(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-20
(45)【発行日】2023-09-28
(54)【発明の名称】新規なプライマーセットを有するLAMPアッセイを用いて芝草中の真菌を検出するための方法
(51)【国際特許分類】
C12Q 1/6895 20180101AFI20230921BHJP
C12Q 1/6844 20180101ALI20230921BHJP
【FI】
C12Q1/6895 Z ZNA
C12Q1/6844 Z
(21)【出願番号】P 2020542249
(86)(22)【出願日】2019-02-05
(86)【国際出願番号】 EP2019052803
(87)【国際公開番号】W WO2019149963
(87)【国際公開日】2019-08-08
【審査請求日】2022-02-02
(32)【優先日】2018-02-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(32)【優先日】2018-03-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】519295993
【氏名又は名称】シンジェンタ パーティシペーションズ アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100119013
【氏名又は名称】山崎 一夫
(74)【代理人】
【識別番号】100123777
【氏名又は名称】市川 さつき
(74)【代理人】
【識別番号】100111796
【氏名又は名称】服部 博信
(74)【代理人】
【識別番号】100183379
【氏名又は名称】藤代 昌彦
(72)【発明者】
【氏名】パルミサーノ マリレーナ
(72)【発明者】
【氏名】ウォーラー クリスティアン
【審査官】飯濱 翔太郎
(56)【参考文献】
【文献】Ahmed Abd-Elmagid et al.,Discriminatory simplex and multiplex PCR for four species of the genus Sclerotinia.,J. Microbiol. Methods,NL,ELSEVIER,2012年12月30日,Vol.92, No.3,p.293-300,doi: 10.1016/j.mimet.2012.12.020
【文献】Jaimin S. Patel et al.,Implementation of loop-mediated isothermal amplification methods in lateral flow devices for the detection of Rhizoctonia solani.,Can. J. Plant Pathol.,カナダ,2015年01月02日,Vol.37, No.1,p.118-129,doi: 10.1080/07060661.2014.996610
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C12Q 1/68
CAplus/MEDLINE/EMBASE/BIOSIS(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ループ介在等温増幅(LAMP)アッセイを用いて、芝草サンプル中の
ダラースポット病菌(Sclerotinia homoeocarpa)DNAを検出するための方法であって、前記芝サンプルを
、配列番号14、15、16及び17と少なくとも90%同一である配列を有するプライマーセットを用いるLAMP反応に供する工程を含
む、方法。
【請求項2】
前記プライマーセットが、配列番号18及び19と少なくとも90%同一である配列を
さらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
請求項1
又は2において同定される前記プライマーセットの1つ又は2つ以上を含む、LAMPアッセイを用いた芝草サンプル中の
ダラースポット病菌(Sclerotinia homoeocarpa)DNAの検出のためのキット。
【請求項4】
前記プライマーセットが、配列番号14、15、16及び17と同一であるプライマーを含む、請求項1に記載の
方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、1つ以上の真菌に由来する核酸を検出するために、芝草のサンプルのループ介在等温増幅(LAMP)アッセイを用いて、真菌病原体によって引き起こされるこのような芝草における病害を検出する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、米国特許第6410278号明細書(Eiken)に記載されているLAMP又はループ介在等温増幅は、標的遺伝子上の6つの異なる領域を認識するように特異的に設計された少なくとも4つ以上の異なるプライマー(例えば、http://loopamp.eiken.co.jp/e/lamp/primer.htmlを参照)の使用によって特徴付けられるDNA増幅方法であり、反応プロセスは、鎖置換反応を用いて一定温度で進行する。対象とする標的核酸の増幅及び検出は、生物サンプル又はその核酸抽出物、プライマー、鎖置換活性を有するDNAポリメラーゼ及び基質の混合物を一定温度(約65’C)でインキュベートすることによって、単一工程で完了され得る。それは、高い増幅効率を提供し、DNAが、15~60分間で多数回増幅される。この高い特異性のため、増幅産物の存在は、標的遺伝子の存在を示し得る(http://loopamp.eiken.co.jp/e/lamp/principle.html)。
【0003】
芝草管理者が使用者によって予測される品質基準に芝草を維持する際に直面する多くの課題がある。課題は多いが、病害(真菌病原体によって引き起こされる病害を含む)に関するものが、管理及び制御するのが特に難しい。例えば、病害は、ゴルフ場の芝草植物を侵して、プレーのしやすさ(playability)を含む品質の低下による収益の低下を引き起こし得る。ゴルフ場管理者に共通の課題の一例は、適切且つ適時な管理法を取ることができるようにどの病害が存在するかを知ることである。芝の病原微生物によって引き起こされる関連する芝の病害としては、例えば、炭疽病、テイクオールパッチ、サマーパッチ病、雪腐病、赤焼病、葉腐病及びダラースポット病が挙げられる。
【0004】
殺真菌剤などの病原体を防除するための農業的に有効な薬品は、典型的に、病害圧力の程度、病原体集団、天候などに応じて、必要に応じてゴルフ場において施用される。しかしながら、殺真菌剤の施用は、ゴルフ場の予算(course budget)、適切な設備の利用可能性、及び農業的に有効な薬品を施用するための資格のある人員の利用可能性によって高度に制御される。
【0005】
これらの課題を考慮して、芝の病原性真菌の検出のための迅速で且つ信頼性の高いアッセイは、極めて有用であろう。公知のPCRアッセイは、ゴルフ場又は他の集中的に管理された芝草又は専門的な景観環境において使用するのに実用的でないが、これは、PCRが、特殊な実験技能及び機器を必要とするためである。芝草における真菌病害を検出するための他の分子生物学方法が公知であり、例えば、TRFLP方法に関する国際公開第2009147017号に記載されている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
したがって、本発明は、例えば、炭疽病、テイクオールパッチ、サマーパッチ病、雪腐病、赤焼病、葉腐病及びダラースポット病を含む、関連する芝の病害を引き起こす選択された真菌病原体に関連する、芝サンプル中のDNAの存在を検出するためのLAMPアッセイに関する。
【0007】
芝草病害病原体の適時な且つ効率的な検出を促進するため、並びに芝草病害処置のコスト及び有効性を改善するために、本発明に係るLAMPアッセイが、関連する芝の病害を引き起こす真菌病原体に関連するDNAを早期に検出するのに用いられ得る。本発明によれば、LAMP方法は、標的病害病原体に由来する少なくとも4つ、好ましくは6つ以上の核酸配列のプライマーセットを好適に使用する。より特定的には、本発明に係る方法は、LAMPアッセイのための選択されたプライマーセットにおいて使用される各プライマーが15~50の核酸を有し、セット中のプライマーが、標的真菌中の特異的なDNA遺伝子座から選択されると規定する。
【0008】
本発明によれば、ダラースポット病菌(Sclerotinia homoeocarpa)、紋枯病菌(Rhizoctonia solani)種、ピシウム・アファニデルマタム(Pythium aphanidermatum)、立枯病菌(Gaeumannomyces graminis)種、紅色雪腐病菌(Microdochium nivale)種、マグナポルテ・ポアエ(Magnaporthe poae)、コレトトリカム・グラミニコーラ(Colletotrichum graminicola)、コレトトリカム・セレアレ(Colletotrichum cereale)及びキャベツピシウム腐敗病菌(Pythium ultimum var.ultimum)(標的真菌)からなる群から選択される芝の病原性真菌の真菌DNA(核酸)のプライマーを含むループ介在等温増幅(LAMP)アッセイを用いて、芝草サンプル中の真菌DNAを検出するための方法が提供される。本発明のLAMPアッセイは、セット中の各プライマーが15~50の核酸を有する、少なくとも4つ、好ましくは6つ以上の核酸配列のプライマーセットを使用し、検出される真菌DNAは、標的真菌病原体から得られる。本LAMPアッセイ方法に有用なプライマーは、改善されたアッセイ結果を得るために、標的真菌の特異的な内部転写スペーサー領域又は遺伝子から選択される。
【0009】
特定の実施形態において、紅色雪腐病菌(Microdochium nivale)種の標的真菌は、紅色雪腐病菌変種ニバレ(Microdochium nivale var.nivale)及び紅色雪腐病菌変種マジュス(Microdochium nivale var.majus)から選択される。別の実施形態において、立枯病菌(Gaeumannomyces graminis)種の標的真菌は、ベントグラス立枯病菌(Gaeumannomyces graminis var.avenae)、日本シバ立枯病菌(Gaeumannomyces graminis var.graminis)及びコムギ立枯病菌(Gaeumannomyces graminis var.tritici)から選択される。さらなる実施形態において、紋枯病菌(Rhizoctonia solani)種の標的真菌は、紋枯病菌(Rhizoctonia solani)AG2-2IV及び紋枯病菌(Rhizoctonia solani)AG2-2IIIBから選択される。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明に関連して、芝サンプルにおける本発明に係るLAMPアッセイを用いた真菌DNAの検出は、真菌病原体の存在を示すことができ、以下のような芝の病害状態の開始又は存在を評価するのにも役立つことができる。
【0011】
【0012】
一実施形態において、
(a)ダラースポット病菌(Sclerotinia homoeocarpa)DNAのプライマーセットが、配列番号1のDNA中から選択され;
(b)紋枯病菌(Rhizoctonia solani)DNAのプライマーセットが、配列番号2又は配列番号9のDNA中から選択され;
(c)紅色雪腐病菌(Microdochium nivale)種DNA(好ましくは、紅色雪腐病菌変種ニバレ(Microdochium nivale var.nivale))のプライマーセットが、配列番号3のDNA中から選択され;
(d)ピシウム・アファニデルマタム(Pythium aphanidermatum)DNAのプライマーセットが、配列番号4又は配列番号10のDNA中から選択され;
(e)立枯病菌(Gaeumannomyces graminis)種DNA(好ましくは、ベントグラス立枯病菌(Gaeumannomyces graminis var.avenae)、日本シバ立枯病菌(Gaeumannomyces graminis var.graminis)又はコムギ立枯病菌(Gaeumannomyces graminis var.tritici))のプライマーセットが、配列番号5又は配列番号8のDNA中から選択され;
(f)紅色雪腐病菌(Microdochium nivale)種DNA(好ましくは、紅色雪腐病菌変種マジュス(Microdochium nivale var.majus))のプライマーセットが、配列番号6のDNA中から選択され;
(g)マグナポルテ・ポアエ(Magnaporthe poae)DNAのプライマーセットが、配列番号7のDNA中から選択され;
(h)コレトトリカム・グラミニコーラ(Colletotrichum graminicola)DNAのプライマーセットが、配列番号11のDNA中から選択され;
(i)コレトトリカム・セレアレ(Colletotrichum cereale)DNAのプライマーセットが、配列番号12のDNA中から選択され;
(j)キャベツピシウム腐敗病菌(Pythium ultimum var.Ultimum)DNAのプライマーセットが、配列番号13のDNA中から選択される。
【0013】
好ましくは、本発明にしたがって芝サンプル中の真菌DNAを検出するのに使用するのに好適なLAMPプライマーセットは、フォワード(FIP)及びリバース(BIP)インナープライマーの対、並びにフォワード(F3)及びリバース(B3)アウタープライマーの対を含む4つのプライマーを含む。より好ましくは、本発明に使用するのに好適なLAMPプライマーセットは、芝サンプル中に存在する核酸の増幅を加速させ、このような芝サンプル中に存在し得る何らかの標的真菌の検出時間を減少させるために、ループフォワード(LF)及び/又はループバック(LB)プライマーの追加を含む。以下に列挙されるLAMPプライマーセットの実施形態は、本発明の方法に係る芝サンプル中の標的真菌DNAの検出に関する。
【0014】
本発明に係る、配列番号14~91のプライマーに関連する、以下の実施形態の説明において、本発明において有用なプライマーが、各々独立して及びそれぞれ、14~91の配列番号のプライマーと、少なくとも90%、好ましくは、少なくとも95%、より好ましくは、少なくとも96%、さらにより好ましくは、少なくとも97%同一である配列を有することが理解されるであろう。
【0015】
特に好ましい実施形態において、本発明において有用なプライマーが、各々独立して及びそれぞれ、14~91の配列番号のプライマーと、少なくとも98%、より好ましくは、少なくとも99%同一である配列を有する。最も好ましくは、本発明において有用なプライマーが、各々独立して及びそれぞれ、14~91の配列番号と同一である配列を有する。
【0016】
したがって、本発明は、ダラースポット病菌(Sclerotinia homoeocarpa)、紋枯病菌(Rhizoctonia solani)種、ピシウム・アファニデルマタム(Pythium aphanidermatum)、立枯病菌(Gaeumannomyces graminis)種、紅色雪腐病菌(Microdochium nivale)種、マグナポルテ・ポアエ(Magnaporthe poae)、コレトトリカム・グラミニコーラ(Colletotrichum graminicola)、コレトトリカム・セレアレ(Colletotrichum cereale)及びキャベツピシウム腐敗病菌(Pythium ultimum var.ultimum)から選択される少なくとも1つの芝の病原性真菌の真菌DNAのプライマーを含むループ介在等温増幅(LAMP)アッセイを用いて、芝草サンプル中の真菌DNAを検出するための方法であって、芝サンプルをLAMP反応に供する工程を含み、LAMP反応は、セット中の各プライマーが15~50の核酸を有する、4つ以上の核酸配列のプライマーセットを使用し、プライマーのセットが、以下に記載される少なくとも1つのプライマーセットを含む、方法を提供する。
【0017】
一実施形態において、ダラースポット病菌(Sclerotinia homoeocarpa)DNAを検出するためのプライマーセットが、配列番号15及び27を含むか又はそれらから選択される。
【0018】
別の実施形態において、ダラースポット病菌(Sclerotinia homoeocarpa)DNAを検出するためのプライマーセットが、配列番号14、15、16及び17を含むか又はそれらから選択される。
【0019】
さらなる実施形態において、ダラースポット病菌(Sclerotinia homoeocarpa)DNAを検出するためのプライマーセットが、配列番号14、15、16、17、18及び19を含むか又はそれらから選択される。
【0020】
さらなる実施形態において、紋枯病菌(Rhizoctonia solani)DNAを検出するためのプライマーセットが、配列番号23を含むか又はそれから選択される。
【0021】
別の実施形態において、紋枯病菌(Rhizoctonia solani)DNAを検出するためのプライマーセットが、配列番号63、64及び65を含むか又はそれらから選択される。
【0022】
別の実施形態において、紋枯病菌(Rhizoctonia solani)DNAを検出するためのプライマーセットが、配列番号20、21、22及び23を含むか又はそれらから選択される。
【0023】
別の実施形態において、紋枯病菌(Rhizoctonia solani)DNAを検出するためのプライマーセットが、配列番号62、63.66及び67を含むか又はそれらから選択される。
【0024】
さらに別の実施形態において、紋枯病菌(Rhizoctonia solani)DNAを検出するためのプライマーセットが、配列番号62、63、64、65、66及び67を含むか又はそれらから選択される。
【0025】
別の実施形態において、紋枯病菌(Rhizoctonia solani)DNAを検出するためのプライマーセットが、配列番号20、21、22、23、24及び25を含むか又はそれらから選択される。
【0026】
別の実施形態において、紅色雪腐病菌(Microdochium nivale)種(好ましくは、紅色雪腐病菌変種ニバレ(Microdochium nivale var.nivale))DNAを検出するためのプライマーセットが、配列番号27、28及び29を含むか又はそれらから選択される。
【0027】
別の実施形態において、紅色雪腐病菌(Microdochium nivale)種(好ましくは、紅色雪腐病菌変種ニバレ(Microdochium nivale var.nivale))DNAを検出するためのプライマーセットが、配列番号26、27、28、及び29を含むか又はそれらから選択される。
【0028】
さらなる実施形態において、紅色雪腐病菌(Microdochium nivale)種(好ましくは、紅色雪腐病菌変種ニバレ(Microdochium nivale var.nivale))DNAを検出するためのプライマーセットが、配列番号26、27、28、29、30及び31を含むか又はそれらから選択される。
【0029】
一実施形態において、ピシウム・アファニデルマタム(Pythium aphanidermatum)DNAを検出するためのプライマーセットが、配列番号33、36及び37を含むか又はそれらから選択される。
【0030】
別の実施形態において、ピシウム・アファニデルマタム(Pythium aphanidermatum)DNAを検出するためのプライマーセットが、配列番号32、33、36、及び37を含むか又はそれらから選択される。
【0031】
別の実施形態において、ピシウム・アファニデルマタム(Pythium aphanidermatum)DNAを検出するためのプライマーセットが、配列番号32、33、34、35、36及び37を含むか又はそれらから選択される。
【0032】
別の実施形態において、ピシウム・アファニデルマタム(Pythium aphanidermatum)DNAを検出するためのプライマーセットが、配列番号69、70及び71を含むか又はそれらから選択される。
【0033】
別の実施形態において、ピシウム・アファニデルマタム(Pythium aphanidermatum)DNAを検出するためのプライマーセットが、配列番号68、69、72及び73を含むか又はそれらから選択される。
【0034】
別の実施形態において、ピシウム・アファニデルマタム(Pythium aphanidermatum)DNAを検出するためのプライマーセットが、配列番号68、69、70、71、72及び73を含むか又はそれらから選択される。
【0035】
一実施形態において、立枯病菌(Gaeumannomyces graminis)種(好ましくは、ベントグラス立枯病菌(Gaeumannomyces graminis var.avenae)、日本シバ立枯病菌(Gaeumannomyces graminis var.graminis)又はコムギ立枯病菌(Gaeumannomyces graminis var.tritici))DNAを検出するためのプライマーセットが、配列番号60を含むか又はそれから選択される。
【0036】
別の実施形態において、立枯病菌(Gaeumannomyces graminis)種(好ましくは、ベントグラス立枯病菌(Gaeumannomyces graminis var.avenae)、日本シバ立枯病菌(Gaeumannomyces graminis var.graminis)又はコムギ立枯病菌(Gaeumannomyces graminis var.tritici))DNAを検出するためのプライマーセットが、配列番号42及び43を含むか又はそれらから選択される。
【0037】
さらなる実施形態において、立枯病菌(Gaeumannomyces graminis)種(好ましくは、ベントグラス立枯病菌(Gaeumannomyces graminis var.avenae)、日本シバ立枯病菌(Gaeumannomyces graminis var.graminis)又はコムギ立枯病菌(Gaeumannomyces graminis var.tritici))DNAを検出するためのプライマーセットが、配列番号38、39、42及び43を含むか又はそれらから選択される。
【0038】
さらなる実施形態において、立枯病菌(Gaeumannomyces graminis)種(好ましくは、ベントグラス立枯病菌(Gaeumannomyces graminis var.avenae)、日本シバ立枯病菌(Gaeumannomyces graminis var.graminis)又はコムギ立枯病菌(Gaeumannomyces graminis var.tritici))DNAを検出するためのプライマーセットが、配列番号56、57、60及び61を含むか又はそれらから選択される。
【0039】
別の実施形態において、立枯病菌(Gaeumannomyces graminis)種(好ましくは、ベントグラス立枯病菌(Gaeumannomyces graminis var.avenae)、日本シバ立枯病菌(Gaeumannomyces graminis var.graminis)又はコムギ立枯病菌(Gaeumannomyces graminis var.tritici))DNAを検出するためのプライマーセットが、配列番号38、39、40、41、42及び43を含むか又はそれらから選択される。
【0040】
別の実施形態において、立枯病菌(Gaeumannomyces graminis)種(好ましくは、ベントグラス立枯病菌(Gaeumannomyces graminis var.avenae)、日本シバ立枯病菌(Gaeumannomyces graminis var.graminis)又はコムギ立枯病菌(Gaeumannomyces graminis var.tritici))DNAを検出するためのプライマーセットが、配列番号56、57、58、59、60及び61を含むか又はそれらから選択される。
【0041】
一実施形態において、紅色雪腐病菌(Microdochium nivale)種(好ましくは、紅色雪腐病菌変種マジュス(Microdochium nivale var.majus))DNAを検出するためのプライマーセットが、配列番号48及び49を含むか又はそれらから選択される。
【0042】
さらなる実施形態において、紅色雪腐病菌(Microdochium nivale)種(好ましくは、紅色雪腐病菌変種マジュス(Microdochium nivale var.majus))DNAを検出するためのプライマーセットが、配列番号44、45、48及び49を含むか又はそれらから選択される。
【0043】
さらに別の実施形態において、紅色雪腐病菌(Microdochium nivale)種(好ましくは、紅色雪腐病菌変種マジュス(Microdochium nivale var.majus))DNAを検出するためのプライマーセットが、配列番号44、45、46、47、48及び49を含むか又はそれらから選択される。
【0044】
別の実施形態において、マグナポルテ・ポアエ(Magnaporthe poae)DNAを検出するためのプライマーセットが、配列番号54及び55を含むか又はそれらから選択される。
【0045】
さらなる実施形態において、マグナポルテ・ポアエ(Magnaporthe poae)DNAを検出するためのプライマーセットが、配列番号50、51、54及び55を含むか又はそれらから選択される。
【0046】
別の実施形態において、マグナポルテ・ポアエ(Magnaporthe poae)DNAを検出するためのプライマーセットが、配列番号50、51、52、53、54、及び55を含むか又はそれらから選択される。
【0047】
一実施形態において、コレトトリカム・グラミニコーラ(Colletotrichum graminicola)DNAを検出するためのプライマーセットが、配列番号74、76及び77を含むか又はそれらから選択される。
【0048】
さらなる実施形態において、コレトトリカム・グラミニコーラ(Colletotrichum graminicola)DNAを検出するためのプライマーセットが、配列番号74 75、78及び79を含むか又はそれらから選択される。
【0049】
別の実施形態において、コレトトリカム・グラミニコーラ(Colletotrichum graminicola)DNAを検出するためのプライマーセットが、配列番号74、75、76、77、78及び79を含むか又はそれらから選択される。
【0050】
別の実施形態において、コレトトリカム・セレアレ(Colletotrichum cereale)DNAを検出するためのプライマーセットが、配列番号80、82及び83を含むか又はそれらから選択される。
【0051】
さらなる実施形態において、コレトトリカム・セレアレ(Colletotrichum cereale)DNAを検出するためのプライマーセットが、配列番号80、81、84及び85を含むか又はそれらから選択される。
【0052】
別の実施形態において、コレトトリカム・セレアレ(Colletotrichum cereale)DNAを検出するためのプライマーセットが、配列番号80、81、82、83、84及び85を含むか又はそれらから選択される。
【0053】
一実施形態において、キャベツピシウム腐敗病菌(Pythium ultimum var.Ultimum)ldin-rc DNAを検出するためのプライマーセットが、配列番号86、88及び89を含むか又はそれらから選択される。
【0054】
さらなる実施形態において、キャベツピシウム腐敗病菌(Pythium ultimum var.Ultimum)ldin-rc DNAを検出するためのプライマーセットが、配列番号86、87、90及び91を含むか又はそれらから選択される。
【0055】
別の実施形態において、キャベツピシウム腐敗病菌(Pythium ultimum var.Ultimum)ldin-rc DNAを検出するためのプライマーセットが、配列番号86、87、88、89、90及び91を含むか又はそれらから選択される。
【0056】
本発明のLAMPアッセイは、芝サンプル中のダラースポット病菌(Sclerotinia homoeocarpa)、紋枯病菌(Rhizoctonia solani)、ピシウム・アファニデルマタム(Pythium aphanidermatum)、立枯病菌(Gaeumannomyces graminis)種、紅色雪腐病菌(Microdochium nivale)種、マグナポルテ・ポアエ(Magnaporthe poae)、コレトトリカム・グラミニコーラ(Colletotrichum graminicola)、コレトトリカム・セレアレ(Colletotrichum cereale)及びキャベツピシウム腐敗病菌(Pythium ultimum var.Ultimum)からなる群から選択される芝真菌に由来するDNAの早期の検出を含む検出に使用され得、これは、入手しやすく、芝草の管理及び/又は維持が相応に調整されるのを可能にする。
【0057】
本発明によれば、「芝草」とは、一年生又は多年生イネ科(Gramineae)であると理解される。前記イネ科(gramineae)は、好ましくは、コムギダマシ属(Agropyron)、ヌカボ属(Agrostis)、アクソノプス属(Axonopus)、スズメノチャヒキ属(Bromus)、ブフロエ属(Buchloe)、ギョウギシバ属(Cynodon)、ムカデシバ属(Eremochloa)、ウシノケグサ属(Festuca)、ドクムギ属(Lolium)、スズメノヒエ属(Paspulum)、チカラシバ属(Pennisetum)、アワガエリ属(Phleum)、イチゴツナギ属(Poa)、イヌシバ属(Stenotaphrum)又はシバ属(Zoysia)の1つ以上に属する。より好ましくは、前記イネ科(gramineae)は、ヌカボ属(Agrostis)、ブフロエ属(Buchloe)、ギョウギシバ属(Cynodon)、ムカデシバ属(Eremochloa)、ウシノケグサ属(Festuca)、ドクムギ属(Lolium)、スズメノヒエ属(Paspulum)、チカラシバ属(Pennisetum)、イチゴツナギ属(Poa)、イヌシバ属(Stenotaphrum)又はシバ属(Zoysia)の1つ以上に属する。
【0058】
一実施形態において、本発明によれば、「芝」とは、地面の表面積を覆い、定期的な手入れがなされる、芝草の群であると理解される。
【0059】
本発明は、寒地型芝草及び暖地型芝草を含む全ての芝草に実施することができる。
【0060】
寒地型芝草の例は、イチゴツナギ(ポアL.(Poa L.))、例えば、ナガハグサ(ポア・プラテンシスL.(Poa pratensis L.))、オオスズメノカタビラ(ポア・トリビアリスL.(Poa trivialis L.))、コイチゴツナギ(ポア・コンプレッサL.(Poa compressa L.))及びスズメノカタビラ(ポア・アンヌアL.(Poa annua L.));ベントグラス(アグロスティスL.(Agrostis L.))、例えば、クリーピングベントグラス(アグロスティス・パルストリスHuds.(Agrostis palustris Huds.))、イトコヌカグサ(アグロスティス・テニウスSibth.(Agrostis tenius Sibth.))、ヒメヌカボ(アグロスティス・カニナL.(Agrostis canina L.))及びコヌカグサ(アグロスティス・アルバL.(Agrostis alba L.));ウシノケグサ(フェスツカL.(Festuca L.))、例えば、オオウシノケグサ(フェスツカ・ルブラL.(Festuca rubra L.))、ハイウシノケグサ(フェスツカ・ルブラ変種コミュタタGaud.(Festuca rubra var.commutata Gaud.))、ウシノケグサ(フェスツカ・オビナL.(Festuca ovina L.))、コウライウシノケグサ(フェスツカ・ロンギホリア(Festuca longifolia))、オニウシノケグサ(フェスツカ・アルンディナセアSchreb.(Festuca arundinacea Schreb.))、ヒロハノウシノケグサ(フェスツカ・エラチオルL.(Festuca elatior L.));ライグラス(ロリウムL.(Lolium L.))、例えば、ペレニアルライグラス(ロリウム・ペレネL.(Lolium perenne L.))、一年生(イタリアン)ライグラス(ロリウム・マルチフロラムLam.(Lolium multiflorum Lam.));ウィートグラス(アグロピロンGaertn.(Agropyron Gaertn.))、例えば、フェアウェイウィートグラス(アグロピロン・クリスタツム(L.)Gaertn.(Agropyron cristatum(L.)Gaertn.))、ウェスタンウィートグラス(アグロピロン・スミチイRydb.(Agropyron smithii Rydb.))である。他の寒地型芝草としては、スズメノチャヒキ(ブロムス・イネルミスLeyss.(Bromus inermis Leyss.))及びオオアワガエリ(フレウムL.(Phleum L.))が挙げられる。
【0061】
暖地型芝草の例は、バミューダグラス(シノドンL.C.リッチ(Cynodon L.C.Rich))、ノシバ(ゾイシアWilld.(Zoysia Willd.))、セントオーガスチングラス(ステノタフラム・セクンダツム(Walt.)クンツ(Stenotaphrum secundatum(Walt.)Kuntze))、チャボウシノシッペイ(エレモクロア・オフィウロイデス(Munro.)Hack.(Eremochloa ophiuroides(Munro.)Hack.))、カーペットグラス(アクソノプスBeauv.(Axonopus Beauv.))、アメリカスズメノヒエ(パスパルム・ノタツムFlugge.(Paspalum notatum Flugge.))、キクユグラス(ペニセツム・クランデスティナムチヌムHochst.ex Chiov.(Pennisetum clandestinum Hochst.ex Chiov.))、バッファローグラス(ブフロー・ダクチロイデス(Nutt.)Engelm.(Buchloe dactyloides(Nutt.)Engelm.))及びサワスズメノヒエ(パスパルム・バギナツム・スワルツ(Paspalum vaginatum swartz))である。
【0062】
LAMP方法の発明は、LAMPアッセイを用いた芝草サンプル中の真菌の検出のためのキットも想定している。本明細書に記載されるプライマーセットの1つ又は2つ以上を含む試験片が用いられ得る。一実施形態において、複数のプライマーセットが、特定の場所から収集された芝草サンプルからの複数の病害の検出のために試験片において多重化される(multiplexed)。
【0063】
例えば、玉軸受けを備えた、好適な量の溶解緩衝液を含むビジューチューブ(bijou tube)に、1立方cmの均質化された芝サンプルを供給し、1分間にわたって激しく振とうする。サンプルウェルを含む試験片は全て、再懸濁緩衝液を含有し、数滴のこの試験溶液が、試験片におけるサンプルウェルに入れられ、ここで、ウェルは、LAMP反応を行うのに必要な全ての成分を有する(例えば、プライマーセット及びOptigeneから入手可能な等温マスターミックスカタログ番号iso-001などの試薬)。一実施形態において、試験片は多重化される。別の実施形態において、試験片は、8つのウェル(2つの対照及び対象とする芝の病害について6つ)を含む。一実施形態において、試験片は、OptiGeneから入手可能なGenie(登録商標)II又はIIIなどの診断用機器と結合される。
【0064】
プライマー設計
高度に保存された遺伝子を、選択された芝草病原体(表3の第1列)に由来するDNAの検出のためのLAMPプライマーの設計に使用した。対象とする全ての真菌に由来する純粋なゲノムDNAを、NucleoSpin Plant II(MACHEREY-NAGEL)を用いて得た。PCR技術を用いて、対象とする配列を、公開されたプライマー対を用いて増幅した後、サンガーシーケンシングを行った。以下のDNA遺伝子座(遺伝子及び領域)をシーケンシングした:内部転写スペーサー(ITS)、伸長因子1-α(EF)、β-チューブリン(Tub)、シトクロムcオキシダーゼサブユニット1(Cox)、スーパーオキシドジスムターゼ(SOD1)及び大サブユニット核リボソームRNA(LSU)。生配列を、ClustalWアラインメント法(CLC Main Workbench Software)を用いてアラインメントした。GenBank(NCBI)からの配列とのBLAST比較を用いて、遺伝子ホモログを同定した。理想的には、良好な配列が、上首尾のPCR増幅によって、全ての標的分類群について定義され、他の分類群との相同性を有さない。
【0065】
次に、シーケンシングされたDNA遺伝子座からの最良の配列(配列番号1~13)を、LAMP Designer 1.14(PREMIER Biosoft)を用いて、選択された芝草病原体のそれぞれのLAMPプライマーの設計に使用した。したがって、異なるパラメータを試験して、生物及び遺伝子座ごとに異なるプライマーセットを得た(芝病原体、選択された遺伝子座及びプライマー設計に使用される最良の配列の配列番号の相関については表3を参照されたい)。次に、表1に示される設計されたプライマーセットを、それらの特異性(表3)及び感受性(表4)について試験した。
【0066】
【0067】
特異性
反応の特異性を調べるために(以下の文献を参照)、設計されたプライマーセットを用いたアッセイを、表2に記載される真菌分離株からの純粋なゲノムDNA抽出物を用いて試験する。異なる地理的起源からの様々な芝草病原体の包括的なコレクションを収集し、様々な培地(ジャガイモデキストロース/麦芽/コーンミール/サクランボ/V8)上で増殖させた。10日齢の真菌培養物を用いて、菌糸体からDNAを抽出した(NucleoSpin Plant II-MACHEREY-NAGEL)。ゲノムDNAを、ヌクレアーゼフリー水で5ng/μlになるまで希釈し、2.5μlの一部を特異性試験に使用した。
【0068】
LAMP特異性試験を、55分間にわたって64℃で、96ウェルプレート中のLightCycler 480(Roche)において行った。アンプリコン特異的アニーリング温度を、-0.1℃/秒の上昇速度での98℃から65℃への冷却中に決定した。リアルタイムLAMPアッセイを、5μlの1倍濃度の等温マスターミックス(Optigene)、0.4μMの各エクスターナルプライマー、1.6μMの各インターナルプライマー、及び0.8μMの各ループプライマー(Microsynthによって合成される)及び2.5μlのゲノムDNAを含有する10μlの反応混合物中で行った。
【0069】
全ての反応を、デュプリケートで及び2つの異なる日に行った。
【0070】
特異性を実施するための文献:
Besuschio,S.A.,Murcia,M.L.,Benatar,A.F.,Monnerat,S.,Cruz,I.,Picado,A.,Schijman,A.G.(2017).Analytical sensitivity and specificity of a loop-mediated isothermal amplification(LAMP)kit prototype for detection of Trypanosoma cruzi DNA in human blood samples.PLOS Neglected Tropical Diseases,11(7),e0005779.https://doi.org/10.1371/journal.pntd.0005779
Kitamura,M.,Aragane,M.,Nakamura,K.,Watanabe,K.,& Sasaki,Y.(2016).Development of Loop-Mediated Isothermal Amplification(LAMP)Assay for Rapid Detection of Cannabis sativa.Biological and Pharmaceutical Bulletin,39(7),1144-1149.https://doi.org/10.1248/bpb.b16-00090
Seki,M.,Kilgore,P.E.,Kim,E.J.,Ohnishi,M.,Hayakawa,S.,& Kim,D.W.(2018).Loop-Mediated Isothermal Amplification Methods for Diagnosis of Bacterial Meningitis.Frontiers in Pediatrics,6.https://doi.org/10.3389/fped.2018.00057
Wang,D.-G.,Brewster,J.D.,Paul,M.,& Tomasula,P.M.(2015).Two Methods for Increased Specificity and Sensitivity in Loop-Mediated Isothermal Amplification.Molecules,20(4),6048-6059.https://doi.org/10.3390/molecules20046048
【0071】
【0072】
結果の解釈:
表3に要約されているように、LAMPアッセイの特異性を、表2に列挙される真菌株について、設計された特異的標的に対して調べた。特異性のさらなる確認として、82.6~89.9℃±0.5℃の整合する溶融温度を、同様に表3に示されるように、異なる増幅産物について観察した。
【0073】
【0074】
配列番号1~13のDNA(表1)に対応する記載されるプライマーセットの感受性を、対象とする全ての真菌のゲノムDNAの連続希釈(1ngから100fg)を用いて決定し、各反応を、2つの異なる日にデュプリケートで行った。全ての真菌に由来する純粋なゲノムDNAを、NucleoSpin Plant II(MACHEREY-NAGEL)を用いて得た。LAMP感受性試験を、55分間にわたって64℃で、96ウェルプレート中のLightCycler 480(Roche)において行った。アンプリコン特異的アニーリング温度を、-0.1℃/秒の上昇速度での98℃から65℃への冷却中に決定した。リアルタイムLAMPアッセイを、5μlの1倍濃度の等温マスターミックス(Optigene)、0.4μMの各エクスターナルプライマー、1.6μMの各インターナルプライマー、及び0.8μMの各ループプライマー(Microsynthによって合成される)及び2.5μlのゲノムDNAを含有する10μlの反応混合物中で行った。
【0075】
【0076】
芝草サンプル中の真菌病原体を検出する方法
サンプル収集
芝の根を含む芝サンプルの芝を、真菌病原体が予想される場所において収集する。芝草も症状を示すことがある。芝サンプルを、透明な50mlのチューブ(Corning)に入れ、使用するまで-20℃で貯蔵する。DNAを、Plant Material Lysis Kit(Optigene)を用いて抽出する。芝サンプルの1cm3の立方体を、1mlの溶解緩衝液(Optigene)を含むビジューチューブに入れる。ビジューチューブを1分間にわたって振とうすることによって、芝サンプルの均質化を行う。10μlの体積の溶解物を、備えられた希釈チューブ(Optigene)に移し、振とうすることによって激しく混合する。その後、希釈された溶解物を、鋳型として定義する。
【0077】
LAMP反応
ある実施形態において、LAMP反応を、約60℃~約70℃、例えば、約64℃~約67℃、又は約64℃~約66℃で行う。特定の例において、LAMP反応を、64℃で行う。
【0078】
ある実施形態において、LAMP反応を、約15~約45分間、例えば、約20分間~約40分間、又は約25分間~約35分間にわたって進行させる。
【0079】
ある実施形態において、本発明に係るLAMP反応におけるプライマーの濃度は、フォワード(FIP)及びリバース(BIP)インナープライマーについて、1.4~1.8μM、より特定的に、1.6μM、フォワード(F3)及びリバース(B3)アウタープライマーについて、0.2~0.4μM、より特定的に、0.4μM、及び0.4~0.8μM、より特定的に、0.8μMのループフォワード(LF)及び/又はループバック(LB)プライマーであり、これらは、芝サンプル中に存在する核酸の増幅を加速させ、このような芝サンプル中に存在し得る何らかの標的真菌DNAの検出時間を減少させるのに有用である。
【0080】
LAMPアッセイの反応に有用な好適な緩衝系としては、以下が挙げられる:
New England Biolabs製の1倍等温増幅緩衝液パック(1X Isothermal Amplification Buffer Pack)
20mMのトリス-HCl
10mMの(NH4)2SO4
50mMのKCl
2mMのMgSO4
0.1%のTween(登録商標)20
(pH8.8(25℃))
New England Biolabs製の1倍等温増幅緩衝液パック(1X Isothermal Amplification Buffer II Pack)
20mMのトリス-HCl
10mMの(NH4)2SO4
150mMのKCl
2mMのMgSO4
0.1%のTween(登録商標)20
(pH8.8(25℃))
【0081】
LAMPアッセイの反応に有用な好適な酵素系(DNAポリメラーゼなど)としては、以下が挙げられる:
【0082】
【0083】
一実施形態において、LAMP反応を、乾燥した試薬(Optigene)を用いて試験片中でGenie instrument(Optigene)において行う。一実施形態において、試験片は、8つの150μlのウェル(アッセイのために2つの対照及び6つ)を有する。リアルタイムLAMPアッセイを、15μlの1倍濃度の等温マスターミックス(Optigene)、0.4μMの各エクスターナルプライマー、1.6μMの各インターナルプライマー、及び0.8μMの各ループプライマー(Microsynthによって合成される)(表1のプライマーセットの少なくとも1つから選択される)を含有する25μlの反応混合物中で行う。鋳型を加える前に、凍結乾燥された反応片を、22μlの再懸濁緩衝液(Optigene)中で再懸濁させる。全ての試験片は、Optigeneによって提供される陰性対照及び陽性植物対照プライマーセットを含む。全てのアッセイについて、反応及びウェル当たり3μlの鋳型を加える。反応を30~55分間にわたって64℃に保持した後、アニールプログラムを行う。アニールプログラムの温度プロファイルを、-0.1℃/秒の上昇速度で98℃から65℃への冷却中に決定する。
【0084】
等温マスターミックスは、アンプリコンのリアルタイム検出を可能にするために蛍光二本鎖DNA結合色素を含有する。アッセイを、反応時間、温度、及び反応当たりに加えられるDNAの体積について最適化する。
【0085】
64℃での増幅段階中に取得される蛍光データが、増幅時間として報告される。アニール段階中に取得される蛍光微分データ(derivative data)が、アニーリング温度として報告される。
【0086】
或いは、LAMPアッセイ反応は、アニールプログラムを含まず、その場合、pH感受性指示色素を用いて、標的真菌DNAの存在を評価することができる。いくつかの例において、pH感受性指示色素は、可視光中で検出可能な有色色素である。特定の例において、有色色素は、クレゾールレッド、フェノールレッド、m-クレゾールパープル、ブロモクレゾールパープル、ニュートラルレッド、ナフトールフタレイン、チモールブルー又はナフトールフタレインを含む。他の例において、pH感受性指示色素は、蛍光指示色素である。特定の例において、蛍光色素は、2’,7’-ビス-(2-カルボキシエチル)-5(6)-カルボキシフルオレセイン、5(6)-カルボキシ-2’,7’-ジクロロフルオレセイン、5(6)-カルボキシフルオレセイン、3,6-ジアセトキシフタロニトリル、6,8-ジヒドロキシ-l,3-ピレンジスルホン酸、又は5-(及び-6)-カルボキシルセミナフトローダフルオル(seminaphthorhodafluor)を含む。
【0087】
上記の手順にしたがって、芝サンプル中の真菌病原体DNA(表3)の存在の検出は、関連する芝の病害(例えば、炭疽病、テイクオールパッチ、サマーパッチ病、雪腐病、赤焼病、葉腐病及びダラースポット病を含む)を引き起こし得る芝真菌病原体の存在を示し得る。早期の及び効率的な検出により、好適な芝草病害管理の決定を行うことができる。
本発明のまた別の態様は、以下のとおりであってもよい。
〔1〕ダラースポット病菌(Sclerotinia homoeocarpa)、紋枯病菌(Rhizoctonia solani)種、ピシウム・アファニデルマタム(Pythium aphanidermatum)、立枯病菌(Gaeumannomyces graminis)種、紅色雪腐病菌(Microdochium nivale)種、マグナポルテ・ポアエ(Magnaporthe poae)、コレトトリカム・グラミニコーラ(Colletotrichum graminicola)、コレトトリカム・セレアレ(Colletotrichum cereale)及びキャベツピシウム腐敗病菌(Pythium ultimum var.ultimum)から選択される少なくとも1つの芝の病原性真菌の真菌DNA用のプライマーを含むループ介在等温増幅(LAMP)アッセイを用いて、芝草サンプル中の真菌DNAを検出するための方法であって、
前記芝サンプルをLAMP反応に供する工程を含み、前記LAMP反応は、セット中の各プライマーが15~50の核酸を有する、4つ以上の核酸配列のプライマーセットを使用し、前記プライマーのセットが、
(a)配列番号14、15、16及び17と少なくとも90%同一である配列を各々がそれぞれ有するプライマーを含むか又はそれらから選択される、ダラースポット病菌(Sclerotinia homoeocarpa)DNAを検出するためのプライマーセット;
(b)配列番号20、21、22及び23と少なくとも90%同一である配列を各々がそれぞれ有するプライマーを含むか又はそれらから選択されるか、或いは配列番号62、63.66及び67と少なくとも90%同一である配列を各々がそれぞれ有するプライマーを含むか又はそれらから選択される、紋枯病菌(Rhizoctonia solani)DNAを検出するためのプライマーセット;
(c)配列番号26、27、28、及び29と少なくとも90%同一である配列を各々がそれぞれ有するプライマーを含むか又はそれらから選択される、紅色雪腐病菌変種ニバレ(Microdochium nivale var.nivale)DNAを検出するためのプライマーセット;
(d)配列番号32、33、36、及び37と少なくとも90%同一である配列を各々がそれぞれ有するプライマーを含むか又はそれらから選択される、ピシウム・アファニデルマタム(Pythium aphanidermatum)DNAを検出するためのプライマーセット;
(e)配列番号38、39、42及び43と少なくとも90%同一である配列を各々がそれぞれ有するプライマーを含むか又はそれらから選択される、ベントグラス立枯病菌(Gaeumannomyces graminis var.avenae)DNAを検出するためのプライマーセット、
(f)配列番号44、45、48及び49と少なくとも90%同一である配列を各々がそれぞれ有するプライマーを含むか又はそれらから選択される、紅色雪腐病菌変種マジュス(Microdochium nivale var.majus)DNAを検出するためのプライマーセット;
(g)配列番号50、51、54及び55と少なくとも90%同一である配列を各々がそれぞれ有するプライマーを含むか又はそれらから選択される、マグナポルテ・ポアエ(Magnaporthe poae)DNAを検出するためのプライマーセット;
(h)配列番号74 75、78及び79と少なくとも90%同一である配列を各々がそれぞれ有するプライマーを含むか又はそれらから選択される、コレトトリカム・グラミニコーラ(Colletotrichum graminicola)DNAを検出するためのプライマーセット;
(i)配列番号80、81、84及び85と少なくとも90%同一である配列を各々がそれぞれ有するプライマーを含むか又はそれらから選択される、コレトトリカム・セレアレ(Colletotrichum cereale)DNAを検出するためのプライマーセット;及び
(j)配列番号86、87、90及び91と少なくとも90%同一である配列を各々がそれぞれ有するプライマーを含むか又はそれらから選択される、キャベツピシウム腐敗病菌(Pythium ultimum var.Ultimum)DNAを検出するためのプライマーセット
から選択される少なくとも1つのプライマーセットを含む、方法。
〔2〕ダラースポット病菌(Sclerotinia homoeocarpa)DNAを検出するための前記プライマーセットが、配列番号14、15、16、17、18及び19と少なくとも90%同一である配列を各々がそれぞれ有するプライマーを含むか又はそれらから選択される、前記〔1〕に記載の方法。
〔3〕紋枯病菌(Rhizoctonia solani)DNAを検出するための前記プライマーセットが、配列番号62、63、64、65、66及び67と少なくとも90%同一である配列を各々がそれぞれ有するプライマーを含むか又はそれらから選択される、前記〔1〕に記載の方法。
〔4〕紋枯病菌(Rhizoctonia solani)DNAを検出するための前記プライマーセットが、配列番号20、21、22、23、24及び25と少なくとも90%同一である配列を各々がそれぞれ有するプライマーを含むか又はそれらから選択される、前記〔1〕に記載の方法。
〔5〕紅色雪腐病菌変種ニバレ(Microdochium nivale var.nivale)DNAを検出するための前記プライマーセットが、配列番号26、27、28、29、30及び31と少なくとも90%同一である配列を各々がそれぞれ有するプライマーを含むか又はそれらから選択される、前記〔1〕に記載の方法。
〔6〕ピシウム・アファニデルマタム(Pythium aphanidermatum)DNAを検出するための前記プライマーセットが、配列番号32、33、34、35、36及び37と少なくとも90%同一である配列を各々がそれぞれ有するプライマーを含むか又はそれらから選択される、前記〔1〕に記載の方法。
〔7〕ピシウム・アファニデルマタム(Pythium aphanidermatum)DNAを検出するための前記プライマーセットが、配列番号68、69、70、71、72及び73と少なくとも90%同一である配列を各々がそれぞれ有するプライマーを含むか又はそれらから選択される、前記〔1〕に記載の方法。
〔8〕ベントグラス立枯病菌(Gaeumannomyces graminis var.avenae)DNAを検出するための前記プライマーセットが、配列番号38、39、40、41、42及び43と少なくとも90%同一である配列を各々がそれぞれ有するプライマーを含むか又はそれらから選択される、前記〔1〕に記載の方法。
〔9〕ベントグラス立枯病菌(Gaeumannomyces graminis var.avenae)DNAを検出するための前記プライマーセットが、配列番号56、57、58、59、60及び61と少なくとも90%同一である配列を各々がそれぞれ有するプライマーを含むか又はそれらから選択される、前記〔1〕に記載の方法。
〔10〕紅色雪腐病菌変種マジュス(Microdochium nivale var.majus)DNAを検出するための前記プライマーセットが、配列番号44、45、46、47、48及び49と少なくとも90%同一である配列を各々がそれぞれ有するプライマーを含むか又はそれらから選択される、前記〔1〕に記載の方法。
〔11〕マグナポルテ・ポアエ(Magnaporthe poae)DNAを検出するための前記プライマーセットが、配列番号50、51、52、53、54、及び55と少なくとも90%同一である配列を各々がそれぞれ有するプライマーを含むか又はそれらから選択される、前記〔1〕に記載の方法。
〔12〕コレトトリカム・グラミニコーラ(Colletotrichum graminicola)DNAを検出するための前記プライマーセットが、配列番号74、75、76、77、78及び79と少なくとも90%同一である配列を各々がそれぞれ有するプライマーを含むか又はそれらから選択される、前記〔1〕に記載の方法。
〔13〕コレトトリカム・セレアレ(Colletotrichum cereale)DNAを検出するための前記プライマーセットが、配列番号80、81、82、83、84及び85と少なくとも90%同一である配列を各々がそれぞれ有するプライマーを含むか又はそれらから選択される、前記〔1〕に記載の方法。
〔14〕キャベツピシウム腐敗病菌(Pythium ultimum var.Ultimum)DNAを検出するための前記プライマーセットが、配列番号86、87、88、89、90及び91と少なくとも90%同一である配列を各々がそれぞれ有するプライマーを含むか又はそれらから選択される、前記〔1〕に記載の方法。
〔15〕前記〔1〕~〔14〕において同定される前記プライマーセットの1つ又は2つ以上を含む、LAMPアッセイを用いた芝草サンプル中の真菌DNAの検出のためのキット。
〔16〕緩衝液、DNAポリメラーゼをさらに含む、前記〔15〕に記載のキット。
【0088】
配列表
<210> 1
<211> 912
<212> DNA
<213> ダラースポット病菌(Sclerotinia homoeocarpa)
<400> 1
【化1】
<210> 2
<211> 629
<212> DNA
<213> 紋枯病菌(Rhizoctonia solani)AG2-2IIIB
<400> 2
【化2】
<210> 3
<211> 613
<212> DNA
<213> 紅色雪腐病菌変種ニバレ(Microdochium nivale var.nivale)
<400> 3
【化3】
<210> 4
<211> 455
<212> DNA
<213> ピシウム・アファニデルマタム(Pythium aphanidermatum)
<400> 4
【化4】
<210> 5
<211> 518
<212> DNA
<213> ベントグラス立枯病菌(Gaeumannomyces graminis var.avenae)
<400> 5
【化5】
<210> 6
<211> 550
<212> DNA
<213> 紅色雪腐病菌変種マジュス(Microdochium nivale var.majus)
<400> 6
【化6】
<210> 7
<211> 485
<212> DNA
<213> マグナポルテ・ポアエ(Magnaporthe poae)
<400> 7
【化7】
<210> 8
<211> 539
<212> DNA
<213> ベントグラス立枯病菌(Gaeumannomyces graminis var.avenae)
<400> 8
【化8】
<210> 9
<211> 236
<212> DNA
<213> 紋枯病菌(Rhizoctonia solani)AG2-2IV
<400> 9
【化9】
<210> 10
<211> 604
<212> DNA
<213> ピシウム・アファニデルマタム(Pythium aphanidermatum)
<400> 10
【化10】
<210> 11
<211> 657
<212> DNA
<213> コレトトリカム・グラミニコーラ(Colletotrichum graminicola)
<400> 11
【化11】
<210> 12
<211> 663
<212> DNA
<213> コレトトリカム・セレアレ(Colletotrichum cereale)
<400> 12
【化12】
<210> 13
<211> 703
<212> DNA
<213> キャベツピシウム腐敗病菌(Pythium ultimum var.ultimum)
<400> 13
【化13】
<210> 14
<211> 18
<212> DNA
<213> 人工配列
<220>
<223> 真菌検出用のプライマー
<400> 14
gctcagcctt caacttgt 18
<210> 15
<211> 45
<212> DNA
<213> 人工配列
<220>
<223> 真菌検出用のプライマー
<400> 15
gcctttccag aatccctttg ctttttgaag gaaccctttc ccatc 45
<210> 16
<211> 19
<212> DNA
<213> 人工配列
<220>
<223> 真菌検出用のプライマー
<400> 16
ggtggaattg acaagcgta 19
<210> 17
<211> 43
<212> DNA
<213> 人工配列
<220>
<223> 真菌検出用のプライマー
<400> 17
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<210> 18
<211> 21
<212> DNA
<213> 人工配列
<220>
<223> 真菌検出用のプライマー
<400> 18
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<210> 19
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<212> DNA
<213> 人工配列
<220>
<223> 真菌検出用のプライマー
<400> 19
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<212> DNA
<213> 人工配列
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<223> 真菌検出用のプライマー
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<212> DNA
<213> 人工配列
<220>
<223> 真菌検出用のプライマー
<400> 21
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<211> 19
<212> DNA
<213> 人工配列
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<223> 真菌検出用のプライマー
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<220>
<223> 真菌検出用のプライマー
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【配列表】