(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-21
(45)【発行日】2023-09-29
(54)【発明の名称】プリンタ推奨システム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/12 20060101AFI20230922BHJP
【FI】
G06F3/12 326
G06F3/12 305
G06F3/12 329
G06F3/12 385
(21)【出願番号】P 2019193893
(22)【出願日】2019-10-25
【審査請求日】2022-10-21
(32)【優先日】2018-11-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】504407000
【氏名又は名称】パロ アルト リサーチ センター インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100158551
【氏名又は名称】山崎 貴明
(72)【発明者】
【氏名】マーク・イー・モスコ
【審査官】白石 圭吾
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2015/0378646(US,A1)
【文献】特開2013-125386(JP,A)
【文献】特開2013-045135(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/12
H04N 1/00
B41J 29/00-29/38
G06F 16/00-16/958
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
企業環境におけるプリンタ推奨を容易にするためにコンピュータにより実行される方法であって、
前記コンピュータにより、
前記企業環境からアクセス可能なそれぞれのプリンタに関連付けられた情報を発見することと、
前記プリンタの発見に応じて、ユーザインターフェースを介して、前記プリンタに関連付けられた印刷動作を規定するポリシーを取得することと、
前記発見された情報と、前記発見されたプリンタに関連付けられた前記ポリシーとを、前記発見されたプリンタの識別子と対応付けてプリンタデータベースに記憶することと、
前記企業環境内のユーザデバイスから、ファイルのための印刷タスクを受信することと、
前記印刷タスクに関連付けられた情報に基づいて、前記ファイルに関連付けられたメタデータと、前記印刷タスクの目的と、前記印刷タスクの複数の特徴のセットと、を判定することと、
前記プリンタデータベースから、プリンタのリストを、前記ファイルに関連付けられた前記メタデータと、前記特徴と、前記プリンタのリスト内のそれぞれのプリンタに対応付けられた前記ポリシーとに基づいて判定することであって、前記プリンタのリスト内のそれぞれのプリンタが、前記印刷タスクのために利用可能かつ実行可能である、ことと、
前記プリンタのリストを前記印刷タスクの目的に関してランク付けすることと、
前記ランク付けされたリストを前記印刷タスクに対するプリンタ推奨としてユーザへの前記ユーザインターフェース内に提示することと、を含む、方法。
【請求項2】
前記ユーザインターフェースからユーザ入力を取得することと、
前記ユーザ入力において前記プリンタ推奨に対する変更を検出したことに応じて、
前記ランク付けされたリストを前記ユーザ入力に基づいて更新して第2のランク付けされたリストを判定することと、
前記第2のランク付けされたリストを前記プリンタ推奨として前記ユーザインターフェース内に提示することと、を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ユーザインターフェースを介して前記プリンタ推奨からのターゲットプリンタの選択を受信することと、
前記印刷タスクを前記ターゲットプリンタに送信することと、を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記企業環境からアクセス可能なそれぞれのプリンタに関連付けられた情報を発見することは、集中型機構、分散型機構、及びクラウドベースの機構のうちの1つ以上である発見機構に基づいて、前記企業環境からアクセス可能なプリンタを発見することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記企業環境からアクセス可能なそれぞれのプリンタに関連付けられた情報を発見することは、プリンタを発見することに応じて、前記発見されたプリンタのプリンタプロファイルを前記プリンタデータベースに記憶することを更に含み、前記プリンタプロファイルが、前記発見されたプリンタの前記識別子と、プリンタ名、プリンタ位置、前記発見されたプリンタの内部能力、前記発見されたプリンタの外部能力、及びコスト情報のうちの1つ以上とを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記発見されたプリンタの所定の近接度内で印刷関連リソースを発見することと、
前記印刷関連リソースに関連付けられた情報を前記プリンタプロファイルに記憶することと、を更に含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記発見されたプリンタの前記ポリシーを取得することに応じて、前記ポリシーを前記プリンタプロファイルに記憶することを更に含む、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
クラウドベースの情報又はプラグインに基づいて、外部印刷サービスプロバイダを識別することであって、前記外部印刷
サービスプロバイダにより提供される外部印刷サービスが、前記企業環境の外部で動作し、前記企業環境からアクセス可能である、ことと、
前記外部印刷サービスプロバイダのプリンタの外部プリンタプロファイルを前記クラウドベースの情報又は前記プラグインから取得することであって、前記企業環境からアクセス可能な前記プリンタのリストが、前記外部印刷サービスプロバイダの前記プリンタを含む、ことと、
前記外部プリンタプロファイルを前記プリンタデータベースに記憶することと、を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記目的が、最も早く完了すること、最も安く使用すること、最も近い位置であること、及び最も安全であることのうちの1つ以上である、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記プリンタのリスト内のそれぞれのプリンタが利用可能かつ実行可能であるかどうかを前記プリンタに関連付けられた恒久的な問題及び一時的な問題に基づいて判定することを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
命令を記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記命令が、コンピュータによって実行されると、前記コンピュータに、企業環境におけるプリンタ推奨を容易にするための方法を実行させ、前記方法が、
前記企業環境からアクセス可能なそれぞれのプリンタに関連付けられた情報を発見することと、
前記プリンタの発見に応じて、ユーザインターフェースを介して、前記プリンタに関連付けられた印刷動作を規定するポリシーを取得することと、
前記発見された情報と、前記発見されたプリンタに関連付けられた前記ポリシーとを、前記発見されたプリンタの識別子と対応付けてプリンタデータベースに記憶することと、
前記企業環境内のユーザデバイスから、ファイルのための印刷タスクを受信することと、
前記印刷タスクに関連付けられた情報に基づいて、前記ファイルに関連付けられたメタデータと、前記印刷タスクの目的と、前記印刷タスクの複数の特徴のセットと、を判定することと、
前記プリンタデータベースから、前記企業環境からアクセス可能なプリンタのリストを、前記ファイルに関連付けられた前記メタデータと、前記特徴と、それぞれのプリンタに割り当てられた対応するポリシーとに基づいて判定することであって、前記プリンタのリスト内のそれぞれのプリンタが、前記印刷タスクのために利用可能かつ実行可能である、ことと、
前記プリンタのリストを前記印刷タスクの目的に関してランク付けすることと、
前記ランク付けされたリストを前記印刷タスクに対するプリンタ推奨としてユーザへの前記ユーザインターフェース内に提示することと、を含む、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項12】
前記方法が、
前記ユーザインターフェースからユーザ入力を取得することと、
前記ユーザ入力において前記プリンタ推奨に対する変更を検出したことに応じて、
前記ランク付けされたリストを前記ユーザ入力に基づいて更新して第2のランク付けされたリストを判定することと、
前記第2のランク付けされたリストを前記プリンタ推奨として前記ユーザインターフェース内に提示することと、を更に含む、請求項11に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項13】
前記方法が、
前記ユーザインターフェースを介して前記プリンタ推奨からのターゲットプリンタの選択を受信することと、
前記印刷タスクを前記ターゲットプリンタに送信することと、を更に含む、請求項11に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項14】
前記企業環境からアクセス可能なそれぞれのプリンタに関連付けられた情報を発見することは、発見機構に基づいて、前記企業環境からアクセス可能なプリンタを発見することを含む、請求項11に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項15】
前記企業環境からアクセス可能なそれぞれのプリンタに関連付けられた情報を発見することは、プリンタを発見することに応じて、前記発見されたプリンタのプリンタプロファイルを前記プリンタデータベースに記憶することを更に含み、前記プリンタプロファイルが、前記発見されたプリンタの前記識別子と、プリンタ名、プリンタ位置、前記発見されたプリンタの内部能力、前記発見されたプリンタの外部能力、及びコスト情報のうちの1つ以上とを含む、請求項14に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項16】
前記方法が、
前記発見されたプリンタの所定の近接度内で印刷関連リソースを発見することと、
前記印刷関連リソースに関連付けられた情報を前記プリンタプロファイルに記憶することと、を更に含む、請求項15に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項17】
前記方法が、
前記発見されたプリンタの前記ポリシーを取得することに応じて、前記ポリシーを前記プリンタプロファイルに記憶することを更に含む、請求項15に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項18】
前記方法が、
クラウドベースの情報又はプラグインに基づいて、外部印刷サービスプロバイダを識別することであって、前記外部印刷
サービスプロバイダにより提供される外部印刷サービスが、前記企業環境の外部で動作し、前記企業環境からアクセス可能である、ことと、
前記外部印刷サービスプロバイダのプリンタの外部プリンタプロファイルを前記クラウドベースの情報又はプラグインから取得することであって、前記企業環境からアクセス可能な前記プリンタの前記リストが、前記外部印刷サービスプロバイダの前記プリンタを含む、ことと、
前記外部プリンタプロファイルを前記プリンタデータベースに記憶することと、を更に含む、請求項11に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項19】
前記目的が、最も早く完了すること、最も安く使用すること、最も近い位置であること、及び最も安全であることのうちの1つ以上である、請求項11に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項20】
前記方法は、前記プリンタのリスト内のそれぞれのプリンタが利用可能かつ実行可能であるかどうかを前記プリンタに関連付けられた恒久的な問題及び一時的な問題に基づいて判定することを更に含む、請求項11に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、プロセス管理の分野に関する。より具体的には、本開示は、利用可能なプリンタに基づいて特定の印刷タスクに対してプリンタを推奨するためのシステム及び方法に関する。
【0002】
インターネット及び電子商取引の急増により、膨大な量のデジタルコンテンツが作成され続けている。企業又は大企業は、複数のサイトにわたって分散された被管理デバイスのネットワークを含み得る。そのようなデバイスのネットワークでは、デバイスマネージャは、そのサイトのうちの1つのローカルネットワーク内のデバイスを管理(例えば、構成及び制御)してもよい。このデバイスマネージャは、ファームウェア更新、ポリシーファイル配信、又はデータ転送に関与することができる。例えば、デバイスマネージャがプリンタマネージャである場合、デバイスはプリンタであり得、プリンタマネージャは、プリンタを管理することに関与することができる。
【0003】
従来のプリンタマネージャは、典型的には、プリンタを、例えば、簡易ネットワーク管理プロトコル(Simple Network Management Protocol、SNMP)クエリに基づいて管理し、SNMPクエリは、プリンタのインターネットプロトコル(Internet Protocol、IP)アドレスに基づく。しかしながら、各プリンタは、ローカルアドレスプールに基づいて(例えば、プライベートIPアドレスのセットから)、動的ホスト構成プロトコル(Dynamic Host Configuration Protocol、DHCP)サーバによってIPアドレスを割り当てられ得る。プライベートネットワーク内のプリンタへのアクセスを容易にするために、プリンタマネージャは、通常、同じプライベートIPサブネットワーク及びローカルエリアネットワーク(local area network、LAN)などの同じネットワーク内に常駐する。
【0004】
しかしながら、プリンタマネージャの責務は、典型的には、管理に限定される。プリンタマネージャは、ファイルを印刷するユーザに支援を提供しなくてもよい。ユーザは、デバイス依存又はメーカ依存のプリンタドライバをインストールしてプリンタのサービスにアクセスすることができる。結果として、企業環境が、様々な能力を有する多数のプリンタを含む場合、ユーザは、どのプリンタが印刷タスクに適しているかを判定する必要がある。ユーザがプリンタの能力及び周辺リソースについて把握していないことがあるので、ユーザは、特定の印刷タスクに対して好適なプリンタを選択しない可能性がある。
【0005】
したがって、プリンタマネージャがプリンタ管理に多くの望ましい特徴をもたらすにもかかわらず、プリンタを印刷タスクにタスクの要件に基づいてマッチングする上で、いくつかの問題が未解決のまま残っている。
【0006】
本明細書に記載される実施形態は、企業環境におけるプリンタ推奨を容易にするためのシステムを提供する。動作中、システムは、企業環境内のユーザデバイスから、ファイルのための印刷タスクを受信する。次いで、システムは、プリンタデータベースから、企業環境からアクセス可能なプリンタのリストをファイルに関連付けられたメタデータに基づいて判定する。プリンタデータベースは、企業環境からアクセス可能なそれぞれのプリンタに関連付けられた情報を記憶する。プリンタのリスト内のそれぞれのプリンタは、印刷タスクのために利用可能かつ実行可能であり得る。次いで、システムは、プリンタのリストを印刷タスクの目的に関してランク付けし、ランク付けされたリストを印刷タスクに対するプリンタ推奨としてユーザへのユーザインターフェース内に提示する。
【0007】
この実施形態の変形例では、システムは、ユーザインターフェースからユーザ入力を取得する。システムがプリンタ推奨における変更を検出すると、システムは、ランク付けされたリストをユーザ入力に基づいて更新してプリンタ推奨を再生成し、再生されたプリンタ推奨をユーザインターフェース内に提示することができる。
【0008】
更なる変形例では、システムは、ユーザインターフェースを介してプリンタ推奨からのターゲットプリンタの選択を受信し、ターゲットプリンタに印刷タスクを送信する。
【0009】
この実施形態の変形例では、システムは、企業環境からアクセス可能なプリンタを発見機構に基づいて発見する。発見機構は、集中型機構、分散型機構、及びクラウドベースの機構のうちの1つ以上であり得る。
【0010】
更なる変形例では、システムは、発見されたプリンタのプリンタプロファイルをプリンタデータベースに記憶する。プリンタプロファイルは、プリンタ名、プリンタ識別子、プリンタ位置、発見されたプリンタの内部能力、発見されたプリンタの外部能力、及びコスト情報のうちの1つ以上を含む。
【0011】
更なる変形例では、システムは、発見されたプリンタの所定の近接度内で印刷関連リソースを発見し、印刷関連リソースをプリンタプロファイル内に記憶する。
【0012】
更なる変形例では、システムは、発見されたプリンタに関連付けられたポリシーを取得し、ポリシーをプリンタプロファイル内に記憶する。
【0013】
この実施形態の変形例では、システムは、クラウドベースの情報又はプラグインに基づいて外部印刷サービスプロバイダを識別し、外部サービスプロバイダのプリンタのプリンタプロファイルを判定する。システムは、プリンタプロファイルをプリンタデータベースに記憶する。
【0014】
この実施形態の変形例では、目的は、最も早く完了すること、最も安く使用すること、最も近い位置であること、及び最も安全であることのうちの1つ以上であり得る。
【0015】
この実施形態の変形例では、システムは、プリンタが利用可能かつ実行可能であるかどうかを恒久的な問題及び一時的な問題に基づいて判定する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1A】本出願の一実施形態による、企業環境において集中制御を有する例示的なプリンタ推奨システムを示す。
【
図1B】本出願の一実施形態による、企業環境において分散制御を有する例示的なプリンタ推奨システムを示す。
【
図1C】本出願の一実施形態による、企業環境のための例示的なクラウドベースのプリンタ推奨システムを示す。
【
図2】本出願の一実施形態による、例示的なプリンタ推奨プロセスを示す。
【
図3】本出願の一実施形態による、例示的なプリンタ情報のリポジトリを示す。
【
図4】本出願の一実施形態による、企業環境からアクセス可能なプリンタを発見するプリンタ推奨システムの方法を示すフロー図を提示する。
【
図5A】本出願の一実施形態による、印刷タスクをプリンタ推奨に基づいて処理するプリンタ推奨システムの方法を示すフロー図を提示する。
【
図5B】本出願の一実施形態による、印刷タスクを処理するためのプリンタ推奨を生成するプリンタ推奨システムの方法を示すフロー図を提示する。
【
図6】本出願の一実施形態による、印刷タスクに対してプリンタをランク付けするプリンタ推奨システムの方法を示すフロー図を提示する。
【
図7】本出願の一実施形態による、企業環境のためのプリンタ推奨システムを容易にする例示的なコンピュータシステムを示す。
【
図8】本出願の一実施形態による、企業環境のためのプリンタ推奨システムを容易にする例示的な装置を示す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下の説明は、当業者が実施形態を作製及び使用することを可能にするために提示され、特定の用途及びその要件に関連して提供される。開示される実施形態に対する様々な修正は、当業者には容易に明らかとなり、本明細書に定義される一般原理は、本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、他の実施形態及び用途に適用され得る。したがって、本明細書に記載される実施形態は、示される実施形態に限定されるものではなく、本明細書に開示される原理及び特徴と一致する最も広い範囲を与えられるものである。
【0018】
本明細書に記載される実施形態は、印刷タスクにプリンタを効率的にマッチングするという問題を、メタデータ分析及びユーザ入力に基づいて特定の印刷タスクの要件を判定し、印刷タスクを実行するのに適したプリンタの推奨リストを提供することによって解決する。これにより、ユーザは、印刷タスクを効率的に実行することができるプリンタを選択することが可能になる。
【0019】
既存の技術では、企業環境内の管理者は、特定のプリンタ又は特定のクラスのプリンタのサービスにアクセスし得るそれぞれのコンピュータ上にデバイス依存又はメーカ依存のプリンタドライバをインストールすることができる。いくつかのオペレーティングシステムは、必要に応じてプリンタドライバをインストールすることによって、プロセスを自動化することができる。例えば、ユーザデバイスがネットワーク印刷サーバを介して印刷タスクを開始するとき、ユーザデバイスのオペレーティングシステムはプリンタドライバをインストールすることができる。いくつかのソリューションプロバイダは、複数のメーカに対して使用することができる一般的なプリンタドライバを提供し得る。しかしながら、このようなドライバを使用しても、ユーザは、依然として特定のプリンタに印刷する必要がある。加えて、印刷タスクが、クラウドベースの印刷サービス又はサードパーティの印刷サービスになど、企業環境の外部に送信される場合、ユーザは、その印刷タスクがどのように実行されるかの制御を保持しないことがある。
【0020】
この問題を解決するために、本明細書に記載される実施形態は、全ての利用可能な印刷リソースを統合し、プリンタデバイスを印刷タスクの特徴に基づいて選択する際にユーザをガイドする、プリンタ推奨システムを提供する。システムは、印刷タスクに適した1つ以上のプリンタを列挙するプリンタ推奨を提示するユーザインターフェースを提供することができる。システムは、企業環境が少数のプリンタ上で希少な特徴(例えば、大きいページのサポート又は製本仕上げ)をサポートすることを可能にし、それらの特徴を必要とするユーザをこれらのプリンタに誘導する。このようにして、実行可能なプリンタのセットから、システムは、目的(例えば、最も早く完了すること、最も安く使用すること、最も近い位置であること、最も安全であることなど)を達成し得るプリンタを選択するようにユーザをガイドすることができる。
【0021】
いくつかの実施形態では、システムは、全ての利用可能な印刷リソースを認識することができ、タスクの特徴のセットに対して好適なプリンタ又は外部サービスにユーザをガイドすることができる、単一のプリンタドライバを容易にすることができる。タスクの特徴の例としては、両面印刷、色、色合わせ、用紙サイズ、用紙品質、フィニッシャオプション(例えば、ステープル留め又は製本)、セキュリティの特徴(例えば、暗号化印刷、暗号化ハードドライブ、及び、バッジ又は個人識別番号(personal identification number、PIN)など、認証の特徴)が挙げられるが、これらに限定されない。管理者はまた、ウェブアクセス又はプラグインに基づいて、印刷ショップ(例えば、FedEx Office)などの外部サービスを有効にすることができる。プリンタドライバは、インストールされると、ユーザの特権及び企業ポリシーに基づいて、利用可能なプリンタ及び/又は外部印刷サービスへのユーザのアクセスを制限することができる。
【0022】
管理者は、システムに対するポリシーのセットを定義することができる。例えば、ポリシーは、それぞれのプリンタが提供するそれぞれのサービスに関連付けられたコストを示すことができる。コストはまた、オンラインサービスによって提供された平均に基づいて予め計算されるか、又はドライバと共にインストールされることもできる。このようにして、システムは構成可能な印刷コストをサポートすることができる。システムはまた、ドキュメント固有の制約を使用して推奨を判定することもできる。例えば、ドキュメントは、本人によるドキュメントリリースを必要としても、特定のプリンタのセット上で印刷しても、又は外部サービスを除外してもよい。いくつかの実施形態では、システムは、推奨されたプリンタの特徴が過剰にプロビジョニングされないようにプリンタを推奨することができる。例えば、ドキュメントが色を含まない場合、システムは、カラープリンタを避け、モノクロ(例えば、白黒)プリンタのみを推奨することができる。
【0023】
システムは、企業環境内のそれぞれのプリンタを管理する集中コントローラ(例えば、デバイスマネージャ)上に実装され得る。システムは、企業環境において集中的に構成され得る。システムはまた、集中制御なしで動作することもできる。このような配備は、小規模及び中規模のビジネスに適し得、分散型機構を使用して印刷環境を学習し、自己構成することができる。システムはまた、クラウドベースの印刷サービスとして配備され得る。次いで、それぞれのデバイス上のプリンタドライバは、クラウドベースのシステムにログインすることによってクラウドベースのサービスにアクセスし、構成を学習する。
【0024】
図1Aは、本出願の一実施形態による、企業環境において集中制御を有する例示的なプリンタ推奨システムを示す。企業環境100は、複数の部門112、114、及び116を含むことができる。企業環境100内のデバイスは、ローカル又は広域ネットワークなどのネットワーク110を介して互いに結合することができる。広域ネットワークは、インターネットであり得る。各部門は、ローカルエリアネットワーク及びインターネットプロトコル(IP)サブネットを維持することができ、(例えば、ポイントツーポイント光ファイバで)他の部門との直接接続を有し得る。部門112は、複数のグループ122及び124を含むことができ、部門114は、複数のグループ126及び128を含むことができる。各グループは、ユーザデバイス(例えば、ワークステーション)及び印刷デバイス(例えば、ローカル又はネットワークプリンタ)を含むことができる。例えば、グループ122は、ユーザデバイス106及びプリンタ152を含むことができる。更に、いくつかのグループは、追加リソースを容易にすることができる。この例では、グループ122は、追加リソース162及び164を容易にすることができる。追加リソースの例としては、写真複写機、製本機、断裁機、及び文房具供給クローゼットが挙げられるが、これらに限定されない。
【0025】
既存の技術では、企業環境100内の管理者103は、プリンタ又は特定のクラスのプリンタにアクセスし得るそれぞれのデバイス上にデバイス依存又はメーカ依存のプリンタドライバをインストールすることができる。いくつかのオペレーティングシステムは、必要に応じてプリンタドライバをインストールすることによって、プロセスを自動化することができる。ユーザ101がユーザデバイス104からファイル130のための印刷タスク132を開始すると仮定する。ユーザデバイス104のオペレーティングシステムは、デバイス104が印刷サーバを介して印刷タスク130を開始するときにプリンタドライバをインストールすることができ、印刷サーバは、デバイスマネージャ102上又は別個のネットワーク印刷サーバ168上で実行されることができる。デバイスマネージャ102は、ネットワーク環境100内のデバイスを管理(例えば、構成及び制御)することに関与することができる。デバイス104のオペレーティングシステムによってインストールされたドライバは、複数のメーカに対して使用することができる一般的なプリンタドライバであり得る。しかしながら、このようなドライバを使用しても、ユーザ101は、依然として、そのドライバによってサポートされる特定のプリンタに印刷する必要がある。加えて、印刷タスク132が、クラウドベースの印刷サービス又はサードパーティのサービスプロバイダ120になど、企業環境100の外部に送信される場合、ユーザ101は、その印刷タスクがどのように実行されるかの制御を保持しないことがある。
【0026】
この問題を解決するために、企業環境100は、企業環境100内の全ての利用可能な印刷リソースを統合し、ファイル130のメタデータ(例えば、モノクロドキュメント又はカラー画像、セキュリティの特徴など)及び印刷タスク132の特徴(例えば、両面及び/又はステープル留め)に基づいてプリンタデバイスを選択する際にユーザ101をガイドする、プリンタ推奨システム140を含むことができる。システム140は、印刷タスクに適した1つ以上のプリンタを列挙するプリンタ推奨を提示するユーザインターフェース160を提供することができる。インターフェース160は、グラフィカルユーザインターフェース(graphical user interface、GUI)、ウェブインターフェース、テキストベースのインターフェース、及び投影ベースのインターフェース(例えば、ホログラムインターフェース)に基づくことができる。システム140は、企業環境100が少数のプリンタ(例えば、プリンタ152)上で希少な特徴(例えば、大きいページのサポート又は製本仕上げ)をサポートすることを可能にする。システム140は、印刷タスク132がこれらの特徴を必要とする場合、印刷タスク132をプリンタ152に誘導するようにユーザ101をガイドすることができる。そうでなければ、システム140は、印刷タスク132を、デバイス104により近接し得る、別のプリンタ156に誘導するように、ユーザ101をガイドすることができる。
【0027】
このようにして、実行可能なプリンタのセットから、システム140は、印刷タスク132に関連付けられた目的(例えば、最も早く完了すること、最も安く使用すること、最も近い位置であること、最も安全であることなど)を達成し得るプリンタを選択するようにユーザ101をガイドすることができる。例えば、目的が最も近い位置に印刷することである場合、システム140は、プリンタ156がデバイス104に最も近いプリンタであることをインターフェース160内に示すことができる。しかしながら、プリンタ156は、別の印刷タスクで占有されている可能性があり、最も早く完了するものではない場合がある。インターフェース160は、ユーザ101がプリンタ154を選択すれば、印刷タスク132を最も早い時間に完了することができることを示すことができる。これらの推奨に基づいて、ユーザ101は、インターフェース160からプリンタを選択することができる。
【0028】
いくつかの実施形態では、システム140は、全ての利用可能な印刷リソースを認識することができ、印刷タスク132に関連付けられたタスクの特徴のセットに対して好適なプリンタ又は外部サービスにユーザ101をガイドすることができる、単一のプリンタドライバ142を容易にすることができる。タスクの特徴の例としては、両面印刷、色、色合わせ、用紙サイズ、用紙品質、フィニッシャオプション(例えば、ステープル留め又は製本)、セキュリティの特徴(例えば、暗号化印刷、暗号化ハードドライブ、及び、バッジ又は個人識別番号(PIN)など、認証の特徴)が挙げられるが、これらに限定されない。ドライバ142は、デバイス104及び106など、それぞれのデバイス上にインストールされて、対応するユーザが企業環境100の印刷リソースにアクセスすることを可能にし得る。
【0029】
管理者103はまた、ウェブアクセス又はプラグインに基づいて、印刷ショップ(例えば、FedEx Office)などの外部サービスを使用可能にすることができる。例えば、サービスプロバイダ120は、プリンタ158など、自身のプリンタへのアクセスをシステム140が得ることを可能にすることができる。結果として、印刷タスク132がサービスプロバイダ120に適している場合(例えば、大量の小冊子の印刷)、インターフェース160は、印刷タスク132に対してプリンタ158を推奨することができる。プリンタドライバ142は、デバイス104上にインストールされると、ユーザ101の特権及び企業ポリシーに基づいて、利用可能なプリンタ及び/又はサービスプロバイダ120へのユーザ101のアクセスを制限することができる。例えば、ユーザ101は、プリンタ152及び154にのみアクセスすることができ、プリンタ156及び158にアクセスすることはできない場合がある。加えて、管理者103は、システム140に対するポリシーのセットを定義することができる。ポリシーは、それぞれのプリンタが提供するそれぞれのサービスに関連付けられたコストを示すことができる。これらのコストはまた、オンラインサービスによって提供された平均に基づいて予め計算されるか、又はドライバ142で指定されることもできる。
【0030】
このようにして、システム140は構成可能な印刷コストをサポートすることができる。システム140はまた、ドキュメント固有の制約を使用して推奨を判定することもできる。例えば、ファイル130は、本人によるドキュメントリリースを必要としても(例えば、ユーザ101がプリンタの場所にいる必要がある)、特定のプリンタのセット上で(例えば、プリンタ152及び154上でのみ)印刷しても、又は外部サービス(例えば、サービスプロバイダ120)を除外してもよい。いくつかの実施形態では、システム140は、推奨されたプリンタの特徴が過剰にプロビジョニングされないようにプリンタを推奨することができる。ファイル130が色を含まない場合、システム140は、カラープリンタを避け、モノクロプリンタのみを推奨することができる。
【0031】
ドライバ142がプリンタ152について学習するとき、ドライバ142は、プリンタ152と通信してプリンタ152の特徴を学習することができる。ドライバ142は、インターネットプリンティングプロトコル(Internet Printing Protocol、IPP)又は簡易ネットワーク管理プロトコル(SNMP)を使用してプリンタ152に問い合わせることができる。ドライバ142は、製造/モデル固有の機構を使用して、標準化されていない特徴について学習することができる。サードパーティのプリンタドライバがプリンタ152に対して利用可能である場合、システム140は、そのドライバを分析して、プリンタ152のプロプラエタリな特徴について学習することができる。次いで、システム140は、特徴を含む、プリンタ152のプロファイルを作成する。管理者103がプリンタ152に対してコスト関連ポリシーを提供している場合、プロファイルはまた、各特徴に関連付けられたコストも含むことができる。システム140は、プリンタデータベース108のエントリにプロファイルを記憶してもよい。
【0032】
いくつかの実施形態では、システム140は、プリンタ152の近接度情報を取得し、プリンタ152がデバイス104にどの程度近接しているかを判定することができる。システム140は、デバイス104の位置情報から(例えば、ユーザ101、又はデバイス104の位置を示している構成ファイルから)、又は管理者103によって定義されたポリシーから、近接度情報を取得し得る。これにより、システム140は、コスト又は速度などの他の目的に加えて近接度に基づいて特徴及びプリンタを提示することが可能になる。ユーザ101は、用紙サイズ、両面印刷、カラー/モノクロ印刷、用紙品質など、デフォルトの印刷ジョブの特徴のセットから選択してもよい。システム140はまた、位置からデフォルトの設定を判定することもできる。例えば、システム140は、米国でのデフォルト用紙サイズとして「レター」を、アジアでのデフォルト用紙サイズとしてA4を設定することができる。
【0033】
いくつかの実施形態では、システム140は、サードパーティのウェブサービス及びプラグインをサポートすることができる。サードパーティのサービスプロバイダ120は、利用可能な特徴及びコスト情報を有するプリンタプロファイルを作成することができる。これらのプリンタプロファイルはまた、プロバイダ120のプリンタ158などのプリンタ上の現在のタスクスケジュール及び負荷を判定する機構も含むことができる。プロバイダ120はまた、位置情報及び配送情報(例えば、プロバイダ120に関連付けられた近隣の印刷ショップの位置)などのプロバイダ情報を供給することもできる。システム140は、プラグインを使用して、プリンタプロファイル及びプロバイダ情報を取得することができる。典型的には、プロバイダ120のプリンタ158は、企業環境100の外側で印刷することの不便さに起因して、プリンタ推奨リスト内で低くランク付けされ得る。しかしながら、印刷タスク132が、100枚の写真品質画像を8×10の写真シートに印刷すること又は20冊の製本された小冊子を印刷することを含む場合、システム140は、プロバイダ120が効率的かつコスト効果的に印刷タスク132を完了することができると判定してもよい。次いで、システム140は、印刷タスク132に対する推奨されたプリンタとしてプリンタ158を提示することができる。
【0034】
システム140はデバイスマネージャ102上で実行されることができ、デバイスマネージャ102は、企業環境100内のそれぞれのプリンタを管理する集中コントローラとして動作することができる。管理者103は、デバイスマネージャ102上でシステム140を集中的に構成することができる。この集中的に制御された実装では、ドライバ142は、企業ポリシーによって許可された機構を介して、利用可能なプリンタについて学習することができる。システム140は、1つ以上の方法でポリシーを取得することができる。例えば、ポリシーは、ドライバ142がインストールされるときにローカルに設定されるか、オペレーティングシステムポリシーとして学習されるか、又はクラウドシステムなどの外部システムを介して設定されることができる。管理者103は、企業環境100内のそれぞれのプリンタを発見し、それぞれの発見されたプリンタのプリンタプロファイルをプリンタデータベース108に記憶する、デバイスマネージャ102に、エージェントをインストールすることができる。プリンタのプリンタプロファイルは、プリンタの特性及び能力(例えば、プリンタが両面印刷又は自動ステープル留めをサポートするかどうか)を含むことができる。したがって、個々のデバイスはプリンタプロファイルを生成する必要はない。
【0035】
システム140はまた、集中制御なしで動作することもできる。
図1Bは、本出願の一実施形態による、企業環境において分散制御を有する例示的なプリンタ推奨システムを示す。この例では、システム140は、企業環境100内のユーザデバイスにわたって分散されることができる。それぞれのユーザデバイスは、システム140のインスタンスを実行することができる。このような配備は、小規模及び中規模のビジネスに適し得る。システム140は、分散型機構を使用して企業環境100内の印刷環境を学習し、それに応じて自己構成することができる。システム140のインスタンスを実行している各デバイスは、プリンタデータベース108のコピーを維持することができる。プリンタデータベース108は、デバイス106などの特定のデバイス上にホストされることができる。次いで、システム140のインスタンスは、デバイス106上のプリンタデータベース108に問い合わせることができる。
【0036】
この分散された実装では、プリンタドライバ142は、複数の技術を使用して企業環境100内の利用可能なプリンタを発見することができる。例えば、システム140は、それぞれのユーザデバイス(例えば、デバイス104及び106)のオペレーティングシステム上にあるインストール済みプリンタのリストを取得し、このリストをドライバ142に提供することができる。システム140はまた、ネットワーク印刷サーバ168に問い合わせて、企業環境100内のネットワークプリンタのリストを取得することもできる。更に、システム140は、Bonjour(登録商標)及びマルチキャスト発見(例えば、Multicast Listener Discovery)など、1つ以上のネットワーク発見機構を配備することができる。システム140はまた、ネットワーク110を(例えば、発見パケットを送信することによって)能動的にスキャンし、新しいプリンタの存在を判定することもできる。管理者103もまた、プリンタの構成をシステム140に提供することができる。これらの機構の中で、管理者103は、分散型配備におけるプリンタ発見のために1つ以上の機構を選択し得る。
【0037】
システム140はまた、クラウドベースの印刷サービスとして配備されることもできる。
図1Cは、本出願の一実施形態による、企業環境のための例示的なクラウドベースのプリンタ推奨システムを示す。それぞれのデバイス上のプリンタドライバは、クラウドベースのシステムにログインすることによってクラウドベースのサービスにアクセスすることができ、構成を学習する。システム140は、クラウド環境170から(例えば、クラウドサーバ172上で)動作することができる。クラウド環境170はまた、プリンタデータベース108をホストすることもできる。いくつかの実施形態では、システム140は、ドメイン名及び/又はIPアドレス174と関連付けられることができる。システム140は、ドメイン名及び/又はIPアドレス174を使用して企業環境100からアクセスすることができる。
【0038】
デバイス104及び106などのそれぞれのユーザデバイスは、ドライバ142のインスタンスを実行することができる。印刷タスク132を開始するために、例えば、デバイス104上のドライバ142のインスタンスは、システム140にログインすることができる。システム140は、ログイン情報を使用して、デバイス104のオペレーティングシステムを自動的に構成することができる。例えば、システム140は、クラウドサービスがデバイス104上で有効にされたとき、管理者103又はユーザ101によって設定されたプリファレンスでデバイス104のオペレーティングシステムを構成することができる。ローカルエージェント176は、企業環境100内のプリンタを発見することができる。そうするために、ローカルエージェント176は、
図1A及び
図1Bと併せて説明した発見機構を配備することができる。発見に基づいて、ローカルエージェント176は、クラウド環境170内にホストされたプリンタデータベース108に追加することができる。
【0039】
図2は、本出願の一実施形態による、例示的なプリンタ推奨プロセスを示す。動作中、ユーザ101がファイル130のための印刷タスク132を開始する(すなわち、ファイル130の印刷を始める)と、システム140は、ファイル130に関連付けられているメタデータ204(例えば、ファイル130が色付きのドキュメントであるかどうか、及び/又は印刷のために本人によるセキュリティクリアランスを必要とするかどうか)を取得し、デフォルト特性のセットを使用してファイル130を分類する。デフォルト特性は、モノクロ/カラー印刷、ページサイズ、仕上げオプション(例えば、両面、ステープル留めなど)、及び印刷品質(例えば、高解像度、経済的な印刷など)などの典型的な印刷の特徴を示すことができる。加えて、管理者103は、システム140によって提供された構成インターフェース260を使用して、ポリシー230を定義することができる。管理者103は、管理クレデンシャルを使用してインターフェース260にアクセスすることができる。インターフェース260は、GUI、ウェブインターフェース、テキストベースのインターフェース、及び投影ベースのインターフェース(例えば、ホログラムインターフェース)に基づくことができる。
【0040】
ポリシー230は、特定の特徴のセットを使用して、プリンタを使用する単位コストを指定することができる。例えば、カラー印刷のコストは、モノクロ印刷のコストよりも高くなり得る。同様に、片面ページを印刷する1ページ当たりのコストは、両面ページを印刷する1ページ当たりのコストよりも高くなり得る。このようにして、ポリシー230は、構成可能な印刷コストを容易にすることができる。更に、ポリシー230はまた、プリンタがユーザデバイスにどの程度近接しているかを定義することもできる。換言すれば、ポリシー230は、1つ以上のユーザデバイスに関してプリンタの近接度情報を指定することができる。これにより、システム140は、コスト又は印刷速度などの他の目的に加えて近接度に基づいて特徴及びプリンタを推奨することが可能になる。
【0041】
次いで、システム140は、メタデータ204及びポリシー230に基づいて、印刷タスク132のための最も適切なデフォルト特性のセットを選択することができる。システム140は、この選択を初期プリンタ推奨208としてインターフェース160内に提供する。プリンタ推奨208はまた、プリンタが恒久的な制約に起因して利用不可能であるか、又は修正可能な制約に起因して一時的に利用不可能である(例えば、プリンタは、そのような印刷は可能であるが、リーガルサイズの用紙が不足している)かを示すこともできる。次いで、ユーザ101は、印刷タスク132のための追加の特徴(例えば、螺旋綴じ、小冊子印刷など)を有する入力202を提供してもよい。入力202はまた、ファイル130のドキュメントタイプ(例えば、画像、ワードプロセッシングファイルなど)及びユーザ101の印刷プリファレンス(例えば、ステープル留めありの両面印刷)を指定することもできる。入力202内の新たに提供された特徴が印刷タスク132の速度又はコストに影響を及ぼす場合、システム140は、推奨を適宜更新し、更新されたプリンタ推奨210をインターフェース160内に表示する。
【0042】
プリンタ推奨208及び/又は210は、それぞれの推奨されたプリンタに対して、ランク付け212、プリンタ名/識別子214、プリンタを選択した理由216、及びそのプリンタ上で印刷タスク132を完了するのに必要なコスト/時間218を示すことができる。ランク付け212は、どのプリンタが印刷タスク132に最も適し得るかのランク付けを示すことができる。プリンタ名/識別子214は、ユーザ101がプリンタを識別するのに役立つことができる。例えば、ユーザ101は、プリンタ名/識別子214から、推奨されたプリンタ156が近隣のプリンタであることを認識し得る。理由216は、最も早く完了すること、最も安く使用すること、最も近い位置であること、及び最も安全であることなど、目的を示すことができる。コスト/時間218は、特定のプリンタが選択された場合、印刷タスク132にどのくらいコストがかかり得るか、及び印刷タスク132を完了するのにどのくらい時間がかかり得るかを示すことができる。例えば、プリンタ158が選択された場合、サードパーティの位置にあるプリンタなので、より多くのコストがかかり得る。次いで、これらの情報に基づいて、ユーザ101は、インターフェース160から最終的な選択206を行うことができる。
【0043】
選択206に基づいて、システム140は、印刷タスク132を選択されたプリンタ(例えば、プリンタ152、154、156、及び158からのプリンタ)に送信することができる。このようにして、システム140は、配備によらず、利用可能なローカル、ネットワーク、及び外部印刷サービスに関連付けられた情報を維持することができる。システム140は、そのような情報をユーザ101に提示することができるユーザインターフェース160を提供することができる。ユーザ選択206及びメタデータ204に基づいて、インターフェース160は、ファイル130を印刷するための最良の方法を推奨することができる。「最良の方法」は、印刷速度、品質、価格、又は利便性など、1つ以上の目的に対応することができる。
【0044】
図3は、本出願の一実施形態による、例示的なプリンタ情報のリポジトリを示す。プリンタデータベース108は、プリンタ情報テーブル300を含むことができる。テーブル300のそれぞれのエントリは、プリンタ識別子302、プリンタプロファイル304、ポリシー306、及び補足情報308を含むことができる。プリンタ識別子302は、企業環境100内のデバイスによってアクセス可能なプリンタを一意に識別することができる。例えば、プリンタ152、154、及び158は、それぞれ、識別子312、314、及び318によって一意に識別することができる。プリンタプロファイル304は、プリンタの内部能力及び外部能力の両方を含むことができる。内部能力は、両面、カラー、用紙サイズ、印刷速度など、印刷動作中に印刷タスクに自動的に適用され得る特徴を含む。外部能力は、製本、標準化されていない用紙ストック、及び他の特徴など、他のサービスを含む。
【0045】
ポリシー306は、プリンタに関連付けられた近接度(例えば、プリンタ位置に基づく)及びコストを示すことができる。補足情報308は、プリンタの近隣の特徴及びリソースを含むことができる。プリンタは、例えば、ユーザが操作し得る螺旋綴じ機を有する部屋にあることができる。プリンタ152に対応するエントリは、識別子312をその能力(例えば、カラー印刷、両面印刷、ステープル留め仕上げ)、対応するポリシー(例えば、ページ当たり$0.10及びプリンタ152の位置)、並びにプリンタ152の近くで利用可能なリソース162及び164にマッピングすることができる。プリンタ154に対応する別のエントリは、識別子314をその能力(例えば、モノクロ印刷)及びポリシー(例えば、無料印刷及びプリンタ154の位置)にマッピングすることができる。プリンタ154は、補足情報を有しなくてもよい。同様に、プリンタ158に対応するエントリは、識別子318をその能力(例えば、カラー印刷、両面印刷、大きいページ)、対応するポリシー(例えば、ページ当たり$0.15、2時間のターンアラウンドタイム、及び翌日配送)、及び製本サービスなどの追加のリソースにマッピングすることができる。プリンタ158の補足情報308はまた、プロバイダ120のプリンタであることを示すこともできる。
【0046】
図4は、本出願の一実施形態による、企業環境からアクセス可能なプリンタを発見するプリンタ推奨システムの方法を示すフロー
図400を提示する。動作中、システムは、企業環境からアクセス可能な新しいプリンタをスキャンする(動作402)。システムは、クラウドベースの情報、プラグイン、又は1つ以上の発見機構を使用して新しいプリンタをスキャンすることができる。これらのスキャン機構は、新しいプリンタのための情報源として動作することができる。システムは、新しいプリンタが検出されたかどうかをチェックする(動作404)。新しいプリンタが検出された場合、システムは、情報源からプリンタ情報(例えば、プリンタの内部及び外部能力)を判定する(動作406)。次いで、システムは、プリンタ用の識別子を割り当て、この識別子を含むエントリをプリンタ情報テーブル内に作成することができる(動作408)。
【0047】
システムは、プリンタの位置を分析して補足情報を判定する(動作410)。例えば、プリンタが、印刷タスクに関連する螺旋綴じ機を有する部屋にある場合、システムは、補足情報内で螺旋綴じ機の存在を示すことができる。同様に、プリンタがサードパーティのサービスプロバイダプリンタである場合、システムは、プロバイダによってサポートされる他の印刷関連サービスを示すことができる。次いで、システムは、プリンタ情報及びあれば補足情報を識別子と関連付けてエントリ内に記憶する(動作412)。システムは、関連する管理クレデンシャルを検証すると、管理者に構成インターフェースを提示することができる(動作414)。
【0048】
システムは、ポリシーが提供される場合、構成インターフェースを介してそれを取得し、ポリシーを識別子と関連付けてエントリ内に記憶することができる(動作416)。一方、新しいプリンタが検出されない場合(動作404)、又はポリシーをエントリ内に記憶すると(動作416)、システムは、スキャン動作が完了しているかどうかをチェックする(ステップ418)。システムは、タイマーの満了、企業環境内のそれぞれのサブネット内の検索の完了、及び発見動作(例えば、企業環境の内部及び外部の検索)の完了のうちの1つ以上に基づいて、スキャン動作が完了していると判定することができる。スキャンが完了していない場合、システムは、企業環境からアクセス可能な新しいプリンタをスキャンすることを続けることができる(動作402)。
【0049】
図5Aは、本出願の一実施形態による、印刷タスクをプリンタ推奨に基づいて処理するプリンタ推奨システムの方法を示すフロー
図500を提示する。動作中、システムは、ファイルのための印刷要求をユーザから受信し(動作502)、ファイルに関連付けられたメタデータを判定し、メタデータ及びデフォルトの特徴に基づいて予備的なプリンタ推奨を生成する(動作504)。システムは、ユーザへのユーザインターフェースに予備的なプリンタ推奨を提示することができる(動作506)。次いで、システムは、ユーザインターフェースを介してユーザから入力を受信する(動作508)。ユーザ入力は、ファイルの追加の特徴及びユーザの印刷プリファレンスを含むことができる。
【0050】
システムは、ユーザ入力に基づいて予備的なプリンタ推奨を更新し、更新されたプリンタ推奨をユーザインターフェース内に提示する(動作510)。次いで、システムは、ユーザインターフェースを介してユーザから選択を受信する(動作512)。ユーザは、プリンタ推奨において低くランク付けされたプリンタを選択してもよいことに留意されたい。次いで、システムは、選択されたプリンタに印刷タスクを送信する(動作514)。
【0051】
図5Bは、本出願の一実施形態による、印刷タスクを処理するためのプリンタ推奨を生成するプリンタ推奨システムの方法を示すフロー
図550を提示する。動作中、システムは、メタデータ及び印刷の特徴に基づいてプリンタデータベースを検索する(動作552)。推奨が予備的な推奨である場合、特徴はプリンタのデフォルトの特徴であり得、推奨が更新された推奨である場合、特徴はユーザからの入力を含み得る。次いで、システムは、印刷タスクに関連付けられた目的を判定し、プリンタデータベースから目的を満たすプリンタを識別する(動作554)。システムは、ユーザのデフォルトプリファレンス又は企業ポリシーに基づいて目的を判定することができる。
【0052】
次いで、システムは、識別されたプリンタを目的に関してランク付けする(動作556)。例えば、目的が最速の印刷である場合、ランク付けは、印刷タスクを終了するまでにかかる推定時間の昇順でプリンタを列挙することができる(例えば、リストの最上部に最速のプリンタ)。次いで、システムは、所定の数の最上位にランク付けされたプリンタを選択する(動作558)。所定の数は、ユーザ、印刷タスクのタイプ、又は企業に固有であり得、管理者によって構成され得る。次いで、システムは、選択されたプリンタを含むプリンタの推奨リストを生成する(動作560)。それぞれのプリンタに対して、リストは、ランク、プリンタの名前/識別子、プリンタを推奨する理由、及び印刷タスクのコスト/時間情報を明示することができる。次いで、システムは、推奨リストをプリンタ推奨としてユーザインターフェース内に提示する(動作562)。
【0053】
図6は、本出願の一実施形態による、印刷タスクに対してプリンタをランク付けするプリンタ推奨システムの方法を示すフロー
図600を提示する。動作中、システムは、印刷タスクの目的に関してプリンタ情報、ポリシー、及び補足情報の重みを判定する(動作602)。システムは、プリンタデータベースからプリンタを選択し(動作604)、そのプリンタが利用可能かどうかを判定する(動作606)。プリンタは、恒久的な問題(例えば、プリンタ内の機械的又は電気的な故障)又は一時的な問題(例えば、プリンタの用紙が不足している)に起因して利用不可能であり得る。プリンタが利用可能である場合、システムはまた、プリンタが実行可能であるかどうかもチェックする(動作608)。プリンタが印刷タスクに必要な特徴のタイプをサポートしない場合、プリンタは実行不可能であり得る(例えば、プリンタは、カラー印刷をサポートしない場合がある)。
【0054】
プリンタが利用可能かつ実行可能である場合、システムは、メタデータ及び/又はユーザ提供情報に基づいて印刷タスクのコスト及び/又はタスク完了時間を判定し(動作610)、判定された情報に基づいてプリンタに対する重みを計算する(動作612)。メタデータは、ファイルのタイプ(例えば、カラー又はモノクロ)、ファイル内のページ数、及びファイル内のコンテンツのタイプ(例えば、画像又はテキスト)など、ファイルに関する情報を含み得る。プリンタが利用可能でないか、若しくは実行可能でない場合(動作606又は608)、又はプリンタの重みを計算すると(動作612)、システムは、全てのプリンタがチェックされたかどうかを判定する(動作614)。チェックされていないプリンタがある場合、システムは、プリンタデータベースから次のプリンタを選択することを続ける(動作604)。そうでなければ、システムは、対応する重みに基づいて、利用可能かつ実行可能なプリンタのリストをソートする(動作618)。
【0055】
図7は、本出願の一実施形態による、企業環境のためのプリンタ推奨システムを容易にする例示的なコンピュータシステムを示す。コンピュータシステム700は、プロセッサ702、メモリデバイス704、及び記憶デバイス708を含む。メモリデバイス704は、揮発性メモリデバイス(例えば、デュアルインラインメモリモジュール(dual in-line memory module、DIMM))を含むことができる。更に、コンピュータシステム700は、ディスプレイデバイス710、キーボード712、及びポインティングデバイス714に連結することができる。記憶デバイス708は、オペレーティングシステム716、プリンタ推奨システム718、及びデータ736を記憶することができる。プリンタ推奨システム718は、集中型、分散型、及び/又はクラウドベースの配備を使用して実装され得る。
【0056】
プリンタ推奨システム718は、コンピュータシステム700によって実行されると、コンピュータシステム700に、本開示に記載される方法及び/又はプロセスを実行させることができる命令を含むことができる。具体的には、プリンタ推奨システム718は、企業環境からアクセス可能なそれぞれのプリンタを発見するための命令を含むことができる(発見モジュール720)。プリンタ推奨システム718はまた、印刷タスクに関連付けられたファイルのメタデータを判定するための命令を含むこともできる(タスクモジュール722)。更に、プリンタ推奨システム718はまた、印刷タスクに関連付けられた印刷の特徴を判定するための命令を含むこともできる(タスクモジュール722)。加えて、プリンタ推奨システム718は、選択されたモジュール上で印刷タスクを実行するための命令を含むことができる(タスクモジュール722)。
【0057】
更に、プリンタ推奨システム718はまた、ユーザインターフェース及び構成インターフェースを提示するための命令を含むこともできる(インターフェースモジュール724)。プリンタ推奨システム718は、印刷タスクに関連付けられたプリンタ推奨を判定するための命令を含むことができる(推奨モジュール726)。プリンタ推奨システム718は、印刷タスクに対するユーザ入力及び選択を取得するための命令を更に含むことができる(推奨モジュール726)。プリンタ推奨システム718はまた、クラウドソース及び/又はプラグインに基づいて、クラウドベース及び/又はサードパーティのサービスプロバイダ情報を取得するための命令を含むこともできる(外部情報モジュール728)。プリンタ推奨システム718は、メッセージを送信及び受信するための命令を更に含んでもよい(通信モジュール730)。データ736は、プリンタ推奨システム718の動作を容易にすることができる任意のデータを含むことができる。
【0058】
図8は、本出願の一実施形態による、企業環境のためのプリンタ推奨システムを容易にする例示的な装置を示す。プリンタ推奨装置800は、有線、無線、量子光、又は電気通信チャネルを介して互いに通信し得る複数のユニット又は装置を含むことができる。装置800は、1つ以上の集積回路を使用して実現され得、
図8に示されているものよりも少ない又は多いユニット又は装置を含み得る。更に、装置800は、コンピュータシステムに統合され得るか、又は他のコンピュータシステム及び/若しくはデバイスと通信することができる別個のデバイスとして実現され得る。具体的には、装置800は、
図7のコンピュータシステム700のモジュール720~730と同様の機能又は動作を実行するユニット802~812を含むことができ、これには、発見ユニット802、タスクユニット804、インターフェースユニット806、推奨ユニット808、外部情報ユニット810、及び通信ユニット812が含まれる。
【0059】
発明を実施するための形態において記載されるデータ構造及びコードは、典型的には、コンピュータ可読記憶媒体上に記憶され、コンピュータシステムによって使用されるコード及び/又はデータを記憶することができる任意のデバイス又は媒体であってもよい。コンピュータ可読記憶媒体としては、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、ディスク、磁気テープ、CD(compact disc、コンパクトディスク)、DVD(digital versatile disc、デジタル多用途ディスク又はdigital video disc、デジタルビデオディスク)などの磁気及び光学ストレージデバイス、又は現在知られている又は今後開発されるコンピュータ可読メディア媒体を記憶できるその他の媒体が挙げられるが、これらに限定されない。
【0060】
「発明を実施するための形態」セクションに記載される方法及び処理は、上記のようにコンピュータ可読記憶媒体に記憶され得るコード及び/又はデータとして具体化することができる。コンピュータシステムが、コンピュータ可読記憶媒体上に記憶されたコード及び/又はデータを読み取って実行すると、コンピュータシステムは、データ構造及びコードとして具体化され、コンピュータ可読記憶媒体内に記憶された方法及び処理を実行する。
【0061】
更に、上述の方法及びプロセスは、ハードウェアモジュールに含めることができる。例えば、ハードウェアモジュールとしては、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)チップ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field-programmable gate array、FPGA)、及び現在知られている又は今後開発される他のプログラム可能論理デバイスを含むことができるが、これらに限定されない。ハードウェアモジュールが起動されると、ハードウェアモジュールは、ハードウェアモジュール内に含まれる方法及びプロセスを実行する。