(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-21
(45)【発行日】2023-09-29
(54)【発明の名称】カウント方法、端末デバイス及び装置
(51)【国際特許分類】
H04W 76/18 20180101AFI20230922BHJP
H04W 72/54 20230101ALI20230922BHJP
H04W 16/14 20090101ALI20230922BHJP
H04W 24/10 20090101ALI20230922BHJP
【FI】
H04W76/18
H04W72/54 110
H04W16/14
H04W24/10
(21)【出願番号】P 2021523625
(86)(22)【出願日】2018-10-31
(86)【国際出願番号】 CN2018113118
(87)【国際公開番号】W WO2020087369
(87)【国際公開日】2020-05-07
【審査請求日】2021-10-01
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【氏名又は名称】出口 智也
(74)【代理人】
【識別番号】100096921
【氏名又は名称】吉元 弘
(72)【発明者】
【氏名】シー、コン
【審査官】竹内 亨
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2018/0124831(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0176961(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2011/0021154(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0006641(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00-99/00
H04B 7/24-7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末デバイスに応用されるカウント方法であって、
第1の指示情報の受信回数を記録するための少なくとも1つのカウンタを維持することと、
受信した第1の指示情報に基づいて、前記第1の指示情報に対応するカウンタのカウント値を増えると決定することとを含み、
前記第1の指示情報は、
LBT失敗、LBT成功、SR伝送失敗、プリアンブルシーケンス伝送失敗、上りデータ伝送失敗のうちの1つの示すために使用され、
前記少なくとも1つのカウンタは、グローバルカウンタを含み、
前記方法は、さらに、
前記グローバルカウンタが所定の閾値に達した場合、無線リソース制御RRC層により、RRC接続再確立、セカンダリセル群SCG-無線リンク失敗RLF処理、RRC再構成のいずれかをトリガーすることを含み、
前記方法は、さらに、
RRC接続再確立を開始する場合、ネットワーク側に接続再確立要求を開始することを含み、
前記接続再確立要求は、LBT失敗回数、及び/又は、LBTのトリガーイベントを含
み、
前記方法は、さらに、
グローバルカウンタに対応する、構成されたグローバルタイマを取得することと、
第1の指示情報を受信した場合、前記グローバルタイマを開始又は再開することと、
前記グローバルタイマがタイムアウトした場合、グローバルカウンタをリセットすることと、を含む
ことを特徴とするカウント方法。
【請求項2】
前記少なくとも1つのカウンタは、さらに、少なくとも1つの上り伝送に対する少なくとも1つのカウンタを含む
ことを特徴とする請求項1に記載のカウント方法。
【請求項3】
前記方法は、さらに
、
前記少なくとも1つの上り伝送に対する少なくとも1つのカウンタに対応する、構成された少なくとも1つのタイマを取得することを含む
ことを特徴とする請求項2に記載のカウント方法。
【請求項4】
前記少なくとも1つの上り伝送に対する少なくとも1つのカウンタは、SRに対する第1のカウンタ、PUSCHに対する第2のカウンタ、RACHに対する第3のカウンタのうちの少なくとも1つを含む
ことを特徴とする請求項2に記載のカウント方法。
【請求項5】
前記受信した第1の指示情報に基づいて、前記少なくとも1つのカウンタのうちの少なくとも一部のカウンタのカウント値を増えると決定することは、
前記第1の指示情報がSR伝送に対応するLBT失敗である場合、前記第1のカウンタのカウント値を増えること、
前記第1の指示情報がPUSCH伝送に対応するLBT失敗である場合、前記第2のカウンタのカウント値を増えること、
前記第1の指示情報がRACHに対応するLBT失敗である場合、前記第3のカウンタのカウント値を増えることのうちの少なくとも1つを含む
ことを特徴とする請求項
4に記載のカウント方法。
【請求項6】
前記SRに対する第1のカウンタと、PUSCHに対する第2のカウンタと、RACHに対する第3のカウンタとに、それぞれ、対応する第1のタイマと、第2のタイマと、第3のタイマとを構成する
ことを特徴とする請求項
4に記載のカウント方法。
【請求項7】
前記方法は、
受信した第1の指示情報がSR伝送に対応するLBT失敗である場合、前記第1のタイマを開始又は再開すること、
受信した前記第1の指示情報がPUSCH伝送に対応するLBT失敗である場合、前記第2のタイマを開始又は再開すること、
受信した前記第1の指示情報がRACHに対応するLBT失敗である場合、前記第3のタイマを開始又は再開することのうちの1つを含む
ことを特徴とする請求項
6に記載のカウント方法。
【請求項8】
前記方法は、さらに、
前記少なくとも1つの上り伝送に対する少なくとも1つのカウンタに、少なくとも1つの閾値を構成することを含む
ことを特徴とする請求項
4~
7のいずれか1項に記載のカウント方法。
【請求項9】
前記方法は、さらに、
前記少なくとも1つのカウンタに対応する閾値を超えるカウンタのカウント値が存在する場合、
RRC再確立をトリガーすることをRRC層に通知すること、
RRC再構成をトリガーすることをRRC層に通知すること、
全ての構成されたPUCCHリソースを開放することをRRC層に通知すること、
全てのSRSを開放することをRRC層に通知すること、
すべての構成された下り割り当てリソースおよび上り許可リソースをクリアすること、 RACH手順を開始すること、
LBT失敗回数をネットワーク側に通知すること、
LBTのトリガーイベントをネットワーク側に通知することのうちの少なくとも1つを実行することを含む
ことを特徴とする請求項
8に記載のカウント方法。
【請求項10】
請求項1~
9のいずれか1項に記載の方法を実行する
ことを特徴とする端末デバイス。
【請求項11】
ネットワークデバイスに応用されるカウント方法であって、
前記ネットワークデバイスが端末デバイスのために少なくとも1つのカウンタに対応するタイマを構成し、前記カウンタは、端末デバイスが第1の指示情報の受信回数を記録するために使用されることと、
前記ネットワークデバイスが前記端末デバイスに前記第1の指示情報を送信することと、を含み、
前記第1の指示情報は、
LBT失敗、LBT成功、SR伝送失敗、プリアンブルシーケンス伝送失敗、上りデータ伝送失敗のうちの1つの示すために使用され、
前記少なくとも1つのカウンタは、グローバルカウンタを含み、
前記方法は、さらに、
前記グローバルカウンタが所定の閾値に達した場合、無線リソース制御RRC層により、RRC接続再確立、セカンダリセル群SCG-無線リンク失敗RLF処理、RRC再構成のいずれかをトリガーすることを含み、
前記方法は、さらに、
RRC接続再確立を開始する場合、前記ネットワークデバイスが前記端末デバイスにより送信された接続再確立要求を受信することを含み、
前記接続再確立要求は、LBT失敗回数、及び/又は、LBTのトリガーイベントを含
み、
前記方法は、さらに、
前記端末デバイスがグローバルタイマを開始又は再開し、前記グローバルタイマがタイムアウトした場合に前記グローバルカウンタをリセットするように、前記端末デバイスに第1の指示情報を送信すること、を含む
ことを特徴とするカウント方法。
【請求項12】
前記少なくとも1つのカウンタは、さらに、少なくとも1つの上り伝送に対する少なくとも1つのカウンタを含む
ことを特徴とする請求項
11に記載のカウント方法。
【請求項13】
請求項
11~
12のいずれか1項に記載の方法を実行する
ことを特徴とするネットワークデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理技術分野に関し、特に、カウント方法、端末デバイス、チップ、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体、コンピュータプログラム製品及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
LBT (Listen Before Talk)の受信が失敗したとき、すなわちランダムアクセスチャネル(RACH、Random Access Channel)フローにおいて電力ランピングカウンタは加算されないが、PREAMBLEプリアンブル伝送カウンタが加算される必要があるかどうかを議論し続ける必要がある。NR-Uでは、端末デバイスがアンライセンスバンドで動作しているため、チャネルの不確実性によりチャネルが占有されない可能性があり、すなわちLBT失敗が発生する可能性があり、上り伝送の機能に影響を与える可能性がある。
【発明の概要】
【0003】
本発明の実施例は、上記の課題を解決するために、カウント方法、端末デバイス、チップ、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体、コンピュータプログラム製品及びコンピュータプログラムを提供する。
【0004】
第1の形態として、本発明の実施例は、端末デバイスに応用されるカウント方法を提供し、
第1の指示情報の受信回数を記録するための少なくとも1つのカウンタを維持することと、
受信した第1の指示情報に基づいて、前記第1の指示情報に対応するカウンタのカウント値を増えると決定することとを含む。
【0005】
第2の形態として、本発明の実施例は、処理ユニットを備える端末デバイスを提供し、
前記処理ユニットは、第1の指示情報の受信回数を記録するための少なくとも1つのカウンタを維持し、受信した第1の指示情報に基づいて、前記第1の指示情報に対応するカウンタのカウント値を増えると決定する。
【0006】
第3の態様として、プロセッサとメモリとを備える端末デバイスを提供する。このメモリは、コンピュータプログラムを記憶し、プロセッサは、このメモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して実行し、上記第1の態様またはその様々な実施例における方法を実行する。
【0007】
第4の態様として、上記第1の態様又はその実装形態における方法を実施するためのチップを提供する。
【0008】
具体的には、このチップは、コンピュータプログラムをメモリから呼び出して実行し、このチップが実装されるデバイスに、第1の態様から第2の態様のいずれか、またはそれらの実装形態による方法を実行させるプロセッサを含む。
【0009】
第5の態様として、コンピュータに、上記の第1の態様又はその様々な実施態様における方法を実行させるコンピュータプログラムを記憶するコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【0010】
第6の態様は、コンピュータに、上記の第1の態様又はその様々な実施態様における方法を実行させるコンピュータプログラム命令を含む、コンピュータプログラム製品を提供する。
【0011】
第7の態様は、コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されると、コンピュータに、上記の第1の態様またはその実装形態における方法を実行させるコンピュータプログラムを提供する。
【0012】
本発明の実施例の技術案は、カウンタを維持することによって、対応する第1の指示情報に基づいてカウンタのカウント値を決定する。このように、カウンタのカウント値が一定数に達した場合に、対応する制御処理を行うことで、上り伝送でチャネルを占有することがことができ、上り伝送の性能を保証することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本願の実施例における通信システムのアーキテクチャの模式図一である。
【
図2】本願の実施例におけるカウント方法のフローチャートである。
【
図3】本発明の実施例における端末デバイスの構成図である。
【
図4】本発明の実施例における通信デバイスの構成図である。
【
図5】本願の実施例におけるチップのブロック図である。
【
図6】本願の実施例における通信システムのアーキテクチャの模式図二である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本願の実施例における技術案を、本願の実施例における図面を参照して説明するが、明らかに、記述された実施例は本願の一部の実施例であり、全ての実施例ではない。本願における実施例に基づいて、発明的な労働をすることなく当業者によって得られる他のすべての実施例は、本願の保護範囲に属する。
【0015】
本願の実施例の技術は、様々な通信システムに適用可能であり、例えば、Global System of Mobile communication ( GSM)システム、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access、CDMA)システム、Wideband Code Division Multiple Access ( WCDMA)システム、ユニバーサルパケット無線サービス(General Packet Radio Service、GPRS)、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)システム、LTE周波数分割複信( Frequency Division Duplex、FDD)システム、LTE時分割複信(Time Division Duplex、TDD)システム、ユニバーサル移動通信システム(Universal Mobile Telecommunication System、UMTS)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)通信システム又は5G通信システム等である。
【0016】
例示的に、本願の実施例が適用される通信システム100を
図1に示す。通信システム100は、端末デバイス120(または通信端末、端末と呼ばれる)と通信するデバイスであり得るネットワークデバイス110を含み得る。ネットワークデバイス110は、特定の地理的エリアに通信カバレージを提供し得、カバレージエリア内に位置付けられた端末デバイスと通信し得る。任意選択で、このネットワークデバイス110は、GSMシステムまたはCDMAシステムにおける基地局(Base Transceiver Station、BTS)であってもよく、WCDMAシステムにおける基地局(NodeB、NB)であってもよく、LTEシステムにおける進化型基地局(Evolutional Node B、eNBまたはeNodeB)であってもよく、クラウド無線アクセスネットワーク(Cloud Radio Access Network、CRAN)における無線コントローラであってもよく、移動交換局、中継局、アクセスポイント、車載機器、ウェアラブル機器、集線装置、交換機、ブリッジ、ルータ、5Gネットワークにおけるネットワーク側機器または将来進化してくる(Public Land Mobile Network、PLMN)におけるネットワークデバイス等であってもよい。
【0017】
通信システム100は、ネットワークデバイス110のカバレージ内に位置する少なくとも1つの端末デバイス120をさらに含む。ここで、「端末デバイス」とは、公衆回線交換網PSTN(Public Switched Telephone Networks)、DSL(Digital Subscriber Line)、デジタル回線、直接ケーブルなどの有線回線接続、及び/または別のデータ接続/ネットワーク、及び/または、例えばセルラネットワーク、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、例えばDVB-Hネットワークのようなディジタルテレビネットワーク、衛星ネットワーク、AM-FM放送送信機のための無線インターフェースを介する、及び/又は別の端末デバイスの通信信号を受信/送信するデバイス、及び/またはIoTデバイスを含む。無線インターフェースを介して通信するように構成された端末デバイスは、「無線通信端末」、「無線端末」、または「モバイル端末」と呼ばれ得る。移動端末の例としては、衛星又は携帯電話、データ処理、ファックス、及びデータ通信能力と組み合わせたセルラー無線電話を有するパーソナル通信システム(PCS)端末、無線電話、ページャ、インターネット/イントラネット接続、Webブラウザ、メモ帳、カレンダ、及び/又はGPS受信機を含むことができるPDA、及び従来のラップトップ及び/またはパームトップ受信機または無線電話トランシーバを含む他の電子デバイスが挙げられる。端末デバイスは、アクセス端末、UE、加入者ユニット、加入者局、移動局、遠隔端末、モバイルデバイス、加入者端末、ワイヤレス通信デバイス、ユーザエージェント、またはユーザ機器を指し得る。アクセス端末は、セルラー電話、コードレス電話、SIP ( Session Initiation Protocol)電話、WLL ( Wireless Local Loop)局、PDA ( Personal Digital Assistant)、無線通信機能を有するハンドヘルド装置、ワイヤレスモデムに接続されたコンピューティング装置または他の処理装置、車載装置、ウェアラブル装置、5Gネットワーク内の端末デバイス、または将来進化してくるPLMN内の端末デバイスなどであり得る。
【0018】
任意選択で、端末デバイス120間の端末直接接続(Device to Device、D2D)通信も行われてもよい。
【0019】
任意選択で、5Gシステム又は5Gネットワークは、New Radio ( NR)システム又はNRネットワークとも称され得る。
【0020】
図1は、1つのネットワークデバイス及び2つの端末デバイスを例示的に示し、任意選択で、この無線通信システム100は、複数のネットワークデバイスを含み、各ネットワークデバイスのカバレージ内に他の数の端末デバイスを含んでもよく、本願の実施例は、これに限定されない。
【0021】
任意選択で、この無線通信システム100は、ネットワークコントローラ、モビリティ管理エンティティなどの他のネットワークエンティティをさらに含むことができ、本願の実施例はこれに限定されない。
【0022】
なお、本願の実施例におけるネットワーク/システムにおける通信機能を有するデバイスは、通信デバイスと称されることもある。
図1に示す通信システム100を例にとると、通信デバイスは、通信機能を有するネットワークデバイス110と端末デバイス120を含み、ネットワークデバイス110と端末デバイス120は、上述した具体的な装置であってもよく、ここでその説明が省略され、通信デバイスは、通信システム100における他の装置、例えばネットワークコントローラ、移動管理エンティティ等の他のネットワークエンティティをさらに含んでもよく、本願実施例ではこれに限定されない。
【0023】
本明細書において、用語「システム」及び「ネットワーク」は、しばしば、交換可能に使用されることが理解される。ここで言う「及び/又は」とは、単に関連対象を説明する関連関係のことであり、A及び/又はBのように3つの関係があり、A単独の場合、AとBの両方の場合、B単独の場合の3つの場合があることを意味する。また、本文中の「/」は、前後関係オブジェクトが「または」の関係であることを一般的に示す。
【0024】
以下、本発明の実施例の特徴と技術内容をより詳細に理解できるように、添付図面を参照して本発明の実施例の実現を詳細に説明するが、添付図面は説明のためのものであり、本発明の実施例を限定するものではない。
【0025】
実施例一、
本発明の実施例は、端末デバイスに応用されるカウント方法を提供し、
図2に示すように、以下のステップを含み、
ステップ201において、第1の指示情報の受信回数を記録するための少なくとも1つのカウンタを維持し、
ステップ202において、受信した第1の指示情報に基づいて、前記第1の指示情報に対応するカウンタのカウント値を増えると決定する。
【0026】
ここで、前記第1の指示情報は、LBT失敗、LBT成功、SR伝送失敗、プリアンブルシーケンス伝送失敗、上りデータ伝送失敗のうちの1つの示すために使用される。
【0027】
すなわち、LBT失敗が発生したとき、物理層(PHY)によって送信された第1の指示情報が受信され、該第1の指示情報は、LBT失敗を示すために使用され、又は、LBTが成功したとき、受信された第1の指示情報によってLBTの失敗が決定されてもよく、又は、第1の指示情報によって、上り伝送でSR伝送失敗が発生したことを決定し、又は、プリアンブルシーケンス伝送失敗または上りデータ伝送失敗は、第1の指示情報によって決定され得る。物理層から第1の指示情報を送信することは、ネットワーク側から受信した情報であってもよく、物理層を介してMAC層またはRRC層に送信され、次いで、RRC層またはMAC層によって、グローバルカウンタおよび/または少なくとも1つの上り伝送に対する少なくとも1つのカウンタを維持する。
【0028】
なお、上記のステップ202において、受信した第1の指示情報に基づいて、前記第1の指示情報に対応するカウンタのカウント値を増えると決定することは、受信した第1の指示情報に含まれる内容にかかわらず、第1の指示情報に対応するカウンタのカウント値を加算することを含み、
又は、第1の指示情報がLBT失敗、SR伝送失敗、プリアンブルシーケンス伝送失敗、上りデータ伝送失敗のうちの1つの示すために使用されると決定する場合、カウンタのカウント値を加算すると決定する。
【0029】
また、LBTのトリガー方式について、上りPUCCH伝送スケジューリング要求SR又はHARQのフィードバック、上りPUSCH伝送データ、RACH手順の開始のいずれかを含む。すなわち、PUCCH、PUSCH又はランダムアクセスチャネルのような上り伝送により、LBT手順をトリガーする。
【0030】
上記のステップ201及びステップ202において、前記少なくとも1つのカウンタは、グローバルカウンタ、及び/又は、少なくとも1つの上り伝送に対する少なくとも1つのカウンタを含む。
【0031】
具体的に、以下のシナリオで説明する。
【0032】
シナリオ1として、このシナリオにおいて少なくとも1つのカウンタが1つのグローバルカウンタである。
【0033】
このシナリオにおいて、前記受信した第1の指示情報に基づいて、前記第1の指示情報に対応するカウンタのカウント値を増えると決定することは、受信した第1の指示情報に基づいて、前記グローバルカウンタのカウント値を増えると決定することを含む。
【0034】
すなわち、上記第1の指示情報に含まれ得る情報には、いずれの上りリンクの失敗を指示しても、グローバルカウンタのカウント値を増加させる。
【0035】
さらに、このシナリオにおいて、構成されたグローバルカウンタに対応するグローバルタイマを取得する。具体的に、ネットワーク側で端末デバイスのためにグローバルカウンタに対応するグローバルタイマを構成する。
【0036】
前記グローバルカウンタに対応する、構成されたグローバルタイマを取得した後、前記方法は、さらに、第1の指示情報を受信した場合、前記グローバルタイマを開始又は再開することを含む。
【0037】
すなわち、グローバルタイマの開始又は再開の条件は、第1の指示情報が受信されたことである。さらに説明すると、ネットワーク側から端末デバイスに対して上り伝送の失敗が発生したことを受信したとき、グローバルカウンタのカウント値を1だけ加算させるとともに、グローバルタイマを開始または再開し、即ち、グローバルタイマが起動していない場合には第1の指示情報に基づいてグローバルタイマを開始し、グローバルタイマが計時を開始した場合には第1の指示情報に基づいてグローバルタイマを再開してもよい。
【0038】
このグローバルタイマは、現在長期にわたってグローバルカウンタのカウント値が増加していないことを制御するために使用することができる、例えば、現在長期にわたってグローバルカウンタのカウント値が増加しておらず、すなわち、長期にわたって上りチャネルの占有等の操作が行われていない場合、次に上り伝送を行って失敗した場合、元々記録されていたグローバルカウンタのカウント値を基に累積的にカウントを行うが、これでは上り伝送に性能の問題が生じる。グローバルタイマを追加することにより、前記グローバルタイマがタイムアウトした場合、グローバルカウンタをリセットすることができる。これにより、長期間にわたりグローバルカウンタのカウント値が変化しない場合、グローバルカウンタのカウントを再開することができる。
【0039】
前記方法は、さらに、前記グローバルカウンタが所定の閾値に達した場合、無線リソース制御(RRC、Radio Resource Control)層により、RRC接続再確立、セカンダリセルグループ(SCG、Secondary Cell Group)-無線リンク失敗(RLF、Radio Link Failure)処理、RRC再構成のいずれかをトリガーすることを含む。
【0040】
ここで、前記RRC再構成は、上りBWPを再構成すること、PRACHリソースを再構成すること、PUCCHリソースを再構成すること、PUSCHリソースを再構成すること、上りキャリアを再構成すること、などの少なくとも一つであってもよい。SCG-RLFフローは、SCGのSRB (Signalling radio bearers)及びDRB (Data Radio Bearer)を全て一時停止し、SCG MAC (Media Access Control Address)エンティティをリセットし、MCGを介してネットワークにLBT失敗回数を報告する。
【0041】
前記予め構成された閾値は、実際の状況に応じて構成された閾値であってもよく、例えば10であってもよく、もちろん、他の数値であってもよく、ここでは網羅的ではない。
【0042】
ここで、RRC接続再確立を開始する場合、ネットワーク側に接続再確立要求を開始し、前記接続再確立要求は、LBT失敗回数、及び/又は、LBTのトリガーイベントを含む。
【0043】
すなわち、RRC再確立フローが開始された場合、端末は、再確立要求メッセージにおいて、LBT失敗回数、および/またはPUCCH送信SRによるLBTトリガー、上りデータ送信トリガー、またはRACHトリガーなどのLBT開始イベントをネットワークに報告できる。
【0044】
このシナリオでは、前記グローバルカウンタは、端末デバイスのMAC層において維持され、例えば、物理層がLBT失敗をMACに指示し、MAC層によって上記の行為がトリガーされる。又は、RRC層において維持され、例えば、物理層によりLBT失敗をRRCに指示し、RRCトリガーによって上記の行為がトリガーされる。
【0045】
シナリオ2において、少なくとも1つのカウンタは、少なくとも1つの上り伝送に対する少なくとも1つのカウンタである。
【0046】
シナリオ1とは異なり、このシナリオは1つ以上のカウンタを維持することができ、異なる上り伝送のために同じカウンタまたは異なるカウンタを維持することができ、すなわち、各上り伝送のために1つの対応するカウンタを維持することができ、上り伝送の第1の部分のために1つのカウンタを維持することもでき、上り伝送の残りの部分のために別のカウンタを維持することもできる。
【0047】
このシナリオにおいて、前記受信した第1の指示情報に基づいて、前記第1の指示情報に対応するカウンタのカウント値を増えると決定することは、受信した第1の指示情報に基づいて、前記少なくとも1つのカウンタのうちの少なくとも一部のカウンタのカウント値を増えると決定することを含む。
【0048】
具体的に、前記少なくとも1つの上り伝送に対する少なくとも1つのカウンタは、SRに対する第1のカウンタ、PUSCHに対する第2のカウンタ、RACHに対する第3のカウンタのうちの少なくとも1つを含む。
【0049】
すなわち、このシナリオには、上記3つのカウンタのうち少なくとも1つのが含まれ、当然ながら、上記3つのカウンタは例示に過ぎず、実際の処理において、より多くの上り伝送があれば、より多くのカウンタを維持できるが、これは網羅的ではないことを理解されたい。実際の処理では、1つのカウンタに対応する1つまたは複数の上り伝送が存在する可能性もあり、例えば、2つのカウンタが構成されてもよく、第4のカウンタがSR、PUCCHのために構成されてもよく、第5のカウンタがRACHのために構成されてもよい。さらに多くのカウンタは、RACHフローにおいて、プリアンブルに対応する第6のカウンタであってもよく、プリアンブルが何回再送されたかを記録するために用いられる。RACH手順がトリガーされると、対応する第6のカウンタが1に初期化される。RARウィンドウでRARが受信されなかった場合、または競合が解決されなかった場合、preambleカウンタは1が加算される。前記物理階層がMAC階層に指示したbeam failure instanceを初期値0で記録する第7のカウンタをさらに含むことができる。
これに対応し、3つのカウンタを参照して説明し、前記受信した第1の指示情報に基づいて、前記少なくとも1つのカウンタのうちの少なくとも一部のカウンタのカウント値を増えると決定することは、
前記第1の指示情報がSR伝送に対応するLBT失敗である場合、前記第1のカウンタのカウント値を増えること、
前記第1の指示情報がPUSCH伝送に対応するLBT失敗である場合、前記第2のカウンタのカウント値を増えること、
前記第1の指示情報がRACHに対応するLBT失敗である場合、前記第3のカウンタのカウント値を増えることのうちの少なくとも1つを含む。
【0050】
すなわち、上記第1の指示情報に含まれる情報において、どの上り伝送に失敗することを示しても該当カウンタのカウント値を増加させるかを示す。もちろん、いくつかの上り伝送が同一のカウンタに対応する場合、例えば、SR、PUCCH、RACHのために第4のカウンタが構成され、RACHのために第5のカウンタが構成される場合、第1の指示情報がSR伝送のLBT失敗またはPUSCH伝送のLBT失敗を示す場合、第4のカウンタのカウント値を増加させることができ、前記第1の指示情報がRACHに対応するLBT失敗の場合、第5のカウンタのカウント値を増加させる。上記は単なる例であり、実際の処理では他の上り伝送が1つのカウンタに対応する場合があり得るが、ここでは網羅的ではない。
【0051】
さらに、このシナリオにおいて、前記SRに対する第1のカウンタと、PUSCHに対する第2のカウンタと、RACHに対する第3のカウンタとに、それぞれ、対応する第1のタイマと、第2のタイマと、第3のタイマとを構成する。ネットワーク側によって構成される異なるタイマであってもよく、なお、異なるタイマは異なるカウンタに対して構成され、すなわち、少なくとも1つの上り伝送の少なくとも1つのカウンタに対して異なるタイマがそれぞれ構成され、当然ながら、異なるタイマのタイミング期間は同じであっても異なっていてもよい。
【0052】
前記構成されたタイマを取得した後、前記方法は、さらに、前記第1の指示情報に対応する上り伝送失敗を受信した場合、対応するタイマを再開又は開始することをさらに含むことができる。
【0053】
具体的に、前記方法は、
受信した第1の指示情報がSR伝送に対応するLBT失敗である場合、前記第1のタイマを開始又は再開すること、
受信した前記第1の指示情報がPUSCH伝送に対応するLBT失敗である場合、前記第2のタイマを開始又は再開すること、
受信した前記第1の指示情報がRACHに対応するLBT失敗である場合、前記第3のタイマを開始又は再開することのうちの1つを含む。
【0054】
すなわち、このグローバルタイマは、現在長期にわたってあるカウンタのカウント値が増加していないことを制御するために使用することができ、例えば、現在長期にわたってあるカウンタのカウント値が増加しておらず、すなわち、長期にわたって上りチャネルの占有等の操作が行われていない場合、次に上り伝送を行って失敗した場合、元々記録されているカウンタのカウント値を基に累積的にカウントを行うが、これにより上り伝送に性能の問題が生じる。あるタイマを追加することにより、あるタイマがタイムアウトした場合、あるカウンタをリセットすることができる。これにより、長期間にわたりあるカウンタのカウント値が変化しない場合、あるカウンタのカウントを再開することができる。
【0055】
前記方法は、さらに、前記少なくとも1つの上り伝送に対する少なくとも1つのカウンタに、少なくとも1つの閾値を構成することを含む。
【0056】
前記少なくとも1つのカウンタに対応する閾値を超えるカウンタのカウント値が存在する場合、
RRC再確立をトリガーすることをRRC層に通知すること、
RRC再構成をトリガーすることをRRC層に通知すること、
全ての構成されたPUCCHリソースを開放することをRRC層に通知すること、
全てのSRSを開放することをRRC層に通知すること、
すべての構成された下り割り当てリソースおよび上り許可リソースをクリアすること、
RACH手順を開始すること、
LBT失敗回数をネットワーク側に通知すること、
LBTのトリガーイベントをネットワーク側に通知することのうちの少なくとも1つを実行する。
【0057】
ここで、前記RRC再構成は、上りBWPを再構成すること、PRACHリソースを再構成すること、PUCCHリソースを再構成すること、PUSCHリソースを再構成すること、上りキャリアを再構成すること、などの少なくとも一つであってもよい。SCG-RLFフローは、SCGのSRB (Signalling radio bearers)及びDRB (Data Radio Bearer)を全て一時停止し、SCG MAC (Media Access Control Address)エンティティをリセットし、MCGを介してネットワークにLBT失敗回数を報告する。
【0058】
前記閾値は、実際の状況に応じて構成される閾値であればよく、例えば10であってもよく、もちろん、他の数値であってもよい。
【0059】
ここで、RRC接続再確立を開始する場合、ネットワーク側に接続再確立要求を開始し、前記接続再確立要求は、LBT失敗回数、及び/又は、LBTのトリガーイベントを含む。
【0060】
なお、このシナリオでは、異なるカウンタに対して異なる処理が構成されてもよく、例えば、第1のカウンタに対して、カウント値が閾値を超える場合、RRC再構成をトリガーすることをRRC層に通知すること、全ての構成されたPUCCHリソースを開放することをRRC層に通知すること、全てのSRSを開放することをRRC層に通知すること、すべての構成された下り割り当てリソースおよび上り許可リソースをクリアすることを実行するように構成される。第2のカウンタに対して、カウント値が閾値を超える場合に、RRC再構成をトリガーすることをRRC層に通知することを実行するように構成される。第3のカウンタに対して、全てのSRSを開放することをRRC層に通知すること、及びすべての構成された下り割り当てリソースおよび上り許可リソースをクリアすること実行するように構成される。当然ながら、異なるカウンタに対して異なる処理が設けられてもよく、同じ処理が設けられてもよいが、ここでは網羅的ではない。
【0061】
このシナリオでは、前記グローバルカウンタは、端末デバイスのMAC層において維持され、例えば、物理層がLBT失敗をMACに指示し、MAC層によって上記の行為がトリガーされる。又は、RRC層において維持され、例えば、物理層によりLBT失敗をRRCに指示し、RRCによって上記の行為がトリガーされる。
【0062】
最後に、前述のシナリオ1、2と併せて、グローバルカウンタ、および少なくとも1つの上り伝送のための少なくとも1つのカウンタが同時に維持され得ることができ、例えば、現在、グローバル上り伝送に対するグローバルカウンタを維持できる場合があり得るが、もちろん、ある1つ又はいくつかの上り伝送に対する1つのカウンタを維持してもよく、又は、ある1つ又はいくつかの上り伝送の各々に対するカウンタを維持してもよい。すなわち、前記シナリオ1、2が同時に存在してもよく、同時に存在する場合、それぞれ前記シナリオにおけるモードに基づいて処理し、ここでは網羅的ではない。
上記の技術案は、カウンタを維持することによって、対応する第1の指示情報に基づいてカウンタのカウント値を決定する。このように、カウンタのカウント値が一定数に達した場合に、対応する制御処理を行うことで、上り伝送でチャネルを占有することがことができ、上り伝送の性能を保証することができる。
【0063】
実施例二、
本発明の実施例は、処理ユニット31を含む端末デバイスを提供し、
図3に示すように、
処理ユニット31は、第1の指示情報の受信回数を記録するための少なくとも1つのカウンタを維持し、受信した第1の指示情報に基づいて、前記第1の指示情報に対応するカウンタのカウント値を増えると決定する。
【0064】
ここで、前記第1の指示情報は、 LBT失敗、LBT成功、SR伝送失敗、プリアンブルシーケンス伝送失敗、上りデータ伝送失敗のうちの1つの示すために使用される。
【0065】
すなわち、LBT失敗が発生したとき、物理層(PHY)によって送信された第1の指示情報が受信され、該第1の指示情報は、LBT失敗を示すために使用され、又は、LBTが成功したとき、受信された第1の指示情報によってLBTの失敗が決定されてもよく、又は、第1の指示情報によって、上り伝送でSR伝送失敗が発生したことを決定し、又は、プリアンブルシーケンス伝送失敗または上りデータ伝送失敗は、第1の指示情報によって決定され得る。物理層から第1の指示情報を送信することは、ネットワーク側から受信した情報であってもよく、物理層を介してMAC層またはRRC層に送信され、次いで、RRC層またはMAC層によって、グローバルカウンタおよび/または少なくとも1つの上り伝送に対する少なくとも1つのカウンタを維持する。
【0066】
なお、処理ユニット31は、受信した第1の指示情報に基づいて、前記第1の指示情報に対応するカウンタのカウント値を増えると決定し、受信した第1の指示情報に含まれる内容にかかわらず、第1の指示情報に対応するカウンタのカウント値を加算することを含み、
又は、第1の指示情報がLBT失敗、SR伝送失敗、プリアンブルシーケンス伝送失敗、上りデータ伝送失敗のうちの1つの示すために使用されると決定する場合、カウンタのカウント値を加算すると決定する。
【0067】
また、LBTのトリガー方式について、上りPUCCH伝送スケジューリング要求SR又はHARQのフィードバック、上りPUSCH伝送データ、RACH手順の開始のいずれかを含む。すなわち、PUCCH、PUSCH又はランダムアクセスチャネルのような上り伝送により、LBT手順をトリガーする。
【0068】
前記少なくとも1つのカウンタは、グローバルカウンタ、及び/又は、少なくとも1つの上り伝送に対する少なくとも1つのカウンタを含む。
【0069】
具体的に、以下のシナリオで説明する。
【0070】
シナリオ1として、このシナリオにおいて少なくとも1つのカウンタが1つのグローバルカウンタである。
【0071】
このシナリオにおいて、前記処理ユニット31は、受信した第1の指示情報に基づいて、前記グローバルカウンタのカウント値を増えると決定する。
【0072】
すなわち、上記第1の指示情報に含まれ得る情報には、いずれの上りリンクの失敗を指示しても、グローバルカウンタのカウント値を増加させる。
【0073】
さらに、このシナリオにおいて、前記端末デバイスは、通信ユニット32をさらに含み、通信ユニット32は、構成されたグローバルカウンタに対応するグローバルタイマを取得する。具体的に、ネットワーク側で端末デバイスのためにグローバルカウンタに対応するグローバルタイマを構成する。
【0074】
前記グローバルカウンタに対応する、構成されたグローバルタイマを取得した後、前記処理ユニット31は、第1の指示情報を受信した場合、前記グローバルタイマを開始又は再開する。
【0075】
すなわち、グローバルタイマの開始又は再開の条件は、第1の指示情報が受信されたことである。さらに説明すると、ネットワーク側から端末デバイスに対して上り伝送の失敗が発生したことを受信したとき、グローバルカウンタのカウント値を1だけ加算させるとともに、グローバルタイマを開始または再開し、即ち、グローバルタイマが起動していない場合には第1の指示情報に基づいてグローバルタイマを開始し、グローバルタイマが計時を開始した場合には第1の指示情報に基づいてグローバルタイマを再開してもよい。
【0076】
このグローバルタイマは、現在長期にわたってグローバルカウンタのカウント値が増加していないことを制御するために使用することができる、例えば、現在長期にわたってグローバルカウンタのカウント値が増加しておらず、すなわち、長期にわたって上りチャネルの占有等の操作が行われていない場合、次に上り伝送を行って失敗した場合、元々記録されていたグローバルカウンタのカウント値を基に累積的にカウントを行うが、これでは上り伝送に性能の問題が生じる。グローバルタイマを追加することにより、前記グローバルタイマがタイムアウトした場合、グローバルカウンタをリセットすることができる。これにより、長期間にわたりグローバルカウンタのカウント値が変化しない場合、グローバルカウンタのカウントを再開することができる。
【0077】
前記処理ユニット31は、前記グローバルカウンタが所定の閾値に達した場合、無線リソース制御(RRC、Radio Resource Control)層により、RRC接続再確立、セカンダリセルグループ(SCG、Secondary Cell Group)-無線リンク失敗(RLF、Radio Link Failure)処理、RRC再構成のいずれかをトリガーする
ここで、前記RRC再構成は、上りBWPを再構成すること、PRACHリソースを再構成すること、PUCCHリソースを再構成すること、PUSCHリソースを再構成すること、上りキャリアを再構成すること、などの少なくとも一つであってもよい。SCG-RLFフローは、SCGのSRB (Signalling radio bearers)及びDRB (Data Radio Bearer)を全て一時停止し、SCG MAC (Media Access Control Address)エンティティをリセットし、MCGを介してネットワークにLBT失敗回数を報告する。
【0078】
前記予め構成された閾値は、実際の状況に応じて構成された閾値であってもよく、例えば10であってもよく、もちろん、他の数値であってもよく、ここでは網羅的ではない。
【0079】
ここで、処理ユニット31は、RRC接続再確立を開始する場合、通信ユニット32を介してネットワーク側に接続再確立要求を開始し、前記接続再確立要求は、LBT失敗回数、及び/又は、LBTのトリガーイベントを含む。
【0080】
すなわち、RRC再確立フローが開始された場合、端末は、再確立要求メッセージにおいて、LBT失敗回数、および/またはPUCCH送信SRによるLBTトリガー、上りデータ送信トリガー、またはRACHトリガーなどのLBT開始イベントをネットワークに報告できる。
【0081】
このシナリオでは、前記グローバルカウンタは、端末デバイスのMAC層において維持され、例えば、物理層がLBT失敗をMACに指示し、MAC層によって上記の行為がトリガーされる。又は、RRC層において維持され、例えば、物理層によりLBT失敗をRRCに指示し、RRCトリガーによって上記の行為がトリガーされる。
【0082】
シナリオ2において、少なくとも1つのカウンタは、少なくとも1つの上り伝送に対する少なくとも1つのカウンタである。
【0083】
シナリオ1とは異なり、このシナリオは1つ以上のカウンタを維持することができ、異なる上り伝送のために同じカウンタまたは異なるカウンタを維持することができ、すなわち、各上り伝送のために1つの対応するカウンタを維持することができ、上り伝送の第1の部分のために1つのカウンタを維持することもでき、上り伝送の残りの部分のために別のカウンタを維持することもできる。
【0084】
このシナリオ中において、前記処理ユニット31は、受信した第1の指示情報に基づいて、前記少なくとも1つのカウンタのうちの少なくとも一部のカウンタのカウント値を増えると決定する。
【0085】
具体的に、前記少なくとも1つの上り伝送に対する少なくとも1つのカウンタは、SRに対する第1のカウンタ、PUSCHに対する第2のカウンタ、RACHに対する第3のカウンタのうちの少なくとも1つを含む。
【0086】
すなわち、このシナリオには、上記3つのカウンタのうち少なくとも1つのが含まれ、当然ながら、上記3つのカウンタは例示に過ぎず、実際の処理において、より多くの上り伝送があれば、より多くのカウンタを維持できるが、これは網羅的ではないことを理解されたい。なお、実際の処理では、1つのカウンタに対応する1つまたは複数の上り伝送が存在する可能性もあり、例えば、2つのカウンタが構成されてもよく、第4のカウンタがSR、PUCCHのために構成されてもよく、第5のカウンタがRACHのために構成されてもよい。さらに多くのカウンタは、RACHフローにおいて、プリアンブルに対応する第6のカウンタであってもよく、プリアンブルが何回再送されたかを記録するために用いられる。RACH手順がトリガーされると、対応する第6のカウンタが1に初期化される。RARウィンドウでRARが受信されなかった場合、または競合が解決されなかった場合、preambleカウンタは1が加算される。前記物理階層がMAC階層に指示したbeam failure instanceを初期値0で記録する第7のカウンタをさらに含むことができる。
【0087】
これに対応し、上記の3つのカウンタを参照して説明し、前記受信した第1の指示情報に基づいて、前記少なくとも1つのカウンタのうちの少なくとも一部のカウンタのカウント値を増えると決定し、処理ユニット31は、
前記第1の指示情報がSR伝送に対応するLBT失敗である場合、前記第1のカウンタのカウント値を増えること、
前記第1の指示情報がPUSCH伝送に対応するLBT失敗である場合、前記第2のカウンタのカウント値を増えること、
前記第1の指示情報がRACHに対応するLBT失敗である場合、前記第3のカウンタのカウント値を増えることのうちの少なくとも1つを実行する。
【0088】
すなわち、上記第1の指示情報に含まれる情報において、どの上り伝送に失敗することを示しても該当カウンタのカウント値を増加させる。もちろん、いくつかの上り伝送が同一のカウンタに対応する場合、例えば、SR、PUCCH、RACHのために第4のカウンタが構成され、RACHのために第5のカウンタが構成される場合、第1の指示情報がSR伝送のLBT失敗またはPUSCH伝送のLBT失敗を示す場合、第4のカウンタのカウント値を増加させることができ、前記第1の指示情報がRACHに対応するLBT失敗の場合、第5のカウンタのカウント値を増加させる。上記は単なる例であり、実際の処理では他の上り伝送が1つのカウンタに対応する場合があり得るが、ここでは網羅的ではない。
【0089】
さらに、このシナリオにおいて、前記SRに対する第1のカウンタと、PUSCHに対する第2のカウンタと、RACHに対する第3のカウンタとに、それぞれ、対応する第1のタイマと、第2のタイマと、第3のタイマとを構成する。ネットワーク側によって構成される異なるタイマであってもよく、なお、異なるタイマは異なるカウンタに対して構成され、すなわち、少なくとも1つの上り伝送の少なくとも1つのカウンタに対して異なるタイマがそれぞれ構成され、当然ながら、異なるタイマのタイミング期間は同じであっても異なっていてもよい。
【0090】
構成されたタイマを取得した後、前記処理ユニット31は、前記第1の指示情報に対応する上り伝送失敗を受信した場合、対応するタイマを再開又は開始する。
【0091】
具体的に、前記処理ユニット31は、
受信した第1の指示情報がSR伝送に対応するLBT失敗である場合、前記第1のタイマを開始又は再開すること、
受信した前記第1の指示情報がPUSCH伝送に対応するLBT失敗である場合、前記第2のタイマを開始又は再開すること、
受信した前記第1の指示情報がRACHに対応するLBT失敗である場合、前記第3のタイマを開始又は再開することのうちの1つを実行する。
【0092】
すなわち、このグローバルタイマは、現在長期にわたってあるカウンタのカウント値が増加していないことを制御するために使用することができ、例えば、現在長期にわたってあるカウンタのカウント値が増加しておらず、すなわち、長期にわたって上りチャネルの占有等の操作が行われていない場合、次に上り伝送を行って失敗した場合、元々記録されているカウンタのカウント値を基に累積的にカウントを行うが、これにより上り伝送に性能の問題が生じる。あるタイマを追加することにより、あるタイマがタイムアウトした場合、あるカウンタをリセットすることができる。これにより、長期間にわたりあるカウンタのカウント値が変化しない場合、あるカウンタのカウントを再開することができる。
【0093】
前記処理ユニット31は、前記少なくとも1つの上り伝送に対する少なくとも1つのカウンタに、少なくとも1つの閾値を構成する。
【0094】
処理ユニット31は、前記少なくとも1つのカウンタに対応する閾値を超えるカウンタのカウント値が存在する場合、
RRC再確立をトリガーすることをRRC層に通知すること、
RRC再構成をトリガーすることをRRC層に通知すること、
全ての構成されたPUCCHリソースを開放することをRRC層に通知すること、
全てのSRSを開放することをRRC層に通知すること、
すべての構成された下り割り当てリソースおよび上り許可リソースをクリアすること、
RACH手順を開始すること、
LBT失敗回数をネットワーク側に通知すること、
LBTのトリガーイベントをネットワーク側に通知することのうちの少なくとも1つを実行する。
【0095】
ここで、前記RRC再構成は、上りBWPを再構成すること、PRACHリソースを再構成すること、PUCCHリソースを再構成すること、PUSCHリソースを再構成すること、上りキャリアを再構成すること、などの少なくとも一つであってもよい。SCG-RLFフローは、SCGのSRB (Signalling radio bearers)及びDRB (Data Radio Bearer)を全て一時停止し、SCG MAC (Media Access Control Address)エンティティをリセットし、MCGを介してネットワークにLBT失敗回数を報告する。
【0096】
前記閾値は、実際の状況に応じて構成される閾値であればよく、例えば10であってもよく、もちろん、他の数値であってもよい。
【0097】
ここで、RRC接続再確立を開始する場合、ネットワーク側に接続再確立要求を開始し、前記接続再確立要求は、LBT失敗回数、及び/又は、LBTのトリガーイベントを含む。
【0098】
なお、このシナリオでは、異なるカウンタに対して異なる処理が構成されてもよく、例えば、第1のカウンタに対して、カウント値が閾値を超える場合、RRC再構成をトリガーすることをRRC層に通知すること、全ての構成されたPUCCHリソースを開放することをRRC層に通知すること、全てのSRSを開放することをRRC層に通知すること、すべての構成された下り割り当てリソースおよび上り許可リソースをクリアすることを実行するように構成される。第2のカウンタに対して、カウント値が閾値を超える場合に、RRC再構成をトリガーすることをRRC層に通知することを実行するように構成される。第3のカウンタに対して、全てのSRSを開放することをRRC層に通知すること、及びすべての構成された下り割り当てリソースおよび上り許可リソースをクリアすること実行するように構成される。当然ながら、異なるカウンタに対して異なる処理が設けられてもよく、同じ処理が設けられてもよいが、ここでは網羅的ではない。
【0099】
このシナリオでは、前記グローバルカウンタは、端末デバイスのMAC層において維持され、例えば、物理層がLBT失敗をMACに指示し、MAC層によって上記の行為がトリガーされる。又は、RRC層において維持され、例えば、物理層によりLBT失敗をRRCに指示し、RRCによって上記の行為がトリガーされる。
【0100】
最後に、前述のシナリオ1、2と併せて、グローバルカウンタ、および少なくとも1つの上り伝送のための少なくとも1つのカウンタが同時に維持され得ることができ、例えば、現在、グローバル上り伝送に対するグローバルカウンタを維持できる場合があり得るが、もちろん、ある1つ又はいくつかの上り伝送に対する1つのカウンタを維持してもよく、又は、ある1つ又はいくつかの上り伝送の各々に対するカウンタを維持してもよい。すなわち、前記シナリオ1、2が同時に存在してもよく、同時に存在する場合、それぞれ前記シナリオにおけるモードに基づいて処理し、ここでは網羅的ではない。
【0101】
上記の技術案は、カウンタを維持することによって、対応する第1の指示情報に基づいてカウンタのカウント値を決定する。このように、カウンタのカウント値が一定数に達した場合に、対応する制御処理を行うことで、上り伝送でチャネルを占有することがことができ、上り伝送の性能を保証することができる。
【0102】
図4は、本願の実施例に係る通信デバイス400の概略構成図である。通信デバイスは、この実施例において前記の端末デバイス又はネットワークデバイスであってもよい。
図4に示す通信デバイス400は、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、本願の実施例における方法を実現するプロセッサ410を有する。
【0103】
任意選択で、
図4に示されるように、通信デバイス400は、メモリ420をさらに含み得る。ここで、プロセッサ410は、メモリ420からコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、本願の実施例における方法を実施する。
【0104】
ここで、メモリ420は、プロセッサ410とは独立した1つの別個の部品であってもよく、プロセッサ410に集積されてもよい。
【0105】
任意選択で、
図4に示すように、通信デバイス400は、プロセッサ410が他のデバイスと通信するように制御することができ、具体的には、他のデバイスに情報又はデータを送信するか、又は他のデバイスによって送信された情報又はデータを受信することができ、送受信機430を更に含むことができる。
【0106】
ここで、送受信機430は、送信機及び受信機を含み得る。送受信機430は、1つ以上の数のアンテナをさらに含むことができる。
【0107】
任意選択で、通信デバイス400は、特に、本願の実施例のネットワークデバイスであってもよく、通信デバイス400は、本願の実施例の様々な方法においてネットワークデバイスによって実施される対応するフローを実施してもよく、簡潔のためにここでは詳しい説明を省略する。
【0108】
任意選択で、通信デバイス400は、特に、本願の実施例の端末デバイスであってもよく、通信デバイス400は、本願の実施例の様々な方法において移動端末/端末デバイスによって実施される対応するフローを実施してもよく、簡潔のためにここでは詳しい説明を省略する。
【0109】
図5は、本願の実施例におけるチップの概略構成図である。
図5に示されるチップ500は、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、本願の実施例における方法を実行することができるプロセッサ510を含む。
【0110】
任意選択で、
図5に示されるように、チップ500は、メモリ520をさらに含むことができる。プロセッサ510は、メモリ520からコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、本願の実施例における方法を実現することができる。
【0111】
ここで、メモリ520は、プロセッサ510とは独立した別個の部品であってもよく、プロセッサ510に集積されていてもよい。
【0112】
任意選択で、チップ500は、入力インターフェース530をさらに含むことができる。プロセッサ510は、入力インターフェース530を制御して他のデバイス又はチップと通信してもよく、具体的には、他のデバイス又はチップによって送信された情報又はデータを取得してもよい。
【0113】
任意選択で、チップ500は、出力インターフェース540をさらに含み得る。プロセッサ510は、出力インターフェース540を制御して、他のデバイス又はチップと通信してもよく、具体的には、他のデバイス又はチップに情報又はデータを出力してもよい。
【0114】
任意選択で、チップは、本願の実施例におけるネットワークデバイスに適用されてもよく、チップは、本願の実施例の様々な方法においてネットワークデバイスによって実施される対応するフローを実施してもよく、簡潔さのためにここでは説明を省略する。
【0115】
任意選択で、チップは、本願の実施例における端末デバイスに適用されてもよく、チップは、本願の実施例の様々な方法において端末デバイスによって実施される対応するフローを実施してもよく、簡潔さのためにここでは説明を省略する。
【0116】
なお、本願の実施例で言及されるチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム、またはシステムオンチップなどと呼ばれることもある。
【0117】
図6は、本願の実施例で提供される通信システム600の概略ブロック図である。
図6に示すように、通信システム600は、端末デバイス610と、ネットワークデバイス620とを有する。
【0118】
ここで、該端末デバイス610は、上記方法において端末デバイスにより実現される相応の機能を実現することに用いられ、及び該ネットワークデバイス620は、上記方法においてネットワークデバイスにより実現される相応の機能を実現することに用いられ、簡潔にするために、ここではその説明を省略する。
【0119】
本願の実施例のプロセッサは、信号の処理能力を有する集積回路チップであり得ることが理解される。実施において、上述した方法の実施例のステップは、プロセッサ内のハードウェアの集積論理回路またはソフトウェア形態の命令によって実行されてもよい。上記のプロセッサは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、既存のプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)又は他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネントであってもよい。本願の実施例に開示された方法、ステップ、及び論理ブロック図は、実施され得るか、又は実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよく、プロセッサは任意の従来のプロセッサなどであってもよい。本願の実施例に関連して開示される方法のステップは、ハードウェアデコーディングプロセッサ実行として直接的に、または、デコーディングプロセッサ内のハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせで実行されるとして具現化され得る。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、プログラム可能読み取り専用メモリ、または電気的に消去可能なプログラム可能メモリ、レジスタなどの当技術分野で熟練した記憶媒体内に配置され得る。この記憶媒体は、メモリに位置し、プロセッサは、メモリ内の情報を読み取り、ハードウェアとともに上述した方法のステップを実行する。
【0120】
本願の実施例におけるメモリは、揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよく、或いは揮発性メモリ及び不揮発性メモリの両方を含んでもよいことが理解される。ここで、不揮発性メモリは、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、プログラマブルリードオンリーメモリ(Programmable ROM、PROM)、消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(Erasable PROM、EPROM)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(Electrically EPROM、EEPROM)、またはフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして使用されるランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)であってよい。限定ではなく例として、RAMは、スタティックランダムアクセスメモリ(Static RAM、SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(Dynamic RAM、DRAM)、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchronous DRAM、SDRAM)、ダブルデータレートシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(Double Data Rate SDRAM、DDR SDRAM)、エンハンスメント型シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(Enhanced SDRAM、ESDRAM)、シンクロナス接続ダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchlink DRAM、SLDRAM)、及びダイレクトメモリバスランダムアクセスメモリ(Direct Rambus RAM、DR RAM)など、多くの形態で利用可能である。本明細書に記載のシステム及び方法のメモリは、これら及び任意の他の適切なタイプのメモリを含むことが意図されているが、これらに限定されないことに留意されたい。
【0121】
上述のメモリは、限定ではなく例示的であるが、例えば、本願の実施例におけるメモリは、スタティックランダムアクセスメモリ(static RAM、SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ( dynamic RAM、DRAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(synchronous DRAM、SDRAM)、デュアルデータレート同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(double data rate SDRAM、DDR SDRAM)、拡張同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(enhanced SDRAM、ESDRAM)、同期接続ダイナミックランダムアクセスメモリ(synch link DRAM、SLDRAM)、及びダイレクトメモリバスランダムアクセスメモリ( Direct Rambus RAM、DR RAM)等であってもよいことが理解されるべきである。すなわち、本願の実施例におけるメモリは、これら及び任意の他の適切なタイプのメモリを含むことを意図しているが、これらに限定されない。
【0122】
本願の実施例は、コンピュータプログラムを記憶するためのコンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。
【0123】
任意選択で、コンピュータ可読記憶媒体は、本願の実施例におけるネットワークデバイスに適用されてもよく、コンピュータプログラムは、コンピュータに、本願の実施例の各方法においてネットワークデバイスによって実施される対応するフローを実行させ、簡潔さのためにここでは説明を省略する。
【0124】
任意選択で、コンピュータ可読記憶媒体は、本願の実施例における端末デバイスに適用されてもよく、コンピュータプログラムは、コンピュータに、本願の実施例の各方法において移動端末/端末デバイスによって実施される対応するフローを実行させ、簡潔さのためにここでは説明を省略する。
【0125】
本願の実施例は、コンピュータプログラム命令を含むコンピュータプログラム製品も提供する。
【0126】
任意選択で、コンピュータプログラム製品は、本願の実施例におけるネットワークデバイスに適用されてもよく、コンピュータプログラム命令は、コンピュータに、本願の実施例の各方法においてネットワークデバイスによって実施される対応するフローを実行させ、簡潔さのためにここでは説明を省略する。
【0127】
任意選択で、コンピュータプログラム製品は、本願の実施例における移動端末/端末デバイスに適用されてもよく、コンピュータプログラム命令は、コンピュータに、本願の実施例の各方法において移動端末/端末デバイスによって実施される対応するフローを実行させ、簡潔さのためにここでは説明を省略する。
【0128】
本願の実施例は、コンピュータプログラムも提供する。
【0129】
任意選択で、このコンピュータプログラムは、本願の実施例におけるネットワークデバイスに適用されてもよく、コンピュータプログラムは、コンピュータに、本願の実施例の各方法においてネットワークデバイスによって実施される対応するフローを実行させ、簡潔さのためにここでは説明を省略する。
【0130】
任意選択で、このコンピュータプログラムは、本願の実施例における移動端末/端末デバイスに適用されてもよく、コンピュータプログラムは、コンピュータに、本願の実施例の各方法において移動端末/端末デバイスによって実施される対応するフローを実行させ、簡潔さのためにここでは説明を省略する。
【0131】
当業者は、本明細書に開示される実施例に関連して説明される様々な例のユニット及びアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、またはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組合せで実装され得ることを認識するであろう。これらの機能は、技術案の特定の適用例及び設計制約に応じて、ハードウェアまたはソフトウェアのいずれで実行されるかに依存する。当業者は、説明された機能を実施するために、特定のアプリケーションごとに異なる方法を使用し得るが、そのような実施は、本願の範囲から逸脱するものと考えられるべきではない。
【0132】
当業者であれば、説明の便宜及び簡潔にするために、上記に説明されたシステム、装置及びユニットの特定の動作プロセスが、前述の方法の実施例における対応するプロセスを参照してよく、ここでその説明が省略されることを理解するであろう。
【0133】
本明細書で提供されるいくつかの実施例では、開示されるシステム、装置、及び方法は、他の方法で実現されてもよいことが理解されるべきである。例えば、上記の装置の実施例は、単に例示的なものであり、例えば、ユニットの分割は、1つの論理的機能の分割にすぎず、実際の実装では、別の分割方法があり得、例えば、複数のユニット又はコンポーネントが、組み合わされてもよく、別のシステムに統合されてもよく、又はいくつかの特徴が省略されてもよく、又は実行されなくてもよい。別の点では、表示または議論される相互間の結合または直接的な結合または通信接続は、何らかのインターフェース、デバイスまたはユニットを介した間接的な結合または通信接続であってもよく、電気的、機械的、または他の形態であってもよい。
【0134】
上記分離手段として説明したユニットは、物理的に分離していてもいなくてもよく、ユニットとして表示する手段は、物理的なユニットであってもなくてもよく、1箇所にあってもよく、あるいは複数のネットワークユニットに分散していてもよい。また、本実施例の目的は、必要に応じて各部の一部又は全部を選択して実施することができる。
【0135】
また、本願の各実施例における各機能部は、1つの処理部に集積されてもよく、各部は、物理的に別個に存在してもよく、2つ以上の部が1つの部に集積されてもよい。
【0136】
また、ソフトウェア的な機能単位で実現され、独立した製品として販売又は使用される場合には、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納されてもよい。このような理解に基づいて、本願の技術的解決策の本質または従来技術に寄与する部分、または本願の技術的解決策の部分は、1つのコンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワークデバイスなどであり得る)に本願の様々な実施例に記載された方法のステップの全てまたは一部を実行させるための複数の命令を含む1つの記憶媒体に記憶されたソフトウェア製品の形態で具現化され得る。なお、前記記憶媒体としては、U字ディスク、リムーバブルハードディスク、ROM、RAM、磁気ディスク、光ディスク等のプログラムコードを記憶できる種々の媒体を用いることができる。
【0137】
以上、本願の具体的な実施例を説明したが、本願の技術的範囲はこれに限定されるものではなく、本願が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、本願の技術的範囲内で容易に変更や置換をなし得ることは勿論である。したがって、本願の保護範囲は、特許請求の範囲によって定義されるべきである。