(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-21
(45)【発行日】2023-09-29
(54)【発明の名称】医用情報処理装置および医用情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G16H 15/00 20180101AFI20230922BHJP
G16H 10/60 20180101ALI20230922BHJP
A61B 5/00 20060101ALI20230922BHJP
【FI】
G16H15/00
G16H10/60
A61B5/00 D
(21)【出願番号】P 2018076012
(22)【出願日】2018-04-11
【審査請求日】2021-03-03
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】594164542
【氏名又は名称】キヤノンメディカルシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001380
【氏名又は名称】弁理士法人東京国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】渋谷 真人
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 秀行
(72)【発明者】
【氏名】数野 宗泰
【審査官】貝塚 涼
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-099124(JP,A)
【文献】特開2017-129922(JP,A)
【文献】特開2016-192157(JP,A)
【文献】特開2016-143205(JP,A)
【文献】特開2009-060945(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G16H 10/00 - 99/00
A61B 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部に表示された被検体
の情報を提示する画像である被検体情報画像への入力に応じて、依頼者の依頼に応じて前記被検体の医用画像を読影した読影者が作成したレポートを前記表示部に表示させる表示制御部と、
前記依頼者または前記依頼者と同じ依頼科に属するユーザに対し、前記表示部に表示された前記レポートを確認した旨の確認操作を要求し、当該操作が行われると、前記レポートに対して既読の旨の情報を関連付ける既読管理部と、
を備え、
前記既読管理部は、
前記依頼者
が用いる端末が属するシステムと前記読影者が用いる端末が属するシステムで共用される共用IDを用いて
ユーザが前記被検体情報画像を呼び出した場合、前記表示部に表示された前記レポートに対する
当該ユーザによる前記確認操作を受け付けると、
当該ユーザに対して自身の個人IDの入力を要求し、当該要求に対して前記依頼者
または前記依頼者と同じ依頼科に属するユーザの個人IDの入力を受け付けると、
前記確認操作を受け付けた前記レポートに対して既読の旨の情報を関連付ける一方、前記依頼者または前記依頼者と同じ依頼科に属するユーザの個人IDではない個人IDの入力を受け付けると、前記確認操作を受け付けた前記レポートを未読のままとする、
医用情報処理装置。
【請求項2】
前記既読管理部は、
前記依頼者が自身の個人IDを用いて前記被検体情報画像を呼び出した場合、前記表示部に表示された前記レポートに対する前記依頼者の前記確認操作を受け付けると、前記依頼者が前記レポートを確認したと判定する、
請求項1記載の医用情報処理装置。
【請求項3】
前記既読管理部は、
前記表示制御部により前記表示部に前記レポートが表示されるとき、前記レポートに対して既読の旨の情報が関連付けられていないと、前記レポートを確認したことを入力するための確認画像を前記レポートに重畳表示するとともに、この確認画像に対する前記依頼者による操作を受け付けると前記レポートに対して既読の旨の情報を関連付ける、
請求項1
または2に記載の医用情報処理装置。
【請求項4】
前記レポートは、
前記レポートの作成時に、前記レポートの既読管理が必要か否かを前記読影者により設定され、
前記既読管理部は、
前記表示制御部により前記表示部に前記レポートが表示されるとき、前記レポートに対して既読の旨の情報が関連付けられておらず、かつ、前記レポートは既読管理が必要であると設定されていると、前記確認画像を前記レポートに重畳表示する、
請求項
3記載の医用情報処理装置。
【請求項5】
前記依頼者または前記依頼者と同じ依頼科に属するユーザが前記読影者に作成を依頼した複数のレポートのうち、既読の旨の情報が関連付けられていない未読のレポートがあると、未読のレポートの一覧画像を生成して前記表示部に表示させるリスト生成部、
をさらに備えた請求項1ないし
4のいずれか1項に記載の医用情報処理装置。
【請求項6】
前記既読管理部は、
前記依頼者または前記依頼者と同じ依頼科に属するユーザが前記読影者に作成を依頼した複数のレポートのうち、既読の旨の情報が関連付けられていない未読のレポートがあると、未読のレポートの件数を示す情報を前記レポートに重畳表示する、
請求項1ないし
5のいずれか1項に記載の医用情報処理装置。
【請求項7】
前記リスト生成部は、
前記読影者の入力指示に応じて、前記未読のレポートの一覧画像を生成して出力する、
請求項
5記載の医用情報処理装置。
【請求項8】
前記リスト生成部は、
前記依頼者と同じ依頼科に属するユーザの入力指示に応じて、前記未読のレポートの一覧画像を生成して出力する、
請求項
5記載の医用情報処理装置。
【請求項9】
コンピュータを、
表示部に表示された被検体の情報を提示する画像である被検体情報画像への入力に応じて、依頼者の依頼に応じて前記被検体の医用画像を読影した読影者が作成したレポートを前記表示部に表示させる手段、および
当該レポートの作成を前記読影者に依頼した前記依頼者または前記依頼者と同じ依頼科に属するユーザに対し、前記表示部に表示された前記レポートを確認した旨の確認操作を要求し、当該操作が行われると、前記レポートに対して既読の旨の情報を関連付ける手段、
として機能させるための医用情報処理プログラムであって、
前記レポートに対して既読の旨の情報を関連付ける手段は、
前記依頼者が用いる端末が属するシステムと前記読影者が用いる端末が属するシステムで共用される共用IDを用いてユーザが前記被検体情報画像を呼び出した場合、前記表示部に表示された前記レポートに対する当該ユーザによる前記確認操作を受け付けると、当該ユーザに対して自身の個人IDの入力を要求し、当該要求に対して前記依頼者または前記依頼者と同じ依頼科に属するユーザの個人IDの入力を受け付けると、前記確認操作を受け付けた前記レポートに対して既読の旨の情報を関連付ける一方、前記依頼者または前記依頼者と同じ依頼科に属するユーザの個人IDではない個人IDの入力を受け付けると、前記確認操作を受け付けた前記レポートを未読のままとする、
医用情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、医用情報処理装置および医用情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
被検体を検査する場合、超音波診断装置やX線CT(Computed Tomography)装置、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置等のモダリティによって被検体の医用画像が撮影される。医用画像は、たとえばDICOM(Digital Imaging and Communications in Medicine)形式のデータとしてPACS(Picture Archiving and Communication System)サーバに保管される。
【0003】
一般に、医用画像から得られる情報は、読影医によって、読影レポートとして記載される。読影レポートは、医用画像から読影医が認識、発見した事象や現象を記載する所見と呼ばれる記載内容と、所見にもとづいて疑われる病気の指摘などを行う診断と呼ばれる記載内容とを含む。読影レポートの作成を読影医に依頼するユーザ(以下、依頼医という)は、電子カルテなどの被検体情報画像から、読影医に読影レポートの作成を依頼(オーダ)する。読影医は、このオーダに応じて医用画像のレポートを作成する。
【0004】
しかし、医用画像のレポートが作成済みであっても、依頼医は、たとえばレポートが作成済みであることに気づかずに、レポートを確認しないまま診断を行ってしまう場合がある。この場合、依頼医は、読影医により作成されたレポートを参照、確認する場合に比べ、診断や治療計画などを的確に行なうことが難しい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、ユーザに対して未読のレポートの確認を促すことである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態に係る医用情報処理装置は、表示制御部と、既読管理部とを備える。表示制御部は、表示部に表示された被検体情報画像への入力に応じて、前記被検体の医用画像を読影した第1のユーザが作成したレポートを前記表示部に表示させる。既読管理部は、前記レポートの作成を前記第1のユーザに依頼した第2のユーザまたは前記第2のユーザが属するグループに属するユーザに対し、前記表示部に表示された前記レポートを確認した旨の確認操作を要求し、当該操作が行われると、前記レポートに対して既読の旨の情報を関連付ける。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】一実施形態に係る医用情報処理装置を含む医用情報処理システムの一例を示すブロック図。
【
図2】医用情報処理装置の処理回路のプロセッサによる実現機能例を示す概略的なブロック図。
【
図3】電子カルテからオーダされてレポート作成画像を用いて生成されたレポートが、電子カルテに関連付けられるとともに電子カルテから呼び出される様子の一例を示す説明図。
【
図5】(a)はレポートに対して既読の旨の情報を関連付ける様子の一例を示す説明図、(b)はレポートを既読にしたいと所望するユーザであって、共用IDでログインしているユーザに対して、個人IDによるログインを要求するためのユーザID入力画像の一例を示す説明図。
【
図6】確認画像が押下に応じて未読レポートリスト画像が表示される場合の一例を示す説明図。
【
図7】確認画像が押下に応じて未読レポートリスト画像が表示される場合の他の例を示す説明図。
【
図8】未読レポートリスト画像の一例を示す説明図。
【
図9】レポートの作成処理の手順の一例を示す説明図。
【
図10】医用情報処理装置の処理回路により、ユーザに対して未読レポートの確認を促しつつ、レポートの既読管理を行う手順の一例を示すフローチャート。
【
図11】電子カルテに対する操作に応じて未読レポートリスト画像を生成する場合の表示画像の遷移の一例を示す説明図。
【
図12】電子カルテに対する操作に応じて未読レポートリスト画像を生成する場合の表示画像の遷移の他の例を示す説明図。
【
図13】レポートを確認したユーザの一覧を表示する場合の一例を示す説明図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しながら、(医用画像処理装置)の実施形態について詳細に説明する。
【0010】
図1は、一実施形態に係る医用情報処理装置10を含む医用情報処理システム1の一例を示すブロック図である。
【0011】
図1に示すように、医用情報処理システム1は、医用情報処理装置10、医用レポート生成装置20、これらとネットワーク30を介して接続されたPACSサーバ40、レポートサーバ50およびカルテサーバ60を有する。
【0012】
PACSサーバ40は画像データベース(以降、画像DB)41を有し、ネットワーク30を介して画像情報を保存、読み出しする機能を提供する。画像情報は、X線CT装置やMRI装置などで撮影されたDICOM(Digital Imaging and Communications in Medicine)形式の医用画像と医用画像を管理するための情報を含む。
【0013】
レポートサーバ50は、レポートデータベース(以降、レポートDB)51を有し、レポート情報を、ネットワーク30を介して保存、読み出しする機能を提供する。
【0014】
カルテサーバ60は、カルテデータベース(以降、カルテDB)61を備え、電子カルテ情報を、ネットワーク30を介して保存、読み出しする機能を提供する。
【0015】
医用情報処理装置10は、医用レポート生成装置20、PACSサーバ40、レポートサーバ50およびカルテサーバ60と連携し、診断の対象となる被検体の読影レポート(以下、レポートという)や画像を閲覧し、被検体情報画像の一例としての電子カルテを作成する装置である。本実施形態において、医用情報処理装置10は依頼医により利用される。
【0016】
なお、被検体情報画像は、レポートと関連付け可能であればよく、電子カルテのほか、たとえば看護記録など、被検体の情報を提示する種々の画像を用いることができる。本実施形態では、被検体情報画像として電子カルテを用いる場合の例について説明する。
【0017】
医用情報処理装置10は、入力インターフェース11、ディスプレイ12、記憶回路13、ネットワーク接続回路14および処理回路15を有する。
【0018】
入力インターフェース11は、たとえばトラックボール、スイッチボタン、マウス、キーボード、テンキーなどの一般的な入力装置により構成され、ユーザの操作に対応した操作入力信号を処理回路15に出力する。ディスプレイ12は、たとえば液晶ディスプレイやOLED(Organic Light Emitting Diode)ディスプレイなどの一般的な表示出力装置により構成される。
【0019】
記憶回路13は、磁気的もしくは光学的記録媒体または半導体メモリなどの、プロセッサにより読み取り可能な記録媒体を含んだ構成を有し、たとえば処理回路15が利用するプログラムを記憶する。
【0020】
ネットワーク接続回路14は、ネットワーク30の形態に応じた種々の情報通信用プロトコルを実装する。ネットワーク接続回路14は、この各種プロトコルに従って医用情報処理装置10と他の機器とを接続する。この接続には、電子ネットワークを介した電気的な接続などを適用することができる。ここで電子ネットワークとは、電気通信技術を利用した情報通信網全般を意味し、無線/有線の病院基幹LAN(Local Area Network)やインターネット網のほか、電話通信回線網、光ファイバ通信ネットワーク、ケーブル通信ネットワークおよび衛星通信ネットワークなどを含む。
【0021】
処理回路15は、記憶回路13に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、依頼医に対して未読のレポートの確認を促すための処理を実行するプロセッサである。
【0022】
医用レポート生成装置20は、医用情報処理装置10、PACSサーバ40、レポートサーバ50およびカルテサーバ60と連携し、医用情報処理装置10のユーザである依頼医からのオーダに応じて、被検体の医用画像のレポートを生成する装置である。本実施形態において、医用レポート生成装置20は、読影医により利用される。
【0023】
医用レポート生成装置20は、入力インターフェース21、ディスプレイ22、記憶回路23、ネットワーク接続回路24および処理回路25を有する。入力インターフェース21、ディスプレイ22、記憶回路23およびネットワーク接続回路24の構成および作用は、医用情報処理装置10の入力インターフェース11、ディスプレイ12、記憶回路13およびネットワーク接続回路14と実質的に異ならないため、説明を省略する。
【0024】
医用レポート生成装置20の処理回路25は、依頼医からのオーダに応じて被検体の医用画像のレポートを生成する。
【0025】
図2は、医用情報処理装置10の処理回路15のプロセッサによる実現機能例を示す概略的なブロック図である。また、
図3は、電子カルテ71からオーダされてレポート作成画像72を用いて生成されたレポート73が、電子カルテ71に関連付けられるとともに電子カルテ71から呼び出される様子の一例を示す説明図である。
【0026】
図2に示すように、処理回路15のプロセッサは、読影オーダ機能151、ログイン制御機能152、表示制御機能153、既読管理機能154、およびリスト生成機能155を実現する。これらの各機能はそれぞれプログラムの形態で記憶回路13に記憶されている。
【0027】
なお、本実施形態では、医用情報処理装置10の処理回路15により各機能51-55が実現される場合の例について説明するが、処理回路15のこれらの機能51-55の一部は、ネットワーク30に接続されたクラウドコンソール、ワークステーション、サーバ40、50、60などの、医用情報処理装置10とは独立した、プロセッサおよび記憶回路を少なくとも有した外部の装置によって実現されてもよい。
【0028】
依頼科(たとえば放射線科など)に属する依頼医は、電子カルテ71などの被検体情報画像から医用画像の読影を読影医に依頼することができる。また、依頼医は、読影の依頼とともに、読影時に注意して観察してほしいポイントや検査の目的などの情報を読影医に与えてもよい。この依頼医から読影医に与えられる情報には、レポート73を既読管理するよう指示する情報が含まれてもよい。
【0029】
読影オーダ機能151は、依頼医により電子カルテ71を介して医用画像の読影依頼の指示を受けると、医用レポート生成装置20に当該医用画像のレポート73の作成をオーダする。
【0030】
読影医は、このオーダを受けて、医用レポート生成装置20を用いて、レポート作成画像72を介して医用画像のレポート73を生成する。医用レポート生成装置20の処理回路25は、レポート作成画像72を生成する。また、処理回路25は、医用画像のレポート73をレポートDB51に記録するとともに、読影オーダ機能151に対してレポート73を生成した旨の情報を与える。生成されたレポート73は、たとえば医用画像の画像IDを用いて電子カルテ71と関連付けられる(
図3参照)。
【0031】
図4は、既読管理設定画像721の一例を示す説明図である。
【0032】
医用レポート生成装置20の処理回路25は、生成したレポート73ごとに、当該レポートについて既読管理が必要か否かを設定可能であってもよい。ここで、既読管理とは、レポートが依頼医または依頼医が属するグループの医師によって確認されたか(既読か)否か(未読か)の情報を、レポートに関連付けて管理することをいう。この場合、処理回路25が生成するレポート作成画像72に既読管理設定画像721を含むとよい(
図4参照)。
【0033】
たとえば、オーダに依頼科の情報が含まれていない場合は、「既読管理しない」を自動設定してもよい。一方、既読管理する場合は、さらにフォロー内容を選択可能とするとよい。フォロー内容としては、たとえば「緊急」、「他病変有り」などが挙げられる。
図4には、フォロー内容がプルダウンメニュー722から選択可能である場合の例を示した。フォロー内容の選択項目は、ユーザにより自由に設定可能である。
【0034】
ログイン制御機能152は、電子カルテ71の参照を所望するユーザに対して個人IDまたは共用IDによるログインを要求する。また、ログイン制御機能152は、電子カルテ71に関連付けられたレポート73を確認し、当該レポート73を既読にしたいと所望するユーザに対して、個人IDによるログインを要求する。
【0035】
通常は、医用情報処理装置10のユーザは、自身が所有する固有の個人IDで医用情報処理装置10にログインする。
【0036】
一方で、依頼医が用いる医用情報処理装置10が属するシステム(たとえば電子カルテシステム、HIS(Hospital Information Systems:病院情報システム)など)と、読影医が用いる医用レポート生成装置20が属するシステム(たとえばPACS、RISなど)とでは、ユーザIDの管理方法が異なっている場合がある。この場合、ログイン制御機能152は、両システムで共用される共用IDをあらかじめ用意しておき、ユーザが共用IDで医用情報処理装置10にログイン可能としてもよい。
【0037】
しかし、共用IDでログインされた場合、医用情報処理装置10は、誰が医用情報処理装置10を利用しているのかを把握することができない。このため、たとえばレポート73を既読にしたいと所望した場合、このユーザが依頼医または依頼医と同じ依頼科に属する医師であるか、それ以外のユーザであるかを判別することができない。
【0038】
レポート73は、レポート73の作成を依頼した依頼医または依頼医と同じ依頼科に属する医師によって確認されてはじめて既読とされることが好ましく、たとえそれ以外のユーザによって確認されたとしても未読のままとしておくことが好ましい。
【0039】
そこで、ログイン制御機能152は、電子カルテ71に関連付けられたレポート73を確認し当該レポート73を既読にしたいと所望するユーザであって、共用IDでログインしているユーザに対して、個人IDによるログインを要求する。この結果、依頼医と読影医とで使用するシステムが異なっておりユーザIDが共通ではない場合であって、ユーザが共用IDでログインしている場合であっても、当該ユーザが依頼医または依頼医と同じ依頼科に属する医師であるか、それ以外のユーザであるかを把握することができ、既読にするよう所望したユーザが依頼医または依頼医と同じ依頼科に属する医師である場合にはレポート73を既読にし、それ以外のユーザである場合には未読のままとすることが可能となる。
【0040】
なお、共用IDでログインしているユーザに個人IDによるログインを要求した場合、当該個人IDによるログインは、たとえばレポート73の表示画面においてのみ有効とし、レポート73の表示を終了する旨の指示をユーザから受け付けると個人IDによるログインを自動ログアウトするようにしてもよい。
【0041】
表示制御機能153は、ログインしたユーザの電子カルテ71の参照要求入力に応じて電子カルテ71をカルテDB61から呼び出してディスプレイ12に表示させる。また、表示制御機能153は、電子カルテ71へのレポート表示指示入力に応じて、被検体の医用画像を読影した読影医が作成したレポート73をディスプレイ12に表示させる。
【0042】
既読管理機能154は、依頼医または依頼医と同じ依頼科に属する医師に対して、レポート73を確認した旨の確認操作を要求し、確認操作が行われると、レポート73に対して既読の旨の情報を関連付ける。
【0043】
図5(a)はレポート73に対して既読の旨の情報を関連付ける様子の一例を示す説明図であり、(b)はレポート73を既読にしたいと所望するユーザであって、共用IDでログインしているユーザに対して、個人IDによるログインを要求するためのユーザID入力画像74の一例を示す説明図である。
【0044】
図5(a)に示すように、電子カルテ71の一部には、電子カルテ71に関連付けられた作成済みのレポート73の参照を要求するためのレポート参照画像81RECが含まれるとよい。この場合、ユーザはレポート参照画像81RECを押下することにより、レポート73の参照要求入力を行うことができる。レポート73の参照要求入力を受け付けると、表示制御機能153は、レポート73をディスプレイ12に表示させる。
【0045】
また、
図5(a)に示すように、既読管理機能154は、レポート73の一部にレポート73を既読とするための確認画像82を重畳表示させることで、確認操作を要求するとよい。この場合、確認操作は確認画像82の押下とすることができる。この場合、ユーザが確認画像82を押下すると、既読管理機能154はレポート73に対して既読の旨の情報を関連付ける。
【0046】
確認操作を要求することにより、ユーザに対して未読のレポートの確認を確実に促すことができる。
【0047】
確認画像82は、所定の条件を満たした場合のみ表示するようにしてもよい。所定の条件としては、たとえば、個人IDでログインしているユーザの属する診療科が依頼科と一致していること、既読管理設定画像721により「既読管理する」と設定されフォロー内容が選択されていること(
図4参照)、未読であること(既読の旨の情報がレポート73に関連付けられていないこと)、確認権限を有するユーザであること、レポート73が所定のステータス以上であること(「確定」以上は常に対象とするなど)、前回確認画像82を押下され既読とされてからレポート73の内容が変更されたこと(revが上がったこと)などが挙げられる。
【0048】
また、上述のとおり、電子カルテ71に関連付けられたレポート73を確認し当該レポート73を既読にしたいと確認画像82を押下したユーザが、共用IDでログインしているユーザである場合がある。この場合は、確認画像82を表示するための上記の所定の条件から、個人IDでログインしているユーザの属する診療科がレポート73の依頼科と一致していること、および、確認権限を有するユーザであること、の2つを除外するとよい。
【0049】
また、この場合は、たとえば確認画像82が押下されると、ログイン制御機能152は、既読管理機能154に制御されて、ディスプレイ12にユーザID入力画像74を表示させ、共有IDでログインしているユーザに対して個人IDによるログインを要求する(
図5(b)参照)。個人IDによるログインが確認されると、既読管理機能154は、確認画像82を押下したユーザが依頼医または依頼医と同じ依頼科に属する医師である場合にはレポート73を既読にし、それ以外のユーザである場合には未読のままとする。
【0050】
確認画像82を表示してユーザの押下を受け付けることにより、ユーザに対して未読レポートの確認を促すことができる。また、医用情報処理装置10を含む医用情報処理システム1は、確認画像82の押下を受け付けることで、レポート73が依頼医または依頼医と同じ依頼科に属する医師によって確認されたか否か(既読か未読か)を、確実に管理することができる。
【0051】
なお、確認画像82が押下されることなくレポート73を閉じるようユーザに指示された場合は、既読管理機能154は、確認画像82が押されていない旨をユーザに通知する画像を表示し、確認画像82の押下を促してもよい。
【0052】
リスト生成機能155は、ログインしているユーザまたはログインしているユーザと同じ依頼科の依頼医が読影医に作成を依頼したレポートのうち、既読の旨の情報が関連付けられていない未読のレポートがあると、未読のレポートの一覧画像(以下、未読レポートリスト画像という)を生成してディスプレイ12に表示させる。なお、医用情報処理装置10は、リスト生成機能155を備えずともよい。
【0053】
図6は、確認画像82が押下に応じて未読レポートリスト画像75が表示される場合の一例を示す説明図である。また、
図7は、確認画像82が押下に応じて未読レポートリスト画像75が表示される場合の他の例を示す説明図である。また、
図8は、未読レポートリスト画像75の一例を示す説明図である。
【0054】
医用情報処理装置10がリスト生成機能155を備える場合、レポート73の確認画像82が押下されると、
図6に示すように、既読管理機能154は、レポート73に対して既読の旨の情報を関連付けるとともに、未読のレポートがあるか否かを判定する。未読のレポートがある場合は、リスト生成機能155は、未読レポートリスト画像75を生成してディスプレイ12に表示させる。また、未読レポートリスト画像75には、未読レポートを表示させるためのレポート参照画像81LSTが含まれる。たとえばユーザがレポート参照画像81LSTの1つを選択すると、表示制御機能153は、対応する未読レポートをディスプレイ12に表示させる(
図6、
図8参照)。
【0055】
未読レポートリスト画像75には、所定の条件を満たした未読レポートのみ表示するようにしてもよい。所定の条件としては、たとえば、個人IDでログインしているユーザの属する診療科が未読レポートの依頼科と一致していること、未読レポートの初回確定から所定期間経過していること、未読レポートの作成時に既読管理設定画像721等により重要なレポートであると設定されていること、指定された検査実施日以降であることなどが挙げられる。
【0056】
なかでも、未読レポートリスト画像75は、依頼科や依頼医で絞り込むことができると好ましい。たとえば、ユーザが依頼医とは異なるが依頼科が同じ医師の場合は、依頼科で絞り込むとよい。特に、ユーザが依頼医の属する依頼科の管理者である場合は、ユーザは、カンファレンスに備えて、自身の管理する依頼科全体の未読レポートを容易に一覧で確認することができるとともに、未読レポートがある部下の依頼医に対してしっかりと未読レポートを確認するように的確に指導することができる。また、リスト生成機能155は、医用レポート生成装置20を介した読影医による生成要求の入力指示に応じて未読レポートリスト画像75を出力してもよい。この場合、読影医は、カンファレンス相手の依頼科に依頼されて作成したレポートのうちの未読のレポートのリストを容易に出力して提出することができる。
【0057】
未読レポートの初回確定から所定期間経過していること、という条件は、たとえば初回確定から24時間以上経過していることとするとよい。これは、診療報酬の要件から初回確定から2日以内にレポートを参照されることが好ましい一方で、24時間以内のレポートを表示するとリストに表示される件数が多くなってしまう場合があるためである。また、初回確定から1年以上など長期間が経過してしまったレポートは、データバックアップ時の削除忘れ等の可能性が高く利用価値が低いと考えられるため削除するとよい。
【0058】
また、これらの条件は、未読レポートリスト画像75の生成のたびにユーザに設定させてもよい。
【0059】
このように、未読レポートリスト画像75を表示することにより、ユーザに対して未読レポートの確認をさらに促すことができる。
【0060】
また、医用情報処理装置10がリスト生成機能155を備える場合、レポート73には未読レポートリスト画像75を呼び出すためのリスト要求画像83RPTが含まれてもよい(
図7参照)。この場合、ユーザによりリスト要求画像83RPTが押下されると、リスト生成機能155は、未読レポートリスト画像75を生成してディスプレイ12に表示させる。また、このとき、ユーザが共用IDでログインしている場合は、ログイン制御機能152は個人IDでのログインを促すとよい(
図5(b)参照)。
【0061】
また、レポート73には未読レポートの残り件数を示す残件数画像84RPTが含まれてもよい(
図7参照)。この場合、ユーザは残件数画像84RPTを視認することにより、未読レポートの存在を容易かつ直感的に把握することができる。このため、ユーザにより確実に未読レポートの確認を促すことができる。
【0062】
なお、ユーザが確認画像82を押下した場合の表示画像の遷移は、ユーザによって設定可能とするとよい。たとえば、確認画像82が押下されると、レポート73を閉じてもよいし、レポート73の表示を維持してもよい。また、未読のレポートがある場合は、
図6に示す例のように、確認画像82が押下に応じて未読レポートリスト画像75を表示してもよい。確認画像82が押下に応じて未読レポートリスト画像75を表示する場合は、さらに、レポート73と未読レポートリスト画像75を並列表示してもよいし、レポート73を閉じてもよい。
【0063】
次に、本実施形態に係る医用情報処理装置10を含む医用情報処理システム1の動作の一例について説明する。まず、レポート73を作成する処理について説明する。
【0064】
図9は、レポート73の作成処理の手順の一例を示す説明図である。
図9において、Sに数字を付した符号はフローチャートの各ステップを示す。この手順は、モダリティにより医用画像が撮影されてスタートとなる。
【0065】
まず、ステップS1において、医用情報処理装置10の読影オーダ機能151は、依頼医により電子カルテ71を介して医用画像の読影依頼の指示を受けると、医用レポート生成装置20に当該医用画像のレポート73の作成をオーダする。
【0066】
次に、ステップS2において、読影医は、このオーダを受けて、医用レポート生成装置20を用いて、レポート作成画像72を介して医用画像のレポート73を生成する(
図3参照)。
【0067】
次に、ステップS3において、読影医は、レポート73について既読管理が必要か否かを設定する。
【0068】
以上の手順により、依頼医のオーダに応じて読影医によりレポート73が作成される。
【0069】
続いて、既読管理処理について説明する。
【0070】
図10は、医用情報処理装置10の処理回路15により、ユーザに対して未読レポートの確認を促しつつ、レポート73の既読管理を行う手順の一例を示すフローチャートである。
図10において、Sに数字を付した符号はフローチャートの各ステップを示す。この手順は、
図9に示す手順が終了してスタートとなる。
【0071】
ステップS11において、ログイン制御機能152は、電子カルテ71の参照を所望するユーザに対して個人IDまたは共用IDによるログインを要求する。以下、ログインするユーザが依頼医である場合の例について説明する。表示制御機能153は、ログインした依頼医の電子カルテ71の参照要求入力に応じて、ディスプレイ12に電子カルテ71を表示する。
【0072】
次に、ステップS12において、表示制御機能153は、電子カルテ71へのレポート表示指示入力を受け付ける。たとえば表示制御機能153は、電子カルテ71のレポート参照画像81RECの押下を受け付ける。次に、ステップS13において、表示制御機能153はレポート73をディスプレイ12に表示させる。
【0073】
次に、ステップS14において、既読管理機能154は、依頼医または依頼医と同じ依頼科に属する医師に対して、レポート73を確認した旨の確認操作を要求する。本実施形態では、既読管理機能154は、レポート73を既読とするための確認画像82をレポート73の一部に重畳表示させ、確認画像82の押下を促す。
【0074】
次に、ステップS15において、既読管理機能154は、確認画像82が押下されたか否かを判定する。確認画像82が押下されていない場合は、引き続き押下を待機する。一方、確認画像82が押下されると、ステップS16に進む。
【0075】
次に、ステップS16において、ログイン制御機能152は、ステップS11で依頼医が共用IDでログインしたか個人IDでログインしたかを判定する。共用IDでログインしている場合は(ステップS16のYES)、ステップS17に進む。一方、依頼医が個人IDでログインしている場合は(ステップS16のNO)、ステップS15で確認画像82が押下されると直ちにステップS18に進む。
【0076】
次に、ステップS17において、ログイン制御機能152は、ディスプレイ12にユーザID入力画像74を表示させ、依頼医に対して個人IDによるログインを要求する(
図5(b)参照)。
【0077】
次に、ステップS18において、既読管理機能154は、依頼医による確認画像82の押下を受けて、レポート73に対して既読の旨の情報を関連付ける。
【0078】
以上のステップS11-18の手順により、確認画像82を表示してユーザの押下を受け付けることで、ユーザに対して未読レポートの確認を促すことができる。また、依頼医と読影医とで使用するシステムが異なっておりユーザIDが共通ではない場合であって、ユーザが共用IDでログインしている場合であっても、ユーザに個人IDの入力を要求することにより、ユーザが依頼医または依頼医と同じ依頼科に属する医師であるか、それ以外のユーザであるかを把握することができる。
【0079】
また、医用情報処理装置10がリスト生成機能155を備える場合、ステップS18の次に、ステップS21において、リスト生成機能155は、ログインしている依頼医またはこの依頼医と同じ依頼科の依頼医が読影医に作成を依頼したレポートのうち、既読の旨の情報が関連付けられていない未読のレポートがあるか否かを判定する。未読のレポートがある場合は、ステップS22に進む。一方、未読のレポートがない場合は、一連の手順は終了となる。
【0080】
次に、ステップS22において、リスト生成機能155は、未読レポートリスト画像75を生成してディスプレイ12に表示させる(
図6参照)。
【0081】
次に、ステップS23において、表示制御機能153は、未読レポートリスト画像75に含まれたレポート参照画像81LSTの1つが依頼医により選択されると、選択されたレポート参照画像81LSTに対応する未読レポートをディスプレイ12に表示させ(
図6、
図8参照)、ステップS14に戻る。
【0082】
以上のステップS21-23の手順により、未読レポートリスト画像75を表示することができ、ユーザに対して未読レポートの確認をさらに促すことができる。
【0083】
なお、リスト生成機能155は、電子カルテ71に対する入力操作に応じて未読レポートリスト画像75を生成してもよい。
【0084】
図11は、電子カルテ71に対する操作に応じて未読レポートリスト画像75を生成する場合の表示画像の遷移の一例を示す説明図である。また、
図12は電子カルテ71に対する操作に応じて未読レポートリスト画像75を生成する場合の表示画像の遷移の他の例を示す説明図である。
【0085】
図11に示すように、リスト生成機能155は、電子カルテ71のレポート参照画像81RECが押下されると、ログインしている依頼医またはこの依頼医と同じ依頼科の依頼医に関する未読レポートリスト画像75を生成してもよい。このとき、ユーザが共有IDでログインしている場合には、ログイン制御機能152は個人IDでのログインを促すとよい(
図5(b)参照)。
【0086】
また、
図12に示すように、未読レポートリスト画像75を呼び出すためのリスト要求画像83RECや残件数画像84RECは、電子カルテ71に含まれてもよい。
【0087】
図13は、レポート73を確認したユーザの一覧を表示する場合の一例を示す説明図である。
【0088】
レポート73を確認したユーザが複数いる場合は、最後に確認したユーザの情報を示す画像85をレポート73に重畳表示するとよい。この場合、この画像85が押下されると、レポート73を確認したユーザの一覧画像86が表示されるとよい。なお、
図13には、ログイン中のユーザの横に「*」を付す場合の例を示した。
【0089】
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、ユーザに対して未読のレポートの確認を促すことができる。
【0090】
なお、本実施形態における処理回路15の表示制御機能153、既読管理機能154およびリスト生成機能155は、それぞれ特許請求の範囲における表示制御部、既読管理部およびリスト生成部の一例である。また、本実施形態におけるディスプレイ12は、特許請求の範囲における表示部の一例である。
【0091】
なお、上記実施形態において、「プロセッサ」という文言は、たとえば、専用または汎用のCPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、または、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(たとえば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、およびFPGA)等の回路を意味するものとする。プロセッサは、記憶媒体に保存されたプログラムを読み出して実行することにより、各種機能を実現する。
【0092】
また、上記実施形態では処理回路の単一のプロセッサが各機能を実現する場合の例について示したが、複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路を構成し、各プロセッサが各機能を実現してもよい。また、プロセッサが複数設けられる場合、プログラムを記憶する記憶媒体は、プロセッサごとに個別に設けられてもよいし、1つの記憶媒体が全てのプロセッサの機能に対応するプログラムを一括して記憶してもよい。
【0093】
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0094】
1 医用情報処理システム
10 医用情報処理装置
15 処理回路
20 医用レポート生成装置
40 PACSサーバ
50 レポートサーバ
60 カルテサーバ
71 電子カルテ
72 レポート作成画像
73 レポート
74 ユーザID入力画像
75 未読レポートリスト画像
81LST レポート参照画像(未読レポートリスト画像)
81REC レポート参照画像(電子カルテ)
82 確認画像
83REC リスト要求画像(電子カルテ)
83RPT リスト要求画像(レポート)
84REC 残件数画像(電子カルテ)
84RPT 残件数画像(レポート)
153 表示制御機能
154 既読管理機能
155 リスト生成機能
721 既読管理設定画像