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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-22
(45)【発行日】2023-10-02
(54)【発明の名称】搬送装置及びこれを備えた作業機
(51)【国際特許分類】
   B65G 21/20 20060101AFI20230925BHJP
   A01D 17/10 20060101ALI20230925BHJP
【FI】
B65G21/20 A
A01D17/10
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2020034498
(22)【出願日】2020-02-29
(65)【公開番号】P2021138461
(43)【公開日】2021-09-16
【審査請求日】2022-05-25
(73)【特許権者】
【識別番号】000171746
【氏名又は名称】株式会社ササキコーポレーション
(72)【発明者】
【氏名】戸舘 裕紀
(72)【発明者】
【氏名】野村 拓未
(72)【発明者】
【氏名】久保 陽拓
【審査官】中田 誠二郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-172345(JP,A)
【文献】特開平08-258940(JP,A)
【文献】特開昭63-003714(JP,A)
【文献】韓国登録特許第10-1223737(KR,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 21/00-21/23
A01D 13/00-33/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無端の帯状体を周回転させて物体を下流側に搬送するベルトコンベアと、
前記ベルトコンベアの搬送方向の側方に位置し、一端部の高さを前記ベルトコンベアの往路側の搬送面から離れる方向の高さに設定し、前記ベルトコンベアを周回自在に支持する側板と、
前記側板の一端側である往路側の前記搬送面から離れる方向の異なる高さに上端部を取り付け、他端側を前記搬送面と平行に屈曲させた屈曲部を設けるとともに前記他端側の面を前記搬送面に接触させる第1被覆板と、
前記第1被覆板の上端部を前記側板に押さえる押さえ板と、を備え、
前記第1被覆板と前記搬送面とが接触する面は、前記搬送面の搬送方向に対する左右端部を、前記屈曲部から他端側である下端側にかけて面接触させ、
前記第1被覆板は可撓性部材であるとともに、前記ベルトコンベアの素材厚さよりも薄く設定されており、
前記ベルトコンベアは、前記側板の上端側の前記搬送面と異なる高さに上端部を取り付けて前記第1被覆板を覆う第2被覆板と、を備え、
前記第2被覆板は、往路側の前記搬送面に向けて湾曲しながら垂れ下げ、前記第1被覆板の下端部の上面に接するまたは前記第1被覆板の下端側の上面に近接するよう配置し、前記第1被覆板と異なる方向に湾曲させて前記第1被覆板とで空間を形成することによって前記側板側に撓むことが可能であり、
前記第2被覆板の往路側の前記搬送面の下流側の端部は、往路側の前記搬送面を延長する方向に延長するように前記ベルトコンベアを駆動させる駆動ローラの回転軸芯より後方側に位置させているとともに、前記第2被覆板の前記ベルトコンベアに対する往路側の下流側端部の下端部は下流側に向かう前記搬送面より下方に位置している、
ことを特徴とする搬送装置。
【請求項2】
前記搬送面には搬送方向の後方側へ物体が移動することを阻止する複数の突起状部と、
をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
【請求項3】
前記ベルトコンベアは、搬送方向の下流側から上流側に戻る復路部分において、前記搬送面を覆うカバーと、
をさらに備えたことを特徴とする請求項2に記載の搬送装置。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の搬送装置と、
前記搬送装置の搬送方向の上流側に位置し、土中の作物を土上側に移動させる収穫搬送部と、
を備えたことを特徴とする作業機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、農作物を収穫する作業機に用いられる搬送装置及びこれを備えた作業機に関する。詳細には、この搬送装置に対する防塵の構成に関する。
【背景技術】
【0002】
土中の収穫物を土上に掘り上げ、その後、後方に搬送する作業機及び方法は、特許文献1によって開示されている。特許文献1の記載によると、先金の後端に係止突起を有した第1のベルトコンベヤを後ろ上がりに傾斜配置し、さらにこの後部に第2のベルトコンベヤを配置したものである。この装置は、先金によって土を膨軟化させるとともに、収穫物を掘り起し第1のベルトコンベヤに送り、第1のベルトコンベヤによって後上方に搬送する。収穫物は、その後、駆動ローラ及び従動ローラに懸架された第2のベルトコンベヤに搬入されて、さらに後方に搬送される、とされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開昭63-3714号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
収穫物が植えられている圃場面は、必ずしも水平ではなく、傾斜していることもあるため、特に搬送方向の幅方向に傾斜した場合において、第2のベルトコンベヤ上の物体である収穫物が第2のベルトコンベヤの搬送方向に対する左右側方から転がり落ちる課題がある。また、第2のベルトコンベヤ上に山盛り状に物体を載置した場合、たとえ作業場所が水平であっても、山盛り状の物体の一部が崩れ落ち、第2のベルトコンベヤから下方に転がり落ちることがある。
【0005】
また、第2のベルトコンベヤ上で搬送するのは、物体である収穫物だけでなく、土及び茎葉等の雑物も同時に搬送されるため、第2のベルトコンベヤの搬送方向に対する左右側方から第2のベルトコンベヤの内周面に落ちることがある。すると、駆動ローラ及び従動ローラと第2のベルトコンベヤとの間に雑物が挟まり、第2のベルトコンベヤの駆動ができない、または、第2のベルトコンベヤの駆動負荷が増大する、または、第2のベルトコンベヤが損傷する、といった不都合が生じる。雑物等を第2のベルトコンベヤに搬入される前に取り除くとしても、完全な除去は困難であり、第2のベルトコンベヤ上には雑物も同時に搬送されるのが現状における実情である。
【0006】
したがって、本発明は上記課題に着眼してなされたものであり、安定的に物体を下流側に搬送することができる搬送装置及びこれを備えた作業機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、無端の帯状体を周回転させて物体を下流側に搬送するベルトコンベアと、ベルトコンベアの搬送方向の側方に位置し、一端部をベルトコンベアの搬送面と異なる高さに設定し、ベルトコンベアを周回自在に支持する側板と、側板の一端側の搬送面と異なる高さに一端側を取り付け、他端側を搬送面と平行に屈曲させた屈曲部を設けるとともに他端側の面を搬送面に接触させる第1被覆板と、第1被覆板の一端側を側板に押さえる押さえ板と、を備えた搬送装置であることを要旨とする。
【0008】
さらに、本発明の一態様は、第1被覆板と搬送面とが接触する面は、搬送面の搬送方向に対する左右端部を、屈曲部から他端側にかけて接触させてもよい。
【0009】
さらに、本発明の一態様は、第1被覆板は可撓性部材であるとともに、ベルトコンベアの厚さよりも薄く設定されていてもよい。
【0010】
さらに、本発明の一態様は、ベルトコンベアは、側板の一端側の搬送面と異なる高さに一端側を取り付けて第1被覆板を覆う第2被覆板と、をさらに備えてもよい。
【0011】
さらに、本発明の一態様は、第2被覆板は、第1被覆板と異なる方向に屈曲させてもよい。
【0012】
さらに、本発明の一態様は、第2被覆板は、第1被覆板と異なる方向に屈曲していいてもよい。
【0013】
さらに、本発明の一態様は、第2被覆板の搬送面の下流側の端部は、搬送面を延長する方向に延長するように設定されているとともに、他端部は搬送面より下方に位置していてもよい。
【0014】
さらに、本発明の一態様は、搬送面には搬送方向の後方側へ物体が移動することを阻止する複数の突起状部と、をさらに備えていてもよい。
【0015】
さらに、本発明の一態様は、ベルトコンベアの上流側には、物体を貯留可能な傾斜板と、をさらに備えていてもよい。
【0016】
さらに、本発明の一態様は、ベルトコンベアは、搬送方向の下流側から上流側に戻る復路部分において、搬送面を覆うカバーと、をさらに備えていてもよい。
【0017】
さらに、本発明の作業機の一態様は、前記搬送装置と、前記搬送装置の搬送方向の上流側に位置し、土中の作物を土上側に移動させる収穫搬送部と、を備えた作業機であることを要旨とする。
【発明の効果】
【0018】
この発明によれば、安定的に物体を下流側に搬送することができる搬送装置及びこれを備えた作業機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の搬送装置を装着した実施例である作業機の進行方向左側から見た側面図である。
図2】本発明の搬送装置を装着した実施例である作業機の進行方向側から見た正面図である。
図3】本発明の搬送装置を装着した実施例である作業機が備える収穫搬送部の搬送方向の下流側から見た説明図であり、一部断面をしたものである。
図4】本発明の搬送装置を装着した実施例である作業機を進行方向で断面した断面図であり、搬送装置を拡大した側面断面図である。
図5】本発明の搬送装置の往路側の搬送面から見た搬送装置の平面説明図である。
図6】本発明の搬送装置の図1のX―Xで断面し、搬送方向の上流側から見た断面図である。
図7】本発明の搬送装置の図1のY-Yで断面し、搬送方向の下流側から見た断面図であり、進行方向に対する左側は省略した断面図である。
図8】本発明の搬送装置の変形例を示す図であり、図1のX―Xで断面し、搬送方向の上流側から見た断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態である搬送装置を、トラクタに装着して使用する地下茎作物を掘り取る作業機に備えた例として、図面に基いて説明する。説明においては、図1に示す左側を進行方向前方側、図2に示す左側を進行方向右側、図2に示す右側を進行方向左側として説明する。
【0021】
図1乃至図7に示す、本発明の実施形態である搬送装置7は、無端の帯状体を周回転させて物体を下流側に搬送するベルトコンベア71と、このベルトコンベア71を周回自在に支持する側板70を備える。この側板70には、第1被覆板75が供えられていて、一端側を側板70に取り付け、他端側の面をベルトコンベア70の搬送面711に接触させることでベルトコンベア71の内周面に異物を侵入させない構成をしている。
【0022】
さらに、前記搬送装置7を備えた一実施例としての作業機1は、トラクタなどの走行装置に装着して進行しながらニンニク等の地下茎作物を掘り上げる。この作業機の前方に備えた走行方向と直角方向に設けられる掘削刃部2によって、畝の土中に栽培されている作物を掘り起こす。そして、掘削刃部2後方に設けられた搬送体である収穫搬送部3によって、後方側に搬送する。収穫搬送部3は、後方斜め上方に向け設けられていて、搬送途中の掘り上げられた作物に付着した土を払落しながら後方斜め上側に搬送する。搬送された作物は、収穫搬送部3の後端から下方に設けた搬送装置7に落下し、その後、搬送装置7によって搬送方向の下流側に搬送され、搬送装置7の後端部である終端部から作物が落下する。落下地点には収納容器等が配置され、これに落下した作物を収容して収穫作業が完了する。作業機1に装着した搬送装置7は、搬送装置7の搬送方向の上流側に作業機1の収穫搬送部3が位置している。
【0023】
まず、作業機1を詳細に説明する。作業機1前方の中央部には、作業機1の前方を走るトラクタ等の走行機体へ装着する装着部である上方部にトップリンクピン11と、同じく装着部である下方左右にはロアリンピン10が設け、走行機体に連結する。トップリンクピン11はトラクタ後部の3点リンク部のトップリンクに、ロアリンクピン10は前記3点リンク部の左右のロアリンクに連結される。作業機1の前方の進行方向左右に対する中央部にはギヤボックス5が設けられていて、ギヤボックス5からは前方に向け突設された入力軸4が備えられている。入力軸4はトラクタのPTO軸とユニバーサルジョイントで連結され、ギヤボックス5にトラクタの動力が伝達される。
【0024】
作業機1の前方下端部には掘削刃部2の掘削刃23が設けられている。掘削刃23は、前方端縁に側面視鋭角の刃を設けた進行方向の左右方向に向けて配置された平板状で、後方後ろ上がりに傾斜している。また、後端縁には、進行方向の後方側に延設された丸棒状の案内棒が左右方向に複数並べて設けられ、作物を後方に誘導する。掘削刃23の左右端部は、前方に端面を向けた平板状の掘削刃側部アーム20が固着され、掘削刃23を保持する。掘削刃側部アーム20は、掘削刃23の左右端部から上方に立ち上げられ、上方端部は、左右方向に向けて配置した梁状の掘削刃フレーム21に固着されている。
【0025】
掘削刃フレーム21は、掘削刃フレーム21の前方側に設けた左右水平方向に向けた掘削刃フレーム揺動軸22を中心に揺動する。これにより、掘削刃23部は前後方向に揺動可能である。掘削刃フレーム21の中央部には、後方に向けて設けられたアームが設ける。このアーム端部と、ギヤボックス5前方部の入力軸4に設けたクランク部41とを、ロッドで連結する。クランク部41の偏心運動により、掘削刃フレーム21を介して掘削刃23を前後に揺動させる。掘削刃23は進行方向と直行する左右方向に掛け渡され、土中の作物の下方部を通過して根を切断するとともに、土壌を膨軟にして作物を浮き上がらせ、掘削刃23後方の収穫搬送部3上に、作物を作業機1の進行とともに移動させる。
【0026】
搬送体である収穫搬送部3は、突起300を星形の放射状に設けたフィンガーロール30を、左右水平方向に複数並べて配置した駆動軸32を、掘削刃23の後部から後方斜め上方に向け一定間隔で複数設けている。この複数の駆動軸32は、それぞれ収穫搬送部3の上部に載せられた作物が後方に移動する方向に回転させる。
【0027】
収穫搬送部3の上面に載せられた作物は、回転するフィンガーロール30の突起300によって跳ね上げられながら後方に移動し、作物に付着した土が払い落とされ後方に移動する。駆動軸32の間隔は、側面視のフィンガーロール30の突起300の回転軌跡が重合するように設けられている。また、収穫搬送部3の正面視において、前後に配置した駆動軸32において、前後に位置する突起部300の左右方向の位置が重ならないように、互いの左右方向の位置をずらせて設けている。
【0028】
掘削刃23から収穫搬送部3に移動した作物は、複数設けた回転駆動するフィンガーロール30によって、後方側且つ上方に搬送される。フィンガーロール30の回転は、駆動軸32が回転駆動することによって行われる。
【0029】
駆動軸32は、この駆動軸32の左右に立設させた作業機側板31によって回転自在に保持されている。作業機側板31の進行方向の左側に貫通させた駆動軸32の軸端部に、スプロケット60を固着させ、このスプロケット60間にそれぞれローラチェン62を巻着させている。これにより、複数の駆動軸32は一体的に回転するようになっている。
【0030】
入力軸4で獲得した動力は、ギヤボックス5を経由して出力される出力軸51に伝動され、出力軸51端部に固着させた出力軸スプロケット52を回転させる。出力軸51は、ギヤボックスの左右両側から側方に突出させて設けたパイプフレーム50の内部に収納する。パイプフレーム50は作業機側板31の前方に接続する。作業機側板31の前方部から側方に突出した出力軸51端部に固着する出力軸スプロケット52と、駆動軸32の最前列のスプロケット60は、ローラチェンを介して伝動する。入力軸4が回転すると、複数のフィンガーロール30が一斉に同方向に回転する。実施例の場合、図1に示す右回転をする。
【0031】
作物は、回転するフィンガーロール30の回転に倣うように、フィンガーロール30の上部を移動して、後方側に搬送される。掘り上げられた作物とともに収穫搬送部3に乗せられた土壌や作物に付着した土壌は、フィンガーロール30の突起300によって、作物から大まかに拭い取るとともに、フィンガーロール30の隙間から下方に落下する。かくして、作物は土壌の付着を抑えながら、収穫搬送部3の下流側である後方に搬送される。収穫搬送部3で下流側に搬送された作物は、収穫搬送部3の後部の下方に位置する搬送装置7に落下する。搬送装置7は接続部材8によって、作業機1と接続されていて、作業機1と一体になって作業をすることができる。
【0032】
搬送装置7は、側板70、ベルトコンベア71、駆動モータ72、駆動ローラ73、従動ローラ74、第1被覆板75、押さえ板76、第2被覆板77、傾斜板78、カバー79を、主に備える。
【0033】
搬送装置7は、進行方向の左右両側に対向配置した長尺の板状の側板70を有する。実施形態の搬送装置7の側板70は、長尺方向に対する一端部である前端部より、他端部である後端部を上方に位置させている。互いの側板70の間隔は、作業機1の収穫搬送部3の左右幅より狭く設けている。この側板70の間に挟まれるように、また、側板70の長尺方向に沿って、無端の帯状体であるベルトコンベア71が配置されている。
【0034】
側板70の長尺方向の両端部には、駆動ローラ73及び従動ローラ74を互いの側板70に掛け渡すように配置している。駆動ローラ73及び従動ローラ74は、回転自在に支持されている。実施形態の場合、駆動ローラ73を側板70の長尺方向に対する他端側である後方側に配置し、従動ローラ74を側板70の長尺方向に対する一端側である前方側に配置している。搬送方向下流側に駆動ローラ73を配置することで、ベルトコンベア71を効率的に周回駆動をさせる。
【0035】
ベルトコンベア71は、駆動ローラ73及び従動ローラ74に巻き掛け、駆動ローラ73を回転駆動させることによって、周回駆動が可能である。ベルトコンベア71は、外周面を搬送面711としていて、周回する上流側である搬送面711に位置した物体である作物を、下流側である後方斜め上方に搬送する。また、説明においては、搬送面711の前方である上流から後方の下流に向かう方向を往路と呼称し、周回する搬送面711が下流から上流に戻る方向を復路と呼称することがある。ベルトコンベア71は、周回駆動することで、収穫搬送部3の後端から落下した作物を、さらに遠方に搬送させることができる。
【0036】
ベルトコンベア71の周回駆動は、駆動モータ72によって行われる。駆動モータ72は、駆動ローラ73に接続してベルトコンベア71を周回駆動させる。駆動モータ72は、ギヤボックス5の近傍に配置したエネルギ発生装置53で、入力軸4から回転動力を得てエネルギを発生させたエネルギを使用して駆動する。また、図示する実施形態では、駆動モータ72は油圧モータであり、エネルギ発生装置53は油圧ポンプを使用している。また、図示はしないが、駆動モータ72は油圧モータに限らず、電気モータとすることもできる。また、エネルギ発生装置53は発電機としてもよい。また、エネルギ発生装置53は作業機1に付属させずとも、図示しない走行機体からエネルギを取り出してもよい。駆動モータ72は、スピードコントローラによって回転速度を調整可能に構成していて、ベルトコンベア71の搬送速度を自由に調整することも可能である。
【0037】
搬送面711の搬送方向に対する左右中央部には、搬送方向下流側に面を向けた複数の突起状部712を、一定の間隔設けて整列配置している。この突起状部712によって、傾斜しているベルトコンベア71の搬送面711に載置された物体である作物が、下方に転がり落ちることを防止する。すなわち、突起状部712によって搬送面711の上流側に物体が移動しない。突起状部712は板状部材として例示したが、上流側への物体の移動を防げればよく、掬うような形状のバケット部材や、搬送面711に沿って配置した波形部材や、搬送面に対し起立させて搬送面711に整列配置させた棒状部材を配置してもよい。
【0038】
ベルトコンベア71の内周面には、対向配置した側板70にかけ渡すように支え板713を配置している。支え板713は、搬送する物体の重量によって搬送面711が撓んで搬送効率が低下することを防止できる。実施形態の場合、3か所に設けているが、個数に限定はない。また、この支え板713によって、搬送面711は、平面状に保たれるので、後述の第1被覆板75と搬送面711との面接触を補助できる。第1被覆板75、及び、これを用いた面接触については後述する。
【0039】
図1図4に示すように、作業機に取り付けた本発明の搬送装置7は、長尺方向を傾斜配置させているので、搬送面711も傾斜している。搬送面711が下流側に向かうほど、高さが高くなるように設定している。搬送装置7の一端側である前端、つまり、上流側は、収穫搬送部3の後部で後端より下方に位置させ、搬送方向は作業機1の進行方向の後方側に向けている。このように配置することで、収穫搬送部3を経由して運ばれた物体は搬送装置7で後方斜め上側に搬送され、搬送装置7の後端から下方に落下する。傾斜配置させた搬送装置7の後端部の下方には、図示しない収納容器が配置することができ、この収納容器に作物を貯留することで、収穫作業を完了させることができる。
【0040】
なお、図示はしないが、搬送装置7は、搬送面711の傾斜角度や、搬送方向に限定はない。例えば、搬送面711を水平に配置してもよく、また、搬送方向は進行方向に対する左右側方のいずれかに向けてもよい。
【0041】
ベルトコンベア71の搬送方向に対する左右側方に位置する側板70は、搬送面711に対する高さを高く設定されている。この高さ方向に対する両端は、搬送面711より離れる方向の異なる高さ設定されている。実施形態においては、側板70端部の搬送面711に対する高さは、搬送面711に配置した突起状部712より高く設ける。図1に示す側面視において、進行方向の側面から搬送装置7を見た場合、突起状部712は側板70によって隠れるように側板70の高さを設定している。この構成により、搬送面711上の物体は、突起状部712により上流側への移動を阻止され、また、側板70によってベルトコンベア71の搬送方向に対する左右側方の外側に移動することを阻止されている。
【0042】
搬送面711の往路側の側板70のそれぞれの板面には、可撓性部材で構成された搬送方向に長い矩形板状の第1被覆板75の一端側である上端部が取り付けられている。第1被覆板75の搬送方向に対する距離は、駆動ローラ73と従動ローラ74の回転軸間距離と同じか、これより長く設定されている。
【0043】
第1被覆板75の他端側である下端側は、搬送面711の左右に対する中央側に向けて湾曲させていて、他端側の板面は搬送面711と平行にさせている。さらに、搬送面711と平行になった他端側の板面は、搬送面711と面接触させる。この面接触は、第1被覆板75が搬送面711に接触する搬送方向の全域、つまり、往路側搬送面711の左右端部の駆動ローラ73と従動ローラ74の回転軸間の全域においてなされる。これにより、搬送面711上の土壌等の異物が、ベルトコンベア71の搬送方向に対する左右それぞれの端部上に移動することを防ぐ。また、ベルトコンベア71の端部に異物が到達しないので、ベルトコンベア71の内周面に異物が侵入することが無く、駆動ローラ73及び従動ローラ74とベルトコンベア71の接触面は清浄に保たれ、安定した動作をさせることができる。
【0044】
第1被覆板75は、ベルトコンベア71の素材厚さより薄く設定されている。これにより、搬送面711と面接触した際に、第1被覆板75が元の平板状に復元しようとする力で、搬送面711との過度な摩擦を発生させないようにしている。第1被覆板75は可撓性を有するベルトコンベア71より薄い部材であるので、搬送面711にしなやかに面接触しつつも、ベルトコンベア71を過度に押圧することがない。したがって、適度な力で搬送面711に面接触することができ、この接触面に強い摩擦力を発生させることがない。これにより、ベルトコンベア71を駆動する駆動モータ72の駆動負荷の増大や、ベルトコンベア71や第1被覆板75の早期摩耗を防止することができる。
【0045】
実施形態において、第1被覆板75の上端である一端は、往路側の搬送面711と、側板70の上端部との中間部に位置させている。また、実施形態においては、第1被覆板75はゴムからなる部材を使用しているが、可撓性を持たせることができる部材であれば良く、第1被覆板75の材質や構成に限定はない。
【0046】
第1被覆板75の上部の一端側は、搬送方向に第1被覆板75と同じ長さの板である押さえ板76によって、側板70に密着させている。押さえ板76はボルト等の留め具761によって、第1被覆板75とともに側板70に固定している。押さえ板76の搬送面711側の下端は、搬送面711よりやや高く設定されていて、第1被覆板75の他端側である下端側は適度に湾曲あるいは屈曲することができる。
【0047】
薄い可撓性部材である第1被覆板75は、押さえ板76によって、搬送方向の全域で一定の半径rで屈曲させている。図6及び図7に示す断面視において、第1被覆板75は角部を湾曲させて、ほぼ直角に屈曲させた屈曲部751を有している。半径rで屈曲した屈曲部751を有することで、第1被覆板75と搬送面711との接触摩擦を、長手方向の全域において一定にできる。屈曲部751により、第1被覆板75の他端側の面は、搬送面と平行に位置させるとともに、適正な圧力で面接触させることができる。
【0048】
第1被覆板75と搬送面711とは、適正な圧力で面接触させなければならない。適正な圧力を実現するために、この半径rを、第1被覆板75の厚さの約5乃至25倍の長さに設定ことが望ましい。この設定された半径rより小さければ、過度に搬送面711を押圧して、偏摩耗の発生や動力損失が過大となることがある。また、半径rが大きければ、搬送面711に対する接触面積が減少することによって、第1被覆板75と搬送面711の間から異物が侵入しやすくなり、安定動作ができないことがある。ベルトコンベア71より薄い可撓性部材の第1被覆板75は、設定された半径rを有する屈曲部751によって、他端側の面を搬送面711に接触させても、屈曲を戻そうとする復元力で過度に接触面との摩擦を大きくすることがない。
【0049】
実施形態における屈曲部751の半径は、第1被覆板75の厚さに対して15倍となるように設定している。押さえ板76によって、第1被覆板75を適度な半径rを有する屈曲部751を形成させることで、第1被覆板75と搬送面711とを適度な圧力で接触させることが可能となり、第1被覆板75と搬送面711との間に異物が侵入することをより一層防ぐことができる。
【0050】
第1被覆板75と搬送面711との接触部分は、ベルトコンベア71の搬送方向に対する左右端部に設けているので、搬送面711の搬送方向に対する左右幅を広くすることが可能となり、搬送量の低下を抑制できる。
【0051】
側板70の上端部には、第2被覆板77が取り付けられている。第2被覆板77は第1被覆板75と同様に可撓性を有する搬送方向に長い板状部材であり、第2被覆板77の板厚は第1被覆板75とほぼ同じに設定されている。実施形態において、側板70の上端部は搬送方向の左右外側方向に折り曲げられていて、第2被覆板77の一端側である上端部は、側板70の上端部の折り曲げた面に、ボルト等の留め具773及び押さえ板772で取り付けられている。このように構成することで、第2被覆板77の一端側である上端部の留め具773等に、直接搬送する物体が接触しない。
【0052】
第2被覆板77の下端側である他端側は、搬送面711に向けて湾曲しながら垂れ下げられている。この第2被覆板77の他端は第1被覆板75の他端部側の上面に接するか、あるいは、第1被覆板75の他端部側の上面に近接するように設定している。第2被覆板77の屈曲する方向と、第1被覆板75と逆方向に湾曲するように配置する。このように構成することで、第1被覆板75と第2被覆板77で形成する互いの屈曲部751及び湾曲部によって、図6および図7に示す空間aを形成する。
【0053】
空間aを形成する第2被覆板77を設置することで、第1被覆板75及び押さえ板76を側板70に固定する留め具761に、搬送する物体である作物が直接接触しない。このため、留め具761による搬送物体への損傷を防ぐことができる。
【0054】
空間aは、物体が第2被覆板77を押圧すると、薄い可撓性部材である第2被覆板77が撓むことができる。物体の接触によって第2被覆板77が側板70側に撓むので、空間aを縮小させる。搬送物体が第2被覆板77を空間a側に押圧しても、側方の押さえ板76を含む側板70等の固定物に、第2被覆板77を介して当たることになる。すると、空間aは緩衝効果を生じさせることになるので、搬送物体への損傷を防止することができる。
【0055】
第2被覆板77の搬送方向の下流側端部771は、搬送方向を延長する方向にさらに延ばされている。すなわち、下流側端部771は、駆動ローラ73の回転軸芯より後方側に位置している。下流側端部771の下端部は、下流側に向かう搬送面711より下方に位置させ、ベルトコンベア71の後端から落下する作物や土壌及び夾雑物等の異物を、ベルトコンベア71の搬送方向に対する左右の中央側に案内することができる。また、下流側端部771は、ベルトコンベア71の左右幅に対する端部を覆っているので、異物がベルトコンベア71の搬送方向の左右端部に侵入及び付着することを防止できる。
【0056】
搬送装置7の上流側の上部には、収穫搬送部から落下した搬送物体を一時的に貯留可能な板状部材で形成した複数の傾斜板78を備える。実施形態の場合、傾斜板78は前方傾斜板781、左方傾斜板782、右方傾斜板783によって形成する。前方傾斜板781は従動ローラ74の上方に位置し、板面を搬送方向に向けている。左方傾斜板782及び右方傾斜板783は、側板70に取り付けるとともに従動ローラ74の上方に位置させる。板面は搬送面711側、且つ、上方に向けている。左方傾斜板782及び右方傾斜板783の上端は、搬送面711の搬送方向の左右端部より外側に位置している。このように構成した傾斜板78によって、搬送面711の上方で搬送面711より進行方向左右に広い収穫搬送部3から落下する物体を受け止めるとともに、傾斜板78と搬送面711に囲まれた空間に一時的に貯留することができる。また、傾斜板78は、貯留する物体の量に応じて、傾斜面と異なる角度や方向に上端部を延長させてもよい。
【0057】
傾斜板78によって、物体は一時的にベルトコンベア71の上流側に貯留することができる。傾斜板78に貯留した物体は、傾斜板78の下方部から、突起状部712によって、一定量以下の物体を掬い取って、搬送面711上に載置することができる。これにより、一定量ずつ、あるいは、これより少ない量を下流側に搬出するので、ベルトコンベア71上に一度に多量の物体が搬入されることを防ぎ、駆動モータ72が過負荷になることを防ぐことができる。
【0058】
前方傾斜板781の下端部には、搬送面711に向けて垂れ下げられた可撓性部材である板784を配置していている。板784の下端は搬送面711に接触していて、搬送物体が搬送面の上流側に移動することを防ぐ。また、ベルトコンベア71とともに周回する突起状部712に板784が接触した場合、板784は下流側に撓みながら湾曲することができるので、ベルトコンベア71の周回駆動を阻害しない。
【0059】
周回するベルトコンベア71が下流側から上流側に戻る復路側には、カバー79が取り付けられている。カバー79は板状部材で、左右の側板70の下部を横断するように配置し、復路側の駆動ローラ72と従動ローラ73の間に位置する搬送面711を覆っている。復路側の搬送面711は、実際の使用において物体が搬送される面ではない。しかし、搬送装置7が使用される環境において、塵や埃等が発生し得ることから、カバー49によって復路側の搬送面711を覆うことで、復路側の搬送面711への異物の付着を防ぐことができる。また、復路側の搬送面711側からベルトコンベア71の周回する内周面への異物の侵入を防ぐことができる。
【0060】
ベルトコンベア71の後部の側板70には排出シュートbが設けられている。排出シュートbは、後端側を上下回動自在に設けてあり、ベルトコンベア71の後端部から落下する作物の排出方向を任意に決めることができる。排出シュートbは、作物の収納容器への偏りない投入を、より一層向上させる。
【0061】
搬送装置7の変形例を、図8を参照しながら述べる。説明においては、上記した点と異なる部分の作用及び効果を述べ、上記した搬送装置7と同一の部材は同一の符号を付する。また、同一の作用及び効果を奏する部分は説明を省略することがある。
【0062】
上述した搬送装置7は、第1被覆板75及び第2被覆板77を用いて防塵の効果を出していた。これに対し変形例では、第2被覆板77を用いずに、第1被覆板75a及び押さえ板76aを用いて構成する。変形例は、構成部材を減少させながらも、防塵効果及び搬送物体への損傷防止効果を発揮可能にする。
【0063】
図8に示すように、ベルトコンベア71を挟んで対向配置した側板70の上部は、搬送面711より異なる高さである上方に位置させるとともに、この上部を搬送方向に対する左右外側方向に折り曲げられている。この折り曲げた上部に搬送方向に長い板状の可撓性部材である第1被覆板75aの一端側を取り付け、他端側を搬送面711に向かうように配置する。第1被覆板75aは、ベルトコンベア71より薄く、可撓性を有する部材である。
【0064】
第1被覆板75aを側板70に密着させるように、第1被覆板75aを側板70と挟むように押さえ板76aを配置する。押さえ板76aは搬送方向に長い板部材であり、一端側である上部を側板70の上部形状に沿うように折り曲げている。押さえ板76aの固定は、押さえ板76の上部の折り曲げ部にボルト等の留め具761aで固定する。すると、第1被覆板75aは側板70の面に押さえつけられるように密着させることができる。
【0065】
押さえ板76aの他端側である下端は、搬送面711よりやや高く設定されることで、第1被覆板75aを搬送方向に沿って、湾曲しながら搬送面711に接触する。第1被覆板75aの湾曲半径は、第1被覆板75aの厚さに対して15倍となるように設定している。押さえ板76aによって第1被覆板75aを適度な半径で湾曲させることで、第1被覆板75aと搬送面711とを適度な圧力で接触させることが可能となり、第1被覆板75aと搬送面711との間から、ベルトコンベア71の内周面に異物が侵入することを防ぐことができる。
【0066】
第1被覆板75a及び押さえ板76aを固定する留め具761aは、押さえ板76の上部の折り曲げ部に位置しているので、搬送面711上の搬送物体である作物が側板70側に移動しても、留め具等の突出部に衝突して作物を損傷させることを防ぐことができる。また、押さえ板76aの板面は滑らかなに構成していて、搬送する物体と接触した場合に、接触摩擦が過大になることを防ぐ。
【0067】
このように構成した変形例の搬送装置7は、構成部材を削減しながらもベルトコンベア71の内周面への異物の侵入を防止する。また、搬送する作物がベルトコンベア71の搬送方向に対する左右方向への落下を、側板70及び第1被覆板75a及び押さえ板76aによって、防ぐことができる。さらに、搬送面711の左右側部の面には突出物がないため、物体への損傷を防ぐことができる。
【0068】
以上のように説明した搬送装置7は、以下の効果を得る。
搬送面711と異なる高さに端部を設定した側板70を設けることで、搬送物体がベルトコンベア71の搬送方向に対する左右側方から落下することを防ぐことができる。
第1被覆板75によって、ベルトコンベア71と側板70の間から搬送物体及び雑物が落下しない。つまり、ベルトコンベア71の内周面に異物が侵入しないので、駆動ローラ73や従動ローラ74への異物の噛み込みを防ぐことができる。
押さえ板76によって一端を固定された第1被覆板75は、第1被覆板75の他端側をベルトコンベア71の搬送方向と並行の端部を適度な押圧力で面接触させることができる。これにより、摩擦によるベルトコンベア71あるいは第1被覆板75の偏摩耗を防止できるとともに、ベルトコンベア71内周面への異物の侵入を防止できる。
押さえ板76によって、長尺である第1被覆板75を一定の半径rで屈曲させることができるので、前記面接触による摩擦を接触面の全域で一定にできる。また、摩擦により適度に搬送面711を抑えているので、第1被覆板75と搬送面711との間に異物が侵入することを一層防ぐことができる。
第2被覆板77を設置することで、第1被覆板75との間に空間aを形成するので、搬送物体への損傷を防止できる。
ベルトコンベア71の復路側をカバー79で覆っているので、さらなる防塵効果を得ることができる。
【0069】
また、上記搬送装置7を備えた作業機1は、以下の効果を得る。
作業機1に備えた収穫搬送部3によって土中から掘り起こされるとともに上方に搬送した作物を、収穫搬送部3の搬送方向下流に位置する搬送装置によって、さらに遠方に搬送することが可能である。また、防塵効果を向上させた本発明の搬送装置7によって、収穫作業や搬送作業が滞ることなく円滑に行うことが可能である。
【0070】
また、作業機1は、説明した搬送収穫部の構造に限定されない。ラダーコンベアによって上方に掘り起こしながら移送する構造のもの、土中に植えられた作物の茎を対向配置したベルト等で挟持して引き抜く構造のもの等の収穫作業機に適用できる。また、土中作物の収穫のみならず、土上の作物の収穫作業機にも適用できる。
【符号の説明】
【0071】
1 作業機
2 掘削刃部
3 収穫搬送部
7 搬送装置
70 側板
71 ベルトコンベア
72 駆動モータ
73 駆動ローラ
74 従動ローラ
75 第1被覆板
75a 第1被覆板
751 屈曲部
76 押さえ板
77 第2被覆板
79 カバー
76a 押さえ板
a 空間
r 半径
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8