(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-21
(45)【発行日】2023-09-29
(54)【発明の名称】放送受信装置、放送受信方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
H04N 21/435 20110101AFI20230922BHJP
H04N 21/462 20110101ALI20230922BHJP
H04H 20/24 20080101ALI20230922BHJP
H04H 60/11 20080101ALI20230922BHJP
H04H 60/82 20080101ALI20230922BHJP
H04H 20/28 20080101ALI20230922BHJP
H04H 60/13 20080101ALI20230922BHJP
【FI】
H04N21/435
H04N21/462
H04H20/24
H04H60/11
H04H60/82
H04H20/28
H04H60/13
(21)【出願番号】P 2018225766
(22)【出願日】2018-11-30
【審査請求日】2021-10-08
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002000
【氏名又は名称】弁理士法人栄光事務所
(72)【発明者】
【氏名】影山 光宏
【審査官】鈴木 隆夫
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-329649(JP,A)
【文献】特開2004-134847(JP,A)
【文献】特開2018-107670(JP,A)
【文献】特開2013-074457(JP,A)
【文献】国際公開第2010/041627(WO,A1)
【文献】特開2005-079955(JP,A)
【文献】特開2004-023118(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00-21/858
H04N 5/76-5/775
H04N 5/80-5/907
H04N 5/91-5/956
H04H 20/00-20/46
H04H 20/51-20/86
H04H 20/91-40/27
H04H 40/90-60/98
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
放送受信装置であって、
第1の放送信号を受信する第1の受信部と、
第2の放送信号を受信する第2の受信部と、
前記第1の受信部により受信された前記第1の放送信号から、前記第1の放送信号により放送される番組を管理するための第1の番組管理情報を取得し、前記第2の受信部により受信された前記第2の放送信号から、前記第2の放送信号により放送される番組を管理するための第2の番組管理情報を取得する取得部と、
前記第1の番組管理情報と前記第2の番組管理情報とのいずれか一方の形式を、前記第1の番組管理情報と前記第2の番組管理情報とのいずれか他方の形式に変換する変換部と、
前記いずれか一方の形式が変換された前記第1の番組管理情報と前記第2の番組管理情報との少なくとも一部を統合して、統合番組管理情報を生成する生成部と、
前記統合番組管理情報を記憶する記憶部と、
前記番組の管理に関する処理を行う番組処理部と、を備え、
前記番組処理部は、
前記第1の放送信号又は前記第2の放送信号により放送される番組の視聴、録画、
およびリモート視聴の予約要求を取得し、
予約要求された前記番組の視聴、録画、
およびリモート視聴の予約に関する予約情報を前記統合番組管理情報に記憶
し、
前記生成部は、前記記憶部に記憶されている前記統合番組管理情報に基づいて統合電子番組表を生成し、
前記第2の放送信号は、IP放送信号であり、
前記取得部は、前記第2の番組管理情報から、前記第2の放送信号により放送されるチャネルを識別するための第2のチャネル識別情報で識別されるチャネルのIPマルチキャスト通信に関するマルチキャスト情報を取得し、
前記生成部は、前記マルチキャスト情報を含む前記統合番組管理情報を生成し、
前記記憶部は、前記放送受信装置のリソースを管理するためのリソース管理情報を記憶し、
前記番組処理部は、前記リソース管理情報に、予約要求された前記番組の視聴、録画、およびリモート視聴の予約に関する第2の予約情報を登録し、
前記リソースは、録画およびリモート視聴に用いられる、番組コンテンツを復号、変換、記録および再生を行うための2つのリソースと、視聴に用いられる、番組コンテンツを復号および再生を行うための1つのリソースと、を有する、
放送受信装置。
【請求項2】
前記第2の予約情報は、前記予約要求に係るリソースの種別と、前記予約要求に係る番組の放送時間と、の情報を含む、
請求項
1に記載の放送受信装置。
【請求項3】
前記番組処理部は、
予約要求された前記番組の前記放送時間において前記リソースが空いているか否かを判定し、
前記リソースが空いている場合、前記リソース管理情報に、前記第2の予約情報を登録する、
請求項
2に記載の放送受信装置。
【請求項4】
前記番組処理部は、
前記リソースが空いている場合、予約成功を提示部に提示させ、
前記リソースが空いていない場合、予約失敗を前記提示部に提示させる、
請求項
3に記載の放送受信装置。
【請求項5】
第1の放送信号を受信するステップと、
第2の放送信号を受信するステップと、
受信された前記第1の放送信号から、前記第1の放送信号により放送される番組を管理するための第1の番組管理情報を取得するステップと、
受信された前記第2の放送信号から、前記第2の放送信号により放送される番組を管理するための第2の番組管理情報を取得するステップと、
前記第1の番組管理情報と前記第2の番組管理情報とのいずれか一方の形式を、前記第1の番組管理情報と前記第2の番組管理情報とのいずれか他方の形式に変換するステップと、
前記いずれか一方の形式が変換された前記第1の番組管理情報と前記第2の番組管理情報との少なくとも一部を統合して、統合番組管理情報を生成するステップと、
前記統合番組管理情報を記憶部に記憶するステップと、
前記第1の放送信号又は前記第2の放送信号により放送される番組の視聴、録画、
およびリモート視聴の予約要求を取得し、予約要求された前記番組の視聴、録画、
およびリモート視聴の予約に関する予約情報を前記統合番組管理情報に記憶するステップと、
を有
し、
前記記憶部に記憶されている前記統合番組管理情報に基づいて統合電子番組表を生成し、
前記第2の放送信号は、IP放送信号であり、
前記第2の番組管理情報から、前記第2の放送信号により放送されるチャネルを識別するための第2のチャネル識別情報で識別されるチャネルのIPマルチキャスト通信に関するマルチキャスト情報を取得し、
前記マルチキャスト情報を含む前記統合番組管理情報を生成し、
放送受信装置のリソースを管理するためのリソース管理情報を記憶し、
前記リソース管理情報に、予約要求された前記番組の視聴、録画、およびリモート視聴の予約に関する第2の予約情報を登録し、
前記リソースは、録画およびリモート視聴に用いられる、番組コンテンツを復号、変換、記録および再生を行うための2つのリソースと、視聴に用いられる、番組コンテンツを復号および再生を行うための1つのリソースと、を有する、
放送受信方法。
【請求項6】
請求項
5に記載の放送受信方法をコンピュータに実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、放送受信装置及び放送受信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、映像出力装置が電子プログラム案内情報を提供する方法が知られている(特許文献1参照)。この方法では、複数の入力ソースからそれぞれ映像出力装置に信号を提供され、複数の入力ソースを識別し、複数の入力ソースそれぞれのEPG情報を受信し、EPG情報を統合して統合されたEPG情報を生成し、統合されたEPG情報を出力する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、複数の放送信号用の番組管理情報の形式が異なっても、番組管理情報を統合して簡単に管理できる放送受信装置及び放送が受信方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様は、放送受信装置であって、第1の放送信号を受信する第1の受信部と、第2の放送信号を受信する第2の受信部と、前記第1の受信部により受信された前記第1の放送信号から、前記第1の放送信号により放送される番組を管理するための第1の番組管理情報を取得し、前記第2の受信部により受信された前記第2の放送信号から、前記第2の放送信号により放送される番組を管理するための第2の番組管理情報を取得する取得部と、前記第1の番組管理情報と前記第2の番組管理情報とのいずれか一方の形式を、前記第1の番組管理情報と前記第2の番組管理情報とのいずれか他方の形式に変換する変換部と、前記いずれか一方の形式が変換された前記第1の番組管理情報と前記第2の番組管理情報との少なくとも一部を統合して、統合番組管理情報を生成する生成部と、前記統合番組管理情報を記憶する記憶部と、前記番組の管理に関する処理を行う番組処理部と、を備え、前記番組処理部は、前記第1の放送信号又は前記第2の放送信号により放送される番組の視聴、録画、およびリモート視聴の予約要求を取得し、予約要求された前記番組の視聴、録画、およびリモート視聴の予約に関する予約情報を前記統合番組管理情報に記憶し、前記生成部は、前記記憶部に記憶されている前記統合番組管理情報に基づいて統合電子番組表を生成し、前記第2の放送信号は、IP放送信号であり、前記取得部は、前記第2の番組管理情報から、前記第2の放送信号により放送されるチャネルを識別するための第2のチャネル識別情報で識別されるチャネルのIPマルチキャスト通信に関するマルチキャスト情報を取得し、前記生成部は、前記マルチキャスト情報を含む前記統合番組管理情報を生成し、前記記憶部は、前記放送受信装置のリソースを管理するためのリソース管理情報を記憶し、前記番組処理部は、前記リソース管理情報に、予約要求された前記番組の視聴、録画、およびリモート視聴の予約に関する第2の予約情報を登録し、前記リソースは、録画およびリモート視聴に用いられる、番組コンテンツを復号、変換、記録および再生を行うための2つのリソースと、視聴に用いられる、番組コンテンツを復号および再生を行うための1つのリソースと、を有する、放送受信装置である。
【0006】
本開示の一態様は、第1の放送信号を受信するステップと、第2の放送信号を受信するステップと、受信された前記第1の放送信号から、前記第1の放送信号により放送される番組を管理するための第1の番組管理情報を取得するステップと、受信された前記第2の放送信号から、前記第2の放送信号により放送される番組を管理するための第2の番組管理情報を取得するステップと、前記第1の番組管理情報と前記第2の番組管理情報とのいずれか一方の形式を、前記第1の番組管理情報と前記第2の番組管理情報とのいずれか他方の形式に変換するステップと、前記いずれか一方の形式が変換された前記第1の番組管理情報と前記第2の番組管理情報との少なくとも一部を統合して、統合番組管理情報を生成するステップと、前記統合番組管理情報を記憶部に記憶するステップと、前記第1の放送信号又は前記第2の放送信号により放送される番組の視聴、録画、およびリモート視聴の予約要求を取得し、予約要求された前記番組の視聴、録画、およびリモート視聴の予約に関する予約情報を前記統合番組管理情報に記憶するステップと、を有し、前記記憶部に記憶されている前記統合番組管理情報に基づいて統合電子番組表を生成し、前記第2の放送信号は、IP放送信号であり、前記第2の番組管理情報から、前記第2の放送信号により放送されるチャネルを識別するための第2のチャネル識別情報で識別されるチャネルのIPマルチキャスト通信に関するマルチキャスト情報を取得し、前記マルチキャスト情報を含む前記統合番組管理情報を生成し、前記放送受信装置のリソースを管理するためのリソース管理情報を記憶し、前記リソース管理情報に、予約要求された前記番組の視聴、録画、およびリモート視聴の予約に関する第2の予約情報を登録し、前記リソースは、録画およびリモート視聴に用いられる、番組コンテンツを復号、変換、記録および再生を行うための2つのリソースと、視聴に用いられる、番組コンテンツを復号および再生を行うための1つのリソースと、を有する、放送受信方法である。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、複数の放送信号用の番組管理情報の形式が異なっても、番組管理情報を統合して簡単に管理できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1A】第1の実施形態における放送システムの構成例を示すブロック図
【
図7】受信機による番組表収集時の動作例を示すフローチャート
【
図8】受信機によるRF放送の番組表収集時の動作例を示すフローチャート
【
図9】受信機によるIP放送の番組表収集時の動作例を示すフローチャート
【
図10】受信機による予約時のリソース管理の動作例を示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、適宜図面を参照しながら、実施形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になることを避け、当業者の理解を容易にするためである。尚、添付図面及び以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるものであり、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
【0010】
(本開示の一形態を得るに至った経緯)
近年、FTTH(Fiber To The Home)/HFC(Hybrid Fiber Coaxial)等の高速ネット回線の普及により、有料放送サービス事業者が高速ネット回線を用いたIP(Internet Protocol)放送サービスの提供が進みつつある。一方、ケーブルテレビ放送を提供するケーブルテレビ放送事業者では、既存の放送波を介した放送(RF(Radio Frequency)放送とも称する)を実施しており、突然、RF放送を終了してIP放送に切り替えることは困難である。そのため、ケーブルテレビ放送事業者は、ケーブルテレビ用のRF放送を継続し、IP放送を並行して実施し、徐々にIP放送のチャネルを増やしながら、RF放送のチャネル数を減らすことが考えられる。または、例えば地上波放送用のRF放送を残し、他の有料多チャンネル放送(例えばBS放送、高度BS放送、ケーブルテレビ放送)をIP放送に移行することも考えられる。以上から、RF放送とIP放送とを並行して運用されることが想定され、放送信号を受信する放送受信装置についても、両方の放送信号(放送形態)に対応した受信機能を有することが求められる。
【0011】
また、RF放送とIP放送とが平行して運用された場合、RF放送の放送信号(RF放送信号)とIP放送の放送信号(IP放送信号)との双方を受信可能な共用受信機が要望される。共用受信機では、RF放送信号とIP放送信号とにより放送される番組コンテンツ(単に「番組」とも称する)をいずれの放送信号の番組であるかを区別することなく視聴等できることが望ましい。この場合、RF放送信号の番組を管理するための番組管理情報とIP放送信号の番組を管理するための番組管理情報とが、区別なく扱えることが望ましい。なお、番組管理情報は、各放送信号によってフォーマットが異なることも想定される。この場合でも、共用受信機において各放送信号の番組を簡単に管理できることが望ましい。
【0012】
以下の実施形態では、複数の放送信号用の番組管理情報の形式が異なっても、番組管理情報を統合して簡単に管理できる放送受信装置及び放送受信方法について説明する。
【0013】
以下の実施形態では、下記の参考非特許文献1~11の標準規格に準拠する情報を含む。参考特許文献1~4は、デジタル放送に関する文献である。参考特許文献5~7は、ケーブルテレビ放送に関する文献である。参考特許文献8~11は、IP放送に関する文献である。
(参考非特許文献1:ARIB STD-B10 「デジタル放送に使用する番組配列情報」、ARIB標準規格、一般社団法人電波産業会)
(参考非特許文献2:ARIB TR-B14 「地上デジタル放送運用規定」、ARIB標準規格、一般社団法人電波産業会)
(参考非特許文献3:ARIB TR-B15 「BS/広帯域CSデジタル放送運用規定」、ARIB標準規格、一般社団法人電波産業会)
(参考非特許文献4:ARIB TR-B39 「高度広帯域衛星デジタル放送運用規定」、ARIB標準規格、一般社団法人電波産業会)
(参考非特許文献5:JLabs SPEC-003 「デジタル放送リマックス運用仕様(自主放送)」、一般社団法人日本ケーブルラボ)
(参考非特許文献6:JLabs SPEC-004 「デジタル放送リマックス運用仕様(i-HITS)」、一般社団法人日本ケーブルラボ)
(参考非特許文献7:JLabs SPEC-035 「高度ケーブル自主放送運用仕様(ACAS対応)」、一般社団法人日本ケーブルラボ)
(参考非特許文献8:IPTVFJ STD-0004 「IP放送仕様」、一般社団法人IPTVフォーラム)
(参考非特許文献9:IPTVFJ STD-0005 「地上デジタルテレビジョン放送IP再送信運用規定」、一般社団法人IPTVフォーラム)
(参考非特許文献10:IPTVFJ STD-0009 「BSデジタル放送IP再送信運用規定」、一般社団法人IPTVフォーラム)
(参考非特許文献11:JLabs SPEC-028 「IP放送運用仕様(自主放送)」、一般社団法人日本ケーブルラボ)
【0014】
参考非特許文献1~11の標準規格に準拠する情報を以下に例示列挙する。この情報は、例えば、SI(Service Information)、PSI(Program Specific Information)、MMT(MPEG Media Transport)、TLV(Type Length Value)、サービスID(service id)、イベントID(event id)、オリジナルネットワークID(original network id)、ストリームID(stream id)、ストリーム種別(stream type)、NIT(Network Information Table)、EIT(Event Information Table)、EPG(Electronic Program Guide)、SDT(Service Description Table)等を含む。
【0015】
(第1の実施形態)
図1Aは、第1の実施形態における放送システム5の構成例を示すブロック図である。放送システム5は、送信機50及び受信機100を備える。送信機50と受信機100との間は、ネットワーク70で接続されてよい。ネットワークは、有線ネットワーク、無線ネットワーク、又は有線ネットワーク及び無線ネットワークの組み合わせで形成されてよい。
【0016】
受信機100は、例えば、各家庭に設置されたセットトップボックスやTV放送受信機やレコーダでよい。受信機100は、送信機50によりネットワーク70を介して送出された番組コンテンツのストリームの放送波(RF放送信号)やIPパケット(IP放送信号)を受信する。受信機100がセットトップボックスやレコーダの場合、受信機100は、例えばHDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)を介して、番組コンテンツをTV放送受信機やレコーダに出力してよい。TV放送受信機は番組コンテンツを再生可能であり、レコーダは番組コンテンツを記録(例えば録画、録音、データ保存)可能である。なお、受信機100自身が、取得された番組コンテンツを再生又は記録可能でもよい。
【0017】
ネットワーク70は、インターネットや通信事業者が敷設する閉域網やケーブルテレビ局が敷設する閉域網を含んでよい。ネットワーク70は、FTTHネットワーク又はHFCネットワーク、有線又は無線のIPネットワーク、等を含んでよい。
【0018】
送信機50は、番組コンテンツ、番組コンテンツを管理するための番組管理情報、等を含むストリーム(放送信号の一例)を送信する。放送信号は、RF放送信号、IP放送信号、等を含む。RF放送は、地上波放送、衛星放送及びケーブルテレビ放送を含んでよい。IP放送は、地上波放送、衛星放送及びケーブルテレビ放送を含んでよい。IP放送は、IPTVのようなVOD(Video On Demand)/ストリーミング方式の放送式を含んでよい。IP放送は、配信側がIPパケットを用いて自主放送(IP自主放送)を行うことを含んでよい。また、IP放送は、配信側が放送波を介して番組コンテンツを取得し、IPパケットを用いて番組コンテンツを再送信(IP再送信)することを含んでよい。
【0019】
送信機50は、映像データを含む映像ストリーム、音声データを含む音声ストリーム、データ放送用データを含むデータ放送ストリーム、及びSI(Service Information)/PSI(Program Specific Information)データを多重化し、番組コンテンツのストリームを生成してよい。つまり、番組コンテンツは、映像データ、音声データ、データ放送用のデータ、SI/PSIデータを含んでよい。SI/PSIデータは、SI及びPSIの少なくとも一方を含み、番組表情報、字幕データ、等を含んでよい。SI/PSIデータは、番組管理情報の1つである。SI/PSIデータは、番組コンテンツが配信されるストリームとは別のストリームで伝送されてもよい。映像データは、H.265方式(HEVC(High Efficiency Video Coding)方式)、等で符号化されてよい。音声データは、MPEG-2 AAC(Advanced Audio Coding)、MPEG-4 AAC、MPEG-4 ALS(Audio Lossless Coding)等で符号化されていてよい。ここでの多重化方式は、MMT(MPEG Media Transport)・TLV(Type Length Value)方式、等でよい。送信機50は、番組コンテンツを含むストリームを送信(配信)する。
【0020】
図1Bは、受信機20の構成例を示すブロック図である。
【0021】
受信機100は、制御部102、チューナ104、IP通信部106、デマルチプレクサ108、マルチメディア処理部110、映像デコーダ112、音声デコーダ114、トランスコーダ116、録画部118、レンダリング部120、操作部122、番組表管理部126、番組表制御部128、を備える。
【0022】
制御部102は、受信機100の各部を制御し、受信機100全体を管理する。例えば、制御部102は、チューナ104及びIP通信部106による通信を制御してよい。制御部102は、デマルチプレクサ108によるストリームの分割を制御してよい。制御部102は、番組表管理部126による統合番組管理情報の管理、及び番組表制御部128による統合番組管理情報の制御を補助してよい。
【0023】
制御部102は、操作部122からの指示に応じて、チューナ104又はIP通信部106による選局を制御してよい。この場合、制御部102は、指示された選局がチューナ104によるストリームの受信かIP通信部106によるストリームの受信かを判定してよい。制御部102は、ストリームを受信するチューナ104又はIP通信部106へ受信指示を行い、デマルチプレクサ108へデコードの指示を行ってよい。
【0024】
制御部102は、番組表管理部126からの選局指示を受け、選局してよい。制御部102は、番組表管理部126からの予約指示を受け、予約指示された番組コンテンツの放送時間に従って、選局してよい。予約指示は、番組コンテンツの視聴予約や録画予約を含んでよい。選局指示や予約指示は、操作部122から受けてもよい。
【0025】
制御部102は、受信機100のリソースを管理してよい。リソースは、番組コンテンツの視聴、録画、リモート視聴に用いられるリソースを含んでよい。受信機100のリソースは、同時デコード可能数、同時トランスコード可能数、同時選局可能数、等で管理されてよい。
【0026】
チューナ104は、RF放送信号のデータを通信する。チューナ104は、送信機50からの番組コンテンツのストリームを受信し、デマルチプレクサ108に送る。
【0027】
IP通信部106は、IPパケットを用いてIP放送信号のデータを通信する。IP通信部106は、送信機50からの番組コンテンツのストリームを受信し、デマルチプレクサ108に送る。IP通信部106は、送信機50からの番組管理情報専用のストリームを受信し、デマルチプレクサ108に送る。番組管理情報は、番組コンテンツのストリームに含まれる場合もあるし、番組管理情報専用のストリームに含まれる場合もある。
【0028】
デマルチプレクサ108は、チューナ104又はIP通信部106から送信されたストリームであって、映像、音声、データ放送コンテンツ、SI/PSIデータなどが多重化して生成された番組コンテンツのストリームを、複数のストリームに分割する。具体的には、デマルチプレクサ108は、番組コンテンツのストリームを、映像ストリーム、音声ストリーム、データ放送ストリーム、及びSI/PSIデータに分割する。デマルチプレクサ108による分割方式は、送信機50のマルチプレクサの多重化方式に対応する方式でよい。
【0029】
マルチメディア処理部110は、デマルチプレクサ108からのSI/PSIデータを取得する。SI/PSIデータは、番組管理情報を含み、例えばEIT(Event Information Table)を含んでよい。また、マルチメディア処理部110は、デマルチプレクサ108からのデータ放送ストリームを取得し、データ放送ストリームのデータ放送データをデコード(復号化)し、レンダリング部120に送る。
【0030】
映像デコーダ112は、デマルチプレクサ108からの映像ストリームを取得し、映像ストリームの映像データをデコードし、レンダリング部120に送る。音声デコーダ114は、デマルチプレクサ108からの音声ストリームを取得し、音声ストリームの音声データをデコードし、レンダリング部120に送る。
【0031】
トランスコーダ116は、少なくともデマルチプレクサ108からの映像ストリームと音声ストリームを、録画用の映像・音声データにトランスコードして多重化して録画データを生成する。トランスコーダ116は、録画データを含む録画コンテンツを録画部118へ送る。
【0032】
録画部118は、トランスコーダ116でトランスコードされた録画データを蓄積する。録画部118は、例えば操作部122を介して番組コンテンツの録画を指示された場合、指示された番組コンテンツの録画データを蓄積してよい。録画部118は、録画データを蓄積する記憶部としての機能を有してよい。記憶部は、記憶媒体を含んでよい。
【0033】
また、例えば操作部122を介して番組コンテンツの再生を指示された場合、指示された番組コンテンツの録画データを抽出し、デマルチプレクサ108に送る。デマルチプレクサ108は、マルチメディア処理部110、映像デコーダ112、音声デコーダ114を介して、及びレンダリング部120を介して、録画データを再生する。番組コンテンツの再生は、番組コンテンツの視聴の指示に応じて行われてよい。
【0034】
レンダリング部120は、マルチメディア処理部110からのデータ放送データ、映像デコーダ112からの映像データ、音声デコーダ114からの音声データ、の少なくとも1つを取得する。レンダリング部120は、データ放送データ、映像データ、音声データの少なくとも1つをレンダリングし、表示部又は音声出力部からレンダリングされたデータを出力する。表示部及び音声出力部は、受信機100が備えてもよいし、受信機100とは別に設けられてもよい。表示部は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、その他の表示部でよい。音声出力部は、スピーカ、イヤホン、その他の音声出力部でよい。
【0035】
操作部122は、視聴者(ユーザの一例)からの操作を受け付け、操作に基づく操作情報を、制御部102、マルチメディア処理部110、番組表制御部128、等へ送る。操作部122は、受信機100に設けられてもよいし、受信機100とは別体で設けられてもよい。操作部122は、各種ボタン、キー、タッチパネル、マイクロホン、リモコン、等を含んでよい。
【0036】
番組表管理部126は、チューナ104のチューニングを制御し、RF放送用の番組管理情報を取得してよい。RF放送信号用の番組管理情報は、RF放送用の少なくともNITとEITを含む番組表情報を含んでよい。番組表管理部126は、IP通信部106のIP放送受信処理を制御し、IP放送用の番組管理情報を取得してよい。IP放送用の番組管理情報は、IP放送用の少なくともNITとEITを含む番組表情報を含んでよい。番組表管理部126は、RF放送信号用の番組管理情報とIP放送用の番組管理情報とを基に、統合された番組管理情報(統合番組管理情報)を生成してよい。統合番組管理情報は、チャネル管理情報I1を含んでよい。番組表管理部126は、RF放送用の番組管理情報とIP放送用の番組管理情報とのいずれか一方の形式を、RF放送信号用の番組管理情報とIP放送用の番組管理情報とのいずれか他方の形式に変換してよい。番組表管理部126は、いずれか一方の形式が変換されたRF放送用の番組管理情報とIP放送用の番組管理情報との少なくとも一部を統合して、統合番組管理情報を生成してよい。
【0037】
番組表管理部126は、複数のタイミングで(例えば定期的に)、RF放送用及びIP放送用の番組表情報を取得し、前回以前に取得された番組表情報と今回に取得された番組表情報とで相違がないか(変更されている点がないか)を判定してよい。番組表管理部126は、前回以前に取得された番組表情報において含まれていなかった又は含まれていたが変更されたデータを、新たに取得した番組表情報から取得し、チャネル管理情報I1や番組情報管理表I2に追加又は上書きしてよい。
【0038】
番組表管理部126は、送信機50から、RF放送及びIP放送の個別の番組管理情報を取得してよい。個別の番組管理情報は、RF放送用の番組表情報I0(図示せず)とIP放送用の番組表情報I0(図示せず)を含んでよい。番組表管理部126は、RF放送及びIP放送の番組を管理するための統合番組管理情報を生成し、記憶し、管理する。番組表管理部126は、各種データ、情報、テーブル等を記憶する記憶部の機能を有してよい。記憶部は、記憶媒体を含んでよい。統合番組管理情報は、チャネル管理情報I1、番組情報管理表I2、リソース管理情報I4等を含んでよく、その他の情報を含んでよい。チャネル管理情報I1は、NIT又はSDTを基に生成されてよい。番組情報管理表I2は、EITを基に生成されてよい。
【0039】
番組表情報I0は、放送毎に用意され、つまりRF放送とIP放送とで個別に用意され、例えば各放送信号に含まれて受信機100が取得する。つまり、番組表情報I0は、RF放送用の番組表情報、IP放送用の番組表情報を含む。チャネル管理情報I1、番組情報管理表I2及びリソース管理情報I4は、各放送(RF放送、IP放送)で共用される。チャネル管理情報I1は、RF放送及びIP放送で放送されるチャネルやチャネル毎の番組を管理するための情報である。番組情報管理表I2は、RF放送及びIP放送で放送される番組を管理するための情報である。番組情報管理表I2は、チャネル管理情報I1に含まれてよい。リソース管理情報I4は、受信機100が有するリソースを管理するための情報である。
【0040】
番組表制御部128は、RF放送及びIP放送で共用される統合番組管理情報(例えばチャネル管理情報I1、番組情報管理表I2)を用いて番組の予約、視聴、録画、リモート視聴を行うための処理を行う。番組表制御部128は、例えば、番組表制御部128は、統合番組管理情報のデータを使って、
図6の統合電子番組表G1を生成し、レンダリング部120を経由して統合電子番組表G1を図示せぬ画面に表示させる。操作部122としてリモコンを用いる場合、制御部102の指示に従って、統合電子番組表G1において所定の項目を選択するためのカーソルやフォーカスの位置の制御を行ってよい。番組表制御部128は、番組コンテンツを録画又はリモート視聴する場合、トランスコーダ116に録画又はリモート視聴に関する制御を指示してよい。
【0041】
図2は、番組情報管理テーブルTB1の一例を示す図である。番組情報管理テーブルTB1は、番組表管理部126により生成されるチャネル管理情報I1を保持する。チャネル管理情報I1は、1つ以上の番組情報管理表I2を有する。番組情報管理表I2は、各放送ソース(RF放送、IP放送)のチャネル毎に用意される番組コンテンツに関する情報でよい。
【0042】
図3は、チャネル管理情報I1の一例を示す図である。
【0043】
チャネル管理情報I1は、ストリーム種別、サービスID、オリジナルネットワークID,ストリームID、及び契約情報を含む。チャネル管理情報I1は、IP放送用のIPマルチキャスト情報を含む。
【0044】
ストリーム種別(stream type)は、チューナ104又はIP通信部106により受信されたストリームの種別を識別する情報である。ストリーム種別は、RF放送信号のTS(Transport Stream)であることを示すTS情報(「1」とも示す)、IP放送信号のTLV(Type Length Value)であることを示すTLV情報(「2」とも示す)、IP放送信号のTSであることを示すIP-TS情報(「3」とも示す)、及びIP放送信号のTLGであることを示すIP-TLV情報(「4」とも示す)を含んでよい。
【0045】
サービスID(Service_id)は、放送サービスを識別する情報であり、チャネルを識別する情報である。オリジナルネットワークID(Original_network_id)は、ストリームが伝送されるネットワークを識別する情報であり、起源となるネットワークを識別するIDである。このネットワークは、例えば、地上波、BS、高度BS、IPネットワーク、等を含む。
【0046】
ストリームID(Stream_id)は、ストリームを識別する情報である。例えば、ストリーム種別=「2」(TLV情報)又は「4」(IP-TLV情報)である場合、ストリームIDは、「tlv_stream_id」である。ストリーム種別=「1」(TS情報)又は「3」(IP-TS情報)である場合、ストリームIDは、「ts_stream_id」である。契約情報は、番組コンテンツを視聴するための契約に関する情報である。契約情報は、無料であることを示す無料情報、未契約であることを示す未契約情報、契約済みであることを示す契約済み情報を含んでよい。
【0047】
IPマルチキャスト情報は、ストリーム識別情報が「3」(IP-TS情報)又は「4」(IP-TLV情報)の場合、チャネル管理情報I1に含まれる。IPマルチキャスト情報は、IPバージョン情報、プロトコル情報、グループアドレス情報ソース、アドレス情報、等を含み、その他の情報を含んでもよい。IPバージョン情報は、IPパケットのバージョンを示す情報であり、例えば、IPv4(「0」とも示す)であるか、IPv6(「1」とも示す)であるか、を示してよい。プロトコル情報は、IPマルチキャストのグループ管理プロトコルの情報であり、例えば、IGMPv2であるか、MLDv2であるか、を示してよい。IGMP(Internet Group Management Protocol)は、ルータ及びホスト間で使用されるIPv4のマルチキャストグループ管理プロトコルである。MLD(Multicast Listener Discovery)は、ルータ及びホスト間で使用されるIPv6のマルチキャストグループ管理プロトコルである。グループアドレスは、IPマルチキャストで使用されるグループアドレスである。ソースアドレスは、IPマルチキャストで使用される送信元を示すIPアドレスである。
【0048】
図4は、番組情報管理表I2の一例を示す図である。
図4では、サービスID=「277」である場合の番組情報管理表I2を示す。サービスIDの下位の情報として、番組情報管理表I2がある。よって、番組情報管理表I2は、チャネル管理情報I1に含まれる。番組情報管理表I2は、1つ以上の番組情報を管理するものである。番組(番組コンテンツ)は、イベントID(event_id)により識別される。よって、番組情報管理表I2には、サービスIDで識別されるRF放送又はIP放送の、イベントIDで識別される番組の情報が含まれる。
【0049】
番組情報管理表I2は、イベントID(event_id)、開始時刻情報、継続時間情報、番組名情報、短形式記述情報、予約情報、等を含み、その他の情報を含んでもよい。イベントIDは、番組コンテンツを識別する情報である。開始時刻情報は、イベントIDで識別される番組コンテンツが放送される開始時刻(例えば日時)に関する情報を示す。継続時間は、イベントIDで識別される番組コンテンツの放送が継続する時間(例えば秒)を示す。番組名情報は、イベントIDで識別される番組コンテンツの名称(番組名)を示す。短形式記述情報は、例えば短形式イベント記述子であり、番組名と番組内容を定義する情報を含む。予約情報は、イベントIDで識別される番組コンテンツの予約に関する情報である。予約情報は、予約されていないことを示す予約無し情報(「0」とも示す)、視聴の予約がされていることを示す視聴予約情報(「1」とも示す)、録画の予約がされていることを示す録画予約情報(「2」とも示す)、及びリモート視聴の予約がされていることを示すリモート視聴予約情報(「3」とも示す)を含んでよい。
【0050】
図5は、リソース管理情報I4の一例を示す情報である。
図5では、1日分の管理スロットを示している。
【0051】
図5では、受信機100のリソースが3つ存在することを示している。この3つのリソースは、DECODE、DTR(Digital TV Recorder)1、DTR2、を含む。DECODEは、番組コンテンツをデコードし、表示部に表示させるためのリソースである。つまり、DECODEは、例えばTV画面で視聴するためのリソースでよい。DTR1及びDTR2は、デコードし、トランスコードし、録画し、再生するためのリソースである。つまり、DTR1及びDTR2は、録画やリモート視聴するためのリソースでよい。ここでは、一例として、DTR1を録画用のリソースとし、DTR2をリモート視聴用のリソースとする。受信機100は、DECODE、DTR1及びDTR2を備えることで、2番組同時録画が可能であり、更に別のチャネルを選局して視聴者に視聴させることが可能である。または、受信機100は、1番組を録画し、1番組をリモート視聴し、1番組を自宅のテレビで視聴者に視聴させることが可能である。
【0052】
図5では、2018年AA月BB日において、11:00~11:20に、DTR1のリソースが予約されており、録画予約されている。また、18:00~20:00に、DECODEのリソースが予約されており、視聴予約されている。また、19:00~20:00に、DTR1のリソースが予約されており、録画予約されている。また、19:00~20:00に、DTR2のリソースが予約されており、リモート視聴予約されている。番組情報管理表I2、リソース管理情報I4等では、未来の8日間の番組コンテンツが管理できる。よって、番組表管理部126は、
図5で1日分として例示したリソース管理情報I4を、8日分管理してよい。1日単位の管理は一例であり、他の時間単位で管理されてよい。また、8日分も一例であり、他の日数分や時間分であってもよい。
【0053】
【0054】
図6では、RFCH(RF放送のチャネル)とIPCH(IP放送のチャネル)とで放送される番組の情報が並列に表示されることを例示している。例えば、チャネル101はRF放送のチャネルであり、チャネル276のチャネルはIP放送のチャネルでよい。
図6では、各チャネルで放送される番組コンテンツの情報が時系列で記載されている。
【0055】
図6に示す、RF放送とIP放送とで共用される統合電子番組表G1は、例えばEPG形式の番組表でよい。つまり、番組表管理部126は、RF放送用の番組表の形式を採用し、RF放送用の番組表の形式をそのままにし、IP放送用の番組表の形式を変換して(ここではEPG形式に合わせて)、RF放送用の番組に関する情報とIP放送用の番組に関する情報とを統合して、統合電子番組表G1を生成してよい。番組表管理部126は、EITを基に、EPG形式の番組表を生成してよい。番組表管理部126は、RF放送用のEPG形式をそのままにし、IP放送用のEPG形式をRF放送用のEPG形式に変換して、両者を統合してよい。
【0056】
図6では、表示部に表示された統合電子番組表G1において、番組コンテンツp1が操作部122により選択されている。選択された番組コンテンツp1の詳細情報が、別画面としての詳細画面G2において表示されている。詳細画面G2は、番組コンテンツp1の詳細情報の他に、録画予約ボタンb1、視聴予約ボタンb2、リモート視聴予約b3、等が表示されてよい。
【0057】
例えば、制御部102は、操作部122を介して録画予約ボタンb1が選択されたことを検知すると、録画用のリソースを予約し、リソース管理情報I4、番組情報管理表I2に録画予約に関する予約情報を登録する。例えば、制御部102は、操作部122を介して視聴予約ボタンb2が選択されたことを検知すると、視聴用のリソースを予約し、リソース管理情報I4、番組情報管理表I2に視聴予約に関する予約情報を登録する。例えば、制御部102は、操作部122を介してリモート視聴予約ボタンb3が選択されたことを検知すると、リモート視聴用のリソースを予約し、リソース管理情報I4、番組情報管理表I2にリモート視聴予約に関する予約情報を登録する。
【0058】
次に、受信機100の動作について説明する。
【0059】
図7は、受信機100の番組表収集時の動作例を示すフローチャートである。
図7の処理は、番組表管理部126が開始を判断してよい。例えば、番組表管理部126は、時刻を計時し、1日1回n時に
図7の処理を開始してよいし、他のタイミングで
図7の処理を開始してもよい。受信機100は、RF放送の番組表情報I0を収集し、取得する(S101)。受信機100は、IP放送の番組表情報I0を収集し、取得する(S102)。なお、RF放送とIP放送の番組表情報I0は、共にEITに基づく番組表情報でよい。
【0060】
図8は、RF放送の番組表収集時の動作例を示すフローチャートである。ここでは、RF放送としてTS形式のストリームを受信することを例示するが、TLV形式の場合でも同様である。
【0061】
チューナ104は、RF放送信号のストリームを受信する。番組表管理部126は、デマルチプレクサ108及びマルチメディア処理部110を介して、ストリームからSI/PSIデータを取得し、SI/PSIデータからNIT(Network Information Table)を取得(例えば抽出)する(S201)。NITは、周波数や変調方式等のチャネルの物理的位置や情報が記載されている。NITには、サービス情報リストが含まれ、どのようなチャネルが含まれているかを示す情報を含む。NITは、サービスID、ストリームID、等が含まれてよい。また、番組表管理部126は、SI/PSIデータに含まれる、チャネル管理情報の生成に必要な情報(例えばストリーム種別情報、オリジナルネットワークID、契約情報、等)を取得してよい。
【0062】
番組表管理部126は、サービス情報リスト分、つまりNITに含まれる1つ以上のサービスIDについて、S203~S209の処理を反復して行い、又は反復して行わせる(S202)。番組表管理部126は、全てのサービスIDについて反復処理が終了した場合、
図8の処理を終了する。
【0063】
番組表管理部126は、該当するサービスIDがチャネル管理情報I1に登録されておらず、つまり未登録である場合、このサービスIDをチャネル管理情報I1に追加し、つまり登録する(S203)。この場合、番組表管理部126は、取得された他の情報(例えばストリーム種別情報、オリジナルネットワークID、ストリームID、契約情報)についても、チャネル管理情報I1に追加し、登録する。
【0064】
チューナ104は、番組表管理部126からの指示に従って、このサービスIDに対応するTSパケットを含むストリームを受信する(S204)。ストリームは、パケット単位(例えばTSパケット)のストリームを含む。デマルチプレクサ108は、ストリームを分割し、TSパケットを取得する。
【0065】
番組表管理部126は、デマルチプレクサ108から取得したTSパケットから、自サービスの情報であるEIT情報としてのEIT-sch(Actual)(以下、単位「EIT」とも称する)を取得する(S205)。EITには、イベントID、その他の番組コンテンツに関する情報が含まれてよい。EITには、例えば8日分の番組コンテンツの情報が含まれる。その他の番組コンテンツに関する情報は、番組情報管理表I2の生成に必要な情報でよく、例えば、開始時刻情報、継続時間情報、番組名情報、短形式記述情報、予約情報、等を含んでよい。
【0066】
番組表管理部126は、イベント情報リスト分、つまりEITに含まれる1つ以上のイベントIDについて、S207~S209の処理を反復して行い、又は反復して行わせる(S206)。番組表管理部126は、全てのイベントIDについて反復処理が終了した場合、S202に進む。
【0067】
番組表管理部126は、該当するイベントIDが番組情報管理表I2に記載されているか否か、つまりこのイベントIDが管理済みであるか否かを判定する(S207)。
【0068】
イベントIDが管理済みである場合、番組表管理部126は、このイベントIDに対応する予約情報を番組情報管理表I2から継承して、受信されたRF放送用のEITの内容を、番組情報管理表I2の同イベントIDの欄に上書き登録する(S208)。これにより、該当するイベントIDに対応する情報が番組情報管理表I2上で更新される。S208の後、S206に進む。
【0069】
イベントIDが管理済みでない場合、番組表管理部126は、受信されたRF放送用のEITの内容を、番組情報管理表I2に新規イベントIDに対応する情報として追加登録する(S209)。S209の後、S206に進む。
【0070】
EITの情報は、例えば、8日分の番組に関する情報が含まれるので、毎日EIT情報を取得する場合、最後の一日分が前日のEIT情報に含まれていなかった情報となる。よって、基本的に最後の一日分の情報が番組情報管理表I2に追加されればよい。なお、前日にも取得された変更のない7日分の情報については、番組情報管理表I2に上書き登録されたり登録が省略されたりしてよいが、前日までに予約情報が登録されている場合には、この予約情報については上書きせずに、登録されている予約情報が、そのまま残される(継承される)。また、受信機100は、上書き登録する場合には、EITに変更箇所が存在する場合でも、この変更を反映して番組情報管理表I2を生成できる。これらのことは、IP放送の番組表収集時も同様である。
【0071】
このようなRF放送の番組表収集時の動作例によれば、受信機100は、RF放送独自の番組表情報I0を基に、複数の放送信号に対応した統合番組管理情報(チャネル管理情報I1、番組情報管理表I2等)におけるRF放送に関する部分の情報を生成できる。
【0072】
図9は、IP放送の番組表収集時の動作例を示すフローチャートである。ここでは、IP放送としてTS形式のストリームを受信することを例示するが、TLV形式の場合でも同様である。
【0073】
IP通信部106は、制御部102の指示に従って、SI専用ストリームのマルチキャストに参加するよう、joinメッセージ(例えばIGMP(Internet Group Management Protocol) joinメッセージ)を送信する(S301)。これにより、受信機100は、SI専用ストリームのマルチキャストに参加する。なお、SI専用ストリームには、SI/PSIデータが含まれ、通常の番組コンテンツに含まれる映像データ等が含まれない。
【0074】
IP通信部106は、IP放送信号のストリームを受信する。番組表管理部126は、は、デマルチプレクサ108及びマルチメディア処理部110を介して、ストリームからSI/PSIデータを取得し、SI/PSIデータからNIT(Network Information Table)を取得(例えば抽出)する(S302)。NITは、周波数や変調方式等のチャネルの物理的位置や情報が記載されている。NITには、サービス情報リストが含まれ、どのようなチャネルが含まれているかを示す情報を含む。NITは、サービスID、ストリームID、IPマルチキャスト情報、等が含まれてよい。また、サービスIDに対応するIPマルチキャスト情報は、サービスIDと該当サービスが配信されるIPマルチキャストアドレスのペアが記載された選局制御情報として図示せぬサーバから取得されてもよい。また、番組表管理部126は、SI/PSIデータに含まれる、チャネル管理情報の生成に必要な情報(例えばストリーム種別情報、契約情報、オリジナルネットワークID、等)を取得してよい。
【0075】
番組表管理部126は、サービス情報リスト分、つまりNITに含まれる1つ以上のサービスIDについて、S304~S310の処理を反復して行い、又は反復して行わせる(S303)。番組表管理部126は、全てのサービスIDについて反復処理が終了した場合、
図9の処理を終了する。
【0076】
番組表管理部126は、該当するサービスIDがチャネル管理情報I1に登録されておらず、つまり未登録である場合、このサービスIDをチャネル管理情報I1に追加し、つまり登録する(S304)。この場合、番組表管理部126は、取得された他の情報(例えばストリーム種別情報、オリジナルネットワークID、ストリームID、契約情報、)についても、チャネル管理情報I1に追加し、登録する。また、番組表管理部126は、IPマルチキャスト情報についても、チャネル管理情報I1に追加し、登録する(S305)。
【0077】
番組表管理部126は、マルチメディア処理部110を介して、該当するサービスIDに対応するSI専用ストリームから、EITを取得する(S306)。EITには、イベントID、その他の番組コンテンツに関する情報が含まれてよい。EITには、例えば8日分の番組コンテンツの情報が含まれる。その他の番組コンテンツに関する情報は、番組情報管理表I2の生成に必要な情報でよく、例えば、開始時刻情報、継続時間情報、番組名情報、短形式記述情報、予約情報、等を含んでよい。
【0078】
番組表管理部126は、イベント情報リスト分、つまりEITに含まれる1つ以上のイベントIDについて、S308~S310の処理を反復して行い、又は反復して行わせる(S307)。番組表管理部126は、全てのイベントIDについて反復処理が終了した場合、S303に進む。
【0079】
番組表管理部126は、該当するイベントIDが番組情報管理表I2に記載されているか否か、つまりこのイベントIDが管理済みであるか否かを判定する(S308)。
【0080】
イベントIDが管理済みである場合、番組表管理部126は、このイベントIDに対応する予約情報を番組情報管理表I2から継承して、受信されたIP放送用のEITの内容を、番組情報管理表I2の同イベントIDの欄に上書き登録する(S309)。これにより、該当するイベントIDに対応する情報が番組情報管理表I2上で更新される。S309の後、S307に進む。
【0081】
イベントIDが管理済みでない場合、番組表管理部126は、受信されたIP放送用のEITの内容を、番組情報管理表I2に新規イベントIDに対応する情報として追加登録する(S310)。S310の後、S307に進む。
【0082】
このようなIP放送の番組表収集時の動作例によれば、受信機100は、IP放送独自の番組表情報I0を基に、複数の放送信号に対応した統合番組管理情報(チャネル管理情報I1、番組情報管理表I2等)におけるIP放送に関する部分の情報を生成できる。
【0083】
したがって、受信機100は、RF放送の番組表収集時の動作とIP放送の番組表収集時の動作とにより、RF放送とIP放送とで番組管理情報を統合して、共通して利用できる統合電子番組表G1等の統合番組管理情報を生成できる。視聴者は、統合番組管理情報を利用することで、複数の放送信号(例えばRF放送信号、IP放送信号)を特別に意識することなく、簡単に統合番組管理情報を利用できる。
【0084】
また、受信機100は、IP放送用の番組管理情報を取得するためにSI専用ストリームのマルチキャストに参加することで、複数のストリームを受信するためにマルチキャストのJoinメッセージやleaveメッセージを反復して通信することを抑制でき、処理負荷及びネットワーク負荷を低減できる。
【0085】
また、RF放送の番組表等の番組管理情報とIP放送の番組表等の番組管理情報との表示形式や管理形式が異なる場合でも、1つのチャネル管理情報I1や番組情報管理表I2等の統合番組管理情報に集約できる。この場合、F放送の番組管理情報とIP放送の番組管理情報との少なくとも一方の形式が変換されて、形式が統一されて、統合番組管理情報が生成されてよい。
【0086】
また、番組表管理部126は、番組情報管理表I2を基に統合電子番組表G1を生成してよい。この場合、番組表管理部126は、IP放送用の番組表に含まれる各情報をRF信号用の番組表に含まれる各情報と統合して表示してよい生成された統合電子番組表G1は、統合番組管理情報の一例である。これにより、視聴者は、使い慣れたEPG形式等の統合電子番組表G1を用いて、つまり形式が統一された統合番組管理情報を用いて、番組の視聴等を指示することができる。
【0087】
図10は、受信機100による予約時のリソース管理の動作例を示すフローチャートである。
【0088】
図10では、番組表制御部128が、
図6に示した統合電子番組表G1を表示部に表示させ、視聴者からの操作部122としてのリモコンから詳細画面G2の表示指示を受け付けることを想定する。そして、視聴者が、詳細画面G2の表示を確認し、リモコンで予約操作を行うことを想定している。なお、
図10の動作時には、RF放送とIP放送とで共用される番組管理情報(統合番組管理情報)が生成済みである。
【0089】
操作部122(例えばリモコン)は、視聴者からの統合電子番組表G1の表示指示を受け、制御部102が、統合電子番組表G1を表示部に表示させる。操作部122は、統合電子番組表G1に表示された所定の番組コンテンツを選択する操作を受け、つまり視聴者からの詳細画面G2の表示指示を受け、制御部102が、詳細画面G2を表示部に表示させる。視聴者は、表示部を見て、詳細画面G2上の録画予約、視聴予約、又はリモート視聴予約を確認する。操作部122は、ユーザ入力による予約要求を受け付ける(S401)。番組表制御部128は、操作部122から予約要求の情報を取得する(S402)。予約要求は、例えば、録画予約要求、視聴予約要求、又はリモート視聴予約要求でよい。
【0090】
番組表制御部128は、詳細画面G2で表示された、つまり統合電子番組表G1で選択された番組コンテンツに係るサービスID、イベントID、放送開始時刻、継続時間の情報を、チャネル管理情報I1、番組情報管理表I2、等の統合番組管理情報から取得する(S403)。番組表制御部128は、取得された予約要求を参照し、予約要求の種別を判別する(S404)。
【0091】
予約要求の種別が録画予約又はリモート視聴予約の要求であった場合、番組表制御部128は、リソース管理情報I4を参照し、該当する番組コンテンツの放送開始時刻と放送終了時刻との時間で、DTR1又はDTR2のリソースに空きがあるか否かを判定する(S405、S406)。放送終了時刻は、例えば番組表制御部128により、放送開始時刻と継続時間とを加算することにより導出されてよい。
【0092】
DTR1又はDTR2のリソースに空きがある場合(S406のYES)、番組表制御部128は、DTR1又はDTR2に該当する番組コンテンツの録画予約又はリモート視聴予約のためのリソースを予約する(S407)。この場合、番組表制御部128は、リソース管理情報I4に、この録画又はリモート視聴のためのリソース予約に係るリソース予約情報を登録する。この場合、番組表制御部128は、番組表管理部126に対して番組情報管理表I2の該当する番組コンテンツの予約情報に、「2」(録画予約)又は「3」(リモート視聴予約)を登録させ、リソース管理情報I4のDTR1又はDTR2の該当時間帯を、予約状態にする。
【0093】
番組表制御部128は、録画又はリモート視聴のためのリソース予約に成功したことを示す予約成功情報を、レンダリング部120を介して表示部に表示させる(S408)。
【0094】
一方、DTR1及びDTR2のリソースに空きがない場合(S406のNO)、番組表制御部128は、録画又はリモート視聴のためのリソース予約に失敗したことを示す予約失敗情報を、レンダリング部120を介して表示部に表示させる(S409)。
【0095】
S404において、予約要求の種別が視聴予約の要求であった場合、番組表制御部128は、リソース管理情報I4を参照し、該当する番組コンテンツの放送開始時刻と放送終了時刻との時間で、DECODEのリソースに空きがあるか否かを判定する(S410、S411)。
【0096】
DECODEのリソースに空きがある場合(S411のYES)、番組表制御部128は、DECODEに該当する番組コンテンツの視聴予約のためのリソースを予約する(S412)。この場合、番組表制御部128は、リソース管理情報I4に、この視聴のためのリソース予約に係るリソース予約情報を登録する。この場合、番組表制御部128は、番組情報管理表I2の該当する番組コンテンツの予約情報に、「1」(視聴予約)を登録させ、リソース管理情報I4のDECODEの該当時間帯を、予約状態にする
【0097】
番組表制御部128は、視聴のためのリソース予約に成功したことを示す予約成功情報を、レンダリング部120を介して表示部に表示させる(S408)。
【0098】
一方、DECODEのリソースに空きがない場合(S411のNO)、番組表制御部128は、視聴のためのリソース予約に失敗したことを示す予約失敗情報を、レンダリング部120を介して表示部に表示させる(S413)。
【0099】
このような予約時のリソース管理の動作例によれば、受信機100は、生成された統合電子番組表等の統合番組管理情報を利用することで、複数の放送信号(例えばRF放送信号、IP放送信号)を特別に意識することなく、簡単に番組コンテンツの予約、視聴、録画、リモート視聴等を実施できる。
【0100】
このように、本実施形態の受信機100は、IP放送とRF放送の共用受信機として動作でき、共用される番組管理情報である統合番組管理情報を用いることで、IP放送とRF放送とで機能差の無い使用感を視聴者に提供できる。そして、視聴者は、統合電子番組表G1を確認することで、放送のソース(例えばRF放送、IP放送)を意識することなく、放送サービスを視聴等できる。また、受信機100は、RF放送の番組表情報I0とIP放送の番組表情報I0とを別々に取得し、受信機100内で1つのチャネル管理情報I1、番組情報管理テーブルTB1で管理できる。また、受信機100は、統合番組管理情報を用いて、受信機100内のリソース(例えばストリームの受信能力、デコード能力、番組コンテンツの表示能力、録画能力)を、RF放送とIP放送とで共用できる。視聴者は、統合電子番組表G1を用いて視聴予約や録画予約を行う場合に、IP放送でもRF放送でも齟齬なく、最大限に受信機100のリソースを活用できる。
【0101】
また、受信機100は、RF放送とIP放送とを同じアプリケーション上で動作させてよい。よって、受信機100は、RF放送とIP放送とが別々のアプリケーションで起動するためにIP放送の番組表を見るために手間がかかる場合と比較すると、双方の放送信号用の番組表を確認するための手間を低減できる。また、受信機100は、統合電子番組表G1を用いることで、IP放送においてもRF放送と同様の番組表の動作を実現できるとともに、視聴者に対して選局しようとしているチャネルがRF放送かIP放送かを意識させることなく、シームレスに番組切り替えできる。
【0102】
以上、図面を参照しながら各種の実施形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
【0103】
上記実施形態では、データ放送に関する処理が省略されてもよい。つまり、送信機50によるデータ放送のデータやデータ放送のストリームに関する処理、受信機100によるデータ放送のデータやデータ放送のストリームに関する処理が省略されてもよい。
【0104】
上記実施形態では、
図1B等に示した放送システム5の各構成部を専用のハードウェアで構成してもよいし、汎用のハードウェアを用いてソフトウェアにより各構成部の機能を実現してもよい。専用のハードウェアや汎用のハードウェアは、各種のプロセッサを含んでよい。
【0105】
上記実施形態では、プロセッサは、物理的にどのように構成してもよい。また、プログラム可能なプロセッサを用いれば、プログラムの変更により処理内容を変更できるので、プロセッサの設計の自由度を高めることができる。プロセッサは、1つの半導体チップで構成してもよいし、物理的に複数の半導体チップで構成してもよい。複数の半導体チップで構成する場合、第1の実施形態の各制御をそれぞれ別の半導体チップで実現してもよい。この場合、それらの複数の半導体チップで1つのプロセッサを構成すると考えることができる。また、プロセッサは、半導体チップと別の機能を有する部材(コンデンサ等)で構成してもよい。また、プロセッサが有する機能とそれ以外の機能とを実現するように、1つの半導体チップを構成してもよい。
【0106】
以上のように、本実施形態の放送受信装置(例えば受信機100)は、第1の放送信号(例えばRF放送信号)を受信する第1の受信部(例えばチューナ104)と、第2の放送信号(例えばIP放送信号)を受信する第2の受信部(例えばIP通信部106)と、を備えてよい。放送受信装置は、第1の受信部により受信された第1の放送信号から、第1の放送信号により放送される番組を管理するための第1の番組管理情報(例えばRF放送用のSI/PSIデータのうちのチャネルに関するチャネル情報、番組に関する番組情報を構成するデータ)を取得し、第2の受信部により受信された第2の放送信号から、第2の放送信号により放送される番組を管理するための第2の番組管理情報(例えばIP放送用のSI/PSIデータのうちのチャンネル情報、番組情報を構成するデータ)を取得する取得部(例えば番組表管理部126)を備えてよい。放送受信装置は、第1の番組管理情報と第2の番組管理情報とのいずれか一方の形式を、第1の番組管理情報と第2の番組管理情報とのいずれか他方の形式に変換する変換部(例えば番組表管理部126)を備えてよい。放送受信装置は、いずれか一方の形式が変換された第1の番組管理情報と第2の番組管理情報との少なくとも一部を統合して、統合番組管理情報(例えばチャネル管理情報I1、番組情報管理表I2、リソース管理情報I4)を生成する生成部(例えば番組表管理部126)を備えてよい。
【0107】
これにより、放送受信装置は、複数の放送信号用のそれぞれの番組管理情報を取得し、形式を合わせて、統合番組管理情報を生成できる。よって、放送受信装置は、各放送信号によって番組管理情報のフォーマットが異なる場合でも、各放送信号の番組を簡単に管理できることが望ましい。
【0108】
また、取得部は、第1の番組管理情報から、第1の放送信号により放送されるチャネルを識別するための第1のチャネル識別情報(例えばサービスID)を取得してよい。取得部は、第1の番組管理情報から、第1のチャネル識別情報で識別される番組を識別するための第1の番組識別情報(例えばイベントID)を取得してよい。取得部は、第1の番組管理情報から、第1の番組識別情報で識別される番組に関する第1の番組情報(例えばRF放送用の番組表情報I0)を取得してよい。取得部は、第2の番組管理情報から、第2の放送信号により放送されるチャネルを識別するための第2のチャネル識別情報(例えばサービスID)を取得してよい。取得部は、第2の番組管理情報から、第2のチャネル識別情報で識別される番組を識別するための第2の番組識別情報(例えばイベントID)を取得してよい。取得部は、第2の番組管理情報から、第2の番組識別情報で識別される番組に関する第2の番組情報(例えばIP放送用の番組表情報I0)を取得してよい。生成部は、第1の番組情報及び前記第2の番組情報を含む統合番組管理情報を生成してよい。
【0109】
これにより、放送受信装置は、各放送信号の番組管理情報に含まれる、チャネル識別情報や番組識別情報等の、統合番組管理情報を生成するためのキーとなる情報を取得できる。放送受信装置は、取得されたキーを用いて統合番組管理情報に必要となる情報(例えばチャネル管理情報I1、番組情報管理表I2に含まれる情報)を取得して、統合番組管理情報の生成に用いることができる。
【0110】
また、第2の放送信号は、IP放送信号でよい。取得部は、第2の番組管理情報から、第2のチャネル識別情報で識別されるチャネルのIPマルチキャスト通信に関するマルチキャスト情報(例えばIPマルチキャスト情報)を取得してよい。生成部は、マルチキャスト情報を含む統合番組管理情報を生成してよい。
【0111】
これにより、放送受信装置は、IP放送については、RF放送では用いないマルチキャスト情報も収集し、統合番組管理情報に含めて使用可能にできる。
【0112】
放送受信装置は、統合番組管理情報を記憶する記憶部(例えば番組表管理部126)と、番組に関する処理を行う番組処理部(例えば番組表制御部128)を備えてよい。番組処理部は、第1の放送信号又は第2の放送信号により放送される番組の視聴、録画、又はリモート視聴の予約要求を取得してよい。番組処理部は、統合番組管理情報に、予約要求された番組の視聴、録画、又はリモート視聴の予約に関する第1の予約情報を登録してよい。
【0113】
これにより、放送受信装置は、RF放送とIP放送とを区別せずに、予約情報を統合番組管理情報に登録して予約管理できる。
【0114】
記憶部は、前記受信機のリソースを管理するためのリソース管理情報I4を記憶してよい。リソース管理情報I4に、予約要求された番組の視聴、録画、又はリモート視聴の予約に関する第2の予約情報を登録してよい。
【0115】
これにより、放送受信装置は、RF放送とIP放送とを区別せずに、予約情報をリソース管理情報I4に登録してリソース管理できる。
【0116】
また、第2の予約情報は、予約要求に係るリソースの種別と、予約要求に係る番組の放送時間と、の情報を含んでよい。
【0117】
これにより、放送受信装置は、RF放送とIP放送との番組が区別なく予約された場合であっても、予約要求に対応するリソースがどのリソースであるかを管理でき、リソースの使用予定時間を管理できる。
【0118】
また、番組処理部は、予約要求された番組の前記放送時間においてリソースが空いているか否かを判定してよい。番組処理部は、リソースが空いている場合、リソース管理情報I4に、第2の予約情報を登録してよい。
【0119】
これにより、放送受信装置は、RF放送とIP放送との番組が区別なく予約された場合であっても、各予約が同一リソース且つ同一時間帯で重複することを防止でき、予約に係る放送受信装置の動作を確実に実施できる。
【0120】
また、番組処理部は、リソースが空いている場合、予約成功を提示部(例えば表示部)に提示させてよい。番組処理部は、リソースが空いていない場合、予約失敗を提示部に提示させてよい。
【0121】
これにより、視聴者は、統合番組管理情報を用いて行われた予約要求に係る予約の処理が、問題なく実施されたか否かを、視覚的に容易に判断できる。
【産業上の利用可能性】
【0122】
本開示は、複数の放送信号用の番組管理情報の形式が異なっても、番組管理情報を統合して簡単に管理できる放送受信装置及び放送受信方法等に有用である。
【符号の説明】
【0123】
5 放送システム
50 送信機
70 ネットワーク
100 受信機
102 制御部
104 チューナ
106 IP通信部
108 デマルチプレクサ
110 マルチメディア処理部
112 映像デコーダ
114 音声デコーダ
116 トランスコーダ
118 録画部
120 レンダリング部
122 操作部
126 番組表管理部
128 番組表制御部
I1 チャネル管理情報
I2 番組情報管理表
I4 リソース管理情報
G1 統合電子番組表
G2 詳細画面
TB1 番組情報管理テーブル