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特許7351361エレベータ用ケーブル吊り具及びエレベータ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-19
(45)【発行日】2023-09-27
(54)【発明の名称】エレベータ用ケーブル吊り具及びエレベータ
(51)【国際特許分類】
   B66B 7/06 20060101AFI20230920BHJP
【FI】
B66B7/06 P
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2022029086
(22)【出願日】2022-02-28
(65)【公開番号】P2023125130
(43)【公開日】2023-09-07
【審査請求日】2022-02-28
(73)【特許権者】
【識別番号】000112705
【氏名又は名称】フジテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】弁理士法人ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】福田 雄太
(72)【発明者】
【氏名】近久 順平
(72)【発明者】
【氏名】服部 丈仁
(72)【発明者】
【氏名】下村 祐輝
(72)【発明者】
【氏名】大久保 順平
【審査官】須山 直紀
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-230788(JP,A)
【文献】特開2013-14414(JP,A)
【文献】特開2020-83637(JP,A)
【文献】特開2004-149257(JP,A)
【文献】特開昭54-122542(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66B 7/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持体にケーブルを支持させるために、前記ケーブルが吊られるエレベータ用ケーブル吊り具であって、
前記支持体から突出するように、前記支持体に固定される具本体部と、
前記具本体部から第1横方向へ延び、前記ケーブルが吊られる吊り部と、
前記具本体部から前記第1横方向へ延び、前記吊り部を下から支持する吊り支持部と、を備え
前記吊り部は、前記ケーブルが吊られる吊り本体部を備え、
前記吊り本体部は、前記第1横方向に延びる円柱状又は円筒状に形成され、
前記吊り支持部は、板状に形成され、且つ、前記第1横方向及び上下方向にそれぞれ沿って配置され、
前記吊り支持部の上端は、前記吊り本体部の下部に連結される、エレベータ用ケーブル吊り具。
【請求項2】
前記具本体部は、先端部に、板状に形成されて且つ前記第1横方向及び前記上下方向にそれぞれ沿って配置される本体先端部を備え、
前記吊り支持部は、前記本体先端部から前記第1横方向へ延びる、請求項に記載のエレベータ用ケーブル吊り具。
【請求項3】
支持体にケーブルを支持させるために、前記ケーブルが吊られるエレベータ用ケーブル吊り具であって、
前記支持体から突出するように、前記支持体に固定される具本体部と、
前記具本体部から第1横方向へ延び、前記ケーブルが吊られる吊り部と、
前記具本体部から前記第1横方向へ延び、前記吊り部を下から支持する吊り支持部と、を備え、
前記吊り支持部は、板状に形成され、且つ、前記第1横方向及び上下方向にそれぞれ沿って配置され、
前記吊り部は、前記ケーブルが吊られる吊り本体部と、前記吊り本体部の先端部に配置されるフランジと、を備え、
前記吊り支持部は、先端が前記フランジに接するように、前記具本体部から延びる、エレベータ用ケーブル吊り具。
【請求項4】
前記吊り支持部の下端は、前記フランジの下端よりも、下方に配置される、請求項に記載のエレベータ用ケーブル吊り具。
【請求項5】
請求項1~の何れか1項に記載のエレベータ用ケーブル吊り具を備える、エレベータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、エレベータ用ケーブル吊り具及びエレベータに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、エレベータ用ケーブル吊り具は、レールに固定される具本体部と、具本体部から横方向へ延びる吊り部とを備えている(例えば、特許文献1)。そして、ケーブルが吊り部に吊られることによって、レールにケーブルを支持することができる。
【0003】
ところで、ケーブルが吊り部に吊られているため、ケーブルの自重による下方向への力が、吊り部に働くことになる。そして、エレベータ用ケーブル吊り具の強度が、ケーブルの自重に耐えられなくなった場合には、例えば、具本体部と吊り部との間に亀裂等が生まれたり、吊り部が具本体部から外れたり、吊り部が変形したりする虞がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2000-238977号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、課題は、ケーブルの自重に十分に耐える強度を有するエレベータ用ケーブル吊り具及びエレベータを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
エレベータ用ケーブル吊り具は、支持体にケーブルを支持させるために、前記ケーブルが吊られるエレベータ用ケーブル吊り具であって、前記支持体から突出するように、前記支持体に固定される具本体部と、前記具本体部から第1横方向へ延び、前記ケーブルが吊られる吊り部と、前記具本体部から前記第1横方向へ延び、前記吊り部を下から支持する吊り支持部と、を備える。
【0007】
エレベータは、前記のエレベータ用ケーブル吊り具を備える。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】一実施形態に係るエレベータの全体概要図
図2】同実施形態に係るケーブル支持装置の全体正面図
図3】同実施形態に係るケーブル吊り具の全体図であって、図2の拡大図
図4図3のIV-IV線断面図
図5】同実施形態に係るベース具の全体図(図5a:図2の拡大図、図5b:図5aのV-V線断面図)
図6】同実施形態に係る保持具の全体図(図6a:図2の拡大図、図6b:図6aのVI-VI線断面図)
図7】同実施形態に係るケーブル吊り具の全体図(図7a:正面図、図7b:底面図)
図8】同実施形態に係るケーブル吊り具にケーブルが吊られた状態を示す側面図
【発明を実施するための形態】
【0009】
各図面において、構成要素の寸法は、例えば、理解を容易にするために、実際の寸法に対して拡大、縮小して示す場合がある。また、各図面において、例えば、理解を容易にするために、構成要素の一部を省略して示す場合がある。
【0010】
第1、第2等の序数を含む用語は、多様な構成要素を説明するために用いられるが、この用語は、一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ用いられ、構成要素は、この用語によって特に限定されるものではない。なお、序数を含む構成要素の個数は、特に限定されず、例えば、一つでもよい場合がある。また、以下の明細書で用いられる序数は、特許請求の範囲に記載された序数と異なる場合がある。
【0011】
以下、エレベータ、ケーブル支持装置及びケーブル吊り具における一実施形態について、図1図8を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態は、エレベータ、ケーブル支持装置及びケーブル吊り具の構成等の理解を助けるために例示するものであり、エレベータ、ケーブル支持装置及びケーブル吊り具の構成を限定するものではない。
【0012】
図1に示すように、エレベータ1は、例えば、人が乗るためのかご1aと、かご1aを走行させるかご駆動部1bと、かご1aを案内するかごレール2と、エレベータ1の各部を制御する制御装置1cとを備えていてもよい。なお、かご駆動部1bの駆動方式は、特に限定されない。
【0013】
例えば、本実施形態のように、エレベータ1は、かご1aに接続されるロープ1dと、ロープ1dに接続される釣合錘1eと、釣合錘1eをガイドする錘レール1fとを備え、かご駆動部1bは、ロープ1dが巻き掛けられる綱車1gと、綱車1gを回転させる駆動源1h(例えば、モータ)とを備えている、という構成でもよい。
【0014】
即ち、かご駆動部1bは、巻上機であって、エレベータ1は、ロープ式の駆動方式である、という構成でもよい。また、例えば、かご駆動部1bは、油圧装置であり、エレベータ1は、油圧式の駆動方式である、という構成でもよい。また、例えば、かご駆動部1bは、リニアモータであって、エレベータ1は、リニアモータ式の駆動方式である、という構成でもよい。
【0015】
本実施形態においては、ロープ1dの両端部がそれぞれ昇降路X1の上部又は下部に固定され、ロープ1dがかご1aのシーブ及び釣合錘1eのシーブにそれぞれ巻き掛けられることによって、ロープ1dがかご1a及び釣合錘1eにそれぞれ接続されている、という構成であるが、斯かる構成に限られない。例えば、ロープ1dの第1端部がかご1aに固定され、ロープ1dの第2端部が釣合錘1eに固定されている、という構成でもよい。
【0016】
また、本実施形態に係るエレベータ1は、巻上機を昇降路X1の内部に配置する、という構成であるが、斯かる構成に限られない。例えば、エレベータ1は、巻上機1bを、昇降路X1の上部に配置される機械室の内部に配置する、という構成でもよい。
【0017】
なお、各図において、第1方向D1は、第1横方向D1であり、第2方向D2は、第1横方向D1と直交する横方向である第2横方向D2であり、第3方向D3は、各横方向D1,D2とそれぞれ直交する上下方向D3であり、かご1a及び釣合錘1eが昇降する昇降方向である。
【0018】
また、エレベータ1は、例えば、本実施形態のように、かご1aと制御装置1cとを電気的に接続するケーブル3と、支持体2にケーブル3を支持させるケーブル支持装置(以下、単に「支持装置」ともいう)4とを備えていてもよい。なお、支持体2は、特に限定されず、例えば、本実施形態のように、かごレール2としてもよく、また、例えば、錘レール1fとしてもよく、また、例えば、昇降路X1としてもよい。
【0019】
制御装置1cは、例えば、本実施形態のように、昇降路X1の内部で且つ支持装置4よりも下方に配置されていてもよく、また、例えば、昇降路X1の内部で且つ支持装置4よりも上方に配置されていてもよく、また、例えば、機械室の内部に配置されていてもよい。
【0020】
ケーブル3は、例えば、本実施形態のように、支持装置4に吊られる被吊り部3aと、被吊り部3a及び制御装置1c間の部分である第1ケーブル部3bと、被吊り部3a及びかご1a間の部分である第2ケーブル部3cとを備えていてもよい。これにより、かご1aが昇降することに伴って、第2ケーブル部3cは、移動する。
【0021】
図2に示すように、支持装置4は、例えば、支持体2に固定されて且つケーブル3が吊られるケーブル吊り具(以下、単に「吊り具」ともいう)5と、吊り具5から上方へ離れ、支持体2に固定されるベース具6と、吊り具5とベース具6とを接続する接続具7と、ケーブル3を保持する保持具8とを備えていてもよい。
【0022】
図3及び図4に示すように、吊り具5は、例えば、支持体2から第1横方向D1へ突出するように、支持体2に固定される具本体部9と、ケーブル3が吊られる吊り部10と、吊り部10を下から支持する吊り支持部11とを備えていてもよい。これにより、吊り具5は、支持体2から第1横方向D1へ突出するように、支持体2に固定されている。
【0023】
具本体部9は、例えば、本実施形態のように、第1横方向D1の先端部に配置される本体先端部9aと、第1横方向D1の基端部に配置される本体基端部9bと、第1横方向D1で本体先端部9aと本体基端部9bとの間に配置される本体中央部9cと、本体先端部9aと本体中央部9cとを接続する第1本体中間部9dと、本体基端部9bと本体中央部9cとを接続する第2本体中間部9eとを備えていてもよい。
【0024】
そして、具本体部9は、例えば、本体基端部9bで、支持体2に固定されていてもよい。なお、支持装置4は、例えば、本実施形態のように、具本体部9を支持体2に固定させる第1固定手段4aを備えていてもよい。第1固定手段4aは、特に限定されないが、例えば、本実施形態のように、締結手段(ボルト、ナット等)としてもよい。
【0025】
本体先端部9a、本体基端部9b及び本体中央部9cのそれぞれは、例えば、本実施形態のように、板状に形成され、且つ、第1横方向D1及び上下方向D3にそれぞれ沿って配置されていてもよい。これにより、本体先端部9a、本体基端部9b及び本体中央部9cのそれぞれは、第2横方向D2と直交するように、配置されている。
【0026】
なお、本明細書において、「特定の方向D1~D3に沿って」とは、特定の方向D1~D3に対して平行な方向だけでなく、略平行な方向を含む概念である。略平行な方向とは、例えば、特定の方向D1~D3に対して10°以下で傾斜する方向であり、好ましくは、特定の方向D1~D3に対して5°以下で傾斜する方向である。
【0027】
第1及び第2本体中間部9d,9eのそれぞれは、例えば、本実施形態のように、板状に形成され、且つ、上下方向D3にそれぞれ沿って配置されていてもよい。そして、第1及び第2本体中間部9d,9eのそれぞれは、例えば、本実施形態のように、第1横方向D1及び第2横方向D2に対してそれぞれ傾斜するように配置されていてもよく、また、例えば、第2横方向D2に沿って配置されていてもよい。
【0028】
そして、吊り部10は、例えば、本実施形態のように、具本体部9の本体先端部9aから第1横方向D1へ沿って延びていてもよい。これにより、ケーブル3の自重によって吊り部10に働く力は、本体先端部9aに対して、第2横方向D2の軸を中心としたモーメント力となる。
【0029】
それに対して、本体先端部9aが第1横方向D1及び上下方向D3にそれぞれ沿って配置されているため、本体先端部9aの、第2横方向D2と直交する面に沿う方向の強度を大きくすることができる。これにより、例えば、ケーブル3の自重が吊り部10に働くことによって、本体先端部9aが第2横方向D2と直交する面に沿う方向(例えば、第1横方向D1や上下方向D3)で振動(弾性変形)することを抑制することができる。
【0030】
本体中央部9cは、例えば、本体基端部9bよりも、第2横方向D2でかご1aから離れるように、配置されていてもよい。これにより、本体中央部9cがかご1aに当たることを抑制することができる。なお、本体先端部9aは、例えば、本体中央部9cよりも、第2横方向D2でかご1aに近づくように、配置されていてもよい。
【0031】
そして、例えば、本実施形態のように、本体先端部9a及び本体基端部9b間の第2横方向D2の距離W3は、本体先端部9a及び本体中央部9c間の第2横方向D2の距離W4よりも、短くてもよい。これにより、本体先端部9aが、第2横方向D2において、支持体2に固定される本体基端部9bに近いため、例えば、本体先端部9aが振動(弾性変形)することを抑制することができる。
【0032】
吊り部10は、例えば、本実施形態のように、ケーブル3が吊られる吊り本体部10aと、吊り本体部10aの先端部に配置されるフランジ10bとを備えていてもよい。これにより、例えば、フランジ10bがケーブル3を止めるため、ケーブル3が吊り部10から外れることを抑制することができる。
【0033】
吊り本体部10aは、特に限定されないが、例えば、本実施形態のように、円柱状(具体的には、円筒状)に形成されていてもよい。そして、吊り部10を具本体部9及び吊り支持部11に固定する固定手段は、特に限定されず、例えば、本実施形態のように、接合手段(例えば、溶接、接着等)であってもよく、また、例えば、締結手段(例えば、挟み材、ボルト、ナット等)であってもよい。
【0034】
図5に示すように、ベース具6は、例えば、第1横方向D1の先端部に配置されるベース先端部6aと、第1横方向D1の基端部に配置されるベース基端部6bと、第1横方向D1でベース先端部6aとベース基端部6bとの間に配置されるベース中央部6cと、ベース先端部6aとベース中央部6cとを接続する第1ベース中間部6dと、ベース基端部6bとベース中央部6cとを接続する第2ベース中間部6eとを備えていてもよい。
【0035】
そして、ベース具6は、例えば、ベース基端部6bで、支持体2に固定されていてもよい。これにより、ベース具6は、支持体2から第1横方向D1へ突出するように、支持体2に固定されている。なお、支持装置4は、例えば、本実施形態のように、ベース具6を支持体2に固定させる第2固定手段4bを備えていてもよい。第2固定手段4bは、特に限定されないが、例えば、本実施形態のように、締結手段(挟み材、ボルト、ナット等)としてもよい。
【0036】
ベース先端部6a、ベース基端部6b及びベース中央部6cのそれぞれは、例えば、本実施形態のように、板状に形成され、且つ、第1横方向D1及び上下方向D3にそれぞれ沿って配置されていてもよい。これにより、ベース先端部6a、ベース基端部6b及びベース中央部6cのそれぞれは、第2横方向D2と直交するように、配置されている。
【0037】
第1及び第2ベース中間部6d,6eのそれぞれは、例えば、本実施形態のように、板状に形成され、且つ、上下方向D3にそれぞれ沿って配置されていてもよい。そして、第1及び第2ベース中間部6d,6eのそれぞれは、例えば、本実施形態のように、第1横方向D1及び第2横方向D2に対してそれぞれ傾斜するように配置されてもよく、また、例えば、第2横方向D2に沿って配置されていてもよい。
【0038】
なお、特に限定されないが、例えば、本実施形態のように、本体先端部9aは、ベース先端部6aと、上下方向D3視で重なっていてもよく、同様に、本体基端部9b、本体中央部9c、第1本体中間部9d、及び第2本体中間部9eは、それぞれベース先端部6a、ベース基端部6b、ベース中央部6c、第1ベース中間部6d、及び第2ベース中間部6eと、上下方向D3視で重なっていてもよい。
【0039】
ところで、図2図5に示すように、ケーブル3の自重による下方向への力が、接続具7に働くことに対して、接続具7は、例えば、上下方向D3に沿って延びていてもよい。これにより、接続具7に働く力が、接続具7が延びる方向の力となるため、接続具7が上下方向D3に振動(弾性変形)することを抑制することができる。
【0040】
したがって、ケーブル3が上下方向D3に振動することを抑制することができる。なお、特に限定されないが、例えば、本実施形態のように、吊り具5及びベース具6間の上下方向D3の距離W1は、支持体2及び接続具7間の第1横方向D1の距離W2よりも、大きくてもよい。
【0041】
また、接続具7は、例えば、本実施形態のように、吊り具5とベース具6とにそれぞれ連結される接続部7aと、接続部7aから第2横方向D2へ突出し、上下方向D3へ沿って延びる補強部7bとを備えていてもよい。これにより、接続部7aが補強部7bによって第2横方向D2で補強されるため、接続具7が第2横方向D2で振動(弾性変形)することを抑制することができる。
【0042】
例えば、接続部7aは、板状に形成され、第1横方向D1及び上下方向D3にそれぞれ沿って配置され、補強部7bは、板状に形成され、第2横方向D2及び上下方向D3にそれぞれ沿って配置されている、という構成でもよい。なお、接続具7は、上下方向D3視において、例えば、本実施形態のように、L字状に形成されていてもよく、また、例えば、C字状、T字状、矩形状等に形成されていてもよい。
【0043】
また、本体先端部9a及びベース先端部6aが、第1横方向D1及び上下方向D3にそれぞれ沿って配置されているため、本体先端部9a及びベース先端部6aの第2横方向D2の強度が小さくなる。これにより、本体先端部9a及びベース先端部6aが第2横方向D2で振動(弾性変形)し易くなる。
【0044】
それに対して、例えば、本実施形態のように、接続部7aは、本体先端部9aとベース先端部6aとにそれぞれ連結され、補強部7bは、ベース先端部6aから本体先端部9aまで延びている、という構成でもよい。これにより、本体先端部9a及びベース先端部6aが補強部7bによって第2横方向D2で補強されるため、本体先端部9a及びベース先端部6aが第2横方向D2で振動(弾性変形)することを抑制することができる。
【0045】
なお、支持装置4は、例えば、本実施形態のように、接続具7を本体先端部9aに固定させる第3固定手段4cと、接続具7をベース先端部6aに固定させる第4固定手段4dとを備えていてもよい。第3及び第4固定手段4c,4dは、特に限定されないが、例えば、本実施形態のように、締結手段(ボルト、ナット等)としてもよい。
【0046】
そして、接続具7は、例えば、本実施形態のように、第3固定手段4cによって、本体先端部9aのうち、上下方向D3の中心よりも上方の部分に、固定されていてもよい。また、接続具7は、例えば、本実施形態のように、第4固定手段4dによって、ベース先端部6aのうち、上下方向D3の中心よりも下方の部分に、固定されていてもよい。
【0047】
図6に示すように、保持具8は、例えば、支持体2から第1横方向D1へ突出するように、支持体2に固定される保持本体部12と、ケーブル3を保持する保持部8aとを備えていてもよい。これにより、保持具8は、支持体2から第1横方向D1へ突出するように、支持体2に固定されている。
【0048】
保持本体部12は、例えば、本実施形態のように、第1横方向D1の先端部に配置される保持先端部12aと、第1横方向D1の基端部に配置される保持基端部12bと、保持先端部12aと保持基端部12bとを接続する保持中間部12cとを備えていてもよい。
【0049】
そして、保持本体部12は、例えば、保持基端部12bで、支持体2に固定されていてもよい。なお、支持装置4は、例えば、本実施形態のように、保持本体部12を支持体2に固定させる第5固定手段4eを備えていてもよい。第5固定手段4eは、特に限定されないが、例えば、本実施形態のように、締結手段(挟み材、ボルト、ナット等)としてもよい。
【0050】
保持先端部12a及び保持基端部12bのそれぞれは、例えば、本実施形態のように、板状に形成され、且つ、第1横方向D1及び上下方向D3にそれぞれ沿って配置されていてもよい。これにより、保持先端部12a及び保持基端部12bのそれぞれは、第2横方向D2と直交するように、配置されている。
【0051】
保持中間部12cは、例えば、本実施形態のように、板状に形成され、且つ、上下方向D3にそれぞれ沿って配置されていてもよい。そして、保持中間部12cは、例えば、本実施形態のように、第1横方向D1及び第2横方向D2に対してそれぞれ傾斜するように配置されてもよく、また、例えば、第2横方向D2に沿って配置されていてもよい。
【0052】
ところで、本体先端部9aが第1横方向D1及び上下方向D3にそれぞれ沿って配置されているため、本体先端部9aの第2横方向D2の強度が小さくなることに対して、保持部8aは、例えば、本実施形態のように、第2横方向D2でケーブル3を保持していてもよい。これにより、ケーブル3が第2横方向D2で移動することを抑制することができるため、本体先端部9aが第2横方向D2で振動(弾性変形)することを抑制することができる。
【0053】
例えば、本実施形態のように、保持部8aと保持本体部12の保持先端部12aとが、第2横方向D2でケーブル3の第1ケーブル部3bを挟むことによって、ケーブル3の第1ケーブル部3bが、第2横方向D2で保持される、という構成でもよい。特に限定されないが、保持部8aは、例えば、本実施形態のように、結束バンドとしてもよい。なお、保持部8aは、例えば、本実施形態のように、ケーブル3の第1ケーブル部3bを、第2横方向D2だけでなく第1横方向D1でも保持してもよい。
【0054】
ここで、本実施形態に係る吊り具5の吊り支持部11の構成について、図7及び図8を参照しながら説明する。
【0055】
図7に示すように、例えば、吊り部10が具本体部9から第1横方向D1へ沿って延びていることに対して、吊り支持部11は、具本体部9から第1横方向D1へ沿って延びている、という構成でもよい。これにより、吊り部10が吊り支持部11によって下から支持されるため、ケーブル3(図3及び図4参照)が吊り部10に吊られることに対して、吊り具5は、ケーブル3の自重に耐える十分な強度を有する。
【0056】
そして、ケーブル3の自重による下方向への力が、吊り部10に働くことに対して、例えば、本実施形態のように、吊り支持部11は、板状に形成され、且つ、第1横方向D1及び上下方向D3にそれぞれ沿って配置されていてもよい。これにより、吊り支持部11の上下方向D3の強度を大きくすることができる。
【0057】
しかも、例えば、本実施形態のように、吊り支持部11は、本体先端部9aと面一となるように、本体先端部9aから第1横方向D1へ沿って延びていてもよい。これにより、吊り支持部11及び本体先端部9aのそれぞれは、第2横方向D2と直交するように、配置されている。
【0058】
したがって、吊り支持部11及び本体先端部9aの、第2横方向D2と直交する面に沿う方向の強度を大きくすることができる。その結果、例えば、ケーブル3の自重が吊り部10に働くことによって、吊り支持部11及び本体先端部9aが第2横方向D2と直交する面に沿う方向(例えば、第1横方向D1や上下方向D3)で振動(弾性変形)することを抑制することができる。
【0059】
また、吊り支持部11が第1横方向D1及び上下方向D3にそれぞれ沿って配置されているため、吊り支持部11の第2横方向D2の強度が小さくなる。それに対して、例えば、本実施形態のように、吊り支持部11は、先端がフランジ10bに接するように、具本体部9から第1横方向D1へ沿って延びていてもよい。
【0060】
これにより、吊り支持部11の先端がフランジ10bに接しているため、吊り支持部11が第2横方向D2で振動(弾性変形)することを抑制することができる。なお、例えば、吊り支持部11の先端は、フランジ10bに固定されていてもよく、また、例えば、吊り支持部11の先端は、フランジ10bとの間に摩擦力が発生するように、フランジ10bに接していてもよい。
【0061】
なお、図7において、吊り支持部11と具本体部9(本体先端部9a)との境界が、一点鎖線で示されている。例えば、本実施形態においては、吊り支持部11は、吊り部10のうち、ケーブル3を吊ることが可能な部分に対して、吊り部10を下から支持する部分を指す。
【0062】
図8に示すように、エレベータ1は、例えば、ケーブル3の二つの部分同士、具体的には、第1ケーブル部3bの端部と第2ケーブル部3cの端部同士を固定するケーブル固定部13を備えていてもよい。これにより、ケーブル3の被吊り部3aは、環状に形成され、吊り支持部11は、被吊り部3aの内部に配置されている。なお、図8においては、吊り具5は、吊り部10(吊り本体部10a、フランジ10b)及び吊り支持部11のみを図示している。
【0063】
そして、例えば、本実施形態のように、吊り支持部11の下端は、フランジ10bの下端よりも、下方に配置されていてもよい。これにより、吊り本体部10aに吊られたケーブル3の被吊り部3aは、第2横方向D2から吊り支持部11に当て止めされる。
【0064】
しかも、例えば、本実施形態のように、ケーブル固定部13及び吊り支持部11間の上下方向D3の距離W5は、吊り支持部11の上下方向D3の寸法W6よりも、短くてもよい。これにより、吊り本体部10aに吊られたケーブル3の被吊り部3aは、第2横方向D2から吊り支持部11に確実に当て止めされる。したがって、例えば、ケーブル3が第2横方向D2で振動することを抑制することができる。
【0065】
以上より、本実施形態のように、エレベータ1は、前記のエレベータ用ケーブル吊り具5を備える。
【0066】
そして、本実施形態のように、エレベータ用ケーブル吊り具5は、支持体2にケーブル3を支持させるために、前記ケーブル3が吊られるエレベータ用ケーブル吊り具5であって、前記支持体2から突出するように、前記支持体2に固定される具本体部9と、前記具本体部9から第1横方向D1へ延び、前記ケーブル3が吊られる吊り部10と、前記具本体部9から前記第1横方向D1へ延び、前記吊り部10を下から支持する吊り支持部11と、を備える、という構成が好ましい。
【0067】
斯かる構成によれば、吊り支持部11が具本体部9から第1横方向D1へ延びることによって、吊り部10は、吊り支持部11によって下から支持される。これにより、ケーブル3が吊り部10に吊られることに対して、エレベータ用ケーブル吊り具5は、ケーブル3の自重に十分に耐える強度を有することができる。
【0068】
そして、本実施形態のように、エレベータ用ケーブル吊り具5においては、前記吊り支持部11は、板状に形成され、且つ、前記第1横方向D1及び上下方向D3にそれぞれ沿って配置される、という構成が好ましい。
【0069】
斯かる構成によれば、、ケーブル3の自重による下方向への力が、吊り部10に働くことに対して、吊り支持部11は、板状に形成され、且つ、第1横方向D1及び上下方向D3にそれぞれ沿って配置されている。これにより、吊り支持部11の上下方向D3の強度を大きくすることができる。
【0070】
また、本実施形態のように、エレベータ用ケーブル吊り具5においては、前記具本体部9は、先端部に、板状に形成されて且つ前記第1横方向D1及び前記上下方向D3にそれぞれ沿って配置される本体先端部9aを備え、前記吊り支持部11は、前記本体先端部9aから前記第1横方向D1へ延びる、という構成が好ましい。
【0071】
斯かる構成によれば、吊り部10が、本体先端部9aから第1横方向D1へ延びているため、ケーブル3の自重によって吊り部10に働く力は、本体先端部9aに対して、第2横方向D2の軸を中心としたモーメント力となる。それに対して、本体先端部9aが、板状に形成され、且つ、第1横方向D1及び上下方向D3にそれぞれ沿って配置されているため、本体先端部9aの、第2横方向D2と直交する面に沿う方向の強度を大きくすることができる。
【0072】
また、本実施形態のように、エレベータ用ケーブル吊り具5においては、前記吊り部10は、前記ケーブル3が吊られる吊り本体部10aと、前記吊り本体部10aの先端部に配置されるフランジ10bと、を備え、前記吊り支持部11は、先端が前記フランジ10bに接するように、前記具本体部9から延びる、という構成が好ましい。
【0073】
斯かる構成によれば、フランジ10bが、吊り本体部10aの先端部に配置されているため、吊り本体部10aに吊られたケーブル3は、フランジ10bで止められる。また、吊り支持部11が第1横方向D1及び上下方向D3にそれぞれ沿って配置されているため、吊り支持部11の第2横方向D2の強度が小さくなることに対して、吊り支持部11の先端は、フランジ10bに接している。これにより、吊り支持部11が第2横方向D2で振動することを抑制することができる。
【0074】
また、本実施形態のように、エレベータ用ケーブル吊り具5においては、前記吊り支持部11の下端は、前記フランジ10bの下端よりも、下方に配置される、という構成が好ましい。
【0075】
斯かる構成によれば、吊り支持部11の下端が、フランジ10bの下端よりも下方に配置されているため、吊り本体部10aに吊られたケーブル3は、第2横方向D2から吊り支持部11に当て止めされる。これにより、ケーブル3が第2横方向D2で振動することを抑制することができる。
【0076】
また、本実施形態のように、エレベータ1は、前記のエレベータ用ケーブル吊り具5と、環状に形成される被吊り部3aを有するケーブル3と、前記被吊り部3aを形成するために、前記ケーブル3の二つの部分同士を固定するケーブル固定部13と、を備え、前記ケーブル固定部13及び前記吊り支持部11間の上下方向D3の距離W5は、前記吊り支持部11の上下方向D3の寸法W6よりも、短い、という構成が好ましい。
【0077】
斯かる構成によれば、ケーブル固定部13及び吊り支持部11間の上下方向D3の距離W5が、吊り支持部11の上下方向D3の寸法W6よりも、短いため、吊り本体部10aに吊られたケーブル3は、第2横方向D2から吊り支持部11に確実に当て止めされる。これにより、ケーブル3が第2横方向D2で振動することをさらに抑制することができる。
【0078】
なお、エレベータ1、ケーブル支持装置4及びケーブル吊り具5は、上記した実施形態の構成に限定されるものではなく、また、上記した作用効果に限定されるものではない。また、エレベータ1、ケーブル支持装置4及びケーブル吊り具5は、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、下記する各種の変更例に係る構成や方法等を任意に一つ又は複数選択して、上記した実施形態に係る構成や方法等に採用してもよいことは勿論である。
【0079】
(1)上記実施形態に係るエレベータ1においては、ケーブル3の二つの部分同士がケーブル固定部13に固定されることによって、ケーブル3の被吊り部3aは、環状に形成されている、という構成である。しかしながら、エレベータ1は、斯かる構成に限られない。例えば、ケーブル3の内部に配置されるワイヤロープが露出されて、ケーブル3の被吊り部3aは、当該ワイヤロープを環状にして形成されている、という構成でもよい。
【0080】
(2)また、上記実施形態に係るケーブル支持装置4においては、ベース具6は、吊り具5よりも上方に配置されている、という構成である。しかしながら、ケーブル支持装置4は、斯かる構成に限られない。例えば、ベース具6は、吊り具5よりも下方に配置されている、という構成でもよい。
【0081】
(3)また、上記実施形態に係るケーブル支持装置4は、ケーブル3を保持する保持具8を備えている、という構成である。しかしながら、ケーブル支持装置4は、斯かる構成に限られない。例えば、保持具8は、設けられておらず、ケーブル3は、吊り具5から制御装置1cまで自由である、という構成でもよい。
【0082】
(4)また、上記実施形態に係るケーブル支持装置4においては、接続具7は、接続部7aから第2横方向D2へ突出する補強部7bを備えている、という構成である。しかしながら、ケーブル支持装置4は、斯かる構成に限られない。例えば、接続具7は、補強部7bを備えておらず、接続部7aのみを備えており、即ち、平板状に形成されている、という構成でもよい。
【0083】
(5)また、上記実施形態に係るケーブル吊り具5においては、本体先端部9aと本体基端部9bとは、第2横方向D2で離れている、という構成である。しかしながら、ケーブル吊り具5は、斯かる構成に限られない。例えば、本体先端部9aと本体基端部9bとは、第2横方向D2で同じ位置である、という構成でもよい。そして、当該構成として、例えば、具本体部9は、1つの平板で形成されている、という構成でもよい。
【0084】
(6)また、上記実施形態に係るケーブル吊り具5においては、具本体部9は、板状に形成されている、という構成である。しかしながら、ケーブル吊り具5は、斯かる構成に限られない。例えば、具本体部9は、箱状や筒状に形成されている、という構成でもよい。
【0085】
(7)また、上記実施形態に係るケーブル吊り具5においては、吊り支持部11は、板状に形成され、且つ、第1横方向D1及び上下方向D3にそれぞれ沿って配置されている、という構成である。しかしながら、ケーブル吊り具5は、斯かる構成に限られない。例えば、吊り支持部11は、箱状や筒状に形成されている、という構成でもよい。また、例えば、吊り支持部11は、板状に形成され、且つ、第1横方向D1及び第2横方向D2にそれぞれ沿って配置されている、という構成でもよい。
【0086】
(8)また、上記実施形態に係るケーブル吊り具5においては、吊り部10は、吊り本体部10aの先端部に配置されるフランジ10bを備えている、という構成である。しかしながら、ケーブル吊り具5は、斯かる構成に限られない。例えば、吊り部10は、フランジ10bを備えていない、という構成でもよい。そして、当該構成として、吊り部10は、ケーブル3を第1横方向D1で引っ掛けるために、外周部に凹みを備えている、という構成でもよい。
【0087】
(9)また、上記実施形態に係るケーブル吊り具5においては、吊り支持部11の先端は、フランジ10bに接している、という構成である。しかしながら、ケーブル吊り具5は、斯かる構成に限られない。例えば、吊り支持部11の先端は、フランジ10bから離れている、という構成でもよい。
【0088】
(10)また、上記実施形態に係るケーブル吊り具5においては、吊り支持部11の下端は、フランジ10bの下端よりも、下方に配置される、という構成である。しかしながら、ケーブル吊り具5は、斯かる構成に限られない。例えば、吊り支持部11の下端は、フランジ10bの下端よりも、上方に配置される、という構成でもよい。
【0089】
(11)また、上記実施形態に係るケーブル吊り具5においては、ケーブル固定部13及び吊り支持部11間の上下方向D3の距離W5は、吊り支持部11の上下方向D3の寸法W6よりも、短い、という構成である。しかしながら、ケーブル吊り具5は、斯かる構成に限られない。例えば、ケーブル固定部13及び吊り支持部11間の上下方向D3の距離W5は、吊り支持部11の上下方向D3の寸法W6よりも、長い、という構成でもよい。
【0090】
(12)また、上記実施形態に係るケーブル吊り具5においては、本体先端部9aは、板状に形成され、且つ、第1横方向D1及び上下方向D3にそれぞれ沿って配置されている、という構成である。しかしながら、ケーブル吊り具5は、斯かる構成に限られない。例えば、本体先端部9aは、板状に形成され、且つ、第2横方向D2及び上下方向D3にそれぞれ沿って配置されている、という構成でもよい。
【0091】
(13)また、上記実施形態に係るケーブル支持装置4は、ベース具6及び接続具7を備えている、という構成である。しかしながら、ケーブル支持装置4は、斯かる構成に限られない。例えば、ベース具6及び接続具7は、設けられておらず、ケーブル支持装置4は、吊り具5のみで、支持体2にケーブル3を支持させる、という構成でもよい。
【符号の説明】
【0092】
1…エレベータ、1a…かご、1b…かご駆動部、1c…制御装置、1d…ロープ、1e…釣合錘、1f…錘レール、1g…綱車、1h…駆動源、2…支持体(かごレール)、3…ケーブル、3a…被吊り部、3b…第1ケーブル部、3c…第2ケーブル部、4…ケーブル支持装置、4a…第1固定手段、4b…第2固定手段、4c…第3固定手段、4d…第4固定手段、4e…第5固定手段、5…ケーブル吊り具、6…ベース具、6a…ベース先端部、6b…ベース基端部、6c…ベース中央部、6d…第1ベース中間部、6e…第2ベース中間部、7…接続具、7a…接続部、7b…補強部、8…保持具、8a…保持部、9…具本体部、9a…本体先端部、9b…本体基端部、9c…本体中央部、9d…第1本体中間部、9e…第2本体中間部、10…吊り部、10a…吊り本体部、10b…フランジ、11…吊り支持部、12…保持本体部、12a…保持先端部、12b…保持基端部、12c…保持中間部、13…ケーブル固定部、D1…第1横方向、D2…第2横方向、D3…上下方向、X1…昇降路
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8