(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-19
(45)【発行日】2023-09-27
(54)【発明の名称】耕耘装置
(51)【国際特許分類】
A01B 33/12 20060101AFI20230920BHJP
【FI】
A01B33/12 A
(21)【出願番号】P 2020099411
(22)【出願日】2020-06-08
【審査請求日】2022-08-17
(73)【特許権者】
【識別番号】000171746
【氏名又は名称】株式会社ササキコーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100086184
【氏名又は名称】安原 正義
(74)【代理人】
【識別番号】100102015
【氏名又は名称】大澤 健一
(72)【発明者】
【氏名】横浜 雅透
(72)【発明者】
【氏名】中村 太秋
【審査官】坂田 誠
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第4254834(US,A)
【文献】特開2017-212883(JP,A)
【文献】特開2016-131506(JP,A)
【文献】特開2004-73147(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01B 33/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行機体に装着する装着部を設けたフレームと、
前記フレームに回転自在に設けた耕耘体と、
前記耕耘体の上方に配置したカバーと、
前記耕耘体の後方に上下に回動自在に設けた整地体と、
前記カバーの前後方向に対する前端と後端との間に一端を取り付け、前記フレームに中間部を取り付け、前記整地体の前後方向に対する前端と後端との間に他端を取り付けた弾性板と、
を備え、
前記弾性板の後方側は、前記整地体の回動に伴って弛張自在であり、前記弾性板は前記整地体が下方へ回動するに従って前記耕耘体側に膨出するように形成する膨出部を生じ、前記整地体が上昇しているときは、膨出部は生じない位置に弾性板の一端と他端を取り付けた、
ことを特徴とした耕耘装置。
【請求項2】
前記カバーは、該カバーの前端部を前記フレームに取り付けて前記カバーの後端部は自
由端とし、
前記カバーの後端部の下面に設けた前記フレームに当接させる当接部と、
を備えたことを特徴とした請求項1に記載の耕耘装置。
【請求項3】
前記膨出部は、前記耕耘体の回転領域に侵入しない、
ことを特徴とした請求項1乃至2のいずれか1項に記載の耕耘装置。
【請求項4】
前記膨出部は、前記耕耘体の回転領域に侵入する、
ことを特徴とした請求項1乃至2のいずれか1項に記載の耕耘装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、耕耘装置に係る。詳細には、カバー(上部カバー)及び整地板への土等の付着を抑制することができる耕耘装置に係る。
【背景技術】
【0002】
耕耘装置は、左右方向に長い耕耘体を、回転自在にフレームに保持させて耕耘作業を行う。耕耘装置には、耕耘した土が飛散しないように耕耘体の上方部を覆うカバー(上部カバー)と、カバー後方に取り付けられる耕耘した土を整地する整地板が、設けられている。
【0003】
耕耘体が備える耕耘爪で跳ね上げられた耕耘土の一部は、カバー内周面に付着して肥大していき、やがて回転する耕耘爪の回転抵抗になり、動力ロスを発生させることが知られている。
このため、カバー内周面への土の付着を防止するための部材を配置させた装置が特許文献1にて開示されている。
【0004】
特許文献1によると、「上部カバー15及び後部カバー20の内面側に可撓性を有して上部カバー15の前端から後部カバー20の前側に亘って延びるカバー体30を設け、カバー体30の表面と後部カバー20の内面との間に上部カバー15から後部カバー20の内面に沿って延びる弾性支持部材43を設け、カバー体30の後端は、弾性支持部材43に連結されて、後部カバー20の内面に対して接離自在である。」とされ、土の付着を防止するための部材であるカバー体は、耕耘体を覆う上部カバーと整地板である後部カバーに配置していて、カバー体の後端部側が振動する、とされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に示されたカバー体の後端部側は、弾性支持部材によって支えられると共に、後端が自由端となっている。この自由端側に緩衝部材を配して後部カバー体に接触させているので、後部カバーとカバー体に隙間が生じることになる。この隙間から、耕耘作業時に発生する塵や埃が、後部カバー体の支点軸に到達及び付着することで、回動に支障をきたす問題がある。
【0007】
カバー体の前方側は上部カバー内側の全面に貼っていることから、カバー体自体が振動することができず、土付着の防止効果を発揮できない。さらに、カバー体の使用面積が大きいばかりでなく、カバー体の後端部側を振動させるために弾性支持部材や緩衝部材を配置しなくてはならず、構成が複雑且つ高価となっている。
本発明は上記課題に着眼してなされたものであり、カバー(上部カバー)及び整地板への土等の付着を簡易な構成で抑制することができる耕耘装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明は、
走行機体に装着する装着部を設けたフレームと、
前記フレームに回転自在に設けた耕耘体と、
前記耕耘体の上方に配置したカバーと、
前記耕耘体の後方に上下に回動自在に設けた整地体と、
前記カバーの前後方向に対する前端と後端との間に一端を取り付け、前記フレームに中間部を取り付け、前記整地体の前後方向に対する前端と後端との間に他端を取り付けた弾性板と、
を備え、
前記弾性板の後方側は、前記整地体の回動に伴って弛張自在であり、前記弾性板は前記整地体が下方へ回動するに従って前記耕耘体側に膨出するように形成する膨出部を生じ、前記整地体が上昇しているときは、膨出部は生じない位置に弾性板の一端と他端を取り付けた、
ことを特徴とした耕耘装置、
に係る。
【0010】
この発明は、更に、
前記カバーは、該カバーの前端部を前記フレームに取り付けて前記カバーの後端部は自由端とし、
前記カバーの後端部の下面に設けた前記フレームに当接させる当接部と、
を備えたことを特徴とした耕耘装置、
に係る。
【0011】
この発明は、更に、
前記膨出部は、前記耕耘体の回転領域に侵入しない、
ことを特徴とした耕耘装置、
に係る。
【0012】
この発明は、更に、
前記膨出部は、前記耕耘体の回転領域に侵入する、
ことを特徴とした耕耘装置、
に係る。
【発明の効果】
【0013】
カバー(上部カバー)及び整地板への土等の付着を簡易な構成で抑制することができる耕耘装置を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】この発明の実施例に係る耕耘装置の第1実施例の平面図であって図中左側が進行方向前方である。
【
図2】この発明の実施例に係る耕耘装置の第1実施例の側面図であって、図中左が進行方向である。
【
図3】この発明の実施例に係る作業機の第1実施例の側面断面図であって、整地体が最下端にある状態をあらわし、図中左側が進行方向前方である。
【
図4】この発明の実施例に係る作業機の第1実施例の側面断面図であって、整地体が上昇中途の位置にある作業状態をあらわし、図中左側が進行方向前方である。
【
図5】この発明の実施例に係る作業機の第1実施例の側面断面図であって、整地体が最上げ状態をあらわし、図中左側が進行方向前方である。
【
図6】この発明の実施例に係る作業機の第1実施例の一部拡大側面断面図であって、当接部がフレームから浮き上がった状態をあらわし、図中左側が進行方向前方である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
この発明の第1実施例について、
図1乃至
図6に基づいて説明する。
1は、耕耘装置である。
図1乃至
図5の図中左側には、トラクタ等の走行機体(図示せず)を設置する。
2は、耕耘装置1に設置するフレームである。
フレーム2には、走行機体に装着する装着部20を設ける。
【0016】
201は、トップマストである。202は、トップリンクピンである。203は、ロワプレートである。204は、ロアリンクピンである。これらによって、装着部20を構成し、耕耘装置1を走行機体に取り付ける。
21は、入力ケースである。211は、入力軸である。
22は、パイプフレームである。23は、フロントフレームである。24は、リヤフレームである。25は、側板である。251は、伝動ケースである。
フレーム2は、これらパイプフレーム22、フロントフレーム23、リヤフレーム24を有する。
【0017】
入力軸211は、走行機体のPTO軸から駆動力を耕耘装置1に入力する。入力軸211に入力した駆動力は、入力ケース21で、内部に設けたベベルギアで左右のパイプフレーム(フレーム)22に分配し、伝動ケース251に伝動する。
【0018】
3は、耕耘体である。耕耘体3は、フレーム2に回転自在に設ける。
31は、耕耘体3を構成するロータ軸である。32は、耕耘爪である耕耘体である。耕耘爪32は、ロータ軸31の周囲に第1実施例では等間隔に4本放射状に、且つ、軸方向に複数列に取り付ける。ただし、第1実施例に示したように、耕耘爪32の円周方向や軸方向に対する配列や、耕耘爪32のロータ軸31への固定方法に限定はない。ロータ軸31は、ロータ軸31の回動方向に耕耘体3を駆動する。
【0019】
4は、カバーである。カバー4は、上部カバー体であって、耕耘体3の上方に配置する。カバー4(上部カバー体)は、前端をフロントフレーム23に取り付けて、カバー4の後端部が自由端となるように形成する。
41は、当接部である。当接部41は、カバー4の後端部の下面に形成し、フレーム2(リヤフレーム24)に当接させる。
【0020】
5は、整地体である。この第1実施例では、整地体5は板状からなる整地板からなる。整地体5は、リヤフレーム24の後部、あるいはカバー4(上部カバー体)の後方および、前耕耘体3の後方で上下に回動自在である。整地板5は、耕耘された整地面を整地する。
51は、ヒンジである。ヒンジ51は、カバー4と整地体5とを接続する。
【0021】
6は、付着防止体である。61は、弾性板である。弾性板61は、板状のゴム部材からなり、変形可能であって、付着防止体6を構成する。弾性板61は、内部に補強材が入っていてもよい。
【0022】
a、b、cは、それぞれ、弾性板61の、カバー4(上部カバー体)、フレーム2のリヤフレーム(フレーム)24、あるいは整地体5への、取付位置である。
取付位置aは、カバー4(上部カバー体)の前後方向に対する中途位置であるカバー4(上部カバー体)の前端と後端との間に設ける。
取付位置bは、フレーム2のリヤフレーム(フレーム)24の後端部に設ける。
取付位置cは、整地板である整地体5の前後方向に対する中途位置であるカバー4(上部カバー体)の前端と後端との間に設ける。
【0023】
取付位置aで、弾性板61は、カバー4(上部カバー体)に、弾性板61の一端をボルトとナットで取り付ける。取付位置bで、弾性板61は、フレーム2に、弾性板61の中間部をボルトとナットで取り付ける。取付位置cで、弾性板61は、整地板5に、弾性板61の他端をボルトとナットで取り付ける。
【0024】
弾性板61は、板状のゴム部材からなり、変形可能であるので、弾性板61の後方側は、整地板5である整地体の回動に伴って弛張自在である。弾性板61は整地板5である整地体が下方へ回動するに従って耕耘体3側に膨出して膨出部62を、形成する。膨出部62は、整地板5の進行方向に対する左右幅とほぼ同じ長さで、左右方向に一様に形成される。
弾性板61は、整地板5が下方へ回動するに従って一部が耕耘体3側に膨出して膨出部62を、形成する。
【0025】
図3、
図4に図示するように、整地体5が下降しているときは、取付位置bと取付位置cの距離より弾性板61の方の余部が長くなり、弾性板61は前後方向に緊張状態とならないため、取付位置bと取付位置cに挟まれた弾性板61が耕耘体3側に隆起するように、凸状に突起した膨出部62が生じる。
図3に図示するように整地体5が最下端に位置するときは、取付位置bと取付位置cの距離より弾性板61の方の余部が長くなり、膨出部62は、弾性板61が耕耘体3側に隆起して形成するとともに、膨出部62は、
図4に図示するよりはやや多く膨出し、膨出量が多くなる。
図4に図示するように整地体5が上昇途中の位置である作業位置のときは、膨出部62は、弾性板61が耕耘体3側に隆起して形成するとともに、取付位置bと取付位置cの距離より弾性板61の方の余部だけ、膨出部62は、
図3に図示するよりはやや少なく膨出する。
図4に示す取付位置bと取付位置cの間の直線距離は、
図3に示す取付位置bと取付位置cの間の直線距離より長い。
【0026】
図5、
図6に図示するように、整地体5が上昇しているときは、弾性板61は前後方向に引っ張られて緊張状態にあるため、取付位置bと取付位置cの距離と弾性板61の距離は等しくなるため、膨出部62は、生じない。
図5では、整地体5が上昇して最上げ状態である。
図6では、当接部41がフレームから浮き上がった状態である。
【0027】
この第1実施例では、取付位置b、取付位置cの間隔、整地体5の上昇下降量により、膨出部62の膨出量を変化させる。
図5に図示するように、整地体5が最上げ状態では、膨出部62の膨出は無く、
図3に図示するように、整地体が最下端にある場合は、最も膨出部は大であるように、取付位置b、取付位置cの間隔、弾性板61の長さを設定する。
【0028】
第1実施例においては、取付位置bと取付位置c間の長さの設定、弾性板61の長さを選定して設定することにより、膨出量、弛張自在を調整して、弾性板61は整地板5である整地体が下方へ回動するに従って耕耘体3側に膨出する膨出部62は、耕耘体3の回転領域Rに侵入しない膨出量とする。
取付位置bと取付位置c間を狭めれば、膨出量は増大する。取付位置bと取付位置c間を広げれば、膨出量は減少する。取付位置bと取付位置c間の弾性板61の長さを長くすれば膨出量は増大する。取付位置bと取付位置c間の弾性板61の長さを短くすれば膨出量は減少する。
Rは、耕耘体3先端の回転領域である。第1実施例においては、膨出部62は、耕耘体3の回転領域Rに侵入しない。
【0029】
弾性板61はゴム板からなり、上部カバー体であるカバー4あるいは整地板である整地体5の進行方向に対する左右幅とほぼ同じに設ける。このため、耕耘体3から発生する塵や埃を作業幅の全域に亘って、整地体5の回動支点への移動を防ぐ。
【0030】
弾性板61には、耕耘体3から飛散する土が衝突する。これによって、弾性板61の中間位置を起点にして、弾性板61の前端側と弾性板61の後端側が撓りながら上下振動して、弾性板61に付着した土を落とす。
【0031】
カバー4の後端は自由端となっているので、カバー4自体も耕耘体3から飛散する土の衝突によって上下に振動する。このため、カバー4自体の内側面に付着した土を振るい落とす。この効果により、弾性板61は、カバー4の内面全域に敷設しなくても、十分に土を振るい落とすことができるようになる。
このカバー4の振動によって、カバー4に連結した弾性板61の前端部をさらに振動させるので、弾性板61に付着した土を落とす。
【0032】
弾性板61の前端をカバー4の中途部(後端側)、弾性板61の後端を整地体5である整地体5の中途部のそれぞれに取り付けているので、弾性板61の前後中途部の上方に位置する整地体5の回動支点に塵や埃が直接当たることがない。
そのため、整地体5の回動支点に対する土の侵入を抑制できるので、整地体5の回動に不具合が起きることがなく、適正な回動を維持できる。
【0033】
弾性板61の後端側は、整地体5の上下回動に伴って、耕耘体3側に湾曲したり、直線的に張ったりすることを繰り返すので、弾性板61に貼り付いた土が剥がれ易くなる。この状態で、さらに耕耘体3から飛散した土が衝突すると、弾性板61を振動させて、弾性板61に付着した土を容易に落下させることができる。したがって、継続的に、土が弾性板61へ付着することを防止できる。
【0034】
弾性板61は、ゴム板であり自重で大きく変形しない程度の材質及び厚みで構成されているので、膨出部62は容易に大きく撓むことがない。膨出部62は適度な張りを維持した膨出部62に飛散した土壌が衝突することで、膨出部62に振動を発生させ、弾性板61への土の付着を防止することができる。したがって、整地体5上部側に位置する膨出部62によって、整地体5上部側への土の付着を防止できる。
【0035】
カバー4は当接部41によって、フレーム2である後部フレーム24(リヤフレーム)より下方に移動することを規制されているので、極端に大きく揺動せず、弾性板61の前端側が耕耘体3と衝突することを防止できる。また、上下揺動の下端位置で当接部41が後部フレーム24(リヤフレーム)に当接するので、カバー4の揺動が急に止まることになるため、大きな加速度が生じ、カバー4に付着した土を振り落とすことができる。
【0036】
第1実施例では、膨出部62は、整地板5の回動量または下降上昇量によらず、耕耘体3の回転領域Rに侵入しないので回転する耕耘体3と弾性板61の衝突を回避して、耕耘体3の回転動力の損失を低減できる。
【0037】
図5に図示するように、膨出部62の、膨出した面が湾曲状から直線状に変化するので、このd部分に張り付いた土等がはがれやすい。同様、
図6に図示するように、取付位置aと取付位置bとの間の弾性板61の面eも
図5図示同様に、カバー4の上下によって湾曲状から直線状に変化するので、この部分に張り付いた土等がはがれやすい。
【0038】
第1実施例において、膨出部62を回転領域Rに侵入させないものとして説明したが、第2実施例に示すように、膨出部62を回転領域Rに侵入させるようにすることもできる。この場合、弾性板61から土を強制的且つ直接的に落下させることができる。強力な粘着性を有した土質の場合は、この第2実施例が有効である。ちなみに、耕耘体3と膨出部62の衝突は、整地体5の回動位置が最下端位置のときのみに行われるので、耕耘作業時である整地体5が上方に回動した状態では衝突は行われず、作業時の動力損失を低減できる。
さらにこの変形例として、弾性板61の中途部をフレーム2に固定しなくてもよい。この場合、固定箇所がさらに削減できるので、組み立て性やメンテナンス性の向上が期待できる。
【0039】
図示しない、第2実施例について説明する。
第2実施例においては、取付位置bと取付位置c間の長さの設定、弾性板61の長さの選定により、膨出量、弛張自在を調整して、弾性板61は整地板5である整地体5が下方へ回動するに従って耕耘体3側に膨出する膨出部62は、耕耘体3の回転領域Rに侵入する膨出量とする。
第2実施例では、膨出部62は耕耘体3の回転領域Rに侵入することによって、回転する耕耘体3と膨出部62を衝突させて、膨出部62を強制的に振動させる。膨出部62の振動によって、弾性板61に付着した土を振るい落とすことができる。また、回転する耕耘体3が膨出部62に接触することができるので、耕耘爪32で膨出部62に付着した土を削ぎ落とすこともできる。耕耘作業が終了後、耕耘装置1を地面から上昇させて、整地板5を下降させた後、耕耘体3を回転させることによって、膨出部62に付着した土を直接的に落とすことができる。
【符号の説明】
【0040】
1 耕耘装置
2 フレーム
20 装着部
201 トップマスト
202 トップリンクピン
203 ロワプレート
204 ロアリンクピン
21 入力ケース
211 入力軸
22 パイプフレーム(フレーム)
23 フロントフレーム(フレーム)
24 リヤフレーム(後部フレーム、フレーム)
25 側板
251 伝動ケース
3 耕耘体
31 ロータ軸(耕耘体)
32 耕耘爪(耕耘体)
4 カバー(上部カバー体)
41 当接部
5 整地体
51 ヒンジ
6 付着防止体
61 弾性板
62 膨出部
R 回転領域