(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-21
(45)【発行日】2023-09-29
(54)【発明の名称】コネクタ用コンタクト配置、コネクタ
(51)【国際特許分類】
H01R 13/6461 20110101AFI20230922BHJP
H01R 12/72 20110101ALI20230922BHJP
【FI】
H01R13/6461
H01R12/72
(21)【出願番号】P 2022524633
(86)(22)【出願日】2020-10-28
(86)【国際出願番号】 EP2020080222
(87)【国際公開番号】W WO2021083924
(87)【国際公開日】2021-05-06
【審査請求日】2022-06-02
(32)【優先日】2019-10-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】501090342
【氏名又は名称】ティーイー コネクティビティ ジャーマニー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツンク
【氏名又は名称原語表記】TE Connectivity Germany GmbH
(73)【特許権者】
【識別番号】503168201
【氏名又は名称】ティーイー コネクティビティ ネーデルランド ビーヴイ
【氏名又は名称原語表記】TE Connectivity Nederland BV
【住所又は居所原語表記】Rietveldenweg 32,NL-5222 AR’s-Hertogenbosch,The NETHERLANDS,
(74)【代理人】
【識別番号】100100077
【氏名又は名称】大場 充
(74)【代理人】
【識別番号】100136010
【氏名又は名称】堀川 美夕紀
(74)【代理人】
【識別番号】100130030
【氏名又は名称】大竹 夕香子
(74)【代理人】
【識別番号】100203046
【氏名又は名称】山下 聖子
(72)【発明者】
【氏名】スツェーラク,マルティン
(72)【発明者】
【氏名】ミュラー,フランツ
(72)【発明者】
【氏名】ブッフマン,ウルリヒ
(72)【発明者】
【氏名】イエーガー,ペーター ディルク
(72)【発明者】
【氏名】ファン ヒルス,ウィナンド
(72)【発明者】
【氏名】デュ ブルーイン,イェルーン ジョーゼフ マリア
(72)【発明者】
【氏名】オッテンブロス,ニック
【審査官】松原 陽介
(56)【参考文献】
【文献】特開2000-348827(JP,A)
【文献】米国特許第03740698(US,A)
【文献】特開2015-158992(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 13/6461
H01R 12/72
H01R 31/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コネクタ(900)、特に入力/出力コネクタのためのコンタクト配置(800)であって、
複数のコンタクト要素(10)を備え、
前記コンタクト要素(10)の各々は、第1の接続側(11)から第2の接続側(12)まで延び、
前記第1の接続側(11)において、前記コンタクト要素(10)の第1のサブセット(100)の第1の終端部分(21)は、第1の平面(810)において外部要素に接触するように構成され、
前記コンタクト要素(10)の第2のサブセット(200)の第1の終端部分(21)は、前記第1の平面(810)と平行でありかつ高さ方向(H)に沿って前記第1の平面(810)から離隔した第2の平面(820)において外部要素に接触するように構成され、
補償領域(15)において、前記コンタクト要素(
10)のうちの少なくともいくつかの中間部分(25)は、単一の共通平面(880)内にあ
り、
前記第2の接続側(12)において、前記コンタクト要素(10)の第3のサブセット(300)の第2の終端部分(22)は、第3の平面(830)において外部要素に接触するように構成され、
前記コンタクト要素(10)の第4のサブセット(400)の第2の終端部分(22)は、前記第3の平面(830)と平行でありかつ前記高さ方向(H)に沿って前記第3の平面(830)から離隔した第4の平面(840)において外部要素に接触するように構成されている、
コンタクト配置(800)。
【請求項2】
前記中間部分(
25)は、前記コンタクト要素(10)の全長(710)の少なくとも10分の1に沿って延びる、
請求項1に記載のコンタクト配置(800)。
【請求項3】
前記第1の終端部分(21)と前記中間部分(25)との間の距離(731)は、前記コンタクト要素(10)の全長(710)の3分の1未満である、請求項1または2に記載のコンタクト配置(800)。
【請求項4】
前記コンタクト要素(10)のうちの少なくとも1つは、前記第1の接続側(11)における第1のコンタクト面(51、51A)および前記第2の接続側(12)における第2のコンタクト面(51、51B)を備え、
前記第1のコンタクト面(51、51A)および前記第2のコンタクト面(51、51B)は、同じ方向に面する、
請求項1から3のいずれか一項に記載のコンタクト配置(800)。
【請求項5】
前記コンタクト要素(10)のうちの少なくとも1つは、前記第1の接続側(11)における第1のコンタクト面(51、51A)および前記第2の接続側(12)における第2のコンタクト面(51、51B)を備え、
前記第1のコンタクト面(51、51A)および前記第2のコンタクト面(51、51B)は、反対方向に面する、
請求項1から
3のいずれか一項に記載のコンタクト配置(800)。
【請求項6】
前記第2の接続側(12)において、前記コンタクト要素(10)の第2の終端部分(22)は、単一の平面(830)において外部要素に接触するように構成されている、
請求項1から5のいずれか一項に記載のコンタクト配置(800)。
【請求項7】
前記第1のコンタクト面(51、51A)および前記第2のコンタクト面(51、51B)は、湾曲している、
請求項5に記載のコンタクト配置(800)。
【請求項8】
前記中間部分(25)は、互いに平行である、
請求項1から7のいずれか一項に記載のコンタクト配置(800)。
【請求項9】
前記コンタクト要素(10)のうちの少なくとも1つにおいて、前記第1の終端部分(21)を前記中間部分(25)に接続する接続部分(31)が、前記中間部分(25)の前記平面(880)に垂直に延びる、
請求項1から8のいずれか一項に記載のコンタクト配置(800)。
【請求項10】
請求項1から9のいずれか一項に記載のコンタクト配置(800)を備えるコネクタ(900)。
【請求項11】
前記コンタクト要素(10)は、プラスチック材料に埋め込まれている、
請求項10に記載のコネクタ(900)。
【請求項12】
前記コンタクト配置(800)
において、
前記複数のコンタクト要素(10)は、互いに機械的に結合されてい
る、
請求項10または11に記載のコネクタ(900)。
【請求項13】
前記第1のサブセット(100)は、第1の支持部品(910)に支持され、
前記第2のサブセット(200)は、第2の支持部品(920)に支持されている、
請求項12に記載のコネクタ(900)。
【請求項14】
前記第1のサブセット(100)および
前記第2のサブセット(200)において、前記コンタクト要素(10)は、同一の形状を有するが、他方のサブセット(
100、200)に対して180°回転して配置されている、
請求項12または13に記載のコネクタ(900)。
【請求項15】
前記コンタクト要素(10)のうちの少なくとも1つは、前記第1の接続側(11)における第1のコンタクト面(51、51A)および前記第2の接続側(12)における第2のコンタクト面(51、51B)を備え、
前記第1のサブセット(100)および
前記第2のサブセット(200)のうちの少なくとも1つは、前記第1のコンタクト面(51、51A)および/または前記第2のコンタクト面(51、
51B)の向きが異なる2つのコンタクト要素(10)を備える、
請求項12から14のいずれか一項に記載のコネクタ(900)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コネクタ用コンタクト配置、およびコネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
コネクタ用のコンタクト配置が知られている。先行技術のコネクタに付随する課題は、それらでは高い伝送速度でのデータ伝送が不可能なことである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、より高い伝送速度を可能とする解決策を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この目的は、コネクタ、特に入力/出力コネクタのためのコンタクト配置(コンタクト配列、コンタクト構成、コンタクト構造、コンタクト装置、contact arrangement)であって、複数のコンタクト要素を備え、コンタクト要素の各々は、第1の接続側から第2の接続側まで延び、第1の接続側において、コンタクト要素の第1のサブセットの第1の終端部分は、第1の平面において外部要素に接触するように構成され、コンタクト要素の第2のサブセットの第1の終端部分は、第1の平面と平行でありかつ高さ方向に沿って第1の平面から離隔した第2の平面において外部要素に接触するように構成され、補償領域において、コンタクト要素のうちの少なくともいくつかの中間部分は、単一の共通平面内にある、コンタクト配置により達成される。
【0005】
本発明に係るコネクタは、そのようなコンタクト配置を備える。
【0006】
本発明に係る解決策は、互いに独立であり所望の通りに任意に組み合わせることができる以下のさらなる発展形および有利な実施形態により、さらに改善することができる。
【0007】
第1のサブセットおよび第2のサブセットは、全てのコンタクト要素を含んでよい。そのような場合は、コネクタにさらなるコンタクト要素が存在しなくてもよい。
【0008】
代替的な構成において、コネクタは、さらなるコンタクト要素、例えば高い伝送速度を必要としない信号のためのコンタクト要素、または電力供給または接地などの他の目的のためのコンタクト要素を備えてもよい。第1のサブセットおよび第2のサブセットは、高い伝送信号のための全てのコンタクト要素を含んでよい。さらなるコンタクト要素は、必ずしも本発明の着想に従って構成される必要はない。
【0009】
有利な実施形態において、両方のサブセットの過半数の中間部分は、単一の共通平面内にあってよい。これにより、既に、伝送性能を向上させることができる。性能の向上のために、中間部分は、2つの平面内にあってよい。例えば、中間部分は、交互に2つの平面内にあってよい。
【0010】
全てのコンタクト要素の中間部分、および/または両方のサブセットの中間部分は、場合によっては存在するさらなるコンタクト要素の必要性に応じて、単一の共通平面内にあってよい。
【0011】
第1のサブセットおよび第2のサブセットの1つまたは複数のコンタクト要素について、中間部分は、容易な製造を可能とするために、コンタクト要素における2つの段差の間に配置されてよい。段差は、コンタクト要素が1つの平面から別の平面に変化する部分であってよい。段差は、特に反対方向、例えば左方および右方または時計方向および反時計方向に向くものであり得る2つの屈曲部を備えてよい。
【0012】
段差が中間部分の2つの側に存在する場合、2つの側の段差は、中間部分から高さ方向における反対方向に延びていてよい。例えば、一方の段差は第1の平面に向かって延びていてよく、他方の段差は第1の平面から離れるように延びていてよい。
【0013】
良好な効果を得るために、中間部分は、コンタクト要素の全長の少なくとも10分の1に沿って延びていてよい。好ましくは、中間部分は、コンタクト要素の全長の少なくとも20%に沿って、より好ましくは少なくとも30%に沿って延びる。よって、1つの中間部分の長さは、コンタクト要素の全長の10%、20%または30%であってよい。全長は、コンタクト要素の湾曲または屈曲した範囲に沿って測定されてよい。
【0014】
良好な分離効果のために、第1の終端部分と中間部分との間の距離は、コンタクト要素の全長の3分の1未満であってよい。好ましくは、この距離は、全長の20%未満、より好ましくは10%未満である。
【0015】
コンタクト要素は、外部要素に接触するためのコンタクト面を備えてよい。コンタクト面は、コンタクト点を備えてよい。コンタクト面は、湾曲していてよく、例えば円筒状および/または凸状であってよい。コンタクト点は、例えば、高さ方向におけるコンタクト面の最も外側の点であってよい。異なるコンタクト要素における複数のコンタクト点が、第1の平面および/または第2の平面を画定してよい。異なるコンタクト要素における複数のコンタクト点は、第1の平面および/または第2の平面内にあってよい。
【0016】
有利な実施形態において、コンタクト要素のうちの少なくとも1つは、第1の接続側における第1のコンタクト面および第2の接続側における第2のコンタクト面を備え、第1のコンタクト面および第2のコンタクト面は、同じ方向に面する。これにより、コンタクト要素に働くトルクを低減することができる。
【0017】
第1のコンタクト面は、第1の終端部分に配置されてよい。第2のコンタクト面は、第2の終端部分に配置されてよい。
【0018】
「面する」という用語は、面に垂直なベクトルが、特定の方向において面から離れるように向くことを意味し得る。ベクトルは、特にコンタクト点に画定されてよい。
【0019】
別の有利な実施形態において、コンタクト要素のうちの少なくとも1つは、第1の接続側における第1のコンタクト面および第2の接続側における第2のコンタクト面を備え、第1のコンタクト面および第2のコンタクト面は、反対方向に面する。
【0020】
例えば、第1のコンタクト面および第2のコンタクト面は、互いに対して180°に面していてよい。
【0021】
例えばPCBの1つの側に接触することを可能とするために、第2の接続側におけるコンタクト要素の第2の終端部分は、単一の平面において外部要素と接触するように構成されてよい。
【0022】
さらなる実施形態において、第2の接続側において、コンタクト要素の第3のサブセットの第2の終端部分は、第3の平面において外部要素に接触するように構成され、コンタクト要素の第4のサブセットの第2の終端部分は、第3の平面と平行でありかつ高さ方向またはさらなる高さ方向に沿って第3の平面から離隔した第4の平面において外部要素に接触するように構成される。
【0023】
第3のサブセットは第1のサブセットであってよく(すなわち第1のサブセットと同じコンタクト要素を備えてよく)、かつ/または第4のサブセットは第2のサブセットであってよい。これにより、製造を簡単にすることができる。
【0024】
第1のサブセットおよび第2のサブセットのコンタクト要素は、特に、第1の平面および/または第2の平面に垂直な方向において、対として重なっていてよく、かつ/または互いに対向していてよい。第3のサブセットおよび第4のサブセットのコンタクト要素は、特に、第3の平面および第4の平面に垂直な方向において、対として重なっていてよく、かつ/または互いに対向していてよい。
【0025】
別の実施形態において、第3のサブセットは、第1のサブセットのサブセットおよび第2のサブセットのサブセットを含み、かつ/または、第4のサブセットは、第1のサブセットのサブセットおよび第2のサブセットのサブセットを含む。
【0026】
一実施形態において、第1のサブセットの少なくとも1つの、好ましくは厳密に1つのコンタクト要素、および第2のサブセットの少なくとも1つの、好ましくは厳密に1つのコンタクト要素は、第1の平面および/または第2の平面に垂直な方向に関して第2の接続側において位置が入れ替わっていてよい。そのような実施形態において、2つのコンタクト要素の各々は、第1の平面と第2の平面との間に延び第1の平面および第2の平面と平行な中間平面を、1回または奇数回交差する。好ましくは、2つの入れ替わったコンタクト要素は、例えば中間平面に関して第1の端部および第2の端部のうちの少なくとも1つにおいて互いに対向するように位置する。
【0027】
好ましくは、中間部分の共通平面は、第1の平面、第2の平面、第3の平面および/または第4の平面とは異なる。これにより、良好な分離を得ることができる。例えば、中間部分の平面は、第1の平面、第2の平面、第3の平面および/または第4の平面の間の中央に位置していてよい。特に、中間部分の平面は、第1の平面と第2の平面との間、かつ/または第3の平面と第4の平面との間にあってよい。好ましくは、中間部分の平面は、第1の平面と第2の平面との間の半分の位置、かつ/または第3の平面と第4の平面との間の半分の位置にあってよい。他の実施形態において、中間部分の平面は、第1の平面と第2の平面との間、かつ/または第3の平面と第4の平面との間にあってよいが、それぞれの2つの平面の間における厳密に中位の平面からずれていてよい。
【0028】
コンタクト要素は、細長い要素であってよい。例えば、コンタクト要素は、帯状であってよい。これらは、例えば切断および/またはパンチングにより、金属薄板から作製されてよい。第1の終端部分、第2の終端部分および中間部分は、実質的に平面状または直線状であってよい。
【0029】
コンタクト要素は、長手方向に沿って延びていてよい。コンタクト要素は、少なくとも部分的に長手方向において平行に延びていてよい。
【0030】
製造を容易にするために、中間部分は、互いに平行であってよい。
【0031】
同様に、第1の終端部分は互いに平行であってよく、かつ/または第2の終端部分は互いに平行であってよい。1つのサブセット、例えば第1のサブセットまたは第2のサブセットの第1の終端部分は、第1の平面および/または第2の平面と平行な共通平面内に実質的にあってよい。
【0032】
さらに、複数の第1の終端部分、第2の終端部分および中間部分のうちの少なくとも1つは、他の複数のうちの少なくとも1つと平行であってよい。これにより、組み立てプロセスをさらに改善することができる。
【0033】
他の実施形態において、複数の第1の終端部分、第2の終端部分および中間部分は、他の複数のうちの少なくとも1つに対して傾斜していてよい。例えば、中間部分は、第1の終端部分および第2の終端部分のうちの少なくとも1つに対して、または第1の平面、第2の平面、第3の平面および第4の平面のうちの少なくとも1つに対して傾斜していてよい。
【0034】
有利な実施形態においては、コンタクト要素のうちの少なくとも1つにおいて、第1の終端部分を中間部分に接続する接続部分が、中間部分の平面に垂直に延びる。これにより、伝送性能を向上させることができる。
【0035】
同様に、さらなる有利な実施形態においては、コンタクト要素のうちの少なくとも1つにおいて、第2の終端部分を中間部分に接続する接続部分が、中間部分の平面に垂直に延びる。
【0036】
好ましくは、全ての接続部分が、中間部分の平面に垂直に延びる。
【0037】
中間部分の共通平面は、第1の平面、第2の平面、第3の平面および/または第4の平面と平行であってよい。
【0038】
他の実施形態において、中間部分の共通平面は、第1の平面、第2の平面、第3の平面および/または第4の平面に対して傾斜していてよく、または角度が付いていてよい。さらに、第1の平面および第2の平面は、第3の平面および/または第4の平面に対して傾斜していてよく、または角度が付いていてよい。信号性能を向上させるために、コンタクト要素は各々、第1の終端部分、第1の接続部分、中間部分、第2の接続部分および第2の終端部分のみを備える。好ましくは、各コンタクト要素は、単一の要素のみを備える一体構造の要素である。
【0039】
さらなる実施形態において、第3の平面および/または第4の平面は、第1の平面および/または第2の位置に垂直であってよい。第2の終端部分は、高さ方向に沿って延びていてよい。ただし、第3のサブセットおよび第4のサブセットの第2の終端部分は、第1の平面および/または第2の平面から離れるように互いに対して180度に延びていてよい。
【0040】
少なくとも1つのサブセットの中間部分は、第1の終端部分および/または第2の終端部分と一体化していてよく、例えば段差により分離されていなくてよい。
【0041】
コネクタにおいて、コンタクト要素は、有利には、プラスチック材料、例えば射出成形されたプラスチックに埋め込まれてよい。これにより、軽量なコネクタを得ることができる。
【0042】
コンタクト配置は、好ましくは互いに機械的に結合されているコンタクト要素の第5のサブセットと、好ましくは互いに機械的に結合されているコンタクト要素の第6のサブセットとを備えてよい。これにより、第5のサブセットおよび第6のサブセットのコンタクト要素を簡単に取り扱うことを可能とすることができる。
【0043】
有利な実施形態において、第5のサブセットは第1の支持部品に支持され、第6のサブセットは第2の支持部品に支持される。これにより、組み立てプロセスを容易にすることができる。
【0044】
第5のサブセットは、第1のサブセットおよび/または第3のサブセットであってよい。第6のサブセットは、第2のサブセットおよび/または第4のサブセットであってよい。
【0045】
製造を簡単にするために、第5のサブセットおよび第6のサブセットにおけるコンタクト要素は、特に組み立て済み状態において、同一の形状を有するが、他方のサブセットに対して180°回転して配置されていてよい。同様に、第1のサブセットおよび第2のサブセットにおけるコンタクト要素は、組み立て済み状態において、同一の形状を有し、互いに対して180°回転されていてよい。
【0046】
別の実施形態において、第5のサブセットおよび第6のサブセットのうちの少なくとも1つは、第1のコンタクト面および/または第2のコンタクト面の向きが異なる2つのコンタクト要素を備える。
【0047】
組み立てをより容易にするために、第1の支持部品および/または第2の支持部品は、2つの部品を互いに対して位置決めするための位置決め要素を備えてよい。
【0048】
さらに、コネクタは、2つの支持部品を共に保持するためのハウジングを備えてよい。
【0049】
以下、有利な実施形態を用い、図面を参照して、本発明をより詳細にかつ例示的に説明する。説明されている実施形態は、単に可能な構成であるが、上記で説明されている個々の特徴は、互いに独立して提供されてもよく、または省略されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【
図4】コネクタの部分的に未完成の部品の模式的な斜視図である。
【
図6】組み立て済み状態における
図5の部品の模式的な斜視図である。
【
図7】
図5および
図6の実施形態の接続構成の模式的な斜視図である。
【
図8】
図7の接続構成のさらなる模式的な斜視図である。
【
図9】PCBに装着された
図7の接続構成の模式的な側面図である。
【
図10】PCBに装着された
図7の接続構成の模式的な上面図である。
【
図11】PCBなしで示す、
図7の接続構成のさらなる模式的な上面図である。
【
図13】
図7の接続構成におけるラインの構成およびそこにおける対応する変化の模式図である。
【
図17】第1の平面に沿ったコネクタの実施形態の模式的な断面図である。
【
図18】第2の平面に沿った
図17の実施形態の模式的な断面図である。
【
図19】コンタクト要素の異なる実施形態の模式的な側面図である。
【
図20】コンタクト要素の異なる実施形態の模式的な側面図である。
【
図21】コンタクト配置の異なる実施形態の第1の群の模式的な側面図である。
【
図22】
図21の実施形態の第1の群に属する第1の実施形態の部分の模式的な斜視図である。
【
図23】
図21の実施形態の第1の群に属する第2の実施形態の部分の模式的な斜視図である。
【
図24】コンタクト配置の異なる実施形態の第2の群の模式的な側面図である。
【
図25】
図24の実施形態の第2の群に属する第1の実施形態の部分の模式的な斜視図である。
【
図26】
図24の実施形態の第2の群に属する第2の実施形態の部分の模式的な斜視図である。
【
図27】
図22に示すコンタクト配置の実施形態の模式的な上面図である。
【
図28】
図22に示すコンタクト配置の実施形態の模式的な側面図である。
【
図29】
図22に示すコンタクト配置の実施形態の模式的な斜視図である。
【
図30】支持部品と共に示す、
図22に示すコンタクト配置の実施形態の模式的な斜視図である。
【
図31】
図23に示すコンタクト配置の実施形態の模式的な上面図である。
【
図32】
図23に示すコンタクト配置の実施形態の模式的な側面図である。
【
図33】
図23に示すコンタクト配置の実施形態の模式的な斜視図である。
【
図34】支持部品と共に示す、
図23に示すコンタクト配置の実施形態の模式的な斜視図である。
【
図35】
図25に示すコンタクト配置の実施形態の模式的な上面図である。
【
図36】
図25に示すコンタクト配置の実施形態の模式的な側面図である。
【
図37】
図25に示すコンタクト配置の実施形態の模式的な斜視図である。
【
図38】支持部品と共に示す、
図25に示すコンタクト配置の実施形態の模式的な斜視図である。
【
図39】コンタクト配置のさらなる実施形態の側面図の模式的表示である。
【
図40】コンタクト配置のさらなる実施形態の側面図の模式的表示である。
【
図41】コンタクト配置のさらなる実施形態の側面図の模式的表示である。
【
図42】コンタクト配置のさらなる実施形態の断面図の模式的表示である。
【
図43】コンタクト配置のさらなる実施形態の模式的な正面図である。
【
図47】異なる角度からの
図43のさらなる実施形態の模式的な斜視図である。
【
図48】コンタクト配置のさらなる実施形態の模式的な正面図である。
【
図52】異なる角度からの
図48のさらなる実施形態の模式的な斜視図である。
【
図53】コンタクト配置のさらなる実施形態の模式的な正面図である。
【
図57】異なる角度からの
図53のさらなる実施形態の模式的な斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0051】
図1は、コネクタ900の全体的なレイアウトを示す。コネクタ900は、切断および/またはパンチングにより金属薄板から作製された複数のコンタクト要素10を備える。コンタクト要素10は各々、異なる外部要素に接触するために、第1の接続側11から第2の接続側12まで延びる。例えば、コネクタ900は、RJ45コネクタのような入力/出力コネクタであってよい。
【0052】
コンタクト要素10の第5のサブセット500は、第1の支持部品910に保持され、コンタクト要素10の第6のサブセット600は、第1の支持部品910と接合され得る第2の支持部品920に保持される。サブセット500、600の各々において、コンタクト要素は、支持部品910、920により互いに機械的に結合される。
【0053】
第1の支持部品910および第2の支持部品920は、コンタクト要素10と共に、高さ方向Hに沿って接合されハウジング980により共に保持され得るコネクタ900の第1の部品930および第2の部品940を構成する。結果として得られるアセンブリは次いで、シールド990に挿入されてよい。
【0054】
第1の支持部品910、第2の支持部品920およびハウジング980は、例えば射出成形により、プラスチック材料から作製されてよい。
【0055】
コンタクト要素10は各々、高さ方向Hに垂直な長手方向すなわち長さ方向Lに沿って延びる。各サブセット500、600において、コンタクト要素10の少なくとも第1の終端部分21は、高さ方向Hに垂直でありかつ長さ方向Lを横断する横方向Tに沿って互いに並んで配置される。
【0056】
図2および
図3において見ることができるように、コンタクト要素10は、ラッチのようなさらなる保持要素を必要とすることなく、形状嵌合(ポジティブフィット、positive fit)により第1の支持部品910および第2の支持部品920に保持されることを可能とする形状を有する。
【0057】
図4は、半ば完成した状態における2つの部品930、940を示す。成形プロセスのフレーム960が依然として存在している。さらに、コンタクト要素10が第1の支持部品910および第2の支持部品920に埋め込まれていることがわかる。
【0058】
図5において、支持部品910、920は、フレーム960から分離されている。さらに、コンタクト要素10の第1のサブセット100の第1の終端部分21が、第1の平面810において外部要素に接触するように構成され、コンタクト要素10の第2のサブセット200の第1の終端部分21が、第2の平面820において外部要素に接触するように構成されることがわかる。第1のサブセット100は、
図1において言及される第5のサブセット500でもある。さらに、第2のサブセット200は、
図1において言及される第6のサブセット600と同一である。
【0059】
第1の部品930を第2の部品940に対して容易に位置決めすることを可能とするために、位置決め要素950が第1の部品930および第2の部品940に存在する。
【0060】
図6において、2つの部品930、940が共に接合されている。外部要素がコンタクト要素10の第1の終端部分21の間に挿入されてよく、コンタクト要素10は次いで、2つの対向する面においてこの外部要素に接触する。
【0061】
図7~
図12において、コンタクト要素10が支持部品910、920なしで示されている。第1の接続側11において、コンタクト要素10の第1の終端部分21が第1のサブセット100および第2のサブセット200にグループ化されていることがわかる。第2の接続側12において、第1のサブセット100のサブセットおよび第2のサブセット200のサブセットの第2の終端部分22は、第3の平面830において外部要素に接触するように構成される。第1のサブセット100および第2のサブセット200の残りのコンタクト要素10は、第4の平面840において外部要素に接触するように構成される。ここで、平面810、820、830、840は、コンタクト面51上に位置するコンタクト点52により画定されてよい。
コンタクト面51は、屈曲していてよく、例えば凸状、弧状、円筒状または類似の形状であってよい。
【0062】
第1の接続側11と第2の接続側12との間の補償領域15において、コンタクト要素10の全ての中間部分25が、組み立て済み状態において平面880内にあるように構成または適合される。特に、コンタクト要素10の中間部分25の全てが、組み立て済み状態においてこの平面880内にある。これにより、コンタクト要素10間のクロストークが最小化されるため、良好な信号性能が得られる。よって、伝送速度を高めることができる。
【0063】
第1の平面810は、高さ方向Hに沿って距離751だけ第2の平面820から離隔している。第3の平面830は、高さ方向Hに沿って距離752だけ第4の平面840から離隔している。平面880は、第1の平面810と第2の平面820との間の略中央、かつ第3の平面830と第4の平面840との間の略中央に位置する。
【0064】
コンタクト要素の中間部分25は全て、互いに平行であり、かつ横方向Tにおいて互いに並んで配置される。
【0065】
信号性能を向上させるために、コンタクト要素10は各々、第1の終端部分21、第1の接続部分31、中間部分25、第2の接続部分32および第2の終端部分22のみを備える。各コンタクト要素10は、単一の要素、すなわち金属帯板のみを備える一体構造の要素である。
【0066】
図13において、コンタクト配置(コンタクト配列、コンタクト構成、コンタクト構造、コンタクト装置、contact arrangement)800に起因するライン1~8の変化を、左側の構成と中央の構成との間での比較において見ることができる。ライン1および2の位置ならびにライン5および6の位置が入れ替わっていることがわかる。例えばPCB700において行われ得る、中央の構成と右側の構成との間での比較により見ることができるさらなる工程において、さらなる位置が入れ替わってもよい。
【0067】
図14、
図15、
図16A、
図16Bおよび
図16Cにおいて、さらなるコネクタを見ることができる。
図16A、
図16Bおよび
図16Cは特に、
図15においてA、BおよびCで示す平面に沿ったコネクタの断面を示す。Cの断面においては、コンタクト要素10の断面が2つの平面810および820内にあるが、平面Bに沿った断面においては単一の共通平面880内にある。平面Aに沿った断面においては、コンタクト要素10の断面はやはり2つの異なる平面830、840内にある。
【0068】
図17および
図18において、2つの特定のコンタクト要素10の構成が示されている。
図17において、コンタクト要素10の経路は、第2の平面820から共通平面880へ、次いで第3の平面830へと至る。
図18において、異なるコンタクト要素10の経路は、第1の平面810から共通平面880へ、次いで第4の平面840へと至る。その両方が、少なくとも共通の単一の平面880内に位置する中間部分25の領域において、第1の接続側11と第2の接続側12との間に位置する補償領域15にある。
【0069】
図19および
図20において、外部からの接触力18に対する反応挙動が異なる2つのコンタクト要素10が図示されている。
図19において、第1の終端部分21および第2の終端部分22における両方のコンタクト面51、51A、51Bは高さ方向Hに沿って面しているが、
図20の実施形態におけるコンタクト面51、51A、51Bは反対方向に面している。第1の終端部分21におけるコンタクト面51、51Aは高さ方向Hに面し、一方で第2の終端部分22におけるコンタクト面51、51Bは高さ方向Hの逆方向に面している。
図19の構成の利点は、接触力80が同じ方向に働き、よってコンタクト要素10に働くトルクが最小化されることにある。
【0070】
図19および
図20の実施形態において、中間部分25の各々が2つの段差60の間に位置することも見ることができる。段差60は、1つの平面から別の平面までつながり、2つの屈曲部61を備える。図示の実施形態における屈曲部61の各々は、90°の屈曲部である。結果として、第1の終端部分21と中間部分25との間に位置する接続部分31、および中間部分25と第2の終端部分22との間に位置する接続部分32は、各々、中間部分25ならびに第1の終端部分21および第2の終端部分22に垂直である。これにより、向上した信号性能を得ることができる。
【0071】
図20に示す2つの段差は、中間部分25に対して異なる方向に延びる。段差60の一方は上方に延び、他方は下方に延びる。
【0072】
図21~
図23には、コンタクト配置800の第1の群が図示されている。この群は、第2の終端部分22において、PCB70が2つの対向する面で接触される点が共通している。
図22に示す第1の実施形態では、コンタクト要素10が交互に配置される。
図23に示す構成では、2つの隣接するコンタクト要素10が対となってPCB70の同じ面に接触する。
【0073】
図24には、コンタクト配置800の第2の群が示されている。この群は、第2の終端部分22において、PCB70の一方の面のみが接触される点が共通している。
図25に示す実施形態と
図26に示す実施形態との間の差異は、クロストークを低減するために、コンタクト要素10が第2の接続側12においてPCB70上で互いにさらに離隔している点である。
【0074】
図22の実施形態が、
図27~
図30においてより詳細に示されている。この実施形態では、全てのコンタクト要素10が同一である。ただし、コンタクト要素10の各々は、隣接するコンタクト要素10に対して長手方向すなわち長さ方向Lを中心として180°回転している。その結果、第1の平面810に関連するコンタクト要素10の第1のサブセット100は、第3の平面830に関連するコンタクト要素10の第3のサブセットと同じコンタクト要素を含む。同様に、第2の平面870に関連する第2のサブセット200は、第4の平面840に関連する第4のサブセット400と同じコンタクト要素10を含む。ただし、コンタクト要素10の中間部分25の全てが、補償領域15において共通平面880内にある。
【0075】
各コンタクト要素の中間部分15は、好ましくは、コンタクト要素10の全長710の少なくとも10%、好ましくは20%、より好ましくは30%の長さ725に沿って延びていてよい。全長710は、コンタクト要素10の屈曲した経路に沿って測定されてよく、特に、第1の終端部分21の長さ721、第2の終端部分22の長さ722、中間部分25の長さ725、および2つの接続部分31、32の長さ731、732を含んでよい。
【0076】
この場合は2つの接続部分31、32の長さ731、732と実質的に一致するが、第1の終端部分21と中間部分25との間の距離および/または第2の終端部分22と中間部分25との間の距離は、好ましくは全長710の3分の1未満、より好ましくは20%未満、特に10%未満である。この距離は、特に、2つの直線部分の端部の間の距離として定義されてよい。
【0077】
図31~
図34に示す実施形態において、第3の平面830に関連するサブセット300は、第1のサブセット100および第2のサブセット200からのコンタクト要素10を含む。同様に、第4の平面840に関連するサブセット400は、第1のサブセット100および第2のサブセット200からのコンタクト要素10を含む。前述のように、第1のサブセット100および第2のサブセット200の組み合わせならびにサブセット300およびサブセット400の組み合わせは、コンタクト配置800の全てのコンタクト要素10を含む。しかしながら、他の実施形態では、例えば本発明の着想に関連する利点が必要でない場合、さらなるコンタクト要素10が存在し得る。そのようなさらなるコンタクト要素10は、例えば、電力供給または低い伝送速度に関して用いられ得る。
【0078】
図35~
図38において、コンタクト配置800のさらなる実施形態が示されている。この例において、コンタクト要素10の第2の終端部分22は、単一の平面830に接触するように構成される。よって、第3のサブセット300は、第1のサブセット100および第2のサブセット200からの全てのコンタクト要素10を含む。
図39~
図42において、さらなる可能な実施形態が模式的に示されている。
【0079】
図39において、中間部分25の共通平面880は、第1の平面810と第2の平面820との間、かつ第3の平面830と第4の平面840との間にあるが、それぞれの2つの平面810、820、830、840の間における厳密に中位の平面890からずれている。
【0080】
図40において、中間部分25の共通平面880は、第1の平面810、第2の平面820、第3の平面830、第4の平面840および中位平面890に対して傾斜している、または角度895が付いている。
【0081】
図41において、中間部分25の共通平面880は、第1の平面810、第2の平面820、および中位平面890に対して傾斜している、または角度895が付いている。ただし、共通平面880は、第3の平面830および第4の平面840と平行である。複数の第1の終端部分は、複数の第2の終端部分22および中間部分25に対して傾斜している、または角度が付いている。
【0082】
図42は、さらなる実施形態の補償領域15における断面を示す。この実施形態では、いくつかの中間部分25は第1の共通平面880、881内にあり、他の中間部分25は第2の共通平面880、882内にある。これにより、既に、向上した性能を得ることができる。2つの平面880、881、882は、間に中央平面891を挟んで互いに向かってずれている。図示の実施形態では、2つの隣接する中間部分25の間の距離を大きくし、よってそれらの間の結合量を変動させるように、中間部分が、第1の共通平面880、881および第2の共通平面880、882において交互に配置される。
【0083】
図43~
図47において、コンタクト配置800のさらなる実施形態が示されている。第2の接続側12において、コンタクト要素10の第3のサブセット300の第2の終端部分22は、第3の平面830において外部要素に接触するように構成され、コンタクト要素10の第4のサブセット400の第2の終端部分22は、第4の平面840において外部要素に接触するように構成される。第4の平面840は、第3の平面830と同一である。第3の平面830は、第1の平面810および第2の平面820に垂直である。
第2の終端部分22は、高さ方向Hに沿って延びる。ただし、第3のサブセット300および第4のサブセット400の第2の終端部分22は、第1の平面810および第2の平面820から離れるように互いに対して180度に延びる。この実施形態において、第1のサブセット100は第3のサブセット300と同一であり、第2のサブセット200は第4のサブセット400と同一である。
【0084】
第1のサブセット100の中間部分25は、第1の共通平面880、881内にある。第2のサブセット200の中間部分25は、高さ方向Hにおいて第1の共通平面880、881から離隔した第2の共通平面880、882内にある。
【0085】
図48~
図52において、コンタクト配置800のさらなる実施形態が示されている。やはり、第2の接続側12において、コンタクト要素10の第3のサブセット300の第2の終端部分22は、第3の平面830において外部要素に接触するように構成され、コンタクト要素10の第4のサブセット400の第2の終端部分22は、第4の平面840において外部要素に接触するように構成される。第4の平面840は、第3の平面830と同一である。第3の平面830は、第1の平面810および第2の平面820に垂直である。第2の終端部分22は、高さ方向Hに沿って延びる。
ただし、第3のサブセット300および第4のサブセット400の第2の終端部分22は、第1の平面810および第2の平面820から離れるように互いに対して180度に延びる。この実施形態において、第1のサブセット100は第3のサブセット300と同一でなく、第2のサブセット200は第4のサブセット400と同一でない。むしろ、第1のサブセット100の1つのコンタクト要素10は、第3のサブセット300の一部でなく、第4のサブセット400の一部である。同様に、第2のサブセット200の1つのコンタクト要素10は、第4のサブセット400の一部でなく、第3のサブセット300の一部である。
【0086】
第1のサブセット100の中間部分25は、第1の共通平面880、881内にある。第2のサブセット200の中間部分25は、高さ方向Hにおいて第1の共通平面880、881から離隔した第2の共通平面880、882内にある。この実施形態において、第2のサブセットの中間部分25は、段差により第1の終端部分21から分離されていない。
【0087】
図53~
図57において、コンタクト配置800のさらなる実施形態が示されている。第2の接続側12において、コンタクト要素10の第3のサブセット300の第2の終端部分22は、第3の平面830において外部要素に接触するように構成され、コンタクト要素10の第4のサブセット400の第2の終端部分22は、第4の平面840において外部要素に接触するように構成される。第4の平面840は、第3の平面830と同一である。第3の平面は、第1の平面810および第2の平面820に垂直である。第2の終端部分22は、高さ方向Hに沿って延びる。
ただし、第3のサブセット300および第4のサブセット400の第2の終端部分22は、第1の平面810および第2の平面820から離れるように互いに対して180度に延びる。この実施形態において、第1のサブセット100はやはり第3のサブセット300と同一であり、第2のサブセット200は第4のサブセット400と同一である。
【0088】
第1のサブセット100の中間部分25は、第1の共通平面880、881内にある。第2のサブセット200の中間部分25は、高さ方向Hにおいて第1の共通平面880、881から離隔した第2の共通平面880、882内にある。前の実施形態と同様に、第2のサブセットの中間部分25は、段差により第1の終端部分21から分離されていない。
【符号の説明】
【0089】
1 ライン
2 ライン
3 ライン
4 ライン
5 ライン
6 ライン
7 ライン
8 ライン
10 コンタクト要素
11 第1の接続側
12 第2の接続側
15 補償領域
21 第1の終端部分
22 第2の終端部分
25 中間部分
31 接続部分
32 接続部分
51 コンタクト面
52 コンタクト点
60 段差
61 屈曲部
70 PCB
71 フレーム
80 力
100 第1のサブセット
200 第2のサブセット
300 第3のサブセット
400 第4のサブセット
500 第5のサブセット
600 第6のサブセット
710 全長
711 長さ方向に沿った長さ
721 第1の終端部分の長さ
722 第2の終端部分の長さ
725 中間部分の長さ
731 接続部分の長さ
732 接続部分の長さ
751 距離
752 距離
800 コンタクト配置(コンタクト配列、コンタクト構成、コンタクト構造、コンタクト装置、contact arrangement)
810 第1の平面
820 第2の平面
830 第3の平面
840 第4の平面
880 中間部分の平面
881 中間部分の第1の平面
882 中間部分の第2の平面
890 中位平面
891 中央平面
895 角度
900 コネクタ
910 第1の支持部品
920 第2の支持部品
930 第1の部品
940 第2の部品
950 位置決め要素
960 フレーム
980 ハウジング
990 シールド
H 高さ方向
L 長さ方向
T 横方向