(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-19
(45)【発行日】2023-09-27
(54)【発明の名称】無線通信システムにおける再転送を遂行するための方法及び装置
(51)【国際特許分類】
H04W 72/40 20230101AFI20230920BHJP
H04W 92/18 20090101ALI20230920BHJP
H04W 28/04 20090101ALI20230920BHJP
【FI】
H04W72/40
H04W92/18
H04W28/04 110
(21)【出願番号】P 2022520604
(86)(22)【出願日】2020-09-25
(86)【国際出願番号】 KR2020013092
(87)【国際公開番号】W WO2021066407
(87)【国際公開日】2021-04-08
【審査請求日】2022-05-11
(31)【優先権主張番号】10-2019-0122719
(32)【優先日】2019-10-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100159259
【氏名又は名称】竹本 実
(72)【発明者】
【氏名】イ ヨンテ
(72)【発明者】
【氏名】パク キウォン
(72)【発明者】
【氏名】ソ ハンピョル
(72)【発明者】
【氏名】イ チョンヨル
【審査官】伊東 和重
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/131947(WO,A1)
【文献】国際公開第2019/064228(WO,A2)
【文献】Ericsson,On the Support of HARQ feedbacks Over Sidelink[online],3GPP TSG RAN WG2 #105bis,3GPP,2019年04月12日,R2-1904698,検索日[2023.04.14],Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_105bis/Docs/R2-1904698.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおける第1無線装置により遂行される方法において、
初期転送のための第1資源及び再転送のための1つ以上の第2資源
に関連するサイドリンクグラントを生成する過程と、
前記第1資源を用いて第2無線装置に
データユニットの前記初期転送を遂行する過程と、
前記初期転送に対する
否定応答を取得することに基づいて
、前記データユニットの前記再転送を遂行すること
を決定する過程と、
前記再転送を遂行する前に、
サイドリンク資源上の測定値を前記データユニットの優先順位に関連する臨界と比較する過程と、
前記サイドリンク資源上の前記測定値と前記データユニットの前記優先順位に関連する前記臨界との間の前記比較の結果に基づいて、
i)前
記1つ以上の第2資源を除去し、
ii)
前記1つ以上の第2資源の除去の後に、1つ以上の第3資源を
選択する過程と
、
1つ以上の第3資源を用いて前記第2無線装置に前記再転送を遂行する過程と、を含む、方法。
【請求項2】
前記サイドリンクグラントを生成する過程は、
資源プール
内の資源から時間及び周波数資源をランダムに選択する過程
であって、前記資源プールは、ネットワークにより設定され
る、過程と、
前記時間及び周波数資源に基づいて
、資源予約区間
によって間隔が空いた周期的な資源のセットを選択する過程と、
前記周期的な資源のセット
の中で、
前記初期転送のための資源の第1部分セット
と前記再転送のための資源の第2部分セット
とを含む前記資源のセットを決定する過程と、を含み、
前記資源の第1部分セットは、前記第1資源を含み、
前記資源の第2部分セットは、前記1つ以上の第2資源を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記資源のセットは、1つ以上のサイドリンクグラントに関連する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記1つ以上の第2資源を除去し、前記1つ以上の第3資源を
選択する過程は、
前記1つ以上の第2資源以外の、前記データユニットの
前記再転送のため
の資源を新しく予約するとの決定に基づいて、前記1つ以上の第2資源を除去し、前記1つ以上の第3資源
を予約する過程を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記測定値は、前記1つ以上の第2資源上で測定されたCBR(channel busy ratio)値を含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1無線装置は、前記第1無線装置
以外の、ユーザ装置、ネットワー
ク又は自律車両
の少なくとも1つと通信する、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
無線通信システムにおける第1無線装置において、
送受信機と、
メモリと、
前記送受信機及び前記メモリに
動作可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと、を含み、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
初期転送のための第1資源及び再転送のための1つ以上の第2資源
に関連するサイドリンクグラントを生成し、
前記第1資源を用いて第2無線装置に
データユニットの前記初期転送を遂行し、
前記初期転送に対する否定応答
を取得することに基づいて
、前記データユニットの前記再転送を遂行すること
を決定し、
前記再転送を遂行する前に、
サイドリンク資源上の測定値を前記データユニットの優先順位に関連する臨界と比較し、
前記サイドリンク資源上の前記測定値と前記データユニットの前記優先順位に関連する前記臨界との間の前記比較の結果に基づいて、
i)前
記1つ以上の第2資源を除去し、
ii)
前記1つ以上の第2資源の除去の後に、1つ以上の第3資源を
選択し、
前記送受信機を制御して
、1つ以上の第3資源を用いて前記第2無線装置に前記再転送を遂行する
、ように設定された、
第1無線通信装置。
【請求項8】
無線通信システムにおける無線装置に対するプロセッサにおいて、
前記プロセッサは、前記無線装置を制御して動作を遂行するように設定され、
前記動作は、
初期転送のための第1資源及び再転送のための1つ以上の第2資源
に関連するサイドリンクグラントを生成する動作と、
前記第1資源を用いて第2無線装置に
データユニットの前記初期転送を遂行する動作と、
前記初期転送に対する否定応答
を取得することに基づいて
、前記データユニットの前記再転送を遂行すること
を決定する動作と、
前記再転送を遂行する前に、
サイドリンク資源上の測定値を前記データユニットの優先順位に関連する臨界と比較する動作と、
前記サイドリンク資源上の前記測定値と前記データユニットの前記優先順位に関連する前記臨界との間の前記比較の結果に基づいて、
i)前
記1つ以上の第2資源を除去し、
ii)
前記1つ以上の第2資源の除去の後に、1つ以上の第3資源を
選択する動作と
、
1つ以上の第3資源を用いて前記第2無線装置に前記再転送を遂行する動作
と、を含む、プロセッサ。
【請求項9】
コンピュータ上で方法の各ステップを遂行するためのプログラムを記録した
非一時的なコンピュータ読取可能な媒
体において、
前記方法は、
初期転送のための第1資源及び再転送のための1つ以上の第2資源
に関連するサイドリンクグラントを生成する過程と、
前記第1資源を用いて第2無線装置に
データユニットの前記初期転送を遂行する過程と、
前記初期転送に対する否定応答
を取得することに基づいて
、前記データユニットの前記再転送を遂行すること
を決定する過程と、
前記再転送を遂行する前に、
サイドリンク資源上の測定値を前記データユニットの優先順位に関連する臨界と比較する過程と、
前記サイドリンク資源上の前記測定値と前記データユニットの前記優先順位に関連する前記臨界との間の前記比較の結果に基づいて、
i)前
記1つ以上の第2資源を除去し、
ii)
前記1つ以上の第2資源の除去の後に、1つ以上の第3資源を
選択する過程と
、
1つ以上の第3資源を用いて前記第2無線装置に前記再転送を遂行する過程
と、を含む、
媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は無線通信における再転送を遂行することに関連する。
【背景技術】
【0002】
3GPP(登録商標)(3rd Generation Partnership Project) LTE(Long-Term Evolution)は高速パケット通信を可能にするための技術である。LTE目標であるユーザと事業者の費用低減、サービス品質向上、カバレッジ拡張、及びシステム容量増大のために多くの方式が提案された。3GPP LTEは上位レベル必要条件として、ビット当たり費用低減、サービス有用性向上、周波数バンドの柔軟な使用、簡単な構造、開放型インターフェース、及び端末の適切な電力消費を要求する。
【0003】
ITU(International Telecommunication Union)及び3GPPでNR(New Radio)システムに対する要求事項及び仕様を開発する作業が始まった。3GPPは、緊急な市場要求とITU-R(ITU Radio Communication Sector)IMT(International Mobile Telecommunications)-2020プロセスが提示するより長期的な要求事項を全て適時に満たすNRを成功裏に標準化するために必要な技術構成要素を識別し開発しなければならない。また、NRは遠い未来にも無線通信のために利用できる少なくとも100GHzに達する任意のスペクトル帯域を使用できなければならない。
【0004】
NRは、eMBB(enhanced Mobile BroadBand)、mMTC(massive Machine Type-Communications)、URLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communications)などを含む全ての配置シナリオ、使用シナリオ、要求事項を扱う単一技術フレームワークを対象とする。NRは本質的に順方向互換性がなければならない。
【0005】
無線通信で、無線通信に関連した装置は相互間データを送信/受信することができる。例えば、装置はデータ/制御情報を他の装置に転送することができる。このデータ/制御情報が他の装置により適切に受信されれば、他の装置は肯定応答(positive acknowledgement)を応答として装置に転送することができる。しかしながら、データ/制御情報が多様な理由で他の装置により適切に受信されないことがある。この場合、他の装置は否定応答(negative acknowledgement、NACK)を装置に転送し、装置はデータ/制御情報の再転送を遂行することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示の一目的は、無線通信システムにおける再転送を遂行するための方法及び装置を提供するものである。
【0007】
本開示の他の目的は、無線通信システムにおける再転送の有効性に基づいて再転送を遂行するための方法及び装置を提供するものである。
【0008】
本開示の他の目的は、無線通信システムにおける再転送のためのグラントが存在しない場合/時、再転送を遂行するための方法及び装置を提供するものである。
【0009】
本開示の他の目的は、無線通信システムにおける再転送資源を決定するための方法及び装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示の一実施形態によれば、無線通信システムにおける第1無線装置により遂行される方法は、少なくとも初期転送のための第1資源と、再転送のための第2資源を含む資源のセットを予約する過程と、前記第1資源及び前記第2資源に基づいてデータユニットを生成する過程と、前記第1資源を用いて第2無線装置に前記データユニットの初期転送を遂行する過程と、混雑レベル及び/又は前記データユニットの優先順位のうち、少なくとも1つに基づいて前記データユニットの再転送のための資源を予約するか否かを決定する過程と、前記第2資源を除去し、第3資源を前記データユニットの再転送のための資源として予約する過程と、前記第3資源を用いて前記第2無線装置に前記データユニットの再転送を遂行する過程を含む。
【0011】
本開示の一実施形態によれば、無線通信システムにおける第1無線装置は、送受信機、メモリ、及び前記送受信機及び前記メモリに機能的に結合された少なくとも1つのプロセッサを含み、前記少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも初期転送のための第1資源と、再転送のための第2資源を含む資源のセットを予約し、前記第1資源及び前記第2資源に基づいてデータユニットを生成し、前記送受信機を制御して、前記第1資源を用いて第2無線装置に前記データユニットの初期転送を遂行し、混雑レベル及び/又は前記データユニットの優先順位のうち、少なくとも1つに基づいて前記データユニットの再転送のための資源を予約するか否かを決定し、前記第2資源を除去し、第3資源を前記データユニットの再転送のための資源として予約し、前記送受信機を制御して、前記第3資源を用いて前記第2無線装置に前記データユニットの再転送を遂行するように設定される。
【0012】
本開示の一実施形態によれば、無線通信システムにおける基地局(base station、BS)により遂行される方法は、第1無線装置から、サイドリンクユーザ装置(user equipment、UE)情報を受信する過程と、前記第1無線装置に資源プールの設定を転送する過程を含み、前記第1無線装置は、前記資源プールでの資源に基づいて、少なくとも初期転送のための第1資源と、再転送のための第2資源を含む資源のセットを予約し、前記第1資源及び前記第2資源に基づいてデータユニットを生成し、前記第1資源を用いて第2無線装置に前記データユニットの初期転送を遂行し、混雑レベル及び/又は前記データユニットの優先順位のうち、少なくとも1つに基づいて前記データユニットの再転送のための資源を予約するか否かを決定し、前記第2資源を除去/リリースし、第3資源を前記データユニットの再転送のための資源として予約し、前記第3資源を用いて前記第2無線装置に前記データユニットの再転送を遂行するように設定される。
【0013】
本開示の一実施形態によれば、無線通信システムにおける基地局(base station、BS)は、送受信機、メモリ、及び前記送受信機及び前記メモリに機能的に結合された少なくとも1つのプロセッサを含み、前記少なくとも1つのプロセッサは前記送受信機を制御して、第1無線装置から、サイドリンクユーザ装置(user equipment、 UE)情報を受信し、前記第1無線装置に資源プールの設定を転送し、前記第1無線装置は、前記資源プールでの資源に基づいて、少なくとも初期転送のための第1資源と、再転送のための第2資源を含む資源のセットを予約し、前記第1資源及び前記第2資源に基づいてデータユニットを生成し、前記第1資源を用いて第2無線装置に前記データユニットの初期転送を遂行し、混雑レベル及び/又は前記データユニットの優先順位のうち、少なくとも1つに基づいて前記データユニットの再転送のための資源を予約するか否かを決定し、前記第2資源を除去/リリースし、第3資源を前記データユニットの再転送のための資源として予約し、前記第3資源を用いて前記第2無線装置に前記データユニットの再転送を遂行するように設定される。
【0014】
本開示の一実施形態によれば、無線通信システムにおける無線装置に対するプロセッサが提供される。前記プロセッサは、前記無線装置を制御して動作を遂行するように設定され、前記動作は、少なくとも初期転送のための第1資源と、再転送のための第2資源を含む資源のセットを予約する動作と、前記第1資源及び前記第2資源に基づいてデータユニットを生成する動作と、前記第1資源を用いて第2無線装置に前記データユニットの初期転送を遂行する動作と、混雑レベル及び/又は前記データユニットの優先順位のうち、少なくとも1つに基づいて前記データユニットの再転送のための資源を予約するか否かを決定する動作と、前記第2資源を除去し、第3資源を前記データユニットの再転送のための資源として予約する動作と、前記第3資源を用いて前記第2無線装置に前記データユニットの再転送を遂行する動作を含む。
【0015】
本開示の一実施形態によれば、コンピュータ上で方法の各ステップを遂行するためのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な媒体(computer-readable medium、CRM)が提供される。前記方法は、少なくとも初期転送のための第1資源と、再転送のための第2資源を含む資源のセットを予約する過程と、前記第1資源及び前記第2資源に基づいてデータユニットを生成する過程と、前記第1資源を用いて第2無線装置に前記データユニットの初期転送を遂行する過程と、混雑レベル及び/又は前記データユニットの優先順位のうち、少なくとも1つに基づいて前記データユニットの再転送のための資源を予約するか否かを決定する過程と、前記第2資源を除去し、第3資源を前記データユニットの再転送のための資源として予約する過程と、
【0016】
前記第3資源を用いて前記第2無線装置に前記データユニットの再転送を遂行する過程を含む。
【発明の効果】
【0017】
本開示は多様な有益な効果を有することができる。
【0018】
例えば、無線資源を用いてパケットのHARQ転送を遂行するUEはサービス特性及び要求事項を考慮して、特に多様なサービスからのパケットが単一データユニットにマルチプレキシングされた時、パケットの再転送のための資源を流動的で、効果的に割り当てることができる。
【0019】
例えば、システムがHARQ転送を遂行するUEにデータ再転送のための資源の流動的で、効果的な割り当てを提供することができるという点で有益である。
【0020】
本開示の具体的な例示を通じて得ることができる効果は以上で羅列した効果に制限されない。例えば、関連した技術分野の通常の知識を有する者(a person having ordinary skill in the related art)が本開示から理解または誘導することができる多様な技術的効果が存在できる。これによって、本開示の具体的な効果は本開示に明示的に記載されたことに制限されず、本開示の技術的特徴から理解または誘導できる多様な効果を含むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明の技術的特徴が適用できる5G使用シナリオの事例を示している。
【
図2】本発明の技術的特徴が適用できる無線通信システムの事例を示している。
【
図3】本発明の技術的特徴が適用できる無線通信システムの事例を示している。
【
図4】本発明の技術的特徴が適用できる無線通信システムの事例を示している。
【
図5】本発明の技術的特徴が適用できるユーザ平面プロトコルスタックのブロック図を示している。
【
図6】本発明の技術的特徴が適用できる制御平面プロトコルスタックのブロック図を示している。
【
図7】3GPP基盤の無線通信システムのフレーム構造を例示する。
【
図8】前記3GPP NRシステムにおけるデータ流れの例を例示する。
【
図9】本開示の技術的特徴が適用できる、通信リンクの一例を示している。
【
図10】本開示の技術的特徴が適用されるサイドリンク連結類型の例を示している。
【
図11】本開示の技術的特徴が適用できるサイドリンクチャンネルマッピングの例を示している。
【
図12】本開示の一実施形態に従って再転送を遂行するための方法の例を示している。
【
図13】本開示の一実施形態に従ってデータ転送を遂行するための方法の例を示している。
【
図14】本開示の一実施形態に従って再転送を遂行するための信号流れの例を示している。
【
図15】本開示の一実施形態に従ってMAC PDUのサイドリンク転送の例を示している。
【
図16】本発明の実施形態を具現するためのUEを示している。
【
図17】本発明の技術的特徴が適用できる無線通信システムの更に他の例を示している。
【
図18】本発明の技術的特徴が適用できるAI装置の例を示している。
【
図19】本発明の技術的特徴が適用できるAIシステムの例を示している。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、説明する技術的特徴は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)標準化機構による通信標準、電気及び電子エンジニア機構(IEEE)による通信標準などにより使用できる。例えば、3GPP標準化機構による通信標準は、ロングタームエボリューション(LTE)及び/又はLTEのエボリューションシステムを含む。LTEのエボリューションシステムはLTE-アドバンスド(LTE-A)、LTE-A Pro、及び/又は5G新規ラジオ(NR)を含む。IEEE標準化機構による通信標準はIEEE 802.11a/b/g/n/ac/axのような無線地域ネットワーク(無線ローカルエリアネットワーク、WLAN)システムを含む。上記のシステムはダウンリンク(DL)及び/又はアップリンク(UL)のために直交周波数分割多重接続(直交周波数分割多元接続、OFDMA)及び/又は単一キャリア周波数分割多重接続(単一キャリア周波数分割多元接続、SC-FDMA)のような多様な多重接続(多元接続)技術を使用する。例えば、DLのためにはOFDMAのみ使われることができ、ULのためにはSC-FDMAAのみ使われることができる。他の方式として、OFDMA及びSC-FDMAがDL及び/又はULのために使われることができる。
【0023】
ここで、本発明での無線装置で具現された無線通信技術はLTE、NR、及び6Gと併せて低電力通信のための狭い帯域事物インターネット(狭帯域 モノのインターネット、NB-IoT)技術を含むことができる。例えば、NB-IoT技術は低電力広域ネットワーク(LPWAN)技術の例であることができ、LTE Cat NB2及び/又はLTE Cat NB2のような規格で具現されることができ、前述した名称に制限されない。追加的に、また/または代案として、本発明での無線装置で具現された無線通信技術はLTE-M技術に基づいて通信することができる。例えば、LTE-M技術はLPWAN技術の例であることができ、向上した機械類型通信(拡張マシンタイプ通信、enhanced machine type communication:eMTC)のような多様な名称で称することができる。例えば、LTE-M技術は、1)LTE Cat 0、2)LTE Cat M1、3)LTE Cat M2、4)LTE非帯域幅制限(non-bandwidth limited:non-BL)、5)LTE-MTC、6)LTE機械類型通信(Machine Type Communication)、及び/又は7)LTE Mのような多様な規格のうち、少なくとも1つで具現されることができ、前述した名称に制限されない。追加的に、また/または代案として、本発明での無線装置で具現された無線通信技術は低電力通信を考慮するジグビー(ZigBee)(登録商標)、ブルートゥース(登録商標)(Bluetooth(登録商標))、及び/又はLPWANのうち、少なくとも1つを含むことができ、前述した名称に制限されない。例えば、ジグビー(ZigBee)技術はIEEE 802.15.4のような多様な規格に基づいて小型/低電力デジタル通信と関連した個人領域ネットワーク(パーソナルエリアネットワーク、PAN)を生成することができ、多様な名称で称することができる。
【0024】
本発明で、“AまたはB”は“ただA”、“ただB”、または“AとB両方とも”を意味することができる。言い換えると、本発明で“AまたはB”は“A及び/又はB”として解析できる。例えば、本発明で“A、BまたはC”は“ただA”、“ただB”、“ただC”、または“A、B及びCのうち、いずれかの組み合わせ”を意味することができる。
【0025】
本発明で、スラッシュ(/)またはコンマ(、)は“及び/又は”を意味することができる。例えば、“A/B”は“A及び/又はB”を意味することができる。これによって、“A/B”は“ただA”、“ただB”、または“AとB両方とも”を意味することができる。例えば、“A、B、C”は“A、BまたはC”を意味することができる。
【0026】
本発明で、“AとBのうち、少なくとも1つ”は“ただA”、“ただB”または“AとB両方とも”を意味することができる。追加的に、本発明で表現“AまたはBのうち、少なくとも1つ”または“A及び/又はBのうち、少なくとも1つ”は“AとBのうち、少なくとも1つ”と同一に解析できる。
【0027】
追加的に、本発明で、“A、B、及びCのうち、少なくとも1つ”は“ただA”、“ただB”、“ただC”、または“A、B、及びCのいずれかの組み合わせ”を意味することができる。追加的に、“A、B、またはCのうち、少なくとも1つ”または“A、B、及び/又はCのうち、少なくとも1つ”は“A、B、及びCのうち、少なくとも1つ”を意味することができる。
【0028】
また、本発明で使われた括弧は“例えば”を意味することができる。詳しくは、括弧が“制御情報(PDCCH)”のように与えられる時、“PDCCH”は“制御情報”の一例として提案できる。言い換えると、本発明で“制御情報”は“PDCCH”に制限されず、“PDDCH”は“制御情報”の一例として提案できる。また、“制御情報(即ち、PDCCH)”のように与えられる場合でも“PDCCH”は“制御情報”の一例として提案できる。
【0029】
本発明の図面で別途に説明された技術的特徴は別途にまたは同時に具現できる。
【0030】
本発明の開示の全体で使われた用語は次のように定義できる:
【0031】
‘サイドリンクグラント’はサイドリンクを通じてサイドリンク転送/受信を遂行することに使用するために割り当てられた資源をいう。
【0032】
‘グラント’は転送/受信を遂行するために使われるように割り当てられた資源をいう。
【0033】
‘設定されたグラント’はネットワークが構成する周期的資源のセットをいう。このような周期的資源のセットは時間ドメインでシステムフレーム番号(SFN)=0に対してオフセットを有することができる。このような設定されたグラントは、1)グラントがRRCにより提供され設定されたグラントとして格納されるグラントタイプ1、及び/又は2)グラントがPDCCHにより提供され設定されたグラント活性化または不活性化を示すL1シグナリングに基づいて設定されたグラントとして格納またはクリアされる設定されたグラントタイプ2を含むことができる。設定されたグラント類型1に対して、周期的資源のセットに対する周期とオフセットはRRCにより構成できる。グラント類型2に対して、周期的資源のセットに対する周期はRRCにより構成され、周期的資源のセットに対するオフセットは設定されたグラント活性化または不活性化を示すL1シグナリングに基づいて決定できる。このようなグラント/設定されたグラントがアップリンクに関するものである場合に、前記グラント/設定されたグラントは‘アップリンクグラント/構成されたアップリンクグラント’と称することができる。このようなグラント/設定されたグラントがサイドリンクに関するものである場合に、前記グラント/設定されたグラントは‘サイドリンクグラント/構成されたサイドリンクグラント’と称することができる。
【0034】
本発明の開示に亘って、用語‘無線接続ネットワーク(RAN)ノード’、‘基地局’、‘eNB’、‘gNB’、及び‘セル’は、相互交差して使用できる。また、UEは無線装置の一種であって、本発明の開示に亘って、用語‘UE’及び‘無線装置’は相互交換的に使用できる。
【0035】
次の図面は本発明の特定の実施形態を説明するために生成された。図面でこのような特定の装置の名称または特定の信号/メッセージ/フィールドの名称は例を通じて提供され、したがって、本発明の技術的特徴は以下の図面での特定の名称に制限されない。
【0036】
図1は、本発明の技術的特徴が適用できる5G使用シナリオの例を挙げて示している。
【0037】
図1に図示された5G使用シナリオは例示のためのものであり、本発明の技術的特徴は
図1に図示していない他の5G使用シナリオにも適用できる。
【0038】
図1を参照すると、5Gの3個の主要要件領域は、(1)向上したモバイル広帯域(enhanced mobile broadband:eMBB)ドメイン、(2)大量機械類型通信(massive machine type通信:mMTC)領域、及び(3)非常に高い信頼度及び低い遅延通信(URLLC)領域を含む。一部の使用例が最適化のための多重領域を必要とすることがあり、他の使用例はただ1つの核心性能指標(key performance indicator:KPI)のみに焦点を置くことができる。5Gはこのような多様な使用例を柔軟で信頼性のある方式で支援する。
【0039】
eMBBはデータ転送率の全般的な向上、遅延時間、ユーザ密度、容量、及びモバイル広帯域接続のカバレッジに重点を置く。eMBBは、~10 Gbpsの転送率を目標とする。eMBBは基本的なモバイルインターネット接続を遥かに超過し、クラウド及び/又は増強現実での豊富な反応型作業と媒体接続及びエンターテインメントをカバーする。データは5Gの主要動因の1つであり、5G時代に専用音声サービスを初めて見ないこともある。5Gで、音声は単に通信システムが提供するデータ連結を使用してアプリケーションとして処理されることと期待される。トラフィックが増加する主要原因はコンテンツの大きさ増加と高いデータ転送率を要求するアプリケーションの個数が増えたためである。ストリーミングサービス(オーディオ及び映像)など、より多い装置がインターネットに連結されるにつれて反応型映像及びモバイルインターネット連結性がより普遍化される。このようなアプリケーションのうち、多くのものがリアルタイム情報と通報をユーザに伝達するために常についている連結性を必要とする。クラウド格納及びアプリケーションがモバイル通信プラットホームで速く成長しており、これは作業とエンターテインメント両方ともに適用できる。クラウド格納はアップリンクデータ転送率の成長を導く特別な動因である。5Gもクラウド上での遠隔作業のために使われて、接触インターフェースが使われる時、優れるユーザ経験を維持するために非常に低い末端間遅延時間を必要とする。エンターテインメントで、例えば、クラウドゲームと映像ストリーミングはモバイル広帯域容量に対する要求を増加させる更に他の核心要素である。エンターテインメントは、列車、車両と飛行機のような高い移動性環境を含むどこでもスマートフォンとタブレットで必須である。更に他の使用例はエンターテインメントのための増強現実及び情報検索である。ここで、増強現実は非常に低い遅延時間と迅速なデータの量を要求する。
【0040】
mMTCは低費用の、大規模個数のバッテリーにより駆動される装置の間の通信を可能にするように設計されており、スマート計量、物流、及びフィールドとボディーセンサーのような適用分野を支援するためのものである。mMTCはバッテリー上で10年ほど及び/又は一百万装置/km2を目標とする。mMTCは全ての領域で内蔵されたセンサーの継ぎ目ない統合を可能にし、最も広く使われる5Gアプリケーションの1つである。2020年までは、事物インターネット(IoT)装置が204億個に達することと期待されている。産業用IoTはスマートシティ、資産追跡、スマート設備、農業、及び保安インフラストラクチャーを可能にすることにおいて、5Gが核心的な役割をする分野の1つである。
【0041】
URLLCは装置と機器が非常に高い信頼度と非常に低い遅延時間及び高い可用性で通信することを可能にし、これで車両通信、産業制御、工場自動化、遠隔手術、スマートグリッド、及び公共安全アプリケーションなどで理想的なものになる。URLLCは、~1msの遅延時間を目標とする。URLLCは、核心インフラストラクチャーの遠隔制御及び自律走行車両のように非常に高い信頼度/低い遅延時間を通じて産業を変化させる新たなサービスを含む。信頼度と遅延時間の水準はスマートグリッド制御、産業自動化、ロボティックス、ドローン制御及び調整において必須である。
【0042】
次に、
図1の三角形内に含まれた多数の使用例をより詳細に説明する。
【0043】
5Gは秒当たり数百メガビットから秒当たり数ギガビットに達する転送率を有するストリームを伝達するための手段であって、FTTH(fiber-to-the-home)及びケーブル基盤ブロードバンド(または、DOCSIS)を補完することができる。このような高い速度は仮想現実(VR)と増強現実(AR)だけでなく、4Kまたはそれ以上(6K、8K、及びそれ以上)の解像度を有するTVを伝達することが要求できる。VR及びARアプリケーションは最も没入的なスポーツイベントを含む。特定のアプリケーションは特別なネットワーク設定を要求することができる。例えば、VRゲームの場合に、ゲーム会社は核心サーバをネットワークオペレータのエッジネットワークサーバと統合して遅延時間を最小化する必要がある。
【0044】
自動車分野は5Gに対する新たな重要動因となることと期待されており、移動通信を車両に適用するための多くの使用例を有している。例えば、乗客のためのエンターテインメントは高容量と高いモバイル帯域幅を同時に必要とする。これは将来のユーザが自分の位置と速度に関わらず続けて高品質の連結を期待するためである。自動車分野で更に他の使用事例は増強現実ダッシュボードである。運転手は闇の中で増強現実ダッシュボードを通じて前面ウィンドウを通じてその上に見える客体を識別することができる。このような増強現実ダッシュボードは運転手に物体の距離と運動に対して知らせる情報をディスプレイする。将来に、このような無線モジュールが車両の間の通信、車両とこれを支援するインフラストラクチャーとの間の情報交換、及び車両と他の連結された装置(例えば、歩行者が持って歩く装置)との間の情報交換を可能にする。安全システムは運転手がより安全に走行できるように他の行動の過程を案内することができるようにして、これで事故の危険を減少させる。次のステップは、遠隔で制御される車両または自律走行車両になる。これは互いに異なる自律走行車両の間及び車両とインフラストラクチャーとの間で非常に信頼度があり、非常に速い通信を必要とする。将来に、自律走行車両が全ての走行活動を遂行し、運転手は車両自体では識別できない交通状況のみに焦点を合せるようになる。自律走行車両の技術的要件は交通安全を人間により成就できない水準まで増加させるために極度に低い遅延時間と高速の信頼度を要求する。
【0045】
スマートシティとスマートホームはスマートソサイエティーと称され、高い密度の無線センサーネットワーク内に挿入される。知能型センサーの分散されたネットワークは都市または家庭の費用とエネルギーの効率のよい維持のための条件を識別する。類似の設定が各家庭に対して遂行できる。温度センサー、ウィンドウ、及び暖房コントローラ、強盗警報及び家電機器が全て無線で連結される。このようなセンサーのうちの多くのものは、一般的に低いデータ転送率、低い電力、及び低い費用を要求する。しかしながら、例えば、特定の類型の装置に対してはモニタリングのためにリアルタイム高品位(HD)映像が要求できる。
【0046】
熱とガスを含むエネルギーの消費と分配は非常に分散されており、分散されたセンサーネットワークの自動化された制御を要求する。スマートグリッドは情報を収集し、これに対する行動のためにデジタル情報及び通信技術を使用して、このようなセンサーを相互連結する。このような情報は供給者と消費者の挙動を含むことができ、効率、信頼度、経済性、生産感受性、及び自動化された方法の観点でこのようなスマートグリッドが電気のような燃料の配分を増加させることができるようにする。このようなスマートグリッドは低い遅延時間を有する更に他のセンサーネットワークと見ることができる。
【0047】
保健部門は、モバイル通信から利点を得ることができる多い適用分野を有している。通信システムが遠隔の位置で医療診療を提供するために遠隔診療を支援することができる。これは距離による障壁を減少させ、遠隔の農村地域で連続的に利用可能でない保健サービスに対する接近を改善することに助けになることができる。これはまた緊急診療と応急状況で命を救うためにも使われる。無線センサーネットワーク基盤のモバイル通信が遠隔モニタリング及び心拍数と血圧のようなパラメータのためのセンサーを提供することができる。
【0048】
無線及びモバイル通信が産業適用分野で占める重要性が徐々に高まっている。設置及び維持のための配線費用が高い。したがって、ケーブルを再構成可能な無線リンクに代替する可能性は多くの産業で魅力的である。しかしながら、これを成就するためには無線連結がケーブルと同じぐらい遅延時間、信頼度、及び容量で作動し、これらの管理が単純化されることが必要である。低い遅延時間と非常に低い誤謬確率が5Gに連結されなければならない新たな要件である。
【0049】
物流及び貨物追跡は位置基盤情報システムを使用して何時も在庫と包装物の追跡を可能にするモバイル通信の重要な使用事例である。物流及び貨物追跡の使用事例は一般的に低いデータ転送率を必要とするが、広い範囲の信頼性ある位置情報を要求する。
【0050】
NRは多様な5Gサービスを支援するために多重のヌメロロジー(または、サブキャリア間隔(SCS))を支援する。例えば、SCSが15kHzの時、伝統的なセルラー帯域での広い領域が支援できる。SCSが30kHz/60kHzの時、密度の高い都市地域、低い遅延時間、及びより広いキャリア帯域幅が支援できる。SCSが60kHzまたはこれより高い時は、位相ノイズを克服するために24.25GHzを超過する帯域幅が支援できる。
【0051】
NR周波数帯域は2つの類型の周波数範囲、即ち、FR1及びFR2として定義できる。このような周波数範囲の数値の値は変更されることができ、例えば、2つの類型(FR1及びFR2)の周波数範囲は以下の表1に示すものと同一でありえる。説明を容易にするために、NRシステムで使われる周波数範囲で、FR1は“6GHz範囲以下”を意味することができ、FR2は“6GHz範囲超過”を意味することができ、ミリメートルウェーブ(mmW)と称することができる。
【0052】
【0053】
前述したように、NRシステムの周波数範囲の数値の値は変更できる。例えば、FR1は以下の表2に示すように410MHz乃至7125MHzの周波数帯域を含むことができる。即ち、FR1は6GHz(または、5850、5900、5925MHzなど)またはそれ以上の周波数帯域を含むことができる。例えば、FR1に含まれた6GHz(または、5850、5900、5925MHzなど)またはそれ以上の周波数帯域はライセンスされていない帯域を含むことができる。ライセンスされていない帯域は多様な目的のために、例えば、車両(例えば、無人走行)の通信のために使用できる。
【0054】
【0055】
図2は、本発明の技術的特徴が適用できる無線通信システムの例を示している。
図2を参照すると、前記無線通信システムは第1装置210及び第2装置220を含むことができる。
【0056】
前記第1装置210は、基地局、ネットワークノード、転送UE、受信UE、無線装置、無線通信装置、車両、無人走行機能が装着された車両、連結された自動車、ドローン、無人走行車両(UAV)、人工知能(AI)モジュール、ロボット、AR装置、VR装置、混合現実(MR)装置、ホログラム装置、公共安全装置、MTC装置、IoT装置、医療装置、フィンテック装置(または、財政装置)、保安装置、気候/環境装置、5Gサービスと関連した装置、または第4次産業革命と関連した装置を含む。
【0057】
前記第2装置220は,基地局、ネットワークノード、送信UE、受信UE、無線装置、無線通信装置、車両、無人走行機能が装着された車両、連結された自動車、ドローン、UAV、AIモジュール、ロボット、AR装置、VR装置、MR装置、ホログラム装置、公共安全装置、MTC装置、IoT装置、医療装置、フィンテック装置(または、財政装置)、保安装置、気候/環境装置、5Gサービスと関連した装置、または第4次産業革命と関連した装置を含む。
【0058】
例えば、UEは、移動電話、スマートフォン、ラップトップコンピュータ、デジタル放送ターミナル、個人デジタル補助装置(PDA)、携帯用マルチメディアプレーヤー(PMP)、ナビゲーション装置、スレート個人用コンピュータ(PC)、タブレットPC、ウルトラブック、ウエアラブル装置(例えば、スマートウォッチ、スマートグラス、ヘッドマウントディスプレイ(HMD))を含むことができる。例えば、このようなHMDは頭に被るディスプレイ装置でありえる。例えば、このようなHMDはAR、VR及び/又はMRを具現するために使用できる。
【0059】
例えば、前記ドローンは人が乗らないままで無線制御信号により飛行する飛行物体でありえる。例えば、前記VR装置は仮想世界で物体または背景を具現する装置でありえる。例えば、前記AR装置は仮想世界の物体及び/又は背景の実際世界の物体及び/又は背景への連結を具現する装置を含むことができる。例えば、前記MR装置は仮想世界の客体及び/又は背景を実際の世界の客体及び/又は背景と融合する機能を具現する装置を含むことができる。例えば、ホログラム装置はホログラフィと称される互いに合う2つのレーザー光により生成される干渉現象を用いて立体情報を録画し再生することによって、360度立体イメージを具現する装置を含むことができる。例えば、公共安全装置は映像リレー装置またはユーザが自身の体に着用できる映像装置を含むことができる。例えば、MTC装置及びIoT装置は人の直接的な介入や操作を必要としない装置でありえる。例えば、前記MTC装置とIoT装置はスマート計器、販売機器、温度計、スマート電球、ドアロック、及び/又は多様なセンサーを含むことができる。例えば、前記医療装置は疾病の診断、治療、軽減、処理、または予防のために使われる装置でありえる。例えば、前記医療装置は負傷または疾患の診断、治療、軽減、または矯正するための目的に使われる装置でありえる。例えば、前記医療装置は構造または機能の検査、交替または修正のための目的に使われる装置でありえる。例えば、前記医療装置は妊娠の制御のための目的に使われる装置でありえる。例えば、前記医療装置は治療装置、手術装置、(体外(in vitro))診断装置、聴覚補助、及び/又は手続のための装置などを含む。例えば、保安装置は発生できる危険を防止し、安全を維持するために設置される装置でありえる。例えば、前記保安装置は、カメラ、閉鎖回路TV(CCTV)、録画撮り、またはブラックボックスを含むことができる。例えば、前記フィンテック装置はモバイル支給のような財政サービスを提供することができる装置でありえる。例えば、前記フィンテック装置は支払装置またはPOS(point of sales)を含むことができる。例えば、前記気候/環境装置は気候/環境をモニタリングし予測するための装置を含むことができる。
【0060】
前記第1装置210は、プロセッサ211のような少なくとも1つまたはそれ以上のプロセッサ、メモリ212のような少なくとも1つメモリ、及び送受信機213のような少なくとも1つ送受信機を含むことができる。前記プロセッサ211は、本発明の開示を通じて説明された第1装置の機能、手続、及び/又は方法を遂行することができる。前記プロセッサ211は1つまたはそれ以上のプロトコルを遂行することができる。例えば、前記プロセッサ211はエアーインターフェースプロトコルの1つまたはそれ以上のレイヤーを遂行することができる。前記メモリ212は、前記プロセッサ211に連結され、多様な類型の情報及び/又は命令語を格納することができる。前記送受信機213は、前記プロセッサ211に連結され、無線信号を転送し受信するために前記プロセッサ211により制御できる。
【0061】
前記第2装置220は、プロセッサ221のような少なくとも1つまたはそれ以上のプロセッサ、メモリ222のような少なくとも1つメモリ、及び送受信機223のような少なくとも1つ送受信機を含むことができる。前記プロセッサ221は、本発明の開示を通じて説明された第2装置220の機能、手続、及び/又は方法を遂行することができる。前記プロセッサ221は1つまたはそれ以上のプロトコルを遂行することができる。例えば、前記プロセッサ221はエアーインターフェースプロトコルの1つまたはそれ以上のレイヤーを遂行することができる。前記メモリ222は、前記プロセッサ221に連結され、多様な類型の情報及び/又は命令語を格納することができる。前記送受信機223は、前記プロセッサ221に連結され、無線信号を転送し受信するために前記プロセッサ221により制御できる。
【0062】
前記メモリ212、222は、前記プロセッサ211、212に内部的にまたは外部的に連結されるか、有線または無線連結のような多様な技術を通じて他のプロセッサに連結できる。
【0063】
前記第1装置210及び/又は前記第2装置220は1つ以上のアンテナを有することができる。例えば、アンテナ214及び/又はアンテナ224は無線信号を送信し受信するように構成できる。
【0064】
図3は、本発明の技術的特徴が適用できる無線通信システムの例を示している。
【0065】
特定的に、
図3は進化した(evolved)-UMTS地上無線接続ネットワーク(E-UTRAN)に基づいたシステムアーキテクチャーを示している。前述したLTEはNE-UTRAを使用する進化した(evolved)-UTMS(e-UMTS)の一部である。
【0066】
図3を参照すると、このような無線通信システムは1つまたはそれ以上のユーザ装備(UE)310、E-UTRAN及び進化したパケットコア(EPC)を含む。前記UE310はユーザが持って歩く通信装備をいう。前記UE310は固定された装置または携帯用装置でありえる。前記UE310は、基地局(MS)、ユーザターミナル(UT)、加入者ステーション(SS)、無線装置などの他の用語として称することもできる。
【0067】
E-UTRANは1つまたはそれ以上の進化したノードB(eNB)320で構成される。前記eNB320は、UE10へのE-UTRAユーザ平面及び制御平面プロトコル終端を提供する。前記eNB320は、一般的にUE310と通信する固定されたステーションである。前記eNB320はセル間無線資源管理(RRM)、無線ベアラー(RB)制御、連結移動性制御、無線承認制御、測定構成/提供、動的資源割り当て(スケジューラー)などの機能を有する。前記eNB320は、基地局(BS)、基本送受信機システム(BTS)、アクセスポイント(AP)などのような他の用語として称することができる。
【0068】
ダウンリンク(DL)は、eNB320からUE310への通信を示す。アップリンク(UL)はUE310からeNB320への通信を示す。サイドリンク(SL)はUE310の間の通信を示す。DLで、転送機が前記eNB320の一部であることができ、受信機が前記UE310の一部であることができる。ULで、送信機は前記UE310の一部であることができ、受信機は前記eNB320の一部であることができる。SLで、送信機と受信機は前記UE310の一部であることができる。
【0069】
前記EPCは、移動性管理個体(MME)、サービングゲートウェイ(S-GW)、及びパケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ(P-GW)を含む。前記MMEは非接続ストラタム(non-access stratum:NAS)保安、アイドル状態移動性取扱、進化したパケットシステム(EPS)ベアラー制御などの機能を有する。前記S-GWは移動性アンカーリングなどの機能を有する。前記S-GWはe-UTRANをエンドポイントとして有するゲートウェイである。便宜上、本明細書でMME/S-GW330を単純に“ゲートウェイ”と称するが、この個体はMME及びS-GW全てを含むということを理解しなければならない。前記P-GWはUEインターネットプロトコル(IP)アドレス割り当て、パケットフィルタリングなどの機能を有する。前記P-GWはPDNをエンドポイントとして有するゲートウェイである。前記P-GWは外部ネットワークに連結される。
【0070】
前記UE310は、Uuインターフェースを介して前記eNB320に連結される。前記UE310は、PC5インターフェースを介して各々相互連結される。前記eNB320は、X2インターフェースを介して各々相互連結される。前記eNB320もS1インターフェースを介して前記EPCに、より特定的にはS1-MMEインターフェースを介してMMEに、またS1-Uインターフェースを介して各々相互連結される。前記S1インターフェースは、MME/S-GW及びeNBの間の多数対多数(many-to-many)の関係を支援する。
【0071】
図4は、本発明の技術的特徴が適用できる無線通信システムの更に他の例を示している。
【0072】
特定に、
図4は5G NRに基づいたシステムアーキテクチャーを示している。前記5G NRで使われた個体(以下、簡単に“NR”という)は
図3に紹介された個体(例えばeNB、MME、S-GW)の機能の一部または全部を吸収することができる。前記NRで使われた個体はLTE/LTe-Aから区分するために“NG”という名称で識別できる。
【0073】
図4を参照すると、前記無線通信システムは1つまたはそれ以上のUE410、次世代RAN(NG-RAN)及び第5世代コアネットワーク(5GC)を含む。前記NG-RANは少なくとも1つのNG-RANノードで構成される。前記NG-RANノードは、
図3に図示されたeNB320に該当する個体である。前記NG-RANノードは少なくとも1つのgNB421及び/又は少なくとも1つのng-eNB422で構成される。前記gNB421は前記UE410へのNRユーザ平面(ユーザプレーン)及び制御平面(制御プレーン)プロトコル終端を提供する。前記ng-eNB422は前記UE410へのe-UTRAユーザ平面及び制御平面プロトコル終端を提供する。
【0074】
前記5GCは接近及び移動性管理機能(AMF)、ユーザ平面機能(UPF)、及びセッション管理機能(SMF)を含む。前記AMFは、NAS保安、アイドル状態e移動性取扱などの機能を有する。前記AMFは通常的なMMEの機能を含む個体である。前記UPFは移動性アンカーリング、プロトコルデータユニット(PDU)取扱のような機能を有する。前記UPFは通常的なS-GWの機能を含む個体である。前記SMFはUE IPアドレス割り当て、PDUセッション制御のような機能を有する。
【0075】
前記gNB 421及びng-eNB422はXnインターフェースを介して各々相互連結される。前記gNB421及びng-eNB422もNGインターフェースを介して5GCに、より特定的にはNG-Cインターフェースを介してAMFに、またNG-Uインターフェースを介してUPFに各々相互連結される。
【0076】
前述したネットワーク個体の間のプロトコル構造を記述する。
図3及び/又は
図4のシステムで、UEとネットワークとの間の無線インターフェースプロトコルのレイヤー(例えば、NG-RAN及び/又はE-UTRAN)は、通信システムでよく知られた開放型システム間相互連結(OSI)モデルのより下位の3個のレイヤーに基づいて第1レイヤー(L1)、第2レイヤー(L2)、及び第3レイヤー(L3)に分類することができる。
【0077】
図5は、本発明の技術的特徴が適用できるユーザ平面プロトコルスタックのブロック図を示す。
図6は、本発明の技術的特徴が適用できる制御平面プロトコルスタックのブロック図を示す。
【0078】
図5及び
図6に図示されたユーザ/制御平面プロトコルはNRで使われる。しかしながら、
図5及び
図6に図示されたユーザ/制御平面プロトコルスタックはgNB/AMFをeNB/MMEに代替することによって一般性を失わず、LTE/LTe-Aで使用できる。
【0079】
図5及び
図6を参照すると、物理(PHY)レイヤーはL1に属する。前記PHYレイヤーは媒体接近制御(媒体アクセス制御、MAC)サブレイヤーとこれより高いレイヤーへの情報伝達サービスを提供する。PHYレイヤーはMACサブレイヤー転送チャンネルに提供する。MACサブレイヤーとPHYレイヤーとの間でデータは転送チャンネルを介して伝達される。互いに異なるPHYレイヤーの間、即ち、転送側のPHYレイヤーと受信側のPHYレイヤーとの間で、データは物理チャンネルを介して伝達される。
【0080】
MACサブレイヤーはL2に属する。MACサブレイヤーの主要サービスと機能には論理チャンネル及び転送チャンネルの間のマッピング、転送ブロック(トランスポートブロック、TB)から転送チャンネルの物理レイヤーに、または逆に伝達される1つまたは互いに異なる論理チャンネルに属するMACサービスデータユニット(SDU)の多重化/非多重化、スケジューリング情報報告、ハイブリッド自動反復要請(ハイブリッド自動再送要求、HARQ)を通じての誤謬校正、動的スケジューリングによるUEの間の優先権処理、論理チャンネル優先順位(LCP)による1つのUEの論理チャンネルの間の優先順位処理などが含まれる。前記MACサブレイヤーは無線リンク制御(RLC)サブレイヤー論理チャンネルを提供する。
【0081】
RLCサブレイヤーはL2に属する。前記RLCサブレイヤーは無線ベアラーが要求する多様なサービス品質(QoS)を保障するために3個の転送モード、即ち透明モード(透過モード、transparent mode:TM)、非認識モード(unacknowledged mode:UM)、及び認識モード(acknowledged mode:AM)を支援する。RLCサブレイヤーの主要サービスと機能は転送モードによって変わる。例えば、RLCサブレイヤーは3個の全てのモードに対して上位レイヤーPDUの転送を提供するが、AMを通じてのみARQを通じての誤謬校正を提供する。LTE/LTE-Aで、RLCサブレイヤーはRLC SDUの合わせ、分離、及び再組立(UM及びAMデータ伝達のみに該当)及びRLCデータPDUの再分離(AMデータ伝達のみに該当)を提供する。NRで、RLCサブレイヤーはRLC SDUの分離(AM及びUMのみ該当)及び再分離(AMのみに該当)及びSDUの再組立(AM及びUMのみに該当)を提供する。即ち、NRはRLC SDUの合わせを支援しない。前記RLCサブレイヤーはパケットデータコンバーゼンスプロトコル(PDCP)サブレイヤーRLCチャンネルに提供する。
【0082】
PDCPサブレイヤーはL2に属する。ユーザ平面に対するPDCPサブレイヤーの主要サービスと機能にはヘッダー圧縮と圧縮解除、ユーザデータの伝達、重複探知、PDCP PDUルーティング、PDCP SDUの再転送、暗号化及び非暗号化などが含まれる。制御平面に対するPDCPサブレイヤーの主要サービスと機能には暗号化と完結性保護、制御平面データの転送などが含まれる。
【0083】
サービスデータ適応プロトコル(SDAP)サブレイヤーはL2に属する。SDAPサブレイヤーはユーザ平面のみで定義される。SDAPサブレイヤーはNRに対してのみ定義される。SDAPの主要サービスと機能にはQoS流れとデータ無線ベアラー(DRB)との間のマッピング、及びDL及びULパケット全てでのQoS流れID(QoSフローID、QFI)のマーキングが含まれる。前記SDAPサブレイヤーは5GC QoS流れに提供する。
【0084】
無線資源制御(RRC)レイヤーはL3に属する。前記RRCレイヤーは制御平面上のみで定義される。前記RRCレイヤーは、UEとネットワークとの間の無線資源を制御する。このような目的で、前記RRCレイヤーはUEとBSとの間でRRCメッセージを交換する。RRCレイヤーの主なサービスと機能にはAS及びNASと関連したシステム情報のブロードキャスト、ページング、UEとネットワークのRRC連結の確立、維持及び解除、キー管理を含む保安機能、無線ベアラーの確立、構成、維持及び解除、移動性機能、QoS管理機能、UE測定報告及び報告の制御、NASからUEまたはUEからNASへのNASメッセージ伝達が含まれる。
【0085】
言い換えると、前記RRCレイヤーは無線ベアラーの構成、再構成、及び解除と関連して論理チャンネル、転送チャンネル、及び物理チャンネルを制御する。無線ベアラーはUEとネットワークとの間のデータ転送のためにL1(PHY layer)及びL2(MAC/RLC/PDCP/SDAPサブレイヤー)が提供する論理経路をいう。無線ベアラーを設定するということは無線プロトコルレイヤーの特性と特定のサービスを提供するためのチャンネルを定義し、各々のパラメータと作動方法を設定することを意味する。無線ベアラーはシグナリングRB(SRB)及びデータRB(DRB)に分けられる。SRBは制御平面内でRRCメッセージを転送するための経路として使われて、DRBはユーザ平面内でユーザデータを転送するための経路として使われる。
【0086】
RRC状態は前記UEのRRCレイヤーがE-UTRANのRRCレイヤーに論理的に連結されたか否かを示す。LTE/LTe-Aで、前記RRC連結がUEのRRCレイヤーとE-UTRANのRRCレイヤーとの間で確立されれば、前記UEはRRC連結状態(RRC_CONNECTED)にあるようになる。そうでなければ、前記UEはRRCアイドル状態(RRC_IDLE)にあるようになる。NRで、RRC不活性状態(RRC_INACTIVE)が追加的に導入される。RRC_INACTIVEは多様な目的のために使用できる。例えば、大量機械類型通信(MMTC)UEはRRC_INACTIVEで効率よく管理できる。特定の条件が満たされると、上記の3個の状態から他の状態への移転が遂行される。
【0087】
所定の作動がRRC状態によって遂行できる。RRC_IDLEで、公共区域モバイルネットワーク(PLMN)選択、システム情報(SI)のブロードキャスト、セル再選択移動性、コアネットワーク(CN)ページング及びNASにより構成された不連続受信(DRX)が遂行できる。前記UEは追跡領域で該当UEを固有に識別する識別子(ID)が割り当てていなければならない。どんなRRCコンテクストも前記BSに格納されない。
【0088】
RRC_CONNECTEDで、UEはネットワーク(即ち、e-UTRAN/NG-RAN)とのRRC連結を有する。ネットワーク-CN連結(C/U-平面全て)もUEに対して確立される。UE AS contextはネットワーク及びUEに格納される。RANはUEが属するセルを知っている。ネットワークはUEから/UEにデータを送信/受信することができる。測定を含んでネットワーク制御された移動性も遂行される。
【0089】
RRC_IDLEで遂行される大部分の作動はRRC_INACTIVEで遂行できる。しかしながら、CNがRRC_IDLEでページングを遂行する代わり、RANページングがRRC_INACTIVEで遂行される。言い換えると、RRC_IDLEで、モバイル終端(mobile terminated:MT)データに対するページングがコアネットワークにより開始され、ページング領域はコアネットワークにより管理される。RRC_INACTIVEで、ページングはNG-RANにより開始され、RAN-基盤通知領域(RNA)はNG-RANより管理される。また、CNページングのためのDRXがRRC_IDLE内のNASにより構成される代わり、RANページングのためのDRXがRRC_INACTIVE内のNG-RANにより構成される。一方、RRC_INACTIVEで、5GC-NG-RAN連結(C/U-平面全て)がUEに対して確立され、UE ASコンテクストがNG-RAN及びUEに格納される。NG-RANはUEが属するRNAを知っている。
【0090】
NASレイヤーはRRCレイヤーの上端に位置する。NAS制御プロトコルは認証、移動性管理、保安制御のような機能を遂行する。
【0091】
物理チャンネルはOFDM処理によって変調されることができ、時間と周波数を無線資源として使用する。物理チャンネルは時間ドメインの多数の直交周波数分割多重化(OFDM)シンボル及び周波数ドメインの多数のサブキャリアで構成される。1つのサブフレームは時間ドメイン内の多数のOFDMシンボルで構成される。資源ブロックは資源割り当てユニットであり、多数のOFDMシンボルと多数のサブキャリアで構成される。また、各々のサブフレームは物理ダウンリンク制御チャンネル(PDCCH)に対する該当サブフレーム、即ちL1/L2制御チャンネルの特定のOFDMシンボル(例えば、第1のOFDMシンボル)の特定のサブキャリアを使用することができる。転送時間間隔(伝送時間間隔、TTI)は資源割り当てのためにスケジューラーが使用する基本単位である。TTIは1つまたは多数のスロットの単位で定義されるか、ミニスロットの単位で定義できる。
【0092】
転送チャンネルはデータがどのように、いかなる特性で無線インターフェースに亘って伝達されるかによって分類される。DL転送チャンネルはシステム情報を転送するために使われるブロードキャストチャンネル(BCH)、ユーザトラフィックまたは制御信号を転送するために使われるダウンリンク共有チャンネル(DL-SCH)、及びUEをページングするために使われるチャンネル(PCH)を含む。UL転送チャンネルはユーザトラフィックまたは制御信号を転送するためのアップリンク共有チャンネル(UL-SCH)及び普通はセルに対する接続を開始するために使われる任意接近チャンネル(RACH)を含む。
【0093】
互いに異なる種類のデータ伝達サービスはMACサブレイヤーにより提供される。各々の論理チャンネル類型はどんな類型の情報が伝達されるかにより定義される。論理チャンネルは次の2つのグループに分類される:制御チャンネル及びトラフィックチャンネル。
【0094】
制御チャンネルは制御平面情報の伝達のみのために使われる。前記制御チャンネルはブロードキャスト制御チャンネル(BCCH)、ページング制御チャンネル(PCCH)、共通制御チャンネル(CCCH)、及び専用制御チャンネル(DCCH)を含む。DLチャンネルのBCCHはブロードキャスティングシステム制御情報である。DLチャンネルのPCCHは、ページング情報、システム情報交換通知を伝達する。前記CCCHはUEとネットワークとの間で制御情報を転送するためのチャンネルである。このチャンネルはネットワークとのRRC連結を有していないUEのために使われる。前記DCCHはUEとネットワークとの間で専用制御情報を転送する点対点(point-to-point)両方向チャンネルである。このチャンネルはRRC連結を有しているUEのために使われる。
【0095】
トラフィックチャンネルはユーザ平面情報の転送のみのために使われる。前記トラフィックチャンネルは専用トラフィックチャンネル(DTCH)を含む。前記DTCHはユーザ情報の転送のための点から点への(point-to-point)チャンネルであり、1つのUEに専用である。前記DTCHはUL及びDL全てに存在することができる。
【0096】
DLで論理チャンネルと転送チャンネルとの間のマッピングと関連して、BCCHはBCHにマッピングされることができ、BCCHはDL-SCHにマッピングされることができ、PCCHはPCHにマッピングされることができ、CCCHはDL-SCHにマッピングされることができ、DCCHはDL-SCHにマッピングされることができ、DTCHはDL-SCHにマッピングできる。ULでは、CCCHはUL-SCHにマッピングされることができ、DCCHはUL-SCHにマッピングされることができ、DTCHはUL-SCHにマッピングできる。
【0097】
図7は、3GPP基盤無線通信システムにおけるフレーム構造を例示する。
【0098】
図7に図示されたフレーム構造は純粋に例示的なものであり、サブフレームの個数、スロットの個数、及び/又はフレーム内のシンボルの個数は多様に変化できる。3GPP基盤無線通信システムで、OFDMヌメロロジー(例えば、サブキャリア間隔(SCS)、転送時間間隔(TTI)期間)は1つのUEに対して多数のセルの間で異なるように構成できる。例えば、UEが前記セルに対して集合されたセルに対して互いに異なるSCSで構成された場合、同一の個数のシンボルを含む時間資源(例えば、サブフレーム、スロット、またはTTI)の(絶対時間の)期間が集合されたセルの間で相異することがある。本明細書で、シンボルはOFDMシンボル(または、CP-OFDMシンボル)、SC-FDMAシンボル(または、離散フーリエ変換--スプレッド-OFDM(DFT-s-OFDM)シンボル)を含むことができる。
【0099】
図7を参照すると、ダウンリンク及びアップリンク転送はフレームで組織される。各フレームはTf=10msの期間を有する。各フレームは2つのハーフフレームに分かれて、これらハーフフレームの各々は5msの期間を有する。各々のハーフフレームは5個のサブフレームで構成され、サブフレーム当たり期間Tsfは1msである。各々のサブフレームはスロットに分かれて、サブフレーム内のスロットの個数はサブキャリア間隔によって変わる。各々のスロットは循環プリフィクス(cyclic prefix:CP)に基づいて14または12個のOFDMシンボルを含む。通常のCPで、各々のスロットは14個のOFDMシンボルを含み、拡張されたCPで、各々のスロットは12個のOFDMシンボルを含む。前記ヌメロロジーは指数関数的に拡張可能なサブキャリア間隔△f=2u*15kHzを基盤とする。以下の表は△f=2u*15kHzのサブキャリア間隔に従うスロット当たりOFDMシンボルの個数、フレーム当たりスロットの個数、及び通常のCPに対するスロットの個数を示している。
【0100】
【0101】
以下の表は△f=2u*15kHzサブキャリア間隔に対するスロット当たりOFDMシンボルの個数、フレーム当たりスロットの個数、及び拡張されたCPに対してスロットの個数を示す。
【0102】
【0103】
スロットは時間ドメインで多数のシンボル(例えば、14または12シンボル)を含む。各々のヌメロロジー(例えば、サブキャリア間隔)及びキャリアに対して、Nsize、ugrid、x*NRBscサブキャリア及びNsubframe、usymb OFDMシンボルの資源グリッドが定義され、これはより高いレイヤーシグナリング(例えば、無線資源制御(RRC)シグナリング)により指定される共通資源ブロック(CRB)Nstart、ugridで始まり、ここでNsize、ugrid、xは資源グリッド内の資源ブロック(RB)の個数であり、下付き文字xはダウンリンクに対してはDLであり、アップリンクに対してはULである。NRBscはRB当たりサブキャリアの個数である。3GPP基盤無線通信システムで、NRBscは一般的に12個である。与えられたアンテナポートp、サブキャリア間隔構成u、及び転送方向(DLまたはUL)に対して1つの資源グリッドがある。サブキャリア間隔構成uに対するキャリア帯域幅Nsize、ugridはより高いレイヤーパラメータ(例えば、RRCパラメータ)により与えられる。アンテナポートp及びサブキャリア間隔構成uに対する資源グリッドでの各要素は資源要素(RE)と称し、1つの複雑なシンボルが各REにマッピングできる。Each in the資源グリッドでの各REは周波数ドメインでの指標k及び時間ドメイン内の基準点に対するシンボル位置を示す指標lにより固有に識別される。3GPP基盤無線通信システムで、RBは周波数ドメイン内の12個の連続的なサブキャリアにより定義される。3GPP NRシステムで、RBはCRBと物理資源ブロック(PRB)に分類される。サブキャリア間隔構成uに対してCRBは周波数ドメインで0から上に番号が付けられる。サブキャリア間隔構成uに対するCRB 0のサブキャリア0の中心は‘ポイントA’と一致し、これは資源ブロックグリッドに対する共通した基準点に作用する。3GPP NRシステムで、PRBは帯域幅部分(BWP)内で定義され、0からNsizeBWP、i-1まで番号が付けられ、この際、iは帯域幅部分の個数である。帯域幅部分i内の物理資源ブロックnPRB及び共通した資源ブロックnCRBの間の関係は次の通りである:nPRB=nCRB+ NsizeBWP、i、この際、NsizeBWP、iは帯域幅部分がCRB 0に対して始める共同資源ブロックである。前記BWPは多数の連続的なRBを含む。キャリアは最大N(例えば、5)個のBWPを含むことができる。UEは与えられたコンポーネントキャリア上で1つまたはそれ以上のBWPで構成できる。BWPのうち、前記UEで構成された1つのBWPのみ1回に活性化できる。活性化されたBWPがセルの作動帯域幅内でUEの作動帯域幅を定義する。
【0104】
本発明で、用語“セル”は1つまたはそれ以上のノードが通信システムを提供する地理学的領域、または無線資源をいう。地理学的領域の“セル”はその中でキャリアを使用してサービスを提供することができるカバレッジとして理解されることができ、無線資源としての“セル”(例えば、time-周波数資源)は前記carrierが構成した周波数範囲である帯域幅(bandwidth:BW)と関連している。無線資源と関連した“セル”はダウンリンク資源とアップリンク資源の組み合わせ、例えば、ダウンリンク(DL)コンポーネントキャリア(CC)とアップリンク(UL)CCの組み合わせにより定義される。前記セルはダウンリンク資源だけで構成されるか、またはダウンリンク資源及びアップリンク資源により構成できる。その中でノードが有効な信号を転送することができる範囲であるDLカバレッジ、及びノードがUEから有効な信号を受信することができるULカバレッジが信号を伝達するキャリアに依存するので、前記ノードのカバレッジは前記ノードにより使われる無線資源の“セル”のカバレッジと関連できる。これによって、用語“セル”は時にはノードのサービスカバレッジを、他の場合には無線資源を、または他の場合には前記無線資源を使用する信号が有効な強度で到達できる範囲を示すために使用できる。
【0105】
キャリア集合(キャリアアグリゲーション、carrier aggregation:CA)で、2つまたはそれ以上のCCが集合される。UEは自分の容量によって1つまたは多重のCC上で受信または転送を同時に遂行することができる。CAは連続及び非連続CC全てに対して支援される。CAが構成されれば、UEはネットワークと1つの無線資源制御(RRC)連結のみを有する。RRC連結確立/再確立/ハンドオーバーで、1つのサービングセルが非接続ストラタム(非アクセス層、non-access stratum:NAS)移動性情報を提供し、RRC連結確立/再確立/ハンドオーバーで、1つのサービングセルが保安入力を提供する。このセルは1次セル(プライマリセル、PCell)と称される。PCellは1次周波数上で作動するセルであって、セル内でUEは初期連結確立手続を遂行するか、または連結再確立手続を開始する。UEの容量によって、第2次セル(セカンダリセル、SCell)はPCellと共にサービングセルのセットを形成するように構成できる。SCellは特別なセルの上端で追加的な無線資源を提供するセルである。したがって、UEに対して構成されたサービングセルのセットは常に1つのPCellと1つまたはそれ以上のSCellで構成される。二重連結性作動のために、用語の特別なセル(SPCell)はマスターセルグループ(MCG)のPCellまたは第2次セルグループ(SCG)のPSCellを意味する。SPCellはPUCCH転送及び競合基盤任意接近を支援し、常に活性化される。MCGはマスターノードと関連したサービングセルのグループであり、SPCell(PCell)及び選択的に1つまたはそれ以上のSCellで構成される。SCGは2次ノードと関連したサービングセルの部分集合であり、二重連結性(デュアルコネクティビティ、DC)で構成されたUEに対してPSCell及び0またはそれ以上のSCellで構成される。RRC_CONNECTEDがCA/DCで構成されていないUEに対してPCellを含むただ1つのサービングセルが存在する。CA/DCで構成されたRRC_CONNECTED内のUEに対して用語“サービングセル”はSPCellと全てのSCellを含むセルの集合を示すために使われる。DCで、2つのMAC客体が1つのUE内で構成され、1つはMCGに対するものであり1つはSCGに対するものである。
【0106】
図8は、3GPP NRシステムにおけるデータ流れの例を例示する。
【0107】
図8で、“RB”は無線ベアラーを示し、“H”はヘッダーを示す。無線ベアラーは次の2つのグループに分類される:ユーザ平面データのためのデータ無線ベアラー(DRB)及び制御平面データのためのシグナリング無線ベアラー(SRB)。MAC PDUは無線資源を使用してPHYレイヤーを通じて外部装置に/外部装置から転送/受信される。このようなMAC PDUは転送ブロックの形態にPHYレイヤーに到達する。
【0108】
PHYレイヤーで、アップリンク転送チャンネルUL-SCH及びRACHは自分の物理チャンネルPUSCH及びPRACHに各々マッピングされ、及びダウンリンク転送チャンネルDL-SCH、BCH及びPCHはPDSCH、PBCH及びPDSCHに各々マッピングされる。PHYレイヤーで、アップリンク制御情報(UCI)はPUCCHにマッピングされ、ダウンリンク制御情報(DCI)はPDCCHにマッピングされる。UL-SCHと関連したMAC PDUはUEによりPUSCHを介してULグラントを基盤に転送され、DL-SCHと関連したMAC PDUはBSによりPDSCHを介してDL指定を基盤に転送される。
【0109】
本発明で、データユニット(例えば、PDCP SDU、PDCP PDU、RLC SDU、RLC PDU、RLC SDU、MAC SDU、MAC CE、MAC PDU)は資源割り当て(例えば、ULグラント、DL指定)に基づいて物理チャンネル(例えば、PDSCH、PUSCH)上で転送/受信される。本発明で、アップリンク資源割り当てはアップリンクグラントとも称され、ダウンリンク資源割り当てダウンリンク指定とも称される。このような資源割り当ては時間ドメイン資源割り当て及び周波数ドメイン資源割り当てを含む。本発明で、アップリンクグラントは任意接近反応(ランダムアクセス応答、Random Access Response)でUEによりPDCCH上で動的に受信されるか、またはRRCにより部分的に一貫してUEで構成される。本発明で、ダウンリンク指定はPDCCH上でUEにより動的に受信されるか、またはBSからのRRCシグナリングによりUEに部分的に一貫的に構成される。
【0110】
図9は、本開示の技術的特徴が適用できる、通信リンクの一例を示す。
【0111】
図9を参考すると、通信リンクはアップリンク、ダウンリンク、及びサイドリンクを含むことができる。アップリンクはUE(例:UE920)から基地局(例:eNB及び/又はgNBのような基地局910)への通信インターフェースである。ダウンリンクは、基地局(例:基地局910)からUE(例:UE920)への通信インターフェースである。
【0112】
サイドリンクは、サイドリンク通信、サイドリンクディスカバリ(discovery)及び/又はV2X(vehicle to everything)通信のためのUE対UEインターフェースである。例えば、サイドリンクはサイドリンク通信、サイドリンクディスカバリ及び/又はV2Xサイドリンク通信のためのPC5インターフェースに対応することができる。
【0113】
UEはネットワーク基盤施設(infrastructure)を通じて通信を遂行することができる。例えば、
図9に示すように、UE1 920は基地局910を介してアップリンク転送を遂行するか、及び/又はダウンリンク転送を受信することができる。
【0114】
また、UEはネットワーク基盤施設を利用せず、ピア(peer)UEと直接的に通信を遂行することができる。例えば、
図9に示すように、UE1 920は基地局910のようなネットワーク基盤施設の支援無しでサイドリンクを介してUe2 930と直接通信を遂行することができる。
【0115】
サイドリンクを介しての直接通信で、サイドリンクを介して他のUEと転送を遂行するUEは転送(伝送、transmission、TX)UEと称されることができ、サイドリンクを介して他のUEから転送を受信するUEは受信(reception、RX)UEと称されることができる。例えば、UE1 920dlサイドリンクを介してUE2 930に転送を遂行する場合、UE1 920はTX UEでありえて、UE2 930はRX UEでありえる。他の例に、UE2 930dlサイドリンクを介してUE1 920に転送を遂行する場合、UE1 920はRX UEでありえて、UE2 930はTX UEでありえる。
【0116】
多様な実施形態によれば、上位層はUEが特定周波数でサイドリンク通信を受信または転送するか、1つ以上の周波数で公共安全(public safety、PS)と関連しないサイドリンクディスカバリ放送(announcement)をモニターまたは転送するか、特定周波数でPS関連サイドリンクディスカバリ放送をモニターするか、または転送するように設定できるが、これはUEがこのような特定近接サービス(proximity service、ProSe)関連サイドリンク活動を遂行することが許容された場合に限定される。
【0117】
サイドリンク通信は一対多(one-to-many)及び一対一(one-to-one)サイドリンク通信を含む。一対多サイドリンク通信はリレー関連及びリレーと関連しない一対多サイドリンク通信を含む。一対一サイドリンク通信はリレー関連及びリレーと関連しない一対一サイドリンク通信を含む。リレー関連一対一サイドリンク通信で、通信対象は1つのサイドリンクリレーUE及び1つのサイドリンクリモートUEを含む。
【0118】
サイドリンクディスカバリはPS関連及びPSと関連しないサイドリンクディスカバリを含む。PS関連サイドリンクディスカバリはリレー関連及びリレーと関連しないPS関連サイドリンクディスカバリを含む。上位層はRRCに特定サイドリンク放送がPS関連なのかまたはPSと関連しなかったか否かを指示する。
【0119】
多様な実施形態によれば、上位層はRRCに特定サイドリンク手続がV2X関連なのか否かを指示する。
【0120】
多様な実施形態によれば、UEは下記の条件1)~3)のうち、少なくとも1つが満たした場合、V2Xサイドリンク通信動作を遂行する:
【0121】
条件1)UEのサービングセルが適合(suitable)する場合(RRC_IDLEまたはRRC_CONNECTED);及びV2Xサイドリンク通信動作のために使われる周波数から選択されたセルが3GPP TS 24.334で説明されたように登録された、または等価PLMN(public land mobile network)に属するか、またはUEが3GPP TS 36.304で定義されたようにV2Xサイドリンク通信動作のために使われる周波数でカバレッジの外にある場合;
【0122】
条件2)UEのサービングセル(RRC_IDLEまたはRRC_CONNECTEDに対して)が3GPP TS 23.285で説明されたように制限されたサービス状態でV2Xサイドリンク通信を支援するための条件を満たす場合;及び3GPP TS 36.304に定義されたようにサービングセルがV2Xサイドリンク通信動作のために使われる周波数上にいるか、またはUEがV2Xサイドリンク通信動作のために使われる周波数でカバレッジの外にある場合;または
【0123】
条件3)UEがサービングセルを有していない場合(RRC_IDLE)。
【0124】
図10は、本開示の技術的特徴が適用されるサイドリンク連結類型の例を示す。
【0125】
図10を参考すると、UE 1011及びUE 1013の間のサイドリンク連結は、2つのUEのUE 1011及びUE 1013がネットワーク(例:基地局1010)のカバレッジにある“イン-カバレッジ(in-coverage)”でありえる。また、サイドリンク転送を受信するUE 1011がサイドリンク転送を転送するUE 1013と同一のセルにあるので、UE 1011及びUE 1013の間のサイドリンク連結はイントラ-セル類型のイン-カバレッジでありえる。
【0126】
2つのUEの1017及び1021はネットワークのカバレッジにあるので、UE 1017及びUE 1021の間のサイドリンク連結もイン-カバレッジでありえる。しかしながら、サイドリンク転送を受信するUE 1021は基地局1020のセルカバレッジ内にある一方、サイドリンク転送を転送するUE 1017は基地局1010のセルカバレッジ内にあるので、UE 1011及びUE 1013の場合とは異なり、UE 1017及びUE 1021の間のサイドリンク連結はインターセル類型のイン-カバレッジでありえる。
【0127】
UE 1015及びUE 1031の間のサイドリンク連結は、2つのUEのうちの1つ(例:UE 1015)がネットワークのカバレッジにある一方、他の1つ(例:UE 1031)はネットワークのカバレッジの外にある“部分-カバレッジ(partial-coverage)”でありえる。
【0128】
UE 1033及びUE 1035の間のサイドリンク連結は、2つのUEのUE 1033及びUE 1035がネットワークのカバレッジの外にある“out-of-coverage”でありえる。
【0129】
図11は、本開示の技術的特徴が適用できるサイドリンクチャンネルマッピングの例を示す。
【0130】
図11を参考すると、サイドリンク論理チャンネルはサイドリンクトラフィックチャンネル(sidelink traffic channel、STCH)及びサイドリンク放送制御チャンネル(sidelink broadcast control channel、SBCCH)を含むことができる。サイドリンク転送(transport)チャンネルは、サイドリンク共有チャンネル(sidelink shared channel、SL-SCH)、サイドリンクディスカバリチャンネル(sidelink discovery channel、SL-DCH)、及びサイドリンク放送チャンネル(sidelink broadcast channel、SL-BCH)を含むことができる。サイドリンク物理チャンネル及び/又は信号は、物理サイドリンク共有チャンネル(physical sidelink shared channel、PSSCH)、物理サイドリンク制御チャンネル(physical sidelink control channel、PSCCH)、物理サイドリンクディスカバリチャンネル(physical sidelink discovery channel、PSDCH)、サイドリンク同期信号(sidelink synchronization signal、SLSS)、及び物理サイドリンク放送チャンネル(physical sidelink broadcast channel、PSBCH)を含むことができる。
【0131】
STCHは、サイドリンク通信のためのユーザデータを伝達することができる。STCHはSL-SCHにマッピングされ、SL-SCHはPSSCHにマッピングできる。
【0132】
PSSCHは、サイドリンク制御チャンネル(sidelink control channel、SCI)を伝達することができる。SCIは資源ブロック割り当て、変調及びコーディング方式及び/又はグループ目的地IDを含むことができる。
【0133】
SL-DSCHはディスカバリお知らせ(announcement)のために使用できる。SL-DCHはPSDCHにマッピングされる。
【0134】
SLSSは、UE及びピア(peer)UEの間のサイドリンク通信を同期化することに使われる物理信号である。SLSSは、特定サイドリンク識別子(sidelink identity、SLI)と関連できる。
【0135】
SBCCHはSL-BCHにマッピングされ、SL-BCHはPSBCHにマッピングできる。このチャンネルもサイドリンク同期化のために使われることができ、サイドリンク関連システム情報を含むことができる。例えば、サイドリンク関連システム情報はサイドリンクマスター情報ブロック(sidelink master information block、SL-MIB)と称されることができる。
【0136】
図11に示してはいないが、サイドリンクフィードバックチャンネル(sidelink feedback channel、SL-FCH)及び/又は物理サイドリンクフィードバックチャンネル(physical sidelink feedback channel、PSFCH)のような他のチャンネルがありえる。このようなチャンネルはサイドリンク転送を受信する装置からのサイドリンクフィードバック制御情報(sidelink feedback control information、SFCI)を伝達することができる。
【0137】
ここから、サイドリンクHARQ動作が説明される。
【0138】
MACエンティティーは1つまたは複数のキャリア上で資源のプールを用いて転送するように上位層により設定できる。各キャリアに対して、SL-SCH上の転送のためにMACエンティティーで1つのサイドリンクHARQエンティティーが存在できるが、サイドリンクHARQエンティティーは並列的なサイドリンクプロセッサを維持することができる。
【0139】
サイドリンク通信で、UEが1つのサイドリンク制御(sidelink control、SC)周期で互いに異なる目的地にサイドリンク通信の複数転送を支援する場合、サイドリンクHARQエンティティーと関連した転送サイドリンクプロセスの数は8個でありえる。
【0140】
V2Xサイドリンク通信で、各サイドリンクHARQエンティティーと関連した転送サイドリンクプロセスの最大数は8個でありえる。サイドリンクプロセスは複数のMAC PDUの転送のために設定できる。複数のMAC PDUの転送に対し、各サイドリンクHARQエンティティーと関連した転送サイドリンクプロセスの数は2つでありえる。
【0141】
伝達され設定されたサイドリンクグラント及びサイドリンクグラントと関連したHARQ情報はサイドリンクプロセスと関連できる。
【0142】
SL-SCH及び各サイドリンクプロセスの各サブフレームに対し、サイドリンクHARQエンティティーは:
【0143】
1>新たな転送機会に対応するサイドリンクグラントがこのサイドリンクプロセスに対して指示され、転送のためのSLデータがこのサイドリンクグラントと関連した近接サービス(proximity service、ProSe)目的地の制御チャンネルに対して存在する場合:
【0144】
2>“混合(multiplexing)及び組立(assembly)”エンティティーからMAC PDUを獲得する;
【0145】
2>MAC PDU、サイドリンクグラント及びHARQ情報をこのサイドリンクプロセスに伝達する;
【0146】
2>このサイドリンクプロセスが新たな転送をトリガーするように指示する。
【0147】
1>これとは異なり、このサブフレームがこのサイドリンクプロセスに対する再転送機会に対応する場合:
【0148】
2>このサイドリンクプロセスが再転送をトリガーするように指示する。
【0149】
ここから、サイドリンクプロセスが説明される。
【0150】
サイドリンクプロセスはHARQバッファと関連できる。
【0151】
リダンダンシーバージョン(redundancy version)の順序は0、2、3、1でありえる。変数CURRENT_IRVはリダンダンシーバージョンの順序でインデックスでありえる。この変数はモジュロ4を通じてアップデートできる。
【0152】
サイドリンク通信またはV2Xサイドリンク通信で与えられたSC周期に対する新たな転送及び再転送はサイドリンクグラントで指示された資源及び適切なMCSで遂行できる。
【0153】
サイドリンクプロセスがV2Xサイドリンク通信のために複数のMAC PDUの転送を遂行するように設定された場合、サイドリンクプロセスはカウンターSL_RESOURCE_RESELECTION_COUNTERを維持することができる。サイドリンクプロセスの他の設定に対して、このカウンターは使用されないことがある。
【0154】
サイドリンクHARQエンティティーが新たな転送を要請する場合、サイドリンクプロセスは:CURRENT_IRVを0に設定する;MAC PDUを関連したHARQバッファに格納する;サイドリンクHARQエンティティーから受信されたサイドリンクグラントを格納する;以下に説明されるように転送を生成する。
【0155】
サイドリンクHARQエンティティーが再転送を要請する場合、サイドリンクプロセスは以下で説明するように転送を生成する。
【0156】
転送を生成するために、サイドリンクプロセスは:
【0157】
1>アップリンク転送が存在しない場合;またはMACエンティティーが転送時点にアップリンク転送とSL-SCH上の転送を同時に遂行することができる場合;またはMsg3バッファから獲得したMAC PDUでない、アップリンクで今回のTTIに転送されるMAC PDUが存在し、V2Xサイドリンク通信の転送がアップリンク転送に優先する場合;及び
【0158】
1>転送のためのサイドリンクディスカバリギャップが存在しないか、または転送時点にPSDCHの転送が存在しない場合、または、V2Xサイドリンク通信の転送の場合に、MACエンティティーが転送時点にSL-SCH上の転送及びPSDCH上の転送を同時に遂行することができる場合:
【0159】
2>物理層が格納されたサイドリンクグラントとCURRENT_IRV値に対応するリダンダンシーバージョンによって転送を生成するように指示する。
【0160】
1>CURRENT_IRVを1だけ増加させる;
【0161】
1>この転送がMAC PDUの最後の転送に対応する場合:
【0162】
2>SL_RESOURCE_RESELECTION_COUNTERが存在する場合、それを1だけ減少させる。
【0163】
V2Xサイドリンク通信のためのMAC PDUの転送は以下の条件1~3が満たす場合、アップリンク転送より優先できる:
【0164】
条件1)MACエンティティーが転送時点に全てのアップリンク転送及び全てのV2Xサイドリンク通信の転送を同時に遂行できない場合;及び
【0165】
条件2)アップリンク転送が上位層により優先しない場合;及び
【0166】
条件3)thresSL-TxPrioritizationが設定された場合、MAC PDUでサイドリンク転送チャンネルの最も高い優先順位の値がthresSL-TxPrioritizationより小さな場合。
【0167】
サイドリンク転送のために、TX UEはMAC PDUのHARQ(再)転送を転送することができる。そして、RX UEはTX UEに肯定または否定HARQフィードバックを転送することができる。TX UEがRX UEからMAC PDUの(再)転送に対して否定フィードバック(即ち、NACK)を受信すれば、TX UEはMAC PDUの再転送を遂行することができる。しかしながら、ある場合に、TX UEはMAC PDUの再転送のための資源を有していないことがある。
【0168】
特に、TX UEがサイドリンク再転送のための再転送資源を有していない場合、TX UEは基地局(例:gNB/NG-RAN)にサイドリンク資源を要請することができる。そして、TX UEが再転送のためのサイドリンクグラントを受信する時、TX UEは再転送のために受信されたサイドリンクグラントに基づいてMAC PDUの再転送を遂行する。しかしながら、資源を要請し再転送のためのサイドリンクグラントを受信するステップで相当な時間がかかることがある。したがって、資源を要請し再転送のためのサイドリンクグラントを受信するステップは遅延要件を要求しないことがある。
【0169】
したがって、本開示の多様な実施形態は混雑レベル及び/又はデータユニットの優先順位のうち、少なくとも1つに基づいて再転送資源を予約するための方法及び装置を提供する。
【0170】
図12は、本開示の一実施形態に従って再転送を遂行するための方法の例を示す。
図12に示しているステップは第1無線装置及び/又はUEにより遂行できる。
【0171】
図12を参考すると、ステップS1201で、第1無線装置は少なくとも初期転送のための第1資源と、再転送のための第2資源を含む資源のセットを予約することができる。例えば、資源のセットを予約するために、第1無線装置は資源プールの資源から時間及び周波数資源をランダムに選択することができる。資源プールはネットワークにより設定できる。そして、第1無線装置は時間及び周波数資源に基づいて資源予約区間だけ離れている周期的な資源のセットを選択することができる。周期的な資源のセットで、第1無線装置は初期転送のための資源の第1部分セット及び再転送のための資源の第2部分セットを含む資源のセットを決定することができる。資源の第1部分セットは第1資源を含み、資源の第2部分セットは第2資源を含むことができる。
【0172】
ステップS1203で、第1無線装置は第1資源及び第2資源に基づいてデータユニットを生成することができる。データユニットはMAC PDUを含むことができる。
【0173】
ステップS1205で、第1無線装置は第1資源を用いてデータユニットの初期転送を遂行することができる。
【0174】
ステップS1207で、第1無線装置は混雑レベル及び/又はデータユニットの優先順位のうち、少なくとも1つに基づいてデータユニットの再転送のための資源を予約するか否かを決定することができる。第1無線装置がどのようにデータの再転送のための資源を予約することと決定するか、またはデータの再転送のための資源を予約しないことと決定するかは後述する。
【0175】
ステップS1209で、第1無線装置は第2資源を除去/リリース(release)し、第3資源をデータユニットの再転送のための資源として予約することができる。第1無線装置は、i)データユニットの再転送のための資源を予約するという決定、及び/又はii)データユニットの再転送が相変らず有効であるが、データユニットの再転送のための有効なグラントが存在しないという決定に基づいて、第2資源を除去し、第3資源をデータユニットの再転送のための資源として予約することができる。一方、第2資源を除去し第3資源を予約する代わり、第1無線装置は、i)データユニットの再転送のための資源を予約しないという決定、及び/又はii)データユニットの再転送が相変らず有効であるが、データユニットの再転送のための有効なグラントが存在するという決定に基づいて、第2資源を用いてデータユニットの再転送を第2無線装置に遂行することができる。
【0176】
ステップS1211で、第1無線装置は第3資源を用いて第2無線装置にデータユニットの再転送を遂行することができる。
【0177】
多様な実施形態によれば、資源のセットは1つ以上のサイドリンクグラントに対応/関連できる。
【0178】
多様な実施形態によれば、第1無線装置は第2資源を含む資源に対するCBRがCBR臨界より高い場合/時、データユニットの再転送のための資源を新しく予約することと決定することができる。CBR臨界はダウンリンク制御情報(downlink control information、DCI)、MAC制御要素(MAC CE)、または無線資源制御(radio resource control、RRC)シグナリングのうち、少なくとも1つを通じて第1無線装置にネットワークにより設定またはシグナリングできる。CBR臨界はデータユニットの優先順位と関連できる。
【0179】
多様な実施形態によれば、第1無線装置はQoS要求事項に基づいてデータユニットの再転送のための資源を新しく予約するか否かを決定することができる。QoS要求事項は要求遅延、要求エラー率、または要求通信距離のうち、少なくとも1つを含むことができる。
【0180】
多様な実施形態によれば、第1無線装置はデータユニットの最近の転送に対するNACKがデータユニットの初期転送の開始時点から許容周期後に受信された場合/時、データユニットの再転送のための資源を新しく予約することと決定することができる。許容周期は要求遅延から遅延臨界を差し引きした値でありえる。遅延臨界はダウンリンク制御情報(downlink control information、DCI)、MAC制御要素(MAC CE)、または無線資源制御(radio resource control、RRC)シグナリングのうち、少なくとも1つを通じて第1無線装置にネットワークにより設定またはシグナリングできる。
【0181】
多様な実施形態によれば、第1無線装置はスケジューリング要請(スケジューリング要求、scheduling request、SR)のための物理アップリンク制御チャンネル(physical uplink control channel、PUCCH)資源がデータユニットの初期転送の時点から許容周期以内に利用可能でなくなる場合/時、データユニットの再転送のための資源を新しく予約することと決定することができる。許容周期は要求遅延から遅延臨界を差し引きした値でありえる。遅延臨界は、ダウンリンク制御情報(downlink control information、DCI)、MAC制御要素(MAC CE)または無線資源制御(radio resource control、RRC)シグナリングのうち、少なくとも1つを通じて第1無線装置にネットワークにより設定またはシグナリングできる。
【0182】
多様な実施形態において、第1無線装置は第1無線装置及び第2無線装置の間の距離が要求通信距離より長い場合/時、データユニットの再転送のための資源を新しく予約することと決定することができる。
【0183】
多様な実施形態において、第1無線装置はデータユニットに対するQoS要求事項が第2資源に対して満たさない場合/時、データユニットの再転送のための資源を新しく予約することと決定することができる。
【0184】
多様な実施形態において、第1無線装置は第2資源に対するチャンネル混雑比率(channel busy ratio、CBR)がCBR臨界より小さい場合/時、データユニットの再転送のための資源を新しく予約しないことと決定することができる。
【0185】
多様な実施形態において、第1無線装置はデータユニットの最近の転送に対するNACKがデータユニットの初期転送の時点から許容周期以内に受信される場合/時、データユニットの再転送のための資源を新しく予約しないことと決定することができる。
【0186】
多様な実施形態において、第1無線装置はSRのためのPUCCH資源がデータユニットの初期転送の時点から許容周期以内に利用可能な場合/時、データユニットの再転送のための資源を新しく予約しないことと決定することができる。
【0187】
多様な実施形態において、第1無線装置は第1無線装置及び第2無線装置の間の距離が要求通信距離より短いか等しい場合/時、データユニットの再転送のための資源を新しく予約しないことと決定することができる。
【0188】
図13は、本開示の一実施形態に従ってデータ転送を遂行するための方法の例を示す。
図13に示しているステップは無線装置及び/又はUEにより遂行できる。
【0189】
図13を参考すると、ステップS1301で、UEはデータユニットの転送のための資源を予約することができる。データがUEバッファで転送のために存在する場合、UEはデータユニットの転送のための1つ以上の資源を予約することができ、及び/又は複数のデータユニットの転送のための複数の資源を予約することができる。予約された資源は1つ以上のグラントと見なされることができる。データユニットはMAC PDUを含むことができる。
【0190】
代案的に、UEはネットワークに1つ以上の資源を要請し、ネットワークからPDCCHを介して1つ以上のグラントを受信することができる。グラントはサイドリンク流動(dynamic)グラントまたは設定されたサイドリンクグラント類型1または2のうち、少なくとも1つを含むことができる。
【0191】
ステップS1303で、UEは新たな転送のためのグラントのうちの1つを選択し、選択されたグラントに基づいてデータユニットを生成することができる。
【0192】
ステップS1305で、UEはグラントを用いて受信ノードにデータユニットの新たな転送を遂行することができる。UEはデータユニット及び選択されたグラントをHARQプロセスに提供し、グラントを用いて受信ノードにHARQプロセスからのデータユニットの新たな転送を遂行することができる。受信ノードは他のUEまたは基地局(例:gNB及び/又はeNB)ののうち、少なくとも1つを含むことができる。受信ノードが他のUEの場合、転送はサイドリンクで遂行できる。受信ノードが基地局の場合、転送はアップリンクで遂行できる。グラントはHARQプロセスのHARQプロセスIDと関連できる。
【0193】
ステップS1307で、UEはQoS要求事項、混雑レベル及び/又はデータユニットの優先順位のうち、少なくとも1つに基づいて再転送資源を予約することを決定することができる。例えば、データユニットの転送に対して肯定応答が受信されず、HARQプロセスに対して再転送のためのグラントが存在しない場合、UEはQoS要求事項、混雑レベル及び/又はデータユニットの優先順位のうち、少なくとも1つに基づいて再転送資源を予約するか否かを決定することができる。
【0194】
QoS要求事項は、遅延、エラー率、及び/又は通信距離に対する要求事項のうち、少なくとも1つを含むことができる。混雑レベルはCBRを含むことができる。
【0195】
ステップS1309で、UEはTX資源再選択(または、TXキャリア再選択)をトリガーして現在予約された資源をクリア(clear)し、データユニットの再転送のための1つ以上の新たなグラントを予約することができる。即ち、UEが再転送資源を予約することと決定し、データユニットの再転送のために有効なグラントが存在しない場合、UEはTX資源再選択(または、TXキャリア再選択)をトリガーして現在予約された資源をクリアし、データユニットの再転送のための1つ以上の新たなグラントを予約することができる。
【0196】
再転送の回数及び/又は再転送のために使われるグラントの数はQoS要求事項、混雑レベル、及び/又はデータユニットの優先順位のうち、少なくとも1つに基づいて決定できる。
【0197】
代案的に、UEはデータユニットの転送に対応する設定されたサイドリンクグラントを生成することを選択し、現在予約された資源と並列的にキャリアでHARQプロセスからのデータユニットの再転送のための1つ以上の新たなグラントを予約することができる。現在予約された資源及び新たなグラントは同一のキャリアまたは互いに異なるキャリア上にありえる。
【0198】
ステップS1311で、UEはデータユニットの再転送のために予約された1つ以上の新たなグラントを用いて受信ノードにHARQプロセスからのデータユニットの1つ以上の再転送を遂行することができる。1つ以上のグラントを予約した直後、UEは予約されたグラントを選択し、選択されたグラントをHARQプロセスに提供し、グラントを用いて受信ノードにHARQプロセスからのデータユニットの1つ以上の再転送を遂行することができる。グラントはHARQプロセスのHARQプロセスIDと関連できる。
【0199】
図14は、本開示の一実施形態に従って再転送を遂行するための信号流れの例を示す。
図14に例示されたステップは、基地局、第1無線装置、及び/又は第2無線装置により遂行できる。
【0200】
図14を参考すると、ステップS1401で、BSは第1無線装置から、サイドリンクUE情報を受信することができる。
【0201】
ステップS1403で、BSは第1無線装置で、第1無線装置に資源プールを設定するための資源プールの設定を転送することができる。
【0202】
ステップS1405で、第1無線装置は資源プールでの資源に基づいて、少なくとも初期転送のための第1資源及び再転送のための第2資源を含む資源のセットを予約することができる。
【0203】
ステップS1407で、第1無線装置は第1資源及び第2資源に基づいてデータユニットを生成することができる。データユニットはMAC PDUを含むことができる。
【0204】
ステップS1409で、第1無線装置は第1資源を用いてデータユニットの初期転送を遂行することができる。
【0205】
ステップS1411で、第1無線装置は混雑レベル及び/又はデータユニットの優先順位のうち、少なくとも1つに基づいてデータユニットの再転送のための資源を予約するか否かを決定することができる。
【0206】
ステップS1413で、第1無線装置は第2資源を除去/リリースし、第3資源をデータユニットの再転送のための資源として予約することができる。
【0207】
ステップS1415で、第1無線装置は第3資源を用いて第2無線装置にデータユニットの再転送を遂行することができる。
【0208】
図14のBSは
図2の第2装置220の例示でありえて、したがって、
図14に示しているBSの動作は第2装置220により具現できる。例えば、プロセッサ221は送受信機223を制御して第1無線装置からサイドリンクUE情報を受信するように設定できる。プロセッサは送受信機223を制御して第1無線装置で、第1無線装置に資源プールを設定するための資源プールの設定を転送するように設定できる。第1無線装置は、資源プールでの資源に基づいて、少なくとも初期転送のための第1資源及び再転送のための第2資源を含む資源のセットを予約することができる。第1無線装置は、第1資源及び第2資源に基づいてデータユニットを生成することができる。第1無線装置は、第1資源を用いてデータユニットの初期転送を遂行することができる。第1無線装置は、混雑レベル及び/又はデータユニットの優先順位のうち、少なくとも1つに基づいてデータユニットの再転送のための資源を予約するか否かを決定することができる。第1無線装置は、第2資源を除去/リリースし、第3資源をデータユニットの再転送のための資源として予約することができる。第1無線装置は、第3資源を用いて第2無線装置にデータユニットの再転送を遂行することができる。
【0209】
図15は、本開示の一実施形態に従ってMAC PDUのサイドリンク転送の例を示す。
図15はサイドリンクデータ転送に関する実施形態を説明するが、このような実施形態及び/又は本開示の多様な実施形態はアップリンクデータ転送にまた適用できる。
【0210】
図15を参考すると、ステップS1501で、TX UEはデータユニットの転送及び/又は再転送のための1つ以上の資源を予約することができる。データユニットはMAC PDUを含むことができる。例えば、TX UEはサイドリンクUE情報をネットワーク及び/又は基地局に転送することができ、資源プール設定を受信することができる。資源プール設定を受信した後/直後、TX UEは資源プールの設定を受けることができる。資源プールは、サイドリンク転送のためのUE及び/又は無線装置に利用可能な物理資源のセット(例:サブフレーム及び/又は資源ブロック)を称することができる。データがUEバッファで転送のために存在する場合、TX UEは資源プールの資源に基づいて、データユニットの転送のための1つ以上の資源を予約するか、及び/又は複数のデータユニットの転送のための複数の資源を予約することができる。予約された資源は1つ以上のグラントと見なされることができる。
【0211】
1つ以上のHARQ再転送のために、TX UEは資源プールの資源に基づいて1つ以上の資源を予約することができるが、このためのステップは以下の通りである:
【0212】
ステップ1) TX UEは資源プールの資源から1つ以上の転送機会のための時間及び周波数資源をランダムに選択することができる。資源プールの資源は資源プールの全ての資源を含むか、または資源プールの全ての資源のうちの一部を含むことができる。
【0213】
ステップ2) TX UEはランダムに選択された資源を使用して資源予約区間だけ離れている周期的な資源のセットを選択することができる。
【0214】
ステップ3) 選択された周期的資源のセットのうち、TX UEは資源の第1部分セットを新たな転送のための資源、また資源の第2部分セットを再転送のための資源と見なすことができる。
【0215】
ステップ4) TX UEは新たな転送のための資源の第1部分セット及び再転送のための資源の第2部分セットをサイドリンクグラントと見なすことができる。
【0216】
したがって、サイドリンクグラントは新たな/初期転送のための1つ以上の資源及び再転送のための1つ以上の資源を含む資源のセットでありえる。
【0217】
代案的に、TX UEはネットワークに1つ以上の資源を要請することができ、ネットワークからPDCCHを介して1つ以上のグラントを受信することができる。グラントはサイドリンクグラントまたは設定されたサイドリンクグラント類型1または2を含むことができる。
【0218】
TX UEは新たな転送及び/又は再転送のためのグラントのうちの1つを選択し、選択されたグラントに基づいてデータユニットを生成することができる。
【0219】
ステップS1503で、TX UEはデータユニット及び選択されたグラントをHARQプロセスに提供し、HARQプロセスからのデータユニット(例:MAC PDU#1)の新たな/初期転送をサイドリンクグラントを用いて受信ノードに遂行することができる。受信ノードは他のUEを含むことができ、転送はサイドリンクで遂行できる。グラントはHARQプロセスのHARQプロセスIDと関連できる。
【0220】
TX UEはHARQ(再)転送に対する応答情報を提供する物理サイドリンクフィードバックチャンネル(physical sidelink feedback channel、PSFCH)をモニターすることができる。否定応答(negative acknowledgement、NACK)を受信するか、応答を受信しないか、及び/又はデータユニットの再転送のためのグラントを受信した直後、TX UEはデータユニットの再転送を遂行することができる。
【0221】
データユニットの転送に対する肯定応答が受信されず、HARQプロセスに対して再転送のためのグラントが存在しない場合、TX UEはQoS要求事項、混雑レベル、及び/又はデータユニットの優先順位のうち、少なくとも1つに基づいてデータユニットの再転送が相変らず有効か否か(及び/又は再転送資源を予約するか否か)を決定することができる。
【0222】
QoS要求事項は、要求遅延、要求エラー率、及び/又は要求通信距離のうち、少なくとも1つを含むことができる。
【0223】
混雑レベルは、チャンネル混雑比率(channel busy ratio、CBR)を含むことができる。
【0224】
例えば、データユニットの要求遅延が100msであり、データユニットの最近の(再)転送に対する応答情報(例:NACK)がデータユニットの最初/初期転送の開始から{100ms-臨界}以内に受信される場合、TX UEはデータユニットの再転送が相変らず有効であると決定することができる。しかしながら、データユニットの最近の(再)転送に対する応答情報がデータユニットの最初/初期転送の開始から{100ms-臨界}以後に受信される場合、TX UEはデータユニットの再転送が有効でないと決定することができる。前記臨界はネットワークにより設定されるか、または予め設定できる。
【0225】
例えば、データユニットの要求遅延が100msであり、スケジューリング要請のための有効なPUCCH資源がデータユニットの最初/初期転送の開始から{100ms-臨界}以内に存在する場合、TX UEはデータユニットの再転送が相変らず有効であると決定することができる。しかしながら、スケジューリング要請のための有効なPUCCH資源がデータユニットの最初/初期転送の開始から{100ms-臨界}以内に存在しない場合、TX UEはデータユニットの再転送が有効でないと決定することができる。前記臨界はネットワークにより設定されるか、または予め設定できる。
【0226】
例えば、要求通信距離が200mであり、TX UE及び受信ノードの間の距離が200msより等しいか短い場合、TX UEはデータユニットの再転送が相変らず有効であると決定することができる。しかしながら、TX UE及び受信ノードの間の距離が200msより長い場合、TX UEはデータユニットの再転送が有効でないと決定することができる。
【0227】
例えば、TX UEはサイドリンク資源に対してチャンネル混雑比率(channel busy ratio、CBR)を測定することができる。CBRがデータユニットの優先順位と関連した臨界より小さいか等しい場合、UEはデータユニットの再転送が相変らず有効であると決定することができる。しかしながら、CBRがデータユニットの優先順位と関連した臨界より大きい場合、UEはデータユニットの再転送が有効でないと決定することができる。
【0228】
例えば、データユニットの要求遅延が100msであり、データユニットの最近の(再)転送に対する応答情報(例:NACK)がデータユニットの最初/初期転送の開始から{100ms-臨界}以内に受信される場合、TX UEはデータユニットに対する再転送資源を予約しないことと決定することができる。しかしながら、データユニットの最近の(再)転送に対する応答情報がデータユニットの最初/初期転送の開始から{100ms-臨界}以後に受信される場合、TX UEはデータユニットに対する再転送資源を予約することと決定することができる。前記臨界はネットワークにより設定されるか、または予め設定できる。
【0229】
例えば、データユニットの要求遅延が100msであり、スケジューリング要請のための有効なPUCCH資源がデータユニットの最初/初期転送の開始から{100ms-臨界}以内に存在する場合、TX UEはデータユニットに対する再転送資源を予約しないことに決定することができる。しかしながら、スケジューリング要請のための有効なPUCCH資源がデータユニットの最初/初期転送の開始から{100ms-臨界}以内に存在しない場合、TX UEはデータユニットに対する再転送資源を予約することと決定することができる。前記臨界はネットワークにより設定されるか、または予め設定できる。
【0230】
前記臨界はネットワークにより設定されるか、または予め設定できる。
【0231】
例えば、要求通信距離が200mであり、TX UE及び受信ノードの間の距離が200msより等しいか短い場合、TX UEはデータユニットに対する再転送資源を予約しないことに決定することができる。しかしながら、TX UE及び受信ノードの間の距離が200msより長い場合、TX UEはデータユニットに対する再転送資源を予約することと決定することができる。
【0232】
例えば、TX UEはサイドリンク資源に対してチャンネル混雑比率(channel busy ratio、CBR)を測定することができる。CBRがデータユニットの優先順位と関連した臨界より小さいか等しい場合、UEはデータユニットに対する再転送資源を予約しないことに決定することができる。しかしながら、CBRがデータユニットの優先順位と関連した臨界より大きい場合、UEはデータユニットに対する再転送資源を予約することと決定することができる。
【0233】
ステップS1505で、TX UEがデータユニットの再転送が相変らず有効であると(及び/又は再転送資源の予約)決定するか、及び/又はデータユニットの再転送のための有効なグラントが存在しない場合、TX UEはTX資源再選択(または、TXキャリア再選択)をトリガーして現在予約された資源をクリアし、データユニットの再転送のための1つ以上の新たなグラントを予約することができる。
【0234】
再転送のために使われる再転送回数及びグラントの数はQoS要求事項、混雑レベル、及び/又はデータユニットの優先順位のうち、少なくとも1つに基づいて決定できる。
【0235】
例えば、TX UEが既にキャリア上でMAC PDUの5(再)転送を遂行しており、MAC PDUに対して3再転送が相変らず有効であり、現在予約された資源がMAC PDUのQoS要求事項を満たさないか、及び/又はMAC PDUの再転送のために有効な資源が予約されていない場合、TX UEはTX UEが現在予約されたグラントをクリアし、1つ以上のMAC PDUの新たな転送及び再転送のためにキャリア上で1つ以上の新たなグラントを予約するTX資源再選択をトリガーすることができる。
【0236】
例えば、TX UEが既にキャリア上でMAC PDUの5(再)転送を遂行しており、MAC PDUに対して3再転送が相変らず有効であり、現在予約された資源がMAC PDUのQoS要求事項を満たさないか、及び/又はMAC PDUの再転送のために有効な資源が予約されていない場合、TX UEはTX UEがキャリア上で現在予約されたグラントをクリアし、新たなキャリアまたは同一のキャリアを再選択し、1つ以上のMAC PDUの新たな転送及び再転送のために再選択されたキャリア上で1つ以上の新たなグラントを予約するTXキャリア再選択をトリガーすることができる。
【0237】
データユニットの再転送のために新たなグラントが予約された時、PSFCH資源も再転送に対する応答情報の転送のために予約できる。
【0238】
代案的に、TX UEはデータユニットの転送に対応する設定されたサイドリンクグラントを生成することを選択し、現在予約された資源と並列的にキャリア上でHARQプロセスからのデータユニットの再転送のための1つ以上の新たなグラントを予約することができる。
【0239】
現在予約された資源及び新たなグラントは同一のキャリアまたは相異するキャリア上にありえる。
【0240】
例えば、TX UEが既にキャリア上でMAC PDUの3(再)転送を遂行しており、MAC PDUに対して1つの再転送がより有効な場合、TX UEはMAC PDUの再転送のためにキャリア上で1つ以上の新たなグラントを予約することができる。
【0241】
ステップS1507で、1つ以上のグラントを予約した直後、TX UEは予約されたグラントのうちの1つを選択し、選択されたグラントをHARQプロセスに提供し、グラントを用いて受信ノードにHARQプロセスからのデータユニットの1つ以上の再転送を遂行することができる。
【0242】
グラントは、HARQプロセスのHARQプロセスIDと関連できる。
【0243】
代案的に、ネットワークからPDCCHを介して1つ以上のグラントを受信した直後、グラントのうちの1つがデータユニットの再転送のために有効な場合、TX UEはグラントをHARQプロセスに提供し、グラントを用いて受信ノードにHARQプロセスからのデータユニットの再転送を遂行することができる。グラントは、HARQプロセスのHARQプロセスIDと共に受信できる。
【0244】
TX UEがデータユニットの再転送が有効でないと決定する時、TX UEはHARQプロセスからのデータユニットを捨てるか、または該当データユニットをHARQプロセスを有する新たなデータユニットに代替することができる。
【0245】
ステップS1509で、TX UEはPSFCH上で再転送に対する肯定応答(例:ACK)を受信することができる。
【0246】
ステップS1511で、再転送に対する肯定応答(即ち、ACK)がPSFCH上で受信された場合、TX UEは同一な、または異なるHARQプロセスに対して他のデータユニット(例:MAC PDU#2)に残りのグラントを(再)割り当てすることができる。
【0247】
代案的に、再転送に対する肯定応答(即ち、ACK)が受信された場合、TX UEは残りのグラントをスキップすることができる。
【0248】
多様な実施形態によれば、無線装置は以下のようなステップを遂行することができる:
【0249】
1>MACエンティティーが単一MAC PDUの転送に対応する設定されたサイドリンクグラントを生成するように選択し、SLデータが論理チャンネルに存在するか、またはサイドリンクプロセスに格納された単一MAC PDUがMAC PDUの再転送のために有効なサイドリンクグラントを有していない場合:
【0250】
2>TX資源(再)選択確認を遂行する;
【0251】
2>TX資源(再)選択がTX資源(再)選択確認の結果によってトリガーされた場合;
【0252】
3>資源のセットを選択する;
【0253】
3>PSCCH/PSSCH区間のセットを決定するために選択されたサイドリンクグラントを使用する;
【0254】
3>選択されたサイドリンクグラントを設定されたサイドリンクグラントと見なす。
【0255】
多様な実施形態によれば、無線装置は以下のようなステップを遂行することができる:
【0256】
1>MAC PDUの転送に対して肯定応答が受信されず、MAC PDUの再転送回数が到達されず、MAC PDUの遅延要求を満たすことができるサイドリンクグラントが存在しない場合;
【0257】
2>存在すれば、サイドリンクプロセスと関連した設定されたサイドリンクグラントをクリアする;
【0258】
2>TX資源(再)選択をトリガーする。
【0259】
多様な実施形態によれば、無線装置はTX資源(再)選択確認のために以下のようなステップを遂行することができる:
【0260】
1>選択されたサイドリンクグラントの資源が物理層により再評価(re-evaluation)または先占(pre-emption)のために指示された場合;または
【0261】
1>選択されたサイドリンクグラント上のMAC PDUの再転送がサイドリンク混雑制御または優先順位下げ(de-prioritization)によりドロップ(drop)された場合:
【0262】
2>選択されたサイドリンクグラントの資源が物理層により再評価(re-evaluation)または先占(pre-emption)のために指示された場合、サイドリンクプロセスと関連した選択されたサイドリンクグラントからの資源を除去する;
【0263】
2>選択された周波数資源の量、選択されたHARQ再転送の回数、及びPSFCHがこの資源のプールに対して設定され、資源が再転送のためにSCIの時間資源割り当てにより指示できる場合、選択されたサイドリンクグラントのある2つの選択された資源の間の最小時間ギャップを保障しながら論理チャンネルに存在するSLデータの残余PDBによって、除去された資源またはドロップされた資源のために物理で指示された資源から時間及び周波数資源をランダムに選択する;
【0264】
2>資源が1つ以上の再転送のためにSCIの時間資源割り当てにより指示できることを保障しながら資源が選択できない場合:
【0265】
3>選択された周波数資源の量、選択されたHARQ再転送回数、及びキャリアに許容された論理チャンネルに存在するSLデータの残余PDBによって、利用可能な資源から1つ以上の転送機会のために時間及び周波数資源をランダムに選択する。
【0266】
2>選択されたサイドリンクグラントのために除去された、またはドロップされた資源を選択された資源に代替する。
【0267】
図16は、本発明の実施形態を具現するUEを示している。UE側に対して前述した発明を本実施形態にも適用することができる。
図16で、UEは
図2に図示された第1装置216の例でありえる。
【0268】
UEはプロセッサ1610(即ち、プロセッサ211)、電力管理モジュール1611、バッテリー1612、ディスプレイ1613、キーパッド1614、加入者識別モジュール(SIM)カード1615、メモリ1620(即ち、メモリ212)、送受信機1630(即ち、送受信機213)、1つまたはそれ以上のアンテナ1631、スピーカー1640、及びマイク1641を含む。
【0269】
前記プロセッサ1610は本説明で記述された提案された機能、手続、及び/又は方法を具現するように構成できる。無線インターフェースプロトコルのレイヤーが前記プロセッサ1610で具現できる。前記プロセッサ1610は、ASIC(application-specific integrated circuit)、その他のチップセット、論理回路及び/又はデータ処理装置を含むことができる。前記プロセッサ1610は、アプリケーションプロセッサ(AP)でありえる。前記プロセッサ1610は、少なくとも1つのデジタルシグナルプロセッサ(DSP)、中央処理装置(CPU)、グラフィック処理装置(GPU)、モデム(変調及び復調)を含むことができる。前記プロセッサ1610の例はクアルコム(Qualcomm)(登録商標)が製造したスナップドラゴン(SNAPDRAGONTM)シリーズプロセッサ、三星(Samsung)(登録商標)が製造したエクシノス(EXYNOSTM)シリーズプロセッサ、アップル(Apple)が製造したプロセッサシリーズ、メディアテック(MediaTek)(登録商標)が製造したヘリオ(HELIOTM)シリーズプロセッサ、インテル(Intel)(登録商標)が製造したアトム(ATOMTM)シリーズプロセッサ、またはこれに該当する次世代のプロセッサがある。
【0270】
前記プロセッサ1610は、本発明の開示に亘って前記UE及び/又は前記無線装置により遂行されるステップを具現するように構成されるか、または前記送受信機1630を制御するように構成できる。
【0271】
前記電力管理モジュール1611は、前記プロセッサ1610及び/又は前記送受信機1630の電力を管理する。前記バッテリー1612は、前記電力管理モジュール1611に電力を供給する。前記ディスプレイ1613は、前記プロセッサ1610が処理した結果を出力する。前記キーパッド1614は、前記プロセッサ1610が使用する入力を受信する。前記キーパッド1614は、前記ディスプレイ1613上に見られることができる。前記SIMカード1615は移動電話通信装置(携帯電話とコンピュータなど)上で加入者を識別し認証するために使われる国際モバイル加入者識別(IMSI)番号及びこれと関連したキーを安全に格納するための集積回路である。多くのSIMカード上で接触情報を格納することも可能である。
【0272】
前記メモリ1620は、前記プロセッサ1610と作動可能に連結されて前記プロセッサ1610を作動するための多様な情報を格納する。前記メモリ1620は、読取専用メモリ(ROM)、任意接近メモリ(ランダムアクセスメモリ、RAM)、フラッシュメモリ、メモリカード、格納媒体、及び/又はその他の格納装置を含むことができる。このような実施形態がソフトウェアで具現される場合、本明細書で記述された技術は本明細書に記述された機能を遂行するためのモジュール(例えば、手続、機能など)で具現できる。前記モジュールは前記メモリ1620に格納されて前記プロセッサ1610により実行できる。前記メモリ1620は、前記プロセッサ1610内に具現されるか、または前記プロセッサ1610の外部にあることができ、この場合、これらは該当分野によく知られた多様な手段を通じて前記プロセッサ1610に通信可能に連結できる。
【0273】
前記送受信機1630は、前記プロセッサ1610と作動可能に連結され、無線信号の転送及び/又は受信を遂行する。前記送受信機1630は転送機及び受信機を含む。前記送受信機1630は、無線周波数信号を処理するための基本帯域回路を含むことができる。前記送受信機1630は、無線信号の転送及び/又は受信のための1つまたはそれ以上のアンテナ1631を制御する。
【0274】
前記スピーカー1640は、前記プロセッサ1610が処理したサウンド関連結果を出力する。前記マイク1641は、前記プロセッサ1610が使用するサウンド関連入力を受信する。
【0275】
多様な実施形態によれば、プロセッサ1610は本開示でUE及び/又は無線装置により遂行されるステップを具現するように設定されるか、または送受信機1630を制御して本開示でUE及び/又は無線装置により遂行されるステップを具現するように設定できる。例えば、プロセッサ1610は少なくとも初期転送のための第1資源と、再転送のための第2資源を含む資源のセットを予約するように設定できる。プロセッサ1610は、前記第1資源及び前記第2資源に基づいてデータユニットを生成するように設定できる。プロセッサ1610は、前記送受信機1630を制御して、前記第1資源を用いて第2無線装置に前記データユニットの初期転送を遂行するように設定できる。プロセッサ1610は、混雑レベル及び/又は前記データユニットの優先順位のうち、少なくとも1つに基づいて前記データユニットの再転送のための資源を予約するか否かを決定するように設定できる。プロセッサ1610は、前記第2資源を除去し、第3資源を前記データユニットの再転送のための資源として予約するように設定できる。プロセッサ1610は、前記送受信機1630を制御して、前記第3資源を用いて前記第2無線装置に前記データユニットの再転送を遂行するように設定できる。
【0276】
多様な実施形態によれば、資源のセットは1つ以上のサイドリンクグラントに対応/関連できる。
【0277】
多様な実施形態によれば、プロセッサ1610は第2資源を含む資源に対するCBRがCBR臨界より高い場合/時、データユニットの再転送のための資源を新しく予約することと決定することができる。CBR臨界はダウンリンク制御情報(downlink control information、DCI)、MAC制御要素(MAC CE)または無線資源制御(radio resource control、RRC)シグナリングのうち、少なくとも1つを通じて第1無線装置にネットワークにより設定またはシグナリングできる。CBR臨界はデータユニットの優先順位と関連できる。
【0278】
多様な実施形態によれば、プロセッサ1610はQoS要求事項に基づいてデータユニットの再転送のための資源を新しく予約するか否かを決定することができる。QoS要求事項は、要求遅延、要求エラー率、または要求通信距離のうち、少なくとも1つを含むことができる。
【0279】
多様な実施形態によれば、プロセッサ1610はデータユニットの最近の転送に対するNACKがデータユニットの初期転送の開始時点から許容周期後に受信された場合/時、データユニットの再転送のための資源を新しく予約することと決定することができる。許容周期は要求遅延から遅延臨界を差し引きした値でありえる。遅延臨界はダウンリンク制御情報(downlink control information、DCI)、MAC制御要素(MAC CE)、または無線資源制御(radio resource control、RRC)シグナリングのうち、少なくとも1つを通じて第1無線装置にネットワークにより設定またはシグナリングできる。
【0280】
多様な実施形態によれば、プロセッサ1610はスケジューリング要請(scheduling request、SR)のための物理アップリンク制御チャンネル(physical uplink control channel、PUCCH)資源がデータユニットの初期転送の時点から許容周期以内に利用可能でなくなる場合/時、データユニットの再転送のための資源を新しく予約することと決定することができる。許容周期は要求遅延から遅延臨界を差し引きした値でありえる。遅延臨界はダウンリンク制御情報(downlink control information、DCI)、MAC制御要素(MAC CE)、または無線資源制御(radio resource control、RRC)シグナリングのうち、少なくとも1つを通じて第1無線装置にネットワークにより設定またはシグナリングできる。
【0281】
多様な実施形態において、プロセッサ1610は第1無線装置及び第2無線装置の間の距離が要求通信距離より長い場合/時、データユニットの再転送のための資源を新しく予約することと決定することができる。
【0282】
多様な実施形態において、プロセッサ1610はデータユニットに対するQoS要求事項が第2資源に対して満たさない場合/時、データユニットの再転送のための資源を新しく予約することと決定することができる。
【0283】
多様な実施形態において、プロセッサ1610は第2資源に対するチャンネル混雑比率(channel busy ratio、CBR)がCBR臨界より小さい場合/時、データユニットの再転送のための資源を新しく予約しないことと決定することができる。
【0284】
多様な実施形態において、プロセッサ1610はデータユニットの最近の転送に対するNACKがデータユニットの初期転送の時点から許容周期以内に受信される場合/時、データユニットの再転送のための資源を新しく予約しないことと決定することができる。
【0285】
多様な実施形態において、プロセッサ1610はSRのためのPUCCH資源がデータユニットの初期転送の時点から許容周期以内に利用可能な場合/時、データユニットの再転送のための資源を新しく予約しないことと決定することができる。
【0286】
多様な実施形態において、プロセッサ1610は第1無線装置及び第2無線装置の間の距離が要求通信距離より短いか等しい場合/時、データユニットの再転送のための資源を新しく予約しないことと決定することができる。
【0287】
図17は、本発明の技術的特徴が適用できる無線通信システムの一例を示している。
【0288】
図17を参照すると、前記無線通信システムは第1装置1710(即ち、第1装置210)及び第2装置1720(即ち、第2装置220)を含むことができる。
【0289】
前記第1装置1710は、送受信機1711のような少なくとも1つの送受信機、及び処理チップ1712のような少なくとも1つ処理チップを含むことができる。前記処理チップ1712は、プロセッサ1713のような少なくとも1つプロセッサ、及びメモリ1714のような少なくとも1つメモリを含むことができる。前記メモリは、前記プロセッサ1713に動作可能に連結できる。前記メモリ1714は、多様な類型の情報及び/又は命令語を格納することができる。前記メモリ1714は、前記プロセッサ1713により実行された時、本発明の開示に亘って記述された前記第1装置910の作動を遂行する命令語を具現するソフトウェアコード1715を格納することができる。例えば、前記ソフトウェアコード1715は前記プロセッサ1713により実行された時、本発明の開示に亘って記述された前記第1装置1710の機能、手続、及び/又は方法を遂行する命令語を具現するソフトウェアコード1715を格納することができる。例えば、前記ソフトウェアコード1715は1つまたはそれ以上のプロトコルを遂行するように前記プロセッサ1713を制御することができる。例えば、前記ソフトウェアコード1715は前記無線インターフェースプロトコルの1つまたはそれ以上のレイヤーを遂行するように前記プロセッサ1713を制御することができる。
【0290】
前記第2装置1720は、送受信機1721のような少なくとも1つの送受信機、及び処理チップ1722のような少なくとも1つの処理チップを含むことができる。前記処理チップ1722は、プロセッサ1723のような少なくとも1つプロセッサ、及びメモリ1724のような少なくとも1つメモリを含むことができる。前記メモリは、前記プロセッサ1723に作動可能に連結できる。前記メモリ1724は、多様な類型の情報及び/又は命令語を格納することができる。前記メモリ1724は、前記プロセッサ1723により実行された時、本発明の開示に亘って記述された前記第2装置1720の作動を遂行する命令語を具現するソフトウェアコード1725を含むことができる。例えば、前記ソフトウェアコード1725は、前記プロセッサ1723により実行された時、本発明の開示に亘って記述された前記第2装置1720の機能、手続、及び/又は方法を遂行するための命令を具現することができる。例えば、ソフトウェアコード1725は1つまたはそれ以上のプロトコルを遂行するように前記プロセッサ1723を制御することができる。例えば、前記ソフトウェアコード1725は1つまたはそれ以上の無線インターフェースプロトコルのレイヤーを遂行するように前記プロセッサ1723を制御することができる。
【0291】
多様な実施形態によれば、
図17に例示された第1装置1710は無線装置を含むことができる。無線装置は、送受信機1711、プロセシングチップ1712を含むことができる。プロセシングチップ1712は、プロセッサ1713及びメモリ1714を含むことができる。メモリ1714は、プロセッサ1713に機能的に結合できる。メモリ1714は、多様な類型の情報及び/又は指示を格納することができる。メモリ1714は、プロセッサ1713により実行された時、動作を遂行する指示を具現するソフトウェアコード1715を格納することができる。前記動作は、少なくとも初期転送のための第1資源と、再転送のための第2資源を含む資源のセットを予約する動作と、前記第1資源及び前記第2資源に基づいてデータユニットを生成する動作と、前記第1資源を用いて第2無線装置に前記データユニットの初期転送を遂行する動作と、混雑レベル及び/又は前記データユニットの優先順位のうち、少なくとも1つに基づいて前記データユニットの再転送のための資源を予約するか否かを決定する動作と、前記第2資源を除去し、第3資源を前記データユニットの再転送のための資源として予約する動作と、前記第3資源を用いて前記第2無線装置に前記データユニットの再転送を遂行する動作を含む。
【0292】
多様な実施形態によれば、コンピュータ上で方法の各ステップを遂行するためのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な媒体(computer-readable medium、CRM)が提供される。前記方法は、少なくとも初期転送のための第1資源と、再転送のための第2資源を含む資源のセットを予約する過程と、前記第1資源及び前記第2資源に基づいてデータユニットを生成する過程と、前記第1資源を用いて第2無線装置に前記データユニットの初期転送を遂行する過程と、混雑レベル及び/又は前記データユニットの優先順位のうち、少なくとも1つに基づいて前記データユニットの再転送のための資源を予約するか否かを決定する過程と、前記第2資源を除去し、第3資源を前記データユニットの再転送のための資源として予約する過程と、前記第3資源を用いて前記第2無線装置に前記データユニットの再転送を遂行する過程を含む。
【0293】
本発明はAI、ロボット、無人走行/自律走行車両、及び/又は拡張現実(XR)のような多様な未来技術に適用できる。
【0294】
<AI>
【0295】
AIは人工知能及び/又はこれを製作するための研究方法論を意味する。マシンラーニングはAIが扱う多様な問題を定義し解決する研究方法論の分野である。マシンラーニングはいかなる作業のたゆまぬ経験を通じて作業遂行を向上させるアルゴリズムとして定義することができる。
【0296】
人工神経網ネットワーク(人工ニューラルネットワーク、ANN)はマシンラーニングで使われるモデルである。これはシナプスのネットワークを形成する人工ニューロン(ノード)で構成された問題解決能力を有する全体モデルを意味することができる。ANNは互いに異なるレイヤー内のニューロンの間の連結パターン、モデルパラメータをアップデートするための学習過程、及び/又は出力値を生成するための活性化関数により定義できる。ANNは、入力レイヤー、出力レイヤー、及び選択的に1つまたはそれ以上の隠匿レイヤーを含むことができる。各々のレイヤーは1つまたはそれ以上のニューロンを含むことができ、ANNはニューロンとニューロンを連結するシナプスを含むことができる。ANNで、各々のニューロンはシナプスを通じて入力信号に対する活性化関数の和、ウェイト、及び偏向入力を出力することができる。モデルパラメータは学習を通じて決定されたパラメータであり、ニューロンの偏向及び/又はシナプスの連結のウェイトを含む。ハイパーパラメータは、学習の以前にマシンラーニングアルゴリズムで設定されるパラメータを意味し、学習速度、反復の個数、最小配置サイズ、初期化関数などを含む。ANN学習の目的は損失関数を最小化するモデルパラメータを決定することと見ることができる。損失関数は、ANNの学習過程で最適のモデルパラメータを決定する指標として使用できる。
【0297】
マシンラーニングは学習方法によって指導学習と非指導学習、及び補強学習に分けられる。指導学習はANNを学習データに与えられたラベルにて学習させる方法である。ラベルは学習データがANNに入力された時、ANNが推論しなければならない答(または、結果値)である。非指導学習は学習データに与えられたラベル無しでANNを学習させる方法を意味することができる。補強学習は環境で定義されたエージェントが各々の状態で累積的補償を最大化する行為及び/又は行為のシーケンスを選択することを学習する学習方法を意味することができる。
【0298】
マシンラーニングがANNの中で多重の隠匿レイヤーを含むディープニューラルネットワーク(DNN)で具現された時、ディープラーニングと称されることもできる。ディープラーニングはマシンラーニングの一部である。以下の説明で、マシンラーニングはディープラーニングを意味するように使われる。
【0299】
図18は、本発明の技術的特徴が適用できるAI装置の一例を示している。
【0300】
前記AI装置1800は、TV、プロジェクター、携帯電話、スマートフォン、デスクトップコンピュータ、ノートブック、デジタル放送ターミナル、PDA、PMP、ナビゲーション装置、タブレットPC、ウエアラブル装置、セットトップボックス(STB)、デジタルマルチメディア放送(DMB)受信機、ラジオ、洗濯機、冷蔵庫、デジタルサイネージ、ロボット、車両などのような静的な装置または携帯用装置で具現できる。
【0301】
図18を参照すると、前記AI装置1800は、通信部1810、入力部1820、学習プロセッサ1830、転送部1840、出力部1850、メモリ1860、及びプロセッサ1870を含むことができる。
【0302】
前記通信部1810は、AI装置及び有線及び/又は無線通信技術を使用するAIサーバのような外部装置からデータを転送及び/又は受信することができる。例えば、前記通信部1810は、センサー情報、ユーザ入力、学習モデル、及び外部装置による制御信号を転送及び/又は受信することができる。前記通信部1810により使われる通信技術は、モバイル通信のためのグローバルシステム(GSM(登録商標))、コード分割多重接続(CDMA)、LTE/LTe-A、5G、WLAN、Wi-Fi、ブルートゥース(登録商標)(Bluetooth(登録商標)TM)、無線周波数識別(RFID)、赤外線データ連結(IrDA)、ジグビー(ZigBee)、及び/又は近距離通信(NFC)を含むことができる。
【0303】
前記入力部1820は、多様な類型のデータを獲得することができる。前記入力部1820は、映像信号を入力するためのカメラ、オーディオ信号を受信するためのマイク、及びユーザから情報を受信するためのユーザ入力部を含むことができる。カメラ及び/又はマイクはセンサーとして取り扱われることができ、カメラ及び/又はマイクロから獲得した信号はデータ及び/又はセンサー情報ということができる。前記入力部1820は、学習データと学習モデルを使用して出力を獲得する時に使われる入力データを獲得することができる。前記入力部1820は、加工していない入力データを獲得することができ、この場合、前記プロセッサ1870または前記学習プロセッサ1830は入力データを事前処理することによって特徴を抽出することができる。
【0304】
前記学習プロセッサ1830は、学習データを使用してANNで構成されたモデルを学習することができる。このように学習されたANNは学習モデルと称することができる。前記学習モデルは、データを学習するよりは新たな入力データに対する結果値を推論するために使われることができ、このような推論された値はいかなる行動を遂行しなければならないかを決定するための基盤として使用できる。前記学習プロセッサ1830は、前記AIサーバの学習プロセッサと共にAI処理を遂行することができる。前記学習プロセッサ1830は、前記AI装置1800内に統合及び/又は具現されたメモリを含むことができる。他の方式として、前記学習プロセッサ1830は、前記メモリ1860、前記AI装置1800に直接連結される外部メモリ、及び/又は外部装置内に維持されるメモリを使用して具現できる。
【0305】
前記感知部1840は、多様なセンサーを使用して少なくとも1つの前記AI装置1800の内部情報、前記AI装置1800の環境情報、及び/又はユーザ情報を獲得することができる。前記感知部1840に含まれたセンサーは隣接センサー、照度センサー、加速度センサー、磁気センサー、ジャイロセンサー、慣性センサー、RGBセンサー、IRセンサー、指紋認識センサー、超音波センサー、光学センサー、マイク、光探知及び範囲探知(LIDAR)、及び/又はレーダーを含むことができる。
【0306】
前記出力部1850は、視覚的、聴覚的、触覚的感覚などと関連した出力を生成することができる。前記出力部1850は視覚情報を出力するためのディスプレイユニット、聴覚情報を出力するためのスピーカー、及び/又は触覚情報を出力するためのハプティクスモジュールを含むことができる。
【0307】
前記メモリ1860は、前記AI装置1800の多様な機能を支援するデータを格納することができる。例えば、前記メモリ1860は前記入力部1820が獲得した入力データ、学習データ、学習モデル、学習履歴などを格納することができる。
【0308】
前記プロセッサ1870は、データ分析アルゴリズム及び/又はマシンラーニングアルゴリズムを使用して決定及び/又は生成された情報に基づいて前記AI装置1800の少なくとも1つの実行可能な動作を決定することができる。また、前記プロセッサ1870は前記決定された作動を遂行するように前記AI装置1800の構成品を制御することができる。前記プロセッサ1870は、前記プロセッサ1830及び/又は前記メモリ1860でデータを要請、照会、受信、及び/又は活用することができ、予測された動作及び/又は前記少なくとも1つの実行可能な動作のうち、好ましいものに決定された動作を実行するようにAI装置1800の構成品を制御することができる。前記プロセッサ1870は、外部装置を制御するための制御信号を生成することができ、外部装置が決定された動作を遂行するためにリンクされる必要がある時はこのような生成された制御信号を外部装置に転送することができる。前記プロセッサ1870は、ユーザ入力に対して意向と関連した情報を獲得し、獲得された意向と関連した情報に基づいてユーザの要求を決定することができる。前記プロセッサ1870は、ユーザ入力に該当する意向と関連した情報を獲得するために少なくとも1つのスピーチ入力をテキストストリングに変換するためのスピーチテキスト変換(speech-to-text:STT)エンジン及び/又は自然語の意向と関連した情報を獲得するための自然語処理(NLP)エンジンを使用することができる。前記少なくとも1つのSTTエンジン及び/又はNLPエンジンはANNとして構成されることができ、この中で少なくとも一部はマシンラーニングアルゴリズムによって学習される。少なくとも1つのSTTエンジン及び/又はNLPエンジンは前記学習プロセッサ1830により学習され/学習されるか、前記AIサーバの学習プロセッサにより学習され/学習されるか、分散処理により学習できる。前記プロセッサ1870は前記AI装置1800の作動コンテンツ及び/又は作動に対するユーザのフィードバックなどを含む履歴情報を収集することができる。前記プロセッサ1870は収集された履歴情報を前記メモリ1860及び/又は前記学習プロセッサ1830に格納、及び/又はAIサーバのような外部装置に転送することができる。このように収集された履歴情報は学習モデルをアップデートするために使用できる。前記プロセッサ1870はメモリ1860に格納されたアプリケーションプログラムを駆動するためにAI装置1800の構成品の少なくとも一部を制御することができる。また、前記プロセッサ1870はアプリケーションプログラムを駆動するための各々を組み合わせて前記AI装置1800内に含まれた2つまたはそれ以上の構成品を作動させることができる。
【0309】
図19は、本発明の技術的特徴が適用できるAIシステムの一例を示している。
【0310】
図19を参照すると、前記AIシステムで、少なくとも1つのAIサーバ1920、ロボット1910a、自律走行車両1910b、XR装置1910c、スマートフォン1910d、及び/又は家電機器1910eがクラウドネットワーク1900に連結される。AI技術が適用されるこのようなロボット1910a、無人車両1910b、XR装置1910c、スマートフォン1910d、及び/又は家電機構1910eはAI装置(1910a乃至1910e)と称することができる。
【0311】
前記クラウドネットワーク1900は、クラウドコンピューティングインフラストラクチャーの一部を形成するネットワーク及び/又はクラウドコンピューティングインフラストラクチャーの内部に存在するネットワークをいうことができる。前記クラウドネットワーク1900は、3Gネットワーク、4GまたはLTEネットワーク、及び/又は5Gネットワークを使用して構成できる。即ち、前記AIシステムを構成する装置(1910a乃至1910e)及び1920の各々は前記クラウドネットワーク1900を通じて相互連結できる。特に、装置(1910a乃至1910e)及び1920の各々は基地局を通じて互いに通信できるが、基地局を使用しないで互いに直接通信することができる。
【0312】
前記AIサーバ1920は、AI処理を遂行するためのサーバ及びビックデータ上での作業を遂行するためのサーバを含むことができる。前記AIサーバ1920は、前記クラウドネットワーク1900を介して前記AIシステムを構成する少なくとも1つまたはそれ以上のAI装置、即ち前記ロボット1910a、前記自律走行車両1910b、前記XR装置1910c、前記スマートフォン1910d、及び/又は前記家電機器1910eに連結され、連結されたAI装置(1910a乃至1910e)のAI処理の少なくとも一部を処理することができる。前記AIサーバ1920は、前記AI装置(1910a乃至1910e)の代わりにマシンラーニングアルゴリズムによってANNを学習することができ、学習モデルの直接的な格納及び/又はこれの前記AI装置(1910a乃至1910e)への転送を遂行することができる。前記AIサーバ1920は、前記AI装置(1910a乃至1910e)から入力データを受信し、前記学習モデルを使用して受信された入力データに対する結果値を推論し、前記推論された結果値に基づいて反応及び/又は制御命令を生成し、前記生成されたデータを前記AI装置(1910a乃至1910e)に転送することができる。他の方式として、前記AI装置(1910a乃至1910e)は学習モデルを使用して入力データに対する結果値を直接推論することができ、前記推論された結果値に基づいて反応及び/又は制御命令を生成することができる。
【0313】
本発明の技術的特徴が適用できる前記AI装置(1910a乃至1910e)の多様な実施形態が記述される。
図19に図示されたAI装置(1910a乃至1910e)は
図18に図示されたAI装置1800の特定の実施形態と見ることができる。
【0314】
本開示は多様な有益な効果を有することができる。
【0315】
例えば、無線資源を用いてパケットのHARQ転送を遂行するUEはサービス特性及び要求事項を考慮して、特に多様なサービスからのパケットが単一データユニットにマルチプレキシングされた時、パケットの再転送のための資源を流動的で、かつ効果的に割り当てることができる。
【0316】
例えば、システムがHARQ転送を遂行するUEにデータ再転送のための資源の流動的で、かつ効果的な割り当てを提供することができるという点で有益である。
【0317】
本開示の具体的な例示を通じて得ることができる効果は以上で羅列された効果に制限されない。例えば、関連した技術分野の通常の知識を有する者(a person having ordinary skill in the related art)が本開示から理解または誘導することができる多様な技術的効果がありえる。これによって、本開示の具体的な効果は本開示に明示的に記載されたことに制限されず、本開示の技術的特徴から理解または誘導できる多様な効果を含むことができる。
【0318】
本明細書で記述された例示的システムの観点で、本発明の対象によって具現できる方法論をさまざまな流れ図を参照して記述した。説明を簡単にするために、このような方法論は一連のステップまたはブロックで図示し説明しており、請求された発明の対象はこのようなステップまたはブロックの順序により制限されないことを理解し、認定しなければならず、一部のステップが互いに異なる順序で発生するか、または本明細書で描写され記述された他のステップと同時に遂行できる。また、該当分野で通常の知識を有する者であれば前記流れ図で例示されたステップが排他的なものでなく、他のステップが含まれるか、または流れ図で1つまたはそれ以上のステップが本発明の範囲に影響を及ぼさないながら削除できるということを理解することができる。
【0319】
本明細書での請求項は多様な方式により組み合わせることができる。例えば、本明細書の方法請求項での技術的特徴は装置で具現または遂行されるように組み合わせることができ、装置請求項での技術的特徴は方法で具現または遂行されるように組み合わせることができる。また、方法請求項及び装置請求項での技術的特徴は装置で具現または遂行されるように組み合わせることができる。また、方法請求項及び装置請求項での技術的特徴は方法で具現または遂行されるように組み合わせることができる。その他の具現は以下の請求項の範囲内にある。