(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-19
(45)【発行日】2023-09-27
(54)【発明の名称】ソーシャルネットワークサービス支援システム、ソーシャルネットワークサービス支援方法、ソーシャルネットワークサービス支援プログラムおよび端末装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/00 20120101AFI20230920BHJP
【FI】
G06Q50/00 300
(21)【出願番号】P 2019109503
(22)【出願日】2019-06-12
【審査請求日】2021-08-13
(73)【特許権者】
【識別番号】519212761
【氏名又は名称】小寺 史将
(73)【特許権者】
【識別番号】519212772
【氏名又は名称】森下 大助
(73)【特許権者】
【識別番号】519212783
【氏名又は名称】浅山 直希
(73)【特許権者】
【識別番号】519212794
【氏名又は名称】田上 顕子
(74)【代理人】
【識別番号】100133411
【氏名又は名称】山本 龍郎
(74)【代理人】
【識別番号】100067677
【氏名又は名称】山本 彰司
(72)【発明者】
【氏名】小寺 史将
(72)【発明者】
【氏名】森下 大助
【審査官】毛利 太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-045138(JP,A)
【文献】特開2015-203951(JP,A)
【文献】特開2014-241111(JP,A)
【文献】登録実用新案第3209161(JP,U)
【文献】特開2015-172874(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソーシャルネットワークサービス支援プログラムのインストールされたユーザ端末装置と、前記ソーシャルネットワークサービス支援プログラムのインストールされた登録者端末装置と、前記ユーザ端末装置および前記登録者端末装置と通信回線を介して接続され、登録者情報を記憶する記憶装置と、を備えるソーシャルネットワークサービス支援システムであって、
前記登録者端末装置において前記ソーシャルネットワークサービス支援プログラムが起動され、前記ソーシャルネットワークサービス支援プログラムに基づく前記登録者端末装置により、登録者を特定するための登録識別情報が取得され、前記登録者がアカウントを有するソーシャルネットワークサービスが選択され、その選択された前記ソーシャルネットワークサービスのアカウントに接続され、その接続された前記ソーシャルネットワークサービスに登録された前記登録者のプロフィール情報が取得され、友達申請の受信を希望するソーシャルネットワークサービスが選択され、その選択された前記ソーシャルネットワークサービスへの接続情報が取得され、前記登録識別情報と前記プロフィール情報と前記接続情報とが紐付されて前記記憶装置へ出力され、前記記憶装置において前記登録者情報として記憶され、
前記ユーザ端末装置において前記ソーシャルネットワークサービス支援プログラムが起動され、前記ソーシャルネットワークサービス支援プログラムに基づく前記ユーザ端末装置により、検索対象者の識別情報が撮影されて撮影識別情報が取得され、前記記憶装置に接続されて前記記憶装置に記憶された前記登録者情報が参照され、前記検索対象者の撮影識別情報と一致する登録識別情報を含む登録者情報が特定され、その特定された前記登録者情報に含まれる前記接続情報に基づいて、前記検索対象者のソーシャルネットワークサービスのアカウントに接続され前記友達申請がなされるソーシャルネットワークサービス支援システム。
【請求項2】
前記登録識別情報が、前記登録者の顔を撮影した顔画像情報であり、
前記撮影識別情報が、前記
検索対象者の顔を撮影した顔画像情報である請求項1記載のソーシャルネットワークサービス支援システム。
【請求項3】
前記ユーザ端末装置が、前記特定された登録者情報に含まれる前記登録識別情報と前記プロフィール情報とを表示する表示部を有する請求項1または2記載のソーシャルネットワークサービス支援システム。
【請求項4】
前記表示部が、前記特定された登録者情報に含まれる前記プロフィール情報に、前記登録者の生年月日の情報が含まれる場合には、該生年月日に関連する情報を表示する請求項3記載のソーシャルネットワークサービス支援システム。
【請求項5】
前記ユーザ端末装置にインストールされた前記ソーシャルネットワークサービス支援プログラムと、前記登録者端末装置にインストールされた前記ソーシャルネットワークサービス支援プログラムとが同じプログラムである請求項1~4のいずれかに記載のソーシャルネットワークサービス支援システム。
【請求項6】
ユーザ端末装置と、登録者端末装置と、前記ユーザ端末装置および前記登録者端末装置と通信回線を介して接続され、登録者情報を記憶する記憶装置と、を備えるソーシャルネットワークサービス支援システムにおける、前記ユーザ端末装置および前記登録者端末装置にインストールされて起動されるソーシャルネットワークサービス支援プログラムであって、
前記登録者端末装置において登録者を特定するための登録識別情報を取得するステップと、
前記登録者端末装置において前記登録者がアカウントを有するソーシャルネットワークサービスを選択するステップと、
前記登録者端末装置において前記選択された前記ソーシャルネットワークサービスのアカウントに接続するステップと、
前記登録者端末装置において前記接続された前記ソーシャルネットワークサービスに登録された前記登録者のプロフィール情報を取得するステップと、
前記登録者端末装置において友達申請の受信を希望するソーシャルネットワークサービスを選択するステップと、
前記登録者端末装置において前記選択された前記ソーシャルネットワークサービスへの接続情報を取得するステップと、
前記登録者端末装置において前記登録識別情報と前記プロフィール情報と前記接続情報とを紐付して前記記憶装置へ出力して前記登録者情報として記憶するステップと、
前記ユーザ端末装置において検索対象者の識別情報を撮影した撮影識別情報を取得するステップと、
前記ユーザ端末装置において前記記憶装置に記憶された前記登録者情報を参照するステップと、
前記ユーザ端末装置において前記検索対象者の撮影識別情報と一致する登録識別情報を含む登録者情報を特定するステップと、
前記ユーザ端末装置において前記特定された前記登録者情報に含まれる前記接続情報に基づいて、前記検索対象者のソーシャルネットワークサービスのアカウントに接続して前記友達申請を行うステップと、を実行させるソーシャルネットワークサービス支援プログラム。
【請求項7】
ソーシャルネットワークサービス支援プログラムのインストールされたユーザ端末装置と、前記ソーシャルネットワークサービス支援プログラムのインストールされた登録者端末装置と、前記ユーザ端末装置および前記登録者端末装置と通信回線を介して接続され、登録者情報を記憶する記憶装置と、を備えるソーシャルネットワークサービス支援システムにおけるソーシャルネットワークサービス支援方法であって、
前記登録者端末装置において登録者を特定するための登録識別情報を取得し、
前記登録者端末装置において前記登録者がアカウントを有するソーシャルネットワークサービスを選択し、
前記登録者端末装置において前記選択された前記ソーシャルネットワークサービスのアカウントに接続し、
前記登録者端末装置において前記接続された前記ソーシャルネットワークサービスに登録された前記登録者のプロフィール情報を取得し、
前記登録者端末装置において友達申請の受信を希望するソーシャルネットワークサービスを選択し、
前記登録者端末装置において前記選択された前記ソーシャルネットワークサービスへの接続情報を取得し、
前記登録者端末装置において前記登録識別情報と前記プロフィール情報と前記接続情報とを紐付して前記記憶装置へ出力して前記登録者情報として記憶し、
前記ユーザ端末装置において検索対象者の識別情報を撮影した撮影識別情報を取得し、
前記ユーザ端末装置において前記記憶装置に記憶された前記登録者情報を参照し、
前記ユーザ端末装置において前記検索対象者の撮影識別情報と一致する登録識別情報を含む登録者情報を特定し、
前記ユーザ端末装置において前記特定された前記登録者情報に含まれる前記接続情報に基づいて、前記検索対象者のソーシャルネットワークサービスのアカウントに接続して前記友達申請を行う、ソーシャルネットワークサービス支援方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、任意の人物のソーシャルネットワークサービスのアカウントへの接続を支援するソーシャルネットワークサービス支援システム、方法およびプログラム並びに端末装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネット回線を用いたソーシャルネットワークサービスの利用が盛んに行われている。
【0003】
ソーシャルネットワークサービスにおいて、所定のユーザ(以下、第1のユーザという)が、その他のユーザ(以下、第2のユーザという)との繋がりを希望する場合には、たとえば第1のユーザが、第2のユーザのソーシャルネットワークサービスのアカウントに対して友達申請を送信する。そして、第2のユーザがその友達申請を受け入れた場合に、友達申請を送信した第1のユーザと受信した第2のユーザとの間で特別な繋がり関係(友達追加)が設定される。
【0004】
このような友達申請を行う場合には、たとえば第1のユーザがスマートフォンやタブレット端末などの携帯端末を用いて、ソーシャルネットワークサービスにログインし、第2のユーザの検索情報(IDや電話番号など)を設定入力して第2のユーザのアカウントを検索する必要がある。すなわち、第1のユーザは、ソーシャルネットワークサービスにログインするステップと、第2のユーザの検索情報を設定入力するステップと、第2のユーザを検索するステップとを行う必要がある。
【0005】
しかしながら、このようなステップを踏むのは、非常に煩わしい作業であり、特に、第2のユーザの検索情報を設定入力するステップは、第1のユーザが第2のユーザに識別情報を聞き、その聞いた検索情報を手動で設定入力する必要があり、時間もかかる。
【0006】
また、第2のユーザに携帯端末において検索情報として2次元バーコードを表示させ、これを第1のユーザの携帯端末によって読み取ることによって第2のユーザの検索情報を得る方法もあるが、第2のユーザに2次元バーコードを表示させる必要があるとともに、第1のユーザがその2次元バーコードを読み取る作業が必要であり、作業数が多く、時間もかかる。
【0007】
このような友達申請のための作業を簡略化する方法として、特許文献1においては、たとえば第1のユーザの携帯端末において、第1のユーザの位置から予め設定された距離の範囲内に存在する他のユーザの携帯端末の情報を表示し、第1のユーザが、表示された他のユーザの携帯端末の情報の中から友達追加したい携帯端末の情報を選択することによって、第1のユーザと他のユーザとの繋がり関係(友達追加)を設定する方法が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、特許文献1の方法では、携帯端末に表示された他のユーザの携帯端末の情報を選択することによって友達追加を行うので、その他のユーザがどのような人物なのか把握することができないまま友達追加が行われる場合がある。
【0010】
本発明は、上記の問題に鑑み、友達申請の相手を認識しつつ、かつ簡易な作業にて友達申請を行うことができるソーシャルネットワークサービス支援システム、方法およびプログラム並びに端末装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明のソーシャルネットワークサービス支援システムは、ソーシャルネットワークサービス支援プログラムのインストールされたユーザ端末装置と、前記ソーシャルネットワークサービス支援プログラムのインストールされた登録者端末装置と、前記ユーザ端末装置および前記登録者端末装置と通信回線を介して接続され、登録者情報を記憶する記憶装置と、を備え、
前記登録者端末装置において前記ソーシャルネットワークサービス支援プログラムが起動され、前記ソーシャルネットワークサービス支援プログラムに基づく前記登録者端末装置により、登録者を特定するための登録識別情報が取得され、前記登録者がアカウントを有するソーシャルネットワークサービスが選択され、その選択された前記ソーシャルネットワークサービスのアカウントに接続され、その接続された前記ソーシャルネットワークサービスに登録された前記登録者のプロフィール情報が取得され、友達申請の受信を希望するソーシャルネットワークサービスが選択され、その選択された前記ソーシャルネットワークサービスへの接続情報が取得され、前記登録識別情報と前記プロフィール情報と前記接続情報とが紐付されて前記記憶装置へ出力され、前記記憶装置において前記登録者情報として記憶され、
前記ユーザ端末装置において前記ソーシャルネットワークサービス支援プログラムが起動され、前記ソーシャルネットワークサービス支援プログラムに基づく前記ユーザ端末装置により、検索対象者の識別情報が撮影されて撮影識別情報が取得され、前記記憶装置に接続されて前記記憶装置に記憶された前記登録者情報が参照され、前記検索対象者の撮影識別情報と一致する登録識別情報を含む登録者情報が特定され、その特定された前記登録者情報に含まれる前記接続情報に基づいて、前記検索対象者のソーシャルネットワークサービスのアカウントに接続され前記友達申請がなされる。
【0012】
本発明のソーシャルネットワークサービス支援プログラムは、ユーザ端末装置と、登録者端末装置と、前記ユーザ端末装置および前記登録者端末装置と通信回線を介して接続され、登録者情報を記憶する記憶装置と、を備えるソーシャルネットワークサービス支援システムにおける、前記ユーザ端末装置および前記登録者端末装置にインストールされて起動され、
前記登録者端末装置において登録者を特定するための登録識別情報を取得するステップと、前記登録者端末装置において前記登録者がアカウントを有するソーシャルネットワークサービスを選択するステップと、前記登録者端末装置において前記選択された前記ソーシャルネットワークサービスのアカウントに接続するステップと、前記登録者端末装置において前記接続された前記ソーシャルネットワークサービスに登録された前記登録者のプロフィール情報を取得するステップと、前記登録者端末装置において友達申請の受信を希望するソーシャルネットワークサービスを選択するステップと、前記登録者端末装置において前記選択された前記ソーシャルネットワークサービスへの接続情報を取得するステップと、前記登録者端末装置において前記登録識別情報と前記プロフィール情報と前記接続情報とを紐付して前記記憶装置へ出力して前記登録者情報として記憶するステップと、
前記ユーザ端末装置において検索対象者の識別情報を撮影した撮影識別情報を取得するステップと、前記ユーザ端末装置において前記記憶装置に記憶された前記登録者情報を参照するステップと、前記ユーザ端末装置において前記検索対象者の撮影識別情報と一致する登録識別情報を含む登録者情報を特定するステップと、前記ユーザ端末装置において前記特定された前記登録者情報に含まれる前記接続情報に基づいて、前記検索対象者のソーシャルネットワークサービスのアカウントに接続して前記友達申請を行うステップと、を実行させる。
【0013】
本発明のソーシャルネットワークサービス支援方法は、ユーザ端末装置と、登録者端末装置と、前記ユーザ端末装置および前記登録者端末装置と通信回線を介して接続され、登録者情報を記憶する記憶装置と、を備えるソーシャルネットワークサービス支援システムにおける前記登録者端末装置において登録者を特定するための登録識別情報を取得し、前記登録者端末装置において前記登録者がアカウントを有するソーシャルネットワークサービスを選択し、前記登録者端末装置において前記選択された前記ソーシャルネットワークサービスのアカウントに接続し、前記登録者端末装置において前記接続された前記ソーシャルネットワークサービスに登録された前記登録者のプロフィール情報を取得し、前記登録者端末装置において友達申請の受信を希望するソーシャルネットワークサービスを選択し、前記登録者端末装置において前記選択された前記ソーシャルネットワークサービスへの接続情報を取得し、前記登録者端末装置において前記登録識別情報と前記プロフィール情報と前記接続情報とを紐付して前記記憶装置へ出力して前記登録者情報として記憶し、
前記ユーザ端末装置において検索対象者の識別情報を撮影した撮影識別情報を取得し、前記ユーザ端末装置において前記記憶装置に記憶された前記登録者情報を参照し、前記ユーザ端末装置において前記検索対象者の撮影識別情報と一致する登録識別情報を含む登録者情報を特定し、前記ユーザ端末装置において前記特定された前記登録者情報に含まれる前記接続情報に基づいて、前記検索対象者のソーシャルネットワークサービスのアカウントに接続して前記友達申請を行う。
【発明の効果】
【0021】
本発明のソーシャルネットワークサービス支援システム、方法およびプログラム並びに端末装置によれば、登録者を特定するための登録識別情報と、登録者のプロフィール情報と、登録者が有するソーシャルネットワークサービスのアカウントへの接続情報とを対応付けて登録者情報として予め記憶しておく。そして、検索対象者の識別情報を撮影して撮影識別情報を取得し、その検索対象者の撮影識別情報に基づいて、予め記憶された登録者情報の登録識別情報を参照し、検索対象者の撮影識別情報と一致する登録識別情報を含む登録者情報を特定することによって、検索対象者の登録者情報を特定する。そして、その特定した登録者情報に含まれる上記接続情報に基づいて、検索対象者のソーシャルネットワークサービスのアカウントに接続する。これにより、検索対象者を認識しつつ、かつ簡易な作業にて友達申請を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】本発明のソーシャルネットワークサービス支援システムの一実施形態の概略構成を示すブロック図
【
図2】登録者端末装置を用いて登録者情報をサーバ装置に登録する方法を説明するためのフローチャート
【
図3】ユーザ端末装置を用いて任意の人物(検索対象者)のソーシャルネットワークサービスのアカウントへ友達申請する方法を説明するためのフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明のソーシャルネットワークサービス支援システムの一実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0024】
本実施形態のソーシャルネットワークサービス支援システム(以下、SNS支援システムという)は、任意の人物の顔を端末装置によって撮影することにより顔画像情報を取得し、端末装置が、その顔画像情報に基づいて、その人物のプロフィール情報や、その人物が有するソーシャルネットワークサービス(以下、SNSという)のアカウントへの接続情報を取得する。そして、端末装置が、そのプロフィール情報を表示し、上記SNSのアカウントに接続する。端末装置のユーザは、任意の人物の顔を撮影するだけで、その撮影した人物のSNSのアカウントに接続することができ、たとえば友達申請などを即座に送信することができる。
【0025】
以下、本実施形態のSNS支援システム1の具体的な構成について説明する。
図1は、本実施形態のSNS支援システム1の概略構成を示すブロック図である。
【0026】
本実施形態のSNS支援システム1は、
図1に示すように、サーバ装置10と、ユーザ端末装置20と、登録者端末装置30とを備えている。本実施形態においては、ユーザ端末装置20が、本発明の端末装置に相当し、サーバ装置10が、本発明の記憶装置に相当する。また、ユーザ端末装置20と登録者端末装置30とは、後述するように、ともにSNS支援プログラムがインストールされたものであり、これらの端末装置を1つの端末装置で構成するようにしてもよい。
【0027】
サーバ装置10とユーザ端末装置20との間、サーバ装置10と登録者端末装置30との間は、通信回線を介して接続されている。通信回線としては、インターネット回線でもよいし、LAN(Local Area Network)または電話回線でもよい。また、通信回線は、有線でもよいし、無線でもよい。また、ユーザ端末装置20と登録者端末装置30は、通信回線を介して、任意のSNSに接続可能に構成されている。
【0028】
サーバ装置10は、コンピュータから構成され、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)などの半導体メモリ、ハードディスクなどのストレージ、および通信I/F(Interface)などを備えている。
【0029】
サーバ装置10は、具体的には、記憶部11とサーバ制御部12とを備える。記憶部11は、ハードディスクなどの記憶容量が比較的大きい記憶媒体を有し、種々の情報を記憶する。サーバ制御部12は、CPUなどを備え、サーバ装置10全体を制御する。具体的には、サーバ制御部12は、ユーザ端末装置20および登録者端末装置30と通信回線を介して通信するとともに、記憶部11からの種々の情報の読出しおよび記憶部11への種々の情報の記憶を制御する。
【0030】
サーバ装置10の記憶部11には、
図1に示すように、複数の登録者情報が記憶されている。登録者情報は、登録者の顔を撮影して取得された顔画像情報と、登録者のプロフィール情報と、登録者が有するSNSのアカウントへの接続情報とを含み、これらの情報を対応付けた情報である。なお、本実施形態においては、上記顔画像情報が、本発明の登録識別情報に相当する。
【0031】
顔画像情報としては、登録者の顔の撮影データそのものでもよいし、その撮影データから抽出した顔の特徴量でもよい。顔の特徴量とは、顔認識に用いられる特徴量であり、たとえば左右の目の距離や、左右の目と口との位置関係を示す量などがあるが、その他公知な特徴量を用いるようにしてもよい。
【0032】
本実施形態においては、後述する登録者端末装置30によって登録者の顔が撮影され、その撮影データが登録者端末装置30からサーバ装置10に出力され、サーバ装置10は、入力された撮影データに基づいて顔画像情報を記憶する。顔画像情報として顔の特徴量を記憶する場合、その特徴量を抽出する処理は、登録者端末装置30で行うようにしてもよいし、サーバ装置10で行うようにしてもよい。本実施形態においては、顔画像情報として、顔の撮影データと顔の特徴量のデータとが記憶される。
【0033】
登録者のプロフィール情報は、たとえば登録者の氏名、生年月日、経歴、趣味および居住地などがある。ただし、プロフィール情報は、これらの情報に限らず、登録者がその内容を任意に設定可能である。
【0034】
本実施形態においては、後述する登録者端末装置30が、登録者が有するSNSのアカウントに接続し、そのSNSのアカウントに登録された登録者の情報を取得し、その情報からプロフィール情報を抽出してサーバ装置10に出力する。サーバ装置10は、入力されたプロフィール情報を、顔画像情報および登録者が有するSNSのアカウントへの接続情報に対応付けて記憶する。なお、SNSのアカウントに登録された登録者の情報のうちどの情報をプロフィール情報として抽出するかについては、登録者端末装置30において予め設定される。
【0035】
次に、登録者が有するSNSのアカウントへの接続情報は、登録者が有するSNSのアカウントへ接続するための情報であり、たとえばURL(Uniform Resource Locator)の情報である。SNSとしては、たとえばTwitter(登録商標)、Facebook(登録商標)、Instagram(登録商標)、Goole+(登録商標)、Line(登録商標)、LinkedIn(登録商標)およびVine(登録商標)などがあるが、これらの限らず、その他のSNSでもよい。
【0036】
本実施形態においては、登録者が、後述する登録者端末装置30を用いて登録者情報として記憶するSNSを選択し、そのSNSの登録者のアカウントへの接続情報が登録者端末装置30からサーバ装置10に出力される。サーバ装置10は、入力されたSNSのアカウントへの接続情報を、上述した顔画像情報およびプロフィール情報に対応付けて記憶する。
【0037】
登録者端末装置30は、登録者が自身の情報をサーバ装置10に記憶するために用いる端末装置である。
【0038】
登録者端末装置30は、カメラ機能を有するスマートフォンなどの携帯電話やタブレット端末などといった携帯端末であることが好ましいが、カメラ機能を有するデスクトップパソコンやノートパソコンなどでもよい。なお、カメラ機能の構成としては、必ずしもレンズを使用したカメラに限らず、撮影機能を有するものであれば如何なる構成でもよい。
【0039】
登録者端末装置30は、具体的には、CPU、ROMおよびRAMなどの半導体メモリ、および通信I/F(Interface)などを備えている。登録者端末装置30の半導体メモリには、SNS支援プログラムがインストールされており、このSNS支援プログラムがCPUによって実行されることによって、
図1に示す顔画像情報取得部31、登録者情報特定部32、登録者情報出力部33、通信部34および表示部35が機能し、登録者の種々の情報が取得され、その取得された情報がサーバ装置10に出力される。
【0040】
SNS支援プログラムは、ネットワークに接続されたサーバコンピュータまたはネットワークストレージに対して、外部からアクセス可能な状態で記憶される。そして、たとえば登録者端末装置30およびユーザ端末装置20からの要求に応じてダウンロードされ、これらの端末装置にインストールされる。また、SNS支援プログラムは、DVD(Digital Versatile Disc)およびCD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)などの記録媒体に記録されて配布され、その記録媒体から登録者端末装置30およびユーザ端末装置20にインストールするようにしてもよい。
【0041】
顔画像情報取得部31は、CMOS(Complementary metal-oxide-semiconductor)イメージセンサまたはCCD(Charged-coupled devices)イメージセンサなどの撮像素子を有し、この撮像素子によって登録者の顔を撮影して撮影データを取得する。顔画像情報取得部31は、その撮影データそのままを顔画像情報として取得してもよいし、撮影データとその撮影データから抽出した顔の特徴量とを顔画像情報として取得してもよい。顔の特徴量については、上述したとおりである。
【0042】
登録者情報出力部33は、登録者のプロフィール情報と、登録者のSNSのアカウントへの接続情報とを取得し、登録者の顔画像情報と、上記プロフィール情報と、上記SNSのアカウントへの接続情報とを紐付して出力する。
【0043】
通信部34は、通信I/Fを有し、サーバ装置10との通信を行う。また、本実施形態の通信部34は、登録者情報出力部33から出力された登録者の顔画像情報と、プロフィール情報と、SNSのアカウントへの接続情報とをサーバ装置10に出力する。
【0044】
表示部35は、たとえば液晶ディスプレイを有するタッチパネルを備え、種々の情報を表示するとともに、種々の情報の入力および選択を受け付ける。
【0045】
なお、登録者情報特定部32は、後述するユーザ端末装置20の登録者情報特定部22と同様の機能であり、ここでは説明を省略する。
【0046】
以下、登録者端末装置30を用いて登録者情報をサーバ装置10に登録する方法について、
図2に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0047】
まず、登録者が、登録者端末装置30にインストールされたSNS支援プログラムを起動させ、予め設定したログインIDおよびパスワードを入力して、登録者のアカウントにログインする(S10)。そして、登録者は、顔画像情報取得部31のカメラ機能を動作させて、自分の顔を撮影し、その撮影データが登録者端末装置30に記憶される(S12)。
【0048】
次いで、SNS支援プログラムは、登録者端末装置30の表示部35に、複数のSNSのアイコンを表示させる。登録者は、自らのプロフィール情報を取得するため、表示された複数のSNSの中から、アカウントを有するいずれか1つのSNSを選択する。登録者端末装置30は、いわゆるソーシャルログインを行うことによって、その選択されたSNSのアカウントに接続し、登録者情報出力部33は、そのSNSのアカウントに登録された登録者の情報からプロフィール情報を取得して記憶する(S14)。このように、ソーシャルログインによってプロフィール情報を取得することによって、登録者がプロフィール情報を設定入力する手間を省くことができる。
【0049】
続いて、SNS支援プログラムは、登録者端末装置30の表示部35に、再び複数のSNSのアイコンを表示させる。登録者は、その複数のSNSの中から、アカウントを有し、かつ友達申請などの受信を希望するSNSを選択する(S16)。登録者情報出力部33は、登録者によって選択されたSNSの登録者のアカウントへの接続情報を取得し、記憶する(S18)。なお、登録者のアカウントへの接続情報は、たとえばソーシャルログインによって取得される。
【0050】
そして、登録者情報出力部33は、S12において保存された撮影データに基づく顔画像情報と、S14において保存されたプロフィール情報と、S18において保存されたSNSの登録者のアカウントへの接続情報とを紐付して、通信部34を介してサーバ装置10に出力する(S20)。サーバ装置10は、入力された顔画像情報と、プロフィール情報と、SNSへの接続情報とを対応付けて登録者情報として記憶する(S22)。
【0051】
以上が、登録者端末装置30を用いた登録者情報のサーバ装置10への登録方法の説明である。
【0052】
次に、ユーザ端末装置20について説明する。ユーザ端末装置20は、ユーザが、任意の人物(検索対象者)のSNSのアカウントに接続し、たとえば友達申請などを行う際に用いる端末装置である。
【0053】
ユーザ端末装置20は、カメラ機能を有するスマートフォンなどの携帯電話やタブレット端末などといった携帯端末であることが好ましいが、カメラ機能を有するノートパソコンでもよい。なお、カメラ機能の構成としては、必ずしもレンズを使用したカメラに限らず、撮影機能を有するものであれば如何なる構成でもよい。
【0054】
また、ユーザ端末装置20は、カメラ機能を有するウェアラブル端末で構成するようにしてもよく、特に、メガネ型で拡張現実(AR)機能を備えたスマートグラス、拡張現実(AR)機能を備えたコンタクトレンズから構成することが好ましい。これにより、スマートグラスで観察している人物のSNSのアカウントに即座に接続することができる。また、上述した登録者端末装置30を、ユーザ端末装置20と同様に、ウェアラブル端末で構成するようにしてもよい。
【0055】
ユーザ端末装置20は、CPU、ROMおよびRAMなどの半導体メモリ、および通信I/F(Interface)などを備えている。ユーザ端末装置20の半導体メモリには、SNS支援プログラムがインストールされており、このSNS支援プログラムがCPUによって実行されることによって、
図1に示す顔画像情報取得部21、登録者情報特定部22、登録者情報出力部23、通信部24および表示部25が機能する。なお、ユーザ端末装置20にインストールされるSNS支援プログラムは、登録者端末装置30にインストールされるSNS支援プログラムと同じプログラムである。したがって、ユーザ端末装置20は、登録者端末装置30と同じ機能を実行することができ、逆に、登録者端末装置30は、後述するユーザ端末装置20と同じ機能を実行することができる。
【0056】
顔画像情報取得部21は、CMOSイメージセンサまたはCCDイメージセンサなどの撮像素子を有し、この撮像素子によって検索対象者の顔を撮影して撮影データを取得する。顔画像情報取得部21は、その撮影データそのままを顔画像情報として取得してもよいし、その撮影データから抽出した顔の特徴量を顔画像情報として取得してもよい。顔の特徴量については、上述したとおりである。なお、本実施形態においては、上記顔画像情報が、本発明の撮影識別情報に相当する。
【0057】
登録者情報特定部22は、検索対象者の顔画像情報に基づいて、サーバ装置10に予め記憶された登録者情報の顔画像情報を参照し、検索対象者の顔画像情報と一致する顔画像情報を含む登録者情報を特定することによって、検索対象者の登録者情報を特定する。
【0058】
通信部24は、通信I/Fを有し、サーバ装置10との通信を行う。また、本実施形態の通信部24は、登録者情報特定部22によって特定された登録者情報に含まれるSNSの接続情報に基づいて、検索対象者のSNSのアカウントに接続する。
【0059】
表示部25は、たとえば液晶ディスプレイを有するタッチパネルを備え、種々の情報を表示するとともに、種々の情報の入力および選択を受け付ける。
【0060】
なお、登録者情報出力部23については、上述した登録者端末装置30の登録者情報出力部33と同様の機能である。
【0061】
以下、ユーザ端末装置20を用いて任意の人物(検索対象者)のSNSのアカウントへ友達申請する方法について、
図3に示すフローチャートを参照しながら説明する。なお、任意の人物(検索対象者)については、その登録者情報がサーバ装置10に事前に登録されている人物であるとする。
【0062】
まず、ユーザが、ユーザ端末装置20にインストールされたSNS支援プログラムを起動させ、予め設定したログインIDおよびパスワードを入力して、ユーザのアカウントにログインする(S30)。そして、ユーザは、顔画像情報取得部21のカメラ機能を動作させて、検索対象者の顔を撮影し、その撮影データがユーザ端末装置20に記憶される(S32)。なお、検索対象者の顔の撮影については、ユーザと検索対象者とが同じ場所にいる状況で、検索対象者の顔を直接撮影してもよいし、テレビなどの映像または写真などの静止画に映った検索対象者の顔を撮影するようにしてもよい。
【0063】
次いで、SNS支援プログラムは、通信部24を機能させてサーバ装置10と通信し、ユーザ端末装置20をサーバ装置10に接続する(S34)。そして、ユーザ端末装置20の登録者情報特定部22は、検索対象者の顔画像情報に基づいて、サーバ装置10に予め記憶された登録者情報の顔画像情報を参照する(S36)。そして、登録者情報特定部22は、検索対象者の顔画像情報と一致する顔画像情報を含む登録者情報を特定することによって、検索対象者の登録者情報を特定する(S38)。
【0064】
そして、ユーザ端末装置20は、S38において特定した登録者情報を取得し、その登録者情報に含まれる顔画像情報、プロフィール情報およびSNSへの接続情報を取得し、これらの情報をユーザ端末装置20の表示部25に表示させる(S40)。
図4は、その画面の表示例を示す図である。
図4に示すように、ユーザ端末装置20の表示部25には、検索対象者の顔画像およびプロフィール情報が表示されるとともに、SNSのアイコンIC1~IC4が表示される。SNSのアイコンIC1~IC4については、登録者情報に含まれるSNSへの接続情報に関連するSNS(
図2のS16で選択されたSNS)のアイコンが表示される。このように、検索対象者の顔画像およびプロフィール情報を表示部25に表示させることによって、ユーザは、検索対象者のことをより詳しく知ることができ、友達申請するか否かの判断材料とすることができる。
【0065】
また、複数のSNSのアイコンを表示部25に表示させることによって、ユーザが友達申請したいSNSを選択することができる。
【0066】
なお、本実施形態では、ユーザ端末装置20の表示部25にSNSのアイコンを4つ表示させるようにしたが、アイコンの数はこれに限らず、5つ以上表示させるようにしてもよいし、4つよりも少ない数でもよい。
【0067】
そして、ユーザは、ユーザ端末装置20に表示されたプロフィール情報などを確認し、顔を撮影した検索対象者のSNSに友達申請を送信したいと思った場合には、
図4に示す複数のSNSのアイコンのうち、友達申請を送信するSNSのアイコンを選択する(S42)。
【0068】
ユーザによってSNSのアイコンが選択された場合には、そのSNSへの接続情報、すなわち検索対象者のSNSのアカウントへの接続情報が通信部24によって取得され、通信部24は、その接続情報に基づいて、検索対象者のSNSのアカウントに接続する(S44)。
【0069】
続いて、通信部24は、その接続先のSNSのアカウントに対して友達申請を送信する(S46)。
【0070】
以上が、ユーザ端末装置20を用いて任意の人物(検索対象者)のSNSのアカウントへ友達申請する方法の説明である。
【0071】
本実施形態のSNS支援システム1によれば、検索対象者の顔を撮影して顔画像情報を取得し、その検索対象者の顔画像情報に基づいて、予め記憶された登録者情報の顔画像情報を参照し、検索対象者の顔画像情報と一致する顔画像情報を含む登録者情報を特定することによって、検索対象者の登録者情報を特定する。そして、その特定した登録者情報に含まれる上記接続情報に基づいて、検索対象者のソーシャルネットワークサービスのアカウントに接続する。これにより、検索対象者の顔を認識しつつ、かつ簡易な作業にて友達申請を行うことができる。
【0072】
なお、上記実施形態のSNS支援システム1においては、ユーザ端末装置20の表示部25が、検索対象者の顔画像およびプロフィール情報を表示するようにしたが、これに限らず、たとえばプロフィールに検索対象者(登録者)の生年月日の情報が含まれる場合には、その生年月日に関連する情報を表示するようにしてもよい。生年月日に関連する情報とは、たとえば生年月日に対応する干支および星座の情報や、生年月日に対応する占いの情報などがある。これらの情報は、ユーザ端末装置20に予め記憶しておいてもよいし、たとえばユーザ端末装置20の通信部24が、インターネット回線を介して、占いサイトに接続し、プロフィール情報に含まれる生年月日の情報に基づいて、そのサイトから生年月日に応じた占い情報をダウンロードするようにしてもよい。また、通信部24が、検索対象者の干支または星座の情報に基づいて、占いサイトからその情報に応じた占い情報をダウンロードするようにしてもよい。
【0073】
このように、検索対象者の生年月日に関連する情報を表示部25に表示させることによって、ユーザは、検索対象者のことをより詳しく知ることができ、友達申請するか否かの判断材料とすることができる。たとえば検索対象者の干支および星座の情報や、占い情報を表示部25に表示させることによって、ユーザと検索対象者との相性などを判断することができる。
【0074】
また、ユーザ端末装置20は、検索対象者のプロフィール情報に関連するその他の情報を、通信部24によってインターネット回線を介して外部のサイトからダウンロードして表示部25に表示させることができる。
【0075】
また、ユーザ端末装置20は、
図4に示す検索対象者の顔画像の代わりまたは検索対象者の顔画像に加えて動画を表示するようにしてもよい。動画としては、検索対象者のプロフィール動画のような検索対象者に関連する動画でもよいし、検索対象者が他の人に紹介したい動画でもよい。ユーザ端末装置20に表示される動画は、たとえばサーバ装置10に登録者情報の1つとして記憶するようにすればよい。
【0076】
また、上記実施形態のSNS支援システム1においては、ユーザ端末装置20および登録者端末装置30にSNS支援プログラムをインストールし、そのSNS支援プログラムを実行することによってユーザ端末装置20および登録者端末装置30を機能させるようにしたが、必ずしもユーザ端末装置20および登録者端末装置30にSNS支援プログラムをインストールしなくてもよい。
【0077】
たとえばユーザ端末装置20および登録者端末装置30において、所定のブラウザ(インターネットエクスプローラ(登録商標)、グーグルクロム(登録商標)およびサファリ(登録商標)など)を起動し、そのブラウザで所定のサイトにアクセスし、そのサイト上のプログラムを動作させることによって、上述した顔画像情報取得部21,31、登録者情報特定部22,32、登録者情報出力部23,33、通信部24,34および表示部25,35を機能させるようにしてもよい。
【0078】
また、上記実施形態のSNS支援システム1においては、ユーザ端末装置20の登録者情報特定部22が、顔画像情報取得部21によって取得された検索対象者の顔画像情報に基づいて、検索対象者の登録者情報を特定するようにしたが、この顔画像情報に基づく登録者情報の特定処理については、必ずしもユーザ端末装置20において行わなくてもよく、たとえばサーバ装置10において行うようにしてもよい。すなわち、本発明の登録者情報特定部と通信部をサーバ装置10に設けるようにしてもよい。
【0079】
具体的には、たとえばユーザ端末装置20によって撮影した検索対象者の顔画像情報をサーバ装置10に出力し、サーバ装置10は、入力された検索対象者の顔画像情報と一致する顔画像情報を含む登録者情報を特定する。
【0080】
そして、サーバ装置10は、特定した登録者情報に含まれる顔画像情報、プロフィール情報およびSNSへの接続情報を取得し、これらの情報をユーザ端末装置20の表示部25に表示させる。すなわち、サーバ装置10は、
図4に示した画面をユーザ端末装置20に表示させる。
【0081】
次いで、ユーザは、上述したように、ユーザ端末装置20に表示されたプロフィール情報などを確認し、複数のSNSのアイコンのうち、友達申請を送信するSNSのアイコンを選択する。
【0082】
ユーザによってSNSのアイコンが選択された場合には、その選択情報がサーバ装置10に出力され、サーバ装置10は、そのユーザによって選択されたSNSへの接続情報に基づいて、検索対象者のSNSのアカウントに接続する。そして、サーバ装置10は、検索対象者のSNSのアカウントのページをユーザ端末装置20に出力し、ユーザ端末装置20は、そのページを表示する。続いて、ユーザは、ユーザ端末装置20上において検索対象者のSNSのアカウントに対して友達申請を送信する。
【0083】
上述したように、サーバ装置10において、検索対象者の登録者情報の特定および検索対象者のSNSのアカウントへの接続を行うことによって、ユーザ端末装置20の構成を簡易な構成とすることができ、特に、ユーザ端末装置20をウェアラブル端末で構成する場合に、上述したような構成とすることが好ましい。たとえばユーザ端末装置20を、拡張現実(AR)機能を備えたコンタクトレンズした場合には、検索対象者の登録者情報の特定処理を行う演算部を設ける必要がないので、回路規模を小さくすることができる。
【0084】
また、上述した検索対象者の登録者情報の特定および検索対象者のSNSのアカウントへの接続を行うサーバ装置10としては、クラウドコンピューティングのサーバ装置であることが好ましく、またはエッジコンピューティングのコンピュータを用いるようにしてもよい。
【0085】
また、上記実施形態のSNS支援システム1においては、ユーザ端末装置20が、
検索対象者の登録者情報に含まれるSNSのアカウントのアイコンIC1~IC4を表示させるようにしたが、これに加えて、検索対象者が他の人にお勧めするアプリケーションを示すアイコンを表示させるようにしてもよい。これにより、ユーザは、検索対象者がどのようなアプリケーションから情報を得ているか、どのようなアプリケーションを使って作業を行っているかなどを知ることができる。また、ユーザが、アプリケーションのアイコンを選択した場合に、そのアプリケーションをユーザ端末装置20にダウンロードするようにしてもよい。
【0086】
また、上記実施形態のSNS支援システム1においては、本発明の登録識別情報として登録者の顔画像情報を用い、本発明の撮影識別情報として検索対象者の顔画像情報を用いるようにしたが、登録識別情報および撮影識別情報としては、顔を撮影した顔画像情報に限らず、登録者を特定するための情報であれば如何なる情報でもよい。たとえば登録者は、人だけでなく会社や団体などでもよく、この場合、登録識別情報および撮影識別情報として会社や団体のロゴを用いるようにしてもよい。また、登録者を特定するためのユニークなキャラクターの絵などを用いるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0087】
1 SNS支援システム
10 サーバ装置
11 記憶部
12 サーバ制御部
20 ユーザ端末装置
21 顔画像情報取得部
22 登録者情報特定部
23 登録者情報出力部
24 通信部
25 表示部
30 登録者端末装置
31 顔画像情報取得部
32 登録者情報特定部
33 登録者情報出力部
34 通信部
35 表示部
IC1~IC4 アイコン