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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-19
(45)【発行日】2023-09-27
(54)【発明の名称】衣類処理剤収容装置及び衣類処理機器
(51)【国際特許分類】
   D06F 39/02 20060101AFI20230920BHJP
【FI】
D06F39/02 Z
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2022521997
(86)(22)【出願日】2020-09-30
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-23
(86)【国際出願番号】 CN2020119156
(87)【国際公開番号】W WO2021068818
(87)【国際公開日】2021-04-15
【審査請求日】2022-04-12
(31)【優先権主張番号】201910969777.1
(32)【優先日】2019-10-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】508231382
【氏名又は名称】チンタオ ハイアール ウォッシング マシン カンパニー,リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Qingdao Haier Washing Machine Co.,Ltd.
(73)【特許権者】
【識別番号】520198579
【氏名又は名称】ハイアール・スマート・ホーム・カンパニー・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】HAIER SMART HOME CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】Haier Industrial Park, No.1 Haier Road, Laoshan District, Qingdao, Shandong, China
(74)【代理人】
【識別番号】100112737
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 考晴
(74)【代理人】
【識別番号】100136168
【弁理士】
【氏名又は名称】川上 美紀
(74)【代理人】
【識別番号】100196117
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 利恵
(72)【発明者】
【氏名】ミンギャン シャオ
(72)【発明者】
【氏名】デジュン ワン
(72)【発明者】
【氏名】シューグアン ヤン
(72)【発明者】
【氏名】ハイビン ザオ
【審査官】東 勝之
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第03896641(US,A)
【文献】特開2001-314692(JP,A)
【文献】特開平06-071087(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2011-0004754(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D06F 39/00 - 39/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
衣類処理剤収容ケース、濾過座及びクリーニング部材を含み、前記衣類処理剤収容ケースに衣類処理剤収容室、衣類処理剤入口及び衣類処理剤出口が形成されており、前記衣類処理剤入口及び前記衣類処理剤出口はいずれも前記衣類処理剤収容室に連通し、前記濾過座は前記衣類処理剤入口に接続され、前記濾過座に外部と前記衣類処理剤収容室とを連通する濾過構造が設けられており、
前記クリーニング部材は前記濾過座と前記衣類処理剤出口との間に取り外し可能に接続され、前記クリーニング部材に第1クリーニング構造及び第2クリーニング構造が設けられており、前記第1クリーニング構造は前記濾過構造の位置に設けられ、前記第2クリーニング構造は前記衣類処理剤出口の位置に設けられ、
前記クリーニング部材は第1部分、第2部分及び前記第1部分と前記第2部分とを接続する第3部分を含み、前記第1部分が前記濾過座に取り外し可能に接続され、前記第2部分が前記衣類処理剤出口に取り外し可能に接続され、前記第1クリーニング構造が前記第1部分に設けられ、前記第2クリーニング構造が前記第2部分に設けられる、
ことを特徴とする衣類処理剤収容装置。
【請求項2】
前記第1部分が前記濾過座に挿入接続される、
ことを特徴とする請求項に記載の衣類処理剤収容装置。
【請求項3】
前記第1部分に第1当接構造が設けられており、前記濾過座に第2当接構造が設けられており、前記第1当接構造と前記第2当接構造は互いに係合して前記第1部分と前記濾過座を挿入状態に保持させる、
ことを特徴とする請求項に記載の衣類処理剤収容装置。
【請求項4】
前記第2部分は前記衣類処理剤出口に挿入接続される、
ことを特徴とする請求項に記載の衣類処理剤収容装置。
【請求項5】
前記第1クリーニング構造の縁部が前記濾過構造に貼り合わせて設けられる、
ことを特徴とする請求項1に記載の衣類処理剤収容装置。
【請求項6】
前記第2クリーニング構造の縁部が前記衣類処理剤出口に貼り合わせて設けられる、
ことを特徴とする請求項1に記載の衣類処理剤収容装置。
【請求項7】
前記第1クリーニング構造に外部と前記衣類処理剤収容室とを連通する複数の第1濾過口が形成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の衣類処理剤収容装置。
【請求項8】
前記濾過構造は、前記濾過座に形成された複数の第2濾過口を含む、
ことを特徴とする請求項1~のいずれか一項に記載の衣類処理剤収容装置。
【請求項9】
請求項1~のいずれか一項に記載の衣類処理剤収容装置を含む、
ことを特徴とする衣類処理機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、衣類処理の技術分野に属し、具体的には、衣類処理剤収容装置及び衣類処理機器を提供する。
【背景技術】
【0002】
衣類処理剤収容ケースは衣類処理剤の収容と投入を兼ねる装置であり、洗濯機、洗濯乾燥機、衣類ケアマシンなどの衣類処理機器によく用いられ、洗濯機を例にして、洗濯機は、一般的には、洗剤収容ケースと柔軟剤収容ケースを有し、また軟化剤収容ケースと消毒剤収容ケースなどを有する可能性があり、洗剤収容ケースを例にして、従来の洗剤収容ケースは洗剤入口と洗剤出口とを含み、洗剤入口を介してユーザは洗剤を洗剤収容ケースの洗剤収容室に投入することができ、洗剤出口を介して洗剤収容室内の洗剤を洗濯槽内の衣類に流すことができる。しかしながら、ユーザが洗剤収容ケースに洗剤を投入する時に、異物を巻き込む可能性があり、それにより洗剤に異物が混入し、衣類の洗濯に不便をもたらし、かつ異物が長時間に存在すると、洗剤収容ケースに汚れをもたらす可能性があり、それによりユーザは洗剤収容ケースを常に洗浄する必要があり、ユーザの使用に不利である。
【0003】
したがって、当技術分野では、上述の問題を解決するために新しい衣類処理剤収容装置及び対応する衣類処理機器が必要とされている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来技術における上記問題を解決するために、すなわち従来の衣類処理剤収容装置はユーザが投入する時に異物を持ち込みやすく、衣類の洗濯及びユーザの使用に不利であるという問題を解決するために、本発明は衣類処理剤収容装置を提供し、衣類処理剤収容装置は衣類処理剤収容ケース、濾過座及びクリーニング部材を含み、衣類処理剤収容ケースに衣類処理剤収容室、衣類処理剤入口及び衣類処理剤出口が形成されており、衣類処理剤入口及び衣類処理剤出口はいずれも衣類処理剤収容室に連通し、濾過座は衣類処理剤入口に接続され、濾過座に外部と衣類処理剤収容室とを連通する濾過構造が設けられ、クリーニング部材は濾過座と衣類処理剤出口との間に取り外し可能に接続され、クリーニング部材に第1クリーニング構造と第2クリーニング構造が設けられており、第1クリーニング構造は濾過構造の位置に設けられ、第2クリーニング構造は衣類処理剤出口の位置に設けられる。
【0005】
上記衣類処理剤収容装置の好ましい技術的解決手段では、クリーニング部材は第1部分、第2部分及び第1部分と第2部分とを接続する第3部分を含み、第1部分は濾過座に取り外し可能に接続され、第2部分は衣類処理剤出口に取り外し可能に接続され、第1クリーニング構造は第1部分に設けられ、第2クリーニング構造は第2部分に設けられる。
【0006】
上記衣類処理剤収容装置の好ましい技術的解決手段では、第1部分は濾過座に挿入接続される。
【0007】
上記衣類処理剤収容装置の好ましい技術的解決手段では、第1部分に第1当接構造が設けられており、濾過座に第2当接構造が設けられており、第1当接構造と第2当接構造は互いに係合して第1部分と濾過座を挿入状態に保持させる。
【0008】
上記衣類処理剤収容装置の好ましい技術的解決手段では、第2部分は衣類処理剤出口に挿入接続される。
【0009】
上記衣類処理剤収容装置の好ましい技術的解決手段では、第1クリーニング構造の縁部は濾過構造に貼り合わせて設けられる。
【0010】
上記衣類処理剤収容装置の好ましい技術的解決手段では、第2クリーニング構造の縁部は衣類処理剤出口に貼り合わせて設けられる。
【0011】
上記衣類処理剤収容装置の好ましい技術的解決手段では、第1クリーニング構造には、外部と衣類処理剤収容室とを連通する複数の第1濾過口が形成されている。
【0012】
上記衣類処理剤収容装置の好ましい技術的解決手段では、濾過構造は、濾過座に形成された複数の第2濾過口を含む。
【0013】
別の態様では、本発明は、更に衣類処理機器を提供し、該衣類処理機器は前述した衣類処理剤収容装置を含む。
【0014】
当業者であれば理解できるように、本発明の好ましい技術的解決手段では、濾過座を衣類処理剤入口に接続し、かつ濾過座に外部と衣類処理剤収容室とを連通する濾過構造が設けられており、及びクリーニング部材は濾過座と衣類処理剤出口との間に取り外し可能に接続され、かつクリーニング部材に第1クリーニング構造及び第2クリーニング構造が設けられており、第1クリーニング構造は濾過構造の位置に設けられ、第2クリーニング構造は衣類処理剤出口の位置に設けられ、このような設置により、ユーザが衣類処理剤入口を介して衣類処理剤収容室に衣類処理剤を投入する時に外部の異物が衣類処理剤収容室に入らず、濾過構造に遮断され、かつクリーニング部材が衣類処理剤収容ケースから取り外される時、第1クリーニング構造は濾過構造上の汚れを持ち去ることができ、第2クリーニング構造は衣類処理剤出口上の汚れを持ち去ることができ、ユーザが衣類処理剤収容ケースを繰り返し洗浄することを回避し、クリーニング部材のみを洗浄すればよく、ユーザが使用しやすく、ユーザ体験を向上させる。
【0015】
更に、第1部分は濾過座に取り外し可能に接続され、第2部分は衣類処理剤出口に取り外し可能に接続され、かつ第1クリーニング構造は第1部分に設けられ、第2クリーニング構造は第2部分に設けられ、このような設置により、ユーザがクリーニング部材を衣類処理剤収容ケースから取り外しやすく、かつ取り外すと同時に第1クリーニング構造によって濾過構造上の汚れを持ち去ることができ、第2クリーニング構造によって衣類処理剤出口上の汚れを持ち去ることができ、ユーザが衣類処理剤収容ケースを繰り返し洗浄することを回避し、クリーニング部材のみを洗浄すればよく、ユーザが使用しやすく、ユーザ体験を向上させる。
【0016】
更に、第1部分は濾過座に挿入接続され、第1部分と濾過座を正確かつ迅速に所定位置に挿着させることができ、かつ第1部分と濾過座の取り外しを容易にし、更にユーザ体験を向上させる。
【0017】
更に、第2部分は衣類処理剤出口に挿入接続され、第2部分と衣類処理剤出口を正確かつ迅速に所定位置に挿着させることができ、かつ第2部分と衣類処理剤出口の取り外しを容易にし、更にユーザ体験を向上させる。
【0018】
更に、第1クリーニング構造の縁部は濾過構造に貼り合わせて設けられ、濾過構造に付着した汚れが第1クリーニング構造によって完全に除去されることができ、更に濾過構造に対するクリーニング効果を向上させる。
【0019】
更に、第2クリーニング構造の縁部は衣類処理剤出口に貼り合わせて設けられ、衣類処理剤出口に付着した汚れが第2クリーニング構造によって完全に除去されることができ、更に衣類処理剤出口に対するクリーニング効果を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明における洗濯機の洗剤収容装置の全体構造概略図である。
図2】本発明における洗濯機の洗剤収容装置の断面構造概略図である。
図3】本発明における洗濯機の洗剤収容装置のクリーニング部材の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面を参照しかつ洗濯機に合わせて本発明の好ましい実施形態を説明する。
【0022】
まず、当業者に理解されるように、これらの実施形態は本発明の技術的原理を説明するためだけに用いられ、本発明の保護範囲がこれに限定されない。例えば、本発明は洗濯機と合わせて説明するが、本発明の技術的解決手段は明らかに洗濯乾燥機、衣類ケアマシンなどに適用し、このような適用対象の調整及び変更は本発明を限定するものではなく、いずれも本発明の保護範囲内に限定されるべきである。
【0023】
なお、本発明の説明で、用語「中」、「上」、「下」、「内」、「外」などで指示した方向又は位置関係は図面に示す方向又は位置関係に基づくもので、説明の簡素化のためにこれらの用語が用いられるだけで、対象の装置又は部品が特定の方位にあり、特定の方位で構造又は操作されなければならないことを示すものでもこれを示唆するものでもなく、したがって本発明に対する制限と理解されない。また、用語「第1」、「第2」、「第3」は説明するためだけに用いられ、相対的な重要性を示しもしくはこれを示唆するものと理解されない。
【0024】
なお、本発明の説明で、特に明確な規定又は限定がなされた場合を除き、用語「設ける」、「取り付ける」、「連結」、「接続」は広義で理解されるべきであり、例えば、固定して接続されることであってもよいし、取り外し可能に接続されることであってもよいし、又は一体的に接続されることであってもよく、機械的に接続されることであってもよいし、電気的に接続されることであってもよく、直接的に接続されることであってもよいし、中間の介在物を介して間接的に接続されることであってもよく、2つの部品が内部で連通することであってもよい。当業者であれば、状況に応じて上記用語の本発明での意味を具体的に理解することができる。
【0025】
背景技術で指摘した従来の洗濯機の洗剤収容ケースはユーザが投入する時に異物を持ち込みやすく、衣類の洗濯及びユーザの使用に不利であるという問題に基づき、本発明は衣類処理剤収容装置及び洗濯機を提供し、外部の異物が衣類処理剤収容室に入らないようにすることを目的とし、衣類の洗濯に便利であり、かつユーザは衣類処理剤の収容装置を常に洗浄する必要がなく、ユーザが使用しやすく、ユーザ体験を向上させる。
【0026】
なお、衣類処理剤収容装置は洗剤収容装置であってもよく、柔軟剤収容装置であってもよく、軟化剤収容装置であってもよく、又は消毒剤収容装置などであってもよく、当然のことながら、衣類処理剤収容装置は更に洗剤収容装置、柔軟剤収容装置、軟化剤収容装置及び消毒剤収容装置などのうちの少なくとも2種類を含んでもよく、当業者は実際の応用において洗濯機の具体的な機能に応じて衣類処理剤収容装置の具体的なタイプ及び構造を柔軟に設置することができ、以下、衣類処理剤収容装置が洗剤収容装置であることを結合し、本発明の技術的解決手段を更に説明する。
【0027】
本発明の洗濯機は筐体とベースを含み、ベースは筐体に設けられ、洗剤収容装置はベース及び/又は筐体に設けられ、図1図3に示すように、洗剤収容装置は洗剤収容ケース1、濾過座2及びクリーニング部材3を含み、洗剤収容ケース1に洗剤収容室11、洗剤入口12及び洗剤出口13が形成されており、洗剤入口12と洗剤出口13はいずれも洗剤収容室11に連通し、濾過座2は洗剤入口12に接続され、濾過座2に外部と洗剤収容室11とを連通する濾過構造4が設けられており、クリーニング部材3は濾過座2と洗剤出口13との間に取り外し可能に接続され、クリーニング部材3に第1クリーニング構造34と第2クリーニング構造35が設けられ、第1クリーニング構造34は濾過構造4の位置に設けられ、第2クリーニング構造35は洗剤出口13の位置に設けられる。そのうち、濾過構造4は単一濾過口の構造を採用してもよく、複数の濾過口の構造を採用してもよく、好ましくは、濾過構造4は濾過座2に形成された複数の第2濾過口を含み、その構造形式は網状構造であってもよく、更にマトリクス孔式の板状構造であってもよく、当業者は実際の応用において濾過構造4の具体的な構造を柔軟に設置することができ、濾過構造4によって外部と洗剤収容室11とを連通しかつ洗剤収容室11に入った洗剤を濾過し、外部異物が洗剤収容室11に入ることを防止できればよい。第1クリーニング構造34はクリーニング板であってもよく、またクリーニングブラシであってもよく、またクリーニングボールであってもよく、当業者は実際の応用において第1クリーニング構造34の具体的な構造を柔軟に設置することができ、第1クリーニング構造34によって濾過構造4をクリーニングすることができればよい。同様に、第2クリーニング構造35はクリーニング板であってもよく、またクリーニングブラシであってもよく、またクリーニングボールであってもよく、当業者は実際の応用において第2クリーニング構造35の具体的な構造を柔軟に設置することができ、第2クリーニング構造35によって洗剤出口13をクリーニングすることができればよい。また、クリーニング部材3が濾過座2と洗剤出口13との間に取り外し可能に接続されることは、クリーニング部材3が差し込み接続の方式で濾過座2と洗剤出口13との間に接続されてもよく、係止の方式で濾過座2と洗剤出口13との間に接続されてもよく、磁気吸着の方式で濾過座2と洗剤出口13との間に接続されてもよく、当然のことながら、差し込み接続と係止との組み合わせ(例えばクリーニング部材3が濾過座2に差し込み接続され、クリーニング部材3が洗剤出口13に係止される)、差し込み接続と磁気吸着との組み合わせ(例えばクリーニング部材3が濾過座2に差し込み接続され、クリーニング部材3が洗剤出口13に磁気吸着される)方式で濾過座2と洗剤出口13との間に接続されてもよく、当業者は実際の応用においてクリーニング部材3と濾過座2及び洗剤出口13との取り外し可能な接続方式を柔軟に設置することができ、クリーニング部材3と洗剤収容ケース1との取り外し可能性を実現することができればよい。
【0028】
好ましくは、図2及び図3に示すように、クリーニング部材3は第1部分31、第2部分32及び第1部分31と第2部分32とを接続する第3部分33を含み、第1部分31は濾過座2に取り外し可能に接続され、第2部分32は洗剤出口13に取り外し可能に接続され、第1クリーニング構造34は第1部分31に設けられ、第2クリーニング構造35は第2部分32に設けられる。第1部分31を濾過座2に取り外し可能に接続し、第2部分32を洗剤出口13に取り外し可能に接続することにより、クリーニング部材3を洗剤収容ケース1から取り外すことができ、それによりユーザがクリーニング部材3を用いて濾過構造4及び洗剤出口13をクリーニングすること及びクリーニング部材3を単独で洗浄することを容易にする。また、第3部分33は可撓性接続部材であってもよく、剛性接続部材であってもよい。
【0029】
好ましくは、図1及び図2に示すように、第1部分31は濾過座2に挿入接続される。このような設置により、ユーザの組み立てを容易にすることができ、すなわち、取り付ける時に、第1部分31を濾過座2に挿入すればよく、取り外す時に、第1部分31を濾過座2から引き抜けばよい。
【0030】
好ましくは、第1部分31に第1当接構造100が設けられており、濾過座2に第2当接構造200が設けられており、第1当接構造100と第2当接構造200は互いに係合して第1部分31と濾過座2との挿入状態を保持させる。第1当接構造100及び第2当接構造200の係合により第1部分31の移動を制限することができ、それにより第1部分31は濾過座2との挿入が完了した後に移動し続けて第1部分31が濾過座2から離脱して洗剤収容室11に入ることはない。第1当接構造100及び第2当接構造200は段差構造であってもよく、止めリブ構造であってもよく、突起構造であってもよく、当業者は実際の応用において第1当接構造100及び第2当接構造200の具体的な構造を柔軟に設置することができ、第1当接構造100と第2当接構造200との係合によって第1部分31と濾過座2との挿入状態を保持することができればよい。また、第1当接構造100は、第1部分31と一体的に設けられ又は第1部分31に形成された当接構造であることが好ましく、第2当接構造200は、濾過座2と一体的に設けられ又は濾過座2に形成された当接構造であることが好ましく、このような設置により、プロセス製造を容易にする。
【0031】
好ましくは、図1及び図2に示すように、第2部分32は洗剤出口13に挿入接続される。このような設置により、ユーザの組み立てを容易にすることができ、すなわち、取り付ける時に、第2部分32を洗剤出口13に挿入すればよく、取り外す時に、第2部分32を洗剤出口13から引き抜けばよい。
【0032】
好ましくは、第1クリーニング構造34の縁部は濾過構造4に貼り合わせて設けられる。このような設置により、第1クリーニング構造34の縁部は、クリーニング部材3が洗剤収容ケース1から取り外された時に、濾過構造4に付着した汚れを持ち去ることができる。好ましい場合には、第1クリーニング構造34は、スクレーパの構造を採用することができ、それにより濾過構造4上の汚れを掻き取る。なお、組み立てが完了した場合、第1クリーニング構造34の位置が濾過構造4の位置と位置合わせすれば、第1クリーニング構造34の設計寸法を濾過構造4の設計寸法より小さくすべきであり、それによって濾過構造4が露出して外部と洗剤収容室11とを連通することを保証する。
【0033】
好ましくは、第2クリーニング構造35の縁部は洗剤出口13に貼り合わせて設けられる。このような設置により、第2クリーニング構造35の縁部は、クリーニング部材3が洗剤収容ケース1から取り外された時に、洗剤出口13に付着した汚れを持ち去ることができる。好ましい場合には、第2クリーニング構造35は、スクレーパの構造を採用することができ、それにより洗剤出口13上の汚れを掻き取る。なお、組み立てが完了した場合、第2クリーニング構造35が洗剤出口13を全部露出し又は一部露出することを保証すべきであり、それにより洗剤収容室11内の洗剤が洗剤出口13から流出することに影響を与えない。
【0034】
好ましくは、第1クリーニング構造34に外部と洗剤収容室11とを連通する複数の第1濾過口が形成されている。このような設置により、複数の第1濾過口と濾過構造4の組み合わせによって外部と洗剤収容室11との十分な連通を実現することができ、ユーザの洗剤投入操作の円滑な進行を保証する。
【0035】
また、本発明において、濾過座2は洗剤入口12に取り外し可能に接続することができ、このような設置により、濾過座2の着脱、交換、メンテナンス及び洗浄を容易にし、当然のことながら、濾過座2はまた洗剤入口12と一体的に設置することができ、このような設置により、濾過座2と洗剤入口12との接続信頼性を向上させることができる。
【0036】
上記で図面に示された好ましい実施形態と結び付けて本発明の技術的解決手段を説明したが、当業者であれば容易に理解されるように、本発明の保護範囲はこれらの具体的な実施形態に限定されない。当業者は本発明の原理を逸脱せずに、関連の技術的特徴に同等な変更や入れ替えを行うことができ、このような変更又は入れ替えを含めた技術的解決手段の全てが本発明の保護範囲に含まれる。
図1
図2
図3