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特許7353470表示パネルの駆動装置、駆動方法および表示装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-21
(45)【発行日】2023-09-29
(54)【発明の名称】表示パネルの駆動装置、駆動方法および表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09G 3/32 20160101AFI20230922BHJP
   G09G 3/3266 20160101ALI20230922BHJP
   G09G 3/3275 20160101ALI20230922BHJP
   G09G 3/20 20060101ALI20230922BHJP
【FI】
G09G3/32 A
G09G3/3266
G09G3/3275
G09G3/20 641E
G09G3/20 622D
G09G3/20 621A
G09G3/20 641C
G09G3/20 623R
G09G3/20 623D
G09G3/20 621M
G09G3/20 680G
G09G3/20 622P
G09G3/20 623U
G09G3/20 632Z
G09G3/20 641R
G09G3/20 641K
G09G3/20 642C
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2022513696
(86)(22)【出願日】2020-07-01
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-02
(86)【国際出願番号】 CN2020099668
(87)【国際公開番号】W WO2021047253
(87)【国際公開日】2021-03-18
【審査請求日】2022-02-28
(31)【優先権主張番号】201910857865.2
(32)【優先日】2019-09-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521036621
【氏名又は名称】成都辰顯光電有限公司
【氏名又は名称原語表記】Chengdu Vistar Optoelectronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.146,Tianying Road,High-tech Zone,Chengdu,Sichuan 611731,CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【弁理士】
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】張東豪
【審査官】塚本 丈二
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2009/082056(WO,A1)
【文献】特開2007-323036(JP,A)
【文献】特開2000-310980(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09G 3/20-3/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
1フレーム内で、表示パネルにおけるサブ画素へ走査信号を複数回出力し、前記複数回のうちの毎回、複数のサブフレームに分けて前記表示パネルにおけるサブ画素へ走査信号を出力するように構成される行走査回路と、
複数の前記サブフレーム内で前記サブ画素に対応する表示データを含む表示データストリームを受信し、前記表示データに含まれたアナログビット表示データおよびデジタルビット表示データに基づいて前記表示データストリームを分岐し、分岐された表示データストリームを列走査回路に出力するように構成されるデータプロセッサと、
前記データプロセッサに電気的に接続された列走査回路であって、前記アナログビット表示データに基づき、明状態アナログデータ電圧に対応するデータ信号を生成し、前記デジタルビット表示データに基づき、生成した暗状態デジタルデータ電圧に対応するデータ信号または前記明状態アナログデータ電圧に対応するデータ信号を前記表示パネルの対応するサブ画素に出力するように構成される列走査回路と、を含み、
前記列走査回路には、列走査タイミング回路、および明状態アナログデータ電圧生成回路が含まれ、
前記列走査タイミング回路は、複数の第1の入力端、複数の第2の入力端および複数の出力端を含み、前記列走査タイミング回路の第1の入力端が前記明状態アナログデータ電圧生成回路に電気的に接続され、前記列走査タイミング回路の第2の入力端が暗状態デジタルデータ電圧を入力するように構成され、
前記データプロセッサは、前記明状態アナログデータ電圧生成回路が前記アナログビット表示データに基づいて明状態アナログデータ電圧に対応するデータ信号を生成するように、前記アナログビット表示データを前記明状態アナログデータ電圧生成回路に出力し、および、前記列走査タイミング回路が前記デジタルビット表示データに基づき、前記出力端が暗状態デジタルデータ電圧に対応するデータ信号または前記明状態アナログデータ電圧に対応するデータ信号を出力するよう制御するように、前記デジタルビット表示データを前記列走査タイミング回路に出力することによって、分岐された表示データストリームを前記列走査回路に出力するように構成される、
表示パネルの駆動装置。
【請求項2】
記列走査タイミング回路には、複数のゲーティングモジュールが含まれ、
各々の前記ゲーティングモジュールは、チャネルタイプが異なる第1のトランジスターおよび第2のトランジスターを含み、
前記第1のトランジスターのゲートおよび前記第2のトランジスターのゲートは、前記デジタルビット表示データを受信し、前記デジタルビット表示データに基づいてオンまたはオフにするように構成され、前記第1のトランジスターの第1の電極が前記列走査タイミング回路の第1の入力端にそれぞれ対応して電気的に接続され、前記第1のトランジスターの第2の電極が前記列走査タイミング回路の出力端にそれぞれ対応して電気的に接続され、前記第2のトランジスターの第1の電極が前記列走査タイミング回路の第2の入力端にそれぞれ対応して電気的に接続され、前記第2のトランジスターの第2の電極が前記列走査タイミング回路の出力端にそれぞれ対応して電気的に接続されている、請求項1に記載の表示パネルの駆動装置。
【請求項3】
前記行走査回路および前記列走査回路に電気的に接続される、前記行走査回路および前記列走査回路が同時に走査動作を行うよう制御するように構成されるタイミングコントローラと、
前記複数の第2の入力端に接続される、前記暗状態デジタルデータ電圧を提供するように構成される第1の電源と、をさらに含む請求項2に記載の表示パネルの駆動装置。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載の表示パネルの駆動装置、および前記駆動装置に接続された表示パネルを含む、表示装置。
【請求項5】
前記表示パネルには、画素回路を含むサブ画素が含まれ、
前記画素回路は、データ書き込みトランジスター、駆動トランジスター、走査信号入力端、データ信号入力端および発光素子を含み、
前記走査信号入力端は、前記駆動装置の行走査回路に電気的に接続され、前記行走査回路から出力された走査信号を受信するように構成され、
前記データ信号入力端は、前記駆動装置の列走査回路に電気的に接続され、前記列走査回路から出力されたデータ信号を受信するように構成され、
前記データ書き込みトランジスターは、前記駆動トランジスター、走査信号入力端およびデータ信号入力端に電気的に接続され、前記データ信号入力端により受信されたデータ信号を前記駆動トランジスターのゲートに書き込むように構成され、
前記駆動トランジスターは、前記発光素子に電気的に接続され、前記駆動トランジスターのゲート電圧に基づいて前記発光素子が発光するように駆動するように構成される、請求項4に記載の表示装置。
【請求項6】
前記画素回路には、蓄積コンデンサ、第1の電圧入力端および第2の電圧入力端がさらに含まれ、および/または、前記表示装置には、走査線、および/または、データ線、および/または、画像データ信号処理チップがさらに含まれ、
前記蓄積コンデンサの第1の端が前記駆動トランジスターのゲートに電気的に接続され、前記蓄積コンデンサの第2の端が前記駆動トランジスターの第1の電極に電気的に接続され、前記第1の電圧入力端が前記駆動トランジスターの第1の電極に電気的に接続され、前記駆動トランジスターの第2の電極が前記発光素子の第1の電極に電気的に接続され、前記発光素子の第2の電極が前記第2の電圧入力端に電気的に接続されている、請求項5に記載の表示装置。
【請求項7】
行走査回路が、1フレーム内で、表示パネルにおけるサブ画素へ走査信号を複数回出力し、前記複数回のうちの毎回、複数のサブフレームに分けて前記表示パネルにおけるサブ画素へ走査信号を出力することと、
データプロセッサが、複数の前記サブフレーム内で前記サブ画素に対応する表示データを含む表示データストリームを受信し、前記表示データに含まれたアナログビット表示データおよびデジタルビット表示データに基づいて前記表示データストリームを分岐し、分岐された表示データストリームを列走査回路に出力することと、
前記列走査回路が、前記アナログビット表示データに基づき、明状態アナログデータ電圧に対応するデータ信号を生成し、前記デジタルビット表示データに基づき、暗状態デジタルデータ電圧に対応するデータ信号または前記明状態アナログデータ電圧に対応するデータ信号を前記表示パネルの対応するサブ画素に出力することと、を含み、
前記列走査回路には、列走査タイミング回路、および明状態アナログデータ電圧生成回路が含まれ、
前記列走査タイミング回路は、複数の第1の入力端、複数の第2の入力端および複数の出力端を含み、前記列走査タイミング回路の第1の入力端が前記明状態アナログデータ電圧生成回路に電気的に接続され、前記列走査タイミング回路の第2の入力端が暗状態デジタルデータ電圧を入力するように構成され、
前記データプロセッサは、分岐された表示データストリームを列走査回路に出力し、
前記データプロセッサは、前記明状態アナログデータ電圧生成回路が前記アナログビット表示データに基づいて明状態アナログデータ電圧に対応するデータ信号を生成するように、前記アナログビット表示データを前記明状態アナログデータ電圧生成回路に出力し、および、前記列走査タイミング回路が前記デジタルビット表示データに基づき、前記出力端が暗状態デジタルデータ電圧に対応するデータ信号または前記明状態アナログデータ電圧に対応するデータ信号を出力するよう制御するように、前記デジタルビット表示データを前記列走査タイミング回路に出力することを含む、
表示パネルの駆動方法。
【請求項8】
前記アナログビット表示データのビット数が1よりも大きく、
前記アナログビット表示データに対応する前記明状態アナログデータ電圧には、第1のゾーンおよび第2のゾーンが含まれ、
前記第1のゾーンにおける最大明状態アナログデータ電圧が前記第2のゾーンにおける最小明状態アナログデータ電圧よりも小さく、
前記第1のゾーンにおける複数の前記明状態アナログデータ電圧が非線形分布となり、前記第2のゾーンにおける複数の前記明状態アナログデータ電圧が線形分布となる、請求項7に記載の表示パネルの駆動方法。
【請求項9】
前記行走査回路が、1フレーム内で、前記表示パネルにおけるサブ画素へ走査信号を複数回出力し、毎回、複数のサブフレームに分けて前記表示パネルにおけるサブ画素へ走査信号を出力することは、
前記行走査回路が、1フレーム内で、前記サブ画素へ走査信号をn回出力するとともに、毎回、k個のサブフレームに分けて前記サブ画素へ走査信号を出力することを含み、
そのうち、nは、前記列走査回路から提供可能な前記明状態アナログデータ電圧の値の数であり、
前記列走査回路から提供可能な前記明状態アナログデータ電圧の値の数と前記アナログビット表示データのビット数とは、正の相関を有し、
kは、前記デジタルビット表示データのビット数である、請求項7に記載の表示パネルの駆動方法。
【請求項10】
データプロセッサが、複数の前記サブフレーム内で前記サブ画素に対応する表示データを含む表示データストリームを受信し、前記表示データに含まれたアナログビット表示データおよびデジタルビット表示データに基づいて前記表示データストリームを分岐し、分岐された表示データストリームを列走査回路に出力することは、
前記データプロセッサが、前記サブフレーム内で前記サブ画素に対応する表示データを含む表示データストリームを受信し、前記表示データストリームにおける各々の表示データを前記アナログビット表示データおよび前記デジタルビット表示データに分岐することと、
前記データプロセッサが、複数のサブフレーム内で前記サブ画素に対応するデジタルビット表示データに対してデータ結合を行い、同じ行における前記サブ画素に対応するデジタルビット表示データのうち同じデジタルビットのデジタルビット表示データを1つのデータに結合し、各々のサブフレーム内で、前記列走査回路へ、対応するデジタルビット表示データからなる前記データを出力することとを含む、請求項7に記載の表示パネルの駆動方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2019年09月11日に中国特許庁へ提出された出願番号201910857865.2の中国特許出願に基づき優先権を主張し、該出願のすべての内容が引用により本願に援用される。
【0002】
本願の実施例は、表示の技術分野に関し、たとえば、表示パネルの駆動装置、駆動方法および表示装置に関する。
【背景技術】
【0003】
表示技術の発展に伴い、階調の制御の精度に対する要求がますます高くなっている。
【0004】
関連技術における表示装置は、通常、デジタル駆動またはアナログ駆動の駆動形態で階調の制御を実現するものである。しかしながら、デジタル駆動には、「擬似輪郭」という問題が発生しやすく、アナログ駆動には、高階調の画像が展開しにくいという問題が存在するので、表示効果に影響を及ぼしている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願は、デジタル・アナログハイブリッド駆動表示パネルを実現して表示効果を向上させるための表示パネルの駆動装置、駆動方法および表示装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様として、本願の実施例は、行走査回路、列走査回路、および列走査回路に電気的に接続されたデータプロセッサを含む表示パネルの駆動装置を提供する。
【0007】
行走査回路は、1フレーム内で、表示パネルにおけるサブ画素へ走査信号を複数回出力し、毎回、複数のサブフレームに分けて前記表示パネルにおけるサブ画素へ走査信号を出力するように構成される。
【0008】
データプロセッサは、複数のサブフレーム内でサブ画素に対応する表示データを含む表示データストリームを受信し、表示データに含まれたアナログビット表示データおよびデジタルビット表示データに基づいて表示データストリームを分岐し、分岐された表示データストリームを列走査回路に出力するように構成される。列走査回路は、アナログビット表示データに基づき、明状態アナログデータ電圧に対応するデータ信号を生成し、およびデジタルビット表示データに基づき、生成した暗状態デジタルデータ電圧に対応するデータ信号または明状態アナログデータ電圧に対応するデータ信号を表示パネルの対応するサブ画素に出力するように構成される。
【0009】
第2の態様として、本願の実施例は、本願の実施例の第1の態様に記載された表示パネルの駆動装置、および前記駆動装置に接続された表示パネルを含む表示装置をさらに提供する。
【0010】
第3の態様として、本願の実施例は、行走査回路が、1フレーム内で、表示パネルにおけるサブ画素へ走査信号を複数回出力し、毎回、複数のサブフレームに分けて表示パネルにおけるサブ画素へ走査信号を出力することと、データプロセッサが、複数のサブフレーム内でサブ画素に対応する表示データを含む表示データストリームを受信し、表示データに含まれたアナログビット表示データおよびデジタルビット表示データに基づいて表示データストリームを分岐し、分岐された表示データストリームを列走査回路に出力することと、列走査回路が、アナログビット表示データに基づいて明状態アナログデータ電圧に対応するデータ信号を生成し、およびデジタルビット表示データに基づいて暗状態デジタルデータ電圧に対応するデータ信号または明状態アナログデータ電圧に対応するデータ信号を表示パネルの対応するサブ画素に出力することと、を含む表示パネルの駆動方法をさらに提供する。
【発明の効果】
【0011】
本実施例に係る表示パネルの駆動装置および駆動方法は、行走査回路が1フレーム内で表示パネルにおけるサブ画素へ走査信号を複数回出力し、毎回複数のサブフレームに分けて前記表示パネルにおけるサブ画素へ走査信号を出力することと、データプロセッサが表示データに含まれたアナログビット表示データおよびデジタルビット表示データに基づいて表示データストリームを分岐し、分岐された表示データストリームを列走査回路に出力することと、列走査回路がアナログビット表示データに基づいて明状態アナログデータ電圧に対応するデータ信号を生成し、およびデジタルビット表示データに基づき、生成した暗状態デジタルデータ電圧に対応するデータ信号または明状態アナログデータ電圧に対応するデータ信号を表示パネルの対応するサブ画素に出力することと、を含む。これにより従来の単純なデジタル駆動の駆動形態と比べて、本実施例に係る表示パネルの駆動方法は分割されたサブフレームの数が少なくなり、これに対応し、発光期間の短いサブフレームと発光期間の長いサブフレームとの発光期間の差が小さいので、表示の「擬似輪郭」に対して一定の抑制作用を果たすことができ、表示効果の向上に有利であり、また本実施例に係る表示パネルの駆動方法は明状態アナログデータ電圧の総数が少ない。したがって、明状態アナログデータ電圧を十分に展開することができ、各表示諧調が明状態アナログデータ電圧に正確に対応できるため、従来技術における単純なアナログ駆動に存在した高諧調の画像が展開できないという問題を回避し、表示効果を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本願の実施例に係る表示パネルの駆動装置の構造模式図である。
図2】本願の実施例に係る画素回路の構造模式図である。
図3】本願の実施例に係る他の表示パネルの駆動装置の構造模式図である。
図4】本願の実施例に係る他の表示パネルの駆動装置の構造模式図である。
図5】本願の実施例に係る表示パネルの駆動方法のフローチャートである。
図6】本願の実施例に係るアナログデータ電圧と表示パネルにおけるサブ画素の輝度との関係図である。
図7】本願の実施例に係る他の表示パネルの駆動方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面および実施例を結び付けて本願について詳細に説明する。ここで説明される実施例は、本願を解釈するためのものに過ぎず、本願を限定するものではない。説明の便宜上、図面において、すべての構造ではなく、本願に関する部分のみが示される。
【0014】
関連技術における表示パネルは、通常、デジタル駆動またはアナログ駆動の駆動形態で階調の制御を実現するものである。しかしながら、デジタル駆動には、「擬似輪郭」という問題が発生しやすく、アナログ駆動には、高階調の画像が展開しにくいという問題が存在するので、表示効果に影響を及ぼしている。出願人の研究によると、上述した問題が発生する理由は、以下の通りである。単純なデジタル駆動形態で表示パネルを駆動する際に、1フレームの表示画面を多くのサブフレームに分割する必要があり、異なるサブフレーム内の発光期間が異なり、1フレーム内の総発光期間を制御することにより表示階調を制御し、発光期間が大きいサブフレームから発光期間が小さいサブフレームに切り替える場合、2つのサブフレームの発光期間が大きく異なるので、切替時に「擬似輪郭」という問題が発生しやすく、表示効果に影響を及ぼす。単純なアナログ駆動形態で表示パネルを駆動する際に、データ電圧の大きさを制御することにより表示パネルにおけるサブ画素の発光輝度を制御し、表示階調を制御するため、異なる表示階調に対応するデータ電圧の大きさが異なり、豊かな色彩の表示を実現しようとする場合、多くの大きさが異なるデータ電圧を提供する必要がある。しかしながら、駆動チップから提供されるデータ電圧の範囲は一般的に有限であるので、駆動チップから提供されるデータ電圧が、低い階調範囲内の階調に完全に対応付けられた後、高い階調に対応するデータ電圧は、小さい電圧範囲しか残らず、高い階調の画像を展開しにくい。つまり、階調が高い場合、データ電圧を表示階調に完全に対応付けることができず、表示効果に影響を及ぼす。
【0015】
上述した問題に基づき、本願の実施例は、表示パネルの駆動装置を提供する。該表示パネルの駆動装置120は、表示パネル110をさらに含む表示装置に含まれる。図1に示すように、該表示パネルの駆動装置120には、行走査回路121、列走査回路122およびデータプロセッサ123が含まれる。列走査回路122は、データプロセッサ123に電気的に接続されている。行走査回路121は、1フレーム内で表示パネル110におけるサブ画素111へ走査信号を複数回出力し、毎回、複数のサブフレームに分けて表示パネル110におけるサブ画素111へ走査信号を出力するように構成される。データプロセッサ123は、各サブフレームにおけるサブ画素111に対応する表示データを含む表示データストリームを受信し、表示データに含まれたアナログビット表示データおよびデジタルビット表示データに基づいて表示データストリームを分岐し、分岐された表示データストリームを列走査回路122に出力するように構成される。列走査回路122は、アナログビット表示データに基づき、生成した明状態アナログデータ電圧に対応するデータ信号を表示パネル110の対応するサブ画素111へ出力し、およびデジタルビット表示データに基づき、暗状態デジタルデータ電圧に対応するデータ信号または明状態アナログデータ電圧に対応するデータ信号を表示パネル110の対応するサブ画素111を出力するように構成される。
【0016】
一実施例において、行走査回路121は、複数の出力端を含んでもよい。各々の出力端は、1本の走査線に接続されている。各走査線は、1行のサブ画素111に接続されてもよい。行走査回路121は、走査線によって表示パネル110におけるサブ画素111へ走査信号を提供してもよい。そのうち、サブ画素111には、画素回路が含まれてもよい。図2は、本願の実施例に係る画素回路の構造模式図である。サブ画素111に含まれた画素回路は、図2に示す画素回路であってもよい。該画素回路には、データ書き込みトランジスターT0および駆動トランジスターDTが含まれる。そのうち、データ書き込みトランジスターT0は、データ電圧書き込み駆動トランジスターDTのゲートを制御するように構成され、駆動トランジスターDTは、駆動トランジスターDTのゲート電圧に基づいて発光素子が発光するよう駆動するように構成されている。画素回路には、走査信号入力端Scan、データ信号入力端Vdata、蓄積コンデンサCst、第1の電圧入力端VDD、第2の電圧入力端VSSおよび発光素子LEDがさらに含まれる。そのうち、行走査回路121が走査線によって画素回路における走査信号入力端Scanに電気的に接続され、走査信号入力端Scanがデータ書き込みトランジスターT0のゲートに電気的に接続されてもよい。これにより、行走査回路121が走査線によって画素回路の走査信号入力端Scanへ走査信号を入力する際に、データ書き込みトランジスターT0がオンになり、これによりデータ電圧を駆動トランジスターDTのゲートに書き込むことができる。本実施例において、行走査回路121は、1フレーム内で複数回の走査を行い、且つ、毎回走査する際に複数のサブフレームに分けて表示パネル110におけるサブ画素111へ走査信号を出力することができる。また、一実施例において、各フレームにおけるサブフレームの数は等しく、分割された複数のサブフレーム内のサブ画素111の発光時間は異なってもよい。さらに、各サブ画素111を複数回走査する際に、各サブフレームで1回のデータ書き込みが行われる。サブ画素111の各サブフレームにおける明暗状態を制御することにより、サブ画素111の1フレーム内で総発光時間を制御することができる。
【0017】
本実施例において、サブ画素111に含まれた画素回路は、図2に示す画素回路構造に限定されず、他の構造であってもよく、本願は、ここで限定を行わない。
【0018】
例示的には、表示装置には、表示データストリームを生成する画像データ信号処理チップが含まれてもよい。データプロセッサ123は、該画像データ信号処理チップから表示データストリームを受信することができる。一実施例において、表示データストリームには、各サブフレーム内でサブ画素111に対応する表示データが含まれ、表示データにはアナログビット表示データおよびデジタルビット表示データが含まれる。一実施例において、該アナログビット表示データおよびデジタルビット表示データは、いずれも2進数のデジタル信号である。例示的には、01010101は、ある走査時にサブ画素111に対応する表示データであり、たとえば、前の3ビットがアナログビット表示データであり、後の5ビットがデジタルビット表示データである。データプロセッサ123は、表示データに含まれたアナログビット表示データおよびデジタルビット表示データに基づいて表示データストリームを分岐することができる。たとえば、表示データにおけるアナログビット表示データおよびデジタルビット表示データを分離した後、それぞれ列走査回路122に出力する。
【0019】
本実施例において、列走査回路122は、行走査回路121がサブ画素111に対して走査信号を提供する場合、対応するデータ電圧をサブ画素111に出力することができる。引き続き図2を参照し、列走査回路122は、データ線によってデータ信号入力端Vdataに電気的に接続され、さらにデータ線によってデータ信号入力端Vdataへデータ電圧を出力することができる。
【0020】
一実施例において、各々のアナログビット表示データは、1つの明状態アナログデータ電圧に対応してもよい。たとえば、上述した01010101の表示データに対して、前の3ビットがアナログビット表示データで、表示データが2進数のデータである場合、列走査回路122が提供可能なアナログビット表示データの総数は8である。それに対応し、明状態アナログデータ電圧の数は8であってもよく、アナログビット表示データが列走査回路122により生成した明状態アナログデータ電圧の大きさを決定する。
【0021】
デジタルビット表示データは、列走査回路122が暗状態デジタルデータ電圧に対応するデータ信号または明状態アナログデータ電圧に対応するデータ信号を出力するように制御することができる。そのうち、デジタルビット表示データのビット数は、走査ごとに分割されたサブフレームの数に対応してもよい。たとえば、上述した01010101の表示データに対して、後の5ビットがデジタルビット表示データであれば、走査ごとに5つのサブフレームに分割される。一実施例において、0がサブ画素111における発光素子の暗状態を表し、1がサブ画素111における発光素子の明状態を表す。1サブフレーム内で、あるサブ画素111に対応する表示データを確定した後、列走査回路122は、まず、アナログビット表示データに基づいて対応する明状態アナログデータ電圧を生成し、さらにデジタルビット表示データに基づいて該サブ画素111へ暗状態デジタルデータ電圧に対応するデータ信号または明状態アナログデータ電圧に対応するデータ信号を出力する。
【0022】
たとえば、上述した01010101の表示データに対して、例示的には、そのアナログビット表示データ(前の3ビット010)に対応する明状態アナログデータ電圧が2.57Vであり、デジタルビット表示データ(後の5ビット10101)がそれぞれ5つのサブフレームにおけるサブ画素111の明暗状態に対応し、最低ビットから最高ビットまで、それぞれ第1のサブフレーム、第2のサブフレーム、第3のサブフレーム、第4のサブフレームおよび第5のサブフレームに対応する。これにより第1のサブフレーム内で、列走査回路122は、明状態アナログデータ電圧2.57Vに対応するデータ信号を該サブ画素111に出力する。第2のサブフレーム内で、列走査回路122は暗状態デジタルデータ電圧に対応するデータ信号を該サブ画素111に出力する。第3のサブフレーム内で、列走査回路122は、明状態アナログデータ電圧2.57Vに対応するデータ信号を該サブ画素111に出力する。第4のサブフレーム内で、列走査回路122は、暗状態デジタルデータ電圧に対応するデータ信号を該サブ画素111に出力する。第5のサブフレーム内で、列走査回路122は、明状態アナログデータ電圧2.57Vに対応するデータ信号該サブ画素111に出力する。アナログビット表示データによって明状態アナログデータ電圧の大きさを制御してサブ画素111の発光輝度を制御し、デジタルビット表示データによって行走査回路121が毎回走査する時におけるサブ画素111の発光期間を制御してサブ画素111の1フレーム内での総発光期間を制御する。さらに、サブ画素111の発光輝度および発光期間を制御することにより、共同でサブ画素111の表示階調を制御することで、表示パネル110に対するデジタル・アナログハイブリッド駆動を実現する。デジタル・アナログハイブリッド駆動形態で表示パネル110を駆動することにより、サブ画素111の1フレーム内での発光期間および発光輝度を制御して、共同で表示諧調を制御することができる。これに対応し、分割されたサブフレームの数が少なくなり、発光期間が短いサブフレームと発光期間が長いサブフレームとの発光期間の差が小さくなり、表示の「擬似輪郭」に対して一定の抑制作用を果たすことができる。さらに、列走査回路122から提供された明状態アナログデータ電圧の総数を低減させ、明状態アナログデータ電圧の展開に有利である。これにより高階調の画像が展開できないことに起因して表示効果が悪くなるという問題を改善することができる。デジタル・アナログハイブリッド駆動形態で表示パネル110を駆動することにより、デジタル駆動およびアナログ駆動の欠陥を互いに補って、画像の表示品質を向上させることができる。
【0023】
本実施例に係る表示パネルの駆動装置は、行走査回路が1フレーム内で表示パネルにおけるサブ画素へ走査信号を複数回出力し、毎回複数のサブフレームに分けて表示パネルにおけるサブ画素へ走査信号を出力する。データプロセッサが表示データに含まれたアナログビット表示データおよびデジタルビット表示データに基づいて表示データストリームを分岐し、分岐された表示データストリームを列走査回路に出力する。列走査回路がアナログビット表示データに基づいて明状態アナログデータ電圧に対応するデータ信号を生成し、およびデジタルビット表示データに基づき、生成した暗状態デジタルデータ電圧に対応するデータ信号または明状態アナログデータ電圧に対応するデータ信号を表示パネルの対応するサブ画素に出力する。これにより、従来の単純なデジタル駆動の駆動形態と比べて、本実施例に係る表示パネルの駆動装置は分割されたサブフレームの数が少なくなる。これに対応し、発光期間の短いサブフレームと発光期間の長いサブフレームとの発光期間の差が小さいので、表示の「擬似輪郭」に対して一定の抑制作用を果たすことができ、表示効果の向上に有利であり、また本実施例に係る表示パネルの駆動装置は明状態アナログデータ電圧の総数が少ない。したがって、明状態アナログデータ電圧を十分に展開することができ、各表示諧調が明状態アナログデータ電圧に正確に対応できるため、関連技術における単純なアナログ駆動に存在した高諧調の画像が展開できないという問題を回避し、表示効果を向上させることができる。
【0024】
図3は、本願の実施例に係る他の表示パネルの駆動装置の構造模式図である。該表示パネルの駆動装置120は、表示パネル110をさらに含む表示装置に含まれる。図3に示すように、上述した技術案に加え、一実施例において、列走査回路122には、列走査タイミング回路1221および明状態アナログデータ電圧生成回路1222が含まれる。列走査タイミング回路1221には、複数の第1の入力端A1、複数の第2の入力端A2および複数の出力端B1が含まれる。列走査タイミング回路1221の第1の入力端A1が明状態アナログデータ電圧生成回路1222に電気的に接続され、列走査タイミング回路1221の第2の入力端A2に暗状態デジタルデータ電圧が入力されている。
【0025】
データプロセッサ123は、以下のように、分岐された表示データストリームを列走査回路122に出力するように構成される。明状態アナログデータ電圧生成回路1222が、アナログビット表示データに基づいて明状態アナログデータ電圧に対応するデータ信号を生成するように、アナログビット表示データを明状態アナログデータ電圧生成回路1222に出力し、および、列走査タイミング回路1221がデジタルビット表示データに基づき、出力端B1が暗状態デジタルデータ電圧に対応するデータ信号または明状態アナログデータ電圧に対応するデータ信号を出力するよう制御するように、デジタルビット表示データを列走査タイミング回路1221に出力する。
【0026】
好ましくは、明状態アナログデータ電圧生成回路1222は、デジタル/アナログ変換回路であってもよい。データプロセッサ123が受信した表示データストリームにおける複数の表示データ(アナログビット表示データおよびデジタルビット表示データを含む)は、いずれもデジタル信号(たとえば、2進数のデジタル信号)により記憶・出力されるものである。そのため、アナログビット表示データは、明状態アナログデータ電圧生成回路1222に出力された後、デジタル/アナログ変換により、対応する明状態アナログデータ電圧に変換することができる。図3に示すように、1つの第1の入力端A1および1つの第2の入力端A2が1つの出力端B1に対応する。そのうち、第1の入力端A1はいずれも明状態アナログデータ電圧生成回路1222に電気的に接続され、第2の入力端A2に暗状態デジタルデータ電圧が入力されている。好ましくは、表示パネル110の駆動装置120には、第1の電源124がさらに含まれる。該第1の電源124は、暗状態デジタルデータ電圧を提供するように構成されてもよく、第2の入力端A2は、第1の電源124に電気的に接続されてもよい。デジタルビット表示データが列走査タイミング回路1221に出力された後、例示的には、データプロセッサ123は、毎回、列走査回路122へ、1サブフレームにおける1行のサブ画素111に対応するデジタルビットデータ電圧を提供し、列走査タイミング回路1221が各々のサブ画素111に対応するデジタルビットデータ電圧に基づき、第1の入力端A1と出力端B1との連通または第2の入力端A2と出力端B1との連通を選択し、これにより列走査タイミング回路1221を制御して明状態アナログデータ電圧または者暗状態デジタルデータ電圧を出力させる。
【0027】
データプロセッサ123がアナログビット表示データを明状態アナログデータ電圧生成回路1222に出力し、およびデジタルビット表示データを列走査タイミング回路1221に出力することにより、アナログ駆動およびデジタル駆動がハードウェアにおいて独立して行うことができ、これにより行走査アルゴリズムタイミングおよび列走査アルゴリズムタイミングを比較的簡素化することができる。
【0028】
図4は、本願の実施例に係る他の表示パネルの駆動装置の構造模式図である。該表示パネルの駆動装置120は、表示パネル110をさらに含む表示装置に含まれる。図4に示すように、上述した技術案に加え、好ましくは、列走査タイミング回路1221には、第1のトランジスターT1および第2のトランジスターT2を含むゲーティングモジュール12211が複数含まれる。第1のトランジスターT1および第2のトランジスターT2のチャネルタイプは異なる。第1のトランジスターT1のゲートおよび第2のトランジスターT2のゲートは、デジタルビット表示データを受信し、デジタルビット表示データに基づいてオンまたはオフにするように構成される。第1のトランジスターT1の第1の電極は、列走査タイミング回路1221の第1の入力端A1にそれぞれ対応して電気的に接続されている。第1のトランジスターT1の第2の電極は、列走査タイミング回路1221の出力端B1にそれぞれ対応して電気的に接続されている。第2のトランジスターT2の第1の電極は、列走査タイミング回路1221の第2の入力端A2にそれぞれ対応して電気的に接続されている。第2のトランジスターT2の第2の電極は、列走査タイミング回路1221の出力端B1にそれぞれ対応して電気的に接続されている。
【0029】
図4に示すように、第1のトランジスターT1がP型トランジスター、第2のトランジスターT2がN型トランジスターであることを例として説明する。例示的には、ある走査時に、データプロセッサ123が列走査回路122へ出力した表示データのうち、あるサブ画素に対応するデジタルビット表示データが0である場合、該ゲーティングモジュール12211の第1のトランジスターT1がオンとなり、第1の電源124から提供された暗状態デジタルデータ電圧がオンとなった第1のトランジスターT1によって対応するサブ画素111に出力される。あるサブ画素に対応するデジタルビット表示データが1である場合、該ゲーティングモジュール12211の第2のトランジスターT2がオンとなり、明状態アナログデータ電圧生成回路1222がアナログビット表示データに基づいて生成した明状態アナログデータ電圧がオンとなった第2のトランジスターT2によって対応するサブ画素111に出力される。列走査タイミング回路1221は、チャネルタイプが異なる第1のトランジスターT1および第2のトランジスターT2を含むゲーティングモジュール12211を複数含んで構成されることにより、列走査タイミング回路1221は、デジタルビット表示データに基づき、暗状態デジタルデータ電圧または明状態アナログデータ電圧を選択して出力することができ、ひいては行走査回路121の走査に協力し、デジタル・アナログハイブリッド駆動の表示パネル110を実現し、階調の正確な表示を確保するとともに、良好な表示効果を確保することができる。
【0030】
引き続き図1を参照し、上述した技術案に加え、好ましくは、表示パネル110の駆動装置120は、行走査回路121および列走査回路122に電気的に接続されたタイミングコントローラ125を含み、行走査回路121および列走査回路122が同時に走査動作を行うよう制御するように構成される。
【0031】
たとえば、表示パネル110の駆動装置120にタイミングコントローラ125が配置されることにより、行走査回路121および列走査回路122へタイミング制御信号を同時に提供することができ、さらに、行走査回路121および列走査回路122が同時に走査動作を行うように制御することにより、行走査回路121および列走査回路122が同期にして、遅延がないようにし、これにより行走査回路121がサブ画素111へ走査信号を提供する際に、列走査回路122がサブ画素111へデータの書き込みを行うことができ、データをサブ画素111に書き込む時間が十分であることを確保し、良好な表示効果を確保することができる。
【0032】
本願の実施例は、表示パネルの駆動方法をさらに提供する。該表示パネルの駆動方法は、本願におけるいずれか1つの実施例に係る表示パネルの駆動装置に用いることができる。図5は、本願の実施例に係る表示パネルの駆動方法のフローチャートである。図1に示すように、該表示パネルの駆動装置120は、表示パネル110をさらに含む表示装置に含まれる。そのうち、駆動装置120には、行走査回路121、列走査回路122およびデータプロセッサ123が含まれる。そのうち、列走査回路122は、データプロセッサ123に電気的に接続されている。表示パネル110には、複数本のデータ線(D1、D2、D3、D4、D5、D6、D7……)、複数本の走査線(S1、S2、S3、S4、S5、S6、S7、S8……)、ならびに複数本のデータ線および複数本の走査線により交差して限定された複数のサブ画素111が含まれる。図1および図5に示すように、該表示パネルの駆動方法は、以下を含む。
【0033】
ステップ210:行走査回路121は、1フレーム内で、表示パネル110におけるサブ画素111へ走査信号を複数回出力し、毎回、複数のサブフレームに分けて表示パネル110におけるサブ画素111へ走査信号を出力する。
【0034】
ステップ220:データプロセッサ123は、複数のサブフレームにおけるサブ画素111に対する表示データを含む表示データストリームを受信し、表示データに含まれたアナログビット表示データおよびデジタルビット表示データに基づいて表示データストリームを分岐し、分岐された表示データを列走査回路122に出力する。
【0035】
ステップ230:列走査回路122は、アナログビット表示データに基づいて明状態アナログデータ電圧に対応するデータ信号を生成し、およびデジタルビット表示データに基づき、暗状態デジタルデータ電圧に対応するデータ信号または明状態アナログデータ電圧に対応するデータ信号を表示パネル110の対応するサブ画素111に出力する。
【0036】
本実施例に係る表示パネルの駆動方法は、行走査回路が1フレーム内で表示パネルにおけるサブ画素へ走査信号を複数回出力し、毎回複数のサブフレームに分けて表示パネル110におけるサブ画素へ走査信号を出力することと、データプロセッサが表示データに含まれたアナログビット表示データおよびデジタルビット表示データに基づいて表示データストリームを分岐し、分岐された表示データを列走査回路に出力することと、列走査回路がアナログビット表示データに基づいて明状態アナログデータ電圧に対応するデータ信号を生成し、およびデジタルビット表示データに基づき、生成した暗状態デジタルデータ電圧に対応するデータ信号または明状態アナログデータ電圧に対応するデータ信号を表示パネルの対応するサブ画素に出力することと、を含む。これにより、関連技術における単純なデジタル駆動の駆動形態と比べて、本実施例に係る表示パネルの駆動方法は分割されたサブフレームの数が少ない。これに対応し、発光期間の短いサブフレームと発光期間の長いサブフレームとの発光期間の差が小さいので、表示の「擬似輪郭」に対して一定の抑制作用を果たすことができ、表示効果の向上に有利であり、また本実施例に係る表示パネルの駆動方法は明状態アナログデータ電圧の総数が少ない。したがって、明状態アナログデータ電圧を十分に展開することができ、各表示諧調が明状態アナログデータ電圧に正確に対応できるので、従来技術における単純なアナログ駆動に存在した高諧調の画像が展開できないという問題を回避し、表示効果を向上させることができる。
【0037】
上述した技術案に加え、一実施例において、アナログビット表示データのビット数は1よりも大きく、アナログビット表示データに対応する明状態アナログデータ電圧には、第1のゾーンおよび第2のゾーンが含まれ、第1のゾーンにおける最大明状態アナログデータ電圧は第2のゾーンにおける最小明状態アナログデータ電圧よりも小さく、第1のゾーンにおける複数の明状態アナログ電圧はが非線形分布となり、第2のゾーンにおける複数の明状態アナログデータ電圧が線形分布となる。
【0038】
図6は、本願の実施例に係るアナログデータ電圧と表示パネルにおけるサブ画素の輝度との関係図である。図6に示すように、図6において輝度が階調に対応し、たとえば、サブ画素111の表示諧調に0~255階調が含まれる場合、対応する輝度は0~1200nitである。低い輝度、すなわち低い階調の段階では(図6において、鎖線の左の部分を参照してもよい)、サブ画素111の輝度とアナログデータ電圧との関係は非線形関係であり、高い輝度、すなわち高い階調の段階で(図6において、鎖線の右の部分を参照してもよい)、サブ画素111の輝度とアナログデータ電圧との間の関係は線形関係である。本実施例に係る表示パネル110の駆動方法では、アナログビット表示データのビット数を1よりも大きくすることで、表示データが2進数、8進数または16進数などのデジタル信号で記憶・出力されることに拘わらず、アナログビット表示データの対応する明状態アナログデータ電圧の総数がいずれも2よりも大きくなる。より具体的には、アナログビット表示データの対応する明状態アナログデータ電圧の総数がいずれも4以上である場合(4に等しい場合に対応するのは、アナログビット表示データに対応するビット数が2ビットであり、かつ2進数のデジタル信号で記憶・出力される場合)、これにより明状態アナログデータ電圧を第1のゾーンおよび第2のゾーンに分割することができる。そのうち、第1のゾーンにおける明状態アナログデータ電圧は低い階調の段階(図6において、鎖線の左の部分を参照してもよい)に対応し、第2のゾーンにおける明状態アナログデータ電圧は高い階調の段階(図6において、鎖線の右の部分を参照してもよい)に対応することができる。第1のゾーンにおける明状態アナログデータ電圧が非線形分布となり、第2のゾーンにおける明状態アナログデータ電圧が線形分布となることで、明状態アナログデータ電圧の分布規律が図6に示すアナログデータ電圧と輝度との関係の曲線と合致し、低い諧調の段階および高い諧調の段階で、明状態アナログデータ電圧がいずれも諧調と正確に対応することを確保し、ひいては良好な表示効果を確保することができる。
【0039】
引き続き図1を参照し、上述した技術案に加え、好ましくは、行走査回路121が1フレーム内で、表示パネル110におけるサブ画素111へ走査信号を複数回出力し、毎回、複数のサブフレームに分けて表示パネル110におけるサブ画素111へ走査信号を出力することは、行走査回路121が1フレーム内で、サブ画素111へ走査信号をn回出力し、毎回、k個のサブフレームに分けてサブ画素111へ走査信号を出力することを含む。そのうち、nは、列走査回路122の提供可能な明状態アナログデータ電圧値の数であり、列走査回路122の提供可能な明状態アナログデータ電圧値の数とアナログビット表示データのビット数とは、正の相関を有し、kは、デジタルビット表示データのビット数である。
【0040】
例示的には、01010101の表示データに対して、前の3ビットがアナログビット表示データであり、後の5ビットがデジタルビット表示データであることを例として説明する。表示データが2進数のデジタル信号であることを例とすると、アナログビット表示データが前の3ビットである場合、列走査回路122の提供可能な明状態アナログデータ電圧の数は8である。したがって、行走査回路121が1フレーム内で8回に分けてサブ画素111へ走査信号を出力し、毎回、走査信号を出力する際にk個のサブフレームに分けて走査信号を出力する。さらに、表示データが何進数のデジタル信号を用いるかに拘わらず、アナログビット表示データをいずれも満たすビット数が多いほど、対応する明状態アナログデータ電圧の数が多い。つまり、列走査回路122の提供可能な明状態アナログデータ電圧値の数とアナログビット表示データのビット数とは、正の相関を有する。デジタルビット表示データが5ビットであれば、走査ごとに5つのサブフレームに分けてサブ画素111へ走査信号を出力する。すなわち、01010101の表示データに対して、前の3ビットがアナログビット表示データであり、後の5ビットがデジタルビット表示データである場合、8回に分けてサブ画素111へ走査信号を走査し、毎回5つのサブフレームに分けて走査信号を出力する必要がある。5ビットのデジタルビット表示データのうち、各々のデジタルビットは、対応する1つのサブフレームにおけるサブ画素111の明暗状態を決定することができる。たとえば、デジタルビット表示データが10101である場合、低ビットから高ビットまで、各々のデジタルビットの対応するサブフレームの明暗状態は、それぞれ、明状態、暗状態、明状態、暗状態および明状態である。
【0041】
好ましくは、表示データのうち、アナログビット表示データのビット数が1であり、これによりデジタル・アナログハイブリッド駆動を実現することに加え、明状態アナログデータ電圧の数ができるだけ少なくすることで、1フレーム内で分割された走査回数が減少する。たとえば、2進数のデジタル信号で表示データを用い、アナログビット表示データの表示ビット数が1である場合、対応する明状態アナログデータ電圧の数は単に2である。したがって、1フレーム内で、k個のサブフレームに分けてサブ画素111へ走査信号を2回出力して、行走査回路121の走査周波数を減少させることで、行走査回路121の駆動の消費電力を低減させる。
【0042】
【0043】
【0044】
たとえば、引き続き、表示データが8ビットであり、前の3ビットがアナログビット表示データ(n=8)であり、後の5ビットがデジタルビット表示データ(k=5)であることを例として説明する。アナログビットが3ビットである場合、8回の走査に対応し、デジタルビットが5ビットである場合、5つのサブフレームを毎回走査することに対応する。つまり、1フレーム内で、合計8回、毎回、5つのサブフレームに分けて表示パネル110におけるサブ画素111へ走査信号を出力する必要がある。そのうち、前の3ビットアナログビット表示データに対応する明状態アナログデータ電圧は表1に示す通りであってもよい。
【表1】
【0045】
アナログビット000が第1の明状態アナログデータ電圧に対応し、アナログビット001が第2の明状態アナログデータ電圧に対応し、アナログビット010が第3の明状態アナログデータ電圧に対応し、アナログビット011が第4の明状態アナログデータ電圧に対応し、アナログビット100が第5の明状態アナログデータ電圧に対応し、アナログビット101が第6の明状態アナログデータ電圧に対応し、アナログビット110が第7の明状態アナログデータ電圧に対応し、アナログビット111が第8の明状態アナログデータ電圧に対応する。表示パネル110におけるサブ画素の表示諧調が0~255階調であることを例として説明する。各々のアナログビット表示データは、それぞれ256/8=32個の表示諧調に対応することができ、これによりアナログビット表示データ000は、0~31階調に対応することができ、つまり、サブ画素の表示諧調が0~31階調である場合、対応する明状態アナログデータ電圧は2.5Vであり、アナログビット表示データ001は32~63階調に対応することができる。これから類推し、アナログビット表示データ010は64~95階調に対応し、アナログビット表示データ011は96~127階調に対応し、アナログビット表示データ100は128~159階調に対応し、アナログビット表示データ101は160~191階調に対応し、アナログビット表示データ110は192~223階調に対応し、アナログビット表示データ111は224~256階調に対応することができる。
【0046】
【0047】
【0048】
一実施例において、i=4の場合、1回目~3回目(i=1、2、3の場合)でサブ画素を走査する場合、列走査回路122がそれぞれ第1の明状態アナログデータ電圧2.5V、第2の明状態アナログデータ電圧2.55Vおよび第3の明状態アナログデータ電圧2.57Vを生成し、1回目で走査する時に、列走査回路122がデジタルビット表示データに基づき、256*1/8~256-1階調、即ち32~255階調に対応するサブ画素へ、第1の明状態データ電圧2.5Vを出力する。つまり、1回目で走査する時に、32~255階調のサブ画素に対応する表示データは00011111である。2回目で走査する時に、列走査回路122がデジタルビット表示データに基づき、256*2/8~256-1階調、即ち64~255階調に対応するサブ画素へ第2の明状態データ電圧2.55Vを出力する。つまり、2回目で走査する時に、64~255階調のサブ画素に対応する表示データは00111111である。3回目で走査する時、列走査回路122がデジタルビット表示データに基づき、256*3/8~256-1階調、即ち96~255階調に対応するサブ画素へ第3の明状態データ電圧2.57Vを出力する。つまり、3回目で走査する時に、96~255階調のサブ画素に対応する表示データは01011111である。
【0049】
【0050】
なお、いずれか1つの階調(第jの明状態アナログデータ電圧に対応し、1≦j≦n-1)に対応するサブ画素にとって、j回目で、サブ画素へ走査信号を出力する際に、明状態アナログデータ電圧の書き込みが完了されているため、j+1回目~n回目で、サブ画素へ走査信号を出力する際、列走査回路122が該階調に対応するサブ画素へ暗状態デジタルデータ電圧を出力して、諧調の正確な表示を確保することができる。
【0051】
引き続き図1に示すように、上述した技術案に加え、好ましくは、行走査回路121が1フレーム内で、隣り合う2回を複数のサブフレームに分けて表示パネル110におけるサブ画素111へ走査信号を出力する場合、2回目の最小期間のサブフレームを走査する期間は、1回目の最小期間のサブフレームを走査する期間よりも小さい。
【0052】
具体的には、行走査回路121が1フレーム内で表示パネル110におけるサブ画素111へ走査信号を複数回出力し、毎回、複数のサブフレームに分けて表示パネル110におけるサブ画素111へ走査信号を出力する際に、1フレーム内で、隣り合う2回を複数のサブフレームに分けて表示パネル110におけるサブ画素111へ走査信号を出力する時に対応する明状態アナログデータ電圧のうち、2回目の走査時に列走査回路122が生成した明状態アナログデータ電圧が1回目の走査時に列走査回路122が生成した明状態アナログデータ電圧よりも高い。そのため、同様な諧調の向上を実現するために、増加する発光時間を相対的に減少させる必要があるが、発光期間は、サブフレーム期間を制御することにより制御することができる。これにより1フレーム内で、隣り合う2回を複数のサブフレームに分けて表示パネル110におけるサブ画素111へ走査信号を出力する場合、2回目の最小期間のサブフレームを走査する期間は、1回目の最小期間のサブフレームを走査する期間よりも短い。これに対応し、2回目の走査時の各々のサブフレームの期間はいずれも1回目の走査時に対応するサブフレーム期間よりも小さい。これにより階調に対する精確な制御を実現することができる。
【0053】
図3に示すように、本願は、表示装置を提供する。該表示装置は、上述したいずれか1つの実施例に係る表示パネルの駆動装置120および表示パネルの駆動装置120に接続された表示パネル110を含む。
【0054】
表示パネル110には、サブ画素111が含まれる。
【0055】
図2に示すように、一実施例において、サブ画素111には、画素回路が含まれる。前記画素回路には、データ書き込みトランジスターT0、駆動トランジスターDT、走査信号入力端Scan、データ信号入力端Vdataおよび発光素子LEDが含まれる。走査信号入力端Scanは、駆動装置120の行走査回路121に電気的に接続され、行走査回路121から出力される走査信号を受信するように構成される。データ信号入力端Vdataは、駆動装置120の列走査回路122に電気的に接続され、列走査回路122から出力されるデータ信号を受信するように構成される。データ書き込みトランジスターT0は、駆動トランジスターDT、走査信号入力端Scanおよびデータ信号入力端Vdataに電気的に接続され、データ信号入力端Vdataが受信したデータ信号を駆動トランジスターDTのゲートに書き込むように構成される。駆動トランジスターDTは、発光素子LEDに電気的に接続され、駆動トランジスターDTのゲート電圧に基づいて発光素子LEDが発光するよう駆動するように構成される。
【0056】
画素回路には、蓄積コンデンサCst、第1の電圧入力端VDDおよび第2の電圧入力端VSSがさらに含まれる。蓄積コンデンサCstの第1の端が駆動トランジスターDTのゲートに電気的に接続され、蓄積コンデンサCstの第2の端が駆動トランジスターDTの第1の電極に電気的に接続され、第1の電圧入力端VDDが駆動トランジスターDT的第1の電極に電気的に接続され、駆動トランジスターDTの第2の電極が発光素子LEDの第1の電極に電気的に接続され、発光素子LEDの第2の電極が第2の電圧入力端VSSに電気的に接続されている。
【0057】
該表示装置には、走査線がさらに含まれる。駆動装置120の行走査回路121が、走査線によって走査信号入力端Scanに電気的に接続されている。
【0058】
該表示装置には、データ線がさらに含まれる。駆動装置120の列走査回路122が、データ線によってデータ信号入力端Vdataに電気的に接続されている。
【0059】
該表示装には、表示データストリームを生成するように構成される画像データ信号処理チップがさらに含まれる。例示的には、表示装置には、表示データストリームを生成する画像データ信号処理チップが含まれてもよい。データプロセッサ123は、該画像データ信号処理チップから表示データストリームを受信してもよい。
【0060】
本実施例に係る表示装置には、本願のいずれか1つの実施例に記載される表示パネルの駆動装置が含まれ、本願のいずれか1つの実施例に記載される表示パネルの駆動方法を実現することができる。
【0061】
図7は、本願の実施例に係る他の表示パネルの駆動方法のフローチャートである。図2を結び付けて図7を参照し、上述した技術案に加え、好ましくは、該表示パネルの駆動方法は、以下を含む。
【0062】
ステップ310:行走査回路121が1フレーム内で、表示パネル110におけるサブ画素111へ走査信号を複数回出力し、毎回、複数のサブフレームに分けて表示パネル110におけるサブ画素111へ走査信号を出力する。
【0063】
ステップ320:データプロセッサ123は、複数のサブフレームにおけるサブ画素111に対応する表示データを含む表示データストリームを受信し、表示データストリームのうちの各々の表示データをアナログビット表示データおよびデジタルビット表示データに分岐する。
【0064】
ステップ330:データプロセッサ123は、複数のサブフレームにおけるサブ画素111に対応するデジタルビット表示データに対してデータ結合を行い、同じ行におけるサブ画素111に対応するデジタルビット表示データのうち、デジタルビットが同じデジタルビット表示データを1つの大きいデータに結合し、各々のサブフレーム内で、列走査回路122へ、対応するデジタルビット表示データからなる大きいデータを出力する。
【0065】
好ましくは、データプロセッサ123が表示データストリームを受信した後、まず、表示データストリームに含まれた各々の表示データを分割し、各々の表示データをアナログビット表示データおよびデジタルビット表示データに分岐する。そのうち、サブ画素に対応する表示データのうちのアナログビット表示データは、1回走査時における明状態アナログデータ電圧に対応してもよく、サブ画素に対応する表示データのうちのデジタルビット表示データは、1回走査時における複数のサブフレームにおけるサブ画素のデジタル電圧に対応してもよい(明暗状態を制御する)。表示データには、1回走査時における複数のサブフレームにおけるサブ画素のデジタル電圧が含まれるが、走査時に1フレームずつ走査するため、表示データのうちの同じサブフレームに対応するデジタルビット表示データを結合する必要がある。さらに、各フレームを走査する際に、一般的に、行ごとにサブ画素に走査信号を提供するため、一実施例において、同じ行におけるサブ画素に対応するデジタルビット表示データのうち、デジタルビットが同じデジタルビット表示データを1つのデータに結合し、各々のサブフレーム内で、行ごとに走査する時に、1つの行を走査する場合、データプロセッサ123が列走査回路122へ該行のサブ画素に対応するデータを出力する。例示的には、1つの行に3つのサブ画素が含まれることを例として、3つのサブ画素に対応するデジタルビット表示データがそれぞれ1010、1101および0101であれば、走査ごとに4つのサブフレームに分割し、最低ビットに対応するサブフレームから最高ビットに対応するサブフレームまで、対応するデータはそれぞれ011、100、011および110であり、最低ビットに対応するサブフレームから最高ビットに対応するサブフレームで、データプロセッサ123がそれぞれ列走査回路122へ提供する該行に対応するデータはそれぞれ011、100、011および110である。
【0066】
ステップ340:列走査回路122は、アナログビット表示データに基づいて明状態アナログデータ電圧に対応するデータ信号を生成し、およびデジタルビット表示データに基づいて暗状態デジタルデータ電圧に対応するデータ信号または明状態アナログデータ電圧に対応するデータ信号を表示パネル110の対応するサブ画素に出力する。
【0067】
データプロセッサ123が複数のサブフレーム内でサブ画素に対応するデジタルビット表示データに対してデータ結合を行うことにより、表示データが多すぎることに起因してデータが混乱することを回避することができ、順次データをデータプロセッサ123から列走査回路122に出力することを確保し、これにより各々の階調の正確な表示を確保し、良好な表示効果を確保することができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7