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7353460知覚的に均等なカラーチューニングのための制御設計
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-21
(45)【発行日】2023-09-29
(54)【発明の名称】知覚的に均等なカラーチューニングのための制御設計
(51)【国際特許分類】
   H05B 45/20 20200101AFI20230922BHJP
   H05B 45/325 20200101ALI20230922BHJP
   H05B 45/345 20200101ALI20230922BHJP
   H01L 33/00 20100101ALI20230922BHJP
【FI】
H05B45/20
H05B45/325
H05B45/345
H01L33/00 L
【請求項の数】 24
(21)【出願番号】P 2022506447
(86)(22)【出願日】2020-07-28
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-04
(86)【国際出願番号】 US2020043916
(87)【国際公開番号】W WO2021021834
(87)【国際公開日】2021-02-04
【審査請求日】2022-03-30
(31)【優先権主張番号】16/528,108
(32)【優先日】2019-07-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】19207130.6
(32)【優先日】2019-11-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】500507009
【氏名又は名称】ルミレッズ リミテッド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】キュウ,イフェン
【審査官】野木 新治
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-210077(JP,A)
【文献】特開2007-250350(JP,A)
【文献】特開2010-176986(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2010/0084995(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05B 45/20
H05B 45/325
H05B 45/345
H01L 33/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
知覚的に均等なカラーチューニングのために発光ダイオード(LED)アレイの色調整を行う制御装置であって、
前記LEDアレイの所望の色温度にエンドユーザによって調整されるように構成された相関色温度(CCT)制御装置であり、前記CCT制御装置のエンドユーザ制御インターフェースが、前記エンドユーザによって機械的に移動され、前記所望の色温度に対応する出力信号を生成するようにさらに構成されたCCT制御装置と、
前記CCT制御装置に電気的に結合され、前記CCT制御装置のエンドユーザ制御インターフェースの機械的移動範囲間の相関を記憶及び制御して、CCTチューニング曲線上の点として決定された一組のN個の所定値に基づき、前記LEDアレイからの複数の知覚的なCCT値における実質的に均等な増加を提供するように構成された記憶装置であり、前記一組のN個の所定値は、前記CCT制御装置のエンドユーザ制御インターフェースの機械的移動範囲における離散したステップの数に基づいており、前記N個の点のうち2つの隣接する点間の知覚的な色差が、漸進的なCCT増加に対して実質的に均等で直線的な知覚的な色差を、ヒトに対して生成することになるように、前記一組のN個の所定値は計算されており、前記記憶装置は、選択されたCCT値を、前記CCT制御装置上の実質的に等しい間隔にマッピングして、前記N個の所定値のうち隣接する値間に等しくないステップの距離を有する実質的に均一なマッピング曲線を生成するようにさらに構成されている、記憶装置と、
を含む制御装置。
【請求項2】
前記一組のN個の所定値は、2つの所与のCCT値間のCCTチューニング曲線上の点として決定され、前記一組のN個の所定値は、2つの隣接する点間の知覚的な色差が実質的に均等であるように計算され、前記等しくないステップの距離は、前記CCT制御装置のレベルが変化するに従い、前記知覚的なCCT値における不均一の変化を減らすように選択されている、請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
前記一組のN個の所定値は、実質的に黒体線に沿って存在するように決定される、請求項1に記載の制御装置。
【請求項4】
前記一組のN個の所定値は、実質的に黒体線の近くに存在するように決定される、請求項1に記載の制御装置。
【請求項5】
前記一組のN個の所定値は、実質的に黒体線の近く及び選択されたマクアダム楕円内に存在するように決定される、請求項4に記載の制御装置。
【請求項6】
前記一組のN個の所定値は、実質的に黒体線の近く及びマクアダム楕円の選択された範囲内に存在するように決定される、請求項4に記載の制御装置。
【請求項7】
前記LEDアレイは、スペクトルの可視部分内の3つの選択された色の光の各々に対して、少なくとも1つのLEDを含む、請求項1に記載の制御装置。
【請求項8】
前記LEDアレイは、異なる色の複数のLEDを含む多色アレイである、請求項1に記載の制御装置。
【請求項9】
前記LEDの多色アレイにおけるLEDの色は、少なくとも1つの赤色LED、少なくとも1つの緑色LED、及び少なくとも1つの青色LEDを含む、請求項7に記載の制御装置。
【請求項10】
前記LEDの多色アレイは、少なくとも1つの不飽和赤色LED、少なくとも1つの不飽和緑色LED、及び少なくとも1つの不飽和青色LEDを含む、請求項7に記載の制御装置。
【請求項11】
前記CCT制御装置は、0ボルトから10ボルトの調光装置を含む、請求項1に記載の制御装置。
【請求項12】
制御可能な照明装置であって、
少なくとも1つの不飽和赤色LED、少なくとも1つの不飽和緑色LED、及び少なくとも1つの不飽和青色LEDを有するLEDアレイと、
前記LEDアレイの所望の色温度にエンドユーザによって調整されるように構成された相関色温度(CCT)制御装置であり、前記CCT制御装置のエンドユーザ制御インターフェースが、前記エンドユーザによって機械的に移動され、前記所望の色温度に対応する出力信号を生成するようにさらに構成されたCCT制御装置、及び
前記CCT制御装置に電気的に結合されて、前記CCT制御装置のエンドユーザ制御インターフェースの機械的移動範囲間の相関を記憶及び制御して、CCTチューニング曲線上の点として決定された一組のN個の所定値に基づき、前記LEDアレイからの知覚的なCCT値における実質的に均等な増加を提供するように構成された記憶装置であり、前記N個の点のうち2つの隣接する点間の知覚的な色差が、漸進的なCCT増加に対して実質的に均等で直線的な知覚的な色差を、ヒトに対して生成することになるように、前記一組のN個の所定値は計算されており、前記記憶装置は、選択されたCCT値を、前記CCT制御装置上の実質的に等しい間隔にマッピングして、前記N個の所定値のうち隣接する値間に等しくないステップの距離を有する実質的に均一なマッピング曲線を生成するようにさらに構成されている、記憶装置、
を含む制御装置と、
を含む制御可能な照明装置。
【請求項13】
前記一組のN個の所定値は、2つの所与のCCT値間のCCTチューニング曲線上の点として決定され、前記一組のN個の所定値は、2つの隣接する点間の知覚的な色差が実質的に均等であるように計算され、前記等しくないステップの距離は、前記CCT制御装置のレベルが変化するに従い、前記知覚的なCCT値における不均一の変化を減らすように選択されている、請求項12に記載の制御可能な照明装置。
【請求項14】
少なくとも1つの不飽和赤色LED、少なくとも1つの不飽和緑色LED、及び少なくとも1つの不飽和青色LEDを有する前記LEDアレイは、約2700Kから約6500Kの色温度範囲を有するように構成されている、請求項12に記載の制御可能な照明装置。
【請求項15】
前記一組のN個の所定値は、実質的に黒体線に沿って存在するように決定される、請求項12に記載の制御可能な照明装置。
【請求項16】
前記一組のN個の所定値は、実質的に黒体線の近く及びマクアダム楕円の選択された範囲内に存在するように決定される、請求項12に記載の制御可能な照明装置。
【請求項17】
CCT制御装置のエンドユーザ制御インターフェースの機械的移動範囲に相当する、相関色温度(CCT)チューニング曲線に対する点を決定する方法であって、
前記CCTチューニング曲線の開始点を選択するステップと、
u´v´空間における所定の距離dにほぼ等しい前記CCTチューニング曲線の後続の点を決定するステップと、
最後に決定された点から、前記u´v´空間における別の所定の距離dにほぼ等しい前記CCTチューニング曲線のさらなる後続の点を決定するステップと、
決定された前記点を含む一組のN個の所定値を決定するステップであり、前記N個の点のうち2つの隣接する点間の知覚的な色差が、漸進的なCCT増加に対して実質的に均等で直線的な知覚的な色差を、ヒトに対して生成するように、前記N個の所定値は計算されており、前記一組のN個の所定値は、選択されたCCT値を、CCT制御装置上の実質的に等しい間隔にマッピングして、前記N個の所定値のうち隣接する値間に等しくないステップの距離を有する実質的に均一なマッピング曲線を生成するようにさらに決定されている、ステップと、
を含む、CCTチューニング曲線に対する点を決定する方法。
【請求項18】
前記開始点は、黒体線上にあるように選択される、請求項17に記載のCCTチューニング曲線に対する点を決定する方法。
【請求項19】
前記開始点は、実質的に黒体線の近く及び選択されたマクアダム楕円内にあるように選択される、請求項17に記載のCCTチューニング曲線に対する点を決定する方法。
【請求項20】
前記決定するステップを、1つ以上の終了点までの移動範囲が得られるまで繰り返すステップをさらに含み、該ステップは、前記一組のN個の所定値を得ること、及び、前記CCTチューニング曲線の範囲を網羅することを含む、請求項17に記載のCCTチューニング曲線に対する点を決定する方法。
【請求項21】
所定の距離dにある点を決定するステップが、前記CCTチューニング曲線と前記u´v´色空間における半径dの円との間のインターセプト点を分析的に計算することを含む、請求項17に記載のCCTチューニング曲線に対する点を決定する方法。
【請求項22】
所定の距離dにある点を決定するステップが、
前記CCTチューニング曲線をu´v´座標に変換することと、
その後、前記CCTチューニング曲線上の点全てを横断することと、
をさらに含む、請求項17に記載のCCTチューニング曲線に対する点を決定する方法。
【請求項23】
第1の選択された開始点を含む全ての決定された点を、CCT制御装置において使用されることになる出力としてリストに記憶するステップをさらに含む、請求項17に記載のCCTチューニング曲線に対する点を決定する方法。
【請求項24】
前記CCT制御装置のエンドユーザ制御インターフェースの機械的移動範囲を、前記全ての決定された点に線形にマッピングするステップをさらに含む、請求項23に記載のCCTチューニング曲線に対する点を決定する方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
優先権の主張
本願は、2019年11月5日に出願され、“CONTROL DESIGN FOR PERCEPTUALLY UNIFORM COLOR-TUNING”と題された欧州特許出願第19207130.6号に対する優先権の利益を主張し、この出願は、2019年7月31日に出願され、“CONTROL DESIGN FOR PERCEPTUALLY UNIFORM COLOR-TUNING”と題された米国実用特許出願第16/528,108号に対する優先権を主張し、各々の全体を、参照により本明細書に援用する。
【0002】
本明細書において開示される発明特定事項は、実質的に電磁スペクトルの可視部分において動作するランプを含む1つ以上の発光ダイオード(LED)又はLEDアレイのカラーチューニングに関する。より具体的には、開示される発明特定事項は、例えば、ユーザ制御設計方法及び装置が、1つ以上のLED又はLEDアレイの知覚的に均等なカラーチューニング体験を生み出すのを可能にする技術に関する。
【背景技術】
【0003】
発光ダイオード(LED)は、一般的に、様々な照明動作において使用される。物体の色の見え方は、物体を照射する光のスペクトルパワー密度(SPD)によって部分的に決定される。ヒトが物体を見る場合、SPDは、可視光スペクトル内の様々な波長に対する相対強度である。しかし、他の因子が、色の見え方に影響を与えることもある。また、LEDの相関色温度(CCT)と、黒体線(BBL(black-body line)、黒体軌跡又はプランキアン軌跡としても知られている)からのCCT上のLEDの温度の距離の両方が、ヒトの物体の知覚に影響を与えることがある。
【0004】
現在、LEDのカラーチューニング(例えば、ホワイトチューニング等)のための2つの主要な技術がある。第1の技術は、2つ以上のCCTの白色LEDに基づくものである。第2の技術は、赤/緑/青/アンバーの色の組み合わせに基づくものである。第1の技術は、単に、Duv方向においてLEDを調整する能力を有していない。第2の技術では、カラーチューニングの能力が利用可能な機能として提供されることはほとんどない。
【0005】
このセクションにおいて記載された情報は、以下の開示される発明特定事項に対する状況を当業者に与えるために提供されており、認められた先行技術として考慮されるべきではない。
【発明の概要】
【0006】
一実施形態によると、知覚的に均等なカラーチューニングのために発光ダイオード(LED)アレイの色調整を行う制御装置が提供され、当該制御装置は、LEDアレイの所望の色温度にエンドユーザによって調整されるように構成された相関色温度(CCT)制御装置であって、所望の色温度に対応する出力信号を生成するようにさらに構成されたCCT制御装置と、CCT制御装置に電気的に結合され、CCT制御装置の機械的移動範囲間の相関を記憶及び制御して、N個の所定値のセットに基づき、LEDアレイからの複数の知覚的なCCT値における実質的に均等な増加を提供するように構成された記憶装置であって、N個の点のうち2つの隣接する点間の知覚的な色差が、漸進的なCCT増加に対して実質的に均等で直線的な知覚的な色差を、ヒトに対して生成することになるように、N個の所定値のセットは計算されている、記憶装置と、を含む。
【0007】
別の実施形態によると、制御可能な照明装置が提供され、当該制御可能な照明装置は、少なくとも1つの不飽和赤色LED、少なくとも1つの不飽和緑色LED、及び少なくとも1つの不飽和青色LEDを有するLEDアレイと、LEDアレイの所望の色温度にエンドユーザによって調整されるように構成された相関色温度(CCT)制御装置であり、所望の色温度に対応する出力信号を生成するようにさらに構成されたCCT制御装置、及び、CCT制御装置に電気的に結合されて、CCT制御装置の機械的移動範囲を相関させて、N個の所定値のセットに基づき、LEDアレイからの複数の知覚的なCCT値における実質的に均等な増加を提供する記憶装置であり、N個の点のうち2つの隣接する点間の知覚的な色差が、漸進的なCCT増加に対して実質的に均等で直線的な知覚的な色差を、ヒトに対して生成することになるように、N個の所定値のセットは計算されている、記憶装置、を含む制御装置と、を含む。
【0008】
さらに別の実施形態によると、相関色温度(CCT)チューニング曲線に対して制御装置点を決定する方法が提供され、当該方法は、CCTチューニング曲線の開始点を選択するステップと、u´v´空間における所定の距離dにほぼ等しいCCTチューニング曲線の後続の点を決定するステップと、最後に決定された点から、u´v´空間における別の所定の距離dにほぼ等しいCCTチューニング曲線のさらなる後続の点を決定するステップと、決定された点を含むN個の所定値のセットを決定するステップであり、N個の点のうち2つの隣接する点間の知覚的な色差が、漸進的なCCT増加に対して実質的に均等で直線的な知覚的な色差を、ヒトに対して生成するように、N個の所定値は計算されている、ステップと、を含む。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】黒体線(BBL)を含む、国際照明委員会(CIE)カラーチャートの一部を示した図である。
図2A】色度図を示した図であり、典型的な赤色(R)、緑色(G)、及び青色(B)のLEDに対する色のおよその色度座標を図面上に有し、BBLを含んでいる。
図2B】開示される発明特定事項の様々な実施形態による、図2Aの色度図の改訂版を示した図であり、BBLの近くに不飽和(desaturated)R、G、及びBのLEDに対するおよその色度座標を有し、不飽和R、G、及びBのLEDは、約90+且つ定義された色温度範囲内の演色評価数(CRI)を有している。
図2C】開示される発明特定事項の様々な実施形態による、図2Aの色度図の改訂版を示した図であり、BBLの近くに不飽和R、G、及びBのLEDに対するおよその色度座標を有し、不飽和R、G、及びBのLEDは、約80+且つ図2Bの不飽和R、G、及びBのLEDよりも広い定義された色温度範囲内の演色評価数(CRI)を有している。
図3】ハードワイヤードフラックス制御装置及び別個のハードワイヤードCCT制御装置を必要とする先行技術のカラーチューニング装置を示した図である。
図4】開示される発明特定事項の様々な実施形態による、制御入力値の関数としてCCT値を示し、2つのユーザ制御設計間の差を例示したグラフの例証的な実施形態を示した図である。
図5】開示される発明特定事項の様々な実施形態による、BBLに沿った一連の選択された制御点の例証的な実施形態を示した図である。
図6】CCTチューニング曲線に対して制御装置点を決定するための例証的な方法プロセスの流れ図である。
図7】コンピューティングシステムの例となる形態の機械の簡略化されたブロック図であり、ここでは、本明細書において論じられる方法論及び動作(例えば、CCTの次のステップの決定等)のいずれか1つ以上を機械に行わせるための命令のセットを実行することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
次に、開示される発明特定事項が、添付の図面のうち様々な図面に例示されたいくつかの一般的な実施形態及び特定の実施形態を参照して詳細に記載される。以下の記載において、多数の特定の詳細が、開示される発明特定事項の完全な理解を提供するために明記されている。しかし、これらの特定の詳細の一部又は全てがなくても開示される発明特定事項を実施することができるということが当業者には明らかになる。他の例では、周知のプロセスのステップ又は構造は、開示される発明特定事項を不明瞭にしないように詳細には記載されていない。
【0011】
異なる光照射システム及び/又は発光ダイオード(LED)の実施、及びそれらの実施を制御する手段の例が、添付の図面を参照して、以下においてより完全に記載される。これらの例は、相互に排他的ではなく、一例において見出される特徴は、さらなる実施を達成するために、1つ以上の他の例において見出される特徴と組み合わされてもよい。従って、添付の図面において示されている例は、例示目的のためにのみ提供されており、それらは、決して本開示を限定することを意図するものではないということが理解されることになる。同様の数字は、概して、全体を通して同様の要素を指す。
【0012】
さらに、第1、第2、第3等の用語を本明細書において使用して、様々な要素を説明することができるということが理解されることになる。しかし、これらの要素は、これらの用語によって限定されるべきではない。これらの用語を、1つの要素を別の要素から区別するために使用することができる。例えば、開示される発明特定事項の範囲から逸脱することなく、第1の要素を第2の要素と呼ぶことができ、第2の要素を第1の要素と呼ぶことができる。本明細書において使用される場合、「及び/又は」という用語は、関連する列挙された項目のうち1つ以上の任意及び全ての組み合わせを含んでもよい。
【0013】
要素が別の要素に「接続されている」又は「結合されている」と記載されている場合、他の要素に直接接続又は結合されてもよく、及び/又は、1つ以上の介在要素を介して他の要素に接続又は結合されてもよいということも理解されることになる。対照的に、ある要素が別の要素に「直接接続されている」又は「直接結合されている」と記載されている場合、その要素と他の要素との間に介在要素は存在しない。これらの用語は、図において描かれている任意の向きに加えて、要素の異なる向きを包含すると意図されることが理解されることになる。
【0014】
「下」、「上」、「上方」、「下方」、「水平」、又は「垂直」等の相対的な用語は、図において例示されているように、1つの要素、ゾーン、又は領域の、別の要素、ゾーン、又は領域に対する関係を説明するために本明細書において使用することができる。これらの用語は、図において描かれている向きに加えて、装置の異なる向きを包含すると意図されることを当業者は理解することになる。さらに、複数のLED、LEDアレイ、電気コンポーネント、及び/又は電子コンポーネントが、1つ、2つ、又はそれ以上の電子ボード上に収容されるか、又は1つ又は複数の物理的位置に収容されるかは、設計上の制約及び/又は特定の用途に依存し得る。
【0015】
紫外(UV)又は赤外(IR)の光パワーを発する素子等、半導体ベースの発光素子又は光パワー放出素子は、現在利用可能な最も効率的な光源に含まれる。これらの素子は、発光ダイオード、共振空洞発光ダイオード、垂直空洞レーザダイオード、又は端面発光レーザ等(本明細書では、単にLEDと呼ばれる)を含んでもよい。LEDは、そのコンパクトなサイズ及び低電力要求のために、多くの異なる用途に対して魅力的な候補となり得る。例えば、それらは、カメラ及び携帯電話等のハンドヘルド式バッテリー駆動装置のための光源(例えば、フラッシュライト及びカメラフラッシュ)として使用されてもよい。LEDはまた、例えば、自動車照明、ヘッドアップディスプレイ(HUD)照明、園芸用照明、街路照明、ビデオ用トーチ、一般照明(例えば、家庭用、店舗用、オフィス用、及びスタジオ用の照明、劇場/ステージ照明、並びに建築照明等)、拡張現実(AR)照明、ディスプレイに対するバックライトとしての仮想現実(VR)照明、及びIR分光法にも使用することができる。単一のLEDが、白熱光源よりも明るくない光を提供してもよく、従って、多接合装置又はLEDのアレイ(モノリシックLEDアレイ、マイクロLEDアレイ等)を、増強された光度が所望されるか又は必要とされる用途に使用することができる。
【0016】
LEDベースのランプ(又は関連する照明装置)が物体を照射するために、並びに一般的な照明のために使用される様々な環境において、ランプの相対光度(例えば、光束等)に加えて、複数のLEDベースのランプ(又は単一のLEDベースのランプ)の色温度の態様を制御することが所望される場合がある。そのような環境には、例えば、小売の場所、並びにレストラン等のホスピタリティを提供する場所が含まれ得る。CCTに加えて、別のランプ測定基準は、ランプの演色評価数(CRI)である。CRIは、国際照明委員会(CIE)によって定義され、任意の光源(LEDを含む)が、理想的な光源又は自然光源と比較して、様々な物体において色を正確に表す能力の定量的尺度を提供する。可能な限り高いCRI値は100である。別の定量的なランプ測定基準はDuvである。Duvは、BBLまでの色点(color point)の距離を表すために、例えばCIE 1960で定義された測定基準である。色点がBBLの上にある場合は正の値であり、色点がBBLの下にある場合は負の値である。BBLよりも上の色点は緑がかった色であり、BBLよりも下の色点はピンクがかった色である。開示される発明特定事項は、滑らかで視覚的に快適なチューニング体験において色温度(CCT及びDuv)を制御する装置を提供する。本明細書において記載されるように、色温度は、カラーチューニング用途においてCCT及びDuvの両方に関連する。
【0017】
関連技術において知られているように、直接カラーLEDの順方向電圧は、主波長の増加と共に減少する。これらのLEDは、例えば、マルチチャネルDC-DCコンバータで駆動することができる。高い有効性及びCRIをターゲットとした高度な蛍光体変換カラーLEDが作り出され、相関色温度(CCT)調整用途に対する新しい可能性を提供している。高度なカラーLEDの一部は、不飽和化した色の点を有し、広いCCT範囲にわたって90+のCRIで白色を達成するために混ぜ合わせることができる。80+のCRI実装、又は70+のCRI実装(又はさらに低いCRI値)を有する他のLEDも、開示される発明特定事項と共に使用することができる。これらの可能性は、この潜在能力を実現し且つ増大又は最大化するLED回路を使用する。同時に、本明細書において記載される制御装置は、市場への普及を容易にするために、単一チャネル定電流ドライバと互換性がある。
【0018】
先行技術に対する開示される発明特定事項の利点は、以下において詳細に記載される不飽和赤緑青(RGB)LEDのアプローチが、BBL上及びBBL以外で、並びにBBL上、例えば(以下において記載されるように)等温CCTライン上で、高いCRIを維持しながら、調整可能な光を作り出すことができるということである。比較して、様々な他の先行技術のシステムは、調整可能な色点がLEDの2つの原色(例えば、R-G、R-B、又はG-B)間の直線上にあるCCTアプローチを利用している。
【0019】
全体的に見て、カラーチューニングは、ヒューマンセントリックな照明の不可欠な部分である。不飽和RGBLEDアプローチ及び関連する制御技術等、高度なLEDベースのシステムは、照明指定器及びエンドユーザに照明制御における新しい可能性を提供する。広い範囲にわたるCCTチューニングに加えて、ユーザは、エンドユーザが心地よさを見出すように、白色光の色合いをiso-CCTラインに沿って変化させることができるようになる。例えば、Lumileds(登録商標)所有のLuxeon(登録商標)Fusionシステムは、単一プラットフォーム上のその広いチューニング範囲で、様々なタイプの色調整可能な用途に対する理想的な候補である(Lumileds(登録商標)Luxeon(登録商標)Fusionシステムは、Lumileds LLC(370 West Trimble Road, San Jose, California 95131, USA)によって製造されている)。ヒューマンセントリックな照明の一態様は、相関色温度及び光強度を同時に変化させる能力である。開示される発明特定事項は、知覚的に均等なカラーチューニング体験を生み出すユーザ制御設計パラダイムを対象にしている。
【0020】
次に、図1を参照すると、本明細書において開示される発明特定事項の様々な実施形態を理解するための基礎を形成する黒体線(BBL)101(プランキアン軌跡とも呼ばれる)を含む国際照明委員会(CIE)カラーチャート100の一部が示されている。BBL101は、様々な温度の黒体放射体に対する色度座標を示している。ほとんどの照明状況において、光源は、BBL101上又はその近くにある色度座標を有するはずであるということが、一般的に合意されている。当技術分野において知られている様々な数学的手順を使用して、「最も近い」黒体放射体が決定される。上述のように、この一般的なランプ仕様パラメータは、相関色温度(CCT)と呼ばれる。色度をさらに記述する有用且つ補完的な方法は、Duv値によって提供され、Duv値は、ランプの色度座標がBBL101より上にある程度(正のDuv値)又はBBL101より下にある程度(負のDuv値)の指標である。
【0021】
カラーチャートの一部が、多数の等温線117を含むように示されている。これらの線の各々はBBL101上にはないけれども、等温線117上の任意の色点は一定のCCTを有している。例えば、第1の等温線117Aは10,000KのCCTを有し、第2の等温線117Bは5,000KのCCTを有し、第3の等温線117Cは3,000KのCCTを有し、第4の等温線117Dは2,200KのCCTを有している。
【0022】
図1を引き続き参照すると、CIEカラーチャート100は、マクアダム楕円(MAE)103を表す多数の楕円も示しており、マクアダム楕円(MAE)103は、BBL101を中心とし、BBL101から距離において1ステップ105、3ステップ107、5ステップ109、又は7ステップ111広がっている。MAEは、心理測定的研究に基づいており、楕円の中心にある色から、典型的な観察者には区別がつかない全ての色を含有するCIE色度図上の領域を定めている。従って、MAEステップ105から111(1ステップから7ステップ)の各々は、典型的な観察者には、MAE103のそれぞれの中心における色と実質的に同じ色であるように見える。一連の曲線115A、115B、115C、及び115Dは、BBL101から実質的に等しい距離を表しており、例えば、それぞれ+0.006、+0.003、0、-0.003、及び-0.006のDuv値に関連している。
【0023】
次に、図2Aを参照し、図1を引き続き参照すると、図2Aは、座標205における赤色(R)LED、座標201における緑色(G)LED、及び座標203における青色(B)LEDについての、(色度図200のx-yスケール上に示されている)典型的な座標値に対する色のおよその色度座標を有する色度図200を示している。図2Aは、一部の実施形態による、可視光源の波長スペクトルを定めるための色度図200の一例を示している。図2Aの色度図200は、可視光源の波長スペクトルを定める1つの方法に過ぎず;他の適した定める方法が、当技術分野において知られており、本明細書に記載の開示される発明特定事項の様々な実施形態と共に使用することもできる。
【0024】
色度図200の一部を特定する便利な方法は、x-y面における方程式の集まりを介するものであり、各方程式は、色度図200上の線を定める解の軌跡を有している。図2Bを参照して以下においてより詳細に記載されるように、線は交差して、特定の領域を特定することができる。別の定める方法として、白色光源は、所与の色温度で動作する黒体源からの光に対応する光を放つことができる。
【0025】
色度図200はまた、図1を参照して先に記載したBBL101を示している。3つのLED座標位置201、203、205の各々は、緑色、青色、及び赤色のそれぞれの「完全飽和」LEDに対するCCT座標である。しかし、特定の割合のR、G、及びBのLEDを組み合わせることによって「白色光」が生成される場合、そのような組み合わせのCRIは極めて低いことがある。典型的には、小売の場所又はホスピタリティを提供する場所等、上記の環境では、約90以上のCRIが所望される。
【0026】
図2Bは、開示される発明特定事項の様々な実施形態による、図2Aの色度図200の改訂版を示しており、BBLの近くに不飽和R、G、及びBのLEDに対するおよその色度座標を有し、不飽和R、G、及びBのLEDは、約90+且つ定義された色温度範囲内の演色評価数(CRI)を有している。
【0027】
しかし、図2Bの色度図250は、BBL101の近くの不飽和(パステル)R、G、及びBのLEDに対するおよその色度座標を示している。座標値(色度図250のx-yスケール上に示されている)は、座標255における不飽和赤色(R)LED、座標253における不飽和緑色(G)LED、及び座標251における不飽和青色(B)LEDについて示されている。様々な実施形態において、不飽和R、G、及びBのLEDの色温度範囲は、約1800Kから約2500Kの範囲内にあってもよい。他の実施形態において、不飽和R、G、及びBのLEDは、例えば、約2700Kから約6500Kの色温度範囲内にあってもよい。さらに他の実施形態において、不飽和R、G、及びBのLEDは、約1800Kから約7500Kの色温度範囲内にあってもよい。さらに他の実施形態において、不飽和R、G、及びBのLEDは、広い色温度範囲内にあるように選択されてもよい。上述したように、光源の演色評価数(CRI)は、光源の見た目の色を示すものではなく;その情報は、相関色温度(CCT)によって与えられる。従って、CRIは、理想的な光源又は自然光源と比較して、忠実に様々な物体の色を明らかにする光源の能力の定量的尺度である。
【0028】
特定の例証的な実施形態では、不飽和R、G、及びBのLEDに対する座標値の各々の間に形成された三角形257も示されている。不飽和R、G、及びBのLEDは、BBL101の近くに座標値を有するように(例えば、当技術分野において知られているようにLEDを形成するための蛍光体の混合及び/又は材料の混合によって)形成される。従って、それぞれの不飽和R、G、及びBのLEDの座標位置は、三角形257によって輪郭が描かれているように、約90以上のCRIを有しており、例えば、約2700Kから約6500Kのおよその調整可能な色温度範囲を有している。従って、相関色温度(CCT)の選択は、選択されたCCTの全ての組み合わせによって、90以上のCRIを有するランプが生じるように、本明細書において記載されるカラーチューニング用途において行うことができる。不飽和R、G、及びBのLEDの各々は、単一のLED又はLEDのアレイ(若しくはグループ)を含んでもよく、アレイ又はグループ内の各LEDは、アレイ又はグループ内の他のLEDと同じ又は類似の不飽和色を有する。1つ以上の不飽和R、G、及びBのLEDの組み合わせは、ランプを含む。
【0029】
図2Cは、開示される発明特定事項の様々な実施形態による、図2Aの色度図200の改訂版を示しており、BBLの近くに不飽和R、G、及びBのLEDに対するおよその色度座標を有し、不飽和R、G、及びBのLEDは、約80+且つ図2Bの不飽和R、G、及びBのLEDよりも広い定義された色温度範囲内の演色評価数(CRI)を有している。
【0030】
しかし、図2Cの色度図270は、図2Bの不飽和R、G、及びBのLEDよりもBBL101から離れて配置された不飽和R、G、及びBのLEDに対するおよその色度座標を示している。座標275における不飽和赤色(R)LED、座標273における不飽和緑色(G)LED、及び座標271における不飽和青色(B)LEDに対して、(色度図270のx-yスケール上に示されている)座標値が示されている。様々な実施形態において、不飽和R、G、及びBのLEDの色温度範囲は、約1800Kから約2500Kの範囲内にあってもよい。他の実施形態において、不飽和R、G、及びBのLEDは、約2700Kから約6500Kの色温度範囲内にあってもよい。さらに他の実施形態において、不飽和R、G、及びBのLEDは、約1800Kから約7500Kの色温度範囲内にあってもよい。
【0031】
特定の例証的な実施形態では、不飽和R、G、及びBのLEDに対する座標値の各々の間に形成された三角形277も示されている。不飽和R、G、及びBのLEDは、BBL101の近くに座標値を有するように(例えば、当技術分野において知られているようにLEDを形成するための蛍光体の混合及び/又は材料の混合によって)形成される。従って、それぞれの不飽和R、G、及びBのLEDの座標位置は、三角形277によって輪郭が描かれているように、約80以上のCRIを有しており、例えば、約1800Kから約7500Kのおよその調整可能な色温度範囲を有している。色温度範囲は、図2Bにおいて示されている範囲よりも広いため、CRIは、それに比例して約80以上まで減少する。しかし、不飽和R、G、及びBのLEDを、色度図内のどこでも個々の色温度を有するように生成することができるということを当業者は認識することになる。従って、相関色温度(CCT)の選択は、選択されたCCTの全ての組み合わせによって、80以上のCRIを有するランプが生じるように、本明細書において記載されるカラーチューニング用途において行うことができる。不飽和R、G、及びBのLEDの各々は、単一のLED又はLEDのアレイ(若しくはグループ)を含んでもよく、アレイ又はグループ内の各LEDは、アレイ又はグループ内の他のLEDと同じ又は類似の不飽和色を有する。1つ以上の不飽和R、G、及びBのLEDの組み合わせは、ランプを含む。
【0032】
図3は、ハードワイヤードフラックス制御装置301及び別個のハードワイヤードCCT制御装置303を使用する先行技術のカラーチューニング装置300を示している。フラックス制御装置301は、単一チャネルドライバ回路305に結合され、CCT制御装置は、LED駆動回路/LEDアレイの組合せ320に結合されている。LED駆動回路/LEDアレイの組み合わせ320は、電流ドライバ回路、PWMドライバ回路、又はハイブリッド電流ドライバ/PWMドライバ回路であってもよい。フラックス制御装置301、CCT制御装置303、及び単一チャネル駆動回路305の各々は、顧客設備310内に位置し、全ての装置は、一般的に、高電圧回路を支配する適用可能な国家及び地方の規則に従って設置されなければならない。LED駆動回路/LEDアレイの組み合わせ320は、一般的に、顧客設備310から(例えば、数メートルから数十メートル以上)離れた場所に位置する。従って、最初の購入金額及び設置金額の両方がかなりのものであり得る。
【0033】
従って、単一チャネル定電流ドライバから動作する従来の色調整可能システムでは、2つの制御入力が通常必要とされ、一方はフラックス制御(例えば、光束又は調光)のためのものであり、他方はカラーチューニングのためのものである。制御入力は、例えば、リニアスライダ若しくはロータリースライダ、DIPスイッチ、又は標準的な0Vから10Vの調光器等、電気機械装置によって実現することができる。
【0034】
図4は、開示される発明特定事項の様々な実施形態による、制御入力値の関数としてCCT値を示し、且つ2つのユーザ制御設計間の差を例示するグラフ400の例証的な実施形態である。2つのユーザ制御設計の結果は、2つのグラフ曲線として示されている。CCT値を調整するために使用されるユーザ制御装置は、図3のCCT制御装置303と同じか又は類似していてもよく、以下において記載されるように、第2のユーザ制御設計に対して適切な修正が施される。
【0035】
当業者には知られているように、CCTは、白色光源の色度を表すために使用されることが多くある。しかし、上記のように、色度は二次元の値であり、BBLからの距離という別の次元は欠けていることが多くある。Duvは、米国国家規格協会(ANSI)の規格で定義されている。従って、色度座標の2つの数(x,y)又は(u´,v´)は、直感的に色の情報を伝えるものではない。CCT及びDuvが、完全な色の情報を伝える。
【0036】
さらに、CCT値における単位ステップは、色における均等な知覚をもたらさない。これは、ANSI C78.377(2015)から抜粋した以下の表1によって確証されている。CCTにおける許容度は、CCTの値が高くなるに従い次第に大きくなっている。従って、CCT値を表すユーザ制御がCCT値に対して線形にマッピングされる場合、ほとんどの目に見える変化は、CCT制御装置範囲の開始の間(例えばスライダ範囲の開始時)に発生し、従って、予想通り線形ではない。
【0037】
【表1】
図4を再度参照すると、不均一なマッピング曲線403は、所与のユーザ制御入力に基づき均一に間隔を置いて位置するCCT値をマッピングしている。ユーザ制御入力は、所望のCCT値に関連する。しかし、ユーザ制御上の2つの等しい間隔は、CCT空間におけるほぼ等しい差とは等しくない。すなわち、不均一なマッピング曲線403は、CCT制御装置上の隣接する点間の等しいステップ(例えば、16単位の第1のレベルから32単位の第2のレベルまで、48単位の第3のレベルまで、64単位の第4のレベルまで等(ここで、単位は任意であるが等しい間隔である))に基づいている。しかし、等しいステップは、知覚的なCCT値において不均一な増加をもたらす。
【0038】
均一なマッピング曲線401は、選択されたCCT値を、ユーザ制御上の等しい間隔にマッピングしている。すなわち、均一なマッピング曲線401は、CCT制御装置上の隣接する点間の等しくないステップ(例えば、3単位の第1のレベルから6単位の第2のレベルまで、10単位の第3のレベルまで、13単位の第4のレベルまで等(ここで、単位は任意であるが等しくない間隔である))を有する。しかし、等しくないステップは、知覚的なCCT値においてほぼ均一な増加をもたらす。
【0039】
図4において、均一なマッピング曲線401の大多数の点が、曲線のほぼ第1四半期(例えば、約0の制御入力値から約340単位の制御入力値)内に集中していることを当業者は容易に理解することになる。制御入力値が増加するに従い、均一なマッピング曲線401上の後続の点間の距離が増加する(曲線上の後続の点間の距離が大きくなる)。従って、エンドユーザが入力制御装置(例えば、図3のCCT制御装置)を変更すると、入力制御に結合されたLED又はLEDアレイの色温度は、制御装置の下部で急速に変化し、次に、LED又はLEDアレイの色温度はその後非常にゆっくりと変化する。この非線形の状況は、エンドユーザにとって変化の富む体験を生み出し、ここで、色温度が高いほど、特に、正確に制御するのがますます困難になる。
【0040】
不均一なマッピング曲線403で、エンドユーザは、滑らかで視覚的に快適なチューニング体験が可能となる。例えば、エンドユーザが、例えば、CCT制御装置303の修正版を含むスライダの直線運動の開始時に小さな距離を動かすに従い、LEDの色温度は所与の量だけ増加する。エンドユーザがスライダの直線運動の端部に向かってほぼ同じ小さな距離を動かすに従い、LEDの色温度における知覚的な色差は、スライダ範囲の開始時とほぼ同じ所与の量で増加する。
【0041】
滑らかで視覚的に快適なチューニング体験を成し遂げるために、適切なスライダ増分を見つける方法、及び、図3のCCT制御装置の、開示される発明特定事項に従った修正版が以下に記載される。従って、CCTチューニング曲線上には、2つの所与のCCT値間にN個の点があるということが考慮される。以下において概説するように、N個の点は、2つの隣接する点間の知覚的な色差が実質的に均等になるように計算される。
【0042】
図5は、開示される発明特定事項の様々な実施形態による、実質的にBBL501に沿った一連の選択された制御点500の例証的な実施形態を示している。BBL501上の選択された制御点は、上記のCCTチューニング曲線の点を表している。例えば、示されている選択された制御点の一部503は、約6500Kから約3000Kの範囲内である。しかし、選択された制御点は、BBL501上にある必要はない。例えば、様々な実施形態において、選択された制御点は、選択されたマクアダム楕円内(図1を参照)にある又はマクアダム楕円の選択された範囲にわたってある等、BBLの近くにあってもよい。
【0043】
エンドユーザ制御インターフェース、例えば、スライダ又はダイヤルを含む制御装置等は、次に、計算されたN個の点に線形にマッピングされた移動範囲を有する。一実施形態において、線形にマッピングされた移動範囲は、次に、CCT制御装置に記憶される(例えば、メモリ等の記憶領域に記憶され、及び/又はソフトウェア、ハードウェア、又はファームウェアにおいてプログラムされる)。別の実施形態において、線形にマッピングされた移動範囲は、代替的に、例えば、リモートコントローラボックス又はLEDアレイ内に記憶されてもよい(例えば、メモリ等の記憶領域に記憶され、及び/又はソフトウェア、ハードウェア、又はファームウェアにおいてプログラムされてもよい)。両方の実施形態において、記憶装置は、内部又は外部で、CCT制御装置に電気的に結合され、CCT制御装置の機械的移動を相関させて、1つ以上のLED又はLEDアレイからの知覚的なCCT値における実質的に均等な増加を提供する。いずれの場合も、計算されたN個のCCT点を、例えば、CIE 1976空間において生成することができる。CIE 1976色空間は、知覚的に均等な色空間であると考慮される。この空間における同じユークリッド距離が、知覚的に均等であると考慮される。
【0044】
次に、図6を参照すると、CCTチューニング曲線に対して制御装置点を決定するための例証的な方法プロセスの流れ図600が示されている。例証的な実施形態において、計算は、CCTチューニング曲線の開始点(例えば、BBL線上の色温度)を選ぶことによって、動作601において開始される。動作603において、CCTチューニング曲線の後続の点は、u´v´空間における所望の距離dにほぼ等しいと考慮される。動作605において、例証的な方法は、最後に決定された点まで移動し、u´v´空間における所望の距離dに再びほぼ等しい別の後続の点が決定される。動作607において、例証的な方法は、N個の点が得られるか、又はチューニング範囲が尽きるまで繰り返される。
【0045】
固定距離(例えば、所望又は所定の距離等)にある点を見つけるために、u´v´色空間(例えば、図5等を参照)におけるCCTチューニング曲線と半径dの円との間で、インターセプト点(interception point)を分析的に計算することができる。或いは、CCTチューニング曲線を十分に高い分解能でu´v´座標に変換し、次にCCTチューニング曲線上の点全てを横断することができる。
【0046】
次に、第1の点を含む、基準に一致する又はほぼ一致する全ての点が、ユーザ制御(例えば、CCT制御装置)において使用されることになる出力としてリストに入れられる。従って、N個の点が得られた後で、動作609において、ユーザ制御の移動範囲がN個の点に線形にマッピングされる。例えば、ユーザ制御の移動範囲が256の離散したステップであり、点の数Nが64である場合、4の各間隔が、決定されたN個の点の値からのCCT値に割り当てられる。
【0047】
例証的な実施形態では、CCT推移を線形又は実質的に線形にするために使用されるアルゴリズムは、例えば、最初の点から開始して、特定された距離において次の点を決定することを含む。特定された距離において次の点が見つかると、アルゴリズムはちょうど見つかった点まで進み、次に、特定された距離において次の点を決定する。次に、第1の点を含む、基準に一致する全ての点が出力としてリストに入れられる。
【0048】
従って、アルゴリズムは、図5及び6を参照して先に記載したように、BBL上の点を生成する。同じ原理を、他の所望のタイプの曲線にも適用することができる。1つの具体的で例証的な実施形態において、CCT推移を線形にするために使用されるアルゴリズムは、以下:
【0049】
【数1】
のように表され得る。
【0050】
当業者は、開示される発明特定事項を読んで理解すると、同じ又は類似の結果を与えるために利用され得るさらなるアルゴリズムを認識することになる。加えて、当業者は、類似のタイプのアルゴリズムを、ソフトウェア、ファームウェアにおいて符号化する、又は特定用途向け集積回路(ASIC)又は専用のプロセッサ若しくは制御装置等の様々なタイプのハードウェア装置に実装することができるということを認識することになる。次に、アルゴリズムからの結果(上記の出力リスト)を、制御装置に加えることができる(例えば、制御装置内のソフトウェアとして保存されるようにCCT制御装置に加えて、装置の移動を所望のCCT値に相関させる、制御装置内にハードコード化して、装置の移動を所望のCCT値に相関させる、制御装置内のASIC内に実装して、装置の移動を所望のCCT値に相関させる、プロセッサ若しくは他のタイプのハードウェア(例えば、制御装置内のフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)等)に実装して、装置の移動を所望のCCT値に相関させることができるか、又は当技術分野において知られており、以下において図7を参照してより詳細に記載される他の手段によって行うことができる)。
【0051】
命令によって様々な動作を行う機械
図7は、一部の実施形態による、機械700の構成要素を例示したブロック図であり、機械700は、機械読み取り可能媒体、例えば、非一時的な機械読み取り可能媒体、機械読み取り可能記憶媒体、コンピュータ読み取り可能記憶媒体、又はそれらの任意の適した組み合わせ等から命令を読み、本明細書において論じられる方法論のいずれか1つ以上を行うことができる。具体的には、図7は、コンピュータシステムの例となる形態における機械700の図表示であり、その中で、本明細書において論じられる方法論(例えば、プロセスレシピ等)のいずれか1つ以上を機械700に行わせるための命令724(例えば、ソフトウェア、プログラム、アプリケーション、アプレット、アプリ、又は他の実行可能コード等)を実行することができる。
【0052】
代替の実施形態において、機械700は、スタンドアロン装置として動作するか、又は他の機械に接続(例えば、ネットワーク化)されてもよい。ネットワーク化された展開において、機械700は、サーバクライアントネットワーク環境におけるサーバマシン若しくはクライアントマシンとして、又はピアツーピア(又は分散)ネットワーク環境におけるピアマシンとして動作することができる。機械700は、サーバコンピュータ、クライアントコンピュータ、パーソナルコンピュータ(PC)、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ネットブック、セットトップボックス(STB)、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、携帯電話、スマートフォン、ウェブアプライアンス、ネットワークルータ、ネットワークスイッチ、ネットワークブリッジ、又は、命令724を順次に実行することができる任意の機械であって、さもなければ、命令は、その機械が取るべき行動を特定するものであってもよい。さらに、単一の機械のみが例示されているけれども、「機械」という用語は、本明細書において論じられる方法論のいずれか1つ以上を行うために命令724を個々に又は共同で実行する機械の集合を含むとも解釈されるはずである。
【0053】
機械700は、プロセッサ702(例えば、中央処理装置(CPU)、グラフィックスプロセッシングユニット(GPU)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、高周波集積回路(RFIC)、又はそれらの任意の適した組み合わせ等)、メインメモリ704、及びスタティックメモリ706を含み、これらは、バス708を介して互いに通信するように構成されている。プロセッサ702が、全体的又は部分的に、本明細書において記載される方法論のいずれか1つ以上を行うように構成可能であるように、命令724の一部又は全てによって一時的又は恒久的に構成可能である超小型回路をプロセッサ702は有してもよい。例えば、プロセッサ702の1つ以上の超小型回路のセットは、本明細書において記載される1つ以上のモジュール(例えば、ソフトウェアモジュール等)を実行するように構成可能であってもよい。
【0054】
機械700は、グラフィックスディスプレイ710(例えば、プラズマディスプレイパネル(PDP)、発光ダイオード(LED)ディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、プロジェクタ、又は陰極線管(CRT)等)をさらに含んでもよい。機械700はまた、英数字入力装置712(例えば、キーボード等)、カーソル制御装置714(例えば、マウス、タッチパッド、トラックボール、ジョイスティック、モーションセンサ、又は他のポインティング器具等)、記憶ユニット716、シグナル発生装置718(例えば、スピーカー等)、及びネットワークインターフェース装置720を含んでもよい。
【0055】
記憶ユニット716は、機械読み取り可能媒体722(例えば、有形の及び/又は非一時的な機械読み取り可能記憶媒体等)を含み、その上に、本明細書に記載される方法論又は機能のいずれか1つ以上を具現化する命令724が記憶される。命令724はまた、機械700によるその実行中に、メインメモリ704内、プロセッサ702内(例えば、プロセッサのキャッシュメモリ内)、又はその両方に、完全に又は少なくとも部分的に存在してもよい。従って、メインメモリ704及びプロセッサ702は、機械読み取り可能媒体(例えば、有形の及び/又は非一時的な機械読み取り可能媒体)とみなされ得る。命令724は、ネットワークインターフェース装置720を介してネットワーク726上で送信又は受信されてもよい。例えば、ネットワークインターフェース装置720は、任意の1つ以上の転送プロトコル(例えば、ハイパーテキストトランスファープロトコル(HTTP)等)を使用して命令724を通信することができる。
【0056】
一部の実施形態において、機械700は、スマートフォン又はタブレットコンピュータ等のポータブルコンピューティングデバイスであってもよく、1つ以上のさらなる入力コンポーネント(例えば、センサ又はゲージ等)を有してもよい。そのようなさらなる入力コンポーネントの例としては、画像入力コンポーネント(例えば、1つ以上のカメラ等)、オーディオ入力コンポーネント(例えば、マイクロホン等)、方向入力コンポーネント(例えば、コンパス等)、位置入力コンポーネント(例えば、グローバルポジショニングシステム(GPS)受信機等)、向きコンポーネント(例えば、ジャイロスコープ等)、動作検出コンポーネント(例えば、1つ以上の加速度計等)、高度検出コンポーネント(例えば、高度計等)、及びガス検出コンポーネント(例えば、ガスセンサ等)が挙げられる。これらの入力コンポーネントのいずれか1つ以上によって得られた入力は、本明細書において記載されるモジュールのいずれかによってアクセス可能及び利用可能であり得る。
【0057】
本明細書において使用される場合、「メモリ」という用語は、一時的又は永久的にデータを記憶することができる機械読み取り可能媒体を指し、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、バッファメモリ、フラッシュメモリ、及びキャッシュメモリを含むと解釈され得るが、これらに限定されない。機械読み取り可能媒体722は、一実施形態では単一の媒体であるように示されているけれども、「機械読み取り可能媒体」という用語は、命令を記憶することができる単一の媒体又は複数の媒体(例えば、集中型若しくは分散型データベース、又は関連するキャッシュ及びサーバ等)を含むと解釈されるべきである。「機械読み取り可能媒体」という用語はまた、命令が、機械の1つ以上のプロセッサ(例えば、プロセッサ702等)によって実行されたときに、本明細書において記載される方法論のいずれか1つ以上を機械に行わせるように、機械(例えば、機械700等)による実行のための命令を記憶することができる任意の媒体又は複数の媒体の組み合わせを含むと解釈されるはずである。従って、「機械読み取り可能媒体」は、単一の記憶装置又は記憶デバイス、並びに複数の記憶装置又は記憶デバイスを含む「クラウドベース」の記憶システム又は記憶ネットワークを指す。従って、「機械読み取り可能媒体」という用語は、ソリッドステートメモリ、光媒体、磁気媒体、又はそれらの任意の適した組み合わせの形態の1つ以上の有形の(例えば、非一時的な)データリポジトリを含むと解釈されるはずであるが、これらに限定されない。
【0058】
さらに、機械読み取り可能媒体は、伝搬信号を具現化しないという点で非一時的である。しかし、有形の機械読み取り可能媒体を「非一時的な」と標識することは、媒体が移動可能ではないということを意味すると解釈されるべきではない。すなわち、媒体はある物理的な場所から別の場所へ運ぶことができると考慮されるべきである。加えて、機械読み取り可能媒体は有形であるため、媒体は、機械読み取り可能装置であるとみなすことができる。
【0059】
命令724は、さらに、ネットワークインターフェース装置720を介して伝送媒体を使用し、及び多数の周知の転送プロトコル(例えば、HTTP等)のいずれか1つを利用して、ネットワーク726(例えば、通信ネットワーク)上で送信又は受信されてもよい。通信ネットワークの例としては、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、インターネット、携帯電話ネットワーク、POTSネットワーク、及び無線データネットワーク(例えば、WiFi及びWiMAXネットワーク等)が挙げられる。「伝送媒体」という用語は、機械による実行のための命令を記憶する、符号化する、又は運ぶことができる任意の無形の媒体を含むと解釈されるはずであり、そのようなソフトウェアの通信を容易にするためのデジタル又はアナログ通信信号又は他の無形の媒体を含む。
【0060】
一部の例となる実施形態において、ハードウェアモジュールは、例えば、機械的又は電子的に、又はそれらの任意の適した組み合わせによって実装されてもよい。例えば、ハードウェアモジュールは、特定の動作を行うように恒久的に構成された専用の回路又は論理を含んでもよい。ハードウェアモジュールは、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)又は特定用途向け集積回路(ASIC)等、特殊目的のプロセッサであってもよく、又はそれらを含んでもよい。ハードウェアモジュールはまた、特定の動作を行うためにソフトウェアによって一時的に構成されるプログラマブル論理又は回路を含んでもよい。一例として、ハードウェアモジュールは、中央処理装置(CPU)又は他のプログラマブルプロセッサ内に包含されるソフトウェアを含んでもよい。ハードウェアモジュールを機械的に、電気的に、専用の恒久的に構成された回路において、又は一時的に構成された回路(例えば、ソフトウェアによって構成されたもの)において実装する決定は、コスト及び時間を考慮することによって駆動され得るということが正しく理解されることになる。
【0061】
様々な実施形態において、記載される構成要素の多くは、本明細書において開示される機能を実施するように構成された1つ以上のモジュールを含んでもよい。一部の実施形態において、モジュールは、ソフトウェアモジュール(例えば、機械読み取り可能媒体若しくは伝送媒体に記憶されるか、又はさもなければ機械読み取り可能媒体若しくは伝送媒体において具体化されるコード等)、ハードウェアモジュール、又はそれらの任意の適した組み合わせを構成することができる。「ハードウェアモジュール」は、特定の動作を行い且つ特定の信号を解釈することができる、有形の(例えば、非一時的な)物理的構成要素(例えば、1つ以上のマイクロプロセッサ又は他のハードウェアベースの装置のセット等)である。1つ以上のモジュールは、特定の物理的様式で構成又は配置されてもよい。様々な実施形態において、1つ以上のマイクロプロセッサ又はその1つ以上のハードウェアモジュールは、ソフトウェア(例えば、アプリケーション又はその一部)によって、ハードウェアモジュールとして構成することができ、このハードウェアモジュールは、そのモジュールについて本明細書において記載される動作を行うように動作する。
【0062】
一部の例となる実施形態において、ハードウェアモジュールは、例えば、機械的又は電子的に、又はそれらの任意の適した組み合わせによって実装されてもよい。例えば、ハードウェアモジュールは、特定の動作を行うように恒久的に構成された専用の回路又は論理を含んでもよい。上述のように、ハードウェアモジュールは、FPGA又はASIC等の特殊目的のプロセッサを備えるか又は含んでもよい。ハードウェアモジュールはまた、移動範囲が、カラーチューニング装置上の計算されたN個の点に線形にマッピングされる(例えば、図5及び6を参照)等、特定の動作を行うようにソフトウェアによって一時的に構成されたプログラマブル論理又は回路を含んでもよい。
【0063】
上の記載は、開示される発明特定事項を具体化する例示的な例、装置、システム、及び方法を含む。上の記載においては、説明の目的で、開示される発明特定事項の様々な実施形態の理解を提供するために、多数の特定の詳細を明記した。しかし、発明特定事項の様々な実施形態は、これらの特定の詳細がなくても実施され得るということが当業者には明らかになる。さらに、周知の構造、材料、及び技術は、様々な例示された実施形態を不明瞭にしないように、詳細には示されていない。
【0064】
本明細書において使用される場合、「又は」という用語は、包括的又は排他的な意味で解釈され得る。さらに、他の実施形態は、提供される開示を読んで理解することにより、当業者によって理解されることになる。さらに、本明細書において提供される開示を読んで理解すると、当業者は、本明細書に提供される技術及び例の様々な組み合わせが全て様々な組み合わせで適用され得るということを容易に理解することになる。
【0065】
様々な実施形態が別々に論じられているけれども、これらの別々の実施形態は、独立した技術又は設計として考慮されることを意図しない。上記のように、様々な部分の各々が、相互に関係があってもよく、各々が、別々に、又は調光器及び関連装置等、他のタイプの電気制御装置と組み合わせて使用されてもよい。従って、方法、動作、及びプロセスの様々な実施形態が記載されているけれども、これらの方法、動作、及びプロセスは、別々に又は様々な組み合わせで使用されてもよい。
【0066】
従って、本明細書において提供される開示を読んで理解することにより当業者には明らかとなるように、多くの修正及び変更を行うことができる。本明細書において列挙されているものに加えて、本開示の範囲内の機能的に等しい方法及び装置が、上述の説明から当業者には明らかになる。いくつかの実施形態の一部分及び特徴は、他の実施形態のものに含まれてもよく、又はそれらに置き換えられてもよい。そのような修正及び変更は、添付の特許請求の範囲内にあると意図される。従って、本開示は、添付の特許請求の範囲が権利を有する同等物の全範囲と共に、添付の特許請求の範囲の用語によってのみ限定されることになる。本明細書において使用される用語は、特定の実施形態を説明する目的のためだけにあり、限定的であると意図するものではないことも理解されたい。
【0067】
本開示の要約は、読者が技術的開示の性質を迅速に確認するのを可能にするように提供される。要約は、特許請求の範囲を解釈又は限定するために使用されることはないとの理解の下に提出される。加えて、上述の詳細な説明では、様々な特徴が、本開示を簡素化する目的で、単一の実施形態において共にグループ化され得るということが分かる。この開示方法は、特許請求の範囲を限定するものとして解釈されることはない。従って、添付の特許請求の範囲は、本明細書によって詳細な説明に組み込まれ、各請求項は、別々の実施形態として独自に成立する。
図1
図2A
図2B
図2C
図3
図4
図5
図6
図7