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特許7353468PUCCH伝送方法、端末機器及びネットワーク機器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-21
(45)【発行日】2023-09-29
(54)【発明の名称】PUCCH伝送方法、端末機器及びネットワーク機器
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/1268 20230101AFI20230922BHJP
   H04W 28/04 20090101ALI20230922BHJP
   H04W 16/14 20090101ALI20230922BHJP
   H04W 72/232 20230101ALI20230922BHJP
   H04W 72/0457 20230101ALI20230922BHJP
   H04L 1/16 20230101ALI20230922BHJP
【FI】
H04W72/1268
H04W28/04 110
H04W16/14
H04W72/232
H04W72/0457 110
H04L1/16
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2022512371
(86)(22)【出願日】2020-08-21
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-10-28
(86)【国際出願番号】 CN2020110601
(87)【国際公開番号】W WO2021032203
(87)【国際公開日】2021-02-25
【審査請求日】2022-04-06
(31)【優先権主張番号】201910780288.1
(32)【優先日】2019-08-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001151
【氏名又は名称】あいわ弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】李 娜
(72)【発明者】
【氏名】潘 学明
【審査官】▲高▼木 裕子
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-126394(JP,A)
【文献】特表2017-500817(JP,A)
【文献】特表2018-528652(JP,A)
【文献】国際公開第2014/157393(WO,A1)
【文献】Huawei, HiSilicon,HARQ enhancements in NR unlicensed[online],3GPP TSG RAN WG1 #97 R1-1906046,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_97/Docs/R1-1906046.zip>,2019年05月03日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
H04L 1/16
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末機器に応用されるPUCCH伝送方法であって、
端末機器固有ダウンリンク制御情報DCI、グループ共通DCI及びセル固有DCIのうちの1つにより、ネットワーク機器から送信された切替指示シグナリングを受信するステップと、
前記切替指示シグナリングにより、複数のアップリンクサービングセルから目標アップリンクサービングセルを決定するステップであって、前記切替指示シグナリングは、前記目標アップリンクサービングセルを指示し、前記複数のアップリンクサービングセルにはPUCCHリソースがそれぞれ配置されており、前記目標アップリンクサービングセルが前記複数のアップリンクサービングセルのうちの1つであるステップと、
前記目標アップリンクサービングセル上でPUCCHを送信するステップと、を含み、
前記複数のアップリンクサービングセルは、目標PUCCHグループ内の第3のアップリンクサービングセル及び第4のアップリンクサービングセルを含み、前記目標PUCCHグループは、予め配置された少なくとも1つのPUCCHグループのうちの1つであり、
前記切替指示シグナリングにより、前記複数のアップリンクサービングセルから前記目標アップリンクサービングセルを決定する前記ステップは、
前記切替指示シグナリングにより、現在PUCCHを送信するために用いられている前記第3のアップリンクサービングセルから前記第4のアップリンクサービングセルに切り替えるステップと、
前記第4のアップリンクサービングセルを前記目標アップリンクサービングセルとして決定するステップと、を含む、
PUCCH伝送方法。
【請求項2】
前記目標アップリンクサービングセル上でPUCCHを送信する前記ステップは、
前記切替指示シグナリングの受信の終了時点から所定の時間経過後、前記目標アップリンクサービングセル上でPUCCHを送信するステップを含む請求項1に記載のPUCCH伝送方法。
【請求項3】
前記複数のアップリンクサービングセルは、第1のPUCCHグループ内の第1のアップリンクサービングセルと、第2のPUCCHグループ内の第2のアップリンクサービングセルとを含み、
前記切替指示シグナリングにより、前記複数のアップリンクサービングセルから前記目標アップリンクサービングセルを決定する前記ステップは、
前記切替指示シグナリングにより、現在PUCCHを送信するために用いられている前記第1のアップリンクサービングセルから前記第2のアップリンクサービングセルに切り替えるステップであって、前記第1のアップリンクサービングセルのPUCCHリソース及び前記第2のアップリンクサービングセルのPUCCHリソースがアクティブ状態にあるステップと、
前記第2のアップリンクサービングセルを前記目標アップリンクサービングセルとして決定するステップと、を含む請求項1又は2に記載のPUCCH伝送方法。
【請求項4】
前記目標アップリンクサービングセル上で、前記第1のPUCCHグループに対応する各ダウンリンクサービングセルに対応する第1のUCIと、前記第2のPUCCHグループに対応する各ダウンリンクサービングセルに対応する第2のUCIとを送信するステップをさらに含み、
前記第1のUCIは、第1のハイブリッド自動再送要求肯定応答HARQ-ACKフィードバック情報を含み、前記第2のUCIは、第2のHARQ-ACKフィードバック情報を含み、
前記目標アップリンクサービングセル上で、前記第1のPUCCHグループに対応する各ダウンリンクサービングセルに対応する第1のUCIと、前記第2のPUCCHグループに対応する各ダウンリンクサービングセルに対応する第2のUCIとを送信する前記ステップは、
前記目標アップリンクサービングセル上で、前記第1のPUCCHグループ内に作成された第1のHARQ-ACKコードブック方式により、前記第1のHARQ-ACKフィードバック情報を送信し、前記第2のPUCCHグループ内に作成された第2のHARQ-ACKコードブック方式により、前記第2のHARQ-ACKフィードバック情報を送信するステップ、又は
前記目標アップリンクサービングセル上で、前記第1のPUCCHグループと前記第2のPUCCHグループとから構成されるPUCCH組合せグループ内に作成された第3のHARQ-ACKコードブック方式により、前記第1のHARQ-ACKフィードバック情報と前記第2のHARQ-ACKフィードバック情報とを送信するステップを含む請求項3に記載のPUCCH伝送方法。
【請求項5】
前記目標PUCCHグループにおいて、同一のタイミングでただ1つのアップリンクサービングセルに対応するPUCCHリソースがアクティブ状態にあり、
前記PUCCH伝送方法は、前記目標アップリンクサービングセル上で、前記目標PUCCHグループに対応する各ダウンリンクサービングセルに対応する第3のUCIを送信するステップをさらに含む請求項1又は2に記載のPUCCH伝送方法。
【請求項6】
ネットワーク機器に応用されるPUCCH受信方法であって、
端末機器固有ダウンリンク制御情報DCI、グループ共通DCI及びセル固有DCIのうちの1つにより、端末機器に切替指示シグナリングを送信するステップであって、前記切替指示シグナリングは、目標アップリンクサービングセルを指示して、前記端末機器が複数のアップリンクサービングセルから前記目標アップリンクサービングセルを決定することに用いられ、前記複数のアップリンクサービングセルにはPUCCHリソースがそれぞれ配置されており、前記目標アップリンクサービングセルが前記複数のアップリンクサービングセルのうちの1つであるステップと、
目標アップリンクサービングセル上でPUCCHを受信するステップであって、前記複数のアップリンクサービングセルは、目標PUCCHグループ内の第3のアップリンクサービングセル及び第4のアップリンクサービングセルを含み、前記目標PUCCHグループは、予め配置された少なくとも1つのPUCCHグループのうちの1つであるステップと、を含み、
前記複数のアップリンクサービングセルが目標PUCCHグループ内の第3のアップリンクサービングセル及び第4のアップリンクサービングセルを含む場合に、前記切替指示シグナリングは、前記端末機器に現在PUCCHを送信するために用いられている前記第3のアップリンクサービングセルから前記第4のアップリンクサービングセルに切り替えるように指示するために用いられ、前記目標PUCCHグループは、予め配置された少なくとも1つのPUCCHグループのうちの1つであり、
目標アップリンクサービングセル上でPUCCHを受信する前記ステップは、
前記第4のアップリンクサービングセル上でPUCCHを受信するステップを含む、
PUCCH受信方法。
【請求項7】
目標アップリンクサービングセル上でPUCCHを受信する前記ステップは、
前記端末機器への前記切替指示シグナリングの送信の終了時点から所定の時間経過後、前記目標アップリンクサービングセル上でPUCCHを受信するステップを含む請求項6に記載のPUCCH受信方法。
【請求項8】
前記複数のアップリンクサービングセルが第1のPUCCHグループ内の第1のアップリンクサービングセルと、第2のPUCCHグループ内の第2のアップリンクサービングセルとを含む場合に、前記切替指示シグナリングは、前記端末機器に現在PUCCHを送信するために用いられている前記第1のアップリンクサービングセルから前記第2のアップリンクサービングセルに切り替えるように指示するために用いられ、前記第1のアップリンクサービングセルのPUCCHリソースと前記第2のアップリンクサービングセルのPUCCHリソースはアクティブ状態にあり、
目標アップリンクサービングセル上でPUCCHを受信する前記ステップは、
前記第2のアップリンクサービングセル上でPUCCHを受信するステップを含み、
前記第2のアップリンクサービングセル上でPUCCHを受信する前記ステップは、
前記第2のアップリンクサービングセル上で、前記第1のPUCCHグループに対応する各ダウンリンクサービングセルに対応する第1のUCIと、前記第2のPUCCHグループに対応する各ダウンリンクサービングセルに対応する第2のUCIとを受信するステップを含む請求項6に記載のPUCCH受信方法。
【請求項9】
前記目標PUCCHグループにおいて、同一のタイミングでただ1つのアップリンクサービングセルに対応するPUCCHリソースがアクティブ状態にあり、
前記第4のアップリンクサービングセル上でPUCCHを受信する前記ステップは、
前記第4のアップリンクサービングセル上で、前記目標PUCCHグループに対応する各ダウンリンクサービングセルに対応する第3のUCIを受信するステップを含む請求項6又は7に記載のPUCCH受信方法。
【請求項10】
前記端末機器に切替指示シグナリングを送信する前記ステップは、
端末機器固有ダウンリンク制御情報DCI、グループ共通DCI及びサービングセル固有DCIのうちの1つにより、前記端末機器に前記切替指示シグナリングを送信するステップを含む請求項6に記載のPUCCH受信方法。
【請求項11】
メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムと、を含む端末機器であって、前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサによって実行される時に請求項1~5のいずれか1つに記載のPUCCH伝送方法のステップを実現する端末機器。
【請求項12】
メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムと、を含むネットワーク機器であって、前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサによって実行される時に請求項6~10のいずれか1つに記載のPUCCH受信方法のステップを実現するネットワーク機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2019年8月22日に中国に出願した、特許出願201910780288.1号の優先権を主張し、その内容全体が引用によりここに包含される。
本開示は、通信技術の分野に関し、特に、PUCCH伝送方法、端末機器及びネットワーク機器に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution,LTE)の標準化中で、増え続けているサービスの需要を満たし、システムバンド幅を大きくするために、キャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation,CA)技術を取り入れることで、システムは、同じフレーム構成(Frame Structure)を有するコンポーネントキャリア(Component Carrier,CC)を最大5つ束ね、即ち、最大100MHzのバンド幅をサポートすることができる。さらに、通信サービス需要が増加していることに伴い、システムは、より大きなバンド幅を必要とし、より多くのコンポーネントキャリアを束ねる場合に、拡張キャリアアグリゲーション(enhanced Carrier Aggregation,eCA)技術を取り入れ、最大32個のコンポーネントキャリアCC間のアグリゲーションをサポートできるように拡張した。
【0003】
また、サービングセルのセルエッジユーザのカバレッジ問題を解決するために、ユーザ機器(User Equipment,UE)が同時に2つのネットワーク機器に接続されているデュアルコネクティビティ(Dual-Connectivity,DC)技術がさらに取り入れられた。図1に示すように、ユーザ機器UEは、サービングセルのエッジにあり、ネットワーク機器Aだけでは、ユーザ機器UEの信号強度が不十分である可能性があるため、サービングセルのエッジにネットワーク機器Bを配置し、ネットワーク機器Aとネットワーク機器BをデュアルコネクティビティDCとなるように配置することで、カバレッジを強化させることができる。このように、ユーザ機器UEは、ネットワーク機器Aとネットワーク機器Bに同時に接続されることができる。デュアルコネクティビティDC技術とキャリアアグリゲーションCA技術の区別は、デュアルコネクティビティDCにおける2つのネットワーク機器は独立してスケジューリングされるものであり、即ち、ユーザ機器UEは、ネットワーク機器A及びネットワーク機器Bにそれぞれ対応する2つの異なる媒体アクセス制御(Medium Access Control,MAC)エンティティを有する必要があり、キャリアアグリゲーションCAにおける全てのコンポーネントキャリアCCは同一のMACエンティティに対応することにある。
【0004】
さらに、技術が引き続き進化するにつれて、新しい機能を取り入れるには、複数の物理アップリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel,PUCCH)の同時伝送のサポートを検討する必要がある。デュアルコネクティビティDC技術では、2つのPUCCHの同時伝送をサポートし、セカンダリネットワーク機器にそのサービングセルグループのPUCCHをフィードバックすることが提出される。一方、拡張キャリアアグリゲーションeCAでは、32個のキャリアのアップリンク制御情報を全て1つのPUCCH上で伝送すると、多くのPUCCHリソースを占有してしまい、柔軟なスケジューリングにも不利であるので、ロードバランシングのために、拡張キャリアアグリゲーションeCA技術においても同時伝送のための2つのPUCCHが取り入れられた。
【0005】
新しい無線(New Radio,NR)移動通信システムでは、免許不要帯域は、免許帯域の補充として通信キャリアのサービス拡張に寄与する。NR配置と一致させるとともにNRベースの免許不要アクセスをできる限り最大化するために、免許不要帯域は、5GHz、37GHz及び60GHzの帯域で機能することができる。免許不要帯域の大きなバンド幅によって、ネットワーク機器とユーザ機器UEの実施複雑性を低下させることができる。免許不要帯域は、複数の種類の無線アクセス技術、例えば、ワイヤレス・フィディリティ(Wireless-Fidelity,Wi-Fi)、レーダ、LTEライセンス補助アクセス(Licensed-Assisted Access,LAA)等で共用されるため、全ての機器が平等に当該リソースを使用できることを確保するように、使用時に特定のルール、例えばリッスンビフォアトーク(Listen Before Talk,LBT)、最大チャネル占有時間(Maximum Channel Occupancy Time,MCOT)等のルールを満たす必要がある。
【0006】
しかし、マスターセルグループのプライマリサービングセル(Primary Cell,PCell)とセカンダリセルグループのプライマリサービングセル(Primary Secondary Cell,PSCell)を含むスペシャルセル(Special Cell,SpCell)又はPUCCH-セカンダリセル(Secondary Cell,SCell)が免許不要帯域に配置される場合、ユーザ機器UEは、物理アップリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel,PUCCH)を伝送する前にリッスンビフォアトーク(Listen Before Talk,LBT)を行い、チャネル状態を検出する必要があり、チャネルがビジーであると検出されると、ユーザ機器UEは、PUCCHを送信できず、SpCell又はPUCCH-SCellに対応するPUCCHグループのアップリンク制御情報(Uplink Control Information,UCI)の送信に大きく影響し、通信システムの性能を低下させてしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本開示の実施例の目的は、端末機器がPUCCHをリアルタイムで送信することができ、アップリンク制御情報伝送の信頼性を向上させ、通信システムのシステム性能を改善することができるPUCCH伝送方法、端末機器及びネットワーク機器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の局面では、本開示の実施例は、端末機器に応用されるPUCCH伝送方法であって、
PUCCHリソースがそれぞれ配置されている複数のアップリンクサービングセルから目標アップリンクサービングセルを決定するステップであって、前記目標アップリンクサービングセルが前記複数のアップリンクサービングセルのうちの1つであるステップと、
前記目標アップリンクサービングセル上でPUCCHを送信するステップと、を含むPUCCH伝送方法を提供する。
【0009】
第2の局面では、本開示の実施例は、
PUCCHリソースがそれぞれ配置されている複数のアップリンクサービングセルから目標アップリンクサービングセルを決定するための決定モジュールであって、前記目標アップリンクサービングセルが前記複数のアップリンクサービングセルのうちの1つである決定モジュールと、
前記目標アップリンクサービングセル上でPUCCHを送信するための送信モジュールと、を含む端末機器を提供する。
【0010】
第3の局面では、本開示の実施例は、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムと、を含む端末機器であって、前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサによって実行される時に第1の局面に記載の方法のステップを実現する端末機器を提供する。
【0011】
第4の局面では、本開示の実施例は、コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムは、プロセッサによって実行される時に第1の局面に記載の方法のステップを実現するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【0012】
第5の局面では、本開示の実施例は、ネットワーク機器に応用されるPUCCH伝送方法であって、
複数のアップリンクサービングセル上でPUCCHリソースをそれぞれ配置するステップと、
目標アップリンクサービングセル上でPUCCHを受信するステップであって、前記目標アップリンクサービングセルは、端末機器によって前記複数のアップリンクサービングセルから決定された1つのアップリンクサービングセルであるステップと、を含むPUCCH伝送方法を提供する。
【0013】
第6の局面では、本開示の実施例は、
複数のアップリンクサービングセル上でPUCCHリソースをそれぞれ配置するための配置モジュールと、
目標アップリンクサービングセル上でPUCCHを受信するための受信モジュールであって、前記目標アップリンクサービングセルは、端末機器によって前記複数のアップリンクサービングセルから決定された1つのアップリンクサービングセルである受信モジュールと、を含むネットワーク機器を提供する。
【0014】
第7の局面では、本開示の実施例は、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムと、を含むネットワーク機器であって、前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサによって実行される時に第5の局面に記載の方法のステップを実現するネットワーク機器を提供する。
【0015】
第8の局面では、本開示の実施例は、コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムは、プロセッサによって実行される時に第5の局面に記載の方法のステップを実現することを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【発明の効果】
【0016】
本開示の実施例において、ネットワーク機器により、複数のアップリンクサービングセルのそれぞれにPUCCHリソースをそれぞれ配置することで、実際の具体的な需要に応じてPUCCHリソースがそれぞれ配置された当該複数のアップリンクサービングセルから1つの目標アップリンクサービングセルを決定でき、このように、端末機器は、当該目標アップリンクサービングセル上でPUCCHをリアルタイムで有効的に送信することができ、アップリンク制御情報伝送の信頼性を向上させ、通信システムのシステム性能を改善することができる。
【0017】
ここで説明される図面は、本開示をさらに理解するためのものであり、本開示の一部を構成し、本開示の例示的な実施例及びその説明は、本開示を解釈するためのものであり、本開示の不当な限定を構成するものではない。図面の説明は次のとおりである。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】関連技術におけるデュアルコネクティビティのシナリオの模式図である。
図2】関連技術におけるデュアルコネクティビティとキャリアアグリゲーションのシナリオの模式図である。
図3】本開示の第1の局面に提供されるPUCCH伝送方法の実施例の流れ模式図である。
図4】本開示の実施例において切替指示シグナリングによりサービングセルを切り替える模式図である。
図5】本開示の実施例における1つのダウンリンクキャリアとアップリンクサービングセルの対応関係の模式図である。
図6】本開示の実施例における別のダウンリンクキャリアとアップリンクサービングセルの対応関係の模式図である。
図7】本開示の実施例における更に別のダウンリンクキャリアとアップリンクサービングセルの対応関係の模式図である。
図8】本開示の第5の局面に提供されるPUCCH伝送方法の実施例の流れ模式図である。
図9】本開示の第2の局面に提供される端末機器の実施例の構造模式図である。
図10】本開示の第6の局面に提供されるネットワーク機器の実施例の構造模式図である。
図11】本開示の第3の局面に提供される端末機器の実施例の構造模式図である。
図12】本開示の第7の局面に提供されるネットワーク機器の実施例の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本開示の実施例における図面を参照しながら、本開示の実施例を明らかに、完全に説明する。説明される実施例は、本開示の実施例の全てではなく、その一部に過ぎないことが明らかである。本開示における実施例に基づいて、当業者が進歩性のある労働を費やすことなく得る他の実施例は、全て本開示の保護範囲に含まれるものとする。
【0020】
本開示は、種々の通信システム、例えば、モバイル通信用グローバルシステム(Global System of Mobile communication,GSM)、符号分割多重アクセス(Code Division Multiple Access,CDMA)システム、広帯域符号分割多重アクセス(Wideband Code Division Multiple Access,WCDMA)、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service,GPRS)、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution,LTE)/ロングタームエボリューションアドバンスト(Long Term Evolution Advanced,LTE-A)、NR(New Radio)等に応用されることができる。
【0021】
ユーザ機器(User Equipment,UE)は、端末機器(Mobile Terminal)、移動ユーザ機器等と呼ばれてもよく、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network,RAN)を介して1つ又は複数のコアネットワークと通信できる。ユーザ機器は、携帯電話(又は、「セルラー」電話と呼ばれる)のような端末機器、及び端末機器を有するコンピュータであってもよく、例えば、無線アクセスネットワークと音声及び/又はデータのやり取りを行う携帯型、ポケット型、ハンドヘルド型、コンピュータ内蔵又は車載の移動装置であってもよい。
【0022】
基地局は、GSM又はCDMAにおける基地局(Base Transceiver Station,BTS)であってもよいし、WCDMAにおける基地局(NodeB)であってもよいし、LTEにおける進化型基地局(evolutional Node B,eNB又はe-NodeB)及び5G基地局(gNB)であってもよく、本開示は、これを限定せず、説明の便宜上、下記実施例では、gNBを例として説明する。
【0023】
背景技術に記述されたデュアルコネクティビティDCと拡張キャリアアグリゲーションeCAのシナリオにおける2つのPUCCHの同時伝送のサポートについて、具体的には、以下の規定がある。
【0024】
1つのPUCCHグループ(PUCCH group)内のサービングセルは同一のPUCCHリソースに対応するサービングセルであり、具体的には、プライマリPUCCHグループ及びセカンダリPUCCHグループ、又は図2に示すようなマスターセルグループ(Master Cell Group,MCG)及びセカンダリセルグループ(Secondary Cell Group,SCG)を含んでもよい。
【0025】
ここで、拡張キャリアアグリゲーションeCAのシナリオでは、プライマリPUCCHグループのPUCCHリソースは、PCell上に配置され、プライマリPUCCHグループ内の各サービングセルのアップリンク制御シグナリングを伝送し、セカンダリPUCCHグループのPUCCHリソースは、SCell上(即ち、PUCCH SCell)に配置され、セカンダリPUCCHグループ内の各サービングセルのアップリンク制御シグナリングを伝送する。プライマリPUCCHグループ又はセカンダリPUCCHグループにどのダウンリンクサービングセルが含まれるか、どのアップリンクサービングセルが含まれるかは、ネットワーク側で上位階層シグナリングによって配置される。
【0026】
デュアルコネクティビティDCのシナリオでは、MCGのPUCCHリソースは、PCell上に配置され、MCGの各サービングセルのアップリンク制御シグナリングを伝送し、SCGのPUCCHリソースは、PSCell上に配置され、SCGの各サービングセルのアップリンク制御シグナリングを伝送する。MCG又はSCGにどのダウンリンクサービングセルが含まれるか、どのアップリンクサービングセルが含まれるかは、ネットワーク側で上位階層シグナリングによって配置される。
【0027】
ユーザ機器UEにデュアルコネクティビティ機能が同時に配置され得ることを考えると、複数のPUCCH伝送の配置を優先的にデュアルコネクティビティに用いる必要があり、デュアルコネクティビティが配置されていない場合に、余分なPUCCHは、拡張キャリアアグリゲーションeCAのセカンダリセルに配置されてもよい。PUCCHセカンダリセルを配置する場合に、無線リソース制御(Radio Resource Control,RRC)シグナリングにより、各サービングセルとプライマリPUCCHグループ又はセカンダリPUCCHグループとのマッピング関係、即ち、各サービングセルについて、PCellそれともPUCCH SCellによって肯定応答(Acknowledgement,ACK)/否定応答(Negative Acknowledgement,NACK)メッセージ及びチャネル状態情報(Channel State Information,CSI)報告を伝送するかを配置する。
【0028】
ネットワーク機器は、アクティブ化とディアクティブ化によりPUCCH SCellを配置することができ、PUCCH SCellがディアクティブ化されると、セカンダリPUCCHグループ内のセカンダリセルもアクティブ化されることができない。
【0029】
本開示の実施例において、アイドルチャネルの検出結果がビジーである時に、ユーザ機器UEがPUCCHを送信できず、PUCCHグループのアップリンク制御情報の送信に影響し、通信システム性能を低下させてしまうという問題を解決できる方案を提出する。以下、図面を参照しながら、本開示の各実施例を詳細に説明する。
【0030】
図3には、本開示の第1の局面に提供されるPUCCH伝送方法の実施例の流れ模式図が示されており、当該方法は、電子機器、例えば端末機器により実行されてもよい。言い換えると、この方法は、端末機器にインストールされたソフトウェア又はハードウェアにより実行されてもよい。図3に示すように、当該方法は、以下のステップを含んでもよい。
【0031】
ステップ101:PUCCHリソースがそれぞれ配置されている複数のアップリンクサービングセルから目標アップリンクサービングセルを決定し、目標アップリンクサービングセルが複数のアップリンクサービングセルのうちの1つである。
【0032】
ステップ103:目標アップリンクサービングセル上でPUCCHを送信する。
【0033】
本開示の実施例において、ネットワーク機器により、複数のアップリンクサービングセルのそれぞれにPUCCHリソースをそれぞれ配置することで、実際の具体的な需要に応じてPUCCHリソースがそれぞれ配置された当該複数のアップリンクサービングセルから1つの目標アップリンクサービングセルを決定でき、このように、端末機器は、当該目標アップリンクサービングセル上でPUCCHをリアルタイムで有効的に送信することができ、アップリンク制御情報伝送の信頼性を向上させ、通信システムのシステム性能を改善することができる。
【0034】
ステップ101は、目標アップリンクサービングセルの決定方式の多様性を実現するために、種々の具体的な実施例として実行されてもよい。
【0035】
具体的な実施例1
当該具体的な実施例1において、ステップ101は、
ネットワーク機器から送信された切替指示シグナリングを受信し、
切替指示シグナリングにより、複数のアップリンクサービングセルから目標アップリンクサービングセルを決定するように実行されてもよい。
【0036】
理解すべきこととして、端末機器は、ネットワーク機器の具体的な切替指示により、PUCCHリソースがそれぞれ配置された複数のアップリンクサービングセルからリアルタイムで有効的なPUCCH送信を実現できる目標サービングセルを決定することができる。つまり、端末機器は、ネットワーク機器からの切替指示シグナリングによりPUCCHリソースが配置された異なるアップリンクサービングセル間で動的に切り替えて目標サービングセルを決定することができる。
【0037】
一例において、ステップ103は、
切替指示シグナリングの受信の終了時点から所定の時間経過後、目標アップリンクサービングセル上でPUCCHを送信するように実行されてもよい。
【0038】
理解すべきこととして、端末機器がPUCCHを送信するアップリンクサービングセルを切り替えるのに時間がかかることを考えると、PUCCHの所在するアップリンクサービングセルの切替を完成するのに十分な時間があるとともに、ネットワーク側と端末側とでPUCCH伝送が存在するサービングセルに一致した理解があることを確保するために、切替指示シグナリングのイネーブル時間を規格化する必要がある。即ち、端末機器は、切替指示シグナリングの受信の終了時点から所定の時間経過後、例えば、所定の数のシンボル又はスロットの後、目標アップリンクサービングセル上でPUCCHの送信を開始してもよい。ここで、所定の時間は、一定の数のスロット又は直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiplex,OFDM)シンボルにより定義されてもよく、当該数の値は、ネットワーク機器がRRCシグナリングにより端末機器のために配置する値であってもよいし、プロトコルに規定された値であってもよいし、端末機器の処理能力に関連する値であってもよい。
【0039】
一例において、ネットワーク機器から送信された切替指示シグナリングを受信する手段は、
端末機器固有(UE-specific)ダウンリンク制御情報(Downlink Control Information,DCI)、グループ共通(group common)DCI及びセル固有(cell-specific)DCIのうちの1つにより、切替指示シグナリングを受信するように実行されてもよい。
【0040】
一例において、PUCCHリソースがそれぞれ配置された複数のアップリンクサービングセルが異なるPUCCHグループに割り当てられてもよく、このように、ネットワーク機器から送信された切替指示シグナリングにより、異なるPUCCHグループの間でPUCCHを送信するアップリンクサービングセル(即ち、PUCCHの所在するアップリンクサービングセル)の動的な切替を実現することができる。
【0041】
一例において、複数のアップリンクサービングセルが第1のPUCCHグループ内の第1のアップリンクサービングセルと、第2のPUCCHグループ内の第2のアップリンクサービングセルとを含む場合に、切替指示シグナリングにより、複数のアップリンクサービングセルから目標アップリンクサービングセルを決定する手段は、
切替指示シグナリングにより、現在PUCCHを送信するために用いられている第1のアップリンクサービングセルから第2のアップリンクサービングセルに切り替え(第1のアップリンクサービングセルのPUCCHリソース及び第2のアップリンクサービングセルのPUCCHリソースがアクティブ状態にある)、
第2のアップリンクサービングセルを目標アップリンクサービングセルとして決定するように実行されてもよい。
【0042】
理解すべきこととして、例えば、現在PUCCHを送信するために用いられている第1のアップリンクサービングセルにアイドルチャネル状態検出を行ったところ、チャネルがビジーである場合に、端末機器は、第1のアップリンクサービングセルでPUCCHを送信できず、ネットワーク機器は、一定期間内に対応するPUCCHを受信できないと、切替指示シグナリングを端末機器に送信でき、さらに、端末機器は、ネットワーク機器から送信された切替指示シグナリングにより、第1のアップリンクサービングセルから第2のPUCCHグループ内のPUCCHリソースがアクティブ状態にある第2のアップリンクサービングセルに切り替えることができ、PUCCHを送信するアップリンクサービングセルの有効的な切替を実現するとともに、PUCCHリソースがアクティブ状態にあるアップリンクサービングセルに直接切り替えることによって、PUCCHの送信効率を高めることができる。
【0043】
ここで、第1のPUCCHグループは、第1のアップリンクサービングセルのほか、複数のアップリンクサービングセルのうちの1つ又は複数を含んでもよい。第2のPUCCHグループは、第2のアップリンクサービングセルのほか、複数のアップリンクサービングセルのうちの1つ又は複数を含んでもよい。
【0044】
一例において、第1のPUCCHグループがキャリアアグリゲーションCAモードにおけるプライマリPUCCHグループを含む時に、第2のPUCCHグループは、キャリアアグリゲーションCAモードにおけるセカンダリPUCCHグループを含んでもよく、逆も同様である。又は、第1のPUCCHグループがデュアルコネクティビティDCモードにおけるマスターセルグループを含む時に、第2のPUCCHグループは、デュアルコネクティビティDCモードにおけるセカンダリセルグループを含んでもよく、逆も同様である。
【0045】
一例において、第1のPUCCHグループ及び第2のPUCCHグループのそれぞれにおいて、1つのアップリンクサービングセルにPUCCHリソースが配置されており、又は、各PUCCHグループ内に、同一のタイミングで1つのアップリンクサービングセルに対応するPUCCHリソースがアクティブ状態又は利用可能状態にある。つまり、各PUCCHグループ内に、PUCCHリソースが配置されているアップリンクサービングセルが少なくとも1つ含まれる。
【0046】
一例において、目標アップリンクサービングセルを決定した後、PUCCH伝送方法は、
目標アップリンクサービングセル上で、第1のPUCCHグループに対応する各ダウンリンクサービングセルに対応する第1のUCIと、第2のPUCCHグループに対応する各ダウンリンクサービングセルに対応する第2のUCIとを送信することをさらに含んでもよい。
【0047】
理解すべきこととして、異なるPUCCHグループに対応する各ダウンリンクサービングセルに対応するアップリンク制御情報(Uplink Control Information,UCI)を、全て目標アップリンクサービングセル上で送信し、ここで、各アップリンク制御情報は、ハイブリッド自動再送要求肯定応答(Hybrid Automatic Repeat Request Acknowledgement,HARQ-ACK)フィードバック情報又はCSI報告を含んでもよい。
【0048】
一例において、第1のUCIが第1のHARQ-ACKフィードバック情報を含み、第2のUCIが第2のHARQ-ACKフィードバック情報を含む場合に、目標アップリンクサービングセル上で、第1のPUCCHグループに対応する各ダウンリンクサービングセルに対応する第1のUCIと、第2のPUCCHグループに対応する各ダウンリンクサービングセルに対応する第2のUCIとを送信する手段は、以下の内容のうちの1つとして実行されてもよい。
【0049】
(1)目標アップリンクサービングセル上で、第1のPUCCHグループ内に作成された第1のHARQ-ACKコードブック方式により、第1のHARQ-ACKフィードバック情報を送信し、第2のPUCCHグループ内に作成された第2のHARQ-ACKコードブック方式により、第2のHARQ-ACKフィードバック情報を送信する。つまり、PUCCHを送信するためのアップリンクサービングセル(即ち、PUCCHの所在するアップリンクサービングセル)を切り替える前に採用されたHARQ-ACKコードブックの作成方式に応じて、それぞれのPUCCHグループ内にHARQ-ACKコードブックをそれぞれ作成する。
【0050】
(2)目標アップリンクサービングセル上で、第1のPUCCHグループと第2のPUCCHグループとから構成されるPUCCH組合せグループ内に作成された第3のHARQ-ACKコードブック方式により、第1のHARQ-ACKフィードバック情報と第2のHARQ-ACKフィードバック情報とを送信する。つまり、異なるPUCCHグループを組み合わせた後の対応するHARQ-ACKコードブックの作成方式に応じて、HARQ-ACKコードブックを作成してもよい。
【0051】
例を挙げると、図4を参照し、ネットワーク機器は、RRCシグナリングによりユーザ機器UEダウンリンクに32個のCC(即ち、32個のダウンリンクサービングセル)を配置でき、CC0~CC15は、プライマリPUCCHグループ(Primary PUCCH Group)にマッピングされ、そのPUCCHリソースは、免許帯域にあるPCellに配置され、CC16~CC31は、セカンダリPUCCHグループ(Secondary PUCCH Group)にマッピングされ、そのPUCCHリソースは、免許不要帯域にあるSCell(即ち、PUCCH SCell)に配置される。
【0052】
ダウンリンクサービングセルCC16~CC31では、スケジューリングされた物理ダウンリンク共有チャネル(Physical Downlink Shared Channel,PDSCH)又はCSI測定について、ユーザ機器UEは、PUCCH SCell上でHARQ-ACK又はCSIをフィードバックする必要がある。PUCCH SCellが免許不要帯域にあるため、ユーザ機器UEは、毎回、HARQ-ACK PUCCH又はCSI PUCCHを送信する前に、アイドルチャネル検出を行う必要があり、チャネルがアイドルであると検出した場合のみにおいて、ユーザ機器UEは、HARQ-ACK PUCCH又はCSI PUCCHを送信でき、逆に、チャネルがビジーである場合、HARQ-ACK PUCCH又はCSI PUCCHを送信できない。比較的長い期間内に、ユーザ機器UEは、常にチャネルがビジーであると検出し、チャネルを占有できないと、セカンダリPUCCHグループに対応するダウンリンクサービングセルCC16~CC31に対応するHARQ-ACK及びCSIフィードバックは、常にネットワーク機器にフィードバックされることができず、さらに、ネットワーク機器のダウンリンクスケジューリング及びチャネル測定に不利な影響を与える。
【0053】
この時、ネットワーク機器は、ユーザ機器UEに切替指示シグナリングを送信し、ユーザ機器UEに、セカンダリPUCCHグループに対応するダウンリンクサービングセルCC16~CC31に対応するアップリンク制御情報をプライマリPUCCHグループのアップリンクサービングセル上で送信する、即ち、PCell上で送信するように指示することができる。PCellが免許帯域にあるため、PUCCHリソースがあれば、ユーザ機器UEは、アップリンク制御情報を送信でき、ダウンリンクサービングセルCC16~CC31に対応するアップリンク制御情報の正常な送信を確保し、システムの有効性及びダウンリンクスループットの向上に寄与する。
【0054】
さらには、ユーザ機器UEがPUCCHを送信するためのアップリンクサービングセルを切り替えるのに時間がかかることを考えると、ユーザ機器UEは、切替を指示する物理ダウンリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel,PDCCH)命令(即ち、切替指示シグナリング)を受信してから一定時間後に、別のアップリンクサービングセルに切り替えPUCCHを送信する。一定時間は、X個のOFDMシンボル/スロットslotであってもよく、図5に示すように、Xの値は、RRCシグナリングによって配置されるか、プロトコルに規定されるか、ユーザ機器UEの処理能力に関連するものであってもよい。即ち、ユーザ機器UEは、命令を受信した後のX個のOFDMシンボル/スロットslotの後、CC16-CC31上でスケジューリングされたPDSCH/半永続スケジューリング(Semi-Persistent Scheduling,SPS)PDSCHをリリースするPDCCHを受信し、対応するHARQ-ACKフィードバックは、ユーザ機器UEによってPCell上でフィードバックされる。切替を指示するPDCCHの前にユーザ機器UEが受信したCC16~CC31上でスケジューリングされたPDSCH/SPS PDSCHをリリースするPDCCHは、そのHARQ-ACKフィードバックが、スケジューリングされた切替指示シグナリングのPDCCHの後でフィードバックされ、時間間隔がX個のOFDMシンボル/slotよりも小さいと、ユーザ機器UEは、当該HARQ-ACKを送信しなくてもよい。
【0055】
ユーザ機器UEは、命令を受信した後のX個のOFDMシンボル/slotの後、CC16~CC31上でスケジューリングされたPDSCH/SPS PDSCHをリリースするPDCCHを受信し、対応するHARQ-ACKフィードバックは、ユーザ機器UEによってPCell上でフィードバックされる。又は、ユーザ機器UEは、CC16~CC31上でスケジューリングされたPDSCH/SPS PDSCHをリリースするPDCCHを受信し、その対応するHARQ-ACKフィードバックのタイミングが切替命令後のX個のOFDMシンボル/slotの後であると、その対応するHARQ-ACKフィードバックは、ユーザ機器UEによってPCell上でフィードバックされる。ユーザ機器UEは、HARQ-ACKをフィードバックする時に、CC16~CC31上でスケジューリングされたPDSCH/SPS PDSCHをリリースするPDCCHをフィードバックするだけでなく、CC16-31上でスケジューリングされたPDSCH/SPS PDSCHをリリースするPDCCHをフィードバックする必要もある。ユーザ機器UEがHARQ-ACKをフィードバックする時のHARQ-ACKコードブック(codebook)の作成について、ユーザ機器UEは、切替前の方式であるCC0~CC15及びCC16~CC31のHARQ-ACKコードブックによりそれぞれ作成してもよい。即ち、CC0~CC15で1つのHARQ-ACKコードブックを作成し、CC16~CC31で1つのコードブックを作成し、2つのコードブックの作成は互いに影響しない。又は、ユーザ機器UEは、CC0~CC31を1つのPUCCHグループとするように、1つのHARQ-ACKコードブックを作成する。
【0056】
説明すべきこととして、「切替指示シグナリングの受信の終了時点から所定の時間経過後、切替指示シグナリングにより、目標アップリンクサービングセル上でPUCCHを送信する」とは、切替指示シグナリングの受信の終了時点から所定の時間経過後、端末側は、目標アップリンクサービングセル上でPUCCHを送信できることを意味するが、端末機器は必ず切替指示シグナリングの受信の終了時点から所定の時間経過後の時点で送信することを意味せず、端末機器がPUCCHを送信する具体的なタイミングは、ネットワーク側のスケジューリング又は配置に依存する。
【0057】
一例において、PUCCHリソースがそれぞれ配置された複数のアップリンクサービングセルのうちの少なくとも2つのアップリンクサービングセルが同一のPUCCHグループに割り当てられてもよく、このように、ネットワーク機器から送信された切替指示シグナリングにより、同一のPUCCHグループ内にPUCCHを送信するアップリンクサービングセルの動的な切替を実現することができる。
【0058】
一例において、複数のアップリンクサービングセルが目標PUCCHグループ内の第3のアップリンクサービングセル及び第4のアップリンクサービングセルを含む場合、つまり、目標PUCCHグループ内に、PUCCHリソースが配置されているアップリンクサービングセルが少なくとも2つ含まれる場合に、切替指示シグナリングにより、複数のアップリンクサービングセルから目標アップリンクサービングセルを決定する手段は、
切替指示シグナリングにより、現在PUCCHを送信するために用いられている第3のアップリンクサービングセルから第4のアップリンクサービングセルに切り替え、
第4のアップリンクサービングセルを目標アップリンクサービングセルとして決定するように実行されてもよい。
【0059】
ここで、目標PUCCHグループは、予め配置された少なくとも1つのPUCCHグループのうちの1つであり、目標PUCCHグループにおいて、同一のタイミングでただ1つのアップリンクサービングセルに対応するPUCCHリソースがアクティブ状態にある。
【0060】
理解すべきこととして、1つのPUCCHグループ内に、ネットワーク機器は、複数のアップリンクサービングセル上でPUCCHリソースをそれぞれ配置するが、同一のタイミングで、ただ1つのアップリンクサービングセルのPUCCHリソースがアクティブ/利用可能状態にある。一例において、現在PUCCHを送信するために用いられている第3のアップリンクサービングセルにアイドルチャネル状態検出を行ったところ、チャネルがビジーである場合に、端末機器は、第3のアップリンクサービングセルでPUCCHを送信できず、ネットワーク側は、一定期間内に対応するPUCCHを受信できないと、切替指示シグナリングを端末機器に送信でき、端末機器は、当該切替指示シグナリングにより、第3のアップリンクサービングセルから当該目標PUCCHグループ内の第4のアップリンクサービングセルに切り替え、第4のアップリンクサービングセルに対応するPUCCHリソースをアクティブ状態/利用可能状態とすることができ、PUCCHを送信するアップリンクサービングセルの有効的な切替を実現することができる。
【0061】
一例において、目標PUCCHグループは、キャリアアグリゲーションCAモードにおけるプライマリPUCCHグループ又はセカンダリPUCCHグループを含んでもよい。
【0062】
一例において、目標PUCCHグループは、デュアルコネクティビティDCモードにおけるマスターセルグループ又はセカンダリセルグループをさらに含んでもよい。
【0063】
一例において、目標アップリンクサービングセルを決定した後、当該方法は、
目標アップリンクサービングセル上で、目標PUCCHグループに対応する各ダウンリンクサービングセルに対応する第3のUCIを送信することをさらに含んでもよい。
【0064】
理解すべきこととして、当該目標PUCCHグループに対応する各ダウンリンクサービングセルに対応するアップリンク制御情報UCIを目標アップリンクサービングセル上で送信し、ここで、当該第3のアップリンク制御情報は、ハイブリッド自動再送要求肯定応答HARQ-ACKフィードバック情報又はCSI報告を含んでもよい。
【0065】
一例において、第3のUCIが第3のHARQ-ACKフィードバック情報を含む場合に、目標アップリンクサービングセル上で、目標PUCCHグループに対応する各ダウンリンクサービングセルに対応する第3のUCIを送信する手段は、以下のように実行されてもよい。
【0066】
目標アップリンクサービングセル上で、目標PUCCHグループ内に作成された第3のHARQ-ACKコードブック方式により、第3のHARQ-ACKフィードバック情報を送信する。つまり、PUCCHを送信するためのアップリンクサービングセルを切り替える前に採用されたHARQ-ACKコードブックの作成方式に応じて、HARQ-ACKコードブックを作成し続けてもよい。
【0067】
例を挙げると、図6に示すように、ユーザ機器UEにはデュアルコネクティビティDCモードが配置されている。MCGは、そのダウンリンクに1つ又は複数のアップリンクサービングセルが配置されており、MCGのアップリンク制御情報がPCell上でフィードバックされ、SCGも、そのダウンリンクに1つ又は複数のアップリンクサービングセルが配置されており、SCGのアップリンク制御情報がPSCell上でフィードバックされる。ここで、PCellが免許帯域にあり、PSCellが免許不要帯域にあり、また、SCGのアップリンクには、全て免許不要帯域にある複数のアップリンクサービングセル、例えば、アップリンクサービングセル0、1、2、3、4が束ねられており、そのうちのアップリンクサービングセル0がPSCellである。SCGの全てのダウンリンクサービングセルでスケジューリングされたPDSCH/SPS PDSCHをリリースするPDCCHのHARQ-ACKフィードバック及びCSIフィードバックは、いずれもPSCellに配置されるPUCCH上でフィードバックされるので、PSCellのチャネル条件が悪く(例えば、他のアクセスポイントによって占有され)、ユーザ機器UEが長い期間内にチャネルにアクセスできない時、SCGにおけるHARQ-ACK/CSIフィードバックは伝送できなくなる。この時、SCGにおけるアップリンクに束ねられた他のアップリンクサービングセル(例えば、アップリンクサービングセル1、2、3、4)のチャネル条件が良い(比較的アイドルである)と、ネットワーク機器は、ユーザ機器UEに、SCGのPUCCHを送信するためのアップリンクサービングセルを他のアップリンクサービングセル、例えばアップリンクサービングセル1に切り替えるように指示してもよい。
【0068】
切替方式について、SCGの内部のみで切り替えるため、MCGのアップリンク制御フィードバックに影響がないが、SCGのアップリンク制御情報フィードバック、例えばHARQ-ACKコードブック等は、切替前の方式と同じであり、即ち、SCGの内部でコードブックの作成を行う。
【0069】
切替方式は、以下のものをさらに含んでもよい。ネットワーク機器は、まず、RRCシグナリングによりアップリンクサービングセル0及びアップリンクサービングセル1のそれぞれにPUCCHリソースを配置したが、最初は、PScell、即ち、サービングセル0におけるPUCCHリソースだけがアクティブ状態又は利用可能状態にあるため、ユーザ機器UEは、サービングセル0上でSCGのアップリンク制御情報をフィードバックする。ネットワーク機器から送信された、PUCCHを送信するためのアップリンクサービングセルを切り替える指示シグナリングを受信した後、ユーザ機器UEは、PUCCHを送信するためのアップリンクサービングセルをアップリンクサービングセル1に切り替え、RRCシグナリングにより配置されたリソースパラメータ(例えば、PUCCHリソースセット、CSI PUCCHリソース構成、PUCCH伝送電力設定等)に応じて、伝送する。
【0070】
説明すべきこととして、ネットワーク機器から送信された切替指示シグナリングにより実現されるPUCCHの所在するアップリンクサービングセルの切替の手段は、異なるPUCCHグループの間での切替及び同一のPUCCHグループ内の切替の手段のみに限定されない。
【0071】
一例において、ネットワーク機器から送信された切替指示シグナリングは、目標アップリンクサービングセルのセルインデックス番号を含む。このように、端末機器は、当該目標アップリンクサービングセルのセルインデックス番号により、最終的にPUCCHを送信するために用いられる目標アップリンクサービングセルを効率よく決定することができる。
【0072】
以上により、本開示の実施例によるPUCCH伝送方法は、ユーザ機器UEにデュアルコネクティビティDCが配置され又は少なくともアップリンクキャリアアグリゲーションCAがある場合に適用され、PUCCHを送信するためのアップリンクサービングセルのチャネル条件が悪い場合に、PUCCHを送信するためのアップリンクサービングセルを動的に切り替えることができ、このように、アップリンク制御情報伝送の信頼性を高めることができ、通信システムのシステム性能を改善することに寄与する。
【0073】
具体的な実施例2
当該具体的な実施例2において、ステップ101は、
複数のアップリンクサービングセルごとにアイドルチャネル状態検出をそれぞれ行い、候補アップリンクサービングセルを決定し(候補アップリンクサービングセルは、アイドルチャネル状態検出の結果がアイドルである全てのアップリンクサービングセルを含む)、
候補アップリンクサービングセルから目標アップリンクサービングセルを決定するように実行されてもよい。
【0074】
理解すべきこととして、ネットワーク機器は、端末機器の複数のアップリンクサービングセルのそれぞれにPUCCHリソースを配置する時、端末機器は、当該複数のアップリンクサービングセルごとに、アイドルチャネル状態検出、例えばLBTをそれぞれ行い、アイドルチャネル状態検出の結果により、チャネルがアイドルであるアップリンクサービングセルを、目標アップリンクサービングセルを決定するための候補アップリンクサービングセルとすることができ、リアルタイムで有効的なPUCCH送信を実現可能にすることができる。
【0075】
例を挙げると、ユーザ機器UEアップリンク伝送には、複数のCC、例えば図7に示す8個(CC0、CC1、・・・、CC7)が束ねられており、全てのアップリンクサービングセルは免許不要帯域に属し、アップリンクサービングセルPCellはCC0にあり、ネットワーク機器は、RRCシグナリングにより、複数のアップリンクサービングセル、例えばPCellとCC1、CC2にPUCCHリソースを配置し、各アップリンクサービングセル上に配置されたPUCCHリソースが同じである。ユーザ機器UE側では、ユーザ機器UEは、ネットワーク機器の配置又はスケジューリングにより、PUCCHを伝送する前にチャネルにLBTを行う。好ましくは、ユーザ機器UEは、PCell、CC1及びCC2のいずれにおいてもLBTを行い、PCellにおいてチャネルがアイドルであると検出した場合に、ユーザ機器UEは、PCell上でPUCCHを送信する。逆に、PCellにおいてチャネルがビジーであると検出し、また、ユーザ機器UEは、CC1及びCC2の少なくとも1つのアップリンクサービングセルにおいてチャネルがアイドルであると検出した場合に、ユーザ機器UEは、チャネルがアイドル状態であるアップリンクサービングセル上でPUCCHを送信するように選択する。ネットワーク機器側で、ネットワーク機器は、PCell、CC1及びCC2上でブラインド検出によってPUCCHを受信する必要があり、PUCCHが検出されたサービングセルは、PUCCHを送信するアップリンクサービングセルである。
【0076】
一例において、候補アップリンクサービングセルが複数ある場合に、候補アップリンクサービングセルから目標アップリンクサービングセルを決定する手段は、
候補アップリンクサービングセルのうちセルインデックス番号が最も小さいものを目標アップリンクサービングセルとして決定することと、
候補アップリンクサービングセルのうちチャネル条件が最も良いものを目標アップリンクサービングセルとして決定することと、
候補アップリンクサービングセルからランダムに選択された1つを目標アップリンクサービングセルとして決定することとのうちの1つにより実現されてもよい。
【0077】
一例において、候補アップリンクサービングセルが複数ある場合に、PUCCH伝送方法は、
各候補アップリンクサービングセル上でPUCCHを送信することをさらに含んでもよい。
【0078】
理解すべきこととして、PUCCHリソースがそれぞれ配置された複数のアップリンクサービングセルのうち、チャネル条件が良く且つPUCCHを送信するために用いられることができるものが複数ある場合に、各アップリンクサービングセル上でそれぞれPUCCHを送信し、PUCCHの繰り返し送信を実現し、PUCCH送信の信頼性を高めることができる。
【0079】
図8には、本開示の第5の局面に提供されるPUCCH伝送方法の実施例の流れ模式図が示されており、当該方法は、電子機器、例えばネットワーク機器により実行されてもよい。言い換えると、この方法は、ネットワーク機器にインストールされたソフトウェア又はハードウェアにより実行されてもよい。図8に示すように、当該方法は、以下のステップを含んでもよい。
【0080】
ステップ201:複数のアップリンクサービングセル上でPUCCHリソースをそれぞれ配置する。
【0081】
ステップ203:目標アップリンクサービングセル上でPUCCHを受信し、目標アップリンクサービングセルは、端末機器によって複数のアップリンクサービングセルから決定された1つのアップリンクサービングセルである。
【0082】
本開示の実施例において、複数のアップリンクサービングセルにPUCCHリソースをそれぞれ配置することで、端末機器は、実際の具体的な需要に応じてPUCCHリソースが配置された当該複数のアップリンクサービングセルから1つの目標アップリンクサービングセルを決定でき、さらに、端末機器が当該目標アップリンクサービングセル上で送信したPUCCHを受信することができ、アップリンク制御情報をリアルタイムで有効的に受信し、アップリンク制御情報伝送の信頼性を高め、通信システムのシステム性能を改善するという目的を達成することができる。
【0083】
一例において、ステップ203は、PUCCHの効率よく信頼性のある受信の多様性を確保するために、種々の具体的な実施例として実行されてもよい。
【0084】
具体的な実施例1
当該具体的な実施例1において、ステップ203の前に、当該方法は、
端末機器に切替指示シグナリングを送信する(切替指示シグナリングは、端末機器に複数のアップリンクサービングセルから目標アップリンクサービングセルを決定するように指示するためのものである)ことをさらに含んでもよい。
【0085】
理解すべきこととして、ネットワーク機器は、端末機器に具体的な切替指示を送信することによって、端末機器は、PUCCHリソースがそれぞれ配置された複数のアップリンクサービングセルから、リアルタイムで有効的なPUCCH送信を実現するための目標サービングセルを効率よく正確に決定することができる。つまり、端末機器は、当該切替指示シグナリングにより、PUCCHリソースが配置された異なるアップリンクサービングセルの間で動的に切り替えて目標サービングセルを決定することができる。
【0086】
一例において、ステップ203は、
端末機器への切替指示シグナリングの送信の終了時点から所定の時間経過後、目標アップリンクサービングセル上でPUCCHを受信するように実行されてもよい。
【0087】
理解すべきこととして、端末機器がPUCCHを送信するアップリンクサービングセルを切り替えるのに時間がかかることを考えると、PUCCHの所在するアップリンクサービングセルの切替を完成するのに十分な時間があるとともに、ネットワーク側と端末側とでPUCCH伝送が存在するサービングセルに一致した理解があることを確保するために、切替指示シグナリングのイネーブル時間を規格化する必要がある。即ち、ネットワーク機器は、切替指示シグナリングの送信の終了時点から所定の時間経過後、例えば、所定の数のシンボル又はスロットの後、目標アップリンクサービングセル上でPUCCHの受信を開始してもよい。ここで、所定の時間は、一定の数のスロット又はOFDMシンボルにより定義されてもよく、当該数の値は、ネットワーク機器がRRCシグナリングにより端末機器のために配置する値であってもよいし、プロトコルに規定された値であってもよいし、端末機器の処理能力に関連する値であってもよい。
【0088】
一例において、端末機器に切替指示シグナリングを送信する手段は、
端末機器固有ダウンリンク制御情報DCI、グループ共通DCI及びサービングセル固有DCIのうちの1つにより、端末機器に切替指示シグナリングを送信するように実行されてもよい。
【0089】
一例において、PUCCHリソースがそれぞれ配置された複数のアップリンクサービングセルが異なるPUCCHグループに割り当てられてもよい。このように、端末機器に、異なるPUCCHグループの間でPUCCHを送信するアップリンクサービングセルの動的な切替を実現するように指示するための切替指示シグナリングを配置することができる。
【0090】
一例において、複数のアップリンクサービングセルが第1のPUCCHグループ内の第1のアップリンクサービングセルと、第2のPUCCHグループ内の第2のアップリンクサービングセルとを含む場合に、切替指示シグナリングは、端末機器に現在PUCCHを送信するために用いられている第1のアップリンクサービングセルから第2のアップリンクサービングセルに切り替えるように指示するために用いられ、第1のアップリンクサービングセルのPUCCHリソース及び第2のアップリンクサービングセルのPUCCHリソースがアクティブ状態にある。
【0091】
ここで、ステップ203は、第2のアップリンクサービングセル上でPUCCHを受信するように実行されてもよい。
【0092】
理解すべきこととして、好ましくは、端末機器は、現在PUCCHを送信するために用いられている第1のアップリンクサービングセルにアイドルチャネル状態検出を行ったところ、チャネルがビジーであると確認し、第1のアップリンクサービングセルでPUCCHを送信できず、つまり、ネットワーク機器が一定期間内に対応するPUCCHを受信できない場合に、端末機器に切替指示シグナリングを送信できる。さらに、ネットワーク機器は、端末機器が当該第1のアップリンクサービングセルから第2のPUCCHグループ内のPUCCHリソースがアクティブ状態にある第2のアップリンクサービングセルに切り替えた後で、当該第2のアップリンクサービングセル、即ち目標アップリンクサービングセル上でPUCCHを受信することができる。このように、PUCCHを送信するアップリンクサービングセルの有効的な切替を実現するとともに、直接アクティブ状態にある切替後のアップリンクサービングセル上でPUCCHを受信することによって、PUCCHの送信効率を高めることができる。
【0093】
ここで、第1のPUCCHグループは、第1のアップリンクサービングセルのほか、複数のアップリンクサービングセルのうちの1つ又は複数を含んでもよい。第2のPUCCHグループは、第2のアップリンクサービングセルのほか、複数のアップリンクサービングセルのうちの1つ又は複数を含んでもよい。
【0094】
一例において、第1のPUCCHグループがキャリアアグリゲーションCAモードにおけるプライマリPUCCHグループを含む時に、第2のPUCCHグループは、キャリアアグリゲーションCAモードにおけるセカンダリPUCCHグループを含んでもよく、逆も同様である。又は、第1のPUCCHグループがデュアルコネクティビティDCモードにおけるマスターセルグループを含む時に、第2のPUCCHグループは、デュアルコネクティビティDCモードにおけるセカンダリセルグループを含んでもよく、逆も同様である。
【0095】
一例において、本開示の実施例のPUCCH伝送方法において、第1のPUCCHグループ及び第2のPUCCHグループのそれぞれにおいて、ただ1つのアップリンクサービングセルにPUCCHリソースが配置されており、又は、各PUCCHグループ内に、同一のタイミングでただ1つのアップリンクサービングセルに対応するPUCCHリソースがアクティブ状態又は利用可能状態にあり、つまり、各PUCCHグループ内に、PUCCHリソースが配置されているアップリンクサービングセルが少なくとも1つ含まれる。
【0096】
一例において、第2のアップリンクサービングセル上でPUCCHを受信する手段は、
第2のアップリンクサービングセル上で、第1のPUCCHグループに対応する各ダウンリンクサービングセルに対応する第1のUCIと、第2のPUCCHグループに対応する各ダウンリンクサービングセルに対応する第2のUCIとを受信するように実行されてもよい。
【0097】
理解すべきこととして、第2のアップリンクサービングセル、即ち目標アップリンクサービングセル上で送信されたPUCCHにより、異なるPUCCHグループに対応する各ダウンリンクサービングセルに対応するアップリンク制御情報を持ち運び、ここで、各アップリンク制御情報は、HARQ-ACKフィードバック情報又はCSI報告を含んでもよい。
【0098】
一例において、第1のUCIが第1のHARQ-ACKフィードバック情報を含み、第2のUCIが第2のHARQ-ACKフィードバック情報を含む場合に、第2のアップリンクサービングセル上で、第1のPUCCHグループに対応する各ダウンリンクサービングセルに対応する第1のUCIと、第2のPUCCHグループに対応する各ダウンリンクサービングセルに対応する第2のUCIとを受信することは、以下の内容のうちの1つとして実行されてもよい。
【0099】
(1)第2のアップリンクサービングセル上で、端末機器が第1のPUCCHグループ内に作成された第1のHARQ-ACKコードブック方式により送信した第1のHARQ-ACKフィードバック情報と、第2のPUCCHグループ内に作成された第2のHARQ-ACKコードブック方式により送信した第2のHARQ-ACKフィードバック情報とを受信する。つまり、PUCCHを送信するためのアップリンクサービングセル(即ち、PUCCHの所在するアップリンクサービングセル)を切り替える前に採用されたHARQ-ACKコードブックの作成方式に応じて、それぞれのPUCCHグループ内にHARQ-ACKコードブックをそれぞれ作成する。
【0100】
(2)第2のアップリンクサービングセル上で、端末機器が第1のPUCCHグループと第2のPUCCHグループとから構成されるPUCCH組合せグループ内に作成された第3のHARQ-ACKコードブック方式により送信した、第1のHARQ-ACKフィードバック情報と第2のHARQ-ACKフィードバック情報とを受信する。つまり、異なるPUCCHグループを組み合わせた後の対応するHARQ-ACKコードブックの作成方式に応じて、HARQ-ACKコードブックを作成してもよい。
【0101】
一例において、PUCCHリソースがそれぞれ配置された複数のアップリンクサービングセルのうちの少なくとも2つのアップリンクサービングセルが同一のPUCCHグループに割り当てられてもよく、このように、端末機器に、同一のPUCCHグループ内でPUCCHを送信するアップリンクサービングセルの切替を実現するように指示するための切替指示シグナリングを配置することができる。
【0102】
一例において、複数のアップリンクサービングセルが目標PUCCHグループ内の第3のアップリンクサービングセル及び第4のアップリンクサービングセルを含む場合、つまり、目標PUCCHグループ内に、PUCCHリソースが配置されているアップリンクサービングセルが少なくとも2つ含まれる場合に、切替指示シグナリングは、端末機器に現在PUCCHを送信するために用いられている第3のアップリンクサービングセルから第4のアップリンクサービングセルに切り替えるように指示するために用いられ、目標PUCCHグループは、予め配置された少なくとも1つのPUCCHグループのうちの1つであり、目標PUCCHグループにおいて、同一のタイミングでただ1つのアップリンクサービングセルに対応するPUCCHリソースがアクティブ状態にある。
【0103】
ここで、ステップ203は、第4のアップリンクサービングセル上でPUCCHを受信するように実行されてもよい。
【0104】
理解すべきこととして、好ましくは、ネットワーク機器は、端末機器によって現在PUCCHを送信するために用いられている第3のアップリンクサービングセルに対応するチャネルがビジーであると確認され、当該第3のアップリンクサービングセルから当該目標PUCCHグループ内の第4のアップリンクサービングセルに切り替えた後、当該第4のアップリンクサービングセル、即ち目標アップリンクサービングセル上でPUCCHを受信してもよい。このように、PUCCHを送信するアップリンクサービングセルの有効的な切替を実現する。
【0105】
一例において、目標PUCCHグループは、キャリアアグリゲーションCAモードにおけるプライマリPUCCHグループ又はセカンダリPUCCHグループを含んでもよい。
【0106】
一例において、目標PUCCHグループは、デュアルコネクティビティDCモードにおけるマスターセルグループ又はセカンダリセルグループをさらに含んでもよい。
【0107】
一例において、第4のアップリンクサービングセル上でPUCCHを受信する手段は、
第4のアップリンクサービングセル上で、目標PUCCHグループに対応する各ダウンリンクサービングセルに対応する第3のUCIを受信するように実行されてもよい。
【0108】
理解すべきこととして、第4のアップリンクサービングセル、即ち目標アップリンクサービングセル上で送信されたPUCCHにより、当該目標PUCCHグループに対応する各ダウンリンクサービングセルに対応する第3のUCIを持ち運ぶ。ここで、第3のUCIは、HARQ-ACKフィードバック情報又はCSI報告を含んでもよい。
【0109】
一例において、第3のUCIが第3のHARQ-ACKフィードバック情報を含む場合に、第4のアップリンクサービングセル上で、目標PUCCHグループに対応する各ダウンリンクサービングセルに対応する第3のUCIを受信する手段は、以下のように実行されてもよい。
【0110】
第4のアップリンクサービングセル上で、端末機器が目標PUCCHグループ内に作成された第3のHARQ-ACKコードブック方式により送信した第3のHARQ-ACKフィードバック情報を受信する。つまり、PUCCHを送信するためのアップリンクサービングセルを切り替える前に採用されたHARQ-ACKコードブックの作成方式に応じて、HARQ-ACKコードブックを作成し続けてもよい。
【0111】
説明すべきこととして、切替指示シグナリングは、PUCCHの所在するアップリンクサービングセルの切替を実現するように指示するために用いられる時、異なるPUCCHグループの間での切替及び同一のPUCCHグループ内の切替の手段に限られない。
【0112】
一例において、切替指示シグナリングは、目標アップリンクサービングセルのセルインデックス番号を含む。このように、端末機器は、当該セルインデックス番号により、複数のアップリンクサービングセルから目標アップリンクサービングセルを効率よく決定することができる。
【0113】
具体的な実施例2
当該具体的な実施例2において、ステップ203の前に、当該方法は、
複数のアップリンクサービングセル上でPUCCHを検出し、
PUCCHが検出されたアップリンクサービングセルを目標アップリンクサービングセルとして決定することをさらに含んでもよい。
【0114】
理解すべきこととして、ネットワーク機器は、ブラインド検出により、端末機器のPUCCHを送信するための目標アップリンクサービングセルを決定してもよい。
【0115】
一例において、ネットワーク機器は、まず、PUCCHリソースがそれぞれ配置された複数のアップリンクサービングセルごとに、アイドルチャネル状態検出をそれぞれ行い、アイドルチャネル状態検出の結果がアイドルであるアップリンクサービングセルを、PUCCHを受信する目標アップリンクサービングセルを決定するための候補アップリンクサービングセルとすることができ、PUCCHをリアルタイムで有効的に受信可能にすることができる。
【0116】
本開示の実施例のPUCCH伝送方法の一例において、候補アップリンクサービングセルが複数ある場合に、目標アップリンクサービングセルは、
候補アップリンクサービングセルのうちセルインデックス番号が最も小さいものと、
候補アップリンクサービングセルのうちチャネル条件が最も良いものと、
端末機器によって候補アップリンクサービングセルからランダムに選択された1つとのうちの1つを含む。
【0117】
理解すべきこととして、目標アップリンクサービングセルが候補アップリンクサービングセルのうちセルインデックス番号が最も小さいもの、又はチャネル条件が最も良いものである場合に、ネットワーク機器によるブラインド検出の範囲を小さくでき、目標アップリンクサービングセルを決定する効率をさらに高めることができる。
【0118】
一例において、候補アップリンクサービングセルが複数ある場合に、
各候補アップリンクサービングセル上でPUCCHを受信することをさらに含んでもよい。
【0119】
理解すべきこととして、PUCCHリソースがそれぞれ配置された複数のアップリンクサービングセルのうち、チャネル条件が良く且つPUCCHを受信するために用いられることができるものが複数ある場合に、各アップリンクサービングセル上でそれぞれPUCCHを受信し、PUCCHの繰り返し受信を実現し、PUCCH伝送の信頼性を高めることができる。
【0120】
図9には、本開示の第2の局面に提供される端末機器の実施例の構造模式図が示されている。図示されるように、端末機器300は、
PUCCHリソースがそれぞれ配置されている複数のアップリンクサービングセルから目標アップリンクサービングセルを決定するための決定モジュールであって、目標アップリンクサービングセルが複数のアップリンクサービングセルのうちの1つである決定モジュール301と、
目標アップリンクサービングセル上でPUCCHを送信するための送信モジュール303と、を含む。
【0121】
本開示の端末機器300の一例において、決定モジュール301は、
ネットワーク機器から送信された切替指示シグナリングを受信し、
切替指示シグナリングにより、複数のアップリンクサービングセルから目標アップリンクサービングセルを決定するために用いられるように配置されてもよい。
【0122】
一例において、送信モジュール303は、
切替指示シグナリングの受信の終了時点から所定の時間経過後、目標アップリンクサービングセル上でPUCCHを送信するために用いられるように配置されてもよい。
【0123】
一例において、複数のアップリンクサービングセルは、第1のPUCCHグループ内の第1のアップリンクサービングセルと、第2のPUCCHグループ内の第2のアップリンクサービングセルとを含む。
【0124】
ここで、決定モジュール301は、
切替指示シグナリングにより、現在PUCCHを送信するために用いられている第1のアップリンクサービングセルから第2のアップリンクサービングセルに切り替え(第1のアップリンクサービングセルのPUCCHリソース及び第2のアップリンクサービングセルのPUCCHリソースがアクティブ状態にある)、
第2のアップリンクサービングセルを目標アップリンクサービングセルとして決定するために用いられるように配置されてもよい。
【0125】
一例において、送信モジュール303は、さらに、
目標アップリンクサービングセル上で、第1のPUCCHグループに対応する各ダウンリンクサービングセルに対応する第1のUCIと、第2のPUCCHグループに対応する各ダウンリンクサービングセルに対応する第2のUCIとを送信するために用いられるように配置されてもよい。
【0126】
一例において、第1のUCIは、第1のハイブリッド自動再送要求肯定応答HARQ-ACKフィードバック情報を含み、第2のUCIは、第2のHARQ-ACKフィードバック情報を含む。
【0127】
ここで、送信モジュール303は、
目標アップリンクサービングセル上で、第1のPUCCHグループ内に作成された第1のHARQ-ACKコードブック方式により、第1のHARQ-ACKフィードバック情報を送信し、第2のPUCCHグループ内に作成された第2のHARQ-ACKコードブック方式により、第2のHARQ-ACKフィードバック情報を送信し、又は、
目標アップリンクサービングセル上で、第1のPUCCHグループと第2のPUCCHグループとから構成されるPUCCH組合せグループ内に作成された第3のHARQ-ACKコードブック方式により、第1のHARQ-ACKフィードバック情報と第2のHARQ-ACKフィードバック情報とを送信するために用いられるように配置されてもよい。
【0128】
一例において、複数のアップリンクサービングセルは、目標PUCCHグループ内の第3のアップリンクサービングセル及び第4のアップリンクサービングセルを含み、目標PUCCHグループは、予め配置された少なくとも1つのPUCCHグループのうちの1つであり、目標PUCCHグループにおいて、同一のタイミングでただ1つのアップリンクサービングセルに対応するPUCCHリソースがアクティブ状態にある。
【0129】
ここで、決定モジュール301は、
切替指示シグナリングにより、現在PUCCHを送信するために用いられている第3のアップリンクサービングセルから第4のアップリンクサービングセルに切り替え、
第4のアップリンクサービングセルを目標アップリンクサービングセルとして決定するために用いられるように配置されてもよい。
【0130】
一例において、送信モジュール303は、さらに、
目標アップリンクサービングセル上で、目標PUCCHグループに対応する各ダウンリンクサービングセルに対応する第3のUCIを送信するために用いられてもよい。
【0131】
一例において、切替指示シグナリングは、目標アップリンクサービングセルのセルインデックス番号を含む。
【0132】
一例において、受信モジュールは、
端末機器固有ダウンリンク制御情報DCI、グループ共通DCI及びセル固有DCIのうちの1つにより、切替指示シグナリングを受信するために用いられるように配置されてもよい。
【0133】
一例において、決定モジュール301は、
複数のアップリンクサービングセルごとにアイドルチャネル状態検出をそれぞれ行い、候補アップリンクサービングセルを決定し(候補アップリンクサービングセルは、アイドルチャネル状態検出の結果がアイドルである全てのアップリンクサービングセルを含む)、
候補アップリンクサービングセルから目標アップリンクサービングセルを決定するために用いられるように配置されてもよい。
【0134】
一例において、候補アップリンクサービングセルが複数ある場合に、決定モジュール301は、
候補アップリンクサービングセルのうちセルインデックス番号が最も小さいものを目標アップリンクサービングセルとして決定することと、
候補アップリンクサービングセルのうちチャネル条件が最も良いものを目標アップリンクサービングセルとして決定することと、
候補アップリンクサービングセルからランダムに選択された1つを目標アップリンクサービングセルとして決定することとのうちの1つを実行するために用いられるように配置されてもよい。
【0135】
本開示の実施例に提供される端末機器300は、端末機器300によって実行される前記PUCCH伝送方法を実現できることを理解できる。PUCCH伝送方法についての説明は、全て端末機器300に適用され、ここで繰り返して述べない。
【0136】
本開示の実施例において、ネットワーク機器により、複数のアップリンクサービングセルのそれぞれにPUCCHリソースをそれぞれ配置することで、実際の具体的な需要に応じてPUCCHリソースがそれぞれ配置された当該複数のアップリンクサービングセルから1つの目標アップリンクサービングセルを決定でき、このように、端末機器は、当該目標アップリンクサービングセル上でPUCCHをリアルタイムで有効的に送信することができ、アップリンク制御情報伝送の信頼性を向上させ、通信システムのシステム性能を改善することができる。
【0137】
図10には、本開示の第6の局面に提供されるネットワーク機器の実施例の構造模式図が示されている。図示されるように、ネットワーク機器400は、
複数のアップリンクサービングセル上でPUCCHリソースをそれぞれ配置するための配置モジュール401と、
目標アップリンクサービングセル上でPUCCHを受信するための受信モジュールであって、目標アップリンクサービングセルは、端末機器によって複数のアップリンクサービングセルから決定された1つのアップリンクサービングセルである受信モジュール403と、を含む。
【0138】
一例において、ネットワーク機器400は、
目標アップリンクサービングセル上でPUCCHを受信する前に、端末機器に切替指示シグナリングを送信するための送信モジュールであって、切替指示シグナリングは、端末機器に複数のアップリンクサービングセルから目標アップリンクサービングセルを決定するように指示するためのものである送信モジュールをさらに含んでもよい。
【0139】
一例において、受信モジュール403は、
端末機器への切替指示シグナリングの送信の終了時点から所定の時間経過後、目標アップリンクサービングセル上でPUCCHを受信するために用いられるように配置されてもよい。
【0140】
一例において、複数のアップリンクサービングセルが第1のPUCCHグループ内の第1のアップリンクサービングセルと、第2のPUCCHグループ内の第2のアップリンクサービングセルとを含む場合に、切替指示シグナリングは、端末機器に現在PUCCHを送信するために用いられている第1のアップリンクサービングセルから第2のアップリンクサービングセルに切り替えるように指示するために用いられ、第1のアップリンクサービングセルのPUCCHリソース及び第2のアップリンクサービングセルのPUCCHリソースがアクティブ状態にある。
【0141】
ここで、受信モジュール403は、
第2のアップリンクサービングセル上でPUCCHを受信するために用いられるように配置されてもよい。
【0142】
一例において、受信モジュール403は、
第2のアップリンクサービングセル上で、第1のPUCCHグループに対応する各ダウンリンクサービングセルに対応する第1のUCIと、第2のPUCCHグループに対応する各ダウンリンクサービングセルに対応する第2のUCIとを受信するために用いられるように配置されてもよい。
【0143】
一例において、第1のUCIは、第1のハイブリッド自動再送要求肯定応答HARQ-ACKフィードバック情報を含み、第2のUCIは、第2のHARQ-ACKフィードバック情報を含む。
【0144】
ここで、受信モジュール403は、
第2のアップリンクサービングセル上で、端末機器が第1のPUCCHグループ内に作成された第1のHARQ-ACKコードブック方式により送信した第1のHARQ-ACKフィードバック情報と、第2のPUCCHグループ内に作成された第2のHARQ-ACKコードブック方式により送信した第2のHARQ-ACKフィードバック情報とを受信すること、又は
第2のアップリンクサービングセル上で、端末機器が第1のPUCCHグループと第2のPUCCHグループとから構成されるPUCCH組合せグループ内に作成された第3のHARQ-ACKコードブック方式により送信した、第1のHARQ-ACKフィードバック情報と第2のHARQ-ACKフィードバック情報とを受信することに用いられるように配置されてもよい。
【0145】
一例において、複数のアップリンクサービングセルが目標PUCCHグループ内の第3のアップリンクサービングセル及び第4のアップリンクサービングセルを含む場合に、切替指示シグナリングは、端末機器に現在PUCCHを送信するために用いられている第3のアップリンクサービングセルから第4のアップリンクサービングセルに切り替えるように指示するために用いられ、目標PUCCHグループは、予め配置された少なくとも1つのPUCCHグループのうちの1つであり、目標PUCCHグループにおいて、同一のタイミングでただ1つのアップリンクサービングセルに対応するPUCCHリソースがアクティブ状態にある。
【0146】
ここで、受信モジュール403は、
第4のアップリンクサービングセル上でPUCCHを受信するために用いられるように配置されてもよい。
【0147】
一例において、受信モジュール403は、
第4のアップリンクサービングセル上で、目標PUCCHグループに対応する各ダウンリンクサービングセルに対応する第3のUCIを受信するために用いられるように配置されてもよい。
【0148】
一例において、切替指示シグナリングは、目標アップリンクサービングセルのセルインデックス番号を含む。
【0149】
一例において、送信モジュールは、
端末機器固有ダウンリンク制御情報DCI、グループ共通DCI及びサービングセル固有DCIのうちの1つにより、端末機器に切替指示シグナリングを送信するために用いられるように配置されてもよい。
【0150】
一例において、ネットワーク機器400は、
目標アップリンクサービングセル上でPUCCHを受信する前に、複数のアップリンクサービングセル上でPUCCHを検出するための検出モジュールと、
PUCCHが検出されたアップリンクサービングセルを目標アップリンクサービングセルとして決定するための決定モジュールと、をさらに含んでもよい。
【0151】
本開示の実施例に提供されるネットワーク機器400は、ネットワーク機器400によって実行される前記PUCCH伝送方法を実現できることを理解できる。PUCCH伝送方法についての説明は、全てネットワーク機器400に適用され、ここで繰り返して述べない。
【0152】
本開示の実施例において、複数のアップリンクサービングセルにPUCCHリソースをそれぞれ配置することで、端末機器は、実際の具体的な需要に応じてPUCCHリソースが配置された当該複数のアップリンクサービングセルから1つの目標アップリンクサービングセルを決定でき、さらに、端末機器が当該目標アップリンクサービングセル上で送信したPUCCHを受信することができ、アップリンク制御情報をリアルタイムで有効的に受信し、アップリンク制御情報伝送の信頼性を高め、通信システムのシステム性能を改善するという目的を達成することができる。
【0153】
本開示の第3の局面は、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムと、を含む端末機器であって、前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサによって実行される時に第1の局面に提供される方法のいずれか1つの実施例のステップを実現する端末機器を提供する。
【0154】
本開示の第3の局面は、メモリと、プロセッサと、メモリに記憶され、プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムと、を含む端末機器であって、コンピュータプログラムは、プロセッサによって実行される時に第1の局面のPUCCH伝送方法のステップを実現する端末機器を提供する。
【0155】
図11は、本開示の第3の局面に提供される端末機器の実施例のブロック図である。図11に示すように、端末機器500は、少なくとも1つのプロセッサ501と、メモリ502と、少なくとも1つのネットワークインターフェース504と、ユーザインターフェース503とを含む。端末機器500における各部材は、バスシステム505により結合される。バスシステム505は、これらの部材の間の接続通信を実現するために用いられてもよい。バスシステム505は、データバスのほか、電源バス、制御バス及び状態信号バスを含む。しかし、明らかに説明するために、図11に、各バスをまとめてバスシステム505で表す。
【0156】
ユーザインターフェース503は、ディスプレー、キーボード又はクリック機器(例えば、マウス、トラックボール(track ball)、タッチプレート又はタッチスクリーン等を含んでもよい。
【0157】
本開示の実施例におけるメモリ502は、揮発性メモリであってもよいし、不揮発性メモリであってもよいし、揮発性メモリ及び不揮発性メモリの両方を含んでもよい。不揮発性メモリは、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory,ROM)、プログラマブルリードオンリーメモリ(Programmable ROM,PROM)、消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(Erasable PROM,EPROM)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(Electrically EPROM,EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして用いられるランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)であってもよい。例示的であるが制限的ではない説明により、多くの形式のRAM、例えばスタティックランダムアクセスメモリ(Static RAM,SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(Dynamic RAM,DRAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchronous DRAM,SDRAM)、ダブルデータレート同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Double Data Rate SDRAM,DDRSDRAM)、強化型同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Enhanced SDRAM,ESDRAM)、同期リンクダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchlink DRAM,SLDRAM)及びダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(Direct Rambus RAM,DRRAM)は、利用可能である。本開示の実施例に説明されたシステム及び方法のメモリ502は、これら及び他の任意の適当なタイプのメモリを含むが、これらに限られないことを意図する。
【0158】
いくつかの実施形態において、メモリ502には、オペレーティングシステム5021及びアプリケーション5022という要素、実行可能なモジュール若しくはデータ構造体、又は、それらのサブセット若しくは拡張セットが記憶されている。
【0159】
オペレーティングシステム5021は、様々な基本サービスの実現及びハードウェアベースのタスクの処理のために、様々なシステムプログラム、例えば、フレームワーク層、カーネルライブラリ層、駆動層等を含んでもよい。アプリケーション5022は、様々なアプリケーションサービスを実現するために、様々なアプリケーション、例えば、メディアプレーヤー(Media Player)、ブラウザー(Browser)等を含む。本開示の実施例の方法を実現するプログラムは、アプリケーション5022に含まれてもよい。
【0160】
本開示の実施例において、端末機器500は、メモリ502に記憶され、プロセッサ501で実行可能なコンピュータプログラムをさらに含み、コンピュータプログラムは、プロセッサ501によって実行される時に、
PUCCHリソースがそれぞれ配置されている複数のアップリンクサービングセルから目標アップリンクサービングセルを決定するステップであって、目標アップリンクサービングセルが複数のアップリンクサービングセルのうちの1つであるステップと、
目標アップリンクサービングセル上でPUCCHを送信するステップと、を実現する。
【0161】
本開示の実施例に開示されている方法は、プロセッサ501に応用されてもよいし、プロセッサ501により実現されてもよい。プロセッサ501は、信号の処理能力を有する集積回路チップであり得る。実現プロセス中に、この方法の各ステップは、プロセッサ501におけるハードウェアの集積論理回路又はソフトウェア形式のコマンドにより完成されてもよい。プロセッサ501は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor,DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit,ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array,FPGA)又は他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート又はトランジスターロジックデバイス、ディスクリートハードウェア部材であってもよく、本開示の実施例に開示された各方法、ステップ及びロジックブロック図を実現又は実行することができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよいし、任意の通常のプロセッサ等であってもよい。本開示の実施例に開示された方法のステップに関しては、ハードウェアデコードプロセッサにより実行して完成し、又は、デコードプロセッサにおけるハードウェア及びソフトウェアモジュールを組み合わせて実行して完成するように直接具体化され得る。ソフトウェアモジュールは、ランダムメモリ、フラッシュメモリ、リードオンリーメモリ、プログラマブルリードオンリーメモリ又は電気的消去可能プログラマブルメモリ、レジスタ等の本分野における周知のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に配置されてもよい。当該コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、メモリ502に配置され、プロセッサ501は、メモリ502における情報を読み取り、そのハードウェアとともに方法のステップを完成する。当該コンピュータ読み取り可能な記憶媒体には、コンピュータプログラムが記憶されており、コンピュータプログラムは、プロセッサ501によって実行される時にPUCCH伝送方法の実施例に記載の各ステップを実現する。
【0162】
本開示の実施例において、ネットワーク機器により、複数のアップリンクサービングセルのそれぞれにPUCCHリソースをそれぞれ配置することで、実際の具体的な需要に応じてPUCCHリソースがそれぞれ配置された当該複数のアップリンクサービングセルから1つの目標アップリンクサービングセルを決定でき、このように、端末機器は、当該目標アップリンクサービングセル上でPUCCHをリアルタイムで有効的に送信することができ、アップリンク制御情報伝送の信頼性を向上させ、通信システムのシステム性能を改善することができる。
【0163】
端末機器500は、前記実施例において端末機器によって実現される各プロセスを実現でき、重複しないように、ここで繰り返して述べない。
【0164】
本開示の第7の局面は、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムと、を含むネットワーク機器であって、前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサによって実行される時に第5の局面に提供される方法のいずれか1つの実施例のステップを実現するネットワーク機器を提供する。
【0165】
図12には、本開示の第7の局面に提供されるネットワーク機器の実施例の構造図が示されている。ネットワーク機器600は、前記PUCCH伝送方法のいずれか1つの実施例の操作を実現でき、同じ効果を達成できる。図12に示すように、ネットワーク機器600は、プロセッサ601と、トランシーバ602と、メモリ603と、ユーザインターフェース604と、バスインターフェース605とを含む。
【0166】
ネットワーク機器600は、メモリ603に記憶され、プロセッサ601で実行可能なコンピュータプログラムをさらに含み、コンピュータプログラムは、プロセッサ601によって実行される時に、
複数のアップリンクサービングセル上でPUCCHリソースをそれぞれ配置するステップと、
目標アップリンクサービングセル上でPUCCHを受信するステップであって、目標アップリンクサービングセルは、端末機器によって複数のアップリンクサービングセルから決定された1つのアップリンクサービングセルであるステップと、を実現する。
【0167】
図12において、バス構成は、相互接続する任意数のバスとブリッジを備えてもよく、プロセッサ601をはじめとする1つ又は複数のプロセッサとメモリ603をはじめとするメモリの種々の回路を接続したものである。バス構成は、周辺機器、電圧レギュレーター及び電力管理回路等のような種々の他の回路を接続したものであってもよい。これらは、全て本分野における公知のものであるので、本明細書においてさらなる記載をしない。バスインターフェース605により、インターフェースが提供される。トランシーバ602は、複数の部品であってもよく、即ち、送信機と受信機を含んでもよく、伝送媒体で他の種々の装置と通信するためのユニットとして提供される。ユーザ機器によっては、ユーザインターフェース604は、所要の機器に外部接続又は内部接続可能なインターフェースであってもよく、接続される機器は、キーパッド、ディスプレー、スピーカー、マイクロホン、ジョイスティック等を含むが、これらに限られない。
【0168】
プロセッサ601は、バス構成及び通常の処理の管理を担い、メモリ603は、プロセッサ601が操作を実行する時に使用されるデータを記憶することができる。
【0169】
本開示の実施例において、複数のアップリンクサービングセルにPUCCHリソースをそれぞれ配置することで、端末機器は、実際の具体的な需要に応じてPUCCHリソースが配置された当該複数のアップリンクサービングセルから1つの目標アップリンクサービングセルを決定でき、さらに、端末機器が当該目標アップリンクサービングセル上で送信したPUCCHを受信することができ、アップリンク制御情報をリアルタイムで有効的に受信し、アップリンク制御情報伝送の信頼性を高め、通信システムのシステム性能を改善するという目的を達成することができる。
【0170】
上記した本開示の実施例は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード又はそれらの組合せにより実現されてもよい。ハードウェアにより実現する場合、処理ユニットは、1つ又は複数の特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuits,ASIC)、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processing,DSP)、デジタル信号処理機器(DSP Device,DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device,PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array,FPGA)、汎用プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、本開示に記載の機能を実行するための他の電子ユニット又はそれらの組合せにおいて実現されてもよい。
【0171】
ソフトウェアにより実現する場合、本開示の実施例に記載の機能を実行するモジュール(例えば、プロセス、関数等)により、本開示の実施例に記載の技術を実現してもよい。ソフトウェアコードは、メモリに記憶され、プロセッサによって実行されてもよい。メモリは、プロセッサの中で、又はプロセッサの外部で実現されてもよい。
【0172】
本開示は、コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供し、当該コンピュータプログラムは、プロセッサによって実行される時に第1の局面又は第5の局面のPUCCH伝送方法のいずれか1つの実施例に記載の各プロセスを実現し、同じ技術効果を達成できる。重複しないように、ここで繰り返して述べない。前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体の例は、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory,ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)、磁気ディスク又は光学ディスクのような非一過性コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を含む。
【0173】
説明すべきこととして、本明細において、「含む」、「備える」という用語又は他の如何なる変形は、一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置がそれらの要素だけでなく、明確に列記されていない他の要素、又は、このようなプロセス、方法、物品又は装置の固有の要素も含むように、非排他性の包含をカバーすることを意図している。更なる制限がない限り、「…を含む」という記述により限定された要素は、当該要素を含むプロセス、方法、物品又は装置にさらに別の同一の要素が存在する場合を除外するものではない。
【0174】
さらに説明すべきこととして、本発明に述べた例示的な実施例では、一連のステップ又は装置に基づいていくつかの方法又はシステムを説明した。しかし、本発明では、ステップの順序に制限がなく、つまり、実施例に述べた順序でステップを実行してもよいし、実施例における順序と異なる順序で実行してもよいし、若干のステップを同時に実行してもよい。
【0175】
以上の実施形態の説明により、当業者であれば、実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームを併用することにより実現されてもよく、当然のことながら、ハードウェア又はソフトウェアによって実現されてもよいが、多くの場合に、前者がより好ましい実施形態であることを明確に理解できる。このような理解に基づいて、本開示は、本質的に、又は従来技術に寄与する部分が、ソフトウェア製品として具現化されてよく、当該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体(例えば、ROM/RAM、磁気ディスク、光学ディスク)に記憶されており、端末(携帯電話、コンピュータ、サーバー、エアコン、又はネットワーク機器等であってもよい)に本開示の各実施例に記載の方法を実行させるための若干のコマンドを含む。
【0176】
以上、図面を参照しながら本開示の実施例を説明したが、本開示は、上記の具体的な実施形態に限定されるものではなく、上記の具体的な実施形態は、制限的なものではなく、例示的なものに過ぎず、当業者であれば、本開示の示唆で、本開示の趣旨及び特許請求の範囲の保護範囲から逸脱することなく作ることが可能な他の種々の態様は、全て本開示の保護範囲に含まれる。
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