(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-19
(45)【発行日】2023-09-27
(54)【発明の名称】垂直型メモリ装置及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
H10B 43/27 20230101AFI20230920BHJP
H01L 21/8234 20060101ALI20230920BHJP
H01L 27/088 20060101ALI20230920BHJP
H01L 21/336 20060101ALI20230920BHJP
H01L 29/788 20060101ALI20230920BHJP
H01L 29/792 20060101ALI20230920BHJP
H10B 43/40 20230101ALI20230920BHJP
H10B 43/50 20230101ALI20230920BHJP
【FI】
H10B43/27
H01L27/088 H
H01L29/78 371
H10B43/40
H10B43/50
(21)【出願番号】P 2019060786
(22)【出願日】2019-03-27
【審査請求日】2021-11-25
(31)【優先権主張番号】10-2018-0040936
(32)【優先日】2018-04-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】千 志成
(72)【発明者】
【氏名】白 石千
【審査官】小山 満
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2016/0343725(US,A1)
【文献】特開2007-266143(JP,A)
【文献】特開2000-077404(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2007/0252201(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H10B 43/27
H01L 21/8234
H10B 43/50
H10B 43/40
H01L 21/336
H01L 29/788
H01L 29/792
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
セル領域及び周辺回路領域を含む基板の前記周辺回路領域上に形成された第1ゲート電極を含むゲート構造物と、
前記基板のセル領域上に前記基板の上面に垂直な垂直方向に沿って互いに離隔するように順次に積層された複数の第2ゲート電極と、
前記基板のセル領域上に前記垂直方向に沿って延在されて前記第2ゲート電極のうちの少なくとも一部を貫通するチャンネルと、
前記基板の周辺回路領域上に形成されて前記ゲート構造物をカバーし、前記垂直方向に沿って前記ゲート構造物とオーバーラップされる上面部分の一方向への断面が多角形の一部形状を有する第1層間絶縁膜と、
前記第1層間絶縁膜上に形成された第2層間絶縁膜と、を含み、
前記第2ゲート電極は前記基板上に前記垂直方向に沿って順次に積層された第3乃至第5ゲート電極を含み、
前記第1層間絶縁膜は前記基板のセル領域上にも形成されて前記第3ゲート電極をカバーし、
前記第2層間絶縁膜は、前記第1層間絶縁膜と前記第4ゲート電極との間で前記基板のセル領域上にも形成され、
前記基板のセル領域上で前記第1及び第2層間絶縁膜の各々の上面の一部が部分的に凹む、垂直型メモリ装置。
【請求項2】
前記第2層間絶縁膜の上面の前記
一方向への断面は、前記第1層間絶縁膜の上面の断面形状に対応する曲線形状を有する、請求項1に記載の垂直型メモリ装置。
【請求項3】
前記第2層間絶縁膜上に形成された第3層間絶縁膜をさらに含み、
前記第3層間絶縁膜は平坦な上面を有する、請求項2に記載の垂直型メモリ装置。
【請求項4】
前記第2及び第3層間絶縁膜は互いに同一な物質を含む、請求項3に記載の垂直型メモリ装置。
【請求項5】
前記第1層間絶縁膜の上面の凹な部分は前記
一方向の断面が多角形の一部形状を有し、前記第2層間絶縁膜の上面の凹な部分は前記
一方向への断面が前記第1層間絶縁膜の上面の断面形状に対応する曲線形状を有する、請求項1に記載の垂直型メモリ装置。
【請求項6】
前記第4ゲート電極のうちの一部は凹な部分を有する、請求項1に記載の垂直型メモリ装置。
【請求項7】
セル領域及び周辺回路領域を含む基板の前記周辺回路領域上に形成された第1ゲート電極を含むゲート構造物と、
前記基板のセル領域上に形成された第2ゲート電極と、
前記基板のセル領域及び周辺回路領域上に形成されて前記ゲート構造物及び前記第2ゲート電極をカバーする第1層間絶縁膜と、
前記第1層間絶縁膜上の第2層間絶縁膜と、
前記基板のセル領域上の前記第2層間絶縁膜部分上に前記基板の上面に垂直な垂直方向に沿って互いに離隔するように順次に積層された第3及び第4ゲート電極と、
前記垂直方向に沿って延在されて前記第3及び第4ゲート電極を貫通するチャンネルとを含み、
前記基板の周辺回路領域上の前記第1層間絶縁膜部分の上面は少なくとも一部が角ばった凹凸形状を有し、
前記第1及び第2層間絶縁膜は、それぞれ、高密度プラズマ(HDP)酸化物及びTEOSを含む、垂直型メモリ装置。
【請求項8】
前記基板の周辺回路領域上の前記第2層間絶縁膜部分の上面は前記第1層間絶縁膜部分の上面形状に対応するラウンド付けた凹凸形状を有する、請求項7に記載の垂直型メモリ装置。
【請求項9】
前記第2層間絶縁膜上に形成されて前記第3及び第4ゲート電極の側面をカバーする第3層間絶縁膜をさらに含み、
前記第3層間絶縁膜は平坦な上面を有する、請求項7に記載の垂直型メモリ装置。
【請求項10】
セル領域及び周辺回路領域を含む基板の前記周辺回路領域上に形成された第1ゲート電極を含むゲート構造物と、
前記基板のセル領域上に前記基板の上面に垂直な垂直方向に沿って互いに離隔するように順次に積層された複数の第2ゲート電極と、
前記基板のセル領域上に前記垂直方向に沿って延在されて前記第2ゲート電極のうちの少なくとも一部を貫通するチャンネルと、
前記基板の周辺回路領域上に順次に積層された第1乃至第3層間絶縁膜とを含み、
前記第1層間絶縁膜は前記ゲート構造物をカバーし、上面の少なくとも一部が角ばった凹凸形状を有し、前記第2層間絶縁膜の上面は前記第1層間絶縁膜上面に対応するラウンド付けた凹凸形状を有し、前記第3層間絶縁膜は平坦な上面を有し、
前記第2及び第3層間絶縁膜は互いに同一な物質を含み、かつ前記第1層間絶縁膜とは異なる物質を含む、垂直型メモリ装置。
【請求項11】
前記第2ゲート電極は前記基板上に前記垂直方向に沿って順次に積層された第3乃至第5ゲート電極を含み、
前記第1及び第2層間絶縁膜は前記基板のセル領域上にも形成されて、前記第1層間絶縁膜は前記第3ゲート電極をカバーし、前記第2層間絶縁膜は前記第1層間絶縁膜と前記第4ゲート電極との間に形成されている、請求項10に記載の垂直型メモリ装置。
【請求項12】
前記第1及び第2層間絶縁膜は、それぞれ、高密度プラズマ(HDP)酸化物及びTEOSを含む、請求項1または10に記載の垂直型メモリ装置。
【請求項13】
前記第3、第4、及び第5ゲート電極は、それぞれ、グラウンド選択ライン(GSL)、ワードライン、及びストリング選択ライン(SSL)の役割を遂行する、請求項1または11に記載の垂直型メモリ装置。
【請求項14】
前記第2、第3、及び第4ゲート電極は、それぞれ、グラウンド選択ライン(GSL)、ワードライン、及びストリング選択ライン(SSL)の役割を遂行する、請求項7に記載の垂直型メモリ装置。
【請求項15】
セル領域及び周辺回路領域を含む基板の前記周辺回路領域上に第1ゲート電極を含むゲート構造物を形成し、
前記基板のセル領域上に第1犠牲パターンを形成し、
前記基板上に前記ゲート構造物及び前記第1犠牲パターンをカバーする第1層間絶縁膜を形成し、
前記第1層間絶縁膜上に第2層間絶縁膜を形成し、
前記第2層間絶縁膜の上面に湿式エッチング工程を遂行し、
前記基板のセル領域上の前記第2層間絶縁膜部分上に第2犠牲パターン及び絶縁パターンを前記基板の上面に垂直な垂直方向に沿って交互に反復的に積層し、
前記基板のセル領域上に前記垂直方向に沿って延在されて前記第2犠牲パターン及び前記絶縁パターンを貫通するチャンネルを形成し、
前記第1及び第2犠牲パターンを第2ゲート電極に置換することを含む、垂直型メモリ装置の製造方法。
【請求項16】
前記第2層間絶縁膜上に、前記第2犠牲パターン及び前記絶縁パターンを含むモールドの側面をカバーする第3層間絶縁膜を形成し、
前記第3層間絶縁膜の上部を平坦化することをさらに含む、請求項15に記載の垂直型メモリ装置の製造方法。
【請求項17】
前記第1及び第2層間絶縁膜は各々、前記垂直方向に沿って前記ゲート構造物とオーバーラップされる上面部分の一方向への断面が多角形の一部形状を有するように形成され、
前記第2層間絶縁膜の上面に前記湿式エッチング工程を遂行することによって、前記第2層間絶縁膜の上面の前記
一方向への断面が前記第1層間絶縁膜の上面の断面形状に対応する曲線形状を有するように変形される、請求項15に記載の垂直型メモリ装置の製造方法。
【請求項18】
前記第1及び第2層間絶縁膜は互いに異なる物質を含む、請求項15に記載の垂直型メモリ装置の製造方法。
【請求項19】
セル領域及び周辺回路領域を含む基板の前記周辺回路領域上に第1ゲート電極を含むゲート構造物を形成し、
前記基板のセル領域上に第1犠牲パターンを形成し、
前記基板上に前記ゲート構造物及び前記第1犠牲パターンをカバーし、前記ゲート構造物の上部で角ばった凹凸形状の上面を有する第1層間絶縁膜を形成し、
前記第1層間絶縁膜の凹凸形状の上面に対応するラウンド付けた形状の上面を有する第2層間絶縁膜を前記第1層間絶縁膜上に形成し、
前記基板のセル領域上の前記第2層間絶縁膜部分上に前記基板の上面に垂直な垂直方向に沿って交互に反復的に積層された第2犠牲パターン及び絶縁パターンを含むモールドを形成し、
前記モールドの側面をカバーし、平坦な上面を有する第3層間絶縁膜を前記第2層間絶縁膜上に形成し、
前記第1及び第2犠牲パターンを第2ゲート電極に置換することを含む、垂直型メモリ装置の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、垂直型メモリ装置及びその製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
セル領域及び周辺回路領域を含む基板上にVNANDフラッシュメモリ装置を製造する時、前記周辺回路領域にゲート構造物を形成し、これをカバーする層間絶縁膜を前記基板のセル領域及び周辺回路領域上に形成することができる。前記ゲート構造物により前記層間絶縁膜の上面に凹凸が形成されるので、これを除去するために平坦化工程を遂行することができるが、この際、前記セル領域の前記層間絶縁膜の上面にはむしろスクラッチが発生して前記VNANDメモリ装置の特性を劣化させることがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の一課題は、優れる電気的特性を有する垂直型メモリ装置を提供することにある。
【0004】
本発明の他の課題は、優れる電気的特性を有する垂直型メモリ装置の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前述した本発明の一課題を達成するために、例示的な実施形態に従う垂直型メモリ装置はセル領域及び周辺回路領域を含む基板の前記周辺回路領域上に形成された第1ゲート電極を含むゲート構造物、前記基板のセル領域上に前記基板の上面に垂直な垂直方向に沿って互いに離隔するように順次に積層された複数の第2ゲート電極、前記基板のセル領域上に前記垂直方向に沿って延在されて前記第2ゲート電極のうちの少なくとも一部を貫通するチャンネル、及び前記基板の周辺回路領域上に形成されて前記ゲート構造物をカバーし、前記垂直方向に沿って前記ゲート構造物とオーバーラップされる上面部分の一方向への断面が多角形の一部形状を有する第1層間絶縁膜を含むことができる。
【0006】
前述した本発明の一課題を達成するために、他の例示的な実施形態に従う垂直型メモリ装置は、セル領域及び周辺回路領域を含む基板の前記周辺回路領域上に形成された第1ゲート電極を含むゲート構造物、前記基板のセル領域上に形成された第2ゲート電極、前記基板のセル領域及び周辺回路領域上に形成されて前記ゲート構造物及び前記第2ゲート電極をカバーする第1層間絶縁膜、前記第1層間絶縁膜上の第2層間絶縁膜、前記基板のセル領域上の前記第2層間絶縁膜部分上に前記基板の上面に垂直な垂直方向に沿って互いに離隔するように順次に積層された第3及び第4ゲート電極、及び前記垂直方向に沿って延在されて前記第3及び第4ゲート電極を貫通するチャンネルを含むことができ、前記基板の周辺回路領域上の前記第1層間絶縁膜部分の上面は少なくとも一部が角ばった凹凸形状を有することができる。
【0007】
前述した本発明の一課題を達成するために、更に他の例示的な実施形態に従う垂直型メモリ装置は、セル領域及び周辺回路領域を含む基板の前記周辺回路領域上に形成された第1ゲート電極を含むゲート構造物、前記基板のセル領域上に前記基板の上面に垂直な垂直方向に沿って互いに離隔するように順次に積層された複数の第2ゲート電極、前記基板のセル領域上に前記垂直方向に沿って延在されて前記第2ゲート電極のうちの少なくとも一部を貫通するチャンネル、及び前記基板の周辺回路領域上に順次に積層された第1乃至第3層間絶縁膜を含むことができ、前記第1層間絶縁膜は前記ゲート構造物をカバーし、上面の少なくとも一部が角ばった凹凸形状を有し、前記第2層間絶縁膜の上面は前記第1層間絶縁膜の上面に対応するラウンド付けた(rounded)凹凸形状を有し、前記第3層間絶縁膜は平坦な上面を有することができる。
【0008】
前述した本発明の他の課題を達成するために、例示的な実施形態に従う垂直型メモリ装置の製造方法において、セル領域及び周辺回路領域を含む基板の前記周辺回路領域上に第1ゲート電極を含むゲート構造物を形成することができる。前記基板のセル領域上に第1犠牲パターンを形成することができる。前記基板上に前記ゲート構造物及び前記第1犠牲パターンをカバーする第1層間絶縁膜を形成することができる。前記第1層間絶縁膜上に第2層間絶縁膜を形成することができる。前記第2層間絶縁膜の上面に湿式エッチング工程を遂行することができる。前記基板のセル領域上の前記第2層間絶縁膜部分上に第2犠牲パターン及び絶縁パターンを前記基板の上面に垂直な垂直方向に沿って交互に反復的に積層することができる。前記基板のセル領域上に前記垂直方向に沿って延在されて前記第2犠牲パターン及び前記絶縁パターンを貫通するチャンネルを形成することができる。前記第1及び第2犠牲パターンを第2ゲート電極に置換することができる。
【0009】
前述した本発明の他の課題を達成するために、他の例示的な実施形態に従う垂直型メモリ装置の製造方法において、セル領域及び周辺回路領域を含む基板の前記周辺回路領域上に第1ゲート電極を含むゲート構造物を形成することができる。前記基板のセル領域上に第1犠牲パターンを形成することができる。前記基板上に前記ゲート構造物及び前記第1犠牲パターンをカバーし、前記ゲート構造物の上部で角ばった凹凸形状の上面を有する第1層間絶縁膜を形成することができる。前記第1層間絶縁膜の凹凸形状の上面に対応するラウンド付けた形状の上面を有する第2層間絶縁膜を前記第1層間絶縁膜上に形成することができる。前記基板のセル領域上の前記第2層間絶縁膜部分上に前記基板の上面に垂直な垂直方向に沿って交互に反復的に積層された第2犠牲パターン及び絶縁パターンを含むモールドを形成することができる。前記モールドの側面をカバーし、平坦な上面を有する第3層間絶縁膜を前記第2層間絶縁膜上に形成することができる。前記第1及び第2犠牲パターンを第2ゲート電極に置換することができる。
【発明の効果】
【0010】
前述したように、例示的な実施形態に従う垂直型メモリ装置の製造工程において、GSLの上部に層間絶縁膜を形成した後、これに対する平坦化工程を直ぐ遂行しないので、前記平坦化工程による特性劣化を防止することができる。
【0011】
一方、前記GSL分離のために形成される開口により前記層間絶縁膜に形成される凹部に対しては湿式エッチング工程を遂行することによって、角ばった凹凸形状をラウンド付けた凹凸形状に変形させて、電場の集中による特性劣化を緩和させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1a】
図1aは例示的な実施形態に従う垂直型メモリ装置を説明するための断面図である。
【
図2】
図2から
図12は、例示的な実施形態に従う垂直型メモリ装置の製造方法のステップを説明するための断面図である。
【
図3】
図2から
図12は、例示的な実施形態に従う垂直型メモリ装置の製造方法のステップを説明するための断面図である。
【
図4】
図2から
図12は、例示的な実施形態に従う垂直型メモリ装置の製造方法のステップを説明するための断面図である。
【
図5】
図2から
図12は、例示的な実施形態に従う垂直型メモリ装置の製造方法のステップを説明するための断面図である。
【
図6】
図2から
図12は、例示的な実施形態に従う垂直型メモリ装置の製造方法のステップを説明するための断面図である。
【
図7】
図2から
図12は、例示的な実施形態に従う垂直型メモリ装置の製造方法のステップを説明するための断面図である。
【
図8】
図2から
図12は、例示的な実施形態に従う垂直型メモリ装置の製造方法のステップを説明するための断面図である。
【
図9】
図2から
図12は、例示的な実施形態に従う垂直型メモリ装置の製造方法のステップを説明するための断面図である。
【
図10】
図2から
図12は、例示的な実施形態に従う垂直型メモリ装置の製造方法のステップを説明するための断面図である。
【
図11】
図2から
図12は、例示的な実施形態に従う垂直型メモリ装置の製造方法のステップを説明するための断面図である。
【
図12】
図2から
図12は、例示的な実施形態に従う垂直型メモリ装置の製造方法のステップを説明するための断面図である。
【
図13】例示的な実施形態に従う垂直型メモリ装置を説明するための断面図である。
【
図14】例示的な実施形態に従う垂直型メモリ装置の製造方法を説明するための断面図である。
【
図15】例示的な実施形態に従う垂直型メモリ装置を説明するための断面図である。
【
図16】例示的な実施形態に従う垂直型メモリ装置を説明するための断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付した図面を参照して本発明の好ましい実施形態に従う垂直型メモリ装置及びその製造方法に対して詳細に説明する。以下では、基板の上面に実質的に平行な水平方向のうち、互いに交差する2方向を各々第1及び第2方向と定義し、前記基板の上面に実質的に垂直な垂直方向を第3方向と定義する。例示的な実施形態において、前記第1及び第2方向は互いに直交することができる。
【0014】
図1aは例示的な実施形態に従う垂直型メモリ装置を説明するための断面図であり、
図1bは
図1aのX領域に対する拡大断面図である。
【0015】
図1a及び
図1bを参照すると、前記垂直型メモリ装置は第1乃至第3領域(I、II、III)を含む基板100の第1領域(I)上に形成されたセルゲート電極、前記セルゲート電極を貫通する第2構造物、基板100の第2及び第3領域(II、III)上に各々形成された第1及び第2ゲート構造物152、154、第1乃至第3絶縁パターン172、174、325、エッチング阻止パターン184、及び第1乃至第6層間絶縁膜190、200、330、430、480、500を含むことができる。
【0016】
また、前記垂直型メモリ装置は第1及び第2ゲートスペーサー162、164、第2ブロッキング膜440、共通ソースライン(Common Source Line:CSL)(図示せず)、第1乃至第4コンタクトプラグ492、494、496、498、及び第1乃至第4配線512、514、516、518をさらに含むことができる。
【0017】
基板100は、シリコン、ゲルマニウム、シリコン-ゲルマニウムなどの半導体物質、またはGaP、GaAs、GaSbなどのIII-V族化合物を含むことができる。一部の実施形態によれば、基板100はシリコン-オン-インシュレーター(Silicon-On-Insulator:SOI)基板またはゲルマニウム-オン-インシュレーター(Germanium-On-Insulator:GOI)基板でありうる。
【0018】
例示的な実施形態において、基板100の第1領域(I)はメモリセルが形成されるセル領域であり、基板100の第2及び第3領域(II、III)は、例えば、行デコーダ(X-decoder)、ページバッファ(page buffer)、列デコーダ(Y-decoder)、駆動回路などが形成される周辺回路領域でありうる。但し、以下では、前記周辺回路領域のうち、ゲート構造物が相対的に稠密に形成される領域を第2領域(II)、ゲート構造物が相対的に粗く形成される領域を第3領域(III)と称することにする。
【0019】
基板100の第2領域(II)上に形成される第1ゲート構造物152は、順次に積層された第1ゲート絶縁パターン112、第1ポリシリコンパターン122、第1金属パターン132、及び第1ゲートマスク142を含むことができ、基板100の第3領域(III)上に形成される第2ゲート構造物154は順次に積層された第2ゲート絶縁パターン114、第2ポリシリコンパターン124、第2金属パターン134、及び第2ゲートマスク144を含むことができる。この際、第1ポリシリコンパターン122及び第1金属パターン132は共に第1ゲート電極と称されることができ、第2ポリシリコンパターン124及び第2金属パターン134は共に第2ゲート電極と称されることができる。一方、第1及び第2ゲート構造物152、154の側壁には第1及び第2ゲートスペーサー162、164が各々形成できる。
【0020】
第1及び第2ゲート絶縁パターン112、114は、例えば、シリコン酸化物のような酸化物を含むことができ、第1及び第2ポリシリコンパターン122、124はp型不純物またはn型不純物がドーピングされたポリシリコンを含むことができ、第1及び第2金属パターン132、134は、例えば、タングステン、タンタリウム、チタニウムなどの金属を含むことができ、第1及び第2ゲートマスク142、144は、例えば、シリコン酸化物のような酸化物を含むことができる。一方、第1及び第2ゲートスペーサー162、164は、例えば、シリコン酸化物のような酸化物を含むことができ、これによって第1及び第2ゲートマスク142、144に各々併合されることもできる。
【0021】
例示的な実施形態において、第1絶縁パターン172は上部から見た時、基板100の第1領域(I)上で矩形状を有することができ、第2絶縁パターン174及びエッチング阻止パターン184は上部から見た時、基板100の第2及び第3領域(II、III)上で第1及び第2ゲート構造物152、154、及び第1及び第2ゲートスペーサー162、164をカバーすることができる。但し、前記セルゲート電極のうちの第3ゲート電極472及びその下部の第1絶縁パターン172を貫通して基板100の上面を部分的に露出させる第1開口185が形成できる。例示的な実施形態において、第1開口185は前記第2方向に互いに離隔するように複数個に形成できる。
【0022】
前記第1及び第2絶縁パターン172、174は、例えば、シリコン酸化物のような酸化物を含むことができ、これによって第2絶縁パターン174は第1及び第2ゲートマスク142、144、及び/又は第1及び第2ゲートスペーサー162、164に併合されることもできる。エッチング阻止パターン184は、例えば、シリコン窒化物のような窒化物を含むことができる。
【0023】
第1層間絶縁膜190は基板100の第1乃至第3領域(I、II、III)上に形成されて第1及び第2絶縁パターン172、174、第3ゲート電極472、及びエッチング阻止パターン184をカバーすることができ、第2層間絶縁膜200は第1層間絶縁膜190上に形成できる。
【0024】
各第1及び第2層間絶縁膜190、200はシリコン酸化物を含むことができる。例示的な実施形態において、第1及び第2層間絶縁膜190、200は互いに異なる物質を含むことができる。例えば、第1層間絶縁膜190は高密度プラズマ(HDP)酸化物を含むことができ、第2層間絶縁膜200はTEOSを含むことができる。
【0025】
第1層間絶縁膜190は、基板100の第2及び第3領域(II、III)上に各々形成された第1及び第2ゲート構造物152、154によリ、その上面に凹凸が形成されうる。即ち、第1層間絶縁膜190のうち、第1及び第2ゲート構造物152、154の上部に形成された部分は残りの部分に比べて相対的に上方に突出しうる。
【0026】
例示的な実施形態において、第1層間絶縁膜190の上面は基板100の第2及び第3領域(II、III)上で一方向、例えば前記第1方向への断面の少なくとも一部が角ばった凹凸形状を有しうる。
【0027】
具体的に、第1層間絶縁膜190の第1及び第2ゲート構造物152、154上に形成された部分、即ち、前記第3方向に第1及び第2ゲート構造物152、154とそれぞれオーバーラップされる部分である第1及び第2部分192、194は、その上面の前記第1方向への断面が多角形の一部形状を有しうる。一実施形態において、相対的に稠密に配置される第1ゲート構造物152の各第1部分192の上面の前記第1方向への断面は、三角形の一部形状(互いに鈍角または鋭角をなして隣り合う2辺を含み)を有することができ、相対的に粗く配置される第2ゲート構造物154の第2部分194の上面の前記第1方向への断面は、四角形または六角形の一部形状(互いに鈍角をなして隣り合う3辺を含み)を有することができる。
【0028】
一方、基板100の第1領域(I)上に形成された第1層間絶縁膜190部分の上面には、第1絶縁パターン172及び第3ゲート電極472に含まれた第1開口185に対応して第1凹部196が形成されうる。即ち、基板100の第1領域(I)上に形成された第1層間絶縁膜190部分の上面のうち、第1開口185の上部に形成された第1凹部196は残りの部分に比べて相対的に基板100の上面からの距離が短くなりうる。
【0029】
例示的な実施形態において、第1層間絶縁膜190の上面の第1凹部196は、例えば、前記第1方向への断面が多角形の一部形状(互いに鈍角をなして隣り合う3辺を含み)を有しうる。
【0030】
第2層間絶縁膜200の上面は、第1層間絶縁膜190の上面形状に対応する形状を有しうる。これによって、第2層間絶縁膜200は基板100の第2及び第3領域(II、III)上で第1及び第2ゲート構造物152、154の上部に形成された部分が残りの部分に比べて相対的に上方に突出しうる。但し、第2層間絶縁膜200の上面は第1層間絶縁膜190の上面とは異なり、角ばった凹凸形状の代わりになだらかな曲面形状を有することができる。即ち、前記第3方向に第1及び第2ゲート構造物152、154とそれぞれオーバーラップされる第3及び第4部分202、204は、その上面の前記第1方向への断面が多角形の一部形状に対応するラウンド付けた曲線形状を有することができる。
【0031】
一方、第2層間絶縁膜200の上面はやはり、基板100の第1領域(I)上に形成された第1絶縁パターン172及び第3ゲート電極472に含まれた第1開口185に対応して第2凹部206を有しうる。即ち、第2層間絶縁膜200の上面の第2凹部206は、第1層間絶縁膜190の第1凹部196と前記第3方向にオーバーラップされるように形成され、かつこれに対応して前記第1方向への断面がラウンド付けた凹形状を有することができる。
【0032】
基板100の第1領域(I)上の第2層間絶縁膜200上には前記セルゲート電極のうち、第4ゲート電極474または第5ゲート電極476と、その上部の第3絶縁パターン325で各々構成される複数個の階段を含む階段形状のモールドが形成されることができ、第3層間絶縁膜330は前記モールドの側面及び上面をカバーすることができる。
【0033】
例示的な実施形態において、前記モールドに含まれた階段は下層から上層に行くほど一定の割合で減少する面積を有することができる。また、前記モールドの最下層階段は上部から見た時、第1絶縁パターン172及び第3ゲート電極472を含む階段よりは小さな面積を有することができる。
【0034】
第3層間絶縁膜330の上面は第2層間絶縁膜200の上面とは異なり、凹凸を有しないで平坦でありうる。第3層間絶縁膜330は、例えば、TEOSのようなシリコン酸化物を含むことができ、これによって下部の第2層間絶縁膜200と併合されることもできる。
【0035】
前記各セルゲート電極は前記第1方向に延在されることができ、前記第2方向に沿って複数個に形成できる。即ち、前記第1方向に延在される前記各複数個のセルゲート電極は、前記第1方向に延在される第2開口(図示せず)により前記第2方向に互いに離隔できる。
【0036】
前記セルゲート電極のうち、前記第1方向における各端部はパッド(pad)と称されることもできる。即ち、前記セルゲート電極は前記第3方向に沿って互いに離隔するように複数個に積層されることができ、また各層のセルゲート電極は基板100の第1領域(I)上で前記第1方向に延在できる。この際、複数の層に形成された前記セルゲート電極の前記第1方向への長さは上部に行くほど徐々に小さくなることができ、これによって、これらは全体的に階段形状を有することができる。
【0037】
前記セルゲート電極は前記第3方向に沿って順次に形成された第3から第5ゲート電極472、474、476を含むことができる。この際、第3ゲート電極472はグラウンド選択ライン(Ground Selection Line:GSL)の役割を遂行することができ、第4ゲート電極474はワードラインの役割を遂行することができ、第5ゲート電極476はストリング選択ライン(String Selection Line:SSL)の役割を遂行することができる。
【0038】
この際、第3ゲート電極472は最下層に形成されて第1層間絶縁膜190によりカバーされることができ、第4及び第5ゲート電極474、476の各々は第2層間絶縁膜200上で1つまたは複数個の層に形成できる。例示的な実施形態において、第5ゲート電極476は最上層及びその下部の1つの層に形成されることができ、第4ゲート電極474は第3ゲート電極472及び第5ゲート電極476の間で複数の層に形成できる。
【0039】
例示的な実施形態において、第3ゲート電極472は前述した第1開口185により前記第2方向に互いに分離できる。一方、第1開口185に前記第3方向にオーバーラップされる第4及び第5ゲート電極474、476部分は上部に凹な形状を有しうる。しかしながら、第1開口185に前記第3方向にオーバーラップされる第1層間絶縁膜190部分の上面が有する第1凹部196が角ばった形状を有することに比べて、第1層間絶縁膜190上に形成される第2層間絶縁膜200の前記第3方向に第1開口185にオーバーラップされる部分の上面が有する第2凹部206がラウンド付けた形状を有するので、第2層間絶縁膜200上に形成される第4及び第5ゲート電極474、476の前記部分もやはり急激でなく、緩やかに凹な形状を有することができる。これによって、前記部分に電場が集中する現象が緩和できる。
【0040】
第3ゲート電極472は第3ゲート導電パターン462及びその上下面及び側壁の一部をカバーする第3ゲートバリアパターン452を含むことができ、第4ゲート電極474は第4ゲート導電パターン464及びその上下面及び側壁の一部をカバーする第4ゲートバリアパターン454を含むことができ、第5ゲート電極476は第5ゲート導電パターン466及びその上下面及び側壁の一部をカバーする第5ゲートバリアパターン456を含むことができる。
【0041】
各第3乃至第5ゲート導電パターン462、464、466は、例えば、タングステン、チタニウム、タンタリウム、白金などの電気抵抗の低い金属を含むことができ、各第3乃至第5ゲートバリアパターン452、454、456は、例えば、チタニウム窒化物、タンタリウム窒化物などの金属窒化物を含むことができる。これとは異なり、各第3乃至第5ゲート導電パターン462、464、466は金属を含む第1層及び金属窒化物を含む第2層で構成されることもできる。
【0042】
前記第2構造物は、前記セルゲート電極を貫通することができる。前記第2構造物は基板100の第1領域(I)上に順次に積層されたエピタキシャル層350、第1構造物、及びキャッピングパターン420を含むことができる。
【0043】
エピタキシャル層350は、第1絶縁パターン172、第3ゲート電極472、第1及び第2層間絶縁膜190、200、第4及び第5ゲート電極474、476、第3絶縁パターン325、及び第3層間絶縁膜330を貫通して基板100の第1領域(I)を露出させるチャンネルホール(hole)340(
図9参照)の下部を充たして基板100の上面に接触することができる。この際、チャンネルホール340は基板100の第1領域(I)上で前記第1及び第2方向の各々に沿って複数個に形成されてチャンネルホールアレイ(array)を形成することができる。
【0044】
例示的な実施形態において、エピタキシャル層350は単結晶シリコンを含むことができ、その上面の高さが第1層間絶縁膜190の底面よりは高く、第2層間絶縁膜200の上面よりは低くされうる。
【0045】
前記第1構造物はチャンネルホール340内でエピタキシャル層350上に形成されることができ、チャンネル400、チャンネル400の外側壁をカバーする電荷貯蔵構造物390、及びチャンネル400の内側壁が形成する空間を充たしてエピタキシャル層350の上面に接触する充填パターン410を含むことができる。
【0046】
例示的な実施形態において、チャンネル400はカップ形状を有することができ、電荷貯蔵構造物390は底面の中央部が開いたカップ形状を有することができ、充填パターン410はピラー(pillar)形状を有することができる。
【0047】
チャンネル400が形成されるチャンネルホール340が前記チャンネルホールアレイを形成することによって、チャンネル400もやはりこれに対応してチャンネルアレイを形成することができる。一方、チャンネル400の下部に形成されるエピタキシャル層350は下部チャンネル、チャンネル400は上部チャンネルと各々称されることもできる。
【0048】
チャンネル400は不純物がドーピングされるか、またはドーピングされていないポリシリコンまたは単結晶シリコンを含むことができ、充填パターン410は、例えば、シリコン酸化物のような酸化物を含むことができる。
【0049】
電荷貯蔵構造物390は、チャンネル400の外側壁から水平方向に順次に積層されたトンネル絶縁パターン380、電荷貯蔵パターン370、及び第1ブロッキングパターン360を含むことができる。この際、各トンネル絶縁パターン380及び第1ブロッキングパターン360は、例えば、シリコン酸化物のような酸化物を含むことができ、電荷貯蔵パターン370は、例えば、シリコン窒化物のような窒化物を含むことができる。
【0050】
キャッピングパターン420はチャンネルホール340内で前記第1構造物上に形成できる。キャッピングパターン420は、不純物がドーピングされるか、またはドーピングされていないポリシリコンまたは単結晶シリコンを含むことができる。
【0051】
例示的な実施形態において、エピタキシャル層350は第3ゲート電極472を貫通することができ、チャンネル400は第4及び第5ゲート電極474、476を貫通することができる。これによって、エピタキシャル層350は第3ゲート電極472を貫通して、これを含むグラウンド選択トランジスタ(GST)のチャンネルの役割を遂行することができ、チャンネル400は第4及び第5ゲート電極474、476を貫通して、これを含むストリング選択トランジスタ(SST)のチャンネルの役割を各々遂行することができる。
【0052】
第3絶縁パターン325は前記第3方向に配置された第4及び第5ゲート電極474、476の間、及び最上層第5ゲート電極476上に形成できる。第3絶縁パターン325は、例えば、TEOS、高密度プラズマ(HDP)酸化物、またはPEOXなどのシリコン酸化物を含むことができる。
【0053】
第4乃至第6層間絶縁膜430、480、500は第3層間絶縁膜330上に形成されることができ、例えば、シリコン酸化物のような酸化物を含むことができる。これによって、これらは互いに併合されることもでき、また下に位置する第3層間絶縁膜330とも併合できる。
【0054】
一方、各第3乃至第5ゲート電極472、474、476は第2ブロッキング膜440により囲まれることができる。これによって、電荷貯蔵構造物390の外側壁またはエピタキシャル層350の側壁は第2ブロッキング膜440と接触することができる。第2ブロッキング膜440は、例えば、アルミニウム酸化物、ハフニウム酸化物、ランタン酸化物、ランタンアルミニウム酸化物、ランタンハフニウム酸化物、ハフニウムアルミニウム酸化物、チタニウム酸化物、タンタリウム酸化物、ジルコニウム酸化物などの金属酸化物を含むことができる。
【0055】
一方、前記第1方向に延在される前記複数個のセルゲート電極の各々を前記第2方向に互いに離隔させる前記第2開口内には共通ソースライン(CSL)(図示せず)及びその側壁をカバーする第2スペーサー(図示せず)が形成できる。前記共通ソースラインは金属、金属窒化物などを含むことができ、前記第2スペーサーはシリコン酸化物、シリコン窒化物などの絶縁物質を含むことができる。
【0056】
第1コンタクトプラグ492は第4及び第5層間絶縁膜430、480を貫通してキャッピングパターン420の上面に接触することができ、第2コンタクトプラグ494は第3乃至第5層間絶縁膜330、430、480、第3絶縁パターン325、第2ブロッキング膜440、及び第4及び第5ゲートバリアパターン454、456を各々貫通して第4及び第5ゲート導電パターン464、466の上面に各々接触するか、または第1乃至第5層間絶縁膜190、200、330、430、480、第2ブロッキング膜440、及び第3ゲートバリアパターン452を貫通して第3ゲート導電パターン462の上面に接触することができる。この際、第2コンタクトプラグ494は前記階段形状の各パッド上に形成できる。即ち、第2コンタクトプラグ494は上層パッドによりカバーされない各パッド部分上に形成できる。
【0057】
第3コンタクトプラグ496は、第1乃至第5層間絶縁膜190、200、330、430、480、エッチング阻止パターン184、第2絶縁パターン174、及び第1ゲートマスク142を貫通して第1金属パターン132の上面に接触することができ、第4コンタクトプラグ498は第1乃至第5層間絶縁膜190、200、330、430、480、エッチング阻止パターン184、及び第2絶縁パターン174を貫通して基板100の上面に接触することができる。
【0058】
第1乃至第4配線512、514、516、518は第6層間絶縁膜500を貫通して、それぞれ、第1乃至第4コンタクトプラグ492、494、496、498の上面に接触することができる。例示的な実施形態において、第1配線512は前記第2方向に延在されることができ、前記垂直型メモリ装置のビットラインの役割を遂行することができる。
【0059】
第1乃至第4コンタクトプラグ492、494、496、498及び第1乃至第4配線512、514、516、518は、例えば、タングステン、チタニウム、タンタリウム、銅、アルミニウムなどの金属及び/又はチタニウム窒化物、タンタリウム窒化物、タングステン窒化物などの金属窒化物を含むことができる。
【0060】
前述したように、基板100の第2及び第3領域(II、III)上に形成される第1及び第2層間絶縁膜190、200は、第1及び第2ゲート構造物152、154をカバーするので、これらによりその上面が凹凸形状を有しうる一方で、第2層間絶縁膜200上に形成される第3層間絶縁膜330は上面が平坦でありうる。一方、第1層間絶縁膜190の上面の凹凸形状は少なくとも部分的に角ばった多角形の一部形状であるが、第2層間絶縁膜200の上面はラウンド付けた凹凸形状を有することができる。
【0061】
一方、基板100の第1領域(I)上に形成されてGSLの役割を遂行する第3ゲート電極472とワードラインの役割を遂行する第4ゲート電極474との間には2つの層間絶縁膜190、200が形成されることができ、これらは互いに異なる物質を含むことができる。
【0062】
図2から
図12は、例示的な実施形態に従う垂直型メモリ装置の製造方法のステップを説明するための断面図である。
図11は、
図10のX領域に対する拡大断面図である。
【0063】
図2を参照すると、第1乃至第3領域(I、II、III)を含む基板100の第2及び第3領域(II、III)上に各々第1及び第2ゲート構造物152、154を形成することができる。
【0064】
第1及び第2ゲート構造物152、154は、基板100上にゲート絶縁膜、ポリシリコン膜、金属膜、及びゲートマスク膜を順次に積層し、これらをパターニングすることによって形成できる。これによって、第1ゲート構造物152は順次に積層された第1ゲート絶縁パターン112、第1ポリシリコンパターン122、第1金属パターン132、及び第1ゲートマスク142を含むことができ、第2ゲート構造物154は順次に積層された第2ゲート絶縁パターン114、第2ポリシリコンパターン124、第2金属パターン134、及び第2ゲートマスク144を含むことができる。
【0065】
一方、第1及び第2ゲート構造物152、154の側壁には第1及び第2ゲートスペーサー162、164が各々形成できる。第1及び第2ゲートスペーサー162、164は、第1及び第2ゲート構造物152、154をカバーするゲートスペーサー膜を基板100上に形成した後、これを異方性エッチングすることによって形成できる。第1及び第2ゲートスペーサー162、164は、例えば、シリコン酸化物のような酸化物を含むように形成されることができ、これによって第1及び第2ゲートマスク142、144に各々併合されることもできる。
【0066】
図3を参照すると、基板100上に第1及び第2ゲート構造物152、154及び第1及び第2ゲートスペーサー162、164をカバーする第1絶縁膜及びエッチング阻止膜を形成した後、これらをパターニングして、基板100の第1領域(I)上に順次に積層された第1絶縁パターン172及び第1犠牲パターン182を形成し、基板100の第2領域(II)上に順次に積層された第2絶縁パターン174及びエッチング阻止パターン184を形成することができる。
【0067】
例示的な実施形態において、第1絶縁パターン172及び第1犠牲パターン182は上部から見た時、基板100の第1領域(I)上に矩形状を有するように形成されることができ、第2絶縁パターン174及びエッチング阻止パターン184は上部から見た時、基板100の第2及び第3領域(II、III)上で第1及び第2ゲート構造物152、154、及び第1及び第2ゲートスペーサー162、164をカバーするように形成できる。但し、第1絶縁パターン172及び第1犠牲パターン182には基板100の上面を部分的に露出させる第1開口185が形成できる。例示的な実施形態において、第1開口185は前記第2方向に互いに離隔するように複数個に形成できる。
【0068】
前記第1絶縁膜は、例えば、シリコン酸化物のような酸化物を含むように形成されることができ、これによって第1及び第2ゲートマスク142、144及び/又は第1及び第2ゲートスペーサー162、164に併合されることもできる。
【0069】
図4を参照すると、基板100上に第1及び第2絶縁パターン172、174、第1犠牲パターン182、及びエッチング阻止パターン184をカバーする第1層間絶縁膜190を形成することができ、第1層間絶縁膜190上に第2層間絶縁膜200を形成することができる。
【0070】
各第1及び第2層間絶縁膜190、200はシリコン酸化物を含むように形成できる。例示的な実施形態において、第1及び第2層間絶縁膜190、200は互いに異なる物質を含むように形成できる。例えば、第1層間絶縁膜190は高密度プラズマ(HDP)酸化物を含むように形成されることができ、第2層間絶縁膜200はTEOSを含むように形成できる。
【0071】
第1層間絶縁膜190は基板100の第2及び第3領域(II、III)上に各々形成された第1及び第2ゲート構造物152、154によりその上面に凹凸が形成できる。即ち、第1層間絶縁膜190で第1及び第2ゲート構造物152、154の上部に形成された部分は、残りの部分に比べて相対的に上方に突出した形状を有することができる。
【0072】
例示的な実施形態において、第1層間絶縁膜190の上面は基板100の第2及び第3領域(II、III)上で一方向、例えば前記第1方向への断面の少なくとも一部が角ばった凹凸形状を有することができる。
【0073】
一方、第1層間絶縁膜190の上面には基板100の第1領域(I)上に形成された第1絶縁パターン172及び第1犠牲パターン182に含まれた第1開口185に対応して第1凹部196が形成できる。例示的な実施形態において、第1層間絶縁膜190の上面の第1凹部196は、例えば、前記第1方向への断面が多角形の一部形状(互いに鈍角をなして隣り合う3辺を含み)を有することができる。
【0074】
第2層間絶縁膜200の上面は第1層間絶縁膜190の上面形状に対応する形状を有することができる。これによって、第2層間絶縁膜200は基板100の第2及び第3領域(II、III)上で第1及び第2ゲート構造物152、154の上部に形成された部分が残りの部分に比べて相対的に上方に突出した形状を有することができる。例示的な実施形態において、第2層間絶縁膜200の上面は少なくとも一部が角ばった凹凸形状を有することができ、前記第3方向に第1及び第2ゲート構造物152、154とそれぞれオーバーラップされる第3及び第4部分202、204は、その上面の前記第1方向への断面が多角形の一部形状を有することができる。
【0075】
一方、第2層間絶縁膜200の上面はやはり基板100の第1領域(I)上に形成された第1絶縁パターン172及び第1犠牲パターン182に含まれた第1開口185に対応して第2凹部206を含むことができる。即ち、第2層間絶縁膜200の上面の第2凹部206は第1層間絶縁膜190の第1凹部196に前記第3方向に沿ってオーバーラップされるように形成され、これに対応して、例えば、前記第1方向への断面が多角形の一部形状(互いに鈍角をなして隣り合う3辺を含み)を有することができる。
【0076】
図5を参照すると、第2層間絶縁膜200の上面に湿式エッチング工程を遂行することによって、基板100の第1領域(I)上に形成された第2凹部206がなだらかな曲面を有することができる。
【0077】
即ち、第2層間絶縁膜200の上面のうち、前記第1方向への断面が多角形の一部の形状を有する第2凹部206は、前記湿式エッチング工程により前記第1方向への断面がラウンド付けた凹な形状に変形できる。
【0078】
一方、前記湿式エッチング工程により、基板100の第2及び第3領域(II、III)上にそれぞれ形成された第2層間絶縁膜200の第3及び第4部分202、204の上面の前記第1方向への断面もやはりラウンド付けた凸な形状に変形できる。
【0079】
図6を参照すると、第2層間絶縁膜200上に犠牲膜310及び第2絶縁膜320を交互に反復的に積層することができる。これによって、複数の犠牲膜310及び複数の第2絶縁膜320が前記第3方向に沿って交互に積層できる。
図6には、例示的に、6個の層の犠牲膜310及び6個の層の第2絶縁膜320が交互に形成されたものが図示されているが、犠牲膜310及び第2絶縁膜320の個数はこれに限定されず、各々より多いか、またはより少ない個数に形成されることもできる。
【0080】
各犠牲膜310及び第2絶縁膜320は、第2層間絶縁膜200の上面が有する凹凸形状または第2凹部206に対応して部分的に湾曲した形状を有するように形成できる。
【0081】
犠牲膜310及び第2絶縁膜320は、例えば、化学気相成長(Chemical Vapor Deposition:CVD)工程、プラズマ化学気相成長(Plasma Enhanced Chemical Vapor Deposition:PECVD)工程、原子層成長(Atomic Layer Deposition:ALD)工程などにより形成することができる。
【0082】
第2絶縁膜320は、例えば、TEOS、高密度プラズマ(HDP)酸化物、またはPEOXなどのシリコン酸化物を含むように形成されることができ、犠牲膜310は第2絶縁膜320に対してエッチング選択比を有する物質、例えば、シリコン窒化物を含むように形成できる。
【0083】
図7を参照すると、最上層に形成された第2絶縁膜320を部分的にカバーするフォトレジストパターン(図示せず)を最上層第2絶縁膜320上に形成した後、これをエッチングマスクに使用して最上層第2絶縁膜320及びその下の最上層犠牲膜310をエッチングする。これによって、最上層犠牲膜310の下に形成された第2絶縁膜320の一部が露出できる。前記フォトレジストパターンの面積を一定の割合で縮小させた後、これをエッチングマスクに使用して最上層第2絶縁膜320、最上層犠牲膜310、前記露出した第2絶縁膜320、及びその下の犠牲膜310をまたエッチングするトリミング(trimming)工程を遂行する。前記トリミング工程を反復的に遂行することによって、基板100の第1領域(I)上には順次に積層された第2犠牲パターン315及び第3絶縁パターン325で各々構成される複数個の階段を含む階段形状のモールドが形成されることができ、基板100の第2領域(II)上には第2層間絶縁膜200の上面が露出できる。
【0084】
例示的な実施形態において、前記モールドに含まれた階段は下層から上層に行くほど一定の割合で減少する面積を有することができる。また、前記モールドの最下層階段は上部から見た時、第1絶縁パターン172及び第1犠牲パターン182を含む階段より小さな面積を有することができる。
【0085】
前記モールドは、基板100の第2及び第3領域(II、III)と第1領域(I)との間の境界領域上に前記モールドの残渣が残らないように、第2層間絶縁膜200上に形成された犠牲膜310及び第2絶縁膜320をエッチングして形成されうる。
【0086】
図8を参照すると、前記モールドをカバーする第3層間絶縁膜330を第2層間絶縁膜200上に形成することができる。
【0087】
この際、第2層間絶縁膜200の上面の凹凸形状によって第3層間絶縁膜330もやはり、基板100の第2及び第3領域(II、III)上に形成された部分の上面が凹凸形状を有することができる。第3層間絶縁膜330は、例えば、TEOSのようなシリコン酸化物を含むことができ、これによって下部の第2層間絶縁膜200と併合されることもできる。
【0088】
図9を参照すると、第3層間絶縁膜330の上部に平坦化工程を遂行することができ、これによって、第3層間絶縁膜330は基板100の第1乃至第3領域(I、II、III)上で平坦な上面を有することができる。
【0089】
前記平坦化工程は、例えば、化学機械的研磨(Chemical Mechanical Polishing:CMP)工程及び/又はエッチバック工程を含むことができ、最上層第3絶縁パターン325の上面が露出するまで遂行されることができ、またはこれより高い高さまで遂行されることもできる。
【0090】
その後、第3層間絶縁膜330上に第1マスク(図示せず)を形成した後、これをエッチングマスクに使用して下に位置する第3層間絶縁膜330、第3絶縁パターン325、第2犠牲パターン315、第2層間絶縁膜200、第1層間絶縁膜190、第1犠牲パターン182、及び第1絶縁パターン172をエッチングすることによって、これらを貫通して基板100の第1領域(I)を露出させるチャンネルホール(hole)340を形成することができる。
【0091】
チャンネルホール340は、前記第1及び第2方向の各々に沿って複数個に形成されてチャンネルホールアレイ(array)を形成することができる。
【0092】
その後、選択的エピタキシャル成長(Selective Epitaxial Growth:SEG)工程を遂行して、チャンネルホール340を部分的に充たすエピタキシャル層350を形成することができる。
【0093】
例示的な実施形態において、前記選択的エピタキシャル成長(SEG)工程は、シリコンソースガス、エッチングガス、及びキャリアガスを使用して遂行されることができ、これによってエピタキシャル層350として単結晶シリコン層が形成できる。
【0094】
前記選択的エピタキシャル成長(SEG)工程で、前記シリコンソースガスとして、例えば、シラン(SiH4)ガス、ジシラン(Si2H6)ガス、ジクロロシラン(SiH2Cl2)ガスなどを使用することができ、前記エッチングガスとして、例えば、塩化水素(HCl)ガスを使用することができ、前記キャリアガスとして、例えば、水素(H2)ガスを使用することができる。
【0095】
例示的な実施形態において、エピタキシャル層350の上面の高さは第1層間絶縁膜190の底面よりは高く、第2層間絶縁膜200の上面よりは低いとしうる。
【0096】
図10及び
図11を参照すると、前記第1マスクを除去した後、チャンネルホール340の側壁、エピタキシャル層350の上面、及び第3層間絶縁膜330の上面に第1ブロッキング膜、電荷貯蔵膜、トンネル絶縁膜、及び第1スペーサー膜(図示せず)を順次に形成し、前記第1スペーサー膜を異方性エッチングしてチャンネルホール340の側壁上のみに残留する第1スペーサー(図示せず)を形成した後、前記第1スペーサーをエッチングマスクに使用して、前記トンネル絶縁膜、前記電荷貯蔵膜、及び前記第1ブロッキング膜をエッチングすることによって、それぞれ、エピタキシャル層350及びチャンネルホール340の側壁上に底面の中央部が開いたカップ形状を有するトンネル絶縁パターン380、電荷貯蔵パターン370、及び第1ブロッキングパターン360を形成することができる。この際、エピタキシャル層350の上部も部分的に共に除去できる。一方、トンネル絶縁パターン380、電荷貯蔵パターン370、及び第1ブロッキングパターン360は、共に電荷貯蔵構造物390を形成することができる。
【0097】
前記第1スペーサーを除去した後、露出したエピタキシャル層350、トンネル絶縁パターン380、及び第3層間絶縁膜330上にチャンネル膜を形成し、チャンネルホール340の残りの部分を十分に充たす充填膜を前記チャンネル膜上に形成する。
【0098】
前記チャンネル膜は不純物がドーピングされるか、またはドーピングされていないポリシリコンまたは非晶質シリコンを含むように形成することができる。前記チャンネル膜が非晶質シリコンを含むように形成される場合、以後、レーザーエピタキシャル成長(Laser Epitaxial Growth:LEG)工程または固相エピタキシー(Solid Phase Epitaxy:SPE)工程を追加的に遂行して、これを結晶質シリコンに変換させることができる。
【0099】
その後、第3層間絶縁膜330の上面が露出するまで前記充填膜及び前記チャンネル膜を平坦化することによって、各チャンネルホール340の残りの部分を充たす充填パターン410を形成することができ、前記チャンネル膜はチャンネル400に変換できる。
【0100】
これによって、各チャンネルホール340内のエピタキシャル層350上には電荷貯蔵構造物390、チャンネル400、及び充填パターン410が順次に積層できる。この際、電荷貯蔵構造物390は底面の中央部が開いたカップ形状に形成されることができ、チャンネル400はカップ形状に形成されることができ、充填パターン410はピラー(pillar)形状に形成できる。
【0101】
チャンネル400が形成されるチャンネルホール340が前記チャンネルホールアレイを形成することによって、チャンネル400もやはりこれに対応してチャンネルアレイを形成することができる。
【0102】
その後、充填パターン410、チャンネル400、及び電荷貯蔵構造物390で構成される第1構造物の上部を除去してトレンチ(図示せず)を形成し、前記トレンチを充たすキャッピングパターン420を形成することができる。
【0103】
具体的に、前記第1構造物の上部をエッチバック工程により除去して前記トレンチを形成した後、前記トレンチを充たすキャッピング膜を前記第1構造物及び第3層間絶縁膜330上に形成し、第3層間絶縁膜330の上面が露出するまで前記キャッピング膜の上部を平坦化してキャッピングパターン420を形成することができる。例示的な実施形態において、前記キャッピング膜は不純物がドーピングされるか、またはドーピングされていないポリシリコンまたは非晶質シリコンを含むように形成されることができ、前記キャッピング膜が非晶質シリコンを含むように形成される場合、これを結晶化させる工程が追加的に遂行されることもできる。
【0104】
一方、各チャンネルホール340の内部に形成される前記第1構造物、エピタキシャル層350、及びキャッピングパターン420は、第2構造物を定義することができる。
【0105】
図12を参照すると、第3層間絶縁膜330及びキャッピングパターン420上に第4層間絶縁膜430を形成する。第4層間絶縁膜430上に第2マスク(図示せず)を形成した後、これをエッチングマスクに使用して、下に位置する第4層間絶縁膜430、第3絶縁パターン325、第2犠牲パターン315、第2層間絶縁膜200、第1層間絶縁膜190、第1犠牲パターン182、及び第1絶縁パターン172を貫通する第2開口(図示せず)を形成して基板100の上面を露出させる。第4層間絶縁膜430は、例えば、シリコン酸化物のような酸化物を含むように形成されることができ、これによって、下部の第3層間絶縁膜330に併合されることもできる。
【0106】
例示的な実施形態において、前記第2開口は基板100の第1領域(I)上で前記第1方向に沿って延在されるように形成されることができ、前記第2方向に沿って複数個に形成できる。
【0107】
前記第2マスクを除去した後、前記第2開口により露出した第1及び第2犠牲パターン182、315を除去して、各層の第3絶縁パターン325の間、第2層間絶縁膜200と最下層第3絶縁パターン325の間、及び第1層間絶縁膜190と第1絶縁パターン172の間にギャップ(図示せず)を形成することができ、前記ギャップにより第1ブロッキングパターン360の外側壁の一部及びエピタキシャル層350の側壁の一部が露出できる。例示的な実施形態によれば、燐酸または硫酸を含むエッチング液を使用する湿式エッチング工程により前記第2開口により露出した第1及び第2犠牲パターン182、315を除去することができる。
【0108】
その後、露出した第1ブロッキングパターン360の外側壁、露出したエピタキシャル層350の側壁、前記ギャップの内壁、第1及び第3絶縁パターン172、325の表面、露出した基板100の上面、及び第4層間絶縁膜430の上面に第2ブロッキング膜440を形成し、第2ブロッキング膜440上にゲートバリア膜を形成した後、前記ギャップの残りの部分を十分に充たすゲート導電膜を前記ゲートバリア膜上に形成する。
【0109】
その後、前記ゲート導電膜及び前記ゲートバリア膜を部分的に除去して、前記ギャップの内部に各々ゲート導電パターン及びゲートバリアパターンを形成することができ、これらは共にセルゲート電極を形成することができる。例示的な実施形態によれば、前記ゲート導電膜及び前記ゲートバリア膜は湿式エッチング工程により部分的に除去できる。
【0110】
例示的な実施形態において、前記セルゲート電極は前記第1方向に延在されることができ、前記第2方向に沿って複数個に形成できる。即ち、前記第1方向に延在される前記複数個のセルゲート電極の各々は前記第2開口により前記第2方向に互いに離隔できる。
【0111】
前記セルゲート電極は、前記第3方向に沿って順次に形成された第3乃至第5ゲート電極472、474、476を含むことができる。この際、第3ゲート電極472は最下層に形成されることができ、第4及び第5ゲート電極474の各々、476は第3ゲート電極472上で1つまたは複数個の層に形成できる。例示的な実施形態において、第5ゲート電極476は最上層及びその下の1つの層に形成されることができ、第4ゲート電極474は第3ゲート電極472及び第5ゲート電極476の間で複数個の層に形成できる。
【0112】
その後、前記第2開口により露出した基板100の上部に不純物を注入して不純物領域(図示せず)を形成することができる。例示的な実施形態によれば、前記不純物は、燐、砒素のようなn型不純物を含むことができる。
【0113】
その後、前記第2開口により露出した基板100の上面、前記第2開口の側壁、及び第4層間絶縁膜430の上面に第2スペーサー膜(図示せず)を形成した後、前記第2スペーサー膜を異方性エッチングすることによって、前記第2開口の側壁上に第2スペーサー(図示せず)を形成することができる。これによって、基板100の上部に形成された前記不純物領域の一部が露出できる。
【0114】
以後、露出した前記不純物領域上に前記第2開口の残りの部分を充たす共通ソースライン(CSL)(図示せず)を形成することができる。例示的な実施形態によれば、前記第2開口を充たす導電膜を前記露出した不純物領域の上面、前記第2スペーサー、及び第4層間絶縁膜430上に形成した後、第4層間絶縁膜430の上面が露出するまで前記導電膜の上部を平坦化することによって、前記共通ソースライン(CSL)を形成することができる。この際、第4層間絶縁膜430の上面に形成された第2ブロッキング膜440部分も共に除去できる。前記共通ソースライン(CSL)は、前記第2開口内に形成されて下に位置する前記不純物領域の上面に接触することができる。
【0115】
図1a及び
図1bをまた参照すると、第4層間絶縁膜430、前記共通ソースライン(CSL)、前記第2スペーサー、及び第2ブロッキング膜440上に第5層間絶縁膜480を形成した後、第4及び第5層間絶縁膜430、480を貫通してキャッピングパターン420の上面に各々接触する第1コンタクトプラグ492を形成することができ、第3乃至第5層間絶縁膜330、430、480、第3絶縁パターン325、第2ブロッキング膜440、及び第4及び第5ゲートバリアパターン454、456を各々貫通して第4及び第5ゲート導電パターン464、466の上面に各々接触するか、または第1乃至第5層間絶縁膜190、200、330、430、480、第2ブロッキング膜440、及び第3ゲートバリアパターン452を貫通して第3ゲート導電パターン462の上面に接触する第2コンタクトプラグ494を形成することができる。
【0116】
また、第1乃至第5層間絶縁膜190、200、330、430、480、エッチング阻止パターン184、第2絶縁パターン174、及び第1ゲートマスク142を貫通して第1金属パターン132の上面に接触する第3コンタクトプラグ496を形成することができ、第1乃至第5層間絶縁膜190、200、330、430、480、エッチング阻止パターン184、及び第2絶縁パターン174を貫通して基板100の上面に接触する第4コンタクトプラグ498を形成することができる。
【0117】
この際、各第2コンタクトプラグ494は前記階段形状の各パッド上に形成できる。即ち、各第2コンタクトプラグ494は上層パッドによりカバーされない各パッド部分上に形成できる。
【0118】
その後、第5層間絶縁膜480、及び第1乃至第4コンタクトプラグ492、494、496、498上に第6層間絶縁膜500を形成し、これを貫通して第1乃至第4コンタクトプラグ492、494、496、498の上面にそれぞれ接触する第1乃至第4配線512、514、516、518を各々形成することによって、前記垂直型メモリ装置を完成することができる。例示的な実施形態において、第1配線512は前記第2方向に延在されることができ、前記垂直型メモリ装置のビットラインの役割を遂行することができる。
【0119】
前述したように、例示的な実施形態に従う垂直型メモリ装置の製造方法において、基板100の第2及び第3領域(II、III)上に形成される第1及び第2ゲート構造物152、154により、これらをカバーする第1及び第2層間絶縁膜190、200の上面に凹凸が発生しうるが、これを除去するための平坦化工程を直ぐ遂行せず、基板100の第1領域(I)上に形成される前記モールドをカバーするように第2層間絶縁膜200上に第3層間絶縁膜330を形成した後、これに平坦化工程を遂行することができる。
【0120】
これによって、前記セルゲート電極、即ち、第3乃至第5ゲート電極472、474、476を形成するために、前記モールドに含まれる第1及び第2犠牲パターン182、315を形成した以後に平坦化工程が遂行されるので、前記平坦化工程により基板100の第1領域(I)上に形成された膜にスクラッチなどが発生して特性が低下することを防止することができる。
【0121】
一方、基板100の第1領域(I)上に形成される第1開口185により、その上に形成される第2層間絶縁膜200の上面が有する第2凹部206は、湿式エッチング工程により角ばった凹凸形状がラウンド付けた凹凸形状に変形されるので、電場の集中による特性劣化が緩和できる。
【0122】
図13は、例示的な実施形態に従う垂直型メモリ装置を説明するための断面図である。
【0123】
この垂直型メモリ装置は、第1層間絶縁膜の上面形状を除いて、
図1a及び1bに図示された垂直型メモリ装置と実質的に同一または類似する。これによって、同一な構成要素には同一な参照符号を与えて、これに対する詳細な説明は省略する。
【0124】
図13を参照すると、第1層間絶縁膜190は基板100の第2及び第3領域(II、III)上で第1及び第2ゲート構造物152、154の上に形成された部分が残りの部分に比べて相対的に上方に突出しうる。
【0125】
但し、
図1aに図示された第1層間絶縁膜190とは異なり、
図13に図示された第1層間絶縁膜190の上面は角ばった凹凸形状の代りになだらかな曲面形状を有することができる。具体的に、前記第3方向に第1及び第2ゲート構造物152、154とそれぞれオーバーラップされる第1層間絶縁膜190の部分である第1及び第2部分192、194は、その上面の前記第1方向への断面が多角形の一部形状に対応するラウンド付けた曲線形状を有することができる。
【0126】
一方、第1開口185に対応する第1層間絶縁膜190の上面の第1凹部196もやはり前記第1方向への断面が多角形の一部形状に対応するラウンド付けた曲線形状を有することができる。
【0127】
図14は、例示的な実施形態に従う垂直型メモリ装置の製造方法を説明するための断面図である。
【0128】
この垂直型メモリ装置の製造方法は、
図2から
図12及び
図1を参照して説明した工程と実質的に同一または類似する工程を含むので、これらに対する詳細な説明は省略する。
【0129】
図14を参照すると、
図2から
図4を参照にして説明した工程と実質的に同一または類似する工程を遂行することができる。
【0130】
但し、第1層間絶縁膜190上に第2層間絶縁膜200を形成する前に、第1層間絶縁膜190の上面に追加的にエッチング工程を遂行することによって、角ばった凹凸形状をラウンド付けた形状に変更することができる。
【0131】
例示的な実施形態において、前記エッチング工程は湿式エッチング工程を含むことができる。
【0132】
その後、
図5から
図12、
図1a、及び1bを参照して説明した工程と実質的に同一または類似する工程を遂行することによって、半導体装置を完成することができる。
【0133】
図15は、例示的な実施形態に従う垂直型メモリ装置を説明するための断面図である。
【0134】
この垂直型メモリ装置は、第1開口、及び第1及び第2凹部の位置を除いて、
図1a及び1bに図示された垂直型メモリ装置と実質的に同一または類似している。これによって、同一な構成要素には同一な参照符号を与えて、これに対する詳細な説明は省略する。
【0135】
図15を参照すると、第3ゲート電極472及びその下部の第1絶縁パターン172を貫通して基板100の上面を部分的に露出させる第1開口185が
図1aに図示された第1開口185に比べて第1領域(I)の縁部から中央部にもっと隣接して形成できる。
【0136】
これによって、第1開口185に対応して第1及び第2層間絶縁膜190、200にそれぞれ形成される第1及び第2凹部196、206もやはり第1領域(I)の中央部にもっと隣接するように形成されることができ、第2コンタクトプラグ494が接触する各パッドは平坦な上面を有することができる。
【0137】
図16は、例示的な実施形態に従う垂直型メモリ装置を説明するための断面図である。この垂直型メモリ装置は、エピタキシャル層、チャンネル、及び電荷貯蔵構造物を除いて、
図1a及び1bに図示された垂直型メモリ装置と実質的に同一または類似している。これによって、同一な構成要素には同一な参照符号を与えて、これに対する詳細な説明は省略する。
【0138】
図16を参照すると、この垂直型メモリ装置は、
図1a及び1bに図示されたエピタキシャル層350が形成されず、これによって、チャンネル400は基板100の上面に接触するカップ形状に形成されることができ、電荷貯蔵構造物390は基板100の上面に接触しながらチャンネル400の外側壁を囲む底面の中央部が開いたカップ形状に形成できる。
【0139】
前述したように、本発明の好ましい実施形態を参照して説明したが、該当技術分野で通常の知識を有する者であれば、特許請求範囲に記載された本発明の思想及び領域から逸脱しない範囲内で本発明を多様に修正及び変更させることができることを理解することができる。
【符号の説明】
【0140】
100 基板
152、154 ゲート構造物
182 第1犠牲パターン
190 第1層間絶縁膜
196 第1層間絶縁膜の凹部
200 第2層間絶縁膜
206 第2層間絶縁膜の凹部
315 第2犠牲パターン
330 第3層間絶縁膜
400 チャンネル
472、474、476 ゲート電極
I セル領域
II、III 周辺回路領域