(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-20
(45)【発行日】2023-09-28
(54)【発明の名称】マッサージ用エアゾール製剤
(51)【国際特許分類】
A61K 9/12 20060101AFI20230921BHJP
A61K 47/14 20170101ALI20230921BHJP
A61K 47/10 20170101ALI20230921BHJP
A61K 47/08 20060101ALI20230921BHJP
A61K 31/045 20060101ALI20230921BHJP
A61P 17/00 20060101ALI20230921BHJP
A61P 21/00 20060101ALI20230921BHJP
A61K 8/37 20060101ALI20230921BHJP
A61K 8/34 20060101ALI20230921BHJP
A61K 8/02 20060101ALI20230921BHJP
A61K 8/33 20060101ALI20230921BHJP
A61Q 19/00 20060101ALI20230921BHJP
【FI】
A61K9/12
A61K47/14
A61K47/10
A61K47/08
A61K31/045
A61P17/00
A61P21/00
A61K8/37
A61K8/34
A61K8/02
A61K8/33
A61Q19/00
(21)【出願番号】P 2020030201
(22)【出願日】2020-02-26
【審査請求日】2022-11-08
(73)【特許権者】
【識別番号】000160522
【氏名又は名称】久光製薬株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100128381
【氏名又は名称】清水 義憲
(74)【代理人】
【識別番号】100126653
【氏名又は名称】木元 克輔
(72)【発明者】
【氏名】中西 利博
(72)【発明者】
【氏名】溝上 拓哉
(72)【発明者】
【氏名】古瀬 靖久
(72)【発明者】
【氏名】義永 隆明
【審査官】太田 一平
(56)【参考文献】
【文献】特開平08-301779(JP,A)
【文献】特開2014-129267(JP,A)
【文献】国際公開第2015/145602(WO,A1)
【文献】国際公開第2020/161771(WO,A1)
【文献】特開2012-136491(JP,A)
【文献】特開2016-188187(JP,A)
【文献】特開平07-277954(JP,A)
【文献】特開平11-246329(JP,A)
【文献】特開2001-354458(JP,A)
【文献】特開2005-330242(JP,A)
【文献】特開2003-226609(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 9/00 - 9/72
A61K 47/00 - 47/69
A61K 31/00 - 31/327
A61P 1/00 - 43/00
A61K 8/00 - 8/99
A61Q 1/00 - 90/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
原液及び噴射剤を含むエアゾール組成物が容器に収容された、マッサージ用エアゾール製剤であって、
前記原液はトリイソオクタン酸グリセリン、エタノール、水及び清涼化剤を含有
し、
前記原液中のトリイソオクタン酸グリセリンの濃度が5質量%~40質量%である、マッサージ用エアゾール製剤。
【請求項2】
前記噴射剤がジメチルエーテルである、請求項1に記載のマッサージ用エアゾール製剤。
【請求項3】
前記原液中のトリイソオクタン酸グリセリンの濃度が5質量%~30質量%である、請求項1又は2に記載のマッサージ用エアゾール製剤。
【請求項4】
前記原液と前記噴射剤の質量比が40:60~60:40である、請求項1~3のいずれか一項に記載のマッサージ用エアゾール製剤。
【請求項5】
前記清涼化剤がl-メントールである、請求項1~4のいずれか一項に記載のマッサージ用エアゾール製剤。
【請求項6】
ふくらはぎ又はふともものマッサージ用である、請求項1~5のいずれか一項に記載のマッサージ用エアゾール製剤。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マッサージ用エアゾール製剤に関する。
【背景技術】
【0002】
化粧料は様々な種類及び用途のものが存在する。例えば、マッサージ用途のマッサージ化粧料があり、使用感及び使用目的に応じて様々な形態のマッサージ化粧料がある。マッサージ用化粧料の中でも、マッサージ用エアゾール製剤(例えば、特許文献1)は、肌の保湿による肌あれの防止、運動後のほてりのクールダウンなどの使用目的が考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、使用感に優れたマッサージ用エアゾール製剤を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らが、マッサージ用エアゾール製剤を検討したところ、トリイソオクタン酸グリセリンを含有するマッサージ用エアゾール製剤は、エアゾール組成物の溶解性に優れ、かつマッサージ用エアゾール製剤の使用感(べたつき、のび及び乾き等)に優れていることを見出し、本発明を完成させた。
【0006】
すなわち、本発明のマッサージ用エアゾール製剤は、原液及び噴射剤を含むエアゾール組成物が容器に収容されており、原液はトリイソオクタン酸グリセリン、エタノール、水及び清涼化剤を含有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明のマッサージ用エアゾール製剤は、使用感に優れている。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明のマッサージ用エアゾール製剤は、原液及び噴射剤を含むエアゾール組成物が容器に収容されている。
【0009】
原液はトリイソオクタン酸グリセリン、エタノール、水及び清涼化剤を含有する。原液がかかる組成であると、エアゾール組成物の溶解性に優れ、かつ、マッサージ用エアゾール製剤の使用感も優れる。
【0010】
原液中のトリイソオクタン酸グリセリンの濃度は、1質量%~40質量%、好ましくは5質量%~30質量%である。上記数値範囲内の濃度であると、使用感に優れたマッサージ用エアゾール製剤となる。
【0011】
エタノールは、トリイソオクタン酸グリセリン及びその他の原液中の成分を溶解、混和又は分散させるための媒体となる。エタノールの含有量は、原液の全質量を基準として、例えば、10質量%~60質量%又は30質量%~50質量%であってよい。
【0012】
水は、原液中の成分を溶解、混和又は分散させるための媒体となる。水の含有量は、原液の全質量を基準として、例えば、5質量%~60質量%、10質量%~50質量%又は15質量%~45質量%であってよい。
【0013】
清涼化剤としては、例えば、チモール、l-メントール、dl-メントール、l-イソプレゴール、ハッカ油等を挙げることができ、l-メントールが好ましい。清涼化剤の含有量は、原液の全質量を基準として、例えば、1質量%~10質量%又は1質量%~5質量%であってよい。清涼化剤は、例えば、運動後のほてりをクールダウンする効果をマッサージ用エアゾール製剤に付与することができる。
【0014】
原液は、上記成分の他、香料、植物エキス、抗酸化剤、湿潤剤などを含んでいてもよい。
【0015】
香料としては、例えば、柑橘類香料、植物を連想させる香料等が挙げられる。柑橘類香料とは、ベルガモット風シトラスの香気を有する香料を意味するが、ベルガモットを原料とするものに限定されるものではない。植物を連想させる香料とは、上記の香料以外に、植物を連想させるハーブの香気を有する香料を意味するが、植物を原料とするものに限定されるものではない。香料の含有量としては、原液の全質量を基準として、例えば、0.1質量%~0.5質量%であってよい。
【0016】
植物エキスとしては、アシタバエキス、アスパラサスリネアリスエキス、アセンヤクエキス、アボガドエキス、アマチャエキス、アマチャヅルエキス、アルテアエキス、アルニカエキス、アルモンドエキス、アロエエキス、アンソッコウエキス、イザヨイバラエキス、イタドリエキス、イチョウエキス、イラクサエキス、イリス根エキス、ウーロン茶エキス、ウイキョウエキス、ウコンエキス、エイジツエキス、エゾウコギエキス、エチナシ葉エキス、エンドウエキス、オウゴンエキス、オウバクエキス、オウレンエキス、オオアザミエキス、オオバナサルスベリエキス、オオムギエキス、オオムギ発酵エキス、オクラエキス、オトギリソウエキス、オドリコソウエキス、オノニスエキス、オランダカラシエキス、オレンジエキス、海藻エキス、カキタンニン、カッコンエキス、カノコソウエキス、ガマエキス、カモミラエキス、カラスムギエキス、カリンエキス、カロットエキス、カワラヨモギエキス、カンゾウ抽出液、キイチゴエキス、ギンナンエキス、バナバ茶エキス、エンジュエキス、ソバエキス、ネロリエキス、モクレンエキス、セイヨウニワトコエキス、ハイビスカスエキス、コケモモエキス、タラエキス、グァバフェノン、クジン、ノゲイトウ、ムクナエキス、メロスリアエキス、ユリ球根エキス、ラズベリーエキス、ルムプヤン、グリーンティーエキス、アップルフェノン、トウキエキス、アプリコットエキス、ティートリーエキス、ピーチエキス、マカデミアオイル、アーモンドオイル、キウイエキス、キナエキス、キューカンバーエキス、キョウニンエキス、クインスシードエキス、クチナシエキス、クマザサエキス、クミンエキス、クララエキス、クルミ殻エキス、グレープフルーツエキス、クレマティスエキス、クロレラエキス、クワエキス、クワ葉エキス、ケイケットウエキス、ケイヒエキス、ゲンチアナエキス、ゲンノショウコエキス、ケンポナシエキス、コーヒーエキス、紅茶エキス、コウホネエキス、ゴボウエキス、コムギ胚芽エキス、コメヌカエキス、コメヌカ発酵エキス、コンフリーエキス、サイシンエキス、サフランエキス、サボンソウエキス、サンザシエキス、サンショウエキス、シイタケエキス、ジオウエキス、シコンエキス、シソエキス、シナノキエキス、シモツケソウエキス、シャクヤクエキス、ジュズダマエキス、ショウキョウエキス、ショウブ根エキス、シラカバエキス、シラカバ樹液、スイカズラエキス、スギナエキス、ステビアエキス、セージエキス、セイヨウキズタエキス、セイヨウサンザシエキス、セイヨウニワトコエキス、セイヨウネズエキス、セイヨウノコギリソウエキス、セイヨウハッカエキス、ゼニアオイエキス、セロリエキス、センキュウエキス、センブリエキス、ダイズエキス、タイソウエキス、タイムエキス、チャエキス、チャ実エキス、チョウジエキス、チョレイエキス、チンピエキス、ツバキエキス、ツボクサエキス、デュークエキス、テルミナリアエキス、テンチャエキス、トウガシエキス、トウガラシエキス、トウキエキス、トウキンセンカエキス、冬虫夏草エキス、トウニンエキス、トウヒエキス、トウモロコシエキス、ドクダミエキス、トマトエキス、トルメンチラエキス、納豆エキス、ニンジンエキス、ニンニクエキス、ノバラエキス、バクガエキス、バクガ根エキス、バクモンドウエキス、パセリエキス、ハマナシエキス、ハマメリスエキス、ハマメリス抽出液、バラエキス、パリエタリアエキス、ヒキオコシエキス、ビャクダンエキス、ビワ葉エキス、フキタンポポエキス、ブクリョウエキス、ブッチャーブルームエキス、ブドウエキス、ブドウ葉エキス、ブナエキス、プルーンエキス、ヘイフラワーエキス、ヘチマエキス、ベニバナエキス、ボタンエキス、ホップエキス、マツエキス、マツリカエキス、マリアアザミエキス、マロニエエキス、ムクロジエキス、ムラサキセンブリエキス、ムラヤコエンジーエキス、メリッサエキス、メリロートエキス、モモ葉エキス、モヤシエキス、ヤグルマギクエキス、ユーカリエキス、ユキノシタエキス、ユズエキス、ユリエキス、ヨクイニンエキス、ヨモギエキス、ラベンダーエキス、藍藻エキス、リンゴエキス、レイシエキス、レタスエキス、レモンエキス、レンゲソウエキス、ローズマリーエキス、ローマカミツレエキス、ロッグウッドエキス、ワレモコウエキス、メマツヨイグサ種子エキス等が挙げられる。植物エキスの含有量は原液の全質量を基準として、例えば、0.05質量%~0.3質量%であってよい。
【0017】
抗酸化剤としては、トコフェロール及びそのエステル誘導体、アスコルビン酸及びそのエステル誘導体、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、2-メルカプトベンズイミダゾール等が挙げられる。抗酸化剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。抗酸化剤の含有量は、原液の全質量を基準として、例えば、0質量%~1質量%であってよい。
【0018】
湿潤剤としては、グリセリン、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、D-ソルビトール、キシリトール、マンニトール、エリスリトール及び尿素が挙げられる。湿潤剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。湿潤剤としては、皮膚がより保湿される観点から、プロピレングリコールが好ましい。湿潤剤の含有量は、原液の全質量を基準として、例えば、1質量%~10質量%又は3質量%~7質量%であってよい。
【0019】
原液は、好ましくは、制汗剤、殺菌剤、界面活性剤を含有しない。本発明のエアゾール製剤はその用途はマッサージであり、デオドラントスプレーの用途ではないため、制汗剤及び殺菌剤を含有する必要がない。また、界面活性剤を含まなくとも、エアゾール組成物は均一となる。
【0020】
噴射剤は、エアゾール製剤に使用される公知の物質を用いることができ、例えば、ジメチルエーテル、液化石油ガス(LPG)、窒素ガス、炭酸ガス、代替フロンガス等が挙げられるが、原液との相溶性の観点から、噴射剤はジメチルエーテルであることが好ましい。
【0021】
エアゾール組成物における、原液と噴射剤の質量比は40:60~60:40であってよい。上記数値範囲内の質量比であると、エアゾール組成物の溶解性に優れる。
【0022】
本発明のマッサージ用エアゾール製剤は、常法により製造することができる。例えば、原液の各成分を混合し、その原液をエアゾール容器に充填し、その容器のバルブを装着させ、噴射剤を充填し、その容器に噴射ボタンを取り付けることで、マッサージ用エアゾール製剤を製造することができる。
【0023】
エアゾール組成物を収容する容器は、エアゾール製剤として使用される一般的な容器を使用することができ、典型的には、アルミニウム、鋼又はブリキ等からなる金属製容器が使用され、金属製容器の内面は、エポキシ樹脂、フェノール樹脂又はポリアミドイミド樹脂等でコーティングされていてもよい。
【0024】
エアゾール製剤をふくらはぎやふとももに噴霧し、マッサージすることで、運動後のほてりなどをクールダウンすることが可能となる。
【実施例】
【0025】
試験例1
表1に示す成分をそれぞれ秤取し、混合して、原液を得た。次いで、得られた原液をエアゾール容器に充填し、そのエアゾール容器にバルブを装着させた後、原液と噴射剤(ジメチルエーテル)の質量比が50:50になるように充填し、エアゾール組成物を得た。次いで、エアゾール容器に噴射ボタンを取り付けることで、エアゾール製剤を作製した。
【0026】
【0027】
オイル成分としては、トリイソオクタン酸グリセリン、ホホバ種子油、スクワラン・ダマスクバラ花エキス(商品名:NIKKOL アロマスクワランローズ、日光ケミカルズ株式会社製)、スクワラン・ラベンダー花エキス(商品名:NIKKOL アロマスクワランラベンダー、日光ケミカルズ株式会社製)、ツバキ種子油、エミュー油、アーモンド油、シア脂油、ブドウ種子油、エチルヘキサン酸セチル、オレイルグリセリル、オレイン酸PEG-15グリセリル、イソステアリン酸ポリグリセリル-2、ポリオキシエチレン(10)ヒマシ油、ポリリシノレイン酸ポリグリセリル-6又はヘプタオレイン酸デカグリセリルを用いた。
【0028】
得られたエアゾール組成物を目視で確認したところ、トリイソオクタン酸グリセリン、オレイルグリセリル、オレイン酸PEG-15グリセリル、イソステアリン酸ポリグリセリル-2又はポリオキシエチレン(10)ヒマシ油をオイル成分として用いたエアゾール組成物は分離も白濁も認められなかったが、それ以外のオイル成分を用いたエアゾール組成物は分離又は白濁が認められた。
【0029】
試験例2
表2に示す成分をそれぞれ秤取し、混合して、原液を得た。次いで、得られた原液をエアゾール容器に充填し、そのエアゾール容器にバルブを装着させた後、原液と噴射剤(ジメチルエーテル)の質量比が50:50になるように充填し、エアゾール組成物を得た。次いで、エアゾール容器に噴射ボタンを取り付けることで、エアゾール製剤1~5を作製した。
【0030】
得られたエアゾール組成物を以下の条件にて官能評価した。ふくらはぎから10cm離れた位置からエアゾール組成物を3秒間噴射し、ふくらはぎを1分間マッサージした。のびを1:悪い、2:やや悪い、3:普通、4:まあ良い、5:良い、の5段階で評価し、べたつきを、1:べたつく、2:ややべたつく、3:どちらでもない、4:あまりべたつかない、5:べたつかない、の5段階で評価した。
【0031】
【0032】
表2に示した結果から明らかなように、トリイソオクタン酸グリセリンを含むエアゾール組成物は、のび及びべたつきの観点から優れていることが確認された。
【0033】
試験例3
表3に示す成分をそれぞれ秤取し、混合して、原液を得た。次いで、得られた原液をエアゾール容器に充填し、そのエアゾール容器にバルブを装着させた後、原液と噴射剤(ジメチルエーテル)の質量比が50:50になるように充填し、エアゾール組成物を得た。次いで、エアゾール容器に噴射ボタンを取り付けることで、エアゾール製剤6~10を作製した。
【0034】
得られたエアゾール組成物を以下の条件にて官能評価した。ふくらはぎから10cm離れた位置からエアゾール組成物を3秒間噴射し、ふくらはぎを1分間マッサージした。のびを1:悪い、2:やや悪い、3:普通、4:まあ良い、5:良い、の5段階で評価し、べたつきを1:べたつく、2:ややべたつく、3:どちらでもない、4:あまりべたつかない、5:べたつかない、の5段階で評価し、乾きを1:遅い又は速い、2:やや遅い又はやや速い、3:ちょうどよい、の3段階で評価した。
【0035】
【0036】
表3に示した結果から明らかなように、原液中のトリイソオクタン酸グリセリンの濃度が5~30質量%であると、のび、べたつき及び乾きの観点から優れていることが確認された。