(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-21
(45)【発行日】2023-09-29
(54)【発明の名称】LED光源、及び、LED光源の検査方法
(51)【国際特許分類】
H01L 33/00 20100101AFI20230922BHJP
H01L 33/48 20100101ALI20230922BHJP
G01R 31/26 20200101ALI20230922BHJP
H01L 21/66 20060101ALI20230922BHJP
【FI】
H01L33/00 K
H01L33/48
G01R31/26 F
H01L21/66 X
H01L21/66 F
(21)【出願番号】P 2021001384
(22)【出願日】2021-01-07
【審査請求日】2022-12-05
(73)【特許権者】
【識別番号】596099446
【氏名又は名称】シーシーエス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100121441
【氏名又は名称】西村 竜平
(74)【代理人】
【識別番号】100154704
【氏名又は名称】齊藤 真大
(74)【代理人】
【識別番号】100129702
【氏名又は名称】上村 喜永
(74)【代理人】
【識別番号】100206151
【氏名又は名称】中村 惇志
(74)【代理人】
【識別番号】100218187
【氏名又は名称】前田 治子
(72)【発明者】
【氏名】宮下 猛
(72)【発明者】
【氏名】祐實 大地
【審査官】村井 友和
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-022006(JP,A)
【文献】特開2006-156588(JP,A)
【文献】特開2012-151436(JP,A)
【文献】特表2015-502669(JP,A)
【文献】特表2006-513585(JP,A)
【文献】特開2001-308329(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0328070(US,A1)
【文献】特開2023-018836(JP,A)
【文献】中国実用新案第203165944(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 33/00-33/64
H01L 21/66
G01R 31/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1端子と第2端子との間にLED素子が設けられたLED回路と、
前記第1端子と第3端子との間に保護素子が設けられた保護回路と、
前記LED回路と前記保護回路において互いに近接している部分であり、前記保護素子が前記LED素子と並列になるように仮接続される仮接続部と、
前記LED回路と前記保護回路において互いに近接している部分であり、本接続される本接続部と、を備えたことを特徴とするLED光源。
【請求項2】
前記仮接続部が、前記LED回路又は前記保護回路を形成する金属配線の形状変化によって前記LED回路と前記保護回路との間を短絡させるように構成された請求項1記載のLED光源。
【請求項3】
前記仮接続部が、前記LED回路又は前記保護回路を形成する金属配線を引っ掻いて剥がれた金属により前記LED回路と前記保護回路との間を短絡させるように構成された請求項2記載のLED光源。
【請求項4】
前記仮接続部が、前記LED回路又は前記保護回路を形成する金属配線を押し潰すことにより前記LED回路と前記保護回路との間を短絡させるように構成された請求項2記載のLED光源。
【請求項5】
前記本接続部が、
前記LED回路に設けられた第1ボンディングパッドと、
前記保護回路に設けられた第2ボンディングパッドと、を備えた請求項1乃至4いずれかに記載のLED光源。
【請求項6】
前記LED回路が複数の前記LED素子が直列又は並列に接続されたLED素子群を含み、
前記保護素子、及び、複数の前記LED素子が実装基板上にCOB実装されたものである請求項1乃至5いずれかに記載のLED光源。
【請求項7】
第1端子と第2端子との間にLED素子が設けられたLED回路と、前記第1端子と第3端子との間に保護素子が設けられた保護回路と、を備えたLED光源の検査方法であって、
前記LED回路と前記保護回路とが独立している状態で前記第1端子と前記第3端子との間で前記保護素子の検査をすることと、
前記保護素子の検査終了後に、前記保護素子が前記LED素子と並列になるように仮接続することと、
仮接続した後に、本接続すること、を備えたことを特徴とするLED光源の検査方法。
【請求項8】
仮接続した後に、前記第1端子と前記第2端子との間で前記LED素子を検査することをさらに備え、
本接続が、前記LED素子の検査が終了した後に行われる請求項7記載のLED光源の検査方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、LED素子とLED素子を保護する保護素子とを備えたLED光源の検査方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
LED光源は、LED素子に静電気等が印加されてLED素子が破壊されてしまうのを防ぐために、保護素子としてツェナーダイオード等がLED素子に対して並列に設けられる(特許文献1参照)。
【0003】
ところで、このようなLED光源の保護素子を検査する場合、LED素子と保護素子がそれぞれ独立な回路として構成されている状態で検査を行う必要がある。このため、LED光源のプラス端子とマイナス端子を介して保護素子の検査が行われた後に、LED素子と保護素子とが並列に接続されるように例えばワイヤーボンディングによって配線が変更される。次に前述したプラス端子とマイナス端子を介してLED素子の検査が行われ、その後、電力供給線とLED光源のプラス端子とマイナス端子がボンディングされて最終的な製品の形態となる。
【0004】
したがって、従来の検査方法では各検査が終了するごとにボンディングを2回に分けて行う必要があり、LED光源の検査には手間がかかっている。
【0005】
ここで、特許文献2で提案されている半導体デバイスのように保護素子を含む保護回路と、保護対象となるLED素子を含むLED回路をそれぞれの端部にボンディングパッドを分割した状態で近接させて配置しておき、検査終了後に各ボンディングパッドが電気的に接続されるようにはんだ付けして保護素子がLED素子に対して作用させることが考えられる。このようにすれば、ボンディングの回数は1回に抑えられる。
【0006】
しかしながら、保護素子の検査を終了してから、ボンディングのためにLED光源を別の場所へ搬送する間は保護素子によってLED素子は保護されていない状態となってしまう。この搬送中に静電気がLED素子に印加されてしまうとLED素子がダメージを受けて破壊されてしまうのを防ぐことができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】特開2009-141159号公報
【文献】特表2006-513585号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は上述したような問題に鑑みてなされたものであり、例えばボンディングの回数を減らして従来よりも検査工程を簡略しつつ、保護素子の検査終了後はLED素子が保護されるようにできるLED光源及びLED光源の検査方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
すなわち、本発明に係るLED光源は、第1端子と第2端子との間にLED素子が設けられたLED回路と、前記第1端子と第3端子との間に保護素子が設けられた保護回路と、前記LED回路と前記保護回路において互いに近接している部分であり、前記保護素子が前記LED素子と並列になるように仮接続される仮接続部と、前記LED回路と前記保護回路において互いに近接している部分であり、本接続される本接続部と、を備えたことを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係るLED光源の検査方法は、第1端子と第2端子との間にLED素子が設けられたLED回路と、前記第1端子と第3端子との間に保護素子が設けられた保護回路と、を備えたLED光源の検査方法であって、前記LED回路と前記保護回路とが独立している状態で前記第1端子と前記第3端子との間で前記保護素子の検査をすることと、前記保護素子の検査終了後に、前記保護素子が前記LED素子と並列になるように仮接続することと、仮接続した後に、本接続すること、を備えたことを特徴とする。
【0011】
このようなものであれば、前記LED光源が前記仮接続部と前記本接続部を備えているので、前記保護素子の検査が終了した後は例えばボンディングを行うことなく、前記仮接続部で仮接続して前記保護素子を前記LED素子に対して作用させることができる。この仮接続がされた状態で前記LED光源を前記本接続部が接続される作業が行われる場所まで搬送できるので、従来のように搬送中に静電気がLED素子に印加されて破壊されてしまうのを防ぐことができる。したがって、従来と比較してLED光源の検査工程においてボンディング等の配線接続に関わる工程を減らしつつ、前記保護素子の検査終了後から本接続されるまでの間は前記保護素子により前記LED素子を保護できる。
【0012】
また、例えば仮接続が信頼性の低い接続方法だったとしても、前記本接続部において例えばボンディング等によって本接続を行うことにより最終的な前記保護素子と前記LED素子との間の並列接続状態を信頼性の高いものにできる。
【0013】
前記仮接続部をボンディングのように専用の設備や機器が必要とならず、前記保護素子の検査直後でもその場で簡単に仮接続できるようにするには、前記仮接続部が、前記LED回路又は前記保護回路を形成する金属配線の形状変化により前記LED回路と前記保護回路との間を短絡させるように構成されたものであればよい。より具体的には、前記仮接続部が、前記LED回路又は前記保護回路を形成する金属配線を引っ掻いて剥がれた金属により前記LED回路と前記保護回路との間を短絡させるように構成されたものであってもよい。このようなものであれば、例えばピンセットで金属配線を引っ掻くだけで仮接続を実現でき、前記仮接続部においてボンディングを行う必要がない。また、前記仮接続部が、前記LED回路又は前記保護回路を形成する金属配線を押し潰すことにより前記LED回路と前記保護回路との間を短絡させるように構成されたものであってもよい。このようなものであれば、例えば平面を有する器具で前記金属配線を基板側へ押すだけで短絡させることができる。したがって、複雑な工程を追加することなく、従来よりも検査工程におけるボンディングの回数を減らすことができる。
【0014】
前記本接続部においてボンディングによって前記保護素子と前記LED素子との間を並列に接続し、その接続状態を信頼性の高いものにできるようにするには、前記本接続部が、前記LED回路に設けられた第1ボンディングパッドと、前記保護回路に設けられた第2ボンディングパッドと、を備えたものであればよい。
【0015】
前記LED光源の具体的な構成例としては、前記LED回路が複数の前記LED素子が直列又は並列に接続されたLED素子群を含み、前記保護素子、及び、複数の前記LED素子が実装基板上にCOB実装されたものが挙げられる。
【0016】
仮接続した後に、前記第1端子と前記第2端子との間で前記LED素子を検査することをさらに備え、本接続が、前記LED素子の検査が終了した後に行われるようにすれば、前記保護素子の検査が終了した後、前記保護素子による前記LED素子の保護が仮接続によって作用している状態で前記LED素子の検査を行うことができる。このため、仮に前記LED素子の検査中に予期しない電圧が前記LED素子に印加されたとしても前記保護素子によって前記LED素子が破壊されてしまうのを防ぐことができる。
【発明の効果】
【0017】
このように本発明に係るLED光源及びLED光源の検査方法によれば、前記保護素子と前記LED素子が独立した回路となっている状態で前記保護素子の検査を行い、その後前記仮接続部で例えばボンディング以外の方法で仮接続することができる。このため、前記保護素子の検査終了後に本接続をする場所まで前記LED光源を搬送する間は仮接続によって前記保護素子を前記LED素子に対して作用させることができる。したがって、搬送中に静電気等が前記LED素子に印加されたとしても当該LED素子が破壊されるのを防ぐことができる。また、本接続においてのみボンディングを行うことができるので、検査工程についても従来と比較して簡略化できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の第1実施形態に係るLED光源の検査前の構成を示す模式図。
【
図2】第1実施形態のLED光源における回路構成の概略を示す模式図。
【
図3】第1実施形態の仮接続部の構成を示す模式図的A-A線断面拡大図。
【
図4】第1実施形態の本接続部の構成を示す模式的拡大図。
【
図5】第1実施形態のLED光源の検査工程を示すフローチャート。
【
図6】第1実施形態のLED光源の検査終了後の構成を示す模式図。
【
図7】第2実施形態の仮接続部における仮接続方法を示す模式図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明の第1実施形態に係るLED光源100について
図1乃至
図6を参照しながら説明する。
【0020】
図1に示すように第1実施形態のLED光源100は、基板S上にCOB実装された多数のLED素子11(LEDベアチップ)を含むLED回路1と、LED素子11を保護する保護素子21を含む保護回路2と、を備えたものである。このLED光源100は、例えば製品の外観検査に用いられる。
【0021】
このLED光源100は、LED素子11及び保護素子21が実装される概略正方形状の基板Sと、基板Sの中央部に形成された円形状のダムDとを備えている。ダムD内には複数のLED素子11及び保護素子21がCOB(Chip on Board)実装されるとともに、透光性樹脂によってダムD内が封止されている。すなわち、第1実施形態のLED光源100はCOBデバイスとして構成されている。
【0022】
また、基板SにおいてダムDの外側の表面にはLED回路1及び保護回路2の一部を形成する金属配線が形成されている。より具体的には
図1において基板Sの左下角及び右上角にはそれぞれプラス端子とマイナス端子となるボンディングパッドが形成されている。また、
図1において基板Sの左上角には保護素子21の検査後に仮接続される仮接続部3が金属配線により形成されている。
【0023】
各部について詳述する。
【0024】
基板S上に実装されている回路は、
図2の模式図に示すようにLED素子11を含むLED回路1と、保護素子21を含む保護回路2である。検査実施前の状態ではLED回路1と保護回路2はそれぞれ独立した状態となっている。すなわち、LED回路1はマイナス端子となる第1端子T1と、プラス端子となる第2端子T2とが配線の両端部にそれぞれ形成される。同様に保護回路2はLED回路1と共用される第1端子T1と、第2端子T2とは別のプラス端子となる第3端子T3とが配線の両端部にそれぞれ形成される。
【0025】
LED回路1は、複数のLED素子11を直列に接続したLEDストリングスと、各LEDストリングスを並列に接続したLED群を備えている。なお、
図1ではLED群を構成する配線については省略表記しており、
図2では1つの記号でLED群を代表させてある。
【0026】
保護回路2は、保護素子21として例えばツェナーダイオードを含むものである。保護素子21としてツェナーダイオード以外の例えばTVSダイオードやバリスタ等の素子を含んでいても構わない。この保護回路2は保護素子21の検査が終了した後に、最終的にLED回路1に対して並列接続される。
【0027】
また、
図1及び
図2に示すようにLED回路1と保護回路2との間には、保護素子21の検査後に仮接続される仮接続部3と、保護素子21及びLED素子11の検査終了後に本接続される本接続部4とが形成されている。
【0028】
仮接続部3は、
図1に示すように基板Sの左上部分においてLED回路1の金属配線と保護回路2の金属配線において近接させた部分であり、金属配線の他の部分と比較してその太さを大きくしてある。ここで、仮接続は最終的なLED光源100として接続の信頼性を確保するための接続方法ではなく、検査工程において保護素子21の検査終了後にLED素子11に対して保護素子21が並列接続された状態を維持する接続方法である。
図3の仮接続部3の断面図に示すように、仮接続部3はLED回路1又は保護回路2を形成する金属配線を引っ掻いて剥がれた金属によりLED回路1と保護回路2との間を短絡させるように構成されている。例えば仮接続部3を金属配線の幅方向に対してピンセットで引っ掻くことで
図3(b)に示すように金属配線の一部を剥離させて各金属配線同士が架橋された状態にして短絡させることができる。また、仮接続部3を短絡させた後には第1端子T1と第2端子T2とを用いてLED素子11の検査が行われる。加えて、仮接続部3が短絡して、LED素子11が保護素子21に対して作用している状態でLED光源100は次の本接続を行うための設備がある場所まで搬送される。
【0029】
本接続部4は、第1実施形態では前述した第2端子T2及び第3端子T3を兼ねるように構成されている。より具体的には
図1における基板Sの左下部分、及び、
図4の本接続部4の拡大図に示すように、本接続部4はLED回路1に設けられた第1ボンディングパッド41と、保護回路2に設けられ、第1ボンディングパッド41とは分割して形成された第2ボンディングパッド42とを備えている。
図4(b)に示すように第1ボンディングパッド41と第2ボンディングパッド42は、保護素子21及びLED素子11の検査終了後にプラス側の電力供給線PSとはんだ付けされる。また、第1ボンディングパッド41及び第2ボンディングパッド42は短絡するように双方にはんだBが覆いかぶさった形ではんだ付けされる。
【0030】
次にLED光源100の検査工程について
図5のフローチャートを参照しながら説明する。
【0031】
まず、LED回路1及び保護回路2が独立した状態のLED光源100において第1端子T1と第3端子T3間で保護素子21の検査を行う(ステップS1)。
【0032】
保護素子21の検査が終了すると、仮接続部3に対してピンセットにより金属配線の表面を引っ掻き、仮接続部3を短絡させる(ステップS2)。この結果、保護回路2はLED回路1に対して並列接続された状態となり、保護素子21によりLED素子11が保護された状態となる。
【0033】
次に第1端子T1と第2端子T2間でLED素子11の検査を行う(ステップS3)。
【0034】
LED素子11の検査終了後は、LED光源100をはんだ付けの設備がある場所まで搬送する(ステップS4)。
【0035】
最後に
図6に示すように各端子上に電力供給線PSを配置して、はんだ付けを行う。この際、本接続部4でもある第2端子T2及び第3端子T3上に1つのはんだBの粒が形成されて本接続部4が短絡するようにはんだ付けする(ステップS5)。
【0036】
このように第1実施形態のLED光源100によれば、保護素子21の検査が終了し、仮接続部3が仮接続されてから本接続部4における本接続を行うまでの間は、仮接続によって保護素子21によるLED素子11の保護が作用した状態にできる。このため、検査工程中でも保護素子21でLED素子11を保護することができ、例えばはんだ付け前にLED光源100を搬送している間に静電気等が印加されてLED素子11が破壊されてしまうのを防ぐことができる。
【0037】
また、仮接続部3における仮接続ははんだ付けではなく、ピンセットで基板S上の金属配線を引っ掻くだけなので、従来の検査工程と比較してほとんど工程は変化しない。
【0038】
さらに本接続部4における本接続ははんだ付けによってLED回路1と保護回路2とを短絡させるので、仮接続部3の一時的な接続だけでは実現しにくい製品としての信頼性も確保できる。
【0039】
次に本発明の第2実施形態に係るLED光源100について
図7を参照しながら説明する。なお、第1実施形態において説明した部材に対応する部材には同じ符号を付すこととする。
【0040】
第2実施形態では仮接続部3における仮接続方法が第1実施形態とは異なっている。
図7(a)に示すように仮接続部3を構成する各金属配線を平板状の絶縁体IS等で厚み方向に押し潰すことで、
図7(b)に示すように各金属配線を短絡させている。このような第2実施形態の仮接続方法であっても、例えばはんだ付け等の設備が必要となる接続方法を用いずに第1実施形態と同様に簡単に仮接続することができる。
【0041】
その他の実施形態について説明する。
【0042】
第1実施形態のLED光源は、COB実装タイプのLEDを用いたものであったが、本発明に係るLED光源は砲弾型のLEDや表面実装型のLEDを用いたものであってもよい。すなわち、LED回路及び保護回路を備えているとともに、各回路間に仮接続部と本接続部を備えているように適宜回路を構成すればよい。
【0043】
第1実施形態では、仮接続部と本接続部はそれぞれ異なる場所に設けられていたが、同じ場所に設けてもよい。例えば第1実施形態における第1ボンディングパッドと第2ボンディングパッドを仮接続時にはピンセットで引っ掻いておき、本接続時にははんだ付けするようにして仮接続部と本接続部としての機能を兼ねるようにしてもよい。
【0044】
また、本接続部は第2端子及び第3端子を兼ねなくても良く、それぞれが別々の場所に設けられていても良い。
【0045】
仮接続部を仮接続する方法は、ピンセットにより金属配線を引っ掻く方法や、金属配線を押し潰す方法に限られない。例えば導電性のペーストやテープを仮接続部に付着させて短絡させたり、仮接続部を加熱して金属配線を溶かすことで1つにして短絡させたりしてもよい。加熱方法としては仮接続部にレーザ光を照射することなどが挙げられる。
【0046】
その他、本発明の趣旨に反しない限りにおいて様々な実施形態の変形や、各実施形態の一部同士の組み合わせを行っても構わない。
【符号の説明】
【0047】
100・・・LED光源
1 ・・・LED回路
11 ・・・LED素子
2 ・・・保護回路
21 ・・・保護素子
3 ・・・仮接続部
4 ・・・本接続部
41 ・・・第1ボンディングパッド
42 ・・・第2ボンディングパッド
T1 ・・・第1端子
T2 ・・・第2端子
T3 ・・・第3端子