(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-19
(45)【発行日】2023-09-27
(54)【発明の名称】オンライン文書共有方法、装置、電子機器及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/10 20230101AFI20230920BHJP
【FI】
G06Q10/10
(21)【出願番号】P 2021521373
(86)(22)【出願日】2019-12-18
(86)【国際出願番号】 CN2019126344
(87)【国際公開番号】W WO2020135186
(87)【国際公開日】2020-07-02
【審査請求日】2021-04-19
(31)【優先権主張番号】201811582795.6
(32)【優先日】2018-12-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521134411
【氏名又は名称】天津字▲節▼跳▲動▼科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】Tianjin Bytedance Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】9-3-401, No. 39 Hi-tech Six Road, Binhai Keji Park, Binhai High-tech Zone, Tianjin, 300000, China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】▲陳▼ 学家
【審査官】貝塚 涼
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-227745(JP,A)
【文献】特開2018-036688(JP,A)
【文献】特開2009-086871(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0373516(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第106998329(CN,A)
【文献】特開2013-088878(JP,A)
【文献】特表2011-526386(JP,A)
【文献】特開2014-053038(JP,A)
【文献】特開2016-071642(JP,A)
【文献】特開2018-005592(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第103780695(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0006162(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0172330(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器のプロセッサにより、現在のログインユーザからの、オンライン文書を共有する要求に応じて、第1候補会議イベントが与えられる共有インターフェースを供給するステップと、
前記プロセッサにより、前記現在のログインユーザによって前記第1候補会議イベントから選定されたターゲット会議イベントを取得し、前記現在のログインユーザによって前記ターゲット会議イベントについて前記オンライン文書に対して設定された操作権限を取得するステップと、
前記プロセッサにより、前記ターゲット会議イベントに参加した参加者アカウントを取得し、前記操作権限に基づいて、参加者アカウントに対応する参加者の、前記オンライン文書に対する操作権限を設定するステップと、
前記プロセッサにより、プロンプト情報を前記参加者アカウントに対応する参加者へ送信することにより、前記参加者が前記プロンプト情報に基づいて前記オンライン文書へアクセスするようにするステップであり、
前記プロンプト情報は、前記オンライン文書のアクセスアドレス、および、前記参加者の前記オンライン文書に対する操作権限を含んでいる、
ステップと、を
含み、
前記現在のログインユーザによって前記ターゲット会議イベントについて前記オンライン文書に対して設定された前記操作権限は、前記参加者アカウントに対応する前記参加者の前記オンライン文書に対する前記操作権限と同一である、
ことを特徴とする、オンライン文書共有方法。
【請求項2】
前記現在のログインユーザからの、オンライン文書を共有する要求に応じて、第1候補会議イベントが与えられる共有インターフェースを供給する前記ステップは、
前記プロセッサにより、前記現在のログインユーザの、前記オンライン文書の所在するページ上の共有ウィジェットに対するトリガ操作を受け取るステップと、
前記プロセッサにより、前記トリガ操作に応じて前記共有インターフェースを供給するステップと、を含む、
ことを特徴とする、請求項1に記載のオンライン文書共有方法。
【請求項3】
前記共有インターフェースを供給する前に、
前記プロセッサにより、前記現在のログインユーザのカレンダーに記録された会議イベントを取得するステップと、
前記プロセッサにより、カレンダーに記録された会議イベントに基づいて、前記第1候補会議イベントを特定するステップと、を更に含む、
ことを特徴とする、請求項1又は2に記載のオンライン文書共有方法。
【請求項4】
前記共有インターフェース上でサーチ入力ボックスが更に与えられ、
前記現在のログインユーザによって前記第1候補会議イベントから選定されたターゲット会議イベントを取得するステップは、
前記プロセッサにより、前記現在のログインユーザによって前記サーチ入力ボックスに入力された、前記ターゲット会議イベントに関連するキーワードを受信するステップと、
前記プロセッサにより、前記キーワードにマッチングする第2候補会議イベントを前記第1候補会議イベントから取得するステップと、
前記プロセッサにより、前記現在のログインユーザによって前記第2候補会議イベントから選定された前記ターゲット会議イベントを取得するステップと、を含む、
ことを特徴とする、請求項1乃至3の何れか一項に記載のオンライン文書共有方法。
【請求項5】
前記共有インターフェース上で音声入力インターフェースが更に与えられ、
前記現在のログインユーザによって前記第1候補会議イベントから選定されたターゲット会議イベントを取得するステップは、
前記プロセッサにより、前記現在のログインユーザによって前記音声入力インターフェースを介して入力された、前記ターゲット会議イベントに関するコンテンツを含む音声情報を取得するステップと、
前記プロセッサにより、前記第1候補会議イベントの会議情報と前記音声情報とに基づいて、前記音声情報にマッチングする第2候補会議イベントを特定するステップと、
前記プロセッサにより、前記現在のログインユーザによって前記第2候補会議イベントから選定された前記ターゲット会議イベントを取得するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載のオンライン文書共有方法。
【請求項6】
現在のログインユーザからの、オンライン文書を共有する要求に応じて、第1候補会議イベントが与えられる共有インターフェースを供給する、供給モジュールと、
前記現在のログインユーザによって前記第1候補会議イベントから選定されたターゲット会議イベントを取得し、前記現在のログインユーザによって前記ターゲット会議イベントについて前記オンライン文書に対して設定された操作権限を取得する、第1取得モジュールと、
前記ターゲット会議イベントに参加した参加者アカウントを取得し、前記操作権限に基づいて、参加者アカウントに対応する参加者の、前記オンライン文書に対する操作権限を設定する、第2取得モジュールと、
プロンプト情報を前記参加者アカウントに対応する参加者へ送信することにより、前記参加者が前記プロンプト情報に基づいて前記オンライン文書へアクセスするようにする、送信モジュールと、を備え、
前記プロンプト情報は、前記オンライン文書のアクセスアドレス、および、前記参加者の前記オンライン文書に対する操作権限を含んで
おり、
前記現在のログインユーザによって前記ターゲット会議イベントについて前記オンライン文書に対して設定された前記操作権限は、前記参加者アカウントに対応する前記参加者の前記オンライン文書に対する前記操作権限と同一である、
ことを特徴とする、オンライン文書共有装置。
【請求項7】
前記供給モジュールは、
前記現在のログインユーザの、前記オンライン文書の所在するページ上の共有ウィジェットに対するトリガ操作を受け取り、
前記トリガ操作に応じて前記共有インターフェースを供給する、
ことを特徴とする、請求項6に記載のオンライン文書共有装置。
【請求項8】
前記現在のログインユーザのカレンダーに記録された会議イベントを取得する、第3取得モジュールと、
カレンダーに記録された会議イベントに基づいて、前記第1候補会議イベントを特定する、特定モジュールと、を更に備える、
ことを特徴とする、請求項6又は7に記載のオンライン文書共有装置。
【請求項9】
前記共有インターフェース上でサーチ入力ボックスが更に与えられ、
第1取得モジュールは、
前記現在のログインユーザによって前記サーチ入力ボックスに入力された、前記ターゲット会議イベントに関連するキーワードを受信し、
前記キーワードにマッチングする第2候補会議イベントを前記第1候補会議イベントから取得し、
前記現在のログインユーザによって前記第2候補会議イベントから選定された前記ターゲット会議イベントを取得する、
ことを特徴とする、請求項6乃至8の何れか一項に記載のオンライン文書共有装置。
【請求項10】
前記共有インターフェース上で音声入力インターフェースが更に与えられ、
前記第1取得モジュールは、
前記現在のログインユーザによって前記音声入力インターフェースを介して入力された、前記ターゲット会議イベントに関するコンテンツを含む音声情報を取得し、
前記第1候補会議イベントの会議情報と前記音声情報とに基づいて、前記音声情報にマッチングする第2候補会議イベントを特定し、
前記現在のログインユーザによって前記第2候補会議イベントから選定された前記ターゲット会議イベントを取得する、
ことを特徴とする、請求項6乃至9の何れか一項に記載のオンライン文書共有装置。
【請求項11】
電子機器であって、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに通信可能に接続されるメモリと、を備え、
前記メモリには、前記少なくとも1つのプロセッサで実行され得る命令が記憶され、
前記命令は、上記請求項1乃至5の何れか一項に記載のオンライン文書共有方法を実行するために用いられる、
ことを特徴とする、電子機器。
【請求項12】
非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、
前記非一時的なコンピュータ可読記憶媒体には、コンピュータ命令が格納されており、
前記コンピュータ命令に従って、請求項1乃至5の何れか一項に記載のオンライン文書共有方法を、コンピュータに実行させる、
ことを特徴とする、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンピュータ技術分野に関し、特にオンライン文書共有方法、装置、電子機器、及び記憶媒体に関する。
(関連出願の相互引用)
本出願は、天津字節跳動科技有限公司によって2018年12月24日に提出された、発明の名称が「オンライン文書共有方法、装置、電子機器及び記憶媒体」であり、中国特許出願番号が「201811582795.6」である中国特許出願について優先権を主張する。
【背景技術】
【0002】
インターネット技術の発展に伴い、インターネットに搭載されるアプリケーションは、ますます豊富になってきている。その中で、オンライン文書は、インターネットアプリケーションの重要な形式の1つである。オンライン文書は、伝統的なデスクトップテキスト処理アプリケーションの、インターネットアプリケーションにおける伸張である。オンライン文書技術は、処理ソフトウェアに対するユーザの依存を徐々に解消している。
【0003】
現在、オンライン文書に関しては、ユーザが、オンライン文書を他のユーザと共有し、オンライン文書に対する操作権限を他のユーザへ設定することが可能である。
【0004】
関連技術では、オンライン文書を共有する過程において、ユーザが、オンライン文書をインスタント通信ソフトウェアにおける単一のユーザ又はあるグループへ共有することが可能である。関連技術に供される共有次元が、ユーザ又はグループ対象のみの共有をサポートするので、この種の共有方式の柔軟度は、低かった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、オンライン文書の共有次元を拡張することが可能であり、ユーザが会議イベント次元に基づいてオンライン文書の操作権限を設定して、会議イベントの参加者へオンライン文書を共有するような、オンライン文書共有方法、装置、電子機器、及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1態様の実施例は、オンライン文書共有方法を提供する。前記オンライン文書共有方法は、現在のログインユーザからの、オンライン文書を共有する要求に応じて、第1候補会議イベントが与えられる共有インターフェースを供給するステップと、前記現在のログインユーザによって前記第1候補会議イベントから選定されたターゲット会議イベントを取得し、前記現在のログインユーザによって前記ターゲット会議イベントについて前記オンライン文書に対して設定された操作権限を取得するステップと、前記ターゲット会議イベントに参加した参加者アカウントを取得し、前記操作権限に基づいて、参加者アカウントに対応する参加者の、前記オンライン文書に対する操作権限を設定するステップと、プロンプト情報を前記参加者アカウントに対応する参加者へ送信することにより、前記参加者が前記プロンプト情報に基づいて前記オンライン文書へアクセスするようにするステップと、を含む。
【0007】
本発明の一実施例においては、前記現在のログインユーザからの、オンライン文書を共有する要求に応じて、共有インターフェースを供給するステップは、前記現在のログインユーザの、前記オンライン文書の所在するページ上の共有ウィジェットに対するトリガ操作を受け取るステップと、前記トリガ操作に応じて前記共有インターフェースを供給するステップと、を含む。
【0008】
本発明の一実施例においては、前記共有インターフェースを供給する前に、前記現在のログインユーザのカレンダーに記録された会議イベントを取得するステップと、カレンダーに記録された会議イベントに基づいて、前記第1候補会議イベントを特定するステップと、を更に含む。
【0009】
本発明の一実施例においては、前記共有インターフェース上でサーチ入力ボックスが更に与えられ、前記現在のログインユーザによって前記第1候補会議イベントから選定されたターゲット会議イベントを取得するステップは、前記現在のログインユーザによって前記サーチ入力ボックスに入力された、前記ターゲット会議イベントに関連するキーワードを受信するステップと、前記キーワードにマッチングする第2候補会議イベントを前記第1候補会議イベントから取得するステップと、前記現在のログインユーザによって前記第2候補会議イベントから選定された前記ターゲット会議イベントを取得するステップと、を含む。
【0010】
本発明の一実施例においては、前記共有インターフェース上で音声入力インターフェースが更に与えられ、前記現在のログインユーザによって前記第1候補会議イベントから選定されたターゲット会議イベントを取得するステップは、前記現在のログインユーザによって前記音声入力インターフェースを介して入力された、前記ターゲット会議イベントに関するコンテンツを含む音声情報を取得するステップと、前記第1候補会議イベントの会議情報と前記音声情報とに基づいて、前記音声情報にマッチングする第2候補会議イベントを特定するステップと、前記現在のログインユーザによって前記第2候補会議イベントから選定された前記ターゲット会議イベントを取得するステップと、を含む。
【0011】
本発明の実施例のオンライン文書共有方法では、現在のログインユーザからの、オンライン文書を共有する要求に応じて、候補会議イベントを含む共有インターフェースを供給し、現在のログインユーザによって第1候補会議イベントから選定されたターゲット会議イベントを取得し、現在のログインユーザによってターゲット会議イベントについてオンライン文書に対して設定された操作権限を取得し、その後、ターゲット会議イベントに参加した参加者アカウントを取得し、操作権限に基づいて、参加者アカウントに対応する参加者のオンライン文書に対する操作権限を設定し、プロンプト情報を参加者へ送信することにより、参加者がプロンプト情報に基づいてオンライン文書へアクセス可能であるようにする。これにより、オンライン文書の共有次元が拡張され、ユーザが会議イベント次元に基づいてオンライン文書の操作権限を設定し、会議イベントの参加者へオンライン文書を共有することができる。
【0012】
上記目的を果たすべく、本発明の第2態様の実施例は、オンライン文書共有装置を提供する。前記オンライン文書共有装置は、現在のログインユーザからの、オンライン文書を共有する要求に応じて、第1候補会議イベントが与えられる共有インターフェースを供給するための供給モジュールと、前記現在のログインユーザによって前記第1候補会議イベントから選定されたターゲット会議イベントを取得し、前記現在のログインユーザによって前記ターゲット会議イベントについて前記オンライン文書に対して設定された操作権限を取得するための第1取得モジュールと、前記ターゲット会議イベントに参加した参加者アカウントを取得し、前記操作権限に基づいて、参加者アカウントに対応する参加者の、前記オンライン文書に対する操作権限を設定するための第2取得モジュールと、プロンプト情報を前記参加者アカウントに対応する参加者へを送信することにより、前記参加者が前記プロンプト情報に基づいて前記オンライン文書へアクセスするようにするための送信モジュールと、を備える。
【0013】
本発明の一実施例においては、前記供給モジュールは、前記現在のログインユーザの、前記オンライン文書の所在するページ上の共有ウィジェットに対するトリガ操作を受け取り、前記トリガ操作に応じて前記共有インターフェースを供給する。
【0014】
本発明の一実施例においては、前記現在のログインユーザのカレンダーに記録された会議イベントを取得するための第3取得モジュールと、カレンダーに記録された会議イベントに基づいて、前記第1候補会議イベントを特定するための特定モジュールと、を更に備える。
【0015】
本発明の一実施例においては、前記共有インターフェース上でサーチ入力ボックスが更に与えられ、第1取得モジュールは、前記現在のログインユーザによって前記サーチ入力ボックスに入力された、前記ターゲット会議イベントに関連するキーワードを受信し、前記キーワードにマッチングする第2候補会議イベントを前記第1候補会議イベントから取得し、前記現在のログインユーザによって前記第2候補会議イベントから選定された前記ターゲット会議イベントを取得する。
【0016】
本発明の一実施例においては、前記共有インターフェース上で音声入力インターフェースが更に与えられ、前記第1取得モジュールは、前記現在のログインユーザによって前記音声入力インターフェースを介して入力された、前記ターゲット会議イベントに関するコンテンツを含む音声情報を取得し、前記第1候補会議イベントの会議情報と前記音声情報とに基づいて、前記音声情報にマッチングする第2候補会議イベントを特定し、前記現在のログインユーザによって前記第2候補会議イベントから選定された前記ターゲット会議イベントを取得する。
【0017】
本発明の実施例のオンライン文書共有装置では、現在のログインユーザからの、オンライン文書を共有する要求に応じて、候補会議イベントを含む共有インターフェースを供給し、現在のログインユーザによって第1候補会議イベントから選定されたターゲット会議イベントを取得し、現在のログインユーザによってターゲット会議イベントについてオンライン文書に対して設定された操作権限を取得し、その後、ターゲット会議イベントに参加した参加者アカウントを取得し、操作権限に基づいて、参加者アカウントに対応する参加者のオンライン文書に対する操作権限を設定し、プロンプト情報を参加者へ送信することにより、参加者がプロンプト情報に基づいてオンライン文書へアクセス可能であるようにする。これにより、オンライン文書の共有次元が拡張され、ユーザが会議イベント次元に基づいてオンライン文書の操作権限を設定し、会議イベントの参加者へオンライン文書を共有することができる。
【0018】
上記目的を果たすべく、本発明の第3態様の実施例は、電子機器を提供する。前記電子機器は、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサで運転され得るコンピュータプログラムとを含み、前記プロセッサは、前記プログラムを実行することにより、現在のログインユーザからの、オンライン文書を共有する要求に応じて、第1候補会議イベントが与えられる共有インターフェースを供給するステップと、前記現在のログインユーザによって前記第1候補会議イベントから選定されたターゲット会議イベントを取得し、前記現在のログインユーザによって前記ターゲット会議イベントについて前記オンライン文書に対して設定された操作権限を取得するステップと、前記ターゲット会議イベントに参加した参加者アカウントを取得し、前記操作権限に基づいて、参加者アカウントに対応する参加者の、前記オンライン文書に対する操作権限を設定するステップと、プロンプト情報を前記参加者アカウントに対応する参加者へ送信することにより、前記参加者が前記プロンプト情報に基づいて前記オンライン文書へアクセスするようにするステップと、を実施させる。
【0019】
上記目的を果たすべく、本発明の第4態様の実施例は、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体を提供する。前記非一時的なコンピュータ可読記憶媒体には、コンピュータプログラムが格納されており、当該プログラムがプロセッサによって実行されることにより、現在のログインユーザからの、オンライン文書を共有する要求に応じて、第1候補会議イベントが与えられる共有インターフェースを供給するステップと、前記現在のログインユーザによって前記第1候補会議イベントから選定されたターゲット会議イベントを取得し、前記現在のログインユーザによって前記ターゲット会議イベントについて前記オンライン文書に対して設定された操作権限を取得するステップと、前記ターゲット会議イベントに参加した参加者アカウントを取得し、前記操作権限に基づいて、参加者アカウントに対応する参加者の、前記オンライン文書に対する操作権限を設定するステップと、プロンプト情報を前記参加者アカウントに対応する参加者へ送信することにより、前記参加者が前記プロンプト情報に基づいて前記オンライン文書へアクセスするようにするステップと、を実施させる。
【0020】
本発明で付加される態様及びメリットは、一部が以下の記述において与えられ、もう一部が以下の記述から明らかになり、或いは、本発明の実践によって知覚される。
【図面の簡単な説明】
【0021】
本発明の上述し、かつ/あるいは、付加する態様及びメリットは、図面を組み合わせて実施例に対してなされた以下の記述から、より明らかになって理解されやすくなるだろう。
【
図1】本発明の実施例に係るオンライン文書共有方法のフローチャートである。
【
図2】現在のログインユーザによって第1候補会議イベントから選定されたターゲット会議イベントを取得する細分化フローチャートである。
【
図3】現在のログインユーザによって第1候補会議イベントから選定されたターゲット会議イベントを取得する細分化フローチャートである。
【
図4】本発明の実施例に係る別のオンライン文書共有方法のフローチャートである。
【
図5】本発明の実施例に係るオンライン文書共有装置の構造模式図である。
【
図6】本発明の実施例に係る別のオンライン文書共有装置の構造模式図である。
【
図7】本発明の実施例に係るオンライン文書共有方法を実行する電子機器の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下で詳細に記述される本発明の実施例、実施の例示は、図面に示されており、ただし、常に同じ若しくは類似する符号は、同じ若しくは類似する素子や、同じ若しくは類似する機能を有する素子を示す。以下に図面を参照して記述される実施例は、例示であり、本発明を解釈するためのものであり、本発明に対する限定としては理解され得ない。
【0023】
以下では、図面を参照しながら本発明の実施例のオンライン文書共有方法、装置、電子機器、及び記憶媒体を記述する。
【0024】
オンライン文書を共有する過程においては、関連技術に供される共有次元がユーザアカウント又はグループ対象による共有のみをサポートするため、共有次元に限度がある。幾つかの場面において、例えば、インスタント通信ソフトウェアは、会議スケジュール機能を有する。会議主催者が参加者を誘って1つの会議に参加させた後で、インスタント通信ソフトウェアには、1つの会議イベントが記録され、例えば、参加者のカレンダーアプリケーションに1つの会議イベントが生成される。その際、1人の参加者が1つのオンライン文書を会議に参加した人員と共有する必要がある場合に、当該ユーザは、まず、カレンダーにおける会議イベントの会議情報に基づいて、対応する参加者を特定し、その後、当該オンライン文書をシェアするときに、対応する参加者を選択し、参加者へオンライン文書の操作権限を設定する必要がある。これによって分かるように、ユーザが会議参加者へオンライン文書をシェアする過程は複雑であり、ユーザ操作が多くて、特に参加者が多い場合には、ユーザが会議者へオンライン文書をシェアするユーザ体験が悪い。
【0025】
そこで、本発明は、オンライン文書共有方法を提供する。当該オンライン文書共有方法は、オンライン文書のシェア次元を拡張する。こうして、ユーザは、会議イベント次元に基づいて共有を行い、会議イベントのオンライン文書に対する操作権限を設定可能であるため、ユーザが、会議イベント次元に基づいて参加者へオンライン文書を共有することが、便利になる。
【0026】
図1は、本発明の実施例に係るオンライン文書共有方法のフローチャートである。
【0027】
図1に示すように、当該オンライン文書共有方法は、以下のステップを含む。
ステップ101では、現在のログインユーザからの、オンライン文書を共有する要求に応じて、共有インターフェースを供給する。
【0028】
ただし、共有インターフェース上で第1候補会議イベントが与えられる。
【0029】
その中で、本発明の実施例のオンライン文書共有方法が、オンライン文書共有装置によって実行され、当該オンライン文書共有装置が、インスタント通信機能を有するソフトウェアに設置可能であり、又、はオンライン文書機能のみを有するソフトウェアに設置可能であることが、理解されるべきである。
【0030】
ただし、本発明の実施例では、オンライン文書共有装置がインスタント通信機能を有するソフトウェアに設置されることを例として記述する。
【0031】
ただし、説明すべきことは、当該ソフトウェアが電子機器に存在することであり、電子機器は、各種のオペレーティングシステムを有するパソコン、タブレットPC、携帯電話、等を含んでもよいが、それらに限定されない。
【0032】
ただし、説明すべきことは、異なるアプリケーション場面において、現在のログインユーザからの、オンライン文書を共有する要求に応じて、共有インターフェースを供給することであり、複数種の方式があり得る。以下では、例を挙げて説明する。
【0033】
一例示として、オンライン文書の所在するページ上に共有ウィジェットを設置してもよい。現在のログインユーザの、オンライン文書の所在するページ上の共有ウィジェットに対するトリガ操作を受け取ると、トリガ操作に応じて、共有インターフェースを供給する。
【0034】
別の例示として、現在のログインユーザが、オンライン文書の所在するページにおいて共有要求に対応する所定の操作を実行し、ユーザが所定の操作を実行したとモニタリングされた場合に、現在オンライン文書に対するユーザのシェア要求を受信したと特定し、シェア要求に応じて、共有インターフェースを供給する。
【0035】
ただし、所定の操作は、オンライン文書の所在するページをダブルクリックし、オンライン文書のタイトルを長押しする、等の操作を含んでもよいが、それらに限定されない。実際のアプリケーションでは、アプリケーションの需要に応じて、共有要求に対応する所定の操作を設定してもよく、当該実施例では、これについて限定しない。
【0036】
別の例示として、オンライン文書の所在するページ上で音声入力インターフェースを供給し、音声入力インターフェースを介してユーザ入力の音声情報を取得し、ユーザから入力された音声情報が共有要求に対応する音声命令にマッチングしたと特定したときに、共有インターフェースを供給する。
【0037】
つまり、現在のログインユーザは、音声方式によって共有オンライン文書の要求を起動してもよい。
【0038】
ただし、共有インターフェースに連絡人及びグループ、等のオプションも供給されていることは、理解されるべきである。
【0039】
ただし、上記オンライン文書は、オンラインword文書、オンラインExcel文書、及びPowerPoint文書を含んでもよいが、それらに限定されず、当該実施例では、これについて限定しない。
【0040】
ステップ102では、現在のログインユーザによって第1候補会議イベントから選定されたターゲット会議イベントを取得し、現在のログインユーザによってターゲット会議イベントについてオンライン文書に対して設定された操作権限を取得する。
【0041】
ただし、操作権限は、編集権限、閲覧権限、及び評価権限、等を含んでもよいが、それらに限定されない。
【0042】
一例示的な実施形態として、ユーザがオンライン文書に対する操作権限を会議イベントへ便利に設定できるように、各会議イベントオプションに会議名称及び権限オプションを設定してもよい。ユーザは、会議名称によってターゲット会議イベントを選択してもよい。ユーザは、ターゲット会議イベントを選定した後で、ターゲット会議イベントの所在するオプション上の権限ウィジェットを介して、ターゲット会議イベントのオンライン文書に対する操作権限を直接設定してもよい。
【0043】
ただし、説明すべきことは、異なるアプリケーション場面に、現在のログインユーザによって第1候補会議イベントから選定されたターゲット会議イベントを取得する方式であり、複数種あり、例を挙げて以下のように説明する。
【0044】
(第1種の例示)
本例示において、共有インターフェース上でサーチ入力ボックスが更に与えられ、
図2に示すように、上記現在のログインユーザによって第1候補会議イベントから選定されたターゲット会議イベントを取得するステップは、ステップ201とステップ202とを含んでもよい。
【0045】
ステップ201では、現在のログインユーザによってサーチ入力ボックスに入力された、ターゲット会議イベントに関連するキーワードを受信する。
【0046】
一例示的な実施形態として、現在のログインユーザは、ターゲット会議イベントに対応する会議名称、会議場所又は会議時間等のキーワードをサーチ入力ボックスにおいて提供してもよい。
【0047】
ステップ202では、キーワードにマッチングする第2候補会議イベントを第1候補会議イベントから取得する。
【0048】
詳細に言えば、現在のログインユーザから入力されたキーワードを取得した後で、キーワードを第1候補会議イベントに対応する会議情報と照合し、照合結果に基づいて、キーワードに対応する第2候補会議イベントを特定してもよい。
【0049】
ただし、第1候補会議イベントの数は、1つ又は複数である。
【0050】
ただし、会議情報は、会議名称、会議時間、会議場所、及び参加者情報、等を含んでもよいが、それらに限定されない。
【0051】
例えば、現在のログインユーザによってサーチ入力ボックスに入力された会議時間は、時間Aであり、時間Aに対応する候補会議イベントは、予め保存された候補会議イベントと会議情報との対応関係から特定されてもよい。その際、選別された候補会議イベントは、共有インターフェース上に表示され、ユーザは、選別された候補会議イベントからターゲット会議イベントを選択することができる。
【0052】
ステップ203では、現在のログインユーザによって第2候補会議イベントから選定されたターゲット会議イベントを取得する。
【0053】
本例示において、共有インターフェース上でサーチ入力ボックスが供給されることにより、現在のログインユーザは、ターゲット会議イベントに対応するキーワードに基づいて複数の候補会議イベントからターゲット会議イベントを迅速に特定する。こうして、ユーザが複数の候補会議イベントからターゲット会議イベントを選別することが、便利になる。
【0054】
(第2種の例示)
本例示において、共有インターフェース上で音声入力インターフェースが更に与えられ、
図3に示すように、現在のログインユーザによって第1候補会議イベントから選定されたターゲット会議イベントを取得するステップは、以下のステップを含んでもよい。
【0055】
ステップ301では、現在のログインユーザによって音声入力インターフェースを介して入力された音声情報を取得する。
【0056】
ただし、音声情報は、ターゲット会議イベントに関するコンテンツを含む。
【0057】
ただし、ターゲット会議イベントに関するコンテンツは、ターゲット会議イベントの会議名称、会議時間、及び会議場所、等を含んでもよいが、それらに限定されず、当該実施では、これについて限定しない。
【0058】
ステップ302では、第1候補会議イベントの会議情報と音声情報とに基づいて、音声情報にマッチングする第2候補会議イベントを特定する。
【0059】
ステップ303では、現在のログインユーザによって第2候補会議イベントから選定されたターゲット会議イベントを取得する。
【0060】
本例示において、ユーザによるターゲット会議イベントの選択へ音声方式が供給され、ユーザが音声方式でターゲット会議イベントを選別することが、便利になる。
【0061】
ステップ103では、ターゲット会議イベントに参加した参加者アカウントを取得し、操作権限に基づいて、参加者アカウントに対応する参加者のオンライン文書に対する操作権限を設定する。
【0062】
具体的に、現在のログインユーザがターゲット会議イベントについてオンライン文書に対して操作権限を設定した後で、予め保存された会議イベントと参加者アカウントとの間の対応関係に基づいて、ターゲット会議イベントに対応する参加者アカウントを特定し、現在のログインユーザによってターゲット会議イベントについて設定された操作権限に基づいて、参加者アカウントに対応する参加者のオンライン文書に対する操作権限を設定する。
【0063】
ただし、説明すべきことは、ターゲット会議イベントのオンライン文書に対する操作権限と、当該ターゲット会議イベントに参加した参加者の、オンライン文書に対する操作権限とが同じであることである。
【0064】
ただし、参加者アカウントは、グループ識別子及び/又は参加者個人識別子を含んでもよい。
【0065】
ステップ104では、参加者アカウントに対応する参加者へプロンプト情報を送信することにより、参加者が、プロンプト情報に基づいてオンライン文書へアクセスするようにする。
【0066】
ただし、プロンプト情報は、オンライン文書のアクセスアドレスと参加者のオンライン文書に対する操作権限とを含んでもよい。これにより、参加者は、プロンプト情報に基づいてオンライン文書に対する自分の操作権限を把握することができる。
【0067】
本発明の実施例のオンライン文書共有方法では、現在のログインユーザからの、オンライン文書を共有する要求に応じて、候補会議イベントを含む共有インターフェースを供給し、現在のログインユーザによって第1候補会議イベントから選定されたターゲット会議イベントを取得し、現在のログインユーザによってターゲット会議イベントについてオンライン文書に対して設定された操作権限を取得し、その後、ターゲット会議イベントに参加した参加者アカウントを取得し、操作権限に基づいて、参加者アカウントに対応する参加者のオンライン文書に対する操作権限を設定し、プロンプト情報を参加者へ送信することにより、参加者がプロンプト情報に基づいてオンライン文書へアクセス可能であるようにする。これにより、オンライン文書の共有次元が拡張され、ユーザが、会議イベント次元に基づいてオンライン文書の操作権限を設定し、会議イベントの参加者へオンライン文書を共有することができる。
【0068】
ただし、説明すべきことは、候補会議イベントを正確にユーザへ供給することができることであり、一例示的な実施形態として、共有インターフェースを供給する前に、現在のログインユーザに対応するカレンダーに記録された会議イベントに基づいて、共有インターフェースでディスプレイされた候補会議イベントを特定してもよい。
【0069】
図4は、本発明の実施例に係る別のオンライン文書共有方法のフローチャートである。
【0070】
図4に示すように、当該オンライン文書共有方法は、以下のステップを含む。
【0071】
ステップ401では、現在のログインユーザからの、オンライン文書を共有する要求を受信し、現在のログインユーザのカレンダーに記録された会議イベントを取得する。
【0072】
ステップ402では、カレンダーに記録された会議イベントに基づいて、第1候補会議イベントを特定する。
【0073】
ステップ403では、共有インターフェースを供給する。ただし、共有インターフェース上で第1候補会議イベントが与えられる。
【0074】
ステップ404では、現在のログインユーザによって第1候補会議イベントから選定されたターゲット会議イベントを取得し、現在のログインユーザによってターゲット会議イベントについてオンライン文書に対して設定された操作権限を取得する。
【0075】
ステップ405では、ターゲット会議イベントに参加した参加者アカウントを取得し、操作権限に基づいて、参加者アカウントに対応する参加者のオンライン文書に対する操作権限を設定する。
【0076】
ステップ406では、参加者アカウントに対応する参加者へプロンプト情報を送信することにより、参加者がプロンプト情報に基づいてオンライン文書へアクセスするようにする。
【0077】
本発明の実施例のオンライン文書共有方法では、現在のログインユーザのオンライン文書に対する共有要求を受信し、現在のログインユーザのカレンダーに記録された会議イベントも考慮して候補会議イベントを特定し、特定された候補会議イベントを供給インターフェースに表示することにより、候補会議イベントが正確供給され、現在のログインユーザが候補会議イベントから対応するターゲット会議イベントを正確に特定することが、便利になる。
【0078】
上記実施例を実現するために、本発明の実施例は、オンライン文書共有装置を更に提供する。
【0079】
図5は、本発明の実施例に係るオンライン文書共有装置の構造模式図である。
【0080】
図5に示すように、当該オンライン文書共有装置は、供給モジュール110、第1取得モジュール120、第2取得モジュール130、及び送信モジュール140を備えてもよい。
【0081】
供給モジュール110は、現在のログインユーザからの、オンライン文書を共有する要求に応じて、共有インターフェースを供給する。
【0082】
ただし、共有インターフェース上で第1候補会議イベントが与えられる。
【0083】
第1取得モジュール120は、現在のログインユーザによって第1候補会議イベントから選定されたターゲット会議イベントを取得し、現在のログインユーザによってターゲット会議イベントについてオンライン文書に対して設定された操作権限を取得する。
【0084】
第2取得モジュール130は、ターゲット会議イベントに参加した参加者アカウントを取得し、操作権限に基づいて、参加者アカウントに対応する参加者のオンライン文書に対する操作権限を設定する。
【0085】
送信モジュール140は、参加者アカウントに対応する参加者へプロンプト情報を送信することにより、参加者がプロンプト情報に基づいてオンライン文書へアクセスするようにする。
【0086】
ただし、プロンプト情報は、オンライン文書のアクセスアドレスと参加者のオンライン文書に対する操作権限とを含んでもよい。これにより、参加者は、プロンプト情報に基づいてオンライン文書に対する自分の操作権限を把握することができる。
【0087】
本発明の一実施例において、上記供給モジュール110は、具体的に、現在のログインユーザの、オンライン文書の所在するページ上の共有ウィジェットに対するトリガ操作を受け取り、トリガ操作に応じて、共有インターフェースを供給する。
【0088】
本発明の一実施例において、共有インターフェースで与えられた候補会議イベントの正確性が向上するように、
図5に基づいて、
図6に示すように、当該装置は、下記のモジュールを備えてもよい。
【0089】
第3取得モジュール150は、現在のログインユーザのカレンダーに記録された会議イベントを取得する。
【0090】
特定モジュール160は、カレンダーに記録された会議イベントに基づいて、第1候補会議イベントを特定する。
【0091】
本発明の一実施例において、共有インターフェース上でサーチ入力ボックスが与えられたときに、第1取得モジュール120は、具体的に、現在のログインユーザによってサーチ入力ボックスに入力された、ターゲット会議イベントに関連するキーワードを受信し、キーワードにマッチングする第2候補会議イベントを第1候補会議イベントから取得し、現在のログインユーザによって第2候補会議イベントから選定されたターゲット会議イベントを取得する。
【0092】
本発明の一実施例において、共有インターフェース上で音声入力インターフェースが与えられたときに、第1取得モジュール120は、具体的に、現在のログインユーザによって音声入力インターフェースを介して入力された音声情報を取得し(ただし、音声情報は、ターゲット会議イベントに関する内容を含む)、第1候補会議イベントの会議情報と音声情報とに基づいて、音声情報にマッチングする第2候補会議イベントを特定し、現在のログインユーザによって第2候補会議イベントから選定されたターゲット会議イベントを取得する。
【0093】
ただし、説明すべきことは、上述したオンライン文書共有方法実施例に対する解釈や説明が当該実施例のオンライン文書共有装置にも適用可能なことであり、ここでは繰り返し説明しない。
【0094】
本発明の実施例のオンライン文書共有装置では、現在のログインユーザからの、オンライン文書を共有する要求に応じて、候補会議イベントを含む共有インターフェースを供給し、現在のログインユーザによって第1候補会議イベントから選定されたターゲット会議イベントを取得し、現在のログインユーザによってターゲット会議イベントについてオンライン文書に対して設定された操作権限を取得し、その後、ターゲット会議イベントに参加した参加者アカウントを取得し、操作権限に基づいて、参加者アカウントに対応する参加者のオンライン文書に対する操作権限を設定し、プロンプト情報を参加者へ送信することにより、参加者がプロンプト情報に基づいてオンライン文書へアクセス可能であるようにする。これにより、オンライン文書の共有次元が拡張され、ユーザが、会議イベント次元に基づいてオンライン文書の操作権限を設定し、会議イベントの参加者へオンライン文書を共有することができる。
【0095】
上記実施例を実現するために、本発明の実施例は、電子機器を更に提供する。当該電子機器は、メモリと、プロセッサと、メモリに記憶されてプロセッサで運転され得るコンピュータプログラムとを含み、プロセッサは、プログラムを実行することにより、
現在のログインユーザからの、オンライン文書を共有する要求に応じて、第1候補会議イベントが与えられる共有インターフェースを供給するステップと、
現在のログインユーザによって第1候補会議イベントから選定されたターゲット会議イベントを取得し、現在のログインユーザによってターゲット会議イベントについてオンライン文書に対して設定された操作権限を取得するステップと、
ターゲット会議イベントに参加した参加者アカウントを取得し、操作権限に基づいて、参加者アカウントに対応する参加者のオンライン文書に対する操作権限を設定するステップと、
参加者アカウントに対応する参加者へプロンプト情報を送信することにより、参加者がプロンプト情報に基づいてオンライン文書へアクセスするようにするステップと、を実施させる。
【0096】
図7は、本発明の実施例の電子機器1000の実現に適した構造模式図を示す。本発明の実施例における電子機器は、モバイル電話、ノートパソコン、デジタル放送受信器、PDA(パーソナルデジタルアシスタント)、PAD(タブレットPC)、PMP(携帯型マルチメディアプレイヤー)、車載端末(例えば、車載ナビ端末)、等のようなモバイル端末、及び、デジタルTV、据え置き型コンピュータ、等のような固定端末を含んでもよいが、それらに限定されない。
図7に示す電子機器は、単に1つの例示であり、本発明の実施例の機能及び使用範囲へ如何なる制限も与えない。
【0097】
図7に示すように、電子機器1000は、処理装置(例えば、中央処理装置、グラフィックプロセッサ等)1001を含んでもよく、読み出し専用メモリ(ROM)1002に記憶されたプログラム又は記憶装置1008からランダムアクセスメモリ(RAM)1003にロードされたプログラムにしたがって各種の適切な動作及び処理を実行することが可能である。RAM1003には、電子機器1000の操作に必要な各種のプログラム及びデータが更に記憶されている。処理装置1001、ROM1002、及びRAM1003は、バス1004を介して互いに接続されている。入力/出力(I/O)インターフェース1005もバス1004に接続されている。
【0098】
通常、以下の装置は、I/Oインターフェース1005に接続可能である。当該装置は、例えば、タッチスクリーン、タッチパネル、キーボード、マウス、カメラヘッド、マイクロフォン、加速度計、ジャイロ、等の入力装置1006と、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)、スピーカ、振動器、等の出力装置1007と、例えば、磁気テープ、ハードディスク、等の記憶装置1008と、通信装置1009と、を含む。通信装置1009は、電子機器1000が他の機器と無線或いは有線通信を行ってデータをやり取りすることを許容する。
図7に各種の装置を有する電子機器1000が示されているが、必ずしも示された装置の全てを実装化や具備するとは限らないものと理解されるべきである。より多く或いはより少ない装置を実装化または具備されてよい。
【0099】
特に、本発明の実施例によると、上記フローチャートを参照して記述された手順は、コンピュータソフトウェアプログラムとして実施され得る。例えば、本発明の実施例は、コンピュータプログラム製品を含み、当該コンピュータプログラム製品は、コンピュータ可読媒体に搭載されるコンピュータプログラムを含み、当該コンピュータプログラムは、フローチャートに示す方法を実行するためのプログラムコードを含む。このような実施例において、当該コンピュータプログラムは、通信装置1009を介してネットワークからダウンロードかつインストールされ、又は記憶装置1008からインストールされ、又はROM1002からインストールされてもよい。当該コンピュータプログラムが処理装置1001によって実行されたときに、本発明の実施例の方法で規定された上記機能が実施される。
【0100】
説明すべきことは、本発明の上記コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読信号媒体やコンピュータ可読記憶媒体又は上記両者の任意の組み合わせであってもよいことである。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、電気、磁気、光、電磁、赤外線、或いは半導体のシステム、装置やデバイス、又は、これらの任意の組み合わせであってもよいが、それらに限定されない。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例は、1つ又は複数の電線を有する電気的接続、携帯型コンピュータ磁気ディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM或いはフラッシュメモリ)、光ファイバー、携帯型コンパクトディスク読み出し専用メモリ(CD-ROM)、光記憶デバイス、磁気記憶デバイス、又は、これらの任意の適切な組み合わせを含んでもよいが、それらに限定されない。本発明において、コンピュータ可読記憶媒体は、プログラムを含むか、記憶する、如何なる有形媒体であってもよく、当該プログラムは、命令実行システム、装置やデバイスによって使用され、又は、それらと組み合わせて使用され得る。本発明において、コンピュータ可読信号媒体は、ベースバンドにおいて伝搬され、又は、キャリアの一部として伝搬されるデータ信号を含んでもよく、コンピュータ読み取り可能なプログラムコードが格納されている。このような伝搬されるデータ信号は、複数の種類の形態を採用することが可能であり、電磁信号、光信号、又はこれらの任意の適切な組み合わせを含むが、それらに限定されない。コンピュータ可読信号媒体は、更に、コンピュータ可読記憶媒体以外の如何なるコンピュータ可読媒体であってもよく、当該コンピュータ可読信号媒体は、命令実行システム、装置やデバイスで使用され、又は、それらと組み合わせて使用されるプログラムを送信、伝搬、又は伝送するために用いられる。コンピュータ可読媒体に含まれるプログラムコードは、如何なる適切な媒体によっても伝送され得る。当該媒体は、電線、光ケーブル、RF(無線周波数)、等、又は、これらの任意の適切な組み合わせを含むが、それらに限定されない。
【0101】
上記コンピュータ可読媒体は、上記電子機器に含まれるものであってもよく、単独で存在して、当該電子機器に組み立てられていないものであってもよい。
【0102】
上記コンピュータ可読媒体には、1つ又は複数のプログラムが格納され、上記1つ又は複数のプログラムが当該電子機器によって実行されたときに、当該電子機器は、現在のログインユーザからの、オンライン文書を共有する要求に応じて、共有インターフェースを供給する(ただし、共有インターフェース上で第1候補会議イベントが与えられる)ステップと、現在のログインユーザによって第1候補会議イベントから選定されたターゲット会議イベントを取得し、現在のログインユーザによってターゲット会議イベントについてオンライン文書に対して設定された操作権限を取得するステップと、ターゲット会議イベントに参加した参加者アカウントを取得し、操作権限に基づいて、参加者アカウントに対応する参加者のオンライン文書に対する操作権限を設定するステップと、参加者アカウントに対応する参加者へプロンプト情報を送信することにより、参加者がプロンプト情報に基づいてオンライン文書へアクセスするようにするステップと、を実施する。
【0103】
又は、上記コンピュータ可読媒体には、1つ又は複数のプログラムが格納され、上記1つ又は複数のプログラムが当該電子機器によって実行されたときに、当該電子機器は、現在のログインユーザからの、オンライン文書を共有する要求に応じて、共有インターフェースを供給する(ただし、共有インターフェース上で第1候補会議イベントが与えられる)ステップと、現在のログインユーザによって第1候補会議イベントから選定されたターゲット会議イベントを取得し、現在のログインユーザによってターゲット会議イベントについてオンライン文書に対して設定された操作権限を取得するステップと、ターゲット会議イベントに参加した参加者アカウントを取得し、操作権限に基づいて、参加者アカウントに対応する参加者のオンライン文書に対する操作権限を設定するステップと、参加者アカウントに対応する参加者へプロンプト情報を送信することにより、参加者がプロンプト情報に基づいてオンライン文書へアクセスするようにするステップと、を実施する。
【0104】
1種或いは複数の種類のプログラム設計言語、又はそれらの組み合わせにより、本発明の操作を実行するためのコンピュータプログラムコードを作成してもよく、上記プログラム設計言語は、オブジェクト指向プログラム設計言語(例えば、Java、Smalltalk、C++)を含み、通常のプロセスプログラム設計言語(例えば、「C」言語、又は類似するプログラム設計言語)も含む。プログラムコードは、完全にユーザコンピュータ上で実行されてもよく、部分的にユーザコンピュータ上で実行されてもよく、1つの独立するソフトウェアパッケージとして実行されてもよく、一部がユーザコンピュータ上で、もう一部がリモートコンピュータ上で実行されてもよく、又は、完全にリモートコンピュータ又はサーバ上で実行されてもよい。リモートコンピュータの場合に、リモートコンピュータは、任意の種類のネットワーク(ローカルエリアネットワーク(LAN)又は広域ネットワーク(WAN)を含む)を介してユーザコンピュータに接続され、又は、外部コンピュータに接続されてもよい(例えば、インターネットサービスプロバイダを利用してインターネットで接続される)。
【0105】
図面におけるフローチャート及びブロック図は、本発明の各種の実施例に係るシステム、方法、及びコンピュータプログラム製品の実施可能な体系アーキテクチャ、機能及び操作を示す。この点では、フローチャート又はブロック図における各ブロックは、1つのモジュール、プログラムセグメント、又はコードの一部を代表してもよい。当該モジュール、プログラムセグメント、又はコードの一部は、規定された論理機能を実施するための1つ又は複数の実行可能命令を含む。注意すべきことは、幾つかの代替としての実施形態において、ブロック中にマークされた機能は、図面に示された順番と異なる順番で発生してもよいことである。例えば、2つの連続して示されるブロックは、実際に、基本的には並行に実行されてもよく、そして、逆の順番で実行されるときもあり、これは、かかる機能に応じて定められる。更に注意すべきことは、ブロック図及び/又はフローチャートにおける各ブロック、並びに、ブロック図及び/又はフローチャートにおけるブロックの組み合わせは、規定の機能又は操作を実行するハードウェアに基づく専用のシステムにて実現されてもよく、専用ハードウェアとコンピュータ命令との組み合わせで実現されてもよいことである。
【0106】
本発明に記述された実施例に係る手段は、ソフトウェアの方式で実現されてもよく、ハードウェアの方式で実現されてもよい。ただし、手段の名称は、ある場合において当該手段自身に対する限定にならない。例えば、第1取得手段は、「少なくとも2つのインターネットプロトコルアドレスを取得する手段」と記されてもよい。