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特許7353122情報処理システム、家電機器、およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-21
(45)【発行日】2023-09-29
(54)【発明の名称】情報処理システム、家電機器、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04L 12/28 20060101AFI20230922BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20230922BHJP
   H04M 11/00 20060101ALI20230922BHJP
   H04Q 9/00 20060101ALI20230922BHJP
【FI】
H04L12/28 500F
G06Q50/10
H04M11/00 301
H04Q9/00 301D
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2019185962
(22)【出願日】2019-10-09
(65)【公開番号】P2021060909
(43)【公開日】2021-04-15
【審査請求日】2022-05-10
(73)【特許権者】
【識別番号】503376518
【氏名又は名称】東芝ライフスタイル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【弁理士】
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(74)【代理人】
【識別番号】100203297
【弁理士】
【氏名又は名称】橋口 明子
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100135301
【弁理士】
【氏名又は名称】梶井 良訓
(72)【発明者】
【氏名】中川 達也
(72)【発明者】
【氏名】丸谷 裕樹
(72)【発明者】
【氏名】瀧川 正史
(72)【発明者】
【氏名】金山 将也
【審査官】中川 幸洋
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2014/061257(WO,A1)
【文献】特開2018-032917(JP,A)
【文献】特開2004-135351(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 12/28
G06Q 50/10
H04M 11/00
H04Q 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
家電機器と、端末装置と、サーバ装置とを備え、
前記家電機器は、互いに並べて配置されて前記家電機器の動作状態または設定状態の複数の項目に対応した複数の表示ランプを備え、前記家電機器、前記端末装置、前記サーバ装置、若しくは別の装置で保持または生成された第1情報、または前記第1情報に基づいて得られた第2情報に基づく表示を、前記複数の表示ランプの点灯状態と消灯状態との組み合わせによる点灯パターンにより出力し、
前記端末装置は、前記点灯パターン、または前記点灯パターンに対応する入力操作に基づいて第3情報を取得し、
前記家電機器、前記端末装置、および前記サーバ装置のうち1つは、前記第1情報または前記第2情報と、前記第3情報とに基づき、前記第1情報または前記第2情報と、前記第3情報とが互いに対応関係にあるか否かを判定する照合処理を行い、
前記サーバ装置は、前記照合処理の結果、前記第1情報または前記第2情報と、前記第3情報とが互いに対応関係にあると判定された場合、前記端末装置または前記端末装置のユーザと、前記家電機器と関連付けて登録する
情報処理システム。
【請求項2】
前記第1情報は、前記家電機器に対して予め設定された識別情報である、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記第1情報は、前記家電機器、前記端末装置、前記サーバ装置、または前記別の装置で生成された乱数である、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記家電機器は、前記点灯パターンに関する複数の出力パターンを時間の経過に伴って順に切り替えることで前記第1情報または前記第2情報を出力する、
請求項1から請求項のうちいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記家電機器は、前記点灯パターンに関する複数の出力パターンをユーザの操作に基づいて順に切り替えることで前記第1情報または前記第2情報を出力する、
請求項1から請求項のうちいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記複数の出力パターンの各パターンは、各パターンの切り替えの順番を識別可能な情報を含む、
請求項または請求項に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記家電機器は、前記家電機器の動作状態または設定状態の複数の項目を前記複数の表示ランプに表示させる第1表示モードと、前記点灯パターンによる前記第1情報または前記第2情報の表示を前記複数の表示ランプに表示させる第2表示モードとを切り替え可能な制御部をさらに備える、
請求項1から請求項6のうちいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項8】
情報処理システムの一部として使用される家電機器であって、
前記情報処理システムは、前記家電機器と、端末装置と、サーバ装置とを含み、
前記家電機器は、前記家電機器、前記端末装置、前記サーバ装置、若しくは別の装置で保持または生成された第1情報、または前記第1情報に基づいて得られた第2情報に基づく表示を出力し、
前記端末装置は、前記表示、または前記表示に対応する入力操作に基づいて第3情報を取得し、
前記家電機器、前記端末装置、および前記サーバ装置のうち1つは、前記第1情報または前記第2情報と、前記第3情報とが互いに対応関係にあるか否かを判定する照合処理を行い、
前記サーバ装置は、前記照合処理の結果、前記第1情報または前記第2情報と、前記第3情報とが互いに対応関係にあると判定された場合、前記端末装置または前記端末装置のユーザと、前記家電機器とを関連付けて登録し、
前記家電機器は、
互いに並べて配置されて前記家電機器の動作状態または設定状態の複数の項目に対応した複数の表示ランプと、
前記第1情報を保持若しくは生成する、または前記第1情報を前記端末装置、前記サーバ装置、または前記別の装置から取得する情報管理部と、
前記第1情報または前記第1情報に基づいて得られた前記第2情報に基づく前記表示を、前記複数の表示ランプの点灯状態と消灯状態との組み合わせによる点灯パターンにより出力する報知部と、
を備えた家電機器。
【請求項9】
情報処理システムの一部として使用される端末装置のコンピュータにより実行されるプログラムであって、
前記情報処理システムは、家電機器と、前記端末装置と、サーバ装置とを含み、
前記家電機器は、互いに並べて配置されて前記家電機器の動作状態または設定状態の複数の項目に対応した複数の表示ランプを備え、前記家電機器、前記端末装置、前記サーバ装置、若しくは別の装置で保持または生成された第1情報、または前記第1情報に基づいて得られた第2情報に基づく表示を、前記複数の表示ランプの点灯状態と消灯状態との組み合わせによる点灯パターンにより出力し、
前記端末装置は、前記点灯パターン、または前記点灯パターンに対応する入力操作に基づいて第3情報を取得し、
前記家電機器、前記端末装置、および前記サーバ装置のうち1つは、前記第1情報または前記第2情報と、前記第3情報とが互いに対応関係にあるか否かを判定する照合処理を行い、
前記サーバ装置は、前記照合処理の結果、前記第1情報または前記第2情報と、前記第3情報とが互いに対応関係にあると判定された場合、前記端末装置または前記端末装置のユーザと、前記家電機器とを関連付けて登録する登録処理を行い、
前記プログラムは、前記端末装置のコンピュータに、
点灯パターン、または前記点灯パターンに対応する入力操作に基づいて前記第3情報を取得させ、
前記第3情報を前記サーバ装置に送信させる、または前記第1情報または前記第2情報と、前記第3情報とに基づき、前記照合処理を行わせて前記照合処理の結果を前記サーバ装置に送信させる、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、情報処理システム、家電機器、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
サーバ装置を介して、端末装置から家電機器を遠隔操作することが可能な情報処理システムが提供されている。このような情報処理システムを利用するためには、端末装置または端末装置のユーザと家電機器とを関連付けて登録する必要がある。
【0003】
登録用操作の一手法として、端末装置と家電機器とを同一の無線ルータ(サブネットワーク)に接続し、所定の登録用操作を行う手法がある。しかしながら、このような登録用操作では、端末装置が別のネットワークに接続されている場合には、接続中のネットワークへの接続を一旦切断し、端末装置と家電機器とを同一のサブネットワークに接続する必要がある。さらに、登録用操作が終わった後に、端末装置を普段接続しているネットワークに接続し直す必要もある。このため、登録に関する利便性に改善の余地があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2016-015544号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、利便性の向上を図ることができる情報処理システム、家電機器、およびプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の情報処理システムは、サーバ装置と、家電機器と、端末装置とを持つ。前記家電機器は、互いに並べて配置されて前記家電機器の動作状態または設定状態の複数の項目に対応した複数の表示ランプを備え、前記家電機器、前記端末装置、前記サーバ装置、若しくは別の装置で保持または生成された第1情報、または前記第1情報に基づいて得られた第2情報に基づく表示を、前記複数の表示ランプの点灯状態と消灯状態との組み合わせによる点灯パターンにより出力する。前記端末装置は、前記点灯パターン、または前記点灯パターンに対応する入力操作に基づいて第3情報を取得する。前記家電機器、前記端末装置、および前記サーバ装置のうち1つは、前記第1情報または前記第2情報と、前記第3情報とに基づき、前記第1情報または前記第2情報と、前記第3情報とが互いに対応関係にあるか否かを判定する照合処理を行い、前記サーバ装置は、前記照合処理の結果、前記第1情報または前記第2情報と、前記第3情報とが互いに対応関係にあると判定された場合、前記端末装置または前記端末装置のユーザと、前記家電機器と関連付けて登録する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】第1の実施形態の情報処理システムの全体構成の一例を示す図。
図2】第1の実施形態の家電機器のハードウェア構成の一例を示すブロック図。
図3】第1の実施形態の家電機器、端末装置、およびサーバ装置の構成を示すブロック図。
図4】第1の実施形態の点灯パターン情報の内容の一例を示す図。
図5】第1の実施形態の点灯パターン情報に基づく表示の一例を示す図。
図6】第1の実施形態の端末装置の画面の遷移の一例を示す図。
図7】第1の実施形態の登録時の流れの一例を示すシーケンス図。
図8】第1の実施形態の家電機器の登録時の処理の一例を示すフローチャート。
図9】第1の実施形態の端末装置の登録時の処理の一例を示すフローチャート。
図10】第1の実施形態のサーバ装置の登録時の処理の一例を示すフローチャート。
図11】第1の実施形態の変形例の表示装置を示す図。
図12】第2の実施形態の家電機器、端末装置、およびサーバ装置の構成を示すブロック図。
図13】第3の実施形態の家電機器、端末装置、およびサーバ装置の構成を示すブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施形態の情報処理システム、家電機器、およびプログラムを、図面を参照して説明する。以下の説明では、同一または類似の機能を有する構成に同一の符号を付す。そして、それら構成の重複する説明は省略する場合がある。本明細書で「XXに基づく」とは、「少なくともXXに基づく」ことを意味し、XXに加えて別の要素に基づく場合も含む。また「XXに基づく」とは、XXを直接に用いる場合に限定されず、XXに対して演算や加工が行われたものに基づく場合も含む。「XX」は、任意の要素(例えば任意の情報)である。また本明細書では「記憶」と「保持」は同じ意味で用いられている。
【0009】
(第1の実施形態)
第1の実施形態は、家電機器の表示ランプ部の点灯パターンによって家電機器に保持された識別情報と等価な情報が外部に表示(報知)され、端末装置による撮像によって家電機器の点灯パターンに対応する照合用情報が取得され、端末装置が撮像によって取得した照合用情報と家電機器の識別情報(またはそれと等価な情報)とがサーバ装置によって照合されることで、端末装置のユーザと家電機器とが関連付けて登録される例である。なお、本実施形態は、様々な変形例で実施可能である。これら変形例は、第1の実施形態の最後に纏めて記載する。また、識別情報に等価な情報が音によって出力される例を第2の実施形態で説明し、識別情報の代わりに乱数が用いられる例を第3の実施形態で説明する。
【0010】
<1.情報処理システムの全体構成>
図1は、第1の実施形態の情報処理システム1の全体構成の一例を示す図である。情報処理システム1は、例えば、家電機器100と、端末装置200と、サーバ装置300とを含む。家電機器100と、端末装置200と、サーバ装置300とは、ネットワークNを介して互いに通信可能である。ネットワークNは、例えば、インターネット、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)、セルラー網などのネットワークである。
【0011】
<1.1 家電機器>
家電機器100は、例えば家屋内で使用される電子機器である。家電機器100は、ネットワークNに接続可能な通信機能を有する。家電機器100は、中継器Rを介してネットワークNに接続される。中継器Rは、例えば、家電機器100と同じ家屋内に設置された無線ルータである。中継器Rは、サブネットワークを構築する。サブネットワークは、ネットワークNに比べて、通信エリアが狭いネットワークである。例えば、サブネットワークは、Wi-Fi(登録商標)ネットワークである。サブネットワークは、Bluetooth(登録商標)、NFC(Near field communication)、赤外線通信などのネットワークであってもよい。
【0012】
家電機器100は、例えば、冷蔵庫である。ただし、家電機器100は、冷蔵庫に限らず、エアコン、掃除機、洗濯機、照明機器、オーブンレンジ、炊飯器、食洗器、テレビ、ラジオなど、他の家電機器であってもよい。以下では、家電機器100が冷蔵庫である例を取り上げて説明する。
【0013】
家電機器100は、家電機器100の表面または内面の見やすい位置(例えば扉の前面)に、表示・操作部110を有する。表示・操作部110は、「報知部」および「表示部」のそれぞれ一例である。表示・操作部110は、例えば数字の表示機能がない表示部である。表示・操作部110は、表示画面を有する表示部ではなく、さらに言えば、7セグメント表示器も有しない表示部である。本実施形態では、表示・操作部110は、表示ランプ部111と、操作ボタン部(操作部)112と含む。
【0014】
表示ランプ部111は、1つ以上の表示ランプ111aを含む。表示ランプ111aは、表示(例えば点灯)/非表示(例えば消灯)の切り替え(すなわち、1ドットの表示切替)で人間にとって意味のある情報を表示する表示器である。例えば、表示ランプ部111は、表示ランプ111aの点灯または消灯により、家電機器100の状態を外部に表示(報知)する。本実施形態では、表示ランプ部111は、家電機器100の駆動部120(図3参照)の動作状態と設定状態とのうち少なくとも一方に関する情報(以下「状態情報」と称する)を外部に表示する。例えば、表示ランプ部111は、駆動部120の駆動状態および/または設定状態の複数の項目に対応した複数の表示ランプ111aを含む。各表示ランプ111aは、LEDのような光源と、報知する項目に対応した光透過性の抜き文字などの印刷とを含む。
【0015】
家電機器100が冷蔵庫である場合、駆動部120は、冷媒を循環させる圧縮機や、冷却器によって冷却された冷気を貯蔵室内で循環させる送風機などである。本実施形態では、表示ランプ111aは、駆動部120の駆動状態として、「一気冷凍(特定の急速冷凍モード)」や「速鮮チルド(特定のチルドモード)」の駆動状態であることなどを表示する。また、表示ランプ111aは、駆動部120の設定状態として、操作を受け付けないキーロック状態であることや、駆動開始/停止の予約状態などを表示する。ただし、駆動部120は、各種の家電機器100において、その家電機器100が必要とする所定の機能を実行する部品であればよく、特定の部品に限定されない。駆動部120の別の例は、洗濯機における回転槽のモーターなどである。
【0016】
本実施形態では、表示ランプ部111は、後述する制御部180の制御によって、表示ランプ部111に駆動部120の状態情報(第1種情報)を表示させる第1表示モードと、表示ランプ部111に駆動部120の状態情報とは異なる情報(第2種情報)を表示させる第2表示モードとを切り替え可能である。第2種情報は、例えば、家電機器100の本来の機能に関する情報とは異なる情報である。第2種情報の一例は、家電機器100の識別情報である。この機能については詳しく後述する。
【0017】
本実施形態では、表示ランプ部111は、表示ランプ部111が第1表示モードまたは第2表示モードのいずれかで表示しているかを報知するモード報知部111bを含む。モード報知部111bは、例えば1つの表示ランプ111aによって実現され、第1表示モードの間は第1状態(例えば消灯状態)であり、第2表示モードの間は第2状態(例えば点灯または点滅状態)になる。モード報知部111bの具体例については後述する。
【0018】
操作ボタン部112は、1つ以上の操作ボタン112aを含む。操作ボタン112aは、タッチパネル式のソフトキーであってもよいし、物理的な機構を有するハードキーであってもよい。家電機器100のユーザは、例えば操作ボタン112を操作することで、家電機器100に対する各種の入力操作を行うことができる。
【0019】
<1.2 端末装置>
端末装置200は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、ノートパソコンなどの、可搬型の情報処理装置である。端末装置200は、家電機器100を遠隔操作するための所定のアプリケーションプログラム(以下「アプリ」と称する)がインストールされることで、以下に説明する各種機能部を実現する。
【0020】
<1.3 サーバ装置>
サーバ装置300は、家電機器100および端末装置200を管理する。例えば、サーバ装置300は、端末装置200ごとに、端末装置200の識別情報(端末ID)と、端末装置200のユーザの識別情報(ユーザID)と、ユーザのパスワードなどとを関連付けて管理する。以下では、ユーザIDとパスワードとを合わせて「ログイン情報」と称する。サーバ装置300は、端末装置200または端末装置200のユーザと、家電機器100とを関連付けて登録する。端末装置200は、サーバ装置300を介して、端末装置200または端末装置200のユーザと関連付けて登録された家電機器100を遠隔操作可能である。
【0021】
<2.家電機器、端末装置、サーバ装置の構成>
図2は、家電機器100のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。なお、端末装置200およびサーバ装置300についても、家電機器100と同様の構成を含む。
【0022】
家電機器100は、例えば、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、入力デバイス14と、出力デバイス15と、通信I/F(Interface)16と、を備える。これら部品は、バス17によって接続されている。
【0023】
CPU11は、ROM12またはRAM13に格納されたプログラムを実行することで、後述する各機能部を実現する。なお、各機能部は、CPUのようなハードウェアプロセッサがプログラムを実行することに代えて、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアとの協働によって実現されてもよい。
【0024】
入力デバイス14は、例えば、上述した操作ボタン部112である。なお、端末装置200やサーバ装置300の入力デバイス14は、キーボードやポインティングデバイス、タッチパネルなどで実現されてもよい。出力デバイス15は、例えば、上述した表示ランプ部111である。なお、端末装置200やサーバ装置300の出力デバイス15は、表示画面を含む表示装置などで実現されてもよい。通信I/F16は、無線または有線を介してネットワークNに接続される。
【0025】
<2.1 家電機器の構成>
図3は、家電機器100、端末装置200、およびサーバ装置300の構成を示すブロック図である。家電機器100は、例えば、表示・操作部110、駆動部120、記憶部130、情報変換部140、情報取得部150、情報出力部160、通信部170、および制御部180を有する。表示・操作部110および駆動部120については、上述したとおりである。
【0026】
記憶部130は、例えば不揮発性の半導体メモリなどにより実現される。記憶部130は、家電機器100の駆動部120の状態情報I1を記憶するとともに、所定の情報を書き換え不能に記憶する。書き換え不能に記憶される所定の情報の一例は、家電機器100の識別情報I2である。「書き換え不能に記憶する」とは、例えば、所定の情報が格納されたアドレスへの消去および書き込み動作のアクセスが禁止されていることを意味する。家電機器100の識別情報I2は、例えば家電機器100に対して予め設定された固有の識別情報(例えば家電機器100の製造番号)である。ただし、家電機器100の識別情報I2は、家電機器100を識別可能な情報であれば特定の情報に限定されず、偶然に一致する確率が低いある程度の桁数の情報などでもよい。本実施形態では、家電機器100の出荷時に、家電機器100の識別情報I2として家電機器100の製造番号が記憶部130に記憶されている。家電機器100の製造番号は、例えば、数字とアルファベットの組み合わせで構成される十桁前後の文字列である。本実施形態では、家電機器100の識別情報I2は、「第1情報」の一例である。
【0027】
情報変換部140は、記憶部130から家電機器100の識別情報I2を取得する。情報変換部140は、家電機器100の識別情報I2に基づき、識別情報I2の内容に対応する表示ランプ部111の点灯パターンを示す情報(以下「点灯パターン情報」と称する)を生成する。点灯パターン情報は、例えば、表示ランプ部111に含まれる複数の表示ランプ111aの点灯状態と消灯状態との組み合わせを示す情報である。点灯パターン情報は、例えば、表示ランプ部111の点灯パターンが時系列で変化する場合は、第1タイミングでどの表示ランプ111aが点灯状態にあり、どの表示ランプ111aが消灯状態にあり、第2タイミングでどの表示ランプ111aが点灯状態にあり、どの表示ランプ111aが消灯状態にあるかなどを示す情報である。点灯パターン情報は、チェックサムのようなチェックデータが付加されてもよい。点灯パターンは、「出力パターン」の一例である。
【0028】
家電機器100の識別情報I2に含まれる各要素(例えば各文字)と、表示ランプ部111の点灯パターンとの対応関係は、予め決められて対応テーブルT1として記憶部130に記憶されている。情報変換部140は、対応テーブルT1を参照することで、家電機器100の識別情報I2に基づき点灯パターン情報を生成する。情報変換部140は、生成された点灯パターン情報を、表示・操作部110に出力するとともに、情報出力部160にも出力する。点灯パターン情報は、「第2情報」の一例である。点灯パターン情報は、家電機器100の識別情報I2と等価な情報である。なお、対応テーブルT1は、記憶部130に記憶されることに代えて、サーバ装置300または別の装置と通信を行うことで参照可能であってもよい。
【0029】
情報取得部150は、通信部170を介してサーバ装置300と通信する。情報取得部150は、必要に応じてサーバ装置300から情報を取得する。本実施形態では、情報取得部150と記憶部130とにより、「情報管理部」の一例が形成されている。
【0030】
情報出力部160は、通信部170を介してサーバ装置300と通信する。本実施形態では、情報出力部160は、記憶部130に記憶された識別情報I2、および情報変換部140によって生成された点灯パターン情報を、サーバ装置300に出力する。
【0031】
制御部180は、家電機器100の動作を制御する。制御部180は、例えば、表示・操作部110、駆動部120、記憶部130、情報変換部140、情報取得部150、情報出力部160、および通信部170の動作を統括的に制御する。例えば、制御部180は、情報変換部140によって生成された点灯パターン情報に基づき、表示ランプ部111に含まれる複数の表示ランプ111aの点灯および消灯を制御する。表示ランプ部111は、複数の表示ランプ111aの点灯および消灯によって点灯パターン情報に基づく表示を家電機器100の外部に出力する。なお、点灯パターン情報に基づく表示の例については後述する。
【0032】
<2.2 端末装置の構成>
端末装置200は、例えば、情報取得部210、情報出力部220、通信部230、および制御部240を有する。
【0033】
情報取得部210は、家電機器100の表示ランプ部111による表示に基づき、端末装置200(または端末装置200のユーザ)と家電機器100との関連付けを行うための照合用情報を取得する。本実施形態では、情報取得部210は、家電機器100の表示ランプ部111による表示を静止画(または動画)として撮像するカメラ211と、カメラ211で撮像された画像(または映像)に基づき照合用情報を生成する情報生成部212とを含む。照合用情報は、上述した点灯パターン情報に対応する情報であり、家電機器100の表示ランプ部111に含まれる複数の表示ランプ111aの点灯状態と消灯状態との組み合わせを示す情報である。照合用情報は、カメラ211で撮像された内容(画像また映像)に対して画像解析を行うことで得ることができる。情報取得部210は、取得した照合用情報を情報出力部220に出力する。照合用情報は、「第3情報」の一例である。なお、照合用情報は、上記に代えて、カメラ211により撮像された画像または映像そのものであってもよい。この場合、情報生成部212は、サーバ装置300に設けられる。
【0034】
情報出力部220は、端末装置200がサーバ装置300と接続される場合(例えば、端末装置200のアプリが起動される場合)に、端末装置200に入力されたログイン情報を、通信部230を介してサーバ装置300に出力する。また、情報出力部220は、情報取得部210により取得された照合用情報を、通信部230を介してサーバ装置300に出力する。
【0035】
通信部230は、例えば、中継器Rを経由せずに、ネットワークNと直接通信可能である。以下では、端末装置200は、中継器Rを介さずに(すなわちサブネットワークに接続されずに)、サーバ装置300と通信するものとする。
【0036】
制御部240は、端末装置200の動作を制御する。制御部240は、例えば、情報取得部210、情報出力部220、および通信部230の動作を統括的に制御する。
【0037】
<2.3 サーバ装置の構成>
サーバ装置300は、例えば、通信部310、情報取得部320、照合部330、登録部340、および制御部350を有する。
【0038】
情報取得部320は、通信部310を介して家電機器100および端末装置200と通信を行う。情報取得部320は、家電機器100から識別情報I2および点灯パターン情報を取得する。また、情報取得部320は、端末装置200からログイン情報および照合用情報を取得する。情報取得部320は、家電機器100から取得した識別情報I2と、端末装置200から取得したログイン情報とを、登録部340に出力する。また、情報取得部320は、家電機器100から取得した点灯パターン情報と、端末装置200から取得した照合用情報とを、照合部330に出力する。
【0039】
照合部330は、家電機器100から取得した点灯パターン情報と、端末装置200から取得した照合用情報とに基づき、点灯パターン情報と照合用情報とが互いに対応関係にあるか否かを判定する。例えば、照合部330は、点灯パターン情報と照合用情報との一致度(類似度)が予め設定された閾値以上であるか否かを判定する。この判定(照合)は、「端末装置のユーザと家電機器との関連付けに関する処理」の一例である。
【0040】
登録部340は、照合部330によって点灯パターン情報と照合用情報とが互いに対応関係にあると判定された場合(例えば、点灯パターン情報と照合用情報との一致度が閾値以上であると判定された場合)に、端末装置200のユーザと家電機器100とを関連付けて不図示のデータベースに登録する。本実施形態では、登録部340は、端末装置200のユーザのユーザID(ログイン情報に含まれるユーザID)と、家電機器100の識別情報I2とを関連付けて、データベースに登録する。この登録により、端末装置200のユーザは、端末装置200を用いて家電機器100を遠隔操作可能になる。この登録は、「端末装置のユーザと家電機器との関連付けに関する処理」の別の一例である。
【0041】
制御部350は、サーバ装置300の動作を制御する。例えば、通信部310、情報取得部320、照合部330、および登録部340の動作を統括的に制御する。
【0042】
<3.点灯パターン情報に基づく表示例>
次に、家電機器100による点灯パターン情報に基づく表示例について説明する。
図4は、家電機器100の情報変換部140により生成された点灯パターン情報の内容の一例を示す図である。例えば、点灯パターン情報は、ユーザの操作に基づいて(または時間の経過に伴って)順に切り替えられる複数の点灯パターンL1,L2,L3を含む。例えば、各点灯パターンL1,L2,L3において、「1」が表示ランプ111aの点灯に対応し、「0」が表示ランプ111aの消灯に対応する。
【0043】
図5は、表示ランプ部111による点灯パターン情報に基づく表示例を示す図である。図5(A)は、家電機器100が通常モード(第1表示モード)にあり、表示ランプ部111によって駆動部120の状態情報が表示される例である。図5(B),(C),(D)は、家電機器100が登録モード(第2表示モード)にあり、点灯パターンL1,L2,L3が表示される例である。
【0044】
本実施形態では、表示ランプ部111は、表示ランプ111aとして、例えば16個の表示ランプ510a~510pを有する。各表示ランプ510a~510pは、通常モードでは、例えば駆動部120の状態情報に応じて、点灯および消灯により状態情報を出力する。
【0045】
図5(A)において、ユーザが、所定の操作を行う(例えばホームキー521と運転モードキー522とを同時に長押しする)と、家電機器100は、端末装置200のユーザと家電機器100と関連付けて登録するための登録モードに移行する。登録モードにおいて、各表示ランプ510a~510pは、図4の点灯パターン情報に含まれる16桁の「1」または「0」に対応する。
【0046】
図5(B)は、登録モードにおける第1ステップの点灯パターン(点灯パターンL1)が表示されている状態を示す。登録モード中は、登録モードであることを示す登録ランプ511が点滅する。登録ランプ511は、表示ランプ部111が通常モードまたは登録モードのいずれかで表示しているかを報知する「モード報知部」の一例である。
【0047】
図5(B)の点灯パターンL1は、6個の表示ランプ510a,510b,510d,510f,510i,510jが点灯するパターンである。例えば、図4の点灯パターンL1の「1101010011000000」うち、最初の「1」が表示ランプ510aの点灯に対応し、2つ目の「1」が表示ランプ510bの点灯に対応し、3つ目の「0」が表示ランプ510cの消灯に対応する。他の表示ランプ510d~510pについても同様である。図5(B)では、例えば設定温度帯を示す表示ランプ512のうち、登録モードの第1ステップを示す左下のランプ512aが点灯する。なお、ランプ512は、通常モードにおいて冷蔵庫の設定温度帯を示すランプである。ランプ512aは、複数の点灯パターンL1,L2,L3における点灯パターンL1の切り替えの順番(登場の順番)を識別可能な情報の一例である。
【0048】
ユーザは、端末装置200を操作することで、端末装置200のカメラ211によって表示ランプ部111に表示された点灯パターンL1を撮像する。その後、表示ランプ部111の点灯パターンは、図5(C)に示す第2ステップの点灯パターン(点灯パターンL2)に切り替わる。本実施形態では、点灯パターンL1から点灯パターンL2へ切り替える切り替えタイミングは、家電機器100の操作ボタン部112のうち予め定められた所定の操作ボタン112a(例えば、ホームキー521)がユーザによって操作されたタイミングである。ただし、点灯パターンL1,L2,L3は、例えば時間の経過に伴って自動的に切り替えられてもよい。この場合、切り替えタイミングは、点灯パターンL1の点灯後の所定期間(例えば15秒)が経過したタイミングである。
【0049】
図5(C)の点灯パターン2は、7個の表示ランプ510a,510c,510d,510e,510h,510j,510kが点灯するパターンである。また、図5(C)では、表示ランプ512のうち、登録モードの第2ステップを示す左上のランプ512bが点灯している。ランプ512bは、複数の点灯パターンL1,L2,L3における点灯パターンL2の切り替えの順番を識別可能な情報の一例である。
【0050】
ユーザは、端末装置200を操作することで、端末装置200のカメラ211によって点灯パターンL2を撮像する。その後、表示ランプ部111の点灯パターンは、図5(D)に示す第3ステップの点灯パターン(点灯パターンL3)に切り替わる。点灯パターンL2から点灯パターンL3へ切り替える切替えタイミングは、点灯パターンL1から点灯パターンL2への切替えタイミングと同様である。
【0051】
図5(D)の点灯パターンL3は、11個の表示ランプ510a,510b,510c,510d,510e,510f,510g,510h,510i,510j,510kが点灯するパターンである。また、図5(D)では、表示ランプ512のうち、登録モードの第3ステップを示す最上のランプ512cが点灯している。ランプ512cは、複数の点灯パターンL1,L2,L3における点灯パターンL3の切り替えの順番を識別可能な情報の一例である。
【0052】
ユーザは、端末装置200を操作することで、端末装置200のカメラ211によって点灯パターンL3を撮像する。その後、これら撮像結果に基づき端末装置200の情報取得部210で照合用情報が生成され、生成された照合用情報が端末装置200からサーバ装置300へ送信される。
【0053】
図6は、端末装置200において撮像される画面の遷移の一例を示す図である。端末装置の表示装置Dの画面D1には、情報取得部210の制御によって、撮像対象である家電機器100の表示ランプ部111の点灯パターンL1が表示されている。また、画面D2には、第1ステップの撮像であることを示す案内G11である文字「STEP1」や、撮像を促す案内G12である文字「撮像してください」が表示されている。画面D1において、点灯パターンL1の撮像が完了すると、端末装置200の情報取得部210は、端末装置200の画面を、画面D2に遷移させる。
【0054】
画面D2には、「次へ」を示す案内G21が表示されている。また、画面D2には、家電機器100のホームキー521の操作をユーザに促す案内G22が表示されている。ユーザがホームキー521を操作すると、家電機器100の表示ランプ部111は、点灯パターンL1から点灯パターンL2に切り替わる。そして、画面D2において、ユーザが「次へ」を示す案内G21をタッチすると、次の撮像が可能になる。すなわち、端末装置200の情報取得部210は、端末装置200の画面を、画面D3に遷移させる。
【0055】
画面D3には、画面D1と同様に、情報取得部210の制御によって、撮像対象である家電機器100の表示ランプ部111の点灯パターンL2が表示されている。また、画面D1には、第2ステップの撮像であることを示す案内G31である「STEP2」や、撮像を促す案内G32である文字「撮像してください」が表示されている。そして、点灯パターンL2の撮像が完了すると、同様にして、家電機器100に対するユーザの操作によって家電機器100の表示ランプ部111は点灯パターンL2から点灯パターンL3に切り替わり、点灯パターンL3の撮像が行われる。そして、サーバ装置300の照合において点灯パターン情報と照合用情報とが一致すると、端末装置200は、サーバ装置300からの通知に基づき、端末装置200の画面(画面D4を参照)に登録完了通知を表示する。
【0056】
<4.制御フロー>
図7は、情報処理システム1が行う登録時の流れの一例を示すシーケンス図である。なお以下では、サーバ装置300において、ユーザの初期登録(ログイン情報の登録)はすでにされていることを前提とする。
【0057】
まず、家電機器100は、例えばユーザによって中継器RのWPS(Wi-Fi Protected Setup)ボタンが操作されることにより、中継器RとWPS接続を行う(ステップS601)。WPS接続が完了すると、家電機器100は、中継器Rを介して、家電機器100の識別情報I2(説明の便宜上、以下「家電ID」と称する)をサーバ装置300へ送信する(ステップS602)。
【0058】
サーバ装置300は、家電機器100から家電IDを受信する(ステップS603)。端末装置200は、端末装置200にインストールされた所定のアプリを起動して、ユーザからログイン情報の入力を受け付ける(ステップS604)。端末装置200は、ログイン情報の入力を受け付けると、入力されたログイン情報をサーバ装置300へ送信する(ステップS605)。サーバ装置300は、端末装置200からログイン情報を受信する(ステップS606)。これにより、端末装置200とサーバ装置300とが接続される。
【0059】
家電機器100は、ステップS602において家電IDを送信すると、家電機器100を登録モードに設定する(ステップS607)。さらに、家電機器100は、家電IDに基づき点灯パターン情報を生成する(ステップS609)。そして、家電機器100は、生成した点灯パターン情報をサーバ装置300へ送信する(ステップS610)。
【0060】
サーバ装置300は、家電機器100から点灯パターン情報を受信する(ステップS611)。そして、サーバ装置300は、受信した点灯パターン情報を記憶する(ステップS612)。
【0061】
家電機器100は、点灯パターン情報を送信することとは別に、図5を参照して説明したように点灯パターン情報に基づき表示ランプ部111を点灯させる(ステップS613)。端末装置200は、端末装置200に対するユーザの操作に応じて、家電機器100の表示ランプ部111の点灯パターンL1,L2,L3を撮像する(ステップS614)。そして、家電機器100は、撮像結果に基づき照合用情報を生成し、生成した照合用情報をサーバ装置300へ送信する(ステップS615)。サーバ装置300は、端末装置200から照合用情報を受信する(ステップS616)。サーバ装置300は、受信した照合用情報を記憶する(ステップS617)。
【0062】
サーバ装置300は、家電機器100から受信した点灯パターン情報と、端末装置200から受信した照合用情報とを照合する(ステップS619)。当該照合の結果、2つの情報の一致度が閾値以上である場合、家電機器100の家電IDと、端末装置200のログインに用いられたユーザIDとを関連付けて登録する(ステップS620)。サーバ装置300は、登録が完了した旨を示す登録完了通知を端末装置200へ送信し(ステップS621)、一連の処理を終了する。
【0063】
端末装置200は、サーバ装置300から登録完了通知を受信すると、登録完了通知を出力し(ステップS622)、一連の処理を終了する。家電機器100は、ステップS613における点灯パターンの表示を完了すると、登録モードを終了し(ステップS623)、一連の処理を終了する。
【0064】
以下、図8から図10を用いて、図7に示したシーケンス図における各装置の詳細な処理について説明する。図8は、家電機器100が行う登録時の処理の一例を示すフローチャートである。図8において、家電機器100の制御部180は、WPS接続の操作があるか否かを判定する(ステップS701)。家電機器100の情報出力部160は、WPS接続の操作がない場合(ステップS701:NO)、WPS接続の操作があるまで待機する。家電機器100の情報出力部160は、WPS接続の操作があると(ステップS701:YES)、中継器Rを介して、家電IDをサーバ装置300へ送信する(ステップS702)。
【0065】
次に、家電機器100の制御部180は、家電機器100に対する所定の操作(第1所定操作、例えば特定ボタンの長押し操作)があるか否かを判定する(ステップS703)。家電機器100の制御部180は、第1所定操作がない場合(ステップS703:NO)、第1所定操作があるまで待機する。家電機器100の制御部180は、第1所定操作があると(ステップS703:YES)、家電機器100を登録モードに移行させる(ステップS704)。
【0066】
家電機器100の情報変換部140は、家電IDに基づいて点灯パターン情報を生成する(ステップS706)。家電機器100の情報出力部160は、生成された点灯パターン情報をサーバ装置300へ送信する(ステップS707)。さらに、家電機器100の表示・操作部110は、点灯パターン情報に基づく表示を外部に出力する。すなわち、家電機器100の表示・操作部110は、制御部180によって制御され、点灯パターン情報に含まれる点灯パターンL1,L2,L3に応じて複数の表示ランプ111aを点灯または消灯させる(ステップS708)。
【0067】
家電機器100の制御部180は、点灯パターンの切り替えタイミングであるか否かを判定する(ステップS709)。点灯パターンの切り替えタイミングは、例えば、家電機器100に対してユーザから点灯パターンを切り替える所定の操作(第2所定操作)を受け付けることである。
【0068】
家電機器100の制御部180は、点灯パターンの切り替えタイミングでない場合(ステップS709:NO)、点灯パターンの切り替えタイミングになるまで待機する。家電機器100の制御部180は、点灯パターンの切り替えタイミングになると(ステップS709:YES)、表示ランプ部111による点灯パターンを切り替える(ステップS710)。そして、家電機器100の制御部180は、点灯パターンによる点灯を終了するか否かを判定する(ステップS711)。
【0069】
家電機器100の制御部180は、点灯パターンによる点灯を終了しない場合(ステップS711:NO)、待機する。家電機器100の制御部180は、点灯パターンによる点灯を終了する場合(ステップS711:YES)、登録モードを終了し(ステップS712)、一連の処理を終了する。
【0070】
図9は、端末装置200の登録時の処理の一例を示すフローチャートである。なお以下のフローは、端末装置200で所定のアプリが起動されていることを前提とする。端末装置200の制御部240は、ログイン情報が入力されたか否かを判定する(ステップS801)。端末装置200の情報出力部220は、ログイン情報の入力がない場合(ステップS801:NO)、ログイン情報が入力されるまで待機する。端末装置200の情報出力部220は、ログイン情報の入力があり(ステップS801:YES)、例えば端末装置200の表示装置に表示された送信ボタンがタッチされると、サーバ装置300へログイン情報を送信する(ステップS802)。なお、図示では、ログインに成功するものとする。ログインに成功しない場合、端末装置200は、エラー画面を表示し、ステップS801の処理を繰り返す。
【0071】
次に、端末装置200の情報取得部210は、ユーザから撮像を開始させるための操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS803)。端末装置200の情報取得部210は、撮像を開始させるための操作がない場合(ステップS803:NO)、撮像を開始させるための操作を受け付けるまで待機する。端末装置200の情報取得部210は、撮像を開始させるための操作を端末装置200が受け付けると(ステップS803:YES)、家電機器100の表示ランプ部111の撮像を開始する(ステップS804)。なお、表示ランプ部111の撮像を開始するにあたり、ユーザは、家電機器100に対して所定の操作を行うことで、家電機器100の表示ランプ部111の点灯または消灯によって点灯パターンL1,L2,L3を表示させる。
【0072】
次に、端末装置200の情報取得部210は、撮像が終了したか否かを判定する(ステップS805)。撮像の終了は、例えば、3つの点灯パターンL1,L2,L3に対応する3回の撮像を終了することである。端末装置200の情報取得部210は、撮像が終了する条件が満たされない場合(ステップS805:NO)、撮像が終了するまで撮像を続ける。端末装置200の情報取得部210は、撮像が終了すると(ステップS805:YES)、撮像結果に基づいて照合用情報を生成する。端末装置200の情報出力部220は、生成された照合用情報をサーバ装置300へ送信する(ステップS806)。
【0073】
次に、端末装置200の制御部240は、サーバ装置300からエラー通知を受信したか否かを判定する(ステップS807)。エラー通知は、サーバ装置300が端末装置200から受信した照合用情報と、サーバ装置300が家電機器100から受信した点灯パターン情報とが一致しない場合(一致度が閾値以下の場合)に、サーバ装置300から端末装置200に送信される通知である。
【0074】
端末装置200の制御部240は、サーバ装置300からエラー通知を受信しない場合(ステップS807:NO)、サーバ装置300から登録完了通知を受信したか否かを判定する(ステップS808)。端末装置200の制御部240は、サーバ装置300から登録完了通知を受信しない場合(ステップS808:NO)、ステップS807に戻る。
【0075】
端末装置200の制御部240は、サーバ装置300から登録完了通知を受信した場合(ステップS808:YES)、登録完了通知を出力し(ステップS809)、一連の処理を終了する。ステップS807において、端末装置200の制御部240は、サーバ装置300からエラー通知を受信した場合(ステップS807:YES)、エラー通知を出力し(ステップS810)、一連の処理を終了する。
【0076】
図10は、サーバ装置300の登録時の処理の一例を示すフローチャートである。サーバ装置300の情報取得部320は、家電機器100から家電IDを受信する(ステップS901)。次に、サーバ装置300の情報取得部320は、家電機器100から点灯パターン情報を受信する(ステップS902)。例えば、サーバ装置300の情報取得部320は、ステップS901において受信した家電IDと、ステップS902において受信した点灯パターン情報と、ステップS902において点灯パターン情報を受信した受信時刻とを関連付けて記憶する。
【0077】
次に、サーバ装置300の情報取得部320は、端末装置200からログイン情報を受信する(ステップS904)。次に、サーバ装置300の情報取得部320は、端末装置200から照合用情報を受信する(ステップS905)。例えば、サーバ装置300の情報取得部320は、ステップS904において受信したログイン情報に含まれるユーザIDと、ステップS905において受信した照合用情報と、ステップS905において照合用情報を受信した受信時刻とを関連付けて記憶する(ステップS906)。
【0078】
次に、サーバ装置300の照合部330は、点灯パターン情報の受信時刻と、照合用情報の受信時刻とに基づき、点灯パターン情報の受信時刻に対して前後の所定時間範囲(例えば15分)内に受信された照合用情報があるか否か(別の観点では、照合用情報の受信時刻に対して前後の所定時間範囲内に受信された点灯パターン情報があるか否か)を判定する(ステップS908)。サーバ装置300は、点灯パターン情報の受信時刻に対して前後の所定時間範囲内に受信された照合用情報がない場合(ステップS908:NO)、ステップS912に進む。
【0079】
一方で、サーバ装置300の照合部330は、点灯パターン情報の受信時刻に対して前後の所定時間範囲内に受信された照合用情報がある場合(ステップS908:YES)、点灯パターン情報と照合用情報とを比較し、点灯パターン情報と照合用情報との一致度を算出する。そして、サーバ装置300の照合部330は、点灯パターン情報と照合用情報との一致度が閾値以上であるか否かを判定する(ステップS909)。
【0080】
サーバ装置300は、点灯パターン情報と照合用情報との一致度が閾値以上でない場合(ステップS909:NO)、ステップS912に進む。一方で、サーバ装置300の登録部340は、点灯パターン情報と照合用情報との一致度が閾値以上である場合(ステップS909:YES)、点灯パターン情報を送信した家電機器100の家電IDと、照合用情報を送信した端末装置200のユーザのユーザIDとを関連付けて登録する(ステップS910)。そして、サーバ装置300の制御部350は、登録完了通知を端末装置200へ送信し(ステップS911)、一連の処理を終了する。
【0081】
一方、サーバ装置300の制御部350は、ステップS908において、点灯パターン情報の受信時刻に対して前後の所定時間範囲内に受信された照合用情報がない場合(ステップS908:NO)、エラー通知を端末装置200へ送信し(ステップS912)、一連の処理を終了する。また、サーバ装置300の制御部350は、点灯パターン情報と照合用情報との一致度が閾値以上でない場合(ステップS909:NO)、ステップS912に移行し、一連の処理を終了する。
【0082】
<5.利点>
上述したように、登録用操作の一手法として、端末装置と家電機器とを同一の無線ルータ(サブネットワーク)に接続し、所定の登録用操作を行うといった手法がある。しかしながら、このような登録用操作では、端末装置が別のネットワークに接続されている場合には、接続中のネットワークへの接続を一旦切断し、端末装置と家電機器とを同一のサブネットワークに接続する必要がある。端末装置と家電機器とを同一のサブネットワークに接続するためには、端末装置に表示される接続可能な複数の中継器のなかから、家電機器と同一のサブネットワークの中継器を探し出す必要がある。また、その中継器のパスワードを入力する必要がある。さらに、登録用操作が終わった後に、端末装置を普段接続しているネットワークに接続し直す必要もある。これらの作業は、一般的なユーザにとって負荷が大きく、電子装置の操作が苦手なユーザにとっては負荷がさらに大きい。
【0083】
また、家電機器と同一のサブネットワークに端末装置を接続させずに登録する手法として、例えば、家電機器の製造番号などの識別情報を端末装置に入力させる手法が考えられる。具体的には、家電機器の識別情報を示す二次元コードを家電機器に付加しておき、端末装置が有する二次元コードの読取機能を用いて固有の情報を入力させる手法や、家電機器の識別情報が記載されたシールや銘板などを家電機器に付加しておき、端末装置に対するユーザの手入力によって入力させる手法が考えられる。
【0084】
しかしながら、家電機器に二次元バーコードやシール、銘板などを付加することは、製造時に一台ごとに対応する二次元バーコードやシール、銘板などを管理する必要があり、製造工数の増加や製造スタッフの負荷となり、効率的でない場合ある。また、二次元バーコードやシール、銘板は、劣化や汚れによって識別情報の視認性が低下する可能性があり、識別情報の入力が困難になる場合がある。
【0085】
一方で、本実施形態では、家電機器100は、家電機器100で保持された家電機器100の識別情報I2と等価な点灯パターン情報に基づく表示を出力する。端末装置200は、家電機器100の上記表示に基づいて照合用情報を取得する。サーバ装置300は、家電機器100から受信した点灯パターン情報と、端末装置200から受信した照合用情報とに基づき、端末装置200のユーザと家電機器200との関連付けに関する処理を行う。例えば上記構成によれば、端末装置200と家電機器100とを同一の無線ルータ(サブネットワーク)に接続することなく、端末装置200のユーザと家電機器とを関連付けることができる。これにより、ユーザの利便性を高めることができる。また上記構成によれば、二次元バーコードやシール、銘板に識別情報を記載してユーザに提示する必要が無くなる。このため、製造の効率化を図ることができる。
【0086】
本実施形態では、家電機器100は、家電機器の状態を報知する表示ランプ部111を備える。そして、表示ランプ部111による点灯によって点灯パターン情報に基づく表示を出力する。このような構成によれば、表示画面を有する表示装置のようなリッチな表示装置を設けることなく、識別情報I2と等価な情報を家電機器100の外部に出力することができる。これにより、家電機器100の低コスト化を図ることができる。
【0087】
本実施形態では、家電機器100は、表示に関する複数の出力パターン(例えば複数の点灯パターンL1,L2,L3)をユーザの操作に基づいて順に切り替えることで点灯パターンに基づく表示を行う。このような構成によれば、一度に表示可能な情報が限られている安価な表示部によっても識別情報I2と等価な情報を家電機器100の外部に出力することができる。これにより、家電機器100のさらなる低コスト化を図ることができる。また、静止画によって情報を取得することができるため、端末装置200で処理が必要な情報量を少なくすることができる。また、ユーザが自分に適したペースで作業を行うことができる。これにより、電子製品の操作が得意でないユーザであっても落ち着いて作業を行うことができる。
【0088】
なお、表示に関する複数の出力パターン(例えば複数の点灯パターン)が時間の経過に伴って順に切り替えられてもよい。この場合でも、一度に表示可能な情報が限られている安価な報知部によって識別情報I2と等価な情報を家電機器100の外部に出力することができる。また、静止画によって情報を取得することができるため、端末装置200で処理が必要な情報量を少なくすることができる。
【0089】
本実施形態では、表示に関する複数の出力パターンの各パターンは、各パターンの切り替えの順番を識別可能な情報を含む。このような構成によれば、表示ランプ部111の状態を撮像した複数の画像(例えば静止画)が時刻情報と対応付けられて保存されていなくても、点灯パターンL1,L2,L3の順に沿って複数の画像を精度良く並べることができる。これにより、照合処理の精度を高めることができる。
【0090】
本実施形態では、家電機器100は、駆動部120の状態情報を表示する表示・操作部110と、表示・操作部110に上記状態情報を表示させる第1表示モードと、表示・操作部110に上記状態情報とは異なる情報を表示させる第2表示モードとを切り替え可能な制御部180とを有する。このような構成によれば、家電機器100は、駆動部120の状態情報を表示する表示・操作部110を用いて別の情報を出力することができる。すなわち、表示・操作部110本来の機能に関する情報とは異なる情報を表示することができる。このため、家電機器100に新たな装置や機能を具備させなくても、情報を報知することができる。これにより、ユーザの利便性を高めることができる。
【0091】
本実施形態では、表示・操作部110が第1表示モードまたは第2表示モードのいずれかで表示しているかを報知するモード報知部(例えば、登録ランプ511)をさらに備える。このような構成によれば、駆動部120の状態情報とは別の情報を表示させる場合に、故障と誤解されることを避けることができる。
【0092】
以下、いくつかの変形例について説明する。これら変形例は、複数の変形例が互いに組み合わされて適用されてもよく、後述の第2および第3の実施形態と組み合わされて適用されてもよい。各変形例において以下に説明する以外の構成は、第1の実施形態と同様である。
【0093】
(第1の実施形態の第1変形例:家電IDを用いて照合)
上述の第1の実施形態では、サーバ装置300の照合部330は、家電機器100から受信した点灯パターン情報(第2情報)と、端末装置200から受信した照合用情報(第3情報)とに基づき照合を行う。これに代えて、サーバ装置300の情報取得部320は、家電機器100から識別情報I2(第1情報)を受信するとともに、端末装置200から点灯パターン情報に対応した照合用情報を受信し、受信した照合用情報に対して追加の解析処理(逆解析)を行うことで、識別情報I2に対応する照合用情報(例えば製造番号に対応する照合用情報)を取得してもよい。このような逆解析は、例えばサーバ装置300にも対応テーブルT1が記憶され、対応テーブルT1を参照することで行うことができる。本変形例では、サーバ装置300の照合部330は、家電機器100の識別情報I2と、識別情報I2に対応する照合用情報とに基づき照合を行う。このような処理は、本願でいう「前記第1情報と前記第3情報とに基づき、前記端末装置または前記端末装置のユーザと、前記家電機器との関連付けに関する処理」の一例に該当する。
【0094】
(第1の実施形態の第2変形例:点灯パターン情報はサーバ装置で生成)
上述の第1の実施形態では、家電機器100の記憶部130に識別情報I2(第1情報)が記憶され、家電機器100の情報変換部140によって点灯パターン情報(第2情報)が生成される。これに代えて、点灯パターン情報(第2情報)は、サーバ装置300で生成されてもよい。すなわち、家電機器100の識別情報I2が家電機器100からサーバ装置300に送信され、サーバ装置300に設けられた情報変換部140によって点灯パターン情報が生成され、生成された点灯パターン情報が家電機器100に戻されてもよい。この場合、家電機器100の表示ランプ部111は、サーバ装置300から受信した点灯パターン情報に基づく点灯を行う。
【0095】
(第1の実施形態の第3変形例:家電機器の識別情報はサーバ装置により設定)
上述の第1の実施形態では、家電機器100の記憶部130に識別情報I2(第1情報)が記憶されている。これに代えて、家電機器100の識別情報としては、家電機器100とサーバ装置300とが初めて接続された際に、サーバ装置300によって家電機器100に任意の識別情報が割り当てられてもよい。例えば、識別情報の割り当てを家電機器100の情報取得部150からサーバ装置300に要求してもよい。本変形例では、識別情報は、家電機器100の固有の情報(例えば製造番号など)とは全く関係のなく割り当てられる。本変形例では、家電機器100の情報変換部140は、サーバ装置300によって割り当てられた識別情報I2に基づいて点灯パターン情報を生成する。この場合、家電機器100の識別情報I2を家電機器100の記憶部130に記憶させる作業を省略することができ、家電機器100の製造性を高めることができる。本変形例でも、第2変形例と同様に、サーバ装置300は、家電機器100に対して割り当てた任意の識別情報に基づく点灯パターン情報まで生成し、生成した点灯情報パターンを家電機器100に送信してもよい。
【0096】
なお、上記第1から第3変形例において、サーバ装置300が行う処理(例えば、識別情報の生成、点灯パターンの生成、および識別情報I2に対応する照合用情報を取得する解析処理)の全部または一部は、家電機器100で行われてもよく、端末装置200で行われてもよく、ネットワークNと接続された別の装置で行われてもよい。
【0097】
(第1の実施形態の第4変形例:予め点灯パターン情報を記憶)
上述の第1の実施形態では、家電機器100の記憶部130に識別情報I2(第1情報)が記憶され、家電機器100の情報変換部140によって点灯パターン情報(第2情報)が生成される。これに代えて、家電機器100の記憶部130は、製造番号などの代わりに、予め点灯パターン情報を記憶していてもよい。または、家電機器100の情報取得部150は、サーバ装置300または別の装置に予め記憶された点灯パターン情報を、サーバ装置300または別の装置から取得してもよい。この場合、点灯パターン情報は、「第1情報」の一例である。この場合、表示ランプ部111は、第1情報を表示する。
【0098】
(第1の実施形態の第5変形例:数字を表示可能な表示部)
図11は、第5変形例の表示装置110Aを示す図である。本変形例では、家電機器100は、表示・操作部110に代えて、表示装置110Aを有する。表示装置110Aは、数字を表示可能な表示器である。例えば、表示装置110Aは、1つ以上の7セグメント表示器を含む。表示装置110Aは、「報知器」および「表示部」のそれぞれ一例である。
【0099】
本変形例では、表示装置110Aは、家電機器100の識別情報I2(第1情報)が7セグメント表示器で表示可能な数字または記号のみで構成されている場合、識別情報I2(第1情報)そのものを表示させる。この場合、家電機器100の情報変換部140は、識別情報I2を、表示装置110Aに一度に表示可能な情報量ごと分割した複数の表示パターンを生成する。そして、表示装置110Aは、制御部180による制御により、複数の表示パターンを、家電機器100に対するユーザの操作に基づいて(または時間の経過に伴って)順に切り替えることで、家電機器100の識別情報I2を表示する。
【0100】
一方で、家電機器100の情報変換部140は、家電機器100の識別情報I2(第1情報)が7セグメント表示器で表示可能な数字または記号のみで構成されていない場合、家電機器100の識別情報I2を、7セグメント表示器で表示可能な数字または記号の組み合わせで表現された情報(第2情報)に変換する。この場合、表示装置110Aは、情報変換部140により変換された情報を表示する。なお、表示装置110Aは、液晶ディスプレイや有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイのような表示画面を有する表示装置でもよい。この場合、表示装置110Aは、識別情報I2(第1情報)をそのまま表示させることができる。
【0101】
本変形例において、端末装置200の情報取得部210は、表示装置110Aをカメラなどで撮像することで、家電機器100の表示装置110Aに表示された表示に基づいて照合用情報を取得してもよい。これに代えて、端末装置200の情報取得部210は、後述する第6変形例と同様に、家電機器100の表示に基づくユーザの入力操作に基づいて照合用情報を取得してもよい。
【0102】
本変形例では、家電機器100の記憶部130は、識別情報I2を書き換え不能に記憶する。制御部180は、第2表示モードによって記憶部130に記憶された情報を表示装置110Aに表示可能である。なお、家電機器100の記憶部130は、駆動部120の状態情報とは異なる任意の情報を書き換え可能に記憶してもよい。この場合、制御部180は、第2表示モードによって記憶部130に記憶された任意の情報を表示装置110Aに表示可能である。
【0103】
(第1の実施形態の第6変形例:ユーザの入力操作に基づき照合用情報を生成)
上述の第1の実施形態では、端末装置200の情報取得部210は、カメラなどによって撮像することで、家電機器100の表示に基づいて照合用情報を取得する。これに代えて、端末装置200の情報取得部210は、家電機器100の表示に基づくユーザの入力操作(端末装置200に対するユーザの入力操作)に基づいて照合用情報を取得してもよい。例えば、端末装置200の情報取得部210は、端末装置200の表示画面に、家電機器100の表示ランプ部111に対応する画像またはイラストを表示させるとともに、表示させた画像またはイラストのなかで、表示ランプ部111の点灯パターンに対応する位置(点灯する表示ランプ111aの位置)をタッチさせる案内を表示する。ユーザは、端末装置200の表示画面に表示された画像またはイラストのなかで表示ランプ部111の点灯パターンに対応する位置をタッチすることで、表示ランプ部111の点灯パターンを示す情報を端末装置200に入力する。端末装置200の情報取得部210は、上記のようなユーザの入力操作に基づいて、表示ランプ部111の点灯パターンを示す情報を受け付け、受け付けた情報に基づいて照合用情報を生成する。
【0104】
(第1の実施形態の第7変形例:カメラの画像そのものを照合用情報として出力)
上述の第1の実施形態では、端末装置200の情報取得部210は、カメラ211で撮像された内容(画像また映像)に対して画像解析を行うことで照合用情報を取得する。これに代えて、照合用情報は、カメラ211で撮像された画像また映像そのものでもよい。この場合、端末装置200の情報出力部220は、カメラ211で撮像された画像または映像そのものを照合用情報(第3情報)としてサーバ装置300に出力する。そして、サーバ装置300の情報取得部320は、端末装置200から受信した照合用情報(カメラ211で撮像された画像または映像)に対して画像解析を行い、画像解析結果を取得する。そして、サーバ装置300の照合部330は、家電機器100から受信した点灯パターン情報(第2情報)と上記画像解析結果とを比較し、点灯パターン情報と上記画像解析結果との一致度(類似度)が閾値以上である場合に、端末装置200のユーザと家電機器100とを関連付ける処理を行う。このような処理も、本願でいう「前記第2情報と前記第3情報とに基づき、前記端末装置または前記端末装置のユーザと、前記家電機器との関連付けに関する処理」の一例に該当する。
【0105】
(第1の実施形態の第8変形例:家電機器または端末装置で照合)
上述の第1の実施形態では、サーバ装置300の照合部330によって、家電機器100から受信した点灯パターン情報と、端末装置200から受信した照合用情報とが照合される。これに代えて、上記照合は、家電機器100で行われてもよく、端末装置200で行われてもよい。この照合は、「端末装置または端末装置のユーザと家電機器との関連付けに関する処理」の一例である。さらに言えば、照合のみが家電機器100または端末装置200で行われ、その照合結果に基づく登録は、サーバ装置300で行われてもよい。
【0106】
(第1の実施形態の第9変形例:端末装置と家電機器とを紐付け)
上述の第1の実施形態では、サーバ装置300の登録部340は、端末装置200のユーザと家電機器100とを関連付けて(例えば、端末装置200のユーザのユーザIDと、家電IDとを関連付けて)登録する。これに代えて、サーバ装置300は、端末装置200と家電機器100とを関連付けて(例えば、端末装置200の識別情報(端末ID)と家電機器100の識別情報I2とを関連付けて)登録してもよい。
【0107】
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態は、家電機器100の識別情報I2と等価な情報が家電機器100から音によって出力される点で、第1の実施形態とは異なる。
【0108】
図12は、第2の実施形態の家電機器100、端末装置200、およびサーバ装置300の構成を示すブロック図である。本実施形態では、家電機器100は、スピーカ(音出力部)110Bを有する。スピーカ110Bは、「報知部」の一例である。
【0109】
本実施形態では、情報変換部140は、家電機器100の識別情報I2に基づき、識別情報I2の内容に対応するスピーカ110Bから出力される音パターンを示す情報(以下「音パターン情報」と称する)を生成する。音パターン情報は、例えば、スピーカ110Bから出力される音の高低および音のタイミングなどを示す情報である。例えば、スピーカ110Bから出力される音パターンが時系列で変化する場合は、第1タイミングでどの音が出力され、第2タイミングでどの音が出力されるかなどを情報である。音パターンは、「出力パターン」の一例である。音パターン情報は、家電機器100に対するユーザの操作に基づいて(または時間の経過に伴って)順に切り替えられる複数の音パターンを含む。
【0110】
本実施形態では、音パターンは、例えば、トーン信号の組み合わせである。トーン信号は、例えば、DTMF(Dual Tone Multi Frequency)である。具体的には、トーン信号は、0から9までの数字と、*、#、A、B、C、Dの記号の計16種類の符号を、低群・高群の2つの音周波数帯域の合成信号音で送信する信号である。すなわち、トーン信号は、16通りの音の態様がある。音パターンの数を増やすには、トーン信号の出力回数を増やせばよい。
【0111】
図12に示すように、本実施形態では、端末装置200の情報取得部210は、音パターンに基づいて家電機器100のスピーカ110Bから出力される音を収音するマイク(収音部)211Bと、マイク211Bによって収音された音に基づき照合用情報を生成する情報生成部212とを含む。照合用情報は、上述した音パターン情報に対応する情報であり、家電機器100の音パターンに含まれる音の高低およびタイミングなどを示す情報である。照合用情報は、マイク211Bで収音された音に対して音響解析を行うことで得ることができる。なお、照合用情報は、上記に代えて、マイク211Bにより収音された音そのものであってもよい。
【0112】
上記説明以外の構成については、第1の実施形態(または第1の実施形態の各変形例)の説明における「点灯パターン情報」を「音パターン情報」と読み替え、「点灯パターン」を「音パターン」と読み替えればよい。このような構成によっても、第1の実施形態と同様に、ユーザの利便性を高めることができる。
【0113】
(第2の実施形態の第1変形例:文字/アルファベットの音声による読み上げ)
家電機器100のスピーカ110Bは、トーン信号を出力することに代えて、数字および/またはアルファベットなどを読み上げる音声を出力してもよい。この場合、家電機器100のスピーカ110Bは、家電機器100の識別情報I2(第1情報)そのものを、音声で出力してもよい。
【0114】
(第2の実施形態の第2変形例:ユーザの入力操作に基づき照合用情報を生成)
上述の第2の実施形態では、端末装置200は、マイクなどによって収音することで、家電機器100から出力される音に基づいて照合用情報を取得する。これに代えて、端末装置200は、家電機器100から出力される音に基づくユーザの入力操作(端末装置200に対するユーザの入力操作)に基づいて照合用情報を取得してもよい。例えば、家電機器100から出力される音は、数字および/またはアルファベットなどを読み上げる音声である。この場合、端末装置200の情報取得部210は、端末装置200の表示画面に、数字および/またはアルファベットなどの一覧を表示させるとともに、表示させた数字および/アルファベットなどの一覧のなかで、家電機器100のスピーカ110Bにより読み上げられた音声および/またはアルファベットなどに対応するキーまたはボタンの操作を促す案内を表示する。ユーザは、端末装置200の表示画面に表示された数字および/アルファベットなどの一覧のなかで家電機器100のスピーカ110Bから読み上げられる音声に対応するキーまたはボタンをタッチすることで、家電機器100から出力される音パターンを示す情報を端末装置200に入力する。端末装置200の情報取得部210は、上記のようなユーザの入力操作に基づいて、家電機器100から出力される音パターンを示す情報を受け付け、受け付けた情報に基づいて照合用情報を生成する。
【0115】
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。第3の実施形態は、予め設定された識別情報I2に代えて一時的に生成される乱数が用いられる点で、第1の実施形態とは異なる。
【0116】
図13は、第3の実施形態の家電機器100、端末装置200、およびサーバ装置300の構成を示すブロック図である。本実施形態では、家電機器100の記憶部130は、識別情報I2を記憶していない。代わりに、家電機器100は、乱数生成部190を有する。
【0117】
乱数生成部190は、家電機器100が登録モードに移行された場合に、一時的に乱数を生成する。乱数は、偶然に一致する確率が低いある程度の桁数の情報であればよい。生成された乱数は、「第1情報」の一例である。乱数生成部190は、生成された乱数を情報変換部140に出力する。本実施形態では、情報取得部150と、記憶部130と、乱数生成部190とにより「情報管理部」の一例が形成されている。
【0118】
情報変換部140は、乱数生成部190により生成された乱数に基づき、乱数に対応する表示ランプ部111の点灯パターン情報を生成する。情報出力部160は、情報変換部140によって生成された点灯パターン情報を、サーバ装置300に出力する。
【0119】
サーバ装置300は、家電機器100とサーバ装置300とが初めて接続された際に、家電機器100に任意の識別情報を割り当てる。そして、サーバ装置300の情報取得部320は、家電機器100の識別情報と、家電機器100から受信した点灯パターン情報と、サーバ装置300が点灯パターン情報を受信した受信時刻とを関連付けて記憶する。
【0120】
上記説明以外の構成については、第1の実施形態(または第1の実施形態の各変形例)の説明における「識別情報I2」を「乱数」と読み替えればよい。このような構成によっても、第1の実施形態と同様に、ユーザの利便性を高めることができる。また本実施形態では、家電機器100の識別情報I2を家電機器100の記憶部130に記憶する作業を省略することができ、家電機器100の製造性を高めることができる。
【0121】
(第3の実施形態の第1変形例:乱数により照合)
上述の第3の実施形態では、サーバ装置300の照合部330は、家電機器100から受信した点灯パターン情報と、端末装置200から受信した照合用情報とを照合する。これに代えて、サーバ装置300の照合部330は、家電機器100から乱数生成部190により生成された乱数を受信するとともに、端末装置200から受信した照合用情報に対して追加の解析処理(逆解析)を行うことで、乱数に対応する照合用情報を取得してもよい。本変形例では、サーバ装置300の照合部330は、家電機器100により生成された乱数と、解析処理で得られた乱数に対応する照合用情報とを照合する。このような処理は、本願でいう「前記第1情報と前記第3情報とに基づき、前記端末装置または前記端末装置のユーザと、前記家電機器との関連付けに関する処理」の一例に該当する。
【0122】
(第3の実施形態の第2変形例:点灯パターン情報はサーバ装置で生成)
上述の第3の実施形態では、家電機器100により乱数(第1情報)が生成され、家電機器100の情報変換部140によって点灯パターン情報(第2情報)が生成される。これに代えて、点灯パターン情報(第2情報)は、サーバ装置300で生成されてもよい。すなわち、家電機器100により生成された乱数が家電機器100からサーバ装置300に送信され、サーバ装置300に設けられた情報変換部140によって点灯パターン情報が生成され、生成された点灯パターン情報が家電機器100に戻されてもよい。この場合、家電機器100の表示ランプ部111は、サーバ装置300から受信した点灯パターン情報に基づく点灯を行う。
【0123】
(第3の実施形態の第3変形例:乱数はサーバ装置、端末装置、別の装置で生成)
上述の第3の実施形態では、家電機器100の記憶部130に識別情報I2(第1情報)が記憶されている。これに代えて、乱数は、サーバ装置300、端末装置200、または別の装置によって生成されてもよい。この場合、生成された乱数は、サーバ装置300から(またはサーバ装置300を経由して)家電機器100に送信される。例えば、家電機器100の情報取得部150は、サーバ装置300で生成された乱数を家電機器100に送信するようにサーバ装置300に要求してもよい。この場合、家電機器100の情報変換部140は、サーバ装置300から(またはサーバ装置300を経由して)送信された乱数に基づいて点灯パターン情報を生成する。また本変形例でも、サーバ装置300は、サーバ装置300または端末装置200で生成された乱数に基づく点灯パターン情報を生成し、生成した点灯情報パターンを家電機器100に送信してもよい。
【0124】
なお、上記第1から第3変形例において、サーバ装置300が行う処理(例えば、乱数の生成、点灯パターンの生成、および乱数に対応する照合用情報を取得する解析処理)の全部または一部は、家電機器100で行われてもよく、端末装置200で行われてもよく、ネットワークNに接続された別の装置で行われてもよい。
【0125】
以上、いくつかの実施形態および変形例について説明した。ただし、実施形態は、上記例に限定されない。例えば、第2および第3の実施形態は互いに組み合わせて適用可能である。また、「第1情報」は、家電機器100の識別情報に限定されず、端末装置200の識別情報や、ユーザの識別情報でもよい。「第1情報」として端末装置200の識別情報やユーザの識別情報が使用される場合は、例えば、端末装置200がサーバ装置300と接続された場合に、端末装置200の識別情報やユーザの識別情報が端末装置200からサーバ装置300に送信され、サーバ装置300によって管理される。そして、端末装置200に対する所定の登録用操作(ユーザの操作)が行われたことを示す情報が端末装置200からサーバ装置300に送信された時刻に対して所定時間範囲内にサーバ装置300と接続された家電機器100が存在する場合に、その家電機器100に対してサーバ装置300から端末装置200の識別情報やユーザの識別情報が送信されて第1情報として使用されてもよい。この場合、端末装置200の識別情報やユーザの識別情報は、事前に暗号化処理が行われてもよい。
【0126】
次に、いくつかの家電機器を付記する。
[1]所定の機能を実行する駆動部と、
前記駆動部の駆動状態と設定状態とのうち少なくとも一方に関する状態情報を表示する表示部と、
前記表示部に前記状態情報を表示させる第1表示モードと、前記表示部に前記状態情報とは異なる情報を表示させる第2表示モードとを切り替え可能な制御部と、
を備えた家電機器。
【0127】
このような構成によれば、家電機器に備わる表示部を流用して、その家電機器本来の機能に関する情報とは異なる情報を表示することができる。これにより、ユーザの利便性を高めることができる。
【0128】
[2]前記表示部が前記第1表示モードまたは前記第2表示モードのいずれかで表示しているかを報知するモード報知部をさらに備えた、[1]に記載の家電機器。
【0129】
このような構成によれば、表示部が故障したなどというユーザの誤解を抑制することができる。
【0130】
[3]所定の情報を書き換え不能に記憶する記憶部をさらに備え、
前記制御部は、前記第2表示モードによって前記記憶部に記憶された情報を前記表示部に表示可能である、[1]または[2]に記載の家電機器。
【0131】
このような家電機器によれば、家電機器の製造番号や型番などを表示することができる。このため、製造番号や型番を知りたいときに、説明書など別途の保管物を探す必要がなくなる。また、家電機器に添付する印刷物に製造番号などを表示する方法と比べて、印刷物の擦れなどに起因して事後的に表示の支障が生じにくいといる利点がある。
【0132】
[4]任意の情報を書き換え可能に記憶する記憶部を備え、
前記制御部は、前記第2表示モードによって前記記憶部に記憶された情報を前記表示部に表示可能である、[1]から[3]のうちいずれか1つに記載の家電機器。
【0133】
このような家電機器によれば、任意の情報を記憶するとともに外部に出力可能となるので、例えば、製品出荷後に取得された情報を用いて家電機器の個体識別が可能となる利点がある。また、例えば家電機器のサポートセンターの連絡先(電話番号)などを表示することもできる。このため、サポートセンターの連絡先を知りたいときに、説明書など別途の保管物を探す必要がなくなる。また、家電機器に添付する印刷物に製造番号などを表示する方法と比べて、印刷物の擦れなどに起因して事後的に表示の支障が生じにくいといる利点がある。さらに、家電機器は、第2表示モードで表示させる情報の更新の有無をサーバ装置300に問い合わせ、情報の更新があった場合に、家電機器の記憶部に記憶する情報を更新してもよい。この場合、例えばサポートセンターの連絡先が変更になった場合でも最新の情報を提示することができる。
【0134】
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、情報処理システムは、サーバ装置と、家電機器と、端末装置とを持つ。前記家電機器は、前記家電機器、前記端末装置、前記サーバ装置、または別の装置で保持または生成された第1情報、または前記第1情報に基づいて得られる第2情報に基づく表示若しくは音を出力する。前記端末装置は、前記表示若しくは音、または前記表示若しくは音に対応する入力操作に基づいて第3情報を取得する。前記家電機器、前記端末装置、および前記サーバ装置のうち1つは、前記第1情報または前記第2情報と、前記第3情報とに基づき、前記端末装置または前記端末装置のユーザと、前記家電機器との関連付けに関する処理を行う。このような構成によれば、利便性の向上を図ることができる。
【0135】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0136】
1…情報処理システム、100…家電機器、110…表示・操作部、111…表示ランプ部、111a…表示ランプ、120…駆動部、130…記憶部、200…端末装置、210…情報取得部、300…サーバ装置、320…情報取得部、330…照合部、340・・登録部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13