(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-21
(45)【発行日】2023-09-29
(54)【発明の名称】プロジェクタ
(51)【国際特許分類】
G03B 21/00 20060101AFI20230922BHJP
G03B 21/14 20060101ALI20230922BHJP
H04N 5/74 20060101ALI20230922BHJP
H01R 4/48 20060101ALI20230922BHJP
H01R 9/00 20060101ALI20230922BHJP
【FI】
G03B21/00 D
G03B21/14 E
H04N5/74 Z
H01R4/48 A
H01R9/00 A
(21)【出願番号】P 2019198058
(22)【出願日】2019-10-31
【審査請求日】2022-07-22
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【氏名又は名称】新居 広守
(74)【代理人】
【識別番号】100137235
【氏名又は名称】寺谷 英作
(74)【代理人】
【識別番号】100131417
【氏名又は名称】道坂 伸一
(72)【発明者】
【氏名】山内 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】藤原 友未
(72)【発明者】
【氏名】小西 洋史
【審査官】中村 直行
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-181566(JP,A)
【文献】特開2019-028146(JP,A)
【文献】特開2014-122953(JP,A)
【文献】特開平04-000919(JP,A)
【文献】特開2004-087340(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0054730(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03B 21/00 - 21/64
H01R 4/48
H04N 5/74
H01R 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を投影するプロジェクタであって、
前記プロジェクタの外部から電力の供給を受けるための第1端子台と
、
前記プロジェクタの外部に電力の供給を行うための第2端子台と
、
前記プロジェクタの外部からの照明制御信号が入力される第3端子台と、
入力された前記照明制御信号を前記プロジェクタの外部に出力するための第4端子台とを備える、
プロジェクタ。
【請求項2】
画像を投影するプロジェクタであって、
光源と、
前記光源が発する光を変調することにより映像として出射する映像素子と、
前記プロジェクタの外部から電力の供給を受けるための第1端子台と、
前記プロジェクタの外部に電力の供給を行うための第2端子台と、
前記プロジェクタの外部からの照明制御信号が入力される第3端子台と、
入力された前記照明制御信号を前記プロジェクタの外部に出力するための第4端子台と、
前記第3端子台に入力された前記照明制御信号に基づいて、前記光源及び前記映像素子の制御を行う制御部とを備える、
プロジェクタ。
【請求項3】
前記第1端子台は、前記プロジェクタの外部から電力の供給を受けるための第1電力線が接続される速結端子を有し、
前記第2端子台は、前記プロジェクタの外部に電力の供給を行うための第2電力線が接続される速結端子を有する、
請求項1
又は2に記載のプロジェクタ。
【請求項4】
前記第3端子台は、前記プロジェクタの外部からの前記照明制御信号を入力するための第1信号線が接続される速結端子を有し、
前記第4端子台は、入力された前記照明制御信号を前記プロジェクタの外部に出力するための第2信号線が接続される速結端子を有する、
請求項
1~3
のいずれか1項に記載のプロジェクタ。
【請求項5】
前記プロジェクタは、天井に埋め込まれる、
請求項1から4のいずれか1項に記載のプロジェクタ。
【請求項6】
前記天井に埋め込まれる外郭筐体をさらに備え、
前記第1端子台および前記第2端子台は、前記外郭筐体に配置される、
請求項5に記載のプロジェクタ。
【請求項7】
前記第1端子台および前記第2端子台は、前記外郭筐体の外側面に配置される、
請求項6に記載のプロジェクタ。
【請求項8】
前記第1端子台と前記第2端子台とは、別体であり、前記外郭筐体を挟むように前記外郭筐体の外側面に配置される、
請求項7に記載のプロジェクタ。
【請求項9】
前記第1端子台と前記第2端子台とは、一体的に形成されている、
請求項1から7のいずれか1項に記載のプロジェクタ。
【請求項10】
前記第1端子台は、前記プロジェクタの外部から交流電力の供給を受けるための端子台であり、
前記第2端子台は、前記プロジェクタの外部に交流電力の供給を行うための端子台である、
請求項1から9のいずれか1項に記載のプロジェクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プロジェクタに関する。
【背景技術】
【0002】
画像を投影するプロジェクタの一例として、特許文献1には、コネクタを有するプロジェクタが開示されている。特許文献1では、コネクタが、商用電源に接続されたライティングダクトに接続されることによって、プロジェクタは、外部から電力の供給を受ける。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、照明器具と同時に施工されるプロジェクタは、照明器具と同じ施工方法を用いて施工されることが望ましい。また、複数台のプロジェクタを同時に使用したり、プロジェクタを周辺の照明器具と連動させて使用したりするためには、プロジェクタを照明器具の感覚で使用することが望ましい。このような施工面、および、運用面の課題を解決するために、プロジェクタへの電力の供給方法には検討の余地がある。
【0005】
たとえば、特許文献1のプロジェクタは、外部から供給を受けた電力を用いて、当該プロジェクタの外部に電力の供給を行うことはできない。したがって、たとえば、複数のプロジェクタを用いる場合、外部の電源からの電力を各プロジェクタに供給するために分岐部品等が必要であり、電力の供給が容易ではない。
【0006】
そこで、本発明は、外部への電力の供給が容易なプロジェクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明に係るプロジェクタの一態様は、画像を投影するプロジェクタであって、前記プロジェクタの外部から電力の供給を受けるための第1端子台と、前記プロジェクタの外部に電力の供給を行うための第2端子台とを備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、外部への電力の供給が容易なプロジェクタが得られる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】実施の形態1に係るプロジェクタを示す図である。
【
図2】
図1のプロジェクタを示す図であり、(a)は、平面図であり、(b)は、側面図である。
【
図3】
図2のIII-III線断面図であり、(a)は、第1電力線を挿入する前を示し、(b)は、第1電力線を挿入した後を示す。
【
図4】
図1のプロジェクタの機能構成を示すブロック図である。
【
図5】
図1のプロジェクタに第1電力線、第2電力線、第1信号線および第2信号線を接続した状態を示す図である。
【
図6】実施の形態2に係るプロジェクタを示す図であり、(a)は、平面図であり、(b)は、側面図である。
【
図7】実施の形態3に係るプロジェクタを示す図であり、(a)は、平面図であり、(b)は、側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される、数値、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態、ならびに、ステップおよびステップの順序等は、一例であって本発明を限定する主旨ではない。
【0011】
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。なお、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略または簡略化する。
【0012】
なお、以下の説明において、X軸、Y軸およびZ軸は、三次元直交座標系の三軸を表しており、Z軸方向を鉛直方向とし、Z軸に垂直な方向(XY平面に平行な方向)を水平方向としている。X軸およびY軸は、相互に直交し、かつ、いずれもZ軸に直交する軸である。
【0013】
(実施の形態1)
以下、実施の形態1に係るプロジェクタ10について説明する。
【0014】
図1は、実施の形態1に係るプロジェクタ10を示す図である。
図1に示すように、プロジェクタ10は、画像を投影するプロジェクタであって、空間1の天井2に埋め込まれる埋め込み型(言い換えれば、ダウンライト型)のプロジェクタである。空間1は、たとえば、部屋等の閉空間である。プロジェクタ10が投影する画像は、たとえば、木の陰影(木漏れ日)等の自然物を模したモノクローム映像(言い換えれば、グレースケール映像)である。このような画像は、たとえば、空間1の演出に用いられる。なお、ここでの画像は、静止画像および動画像を含む。
【0015】
図2は、
図1のプロジェクタ10を示す図であり、(a)は、平面図であり、(b)は、側面図である。なお、
図2の(a)では、図面が煩雑になることを避けるため、天井2の図示を省略する。また、
図2の(b)では、天井2を断面で示す。
図2に示すように、プロジェクタ10は、外郭筐体12と、鍔部14と、電源端子台16と、信号端子台18とを備える。以下、各構成について説明する。
【0016】
外郭筐体12は、天井2を鉛直方向に貫通する貫通孔3に挿通されている。貫通孔3は、鉛直方向から見たとき、円形である。外郭筐体12は、鍔部14と一体的に形成されており、金具(図示せず)等によって天井2に固定されている。外郭筐体12は、天井2の天井面(下面)4よりも鉛直上方(Z軸方向プラス側)に突出しており、天井2に埋め込まれている。天井2の天井面4は、水平方向に延びる面である。外郭筐体12は、鉛直方向に沿って延びかつ略円筒状である。外郭筐体12は、上面20と、外側面21とを有する。上面20は、水平方向と平行に延びる面であり、鉛直方向と直交する面である。上面20は、鉛直方向から見たとき、略円形である。外側面21は、鉛直方向に延びる面であり、水平方向と交差する面である。外側面21は、上面20の外周部から鉛直下方(Z軸方向マイナス側)に延びる。外側面21は、鉛直方向から見たとき、略円環状である。外郭筐体12は、内部に映像素子52(後述)等を収容している。映像素子52等についての詳細な説明は後述する。
【0017】
鍔部14は、外郭筐体12の下端部から外方に突出しかつ鍔状であり、鉛直方向から見たとき略円環状である。鍔部14は、天井2の天井面4に下方から接するように、固定されている。
【0018】
電源端子台16は、第1端子台22と、第2端子台24とを有する。第1端子台22と第2端子台24とは、一体的に形成されており、外郭筐体12の外側面21に配置されている。
【0019】
第1端子台22は、プロジェクタ10の外部から交流電力の供給を受けるための端子台である。第1端子台22は、ホット側電力線差込穴25と、ホット側端子26と、コールド側電力線差込穴27と、コールド側端子28とを有する。
【0020】
ホット側電力線差込穴25は、水平方向(Y軸方向プラス側)に開口しており、水平方向(Y軸方向プラス側)から電力線を差し込み可能である。
図3は、
図2のIII-III線断面図である。
図3の(a)に示すように、ホット側端子26は、ホット側電力線差込穴25内に配置されており、プロジェクタ10の外部から交流電力の供給を受けるための第1電力線61(後述)が接続される速結端子である。ホット側端子26は、金属材料等によって構成され、導電性を有する。
図3の(b)に示すように、第1電力線61のホット側電力線62は、銅線等の導電性の心線62aと、心線62aを被覆する樹脂等の絶縁性の被覆部材62bとを有しており、ホット側電力線62をホット側電力線差込穴25に差し込むと、ホット側端子26がホット側電力線62(心線62a)を押圧し、ホット側端子26とホット側電力線62とが電気的に接続され、ホット側電力線62が第1端子台22に固定される。
【0021】
図2に示すように、コールド側電力線差込穴27は、鉛直方向において、ホット側電力線差込穴25の下方に配置されている。コールド側電力線差込穴27は、水平方向(Y軸方向プラス側)に開口しており、水平方向(Y軸方向プラス側)から電力線を差し込み可能である。コールド側端子28は、プロジェクタ10の外部から交流電力の供給を受けるための第1電力線61が接続される速結端子であり、コールド側電力線差込穴27内に配置されている。コールド側端子28は、ホット側端子26と同様の構造を有しているため、上述したホット側端子26の説明を参照することにより、コールド側端子28の詳細な説明を省略する。第1電力線61のコールド側電力線64(後述)は、ホット側電力線62と同様の構造を有しているため、コールド側電力線64の詳細な説明は省略するが、コールド側電力線64をコールド側電力線差込穴27に差し込むと、コールド側端子28がコールド側電力線64(心線)を押圧し、コールド側端子28とコールド側電力線64とが電気的に接続され、コールド側電力線64が第1端子台22に固定される。
【0022】
第2端子台24は、プロジェクタ10の外部に交流電力の供給を行うための端子台である。第2端子台24は、ホット側電力線差込穴29と、ホット側端子30と、コールド側電力線差込穴31と、コールド側端子32とを有する。ホット側端子30およびコールド側端子32は、ホット側端子26およびコールド側端子28と電気的に接続されている。
【0023】
ホット側電力線差込穴29は、水平方向(X軸方向)において、第1端子台22のホット側電力線差込穴25と並んで配置されている。ホット側電力線差込穴29は、水平方向(Y軸方向プラス側)に開口しており、水平方向(Y軸方向プラス側)から電力線を差し込み可能である。ホット側端子30は、プロジェクタ10の外部に交流電力の供給を行うための第2電力線65(後述)が接続される速結端子であり、ホット側電力線差込穴29内に配置されている。ホット側端子30は、ホット側端子26と同様の構造を有しているため、上述したホット側端子26の説明を参照することにより、ホット側端子30の詳細な説明を省略する。第2電力線65のホット側電力線66(後述)は、ホット側電力線62と同様の構造を有しているため、ホット側電力線66の詳細な説明は省略するが、ホット側電力線66をホット側電力線差込穴29に差し込むと、ホット側端子30がホット側電力線66(心線)を押圧し、ホット側端子30とホット側電力線66とが電気的に接続され、ホット側電力線66が第2端子台24に固定される。
【0024】
コールド側電力線差込穴31は、水平方向(X軸方向)において、第1端子台22のコールド側電力線差込穴27と並んで配置されている。また、コールド側電力線差込穴31は、鉛直方向において、ホット側電力線差込穴29の下方に配置されている。コールド側電力線差込穴31は、水平方向(Y軸方向プラス側)に開口しており、水平方向(Y軸方向プラス側)から電力線を差し込み可能である。コールド側端子32は、プロジェクタ10の外部に交流電力の供給を行うための第2電力線65が接続される速結端子であり、コールド側電力線差込穴31内に配置されている。コールド側端子32は、ホット側端子26と同様の構造を有しているため、上述したホット側端子26の説明を参照することにより、コールド側端子32の詳細な説明を省略する。第2電力線65のコールド側電力線68(後述)は、ホット側電力線62と同様の構造を有しているため、コールド側電力線68の詳細な説明は省略するが、コールド側電力線68をコールド側電力線差込穴31に差し込むと、コールド側端子32がコールド側電力線68(心線)を押圧し、コールド側端子32とコールド側電力線68とが電気的に接続され、コールド側電力線68が第2端子台24に固定される。
【0025】
信号端子台18は、鉛直方向において、電源端子台16の下方に配置されている。信号端子台18は、第3端子台34と、第4端子台36とを有する。第3端子台34と第4端子台36とは、一体的に形成されており、外郭筐体12の外側面21に配置されている。第3端子台34は、鉛直方向において、第1端子台22の下方に配置されている。第4端子台36は、鉛直方向において、第2端子台24の下方に配置されている。
【0026】
第3端子台34は、プロジェクタ10の外部からの照明制御信号が入力される端子台である。第3端子台34は、プラス側信号線差込穴37と、プラス側端子38と、マイナス側信号線差込穴39と、マイナス側端子40とを有する。
【0027】
プラス側信号線差込穴37は、鉛直方向において、第1端子台22のコールド側電力線差込穴27の下方に配置されている。プラス側信号線差込穴37は、水平方向(Y軸方向プラス側)に開口しており、水平方向(Y軸方向プラス側)から信号線を差し込み可能である。プラス側端子38は、プロジェクタ10の外部からの照明制御信号を入力するための第1信号線69(後述)が接続される速結端子であり、プラス側信号線差込穴37内に配置されている。プラス側端子38は、ホット側端子26と同様の構造を有しているため、上述したホット側端子26の説明を参照することにより、プラス側端子38の詳細な説明を省略する。第1信号線69のプラス側信号線70(後述)は、ホット側電力線62と同様の構造を有しているため、プラス側信号線70の詳細な説明は省略するが、プラス側信号線70をプラス側信号線差込穴37に差し込むと、プラス側端子38がプラス側信号線70(心線)を押圧し、プラス側端子38とプラス側信号線70とが電気的に接続され、プラス側信号線70が第3端子台34に固定される。
【0028】
マイナス側信号線差込穴39は、鉛直方向において、プラス側信号線差込穴37の下方に配置されている。マイナス側信号線差込穴39は、水平方向(Y軸方向プラス側)に開口しており、水平方向(Y軸方向プラス側)から信号線を差し込み可能である。マイナス側端子40は、プロジェクタ10の外部からの照明制御信号を入力するための第1信号線69が接続される速結端子であり、マイナス側信号線差込穴39内に配置されている。マイナス側端子40は、ホット側端子26と同様の構造を有しているため、上述したホット側端子26の説明を参照することにより、マイナス側端子40の詳細な説明を省略する。第1信号線69のマイナス側信号線72(後述)は、ホット側電力線62と同様の構造を有しているため、マイナス側信号線72の詳細な説明は省略するが、マイナス側信号線72をマイナス側信号線差込穴39に差し込むと、マイナス側端子40がマイナス側信号線72(心線)を押圧し、マイナス側端子40とマイナス側信号線72とが電気的に接続され、マイナス側信号線72が第3端子台34に固定される。
【0029】
第4端子台36は、プロジェクタ10の外部に照明制御信号を出力するための端子台である。第4端子台36は、プラス側信号線差込穴41と、プラス側端子42と、マイナス側信号線差込穴43と、マイナス側端子44とを有する。プラス側端子42およびマイナス側端子44は、プラス側端子38およびマイナス側端子40と電気的に接続されている。
【0030】
プラス側信号線差込穴41は、水平方向(X軸方向)において、第3端子台34のプラス側信号線差込穴37と並んで配置されている。また、プラス側信号線差込穴41は、鉛直方向において、第2端子台24のコールド側電力線差込穴31の下方に配置されている。プラス側信号線差込穴41は、水平方向(Y軸方向プラス側)に開口しており、水平方向(Y軸方向プラス側)から信号線を差し込み可能である。プラス側端子42は、プロジェクタ10の外部に照明制御信号を出力するための第2信号線73(後述)が接続される速結端子であり、プラス側信号線差込穴41内に配置されている。プラス側端子42は、ホット側端子26と同様の構造を有しているため、上述したホット側端子26の説明を参照することにより、プラス側端子42の詳細な説明を省略する。第2信号線73のプラス側信号線74(後述)は、ホット側電力線62と同様の構造を有しているため、プラス側信号線74の詳細な説明は省略するが、プラス側信号線74をプラス側信号線差込穴41に差し込むと、プラス側端子42がプラス側信号線74(心線)を押圧し、プラス側端子42とプラス側信号線74とが電気的に接続され、プラス側信号線74が第4端子台36に固定される。
【0031】
マイナス側信号線差込穴43は、水平方向(X軸方向)において、第3端子台34のマイナス側信号線差込穴39と並んで配置されている。また、マイナス側信号線差込穴43は、鉛直方向において、プラス側信号線差込穴41の下方に配置されている。マイナス側信号線差込穴43は、水平方向(Y軸方向プラス側)に開口しており、水平方向(Y軸方向プラス側)から信号線を差し込み可能である。マイナス側端子44は、プロジェクタ10の外部に照明制御信号を出力するための第2信号線73が接続される速結端子であり、マイナス側信号線差込穴43内に配置されている。マイナス側端子44は、ホット側端子26と同様の構造を有しているため、上述したホット側端子26の説明を参照することにより、マイナス側端子44の詳細な説明を省略する。第2信号線73のマイナス側信号線76(後述)は、ホット側電力線62と同様の構造を有しているため、マイナス側信号線76の詳細な説明は省略するが、マイナス側信号線76をマイナス側信号線差込穴43に差し込むと、マイナス側端子44がマイナス側信号線76(心線)を押圧し、マイナス側端子44とマイナス側信号線76とが電気的に接続され、マイナス側信号線76が第4端子台36に固定される。
【0032】
上述したように、電力が入力される部分(第1端子台22)と、電力をプロジェクタ10の外部に出力するための部分(第2端子台24)と、照明制御信号が入力される部分(第3端子台34)と、照明制御信号をプロジェクタ10の外部に出力するための部分(第4端子台36)とは、電力線および信号線等の電線が差し込まれる構造を有しており、相互に同様の構造を有している。
【0033】
図4は、
図1のプロジェクタ10の機能構成を示すブロック図である。
図4を参照して、プロジェクタ10の機能構成について説明する。
図4に示すように、プロジェクタ10は、電源部46と、光源駆動部48と、光源50と、映像素子52と、投影レンズ54と、制御部56と、記憶部58とをさらに備える。電源部46、光源駆動部48、光源50、映像素子52、投影レンズ54、制御部56、および記憶部58は、外郭筐体12の内部に収容されている。以下、各構成について説明する。
【0034】
電源部46は、プロジェクタ10の外部の交流電源から供給される交流電力を直流電力に変換する電力変換回路である。
【0035】
光源駆動部48は、電源部46から供給される電力を用いて光源50の明るさを調整するための回路である。光源駆動部48は、制御部56から出力される制御信号に基づいて動作する。
【0036】
光源50は、白色光を発する光源である。光源50は、具体的には、発光ダイオード(LED)によって実現されるが、半導体レーザ、有機EL(Electro Luminescence)、または、無機EL等によって実現されてもよい。
【0037】
映像素子52は、光源50が発する光を変調することにより映像として出射する。映像素子52は、具体的には、透過型液晶パネル等の光透過型の映像素子であるが、マイクロミラーアレイまたは反射型液晶パネル等の反射型の映像素子であってもよい。
【0038】
投影レンズ54は、映像素子52によって出射される映像を床面等の投影面に投射する光学素子である。
【0039】
制御部56は、光源50(より詳細には、光源駆動部48)、および、映像素子52の制御を行う制御装置である。たとえば、制御部56は、信号端子台18(第3端子台34)に入力された照明制御信号に基づいて、光源50(より詳細には、光源駆動部48)、および、映像素子52の制御を行い、画像の投影の制御を行う。ここで、照明制御信号とは、一般的に照明器具の制御に用いられる信号である。たとえば、照明制御信号は、照明器具の制御用に規格化された信号であって、照明器具の調光に用いられる調光信号または照明器具の調色に用いられる調色信号等である。具体的には、照明制御信号は、照明器具の調光等に用いられるPWM(Pulse Width Modulation)信号またはPFM(Pulse Frequency Modulation)信号等である。また、照明器具とは、たとえば、映像素子を有しておらず、天井等に固定され、室内等を照明するための照明器具である。制御部56は、このような照明制御信号に基づいて、光源50だけではなく映像素子52の制御も行うことによって、画像の投影の制御を行う。なお、調光とは、光源を点灯することおよび消灯することを含む。また、調光とは、光源が点灯している状態において、光源の明るさを変更することも含む。制御部56は、電源部46から供給される電力によって動作する。制御部56は、具体的には、マイクロコンピュータによって実現されるが、プロセッサまたは専用回路によって実現されてもよい。
【0040】
記憶部58には、プロジェクタ10が投影する複数種類の画像(言い換えれば、複数のコンテンツ)それぞれの映像信号が記憶される。また、記憶部58には、制御部56によって実行されるプロジェクタ10の制御プログラム等も記憶される。記憶部58は、具体的には、半導体メモリ等によって実現される。
【0041】
次に、以上のようなプロジェクタ10を用いて、電源の送り、および照明制御信号の送りを行う場合について説明する。
【0042】
図5は、
図1のプロジェクタ10に第1電力線61、第2電力線65、第1信号線69および第2信号線73を接続した状態を示す図である。
図5に示すように、プロジェクタ10は、第1電力線61を介して外部の電源60と電気的に接続され、外部の電源60から交流電力の供給を受ける。第1電力線61は、プロジェクタ10の外部から電力の供給を受けるための電力線であり、ホット側電力線62とコールド側電力線64とを有する。電源60のホット側端子に電気的に接続されたホット側電力線62が、プロジェクタ10のホット側電力線差込穴25に差し込まれてホット側端子26(
図2参照)に電気的に接続されている。また、電源60のコールド側端子に電気的に接続されたコールド側電力線64が、プロジェクタ10のコールド側電力線差込穴27に差し込まれてコールド側端子28(
図2参照)に電気的に接続されている。これによって、電源60からの交流電力がプロジェクタ10に供給される。
【0043】
また、プロジェクタ10は、第2電力線65を介して他のプロジェクタ10aと電気的に接続されている。ここでは、プロジェクタ10aは、プロジェクタ10と同様の構成であるので、上述したプロジェクタ10の説明を参照することにより、プロジェクタ10aの詳細な説明を省略する。第2電力線65は、プロジェクタ10の外部に電力の供給を行うための電力線であり、ホット側電力線66とコールド側電力線68とを有する。プロジェクタ10のホット側電力線差込穴29に差し込まれてホット側端子30(
図2参照)に電気的に接続されたホット側電力線66が、プロジェクタ10aのホット側電力線差込穴25に差し込まれてホット側端子26(
図2参照)に電気的に接続されている。また、プロジェクタ10のコールド側電力線差込穴31に差し込まれてコールド側端子32(
図2参照)に電気的に接続されたコールド側電力線68が、プロジェクタ10aのコールド側電力線差込穴27に差し込まれてコールド側端子28(
図2参照)に電気的に接続されている。これによって、プロジェクタ10は、電源60から供給を受けた交流電力を、他のプロジェクタ10aに供給する(送る)。
【0044】
また、プロジェクタ10は、第1信号線69を介して外部の照明コントローラ78と電気的に接続され、外部の照明コントローラ78からプロジェクタ10に照明制御信号が入力される。第1信号線69は、プロジェクタ10の外部からの照明制御信号を入力するための信号線であり、プラス側信号線70とマイナス側信号線72とを有する。照明コントローラ78のプラス側端子に電気的に接続されたプラス側信号線70が、プロジェクタ10のプラス側信号線差込穴37に差し込まれてプラス側端子38(
図2参照)に電気的に接続されている。また、照明コントローラ78のマイナス側端子に電気的に接続されたマイナス側信号線72が、プロジェクタ10のマイナス側信号線差込穴39に差し込まれてマイナス側端子40(
図2参照)に電気的に接続されている。これによって、照明コントローラ78からの照明制御信号がプロジェクタ10に入力される。
【0045】
また、プロジェクタ10は、第2信号線73を介して他のプロジェクタ10aと電気的に接続されている。第2信号線73は、プロジェクタ10に入力された照明制御信号をプロジェクタ10の外部に出力するための信号線であり、プラス側信号線74とマイナス側信号線76とを有する。プロジェクタ10のプラス側信号線差込穴41に差し込まれてプラス側端子42(
図2参照)に電気的に接続されたプラス側信号線74が、プロジェクタ10aのプラス側信号線差込穴37に差し込まれてプラス側端子38(
図2参照)に電気的に接続されている。また、プロジェクタ10のマイナス側信号線差込穴43に差し込まれてマイナス側端子44(
図2参照)に電気的に接続されたマイナス側信号線76が、プロジェクタ10aのマイナス側信号線差込穴39に差し込まれてマイナス側端子40(
図2参照)に電気的に接続されている。これによって、プロジェクタ10は、照明コントローラ78から入力された照明制御信号を、他のプロジェクタ10aに出力する(送る)。
【0046】
以上のようなプロジェクタ10は、画像を投影するプロジェクタであって、プロジェクタ10の外部から電力の供給を受けるための第1端子台22と、プロジェクタ10の外部に電力の供給を行うための第2端子台24とを備える。
【0047】
これによれば、プロジェクタ10と他のプロジェクタ10aとを用いる場合に、プロジェクタ10を外部の電源60に電気的に接続し、プロジェクタ10aをプロジェクタ10に電気的に接続することによって、電源60からの電力をプロジェクタ10を介してプロジェクタ10aに供給できる。したがって、プロジェクタ10aと電源60とを繋ぐための電線および分岐部品等を設ける必要がなく、電力の供給が容易となる。
【0048】
また、以上のようなプロジェクタ10において、第1端子台22は、プロジェクタ10の外部から電力の供給を受けるための第1電力線61が接続される速結端子(ホット側端子26およびコールド側端子28)を有し、第2端子台24は、プロジェクタ10の外部に電力の供給を行うための第2電力線65が接続される速結端子(ホット側端子30およびコールド側端子32)を有する。
【0049】
これによれば、第1電力線61を第1端子台22に簡単に接続でき、第2電力線65を第2端子台24に簡単に接続できるので、電力の供給がさらに容易となる。
【0050】
また、以上のようなプロジェクタ10は、プロジェクタ10の外部からの照明制御信号が入力される第3端子台34と、入力された照明制御信号をプロジェクタ10の外部に出力するための第4端子台36とをさらに備える。
【0051】
これによれば、プロジェクタ10と他のプロジェクタ10aとを用いる場合に、プロジェクタ10を外部の照明コントローラ78に電気的に接続し、プロジェクタ10aをプロジェクタ10に電気的に接続することによって、照明コントローラ78からの照明制御信号をプロジェクタ10を介してプロジェクタ10aに供給できる。したがって、プロジェクタ10aと照明コントローラ78とを繋ぐための電線および分岐部品等を設ける必要がなく、照明制御信号の伝送が容易となる。
【0052】
また、以上のようなプロジェクタ10において、第3端子台34は、プロジェクタ10の外部からの照明制御信号を入力するための第1信号線69が接続される速結端子(プラス側端子38およびマイナス側端子40)を有し、第4端子台36は、入力された照明制御信号をプロジェクタ10の外部に出力するための第2信号線73が接続される速結端子(プラス側端子42およびマイナス側端子44)を有する。
【0053】
これによれば、第1信号線69を第3端子台34に簡単に接続でき、第2信号線73を第4端子台36に簡単に接続できるので、照明制御信号の伝送がさらに容易となる。
【0054】
また、以上のようなプロジェクタ10は、天井2に埋め込まれる。
【0055】
これによれば、プロジェクタ10に接続する第1電力線61、第2電力線65、第1信号線69、および第2信号線73を天井2の裏に簡単に隠すことができる。したがって、プロジェクタ10の見栄えが悪くなることを抑制できる。
【0056】
また、以上のようなプロジェクタ10は、天井2に埋め込まれる外郭筐体12をさらに備え、第1端子台22および第2端子台24は、外郭筐体12に配置される。
【0057】
これによれば、第1端子台22および第2端子台24は、天井2に埋め込まれる外郭筐体12に配置されるので、第1端子台22および第2端子台24を天井2の裏に簡単に隠すことができる。したがって、プロジェクタ10の見栄えが悪くなることをさらに抑制できる。
【0058】
また、以上のようなプロジェクタ10において、第1端子台22および第2端子台24は、外郭筐体12の外側面21に配置される。
【0059】
これによれば、プロジェクタ10と他のプロジェクタ10aとを用いる場合に、プロジェクタ10の第1端子台22および第2端子台24を、他のプロジェクタ10aの方に向けて簡単に配置できる。したがって、プロジェクタ10と他のプロジェクタ10aとを第2電力線65で簡単に繋ぐことができ、電力の供給がさらに容易となる。
【0060】
また、以上のようなプロジェクタ10において、第1端子台22と第2端子台24とは、一体的に形成されている。
【0061】
これによれば、第1端子台22と第2端子台24とが一体的に形成されていることによって、共通の部材(たとえば、ボルト等)を用いて、第1端子台22と第2端子台24とを外郭筐体12に容易に固定できる。
【0062】
また、以上のようなプロジェクタ10において、第1端子台22は、プロジェクタ10の外部から交流電力の供給を受けるための端子台であり、第2端子台24は、プロジェクタ10の外部に交流電力の供給を行うための端子台である。
【0063】
これによれば、外部の電源60からの交流電力を、プロジェクタ10を介して他のプロジェクタ10a等に簡単に供給できる。
【0064】
(実施の形態2)
次に、実施の形態2について説明する。
【0065】
実施の形態2に係るプロジェクタ10bは、電源端子台16bおよび信号端子台18bが外郭筐体12の上面20に配置されている点において、実施の形態1に係るプロジェクタ10と主に異なっている。
【0066】
図6は、実施の形態2に係るプロジェクタ10bを示す図であり、(a)は、平面図であり、(b)は、側面図である。
図6を参照して、実施の形態2に係るプロジェクタ10bについて説明する。なお、以下の説明では、実施の形態1に係るプロジェクタ10との相違点を中心に説明する。
【0067】
図6に示すように、プロジェクタ10bでは、電源端子台16b(第1端子台22bおよび第2端子台24b)、および信号端子台18b(第3端子台34bおよび第4端子台36b)は、外郭筐体12の上面20に配置されており、相互に並んで配置されている。第1端子台22bのホット側電力線差込穴25およびコールド側電力線差込穴27、第2端子台24bのホット側電力線差込穴29およびコールド側電力線差込穴31、第3端子台34bのプラス側信号線差込穴37およびマイナス側信号線差込穴39、ならびに第4端子台36bのプラス側信号線差込穴41およびマイナス側信号線差込穴43は、水平方向に並んで配置されており、鉛直上方(Z軸方向プラス側)に開口しており、鉛直上方(Z軸方向プラス側)から第1電力線61、第2電力線65、第1信号線69および、第2信号線73を差し込み可能である。
【0068】
以上のようなプロジェクタ10bによれば、電源端子台16bおよび信号端子台18bが外郭筐体12の上面20に配置されるので、電源端子台16bおよび信号端子台18bが水平方向に突出することを抑制できる。したがって、プロジェクタ10bを簡単に天井2に取り付けることができる。
【0069】
(実施の形態3)
次に、実施の形態3について説明する。
【0070】
実施の形態3に係るプロジェクタ10cは、第1端子台22cと第2端子台24cとが別体であり、第3端子台34cと第4端子台36cとが別体である点において、実施の形態1に係るプロジェクタ10と主に異なっている。
【0071】
図7は、実施の形態3に係るプロジェクタ10cを示す図であり、(a)は、平面図であり、(b)は、側面図である。
図7を参照して、実施の形態3に係るプロジェクタ10cについて説明する。なお、以下の説明では、実施の形態1に係るプロジェクタ10との相違点を中心に説明する。
【0072】
図7に示すように、第1端子台22cと第2端子台24cとは、別体である。第1端子台22cおよび第2端子台24cは、鉛直方向から見たとき(平面視において)、外郭筐体12を挟むように、外郭筐体12の外側面21に配置されている。具体的には、第1端子台22cおよび第2端子台24cは、水平方向(X軸方向)において外郭筐体12を挟むように、外郭筐体12の外側面21に配置されている。また、第1端子台22cおよび第2端子台24cは、水平方向(X軸方向)において、相互に反対向きに配置されている。具体的には、第1端子台22cのホット側電力線差込穴25およびコールド側電力線差込穴27は、水平方向における一方側(X軸方向マイナス側)に開口しており、水平方向における一方側(X軸方向マイナス側)から第1電力線61を差し込み可能である。これに対して、第2端子台24cのホット側電力線差込穴29およびコールド側電力線差込穴31は、水平方向における他方側(X軸方向プラス側)に開口しており、水平方向における他方側(X軸方向プラス側)から第2電力線65を差し込み可能である。
【0073】
また、第3端子台34cと第4端子台36cとは、別体である。第3端子台34cは、鉛直方向において、第1端子台22cの下方に配置されている。第4端子台36cは、鉛直方向において、第2端子台24cの下方に配置されている。第3端子台34cおよび第4端子台36cは、鉛直方向から見たとき(平面視において)、外郭筐体12を挟むように、外郭筐体12の外側面21に配置されている。具体的には、第3端子台34cおよび第4端子台36cは、水平方向(X軸方向)において外郭筐体12を挟むように、外郭筐体12の外側面21に配置されている。また、第3端子台34cおよび第4端子台36cは、水平方向(X軸方向)において、相互に反対向きに配置されている。具体的には、第3端子台34cのプラス側信号線差込穴37およびマイナス側信号線差込穴39は、水平方向における一方側(X軸方向マイナス側)に開口しており、水平方向における一方側(X軸方向マイナス側)から第1信号線69を差し込み可能である。これに対して、第4端子台36cのプラス側信号線差込穴41およびマイナス側信号線差込穴43は、水平方向における他方側(X軸方向プラス側)に開口しており、水平方向における他方側(X軸方向プラス側)から第2信号線73を差し込み可能である。
【0074】
以上のようなプロジェクタ10cにおいて、第1端子台22cと第2端子台24cとは、別体であり、外郭筐体12を挟むように外郭筐体12の外側面21に配置される。
【0075】
これによれば、プロジェクタ10cの一方側に電源を配置し、プロジェクタ10cの他方側に他のプロジェクタを配置した場合、第1端子台22cを一方側に向け、第2端子台24cを他方側に向けて、プロジェクタ10cを配置すれば、プロジェクタ10cと電源とを第1電力線61で簡単に繋ぐことができるとともに、プロジェクタ10cと他のプロジェクタとを第2電力線65で簡単に繋ぐことができる。これによって、電源から他のプロジェクタへの電力の供給が容易となる。
【0076】
(他の実施の形態等)
以上、本発明に係るプロジェクタについて、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではない。
【0077】
上述した実施の形態では、プロジェクタ10,10b,10cが、埋め込み型のプロジェクタである場合について説明したが、これに限定されない。たとえば、プロジェクタは、テーブル等に載置されて使用されるプロジェクタであってもよい。
【0078】
上述した実施の形態では、第1端子台22が、プロジェクタ10の外部から交流電力の供給を受けるための端子台であり、第2端子台24が、プロジェクタ10の外部に交流電力の供給を行うための端子台である場合について説明したが、これに限定されない。たとえば、第1端子台は、プロジェクタの外部から直流電力の供給を受けるための端子台であり、第2端子台は、プロジェクタの外部に直流電力の供給を行うための端子台であってもよい。
【0079】
上述した実施の形態では、第1端子台22に第1電力線61が接続される場合について説明したが、これに限定されない。たとえば、第1端子台に第1電力線が接続されず、無線によって第1端子台に電力が供給されてもよい。
【0080】
上述した実施の形態では、第2端子台24に第2電力線65が接続される場合について説明したが、これに限定されない。たとえば、第2端子台に第2電力線が接続されず、無線によって第2端子台から外部に電力を供給してもよい。
【0081】
上述した実施の形態では、第3端子台34に第1信号線69が接続される場合について説明したが、これに限定されない。たとえば、第3端子台に第1信号線が接続されず、無線によって第3端子台に照明制御信号が入力されてもよい。
【0082】
上述した実施の形態では、第4端子台36に第2信号線73が接続される場合について説明したが、これに限定されない。たとえば、第4端子台に第2信号線が接続されず、無線によって第4端子台から外部に照明制御信号を出力してもよい。
【0083】
その他、上記各実施の形態に対して当業者が思い付く各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
【符号の説明】
【0084】
10,10b,10c, プロジェクタ
12 外郭筐体
21 外側面
22,22b,22c 第1端子台
24,24b,24c 第2端子台
26,30 ホット側端子
28,32 コールド側端子
34,34b,34c 第3端子台
36,36b,36c 第4端子台
38,42 プラス側端子
40,44 マイナス側端子
61 第1電力線
65 第2電力線
69 第1信号線
73 第2信号線