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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-21
(45)【発行日】2023-09-29
(54)【発明の名称】回路板
(51)【国際特許分類】
   H01L 23/12 20060101AFI20230922BHJP
   H05K 1/02 20060101ALI20230922BHJP
【FI】
H01L23/12 Q
H05K1/02 J
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2022511343
(86)(22)【出願日】2020-09-15
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-10-24
(86)【国際出願番号】 CN2020115357
(87)【国際公開番号】W WO2021052327
(87)【国際公開日】2021-03-25
【審査請求日】2022-02-21
(31)【優先権主張番号】201910872663.5
(32)【優先日】2019-09-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【弁理士】
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】尹昌剛
(72)【発明者】
【氏名】易畢
(72)【発明者】
【氏名】魏仲民
【審査官】多賀 和宏
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-163927(JP,A)
【文献】特開2014-093332(JP,A)
【文献】特開2010-087037(JP,A)
【文献】特開2012-238848(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2019-0092211(KR,A)
【文献】中国特許出願公開第101154644(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 23/12
H05K 1/02、1/11
H05K 3/40-3/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
回路板本体と、前記回路板本体に設けられた少なくとも1つのビア装置とを含み、
前記ビア装置は、前記回路板本体に形成されるビアと、前記ビアを取り囲んで前記ビアと離れて設置されるビアパッドと、前記ビアパッドと前記ビアを電気接続する導電体とを含み、
前記回路板本体に設けられたビア装置は、第1ビア装置と第2ビア装置とを含み、
前記第1ビア装置は、第1ビアと、前記第1ビアを取り囲んで前記第1ビアと離れて設置される第1ビアパッドと、前記第1ビアパッドと前記第1ビアを電気接続する第1導電体とを含み、
前記第2ビア装置は、第2ビアと、前記第2ビアを取り囲んで前記第2ビアと離れて設置される第2ビアパッドと、前記第2ビアパッドと前記第2ビアを電気接続する第2導電体とを含み、
前記回路板本体には、前記第1ビアパッドに接続される第1信号線と、前記第2ビアパッドに接続される第2信号線とが設けられ、電流が前記第1ビアパッドを通過して前記第1導電体に到達し、さらに前記第1ビアに到達する最短距離は第1距離であり、電流が前記第2ビアパッドを通過して前記第2導電体に到達し、さらに前記第2ビアに到達する最短距離は第2距離であり、
前記第1信号線の長さと前記第2信号線の長さとは異なり、前記第1信号線の長さと前記第1距離との和は、前記第2信号線の長さと前記第2距離との和と等しい
回路板。
【請求項2】
前記ビアパッドは、前記ビアを取り囲んで設置される環状パッドである
請求項1に記載の回路板。
【請求項3】
前記環状パッドは、円環パッドである
請求項2に記載の回路板。
【請求項4】
前記環状パッドは、閉じた環状パッドである
請求項2に記載の回路板。
【請求項5】
前記第1信号線の長さは、前記第2信号線の長さよりも大きく、前記第1距離は、前記第2距離よりも小さい
請求項に記載の回路板。
【請求項6】
前記第1信号線及び前記第2信号線の配線方式では、蛇行して配線されない
請求項に記載の回路板。
【請求項7】
前記ビアは、円形ビアである
請求項1~のいずれか一項に記載の回路板。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2019年9月16日に中国特許庁に提出された出願番号201910872663.5の中国特許出願の優先権を主張しており、該出願の全内容は引用によって本願に組み込まれている。
【0002】
本発明の実施例は、電子・電力の技術分野に関するが、それに限定されていなく、具体的には、回路板に関するが、それに限定されていない。
【背景技術】
【0003】
現在、高速製品は、レートが既に25Gbps以上に達し、それは、高速相互接続チャネルの信号の完全性に対して非常に大きな挑戦である。この挑戦に直面するために、高速相互接続チャネルを構成する受動部材を入念に最適化して設計する必要がある。ビアは、高速相互接続チャネルの決定的な受動部材として、その性能優劣が、直接的に高速チャネル全体の信号の完全性の性能優劣に関係している。ビアにとって、その信号の完全性に影響する主な要素は、そのインピーダンスが伝送線に比べて低く、それによりインピーダンスが連続しないということである。ビアのインピーダンスに影響する要素は、孔径、パッドの径、アンチパッドの径及び媒体誘電率などがある。板材及び孔径は、一般的に、変更できないため、アンチパッドの最適化に限界があり、ビアパッドは、穴加工の位置合わせのために一般的に孔径よりも10mil大きくする必要があり、縮小できないため、その容量性が比較的に大きくなり、容量性が大きいと、インピーダンスが低くなり、従って、孔全体のインピーダンスが比較的低くなり、信号の完全性に影響する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施例に係る回路板は、従来の回路板における、ビアのインピーダンスが信号線のインピーダンスよりも低くてインピーダンスが連続しないことにより信号の完全性に影響すること、及び回路板における差動ビアが蛇行して配線されることにより配線密度の向上に影響するという問題を少なくともある程度解決することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記事情に鑑みて、本発明の実施例は、回路板本体と、前記回路板本体に設けられた少なくとも1つのビア装置とを含み、前記ビア装置は、前記回路板本体に形成されるビアと、前記ビアを取り囲んで前記ビアと離れて設置されるビアパッドと、前記ビアパッドと前記ビアを電気接続する導電体とを含む、回路板を提供する。
【0006】
本発明の他の特徴及び相応する有益な効果は、明細書の以下の部分に説明され、少なくとも一部の有益な効果は、本発明の明細書における記載から明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】ビア装置の斜視模式図である。
図2】本発明の第1実施例に係るビア装置の構成模式図である。
図3】本発明の第1実施例に係る別のビア装置の構成模式図である。
図4】本発明の第1実施例に係る別のビア装置の構成模式図である。
図5】本発明の第1実施例に係る別のビア装置の構成模式図である。
図6】本発明の第1実施例に係る別のビア装置の構成模式図である。
図7】本発明の第2実施例に係る差動ビア装置の構成模式図である。
図8】本発明の第2実施例に係る別の差動ビア装置の構成模式図である。
図9】本発明の第2実施例に係る本発明を採用する前後のBGA差動ビアのインピーダンスのシミュレーションの結果図である。
図10】本発明の第2実施例に係る本発明を採用する前後のBGA差動ビアの挿入損失のシミュレーションの結果図である。
図11】本発明の第3実施例に係る本発明を採用しない差動ビアの構成模式図である。
図12】本発明の第3実施例に係る本発明を採用しない別の差動ビアの構成模式図である。
図13】本発明の第3実施例に係る電流経路対比模式図である。
図14】本発明の第3実施例に係る差動ビアの構成模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の目的、技術案及びメリットをよりはっきり、明瞭にするために、具体的な実施形態により、図面を参照しながら本発明の実施例をさらに詳しく説明する。ここで説明する具体的な実施例は、本発明を解釈するためのもののみであり、本発明を限定するものではないと理解すべきである。
【0009】
第1実施例
回路板のビアのインピーダンスを向上させ、ビア及びシステムチャネルの信号の完全性を改善するために、本発明の実施例は、回路板を提供する。図1は、ビア装置の斜視模式図である。図2は、本発明の実施例に係る回路板の本体におけるビア装置の構成模式図である。
【0010】
本発明の実施例における回路板は、回路板本体と、回路板本体に形成される少なくとも1つのビア装置とを含み、図2に示すように、該ビア装置は、ビア101と、ビア101を取り囲んでビア101と離れて設置されるビアパッド201と、ビア101とビアパッド201を電気接続する導電体301と、信号線401とを含む。
【0011】
なお、幾つかの実施例において、回路板におけるビア装置は、いずれも本発明のビア装置構造であってもよく、その一部が本発明のビア装置構造であり、一部がほかのビア装置構造であってもよい。
【0012】
ビアの寄生容量は、数式(1)に示される。
【0013】
【数1】
ただし、εがPCB媒体誘電率であり、D1がビアパッドの直径であり、D2がビアアンチパッドの直径である。
【0014】
数式1によれば、ビアパッドの直径D1が大きいほど、ビアの寄生容量が大きくなる。
【0015】
さらに、インピーダンスの数式(2)によれば、寄生インダクタンスが一定である場合には、寄生容量が大きいほど、ビアのインピーダンスが低くなる。
【0016】
【数2】
【0017】
本発明の実施例に係るビア装置の構成は、図2に示される。本発明の実施例において採用されるビアパッドは、円環形のビアパッドであり、円環の外周のサイズは、既存のパッドの設計サイズと一致し、図2に示すように、ビアとパッドとの間は導電体により接続され、このようにして、パッドの容量性を大幅に低減させることができ、それによりビア全体のインピーダンスを向上させ、伝送線とのインピーダンスをより一致させる。
【0018】
本発明の幾つかの実施例において、図3に示すように、ビアパッドは、閉じない環状パッドである。
【0019】
本発明の幾つかの実施例において、図4に示すように、ビアとビアパッドとの間の導電体は、扇形である。なお、導電体の形状は、任意の形状であってもよい。
【0020】
本発明の幾つかの実施例において、図5に示すように、ビアパッドは、異形の円環パッドである。
【0021】
本発明の幾つかの実施例において、図6に示すように、ビアは、異形のビアである。
【0022】
有益な効果
本発明の実施例に係る回路板は、回路板本体と、回路板本体に設けられた少なくとも1つのビア装置とを含み、ビア装置は、前記回路板本体に形成されるビアと、ビアを取り囲んでビアと離れて設置されるビアパッドと、ビアパッドとビアを電気接続する導電体とを含み、円環パッドを使用することにより、パッドの容量性を大幅に低減させる。幾つかの実施過程において、ビアのインピーダンスを向上させ、伝送線とのインピーダンスをより整合させ、それによりビアとシステムチャネルの信号の完全性を改善することができるが、それに限定されていない。
【0023】
第2実施例
回路板のビアのインピーダンスを向上させ、ビア及びシステムチャネルの信号の完全性を改善するために、本発明の実施例は、回路板を提供する。図7は、本発明の実施例に係る回路板内層の差動ビア装置の構成模式図である。図8は、本発明の実施例に係る回路板表層の差動ビア装置の構成模式図である。
【0024】
本発明の実施例における回路板は、間隔1.0mmのBGAチップの差動ビア構造であり、孔の深さが3mmである。回路板は、回路板本体と、回路板内層の差動ビア装置と、回路板表層の差動ビア装置とを含む。回路板内層の差動ビア装置は、図7に示すように、該差動ビア装置は、ビア101と、ビア102と、ビア101を取り囲んでビア101と離れて設置されるビアパッド201と、ビア102を取り囲んでビア102と離れて設置されるビアパッド202と、ビア101とビアパッド201を電気接続する導電体301と、ビア102とビアパッド202を電気接続する導電体302と、信号線401と、信号線402とを含む。回路板表層の差動ビア装置は、図8に示すように、該差動ビア装置は、ビア103と、ビア104と、ビア103を取り囲んでビア103と離れて設置されるビアパッド203と、ビア104を取り囲んでビア104と離れて設置されるビアパッド204と、ビア103とビアパッド203を電気接続する導電体303と、ビア104とビアパッド204を電気接続する導電体304と、信号線403と、信号線404と、BGAチップ溶接パッド701と、BGAチップ溶接パッド702とを含む。本発明の実施例において、ビアパッドは、いずれも円環形パッドである。ビア101、ビア102、ビア103、ビア104の孔径は、いずれも0.2mmである。ビアパッド201、ビアパッド202、ビアパッド203、ビアパッド204は、外径がいずれも0.4mmであり、環の幅がいずれも2milである。導電体301、導電体302、導電体303、導電体304は、いずもれストリップ状であり、幅が2milである。
【0025】
本発明の実施例におけるパッド201~204は、従来技術のように全体が円形ではなく、円環構造であるため、面積を大幅に減少し、表層及び内層パッドの容量性を低減し、また、パッド環の幅と導電体の接続構成の幅が2milだけであるため、円形パッドに比べてインダクタンスが増加し、公式2によれば、インダクタンスLが増加し、キャパシタンスCが減少し、インピーダンスが増加し、それによりビア全体のインピーダンスを向上させ、ビアとシステムチャネルの信号の完全性を改善する。
【0026】
本発明を採用する前後のBGA差動ビアのインピーダンス及び挿入損失のシミュレーションの結果は、図9及び図10に示される。図に示すように、本発明を採用すると、表層パッド及び内層パッドにおけるインピーダンスは、それぞれ4.3ohm及び8ohm向上し、向上効果が非常に明らかであり、挿入損失が従来の設計と比べて、28%低下し、差動ビアの挿入損失が大きい問題を改善する。
【0027】
本発明の幾つかの実施例において、回路板には、間隔1.2mmの高速圧着コネクタが設けられ、孔の深さが2mmである。圧着コネクタは、圧着方式を採用して取り付けられるので、表層には信号線が存在しないが、同様に表層パッド及び内層パッドが存在する。圧着ビアのインピーダンスに影響する主な要素は、内層パッドであり、同様に本発明に係る円環パッドを使用でき、ビアパッドのインピーダンスを増加させ、それによりビア全体のインピーダンスを向上させ、ビアとシステムチャネルの信号の完全性を改善する。
【0028】
有益な効果
本発明の実施例に係る回路板は、回路板本体と、回路板本体に設けられた差動ビア装置とを含み、差動ビア装置は、回路板本体に形成されるビアと、ビアを取り囲んでビアと離れて設置されるビアパッドと、ビアパッドとビアを電気接続する導電体とを含み、円環パッドを使用することにより、パッドの容量性を大幅に低減させる。幾つかの実施過程において、ビアのインピーダンスを向上させ、伝送線とのインピーダンスをより整合させ、それによりビアとシステムチャネルの信号の完全性を改善すると共に、差動ビアの挿入損失が大きい問題を改善したが、それに限定されていない。
【0029】
第3実施例
回路板のビアのインピーダンスを向上させ、ビア及びシステムチャネルの信号の完全性を改善するとともに、信号線の配線密度を増加させるために、本発明の実施例は、回路板を提供する。図14は、本発明の実施例に係る差動ビア装置の構成模式図である。
【0030】
本発明の実施例は、回路板を提供し、回路板には、間隔1.0mmのBGAチップのファンアウト差動ビア構造が設けられ、回路板表層の差動ビア装置が図11に示され、該差動ビア装置は、ビア107と、ビア108と、ビアパッド207と、ビアパッド208と、信号線407と、信号線409と、BGAチップ溶接パッド705と、BGAチップ溶接パッド706とを含む。回路板内層の差動ビア装置は、図12に示され、該差動ビア装置は、ビア107と、ビア108と、ビアパッド209と、ビアパッド210と、信号線408と、信号線410とを含む。信号線410が直線状に配線されると、信号線410の長さは、明らかに信号線408よりも短くなるため、幾つの場合には、電流が流れる長さの違いで電流の位相が異なることを回避するために、信号線410は、図12に示される蛇行した配線を採用し、それは大きな配線空間を占め、配線密度の向上を影響し、製品の単一板のサイズを縮小することに不利である。
【0031】
本発明の実施例において、ビアパッドは、円環パッドを採用し、導電体の位置を変更することにより、電流が流れる経路を改変する。図13は、本発明の実施例に係る電流経路対比模式図である。図13に示すように、(a)には、電流が信号線からパッドに流れ込んだ後に、円環のすべての長さを流れ、(b)には、電流が信号線からパッドに流れ込んだ後に、すぐ導体バーを介してビアに進入する。同じ信号を入力した場合には、導電体の位置を改変し、電流が信号線を通過し、導電体に到達し、さらにビアパッドに到達するように経路を改変することにより、最終にビアに進入した信号は、明らかな位相差を有する。差動信号は、この技術を利用して配線の屈曲による位相差を調節することができ、蛇行して配線する必要がなく、それにより、配線密度を向上させ、製品の競争力を向上させることができる。
【0032】
図14は、本発明の実施例に係る差動ビアの構成である。図14に示すように、該差動ビア構造は、ビア105と、ビア106と、ビア105を取り囲んでビア105と離れて設置されるビアパッド211と、ビア106を取り囲んでビア106と離れて設置されるビアパッド212と、ビア105とビアパッド205を電気接続する導電体307と、ビア106とビアパッド206を電気接続する導電体308と、ビアパッド211に接続される信号線411と、ビアパッド212に接続される信号線412とを含む。ビア105、ビア106の孔径は、共に0.2mmであり、ビアパッド211、ビアパッド212は、外径が共に0.4mmであり、環の幅が1.5milである。導電体307及び導電体308は、ストリップ状であり、幅が2milである。導電体307及び導電体308の位置を調整し、具体的には、電流が信号線411を通過し、ビアパッド211に到達し、さらに、導電体307に到達し、さらにビア105に到達する最短距離を、電流が信号線412を通過し、ビアパッド212に到達し、さらに導電体308に到達し、さらにビア106に到達する最短距離と等しくする。それにより、信号線411及び信号線412の長さ差は、ビアパッド及び導電体において補償され、蛇行して配線する必要がなく、配線の占める空間を減少した。
【0033】
有益な効果
本発明の実施例に係る回路板は、回路板本体と、回路板本体に設けられた差動ビア装置とを含み、差動ビア装置は、回路板本体に形成されるビアと、ビアを取り囲んでビアと離れて設置されるビアパッドと、及びビアパッドとビアを電気接続する導電体とを含み、円環パッドを使用することにより、パッドの容量性を大幅に低減させ、導電体の位置を変更することにより、信号線の長さ差を補償する。幾つかの実施過程において、ビアのインピーダンスを向上させ、伝送線とのインピーダンスをより整合させ、それによりビアとシステムチャネルの信号の完全性を改善することができ、差動ビアの挿入損失が大きい問題を改善すると共に、蛇行して配線する必要がなく、配線の占める空間を減少し、最終的に製品の競争力を向上させるが、それに限定されていない。
【0034】
以上の内容は、具体的な実施形態を組み合わせて本発明の実施例をさらに詳しく説明したが、本発明の具体的な実施形態は、これらの説明に限定されていない。当業者にとって、本発明の構成を逸脱しない前提で、幾つかの簡単的な推論又は置換を行うことができ、いずれも本発明の保護範囲に含まれる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13(a)】
図13(b)】
図14