(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-19
(45)【発行日】2023-09-27
(54)【発明の名称】機内食事無人配送装置及びその使用方法
(51)【国際特許分類】
B64D 11/00 20060101AFI20230920BHJP
B65G 47/46 20060101ALI20230920BHJP
【FI】
B64D11/00
B65G47/46 G
(21)【出願番号】P 2022095811
(22)【出願日】2022-06-14
【審査請求日】2022-06-14
(31)【優先権主張番号】202110776127.2
(32)【優先日】2021-07-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】518411338
【氏名又は名称】山東科技大学
(74)【代理人】
【識別番号】100145470
【氏名又は名称】藤井 健一
(72)【発明者】
【氏名】賈順
(72)【発明者】
【氏名】侯畋有
(72)【発明者】
【氏名】陳紹傑
(72)【発明者】
【氏名】王尚
(72)【発明者】
【氏名】張娜
(72)【発明者】
【氏名】楊博
(72)【発明者】
【氏名】節暁明
(72)【発明者】
【氏名】楊揚
(72)【発明者】
【氏名】馬楽
(72)【発明者】
【氏名】張▲せい▼▲えん▼
(72)【発明者】
【氏名】蘇昇帥
(72)【発明者】
【氏名】閔祥鵬
(72)【発明者】
【氏名】陳洪
【審査官】志水 裕司
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第03999630(US,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0200439(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0009910(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2020/0164986(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B64D 11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
機内食事無人配送装置であって、
前記装置は、第一搬送部を有し、当該第一搬送部は、ユニバーサルコンベヤを含み、前記ユニバーサルコンベヤは、トランスファーホイールを介して弁当箱を搬送し、前記ユニバーサルコンベヤは、キッチンエリアと乗客エリアの間に弁当箱を往復輸送するために使用され、前記ユニバーサルコンベヤのうち、前記乗客エリア側に位置する部分は、荷物棚底板の内部に配置され、
前記装置は、第二搬送部を有し、当該第二搬送部は、複数配置されており且つそれぞれ乗客エリアの荷物棚底板に配置され、前記荷物棚底板に、間隔をあけて複数の乗客席と対応する供給口が配置され、各前記第二搬送部は、それぞれ供給口のところに位置し、前記第二搬送部と第一搬送部は接続されており、第一搬送部における弁当箱を乗客席に搬送するために使用され、
前記装置は、荷役部を有し、当該荷役部はキッチンエリアに配置されており且つ第一搬送部と接続され、第一搬送部にものを積み込んだり、荷降ろしたりするために使用される、
ことを特徴とする機内食事無人配送装置。
【請求項2】
前記ユニバーサルコンベヤは、並列配置され、
前記ユニバーサルコンベヤは、メインコンベヤを有し、当該メインコンベヤは、キッチンエリアと乗客エリアの間に弁当箱を往復輸送するために使用され、
前記ユニバーサルコンベヤは、ガイドコンベヤを有し、当該ガイドコンベ
ヤは、前記メインコンベヤの片側に配置されており且つ、前記第二搬送部と接続され、
前記メインコンベヤと前記ガイドコンベヤに複数のユニバーサルホイールが配置され、複数の前記ユニバーサルホイールは、前記メインコンベヤにおける弁当箱を前記ガイドコンベヤにガイドすること、
を特徴とする請求項1に記載の機内食事無人配送装置。
【請求項3】
前記第二搬送部は、弁当箱収納ボックスを有し、当該弁当箱収納ボックスは、前記弁当箱を収納するために用いられ、前記弁当箱収納ボックスに、複数の弁当箱出入り口が設けられ、その中の一つの前記弁当箱出入り口は、前記メインコンベヤに正対し、
前記第二搬送部は、伸縮自在パワーロッドを有し、当該伸縮自在パワーロッドは、複数配置されており、且つ、前記伸縮自在パワーロッドの両端はそれぞれ前記荷物棚底板と前記弁当箱収納ボックスに接続され、前記弁当箱収納ボックスを昇降させるために使用されること、
を特徴とする請求項2に記載の機内食事無人配送装置。
【請求項4】
複数の前記弁当箱出入り口は、第一出入り口と、第二出入り口と、第三出入り口を有し、前記第一出入り口、第二出入り口及び第三出入り口は、それぞれ弁当箱収納ボックスの三つの側壁に設けられ、その中で、前記第一出入り口はメインコンベヤに正対して配置されることを特徴とする請求項3に記載の機内食事無人配送装置。
【請求項5】
前記荷役部は、
ローラーコンベヤを有し、接続端及び吐出端が配置され、前記接続端とユニバーサルコンベヤは接続され、
食事箱を有し、新しい弁当箱を保管するために使用され、前記食事箱に押し出し部が配置され、前記押し出し部は食事箱における弁当箱をローラーコンベヤに搬送ために使用され、
ゴミ箱を有し、ローラーコンベヤの吐出端と接続されており、使用された弁当箱を収集するために使用されること、
を特徴とする請求項1-4の何れか一項に記載の機内食事無人配送装置。
【請求項6】
前記ローラーコンベヤは、
第二ローラーコンベヤを有し、その両端はそれぞれ接続端と吐出端であり、前記第二ローラーコンベヤの中部は、固定止め板を介して区切られ、
第一ローラーコンベヤを有し、第二ローラーコンベヤの底部に位置して且つ第二ローラーコンベヤと間隔をあけて配置されており、前記第一ローラーコンベヤの一端は吐出端であり、もう一端は食事箱と接続され、前記第一ローラーコンベヤの中部は、摺動自在止め板を介して区切られ、前記摺動自在止め板と前記第一ローラーコンベヤは摺動可能に接続され、
前記第一ローラーコンベヤと第二ローラーコンベヤに、何れも複数のローラーが間隔をあけて配置されており、複数の前記ローラーは、何れも第一ローラーコンベヤと回転するように接続され、弁当箱を搬送するために使用され、
前記第一ローラーコンベヤと第二ローラーコンベヤの間は、接続部材を介して接続され、
前記固定止め板と摺動自在止め板は同じ垂直方向の水平線に位置すること、
を特徴とする請求項5に記載の機内食事無人配送装置。
【請求項7】
前記接続部材は、弁当箱引き上げ機を有しており、当該弁当箱引き上げ機は、第一ローラーコンベヤと第二ローラーコンベヤの片側に位置し、且つ、前記弁当箱引き上げ機には、引き上げベルトが配置され、前記引き上げベルトは、プーリに駆動され、前記プーリの円心は、固定止め板と摺動自在止め板に正体し、
前記接続部材は、ブラケットを有し、当該ブラケットは、間隔をあけて複数配置されており、且つ、前記ブラケットは、それぞれブラケット軸を介して前記引き上げベルトと接続され、前記ブラケットは前記第一ローラーコンベヤと前記第二ローラーコンベヤに正対して配置され、前記弁当箱を前記第一ローラーコンベヤと前記第二ローラーコンベヤに往復搬送するために使用される、
ことを特徴とする請求項6に記載の機内食事無人配送装置。
【請求項8】
前記押し出し部は第一押し出し板と、第二押し出し板及び引き上げ可能な底板を有し、
前記引き上げ可能な底板は、食事箱の底部に配置され、弁当箱を引き上げるために使用され、
前記第一押し出し板は、食事箱が第一ローラーコンベヤから離れた一端に配置され、弁当箱を第一ローラーコンベヤへ押し出すために使用され、
前記第二押し出し板は、食事箱と第一ローラーコンベヤの接続箇所から離れた片側に配置され、弁当箱を接続箇所に押し出すために使用される、
ことを特徴とする請求項6に記載の機内食事無人配送装置。
【請求項9】
機内食事無人配送装置の使用方法であり、
食事を配送するときに、荷役部により、弁当箱を第一搬送部のユニバーサルコンベヤに搬送する
ステップと、
ユニバーサルコンベヤにより、弁当箱を当該乗客席に対応する吐出口における第二搬送部に搬送する
ステップと、
第二搬送部により、弁当箱を乗客席に搬送する
ステップと、
の上記
各ステップを有することを特徴とする請求項1-4の何れか一項に記載の
機内食事無人配送装置の使用方法。
【請求項10】
機内食事無人配送装置の使用方法であり、
食事を配送するときに、荷役部により、弁当箱を第一搬送部のユニバーサルコンベヤに搬送する
ステップと、
ユニバーサルコンベヤにより、弁当箱を当該乗客席に対応する吐出口における第二搬送部に搬送する
ステップと、
第二搬送部により、弁当箱を乗客席に搬送する
ステップと、
の上記
各ステップを有することを特徴とする請求項5に記載の
機内食事無人配送装置の使用方法。
【請求項11】
機内食事無人配送装置の使用方法であり、
食事を配送するときに、荷役部により、弁当箱を第一搬送部のユニバーサルコンベヤに搬送する
ステップと、
ユニバーサルコンベヤにより、弁当箱を当該乗客席に対応する吐出口における第二搬送部に搬送する
ステップと、
第二搬送部により、弁当箱を乗客席に搬送する
ステップと、
の上記
各ステップを有することを特徴とする請求項6に記載の
機内食事無人配送装置の使用方法。
【請求項12】
機内食事無人配送装置の使用方法であり、
食事を配送するときに、荷役部により、弁当箱を第一搬送部のユニバーサルコンベヤに搬送する
ステップと、
ユニバーサルコンベヤにより、弁当箱を当該乗客席に対応する吐出口における第二搬送部に搬送する
ステップと、
第二搬送部により、弁当箱を乗客席に搬送する
ステップと、
の上記
各ステップを有することを特徴とする請求項7に記載の
機内食事無人配送装置の使用方法。
【請求項13】
機内食事無人配送装置の使用方法であり、
食事を配送するときに、荷役部により、弁当箱を第一搬送部のユニバーサルコンベヤに搬送する
ステップと、
ユニバーサルコンベヤにより、弁当箱を当該乗客席に対応する吐出口における第二搬送部に搬送する
ステップと、
第二搬送部により、弁当箱を乗客席に搬送する
ステップと、
の上記
各ステップを有することを特徴とする請求項8に記載の
機内食事無人配送装置の使用方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は航空サービス設備の分野に関し、特に機内食事無人配送装置及びその使用方法に関する。
【背景技術】
【0002】
社会の急速な発展に伴い、人々の生活レベルが徐々に向上し、ますます多くの人が飛行機を選んで移動し、多くの乗客を便利にするために、飛行機の中では通常、乗客一人一人に機内食サービスが提供されている。
【0003】
しかし、現在の機内食事配送の方式は、依然として客室乗務員がフードローダーを手で押して食事を配送している。このような伝統的な機内食事配送方式には明らかな欠陥が存在している。第一に、フードローダーが占有する機内通路のスペースが大きすぎるため、機内で乗客が歩く機内通路の大きさには限りがあり、食事を配送するときには、トイレに行く必要がある乗客がいると、機内通路が非常に混雑し、乗客に大きな不便をもたらす。第二に、客室乗務員はフードローダーを手で押して食事を配送するのに、時間と労力を費やし、人力の浪費をもたらす。また、現在のフードローダーは片側でドアが開けられているしかなく、片側で取り扱う場合、使用するのは極めて不便である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施形態の目的は、機内食事無人配送装置及びその使用方法を提供することにあり、客室乗務員はフードローダーを手で押して食事を配送するという従来の機内食事配送方式による使用過程で混雑して不便であるとともに、時間と労力がかかり、人的浪費を招く問題を解決することを目指す。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を実現するために、本発明の使用する技術的な解決方案は以下の通りである。機内食事無人配送装置であって、前記装置は、
第一搬送部を有し、ユニバーサルコンベヤを含み、前記ユニバーサルコンベヤは、トランスファーホイールを介して弁当箱を搬送し、ユニバーサルコンベヤは、キッチンエリアと乗客エリアの間に弁当箱を往復輸送するために使用され、その中で、乗客エリアに位置する前記ユニバーサルコンベヤは、荷物棚底板の内部に配置され、
第二搬送部を有し、複数配置されており且つそれぞれ乗客エリアの荷物棚底板に配置され、前記荷物棚底板に、間隔をあけて複数の乗客席と対応する供給口が配置され、各前記第二搬送部は、それぞれ供給口のところに位置し、前記第二搬送部と第一搬送部は接続されており、前記第一搬送部における弁当箱を乗客席に搬送するために使用され、また、
荷役部を有し、荷役部はキッチンエリアに配置されており且つ第一搬送部と接続され、第一搬送部にものを積み込んだり、荷降ろしたりするために使用される。
【0006】
好ましくは、前記ユニバーサルコンベヤは、並列配置されている、
メインコンベヤを有し、キッチンエリアと乗客エリアの間に弁当箱を往復輸送するために使用され、また、
ガイドコンベヤを有し、メインコンベヤの片側に配置されており且つ第二搬送部と接続され、
前記メインコンベヤとガイドコンベヤに複数のユニバーサルホイールが配置され、複数の前記ユニバーサルホイールは、メインコンベヤにおける弁当箱をガイドコンベヤにガイドする。
【0007】
好ましくは、前記第二搬送機構は、
弁当箱収納ボックスを有し、弁当箱を収納するために用いられ、前記弁当箱収納ボックスに、複数の弁当箱出入り口が設けられ、その中の一つの前記弁当箱出入り口は、メインコンベヤに正対し、また、
伸縮自在パワーロッドを有し、複数配置されており且つその両端はそれぞれ荷物棚底板と弁当箱収納ボックスと接続され、弁当箱収納ボックスを昇降させるために使用される。
【0008】
好ましくは、複数の前記弁当箱出入り口は、第一出入り口と、第二出入り口と、第三出入り口を有し、前記第一出入り口、第二出入り口及び第三出入り口は、それぞれ弁当箱収納ボックスの三つの側壁に設けられ、その中で、前記第一出入り口はメインコンベヤに正対して配置される。
【0009】
好ましくは、前記荷役部は、
ローラーコンベヤを有し、接続端及び吐出端が配置され、前記接続端とユニバーサルコンベヤは接続され、
食事箱を有し、新しい弁当箱を保管するために使用され、前記食事箱に押し出し部が配置され、前記押し出し部は食事箱における弁当箱をローラーコンベヤに搬送ために使用され、また、
ゴミ箱を有し、ローラーコンベヤの吐出端と接続されており、使用された弁当箱を収集するために使用される。
【0010】
好ましくは、前記ローラーコンベヤは、
第二ローラーコンベヤを有し、その両端はそれぞれ接続端と吐出端であり、前記第二ローラーコンベヤの中部は、固定止め板を介して区切られ、
第一ローラーコンベヤを有し、第二ローラーコンベヤの底部に位置して且つ第二ローラーコンベヤと間隔をあけて配置されており、前記第一ローラーコンベヤの一端は吐出端であり、もう一端は食事箱と接続され、前記第一ローラーコンベヤの中部は、摺動自在止め板を介して区切られ、前記摺動自在止め板と前記第一ローラーコンベヤは摺動可能に接続され、
前記第一ローラーコンベヤと第二ローラーコンベヤに、何れも複数のローラーが間隔をあけて配置されており、複数の前記ローラーは、何れも第一ローラーコンベヤと回転するように接続され、弁当箱を搬送するために使用され、
前記第一ローラーコンベヤと第二ローラーコンベヤの間は、接続部材を介して接続され、
前記固定止め板と摺動自在止め板は同じ垂直方向の水平線に位置する。
【0011】
好ましくは、前記接続部材は、
弁当箱引き上げ機を有し、第一ローラーコンベヤと第二ローラーコンベヤの片側に位置し、且つ弁当箱引き上げ機に、引き上げベルトが配置され、前記引き上げベルトは、プーリに駆動され、前記プーリの円心は、固定止め板と摺動自在止め板に正体して配置され、
ブラケットを有し、間隔をあけて複数配置されており且つそれぞれブラケット軸を介して引き上げベルトと接続され、前記ブラケットは第一ローラーコンベヤと第二ローラーコンベヤに正対して配置され、弁当箱を第一ローラーコンベヤと第二ローラーコンベヤに往復搬送するために使用される。
【0012】
好ましくは、前記押し出し部は第一押し出し板と、第二押し出し板及び引き上げ可能な底板を有し、
前記引き上げ可能な底板は、食事箱の底部に配置され、弁当箱を引き上げるために使用され、
前記第一押し出し板は、食事箱が第一ローラーコンベヤから離れた一端に配置され、弁当箱を第一ローラーコンベヤへ押し出すために使用され、
前記第二押し出し板は、食事箱と第一ローラーコンベヤの接続箇所から離れた片側に配置され、弁当箱を接続箇所に押し出すために使用される。
【0013】
本発明の実施形態のもう一つの目的は、前記食事無人配送装置の使用方法を提供することにあり、それは、以下のステップを有し、
食事を配送するときに、荷役部により、弁当箱を第一搬送部のユニバーサルコンベヤに搬送することと、
ユニバーサルコンベヤにより、弁当箱を当該乗客席に対応する吐出口における第二搬送部に搬送することと、
第二搬送部により、弁当箱を乗客席に搬送することである。
【発明の効果】
【0014】
本発明の実施形態に記載の機内食事無人配送装置及びその使用方法は、第一搬送部と、第二搬送部及び荷役部を配置して組み合わせて使用することによって、食事を配送するときに、キッチンから自動的に乗客席に弁当箱を配送することが可能になり、しかも乗客が食事をした後に弁当箱をキッチンに回収することも可能になり、食事を自動的に配送することができるとともに、通路のスペースを節約することができる。客室乗務員はフードローダーを手で押して食事を配送するという従来の機内食事配送方式による使用過程で混雑して不便であるとともに、時間と労力がかかり、人的浪費を招く問題を解決できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の食事配送装置の使用方法のフローチャートである。
【
図2】本発明の機内食事無人配送装置の弁当箱の選別及び搬送のイメージ図である。
【
図3】本発明の機内食事無人配送装置の第二搬送部が食事を配送する状態を示す図である。
【
図4】本発明の機内食事無人配送装置の弁当箱の配送及び回収を示す図である。
【
図5】本発明の機内食事無人配送装置の弁当箱引き上げ機の構造を示す図である。
【
図6】本発明の機内食事無人配送装置の荷役部の構造を示す図である。
【
図7】本発明の機内食事無人配送装置の押し出し部の構造を示す図である。
【
図8】
図7における第一押し出し板は弁当箱を押し出す時を示す図である。
【
図9】
図7における第二押し出し板は弁当箱を押し出す時を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の目的、請求項及び利点をより明確にするために、以下に添付図面及び実施形態を組み合わせて、本発明をさらに詳細に説明する。本明細書に記載された具体的な実施形態は、本発明を説明するためだけのものであり、本発明を限定するためのものではないことを理解されたい。
【0017】
以下、本発明の具体的な実施形態をもって、本発明を詳細に説明する。
【0018】
図1-4と
図6に示すように、本発明の一つの実施形態に提供される機内食事無人配送装置及びその使用方法の構造概略図であり、それは、
第一搬送部を有し、ユニバーサルコンベヤ2を含み、前記ユニバーサルコンベヤ2は、トランスファーホイールを介して弁当箱1を搬送し、ユニバーサルコンベヤ2は、キッチンエリアと乗客エリアの間に弁当箱1を往復輸送するために使用され、その中で、乗客エリアに位置する前記ユニバーサルコンベヤ2は、荷物棚底板3の内部に配置され、
第二搬送部を有し、複数配置されており且つそれぞれ乗客エリアの荷物棚底板3に配置され、前記荷物棚底板3に、間隔をあけて複数の乗客席と対応する供給口が配置され、各前記第二搬送部は、それぞれ供給口のところに位置し、前記第二搬送部と第一搬送部は接続されており、前記第一搬送部における弁当箱1を乗客席に搬送するために使用され、また、
荷役部を有し、荷役部はキッチンエリアに配置されており且つ第一搬送部と接続され、第一搬送部にものを積み込んだり、荷降ろしたりするために使用される。
【0019】
本発明の一つの実施形態において、第一搬送部と、第二搬送部及び荷役部を配置して組み合わせて使用することによって、食事を配送するときに、キッチンから自動的に乗客席に弁当箱1を配送することが可能になり、しかも乗客が食事をした後に弁当箱1をキッチンに回収することも可能になり、食事を自動的に配送することができるとともに、通路のスペースを節約することができる。客室乗務員はフードローダーを手で押して食事を配送するという従来の機内食事配送方式による使用過程で混雑して不便であるとともに、時間と労力がかかり、人的浪費を招く問題を解決できるようになる。
【0020】
図2-3に示すように、本発明の一つの好ましい実施形態において、前記ユニバーサルコンベヤ2は、並列配置されている、
メインコンベヤ21を有し、キッチンエリアと乗客エリアの間に弁当箱1を往復輸送するために使用され、また、
ガイドコンベヤ22を有し、メインコンベヤ21の片側に配置されており且つ第二搬送部と接続され、
前記メインコンベヤ21とガイドコンベヤ22に複数のユニバーサルホイール6が配置され、複数の前記ユニバーサルホイール6は、メインコンベヤ21における弁当箱をガイドコンベヤ22にガイドする。
【0021】
本実施形態の一つの例として、メインコンベヤ21は、厚くした荷物棚底板3の内部に配置されており、機内両側の荷物棚に沿って機内全体を貫通し、弁当箱1の選別と搬送するために使用され、前記ガイドコンベヤ22は、前記メインコンベヤ21と前記弁当箱収納ボックス5の間に接続され、その数と機内両側の乗客席の列数と同じであり、前記弁当箱収納ボックス5は食事を配送したり回収したりするために使用される。
【0022】
図2-4に示すように、本発明の一つの好ましい実施形態において、前記第二搬送機構は、弁当箱収納ボックス5を有し、弁当箱1を収納するために用いられ、前記弁当箱収納ボックス5に、複数の弁当箱出入り口7が設けられ、その中の一つの前記弁当箱出入り口7は、メインコンベヤ21に正対し、また、伸縮自在パワーロッド4を有し、複数配置されており且つその両端はそれぞれ荷物棚底板3と弁当箱収納ボックス5と接続され、弁当箱収納ボックス5を昇降させるために使用される。
【0023】
本発明の一つの好ましい実施形態において、複数の前記弁当箱出入り口7は、第一出入り口71と、第二出入り口72と、第三出入り口73を有し、前記第一出入り口71、第二出入り口72及び第三出入り口73は、それぞれ弁当箱収納ボックス5の三つの側壁に設けられ、その中で、前記第一出入り口71はメインコンベヤに正対して配置される。
【0024】
本実施形態のもう一つの例として、前記弁当箱収納ボックス5に、伸縮自在パワーロッド4が取り付けられており、さらに、これにより、弁当箱1の垂直方向の移動を実現し、また、前記弁当箱収納ボックス5に、第一出入り口71、第二出入り口72及び第三出入り口73が配置されており、三つの出入り口は、各列の3人の乗客に対応し、もし、弁当箱の出入り口に配送された弁当箱1は乗客に取らない場合、音声メッセージが出て、乗客にタイムリーに取るように注意を与える。もし誰も取らない場合、その乗客のためにサービスをスキップし、具体的な情報を情報管理クラウドプラットフォームにフードバックする。この場合、客室乗務員がさらに処理する必要がある。
【0025】
好ましくは、前記弁当箱収納ボックス5に、赤外線検出器が取り付けられ、障害物を感知し、前記弁当箱収納ボックス5が食事を配送するときに、人と衝突するなどの意外な状況を避けるために使用される。
【0026】
具体的には、前記弁当箱収納ボックス5の底部における弁当箱収納ボックス5の底板8に、前記弁当箱収納ボックス5の具体的な状態を検出するための重量センサが取り付けられている。
【0027】
具体的には、乗客席の手すりに弁当箱回収ボタン9が配置され、食事が終わると、座席の手すりにある弁当箱回収ボタン9を押すだけで、前記弁当箱収納ボックス5は再び適切な高さまで下降し、乗客は弁当箱1を前記弁当箱収納ボックス5に置くだけで、前記弁当箱収納ボックス5は元の道に戻る。
【0028】
図5-6に示すように、本発明の一つの好ましい実施形態として、前記荷役部は、ローラーコンベヤ17を有し、接続端及び吐出端が配置され、前記接続端とユニバーサルコンベヤ2は接続され、食事箱14を有し、新しい弁当箱1を保管するために使用され、前記食事箱14に押し出し部18が配置され、前記押し出し部は食事箱14における弁当箱1をローラーコンベヤ17に搬送ために使用され、また、ゴミ箱15を有し、ローラーコンベヤ17の吐出端と接続されており、使用された弁当箱1を収集するために使用される。
【0029】
本実施形態の一つの例として、前記ローラーコンベヤ17は、第二ローラーコンベヤ172を有し、その両端はそれぞれ接続端と吐出端であり、前記第二ローラーコンベヤ172の中部は、固定止め板174を介して区切られ、第一ローラーコンベヤ171を有し、第二ローラーコンベヤ172の底部に位置して且つ第二ローラーコンベヤ172と間隔をあけて配置されており、前記第一ローラーコンベヤ171の一端は吐出端であり、もう一端は食事箱14と接続され、前記第一ローラーコンベヤ171の中部は、摺動自在止め板173を介して区切られ、前記摺動自在止め板173と前記第一ローラーコンベヤ171は摺動可能に接続され、前記第一ローラーコンベヤ171と第二ローラーコンベヤ172に、何れも複数のローラー16が間隔をあけて配置されており、複数の前記ローラー16は、何れも第一ローラーコンベヤ171と回転するように接続され、弁当箱を搬送するために使用され、前記第一ローラーコンベヤ171と第二ローラーコンベヤ172の間は、接続部材を介して接続され、前記固定止め板174と摺動自在止め板173は同じ垂直方向の水平線に位置する。
【0030】
本実施形態の一つの例として、前記接続部材は、弁当箱引き上げ機10を有し、第一ローラーコンベヤ171と第二ローラーコンベヤ172の片側に位置し、且つ弁当箱引き上げ機10に、引き上げベルトが配置され、前記引き上げベルトは、プーリに駆動され、前記プーリの円心は、固定止め板174と摺動自在止め板173に正体して配置され、ブラケット13を有し、間隔をあけて複数配置されており且つそれぞれブラケット軸12を介して引き上げベルトと接続され、前記ブラケット13は第一ローラーコンベヤ171と第二ローラーコンベヤ172に正対して配置され、弁当箱1を第一ローラーコンベヤ171と第二ローラーコンベヤ172に往復搬送するために使用される。
【0031】
本実施形態のもう一つの例として、食事を配送するときには、前記押し出し部18により、弁当箱1を食事箱14から一つずつ第一ローラーコンベヤ171に押し出して、前記ローラーコンベヤ17は第一ローラーコンベヤ171と第二ローラーコンベヤ172を有し、弁当箱引き上げ機10と組み合わせて、弁当箱の垂直方向の垂直引き上げに使用され、前記第一ローラーコンベヤ171、第二ローラーコンベヤ172に、摺動自在止め板173と止め板174が取付けられ、弁当箱を止めるのに使用され、更に弁当箱引き上げ機10の動作をより安定させ、その中で、前記押し出し部18と、ローラーコンベヤ17及び弁当箱引き上げ機10は機内のキッチンエリアに位置する。
【0032】
具体的には、食事を配送するときには、弁当箱引き上げ機10は、時計回りに回転し、弁当箱1が回収される時には、弁当箱引き上げ機10は反時計回りに回転するとともに、摺動自在止め板173を取り外す必要がある。
【0033】
図6-9に示すように、本発明の一つの好ましい実施形態として、前記押し出し部は第一押し出し板181と、第二押し出し板182及び巻き上げ可能な底板183を有し、前記引き上げ可能な底板183は、食事箱14の内部に配置され、弁当箱1を引き上げるために使用され、前記第一押し出し板181は、食事箱14が第一ローラーコンベヤ171から離れた一端に配置され、弁当箱1を第一ローラーコンベヤ171へ押し出すために使用され、前記第二押し出し板182は、食事箱14と第一ローラーコンベヤ171の接続箇所から離れた片側に配置され、弁当箱1を接続箇所に押し出すために使用される。
【0034】
本実施形態の一つの例として、前記押し出し部18に、第一押し出し板181と、第二押し出し板182と、引き上げ可能な底板183が配置されており、それぞれ弁当箱の前後、左右、上下方向の押し出しに使用される。
【0035】
図1に示すように、本発明の実施形態のもう一つの目的は、前記食事無人配送装置の使用方法を提供することにあり、それは、以下のステップを有し、食事を配送するときに、荷役部により、弁当箱1を第一搬送部のユニバーサルコンベヤ2に搬送することと、ユニバーサルコンベヤ2により、弁当箱1を当該乗客席に対応する吐出口における第二搬送部に搬送することと、第二搬送部により、弁当箱1を乗客席に搬送することである。
【0036】
本発明の一つの実施形態において、前記使用方法はより全面的に以下のステップを有し、ステップS101において、乗客が携帯電話のappやパソコンのウェブページなどで切符を購入する際に、食事情報をチェックする必要がある。例えば、食事をするかどうか、どの定食など。バックグラウンドでは、これらの乗客の食事情報が自動的に情報管理クラウドプラットフォームに入力される。
【0037】
ステップS102において、食事を配送する必要がある場合、押し出し部18は、弁当箱1を食事箱14から第一ローラーコンベヤ171に1つずつ押し出すとともに、弁当箱引き上げ機10は、第一ローラーコンベヤ171に合わせて弁当箱を第二ローラーコンベヤ172に巻き上げる。
【0038】
ステップS103において、前記第二ローラーコンベヤ172は、メインコンベヤ21に接続されており、前記メインコンベヤ21は、厚くにした荷物棚底板3の内部に配置されており、機内両側の荷物棚に沿って機内全体を貫通し、弁当箱1の選別と搬送するために使用される。
【0039】
ステップS104において、情報管理クラウドプラットフォームからフィードバックされた乗客の食事情報に基づいて、メインコンベヤ21は異なる種類の弁当箱1を選別し、対応するガイドコンベヤ22に転送する。
【0040】
ステップS105において、弁当箱収納ボックス5は、ガイドコンベヤ22に接続されており、弁当箱1を受け取るために使用され、一定の高さまで下降し、乗客に対応する食事を分配する。
【0041】
ステップS106において、乗客が食事を終えた後、座席の手すりにあるボタン9を押すだけで、前記弁当箱収納ボックス5は再び相応の高さに下降し、乗客は弁当箱1を前記弁当箱収納ボックス5に置くだけで、前記弁当箱収納ボックス5は元の道に沿って戻る。
【0042】
ステップS107において、前記ユニバーサルコンベヤ2は、回収された弁当箱1を機内のキッチンエリアにある第二ローラーコンベヤ172に搬送し、弁当箱引き上げ機10は、回収された弁当箱1をゴミ箱15に搬送することに再協力して弁当箱1の全回収過程を完了する。
【0043】
本発明において、S103に記載の前記メインコンベヤ21に、異なる種類の弁当箱1の選別と搬送するためのユニバーサルホイールが取り付けられ、弁当箱1を正確な方向に移動させるように制御する。
【0044】
本発明においては、S104に記載のガイドコンベヤ22の数は、機内両側の乗客席の列数と同じである。
【0045】
本発明において、S105に記載の弁当箱収納ボックス5に伸縮自在パワーロッド4が取付けられており、弁当箱の垂直方向の移動を実現する。
【0046】
本発明で提供される機内食事無人配送装置の使用方法は、当業者の普通の技術者はまた他のステップを採用して実施することができ、
図1に示すフローチャートのように、ただ1つの具体的な実施形態である。
【0047】
最後に説明すべきなのは、上述は本発明の好適な実施形態にすぎず、本発明を限定するものではないが、前記実施形態を参照して本発明を詳細に説明するが、当業者にとっては、前記各実施形態に記載の技術的態様を修正したり、その一部の技術的特徴を同等に置換したりすることができる。本発明の精神及び原則において行われたいかなる修正、均等置換、改善等は、本発明の保護範囲内に含まれる。
【符号の説明】
【0048】
1、弁当箱;2、ユニバーサルコンベヤ;3、荷物棚底板;4、伸縮自在パワーロッド;5、弁当箱収納ボックス;6、ユニバーサルホイール;7、弁当箱出入り口;8、弁当箱収納ボックス5の底板;9、弁当箱回収ボタン;10、弁当箱引き上げ機;11、リングチェーン;12、ブラケット軸;14、食事箱;15、ゴミ箱;16、ローラー;17、ローラーコンベヤ;18、押し出し部;21、メインコンベヤ;22、ガイドコンベヤ;41、第一伸縮自在パワーロッド;42、第二伸縮自在パワーロッド;43、第三伸縮自在パワーロッド;71、第一出入り口;72、第二出入り口;73、第三出入り口;171、第一ローラーコンベヤ;172、第二ローラーコンベヤ;173、摺動自在止め板;174、固定止め板;181、第一押し出し板;182、第二押し出し板;183、引き上げ可能な底板。