(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-20
(45)【発行日】2023-09-28
(54)【発明の名称】食品自動販売機およびそれを使用した食品自動販売方法
(51)【国際特許分類】
G07F 11/70 20060101AFI20230921BHJP
G07F 13/00 20060101ALI20230921BHJP
G07F 13/08 20060101ALI20230921BHJP
G07F 9/10 20060101ALI20230921BHJP
A47J 27/14 20060101ALI20230921BHJP
A47J 27/16 20060101ALI20230921BHJP
【FI】
G07F11/70 A
G07F13/00 101
G07F13/08
G07F9/10 102Z
A47J27/14 Z
A47J27/16 Z
(21)【出願番号】P 2020568466
(86)(22)【出願日】2020-07-22
(86)【国際出願番号】 US2020043028
(87)【国際公開番号】W WO2021016326
(87)【国際公開日】2021-01-28
【審査請求日】2021-07-15
(32)【優先日】2019-07-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-09-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-09-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】520477223
【氏名又は名称】ヨー-カイ・エクスプレス・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】YO-KAI EXPRESS INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100132241
【氏名又は名称】岡部 博史
(74)【代理人】
【識別番号】100113170
【氏名又は名称】稲葉 和久
(72)【発明者】
【氏名】チー・フン・リン
【審査官】小島 哲次
(56)【参考文献】
【文献】特開平10-124745(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0089077(US,A1)
【文献】特表2016-503917(JP,A)
【文献】特開昭60-252996(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07F 9/00 -13/10
B60P 3/025
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
食品自動販売機であって、
少なくとも1つの食品製品を貯蔵するように構成された貯蔵装置と、
前記貯蔵装置に対応して設けられており、前記貯蔵装置から前記少なくとも1つの食品製品を取り出し、当該少なくとも1つの食品製品を移動するように構成された移動装置と、
前記移動装置に対応して設けられており、配置板を備える少なくとも1つの送達部を備える送達装置であって、前記移動装置が、前記少なくとも1つの食品製品を移動して前記配置板上に配置するように構成されている、前記送達装置と、
蒸気部、熱湯部、および少なくとも1つの噴射部材を備える加熱装置であって、前記蒸気部および前記熱湯部が、前記少なくとも1つの噴射部材と連通しており、前記少なくとも1つの噴射部材が、前記少なくとも1つの送達部に対応して移動可能に設けられており、前記蒸気部および前記熱湯部が、前記少なくとも1つの食品製品を加熱するように、前記少なくとも1つの噴射部材を介して、当該少なくとも1つの噴射部材に対応する前記配置板上の前記少なくとも1つの食品製品に蒸気および熱湯を噴射するように構成されている、前記加熱装置と、
を備え、
前記移動装置が、前記貯蔵装置に対応して設けられた第1の移動部と、前記第1の移動部および前記送達装置の前記少なくとも1つの送達部に対応して設けられた第2の移動部とを備え、
前記第1の移動部が第1の取り出し部材および第1のトラックを備え、
前記第1の取り出し部材が、前記貯蔵装置に対応して設けられており、前記第1のトラック上に移動可能に設けられており、前記第2の移動部が第2の取り出し部材および第2のトラックを備え、前記第2の取り出し部材が、前記第1の取り出し部材および前記送達装置の前記少なくとも1つの送達部に対応して設けられており、第2のトラック上に移動可能に設けられて
おり、
前記少なくとも1つの送達部は移動可能に設けられたドアパネルを備え、
前記ドアパネルは、前記加熱装置が加熱を実行するときに、前記少なくとも1つの送達部が外部に対して閉じた状態にし、前記加熱装置が加熱を完了したときに、前記少なくとも1つの送達部が外部に対して開いた状態にするように移動し、
前記食品自動販売機は、
前記貯蔵装置、前記移動装置、前記送達装置、および前記加熱装置を運ぶように構成された車両プラットフォームであって、前記車両プラットフォームを駆動して移動するように構成されたホイール部を備える、前記車両プラットフォームと、
車両ハウジングであって、前記貯蔵装置、前記移動装置、および前記送達装置を覆い、かつ、前記少なくとも1つの送達部の前記ドアパネルを覆わないように、前記車両プラットフォームに設けられている前記車両ハウジングと、
をさらに備える、
食品自動販売機。
【請求項2】
前記蒸気部および前記熱湯部は、これらに対応する前記配置板上の前記少なくとも1つの食品製品を加熱するために、当該少なくとも1つの食品製品に蒸気および熱湯を順次噴射し、前記少なくとも1つの食品製品が前記配置板上に配置されると、前記少なくとも1つの噴射部材が移動して前記少なくとも1つの食品製品に挿入され、前記蒸気部が前記少なくとも1つの噴射部材を介して前記食品製品に蒸気を噴射し、前記熱湯部が前記少なくとも1つの噴射部材を介して前記少なくとも1つの食品製品に熱湯を噴射するように構成されている、請求項1に記載の食品自動販売機。
【請求項3】
前記移動装置、前記送達装置および前記加熱装置に信号で接続された順番制御モジュールであって、前記移動装置が、複数の食品製品を順次移動し前記複数の食品製品を前記配置板上に順次配置するように、前記移動装置を制御するように構成されており、前記加熱装置の前記少なくとも1つの噴射部材が、前記複数の食品製品に対応するように移動されて前記複数の食品製品を加熱するように、前記加熱装置を制御するようにさらに構成されている前記順番制御モジュール
をさらに備える、請求項2に記載の食品自動販売機。
【請求項4】
前記第1の取り出し部材が、前記貯蔵装置から前記少なくとも1つの食品製品を取り出し、前記少なくとも1つの食品製品を前記第1のトラック上の位置から別の位置に移動するように構成され、前記第2の取り出し部材が、前記第1の取り出し部材から前記少なくとも1つの食品製品を取り出し、前記少なくとも1つの食品製品を前記第2のトラックに沿って前記少なくとも1つの送達部に対応する位置に移動するように構成され、前記第2の取り出し部材が、前記少なくとも1つの送達部の前記配置板上に前記少なくとも1つの食品製品を配置する、請求項1に記載の食品自動販売機。
【請求項5】
互いに隣接して設けられた第1のキャビネットおよび第2のキャビネットをさらに備え、
前記貯蔵装置および前記第1の移動部が前記第1のキャビネットに設けられており、前記送達装置、前記加熱装置および前記第2の移動部が第2のキャビネットに設けられており、
前記第1の移動部の前記第1のトラックが、前記第2のキャビネットまで延在している、請求項1に記載の食品自動販売機。
【請求項6】
前記配置板は、前記加熱装置が加熱を完了したときに、前記少なくとも1つの食品製品から離れるように、前記少なくとも1つの送達部に移動可能に設けられている、請求項
1に記載の食品自動販売機。
【請求項7】
前記貯蔵装置が、回転シャフト上に同軸且つ回転可能に設けられた複数のキャリアトレイを備え、
前記キャリアトレイのそれぞれは、複数の食品製品が前記回転シャフトを中心としての前記回転シャフトの周りに配置されるように、前記複数の食品製品を保持するように構成されている、請求項1に記載の食品自動販売機。
【請求項8】
前記少なくとも1つの送達部とともに前記車両ハウジングの側面に配置された第1の表示画面をさらに備える、請求項
1に記載の食品自動販売機。
【請求項9】
前記車両ハウジングの表面に配置された第2の表示画面をさらに備え、
前記車両ハウジングの側面と前記食品自動販売機の表面とが、互いに実質的に垂直である、請求項
8に記載の食品自動販売機。
【請求項10】
前記車両プラットフォームが、車両灯部をさらに備え、前記車両灯部と前記第2の表示画面とが、同じ表面上に配置されている、請求項
9に記載の食品自動販売機。
【請求項11】
前記車両ハウジングが、前記車両ハウジングの前記側面に折り畳み可能な方法で設けられたサンシェードをさらに備え、前記サンシェードが選択的に、前記第1の表示画面を遮蔽するか、または前記第1の表示画面に対して夾角をなす、請求項
8に記載の食品自動販売機。
【請求項12】
前記車両ハウジングの前記側面に配置された電子マネー検知装置をさらに備える、請求項
8に記載の食品自動販売機。
【請求項13】
前記食品自動販売機に接続してエネルギーを供給するエネルギー変換装置をさらに備え、
前記エネルギー変換装置が、エネルギー制御モジュール、エネルギー貯蔵モジュール、内部送電線、および外部送電線を備え、前記エネルギー制御モジュールが、前記エネルギー貯蔵モジュールに電気的に接続され、前記内部送電線が、前記エネルギー貯蔵モジュールを前記加熱装置、前記送達装置、前記貯蔵装置および前記移動装置に接続し、前記外部送電線が、前記エネルギー貯蔵モジュールに接続され、外部エネルギー源に接続されている、請求項1に記載の食品自動販売機。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
この特許出願は、2019年7月23日に出願された米国仮特許出願第62/877,503号、2019年9月12日に出願された米国仮特許出願第62/899,343号、および2019年9月4日に出願された米国仮特許出願第62/895,606号に基づく優先権を主張する。これらの全内容は、参照により本明細書に援用される。
【技術分野】
【0002】
本発明は、食品自動販売技術、より具体的には、加熱された食品を提供するための食品自動販売機、および食品自動販売機を使用する食品自動販売方法に関する。
【背景技術】
【0003】
現在の自動販売機は、例えば、温かい飲み物および冷たい飲み物を販売する自動販売機、非食用製品を販売する自動販売機、および加熱された食品を販売する自動販売機(以下、食品自動販売機)など、異なるカテゴリに分類されることができる。なかでも、加熱された食品を販売する自動販売機の技術レベルが最も高い。食品自動販売機において、食品の腐敗を防ぐために、加熱されるべき食品を冷蔵または冷凍によって適切に貯蔵する必要があることに加えて、これらの食品自動販売機はまた、そこに貯蔵される冷蔵食品または冷凍食品を加熱するヒーターを備えている必要がある。現在の食品自動販売機は、長い加熱時間を必要とし、次の食品製品は、現在加熱されている食品製品が完全に加熱されて送達された後でなければ加熱されない。したがって、全体的な動作効率は不十分であり、販売速度は望ましくない影響を受ける。
【0004】
さらに、現在の食品自動販売機の加熱システムの消費電力は大きく、その結果、動作中に不安定な電圧をもたらす可能性があり、したがって、加熱効果および電力システムに影響を及ぼす。
【発明の概要】
【0005】
上記問題点を考慮して、本発明の1つの目的は、全体的な動作効率を改善し、販売速度を向上させることができる食品自動販売機を提供することである。
【0006】
さらに、本発明の別の目的は、より多くの種類の加熱されるべき食品に適しており、かつ、加熱プロセスに手作業を必要とせずに加熱効率を高めることができる食品自動販売機を提供することである。
【0007】
さらに、本発明の別の目的は、全体的な動作効率を改善し、販売速度を向上させることができる食品自動販売方法を提供することである。
【0008】
本発明の一実施形態では、本発明は、貯蔵装置、移動装置、送達装置、および加熱装置を含む食品自動販売機を提供する。貯蔵装置は、少なくとも1つの食品製品を貯蔵するように構成されている。移動装置は、貯蔵装置に対応して設けられており、貯蔵装置から少なくとも1つの食品製品を取り出し、当該少なくとも1つの食品製品を移動するように構成されている。送達装置は、移動装置に対応して設けられており、少なくとも1つの送達部を含む。少なくとも1つの送達部は、配置板を含む。移動装置は、少なくとも1つの食品製品を移動して配置板上に配置するように構成されている。加熱装置は、蒸気部、熱湯部および少なくとも1つの噴射部材を含む。蒸気部および熱湯部は、当該少なくとも1つの噴射部材と連通している。少なくとも1つの噴射部材は、少なくとも1つの送達部に対応して移動可能に設けられている。蒸気部および熱湯部は、少なくとも1つの食品製品を加熱するために、少なくとも1つの噴射部材を介して、当該少なくとも1つの噴射部材に対応する配置板上の少なくとも1つの食品製品に蒸気および熱湯を噴射するように構成されている。
【0009】
本発明の一実施形態では、蒸気部および熱湯部は、少なくとも1つの食品製品を加熱するように、蒸気および熱湯を、当該少なくとも1つの食品製品に対応する配置板上の少なくとも1つの食品製品に順次噴射するように構成されている。少なくとも1つの食品製品が配置板上に配置されると、少なくとも1つの噴射部材が移動して少なくとも1つの食品製品に挿入され、蒸気部は、少なくとも1つの噴射部材を介して食品製品に蒸気を噴射し、熱湯部は、少なくとも1つの噴射部材を介して少なくとも1つの食品製品に熱湯を噴射する。
【0010】
本発明の一実施形態では、食品自動販売機は、順番制御モジュールをさらに含む。順番制御モジュールは、移動装置、送達装置、および加熱装置に信号で接続されている。順番制御モジュールは、移動装置が、複数の食品製品を順次移動し、順次複数の食品製品を配置板上に配置するように、移動装置を制御するように構成されている。順番制御モジュールは、加熱装置の少なくとも1つの噴射部材が順次移動して複数の食品製品に挿入され、順次複数の食品製品を加熱するように加熱装置を制御するようにさらに構成されている。
【0011】
本発明の一実施形態では、移動装置は、第1の移動部および第2の移動部を含む。第1の移動部は、貯蔵装置に対応して設けられており、第2の移動部は、第1の移動部および送達装置の少なくとも1つの送達部に対応して設けられている。
【0012】
本発明の一実施形態では、第1の移動部は、第1の取り出し部材および第1のトラックを含む。第1の取り出し部材は、貯蔵装置に対応して設けられており、第1のトラック上に移動可能に設けられている。第2の移動装置は、第2の取り出し部材および第2のトラックを含む。第2の取り出し部材は、第1の取り出し部材および送達装置の少なくとも1つの送達部に対応して設けられており、第2のトラック上に移動可能に設けられている。
【0013】
本発明の一実施形態では、第1の取り出し部材は、貯蔵装置から少なくとも1つの食品製品を取り出し、少なくとも1つの食品製品を第1のトラック上の位置から別の位置に移動するように構成されている。本発明の一実施形態では、第2の取り出し部材は、第1の取り出し部材から少なくとも1つの食品製品を取り出し、少なくとも1つの食品製品を第2のトラックに沿って少なくとも1つの送達部に対応する位置に移動するように構成されている。本発明の一実施形態では、第2の取り出し部材は、少なくとも1つの送達部の配置板上に少なくとも1つの食品製品を配置する。
【0014】
本発明の一実施形態では、食品自動販売機は、第1のキャビネットおよび第2のキャビネットをさらに含む。第1のキャビネットおよび第2のキャビネットは、互いに隣接して設けられている。貯蔵装置および第1の移動部は、第1のキャビネットに設けられており、送達装置、加熱装置および第2の移動部は、第2のキャビネットに設けられている。さらに、第1の移動部の第1のトラックは、第2のキャビネットまで延在している。
【0015】
本発明の一実施形態では、少なくとも1つの送達部は、移動可能に設けられたドアパネルを含む。ドアパネルは、加熱装置が加熱を行うときに、少なくとも1つの送達部が外部に対して閉じた状態にし、加熱装置が加熱を完了するときに、少なくとも1つの送達部が外部に対して開いた状態にするように移動する。
【0016】
本発明の一実施形態では、配置板は、少なくとも1つの送達部に移動可能に設けられている。加熱装置が加熱を完了すると、配置板は、少なくとも1つの食品製品から離れる。
【0017】
本発明の一実施形態では、貯蔵装置は、回転シャフト上に同軸且つ回転可能に設けられた複数のキャリアトレイを含む。キャリアトレイのそれぞれは、複数の食品製品が回転シャフトを中心として回転シャフトの周りに配置されるように、複数の食品製品を保持するように構成されている。
【0018】
本発明の一実施形態では、食品自動販売機は、車両プラットフォームおよび車両ハウジングをさらに含む。車両プラットフォームは、貯蔵装置、移動装置、送達装置、および加熱装置を運ぶように構成され、車両プラットフォームを駆動して移動するように構成されたホイール部を含む。車両ハウジングは、貯蔵装置、移動装置、および送達装置を覆い、かつ、少なくとも1つの送達部を覆わないように、車両プラットフォーム上に設けられている。
【0019】
本発明の一実施形態では、食品自動販売機は、第1の表示画面をさらに含む。第1の表示画面は、少なくとも1つの送達部とともに車両ハウジングの側面に配置されている。
【0020】
本発明の一実施形態では、食品自動販売機は、第2の表示画面をさらに含む。第2の表示画面は、車両ハウジングの表面(obverse surface)に配置されている。車両ハウジングの側面と食品自動販売機の表面とは、互いに実質的に垂直である。
【0021】
本発明の一実施形態では、車両プラットフォームは、車両灯部をさらに含み、車両灯部および第2の表示画面は、同じ表面上に配置されている。
【0022】
本発明の一実施形態では、車両ハウジングは、車両ハウジングの側面に折り畳み可能な方法で設けられたサンシェードをさらに含み、サンシェードは選択的に、第1の表示画面を遮蔽するか、または第1の表示画面に対して夾角をなす。
【0023】
本発明の一実施形態では、食品自動販売機は、電子マネー検知装置をさらに含む。電子マネー検知装置は、車両ハウジングの側面に配置されている。
【0024】
本発明の一実施形態では、本発明は、貯蔵装置、移動装置、送達装置、加熱装置、およびエネルギー変換装置を含む食品自動販売機をさらに提供する。貯蔵装置は、少なくとも1つの食品製品を貯蔵するように構成されている。移動装置は、貯蔵装置に対応して設けられており、貯蔵装置から少なくとも1つの食品製品を取り出し、少なくとも1つの食品製品を移動するように構成されている。送達装置は、移動装置に対応して設けられており、少なくとも1つの配置装置を含む。少なくとも1つの配置装置は、ケーシングを含む。ケーシングの内部は、その中に少なくとも1つの食品製品を配置するように構成されている。加熱装置は、ケーシングに接続され、ケーシングの内部の少なくとも1つの食品製品を加熱するように構成されている。エネルギー変換装置は、エネルギー制御モジュール、エネルギー貯蔵モジュール、内部送電線および外部送電線を含む。エネルギー制御モジュールは、エネルギー貯蔵モジュールに電気的に接続されている。内部送電線は、エネルギー貯蔵モジュールを加熱装置、送達装置、貯蔵装置、および移動装置に接続する。外部送電線は、エネルギー貯蔵モジュールに接続され、外部エネルギー源に接続されている。
【0025】
本発明の一実施形態では、エネルギー制御モジュールは、エネルギー貯蔵モジュールを制御して、内部送電線を介して、電気エネルギーを加熱装置、送達装置、貯蔵装置、および移動装置に伝達する。
【0026】
本発明の一実施形態では、エネルギー制御モジュールは、エネルギー貯蔵モジュールを制御して、外部送電線を介して電気エネルギーを受け取り、外部エネルギー源からの電気エネルギーを貯蔵する。
【0027】
本発明の一実施形態では、エネルギー制御モジュールは、エネルギー貯蔵モジュールを制御して、内部送電線を介して、電気エネルギーを加熱装置、送達装置、貯蔵装置および移動装置に伝達し、外部送電線を介して電気エネルギーを受け取りながら、外部エネルギー源からの電気エネルギーを貯蔵する。
【0028】
本発明の一実施形態では、エネルギー制御モジュールは、エネルギー貯蔵モジュールを制御して、内部送電線を介して電気エネルギーを加熱装置、送達装置、貯蔵装置および移動装置に伝達して、外部送電線を介して電気エネルギーを受け取りながら、外部エネルギー源からの電気エネルギーを加熱装置、送達装置、貯蔵装置、および移動装置に送受信する。
【0029】
本発明の一実施形態では、エネルギー変換装置は、エネルギー制御モジュールおよびエネルギー貯蔵モジュールに電気的に接続された電圧変換モジュールをさらに含む。
【0030】
本発明の一実施形態では、電圧変換モジュールが外部エネルギー源の電気エネルギーの第1の電圧を第2の電圧に変換した後、エネルギー制御モジュールは、エネルギー貯蔵モジュールを制御して、第2の電圧を有する電気エネルギーを受け取って貯蔵する。
【0031】
本発明の一実施形態では、電圧変換モジュールがエネルギー貯蔵モジュールの電気エネルギーの第3の電圧を第4の電圧に変換した後、エネルギー制御モジュールは、エネルギー貯蔵モジュールを制御して、第4の電圧を有する電気エネルギーを加熱装置、送達装置、貯蔵装置および移動装置に伝達する。
【0032】
本発明の一実施形態では、本発明は、さらに、以下のステップを含む食品自動販売方法を提供する。少なくとも1つの食品製品が貯蔵装置にある。少なくとも1つの食品製品は、貯蔵装置から取り出され、貯蔵装置に対応して設けられた移動装置によって移動される。少なくとも1つの食品製品は、移動され、移動装置に対応して設けられた送達装置の少なくとも1つの送達部の配置板上に配置される。少なくとも1つの食品製品を加熱するように、加熱装置の少なくとも1つの噴射部材を介して、対応する配置板上の少なくとも1つの食品製品に、蒸気が蒸気部によって噴射され、熱湯が熱湯部によって噴射される。蒸気部および熱湯部は、少なくとも1つの送達部に対応して移動可能に設けられた少なくとも1つの噴射部材と連通している。
【0033】
本発明の一実施形態では、蒸気および熱湯が、少なくとも1つの食品製品を加熱するように、対応する配置板上の少なくとも1つの食品製品に順次噴射される。少なくとも1つの食品製品が配置板上に配置されると、少なくとも1つの噴射部材が移動して少なくとも1つの食品製品に挿入し、蒸気部は、少なくとも1つの噴射部材を介して食品製品に蒸気を噴射し、熱湯部は、少なくとも1つの噴射部材を介して少なくとも1つの食品製品に熱湯を噴射する。
【0034】
本発明の一実施形態では、移動装置は、移動装置が複数の食品製品を順次移動し、複数の食品製品を配置板上に順次配置するように制御される。加熱装置は、加熱装置の少なくとも1つの噴射部材が順次移動して複数の食品製品に挿入され、複数の食品製品を順次加熱するように制御される。
【0035】
本発明の一実施形態では、第1の取り出し部材は、貯蔵装置から少なくとも1つの食品製品を取り出し、少なくとも1つの食品製品を第1のトラック上の位置から別の位置に移動するように使用される。第2の取り出し部材は、第1の取り出し部材から少なくとも1つの食品製品を取り出し、少なくとも1つの食品製品を第2のトラックに沿って少なくとも1つの送達部に対応する位置に移動するように使用される。第2の取り出し部材は、少なくとも1つの送達部の配置板上に少なくとも1つの食品製品を配置するように使用される。第1の取り出し部材は、貯蔵装置に対応して設けられており、第1のトラック上に移動可能に設けられており、第2の取り出し部材は、第1の取り出し部材および送達装置の少なくとも1つの送達部に対応して設けられており、第2のトラック上に移動可能に設けられている。
【0036】
本発明の一実施形態では、少なくとも1つの送達部は、加熱が行われるときに外部に対して閉じた状態にされ、少なくとも1つの送達部は、加熱が完了するときに外部に対して開いた状態にされる。
【0037】
本発明の一実施形態では、加熱が完了すると、少なくとも1つの食品製品が離される。
【0038】
結論として、本発明の実施形態にかかる食品自動販売機および食品自動販売方法は、蒸気を使用することにより、食品製品中の冷蔵または冷凍食品を迅速に加熱または解凍し、熱湯を使用することによって少なくとも1つの食品製品中の食品をさらに加熱することができる。さらに、複数の少なくとも1つの送達部によって、送達速度を加速することができる。したがって、本発明の実施形態にかかる食品自動販売機および食品自動販売方法は、より良好な全体的な動作効率を提供し、より良好な販売速度を提供する。
【0039】
本発明の詳細な特徴および利点は、以下の実施形態によって詳細に説明される。実施形態の開示は、当業者が本発明の技術的内容を理解し、それに応じて本発明を実装するのに十分である。さらに、本特許出願の説明の開示された内容、特許請求の範囲および図面に基づいて、当業者は、本発明の目的および利点を容易に理解することができる。
【0040】
前述した発明の概要および本発明についての以下の詳細な説明は、添付の図面と併せて読むと、よりよく理解されるであろう。図面では、以下のとおりである。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【
図1】本発明の一実施形態にかかる食品自動販売機の概略図
【
図2】内部構造を提示するためにいくつかの外部構成要素が省略されている、
図1の食品自動販売機の概略図
【
図3】本発明の一実施形態にかかる食品自動販売機のブロック概略図
【
図4】本発明の一実施形態にかかる食品自動販売機の第1のキャビネットの概略図
【
図5】本発明の一実施形態にかかる食品自動販売機の第2のキャビネットの部分概略図
【
図6】
図5の食品自動販売機の第2のキャビネットの背面視点からの部分概略図
【
図7】
図4の食品自動販売機の第1のキャビネットの部分概略図
【
図8】
図4の食品自動販売機の第1のキャビネットの上部概略図
【
図9】本発明の別の実施形態にかかる移動式食品自動販売機の概略図
【
図10】本発明の別の実施形態にかかる食品自動販売機のブロック図
【
図11】本発明の一実施形態にかかる食品自動販売方法のフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0042】
以下の実施形態は、添付の図面とともに読まれた場合、本開示の上記および他の技術的内容、特徴、および効果を明確に示すように作られている。特定の実施形態による説明を通じて、当業者は、上記の目的を達成するために採用された本開示の技術的手段および効果をさらに理解するであろう。さらに、本明細書に開示される内容は、当業者によって容易に理解および実装されることができるため、本開示の概念から逸脱しない全ての均等の変形または変更は、添付の特許請求の範囲に含まれるものとする。
【0043】
さらに、「第1」、「第2」などの明細書および特許請求の範囲に記載された序数は、記載された要素を説明することのみを意図しており、記載された要素が任意の先行する序数を有することも、記載された要素と別に記載された要素との間、または製造方法のステップ間のシーケンスを有することも、暗示しないまたは表さない。これらの序数の使用は、特定の指定を有する1つの記載された要素を、同じ指定を有する別に記載された要素と区別するためだけのものである。
【0044】
さらに、「上(above)」、「上(over)」、または「上(on)」などの明細書および特許請求の範囲に記載された用語は、他の要素と直接的に接触することだけでなく、他の要素と間接的に接触することも意図している。
【0045】
実施形態1:食品自動販売機
【0046】
図1および
図2を参照すると、
図1は、本発明の一実施形態にかかる食品自動販売機の概略図を示し、
図2は、内部構造を提示するために外部構成要素が省略されている、
図1の食品自動販売機10の概略図を示している。この実施形態では、食品自動販売機10は、複数の食品製品20を販売するように構成される。複数の食品製品20は、例えば、冷凍ラーメンまたは冷凍うどんなどの加熱されるべき食品を運ぶが、これらの食品に限らない。他の実施形態では、食品自動販売機10はまた、醸造されるスープまたは温かい飲料を販売することができる。
【0047】
図1および
図2に示すように、この実施形態では、食品自動販売機10は、貯蔵装置100、移動装置200、送達装置300、および加熱装置400を含む。貯蔵装置100は、少なくとも1つの食品製品20を貯蔵するように構成されている。移動装置200は、貯蔵装置100および送達装置300に対応して設けられており、貯蔵装置100から少なくとも1つの食品製品20を取り出し、当該少なくとも1つの食品製品20が送達装置300に移動されるように、当該少なくとも1つの食品製品20を移動するように構成されている。送達装置300は、移動装置200に対応して設けられており、少なくとも1つの送達部310を含む。少なくとも1つの送達部310は、加熱されるべき1つの食品製品20を保持し、すでに加熱された少なくとも1つの食品製品20を送達するように構成されている。加熱装置400は、個々の少なくとも1つの送達部310に対応して設けられており、当該個々の少なくとも1つの送達部310内の個々の食品製品20を加熱することができる。換言すれば、加熱装置400は、2つの送達部310を使用することによって2つの食品製品20を同時にまたは順番に加熱することができ、2つの送達部310は、2つの加熱された食品製品20を同時にまたは順番に送達することができる。いくつかの実施形態では、送達装置300は、3つ以上の食品製品20を同時にまたは順番に加熱して送達するように、3つ以上の送達部310を含むことができる。
【0048】
図1および
図2に示すように、この実施形態では、食品自動販売機10は、第1のキャビネット11および第2のキャビネット12をさらに含み、第1のキャビネット11および第2のキャビネット12は、互いに隣接しており、取り外し可能に一体に組み立てられることができる。貯蔵装置100および第1の移動部210は、第1のキャビネット11に設けられており、送達装置300、加熱装置400および第2の移動部220は、第2のキャビネット12に設けられている。第1のキャビネット11および第2のキャビネット12の設計により、食品自動販売機10の修理および保守を容易にするために、異なる構成要素が分離されることができる。
【0049】
図3を参照すると、
図3は、本発明の一実施形態にかかる食品自動販売機10の概略図を示している。この実施形態では、食品自動販売機10は、移動装置200、送達装置300、および加熱装置400に信号で接続された順番制御モジュール500をさらに含む。順番制御モジュール500は、例えば、食品自動販売機10の電子制御システムに設けられており、ソフトウェア、ハードウェア、またはソフトウェアとハードウェアとの組み合わせの形態とすることができる。順番制御モジュール500は、移動装置200が複数の食品製品20を順次移動し、順次少なくとも1つの食品製品20を少なくとも1つの送達部310に移動するように、移動装置200を制御するように構成されている。加熱装置400が、順次送達部310の少なくとも1つに位置する少なくとも1つの食品製品20を加熱するように、順番制御モジュール500は、さらに、加熱装置400を制御する。この実施形態では、「順次」または「順番」という用語は、例えば、連続的且つ交互の動作モードとして定義され得るが、これに限らない。
【0050】
例えば、順番制御モジュール500は、移動装置200が最初に貯蔵装置100から取り出して第1の食品製品20を少なくとも1つの送達部310の1つに移動するように、移動装置200を制御することができる。順番制御モジュール500は、次に、加熱装置400および送達部310を制御して、第1の食品製品20に対して加熱および送達の工程を実行することができる。第1の食品製品20が送達部310において処理されている間、順番制御モジュール500は、移動装置200が貯蔵装置100に対応する位置に戻り、貯蔵装置100から取り出して第2の食品製品20を少なくとも1つの送達部310の他方に移動するように、順次、移動装置200を制御することができる。その後、順番制御モジュール500は、加熱装置400および送達部310を制御して、第2の食品製品20に対して加熱および送達の工程を実行することができる。第2の食品製品20が加熱されて送達されている間、第1の食品製品20が送達された場合、回転順番制御モジュール500は、移動装置200が貯蔵装置100に対応する位置に戻り、前に第1の食品製品20を保持していた送達部310が、第3の食品製品20を貯蔵装置100から取り出して、第3の食品製品20を移動するように、移動装置200を順次制御することができる。その後、順番制御モジュール500は、加熱装置400および送達部310を制御して、第3の食品製品20に対して加熱および送達の工程を実行することができる。この実施形態では、複数の食品製品20は、連続して且つ別々に加熱される。しかしながら、代替の実施形態では、複数の食品製品20は、連続して送達されるが、同時に加熱されて送達されるため、消費者は、複数の食品製品20を同時に入手するものとする。
【0051】
図4および
図5を参照すると、
図4は、本発明の一実施形態にかかる食品自動販売機10の第1のキャビネット11の概略図を示し、
図5は、本発明の一実施形態にかかる食品自動販売機10の第2のキャビネット12の部分概略図を示している。
図5に示すように、この実施形態では、送達部310のそれぞれは、配置板311を含む。移動装置200は、少なくとも1つの食品製品20を移動して、2つの少なくとも1つの送達部310のうちの1つの配置板311上に当該少なくとも1つの食品製品20を配置するように構成されている。さらに、加熱装置400は、蒸気部410、熱湯部420、および少なくとも1つの噴射部材430を含む。蒸気部410および熱湯部420は、対応するパイプラインによって2つの噴射部材430と連通することができる。少なくとも1つの噴射部材430は、高温耐性および硬質金属から作られた管状物体を例示するように構成されているが、これに限らない。2つの噴射部材430は、送達部310の少なくとも1つにそれぞれに対応して移動可能に設けられている。蒸気部410および熱湯部420は、少なくとも1つの食品製品20に保持されている食品を加熱するために、2つの噴射部材430のうちの1つを介して、対応する配置板311上の少なくとも1つの食品製品20に蒸気および熱湯を噴射するように構成されている。
【0052】
例えば、順番制御モジュール500は、移動装置200が、2つの食品製品20を順次貯蔵装置100から取り出して2つの配置部に移動し、2つの少なくとも1つの送達部310の2つの配置板311上に2つの食品製品20を順次配置するように、順次、移動装置200を制御することができる。さらに、順番制御モジュール500は、加熱装置400の少なくとも1つの噴射部材430を制御することができ、少なくとも1つの食品製品20に保持された食品を加熱するために、順次、噴射部材430を少なくとも1つの食品製品20に対応するように移動することができる。
【0053】
この実施形態では、蒸気部410および熱湯部420は、蒸気および熱湯を、対応する配置板311上の少なくとも1つの食品製品20に順次噴射して、少なくとも1つの食品製品20中の食品を加熱するように構成されている。例えば、少なくとも1つの食品製品20が配置板311上に配置されると、対応する噴射部材430が移動して当該少なくとも1つの食品製品20に挿入される。次に、蒸気部410は、最初に少なくとも1つの噴射部材430を介して当該少なくとも1つの食品製品20に高温蒸気を噴射し当該、少なくとも1つの食品製品20中の冷凍食品を迅速に解凍した後、蒸気の出力を停止する。次に、熱湯部420は、冷凍食品が熱湯中で適切な速度で加熱されるように、少なくとも1つの噴射部材430を介して当該少なくとも1つの食品製品20に熱湯を噴射する。加熱が完了した後、少なくとも1つの噴射部材430は、当該少なくとも1つの食品製品20から離れる。この時点で、送達部310内の当該少なくとも1つの食品製品20は、加熱の工程が完了し、送達される準備ができている。
【0054】
図4および
図5に示すように、この実施形態では、移動装置200は、第1の移動部210および第2の移動部220を含む。第1の移動部210は、貯蔵装置100に対応して設けられており、第1のキャビネット11に配置されている。第2の移動部220は、第1の移動部210および送達装置300の少なくとも1つの送達部310に対応して設けられており、第2のキャビネット12に配置されている。この実施形態では、第1の移動部210は、第1の取り出し部材211および第1のトラック212を含み、貯蔵装置に対応して設けられており、第1のトラック212上に移動可能に設けられている。さらに、第1の移動部210の第1のトラック212は、第2のキャビネット12まで延在している。
【0055】
図6を参照すると、
図6は、
図5の食品自動販売機10の第2のキャビネット12の背面視点からの部分概略図を示している。
図5および
図6に示すように、この実施形態では、第2の移動部220は、第2の取り出し部材221および第2のトラック222を含む。第2の取り出し部材221は、第1の取り出し部材211および送達装置300の少なくとも1つの送達部310に対応して設けられており、第2のトラック222上に移動可能に設けられている。
図4から
図6に示すように、この実施形態では、第1の取り出し部材211は、貯蔵装置100から少なくとも1つの食品製品20を取り出すことができ、第1のトラック212上の位置(例えば、少なくとも1つの食品製品20が取り出される位置)から別の位置(例えば、第2のキャビネット12の第1のトラック212上の位置)まで移動することができる。少なくとも1つの食品製品20を取り出した第1の取り出し部材211が第2のキャビネット12の第1のトラック212上の位置に移動すると、第2の取り出し部材221は、第2のトラック222に沿って第1の取り出し部材211に対応する位置に移動することができ、第1の取り出し部材211から少なくとも1つの食品製品20を入手することができる。次に、第2の取り出し部材221は、第2のトラック222に沿って、2つの少なくとも1つの送達部310のうちの1つの送達部310に対応する位置に移動し、後続の加熱および送達の工程を容易にするために、対応する送達部310の配置板311上に少なくとも1つの食品製品20を配置することができる。
【0056】
図1、
図2および
図5に示すように、この実施形態では、送達部310のそれぞれは、ドアパネル312をさらに含む。ドアパネル312のそれぞれは、対応する送達部310に移動可能に設けられている。加熱装置400が加熱を行うとき、対応する送達部310のドアパネル312は、送達部310が外部に対して閉じた状態にするように構成されている(
図1に示すように、ドアパネル312は閉じた状態にある)。加熱装置400が加熱を完了すると、送達部310が外部に対して開くように、対応する配置部のドアパネル312は移動される。すなわち、
図1のドアパネル312は、例えば、送達部310を外部に対して開いた状態にするために、上方に移動することができる。ドアパネル312を上方に移動するための機構は、現在の技術によって実装されることができ、本明細書では省略されている。
【0057】
図5に示すように、この実施形態では、配置板311は、対応する送達部310内に移動可能に設けられている。例えば、加熱装置400が加熱の工程を完了すると、対応する送達部310の配置板311は、消費者が少なくとも1つの食品製品20を取り出すのを容易にするために、送達される少なくとも1つの食品製品20が同様に外部に移動されることができるように、外部に向かって移動する(
図5の前方向、すなわち、消費者の方向)。配置板311を前方に移動するための機構は、現在の技術によって実装されることができ、本明細書では省略されている。
【0058】
図6に示すように、この実施形態では、送達部310のそれぞれは、後部板313をさらに含み、後部板313は、対応する送達部310に移動可能に設けられている。例えば、第2の取り出し部材221が第2のトラック222に沿って対応する送達部310の位置に移動するとき、対応する送達部310の後部板313は、例えば、対応する送達部310が第2の取り出し部材221に対して開くように、上方に移動することができる。この時点で、第2の取り出し部材221は、開いた後部板313を通って対応する送達部310に入り、その後の加熱および送達の工程を容易にするために、対応する配置板311上に少なくとも1つの食品製品20を配置することができる。
【0059】
図7および
図8を参照すると、
図7は、
図4の食品自動販売機10の第1のキャビネット11の部分概略図を示し、
図8は、
図4の食品自動販売機10の第1のキャビネット11の上部概略図である。この実施形態では、貯蔵装置100は、複数のキャリアトレイ110および回転シャフト120を含む。キャリアトレイ110は、回転シャフト120上に設けられており、回転シャフト120の軸方向に沿って順次重なり合っており、キャリアトレイ110は、回転シャフト120を回転中心とすることにより、同軸に回転することができる。キャリアトレイ110のそれぞれは、複数の食品製品20を保持するように構成され、キャリアトレイ20のそれぞれ上の少なくとも1つの食品製品20は、その中心としての回転シャフト120の周りに配置されている。
【0060】
例えば、第1の取り出し部材211および貯蔵装置100が協調して動作する場合、第1の取り出し部材211は、回転シャフト120の軸方向に沿って移動して、対応するキャリアトレイ110と位置合わせされることができる。対応するキャリアトレイ110は、対応する食品製品20が第1の取り出し部材211と位置合わせされるように、回転シャフト120を中心として回転することができる。この時点で、第1の取り出し部材211は、対応する食品製品20をキャリアトレイ110から取り出すことができる。いくつかの実施形態では、全てのキャリアトレイ110は、回転シャフト120に固定されている。したがって、回転シャフト120が回転すると、全てのキャリアトレイ110が同期して回転する。実際には、同じタイプの食品の少なくとも1つの食品製品20(例えば、第1の風味のラーメン)が、全てのキャリアトレイ110の対応する位置に配置されることができる。すなわち、これらの食品製品20は、回転シャフト120の軸方向の同じ列に配置されている。したがって、例えば、貯蔵装置100の補充、および移動装置200による少なくとも1つの食品製品20の取り出しの効率を促進することができるが、これに限らない。
【0061】
実施形態2:食品自動販売機
【0062】
現在の自動販売機は、特定の領域において固定された手段または固定された場所に配置されている。すなわち、消費者は、食品自動販売機において商品を操作および購入するために、自発的に食品自動販売機の場所にたどり着かなければならない。
【0063】
図1、
図2および
図9を参照すると、
図9は、本発明の一実施形態にかかる移動式食品自動販売機の概略図である。
図1、
図2および
図9において、移動式食品自動販売機は、貯蔵装置100、移動装置200、送達装置300、加熱装置400、車両プラットフォーム600、および車両ハウジング700を含む。車両プラットフォーム600および車両ハウジング700は、
図1および
図2では省略されている。
【0064】
貯蔵装置100、移動装置200、送達装置300、および加熱装置400は、実施形態1に記載されたものと同様であり、したがって、それらについての説明は繰り返されない。
図9に示すように、この実施形態では、車両プラットフォーム600は、食品自動販売機10が全体として移動能力を備えているように、車両プラットフォーム600を駆動して移動するホイール部610を含む。例えば、車両プラットフォーム600は、ホイール部610を駆動して回転させることができる、燃料エンジンまたは電気エンジンなどの動力源を含むことができる。ホイール部610が地面と接触すると、ホイール部610は、車両プラットフォーム600を地面上で駆動して移動することができる。電源の構成は、従来の技術を参照することができ、本明細書では省略されている。
【0065】
図1、
図2および
図9に示すように、この実施形態では、車両ハウジング700は、車両プラットフォーム600上に設けられており、外部から貯蔵装置100、移動装置200および送達装置300を覆い、少なくとも1つの送達部310は、車両ハウジング700から露出する。関連する詳細については簡単に説明する。
【0066】
この実施形態では、車両ハウジング700は、第1のキャビネット11および第2のキャビネット12を外部から覆う。他の実施形態では、第1のキャビネット11および第2のキャビネット12のハウジングは、車両ハウジング700の一部としても直接的に機能することができる。
【0067】
図1および
図2の食品自動販売機10の全体形状、ならびにその中の貯蔵装置100、移動装置200および送達装置300などの内部構造の構成は、需要に応じて変更および変形され得ることが理解されたい。例えば、
図1および
図2の貯蔵装置100および第1のキャビネット11は、送達装置300および第2のキャビネット12の左側に配置されている。しかしながら、当業者は、車両ハウジング700の外観上の需要を満たすために、貯蔵装置100および第1のキャビネット11を、送達装置300および第2のキャビネット12の右側に配置するように変更することもできる。
【0068】
図9に示すように、この実施形態では、食品自動販売機10は、サンシェード710および第1の表示画面720をさらに含む。サンシェード710は、車両ハウジング700の側面701上に折り畳み可能な方法で設けられており、第1の表示画面720および少なくとも1つの送達部310は、車両ハウジング700の側面701上に一体に配置されている。サンシェード710は、日差しおよび雨を遮ることができる。第1の表示画面720は、食品自動販売機10によって販売された食品の写真、説明および価格、ならびに食品自動販売機10の操作指示などの情報を表示するために使用されることができる。サンシェード710は、第1の表示画面720を選択的に遮蔽することができる。例えば、食品自動販売機10が移動中または使用されていない状態にあるとき、サンシェード710は、折り畳まれることができ、したがって、第1の表示画面720を保護するために第1の表示画面720を完全に遮蔽することができる。食品自動販売機10が所定の位置に到達し、使用のために開いているとき、サンシェード710は、(
図9に示すように)第1の表示画面720に対して夾角をなすように折り畳まれることができる。この時点で、第1の表示画面720は、消費者によって視認されることができるように露出してもよく、消費者は、サンシェード710の下方に立って、食品自動販売機10を操作することができる。
【0069】
図9に示すように、この実施形態では、食品自動販売機10は、第2の表示画面730をさらに含む。第2の表示画面730は、車両ハウジング700の表面702上に配置されている。車両ハウジング700の側面701および表面702は、例えば、互いに実質的に垂直であってもよいが、これに限らない。食品自動販売機10を移動する過程において、第2の表示画面730は、移動方向に面することができ、食品自動販売機10のブランドや販売されている食品の種類など、食品自動販売機10に関連する情報をさらに表示することができる。したがって、第2の表示画面730を用いて食品自動販売機10に関連する情報を、より多くの通行人に知ってもらうことを可能にする。
【0070】
図9に示すように、この実施形態では、車両プラットフォーム600は、車両灯部620をさらに含む。車両灯部620と第2の表示画面730とは、同じ表面上に配置されている。すなわち、食品自動販売機10を移動する過程において、車両灯部620は、同様に移動方向を向き、前方の道路状況を照らし、通行人にアラート効果を与える。
【0071】
図9に示すように、この実施形態では、食品自動販売機10は、車両ハウジング700の側面701に配置された電子マネー検知装置810をさらに含む。この実施形態では、電子マネー検知装置810は、消費者が食品自動販売機10を操作している間に、消費者が電子マネー検知装置810による電子マネーによる支払いを容易にするために、第1の表示画面720または少なくとも1つの送達部310の近くの位置に配置され得る。いくつかの実施形態では、電子マネー検知装置810は、例えば、クレジットカード、イージーカード、またはモバイル支払い手段を検知するために使用され得るが、これらに限らない。
【0072】
図9に示すように、この実施形態では、食品自動販売機10は、車両ハウジング700上に配置された道路状態検出装置820をさらに含む。道路状態検出装置820は、道路状態を検出するために使用されることができる。例えば、道路状態検出装置820は、レーダー装置または撮像装置とすることができ、アシスト運転または自動運転を達成するために、食品自動販売機10を移動する過程において、レーダー波またはリアルタイム画像によって道路状態を判定することができる。この実施形態では、道路状態検出装置820は、少なくとも3つがあり、車両ハウジング700の上部および下部にそれぞれに配置され、食品自動販売機10の移動方向に面するように設けられ得る。
【0073】
図9に示すように、この実施形態では、食品自動販売機10は、車両ハウジング700上に配置されたスピーカー装置830をさらに含む。スピーカー装置830は、食品自動販売機10のブランドや販売されている食品の種類など、食品自動販売機10に関連する情報を放送するために使用されることができる。この実施形態では、食品自動販売機10は、食事用具を配置するための食事用具配置部840をさらに含む。さらに、食事用具配置部840は、消費者が食事用具配置部840から食事用具を取り出すのを容易にするために、車両ハウジング700の側面701上および少なくとも1つの送達部310の近くに設けられ得る。
【0074】
本発明の
図9にかかる食品自動販売機は、蒸気を使用することによって食品製品中の冷蔵または冷凍食品を迅速に加熱または解凍し、さらに熱湯を使用することによって少なくとも1つの食品製品中の食品を加熱することができる。さらに、貯蔵装置、移動装置、送達装置の少なくとも1つの送達部の複数、および加熱装置を制御するための順番制御モジュールによって、構成要素は、順次協調して動作することができる。そのため、加熱および送達速度および効率を大幅に改善する。したがって、本発明の実施形態にかかる食品自動販売機は、より良好な全体的な動作効率を提供し、より良好な販売速度を提供する。
【0075】
実施形態3:食品自動販売機
【0076】
この実施形態では、本発明は、より多くの種類の過熱されるべき食品に適しており、加熱プロセスに手作業を必要とせずに加熱効率を高めることができる食品自動販売機を提供する。
【0077】
図1、
図2、および
図10を参照すると、
図10は、本発明の別の実施形態にかかる食品自動販売機のブロック図である。実施形態1の食品自動販売機と同様に、この実施形態の食品自動販売機は、貯蔵装置100、移動装置200、送達装置300、加熱装置400、およびエネルギー変換装置900を含む。エネルギー変換装置は、食品自動販売機に接続し、販売機の電源が入っている間、食品自動販売機にエネルギーを供給する。
【0078】
図10に示されるように、この実施形態では、エネルギー制御モジュール910は、エネルギー貯蔵モジュール920に電気的に接続されている。内部送電線930は、エネルギー貯蔵モジュール920を、加熱装置400、送達装置300、貯蔵装置100および移動装置200に接続する外部送電線940は、エネルギー貯蔵モジュール920に接続され、外部エネルギー源に接続されている。外部エネルギー源は、例えば、商用電力網である。よって、外部送電線940の一端は、商用電源ソケットに対応するプラグであってもよく、商用電源ソケットに挿入され得る。
【0079】
この実施形態では、例えば、エネルギー制御モジュール910およびエネルギー貯蔵モジュール920は、1つのユニットに一体化され得るが、これらに限らない。エネルギー貯蔵モジュール920は、1つ以上のバッテリを含むことができる。エネルギー制御モジュール910およびエネルギー貯蔵モジュール920は、ハウジング内に設けられており、エネルギー制御モジュール910は、加熱装置400、送達装置300、貯蔵装置100および移動装置200に電力を供給するために、エネルギー貯蔵モジュール920が、内部送電線930を介して電気エネルギーを加熱装置400、送達装置300、貯蔵装置100および移動装置200に伝達するように、エネルギー貯蔵モジュール920を制御することができる。エネルギー制御モジュール910は、エネルギー貯蔵モジュール920が外部送電線940を介して外部エネルギー源からの電気エネルギーを受け取って貯蔵することができるように、エネルギー貯蔵モジュール920をさらに制御することができる。
【0080】
いくつかの実施形態では、加熱装置400、送達装置300、貯蔵装置100、および移動装置200を動作させるために必要な電気エネルギーは、完全にエネルギー貯蔵モジュール920からのものとすることができる。加熱装置400、送達装置300、貯蔵装置100および移動装置200の消費電力が大きい場合では、エネルギー貯蔵モジュール920は、加熱装置400、送達装置300、貯蔵装置100および移動装置200に、外部電源の電圧または電流よりも大きい電圧または電流を出力することができる。いくつかの実施形態では、エネルギー制御モジュール910は、エネルギー貯蔵モジュール920を制御して、内部送電線930を介して電気エネルギーを加熱装置400、送達装置300、貯蔵装置100および移動装置200に伝達することができる。エネルギー制御モジュール910は、エネルギー貯蔵モジュール920をさらに制御して、電気エネルギーが加熱装置400、送達装置300、貯蔵装置100および移動装置200に出力されている間、外部エネルギー源からの電気エネルギーを、外部送電線940を介して受信して貯蔵することができる。
【0081】
いくつかの実施形態では、加熱装置400、送達装置300、貯蔵装置100、および移動装置200を動作させるために必要な電気エネルギーは、エネルギー貯蔵モジュール920および外部電源から同時に得られることができる。すなわち、エネルギー貯蔵モジュール920は、その中の電気エネルギー貯蔵を加熱装置400、送達装置300、貯蔵装置100および移動装置200に伝達することとともに、エネルギー制御モジュール910は、さらに同時に、電気エネルギーを外部エネルギー源から加熱装置400、送達装置300、貯蔵装置100、および移動装置200に伝達する。加熱装置400、送達装置300、貯蔵装置100および移動装置200の消費電力が大きい場合では、エネルギー貯蔵モジュール920および外部電源は、加熱装置400、送達装置300、貯蔵装置100および移動装置200に十分な電圧または電流をともに出力することができる。いくつかの実施形態では、エネルギー制御モジュール910は、エネルギー貯蔵モジュール920を制御して、内部送電線930を介して電気エネルギーを加熱装置400、送達装置300、貯蔵装置100および移動装置200に伝達することができる。エネルギー制御モジュール910は、エネルギー貯蔵モジュール920をさらに制御して、電気エネルギーが加熱装置400、送達装置300、貯蔵装置100および移動装置200に出力されている間、外部エネルギー源からの電気エネルギーを、外部送電線940を介して加熱装置に送受信することができる。
【0082】
図10に示すように、この実施形態では、エネルギー変換装置900は、電圧変換モジュール950をさらに含む。電圧変換モジュール950は、エネルギー制御モジュール910およびエネルギー貯蔵モジュール920に電気的に接続されている。エネルギー制御モジュール910、エネルギー貯蔵モジュール920、および電圧変換モジュール950は、例えば、1つのユニットに一体化され得るが、これに限らない。
【0083】
いくつかの実施形態では、電圧変換モジュール950は、外部送電線940を介して外部エネルギー源から電気エネルギーを受け取り、外部エネルギー源から受信した電気エネルギーは、第1の電圧を有する。電圧変換モジュール950は、最初に第1の電圧を第2の電圧に変換し、エネルギー制御モジュール910は、エネルギー貯蔵モジュール920を制御して、第2の電圧を有する電気エネルギーを受け取って貯蔵し、第1の電圧は、第2の電圧よりも大きいまたは小さい電圧であってもよい。
【0084】
いくつかの実施形態では、エネルギー貯蔵モジュール920が電気エネルギーを加熱装置400、送達装置300、貯蔵装置100、および移動装置200に出力する必要がある場合、電圧変換モジュール950は、最初にエネルギー貯蔵モジュール920の電気エネルギーの第3の電圧を第4の電圧に変換する。次に、エネルギー制御モジュール910は、エネルギー貯蔵モジュール920を制御して、第4の電圧を有する電気エネルギーを加熱装置400、送達装置300、貯蔵装置100、および移動装置200に伝達する。例えば、第3の電圧は、第4の電圧よりも大きいまたは小さい電圧であってもよく、第2の電圧は、第3の電圧に等しい電圧であってもよいが、これらに限らない。
【0085】
いくつかの実施形態では、エネルギー制御モジュール910は、電圧変換モジュール950を制御して、外部エネルギー源から外部送電線940を介して110Vの電気エネルギーを受け取ることができる。電圧変換モジュール950は、110Vの電気エネルギーを220Vの電気エネルギーに変換し、220Vの電気エネルギーをエネルギー貯蔵モジュール920に伝達し、エネルギー貯蔵モジュール920は、電気エネルギーを貯蔵する。加熱装置400、送達装置300、貯蔵装置100および移動装置200が動作する必要があるとき、エネルギー制御モジュール910は、エネルギー貯蔵モジュール920を制御して、220Vの電気エネルギーを出力し、電圧変換モジュール950を制御して、出力された電気エネルギーを500Vの電気エネルギーに変換し、内部送電線930を介して500Vの電気エネルギーを加熱装置400、送達装置300、貯蔵装置100および移動装置200に伝達することができる。加熱装置400、送達装置300、貯蔵装置100、および移動装置200は電気エネルギーを使用することによって動作することを可能にする。
【0086】
いくつかの実施形態では、エネルギー制御モジュール910は、電圧変換モジュール950を制御して、外部エネルギー源から外部送電線940を介して110Vの電気エネルギーを受け取ることができる。電圧変換モジュール950は、110Vの電気エネルギーを220Vの電気エネルギーに変換し、220Vの電気エネルギーをエネルギー貯蔵モジュール920に伝達し、エネルギー貯蔵モジュール920は、電気エネルギーを貯蔵する。加熱装置400、送達装置300、貯蔵装置100および移動装置200が動作する必要があるとき、エネルギー制御モジュール910は、エネルギー貯蔵モジュール920を制御して、220Vの電気エネルギーを出力することができる。エネルギー制御モジュール910は、電圧変換モジュール950を制御して、外部エネルギー源から外部送電線940を介して110Vの電気エネルギーを受け取ることができる。電圧変換モジュール950は、110Vの電気エネルギーを220Vの電気エネルギーに変換する。エネルギー制御モジュール910は、エネルギー貯蔵モジュール920によって貯蔵および出力された220Vの電気エネルギーおよび外部エネルギー源からの220Vの電気エネルギーをともに電圧変換モジュール950によって変換して加熱装置400、送達装置300、貯蔵装置100および移動装置200に伝達することができる。加熱装置400、送達装置300、貯蔵装置100、および移動装置200は、電気エネルギーを使用することによって動作することを可能にする。
【0087】
いくつかの実施形態では、エネルギー制御モジュール910は、外部電源からの電気エネルギーを加熱装置400、送達装置300、貯蔵装置100、および移動装置200に直接的に伝達して、加熱装置400、送達装置300、貯蔵装置100および移動装置200を動作させる。加熱装置400、送達装置300、貯蔵装置100および移動装置200は、それに応じて動作するが、電力不足、停電、または電圧/電流が不安定である場合、エネルギー制御モジュール910は、エネルギー貯蔵モジュール920を制御して、貯蔵された電気エネルギーを加熱装置400、送達装置300、貯蔵装置100および移動装置200に継続的に伝達する。このようにすれば、電力不足または停電が発生した場合であっても、電力が中断することなく、加熱装置400、送達装置300、貯蔵装置100および移動装置200が継続的に動作することを可能にする。
【0088】
いくつかの実施形態では、エネルギー制御モジュール910が電圧変換モジュール950を制御して、外部送電線940を介して外部エネルギー源から電気エネルギーを受け取り、電気エネルギーの電圧を変換した後、外部電源からの電気エネルギーは、加熱装置400、送達装置300、貯蔵装置100および移動装置200に直接的に出力され、加熱装置400、送達装置300、貯蔵装置100および移動装置200を動作させる。加熱装置400、送達装置300、貯蔵装置100および移動装置200は、それに応じて動作するが、電力不足、停電、または電圧/電流が不安定である場合、エネルギー制御モジュール910は、エネルギー貯蔵モジュール920に貯蔵された電気エネルギーを受け取って電気エネルギーの電圧を変換するように電圧変換モジュール950を制御した後、エネルギー貯蔵モジュール920に貯蔵された電圧変換された電気エネルギーを、加熱装置400、送達装置300、貯蔵装置100および移動装置200に継続的に伝達する。このようにすれば、電力不足または停電の場合であっても、電力が中断することなく、加熱装置400、送達装置300、貯蔵装置100および移動装置200が継続的に動作することを可能にする。
【0089】
実施形態4:食品自動販売方法
【0090】
この実施形態では、本発明は、さらに食品自動販売方法を提供する。
図1、
図2、および
図11を参照すると、
図11は、本発明の一実施形態にかかる食品自動販売方法のフローチャートである。一実施形態では、食品自動販売方法は、以下のステップを含む。
【0091】
ステップS10において、少なくとも1つの食品製品が貯蔵装置内に貯蔵されている。
【0092】
ステップS20において、少なくとも1つの食品製品は、貯蔵装置から取り出され、貯蔵装置に対応して設けられた移動装置によって移動される。
【0093】
本発明の一実施形態では、第1の取り出し部材は、貯蔵装置から少なくとも1つの食品製品を取り出し、少なくとも1つの食品製品を第1のトラック上の位置から別の位置に移動するように使用される。第2の取り出し部材は、第1の取り出し部材から少なくとも1つの食品製品を取り出し、少なくとも1つの食品製品を第2のトラックに沿って少なくとも1つの送達部に対応する位置に移動するように使用される。第2の取り出し部材は、少なくとも1つの送達部の配置板上に少なくとも1つの食品製品を配置するように使用される。第1の取り出し部材は、貯蔵装置に対応して設けられており、第1のトラック上に移動可能に設けられており、第2の取り出し部材は、第1の取り出し部材および送達装置の少なくとも1つの送達部に対応して設けられており、第2のトラック上に移動可能に設けられている。
【0094】
ステップS30において、少なくとも1つの食品製品は、移動され、移動装置に対応して設けられた送達装置の少なくとも1つの送達部の配置板上に配置される。
【0095】
ステップS40において、少なくとも1つの食品製品を加熱するために、加熱装置の少なくとも1つの噴射部材を介して、対応する配置板上の少なくとも1つの食品製品に、蒸気が蒸気部によって噴射され、熱湯が熱湯部によって噴射される。蒸気部および熱湯部は、少なくとも1つの送達部に対応して移動可能に設けられた少なくとも1つの噴射部材と連通している。
【0096】
本発明の一実施形態では、蒸気および熱湯が、少なくとも1つの食品製品を加熱するように、対応する配置板上の少なくとも1つの食品製品に順次噴射される。少なくとも1つの食品製品が配置板上に配置されると、少なくとも1つの噴射部材が移動して少なくとも1つの食品製品に挿入され、蒸気部は、少なくとも1つの噴射部材を介して食品製品に蒸気を噴射し、熱湯部は、少なくとも1つの噴射部材を介して少なくとも1つの食品製品に熱湯を噴射する。
【0097】
本発明の一実施形態では、移動装置は、移動装置が複数の食品製品を順次移動し、順次、複数の食品製品を配置板上に配置するように制御される。加熱装置は、加熱装置の少なくとも1つの噴射部材が順次移動して複数の食品製品に挿入され、複数の食品製品を順次加熱するように制御される。
【0098】
さらに、ステップS50において、少なくとも1つの送達部は、加熱が実行されるときに外部に対して閉じた状態にされ、少なくとも1つの送達部は、加熱が完了するときに外部に対して開いた状態にされる。
【0099】
ステップS50において、加熱が完了すると、少なくとも1つの食品製品が離される。
【0100】
本発明の好ましい実施形態が本明細書に示されて説明されてきたが、そのような実施形態は、例としてのみ提供され、組み合わせて実施されることができることが当業者にとって明らかであろう。本発明から逸脱することなく、当業者にとっては、多数の変形、変更、および置換が考えられるであろう。本明細書に記載の本発明の実施形態に対する様々な代替案は、本発明を実施する際に使用されることができることを理解されたい。以下の特許請求の範囲は、本発明の範囲を定義し、これらの特許請求の範囲内の方法および構造ならびにそれらの均等物がそれによってカバーされることが意図されている。