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  • 特許-二次電池の昇温方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-20
(45)【発行日】2023-09-28
(54)【発明の名称】二次電池の昇温方法
(51)【国際特許分類】
   H01M 10/633 20140101AFI20230921BHJP
   H01M 10/615 20140101ALI20230921BHJP
   H01M 10/637 20140101ALI20230921BHJP
   H01M 10/651 20140101ALI20230921BHJP
   H01M 10/625 20140101ALI20230921BHJP
   H01M 10/48 20060101ALI20230921BHJP
   H02J 7/04 20060101ALI20230921BHJP
   H02J 7/10 20060101ALI20230921BHJP
【FI】
H01M10/633
H01M10/615
H01M10/637
H01M10/651
H01M10/625
H01M10/48 P
H01M10/48 301
H02J7/04 L
H02J7/10 L
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2019080148
(22)【出願日】2019-04-19
(65)【公開番号】P2020177840
(43)【公開日】2020-10-29
【審査請求日】2021-10-21
(73)【特許権者】
【識別番号】000241500
【氏名又は名称】トヨタ紡織株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000497
【氏名又は名称】弁理士法人グランダム特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】西川 裕貴
【審査官】右田 勝則
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-153719(JP,A)
【文献】特開2019-117685(JP,A)
【文献】特開2002-125326(JP,A)
【文献】特開2002-199605(JP,A)
【文献】特開2015-176821(JP,A)
【文献】特開2010-093871(JP,A)
【文献】特開2013-149471(JP,A)
【文献】特開2012-135085(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M 10/633
H01M 10/615
H01M 10/637
H01M 10/651
H01M 10/625
H01M 10/48
H02J 7/04
H02J 7/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
充電及び放電を交互に行うことによる内部発熱によって二次電池を昇温させる二次電池の昇温方法であって、
乗員が操作することなく給電されて動作しても問題とならず、電気自動車の走行駆動制御に無関係な機器である補機を用いて、
前記二次電池の温度が基準温度未満である間、前記二次電池の電圧が使用上限電圧に達するまで補助電池による前記二次電池の充電を継続し、前記二次電池の電圧が前記使用上限電圧に達した場合に前記二次電池の充電を停止して前記二次電池から前記補機への放電に切り替える第1動作と、前記二次電池の電圧が使用下限電圧に達するまで前記二次電池から前記補機への放電を継続し、前記二次電池の電圧が前記使用下限電圧に達した場合に前記二次電池から前記補機への放電を停止して前記補助電池による前記二次電池の充電に切り替える第2動作とを、前記二次電池の温度が前記基準温度に達するまで交互に行い、前記二次電池の温度が前記基準温度以上になった場合に前記第1動作と前記第2動作を交互に行うことを停止させる
二次電池の昇温方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばリチウムイオン電池などの二次電池を充電及び放電による内部発熱によって昇温させる二次電池の昇温方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、リチウムイオン電池などの二次電池は、低温状態にある場合、活性が低いため、所定の性能が得られなくなる。このため、従来、例えば特許文献1に示すように、充電と放電とを繰り返し行うことで、二次電池を所定の性能を発揮できる温度以上まで昇温させる二次電池の昇温方法が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2015-153719号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述のような二次電池の昇温方法では、二次電池を所定の性能を発揮できる温度以上まで昇温させることはできるものの、二次電池をより短時間で昇温させる上では改善の余地を残すものとなっている。
【0005】
本発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされた。その目的は、より短時間で昇温させることができる二次電池の昇温方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する二次電池の昇温方法は、充電及び放電を交互に行うことによる内部発熱によって二次電池を昇温させる二次電池の昇温方法であって、前記二次電池の充電を行う場合には、予め設定された前記二次電池の使用上限電圧と、前記二次電池の温度と、前記二次電池の充電時の充電率とに基づいて前記二次電池の充電時の最大電流値である充電時最大電流値を算出し、前記二次電池の充電時の電流値が前記充電時最大電流値となるように設定し、前記二次電池の放電を行う場合には、予め設定された前記二次電池の使用下限電圧と、前記二次電池の温度と、前記二次電池の放電時の充電率とに基づいて前記二次電池の放電時の最大電流値である放電時最大電流値を算出し、前記二次電池の放電時の電流値が前記放電時最大電流値となるように設定することを要旨とする。
【0007】
この構成によれば、最大電流値で二次電池の充電及び放電を行うので、より短時間で二次電池を昇温させることができる。
上記課題を解決する二次電池の昇温方法は、充電及び放電を交互に行うことによる内部発熱によって二次電池を昇温させる二次電池の昇温方法であって、前記二次電池の充電時及び放電時のそれぞれの電流を、電圧が予め設定された前記二次電池の使用電圧範囲内に収まるように、限界まで増加させることを要旨とする。
【0008】
この構成によれば、二次電池の充電時及び放電時に限界まで電流値を増加させるので、より短時間で二次電池を昇温させることができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、より短時間で二次電池を昇温させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】第1実施形態における電気自動車の概略構成を示すブロック図。
図2】第1実施形態の第1昇温処理ルーチンを示すフローチャート。
図3】第2実施形態の第2昇温処理ルーチンを示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0011】
(第1実施形態)
以下、第1実施形態として電気自動車に搭載される二次電池の昇温方法を図面に従って説明する。
【0012】
図1に示すように、電気自動車11は、電気自動車11全体を統括的に制御する制御部12と、二次電池13と、二次電池13の温度T1を検出する温度センサ14と、二次電池13の電圧を検出する電圧センサ15と、補助電池16と、補機17と、スイッチ部18と、モータ19と、モータ19の駆動力によって回転駆動される駆動輪20とを備えている。
【0013】
二次電池13は、例えばリチウムイオン電池などによって構成され、モータ19の電源として機能する。補助電池16は、例えば鉛蓄電池によって構成され、二次電池13の充電用電池として用いられる。モータ19は、発電機兼用の電動機である同期発電電動機によって構成され、電気自動車11の駆動源として機能する。さらに、モータ19は、電気自動車11の減速時に駆動輪20から入力される動力を用いて発電(回生)する。モータ19によって発電された電力は、二次電池13及び補助電池16の充電に用いられる。
【0014】
補機17は、乗員が操作することなく給電されて動作しても問題とならない機器、すなわち電気自動車11の走行駆動制御に無関係な機器によって構成される。つまり、補機17は、例えばシートを温めるためのシートヒータなどによって構成される。スイッチ部18は、二次電池13、補機17、補助電池16、及びモータ19とそれぞれ電気的に接続されている。スイッチ部18は、二次電池13、補機17、補助電池16、及びモータ19の間で、電気的な接続及び切断を選択的に行う。
【0015】
スイッチ部18は、モータ19によって発電された電力で二次電池13及び補助電池16の充電を行う場合、モータ19を二次電池13及び補助電池16とそれぞれ電気的に接続する。スイッチ部18は、補助電池16によって二次電池13を充電する場合、補助電池16と二次電池13とを電気的に接続する。スイッチ部18は、二次電池13の電力を補機17に供給する場合、二次電池13と補機17とを電気的に接続する。
【0016】
制御部12は、二次電池13、温度センサ14、電圧センサ15、補機17、スイッチ部18、及びモータ19とそれぞれ電気的に接続されている。制御部12は、温度センサ14及び電圧センサ15から送信される信号に基づいて、二次電池13、補機17、スイッチ部18、及びモータ19をそれぞれ制御する。制御部12は、二次電池13が充電及び放電されるときの電流値を積算することで、二次電池13の充電率を常に把握する。
【0017】
制御部12は、コンピューターによって構成され、CPU、ROM、及びRAMを備えている。ROMには、図2のフローチャートで示す二次電池13を昇温させるためのプログラム(第1昇温処理ルーチン)を含む各種制御プログラム、予め設定された二次電池13の使用上限電圧V1及び使用下限電圧V2、二次電池13が所定の性能を発揮できる最低の温度である基準温度T、各種設定データなどが記憶されている。RAMには、CPUによる演算結果及び処理結果である各種データなどが一時記憶される。
【0018】
二次電池13の使用上限電圧V1は二次電池13を適正に使用可能な上限の電圧値であり、二次電池13の使用下限電圧V2は二次電池13を適正に使用可能な下限の電圧値であり、使用上限電圧V1から使用下限電圧V2までの範囲が二次電池13の使用電圧範囲とされている。したがって、二次電池13の電圧Vが使用上限電圧V1を上回ったり使用下限電圧V2を下回ったりすると、二次電池13が極端に早く劣化するなどの不具合が発生し易くなる。なお、使用上限電圧V1及び使用下限電圧V2は、一定の値に設定されている。
【0019】
次に、乗員によって電気自動車11が始動された際に制御部12が一定周期毎に繰り返し実行する第1昇温処理ルーチンを本実施形態の作用として図2に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0020】
さて、電気自動車11が始動されると、制御部12は、二次電池13の温度T1が基準温度T以上であるか否かを判定する(ステップS1)。ステップS1の判定結果が肯定判定である場合、制御部12は、第1昇温処理ルーチンを終了する。ステップS1の判定結果が否定判定である場合、制御部12は、補助電池16によって二次電池13を充電する(ステップS2)。
【0021】
このステップS2において二次電池13の充電を行う場合、制御部12は、二次電池13の使用上限電圧V1と、二次電池の温度T1と、二次電池13の充電時の充電率とに基づいて二次電池13の充電時の最大電流値である充電時最大電流値を算出し、二次電池13の充電時の電流値が充電時最大電流値となるように二次電池13を制御する。充電時最大電流値は、二次電池13の電圧Vが使用上限電圧V1を上回らない最大の電流値であり、二次電池13の温度毎及び二次電池13の充電時の充電率毎に予め実験やシミュレーションによって求めることができる。充電時最大電流値は、二次電池13の温度が高いときほど大きい値として算出され、二次電池13の充電率が高いときほど小さい値として算出される。
【0022】
続いて、制御部12は、所定時間ST(例えば10秒程度)が経過したか否かを判定する(ステップS3)。制御部12は、ステップS3の判定結果が肯定判定になるまでステップS3の処理を繰り返し実行し、ステップS3の判定結果が肯定判定になると、補助電池16による二次電池13の充電を停止する(ステップS4)。続いて、制御部12は、二次電池13の温度T1が基準温度T以上であるか否かを判定する(ステップS5)。
【0023】
ステップS5の判定結果が肯定判定である場合、制御部12は、第1昇温処理ルーチンを終了する。ステップS5の判定結果が否定判定である場合、制御部12は、二次電池13から補機17に電力を供給させることによって二次電池13を放電する(ステップS6)。
【0024】
このステップS6において二次電池13の放電を行う場合、制御部12は、二次電池13の使用下限電圧V2と、二次電池13の温度と、二次電池13の放電時の充電率とに基づいて二次電池13の放電時の最大電流値である放電時最大電流値を算出し、二次電池13の放電時の電流値が放電時最大電流値となるように二次電池13を制御する。
【0025】
放電時最大電流値は、二次電池13の電圧Vが使用下限電圧V2を下回らない最大の電流値であり、二次電池13の温度毎及び二次電池13の放電時の充電率毎に予め実験やシミュレーションによって求めることができる。この場合、二次電池13の放電時の電流値は、マイナスの値になるので、放電時最大電流値は、絶対値が最大となる値(数値としては最小となる値)である。放電時最大電流値は、二次電池13の温度が高いときほど大きい値として算出され、二次電池13の充電率が高いときほど大きい値として算出される。
【0026】
続いて、制御部12は、所定時間ST(例えば10秒程度)が経過したか否かを判定する(ステップS7)。制御部12は、ステップS7の判定結果が肯定判定になるまでステップS7の処理を繰り返し実行し、ステップS7の判定結果が肯定判定になると、二次電池13から補機17への電力の供給(放電)を停止する(ステップS8)。
【0027】
続いて、制御部12は、二次電池13の温度T1が基準温度T以上であるか否かを判定する(ステップS9)。ステップS9の判定結果が否定判定である場合、制御部12は、その処理をステップS2に移行する。ステップS9の判定結果が肯定判定である場合、制御部12は、第1昇温処理ルーチンを終了する。
【0028】
以上のように、二次電池13は、充電及び放電を交互に行うことによる内部発熱によって昇温される。この場合、二次電池13の充電時には二次電池13の電流値が充電時最大電流値となるように設定され、二次電池13の放電時には二次電池13の電流値が放電時最大電流値となるように設定される。つまり、充放電を行って二次電池13を昇温する際には、二次電池13の温度及び充電率に基づいて二次電池13の使用電圧範囲において電流値が常にそのときの最大となるように設定されるので、より短時間で二次電池13を昇温させることができる。
【0029】
以上詳述した第1実施形態によれば、次のような効果が発揮される。
(1-1)二次電池13の昇温方法では充電及び放電を交互に行うことによる内部発熱によって二次電池13が昇温され、二次電池13の充電を行う場合には電流値が充電時最大電流値となるように設定され、二次電池13の放電を行う場合には電流値が放電時最大電流値となるように設定される。この構成によれば、二次電池13の使用電圧範囲において常に最大電流値で二次電池13の充電及び放電を行うので、より短時間で二次電池13を昇温させることができる。
【0030】
(第2実施形態)
次に、二次電池の昇温方法の第2実施形態を図面に従って説明する。
この第2実施形態では、第1実施形態における第1昇温処理ルーチンを第2昇温処理ルーチンに変更しただけで、これ以外は第1実施形態と同じであるため、第2昇温処理ルーチンのみを説明する。すなわち、乗員によって電気自動車11が始動された際に制御部12が一定周期毎に繰り返し実行する第2昇温処理ルーチンを本実施形態の作用として図3に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0031】
さて、電気自動車11が始動されると、制御部12は、二次電池13の温度T1が基準温度T以上であるか否かを判定する(ステップS11)。ステップS1の判定結果が肯定判定である場合、制御部12は、第2昇温処理ルーチンを終了する。ステップS11の判定結果が否定判定である場合、制御部12は、補助電池16によって二次電池13を充電する(ステップS12)。このステップS12における二次電池13の充電中、制御部12は、二次電池13の電流を上昇させる。すると、この二次電池13の電流の上昇に伴って、二次電池13の電圧Vが徐々に上昇する。
【0032】
続いて、制御部12は、二次電池13の温度T1が基準温度T以上であるか否かを判定する(ステップS13)。ステップS13の判定結果が肯定判定である場合、制御部12は、第2昇温処理ルーチンを終了する。ステップS13の判定結果が否定判定である場合、制御部12は、二次電池13の電圧Vが使用上限電圧V1に達したか否かを判定する(ステップS14)。
【0033】
ステップS13の判定結果が否定判定である場合、制御部12は、その処理をステップS12に移行する。ステップS13の判定結果が肯定判定である場合、制御部12は、補助電池16による二次電池13の充電を停止する(ステップS15)。続いて、制御部12は、二次電池13の温度T1が基準温度T以上であるか否かを判定する(ステップS16)。
【0034】
ステップS16の判定結果が肯定判定である場合、制御部12は、第2昇温処理ルーチンを終了する。ステップS16の判定結果が否定判定である場合、制御部12は、二次電池13から補機17に電力を供給させることによって二次電池13を放電する(ステップS17)。このステップS17における二次電池13の放電中、制御部12は、二次電池13の電流の絶対値を徐々に増加させる。この場合、二次電池13の放電時の電流はマイナスの値になるため、二次電池13の電流の数値は減少する。このため、二次電池13の電圧Vは低下する。
【0035】
続いて、制御部12は、二次電池13の温度T1が基準温度T以上であるか否かを判定する(ステップS18)。ステップS18の判定結果が肯定判定である場合、制御部12は、第2昇温処理ルーチンを終了する。ステップS18の判定結果が否定判定である場合、制御部12は、二次電池13の電圧Vが使用下限電圧V2に達したか否かを判定する(ステップS19)。
【0036】
ステップS19の判定結果が否定判定である場合、制御部12は、その処理をステップS17に移行する。ステップS19の判定結果が肯定判定である場合、制御部12は、二次電池13から補機17への電力の供給(放電)を停止する(ステップS20)。続いて、制御部12は、二次電池13の温度T1が基準温度T以上であるか否かを判定する(ステップS21)。ステップS21の判定結果が否定判定である場合、制御部12は、その処理をステップS12に移行する。ステップS21の判定結果が肯定判定である場合、制御部12は、第2昇温処理ルーチンを終了する。
【0037】
以上のように、二次電池13は、充電及び放電を交互に行うことによる内部発熱によって昇温される。二次電池13が昇温されることに伴い、使用電圧範囲内に収まる電流の範囲も徐々に増大する。二次電池13の充電時及び放電時のそれぞれの電流は、二次電池13の電圧Vが二次電池13の使用電圧範囲内に収まるように、限界まで増加されることで、そのときの最大電流値まで増加することとなる。その結果、より短時間で二次電池13を昇温させることができる。
【0038】
以上詳述した第2実施形態によれば、次のような効果が発揮される。
(2-1)二次電池13の昇温方法では充電及び放電を交互に行うことによる内部発熱によって二次電池13が昇温され、二次電池13の充電時及び放電時のそれぞれの電流を、二次電池13の電圧Vが二次電池13の使用電圧範囲内に収まるように、限界まで増加される。この構成によれば、二次電池13の充電時及び放電時に限界まで電流値を増加させるので、より短時間で二次電池13を昇温させることができる。
【0039】
(2-2)二次電池13の昇温方法では、上記第1実施形態のような複雑な演算が不要であるため、上記第1実施形態の場合よりも簡単な制御で二次電池13の迅速な昇温を実現できる。
【0040】
(変更例)
なお、上記各実施形態は次のように変更してもよい。
・第1昇温処理ルーチン及び第2昇温処理ルーチンでは、最初に二次電池13の充電を行うようにしているが、最初に二次電池13の放電を行うようにしてもよい。
【0041】
・二次電池13は、電気自動車11だけでなくハイブリッド車に搭載してもよい。
【符号の説明】
【0042】
13…二次電池、T1…温度、V…電圧、V1…使用上限電圧、V2…使用下限電圧。
図1
図2
図3