(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-15
(45)【発行日】2023-09-26
(54)【発明の名称】3口用大角穴フラッシプレート用テレビ端子装置
(51)【国際特許分類】
H01R 24/38 20110101AFI20230919BHJP
H01R 9/05 20060101ALI20230919BHJP
H01R 25/00 20060101ALI20230919BHJP
H04B 1/08 20060101ALI20230919BHJP
H04N 5/64 20060101ALI20230919BHJP
【FI】
H01R24/38
H01R9/05 A
H01R25/00 H
H01R25/00 M
H04B1/08 Z
H04N5/64 551H
(21)【出願番号】P 2019134022
(22)【出願日】2019-07-19
【審査請求日】2022-04-15
(73)【特許権者】
【識別番号】592236371
【氏名又は名称】サン電子株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100066821
【氏名又は名称】庄司 建治
(74)【代理人】
【識別番号】100180149
【氏名又は名称】庄司 修
(72)【発明者】
【氏名】工藤 太一
【審査官】山下 寿信
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-304519(JP,A)
【文献】国際公開第2007/136008(WO,A1)
【文献】特開昭64-072479(JP,A)
【文献】特開2004-007322(JP,A)
【文献】特開2011-150891(JP,A)
【文献】特開2008-251456(JP,A)
【文献】特開2005-044746(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 31/02
H01R 31/06
H01R 9/03
H01R 24/00-24/86
H01R 25/00
H04N 5/64
H04B 1/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
テレビ共同受信機器において、壁面に穴をあけて埋め込む取付枠に取り付けられる3口用大角穴フラッシプレート用テレビ端子装置であって、
前記3口のうち2口が、縦列状態に近接して一体化された
テレビ端子を備えたテレビ端子本体を有する2連接テレビ端子部で成り、
内部に設置される回路基板が縦型配置の1枚で構成され、
前記2
連接テレビ端子部の
入力端子部が、テレビ端子本体の片側に設けられ、その反対側は開放されており、
前記入力端子部には内部コンタクト体が挿入され、そこに接続される接続ピンの先端と、前記テレビ端子の内部コンタクト体とが、前記回路基板に接続されるように構成され、
かつ前記入力端子部は、L字型に曲がった構造でテレビ端子本体の側面に沿って同テレビ端子本体に回動自在に取り付けられ、前記入力端子部に接続される同軸ケーブルが、テレビ端子本体の側面で所望方向に配置され、
前記3口の残る1口は、LAN端子又は通信端子であり、前記LAN端子又は通信端子が前記2連接テレビ端子部に連接する下端位置又は上端位置に取り付け
自在に構成されていること、
を特徴とする3口用大角穴フラッシプレート用テレビ端子装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、3口用大角穴フラッシプレート用テレビ端子装置の技術分野に属し、さらに言えば、屋内の壁面等に設置されるテレビ共同受信に係る3口用大角穴フラッシプレート用のテレビ端子に適用される3口用大角穴フラッシプレート用テレビ端子装置に関する。
【背景技術】
【0002】
テレビ端子は、一般的に屋内の壁面に埋め込まれた箱状のボックスに取り付けるか、或いは、直接壁面に壁面取り付け金具を使用して取り付けられる。そして、従来例を示した
図22の室内側には化粧プレートfがあり、その化粧プレートfには角穴がありこの角穴からテレビへの接続ケーブルが接続できるテレビ出力端子aを露出する構造になっている。近年ではこの
図22に示したような化粧プレート4は大角型が主流である。すなわち、同
図22における右側の2つのテレビ端子a、aの間隔は、後述するスイッチの操作窓を確保する等の理由で大きく空いており、左側にはLAN端子eが備わった大きなサイズのプレートとなっている。
【0003】
これに関し、例えば下記特許文献1(特許第4079155号)には、 同文献1の符号を援用すると、縦方向に3箇所の装着部11、12、13を有する取付枠10と、それぞれ1つのテレビターミナル21、電話モジュラジャック22及びLANモジュラジャック23と、前記取付枠の前面に装着されるカバー部材を備えたマルチメディアコンセント1であって、前記電話モジュラジャックは前記テレビターミナルに隣接して前記装着部に装着され、前記電話モジュラジャックの電話ケーブルとの結線部は、前記テレビターミナルの背面の同軸ケーブル接続部にテレビ用同軸ケーブルを接続した状態で、前記同軸ケーブルを前記取付枠の装着面に投影したときに陰になる部分以外の位置に設けられ、前記カバー部材は、前記取付枠の3つの装着部の内前記テレビターミナル及び前記電話モジュラジャックが装着された装着部にそれぞれ対向する位置に形成されたテレビ用同軸ケーブルの同軸コネクタが嵌装される同軸ケーブル用開口と、電話ケーブルのモジュラプラグが嵌装される電話ケーブル用開口と、他の装着部に対向する位置に形成されたLANケーブルのモジュラプラグが嵌装されるLANケーブル用開口と、前記LANケーブル用開口の近傍の背面に形成されたLANモジュラジャック装着部を有し、前記LANモジュラジャックは、前記取付枠の前面に装着されるカバー部材に対して着脱自在に構成されていることを特徴とするマルチメディアコンセントが記載されている(同文献1の請求項1参照)。
【0004】
また、下記特許文献2(特許第5105455号)には、同文献2の符号を援用すると、ケース本体は、相互に連結一体状にしてある主回路収容室と、副回路収容室5とを備え、ケース本体の表面にあっては、主回路収容室の表側と、副回路収容室の表側に夫々分岐端子10a、10bを配置し、主回路収容室の底側には少なくとも入力端子を備えさせ、しかも上記主回路収容室には奥行方向に向けてプリント基板を装着させ、副回路収容室にはプリント基板を、ケース本体の表面に平行する方向に向けて装着させることにより副回路収容室の厚みを比較的薄くして裏側にケーブルの存置空間が形成できるように構成してある直列ユニットにおいて、上記副回路収容室5における主回路収容室4に連結する側に形成されている連繋室5dは、上記のように、厚みを比較的薄く形成すると共に、両側の幅を狭く形成し、上記副回路収容室におけるプリント基板には分配回路を備えさせると共に、その副回路収容室における分配回路の各出力側は、夫々副回路収容室におけるプリント基板上に並置してある夫々に対応する双方向、単方向選択スイッチを介して上記副回路収容室の表側の分岐端子と、上記主回路収容室の表側の分岐端子に夫々接続してあり、上記副回路収容室内のプリント基板上に並置してある夫々の双方向、単方向選択スイッチにおける操作部は、ケース本体における副回路収容室の表面側に操作窓を備えさせて、直列ユニットをアウトレットボックスの内部に納めた状態でケース本体における副回路収容室の表面側に位置する上記操作窓からの切換操作を可能に上記操作窓に表出してあることを特徴とする直列ユニットが記載されている(同文献2の請求項1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特許第4079155号公報
【文献】特許第5105455号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前記特許文献1のマルチメディアコンセント1は、その
図1に記載あるように、1つの取付枠10の中に3つの装着部11、12、13があり、そこに、TVターミナル21、電話モジュラージャック22、LANモジュラージャック23をそれぞれ装着されるもので、TVターミナル(テレビ端子)が2つ続いて一体化された構成ではない。
また、前記特許文献2の直列ユニットは、その
図1に記載あるように、縦列配置の通常コネクターと称される分岐端子10a、10bの間は、副回路収容室5における主回路収容室4に連結する側に形成されている連繋室5dを介して、スイッチ(符号なし)の操作窓(透孔)28が設けられるように、長い間隔をあけて備わっている。つまり、分岐端子10a、10bの間に、更に異なる分岐端子を設けられる程の長い間隔をあけて当該分岐端子10a、10bは備わっており、やはりテレビ端子が2つ続いて一体化されたものではない。また、LAN端子を当該アウトレットボックスに連接できる構成ではない。
よって、これら従来の特許文献1、2の構成では、テレビ端子を縦列状態で続けて使用することができないという問題があった。更に、そのような2端子型テレビ端子にLAN端子を連接できて、コンパクト化を図ることが解決すべき課題とされている。
【0007】
しかるに、本発明は上記課題に鑑みて案出されたものであり、その目的は、3口の大角プレートにおけるテレビ端子が、近接して一体化された2端子で成るものをコンパクトに、かつ製作費用の低減化を図って実現する。その結果、テレビへの接続と録画機への接続が行え、さらに通信用LAN端子を連接できて、大角3口の一つの取付枠の一つの化粧プレートの外観がシンプルで、設置工事も行い易い3口用大角穴フラッシプレート用テレビ端子装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明の3口用大角穴フラッシプレート用テレビ端子装置は、テレビ共同受信機器において、壁面1に穴2をあけて埋め込む取付枠3に取り付けられる3口用大角穴フラッシプレート用テレビ端子装置であって、
前記3口のうち2口が、縦列状態に近接して一体化されたテレビ端子50を備えたテレビ端子本体51を有する2連接テレビ端子部5で成り、内部に設置される回路基板54が縦型配置の1枚で構成され、
前記2連接テレビ端子部5の入力端子部8が、テレビ端子本体51の片側に設けられ、その反対側は開放されており、
前記入力端子部8には内部コンタクト体8dが挿入され、そこに接続される接続ピン8bの先端と、前記テレビ端子50の内部コンタクト体50bとが、前記回路基板54に接続されるように構成され、
かつ前記入力端子部8は、L字型に曲がった構造でテレビ端子本体51の側面52に沿って同テレビ端子本体51に回動自在に取り付けられ、前記入力端子部8に接続される同軸ケーブル10が、テレビ端子本体51の側面52で所望方向に配置され、
前記3口の残る1口は、LAN端子9又は通信端子であり、前記LAN端子9又は通信端子が前記2連接テレビ端子部5に連接する下端位置k又は上端位置jに取り付け自在に構成されていること、を特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明の3口用大角穴フラッシプレート用テレビ端子装置によれば、壁面埋め込みの取付枠に取り付けられる3口用大角穴フラッシプレート用のテレビ端子装置であって、前記3口のうち2口が縦列状態に近接して一体化されたテレビ端子用の2連接テレビ端子部で成り、接続ケーブルが前記2連接テレビ端子部に2口隣り合わせて接続自在に構成されているので、当該2連接テレビ端子部の2口に、テレビ接続用テレビ端子と、録画機用テレビ端子を接続できる上、通信用LAN端子が大角3口の一つの化粧プレートに設置でき、シンプルな外観のコンパクト化が図られ、設置工事も行い易く、施工費用の低廉化に寄与する。
また、入力端子部はテレビ端子本体に対して回転自在な可動構造となっているため、隣りにLAN端子がきても同軸ケーブルの取り付けがスムーズに行える自在性に優れている。しかも、LAN端子とテレビ端子の上下の位置を反対にした場合にも対応できる自由度がある。
さらに、テレビ端子は、屋上や屋根上にアンテナを設置するテレビ共同受信やCATVに加入したテレビ共同受信に使用でき、片方向伝送と双方向伝送に対応した片方向、双方向切り替えスイッチの内蔵にも対応している。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の
3口用大角穴フラッシプレート用テレビ端子装置の2連接テレビ端子部を示した正面図である。
【
図5】2連接テレビ端子部を分解して示した分解斜視図である。
【
図6】2連接テレビ端子部の内部構造を示した斜視図である。
【
図7】テレビ端子本体の内部構造を示した斜視図である。
【
図9】切り替えスイッチ付きの実施例を示した斜視図である。
【
図10】3口用大角穴フラッシプレート用テレビ端子
装置における2端子型テレビ端子とLAN端子との取付枠への取付状態を示した斜視図である。
【
図11】化粧プレートを取付けた完成状態の斜視図である。
【
図12】同軸ケーブルの使用例を示した正面図である。
【
図13】異なる同軸ケーブルの使用例を示した正面図である。
【
図14】2連接テレビ端子部とLAN端子との使用例と同軸ケーブルの配線要領を示した斜視図である。
【
図15】
図14の異なるバリエーションを示した斜視図である。
【
図16】更に
図14の異なるバリエーションを示した斜視図である。
【
図17】その他
図14の異なるバリエーションを示した斜視図である。
【
図18】同軸ケーブルとLANケーブルの配線要領を示した側面図である。
【
図19】室内機器との配線例を示した説明図である。
【
図20】本発明の内部配線基板を示した断面図である。
【
図22】従来の3口用大角穴フラッシプレートの使用例を示した正面図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明の3口用大角穴フラッシプレート用テレビ端子装置の好適な実施形態を、以下図面にしたがって説明する。
この3口用大角穴フラッシプレート用テレビ端子装置は、テレビ共同受信用機器において、壁面1に穴2を開けて埋め込む取付枠3に取り付けられる3口用大角穴フラッシプレート用テレビ端子に適用されるものである。前記3口用大角穴フラッシプレート用テレビ端子の3口のうち、2口が縦列状態に近接して一体化された2連接テレビ端子部5で成り、テレビ接続用テレビ端子や録画機用テレビ端子の接続ケーブル6が、前記2連接テレビ端子部5に2口隣り合わせて接続使用自在に構成されている。
【0012】
この3口用大角穴フラッシプレート用テレビ端子
装置の2連接テレビ端子部5は、
図1~
図9に示したように、テレビ端子50を備えたテレビ端子本体51と、同テレビ端子本体51の前面に設けられる端子台53とより成る。すなわち、大角穴2口分より若干小さい直方体状の箱型筐体のテレビ端子本体51の前面に、大角穴3口のうち2口相当の高さHが46mm、幅寸が28mmの箱型の端子台53に、φ=16mmの貫通孔53d、53dが、要最小限の間隔で縦列方向に2つ穿設されている。そして、テレビ(出力)端子50、50が、前記端子台53の貫通孔53d、53d間のピッチに合った必要最小限の狭い間隔Sで、上下に近接する縦列状態の配置でテレビ端子本体51の前面に2つ設けられている。前記間隔Sは、各テレビ端子50、50の芯芯間隔Sでいうと約23mmである。但し、この芯芯間隔Sは、16~30mm程度の間で実施可能である。
【0013】
より詳細には、各テレビ端子50は、
図8に分解して示したように、金属製のテレビ端子本体51の前面で突き出た2つの円筒状の支持体50aの中に、テレビ端子用の内部コンタクト体50bが装填され、前記円筒状支持体50aより大きい前記貫通孔53dを2つ備えた合成樹脂製の化粧パネルたる端子台53が被さって設けられている。
前記2連接テレビ端子部5のテレビ端子本体51からの突出長Dは、大角2個分のテレビ端子50、50が一体となった端子台53の厚さdとほぼ同じになっている(
図3)。箱型のテレビ端子本体51の一側面52は開口されていて、その開口側面52に対向する他方の側面52には、貫通孔52bに挿通する入力端子部8が可動構造で接続されている。前記開口されている側面52は、内部構造部品(図示は省略)を組み付け、組み立ての終わった回路基板54を半田付けした後、蓋体55が圧入固定されている。そのため、同軸ケーブル10から内部の回路基板54に伝送されたテレビ信号が外部に漏洩することはない(
図5)。
【0014】
図4~
図8に示した可動構造の入力端子部8につて説明する。
この入力端子部8は、L字型に曲がった構造になっており、その外端8cには内部コンタクト体8dが中空内部に挿し込まれている。その内端8aは、テレビ端子本体51と接触する側面52の外面部分にウエーブワッシャ80を介在させて、テレビ端子本体51と電気的に接触を良好にしている。また、テレビ端子本体51の内部に押し込まれた当該L字型入力端子部8の内端8aは、貫通孔52bに挿通された後、止め輪であるCリング81が嵌め込まれて、接続ピン保護カバー82が被覆され、テレビ端子本体51から抜けないように固定されている。この入力端子部8の内方で回転する中心には接続ピン8bが挿通され、回転しても電気的に接続を保つ構造とされている。
【0015】
この当該入力端子部8は、2個のテレビ出力端子50、50の中央のレベル位置ではなく、上下いずれか片側のテレビ端子50に寄った位置に設けられている。本実施例では、上側のテレビ端子50のレベル位置に入力端子部8を備えた場合を示しているが、図示を省略した下側のテレビ端子50のレベル位置に入力端子部8を備えて実施することも好適に行われる。いずれにしても、これは、2連接テレビ端子部5の下端位置K又は上端位置Jに隣接するLAN端子9のLANケーブル11(
図18参照)との干渉を避け、同軸ケーブル10の接続と配線を容易にするためである。また、テレビ端子本体51の内部に設置される回路基板54のパターン配置の柔軟性を高める効果もある。
かくして、前記2連接テレビ端子部5の当該L字型入力端子部8は、テレビ端子本体50の側面52に沿って同テレビ端子本体50に回動自在に取り付けられ、入力端子部8に接続される同軸ケーブル10が、テレビ端子本体50の側面52で垂直方向等の所望方向に配置することが可能な構成となっている(
図12~
図15)。
【0016】
図7はCATVの双方向、片方向通信に対応した切り替えスイッチ56を装着した場合の実施例を示している。
上下2個の当該スイッチ56、56は、
図6と
図7に示したように、回路基板54上に装着され2個のテレビ出力端子50、50にそれぞれ接続され、独立して操作できる構成とされている。
図7中、符号56aは切り替えスイッチ56の回路基板を示している。片方向通信に切り替えた場合は、上り回線の信号帯域をカットするフィルターが入るようになっている。テレビ端子本体51の正面52cに小孔70を配置し、操作ノブ7を介し切り替えスイッチ56は操作される。テレビ端子本体51の開口されている一側面52の側壁縁には、若干凹んだ段差52aが設けられており、この段差52aに蓋体11を圧入して固定することにより、接触を良好にして内部信号が漏れない構造になっている。
【0017】
図10~
図19は、本発明に係る2連接テレビ端子部5とLAN端子9を組み合わせた実施例を示している。
テレビ端子本体51の入力端子部8は、上記のとおり可動式となっているため、壁面1の中からきている同軸ケーブル10の所望方向(例えば、図示例の如く90度の垂直方向)に合わせることができ、接続し易くなっている。
図14~
図17は、2連接テレビ端子部5の入力端子8に同軸ケーブル10を接続した例を示している。
図14と
図15は、接続された同軸ケーブル10が90度上向きの場合の実施例で、
図14はLAN端子9が2連接テレビ端子部5の下端位置kに連接して取り付けられた場合、
図15はLAN端子9が2連接テレビ端子部5の上端位置jに連接して取り付けられた場合である。また、
図16と
図17は、接続された同軸ケーブル10が90度下向きの場合の実施例で、
図16はLAN端子9が2連接テレビ端子部5の下端位置kに連接して取り付けられた場合、
図17はLAN端子9が2連接テレビ端子部5の上端位置jに連接して取り付けられた場合である。
なお、上記2連接テレビ端子部5を180度転回した状態で、入力端子8に同軸ケーブル10を接続する形態でも同様に実施される(
図18参照)。
【0018】
LAN端子9は、接続ケーブルがストレートとなるものを用いて壁面1の中からきているLANケーブル11を接続する。次に、2連接テレビ端子部5とLAN端子9を取付枠3に取り付ける。LAN端子9は、
図10と
図11のように、2連接テレビ端子部5の下端位置kに取り付けるか、
図15や
図17に示したように、2連接テレビ端子部5の上端位置jに取り付けた後、
図18に示したような壁面1の中に設置されているスイッチボックスNにビス30で取付枠3を固定する。
最後に、取付枠3に3口の化粧プレート4を取り付けて完成となる。よって、単品の化粧プレート4(1個)の中に、2つのテレビ端子50、50とLAN端子9等の通信端子が非常にすっきりして納まっている(
図11、
図19)。
【0019】
なお、CATVに接続される場合は、上述した切り替えスイッチ7(56)付きテレビ端子50を使用し、壁面1に取り付ける前にケーブルインターネットに接続されるテレビ出力端子50は、双方向側にスイッチ7(56)を設定し、テレビ受信のみの端子は片方向側へスイッチ7(56)を設定してからスイッチボックスNに取り付ける。片方向に設定する理由は、内部にフィルター回路がありインターネットの上り回線で使用している帯域に、テレビ端子50に接続される機器から発生するノイズが上り帯域に行かないようにする流合雑音対策のためである。
【0020】
したがって、本発明の
3口用大角穴フラッシプレート用テレビ端子装置によれば、テレビ端子50、50が近接して2個設けられているので、1つのテレビ端子50はTV13の入力端子に、ケーブル6を介してBS・CS/地上デジタル用分波器で接続し、もう一方のテレビ端子50は、録画機14の入力端子に同じようにケーブル6を介して分波器で接続することができる。録画機14がない場合は、TVのBS・CS入力端子と地上デジタル入力端子にそれぞれ接続する(
図19)。
また、本発明は、テレビ出力端子50を連続した大角2端子構造としたため、
図20に示したように、内部に設置される回路基板54が1枚で構成でき、4K・8K放送の伝送帯域である3.2GHzまでの電気的性能の向上に大きく寄与し、コスト低減化を図ることができる。ちなみに、従来は、
図21に示したように、間隔をあけた2つのテレビ端子a、aに電気的に接続された回路基板bと同回路基板bと入力端子dを電気的に接続する異なる回路基板cの2つの回路基板を要している。
さらに、上述した本発明の
3口用大角穴フラッシプレート用テレビ端子装置に係るテレビ端子50においては、大角プレートの3口の2つを使用しているため、隣りの1口に
図19に示した如く、無線LAN15とケーブル12で接続するLAN端子9やTEL端子(図示は省略)などの通信用端子を取り付けることができ、1つの3口プレートの使用で、テレビ受信と通信に対応することができる。
【0021】
以上、実施例を図面に基づいて説明したが、本発明は、図示例の限りではなく、その技術的思想を逸脱しない範囲において、当業者が通常に行う設計変更、応用のバリエーションの範囲を含むことを念のために言及する。
【符号の説明】
【0022】
S 芯芯間隔
H 高さ
k 下端位置
j 上端位置
1 壁面
2 穴
3 取付枠
30 ビス
4 化粧プレート
5 2連接テレビ端子部
50 テレビ(出力)端子
50b 内部コンタクト体
51 テレビ端子本体
52 側面
53 端子台
53d 貫通孔
54 回路基板