(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-19
(45)【発行日】2023-09-27
(54)【発明の名称】携帯端末用アクセサリデバイス
(51)【国際特許分類】
H04M 1/12 20060101AFI20230920BHJP
F16M 11/08 20060101ALI20230920BHJP
G06F 1/16 20060101ALI20230920BHJP
【FI】
H04M1/12 C
F16M11/08 Z
G06F1/16 313A
(21)【出願番号】P 2023011617
(22)【出願日】2023-01-30
【審査請求日】2023-01-30
(31)【優先権主張番号】10-2022-0149669
(32)【優先日】2022-11-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2022-0188842
(32)【優先日】2022-12-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】523032858
【氏名又は名称】イ ジョンス
【氏名又は名称原語表記】Jong Su LEE
【住所又は居所原語表記】No. 105-1102, 75, Arirang-ro, Seongbuk-gu, Seoul, 02826 Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】弁理士法人高橋・林アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】イ ジョンス
【審査官】吉村 伊佐雄
(56)【参考文献】
【文献】特表2019-527003(JP,A)
【文献】米国特許第10724280(US,B1)
【文献】特表2020-516195(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16M1/00-13/08
G06F1/00
1/16-1/18
H04M1/02-1/23
H05K5/00-5/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のレッグを含むボディ、
前記ボディを取り囲むように配置される弾性チューブ、
前記ボディの中心部分と結合する第1板、および
前記中心部分から遠位の(distal)前記レッグの終端部分と結合する第2板、
携帯端末に対して付着される装着面を含み、前記装着面の反対側の面で前記第2板と結合する下部板、
を含み、
前記ボディは、前記弾性チューブが配置された状態で、前記ボディの縦軸方向に加えられる力によって前記弾性チューブを横軸方向に変形させることによって収縮位置または起立位置に配置され、
前記ボディは、
前記ボディの縦軸方向への前記ボディを押す第1力によって収縮位置に固定され、
前記ボディの縦軸方向への前記第1力と反対方向の第2力によって起立位置に固定され、
前記第2板および前記下部板のうちのいずれか1つは、少なくとも1つの突出部を含み、
前記第2板および前記下部板のうちの残りの1つは、前記突出部が挿入される少なくとも1つの孔または溝を含み、
前記突出部が前記孔または溝に挿入されて前記第2板または前記下部板が前記ボディの縦軸を中心に回転することにより、前記第2板と前記下部板が結合する、携帯端末用アクセサリ。
【請求項2】
前記ボディの縦軸方向に前記ボディを押す前記第1力が加えられることにより、前記弾性チューブは、横方向への最大拡張状態を経て第1収縮状態に収縮して前記収縮位置で前記ボディを固定し、
前記ボディの縦軸方向への前記第2力が加えられることにより、前記弾性チューブは、横方向への最大拡張位置を経て第2収縮状態に収縮して前記起立位置で前記ボディを固定し、
前記弾性チューブは、前記第1収縮状態で前記第2収縮状態よりも拡張する、請求項1に記載の携帯端末用アクセサリ。
【請求項3】
前記レッグの各レッグは関節部を含み、
前記各レッグに対して、前記中心部分から前記関節部までの第1長さと前記関節部から前記各レッグの終端部分までの第2長さは互いに異なり、
前記各レッグは、前記第1力によって前記関節部によって折曲することにより、前記弾性チューブを横軸方向に変形させて前記ボディを前記収縮位置に配置させ、
前記各レッグは、前記第2力によって前記関節部によって伸びることにより、前記弾性チューブを横軸方向に変形させて前記ボディを前記起立位置に配置させる、請求項1に記載の携帯端末用アクセサリ。
【請求項4】
前記収縮位置で、前記第1板と前記第2板の間には隙間が存在し、前記隙間を通じて加えられる前記第2力によって、前記ボディは前記収縮位置から前記起立位置に変更する、請求項1に記載の携帯端末用アクセサリ。
【請求項5】
前記第2板は、前記収縮位置において、前記ボディおよび前記弾性チューブの少なくとも一部を収容する収容空間を含む、請求項1に記載の携帯端末用アクセサリ。
【請求項6】
前記中心部分は孔を含み、
前記第1板は、前記中心部分との結合のための孔を含み、
前記第1板と前記ボディは、前記中心部分の孔と前記第1板の孔を通じて配置されるリング部材によって結合される、請求項1に記載の携帯端末用アクセサリ。
【請求項7】
前記第2板は、前記レッグの終端部分と結合するための孔を含み、
前記レッグの各レッグは、前記終端部分で前記第2板の孔の外周に固定されるためのフット部を含む、請求項1に記載の携帯端末用アクセサリ。
【請求項8】
前記弾性チューブは、前記第1長さに該当する前記各レッグを囲む第1部分の少なくとも一部の周囲が前記第2長さに該当する前記各レッグを囲む第2部分の周囲よりも短い、請求項3に記載の携帯端末用アクセサリ。
【請求項9】
前記第1部分の周囲は、前記中心部分側を囲む部分から前記関節部を囲む第3部分まで増加し、
前記第3部分は、前記弾性チューブの残りの部分よりも厚い、請求項
8に記載の携帯端末用アクセサリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下の実施形態は、携帯端末用アクセサリデバイスに関し、より詳細には、ボディとボディを取り囲む弾性チューブを含み、加えられる力によって収縮位置と起立位置で固定するように構成される携帯端末用アクセサリに関する。
【背景技術】
【0002】
通信技術とデバイス関連技術の発達にともない、スマートフォンなどの多様なスマート機器が広く普及するようになり、その活用性もどんどん高まっている。このようなスマートフォンなどの携帯端末は、機能性はもちろん、外形的にも携帯性を考慮して、小型化、スリム化、および軽量化が高まりつつある。
【0003】
このような携帯端末のスリム化および軽量化の傾向にともない、携帯端末に付随して使用するアクセサリデバイス(以下、アクセサリ)のスリム化および軽量化も求められるようになってきた。また、携帯端末のスリム化および軽量化が進む反面、画面のサイズはどんどん大型化しており、このような携帯端末画面のサイズの変化にともない、アクセサリデバイスの装着および使用の必要性も増加するようになった。
【0004】
携帯端末用アクセサリとして、携帯端末でメディアコンテンツを視聴するときに適度な角度で携帯端末を維持するためのスタンド用アクセサリが存在する。このようなスタンド用アクセサリは、携帯端末のユーザがメディアコンテンツを容易に視聴できるように安定的かつ適正な角度で携帯端末を維持できると同時に、携帯端末の持ち運びや充電(例えば、無線充電)の妨げにならないようなサイズと形態で設計される必要がある。
【0005】
特許文献1は、このような携帯端末スタンド用機能性スマートリングに関する技術を記載している。
【0006】
上述した情報は、理解を助けるためのものに過ぎず、従来技術の一部を形成しない内容を含むこともある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
実施形態は、複数のレッグを含むボディとボディを取り囲むように配置される弾性チューブを含むように構成され、ボディに弾性チューブが配置された状態でボディの縦軸方向に加えられる力によって弾性チューブを横軸方向に変形させることにより、収縮位置または起立位置に配置されるように構成される、携帯端末用アクセサリを提供する。
【0009】
ボディの縦軸方向に一定以上の押す第1力が加えられる場合、力によってボディが最後まで収縮しなくても、弾性チューブの弾性力によってボディが収縮位置に固定配置され、前記第1力と反対方向への一定以上の第2力が加えられる場合、力によってボディが最後まで起立しなくても、弾性チューブの弾性力によってボディが起立位置に固定配置される、携帯端末用アクセサリを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
一側面において、複数のレッグを含むボディ、前記ボディを取り囲むように配置される弾性チューブ、前記ボディの中心部分と結合する第1板、および前記中心部分から円位の(distal)前記レッグの終端部分と結合する第2板を含み、前記ボディは、前記弾性チューブが配置された状態で、前記ボディの縦軸方向に加えられる力によって前記弾性チューブを横軸方向に変形させることによって収縮位置または起立位置に配置され、前記ボディは、前記ボディの縦軸方向への前記ボディを押す第1力によって収縮位置に固定され、前記ボディの縦軸方向への前記第1力と反対方向の第2力によって起立位置に固定される、携帯端末用アクセサリを提供する。
【0011】
前記ボディの縦軸方向に前記ボディを押す前記第1力が加えられることにより、前記弾性チューブは、横方向への最大拡張状態を経て第1収縮状態に収縮して前記収縮位置に前記ボディを固定させ、前記ボディの縦軸方向への前記第2力が加えられることにより、前記弾性チューブは、横方向への最大拡張位置を経て第2収縮状態に収縮して前記起立位置に前記ボディを固定させ、前記弾性チューブは、前記第1収縮状態で前記第2収縮状態よりも拡張してよい。
【0012】
前記レッグの各レッグは関節部を含み、前記各レッグに対して、前記中心部分から前記関節部までの第1長さと前記関節部から前記各レッグの終端部分までの第2長さは互いに異なり、前記各レッグは、前記第1力によって前記関節部によって折曲することにより、前記弾性チューブを横軸方向に変形させて前記ボディを前記収縮位置に配置させ、前記各レッグは、前記第2力によって前記関節部によって伸びることにより、前記弾性チューブを横軸方向に変形させて前記ボディを前記起立位置に配置させてよい。
【0013】
前記収縮位置において、記第1板前記第2板の間には隙間が存在し、前記隙間を通じて加えられる前記第2力により、前記ボディは、前記収縮位置から前記起立位置に変更してよい。
【0014】
前記第2板は、前記収縮位置において、前記ボディおよび前記弾性チューブの少なくとも一部を収容する収容空間を含んでよい。
【0015】
前記携帯端末用アクセサリは、携帯端末に対して付着する装着面を含み、前記装着面の反対側の面で前記第2板と結合する下部板をさらに含み、前記第2板および前記下部板のうちのいずれか1つは、少なくとも1つの突出部を含み、前記第2板および前記下部板のうちの残りの1つは、前記突出部が挿入される少なくとも1つの孔または溝を含み、前記突出部が前記孔または溝に挿入されて前記第2板または前記下部板が前記縦軸を中心に回転することにより、前記第2板と前記下部板が結合してよい。
【0016】
前記中心部分は孔を含み、前記第1板は、前記中心部分との結合のための孔を含み、前記第1板と前記ボディは、前記中心部分の孔と前記第1板の孔を通じて配置されるリング部材によって結合されてよい。
【0017】
前記第2板は、前記レッグの終端部分と結合するための孔を含み、前記レッグの各レッグは、前記終端部分で前記第2板の孔の外周に固定されるためのフット部を含んでよい。
【0018】
前記弾性チューブは、前記第1長さに該当する前記各レッグを囲む第1部分の少なくとも一部の周長が前記第2長さに該当する前記各レッグを囲む第2部分の周長よりも短くてよい。
【0019】
前記第1部分の周長は、前記中心部分側を囲む部分から前記関節部を囲む第3部分まで増加し、前記第3部分は、前記弾性チューブの残りの部分よりも厚くてよい。
【発明の効果】
【0020】
押す力によってボディが最後まで収縮しなくても、弾性チューブの弾性力によってボディが収縮位置に固定配置されるようにし、引く力によってボディが最後まで起立しなくても、弾性チューブの弾性力によってボディが起立位置に固定配置されるようにする構造を含む、携帯端末用アクセサリを提供する。したがって、携帯端末用アクセサリが装着された携帯端末のユーザは、携帯端末用アクセサリを収縮位置から固定位置に片手で変更することができる。
【0021】
携帯端末用アクセサリの携帯端末に対する装着面を含む下部板を携帯端末用アクセサリから着脱可能に構成することにより、携帯端末の持ち運びや無線充電の妨げにならない携帯端末用アクセサリを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1a】
図1aは、一実施形態における、携帯端末用アクセサリを示した分解斜視図である。
【
図1b】
図1bは、一実施形態における、起立位置に配置された携帯端末用アクセサリを示した斜視図である。
【
図1c】
図1cは、一実施形態における、収縮位置に配置された携帯端末用アクセサリを示した斜視図である。
【
図1d】
図1dは、一実施形態における、収縮位置に配置された携帯端末用アクセサリを示した側面図である。
【
図2】一例における、携帯端末用アクセサリの上板に該当する第1板を示した図である。
【
図3】一例における、携帯端末用アクセサリのボディを示した図である。
【
図4】一例における、携帯端末用アクセサリの弾性チューブを示した図である。
【
図5a】
図5aは、一例における、携帯端末用アクセサリのカバー板に該当する第2板を示した図である。
【
図5b】
図5bは、一例における、携帯端末用アクセサリのカバー板に該当する第2板を示した図である。
【
図6】一例における、携帯端末に対する装着面を含む携帯端末用アクセサリの下部板を示した図である。
【
図7a】
図7aは、一例における、携帯端末用アクセサリの起立位置と収縮位置の遷移方法を示した図である。
【
図7b】
図7bは、一例における、携帯端末用アクセサリの起立位置と収縮位置の遷移において、ボディの断面を概略的に示した図である。
【
図8】一例における、携帯端末用アクセサリのボディと第2板を結合する方法を示した図である。
【
図9】一例における、携帯端末用アクセサリのボディと第1板を結合する方法を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、添付の図面を参照しながら実施形態について説明する。ただし、記述する実施形態は、多様な形態に変形可能であるため、本発明の範囲が以下で説明する実施形態によって限定されてはならない。また、多様な実施形態は、当該技術分野において平均的な知識を有する者に本発明をより完全に説明するために提供されるものである。図面に示した要素の形状や大きさなどは、より明確な説明のために誇張されることもある。
【0024】
ある構成要素が他の構成要素に「連結されて」いたり「接続されて」いたりすると言及するときは、その他の構成要素に直接的に連結されていたり接続されている場合もあるが、中間に他の構成要素が存在する場合もあると理解しなければならない。この反面、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結されて」いたり「直接接続されて」いたりすると言及するときには、中間に他の構成要素が存在しないものと理解しなければならない。
【0025】
本明細書で使用する用語は、特定の実施形態を説明するために使用されたものに過ぎず、本発明を限定しようとする意図はない。単数の表現は、文脈上で明らかに異なるように説明していない限り複数の表現も含む。本明細書において、「含む」または「有する」などの用語は、明細書上に記載した特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品、またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定するためのものであり、1つまたはそれ以上の他の特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品、またはこれらを組み合わせたものの存在または付加の可能性を予め排除しないものと理解しなければならない。
【0026】
第1、第2などの用語は、多様な構成要素を説明するために使用するが、前記構成要素が前記用語によって限定されてはならない。前記用語は、1つの構成要素を他の構成要素と区別する目的としてのみ使用される。
【0027】
また、明細書に記載する「・・・部」、「・・・モジュール」などの用語は、少なくとも1つの機能や動作を処理する単位を意味するが、これは、ハードウェアやソフトウェア、またはハードウェアとソフトウェアの結合によって実現されてよい。
【0028】
また、各図面を参照しながら説明する実施形態の構成要素が当該実施形態だけに制限的に適用されてはならず、本発明の技術的思想が維持される範囲内で他の実施形態に含まれるように実現されてもよく、別途の説明が省略されたとしても、複数の実施形態が統合された1つの実施形態として実現されてもよいことは当然である。
【0029】
また、添付の図面を参照しながら説明するにあたり、図面符号にかかわらず、同じ構成要素には同一または関連する参照符号を付与し、これに関する重複する説明は省略する。本発明を説明するにあたり、関連する公知技術についての具体的な説明が本発明の要旨を不必要に不明瞭にし得ると判断される場合には、その詳細な説明は省略する。
【0030】
図1aは、一実施形態における、携帯端末用アクセサリを示した分解斜視図であり、
図1bは、一実施形態における、起立位置に配置された携帯端末用アクセサリを示した斜視図であり、
図1cは、一実施形態における、収縮位置に配置された携帯端末用アクセサリを示した斜視図であり、
図1dは、一実施形態における、収縮位置に配置された携帯端末用アクセサリを示した側面図である。
【0031】
実施形態の携帯端末用アクセサリ100は、一面を経て携帯端末に装着または付着される装置であってよい。一例として、携帯端末用アクセサリ100は、図に示した下部板10が携帯端末(図示せず)に付着されてよい。
図1aでは、説明の便宜上、下部板10を上側に示し、携帯端末に付着または装着される装着面が位置する側を「下部側」と定義する。ただし、実施形態によっては、上板に該当する第1板60側に、携帯端末に付着または装着される装着面が設けられてもよい。
【0032】
携帯端末は、例えば、スマートフォン、ナビゲーション(navigation)デバイス、PMP(portable media player)、PDA(personal digital assistants)、DMB(digital multimedia broadcasting)プレーヤ、MP3(MPEG audio layer-3)プレーヤ、電子辞書、携帯電話、タブレットなどを含んだ電子装置であってよい。または、携帯端末は、装置に制限されず、ユーザが持ち運び可能なすべての電子装置を含んでよい。
【0033】
携帯端末用アクセサリ100は、携帯端末に付着または装着して携帯端末の活用性を高めるための装置であってよい。例えば、携帯端末用アクセサリ100は、携帯端末の後面に付着または装着して一定の角度で携帯端末を支えるための装置であってよい。携帯端末用アクセサリ100は、
図1cに示した収縮位置から
図1bに示した起立位置に展開され、前記一定の角度で携帯端末を支える機能を提供してよい。前記一定の角度は、ユーザが携帯端末画面を通じてメディアコンテンツを視聴するために適した角度であってよい。また、携帯端末用アクセサリ100は、
図1bに示した起立位置でユーザが携帯端末を把持できるようにするグリップを提供してよい。
【0034】
このように、携帯端末用アクセサリ100は、携帯端末を把持するユーザに快適なグリップ感を提供し、携帯端末を通じてメディアコンテンツを視聴するユーザの便宜を高めることを目的とする装置であってよい。
【0035】
図に示すように、携帯端末用アクセサリ100は、複数のレッグを含むボディ40、ボディ40を取り囲むように配置される弾性チューブ50、ボディ40の中心部分と結合する第1板60、およびボディ40の中心部分から遠位の(distal)レッグの終端部分と結合する第2板30を含んでよい。
【0036】
第2板30は、携帯端末(図示せず)に対する装着面を含む下部板10がその上に付着されてよい。図に示した下部板10の上面が携帯端末に対する装着面であってよい。装着面には、例えば、接着層が含まれるか接着剤が塗布されてよく、このような装着面を通じて下部板10が携帯端末に装着または付着されてよい。下部板10は、携帯端末に直接装着または付着されるか、携帯端末に装着されたケースに装着または付着されてよい。実施形態によって、下部板10が存在せずに、第2板30が携帯端末に対する装着面を有するように構成されてもよい。
【0037】
第2板30には、ボディ40との結合を固定させるためのカバー部20がさらに装着されてよい。
【0038】
図に示すように、ボディ40は複数のレッグを含んでよく、このようなレッグは折曲するものであり、レッグの遠位の終端部分が第2板30と結合してよい。一方、ボディ40の中心部分は、上板に該当する第1板60と結合してよい。第1板60には、携帯端末用アクセサリ100を携帯端末に付着または装着したときに、携帯端末に対するグリップ感を高めたり携帯端末の適度な支持角度を維持したりするためのアクセサリ部がさらに付着されてよい。このようなアクセサリ部が付着される第1板60の表面には、接着層が含まれるか接着剤が塗布されてよい。一方、実施形態によっては、第1板が携帯端末に対する装着面を有するように構成されてもよい。
【0039】
携帯端末用アクセサリ100の組み立て時に、ボディ40は、弾性チューブ50によって取り囲まれてよい。弾性チューブ50は弾性ボディと呼ばれてもよい。ボディ40は、弾性チューブ50によって取り囲まれた状態で第1板60および第2板30と結合してよい。
【0040】
携帯端末用アクセサリ100は、図に示したボディ40の縦軸方向AA’から加えられる力によって収縮位置または起立位置に配置されてよい。言い換えれば、ボディ40は、縦軸方向AA’から加えられる力によって収縮位置または起立位置に配置されてよい。
【0041】
図1bおよび
図1cは、組み立てられた状態の携帯端末用アクセサリ100を示しており、それぞれ起立位置および収縮位置を示している。
【0042】
図に示すように、ボディ40は、弾性チューブ50が配置された状態で、ボディ40の縦軸方向AA’に加えられる力によって弾性チューブ50を横軸方向に変形させることによって収縮位置または起立位置に配置されてよい。
【0043】
例えば、
図1bおよび
図1cに示すように、ボディ40は、ボディ40の縦軸方向AA’にボディ40が押される第1力F1によって(起立位置から収縮位置に変更)収縮位置で固定されてよい。または、ボディ40は、ボディ40の縦軸方向AA’への第1力F1と反対方向の第2力F2によって(収縮位置から起立位置に変更)起立位置で固定されてよい。
【0044】
第1力F1は、例えば、携帯端末用アクセサリ100の上部面または下部面を押してボディ40を収縮させる力であってよく、第2力F2は、携帯端末用アクセサリ100の上部面または下部面を引っ張ってボディ40を起立させる力であってよい。
【0045】
実施形態では、ボディ40のレッグの構造的な特徴と弾性チューブ50の弾性力により、第1力F1のような押す力によってボディ40を最後まで収縮させなくても、弾性チューブ50の弾性力によってボディ40が収縮位置で固定して配置されるようにすることができ、第2力F2のような引っ張る力によってボディ40を最後まで起立させなくても、弾性チューブ50の弾性力によってボディ40が起立位置で固定して配置されるようにすることができる。これにより、実施形態の携帯端末用アクセサリ100を装着した携帯端末のユーザは、携帯端末用アクセサリを収縮位置から固定位置に(すなわち、
図1cの配置から
図1bの配置に)片手で手軽に変更することができる。
【0046】
これと関連して、
図1dは、
図1cの一例に係る側面図を示している。
【0047】
図1dは、一実施形態における、収縮位置に配置された携帯端末用アクセサリを示した側面図である。
【0048】
図1dに示すように、ボディ40の収縮位置では第1板60と第2板30の間に隙間G1が存在してよい。
【0049】
このような隙間G1は、携帯端末のユーザが上述したような第2力F2を加えるための領域であってよい。例えば、ユーザは、隙間G1に指や爪を押し入れて第1板60を押したり引いたりする動作によって第2力F2を加えてよい。このような隙間G1を通じて加えられる第2力F2により、ボディ40は、図に示した収縮位置から、
図1bを参照しながら説明した起立位置に変更するようになる。このような第2力F2による、ボディ40の収縮位置から起立位置への遷移は、ユーザが片手で実行することが可能となる。したがって、実施形態によると、ユーザのワンタッチ動作によって収縮位置から起立位置への遷移が可能な携帯端末用アクセサリ100を提供することができる。
【0050】
実施形態によっては、携帯端末用アクセサリ100は、このような隙間G1を含まないように構成されてもよいことは当然である。
【0051】
携帯端末用アクセサリ100の構成それぞれのより詳細な構造と構成の結合方法については、
図2~9を参照しながらさらに詳しく説明する。
【0052】
図2は、一例における、携帯端末用アクセサリの上板に該当する第1板を示した図である。
【0053】
図に示すように、第1板60は、孔62を含んでよい。孔62は第1板60の中心領域に位置してよい。例えば、図に示すように、第1板60は円形であってよい。また、孔62も円形であってよい。ただし、実施形態によって、第1板60と孔62の形状は異なるように形成されてもよい。
【0054】
孔62は、ボディ40の中心部分との結合のための構成であってよい。
【0055】
これと関連して、
図3は、一例における、携帯端末用アクセサリのボディを示した図である。
【0056】
ボディ40は、プラスチックのような材料で製作されてよい。例えば、ボディ40は、PP(Polypropylene)材料で製造されてよい。
【0057】
ボディ40は、図に示すように、複数のレッグ45を含んでよい。例えば、レッグ45は、図に示すように8本であってよい。または、レッグの数は、携帯端末用アクセサリ100の実現によって異なってよい。レッグ45は、中心部分42を基準にして放射状に(radially)配置されてよい。
【0058】
中心部分42は孔を含んでよい。中心部分42の孔は、第1板60との結合のための構成であってよい。中心部分42は、組み立て時に、第1板60が位置する方向に突出していてよい。一方、第1板60には、突出した中心部分42に対応して凹凸部64が設けられていてよい。組み立て時に、突出した中心部分42が凹凸部64に内に位置するようになってよい。
【0059】
突出した中心部分42の形状は円形または多角形であってよく、多角形の辺の数はレッグ45の数によって異なってよい。例えば、図に示した例では、8本のレッグ45が存在するため、突出した中心部分42は八角形であってよい。したがって、凹凸部64も、これに対応する多角形の形状として、例えば、八角形であってよい。
【0060】
これと関連して、
図9は、一例における、携帯端末用アクセサリのボディと第1板を結合する方法を示した図である。
【0061】
図9に示すように、ボディ40の突出した中心部分42を第1板60の凹凸部64に位置させることにより、ボディ40と第1板60が結合してよい。このとき、第1板60とボディ40においては、中心部分42の孔と第1板60の孔62が整列するようになってよい。
【0062】
一例として、第1板60とボディ40は、中心部分42の孔と第1板60の孔62に配置されるリング部材90によって結合されてよい。リング部材90は、少なくとも1つの金属リングで構成されてよい。
【0063】
図9に示すようなリング部材90(アイレット)による結合方式の他にも、ボディ40と第1板60は、多様な方式で結合されてよい。一例として、ボディ40と第1板60は、その接続部で雄雌構造を有してよく、このような雄雌構造が互いに噛み合うことによって互いに結合されてよい。
【0064】
例えば、整列する中心部分42の孔および孔62の両側(すなわち、第1板60の両面の各側に)リング部材がそれぞれ配置されて結合されることにより、第1板60とボディ40が結合してよい。
【0065】
再び
図3に戻り、レッグ45それぞれについてより詳しく説明する。以下では、説明の便宜上、各レッグに対して、レッグ45と同じ参照番号を使用して説明する。
【0066】
レッグ45の各レッグ45は、少なくとも1つの関節部を含んでよい。例えば、図に示すように、各レッグ45は、中心部分42と接続する第1関節部J1をはじめ、第2関節部J2および第3関節部J3を含んでよい。また、各レッグ45は、第1関節部J1と第2関節部J2の間の第1レッグ部分L1と、第2関節部J2と第3関節部J3の間の第2レッグ部分L2を含んでよい。第3関節部J3を含み、または第3関節部J3から各レッグ45の終端までは終端部分47を構成してよい。
【0067】
各レッグ45の関節部において、レッグ部分は折曲してよい。例えば、各レッグ45は、第1関節部J1によって内側に(すなわち、中心部分42の突出部分とは反対側に)折曲してよく、各レッグ45は、第2関節部J2によって内側に折曲してよい。一方、各レッグ45は、第3関節部J3によっては、外側内側に(すなわち、中心部分42の突出部分側に)折曲してよい。各レッグ45の関節部は、上述した方向とは反対方向にも折曲可能であるが、上述した方向への折曲がより適切に構成されてよい。
【0068】
図3に示すように、各レッグ45の中心部分42から関節部J2までの第1長さと、関節部J2から各レッグ45の終端部分47までの第2長さは、その長さが互い異なってよい。例えば、図に示すように、前記第1長さが第2長さよりも長くてよく、あるいは、図に示すものとは異なり、前記第2長さが前記第1長さよりも長くてもよい。図に示した例では、第1レッグ部分L1の長さが第2レッグ部分L2の長さよりも長い。
【0069】
このような、第1レッグ部分L1の長さと第2レッグ部分L2の長さが相違する構造(例えば、第1レッグ部分L1の長さが第2レッグ部分L2の長さよりも長い構造)と、ボディ40が弾性チューブ50によって取り囲まれる構造により、実施形態では、弾性チューブ50の弾性力により、第1力(F1)のような押す力によってボディ40を最後まで収縮させなくても、弾性チューブ50の弾性力によってボディ40を収縮位置に固定配置させることができ、第2力(F2)のような引く力によってボディ40を最後まで起立させなくても、弾性チューブ50の弾性力によってボディ40を起立位置に固定配置させることができる。
【0070】
言い換えれば、ボディ40が弾性チューブ50に取り囲まれている携帯端末用アクセサリ100の組み立て状態において、各レッグ45は、第1力F1によって関節部J2が折曲することで弾性チューブ50を横軸方向に変形させ、ボディ40が収縮位置に配置されるようにしてよい。一方、各レッグ45は、第2力F2によって関節部J2が伸びることで弾性チューブ50を横軸方向に変形させ、ボディ40が起立位置に配置されるようにしてよい。横軸方向とは、前記縦軸方向AA’を垂線とする平面に平行する方向を意味してよい。第1力F1および第2力F2によるボディ40の収縮位置と起立位置の遷移については、
図7を参照しながらより詳しく説明する。
【0071】
以下では、ボディ40を取り囲むように配置される弾性チューブ50についてより詳しく説明する。
【0072】
これと関連して、
図4は、一例における、携帯端末用アクセサリの弾性チューブを示した図である。
図4は、弾性チューブ50の側面図を示している。
【0073】
弾性チューブ50は、弾性のある材料で製造されてよい。例えば、弾性チューブ50は、シリコン材料またはゴム材料で製造されてよい。または、弾性チューブ50は、弾性がある、その他すべての材料で製造されてよい。
【0074】
弾性チューブ50は、ボディ40のレッグ45が関節部J1、J2、J3によって折曲した状態でボディ40に被せられてよい。弾性チューブ50の中心部分42の孔に対応する領域には孔が設けられてよい。また、突出する中心部分42に対応して弾性チューブ50の上部も突出してよい。弾性チューブ50の下部側(すなわち、第2板30側)は開放されていてよい。
【0075】
弾性チューブ50の側面は、図に示すように、鐘(bell)形状であってよい。弾性チューブ50は、ボディ40との結合を容易にするためにボディ40に対応する形状であってよい。
【0076】
例えば、弾性チューブ50は、(前記第1レッグ部分L1の長さである)第1長さに該当する各レッグ45を取り囲む第1部分52の少なくとも一部の周りが、(前記第1レッグ部分L2の長さである)第2長さに該当する各レッグ45を取り囲む第2部分54の周りよりも短くてよい。
【0077】
一例として、弾性チューブ50の第1部分52の外周は、中心部分42側を取り囲む部分から関節部J2を取り囲む第3部分56まで増加してよい。言い換えれば、第3部分56に接する第1部分52の周囲が第1部分52の周囲のうちで最も長くなってよい。一方、第3部分56は、弾性チューブ50の残りの部分よりも厚くてよい。第3部分56は、関節部J2によって力を受けることによって横方向に膨脹するようになる部分であるため、弾性チューブ50の残りの部分よりも厚くなるように構成されてよい。第3部分56に該当する外周も、弾性チューブ50の残りの部分よりも大きくてよい。第2部分54に該当する外周は一定であってよい。
【0078】
次に、ボディ40のレッグ45の終端部分47と第2板30を結合する方法についてより詳しく説明する。
【0079】
図3に示すように、各レッグ45は終端部分47を含んでよい。このような終端部分47は、第2板30と結合してよい。より具体的に、終端部分47は、フット(foot)部48を含んでよく、このようなフット部48が第2板30に結合されてよい。
【0080】
これと関連して、
図5aおよび
図5bは、一例における、携帯端末用アクセサリのカバー板に該当する第2板を示した図である。
【0081】
第2板30は、携帯端末用アクセサリのカバー板と呼ばれてよい。
【0082】
第2板30は、レッグ45の終端部分47と結合するための孔32を含んでよい。各レッグ45において終端部分47に含まれたフット部48は、第2板30の孔32の外周に対して固定されてよい。
【0083】
これと関連して、
図8は、一例における、携帯端末用アクセサリのボディと第2板を結合する方法を示した図である。
【0084】
図8は、
図5aの第2板30にレッグ45の終端部分47(すなわち、フット部48)が結合された様子を示している。図に示すように、フット部48それぞれは、第2板30の表面に掛けられてよい。一方、第2板30の表面には、このようなフット部48が配置されるように凹凸部35が設けられていてよい。
【0085】
図3および
図8に示すように、終端部分47のそれぞれは、結合孔または結合溝49をさらに含んでよい。それぞれの結合孔または結合溝49に対応して、孔32の外周には結合突起33が設けられてよい。それぞれの結合孔または結合溝49に結合突起33が挿入されることにより、フット部48と第2板30の結合はより強固となる。
【0086】
孔32の形状は、円形または多角形であってよく、多角形の辺の数は、レッグ45の数(すなわち、フット部48の数)によって異なってよい。例えば、図に示した例では8本のフット部48が存在するため、孔32の形状は八角形となってよい。これと同様に、結合孔または結合溝49と結合突起33も8個が設けられてよい。
【0087】
凹凸部35には、カバー部20がさらに装着されてよい。カバー部20により、フット部48と第2板30の結合はより強固となる。カバー部20の
図1aの後面(図示せず)には、孔32に対応する形状の突出部が設けられて孔と結合してよく、これにより、フット部48と第2板30の固定は強固となる。
【0088】
一方、
図5aおよび
図8の第2板30の裏面を示した
図5bのように、第2板30は、収縮位置でボディ40および弾性チューブ50の少なくとも一部を収容するための収容空間38を含んでよい。このような収容空間38を設けるために、第2板30は適切な厚さを有してよい。収容空間38の深さにより、
図1dを参照しながら説明した隙間(G1)の大きさが決まってよい。
【0089】
一方、図に示すものとは異なり、第2板30が収容空間38を含まないこともある。このとき、第2板30に該当するリングの周辺には、収容空間38に該当する収容壁が存在しないこともあり、ボディ40および弾性チューブ50の少なくとも一部に該当する側面がそのまま露出するようになってよい。
【0090】
また、(
図8では省略したが)、
図5aおよび
図5bのように、第2板30は、上述した下部板10との結合のための構成をさらに含んでよい。
【0091】
これと関連して、
図6は、一例における、携帯端末に対する装着面を含む携帯端末用アクセサリの下部板を示している。
【0092】
下部板10は、携帯端末に対して付着される装着面を含み、装着面の反対側の面が第2板30と結合するように構成されてよい。このような下部板10は、携帯端末用アクセサリ100の残りの部分が携帯端末から着脱可能となるように構成されてよい。言い換えれば、携帯端末用アクセサリ100の残りの部分を脱去したときに下部板10だけが携帯端末に付着しているようになるのである。下部板10の厚さは薄くてよい。例えば、下部板10は、携帯端末の充電(無線充電)の妨げにならない程度の厚さであってよく、携帯端末の充電(無線充電)の妨げにならない材料で構成されてよい。
【0093】
結合のために、第2板30および下部板10のうちのいずれか1つは、少なくとも1つの突出部を含んでよい。このとき、第2板30および下部板10のうちの残りの1つは、突出部が挿入されるための少なくとも1つの孔または溝を含んでよい。前記突出部が前記孔または溝に挿入されて第2板30または下部板10が縦軸AA’を中心に回転することにより、第2板30と下部板10は結合されてよい。
【0094】
図5および
図6では、第2板30に孔または溝34が設けられ、下部板10に突出部14が設けられるように示した。
【0095】
しかし、上述したように、第2板30に突出部が設けられたり、下部板10に孔または溝が設けられたりすることも可能であり、実施形態によっては、第2板30および下部板10それぞれが突出部と孔または溝の両方を含む構造であってもよい。
【0096】
図5および
図6を参照しながら説明すると、孔または溝34に突出部14が挿入されてよく、携帯端末に下部板10が固定付着された状態で下部板10に結合された第2板30が回転することにより、第2板30と下部板10が結合されてよい。言い換えれば、第2板30と下部板10は回転結合してよい。
【0097】
下部板10はハンドル12をさらに含んでよい。ハンドル12は孔を含んでよく、このようなハンドル12の孔は、下部板10と第2板30が回転結合するときにストッパ36と結合されてよい。第2板30に設けられるストッパ36は、ハンドル12の回転を止めるための構成であってよい。ストッパ36により、下部板10は、一定の範囲だけで回転するようになる。ハンドル12の孔がストッパ36と結合することにより、下部板10と第2板30が回転結合した状態で第2板30の逆回転を防ぐことが可能となる。ハンドル12は、突出部14の突出方向に突出すように構成されることにより、下部板10の携帯端末に対する装着面は平たい状態が維持される。ハンドル12の突出高と突出部14の突出高は同じであってよい。
【0098】
第2板30には、このようなハンドル12に対応して低くなった部分が設けられてよい。このような低くなった部分が存在することにより、この部分に該当する領域だけで第2板20が回転するようになり、下部板10と結合するようになる。
【0099】
以上、
図1a~1dを参照しながら説明した技術的特徴は、
図2~6、
図8、および
図9に対しても同じように適用可能であるため、重複する説明は省略する。
【0100】
図2~6、
図8、および
図9を参照しながら説明したように、構成10~60が結合することにより、
図1b~1cを参照しながら説明した、組み立てられた携帯端末用アクセサリ100が製造されるようになる。
【0101】
図7aは、一例における、携帯端末用アクセサリの起立位置と収縮位置の遷移方法を示した図である。
【0102】
図7bは、一例における、携帯端末用アクセサリの起立位置と収縮位置の遷移であって、ボディの断面を概略的に示している。
図7bでは、起立位置および収縮位置の遷移時のボディ40内部の動作を示すために、弾性チューブ50は省略して示した。
【0103】
上述したように、実施形態の携帯端末用アクセサリ100は、ユーザからワンタッチで加えられる引く第2力F2により、ボディ40を取り囲んでいる弾性チューブ50が収縮することでボディ40を起立させることによって起立位置に配置および固定されてよい。
【0104】
例えば、ボディ40の縦軸方向AA’にボディ40を押す第1力F1が加えられることにより、弾性チューブ50は、横方向への最大拡張状態を経て第1収縮状態まで収縮し、収縮位置でボディ40を固定するようになる。一方、ボディ40の縦軸方向AA’への第2力F2(第1力F1とは反対方向への力であって引っ張る力)が加えられることにより、弾性チューブ50は、横方向への最大拡張位置を経て第2収縮状態まで収縮し、起立位置で前記ボディを固定するようになる。ここで、弾性チューブ50は、第1収縮状態で第2収縮状態よりも拡張してよい(すなわち、W3>W1:W2>W3>W1)。
【0105】
図7aを参照しながらさらに詳しく説明すると、
図7aの(a)は、起立位置でボディ40が固定されていることを示している。このとき、弾性チューブ50は、第2収縮状態であってよい。このとき、押す第1力F1が加えられるようになると、レッグ45が折曲しながら弾性チューブ50が横方向にどんどん拡張して最大拡張状態に達するようになる。
図7aの(b)は、弾性チューブ50が最大拡張状態であることを示している。ここで、第1力F1を加えることが止まれば、弾性チューブ50は再び第2収縮状態に戻るようになり、ボディ40は起立位置に戻るようになる。ただし、ここで第1力F1がさらに加わるようになれば、弾性チューブ50は第1収縮状態に収縮し、ボディ40は収縮位置に遷移するようになる。このとき、ユーザは、ボディ40を収縮位置に遷移させるために第1板または第2板(60または30)を最後まで押す必要がない。
【0106】
これは、
図7bに示すように、各レッグ45の第1部分L1の長さが第2部分L2の長さよりも長く構成されることによって達成される。図に示すように、第1力F1が加えられることによる、ボディ40の起立位置から収縮位置への遷移時には、弾性チューブ50が、第2収縮状態->最大拡張状態->第1収縮状態に変形する。
【0107】
一方、
図7aの(c)は、収縮位置でボディ40が固定されていることを示している。このとき、弾性チューブ50は、第1収縮状態であってよい。このとき、引っ張られる第2力F2が加えられるようになると、レッグ45が伸びながら弾性チューブ50は横方向にどんどん拡張して最大拡張状態に逹するようになる。
図7aの(b)は、弾性チューブ50が最大拡張状態であることを示している。ここで、第2力F2を加えることが止まれば、弾性チューブ50は再び第1収縮状態に戻るようになり、ボディ40は収縮位置に戻るようになる。ただし、ここで第2力F2がさらに加わるようになれば、弾性チューブ50は第2収縮状態に収縮し、ボディ40は起立位置に遷移するようになる。このとき、ユーザは、ボディ40を起立位置に遷移させるために第1板または第2板(60または30)を最後まで引っ張る必要がない。
【0108】
これは、
図7bに示すように、各レッグ45の第1部分L1の長さが第2部分L2の長さよりも長くなることによって達成される。図に示すように、第2力F2が加えられることによる、ボディ40の収縮位置から起立位置への遷移時には、弾性チューブ50が、第1収縮状態->最大拡張状態->第2収縮状態に変形する。
【0109】
したがって、実施形態では、第2力F2を加えるためにユーザが第1板または第2板(60または30)を(例えば、隙間G1を通じて)引っ張る動作だけで、ワンタッチ方式によってボディ40を収縮位置から起立位置に遷移することが可能となる。
【0110】
図に示すように、弾性チューブ50の、第1収縮状態から弾性チューブ50の横方向に拡張した長さW3と、最大拡張状態から弾性チューブ50の横方向に拡張した長さW2と、第2収縮状態から弾性チューブ50の横方向に拡張した長さW1は、W2>W3>W1の関係となってよい。
【0111】
また、
図7aおよび
図7bに示したものとは異なり、各レッグ45の第1部分L1の長さは、第2部分L2よりも短くてもよい。このような場合にも、上述したように、ワンタッチ方式による、ボディ40の収縮位置から起立位置への遷移を同じように達成することができる。言い換えれば、各レッグ45の第1部分L1の長さを第2部分L2の長さと同じようにするのではなく、異なるように構成するだけで、実施形態のワンタッチ方式による、ボディ40の収縮位置から起立位置への遷移を同じように達成することができる。
【0112】
以上、
図1~6、
図8、および
図9を参照しながら説明した技術的特徴は、
図7aおよび
図7bに対しても同じように適用可能であるため、重複する説明は省略する。
【0113】
以上のように、実施形態を、限定された実施形態および図面に基づいて説明したが、当業者であれば、上述した記載から多様な修正および変形が可能であろう。例えば、説明された技術が、説明された方法とは異なる順序で実行されたり、かつ/あるいは、説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が、説明された方法とは異なる形態で結合されたりまたは組み合わされたり、他の構成要素または均等物によって対置されたり置換されたとしても、適切な結果を達成することができる。
【0114】
したがって、異なる実施形態であっても、特許請求の範囲と均等なものであれば、添付される特許請求の範囲に属する。
【符号の説明】
【0115】
10:下部板
30:第2板
50: 弾性チューブ
60:第1板
100:携帯端末用アクセサリ
【要約】 (修正有)
【課題】携帯端末でメディアコンテンツを視聴するときに適度な角度で携帯端末を維持するためのスタンドを提供する。
【解決手段】複数のレッグを含むボディ40、ボディを取り囲むように配置される弾性チューブ50、ボディ40の中心部分と結合する第1板60および中心部分から遠位の(distal)レッグの終端部分と結合する第2板30を含む携帯端末用アクセサリであって、ボディ40は、弾性チューブ50が配置された状態で、ボディ40の縦軸方向に加えられる力によって弾性チューブ50を横軸方向に変形させることにより、収縮位置または起立位置に配置するように構成される。
【選択図】
図1a