(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-20
(45)【発行日】2023-09-28
(54)【発明の名称】ミラーリングするための方法及び装置、電子デバイス、コンピュータ可読記憶媒体及びコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/14 20060101AFI20230921BHJP
H04N 21/436 20110101ALI20230921BHJP
【FI】
G06F3/14 350A
G06F3/14 310C
H04N21/436
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021054169
(22)【出願日】2021-03-26
【審査請求日】2021-08-11
(31)【優先権主張番号】202010471888.2
(32)【優先日】2020-05-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521208273
【氏名又は名称】阿波▲羅▼智▲聯▼(北京)科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】APOLLO INTELLIGENT CONNECTIVITY(BEIJING)TECHNOLOGY CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】101, 1st Floor, Building 1, Yard 7, Ruihe West 2nd Road, Beijing Economic and Technological Development Zone, Beijing 100176, China
(74)【代理人】
【識別番号】100099623
【氏名又は名称】奥山 尚一
(74)【代理人】
【識別番号】100125380
【氏名又は名称】中村 綾子
(74)【代理人】
【識別番号】100142996
【氏名又は名称】森本 聡二
(74)【代理人】
【識別番号】100166268
【氏名又は名称】田中 祐
(74)【代理人】
【識別番号】100218604
【氏名又は名称】池本 理絵
(72)【発明者】
【氏名】オゥイァン・ナァンヂィン
(72)【発明者】
【氏名】チェン・ヂァォロォン
(72)【発明者】
【氏名】チェン・ヂィェンヂゥー
(72)【発明者】
【氏名】プゥー・ヂィンフェィ
【審査官】木村 慎太郎
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第110248022(CN,A)
【文献】国際公開第2017/033729(WO,A1)
【文献】国際公開第2019/044100(WO,A1)
【文献】特開2012-177902(JP,A)
【文献】特開2014-222432(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/14
H04N 21/436
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
スマートバックミラーのミラーリング待ちコンテンツに基づいて、サブスクリーンデータを生成することであって、前記サブスクリーンデータには、前記ミラーリング待ちコンテンツに対して、解像度の調整及び表示レイアウトの中の少なくとも1つの処理を実行して得られたコンテンツが含まれる、ことと、
前記サブスクリーンデータに基づいて、仮想ディスプレイを生成することと、
前記仮想ディスプレイをトリップコンピュータに転送することにより表示するとともに、スマートバックミラーのディスプレイをオフにすることと
を含み、
前記トリップコンピュータのディスプレイは、前記仮想ディスプレイのコンテンツを表示する第1の部分と、トリップコンピュータの元のディスプレイのコンテンツを表示する第2の部分とを有するように構成され、
前記スマートバックミラーのミラーリング待ちコンテンツに基づいて、サブスクリーンデータを生成することは、
前記トリップコンピュータのスクリーン比率に基づいて、
前記スクリーン比率に適する比率でミラーリング待ちアプリケーションプログラムの表示コンテンツをスクリーンショットすることにより、前記ミラーリング待ちコンテンツのページレイアウトを確定し、且つ仮想ディスプレイオブジェクトを作成すること
であって、前記仮想ディスプレイオブジェクトは、画面のビデオ又は画像を取得するために使用される、ことと、
ページレイアウトが確定された後のインタフェースに応じて、表示ウィンドウを生成することと、
前記表示ウィンドウを前記仮想ディスプレイオブジェクトに関連付けることにより、サブスクリーンデータを得ること
であって、前記サブスクリーンデータに基づいて、仮想ディスプレイを生成することは、前記サブスクリーンデータに基づいて、データベアラをレンダリングすることにより、仮想ディスプレイを得ることを含む、ことと
を含む
、
スマートバックミラーのミラーリングをするための方法。
【請求項2】
前記スマートバックミラーには第1のアプリケーションプログラムがインストールされ、前記トリップコンピュータには第2のアプリケーションプログラムがインストールされ、前記スマートバックミラーと前記トリップコンピュータは、前記第1のアプリケーションプログラム及び前記第2のアプリケーションプログラムを介して通信接続される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のアプリケーションプログラムは、ミラーリングサービスを含み、前記ミラーリング待ちコンテンツは、プリセットされたソフトウェア開発キットが統合されたミラーリング待ちアプリケーションプログラムからのものであり、
前記仮想ディスプレイを前記トリップコンピュータに転送することにより、表示することは、
前記ソフトウェア開発キットを実行して、前記ミラーリング待ちアプリケーションプログラムと前記第1のアプリケーションプログラムとの接続チャネルを確立することと、
前記接続チャネルを介して前記ミラーリングサービスを呼び出すことにより、前記仮想ディスプレイを前記第1のアプリケーションプログラムに送信することと
を含む、請求項
2に記載の方法。
【請求項4】
前記仮想ディスプレイを前記トリップコンピュータに転送することにより表示することは、
前記仮想ディスプレイをエンコードし、エンコードされた後の仮想ディスプレイを前記第1のアプリケーションプログラムを介して前記第2のアプリケーションプログラムに転送することにより表示することを含む、請求項
3に記載の方法。
【請求項5】
スマートバックミラーのミラーリングをするためのシステムであって、
トリップコンピュータと、スマートバックミラーとを備え、
前記スマートバックミラーは、
スマートバックミラーのミラーリング待ちコンテンツに基づいて、サブスクリーンデータを生成するように配置された第1の生成ユニットであって、前記サブスクリーンデータには、前記ミラーリング待ちコンテンツに対して、解像度の調整及び表示レイアウトの中の少なくとも1つの処理を実行して得られたコンテンツが含まれる、第1の生成ユニットと、
前記サブスクリーンデータに基づいて、仮想ディスプレイを生成するように配置された第2の生成ユニットと、
前記仮想ディスプレイをトリップコンピュータに転送することにより表示するように配置されたミラーリングユニットと
を含み、
前記トリップコンピュータのディスプレイは、前記仮想ディスプレイのコンテンツを表示する第1の部分と、トリップコンピュータの元のディスプレイのコンテンツを表示する第2の部分とを有するように構成され、
前記第1の生成ユニットは、さらに、
前記トリップコンピュータのスクリーン比率に基づいて、
前記スクリーン比率に適する比率でミラーリング待ちアプリケーションプログラムの表示コンテンツをスクリーンショットすることにより、前記ミラーリング待ちコンテンツのページレイアウトを確定し、且つ仮想ディスプレイオブジェクトを作成し、
ここで、前記仮想ディスプレイオブジェクトは、画面のビデオ又は画像を取得するために使用され、
ページレイアウトが確定された後のインタフェースに応じて、表示ウィンドウを生成し、
前記表示ウィンドウを前記仮想ディスプレイオブジェクトに関連付けることにより、サブスクリーンデータを得
、ここで、前記第2の生成ユニットは、さらに、前記サブスクリーンデータに基づいて、データベアラをレンダリングすることにより、仮想ディスプレイを得るように配置される
ように配置される
、
スマートバックミラーのミラーリングをするためのシステム。
【請求項6】
前記スマートバックミラーには第1のアプリケーションプログラムがインストールされ、前記トリップコンピュータには第2のアプリケーションプログラムがインストールされ、前記スマートバックミラーと前記トリップコンピュータは、前記第1のアプリケーションプログラム及び前記第2のアプリケーションプログラムを介して通信接続される、請求項
5に記載のシステム。
【請求項7】
前記第1のアプリケーションプログラムは、ミラーリングサービスを含み、前記ミラーリング待ちコンテンツは、プリセットされたソフトウェア開発キットが統合されたミラーリング待ちアプリケーションプログラムからのものであり、
前記ミラーリングユニットは、さらに、
前記ソフトウェア開発キットを実行して、前記ミラーリング待ちアプリケーションプログラムと前記第1のアプリケーションプログラムとの接続チャネルを確立し、
前記接続チャネルを介して前記ミラーリングサービスを呼び出すことにより、前記仮想ディスプレイを前記第1のアプリケーションプログラムに送信する
ように配置される、請求項
6に記載のシステム。
【請求項8】
前記ミラーリングユニットは、さらに、
前記仮想ディスプレイをエンコードし、エンコードされた後の仮想ディスプレイを前記第1のアプリケーションプログラムを介して前記第2のアプリケーションプログラムに転送することにより表示するように配置される、請求項
7に記載のシステム。
【請求項9】
1つ以上のプロセッサと、
1つ以上のプログラムが記憶された記憶装置と
を含み、
前記1つ以上のプログラムが前記1つ以上のプロセッサによって実行されるとき、請求項1から
4のいずれか1項に記載の方法を前記1つ以上のプロセッサに実現させる電子機器。
【請求項10】
コンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ可読媒体であって、
前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されるとき、請求項1から
4のいずれか1項に記載の方法を実現するコンピュータ可読媒体。
【請求項11】
プロセッサによって実行されると、請求項1から
4のいずれか1項に記載の方法を実現するコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施例は、コンピュータ技術の分野に関し、具体的にはミラーリングするための方法及び装置、電子デバイス、コンピュータ可読記憶媒体及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
人々の旅の快適さに対する要求がますます高くなるにつれて、伝統的なフロントマウントの自動車電子機器は人々のニーズを満たすことができなくなり、そこで、スマートバックミラーは徐々に人々の視野に入り、人々の移動中のナビゲーション、音声、電話、雑談、ドライブレコーダーなどのニーズを満たすことで、市場で認められる。それでも、スマートバックミラーを使用する過程において、ユーザに不便をもたらすことは避けられない。例えば、スマートバックミラーを使用する過程において、常に目の前にスクリーンが明るくなるため、元のバックミラーの機能が失効し、ひいては走行の安全にも影響する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明の実施例は、ミラーリングするための方法及び装置、電子デバイス、コンピュータ可読記憶媒体及びコンピュータプログラムを提案する。
【0004】
第1態様において、本発明の実施例は、第1の表示装置のミラーリング待ちコンテンツに基づいて、サブスクリーンデータを生成することと、上記サブスクリーンデータに基づいて、仮想ディスプレイを生成することと、上記仮想ディスプレイを第2の表示装置に転送することにより表示することとを含むミラーリングするための方法に関する。
【0005】
いくつかの実施例において、上記第1の表示装置のミラーリング待ちコンテンツに基づいて、サブスクリーンデータを生成することは、上記第2の表示装置のスクリーン比率に基づいて、上記ミラーリング待ちコンテンツのページレイアウトを確定し、且つ仮想ディスプレイオブジェクトを作成することと、ページレイアウトが確定された後のインタフェースに応じて、表示ウィンドウを生成することと、上記表示ウィンドウを上記仮想ディスプレイオブジェクトに関連付けることにより、サブスクリーンデータを得ることとを含む。
【0006】
いくつかの実施例において、上記サブスクリーンデータに基づいて、仮想ディスプレイを生成することは、上記サブスクリーンデータに基づいて、データベアラをレンダリングすることにより、仮想ディスプレイを得ることを含む。
【0007】
いくつかの実施例において、上記第1の表示装置には第1のアプリケーションプログラムがインストールされ、上記第2の表示装置には第2のアプリケーションプログラムがインストールされ、上記第1の表示装置と上記第2の表示装置は、上記第1のアプリケーションプログラム及び上記第2のアプリケーションプログラムを介して通信接続される。
【0008】
いくつかの実施例において、上記第1のアプリケーションプログラムは、ミラーリングサービスを含み、上記ミラーリング待ちコンテンツは、プリセットされたソフトウェア開発キットが統合されたミラーリング待ちアプリケーションプログラムからのものであり、上記仮想ディスプレイを上記第2の表示装置に転送することにより、表示することは、上記ソフトウェア開発キットを実行して、上記ミラーリング待ちアプリケーションプログラムと上記第1のアプリケーションプログラムとの接続チャネルを確立することと、上記接続チャネルを介して上記ミラーリングサービスを呼び出すことにより、上記仮想ディスプレイを上記第1のアプリケーションプログラムに送信することとを含む。
【0009】
いくつかの実施例において、上記仮想ディスプレイを上記第2の表示装置に転送することにより表示することは、上記仮想ディスプレイをエンコードし、エンコードされた後の仮想ディスプレイを上記第1のアプリケーションプログラムを介して上記第2のアプリケーションプログラムに転送することにより表示することを含む。
【0010】
第2態様において、本発明の実施例は、第1の表示装置のミラーリング待ちコンテンツに基づいて、サブスクリーンデータを生成するように配置された第1の生成ユニットと、上記サブスクリーンデータに基づいて、仮想ディスプレイを生成するように配置された第2の生成ユニットと、上記仮想ディスプレイを第2の表示装置に転送することにより表示するように配置されたミラーリングユニットとを含むミラーリングするための装置に関する。
【0011】
いくつかの実施例において、上記第1の生成ユニットは、さらに、上記第2の表示装置のスクリーン比率に基づいて、上記ミラーリング待ちコンテンツのページレイアウトを確定し、且つ仮想ディスプレイオブジェクトを作成し、ページレイアウトが確定された後のインタフェースに応じて表示ウィンドウを生成し、上記表示ウィンドウを上記仮想ディスプレイオブジェクトに関連付けることによりサブスクリーンデータを得るように配置される。
【0012】
いくつかの実施例において、上記第2の生成ユニットは、さらに、上記サブスクリーンデータに基づいて、データベアラをレンダリングすることにより仮想ディスプレイを得るように配置される。
【0013】
いくつかの実施例において、上記第1の表示装置には第1のアプリケーションプログラムがインストールされ、上記第2の表示装置には第2のアプリケーションプログラムがインストールされ、上記第1の表示装置と上記第2の表示装置は、上記第1のアプリケーションプログラム及び上記第2のアプリケーションプログラムを介して通信接続される。
【0014】
いくつかの実施例において、上記第1のアプリケーションプログラムは、ミラーリングサービスを含み、上記ミラーリング待ちコンテンツは、プリセットされたソフトウェア開発キットが統合されたミラーリング待ちアプリケーションプログラムからのものであり、上記ミラーリングユニットは、さらに、上記ソフトウェア開発キットを実行して、上記ミラーリング待ちアプリケーションプログラムと上記第1のアプリケーションプログラムとの接続チャネルを確立し、上記接続チャネルを介して上記ミラーリングサービスを呼び出すことにより、上記仮想ディスプレイを上記第1のアプリケーションプログラムに送信するように配置される。
【0015】
いくつかの実施例において、上記ミラーリングユニットは、さらに、上記仮想ディスプレイをエンコードし、エンコードされた後の仮想ディスプレイを上記第1のアプリケーションプログラムを介して上記第2のアプリケーションプログラムに転送することにより、表示するように配置される。
【0016】
第3態様において、本発明の実施例は、1つ以上のプロセッサと、1つ以上のプログラムが記憶された記憶装置とを含み、上記1つ以上のプログラムが上記1つ以上のプロセッサによって実行されるとき、第1態様のいずれかの実施例で説明された方法を上記1つ以上のプロセッサに実現させる電子機器に関する。
【0017】
第4態様において、本発明の実施例は、コンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ可読媒体であって、当該コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されるとき、第1態様のいずれかの実施例で説明された方法を実現するコンピュータ可読記憶媒体に関する。
【0018】
第4態様において、本発明の実施例は、プロセッサによって実行されると、第1態様のいずれかの実施例で説明された方法を実現するコンピュータプログラムに関する。
【0019】
本発明の上記実施例によるミラーリングするための方法及び装置は、まず、第1の表示装置のミラーリング待ちコンテンツに基づいて、サブスクリーンデータを生成する。この後、サブスクリーンデータに基づいて、第2の表示装置に表示するための仮想ディスプレイを生成する。最後に、仮想ディスプレイを第2の表示装置に転送することにより表示する。本実施例の方法では、第1の表示装置に表示されたコンテンツを第2の表示装置にミラーリングすることにより、スクリーンの拡張を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
本発明のその他の特徴、目的および利点をより明確にするために、以下の図面を参照してなされた非限定的な実施例の詳細な説明を参照する。
【0021】
【
図1】本発明の一実施例が適用可能な例示的なシステムアーキテクチャ図である。
【
図2】本発明によるミラーリングするための方法の一実施例のフローチャートである。
【
図3】本発明によるミラーリングするための方法の一応用シーンを示す概略図である。
【
図4】本発明によるミラーリングするための方法の別の実施例のフローチャートである。
【
図5】本発明によるミラーリングするための装置の一実施例の概略構成図である。
【
図6】本発明の実施例を実現するために適用される電子機器のコンピュータシステムの概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図面及び実施例を参照して本発明についてより詳細に説明する。ここで説明された具体的な実施例は、関連する発明を説明するためだけのものであり、この発明を制限するものではないことを理解できる。なお、説明を容易にするために、図面には関連する発明に関連する部分のみを示している。
【0023】
なお、矛盾しない場合には、本発明の実施例及び実施例における特徴が互いに組み合わせることができる。以下、図面を参照して、実施例に合わせて本発明を詳細に説明する。
【0024】
図1には、本発明が適用され得る、ミラーリングするための方法又はミラーリングするための装置の実施例の例示的なシステムアーキテクチャ100が示されている。
【0025】
図1に示すように、システムアーキテクチャ100は、第1の表示装置101、102、ネットワーク103および第2の表示装置104を含むことができる。ネットワーク103は、端末機器101、102、103とサーバー105との間に通信リンクの媒体を提供するために使用される。ネットワーク103は、例えば有線、無線通信リンク、または光ファイバケーブルなどの様々な接続タイプを含むことができる。
【0026】
第1の表示装置101、102は、スマートバックミラー、スマートフォン、スマートスピーカーなどの表示画面を有する任意の電子装置であってもよい。第1の表示装置101、102には、様々なアプリケーションプログラムがインストールされることができ、第1の表示装置101、102は、上記アプリケーションプログラムのインタフェースを表示することができる。ユーザは、第1の表示装置101、102の表示画面またはボタンを介して第1の表示装置101、102を操作することができる。
【0027】
第2の表示装置104は、車載端末、タブレット、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータなどの表示画面を有する任意の電子装置であってもよい。第2の表示装置104には、様々なアプリケーションプログラムがインストールされることもできる。
【0028】
第1の表示装置101、102と第2の表示装置104は、ネットワーク103を介して接続されてもよく、接続ラインを介して接続されてもよい。第1の表示装置101、102は、第2の表示装置104にデータを伝送することにより、第2の表示装置104に表示することができる。
【0029】
なお、本発明の実施例によるミラーリングするための方法は、一般的に第1の表示装置101、102によって実行され、これに対応して、ミラーリングするための装置は、一般的に第1の表示装置101、102に配置される。
【0030】
図1の第1の表示装置、ネットワーク、および第2の表示装置の数は単なる例示であることを理解すべきである。必要に応じて、任意の数の第1の表示装置、ネットワーク、および第2の表示装置を備えることができる。
【0031】
続けて
図2を参照すると、本発明によるミラーリングするための方法の一実施例のフロー200が示されている。本実施例において、第1の表示装置には、ミラーリング待ちアプリケーションプログラムがインストールされることができる。上記ミラーリング待ちアプリケーションプログラムは、ビデオ再生アプリケーション、音楽再生アプリケーション、画像閲覧アプリケーションなどであってもよい。本実施例のミラーリングするための方法は、以下のステップを含む。
【0032】
ステップ201において、第1の表示装置のミラーリング待ちコンテンツに基づいて、サブスクリーンデータを生成する。
【0033】
本実施例において、ミラーリングするための方法の実行主体(例えば
図1に示された第1の表示装置101、102)は、ミラーリング待ちコンテンツに基づいて、サブスクリーンデータを生成することができる。上記ミラーリング待ちコンテンツは、第1の表示装置にインストールされたアプリケーションプログラムの表示コンテンツであってもよく、アプリケーションプログラムの表示インタフェース、再生ウィンドウなどを含むことができる。サブスクリーンデータには、上記ミラーリング待ちコンテンツが含まれてもよいし、上記ミラーリング待ちコンテンツを処理して得られたコンテンツが含まれてもよい。上記処理は、解像度の調整、表示レイアウトの調整などを含むことができるが、これらに限定されない。
【0034】
いくつかの具体的なアプリケーションでは、第1の表示装置がAndroid(登録商標)オペレーティングシステムである場合、Presentationクラスを利用して、サブスクリーンデータを生成することができる。Presentationクラスは、Dialog(ダイアログボックス)を継承し、且つ独立したWindow(ウィンドウ)を有し、補助画面上に異なるコンテンツを表示することができる。
【0035】
実行主体は、ミラーリング待ちアプリケーションプログラムに予め開発されたSDK (SoftwareDevelopmentKit)を統合することにより、サブスクリーンデータの生成を実現することができる。上記SDKを実行することにより、ミラーリング待ちアプリケーションプログラムの表示コンテンツをミラーリング待ちコンテンツとし、サブスクリーンデータを生成することができる。
【0036】
ステップ202において、サブスクリーンデータに基づいて、仮想ディスプレイを生成する。
【0037】
本実施例において、実行主体は、サブスクリーンデータを生成した後、仮想ディスプレイを生成することができる。上記仮想ディスプレイは、独立したウィンドウであってもよいし、独立した表示インタフェースであってもよい。仮想ディスプレイには、サブスクリーンデータが含まれてもよいし、ユーザが動作するためのボタンまたは入り口が含まれてもよい。ユーザは、これらのボタンまたは入り口を介して仮想ディスプレイに対してオフにしたり、移動したりするなどの動作を行うことができる。具体的には、実行主体は、第1の表示装置にインストールされたオペレーティングシステムにおけるコンポーネントによって、仮想ディスプレイを生成することができる。上記コンポーネントは、画面上に表示されたデータを処理するためのベアラである。Androidオペレーティングシステムにとって、上記コンポーネントは、surfaceコンポーネントである。
【0038】
ステップ203において、仮想ディスプレイを第2の表示装置に転送することにより、表示する。
【0039】
本実施例において、実行主体は、上記仮想ディスプレイを第2の表示装置に転送することができる。このようにすると、第2の表示装置の画面には、上記仮想ディスプレイが表示されることができる。実行主体は、仮想ディスプレイを、例えばデータ線接続方式や無線接続方式などの様々な通信方式で第2の表示装置に転送することができる。上記第2のディスプレイを表示する場合、元のディスプレイを2つの部分に分割することができ、一方は上記仮想ディスプレイのコンテンツを表示するために用いられ、他方は元のディスプレイのコンテンツを表示するために用いられることが理解できる。あるいは、上記仮想ディスプレイは、第2の表示装置の元のディスプレイに浮遊することができる。
【0040】
続けて
図3を参照すると、
図3は、本実施例によるミラーリングするための方法の一応用シーンを示す概略図である。
図3の応用シーンにおいて、ユーザの自動車には、スマートバックミラー301とトリップコンピュータ302が取り付けられ、上記スマートバックミラー301とトリップコンピュータ302には、複数のアプリケーションプログラムがインストールされることができる。スマートバックミラー301とトリップコンピュータ302は、いずれもディスプレイを有し、アプリケーションプログラムの表示インタフェースを表示することができる。ユーザの走行中に、上記スマートバックミラー301のディスプレイが常に点灯状態にあり、車両の前方または後方の映像を表示すると、ユーザの走行安全に影響を与える可能性がある。本実施例において、ステップ201~203により、スマートバックミラー301に元々表示されたコンテンツを、トリップコンピュータ302のディスプレーに表示し、スマートバックミラー301のディスプレーをオフにすることができる。このようにすると、ユーザは、トリップコンピュータ302のディスプレー上でスマートバックミラー301のコンテンツを見ることができる。
【0041】
本発明の上記実施例によるミラーリングするための方法は、まず、第1の表示装置のミラーリング待ちコンテンツに基づいて、サブスクリーンデータを生成する。この後、サブスクリーンデータに基づいて、第2の表示装置に表示するための仮想ディスプレイを生成する。最後に、仮想ディスプレイを第2の表示装置に転送することにより表示する。本実施例の方法では、第1の表示装置に表示されたコンテンツを第2の表示装置にミラーリングすることにより、スクリーンの拡張を実現することができる。
【0042】
続けて
図4を参照すると、本発明によるミラーリングするための方法の別の実施例のフロー400が示されている。本実施例において、第1の表示装置には第1のアプリケーションプログラムがインストールされ、第2の表示装置には第2のアプリケーションプログラムがインストールされ、第1の表示装置と第2の表示装置は、第1のアプリケーションプログラム及び第2のアプリケーションプログラムを介して通信接続される。第1の表示装置と第2の表示装置との間は、USBデータ線を介して接続されることができ、WiFiを介して直接接続されることもできる。
【0043】
本実施例において、第1の表示装置にインストールされたミラーリング待ちアプリケーションプログラムには、プリセットされたSDKが統合され、上記SDKは、ミラーリング待ちアプリケーションプログラムと第1のアプリケーションプログラムとの接続を確立するために使用される。第1のアプリケーションプログラムは、様々なサービスを含むことができ、ミラーリング待ちアプリケーションプログラムは、上記接続を介して第1のアプリケーションプログラムの様々なサービスを呼び出すことにより、ミラーリング待ちアプリケーションプログラムと第1のアプリケーションプログラムとの間の対話を実現することができる。
【0044】
上記第1のアプリケーションプログラムおよび第2のアプリケーションプログラムは、例えばMirrorLink(登録商標)、CarPlay(登録商標)、CarLife(登録商標)、Android Autoなどの異なる端末に適合したスマートコネクテッドアプリケーションであってもよい。いくつかの具体的な応用シーンでは、上記第1のアプリケーションプログラムは、携帯電話版CarLifeであってもよく、第2のアプリケーションプログラムは、トリップコンピュータ版CarLifeであってもよい。携帯電話版CarLifeとトリップコンピュータ版CarLifeの間で、CarLife伝送プロトコルを介してデータを伝送することができ、上記データは、オーディオ、ビデオ、および命令を含むことができる。CarLife伝送プロトコルを介して電話をかけることもできる。トリップコンピュータ版CarLifeは、HMI層、プロトコル層とハードウェア層を含む。ここで、HMI層は、CarLifeのコンテンツを運転者に提示し、最終的により便利で豊かな運転体験をユーザに提供する。プロトコル層は、主にタッチスクリーン/物理キー情報の取得、トリップコンピュータ側のCarLifeと携帯電話側のCarLifeにおける機器発見・認証管理、データ伝送、ビデオデコーディング、オーディオの再生・管理などの機能を含む。ハードウェア層面では、トリップコンピュータ側のCarLifeは、USB Host/ Wifi、ブルートゥース(登録商標)伝送、ビデオデコーディング、オーディオ再生などのハードウェアサポートを必要とする。CarLifeプロトコルに協力して、最終的にトリップコンピュータ側のCarLifeの対応機能を完成する。
【0045】
図4に示すように、本実施例のミラーリングするための方法は、以下のステップを含むことができる。
【0046】
ステップ401において、第2の表示装置のスクリーン比率に基づいて、ミラーリング待ちコンテンツのページレイアウトを確定し、且つ仮想ディスプレイオブジェクトを作成する。
【0047】
実行主体は、まず第2の表示装置のスクリーン比率を取得することができる。市場では、スクリーン比率は、4:3、5:4、16:10、16:9、および21:9を含むことができる。トリップコンピュータの場合、ほとんどのスクリーン比率は、16:9である。スマートバックミラーの場合、画面表示の比率は、ほとんど24:9である。スマートバックミラーの表示ページでミラーリング待ちアプリケーションを直接にトリップコンピュータ側にミラーリングすると、ページの効果が悪くなり、ユーザの体験に影響を与える。本実施例において、第2の表示装置のスクリーン比率に応じて、ミラーリング待ちアプリケーションプログラムの表示コンテンツのページレイアウトを調整する。具体的には、実行主体は、ミラーリング待ちアプリケーションプログラムの表示コンテンツをスクリーンショットすることにより、適切な比率を得ることができる。
【0048】
実行主体は、仮想ディスプレイオブジェクトを作成することもでき、上記仮想ディスプレイオブジェクトは、画面のビデオまたは画像を取得するために使用される。オブジェクト分野の場合、クラスとオブジェクトは、オブジェクト全体における最も基本的な構成要素である。クラスは、抽象的な概念の集合であり、共通性のある産物を表し、クラスの中で定義されたのは、属性と行為(方法)である。オブジェクトは、1種類の個性的な表現であり、1つの独立した個体を表し、各オブジェクトは、独自の属性を持ち、属性によって異なるオブジェクトを区別する。本実施例において、仮想ディスプレイに対応するクラスによって、仮想ディスプレイオブジェクトを作成することができる。
【0049】
Androidオペレーティングシステムの場合、実行主体は、Presentation表示コントロールを使用して、表示しようとするコンテンツを指定されたスクリーンに表示することができる。具体的には、実行主体は、Presentation表示コントロールのDisplayManagerクラスのcreateVirtualDisplay()関数を呼び出すことにより、仮想ディスプレイオブジェクトを作成することができる。
【0050】
ステップ402において、ページレイアウトが確定された後のインタフェースに応じて、表示ウィンドウを生成する。
【0051】
本実施例において、実行主体は、ミラーリング待ちコンテンツのページレイアウトが確定された後、ページレイアウトが確定された後のインタフェースに応じて、表示ウィンドウを生成することができる。具体的には、実行本体は、上記ページレイアウトを含むインタフェースを表示ウィンドウのコンテンツとしたり、上記インタフェースを処理した後、表示ウィンドウのコンテンツとしたりすることができる。上記処理には、圧縮等の動作が含まれてもよい。
【0052】
Androidオペレーティングシステムの場合、実行主体は、Activityアプリケーションコンポーネントによってサブ画面を生成することができる。ここで、Activityは、画面を提供して対話する。各Activityは、そのユーザインタフェースを描画するための表示ウィンドウを取得する。この表示ウィンドウは、スクリーンをフルにしてもよいし、スクリーンより小さくて他のウィンドウの上に浮遊してもよい。
【0053】
ステップ403において、表示ウィンドウを仮想ディスプレイオブジェクトに関連付けることにより、サブスクリーンデータを得る。
【0054】
実行主体は、上記表示ウィンドウを得た後、表示ウィンドウを仮想ディスプレイオブジェクトに関連付けることにより、サブスクリーンデータを得ることができる。このようにすると、実行主体は、画面内のビデオや画像を上記表示ウィンドウに表示することができる。具体的には、実行本体は、オペレーティングシステムの基本的な操作関数によって、表示ウィンドウを仮想ディスプレイオブジェクトに関連付けることができる。
【0055】
ステップ404において、サブスクリーンデータに基づいて、データベアラをレンダリングすることにより、仮想ディスプレイを得る。
【0056】
サブスクリーンデータを得た後、実行主体は、データベアラをレンダリングすることにより、仮想ディスプレイを得ることができる。データベアラは、サブスクリーンデータの表示のために提供されるコンポーネントとして理解されることができる。レンダリングするときに、実行主体は、オペレーティングシステムの基本的な操作関数によって、上記データベアラをレンダリングすることができる。具体的には、Androidオペレーティングシステムの場合、実行主体は、サブスクリーンデータをsurfaceコントロール上にレンダリングすることにより、仮想ディスプレイを得ることができる。
【0057】
ステップ405において、ソフトウェア開発キットを実行して、ミラーリング待ちアプリケーションプログラムと第1のアプリケーションプログラムとの接続チャネルを確立する。
【0058】
実行主体は、ソフトウェア開発キットを実行して、ミラーリング待ちアプリケーションプログラムと第1のアプリケーションプログラムとの接続チャネルを確立することができる。具体的には、Androidオペレーティングシステムの場合、実行主体は、ミラーリング待ちアプリケーションプログラムと第1のアプリケーションプログラムとのAIDL接続を確立することができる。AIDLは、AndroidにおけるIPC(Inter-Process Communication)方式の一つであり、AIDLは、AndroidInterfacedefinitionlanguageの略であり、AIDLは、2つのアプリケーションプログラムの対話を実現することができる。
【0059】
実行主体は、iBinderを介して、仮想ディスプレイをミラーリング待ちアプリケーションプログラムから第1のアプリケーションプログラムに送信することができる。iBinderは、Android開発におけるインタフェースである。このインタフェースは、遠隔操作が可能なオブジェクトの基本インタフェースである。プロセスの間の呼び出しとプロセス外の間の呼び出しを提供する際に高性能の軽量級遠隔呼び出しのコア部分を提供することを定義した。このインタフェースは、遠隔オブジェクトと対話する抽象的なプロトコルを記述している。
【0060】
ステップ406において、接続チャネルを介してミラーリングサービスを呼び出すことにより、仮想ディスプレイを第1のアプリケーションプログラムに送信する。
【0061】
本実施例において、第1のアプリケーションプログラムは、ミラーリングサービスを含む。アプリケーションプログラムにとって、serviceは、バックグラウンド動作で実行され、インタフェースを使用することなく、同じデバイスの他のアプリケーションプログラムの呼び出しに提供されることができる。serviceを呼び出すことにより、アプリケーションプログラム間の対話を実現する。本実施例では、接続チャネルを介してミラーリングサービスを呼び出すことにより、ミラーリング待ちアプリケーションプログラムと第1のアプリケーションプログラムとの対話を実現することができる。このようにすると、第1のアプリケーションプログラムは、仮想ディスプレイを第1のアプリケーションプログラムに送信することができる。
【0062】
本実施例のいくつかの選択可能な実施形態において、実行主体は、上記仮想ディスプレイをエンコードすることができる。この後、エンコードされた後の仮想ディスプレイを第1のアプリケーションプログラムを介して第2のアプリケーションプログラムに転送する。第2のアプリケーションプログラムは、上記のエンコードされた後の仮想ディスプレイを受信してデコードし、次に上記仮想ディスプレイを第2の表示装置に表示することができる。
【0063】
第1の表示装置が表示するビデオについて、実行主体は、h264で上記ビデオを圧縮してエンコードすることにより、ビデオストリームを得ることができる。
【0064】
本発明の上記実施例によるミラーリングするための方法は、carlifeを介してスマートバックミラーにおけるビデオをトリップコンピュータ側に伝送し、トリップコンピュータ側に表示することにより、スマートバックミラーの画面拡張を実現することができる。同時に、スマートバックミラーにおける各アプリケーションプログラムは、トリップコンピュータ側のスクリーン比率に基づいてページレイアウトを調整し、ユーザの閲覧体験を向上させることができる。
【0065】
さらに
図5を参照して、上記の各図に示された方法の実現として、本発明はミラーリングするための装置の一実施例を提供し、当該装置の実施例は、
図2に示す方法実施例に対応し、当該装置は、具体的に通信接続された第1の表示装置と第2の表示装置に適用でき、前記第1の表示装置は、ミラーリング待ちアプリケーションプログラムを含む。
【0066】
図5に示すように、本実施例に係るミラーリングするための装置500は、第1の生成ユニット501と、第2の生成ユニット502と、ミラーリングユニット503とを含む。
【0067】
第1の生成ユニット501は、第1の表示装置のミラーリング待ちコンテンツに基づいて、サブスクリーンデータを生成するように配置される。
【0068】
第2の生成ユニット502は、サブスクリーンデータに基づいて、仮想ディスプレイを生成するように配置される。
【0069】
ミラーリングユニット503は、仮想ディスプレイを第2の表示装置に転送することにより、表示するように配置される。
【0070】
本実施例のいくつかの選択可能な実施形態において、第1の生成ユニット501は、さらに、第2の表示装置のスクリーン比率に基づいて、ミラーリング待ちコンテンツのページレイアウトを確定し、且つ仮想ディスプレイオブジェクトを作成し、ページレイアウトが確定された後のインタフェースに応じて、表示ウィンドウを生成し、表示ウィンドウを仮想ディスプレイオブジェクトに関連付けることにより、サブスクリーンデータを得るように配置される。
【0071】
本実施例のいくつかの選択可能な実施形態において、第2の生成ユニット502は、さらに、サブスクリーンデータに基づいて、データベアラをレンダリングすることにより、仮想ディスプレイを得るように配置される。
【0072】
本実施例のいくつかの選択可能な実施形態において、第1の表示装置には第1のアプリケーションプログラムがインストールされ、第2の表示装置には第2のアプリケーションプログラムがインストールされ、第1の表示装置と第2の表示装置は、第1のアプリケーションプログラム及び第2のアプリケーションプログラムを介して通信接続される。
【0073】
本実施例のいくつかの選択可能な実施形態において、第1のアプリケーションプログラムは、ミラーリングサービスを含み、ミラーリング待ちコンテンツは、プリセットされたソフトウェア開発キットが統合されたミラーリング待ちアプリケーションプログラムからのものであり、ミラーリングユニット503は、さらに、ソフトウェア開発キットを実行して、ミラーリング待ちアプリケーションプログラムと第1のアプリケーションプログラムとの接続チャネルを確立し、接続チャネルを介して前記ミラーリングサービスを呼び出すことにより、仮想ディスプレイを第1のアプリケーションプログラムに送信するように配置される。
【0074】
本実施例のいくつかの選択可能な実施形態において、ミラーリングユニット503は、さらに、仮想ディスプレイをエンコードし、エンコードされた後の仮想ディスプレイを第1のアプリケーションプログラムを介して第2のアプリケーションプログラムに転送することにより、表示するように配置される。
【0075】
ミラーリングするための装置500に記載されたユニット501~ユニット503は、それぞれ
図2を参照して説明された方法における各ステップに対応することが理解すべきである。したがって、上記のミラーリングするための方法について説明された動作および特徴は、装置500およびその中に含まれるユニットにも同様に適用され、ここでは説明を省略する。
【0076】
以下、
図6を参照して、本開示の実施例を実現するために適用される電子機器(例えば
図1に示された第1の電子機器)600の概略構成図が示されている。本開示の実施例における端末装置は、携帯電話、ノートパソコン、デジタル放送受信機、PDA(パーソナルデジタルアシスタント)などを含むが、これらに限定されない。
図6に示された電子機器は、単なる例にすぎ、本開示の実施例の機能および使用範囲を制限するものではない。
【0077】
図6に示すように、電子機器600は、読み出し専用メモリ(ROM)602に記憶されているプログラムまたは記憶部608からランダムアクセスメモリ(RAM)603にロードされたプログラムに従って各種の適切な動作と処理を行うことができる処理装置(例えば中央処理装置、グラフィックスプロセッサなど)601を含むことができる。RAM603には、電子機器600の操作に必要な様々なプログラムとデータが記憶されている。処理装置601、ROM602、およびRAM603は、バス604によって相互に接続されている。入力/出力(I/O)インタフェース605もバス604に接続されている。
【0078】
通常、I/Oインタフェース605には、例えばタッチスクリーン、タッチパネル、キーボード、マウス、カメラ、マイク、加速度計、ジャイロなどを含む入力装置606と、例えば液晶ディスプレイ(LCD)、スピーカー、振動器などを含む出力装置607と、記憶装置608と、通信装置609とが接続されている。通信装置609は、データを交換するために電子機器600が他の機器と無線通信または有線通信することを許可できる。
図6は、様々な装置を有する電子機器600を示しているが、図示されたすべての装置を実施または備えることが要求されないことを理解されたい。代わりに、より多くまたはより少ない装置を実施または備えることができる。
図6に示した各ブロックは、1つの装置を表してもよく、必要に応じて複数の装置を表してもよい。
【0079】
特に、本開示の実施例によると、上記のフローチャートを参照して説明されたプロセスは、コンピュータソフトウェアのプログラムとして実現されることができる。例えば、本開示の実施例は、コンピュータ可読媒体に担持されたコンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品を含み、当該コンピュータプログラムは、フローチャートに示された方法を実行するためのプログラムコードを含む。このような実施例では、このコンピュータプログラムは、通信装置609を介してネットワークからダウンロードされてインストールされ、または記憶装置608からインストールされ、またはROM602からインストールされることができる。このコンピュータプログラムが処理装置601によって実行されるときに、本開示の実施例の方法で限定された上記の機能を実行する。なお、本開示の実施例に記載のコンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読信号媒体、あるいはコンピュータ可読記憶媒体、または上記の両方の任意の組合せであってもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、電気、磁気、光、電磁気、赤外線、あるいは半導体のシステム、装置またはデバイス、あるいは上記の任意の組合せであってもよいが、これらに限らない。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例には、1本以上のワイヤによる電気的接続、携帯型コンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROMまたはフラッシュメモリ)、光ファイバ、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD?ROM)、光記憶装置、磁気記憶装置、または上記の任意の組み合わせが含まれるが、これらに限らない。本開示の実施例では、コンピュータ可読記憶媒体は、プログラムを含むかまたは記憶する任意の有形の媒体であることができ、このプログラムは、指令実行システム、装置またはデバイスによって使用され、またはそれらと組み合わせて使用されることができる。本開示の実施例では、コンピュータが読み取り可能な信号媒体は、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードを担持した、ベースバンド内でまたは搬送波の一部として伝播されるデータ信号を含んでもよい。このような伝播されたデータ信号は、多種の形式を採用でき、電磁気信号、光信号、または上記の任意の適切な組み合わせを含むが、これらに限らない。コンピュータが読み取り可能な信号媒体は、コンピュータ可読記憶媒体以外のいかなるコンピュータ可読媒体であってもよく、このコンピュータ可読信号媒体は、指令実行システム、装置またはデバイスによって使用され、またはそれらと組み合わせて使用されるためのプログラムを送信、伝播または伝送することができる。コンピュータ可読媒体に含まれるプログラムコードは、任意の適切な媒体で伝送されることができ、ワイヤ、光ファイバケーブル、RF(無線周波数)など、または上記の任意の適切な組み合わせを含むが、これらに限らない。
【0080】
上記コンピュータ可読媒体は、上記電子機器に含まれてもよく、個別に存在しこの電子機器に組み込まれなくてもよい。上記のコンピュータ可読媒体は、1つ以上のプログラムを担持し、上記の1つ以上のプログラムが当該電子機器によって実行されたとき、当該電子機器は、第1の表示装置のミラーリング待ちコンテンツに基づいて、サブスクリーンデータを生成し、サブスクリーンデータに基づいて、仮想ディスプレイを生成し、仮想ディスプレイを第2の表示装置に転送することにより表示する。
【0081】
本開示の実施例の操作を実行するためのコンピュータプログラムコードを、1以上のプログラミング言語またはそれらの組み合わせで書くことができ、前記プログラミング言語には、Java(登録商標)、Smalltalk(登録商標)、C++などのオブジェクト指向プログラミング言語を含み、さらに「C」言語または同様のプログラミング言語などの従来の手続き型プログラミング言語も含まれる。プログラムコードは、完全にユーザのコンピュータ上で、部分的にユーザのコンピュータ上、1つの単独のソフトウェアパッケージとして、部分的にユーザのコンピュータ上かつ部分的にリモートコンピュータ上で、あるいは完全に遠隔コンピュータまたはサーバー上で実行されることができる。遠隔コンピュータに関する場合には、遠隔コンピュータは、ローカルエリアネットワーク(LAN)または広域ネットワーク(WAN)を含む任意の種類のネットワークを介してユーザのコンピュータに接続されることができ、または、外部のコンピュータに接続されることができる(例えばインターネットサービスプロバイダを利用してインターネットを介して接続する)。
【0082】
図の中のフローチャートおよびブロック図には、本開示の様々な実施例によるシステム、方法とコンピュータプログラム製品の実現可能なアーキテクチャ、機能、および操作が示されている。この点で、フローチャート又はブロック図の各ブロックは、1つのモジュール、プログラミングのセグメント、またはコードの一部を代表でき、当該モジュール、プログラミングのセグメント、またはコードの一部は、所定のロジック機能を実現するための1つ以上の実行可能指令を含む。また、いくつかの代替の実施例では、ブロックに示されている機能は、図面に示された順序と異なる順序で発生してもよいことに留意されたい。例えば、連続して示す2つのブロックは実際に並行して実行されてもよく、それらは係る機能に応じて時に逆の順序で実行されてもよい。ブロック図および/またはフローチャートの各ブロック、およびブロック図および/またはフローチャートのブロックの組み合わせは、特定の機能または操作を実行する専用のハードウェアによるシステムによって実現されてもよく、または専用ハードウェアとコンピュータ指令の組み合わせによって実現されてもよいことにも留意されたい。
【0083】
本開示の実施例に係るユニットは、ソフトウェアによって実現されてもよく、ハードウェアによって実現されてもよい。説明されたユニットは、プロセッサに設置されてもよく、例えば、「第1の生成ユニットと、第2の生成ユニットと、ミラーリングユニットとを含むプロセッサである」と記載してもよい。ここで、これらのユニットの名は、ある場合にはそのユニット自体を限定しなくて、例えば、第1の生成ユニットを「サブスクリーンデータを生成するユニット」と記載してもよい。
【0084】
上記の説明は、本開示の好ましい実施例および応用された技術の原理の説明にすぎない。本開示の実施例に係る発明の範囲が、上記の技術的特徴を組み合わせて得られた技術案に限定されず、同時に上記の発明の概念から逸脱しない場合に、上記の技術的特徴またはこれと同等の技術的特徴を任意に組み合わせて得られた他の技術案を含むべきであることを当業者は理解すべきである。例えば、上記の特徴が本開示の実施例において開示されているもの(しかしこれに限らず)と類似した機能を有する技術的特徴と相互に入れ替わって形成された技術案が挙げられる。
なお、出願当初の特許請求の範囲の記載は以下の通りである。
請求項1:
第1の表示装置のミラーリング待ちコンテンツに基づいて、サブスクリーンデータを生成することと、
前記サブスクリーンデータに基づいて、仮想ディスプレイを生成することと、
前記仮想ディスプレイを第2の表示装置に転送することにより、表示することと
を含むミラーリングするための方法。
請求項2:
前記第1の表示装置のミラーリング待ちコンテンツに基づいて、サブスクリーンデータを生成することは、
前記第2の表示装置のスクリーン比率に基づいて、前記ミラーリング待ちコンテンツのページレイアウトを確定し、且つ仮想ディスプレイオブジェクトを作成することと、
ページレイアウトが確定された後のインタフェースに応じて、表示ウィンドウを生成することと、
前記表示ウィンドウを前記仮想ディスプレイオブジェクトに関連付けることにより、サブスクリーンデータを得ることと
を含む、請求項1に記載の方法。
請求項3:
前記前記サブスクリーンデータに基づいて、仮想ディスプレイを生成することは、
前記サブスクリーンデータに基づいて、データベアラをレンダリングすることにより、仮想ディスプレイを得ることを含む、請求項1に記載の方法。
請求項4:
前記第1の表示装置には第1のアプリケーションプログラムがインストールされ、前記第2の表示装置には第2のアプリケーションプログラムがインストールされ、前記第1の表示装置と前記第2の表示装置は、前記第1のアプリケーションプログラム及び前記第2のアプリケーションプログラムを介して通信接続される、請求項1に記載の方法。
請求項5:
前記第1のアプリケーションプログラムは、ミラーリングサービスを含み、前記ミラーリング待ちコンテンツは、プリセットされたソフトウェア開発キットが統合されたミラーリング待ちアプリケーションプログラムからのものであり、
前記前記仮想ディスプレイを前記第2の表示装置に転送することにより、表示することは、
前記ソフトウェア開発キットを実行して、前記ミラーリング待ちアプリケーションプログラムと前記第1のアプリケーションプログラムとの接続チャネルを確立することと、
前記接続チャネルを介して前記ミラーリングサービスを呼び出すことにより、前記仮想ディスプレイを前記第1のアプリケーションプログラムに送信することと
を含む、請求項4に記載の方法。
請求項6:
前記前記仮想ディスプレイを前記第2の表示装置に転送することにより表示することは、
前記仮想ディスプレイをエンコードし、エンコードされた後の仮想ディスプレイを前記第1のアプリケーションプログラムを介して前記第2のアプリケーションプログラムに転送することにより表示することを含む、請求項5に記載の方法。
請求項7:
第1の表示装置のミラーリング待ちコンテンツに基づいて、サブスクリーンデータを生成するように配置された第1の生成ユニットと、
前記サブスクリーンデータに基づいて、仮想ディスプレイを生成するように配置された第2の生成ユニットと、
前記仮想ディスプレイを第2の表示装置に転送することにより、表示するように配置されたミラーリングユニットと
を含む、ミラーリングするための装置。
請求項8:
前記第1の生成ユニットは、さらに、
前記第2の表示装置のスクリーン比率に基づいて、前記ミラーリング待ちコンテンツのページレイアウトを確定し、且つ仮想ディスプレイオブジェクトを作成し、
ページレイアウトが確定された後のインタフェースに応じて、表示ウィンドウを生成し、
前記表示ウィンドウを前記仮想ディスプレイオブジェクトに関連付けることにより、サブスクリーンデータを得る
ように配置される、請求項7に記載の装置。
請求項9:
前記第2の生成ユニットは、さらに、
前記サブスクリーンデータに基づいて、データベアラをレンダリングすることにより、仮想ディスプレイを得るように配置される、請求項7に記載の装置。
請求項10:
前記第1の表示装置には第1のアプリケーションプログラムがインストールされ、前記第2の表示装置には第2のアプリケーションプログラムがインストールされ、前記第1の表示装置と前記第2の表示装置は、前記第1のアプリケーションプログラム及び前記第2のアプリケーションプログラムを介して通信接続される、請求項7に記載の装置。
請求項11:
前記第1のアプリケーションプログラムは、ミラーリングサービスを含み、前記ミラーリング待ちコンテンツは、プリセットされたソフトウェア開発キットが統合されたミラーリング待ちアプリケーションプログラムからのものであり、
前記ミラーリングユニットは、さらに、
前記ソフトウェア開発キットを実行して、前記ミラーリング待ちアプリケーションプログラムと前記第1のアプリケーションプログラムとの接続チャネルを確立し、
前記接続チャネルを介して前記ミラーリングサービスを呼び出すことにより、前記仮想ディスプレイを前記第1のアプリケーションプログラムに送信する
ように配置される、請求項10に記載の装置。
請求項12:
前記ミラーリングユニットは、さらに、
前記仮想ディスプレイをエンコードし、エンコードされた後の仮想ディスプレイを前記第1のアプリケーションプログラムを介して前記第2のアプリケーションプログラムに転送することにより表示するように配置される、請求項11に記載の装置。
請求項13:
1つ以上のプロセッサと、
1つ以上のプログラムが記憶された記憶装置と
を含み、
前記1つ以上のプログラムが前記1つ以上のプロセッサによって実行されるとき、請求項1から6のいずれか1項に記載の方法を前記1つ以上のプロセッサに実現させる電子機器。
請求項14:
コンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ可読媒体であって、
前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されるとき、請求項1から6のいずれか1項に記載の方法を実現するコンピュータ可読媒体。
請求項15:
プロセッサによって実行されると、請求項1から6のいずれか1項に記載の方法を実現するコンピュータプログラム。