(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-21
(45)【発行日】2023-09-29
(54)【発明の名称】表示装置及び携帯用端末機
(51)【国際特許分類】
G09F 9/00 20060101AFI20230922BHJP
G02F 1/1333 20060101ALI20230922BHJP
G09F 9/30 20060101ALI20230922BHJP
H04M 1/02 20060101ALI20230922BHJP
【FI】
G09F9/00 302
G02F1/1333
G09F9/00 346A
G09F9/00 347Z
G09F9/00 350Z
G09F9/30 308A
H04M1/02 C
(21)【出願番号】P 2019056793
(22)【出願日】2019-03-25
【審査請求日】2022-03-04
(31)【優先権主張番号】10-2018-0050881
(32)【優先日】2018-05-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】512187343
【氏名又は名称】三星ディスプレイ株式會社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Display Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】1, Samsung-ro, Giheung-gu, Yongin-si, Gyeonggi-do, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110002619
【氏名又は名称】弁理士法人PORT
(72)【発明者】
【氏名】ジ ソンボン
(72)【発明者】
【氏名】チェ ジョンヒュン
(72)【発明者】
【氏名】シム ドンファン
(72)【発明者】
【氏名】イ スンミン
【審査官】石本 努
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-003537(JP,A)
【文献】特開2017-033950(JP,A)
【文献】特開2011-047977(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0382484(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0263492(US,A1)
【文献】特表2017-527852(JP,A)
【文献】特開2013-015835(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0126228(US,A1)
【文献】特開2017-062480(JP,A)
【文献】特開平11-038402(JP,A)
【文献】特開2010-206792(JP,A)
【文献】特開2009-021932(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02F1/133-1/1334
1/1339-1/1341
1/1347
G09F9/00-9/46
H04M1/02-1/23
H05B33/00-33/28
44/00
45/60
H10K50/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウィンドウ平坦部分と前記ウィンドウ平坦部分から延長されて曲がったウィンドウ屈曲部分とを含むウィンドウ部材と、
前記ウィンドウ平坦部分と重畳する上部平坦部分、前記上部平坦部分から延長されて前記ウィンドウ屈曲部分と重畳して曲がった上部屈曲部分、及び前記上部屈曲部分から延長されて前記上部平坦部分の中心の下部に向かって曲がった下部屈曲部分とを含む表示パネルと、
前記表示パネルの背面に取り付けられ、前記表示パネルを支持する支持部材と、
を有し、
前記表示パネルは、前記上部平坦部分及び前記上部屈曲部分で映像を表示し、前記下部屈曲部分で映像を表示せず、
前記上部平坦部分の少なくとも一部は、前記支持
部材から露出される、表示装置。
【請求項2】
前記上部平坦部分は、少なくとも一つの稜が面取りされた四角形状を有し、
前記上部屈曲部分は前記上部平坦部分の少なくとも一つの辺から延長される、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記上部平坦部分は、四つの稜が面取りされた四角形状を有し、
前記上部屈曲部分は、前記上部平坦部分の四つの辺から延長される、請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記ウィンドウ部材は、前記ウィンドウ屈曲部分から延長され、フラットなウィンドウ延長部分をさらに包含し、
前記表示パネルは、前記上部屈曲部分と前記下部屈曲部分との間に配置され、前記ウィンドウ延長部分と重畳してフラットな延長平坦部分とをさらに含み、
前記表示パネルは、前記延長平坦部分において映像を表示する、請求項1に記載の表示装置。
【請求項5】
前記上部屈曲部分は、前記上部平坦部分の一辺から延長された第1上部屈曲部分及び前記上部平坦部分の他の一辺から延長された第2上部屈曲部分を含み、
前記下部屈曲部分は、前記第1上部屈曲部分から延長されて曲がった第1下部屈曲部分及び前記第2上部屈曲部分から延長されて曲がった第2下部屈曲部分を含み、
前記支持部材は、
前記上部平坦部分、第1上部屈曲部分、及び前記第1下部屈曲部分を支持する第1支持部材と、
前記上部平坦部分、第2上部屈曲部分、及び前記第2下部屈曲部分を支持する第2支持部材と、
を含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項6】
前記第1支持部材及び前記第2支持部材は、前記上部平坦部分の中心領域と重畳しない、請求項5に記載の表示装置。
【請求項7】
前記表示パネルは、
前記第1下部屈曲部分から平面上で上部平坦部分の中心に向かって延長されてフラットな第1下部平坦部分と、
前記第2下部屈曲部分から平面上で上部平坦部分の中心に向かって延長されてフラットな第2下部平坦部分と、
をさらに包含し、
前記第1支持部材は、前記第1下部平坦部分を支持して前記第1下部平坦部分より長い長さを有してフラットな第1下部平坦支持部分を包含し、前記第2支持部材は、前記第2下部平坦部分をより支持する、請求項5に記載の表示装置。
【請求項8】
前記第1下部平坦部分に接続されたフレキシブルプリント回路基板と、
前記フレキシブルプリント回路基板に接続されたプリント回路基板と、
をさらに有し、
前記第1下部平坦支持部分に定着溝が提供され、前記プリント回路基板は前記定着溝に定着される、請求項7に記載の表示装置。
【請求項9】
前記第1下部平坦部分に接続され、前記第1下部平坦支持部分に向かって曲げられたフレキシブルプリント回路基板と、
前記フレキシブルプリント回路基板に接続され、前記第1下部平坦支持部分によって支持されるプリント回路基板と、
をさらに有し、
前記第1下部平坦支持部分は、前記プリント回路基板と前記第1下部平坦部分との間に位置する、請求項7に記載の表示装置。
【請求項10】
前記上部屈曲部分は、前記上部平坦部分の三つから延長される第1上部屈曲部分、第2上部屈曲部分及び第3上部屈曲部分を含み、
前記支持部材は、前記第1上部屈曲部分、前記第2上部屈曲部分及び前記第3上部屈曲部分をそれぞれ支持する第1支持部材、第2支持部材及び第3支持部材を含み、
前記第1支持部材は定着溝を有し、前記第2支持部材及び前記第3支持部材とは異なる形状を有する、請求項1に記載の表示装置。
【請求項11】
前記第1支持部材、前記第2支持部材及び前記第3支持部材のそれぞれは、一つに提供され、前記表示パネルの前記上部平坦部分の対応する辺に沿って延長された形状を有する、請求項10に記載の表示装置。
【請求項12】
前記第1支持部材、前記第2支持部材及び前記第3支持部材のそれぞれは、複数個のサ
ブ支持部材を含み、
前記サブ支持部材は、前記表示パネルの前記上部平坦部分の対応する辺の延長方向に離隔された、請求項10に記載の表示装置。
【請求項13】
前記第1支持部材、前記第2支持部材及び前記第3支持部材は、互いに接続されて一体の形状を有する、請求項10に記載の表示装置。
【請求項14】
前記表示パネルの下部と前記第1支持部材、前記第2支持部材及び前記第3支持部材との間の空間に配置されたバッテリーをさらに含む、請求項10に記載の表示装置。
【請求項15】
前記表示パネル及び前記支持部材を収納し、前記ウィンドウ部材の前記ウィンドウ屈曲部分と結合された後面ケースをさらに含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項16】
前記ウィンドウ部材と前記表示パネルとの間に配置され、前記上部平坦部分、前記上部屈曲部分及び前記下部屈曲部分と重畳する反射防止層をさらに含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項17】
前記支持部材は、内部に配置されたアンテナパターンを含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項18】
平面上で稜が面取りされた四角形状を有する上部平坦部分、前記上部平坦部分の少なくとも一つ以上の辺から延長されて曲がった上部屈曲部分、及び前記上部屈曲部分から延長されて前記上部平坦部分の中心の下部に向かって曲がった下部屈曲部分を含む表示パネルと、
前記表示パネルの背面に取り付けられ、前記上部平坦部分、前記上部屈曲部分及び前記下部屈曲部分を支持する支持部材と、
を有し、
前記表示パネルは、前記上部平坦部分及び前記上部屈曲部分で映像を表示し、前記下部屈曲部分で映像を表示せず、
前記上部平坦部分の少なくとも一部は、前記支持
部材から露出される、表示装置。
【請求項19】
ウィンドウ平坦部分と前記ウィンドウ平坦部分から延長されて曲がったウィンドウ屈曲部分を含むウィンドウ部材と、
前記ウィンドウ平坦部分と重畳する上部平坦部分、前記上部平坦部分から延長されて前記ウィンドウ屈曲部分と重畳して曲がった上部屈曲部分、及び前記上部屈曲部分から延長されて前記上部平坦部分の中心の下部に向かって曲がった下部屈曲部分を含む表示パネルと、
前記上部平坦部分の一部を支持する上部平坦支持部分、前記上部平坦支持部分から延長されて曲がって前記上部屈曲部分を支持する上部屈曲支持部分、及び前記上部屈曲支持部分から延長されて曲がって前記下部屈曲部分を支持する下部屈曲支持部分を含む支持部材と、
を有し、
前記表示パネルは、前記ウィンドウ部材と前記支持部材との間に配置され、
前記表示パネルは、前記上部平坦部分及び前記上部屈曲部分で映像を表示し、前記下部屈曲部分で映像を表示せず、
前記上部平坦部分の少なくとも一部は、前記支持
部材から露出される、携帯用端末機。
【請求項20】
前記上部平坦支持部分、前記上部屈曲支持部分及び前記下部屈曲支持部分のそれぞれは、一定の厚さを有する、請求項19に記載の携帯用端末機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置及び携帯用端末機に関するもので、より詳しくは、非表示領域が縮小された表示装置及び端末機に関する。
【背景技術】
【0002】
最近の携帯用端末機は、ユーザーに広く使用されている。携帯用端末機は、映像を表示する表示パネルとウィンドウ部材とを含む。ウィンドウ部材は携帯用端末機の外形を決定する。
【0003】
最近、携帯用端末機などの電子機器のデザインが多様になるにつれて、直方体の形状を持たず、一部が曲率を有する表示パネルとウィンドウ部材の必要性が増大している。表示装置の曲率を有する領域でも映像を表示することができるが、外部から視認される非表示領域が存在し、表示装置の曲率を有する領域では、外部の衝撃に脆弱である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】米国特許第8827536号明細書
【文献】米国特許第9425418号明細書
【文献】米国特許第9490312号明細書
【文献】韓国登録特許第10-1212172号公報
【文献】米国特許出願公開第2017/0117501号明細書
【文献】韓国公開特許第10-2017-0049713号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題の一つは、表示装置の屈曲領域で耐衝撃性が向上された表示装置及び携帯用端末機を提供することにある。
【0006】
また、別の課題の一つは、表示装置の非表示領域のうち、外部から視認される領域を減らしたり、なくしたりすることのできる表示装置及び携帯用端末機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
表示装置は、ウィンドウ部材、表示パネル、及び支持部材を含む。前記ウィンドウ部材は、ウィンドウ平坦部分と、前記ウィンドウ平坦部分から延長されて曲がったウィンドウ屈曲部分とを含む。
【0008】
前記表示パネルは、上部平坦部分、前記上部屈曲部分、及び前記下部屈曲部分を含む。前記上部平坦部分は、前記ウィンドウ平坦部分と重畳する。前記上部屈曲部分は、前記上部平坦部分から延長されて曲がっている。前記下部屈曲部分は、前記上部屈曲部分から延長されて前記上部平坦部分の中心の下部に向かって曲がっている。
【0009】
前記支持部材は、前記表示パネルの背面に取り付けられ、前記表示パネルを支持する。前記表示パネルは、上部平坦部分及び前記上部屈曲部分で映像を表示し、前記下部屈曲部分で映像を表示しない。
【0010】
前記上部平坦部分は、少なくとも一つの稜が面取りされた四角形状を有してもよい。前記上部屈曲部分は前記上部平坦部分の少なくとも三つ以上の辺から延長されてもよい。
【0011】
前記上部平坦部分は、四つの稜が面取りされた四角形状を有してもよい。前記上部屈曲部分は、前記上部平坦部分の四つの辺から延長されてもよい。
【0012】
前記ウィンドウ部材は、前記ウィンドウの屈曲部分から延長され、フラットなウィンドウの延長部分をさらに含んでもよい。前記表示パネルは、前記上部屈曲部と前記下部屈曲部分との間に配置され、前記ウィンドウの延長部分と重畳してフラットな延長平坦部分をさらに含んでもよい。前記表示パネルは、前記延長平坦部分で映像を表示してもよい。
【0013】
前記上部屈曲部分は、前記上部平坦部分の一辺から延長された第1上部屈曲部分及び前記上部平坦部分の他の一辺から延長された第2上部屈曲部分を含んでもよい。前記下部屈曲部分は、前記第1上部屈曲部分から延長されて曲がった第1下部屈曲部分及び前記第2上部屈曲部分から延長されて曲がった第2下部屈曲部分を含んでもよい。
【0014】
前記支持部材は、第1支持部材及び第2支持部材を含んでもよい。前記第1支持部材は、前記上部平坦部分、第1上部屈曲部分、及び前記第1下部屈曲部分を支持してもよい。前記第2支持部材は、前記上部平坦部分、第2上部屈曲部分、及び前記第2下部屈曲部分を支持してもよい。
【0015】
本発明の実施形態による表示装置は、表示パネル及び支持部材を含んでもよい。前記表示パネルは、上部平坦部分、上部屈曲部分、及び下部屈曲部分を含んでもよい。
【0016】
前記上部平坦部分は、平面上で、稜が面取りされた四角形状を有してもよい。前記上部屈曲部分は、前記上部平坦部分の少なくとも三つ以上の辺から延長されて曲がってもよい。前記下部屈曲部分は、前記上部屈曲部分から延長されて前記上部平坦部分の中心の下部に向かって曲がってもよい。
【0017】
前記支持部材は、前記表示パネルの背面に取り付けられ、前記上部平坦部分、前記上部屈曲部分、及び前記下部屈曲部分を支持してもよい。
【0018】
前記表示パネルは、上部平坦部分及び前記上部屈曲部分で映像を表示し、前記下部屈曲部分で映像を表示しなくてもよい。
【0019】
本発明の実施形態による携帯用端末機は、ウィンドウ部材、表示パネル、及び支持部材を含んでもよい。
【0020】
前記ウィンドウ部材は、ウィンドウ平坦部分と、前記ウィンドウ平坦部分から延長されて曲がったウィンドウ屈曲部分とを含んでもよい。
【0021】
前記表示パネルは、上部平坦部分、上部屈曲部分、及び下部屈曲部分を含んでもよい。前記上部平坦部分は、前記ウィンドウ平坦部分と重畳してもよい。前記上部屈曲部分は、前記上部平坦部分から延長されて前記ウィンドウ屈曲部分と重畳して曲がってもよい。前記下部屈曲部分は、前記上部屈曲部分から延長されて前記上部平坦部分の中心の下部に向かって曲がってもよい。
【0022】
前記支持部材は、上部平坦支持部分、上部屈曲支持部分、及び下部屈曲支持部分を含んでもよい。前記上部平坦支持部分は、前記上部平坦部分の一部を支持してもよい。前記上部屈曲支持部分は、前記上部平坦支持部分から延長されて曲がっており、前記上部屈曲部分を支持してもよい。下部屈曲支持部分は、前記上部屈曲支持部分から延長されて曲がっており、前記下部屈曲部分を支持してもよい。
【0023】
前記表示パネルは、前記ウィンドウ部材と前記支持部材との間に配置されてもよい。前記表示パネルは、上部平坦部分及び前記上部屈曲部分で映像を表示し、前記下部屈曲部分で映像を表示しなくてもよい。
【発明の効果】
【0024】
本発明の実施形態による表示装置及び携帯用端末機によれば、表示装置の屈曲領域で耐衝撃性が向上されることができる。また、表示装置及び携帯用端末機は、支持部材を備えることにより、表示装置の非表示領域のうち、外部から視認される領域を減らしたり、なくしたりすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】
図1は、本発明の実施形態による表示装置の斜視図である。
【
図3】
図3は、本発明の一実施形態による表示装置において、
図1のI-I’線に沿って切断した断面図である。
【
図4】
図4は、本発明の一実施形態による表示装置において、
図1のII-II’線に沿って切断した断面図である。
【
図5】
図5は、
図1のAA領域に応じたウィンドウ部材の一部を図示した斜視図である。
【
図6】
図6は、
図2のBB領域に応じた表示パネルの一部を図示した斜視図である。
【
図7】
図7は、本発明の実施形態において、
図1のI-I’線に沿った表示パネルを図示した断面図である。
【
図8】
図8は、第1支持部材を拡大して図示した断面図である。
【
図9】
図9は、第4支持部材を拡大して図示した断面図である。
【
図10】
図10は、本発明の実施形態による第1支持部材を図示した斜視図である。
【
図11】
図11は、本発明の実施形態による第4支持部材を図示した斜視図である。
【
図12】
図12は、本発明の他の実施形態による第1支持部材を図示した斜視図である。
【
図13】
図13は、本発明の他の実施形態による支持部材を図示した斜視図である。
【
図14】
図14は、本発明の他の実施形態による表示装置において、
図1のI-I’線に沿って切断した断面図である。
【
図15】
図15は、本発明の他の実施形態による表示装置において、
図1のII-II’線に沿って切断した断面図である。
【
図18】
図18は、本発明の他の実施形態による表示装置において、
図1のI-I’線に沿って切断した断面図である。
【
図19】
図19は、本発明の他の実施形態による表示装置において、
図1のII-II’線に沿って切断した断面図である。
【
図20】
図20は、本発明の他の実施形態による表示装置において、
図1のI-I’線に沿って切断した断面図である。
【
図21】
図21は、本発明の他の実施形態による表示装置において、
図1のII-II’線に沿って切断した断面図である。
【
図22】
図22は、本発明の他の実施形態による表示装置において、
図1のI-I’線に沿って切断した断面図である。
【
図23】
図23は、本発明の他の実施形態において、第1支持部材を拡大して図示した断面図である。
【
図24】
図24は、第4支持部材を拡大して図示した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本発明は、多様な変更を加えることができ、様々な形態を有することができるところ、特定の実施形態を図面に例示して本文において詳細に説明しようとする。しかし、これは本発明を特定の開示形態について限定しようとするものではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれるすべての変更、均等物乃至代替物を含むものと理解されるべきである。なお、図面で本発明と関係のない部分は、本発明の説明を明確にするために省略しており、明細書全体にわたって類似した部分については同一の符号を付けた。
【0027】
図1は、本発明の実施形態による表示装置の斜視図であり、
図2は、
図1の表示装置の分解斜視図である。
【0028】
図1には、本発明の一実施形態による表示装置が適用された例として携帯用端末機を図示した。携帯用端末機は、タブレットPC、スマートフォン、PDA(Personal Digital Assistant)、PMP(Portable Multimedia Player)、ゲーム機、腕時計型電子機器などであってもよい。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。本発明は、テレビ又は屋外広告物のような大型の電子装備をはじめ、パーソナルコンピュータ、ノートパソコン、自動車ナビユニット、カメラのような中小型の電子装備などに使用されてもよい。これらは単に一実施形態として提示されたものであり、本発明の概念から逸脱しない以上、他の電子機器にも採用されうることは、もちろんである。
【0029】
図1に図示されたように、表示装置1000は、表示面(DSF)上で区分される複数個の領域を含む。表示面(DSF)は平坦面(FA)と、平坦面(FA)に接続された屈曲面(BA)とを含む。
【0030】
屈曲面(BA)は、平坦面(FA)の辺から延長されて曲がった形状を有する。
【0031】
屈曲面(BA)の曲率中心は、
図1を基準にして表示装置1000の内部又は表示装置1000の下部に位置する。
【0032】
本発明の実施形態において、平坦面(FA)は、四角形状に定義され、屈曲面(BA)は、平坦面(FA)の四つの辺に接続されたことを例示的に図示した。ただし、これに限定されるものではなく、屈曲面(BA)は、平坦面(FA)の少なくとも一つの辺に接続されてもよい。
【0033】
平坦面(FA)及び屈曲面(BA)は、映像を表示する。屈曲面(BA)は、少なくとも一部の領域において平坦面(FA)で表示される映像と連続的に映像を表示する。屈曲面(BA)の他の一部の領域は、映像を表示しなくてもよく、屈曲面(BA)の映像を表示しない領域は省略されてもよい。
【0034】
図1において、平坦面(FA)で表示される映像(IM1)の一例として、動物のキャラクターを図示しており、屈曲面(BA)で表示される映像(IM2)の一例として、アイコンを図示した。
【0035】
平坦面(FA)は、第1方向(DR1)と第2方向(DR2)とを含む面と平行な面として定義され、平坦部(FA)の法線方向は、第3方向(DR3)として定義される。第3方向(DR3)は、各部材の前面と背面とを区分する基準方向である。しかし、第1方向から第3方向によって定義される方向は、相対的な概念として、他の方向に変換されてもよい。
【0036】
図1及び
図2を参照すると、表示装置1000は、ウィンドウ部材100、表示パネル200、支持部材300及び後面ケース400を含む。
【0037】
ウィンドウ部材100及び表示パネル200のそれぞれは、
図1の表示面(DSF)の形状と対応するように部分的に屈曲された形状を有する。ウィンドウ部材100及び表示パネル200の具体的な形状は、
図3及び
図4を参照して、後述する。
【0038】
ウィンドウ部材100は、表示パネル200の上部に配置される。
【0039】
ウィンドウ部材100の上面は、
図1を参照して説明した表示面(DSF)を構成する。
【0040】
ウィンドウ部材100は、ガラス、サファイア、プラスチックなどで構成される。
【0041】
表示パネル200は、ウィンドウ部材100の下部に付着される。表示パネル200は、映像を表示する。表示パネル200は、有機発光表示パネル(Organic Light Emitting Display panel)であり得る。
【0042】
図示していないが、表示装置1000は、フレキシブルプリント回路基板及びプリント回路基板をさらに含んでもよい。具体的な内容は後述する。
【0043】
図示していないが、表示装置1000は、タッチ検出ユニット(図示せず)をさらに含んでもよい。タッチ検出ユニットは、ウィンドウ部材100と表示パネル200との間に配置される。ただし、これに限定されるものではなく、実施形態に基づいて、タッチ検出ユニットは、表示パネル200の内部に配置されてもよい。タッチ検出ユニットは、抵抗膜方式、静電容量方式、又は電磁気誘導方式で動作し、タッチイベントが発生した地点の座標情報を取得してもよい。
【0044】
支持部材300は、表示パネル200の背面に位置する。
【0045】
支持部材300は、第1~第4支持部材(310~340)を含む。第1~第4支持部材(310~340)は、表示パネル200の四つの側面のそれぞれに対応して配置される。
【0046】
支持部材300は、表示パネル200の屈曲領域に対応して配置され、表示パネル200の屈曲領域を支持し、表示装置1000の機構的強度を向上させることができる。また、支持部材300によって表示パネル200の非表示領域をウィンドウ部材100と重畳していない位置に配置し、ウィンドウ部材100と重畳する位置に映像が表示される表示パネル200の屈曲領域を配置して、表示装置1000で映像が表示されない領域である非表示領域を減少させることができる。
【0047】
後面ケース400は、表示パネル200及び支持部材300を収納するように、ウィンドウ部材100と結合される。後面ケース400は、プラスチック又は金属を含む。
【0048】
図3は、本発明の一実施形態による表示装置において、
図1のI-I’線に沿って切断した断面図であり、
図4は、本発明の一実施形態による表示装置において、
図1のII-II’線に沿って切断した断面図である。
【0049】
図2~
図4を参照すると、ウィンドウ部材100は、ウィンドウ平坦部分110、第1~第4ウィンドウ屈曲部分(121,123,125,127)、及び第1~第4ウィンドウ延長部分(131,133,135,137)を含む。
【0050】
ウィンドウ部材100は、複数の層を含み、ウィンドウ平坦部分110、第1~第4ウィンドウ屈曲部分(121,123,125,127)、及び第1~第4ウィンドウ延長部分(131,133,135,137)のそれぞれは、複数の層を含む。
【0051】
ウィンドウ平坦部分110、第1~第4ウィンドウ屈曲部分(121,123,125,127)、及び第1~第4ウィンドウ延長部分(131,133,135,137)は、物理的に分離されないが、本発明の実施形態では便宜上区分して説明する。
【0052】
ウィンドウ平坦部分110は、第1及び第2方向(DR1、DR2)を含む平面に平行になるフラットな形状を有する。本発明の実施形態で、ウィンドウ平坦部分110は、第3方向(DR3)から見た場合に、稜が曲線に面取り(chamfer)された四角形状として定義されるが、これに限定されるものではない。
【0053】
第1~第4ウィンドウ屈曲部分(121,123,125,127)は、ウィンドウ平坦部分110の四つの辺のそれぞれから延長される。第1~第4ウィンドウ屈曲部分(121,123,125,127)は、対応するウィンドウ平坦部分110の辺を基準にして曲がった形状を有する。
【0054】
第1~第4ウィンドウ屈曲部分(121,123,125,127)は、ウィンドウ部材100の上部から下部方向(
図2基準)に曲がっており、第1~第4ウィンドウ屈曲部分(121,123,125,127)の曲率中心は、ウィンドウ部材100の下部(
図2基準)に位置する。
【0055】
第1~第4ウィンドウ延長部分(131,133,135,137)のそれぞれは、第1~第4ウィンドウ屈曲部分(121,123,125,127)のそれぞれから延長される。第1~第4ウィンドウ延長部分(131,133,135,137)のそれぞれは、フラットになっており、第1~第4ウィンドウ延長部分(131,133,135,137)のそれぞれは、第3方向(DR3)と平行に延長される。
【0056】
図5は、
図1のAA領域に応じたウィンドウ部材の一部を図示した斜視図である。
【0057】
図2~
図5を参照すると、本発明の実施形態において、ウィンドウ平坦部分110は、平面上で面取りされた四角形形状を有するので、ウィンドウ平坦部分110の面取りされた部分に接続されたウィンドウ部材100の一部分は、第1~第4ウィンドウ屈曲部分(121,123,125,127)に含まれるものとして定義される。ウィンドウ平坦部分110の面取りされた部分に接続され、第1~第4ウィンドウ屈曲部分(121,123,125,127)に含まれるウィンドウ部材100の一部分は、ウィンドウ面取り屈曲部分140として定義される。ウィンドウ面取り屈曲部分140は、隣接し合ったウィンドウ平坦部分110の2つの辺を基準にして曲がっている。本発明の実施形態では、ウィンドウ面取り屈曲部分140は、四つであり得る。
【0058】
同様に、ウィンドウの面取り屈曲部分140に接続されたウィンドウ部材100の一部分は、第1~第4ウィンドウ延長部分(131,133,135,137)に含まれるものとして定義される。ウィンドウ面取り屈曲部分140に接続され、第1~第4ウィンドウ延長部分(131,133,135,137)に含まれるウィンドウ部材100の一部分は、ウィンドウ面取り延長部分150として定義される。ウィンドウ面取り延長部分150は、第3方向(DR3)と平行し、第3方向(DR3)を基準にして曲がっている。本発明の実施形態で、ウィンドウ面取り延長部分150は、四つであり得る。
【0059】
再び
図2~
図4を参照すると、表示パネル200は、上部平坦部分210、第1~第4上部屈曲部分(221,223,225,227)、第1~第4延長平坦部分(231,233,235,237)、第1~第4下部屈曲部分(241,243,245,247)、及び第1~第4下部平坦部分(251,253,255,257)を含む。
【0060】
上部平坦部分210、第1~第4上部屈曲部分(221,223,225,227)、第1~第4延長平坦部分(231,233,235,237)、第1~第4下部屈曲部分(241,243,245,247)、及び第1~第4下部平坦部分(251,253,255,257)は、物理的に分離されないが、本発明の実施形態では便宜上区分して説明する。
【0061】
上部平坦部分210は、第1及び第2方向(DR1、DR2)を含む平面と平行となるフラットな形状を有する。上部平坦部分210は、ウィンドウ平坦部分110と重畳する。本発明の実施形態では、上部平坦部分210は、ウィンドウ平坦部分110と対応する形状を有し、第3方向(DR3)から見た場合に、稜が曲線に面取り(chamfer)された四角形状として定義される。
【0062】
第1~第4上部屈曲部分(221,223,225,227)は、上部平坦部分210の四つの辺のそれぞれから延長される。第1~第4上部屈曲部分(221,223,225,227)のそれぞれは、第1~第4ウィンドウ屈曲部分(121,123,125,127)のそれぞれと対応する形状を有し、重畳する。第1~第4上部屈曲部分(221,223,225,227)は、対応する上部平坦部分210の辺を基準にして曲がった形状を有し得る。
【0063】
第1~第4上部屈曲部分(221,223,225,227)は、表示パネル200の上部から下部方向(
図2基準)へ曲がっており、第1~第4上部屈曲部分(221,223,225,227)の曲率中心は、第1~第4上部屈曲部分(221,223,225,227)の下部、すなわち、第1~第4上部屈曲部分(221,223,225,227)に比べて、第1~第4上部屈曲部分(221,223,225,227)と対応する第1~第4支持部材(310,320,330,340)の近くに位置する。
【0064】
第1~第4延長平坦部分(231,233,235,237)のそれぞれは、第1~第4上部屈曲部分(221,223,225,227)のそれぞれから延長される。第1~第4上部屈曲部分(221,223,225,227)のそれぞれは、第1~第4ウィンドウ延長部分(131,133,135,137)のそれぞれと対応する形状を有し、重畳する。第1~第4延長平坦部分(231,233,235,237)のそれぞれは、第3方向(DR3)と平行に延長される。
【0065】
第1~第4下部屈曲部分(241,243,245,247)のそれぞれは、第1~第4延長平坦部分(231,233,235,237)のそれぞれから延長される。第1~第4下部屈曲部分(241,243,245,247)は、対応する上部平坦部分210の辺を基準にして曲がった形状を有し得る。
【0066】
第1~第4下部屈曲部分(241,243,245,247)は、上部平坦部分210の中心(又は中心の下部の任意の点)に近づくように曲がっているので、第3方向(DR3)で表示パネル200の上部から下部に向けて見た場合に、第1~第4下部屈曲部分(241,243,245,247)は、視認されない場合がある。第1~第4下部屈曲部分(241,243,245,247)の曲率中心は、第1~第4下部屈曲部分(241,243,245,247)の上部、すなわち、第1~第4下部屈曲部分(241,243,245,247)に比べて、第1~第4下部屈曲部分(241,243,245,247)と対応する第1~第4支持部材(310,320,330,340)の近くに位置する。
【0067】
第1~第4下部平坦部分(251,253,255,257)のそれぞれは、第1~第4下部屈曲部分(241,243,245,247)のそれぞれから平面上で、上部平坦部分210の中心に向かって延長される。第1~第4下部平坦部分(251,253,255,257)は、フラットな形状を有する。
【0068】
図6は、
図2のBB領域に応じた表示パネルの一部を図示した斜視図である。
【0069】
図2~
図4及び
図6を参照すると、本発明の実施形態において、上部平坦部分210は、平面上で面取りされた四角形状を有するので、上部平坦部分210の面取りされた部分に接続された表示パネル200の一部分は、第1~第4上部屈曲部分(221,223,225,227)に含まれるものとして定義される。上部平坦部分210の面取りされた部分に接続され、第1~第4上部屈曲部分(221,223,225,227)に含まれる表示パネル200の一部分は、上部面取り屈曲部分260として定義される。上部面取り屈曲部分260は、隣接し合った上部平坦部分210の2つの辺を基準にして曲がっている。本発明の実施形態では、上部面取り屈曲部分260は、四つであり得る。
【0070】
同様に、上部面取り屈曲部分260に接続された表示パネル200の一部分は、第1~第4延長平坦部分(231,233,235,237)に含まれるものとして定義される。上部面取り屈曲部分260に接続され、第1~第4延長平坦部分(231,233,235,237)に含まれる表示パネル200の一部分は、パネル面取り延長部分270として定義される。パネル面取り延長部分270は、第3方向(DR3)と平行し、第3方向(DR3)を基準にして曲がっている。本発明の実施形態では、パネル面取り延長部分270は、四つであり得る。
【0071】
同様に、パネル面取り延長部分270に接続された表示パネル200の一部分は、第1~第4下部屈曲部分(241,243,245,247)に含まれるものとして定義される。パネル面取り延長部分270に接続され、第1~第4下部屈曲部分(241,243,245,247)に含まれる表示パネル200の一部分は、下部面取り屈曲部分280として定義される。下部面取り屈曲部分280は、隣接し合った上部平坦部分210の2つの辺を基準にして曲がっている。本発明の実施形態では、下部面取り屈曲部分280は、四つであり得る。
【0072】
同様に、下部面取り屈曲部分280に接続された表示パネル200の一部分は、第1~第4下部平坦部分(251,253,255,257)に含まれるものとして定義される。下部面取り屈曲部分280に接続され、第1~第4下部平坦部分(251,253,255,257)に含まれる表示パネル200の一部分は、下部面取り平坦部分290として定義される。下部面取り平坦部分290は、フラットになっている。
【0073】
図7は、本発明の実施形態で、
図1のI-I’線に沿った表示パネルを図示した断面図である。
【0074】
表示パネル200には、表示領域(DA)及び非表示領域(NDA)が定義される。表示領域(DA)は、映像を表示する領域であり、非表示領域(NDA)は、映像が表示されない領域であり得る。
【0075】
上部平坦部分210、第1上部屈曲部分221、第4上部屈曲部分227、第1延長平坦部分231、及び第4延長平坦部分237は、表示領域(DA)内に定義される。
【0076】
第1下部屈曲部分241、第4下部屈曲部分247、第1下部平坦部分251、及び第4下部平坦部分257は、非表示領域(NDA)内に定義される。
【0077】
図示していないが、第2上部屈曲部分223、第3上部屈曲部分225、第2延長平坦部分233、及び第4延長平坦部分235は、表示領域(DA)内に定義される。また、第2下部屈曲部分243、第3下部屈曲部分245、第2下部平坦部分253、及び第3下部平坦部分255は、非表示領域(NDA)内に定義される。
【0078】
ただし、これに限定されるものではなく、本発明の他の実施形態で、第1~第4延長平坦部分(231,233,235,237)のうち、第1~第4下部屈曲部分(241,243,245,247)に隣接した一部の領域は、非表示領域(NDA)内に定義される。
【0079】
表示パネル200は、ベース層(SUB)、ベース層(SUB)上に配置された回路素子層(DP-CL)、表示素子層(DP-OLED)、及び封止層(TFE)を含む。別途に図示されていないが、表示パネル(DP)は、屈折率調節層などの機能性層をさらに含んでもよい。
【0080】
ベース層(SUB)は、少なくとも一つのプラスチックフィルムを含む。ベース層(SUB)は、フレキシブルな基板でプラスチック基板、ガラス基板、金属基板、又は有機/無機複合材料基板などを含んでもよい。
【0081】
回路素子層(DP-CL)は、少なくとも一つの中間絶縁層と回路素子とを含む。中間絶縁層は、少なくとも一つの中間無機膜と、少なくとも一つの中間有機膜とを含む。前記回路素子は、信号ライン、画素の駆動回路などを含む。
【0082】
表示素子層(DP-OLED)は、少なくとも有機発光ダイオードを含む。表示素子層(DP-OLED)は、画素定義膜のような有機膜をさらに含んでもよい。
【0083】
封止層(TFE)は表示素子層(DP-OLED)を密封する。封止層(TFE)は、少なくとも一つの無機膜(以下、封止無機膜)を含む。封止層(TFE)は、少なくとも一つの有機膜(以下、封止有機膜)をさらに含んでもよい。封止無機膜の水分/酸素から表示素子層(DP-OLED)を保護し、封止有機膜はダストの粒子のような異物質から表示素子層(DP-OLED)を保護する。封止無機膜は、シリコンナイトライド層、シリコンオキシナイトライド層及びシリコンオキサイド層、チタニウムオキサイド層、又はアルミニウムオキサイド層などを含む。封止有機膜は、アクリル系有機層を含んでもよく、これに限定されない。
【0084】
図8は、第1支持部材を拡大して図示した断面図であり、
図9は、第4支持部材を拡大して図示した断面図である。
【0085】
図2~
図4、
図8及び
図9を参照すると、第1~第4支持部材(310~340)は、表示パネル200の背面に取り付けられて表示パネル200を支持する。図示していないが、第1~第4支持部材(310~340)と表示パネル200との間に接着剤が配置されてもよい。
【0086】
本発明の一実施形態において、第1~第4支持部材(310~340)は、
図2に図示されたように、互いに離隔される。
【0087】
第1~第4支持部材(310~340)は、硬い物質を含む。第1~第4支持部材(310~340)は、プラスチック又は金属を含んでもよい。
【0088】
第1支持部材310は、表示パネル200の上部平坦部分210、第1上部屈曲部分221、第1延長平坦部分231、第1下部屈曲部分241、及び第1下部平坦部分251に付着された状態でこれらの各構成を支持する。
【0089】
第1支持部材310は、第1上部平坦支持部分311、第1上部屈曲支持部分313、第1延長平坦支持部分315、第1下部屈曲支持部分317、及び第1下部平坦支持部分319を含む。
【0090】
第1上部平坦支持部分311は、上部平坦部分210に取り付けられ、上部平坦部分210と対応する形状を有する。第1上部平坦支持部分311は、フラットになっている。
【0091】
第1上部屈曲支持部分313は、第1上部屈曲部分221に取り付けられ、第1上部屈曲部分221と対応する形状を有する。
【0092】
第1延長平坦支持部分315は、第1延長平坦部分231に取り付けられ、第1延長平坦部分231と対応する形状を有する。
【0093】
第1下部屈曲支持部分317は、第1下部屈曲部分241に取り付けられ、第1下部屈曲部分241と対応する形状を有する。
【0094】
第1下部平坦支持部分319は、第1下部平坦部分251に付着される。第1下部平坦支持部分319は、フラットになっている。第1下部平坦支持部分319は、第1下部平坦部分251よりも長い長さを有する。第1下部平坦支持部分319の第1下部平坦部分251と重畳しない領域に定着溝(GV)が提供される。
【0095】
第1下部平坦支持部分319の定着溝(GV)に後述するプリント回路基板(PCB)が定着される。
【0096】
第1上部平坦支持部分311、第1上部屈曲支持部313、第1延長平坦支持部分315、及び第1下部屈曲支持部317のそれぞれは、一定の厚さを有する。第1下部平坦支持部分319は、定着溝(GV)が形成された領域以外には第1上部平坦支持部分311と実質的に同じ厚さを有する。
【0097】
第4支持部材340は、第1支持部材310と比較して、第1下部平坦支持部分319と第4下部平坦支持部分349との形状が異なり、残りは実質的に類似する。
【0098】
第4支持部材340は、表示パネル200の上部平坦部分210、第4上部屈曲部分227、第4延長平坦部分237、第4下部屈曲部分247、及び第4下部平坦部分257に付着された状態でこれらの各構成を支持する。
【0099】
第4支持部材340は、第4上部平坦支持部分341、第4上部屈曲支持部分343、第4延長平坦支持部分345、第4下部屈曲支持部分347、及び第4下部平坦支持部分349を含む。
【0100】
第4上部平坦支持部分341、第4上部屈曲支持部分343、第4延長平坦支持部分345、及び第4下部屈曲支持部分347のそれぞれは、第1支持部材310の第1上部平坦支持部分311、第1上部屈曲支持部分313、第1延長平坦支持部分315、及び第1下部屈曲支持部分317のそれぞれと実質的に同じ形状を有するので、具体的な説明を省略する。
【0101】
第4下部平坦支持部分349は、第1下部平坦支持部分319に比べて、より短い長さを有し、定着溝(GV)が提供されない。
【0102】
第2支持部材320及び第3支持部材330は、第4支持部材340と同じ形状を有する。
【0103】
第2支持部材320は、表示パネル200の上部平坦部分210、第2上部屈曲部分223、第2延長平坦部分233、第2下部屈曲部分243、及び第2下部平坦部分253に付着された状態でこれらの各構成を支持する。第2支持部材320は、第2上部平坦支持部分321、第2上部屈曲支持部323、第2延長平坦支持部分325、第2下部屈曲支持部分327、及び第2下部平坦支持部分329を含む。
【0104】
第3支持部材330は、表示パネル200の上部平坦部分210、第3上部屈曲部分225、第3延長平坦部分235、第3下部屈曲部分245、及び第3下部平坦部分255に付着された状態でこれらの各構成を支持する。第3支持部材330は、第3上部平坦支持部分331、第3上部屈曲支持部分333、第3延長平坦支持部分335、第3下部屈曲支持部分337、及び第3下部平坦支持部分339を含む。
【0105】
本発明の実施形態において、第1~第4支持部材(310~340)は、表示パネル200の上部平坦部分210の中心領域と重畳しない場合もある。しかし、これに限定されるものではなく、第1~第4支持部材310の第1~第4上部平坦支持部分(311,321,331,341)は、相互に接続されて、上部平坦部分210と完全に重畳してもよい。
【0106】
再び
図3を参照すると、表示装置1000は、フレキシブルプリント回路基板(FPCB)及びプリント回路基板(PCB)をさらに含む。
【0107】
フレキシブルプリント回路基板(FPCB)は、表示パネル200とプリント回路基板(PCB)とを電気的に接続させる。フレキシブルプリント回路基板(FPCB)はフレキシブルになっている。
【0108】
本発明の実施形態において、フレキシブルプリント回路基板(FPCB)は、第1下部平坦部分251に付着される。
【0109】
プリント回路基板(PCB)は、フレキシブルプリント回路基板(FPCB)を介して表示パネル200に信号を出力したり、表示パネル200から信号を受信したりする。
【0110】
プリント回路基板(PCB)は、表示パネル200の第1下部平坦部分251よりも厚い場合があり、第1支持部材310の第1下部平坦支持部分319に提供された定着溝(GV)に定着されてもよい。プリント回路基板(PCB)の厚さは、第1下部平坦部分251の厚さと定着溝(GV)の深さとの合計と実質的に同一であり得る。
【0111】
本発明の実施形態において、支持部材300は、表示パネル200の屈曲領域に対応して配置され、表示パネル200の屈曲領域を支持し、表示装置1000の機構的強度を向上させることができる。また、支持部材300によって表示パネル200の非表示領域(NDA、
図7を参照)を、ウィンドウ部材100と重畳しない位置に配置し、ウィンドウ部材100と重畳する位置に映像が表示される表示パネル200の上部屈曲部分(221,223,225,227)及び延長平坦部分(231,233,235,237)を配置して表示装置1000の非表示領域(NDA)のうち、外部から視認される領域を減らしたり、なくしたりすることができる。
【0112】
表示装置1000は、電子部品600をさらに含んでもよい。電子部品は、表示パネル200の下部と第1~第4支持部材(310~340)との間の空間に配置されてもよい。電子部品600は、表示装置1000を動作させるための部品、例えば、バッテリー、各種センサであり得る。
【0113】
本発明の実施形態において、表示パネル200の一部の領域は、後面ケース400と最も近い位置に配置される。例えば、電子部品600が、バッテリーの場合は、表示パネル200の第1~第4下部平坦部分(251,253,255,257)は、電子部品600より後面ケース400にさらに近い状態になる。本発明の実施形態による表示装置1000において、表示パネル200は、支持部材300にガイドされた形状を有するので、表示パネル200によって外部から視認される非表示領域(NDA)の大きさを減らしながら、支持部材300の内部空間に他の電子部品600を収納して空間活用性を極大化することができる。
【0114】
図10は、本発明の実施形態による第1支持部材を図示した斜視図であり、
図11は、本発明の実施形態による第4支持部材を図示した斜視図である。第2~第4支持部材(320,330,340)は、同じ形状を有するので、第4支持部材340の形状の説明により、第2及び第3支持部材(330、340)の形状の説明に代える。
【0115】
図10及び
図11を参照すると、第1支持部材310及び第4支持部材340のそれぞれは、一つに提供される。第1支持部材310及び第4支持部材340のそれぞれは、表示パネル200の上部平坦部分210の対応する辺に沿って長く延長された形状を有する。
【0116】
図12は、本発明の他の実施形態による第1支持部材310Aを図示した斜視図である。
【0117】
図12を参照すると、第1支持部材310Aは、互いに離隔された複数個のサブ支持部材(31,32,33)を含む。複数個のサブ支持部材(31,32,33)は、表示パネル200の上部平坦部分210の対応する辺の延長方向に離隔される。
図12に、サブ支持部材(31,32,33)は、3つに図示したが、サブ支持部材(31,32,33)の個数は、他の数で設定されてもよい。
【0118】
図13は、本発明の他の実施形態による支持部材300Aを図示した斜視図である。
【0119】
図13を参照して説明する支持部材300Aは、
図2、
図3、
図4、
図8、及び
図9を参照して説明した第1~第4支持部材(310~340)が互いに接続された形状を有する。
【0120】
支持部材300Aは、一体の形状を有する。支持部材300Aは、
図6を参照して説明した表示パネル200の上部面取り屈曲部分260、パネル面取り延長部分270、下部面取り屈曲部分280、及び下部面取り平坦部分290に付着されて支持する。
【0121】
図14は、本発明の他の実施形態による表示装置において、
図1のI-I’線に沿って切断した断面図であり、
図15は、本発明の他の実施形態による表示装置において、
図1のII-II’線に沿って切断した断面図である。
図16は、
図14に図示された第1支持部材を拡大して図示した断面図であり、
図17は、
図14に図示された第4支持部材を拡大して図示した断面図である。
【0122】
図14~
図17を参照して説明する表示装置1001は、
図1~
図4を参照して説明した表示装置1000に比べて、第1~第4支持部材(310B、320B、330B、340B)のそれぞれの形状に違いがある。
【0123】
本実施形態による第1支持部材310Bは、第1内側支持部分312をさらに含む。第1内側支持部分312は、第1上部平坦支持部分311、第1上部屈曲支持部分313、第1延長平坦支持部分315、第1下部屈曲支持部分317、及び第1下部平坦支持部分319が形成する表示装置1001の内側空間に配置される。第1内側支持部分312の外側面は、曲面を包含し、第1上部平坦支持部分311、第1上部屈曲支持部分313、第1延長平坦支持部分315、第1下部屈曲支持部分317、及び第1下部平坦支持部分319のそれぞれの内側面と接触する。第1内側支持部分312は、第1内側支持部分312を除いた第1支持部材310Bの部分のそれぞれと接続されて一体の形状を有する。
【0124】
第1内側支持部分312の内側面は、平面を含む。第1内側支持部分312の内側面は、第1上部平坦支持部分311の内側面と接続される。本実施形態では、第1内側支持部分312は、定着溝(GV)と重畳しない。しかし、本発明は、第1内側支持部分312と定着溝(GV)との配置関係に特に限定されない。例示的に、本発明の他の実施形態では、第1内側支持部分312と定着溝(GV)とは、部分的に重畳し合う。
【0125】
本実施形態による第4支持部材340Bは、第4内側支持部分342をさらに含む。第4内側支持部分342は、第4上部平坦支持部分341、第4上部屈曲支持部分343、第4延長平坦支持部分345、第4下部屈曲支持部分347、及び第4下部平坦支持部分349が形成する表示装置1001の内側空間に配置される。第4内側支持部分342の外側面は、第4上部平坦支持部分341、第4上部屈曲支持部分343、第4延長平坦支持部分345、第4下部屈曲支持部分347、及び第4下部平坦支持部分349のそれぞれの内側面と接触する。第4内側支持部分342は、第4内側支持部分342を除いた第4支持部材340Bの部分のそれぞれと接続されて一体の形状を有する。
【0126】
第4内側支持部分342の内側面は、平面を含む。第1内側支持部分342の内側面は、第4上部平坦支持部分341の内側面及び第4下部平坦支持部分349の内側面と接続される。第4内側支持部分342には、定着溝(GV)が提供されない。
【0127】
本実施形態において、第2支持部材320B及び第3支持部材330Bは、第4支持部材340Bと同じ形状を有する。
【0128】
本実施形態によると、第1~第4支持部材(310B、320B、330B、340B)のそれぞれが内側支持部分(312、322、332、342)を含むことにより、第1~第4支持部材(310B、320B、330B、340B)の強度を増加させることができる。その結果、表示装置10001の屈曲領域での耐衝撃性をより効果的に向上することができる。
【0129】
図18は、本発明の他の実施形態による表示装置において、
図1のI-I’線に沿って切断した断面図であり、
図19は、本発明の他の実施形態による表示装置において、
図1のII-II’線に沿って切断した断面図である。
【0130】
図18及び
図19を参照して説明する表示装置1002は、
図1~
図4を参照して説明した表示装置1000に対して、反射防止層500をさらに包含する点で違いがあり、残りは実質的に類似する。以下、反射防止層500について具体的に説明し、残りの構成についての説明は省略する。
【0131】
反射防止層500は、表示パネル200とウィンドウ部材100との間に配置される。反射防止層500は、接着剤(図示せず)を介して表示パネル200に付着されてもよい。反射防止層500は、表示パネル200の中から出射される光を外部に透過させ、外部から入射された光が反射防止層500の下部の構成から反射され、再び外部に進行することを防止する。
【0132】
反射防止層500は、直線偏光板と1/4波長の位相遅延層(1/4λ板)とが順次積層された構造を有する。ただし、これに限定されるものではなく、反射防止層500は、外部光の反射を遮断するための多様な実施形態を有してもよい。
【0133】
反射防止層500は、表示パネル200の上部平坦部分210、第1~第4上部屈曲部分(221,223,225,227)、第1~第4延長平坦部分(231,233,235,237)、第1~第4下部屈曲部分(241,243,245,247)、及び第1~第4下部平坦部分(251,253,255,257)と重畳して配置される。
【0134】
したがって、本発明の実施形態による表示装置1001において、反射防止層500は、外部の衝撃から表示パネル200の大部分の領域(平坦領域及び屈曲領域)を保護することができる。
【0135】
本発明の実施形態による表示装置1002において、表示パネル200は、第1~第4上部屈曲部分(221,223,225,227)及び第1~第4下部屈曲部分(241,243,245,247)を包含して曲げによるクラックに脆弱であり得る。本発明の実施形態による表示装置1001において、反射防止層500は、表示パネル200に付着されて表示パネル200の全領域で曲げによって定義される中立面(neutral plane)が封止層(TFE、
図7を参照)に形成されうるように調節されてもよい。
【0136】
図20は、本発明の他の実施形態による表示装置において、
図1のI-I’線に沿って切断した断面図であり、
図21は、本発明の他の実施形態による表示装置において、
図1のII-II’線に沿って切断した断面図である。
【0137】
図20及び
図21を参照して説明する表示装置1003は、
図1~
図4を参照して説明した表示装置1000に比べて、ウィンドウ部材100A、表示パネル200A、及び支持部材300Cの形状に違いがある。
【0138】
ウィンドウ部材100Aは、
図1~
図4ウィンドウ部材100において第1~第4ウィンドウ延長部分(131,133,135,137)が省略された構造を有する。ウィンドウ部材100Aの第1~第4ウィンドウ屈曲部分(121,123,125,127)は、後面ケース400と接触する。
【0139】
表示パネル200Aは、
図1~
図4の表示パネル200において第1~第4延長平坦部分(231,233,235,237)が省略された構造を有する。表示パネル200Aの第1~第4上部屈曲部分(221,223,225,227)のそれぞれと、第1~第4下部屈曲部分(241,243,245,247)のそれぞれとは、直接接続される。
【0140】
支持部材300Cは、
図1~
図4の支持部材300において第1~第4延長平坦支持部分(315,325,335,345)が省略された構造を有する。支持部材300Cの第1~第1~第4上部屈曲支持部分(313,323,333,343)のそれぞれと、第1~第4下部屈曲支持部分(317,327,337,347)のそれぞれとは、直接接続される。
【0141】
図20及び
図21を参照して説明した表示装置1003は、
図1~
図4を参照して説明した表示装置1000に比べて、第3方向(DR3)にスリムな厚さを有する。
【0142】
図22は、本発明の他の実施形態による表示装置において、
図1のI-I’線に沿って切断した断面図である。
【0143】
図22を参照して説明する表示装置1004は、
図1~
図4を参照して説明した表示装置1000に比べて、第1支持部材310B、フレキシブルプリント回路基板(FPCB1)、及びプリント回路基板(PCB1)に違いがある。以下、
図18の表示装置1004と、
図1~
図4の表示装置1000との違いを中心にして説明する。
【0144】
第1支持部材310Bは、第1下部平坦支持部分319Bを含む。第1下部平坦支持部分319Bは、
図1~
図4の下部平坦支持部分319に比べて、より短い長さを有する。
【0145】
フレキシブルプリント回路基板(FPCB1)は、第1下部平坦支持部分319Bに向かって曲げられる。プリント回路基板(PCB1)は、第1下部平坦支持部分319Bと接触し、第1下部平坦支持部分319Bによって支持される。第1下部平坦支持部分319Bは、プリント回路基板(PCB1)と第1下部平坦部分251との間に位置する。
【0146】
図23は、本発明の他の実施形態において、第1支持部材を拡大して図示した断面図であり、
図24は、第4支持部材を拡大して図示した断面図である。
【0147】
第1支持部材310Dは、内部に第1アンテナパターン(ATN1)を包含し、第4支持部材340Dは、内部に配置された第2アンテナパターン(ATN2)を含む。第1及び第4支持部材(310D、340D)は、第1及び第2アンテナパターン(ATN1、ATN2)を介して外部との通信を行うことができる。
【0148】
第2及び第3支持部材(図示せず)は、第4支持部材340Dと同じ形状を有する。
【0149】
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の思想及び範囲を逸脱せずに多様な修正及び変形を行うことができることは、この技術分野における通常の知識を有する者には自明である。したがって、そのような変形例又は修正例は、本発明の特許請求の範囲に属するべきであろう。
【符号の説明】
【0150】
100:ウィンドウ部材
200:表示パネル
300:支持部材
400:後面ケース
500:反射防止層
GV:定着溝