(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-20
(45)【発行日】2023-09-28
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20230921BHJP
【FI】
G06Q50/10
(21)【出願番号】P 2022115846
(22)【出願日】2022-07-20
【審査請求日】2022-08-09
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 https://play.google.com/console/u/0/developers/9059031076674808747/app/4972974430624390735/tracks/4698240759174279260/releases/278/details 公開日:令和4年6月24日
【早期審査対象出願】
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】319013263
【氏名又は名称】ヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】三方 武男
(72)【発明者】
【氏名】梶谷 匡佑
【審査官】阿部 潤
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-247832(JP,A)
【文献】国際公開第2021/225085(WO,A1)
【文献】国際公開第2013/133108(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
特定の位置を含む特定の範囲の地図と、前記特定の範囲における、気象情報、コメントおよび位置情報を含む投稿情報とを表示する表示制御部と、
ユーザからタグを含む前記投稿情報の入力を受け付ける受付部と、を有し、
前記表示制御部は、
受け付けた前記タグをキーとして前記特定の範囲の前記投稿情報を検索した検索結果と、受け付けた前記投稿情報
とを反映した前記コメントを表示するとともに、受け付けた前記投稿情報の前記位置情報
における、受け付けた前記タグと前記気象情報との組み合わせ、および、前記検索結果の前記投稿情報の前記位置情報における、前記キーとした前記タグと前記気象情報との組み合わせごとに異なる色のドットで表示するようにプロットして、前記地図上に反映する、
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記受付部は、前記コメントの入力画面において、前記タグの提案を行う、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記受付部は、前記特定の範囲における前記気象情報に基づく優先度をつけて、前記タグの提案を行う、
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記タグは、気象に関する単語である、
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記受付部は、前記特定の範囲における前記投稿情報の投稿数に基づく優先度をつけて、前記タグの提案を行う、
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記受付部は、前記ユーザの属性および投稿履歴のうち、1つまたは複数に応じた優先度をつけて、前記タグの提案を行う、
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記特定の位置は、前記ユーザの現在位置であり、
前記受付部は、前記ユーザの前記現在位置に基づく優先度をつけて、前記タグの提案を行う、
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記受付部は、前記投稿情報のうち、前記位置情報を前記地図上に表示しない情報として受け付ける、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
特定の位置を含む特定の範囲の地図と、前記特定の範囲における、気象情報、コメントおよび位置情報を含む投稿情報とを表示し、
ユーザからタグを含む前記投稿情報の入力を受け付ける、
処理をコンピュータが実行し、
前記表示する処理は、
受け付けた前記タグをキーとして前記特定の範囲の前記投稿情報を検索した検索結果と、受け付けた前記投稿情報
とを反映した前記コメントを表示するとともに、受け付けた前記投稿情報の前記位置情報
における、受け付けた前記タグと前記気象情報との組み合わせ、および、前記検索結果の前記投稿情報の前記位置情報における、前記キーとした前記タグと前記気象情報との組み合わせごとに異なる色のドットで表示するようにプロットして、前記地図上に反映する、
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項10】
特定の位置を含む特定の範囲の地図と、前記特定の範囲における、気象情報、コメントおよび位置情報を含む投稿情報とを表示し、
ユーザからタグを含む前記投稿情報の入力を受け付ける、
処理をコンピュータに実行させ、
前記表示する処理は、
受け付けた前記タグをキーとして前記特定の範囲の前記投稿情報を検索した検索結果と、受け付けた前記投稿情報
とを反映した前記コメントを表示するとともに、受け付けた前記投稿情報の前記位置情報
における、受け付けた前記タグと前記気象情報との組み合わせ、および、前記検索結果の前記投稿情報の前記位置情報における、前記キーとした前記タグと前記気象情報との組み合わせごとに異なる色のドットで表示するようにプロットして、前記地図上に反映する、
ことを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、地域の気象情報を取得してユーザが所持する情報処理装置に表示することが行われている。また、気象情報を取得して局所的な地域に設置されている子機へ警告表示を行う技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の従来技術では、温度・気圧等の気象情報を取得するデータ取得地点を細かく設定し、測定データにおける前回と今回の差が所定の閾値を超えた際に、警告表示を行っているが、特定の気象情報に関する表示態様については考慮されていない。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、特定のタグが付された気象に関する投稿情報を地図上に表示することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る情報処理装置は、特定の位置を含む特定の範囲の地図と、前記特定の範囲における、気象情報、コメントおよび位置情報を含む投稿情報とを表示する表示制御部と、ユーザからタグを含む前記投稿情報の入力を受け付ける受付部と、を有し、前記表示制御部は、受け付けた前記投稿情報を反映した前記コメントを表示するとともに、受け付けた前記投稿情報の前記位置情報を前記地図上に反映することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、特定のタグが付された気象に関する投稿情報を地図上に表示できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態に係る投稿情報の表示の概要を示す説明図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係るコメントの投稿の概要を示す説明図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係る端末装置の機能構成の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係る情報提供装置の機能構成の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、実施形態に係る検索処理の一例を示すフローチャートである。
【
図7】
図7は、実施形態に係る投稿処理の一例を示すフローチャートである。
【
図8】
図8は、ハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
〔1.情報処理方法の概要〕
まず、
図1および
図2を参照し、実施形態に係る情報処理装置が行う情報処理方法の概要について説明する。
図1は、実施形態に係る投稿情報の表示の概要を示す説明図である。
図2は、実施形態に係るコメントの投稿の概要を示す説明図である。
図1に示すように、情報処理システム1は、端末装置10と情報提供装置100とを含む。端末装置10と情報提供装置100とは、それぞれネットワークN(
図3参照)を介して有線または無線で互いに通信可能に接続される。本実施形態では、端末装置10は、情報提供装置100と連携する。
【0011】
端末装置10は、利用者(ユーザ)Uにより使用されるスマートフォンやタブレット等のスマートデバイスであり、4G(Generation)やLTE(Long Term Evolution)等の無線通信網を介して任意のサーバ装置と通信を行うことができる携帯端末装置である。また、端末装置10は、液晶ディスプレイ等の画面であって、タッチパネルの機能を有する画面を有し、ユーザUから指やスタイラス等によりタップ操作、スライド操作、スクロール操作等、コンテンツ等の表示データに対する各種の操作を受付ける。なお、画面のうち、コンテンツが表示されている領域上で行われた操作を、コンテンツに対する操作としてもよい。また、端末装置10は、スマートデバイスのみならず、デスクトップPC(Personal Computer)やノートPC等の情報処理装置であってもよい。
【0012】
情報提供装置100は、各ユーザUの端末装置10と連携し、各ユーザUの端末装置10に対して、各種アプリケーション(以下、アプリ)等に対するAPI(Application Programming Interface)サービス等と、各種データを提供する情報処理装置であり、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される。
【0013】
また、情報提供装置100は、各ユーザUの端末装置10に対して、オンラインで何らかのWebサービスを提供する情報処理装置であってもよい。例えば、情報提供装置100は、Webサービスとして、インターネット接続、検索サービス、SNS(Social Networking Service)、電子商取引、電子決済、オンラインゲーム、オンラインバンキング、オンライントレーディング、宿泊・チケット予約、動画・音楽配信等のサービスを提供してもよい。実際には、情報提供装置100は、上記のようなWebサービスを提供する各種サーバと連携し、Webサービスを仲介してもよいし、Webサービスの処理を担当してもよい。
【0014】
本実施形態では、端末装置10は、ユーザUが天気予報アプリを起動(またはブラウザで天気予報サイトを閲覧)した際に、情報提供装置100と連携して、地図(マップ)とともに、ユーザUにより指定された地域や住所に関する気象情報を含む投稿情報の画面を表示する。なお、ユーザUから地域や住所の指定がない場合、地図の中心点となる位置は、ユーザUの端末装置10の位置情報に基づく現在位置でもよいし、あらかじめ指定・登録された特定の位置やPOI(Point of Interest)等のピンの位置でもよい。
【0015】
例えば、
図1および
図2に示すように、端末装置10は、ユーザUが天気予報アプリを起動した際に、あるいは天気予報アプリの起動中、常時または周期的に、あるいは地図上に表示される地域を変更した際(例えば、地図の中心点を移動した際)に、ネットワークN(
図3参照)を介して、情報提供装置100に、投稿情報の画面を表示するために必要な投稿情報を要求する(ステップS1)。
【0016】
続いて、情報提供装置100は、端末装置10からの投稿情報の要求に応じて、ネットワークN(
図3参照)を介して、端末装置10に、投稿情報を提供する(ステップS2)。
【0017】
続いて、端末装置10は、投稿情報に基づいて、投稿情報の画面を表示する(ステップS3)。例えば、端末装置10は、地
図50とともに、他のユーザUが投稿情報として投稿したコメントをコメント欄53に表示する。地
図50には、他のユーザUの投稿情報に含まれる位置情報に基づいて、ドット51が表示される。ドット51は、気象情報欄52に示す気象情報の色、例えば、晴れであればオレンジ色、曇であれば灰色、雨であれば青色、雪であれば空色といった色が付される。なお、ドット51は、他のユーザUの投稿情報が複数あれば複数表示され、表示中の地図のエリア内に他のユーザUの投稿情報が無ければ表示されないことがある。また、気象情報欄52には、他のユーザUの投稿情報に含まれる各気象情報の数が表示される。
【0018】
コメント欄53には、他のユーザUが投稿した投稿情報に含まれるコメントが表示される。コメント欄53表示されるコメントには、例えば、「#天気」、「#雷」といったタグが含まれる。コメント欄53では、例えば、直近の投稿から順番に時系列順に表示され、スクロールすることによりコメント欄53外のコメントも表示することができる。また、コメント欄53の下部には、投稿ボタン55が重畳表示され、投稿ボタン55が押下されると、後述する投稿画面60に遷移する。
【0019】
タグ表示欄54には、投稿情報に含まれるタグを検索するための候補タグが表示される。候補タグは、例えば、地
図50に表示中の投稿情報に含まれるタグの数が多い順に表示される。端末装置10は、タグ表示欄54において、ユーザUにより候補タグが選択されると、選択されたタグを含む投稿情報を表示する画面に遷移する(ステップS4)。
【0020】
タグが選択された画面では、地
図50に選択中のタグが含まれる投稿情報に対応するドット51aが表示される。ドット51aは、気象情報欄52に示す選択中のタグに対応する色、例えば、緑色が付される。また、地
図50の上部(投稿情報の画面におけるタグ表示欄54の位置。)には、選択中のタグ56が表示される。さらに、気象情報欄52には、選択中のタグが含まれる投稿情報の数が表示される。また、コメント欄53には、選択中のタグが含まれる投稿情報のコメントが表示される。端末装置10は、例えば、選択中のタグ56が押下されて選択が解除されると、投稿情報の画面に遷移する。
【0021】
一方、
図2に示すように、端末装置10は、投稿情報の画面で投稿ボタン55が押下されると、ユーザUが投稿情報としてコメントを投稿する投稿画面60に遷移する(ステップS5)。投稿画面60では、例えば、画面上部にユーザUの現在地の気象情報が選択可能に表示される。投稿画面60の例では、晴れ、曇、雨、雪のアイコンのうち、雨アイコン61が選択されている。また、投稿画面60では、タグ表示欄62に、投稿情報に含めるタグの候補タグが表示される。候補タグは、タグ表示欄54と同様に、例えば、地
図50に表示中の投稿情報に含まれるタグの数が多い順に表示される。
【0022】
コメント入力欄63には、ユーザUによるコメントが入力される。なお、入力されるコメントには、タグが含まれていてもよい。スイッチ64は、ユーザUによる投稿情報を、他のユーザUの投稿情報の画面において位置情報付きの投稿情報として表示するか否かを設定する。スイッチ64がオフ状態であれば、例えば、ユーザUの投稿情報のうち、コメントは表示するが、地
図50上のドット51は表示しないといった制御が行われる。投稿確定ボタン65は、押下されると、ユーザUによって入力された投稿情報が、端末装置10から情報提供装置100に送信される。送信される投稿情報には、例えば、気象情報として選択された雨アイコン61、タグ表示欄62において選択されたタグ、コメント入力欄63で入力されたコメント、および、スイッチ64の状態が含まれる。
【0023】
端末装置10は、ユーザUによって入力された投稿情報を情報提供装置100に送信後、情報提供装置100からユーザUの投稿情報が反映された投稿情報を受信し、受信した投稿情報の画面を表示する(ステップS6)。当該投稿情報の画面では、地
図50にユーザUの投稿情報に対応するドット51bが表示され、コメント欄53には、ユーザUによって投稿されたコメント53aが表示される。このように、本実施形態では、特定のタグが付された気象に関する投稿情報を地図上に表示できる。
【0024】
〔2.情報処理システムの構成例〕
次に、
図3を用いて、実施形態に係る端末装置10および情報提供装置100が含まれる情報処理システム1の構成について説明する。
図3は、実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示す図である。
図3に示すように、実施形態に係る情報処理システム1は、端末装置10と情報提供装置100とを含む。これらの各種装置は、ネットワークNを介して、有線または無線により通信可能に接続される。ネットワークNは、例えば、LAN(Local Area Network)や、インターネット等のWAN(Wide Area Network)である。
【0025】
また、
図3に示す情報処理システム1に含まれる各装置の数は図示したものに限られない。例えば、
図3では、図示の簡略化のため、端末装置10を1台のみ示したが、これはあくまでも例示であって限定されるものではなく、2台以上であってもよい。
【0026】
端末装置10は、ユーザUによって使用される情報処理装置である。例えば、端末装置10は、スマートフォンやタブレット端末等のスマートデバイス、フィーチャーフォン、PC(Personal Computer)、PDA(Personal Digital Assistant)、通信機能を備えたゲーム機、カーナビゲーションシステム、スマートウォッチやヘッドマウントディスプレイ等のウェアラブルデバイス(Wearable Device)、スマートグラス等である。また、端末装置10は、個人が所有する携帯端末に限らず、公共の場で利用されるデジタルサイネージや店頭端末等であってもよい。
【0027】
また、かかる端末装置10は、LTE(Long Term Evolution)、4G(4th Generation)、5G(5th Generation:第5世代移動通信システム)等の無線通信網や、Bluetooth(登録商標)、無線LAN(Local Area Network)等の近距離無線通信を介してネットワークNに接続し、情報提供装置100と通信することができる。
【0028】
情報提供装置100は、例えばPCやサーバ装置、あるいはメインフレームまたはワークステーション等である。なお、情報提供装置100は、クラウドコンピューティングにより実現されてもよい。
【0029】
〔3.端末装置の構成例〕
次に、
図4を用いて、端末装置10の構成について説明する。
図4は、実施形態に係る端末装置の機能構成の一例を示す図である。
図4に示すように、端末装置10は、通信部11と、表示部12と、操作部13と、測位部14と、記憶部20と、制御部30とを備える。
【0030】
通信部11は、例えば、無線LANや第3~5世代移動通信システム(3G~5G)等に対応する通信モジュール等によって実現される。通信部11は、ネットワークNを介して情報提供装置100と有線または無線で接続される。
【0031】
表示部12は、各種情報を表示するための表示デバイスである。例えば、表示部12は、表示デバイスとして液晶ディスプレイや有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等によって実現される。表示部12は、制御部30から入力された表示画面等の各種画面を表示する。
【0032】
操作部13は、ユーザUから各種操作を受け付ける入力デバイスである。操作部13は、例えば、入力デバイスとして、タッチパネル等によって実現され、表示部12の表示デバイスと、操作部13の入力デバイスとは、一体化されるようにしてもよい。なお、操作部13は、入力デバイスとして、キーボードやマウス等によって実現されるようにしてもよい。操作部13は、ユーザUによって入力された操作を操作情報として制御部30に出力する。
【0033】
測位部14は、衛星測位システムの信号を受信する。測位部14は、衛星測位システムとして、GPS(Global Positioning System)、GLONASS(Global Navigation Satellite System)、および、ガリレオ等の全地球航法衛星システムの信号を受信して測位を行う。測位部14は、制御部30から測位を要求されると測位を行なって、測位結果をWGS(World Geodetic System)84等の測地系に基づいた位置情報として出力する。また、測位部14は、制御部30から連続して測位を続けるように要求されると、連続して測位を行なって、制御部30から停止を要求されるまで位置情報の出力を続ける。なお、測位部14は、衛星測位システムとして、準天頂衛星システム等の地域航法衛星システムの信号を受信してもよい。また、測位部14は、ジャイロセンサや加速度センサを用いた自律航法による測位や、無線LANや第3~5世代移動通信システムの基地局を用いた測位を行ってもよい。
【0034】
記憶部20は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、ハードディスクや光ディスク等の記憶装置によって実現される。
図4に示すように、記憶部20は、地図情報記憶部21と、投稿情報記憶部22とを有する。また、記憶部20は、制御部30での処理に用いる情報(プログラムやデータ)を記憶する。
【0035】
地図情報記憶部21は、情報提供装置100から取得した特定の範囲の地図を記憶する。特定の範囲は、例えば、端末装置10を所持するユーザUの現在地を中心とした所定の範囲とすることができる。また、特定の範囲は、ユーザUにより指示された地点等を中心とした所定の範囲であってもよい。なお、所定の範囲は、例えば、1km四方、5km四方といったものであり、任意に拡大・縮小が可能なように、端末装置10に表示する範囲よりも大きな範囲であってもよい。
【0036】
投稿情報記憶部22は、情報提供装置100から地図とともに取得した、特定の範囲における、気象情報、コメントおよび位置情報を含む投稿情報を記憶する。また、投稿情報記憶部22は、ユーザUから受け付けたタグをキーとして、情報提供装置100から取得した特定の範囲の投稿情報を検索した検索結果を記憶するようにしてもよい。
【0037】
制御部30は、コントローラ(Controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等によって、端末装置10の内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報処理プログラムの一例に相当)がRAM等の記憶領域を作業領域として実行されることにより実現される。
図4に示す例では、制御部30は、受付部31と、表示制御部32と、取得部33とを有する。
【0038】
受付部31は、ユーザUによって天気予報アプリが起動されると、測位部14から位置情報の取得を開始する。受付部31は、取得した位置情報と、情報提供装置100に対して取得した位置情報の近傍の地図データを要求する地図要求と、地図データの範囲に対応する投稿情報を要求する投稿情報要求とを含む要求情報を、通信部11およびネットワークNを介して情報提供装置100に送信する。なお、受付部31は、要求情報に配信された気象情報の要求を含めてもよい。また、受付部31は、ユーザUによって天気予報アプリが終了されると、測位部14から位置情報の取得を停止する。
【0039】
また、受付部31は、ユーザUから投稿情報の画面におけるタグの選択、および、投稿画面におけるコメント入力等を受け付ける。受付部31は、ユーザUから投稿情報の画面におけるタグの選択を受け付けると、選択されたタグを取得部33に出力する。なお、受付部31は、ユーザUから投稿情報の画面において、タグを含むコメントの入力を受け付けた場合、当該コメントを取得部33に出力する。
【0040】
受付部31は、投稿情報の画面において、ユーザUから投稿ボタン55の押下を受け付けると、投稿画面に遷移し、コメント入力等を受け付ける(
図2参照)。受付部31は、投稿画面において、気象情報のアイコンの選択、コメントに付加するタグの選択、コメントの入力等の投稿情報を受け付ける。受付部31は、コメントに付加するタグの選択において、候補タグを表示してタグの提案を行ってもよい。例えば、受付部31は、現在表示中のエリア(特定の範囲)における気象情報に基づく優先度をつけて、タグの提案を行ってもよい。例えば、受付部31は、他のサーバ等から取得した気象情報や、投稿情報に含まれる気象情報が雨である場合、「#雨」といったタグを提案する。また、提案するタグの例としては、「#晴れ」、「#曇」、「#雨」、「#雪」、「#雷」、「#雹」、「#濃霧」、「#竜巻」、「#台風」といった気象に関する単語が挙げられる。
【0041】
また、例えば、受付部31は、現在表示中のエリア(特定の範囲)における投稿情報の投稿数に基づく優先度をつけて、タグの提案を行ってもよい。また、例えば、受付部31は、ユーザUの属性および投稿履歴のうち、1つまたは複数に応じた優先度をつけて、タグの提案を行ってもよい。また、例えば、受付部31は、ユーザUの現在位置に基づく優先度をつけて、タグの提案を行ってもよい。なお、投稿情報は、上述の気象情報のアイコンの選択、コメントに付加するタグの選択、コメントの入力等の他に、テキストやユーザUが撮影した画像等の任意の種別の情報を含むようにしてもよい。
【0042】
受付部31は、投稿画面において、投稿確定ボタン65が押下されると、通信部11およびネットワークNを介して、受け付けた投稿情報を情報提供装置100に送信する。なお、受付部31は、ユーザUによる投稿情報を、他のユーザUの投稿情報の画面において位置情報付きの投稿情報として表示するか否かの設定情報を、情報提供装置100に送信する投稿情報に含めてもよい。
【0043】
表示制御部32は、ネットワークNおよび通信部11を介して、情報提供装置100から要求情報に応じた地図データと、投稿情報とを受信すると、表示部12に受信した地図データの地図と、地図データの範囲に対応する投稿情報とを表示する。つまり、表示制御部32は、地図上に投稿情報の気象情報および位置を示すドット51を表示するとともに、投稿されたコメントを表示する投稿情報の画面(
図1および
図2のS3参照)を表示する。すなわち、表示制御部32は、特定の位置を含む特定の範囲の地図と、特定の範囲における、気象情報、コメントおよび位置情報を含む投稿情報とを表示部12に表示する。また、表示制御部32は、受信した地図データを地図情報記憶部21に記憶し、投稿情報を投稿情報記憶部22に記憶する。
【0044】
表示制御部32は、ユーザUによる投稿が行われた場合、情報提供装置100からユーザUの投稿情報が反映された特定の範囲全体の投稿情報を受信する。表示制御部32は、表示部12に受信した投稿情報を表示するとともに、受信した投稿情報を投稿情報記憶部22に記憶する。つまり、表示制御部32は、投稿画面から投稿情報の画面に遷移し、受け付けた投稿情報を反映したコメントを表示するとともに、受け付けた投稿情報の位置情報を地図上に反映する(
図2参照)。
【0045】
表示制御部32は、取得部33から検索結果の投稿情報が入力されると、検索結果の投稿情報に基づいて、選択されたタグを含む投稿情報を表示する画面に遷移する。つまり、表示制御部32は、地
図50に選択中のタグが含まれる投稿情報に対応するドット51aを表示するとともに、コメント欄53に選択中のタグ56が含まれる投稿情報のコメントを表示する(
図1のS4参照)。すなわち、表示制御部32は、取得した検索結果のコメントを表示するとともに、検索結果のコメントに対応する位置情報を、地図上にプロットして表示する。
【0046】
表示制御部32は、投稿情報に対応するドット51について、
図1および
図2に示すように、投稿情報に含まれる気象情報ごとに異なる色で表示してもよい。また、表示制御部32は、投稿情報に対応するドット51について、タグをキーとした検索結果に応じて、気象情報に関わらない色や形としてもよい。さらに、表示制御部32は、投稿情報に対応するドット51について、投稿情報に含まれる気象情報と、タグをキーとした検索結果との組み合わせごとに異なる色や形としてもよい。
【0047】
取得部33は、受付部31から選択されたタグが入力されると、受け付けたタグをキーとして、投稿情報記憶部22に記憶された投稿情報を検索し、検索結果を取得する。取得部33は、検索結果の投稿情報を表示制御部32に出力する。なお、取得部33は、受付部31からコメントが入力された場合、コメントに含まれるタグを抽出し、抽出したタグをキーとして、投稿情報記憶部22に記憶された投稿情報を検索し、検索結果を取得するようにしてもよい。さらに、取得部33は、選択されたタグ、または、抽出したタグを、通信部11およびネットワークNを介して、情報提供装置100に送信し、情報提供装置100から検索結果の投稿情報を取得するようにしてもよい。
【0048】
〔4.情報提供装置の構成例〕
次に、
図5を用いて実施形態に係る情報提供装置100の機能構成について説明する。
図5は、実施形態に係る情報提供装置の機能構成の一例を示す図である。
図5に示すように、情報提供装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。
【0049】
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。通信部110は、ネットワークNを介して端末装置10と有線または無線で接続される。
【0050】
記憶部120は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
図5に示すように、記憶部120は、地図情報DB(DataBase)121と、気象情報DB122と、投稿情報DB123とを有する。
【0051】
地図情報DB121は、地図データを記憶する。地図データとしては、例えば、住宅地図レベルの縮尺から世界地図レベルの縮尺まで拡縮可能な地図データを用いることができる。
【0052】
気象情報DB122は、例えば、気象庁等の気象情報を配信しているサーバ等から取得した気象情報を記憶する。気象情報DB122に記憶される気象情報は、例えば、各地の天気予報や、雨雲レーダー用のデータ等の天気予報アプリに用いるデータである。
【0053】
投稿情報DB123は、ユーザUや他のユーザUが投稿した投稿情報を記憶する。投稿情報DB123は、ユーザUごとに投稿情報に含まれる気象情報、コメントおよび位置情報等を記憶する。また、投稿情報DB123は、ユーザUごとに投稿情報に含まれる任意の種別の情報を記憶するようにしてもよい。
【0054】
制御部130は、コントローラであり、例えば、CPU、MPU、ASICやFPGA等によって、情報提供装置100の内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報処理プログラムの一例に相当)がRAM等の記憶領域を作業領域として実行されることにより実現される。
図5に示す例では、制御部130は、提供部131と、検索部132と、受付部133とを有する。
【0055】
提供部131は、ネットワークNおよび通信部110を介して、端末装置10から要求情報を受信すると、地図情報DB121および投稿情報DB123を参照し、要求情報に応じた地図データと投稿情報とを取得する。つまり、提供部131は、要求情報の地図要求に応じて、地図情報DB121から地図要求に含まれる位置情報の近傍の地図データを取得する。また、提供部131は、要求情報の投稿情報要求に応じて、投稿情報DB123から地図データの範囲に対応する投稿情報を取得する。なお、提供部131は、要求情報に配信された気象情報の要求が含まれる場合、気象情報DB122を参照し、地図要求に含まれる位置情報に応じた、配信された気象情報を取得してもよい。提供部131は、通信部110およびネットワークNを介して、取得した地図データおよび投稿情報を端末装置10に送信する。なお、提供部131は、配信された気象情報を取得した場合、当該配信された気象情報も併せて端末装置10に送信する。また、提供部131は、投稿情報に他のユーザUの投稿情報の画面において位置情報付きの投稿情報として表示しない旨の設定情報が含まれる場合、当該投稿情報の位置情報は、端末装置10に対して送信しない。
【0056】
検索部132は、ネットワークNおよび通信部110を介して、端末装置10からタグを受信すると、投稿情報DB123を参照し、受信したタグをキーとして既存の投稿情報を検索する。検索部132は、投稿情報DB123から検索結果の投稿情報を取得する。検索部132は、通信部110およびネットワークNを介して、取得した検索結果の投稿情報を端末装置10に送信する。
【0057】
受付部133は、ネットワークNおよび通信部110を介して、端末装置10から投稿情報を受信すると、受信した投稿情報を受け付けて、投稿情報DB123に記憶する。また、受付部133は、受信した投稿情報が反映された、現在、端末装置10で表示中の地図の範囲に対応する投稿情報を取得する。受付部133は、通信部110およびネットワークNを介して、取得した投稿情報を、特定の範囲全体の投稿情報として端末装置10に送信する。つまり、受付部133は、端末装置10の投稿情報の画面の表示内容を更新するためのデータを送信する。
【0058】
〔5.処理手順〕
次に、
図6および
図7を用いて実施形態に係る端末装置10および情報提供装置100による処理手順について説明する。
図6は、実施形態に係る検索処理の一例を示すフローチャートである。なお、以下に示す処理手順は、端末装置10の制御部30および情報提供装置100の制御部130によって繰り返し実行される。
【0059】
(タグの選択による表示)
まず、投稿情報の画面におけるタグの選択による、投稿済みの投稿情報の表示について説明する。端末装置10の受付部31は、ユーザUによって天気予報アプリが起動されると、測位部14から位置情報の取得を開始する(ステップS101)。受付部31は、取得した位置情報と、地図データを要求する地図要求と、投稿情報を要求する投稿情報要求とを含む要求情報を、情報提供装置100に送信する。
【0060】
情報提供装置100の提供部131は、端末装置10から要求情報を受信すると、地図情報DB121および投稿情報DB123を参照し、要求情報に応じた地図データと投稿情報とを取得する。提供部131は、取得した地図データおよび投稿情報を端末装置10に送信する。
【0061】
端末装置10の表示制御部32は、情報提供装置100から要求情報に応じた地図データおよび投稿情報を受信すると、表示部12に受信した地図データの地
図50と、地図データの範囲に対応する投稿情報とを表示する(ステップS102)。また、表示制御部32は、受信した地図データを地図情報記憶部21に記憶し、投稿情報を投稿情報記憶部22に記憶する。
【0062】
受付部31は、ユーザUから投稿情報の画面における、気象に関するタグの選択を受け付けると、選択されたタグを取得部33に出力する(ステップS103)。取得部33は、受付部31から選択されたタグが入力されると、受け付けたタグをキーとして、投稿情報記憶部22に記憶された投稿情報を検索し、検索結果を取得する(ステップS104)。取得部33は、検索結果の投稿情報を表示制御部32に出力する。
【0063】
表示制御部32は、取得部33から検索結果の投稿情報が入力されると、検索結果の投稿情報に基づいて、選択されたタグを含む投稿情報を表示する画面に遷移する。表示制御部32は、取得した検索結果のコメントを表示するとともに、コメントに対応する位置情報を、地図上にプロットして表示する(ステップS105)。このように、特定のタグが付された気象に関する投稿情報を地図上に表示できる。
【0064】
(提案されたタグを含む投稿)
図7は、実施形態に係る投稿処理の一例を示すフローチャートである。次に、ユーザUが提案されたタグを含む投稿を行う場合について説明する。
【0065】
端末装置10の受付部31は、ユーザUによって天気予報アプリが起動されると、測位部14から位置情報の取得を開始する(ステップS111)。受付部31は、取得した位置情報と、地図データを要求する地図要求と、投稿情報を要求する投稿情報要求とを含む要求情報を、情報提供装置100に送信する。
【0066】
情報提供装置100の提供部131は、端末装置10から要求情報を受信すると、地図情報DB121および投稿情報DB123を参照し、要求情報に応じた地図データと投稿情報とを取得する。提供部131は、取得した地図データおよび投稿情報を端末装置10に送信する。
【0067】
端末装置10の表示制御部32は、情報提供装置100から要求情報に応じた地図データおよび投稿情報を受信すると、表示部12に受信した地図データの地
図50と、地図データの範囲に対応する投稿情報とを表示する(ステップS112)。また、表示制御部32は、受信した地図データを地図情報記憶部21に記憶し、投稿情報を投稿情報記憶部22に記憶する。
【0068】
受付部31は、投稿情報の画面において、ユーザUから投稿ボタン55の押下を受け付けると、投稿画面60に遷移し、コメント等の投稿情報の入力を受け付ける。受付部31は、投稿画面60において、気象情報のアイコンの選択、コメントに付加するタグの選択、コメントの入力等の投稿情報を受け付ける。受付部31は、コメントに付加するタグの選択において、候補タグを表示してタグを提案する(ステップS113)。受付部31は、投稿画面60において、投稿確定ボタン65が押下されると、受け付けた投稿情報を情報提供装置100に送信する。
【0069】
情報提供装置100の受付部133は、端末装置10から投稿情報を受信すると、受信した投稿情報を受け付けて、投稿情報DB123に記憶する(ステップS114)。また、受付部133は、受信した投稿情報が反映された、現在、端末装置10で表示中の地
図50の範囲に対応する投稿情報を取得する。受付部133は、取得した投稿情報を、特定の範囲全体の投稿情報として端末装置10に送信する。
【0070】
端末装置10の表示制御部32は、情報提供装置100からユーザUの投稿情報が反映された特定の範囲全体の投稿情報を受信する。表示制御部32は、投稿画面60から投稿情報の画面に遷移し、受け付けた投稿情報のコメントを表示するとともに、当該投稿情報の位置情報を地図上に反映する(ステップS115)。このように、ユーザUが投稿する際に、気象に関するタグを提案することで、特定のタグ(気象に関するタグ)が付された気象に関する投稿情報を地図上に表示できる。
【0071】
〔6.変形例〕
上述した端末装置10および情報提供装置100は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、実施形態の変形例について説明する。
【0072】
上記の実施形態において、情報提供装置100が実行している処理の一部または全部は、実際には、端末装置10が実行してもよい。例えば、スタンドアローン(Stand-alone)で(端末装置10単体で)処理が完結してもよい。この場合、端末装置10に、上記の実施形態における情報提供装置100の機能が備わっているものとする。また、上記の実施形態では、端末装置10は情報提供装置100と連携しているため、ユーザUから見れば、情報提供装置100の処理も端末装置10が実行しているように見える。すなわち、他の観点では、端末装置10は、情報提供装置100を備えているともいえる。
【0073】
上記の実施形態では、天気予報アプリ内にて、タグを提案したが、これに限定されない。例えば、ブラウザと連携して異なるドメインの検索ページ等にタグの提案を表示し、タグが選択されると、選択されたタグが適用された状態で検索ページが表示されるようにしてもよい。これにより、ユーザUが今現在、関心を持っている事柄(気象情報)について、容易に検索することができる。
【0074】
また、上記の実施形態では、気象情報に関する投稿を表示したが、これに限定されない。例えば、冬季のスキー場のコンディションに関する投稿を受け付けて、コメントと、位置情報がプロットされた地図とを表示するようにしてもよい。
【0075】
また、上記の実施形態では、表示する投稿情報の投稿時刻の範囲を限定していないが、現在から1時間前までのコメント等のように、投稿された時刻を限定してもよい。さらに、表示する投稿情報の投稿時刻の範囲をユーザUから受け付けるようにしてもよい。
【0076】
また、上記の実施形態では、提案する候補タグは、情報処理システム1側で決定したが、これに限定されない。例えば、ユーザUが新しく作成したタグでもよい。また、ユーザUが作成したタグは、他のユーザUに対する候補タグから除外してもよいし、候補タグに入れてもよい。
【0077】
また、上記の実施形態では、地
図50上に気象に関するドット51をプロットしたが、これに限定されない。例えば、他のユーザUの投稿情報に基づいて推定した混雑具合を表す混雑情報を表示するようにしてもよい。また、気象情報と混雑情報とを、ドット51の内側と外側との色分け等で併せて表示してもよい。さらに、気象情報に加えて、または、気象情報に代えて、地震情報とタクシー乗り場の混雑状況との組み合わせや、人身事故等による鉄道の遅延・運休情報と、振替輸送の鉄道路線やバス路線との組み合わせを表示するようにしてもよい。
【0078】
〔7.効果〕
上述してきたように、本願に係る端末装置10(情報処理装置)は、特定の位置を含む特定の範囲の地図と、特定の範囲における、気象情報、コメントおよび位置情報を含む投稿情報とを表示する表示制御部32と、ユーザUからタグを含む投稿情報の入力を受け付ける受付部31とを有する。表示制御部32は、受け付けた投稿情報を反映したコメントを表示するとともに、受け付けた投稿情報の位置情報を地図上に反映する。その結果、ユーザUが投稿する際に、気象に関するタグを提案することで、特定のタグが付された気象に関する投稿情報を地図上に表示できる。
【0079】
また、本願に係る端末装置10(情報処理装置)は、特定の位置を含む特定の範囲の地図と、特定の範囲における、気象情報、コメントおよび位置情報を含む投稿情報とを表示する表示制御部32と、ユーザUからコメントの入力を受け付ける受付部31と、受け付けたコメントをキーとして、特定の範囲の投稿情報を検索した検索結果を取得する取得部33とを有する。表示制御部32は、取得した検索結果のコメントを表示するとともに、検索結果に対応する位置情報を、地図上にプロットして表示する。その結果、特定のタグが付された気象に関する投稿情報を地図上に表示できる。
【0080】
〔8.ハードウェア構成〕
また、上述した実施形態に係る端末装置10および情報提供装置100は、例えば
図8に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、情報提供装置100を例に挙げて説明する。
図8は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力I/F(Interface)1060、入力I/F1070、ネットワークI/F1080がバス1090により接続された形態を有する。
【0081】
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。演算装置1030は、例えばCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等により実現される。
【0082】
一次記憶装置1040は、RAM(Random Access Memory)等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等により実現される。二次記憶装置1050は、内蔵ストレージであってもよいし、外付けストレージであってもよい。また、二次記憶装置1050は、USB(Universal Serial Bus)メモリやSD(Secure Digital)メモリカード等の取り外し可能な記憶媒体であってもよい。また、二次記憶装置1050は、クラウドストレージ(オンラインストレージ)やNAS(Network Attached Storage)、ファイルサーバ等であってもよい。
【0083】
出力I/F1060は、ディスプレイ、プロジェクタ、およびプリンタ等といった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインターフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。また、入力I/F1070は、マウス、キーボード、キーパッド、ボタン、およびスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインターフェースであり、例えば、USB等により実現される。
【0084】
また、出力I/F1060および入力I/F1070はそれぞれ出力装置1010および入力装置1020と無線で接続してもよい。すなわち、出力装置1010および入力装置1020は、ワイヤレス機器であってもよい。
【0085】
また、出力装置1010および入力装置1020は、タッチパネルのように一体化していてもよい。この場合、出力I/F1060および入力I/F1070も、入出力I/Fとして一体化していてもよい。
【0086】
なお、入力装置1020は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等から情報を読み出す装置であってもよい。
【0087】
ネットワークI/F1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。
【0088】
演算装置1030は、出力I/F1060や入力I/F1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。例えば、演算装置1030は、入力装置1020や二次記憶装置1050からプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
【0089】
例えば、コンピュータ1000が情報提供装置100として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。また、コンピュータ1000の演算装置1030は、ネットワークI/F1080を介して他の機器から取得したプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行してもよい。また、コンピュータ1000の演算装置1030は、ネットワークI/F1080を介して他の機器と連携し、プログラムの機能やデータ等を他の機器の他のプログラムから呼び出して利用してもよい。
【0090】
〔9.その他〕
以上、本願の実施形態を説明したが、これら実施形態の内容により本発明が限定されるものではない。また、前述した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、前述した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。さらに、前述した実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換または変更を行うことができる。
【0091】
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0092】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0093】
例えば、上述した情報提供装置100は、複数のサーバコンピュータで実現してもよく、また、機能によっては外部のプラットフォーム等をAPI(Application Programming Interface)やネットワークコンピューティング等で呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。
【0094】
また、上述してきた実施形態および変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0095】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0096】
1 情報処理システム
10 端末装置
11 通信部
12 表示部
20 記憶部
21 地図情報記憶部
22 投稿情報記憶部
30 制御部
31 受付部
32 表示制御部
33 取得部
100 情報提供装置
110 通信部
120 記憶部
121 地図情報DB
122 気象情報DB
123 投稿情報DB
130 制御部
131 提供部
132 検索部
133 受付部
【要約】
【課題】特定のタグが付された気象に関する投稿情報を地図上に表示できる情報処理装置等を提供する。
【解決手段】情報処理装置は、特定の位置を含む特定の範囲の地図と、特定の範囲における、気象情報、コメントおよび位置情報を含む投稿情報とを表示する表示制御部と、ユーザからタグを含む投稿情報の入力を受け付ける受付部とを有する。表示制御部は、受け付けた投稿情報を反映したコメントを表示するとともに、受け付けた投稿情報の位置情報を地図上に反映する。
【選択図】
図1