでない場合、活性化される場合、構成された許可に従って上りリンク伝送が行われると仮定される。しかしながら、どのサービス/トラフィックデータが、構成された許可リソースを使用できるか、および、どのサービス/トラフィックデータが動的リソースを使用できるかについては、明確な規則がない。したがって、構成された許可が動的許可と衝突する場合、動的許可は、厳しい遅延要件を有するサービスのQoSを満たすことができない。また、基地局は、端末デバイスにおいて伝送するサービスの要件を把握していないため、構成された許可リソースは、あるサービスのQoSを満たさない場合もある。
【0007】
背景技術で記載された事項は、本開示の背景に対する理解を増進させるために作成されたものであり、同業者にとって公知の従来技術を構成することのない事項を含むことができる。
【発明の概要】
【0008】
本開示は、サービスのための上りリンク許可を決定する方法、装置及び端末を提供する。
【0009】
第1の態様として、本開示がサービス伝送のための方法を提供し、第1の指示情報に基づいて、構成された許可リソースによって示すリソースで伝送可能なサービスを決定することを含む。
【0010】
本開示の実施例において、該方法は、さらに、構成された許可リソースで伝送可能なサービスを伝送することを含む。
【0011】
本開示の実施例において、第1の指示情報は、論理チャネル構成(LogicalChannelConfig)情報エレメントに含まれる。
【0012】
本開示の実施例において、第1の指示情報は、論理チャネル構成情報エレメントにおける構成された許可タイプ1(configuredGrantType1Allowed)エレメント。
【0013】
本開示の実施例において、第1の指示情報は、TTI長さ、PDSCHタイプ、周期性又はMCSテーブルのうちの少なくとも1つを含む。
【0014】
本開示の実施例において、構成された許可リソースで伝送可能なサービスがURLLCサービスである場合、ここで、第1の指示情報は、短TTI長さ、PDSCHタイプB、短周期性又はURLLCサービスのためのMCSテーブルの構成のうちの少なくとも1つを含む。
【0015】
本開示の実施例において、第1の指示情報は、RRCシグナリングに含まれるサービスタイプ情報である。
【0016】
本開示の実施例において、第1の指示情報は、RNTIであり、構成された許可リソースで伝送可能なサービスのDCIシグナリングに使用される。
【0017】
本開示の実施例において、第1の指示情報は、各論理チャネルの構成情報に含まれ、構成された論理チャネルからのMAC SDUが構成された許可リソースで伝送されることを許容するかどうかを指示する。
【0018】
本開示の実施例において、構成された許可リソースは、構成された許可タイプ1のために構成されたリソース又は構成された許可タイプ2のために構成されたリソースを含み、第1の指示情報は、構成された許可タイプ1のために構成されたリソース又は構成された許可タイプ2のために構成されたリソースで論理チャネルからのMAC SDUが伝送されることを許容するかどうかを指示する。
【0019】
本開示の実施例において、第1の指示情報は、さらに、動的許可リソースで論理チャネルからのMAC SDUが伝送されることを許容するかどうかを指示する。
【0020】
本開示の実施例において、論理チャネルが論理チャネルからのMAC SDUが構成された許可リリース又は動的許可リソースで伝送されることができるように構成される場合、構成された許可リソースと動的許可リソースとが時間領域で競合する時に、論理チャネルからのMAC SDUが構成された許可リソースで伝送される。
【0021】
本開示の実施例において、第1の指示情報が第1のサブ指示情報、第2のサブ指示情報及び第3のサブ指示情報のうちの少なくとも1つを含み、第1のサブ指示情報が時間領域における各構成された許可リソースの長さを示し、第2のサブ指示情報が構成された許可リソースの周期性を示し、第3のサブ指示情報が端末デバイスの構成された許可リソースのためのMCSテーブルを示す。
【0022】
本開示の実施例において、第1のサブ指示情報によって示す長さが所定の第1の閾値以下である場合、構成された許可リソースで第1のサービスタイプが伝送されることを許可し、そうでない場合、構成された許可リソースで第2のサービスタイプが伝送されることを許容する。
【0023】
本開示の実施例において、第1のサブ指示情報によって示す長さが所定の第1の閾値以下である場合、構成された上りリンク許可リソースで第1のサービスタイプ及び第2のサービスタイプの両方が伝送されることを許可し、そうでない場合、構成された許可リソースで第2のサービスタイプが伝送されることを許容する。
【0024】
本開示の実施例において、第2のサブ指示情報によって示す長さが所定の第2の閾値以下である場合、構成された許可リソースで第1のサービスタイプが伝送されることを許可し、そうでない場合、構成された許可リソースで第2のサービスタイプが伝送されることを許容する。
【0025】
本開示の実施例において、第2のサブ指示情報によって示す長さが所定の第2の閾値以下である場合、構成された許可リソースで第1のサービスタイプ及び第2のサービスタイプの両方が伝送されることを許可し、そうでない場合、構成された許可リソースで第2のサービスタイプが伝送されることを許容する。
【0026】
本開示の実施例において、第3のサブ情報によって示す値が所定のMCSに設定される場合、構成された許可リソースで第1のサービスタイプが伝送されることを許可し、そうでない場合、構成された許可リソースで第2のサービスタイプが伝送されることを許容する。
【0027】
本開示の実施例において、第3のサブ情報によって示す値が所定のMCSに設定される場合、構成された許可リソースで第1のサービスタイプ及び第2のサービスタイプの両方が伝送されることを許可し、そうでない場合、構成された許可リソースで第2のサービスタイプが伝送されることを許容する。
【0028】
本開示の実施例において、第1のサービスタイプは、第2のサービスタイプよりも厳しい遅延要求を有する。
【0029】
本開示の実施例において、第1の指示情報が許可構成情報を含み、許可構成情報がサービス指示を含み、該サービス指示は、構成された許可リソースで伝送可能なサービスを示す。
【0030】
本開示の実施例において、構成された許可リソースは、構成された許可タイプ1のために構成されたリソース及び/又は構成された許可タイプ2のために構成されたリソースを含む。
【0031】
本開示の実施例において、ここで、第1の指示情報は、構成された許可タイプ2を活性化するためのDCIであり、構成された許可リソースで伝送可能なサービスは、DCIのためにスクランブルされたRNTIにより、及び/又は、DCIフォーマットにより決定される。
【0032】
第2の態様として、本開示がサービス伝送のための装置を提供し、該装置が決定モジュールを含み、ここで、決定モジュールは、第1の指示情報に基づいて、構成された許可リソースで伝送可能なサービスを決定するように構成される。
【0033】
本開示の実施例において、該装置が伝送モジュールをさらに含み、伝送モジュールは、構成された許可リソースで伝送可能なサービスを伝送するように構成される。
【0034】
本開示の実施例において、第1の指示情報は、LogicalChannelConfig情報エレメントに含まれる。
【0035】
本開示の実施例において、第1の指示情報は、論理チャネル構成情報エレメントにおけるconfiguredGrantType1Allowedエレメントである。
【0036】
本開示の実施例において、第1の指示情報は、TTI長さ、PDSCHタイプ、周期性又はMCSテーブルのうちの少なくとも1つを含む。
【0037】
本開示の実施例において、構成された許可リソースで伝送可能なサービスがURLLCサービスである場合、ここで、第1の指示情報は、短TTI長さ、PDSCHタイプB、短周期性又はURLLCサービスのためのMCSテーブルの構成のうちの少なくとも1つを含む。
【0038】
本開示の実施例において、第1の指示情報は、RRCシグナリングに含まれるサービスタイプ情報である。
【0039】
本開示の実施例において、第1の指示情報は、RNTIであり、構成された許可リソースで伝送可能なサービスのDCIシグナリングに使用される。
【0040】
本開示の実施例において、第1の指示情報は、各論理チャネルの構成情報に含まれ、構成された論理チャネルからのMAC SDUが構成された許可リソースで伝送されることを許容するかどうかを指示する。
【0041】
本開示の実施例において、構成された許可リソースは、構成された許可タイプ1のために構成されたリソース又は構成された許可タイプ2のために構成されたリソースを含み、第1の指示情報は、構成された許可タイプ1のために構成されたリソース又は構成された許可タイプ2のために構成されたリソースで論理チャネルからのMAC SDUが伝送されることを許容するかどうかを指示する。
【0042】
本開示の実施例において、第1の指示情報は、さらに、動的許可リソースで論理チャネルからのMAC SDUが伝送されることを許容するかどうかを指示する。
【0043】
本開示の実施例において、決定モジュールは、論理チャネルが論理チャネルからのMAC SDUが構成された許可リソース又は動的許可リソースで伝送されることができるように構成される場合、構成された許可リソースと動的許可リソースとが時間領域で競合する時に、論理チャネルからのMAC SDUが構成された許可リソースで伝送されると決定するように構成される。
【0044】
本開示の実施例において、第1の指示情報が第1のサブ指示情報、第2のサブ指示情報及び第3のサブ指示情報のうちの少なくとも1つを含み、第1のサブ指示情報が時間領域における各構成された許可リソースの長さを示し、第2のサブ指示情報が構成された許可リソースの周期性を示し、第3のサブ指示情報が端末デバイスの構成された許可リソースのためのMCSテーブルを示す。
【0045】
本開示の実施例において、決定モジュールは、第1のサブ指示情報によって示す長さが所定の第1の閾値以下である場合、構成された許可リソースで第1のサービスタイプが伝送されることを許可し、そうでない場合、構成された許可リソースで第2のサービスタイプが伝送されることを許容すると決定するように構成され、第1のサービスタイプは、第2のサービスタイプよりも厳しい遅延要求を有する。
【0046】
本開示の実施例において、決定モジュールは、第1のサブ指示情報によって示す長さが所定の第1の閾値以下である場合、構成された上りリンク許可リソースで第1のサービスタイプ及び第2のサービスタイプの両方が伝送されることを許可し、そうでない場合、構成された許可リソースで第2のサービスタイプが伝送されることを許容すると決定するように構成される。
【0047】
本開示の実施例において、決定モジュールは、第2のサブ指示情報によって示す長さが所定の第2の閾値以下である場合、構成された許可リソースで第1のサービスタイプが伝送されることを許可し、そうでない場合、構成された許可リソースで第2のサービスタイプが伝送されることを許容すると決定するように構成される。
【0048】
本開示の実施例において、決定モジュールは、第2のサブ指示情報によって示す長さが所定の第2の閾値以下である場合、構成された許可リソースで第1のサービスタイプ及び第2のサービスタイプの両方が伝送されることを許可し、そうでない場合、構成された許可リソースで第2のサービスタイプが伝送されることを許容すると決定するように構成される。
【0049】
本開示の実施例において、決定モジュールは、第3のサブ情報の値が所定のMCSに設定される場合、構成された許可リソースで第1のサービスタイプが伝送されることを許可し、そうでない場合、構成された許可リソースで第2のサービスタイプが伝送されることを許容すると決定するように構成される。
【0050】
本開示の実施例において、決定モジュールは、第3のサブ情報によって示す値が所定のMCSに設定される場合、構成された許可リソースで第1のサービスタイプ及び第2のサービスタイプの両方が伝送されることを許可し、そうでない場合、構成された許可リソースで第2のサービスタイプが伝送されることを許容すると決定するように構成される。
【0051】
本開示の実施例において、第1のサービスタイプは、第2のサービスタイプよりも厳しい遅延要求を有する。
【0052】
本開示の実施例において、第1の指示情報が許可構成情報を含み、許可構成情報がサービス指示を含み、該サービス指示は、構成された許可リソースで伝送可能なサービスを示す。
【0053】
本開示の実施例において、構成された許可リソースは、構成された許可タイプ1のために構成されたリソース及び/又は構成された許可タイプ2のために構成されたリソースを含む。
【0054】
本発明の一実施例において、第1の指示情報は、構成された許可タイプ2を活性化するためのDCIであり、決定モジュールは、DCIのためにスクランブルされたRNTIにより、及び/又は、DCIフォーマットにより決定された、構成された許可リソースで伝送可能なサービスを決定するように構成される。
【0055】
第3の態様として、本開示は、受信機とプロセッサとを備える端末デバイスを提供し、ここで、前記受信機が第1の指示情報を受信するように構成され、前記プロセッサが受信した第1の指示情報に基づいて、構成された許可リソースで伝送可能なサービスを決定するように構成される。
【0056】
本開示の実施例において、端末デバイスが送信機をさらに含み、該送信機は、構成された許可リソースで伝送可能なサービスを伝送するように構成される。
【0057】
本開示の実施例において、第1の指示情報は、LogicalChannelConfig情報エレメントに含まれる。
【0058】
本開示の実施例において、第1の指示情報は、論理チャネル構成情報エレメントにおけるconfiguredGrantType1Allowedエレメントである。
【0059】
本開示の実施例において、第1の指示情報は、TTI長さ、PDSCHタイプ、周期性又はMCSテーブルのうちの少なくとも1つを含む。
【0060】
本開示の実施例において、構成された許可リソースで伝送可能なサービスがURLLCサービスである場合、ここで、第1の指示情報は、短TTI長さ、PDSCHタイプB、短周期性又はURLLCサービスのMCSテーブルの構成のうちの少なくとも1つを含む。
【0061】
本開示の実施例において、第1の指示情報は、RRCシグナリングに含まれるサービスタイプ情報である。
【0062】
本開示の実施例において、第1の指示情報は、RNTIであり、構成された許可リソースで伝送可能なサービスのDCIシグナリングに使用される。
【0063】
本開示の実施例において、第1の指示情報は、各論理チャネルの構成情報に含まれ、構成された論理チャネルからのMAC SDUが構成された許可リソースで伝送されることを許容するかどうかを指示する。
【0064】
本開示の実施例において、構成された許可リソースは、構成された許可タイプ1のために構成されたリソース又は構成された許可タイプ2のために構成されたリソースを含み、第1の指示情報は、構成された許可タイプ1のために構成されたリソース又は構成された許可タイプ2のために構成されたリソースで論理チャネルからのMAC SDUが伝送されることを許容するかどうかを指示する。
【0065】
本開示の実施例において、第1の指示情報は、さらに、動的許可リソースで論理チャネルからのMAC SDUが伝送されることを許容するかどうかを指示する。
【0066】
本開示の実施例において、プロセッサは、論理チャネルが論理チャネルからのMAC SDUが構成された許可リソース又は動的許可リソースで伝送されることができるように構成される場合、構成された許可リソースと動的許可リソースとが時間領域で競合する時に、論理チャネルからのMAC SDUが構成された許可リソースで伝送されるように構成される。
【0067】
本開示の実施例において、第1の指示情報が第1のサブ指示情報、第2のサブ指示情報及び第3のサブ指示情報のうちの少なくとも1つを含み、第1のサブ指示情報が時間領域における各構成された許可リソースの長さを示し、第2のサブ指示情報が構成された許可リソースの周期性を示し、第3のサブ指示情報が端末デバイスの構成された許可リソースのためのMCSテーブルを示す。
【0068】
本開示の実施例において、プロセッサは、第1のサブ指示情報によって示す長さが所定の第1の閾値以下である場合、構成された許可リソースで第1のサービスタイプが伝送されることを許可し、そうでない場合、構成された許可リソースで第2のサービスタイプが伝送されることを許容すると決定するように構成される。
【0069】
本開示の実施例において、プロセッサは、第1のサブ指示情報によって示す長さが所定の第1の閾値以下である場合、構成された上りリンク許可リソースで第1のサービスタイプ及び第2のサービスタイプの両方が伝送されることを許可し、そうでない場合、構成された許可リソースで第2のサービスタイプが伝送されることを許容すると決定するように構成される。
【0070】
本開示の実施例において、プロセッサは、第2のサブ指示情報によって示す長さが所定の第2の閾値以下である場合、構成された許可リソースで第1のサービスタイプが伝送されることを許可し、そうでない場合、構成された許可リソースで第2のサービスタイプが伝送されることを許容すると決定するように構成される。
【0071】
本開示の実施例において、プロセッサは、第2のサブ指示情報によって示す長さが所定の第2の閾値以下である場合、構成された許可リソースで第1のサービスタイプ及び第2のサービスタイプの両方が伝送されることを許可し、そうでない場合、構成された許可リソースで第2のサービスタイプが伝送されることを許容すると決定するように構成される。
【0072】
本開示の実施例において、プロセッサは、第3のサブ情報の値が所定のMCSに設定された場合、構成された許可リソースで第1のサービスタイプが伝送されることを許可し、そうでない場合、構成された許可リソースで第2のサービスタイプが伝送されることを許容すると決定するように構成される。
【0073】
本開示の実施例において、プロセッサは、第3のサブ情報によって示す値が所定のMCSに設定される場合、構成された許可リソースで第1のサービスタイプ及び第2のサービスタイプの両方が伝送されることを許可し、そうでない場合、構成された許可リソースで第2のサービスタイプが伝送されることを許容すると決定するように構成される。
【0074】
本開示の実施例において、第1のサービスタイプは、第2のサービスタイプよりも厳しい遅延要求を有する。
【0075】
本開示の実施例において、第1の指示情報が許可構成情報を含み、許可構成情報がサービス指示を含み、該サービス指示は、構成された許可リソースで伝送可能なサービスを示す。
【0076】
本開示の実施例において、構成された許可リソースは、構成された許可タイプ1のために構成されたリソース及び/又は構成された許可タイプ2のために構成されたリソースを含む。
【0077】
本開示の実施例において、第1の指示情報は、構成された許可タイプ2を活性化するためのDCIであり、プロセッサは、DCIのためにスクランブルされたRNTIにより、及び/又は、DCIフォーマットにより決定された、構成された許可リソースで伝送可能なサービスを決定するように構成される。
【0078】
ここで、本開示で説明される技術の様々な実装形態または例の概要を提供するものであり、開示される技術の全範囲または特徴の完全な開示ではない。
【図面の簡単な説明】
【0079】
以下、本開示の実施例における技術的な解決策をより明確にするために、本開示の実施例を説明するために必要な図面を簡単に説明する。明らかに、以下の説明における図面は、本開示のいくつかの実施例のみを示しており、当業者は、発明的な労力を必要とすることなく、これらの図面から他の図面を導き出すことができる。
【
図1】本開示の実施例における技術案のシナリオの模式図である。
【
図2】本開示の実施例におけるサービス伝送のための方法のフローチャートである。
【
図3】本開示の実施例におけるサービスの上りリンク許可を決定するための装置の模式図である。
【
図4】本開示の実施例における端末デバイスの模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0080】
以下、本開示の実施例について、図面を参照して詳細に説明する。しかしながら、本開示の例示的な実施例は、多くの異なる形態で実施されてもよく、本明細書に記載される実施例に限定されるものと解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施例は、本開示が完全に完全であり、例示的な実施例の概念が当業者により十分に伝達されるように提供される。図面において、層及び領域の厚さは、明確性のために誇張されている。なお、各図において共通する要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0081】
1つ以上の実施例において、本開示に記載された特徴、構造、又は特性は、任意の適切な方法で組み合わせることができる。以下の説明では、本開示の実施例の完全な理解を提供するために、多数の具体的な詳細が開示される。しかしながら、関連技術の当業者は、本開示が、1つ以上の特定の詳細なしに、または他の方法、構成要素などを用いて実施され得ることを認識するであろう。他の例では、本開示の態様を曖昧にすることを避けるために、周知の構造、材料、又は動作は詳細に示されておらず、又は説明されていない。
【0082】
本開示において、「接続」などの用語は、別途明記されない限り、直接的に接続されてもよく、または中間媒体を介して間接的に接続されてもよいことが広く理解されるべきである。本開示における上記用語の具体的な意味は、状況に応じて当業者に理解され得る。
【0083】
さらに、本開示の説明において、「複数」は、特に明記しない限り、少なくとも2つ、例えば2つ、3つなどを意味する。関連オブジェクトの関連関係を記述する「および/または」は、3つの関係が存在し得ることを意味し、例えば、Aおよび/またはBは、Aが1つ、Bが1つ、AとBの両方の3つの場合が存在し得ることを意味する。記号「/」は、一般に、コンテキストオブジェクトが論理和である関係を表す。「第1の」及び「第2の」という用語は、単に説明の目的のためのものであり、相対的な重要性又は暗黙的な指示を示す又は暗黙的に示すものと解釈されるべきではない。したがって、「第1の」及び「第2の」を定義する特徴は、1つ又は複数の特徴を明示的又は暗示的に含み得る。
【0084】
本開示の技術案は、GSM ( Global System of Mobile communication )システム、GPRS ( General Packet Radio Service )、WCDMA ( Wideband Code Division Multiple Access )、HSPA ( High Speed Packet Access )、LTE ( Long term Evolution )、LTE-A ( Advanced LTE-A )、NR ( New Radio、NR )等のような多様な無線通信システムに利用されることができる。さらに、無線通信ネットワークにおける端末デバイスとネットワークデバイスとの間の通信の実行は、第1世代(1G )、第2世代(2G )、2.5G、2.75G、第3世代(3G )、第4世代(4G )、4.5G、第5世代(5G )通信プロトコル、および/または現在知られているか、または将来開発されることになる任意の他のプロトコルを含むが、これらに限定されない、任意の適切な世代の通信プロトコルに従い得る。
【0085】
なお、単語「端末デバイス」とは、無線通信ネットワークにアクセスしてサービスを受けることが可能な端末デバイスのことをいう。端末デバイスは、モバイル端末またはモバイルユーザデバイスなどとも呼ばれるユーザデバイス( UE )を含み得る。ユーザデバイスは、携帯電話(携帯電話とも呼ばれる)などの携帯端末、またはポータブル、ポケット、ハンドヘルド、車載モバイルデバイスなどの携帯端末を有するコンピュータ、またはコンピュータを内蔵するモバイルデバイスであり得る。
【0086】
なお、ネットワークデバイスとは、無線通信ネットワーク内のデバイスであって、端末デバイスがネットワークにアクセスしてサービスを受けるデバイスをいう。ネットワークデバイスは、基地局( BS )、アクセスポイント( AP )、MME、Mobile Management Entity、MCE、アクセス及びモビリティ管理機能( Access and Mobility Management Function、AMF )/UPF、ゲートウェイ、サーバ、コントローラ、又は無線通信ネットワークにおける任意の他の適切な装置を含んでもよい。BSは、例えば、GSM又はCDMAにおける基地局送受信機( BTS )であってもよく、WCDMAにおけるNode Bであってもよく、LTEまたはLTE-Aにおける進化型Node B ( eNB又はe-NodeB )であってもよく、NRにおけるgNBであってもよく、本開示は、それらに限定されない。ただし、説明の便宜上、以下の実施例ではgNBを例に挙げて説明する。
【0087】
国際電気通信連合( ITU )は、5Gモバイル通信システムのための拡張モバイル広帯域( eMBB )サービスおよび超信頼性低遅延通信( URLLC )を定義する。eMBBサービスは、一般に、大量のデータを有するが、信頼性および伝送遅延要件が低い。例えば、eMBBサービスは、20ms以内に特定の信頼性、例えば、初期伝送の90%の信頼性を達成する必要がある。URLLCサービスは、信頼性と伝送遅延に対する厳しい要求を有する。例えば、URLLCサービスは、1 ms以内に99.999%の信頼性を達成する必要がある。
【0088】
一般に、eMBBサービスデータおよびURLLCサービスデータは、異なる論理チャネル( LCH )上で伝送される。しかしながら、現在、サービスのタイプ(たとえば、eMBBサービスおよびURLLCサービス)と上りリンク伝送許可のタイプ(たとえば、構成された許可および動的許可)との間のマッピング関係についての明確な定義はない。
【0089】
本開示の実施例の方法を説明する前に、例示的なシナリオについて簡単に説明する。
図1は、本開示の実施例に係るシナリオの一例を概略的に示す。
【0090】
図1を参照すると、このシナリオは、UE1及びネットワークデバイス2に関し、無線通信ネットワークの一部、例えば、LTEネットワーク、LTE-Aネットワーク、LTE-Advanced Proネットワーク、5Gネットワーク、NRネットワーク、IoTネットワーク、又はNB-IoTネットワークであり得る。
【0091】
UE1は、制御プレーンのためのプロトコルスタックを含み、このプロトコルスタックは、無線リソース制御( RRC )層、パケットデータコンバージェンスプロトコル( PDCP)層、媒体アクセス制御( MAC )層、および物理( PHY )層などの複数の層を含む。さらに、UEは、ユーザプレーンのためのプロトコルスタックを含み、このプロトコルスタックは、サービスデータ適応プロトコル( SDAP )層、PDCP層、RLC層、MAC層、およびPHY層などの複数の層を含む。
【0092】
ユーザプレーンのためのプロトコルスタックにおいて、PHY層は、MAC層に伝送チャネルを提供し、MAC層は、RLC層に論理チャネルを提供し、RLC層は、PDCP層にRLCチャネルを提供し、PDCP層は、SDAP層に無線ベアラを提供し、SDAP層は、5GコアネットワークにQoSフローを提供する。
【0093】
SDAPの主要なサービスおよび機能は、QoSフローとデータ無線ベアラとの間のマッピング、ならびにDLおよびULデータパケットの両方の中のQoSフローID ( QFI )のマークを含み得る。PDCP層は、シグナリング無線ベアラ( SRB )又はデータ無線ベアラ( DRB )を介して上位層(例えば、RRC層又はSDAP層)からデータを受信するPDCPエンティティを含み得る。RLC層は、PDCP層からデータを受信し、論理チャネルを介してMAC層にデータを送信するRLCエンティティを含み得る。MAC層は、データをスケジューリング/多重化し、MAC PDUを物理層に送信するためのMACエンティティを含むことができる。
【0094】
ネットワークデバイス2は、UE1に上りリンク許可を送信してもよい。上りリンク許可は、UEのための上りリンク伝送リソースを示し得る。上りリンク許可は、たとえば、時間周波数領域リソース構成、変調およびコーディング方式( MCS )、基準信号構成、マルチアンテナ構成、HARQ構成などの構成を含み得る。
【0095】
上りリンク許可は、構成された許可と動的許可とを含みうる。ネットワークデバイス2は、UE1からの要求に応じて動的許可を構成する。UE1は、ネットワークデバイス2に要求(例えば、SR又はBSR )を送信してもよい。ネットワークデバイス2は、PDCCH (物理下りリンク制御チャネル)上で搬送されるDCIシグナリングを通じて、要求元UEに動的許可を割り当て得る。構成された許可は、事前に要求することなく、ネットワークデバイス2により予め構成される。UE1は、要求しなく、構成された許可を直接用いて上りリンクデータを伝送することができる。
【0096】
UE2は、RRCシグナリングまたはDCIシグナリング( PHYシグナリング)を介して、構成された許可を受信することができる。例えば、構成された許可は、RRCシグナリングにより完全に構成された第1の構成された許可タイプ(例えば、構成された許可タイプ1)を含み得る。構成された許可は、RRCシグナリングによって構成され、DCIシグナリングによって提供される第2の構成された許可タイプ(たとえば、構成された許可タイプ2)も含み得る。第2の構成された許可タイプは、DCIシグナリングを介して活性化または非活性化され得る。
【0097】
図2は本開示の実施例におけるサービス伝送のための方法のフローチャートを示す。該方法は、例えば、
図1のUE 1に応用される。
【0098】
【0099】
ステップS102において、UEは、第1の指示情報に基づいて、構成された許可リソースで伝送可能なサービスを決定する。
【0100】
本開示の実施例において、方法10は、さらに、ステップ104において、UEが構成された許可リソースで伝送可能なサービスを伝送することを含む。
【0101】
第1の指示情報は、例えば、RRCシグナリング、又は、RRCシグナリングにおけるRRC情報エレメント(IE)、又は、PDCCHで伝送される下り制御情報(DCI)シグナリングに搬送される指示情報であってもよい。
【0102】
UEは、サービス要件又はデータの特性に従ってデータを分類するように構成されてもよい。例えば、SDAP層は、QFIによって識別される異なるQoSフローを使用して異なるサービスタイプを分類するように構成される。非常に低い遅延のサービス品質( QoS )目標を有する特定のデータは、上記のURLLCサービスに分類され得る。リアルタイム伝送に依存しないあるデータは、上述したeMBBサービスに分類され得る。PDCP層は、QoSフローを異なる無線ベアラにマッピングし、1つの無線ベアラは1つの論理チャネルに対応する。すなわち、異なる論理チャネル上で異なるサービスデータが搬送されることができる。
【0103】
本開示の実施例において、第1の指示情報は、各論理チャネルの構成情報に含まれ、構成された許可において論理チャネル内のデータの伝送が許容されるかを指示するために使用される。各論理チャネルの構成情報は、例えば、RRCシグナリングにおけるIE-LogicalChannelConfigであってもよいし、各論理チャネルに基づいて新たに定義されたIEであってもよいが、本開示は、本明細書に記載された例に限定されない。同じ論理チャネル上で伝送されるデータに対する要件は同じであり得るので、UEは、遅延要件またはQoS要件などの異なる特性を有するデータを異なる論理チャネル上で伝送するように構成され得る。例えば、厳しい遅延要求を有するURLLCサービスは、1つの論理チャネル上で伝送され、遅延要求に敏感されないeMBBサービスは、別の論理チャネル上で伝送され得る。したがって、UEは、どのサービスが、構成された許可リソース上で伝送され得るかを決定するために、すなわち、サービスと構成された許可との間のマッピング関係を決定するために、各論理チャネルに基づいて、サービスが構成された許可を使用することを許容するかを構成する。
【0104】
例えば、第1の指示情報は、IE-LogicalChannelConfigによって構成された論理チャネルが構成された許可を使用するかを示すために、IE-LogicalChannelConfigにおいて(例えば、IE-LogicalChannelConfigにおけるconfigureGrantType1Allowedエレメントにおいて)定義または指定され得る。すなわち、第1の指示情報は、構成された許可が示すリソースで論理チャネルからのMAD SDUを伝送することを許容するかを指示するために用いられる。
【0105】
第1の指示情報は、例えば、ブール型の指示であってもよい。第1の指示情報が真に設定される場合、論理チャネルからの上りリンクMAC SDU (サービスデータユニット)が構成された許可で伝送され得ることを指示する。第1の指示情報が偽に設定された場合、論理チャネルからの上りリンクMAC SDUが構成された許可で伝送され得ないことを指示する。
【0106】
任意選択で、第1の指示情報は、例えば、有効値が「真」に設定された枚挙形式の指示であると定義または指定されてもよい。論理チャネルが構成された許可を使用するか否かは、その存在によって示され得る。例えば、存在する場合、それは、論理チャネルからの上りリンクMAC SDUが、構成された許可で伝送され得ないことを意味する。
【0107】
なお、第1の指示情報は、さらに、論理チャネルが構成された許可タイプ1及び/又は構成された許可タイプ2を使用することを許容するかどうかを指示する。
【0108】
第1の指示情報は、例えば、ブール型の2つの指示を含むことができる。構成された許可タイプ1に使用される指示は、論理チャネルが構成された許可タイプを使用すること許容するか否かを指示し、構成された許可タイプ2は、論理チャネルが構成された許可タイプを使用することを許容するか否かを示す。構成された許可タイプ1の指示が真に設定されている場合、論理チャネルからの上りリンクMAC SDU (サービスデータユニット)が構成された許可タイプ1で伝送されることを許容することを指示し、偽に設定される場合、論理チャネルからの上りリンクMAC SDUが構成された許可タイプ1上で伝送されることを許可しないことを指示する。同様に、構成された許可タイプタイプ2の指示が真に設定される場合、構成された許可タイプ2で該論理チャネルからの上りリンクMAC SDU(サービスデータユニット)が伝送さることを許容することを指示し、偽に設定される場会、構成された許可タイプ2で該論理チャネルからの上りリンクMAC SDUが伝送されることを許可しないことを指示する。
【0109】
任意選択で、第1の指示情報がタイプを有する指示として定義され又は指定されてもよく、その有効値は、許容される構成された許可のタイプを含み、例えば、「構成された許可タイプ1」、「構成された許可タイプ2」及び「構成された許可タイプ1及びタイプ2」等である。例えば、構成された許可タイプ1のみを許容する場合、第1の指示情報が「構成された許可タイプ1」に設定され、構成された許可タイプ2のみを許容する場合、第1の指示情報が「構成された許可タイプ2」に設定され、また、構成された許可タイプ1及び構成された許可タイプ2の両方を許容する場合、第1の指示情報が「構成された許可タイプ1及びタイプ2」に設定される。
【0110】
任意選択で、第1の指示情報は、有効値が「真」に設定され得る枚挙タイプの2つの指示を有していてもよい。その存在によって、該論理チャネルが構成された許可タイプ1及び/又は構成された許可タイプ2を使用することを許容するかどうかを指示する。例えば、構成された許可タイプ1のための指示が存在する場合、構成された許可タイプ1で該論理チャネルからの上りリンクMAC SDUが伝送され得ないことを指示する。構成された許可タイプ2のための指示が存在する場合、構成された許可タイプ2で該論理チャネルからの上りリンクMAC SDUが伝送され得ないことを指示する。
【0111】
なお、第1の指示情報は、さらに、論理チャネルが動的許可を使用することを許容するかどうかを指示する。
【0112】
例えば、第1の指示情報は、論理チャネルが使用することができる許可のテーブルを示す。第1の指示情報は、枚挙タイプを有する指示として定義または指定されてもよく、その有効値が、許容される構成された許可のタイプを含み、例えば、「構成された許可タイプ1」、「構成された許可タイプ2」、「動的許可」、「構成された許可タイプ1及びタイプ2」、「構成された許可タイプ1及び動的許可」、「構成された許可タイプ2及び動的許可」及び「構成された許可タイプ1、タイプ2及び動的許可」等である。例えば、構成された許可タイプ1を許容する場合、第1の指示情報が「構成された許可タイプ1」に設定され、構成された許可タイプ2を許容する場合、第1の指示情報が「構成された許可タイプ2」に設定され、動的許可のみを許容する場合、第1の指示情報が「動的許可」に設定され、構成された許可タイプ1及びタイプ2の両方を許容する場合、第1の指示情報が「構成された許可タイプ1及びタイプ2」に設定される。
【0113】
任意選択で、第1の指示情報は、ブールタイプを有する3つの指示を含み、該論理チャネルが構成された許可タイプ1、構成された許可タイプ2及び/又は動的許可を使用することを許容するかどうかを指示する。構成された許可タイプ1の指示が真に設定される場合、構成された許可タイプ1で該論理チャネルからの上りリンクMAC SDU(サービスデータユニット)が伝送され得ることを指示し、偽に設定される場合、構成された許可タイプ1で該論理チャネルからの上りリンクMAC SDUが伝送され得ないことを指示する。同様に、構成された許可タイプ2の指示が真に設定される場合、構成された許可タイプ2で該論理チャネルからの上りリンクMAC SDU(サービスデータユニット)が伝送され得ることを指示し、偽に設定される場合、構成された許可タイプ2で該論理チャネルからの上りリンクMAC SDUが伝送され得ないことを指示する。動的許可の指示が真に設定される場合、動的許可で該論理チャネルからの上りリンクMAC SDU(サービスデータユニット)が伝送され得ることを指示し、偽に設定される場合、動的許可で該論理チャネルからの上りリンクMAC SDUが伝送され得ないことを指示する。
【0114】
任意選択で、第1の指示情報は、枚挙タイプを有する3つの指示を含み、その有効値が「真」に設定される。その存在によって、該論理チャネルが構成された許可タイプ1、構成された許可タイプ2及び/又は動的許可を使用することを許容するかどうかを指示する。例えば、構成された許可タイプ1のための指示が存在場合的指示、構成された許可タイプ1で該論理チャネルからの上りリンクMAC SDUが伝送され得ないことを指示する。構成された許可タイプ2のための指示が存在する場合、構成された許可タイプ2で該論理チャネルからの上りリンクMAC SDUが伝送され得ないことを指示する。動的許可のための指示が存在する場合、動的許可で該論理チャネルからの上りリンクMAC SDUが伝送され得ないことを指示する。
【0115】
また、第1の指示情報は、論理チャネル毎の新規定義又は指定されるIEであってもよい。具体的な指示の仕方は上述したとおりであるので、ここでは説明を省略する。
【0116】
ネットワークデバイスは、端末デバイスが伝送するサービスの要求内容を明確に把握することができないため、端末デバイスが以前に伝送したSR (スケジューリング要求)又はBSR (バッファ状態報告 )に応じて動的リソースのスケジューリングを行うことが一般的である。以前に伝送されたSRまたはBSRが伝送されるeMBBサービス(伝送遅延が敏感されなく、データ量が多い)を示す場合、割り当てられた動的時間領域リソースは、1つのタイムスロットのみであり得る(典型的な構成)。伝送されるURLLCサービスが存在し、スケジュールされた動的リソースが時間領域において構成された許可リソースと競合する場合、現在のプロトコルに従って、動的リソースの優先度は構成された許可より高くなり、URLLCサービスは動的リソースを使用して伝送される。しかしながら、一度に大量のデータが伝送されるために、URLLCサービスがより長い送信時間を必要とする場合があり、したがって、動的リソースが使用される場合、URLLCサービスの遅延要件を満たすことができない場合がある。
【0117】
そして、本開示は、また、上り伝送リソースの競合を解決する方法を提供する。論理チャネルが構成された許可(タイプ1及び/又はタイプ2)又は動的許可で論理チャネルからのMAC SDUが伝送されることができるように構成される場合、構成された許可と動的許可とが時間領域で競合する時に、該論理チャネルからのMAC SDUが構成された許可で伝送される。
【0118】
本開示の実施例において、第1の指示情報は、TTI(伝送時間間隔)長さ、PDSCHタイプ、周期性又はMCSテーブルのうちの少なくとも1つを含む。
【0119】
本開示の実施例において、構成された許可リソースによって示すリソースで伝送可能なサービスがURLLCサービスである場合、第1の指示情報は、短TTI長さ、PDSCHタイプB、短周期性又はURLLCサービスのMCSテーブルの構成のうちの少なくとも1つを含む。
【0120】
本開示の実施例において、第1の指示情報が第1のサブ指示情報、第2のサブ指示情報及び第3のサブ指示情報のうちの少なくとも1つを含む。第1のサブ指示情報が時間領域における各構成された許可リソースの長さを示す。第1のサブ指示情報は、例えば、IE-ConfiguredGrantConfigにおける構成timeDomainAllocation、又は、IE-ConfiguredGrantConfigにおける新たに定義されるフィールド又はRRCシグナリングにおける新たに定義されるIEであってもよい。第1のサブ指示情報によって示す長さの単位は、シンボル、タイムスロット又は時間単位であってもよい。第2のサブ指示情報は、構成された許可リソースの周期性を示すことができる。第2のサブ指示情報は、例えば、IE-ConfiguredGrantConfigに構成されたperiodicity(周期)、又は、IE-ConfiguredGrantConfigに新たに定義されるフィールド、又は、RRCシグナリング新たに定義されるフィールドIEであってもよい。第2のサブ指示情報によって示す長さの単位は、シンボル、タイムスロット又は時間単位であってもよい。第3のサブ指示情報は、UEの構成された許可リソースに使用されるMCS(変調およびコーディング方式)テーブルを示す。第3のサブ指示情報は、例えば、IE-ConfiguredGrantConfigに構成されたmcs-table、又は、IE-ConfiguredGrantConfig新たに定義されるフィールド、又はRRCシグナリングに新たに定義されるIEであってもよい。第1のサブ指示情報、第2のサブ指示情報及び第3のサブ指示情報のうちの少なくとも1つに基づいて、構成された許可で伝送可能なサービスタイプを決定することができる。
【0121】
例えば、第1のサブ指示情報によって示す長さが所定の第1の閾値以下である場合(第1の閾値の単位が第1のサブ指示情報によって示す長さの単位と同じである)、構成された許可で第1のサービスタイプ(例えば、URLLCサービス)が伝送されることを許可し、そうでない場合、構成された許可で第2のサービスタイプ(例えば、eMBBサービス)が伝送されることを許容する。第1のサービスタイプは、第2のサービスタイプよりも厳しい遅延要求を有する。
【0122】
又は、第1のサブ指示情報によって示す長さが第1の閾値以下である場合、構成された上りリンク許可リソースで第1のサービスタイプ及び第2のサービスタイプの両方が伝送されることを許可し、そうでない場合、構成された許可リソースで第2のサービスタイプが伝送されることを許可し、第1のサービスタイプは、第2のサービスタイプよりも厳しい遅延要求を有する。
【0123】
また、第2のサブ指示情報によって示す長さが所定の第2の閾値以下である場合(第2の閾値の単位が第2のサブ指示情報によって示す長さの単位と同じである)、構成された許可で第1のサービスタイプ(例えば、URLLCサービス)が伝送されることを許可し、そうでない場合、構成された許可で第2のサービスタイプ(例えば、eMBBサービス)が伝送されることを許容する。第1のサービスタイプは、第2のサービスタイプよりも厳しい遅延要求を有する。
【0124】
又は、第2のサブ指示情報によって示す長さが所定の第2の閾値以下である場合、構成された許可リソースで第1のサービスタイプ及び第2のサービスタイプの両方が伝送されることを許可し、そうでない場合、構成された許可リソースで第2のサービスタイプが伝送されることを許可し、第1のサービスタイプは、第2のサービスタイプよりも厳しい遅延要求を有する。
【0125】
また、第3のサブ情報によって示す値が所定のMCSに設定される場合(例えば、qam64LowSE)、構成された許可で第1のサービスタイプ(例えば、URLLCサービス)が伝送されること許可し、そうでない場合、構成された許可で第2のサービスタイプ(例えば、eMBBサービス)が伝送されることを許容する。第1のサービスタイプは、第2のサービスタイプよりも厳しい遅延要求を有する。
【0126】
又は、第3のサブ情報によって示す値が所定のMCSに設定される場合、構成された許可リソースで第1のサービスタイプ及び第2のサービスタイプの両方が伝送されることを許可し、そうでない場合、構成された許可リソースで第2のサービスタイプが伝送されることを許可し、第1のサービスタイプは、第2のサービスタイプよりも厳しい遅延要求を有する。
【0127】
上記の規則は、プロトコルにおいて定義されてもよく、端末デバイス及びネットワークデバイスにより予め既知であってもよく、例えば、RRCシグナリングによりネットワークデバイスにより構成されてもよい。規則がネットワークデバイスによって構成される場合、上記の閾値(たとえば、M個のシンボルおよび/またはN個のシンボル)は、現在のネットワーク負荷および端末デバイスのリソース要求報告などの情報に従って調整され得る。
【0128】
本開示の実施例において、第1の指示情報が許可構成情報を含み、例えば、IE-ConfiguredGrantConfig又は新たに定義され又は指定されるIEであり、ここで、許可構成情報がサービス指示を含み、どのサービスが構成された許可を使用することを指示する。構成された許可は、構成された許可タイプ1及び/又は構成された許可タイプ2であってもよい。例えば、構成された許可タイプ1の場合、サービス指示がURLLCサービスに設定され、これはURLLCサービスが構成された許可タイプ1で伝送されることを許容することを意味し、及び/又は、構成された許可タイプ2の場合、サービス指示がeMBBサービスに設定される場合、これは、構成された許可タイプ1のみでeMBBサービスが伝送されることを許容することを意味する。これは一例に過ぎず、本発明はこれに限定されない。
【0129】
また、サービスのタイプと、構成され許可タイプとの対応関係も、予めプロトコルで取り決められている。例えば、構成された許可タイプ1については、必ずURLLCサービスであると仮定する。構成された許可タイプ2については、常にeMBBサービスであると想定している。
【0130】
上記のように、構成された許可タイプ2を用いて、RRCは、構成された許可の周期性を定義し、CS-RNTIにアドレス指定されたPDCCHは、信号で構成された許可を送信し、活性化するか、または非活性化することができ、すなわち、CS-RNTIにアドレス指定されたPDCCHは、上りリンク許可が、非活性化されるまでRRCにより定義された周期性に従って暗黙的に再使用され得ることを指示する。
【0131】
構成された許可タイプ2について、本開示は、また、物理層のシグナリングでサービスタイプを決定する方法を提供する。第1の指示情報は、タイプ2許可を活性化するためのDCIであり、DCIのためにスクランブルされたRNTIに基づいて、許容されるサービスタイプを決定する。例えば、構成された許可タイプ2の場合、特定のRNTIを定義し、URLLC及びeMBBサービスに構成された許可のDCIシグナリングに使用される。例えば、CS-URLLC-RNTIは、URLLCに構成された許可のDCIシグナリングに使用され、CS-eMBB-RNTIは、eMBBに構成された許可のDCIシグナリングに使用される。つまり、構成された許可タイプ2を活性化するためのDCIがCS-URLLC-RNTIによりスクランブルされる場合、構成された許可タイプ2がURLLCサービスの伝送に使用される。構成された許可タイプ2を活性化するためのDCIがCS-eMBB -RNTIによりスクランブルされる場合、構成された許可タイプ2がeMBBサービスの伝送に使用される。
【0132】
また、第1の指示情報は、タイプ2許可を活性化するためのDCIであり、DCIフォーマットに基づいて許容されるサービスタイプを決定する。現在、物理層プロトコルTS 38.212に2つのDCIフォーマット(DCI format0_0及びDCI_format0_1)が定義されている。構成された許可タイプ2の場合、特定のDCIフォーマットを定義し、URLLC及びeMBBサービスに構成された許可のDCIシグナリングに使用される。例えば、DCIフォーマット0_0が構成された許可タイプ2を活性化するためのDCIである場合、構成された許可タイプ2がURLLCサービスの伝送に使用される。DCIフォーマット0_1が構成された許可タイプ2を活性化するためのDCIである場合、構成された許可タイプ2がeMBBサービスの伝送に使用される。
【0133】
又は、新しいDCIフォーマットを定義してPUSCH(物理上りリンク共有チャネル)をスケジューリングする。例えば、新たに定義されるDCIフォーマットが構成された許可タイプ2を活性化するためのDCIである場合、構成された許可タイプ2がURLLCサービスの伝送に使用される。DCIフォーマット0_0又はDCIフォーマット0_1が構成された許可タイプ2を活性化するためのDCIである場合、構成された許可タイプ2がeMBBサービスの伝送に使用される。
【0134】
本開示の実施例において、第1の指示情報は、RNTIであり、構成された許可リソースで伝送可能なサービスのDCIシグナリングに使用される。
【0135】
上りリンク伝送データは、単一のサービスに対しても、上りリンクサービスデータと、HARQ A/N、SR、CSI(チャネル状態情報)などのフィードバックとを含む。CSIは、高速/ノーマルCSI、CSI部分1/CSI部分2をさらに含むことができる。これらの上りリンク伝送データ間の優先度が、現在のプロトコルでは明示的に定義されていない。したがって、本開示は、上りリンクデータ衝突を解決するための方法も提供する。
【0136】
本発明の一実施例において、上りリンクサービスデータの優先順位はSRの優先順位より高く、SRの優先順位はHARQ A/Nの優先順位よりさらに高いことが指定される。サービスデータの最優先度は、サービスデータの最初の伝送がタイムリーに伝送され得ることを保証することができる。A/NよりもSRの優先度が高く、サービスデータを優先的にタイムリーにスケジュールすることができる。
【0137】
本発明の一実施例において、上りリンクサービスデータの優先順位はSRの優先順位より高く、SRの優先順位はHARQ A/Nの優先順位と同一であると指定される。SRとA/Nは同じ優先度を有し、上りサービスデータのタイムリースケジューリングを保証し、冗長な下り再送を回避することができる。SRとA/Nを組み合わせて伝送することができ、情報データ量の少ないSRやA/Nに適している。
【0138】
本発明の一実施例において、高速CSIの優先順位はA/Nの優先順位より高いと指定される。高速CSIは、URLLC伝送の効率を向上するために使用され、暗黙のA/N送信を含むと考えられ得る。すなわち、端末デバイスは、高速CSIによってデータが正しく受信されたか否かを判断することができる。例えば、高速CSIで使用されるMCSレベルが下りデータで使用されるMCSレベルより低ければ、上りデータ再送信を行く、そうでなければ、上りリンクデータを直接再送信する必要はない。
【0139】
なお、上記のeMBBとURLLCサービスは例示に過ぎず、異なるQoS要求を有する他のサービスも上記方法実施例に適用される。
【0140】
本開示の方法は、
図2を参照して上述されており、本開示の装置及びデバイスは、
図3~4を参照して以下に記載される。
【0141】
図3は本開示の実施例におけるサービスの上りリンク許可を決定するための装置を示す。該装置は、例えば、
図1のUE 1に応用される。
【0142】
図3を参照し、装置20は、決定モジュール202及び伝送モジュール204を含む。
【0143】
ここで、決定モジュール202は、受信した第1の指示情報に基づいて、構成された許可リソースで伝送可能なサービスを決定するように構成される。
【0144】
伝送モジュール204は、構成された許可リソースによって示すリソースで伝送可能なサービスを伝送するよう構成される。
【0145】
本開示の実施例において、第1の指示情報は、各論理チャネルの構成情報に含まれ、構成された論理チャネルからのMAC SDUが構成された許可リソースで伝送されることを許容するかどうかを指示する。
【0146】
本開示の実施例において、構成された許可リソースは、構成された許可タイプ1のために構成されたリソース及び/又は構成された許可タイプ2のために構成されたリソースを含み、第1の指示情報は、構成された許可タイプ1のために構成されたリソース及び/又は構成された許可タイプ2のために構成されたリソースで論理チャネルからのMAC SDUが伝送されることを許容するかどうかを指示する。
【0147】
本開示の実施例において、第1の指示情報は、さらに、動的許可リソースで論理チャネルからのMAC SDUが伝送されることを許容するかどうかを指示する。
【0148】
本開示の実施例において、決定モジュール202は、論理チャネルが論理チャネルからのMAC SDUが構成された許可リリース又は動的許可リソースで伝送されることができるように構成される場合、構成された許可リソースと動的許可リソースとが時間領域で競合する場合、論理チャネルからのMAC SDUが構成された許可リソースで伝送されると決定するように構成される。
【0149】
本開示の実施例において、第1の指示情報が第1のサブ指示情報、第2のサブ指示情報及び第3のサブ指示情報のうちの少なくとも1つを含み、第1のサブ指示情報が時間領域における各構成された許可リソースの長さを示し、第2のサブ指示情報が構成された許可リソースの周期性を示し、第3のサブ指示情報が端末デバイスの構成された許可リソースのためのMCSテーブルを示す。
【0150】
本開示の実施例において、決定モジュール202は、第1のサブ指示情報によって示す長さが所定の第1の閾値以下である場合、構成された許可リソースで第1のサービスタイプが伝送されることを許可し、そうでない場合、構成された許可リソースで第2のサービスタイプが伝送されることを許容すると決定するように構成される。
【0151】
本開示の実施例において、決定モジュール202は、第1のサブ指示情報によって示す長さが所定の第1の閾値以下である場合、構成された上りリンク許可リソースで第1のサービスタイプ及び第2のサービスタイプの両方が伝送されることを許可し、そうでない場合、構成された許可リソースで第2のサービスタイプが伝送されることを許容すると決定するように構成される。
【0152】
本発明の実施例において、決定モジュール202は、第2のサブ指示情報によって示す長さが所定の第2の閾値以下である場合、構成された許可リソースで第1のサービスタイプが伝送されることを許可し、そうでない場合、構成された許可リソースで第2のサービスタイプが伝送されることを許容すると決定するように構成される。
【0153】
本開示の実施例において、決定モジュール202は、第2のサブ指示情報によって示す長さが所定の第2の閾値以下である場合、構成された許可リソースで第1のサービスタイプ及び第2のサービスタイプの両方が伝送されることを許可し、そうでない場合、構成された許可リソースで第2のサービスタイプが伝送されることを許容すると決定するように構成される。
【0154】
本開示の実施例において、決定モジュール202は、第3のサブ情報の値が所定のMCSに設定された場合、構成された許可リソースで第1のサービスタイプが伝送されることを許可し、そうでない場合、構成された許可リソースで第2のサービスタイプが伝送されることを許容すると決定するように構成される。
【0155】
本開示の実施例において、決定モジュール202は、第3のサブ情報によって示す値が所定のMCSに設定される場合、構成された許可リソースで第1のサービスタイプ及び第2のサービスタイプの両方が伝送されることを許可し、そうでない場合、構成された許可リソースで第2のサービスタイプが伝送されることを許容すると決定するように構成される。
【0156】
本開示の実施例において、第1のサービスタイプは、第2のサービスタイプよりも厳しい遅延要求を有する。
【0157】
本開示の実施例において、第1の指示情報が許可構成情報を含み、許可構成情報がサービス指示を含み、該サービス指示は、構成された許可リソースで伝送可能なサービスを示す。
【0158】
本開示の実施例において、構成された許可リソースは、構成された許可タイプ1のために構成されたリソース及び/又は構成された許可タイプ2のために構成されたリソースを含む。
【0159】
本発明の実施例において、第1の指示情報が構成された許可タイプ2を活性化するためのDCIであり、決定モジュール202は、DCIのためにスクランブルされたRNTIにより、及び/又は、DCIフォーマットにより構成された、構成された許可リソースで伝送可能なサービスを決定するように構成される。
【0160】
図4は本開示の実施例における端末デバイスを示す。端末デバイスは、
図1のUE 1であってもよい。
【0161】
図4を参照し、端末デバイス100は、プロセッサ1020、メモリ1010、受信機1030及び送信機1040を備える。
【0162】
メモリ1010がプログラムを記憶する。
【0163】
受信機1030が第1の指示情報を受信する。
【0164】
プロセッサ1020は、メモリ1010に記憶されたプログラムを実行する。
【0165】
送信機1040は、構成された許可リソースで伝送可能なサービスを伝送する。
【0166】
プロセッサ1020がメモリ1010に記憶されたプログラムを実行する場合、プロセッサ1020は、受信した第1の指示情報に基づいて、構成された許可リソースで伝送可能なサービスを決定する。
【0167】
本開示の実施例において、第1の指示情報は、各論理チャネルの構成情報に含まれ、構成された論理チャネルからのMAC SDUが構成された許可リソースで伝送されることを許容するかどうかを指示する。
【0168】
本開示の実施例において、構成された許可リソースは、構成された許可タイプ1のために構成されたリソース及び/又は構成された許可タイプ2のために構成されたリソースを含み、第1の指示情報は、構成された許可タイプ1のために構成されたリソース及び/又は構成された許可タイプ2のために構成されたリソースで論理チャネルからのMAC SDUがそれぞれ伝送されることを許容するかどうかを指示する。
【0169】
本開示の実施例において、第1の指示情報は、さらに、動的許可リソースで論理チャネルからのMAC SDUが伝送されることを許容するかどうかを指示する。
【0170】
本開示の実施例において、プロセッサ1020は、論理チャネルが論理チャネルからのMAC SDUが構成された許可リソース又は動的許可リソースで伝送されることができるように構成される場合、構成された許可リソースと動的許可リソースとが時間領域で競合する時に、論理チャネルからのMAC SDUが構成された許可リソースで伝送されると決定するように構成される。
【0171】
本開示の実施例において、第1の指示情報が第1のサブ指示情報、第2のサブ指示情報及び第3のサブ指示情報のうちの少なくとも1つを含み、第1のサブ指示情報が時間領域における各構成された許可リソースの長さを示し、第2のサブ指示情報が構成された許可リソースの周期性を示し、第3のサブ指示情報が端末デバイスの構成された許可リソースのためのMCSテーブルを示す。
【0172】
本開示の実施例において、プロセッサ1020は、第1のサブ指示情報によって示す長さが所定の第1の閾値以下である場合、構成された許可リソースで第1のサービスタイプが伝送されることを許可し、そうでない場合、構成された許可リソースで第2のサービスタイプが伝送されることを許容すると決定するように構成される。
【0173】
本開示の実施例において、プロセッサ1020は、第1のサブ指示情報によって示す長さが所定の第1の閾値以下である場合、構成された上りリンク許可リソースで第1のサービスタイプ及び第2のサービスタイプの両方が伝送されることを許可し、そうでない場合、構成された許可リソースで第2のサービスタイプが伝送されることを許容すると決定するように構成される。
【0174】
本開示の実施例において、プロセッサ1020は、第2のサブ指示情報によって示す長さが所定の第2の閾値以下である場合、構成された許可リソースで第1のサービスタイプが伝送されることを許可し、そうでない場合、構成された許可リソースで第2のサービスタイプが伝送されることを許容すると決定するように構成される。
【0175】
本開示の実施例において、プロセッサ1020は、第2のサブ指示情報によって示す長さが所定の第2の閾値以下である場合、構成された許可リソースで第1のサービスタイプ及び第2のサービスタイプの両方が伝送されることを許可し、そうでない場合、構成された許可リソースで第2のサービスタイプが伝送されることを許容すると決定するように構成される。
【0176】
本開示の実施例において、プロセッサ1020は、第3のサブ情報の値が所定のMCSに設定される場合、構成された許可リソースで第1のサービスタイプが伝送されることを許可し、そうでない場合、構成された許可リソースで第2のサービスタイプが伝送されることを許容すると決定するように構成される。
【0177】
本開示の実施例において、プロセッサ1020は、第3のサブ情報によって示す値が所定のMCSに設定される場合、構成された許可リソースで第1のサービスタイプ及び第2のサービスタイプの両方が伝送されることを許可し、そうでない場合、構成された許可リソースで第2のサービスタイプが伝送されることを許容すると決定するように構成される。
【0178】
本開示の実施例において、第1のサービスタイプは、第2のサービスタイプよりも厳しい遅延要求を有する。
【0179】
本開示の実施例において、第1の指示情報が許可構成情報を含み、許可構成情報がサービス指示を含み、該サービス指示は、構成された許可リソースで伝送可能なサービスを示す。
【0180】
本開示の実施例において、構成された許可リソースは、構成された許可タイプ1のために構成されたリソース及び/又は構成された許可タイプ2のために構成されたリソースを含む。
【0181】
本開示の実施例において、第1の指示情報が構成された許可タイプ2を活性化するためのDCIであり、プロセッサ1020は、DCIのためにスクランブルされたRNTIにより、及び/又は、DCIフォーマットにより決定された、構成された許可リソースで伝送可能なサービスを決定するように構成される。
【0182】
本開示の実施例において、送信機1040は、許可された上りリンク許可でサービスデータを伝送するように構成される。
【0183】
以上、実施例を具体的に図示、説明した。当業者は、本開示が開示された実施例に限定されないことを理解するであろう。逆に、添付の特許請求の範囲の精神及び範囲内に入る全ての好適な修正及び等価物は、本開示の範囲内に入ることが意図される。