(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-22
(45)【発行日】2023-10-02
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
G09F 9/00 20060101AFI20230925BHJP
G09F 9/30 20060101ALI20230925BHJP
G06F 3/041 20060101ALI20230925BHJP
H10K 50/10 20230101ALI20230925BHJP
H05B 33/04 20060101ALI20230925BHJP
H05B 33/06 20060101ALI20230925BHJP
H05B 33/02 20060101ALI20230925BHJP
【FI】
G09F9/00 366A
G09F9/00 302
G09F9/00 346A
G09F9/00 348A
G09F9/30 338
G09F9/30 365
G06F3/041 662
G06F3/041 450
G06F3/041 430
H05B33/14 A
H05B33/04
H05B33/06
H05B33/02
(21)【出願番号】P 2019029262
(22)【出願日】2019-02-21
【審査請求日】2022-01-05
(31)【優先権主張番号】10-2018-0020720
(32)【優先日】2018-02-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】512187343
【氏名又は名称】三星ディスプレイ株式會社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Display Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】1, Samsung-ro, Giheung-gu, Yongin-si, Gyeonggi-do, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110002619
【氏名又は名称】弁理士法人PORT
(72)【発明者】
【氏名】チョン ミョンハ
(72)【発明者】
【氏名】オ ヒョンジョン
(72)【発明者】
【氏名】リ キチャン
【審査官】▲高▼瀬 健太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-237673(JP,A)
【文献】特開2017-111437(JP,A)
【文献】特開2017-187705(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0317013(US,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2014-0122875(KR,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0147361(US,A1)
【文献】欧州特許出願公開第03139207(EP,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0174304(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 9/00
G09F 9/30
G06F 3/041
H10K 59/10
H10K 50/10
H05B 33/04
H05B 33/06
H05B 33/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示パネルを含み、活性領域と前記活性領域に隣接する非活性領域とが定義され、平面上で互いに異なる方向に延長する第1辺及び第2辺を含むタッチスクリーンパネルと、
前記タッチスクリーンパネルの前記第1辺と重畳するように前記タッチスクリーンパネルに接続された表示フレキシブルプリント回路基板と、
前記タッチスクリーンパネルの前記第2辺と重畳するように前記タッチスクリーンパネルに接続され、前記タッチスクリーンパネルの下面に折り曲げられるタッチフレキシブルプリント回路基板と、
前記タッチフレキシブルプリント回路基板の下面及び前記タッチスクリーンパネルの前記第2辺に
対応する前記表示パネルの側面に接着される補強部材と、を含
み、
前記タッチスクリーンパネルは、前記表示パネル上に配置されたタッチ感知ユニット、を含み、
前記表示フレキシブルプリント回路基板は、前記表示パネルの上面に取り付けられ、
前記タッチフレキシブルプリント回路基板は、前記タッチ感知ユニットの一面に取り付けられる、表示装置。
【請求項2】
前記タッチフレキシブルプリント回路基板は、前記タッチ感知ユニットの下面に取り付けら
れる、請求項
1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記タッチフレキシブルプリント回路基板は、前記タッチ感知ユニットの上面に取り付けられ、
前記補強部材は
、前記タッチ感知ユニットの側
面に接着される、請求項
1に記載の表示装置。
【請求項4】
前記補強部材は、硬化性物質を含む、請求項
1に記載の表示装置。
【請求項5】
前記タッチスクリーンパネルの前記非活性領域に前記第1辺と平行である方向に延長された第1ベンディング領域が定義され、前記第1ベンディング領域は、前記活性領域と前記表示フレキシブルプリント回路基板との間に定義され、前記タッチスクリーンパネルは、前記第1ベンディング領域で折り曲げられる、請求項
1に記載の表示装置。
【請求項6】
前記タッチスクリーンパネルは、前記表示パネルの下部に配置された保護フィルムをさらに含み、
前記保護フィルムは、前記第1ベンディング領域に配置されない、請求項
5に記載の表示装置。
【請求項7】
前記表示パネルは、
ベース基板と、
前記ベース基板上に配置され、信号ラインとトランジスタを含む駆動層と、
前記駆動層から信号を受信し、前記活性領域に配置された有機発光ダイオードを含む有機発光素子層と、
前記駆動層上に配置され、前記第1ベンディング領域をカバーするストレス補償層と、
前記有機発光素子層をカバーする封止層と、を含む、請求項
5に記載の表示装置。
【請求項8】
前記タッチフレキシブルプリント回路基板に前記第2辺と平行である方向に延長された第2ベンディング領域が定義され、前記タッチフレキシブルプリント回路基板は、前記第2ベンディング領域で折り曲げられる、請求項
5に記載の表示装置。
【請求項9】
前記タッチスクリーンパネルは、第1ベンディング領域を基準に分けられた第1部分及び第2部分を含み、前記第1部分には前記活性領域が定義され、
前記タッチスクリーンパネルと前記タッチフレキシブルプリント回路基板が折り曲げられた状態で、前記タッチスクリーンパネルの前記第2部分は、前記タッチフレキシブルプリント回路基板と重畳する、請求項
8に記載の表示装置。
【請求項10】
前記補強部材は、前記タッチフレキシブルプリント回路基板の下面及び前記表示パネルの側面の中で少なくとも1つに取り付けられ、
前記補強部材は、前記第2ベンディング領域で前記タッチフレキシブルプリント回路基板と接触する、請求項
8に記載の表示装置。
【請求項11】
前記補強部材は、ゴム又はウレタン系樹脂からなる、請求項
10に記載の表示装置。
【請求項12】
前記補強部材の一側は、ラウンド形状を有し、前記第2ベンディング領域で前記タッチフレキシブルプリント回路基板と接触する、請求項
8に記載の表示装置。
【請求項13】
前記タッチフレキシブルプリント回路基板は、
メイン部と、
前記メイン部から突出された複数の枝部と、を含み、
前記複数の枝部の各々は、前記タッチ感知ユニットに取り付けられ、
前記複数の枝部の各々は、互いに離隔される、請求項
1に記載の表示装置。
【請求項14】
前記複数の枝部の各々に前記第2辺と平行である方向に延長された第2ベンディング領域が定義され、
前記複数の枝部の各々は、前記第2ベンディング領域で折り曲げられる、請求項
13に記載の表示装置。
【請求項15】
前記タッチスクリーンパネル上に配置されたウィンドウ部材をさらに含み、
前記表示フレキ
シブルプリント回路基板及び前記タッチフレキシブルプリント回路基板が折り曲げられた状態で、前記ウィンドウ部材は、前記表示フレキシブルプリント回路基板及び前記タッチフレキシブルプリント回路基板をカバーする、請求項1に記載の表示装置。
【請求項16】
平面上で第1方向に延長された第1辺を有し、活性領域及び前記活性領域に隣接する非活性領域が定義され、前記非活性領域で前記第1方向に延長される第1基準軸を基準に折り曲げられる表示パネルと、
前記表示パネル上に配置され、平面上で前記第1方向と交差する第2方向に延長された第2辺を有するタッチ感知ユニットと、
前記表示パネルの前記第1辺と重畳するように前記表示パネルに接続された表示フレキシブルプリント回路基板と、
前記タッチ感知ユニットの前記第2辺と重畳するように前記タッチ感知ユニットに接続され、前記第2方向に延長される第2基準軸を基準に折り曲げられるタッチフレキシブルプリント回路基板と、
前記タッチフレキシブルプリント回路基板の下面及び前記表示パネルの側面の一部と接触する補強部材と、を含む表示装置。
【請求項17】
前記表示パネルは、
ベース基板と、
前記ベース基板上に配置され、信号ラインとトランジスタを含む駆動層と、
前記駆動層から信号を受信し、前記活性領域に配置された有機発光ダイオードを含む有機発光素子層と、
前記有機発光素子層をカバーする封止層と、を含み、
前記補強部材は、前記ベース基板及び前記封止層に接着される、請求項
16に記載の表示装置。
【請求項18】
前記表示パネルは、前記第1辺に沿って配置され、前記表示フレキシブルプリントと接続された表示パッドを含み、
前記タッチ感知ユニットは、前記第2辺に沿って配置され、前記タッチフレキシブルプリント回路基板と接続されたタッチパッドを含む、請求項
16に記載の表示装置。
【請求項19】
前記タッチフレキシブルプリント回路基板は、メイン部と前記メイン部から突出された複数の枝部と、を含み、
前記複数の枝部の各々は、前記タッチ感知ユニットに取り付けられ、
前記複数の枝部の各々は、互いに離隔され、
前記枝部に前記第2辺と平行である方向に延長された第2ベンディング領域が定義され、
前記枝部は、前記第2ベンディング領域で折り曲げられる請求項
16に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は表示装置に関し、さらに詳細にはベゼルが減少された有機発光表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
有機発光表示装置は、表示パネルとタッチパネルとを含む。表示パネルは映像を表示する複数の画素を含む。複数の画素の各々は、有機発光ダイオード及び有機発光ダイオードを制御する回路部を含む。回路部は少なくとも制御トランジスタ、駆動トランジスタ、及びストレージキャパシタを含む。タッチパネルは、表示パネル上に配置されて入力されたタッチを感知し、タッチ座標を算出する。
【0003】
表示パネルの回路部に必要である信号を印加するための表示回路基板が表示パネルに接続され、タッチパネルのタッチセンサに必要である信号を印加するためのタッチ回路基板がタッチパネルに接続される。
【0004】
最近、有機発光表示装置でのベゼルを減少させるための試みが続けられている。また、有機発光表示装置の構成の一部を曲げることによって発生するクラックを防止しようとする試みが続けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】韓国特許公開第10-2013-0024097号明細書
【文献】韓国特許公開第10-2016-0061563号明細書
【文献】韓国特許公開第10-2016-0106829号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、表示軟性印刷回路基板とタッチ軟性印刷回路基板との曲率半径を最少化して表示装置のベゼルを減すことにある。
【0007】
本発明の別の目的は、タッチ軟性印刷回路基板の接着部のクラックを防止することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の実施形態に係る表示装置は、タッチスクリーンパネル、表示フレキシブルプリント回路基板、タッチフレキシブルプリント回路基板、及び補強部材を含む。
【0009】
前記タッチスクリーンパネルには、活性領域と前記活性領域に隣接する非活性領域とが定義され、平面上で互いに異なる方向に延長する第1辺及び第2辺を含んでもよい。
【0010】
前記表示フレキシブルプリント回路基板は、前記タッチスクリーンパネルの前記第1辺と重畳するように前記タッチスクリーンパネルに接続されてもよい。
【0011】
前記タッチフレキシブルプリント回路基板は、前記タッチスクリーンパネルの前記第2辺と重畳するように前記タッチスクリーンパネルに接続され、前記タッチスクリーンパネルの下面に折り曲げられてもよい。
【0012】
前記補強部材は、前記タッチフレキシブルプリント回路基板の下面及び前記タッチスクリーンパネルの前記第2辺に接続された側面の一部と接触してもよい。
【0013】
前記タッチスクリーンパネルは、表示パネル及び前記表示パネル上に配置されたタッチ感知ユニットを含んでもよい。前記表示フレキシブルプリント回路基板は前記表示パネルの上面に取り付けられてもよい。前記タッチフレキシブルプリント回路基板は前記タッチ感知ユニットの一面に取付けられてもよい。
【0014】
前記タッチフレキシブルプリント回路基板は、前記タッチ感知ユニットの下面に取付けられてもよい。前記補強部材は、前記表示パネルの側面及び前記タッチフレキシブルプリント回路基板の下面に接着されてもよい。
【0015】
前記タッチフレキシブルプリント回路基板は、前記タッチ感知ユニットの上面に取付けられてもよい。前記補強部材は、前記表示パネルの側面、前記タッチ感知ユニットの側面、及び前記表示パネルの側面に接着されてもよい。
【0016】
前記タッチスクリーンパネルの前記非活性領域において、前記第1辺と平行な方向に延長された第1ベンディング領域が定義され、前記第1ベンディング領域は、前記活性領域と前記表示フレキシブルプリント回路基板との間に定義され、前記タッチスクリーンパネルは、前記第1ベンディング領域で折り曲げられてもよい。
【0017】
前記タッチスクリーンパネルは、前記表示パネルの下部に配置された保護フィルムをさらに含んでもよい。前記保護フィルムは、前記第1ベンディング領域に配置されなくてもよい。
【0018】
前記表示パネルは、ベース基板、駆動層、有機発光素子層、ストレス補償層、及び封止層を含んでもよい。前記駆動層は、前記ベース基板上に配置され、信号ラインとトランジスタを含んでもよい。前記有機発光素子層は、前記駆動層から信号を受信し、前記活性領域に配置された有機発光ダイオードを含んでもよい。前記ストレス補償層は、前記駆動層上に配置され、前記第1ベンディング領域をカバーしてもよい。前記封止層は、前記有機発光素子層をカバーしてもよい。
【0019】
前記タッチフレキシブルプリント回路基板に前記第2辺と平行な方向に延長された第2ベンディング領域が定義され、前記タッチフレキシブルプリント回路基板は、前記第2ベンディング領域で折り曲げられてもよい。
【0020】
前記補強部材は、前記タッチフレキシブルプリント回路基板の下面及び前記表示パネルの側面の少なくとも1つに取り付けられてもよい。前記補強部材は、前記第2ベンディング領域で前記タッチフレキシブルプリント回路基板と接触してもよい。
【0021】
前記補強部材は、前記表示パネルの側面に取り付けられてもよい。前記補強部材の一側はラウンド形状を有し、前記第2ベンディング領域で前記タッチフレキシブルプリント回路基板と接触してもよい。
【0022】
前記表示装置は、前記タッチスクリーンパネル上に配置されたウィンドウ部材をさらに含んでもよい。前記表示フレキシブルプリント回路基板及び前記タッチフレキシブルプリント回路基板が折り曲げられた状態で、前記ウィンドウ部材は、前記表示フレキシブルプリント回路基板及び前記タッチフレキシブルプリント回路基板をカバーしてもよい。
【0023】
本発明の実施形態に係る表示装置は表示パネル、タッチ感知ユニット、表示フレキシブルプリント回路基板、タッチフレキシブルプリント回路基板、及び補強部材を含む。
【0024】
前記表示パネルは、平面上で第1方向に延長された第1辺を有し、活性領域及び前記活性領域に隣接する非活性領域が定義され、前記非活性領域で前記第1方向に延長される第1基準軸を基準に折り曲げられてもよい。
【0025】
前記タッチ感知ユニットは、前記表示パネル上に配置され、平面上で前記第1方向と交差する第2方向に延長された第2辺を有してもよい。
【0026】
前記表示フレキシブルプリント回路基板は、前記表示パネルの前記第1辺と重畳するように前記表示パネルに接続されてもよい。
【0027】
前記タッチフレキシブルプリント回路基板は、前記タッチ感知ユニットの前記第2辺と重畳するように前記タッチ感知ユニットに接続され、前記第2方向に延長される第2基準軸を基準に折り曲げられてもよい。
【0028】
前記補強部材は、前記タッチフレキシブルプリント回路基板の下面及び前記表示パネルの側面の一部と接触してもよい。
【発明の効果】
【0029】
本発明の実施形態に係る表示装置によれば、表示フレキシブルプリント回路基板とタッチフレキシブルプリント回路基板との曲率半径を最少化して表示装置のベゼルを減少させることができる。
【0030】
本発明の実施形態に係る表示装置によれば、タッチフレキシブルプリント回路基板の下面とタッチスクリーンパネルの側面に取り付けられた補強部材を具備することによって、タッチフレキシブルプリント回路基板の接着部のクラックを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【
図1】本発明の一実施形態に係る表示装置を示した斜視図である。
【
図2】
図1の表示装置の表示フレキシブルプリント回路基板とタッチフレキシブルプリント回路基板がベンディングされた状態を示した斜視図である。
【
図3】本発明の一実施形態に係るタッチスクリーンパネル、表示フレキシブルプリント回路基板、及びタッチフレキシブルプリント回路基板を示した平面図である。
【
図4】タッチスクリーンパネルの一部を示した断面図である。
【
図5】
図4のタッチ感知ユニットとタッチフレキシブルプリント回路基板を示した平面図である。
【
図6】本発明の一実施形態に係る表示装置で
図3のI-I’線に沿って切断した断面図である。
【
図7】本発明の一実施形態に係る表示装置で
図3のII-II’線に沿って切断した断面図である。
【
図8】
図3でのBB領域を拡大して示した平面図である。
【
図9】本発明の他の実施形態に係る表示装置で
図3のII-II’線に対応する位置に沿って切断した断面図である。
【
図10】本発明のその他の実施形態に係る表示装置で
図3のII-II’線に対応する位置に沿って切断した断面図である。
【
図11】本発明のその他の実施形態に係る表示装置で
図3のII-II’線に対応する位置に沿って切断した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
本発明は多様な変更を行うことができ、様々な形態を有することができるので、特定の実施形態を図面に例示し、本文で詳細に説明する。しかし、これは本発明を特定な開示形態に対して限定しようとすることではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれるすべての変更、均等物乃至代替物を含むこととして理解されるべきである。
【0033】
以下の説明で“上部”と“下部”は図面を基準に方向性を説明する。また、層、膜、領域、板等の構成が他の構成の“上部に”あるとする場合、これは、他の構成の“直上部に”ある場合のみでなく、その中間にその他の構成がある場合も含む。反対に、層、膜、領域、板等の構成が他の構成の“下部に”あるとする場合、これは、他の構成の“直下部に”ある場合のみでなく、その中間にその他の構成がある場合も含む。
【0034】
図1は本発明の一実施形態に係る表示装置を示した斜視図であり、
図2は
図1の表示装置の表示フレキシブルプリント回路基板とタッチフレキシブルプリント回路基板が折り曲げられた状態を示した斜視図であり、
図3は本発明の一実施形態に係るタッチスクリーンパネル、表示フレキシブルプリント回路基板、及びタッチフレキシブルプリント回路基板を示した平面図である。
【0035】
図1~
図3を参照すると、表示装置DPはウィンドウ部材100、タッチスクリーンパネル200、表示フレキシブルプリント回路基板300、タッチフレキシブル回路基板400、補強部材PTLを含む。
【0036】
図1及び
図2は説明を簡易にするために表示装置DPを覆して示しており、表示装置DPにおいて映像が表示される方向は図面で下部方向(DR3の反対方向)である。本明細書で構成同士の上下関係は
図1及び
図2に図示された表示装置DPを覆した形態を基準に決定される。
【0037】
ウィンドウ部材100は、タッチスクリーンパネル200の上部に配置されて外部の衝撃からタッチスクリーンパネル200を保護する。ウィンドウ部材100は、タッチスクリーンパネル200より広い面積を有する。
【0038】
タッチスクリーンパネル200には活性領域AA及び非活性領域NAAが定義される。
【0039】
活性領域AAは、映像が表示され、入力されたタッチをセンシングする。非活性領域NAAは、活性領域AAに隣接するように定義され、映像を表示せず、入力されたタッチをセンシングしない。
【0040】
タッチスクリーンパネル200は、互いに異なる方向に延長する第1辺201及び第2辺203を含む。
【0041】
本発明の実施形態で、タッチスクリーンパネル200の第1辺201の延長方向は第1方向DR1として定義され、タッチスクリーンパネル200の第2辺203の延長方向は第2方向DR2として定義され、タッチスクリーンパネル200の厚さ方向は第3方向DR3として定義される。
【0042】
タッチスクリーンパネル200の第1辺201及び第2辺203は、第3方向DR3から見る時に、定義される辺であって、タッチスクリーンパネル200の側面の上辺又は下辺であるが、
図1及び
図2ではタッチスクリーンパネル200の側面の下辺であることを例示的に示した。
【0043】
表示フレキシブルプリント回路基板300は、タッチスクリーンパネル200に接続され、タッチスクリーンパネル200の第1辺201と重畳する。
【0044】
表示フレキシブルプリント回路基板300は、フレキシブル配線基板301及び駆動回路チップ303を含む。駆動回路チップ303は、フレキシブル配線基板301の配線に電気的に接続される。駆動回路チップ303で出力された信号はフレキシブル配線基板301の配線を通じてタッチスクリーンパネル200の画素及びゲート駆動回路に印加される。
【0045】
表示装置DPはプリント回路基板350をさらに含む。プリント回路基板350は、表示フレキシブルプリント回路基板300に接続されて駆動回路チップ303と信号を送受信する。プリント回路基板350は、タッチスクリーンパネル200又は表示フレキシブルプリント回路基板300に映像データ、制御信号、電源電圧等を提供する。
【0046】
タッチフレキシブルプリント回路基板400はタッチスクリーンパネル200の第2辺203に取り付けられる。タッチフレキシブルプリント回路基板400は、タッチスクリーンパネル200とタッチ座標センシングに必要な信号を送受信する。
【0047】
タッチフレキシブルプリント回路基板400は、メイン部410と枝部420とを含む。枝部420は、メイン部410から突出される。枝部420は複数あり、互いに第2方向DR2に離隔される。メイン部410と枝部420とは一体の形状を有する。枝部420は、タッチスクリーンパネル200に接続される。
【0048】
図示していないが、本発明の実施形態でタッチフレキシブルプリント回路基板400にタッチ駆動チップ(図示せず)が実装されてもよく、このタッチ駆動チップを通じてタッチスクリーンパネル200にタッチ座標センシングに必要な信号を送受信してもよい。但し、これに制限されることはなく、タッチフレキシブルプリント回路基板400に別のタッチプリント回路基板(図示せず)が取り付けられ、タッチ駆動チップはこのタッチプリント回路基板に実装されてもよい。
【0049】
補強部材PTLは、タッチフレキシブルプリント回路基板400の下面及びタッチスクリーンパネル200の側面の一部に接触する。具体的な内容は後述する。
【0050】
タッチスクリーンパネル200の非活性領域NAAには、第1ベンディング領域BA1が定義される。第1ベンディング領域BA1は第1方向DR1に延長され、平面上で活性領域AAと表示フレキシブルプリント回路基板300との間に定義される。
【0051】
タッチスクリーンパネル200は、第1ベンディング領域BA1内で第1方向DR1に延長された第1基準軸AX1に沿って折り曲げられる。
【0052】
タッチフレキシブルプリント回路基板400には、第2ベンディング領域BA2が定義される。第2ベンディング領域BA2は、第2方向DR2に延長される。タッチフレキシブルプリント回路基板400は、第2ベンディング領域BA2内で第2方向DR2に延長された第2基準軸AX2に沿って折り曲げられる。
【0053】
第1ベンディング領域BA1及び第2ベンディング領域BA2は、全て平面上でウィンドウ部材100内に定義される。
【0054】
タッチフレキシブルプリント回路基板400が折り曲げられた状態で、枝部420の間を通じてウィンドウ部材100が露出される。図示しないが、枝部420の間に挿入されるフレームによってウィンドウ部材100が支持される。
【0055】
タッチスクリーンパネル200は、第1ベンディング領域BA1を基準に第1部分200-1と第2部分200-2とに分けられる。第1部分200-1には活性領域AA及び非活性領域NAAの一部が定義され、第2部分200-2には非活性領域NAAが定義される。
【0056】
第1ベンディング領域BA1及び第2ベンディング領域BA2において、タッチスクリーンパネル200とタッチフレキシブルプリント回路基板400とが折り曲げられた状態で、タッチスクリーンパネル200の第2部分200-2は、タッチフレキシブルプリント回路基板400のメイン部410と重畳する。
【0057】
本発明の比較例として、表示フレキシブルプリント回路基板とタッチフレキシブルプリント回路基板とがタッチスクリーンパネルの1つの辺に取り付けられた場合を仮定する。この時、表示フレキシブルプリント回路基板とタッチフレキシブルプリント回路基板とのうちいずれか1つ、例えばタッチフレキシブルプリント回路基板は、表示フレキシブルプリント回路基板の外側に折り曲げられることによって曲率半径が大きくなる。タッチフレキシブルプリント回路基板の曲率半径をカバーするために、タッチスクリーンパネルの一辺の周辺でベゼルが増加する。
【0058】
本発明の実施形態に係る表示装置DPにおいて、表示フレキシブルプリント回路基板300とタッチフレキシブルプリント回路基板400とは、タッチスクリーンパネル200の互いに異なる辺に取り付けられることにより、表示フレキシブルプリント回路基板300とタッチフレキシブルプリント回路基板400との曲率半径を最小化することができ、表示装置DPのベゼルを減少させることができる。
【0059】
図4はタッチスクリーンパネルの一部を示した断面図である。
図4では、1つの画素領域PA内に1つの画素が配置されている例を示している。
【0060】
図4を参照すると、タッチスクリーンパネル200は、表示パネル210及びタッチ感知ユニット250を含む。
【0061】
表示パネル210はフレキシブルである。本発明の実施形態では、一例として、表示パネル210は有機発光表示パネル(organic light emitting display panel)である場合を説明する。
【0062】
表示パネル210は、ベース基板211、駆動層213、有機発光素子層215、及び封止層217を含む。
【0063】
ベース基板211はフレキシブル基板であり、ポリエチレンエーテルフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリエーテルイミド、ポリエーテルスルホン、及びポリイミド等のように耐熱性及び耐久性が優れたプラスチックで構成されることができる。以下では、一例として、ベース基板211はポリイミドを含む場合を説明する。
【0064】
駆動層213は、有機発光素子層215に信号を提供するための素子を含む。駆動層213は多様な信号ライン、例えばスキャンライン(図示せず)、データライン(図示せず)、電源ライン(図示せず)、発光ライン(図示せず)を含む。駆動層213は、複数のトランジスタとキャパシタを含む。トランジスタは1つの画素(図示せず)毎に具備されたスイッチングトランジスタ(図示せず)と駆動トランジスタQdを含む。
【0065】
図4では、駆動層213の駆動トランジスタQdを例示的に示した。駆動トランジスタQdは、活性層221、ゲート電極223、ソース電極225、及びドレイン電極227を含む。
【0066】
活性層221は、ベース基板211上に配置される。駆動層213は、活性層221とゲート電極223との間に配置された第1絶縁膜231をさらに含む。第1絶縁膜231は、活性層221とゲート電極223とを互いに絶縁させる。ソース電極225及びドレイン電極227は、ゲート電極223上に配置される。駆動層213は、ゲート電極223とソース電極225との間及びゲート電極223とドレイン電極227との間に配置された第2絶縁膜233をさらに含む。ソース電極225とドレイン電極227の各々は、第1絶縁膜231及び第2絶縁膜233に具備されたコンタクトホールCH1、CH2を通じて活性層221に接続される。
【0067】
駆動層213は、ソース電極225及びドレイン電極227上に配置された保護膜240をさらに含む。
【0068】
本発明は、
図4に示された駆動トランジスタQdの構造に限定されわけではなく、活性層221、ゲート電極223、ソース電極225、及びドレイン電極227の位置は多様な形態に変更可能である。例えば、
図3では、ゲート電極223が活性層221上に配置されている場合を示したが、ゲート電極223は活性層221の下部に配置されてもよい。
【0069】
図4では、スイッチングトランジスタの構造を図示していないが、スイッチングトランジスタと駆動トランジスタQdとは互いに同一な構造を有することができる。但し、これに限定されず、スイッチングトランジスタと駆動トランジスタQdとは互いに異なる構造を有してもよい。例えば、スイッチングトランジスタの活性層(図示せず)と駆動トランジスタQdの活性層221とは互いに異なる層上に配置されてもよい。
【0070】
駆動層213は、表示パッド(図示せず)をさらに含む。再び
図3を参照すると、駆動層213は、表示フレキシブルプリント回路基板300と重畳する位置にタッチスクリーンパネル200の第1辺201に沿って配列される。
【0071】
有機発光素子層215は、有機発光ダイオードLDを含む。本発明の実施形態では、有機発光ダイオードLDは前面発光型であり、第3方向DR3に光を放出する。
【0072】
有機発光ダイオードLDは、第1電極AE、有機層OL、及び第2電極CEを含む。
【0073】
第1電極AEは、保護膜240上に配置される。第1電極AEは、保護膜240に形成されたコンタクトホールCH3を通じてドレイン電極227に接続される。
【0074】
第1電極AEは、画素電極又は陽極である。第1電極AEは、半透過型電極又は反射型電極である。第1電極AEが半透過型電極又は反射型電極である場合、第1電極AEは、Ag、Mg、Al、Pt、Pd、Au、Ni、Nd、Ir、Cr、又は前記金属の混合物を含んでもよい。
【0075】
第1電極AEは、金属酸化物又は金属からなる単一層又は複数の層を有する多層構造である。例えば、第1電極AEは、ITO、Ag、又は金属混合物(例えば、AgとMgとの合金)の単一層構造、ITO/Mg又はITO/MgFの2層構造又はITO/Ag/ITOの3層構造を有してもよいが、これらに限定されるわけではない。
【0076】
有機層OLは、低分子有機物又は高分子有機物を含む有機発光層(EML;emission layer)を含む。有機発光層は光を発光する。有機層OLは、有機発光層の以外に、ホール輸送層(HTL;hole transport layer)、ホール注入層(HIL;hole injection layer)、電子輸送層(ETL;electron transport layer)、及び電子注入層(EIL;electron injection layer)等を選択的に含むことができる。
【0077】
第1電極AE及び第2電極CEから各々正孔と電子とが有機層OL内部の有機発光層に注入される。有機発光層では正孔と電子とが結合された励起子(exiton)が形成され、励起子が励起状態から基底状態に落ちる際に、光を放出する。
【0078】
第2電極CEは、有機層OL上に設けられる。第2電極CEは、共通電極又は陰極である。第2電極CEは、透過型電極又は半透過型電極である。第2電極CEが透過型又は半透過型電極である場合、第2電極CEは、Li、Liq、Ca、LiF/Ca、LiF/Al、Al、Mg、BaF、Ba、Ag、又はこれらの化合物や混合物(例えば、AgとMgとの合金)を含んでもよい。
【0079】
第2電極CEは、補助電極を含む。補助電極は、前記物質が発光層EMLに向かうように蒸着して形成された膜、及び前記膜上に設けられた透明金属酸化物、例えば、ITO(indium tin oxide)、IZO(indium zinc oxide)、ZnO(zinc oxide)、ITZO(indium tin zinc oxide)、を含んでもよく、Mo、Ti、Ag等を含んでもよい。
【0080】
有機発光素子層215は、保護膜240上に配置された画素定義膜PDLをさらに含む。画素定義膜PDLは、平面上で画素領域PAの境界に重畳するように配置される。
【0081】
封止層217は、有機発光素子層215の上部に配置される。封止層217は、有機発光素子層215を外部の水分及び空気から遮断する。封止層217は、封止基板241とシーリング部材(図示せず)とを含む。シーリング部材は、封止基板241の縁に沿って配置され、封止基板141と共に有機発光ダイオードLDを密封する。封止基板241及びシーリング部材によって形成された内部空間243は真空である。但し、これに限定されるわけではなく、内部空間243は、窒素窒素(N2)で満たされてもよく、又は絶縁物質からなる充填部材で満たされてもよい。
【0082】
図4に示された実施形態とは異なりに、封止層217は薄膜形態の有機膜及び無機膜が複数積層された構造を有してもよい。
【0083】
タッチ感知ユニット250は、表示パネル210の上部に配置される。タッチ感知ユニット250は、使用者のタッチをセンシングする。
【0084】
タッチフレキシブルプリント回路基板400は、タッチ感知ユニット250に接続される。タッチフレキシブルプリント回路基板400は、タッチ感知ユニット250としてタッチ駆動信号を提供し、提供されたタッチ駆動信号からタッチ座標をセンシングする。
【0085】
図5は、
図4のタッチ感知ユニットとタッチフレキシブルプリント回路基板を示した平面図である。
【0086】
図5を参照すると、タッチ感知ユニット250は静電容量式であってもよい。タッチ感知ユニット250は互いに異なる方向に延長され、絶縁された2種類のタッチラインがなすキャパシタのキャパシタンスの変化量に基づいてタッチ座標を抽出する方式と、アクティブ領域内に複数に配置されたタッチ電極が形成するキャパシタのキャパシタンスの変化量に基づいてタッチ座標を抽出する方式との中でいずれか1つの方式であってもよい。以下の実施形態で、タッチ感知ユニット250は絶縁された2種類のタッチラインがなすキャパシタのキャパシタンスの変化量に基づいてタッチ座標を抽出する方式で動作する場合を例示的に説明する。
【0087】
タッチ感知ユニット250は、活性領域AA1と非活性領域NAA1とに区分される。タッチ感知ユニット250の活性領域AA1と非活性領域NAA1とは、平面上で
図1に示された活性領域AA、及び非活性領域NAAと実質的に同一である。タッチ感知ユニット250は、活性領域AA1で入力されたタッチを感知し、非活性領域NAA1では入力されたタッチを感知しなくともよい。
【0088】
タッチ感知ユニット250は、ベース層TBL、伝送タッチラインTX1~TX5、センシングタッチラインRX1~RX4、伝送ラインTL1~TL5、センシングラインRL1~RL5、及びタッチパッドTPDを含む。
【0089】
伝送タッチラインTX1~TX5の各々は、複数の伝送タッチセンサ部SP1と複数の第1接続部CP1を含む。伝送タッチセンサ部SP1は、第1方向DR1に沿って配列される。第1接続部CP1の各々は、複数の伝送タッチセンサ部SP1のうちの隣接する2つの伝送タッチセンサ部SP1を接続する。図示していないが、伝送タッチセンサ部SP1の各々は、内部に開口部を有するメッシュ形状を有してもよい。
【0090】
センシングタッチラインRX1~RX4は、伝送タッチラインTX1~TX5と絶縁交差する。センシングタッチラインRX1~RX4の各々は、複数のセンシングタッチセンサ部SP2と複数の第2接続部CP2とを含む。センシングタッチセンサ部SP2は、第2方向DR2に沿って配列される。第2接続部CP2の各々は、複数のセンシングタッチセンサ部SP2のうちの隣接する2つのセンシングタッチセンサ部SP2を接続する。図示していないが、センシングタッチセンサ部SP2の各々は、内部に開口部を有するメッシュ形状を有してもよい。
【0091】
本発明の一実施形態で伝送タッチセンサ部SP1と第1接続部CP1は、第1層上に配置され、センシングタッチセンサ部SP2と第2接続部CP2は、第1層と異なる第2層上に配置されてもよい。本発明の他の実施形態では、伝送タッチセンサ部SP1、第1接続部CP1、及びセンシングタッチセンサ部SP2は、第1層上に配置され、第2接続部CP2は、第1層と異なる第2層上に配置されてもよい。
【0092】
伝送タッチラインTX1~TX5及びセンシングタッチラインRX1~RX4は、タッチキャパシタを形成する。タッチ感知ユニット250はタッチキャパシタの変化量に基づいてタッチ入力座標をセンシングする。
【0093】
伝送ラインTL1~TL5の一端は、伝送タッチラインTX1~TX5に接続される。伝送ラインTL1~TL5の他端は、タッチパッドTPDに接続される。伝送ラインTL1~TL5は、タッチパッドTPDを通じてタッチフレキシブルプリント回路基板400から印加されたタッチ駆動信号を伝送タッチラインTX1~TX5に提供する。
【0094】
センシングラインRL1~RL4の一端は、センシングタッチラインRX1~RX4に接続される。センシングラインRL1~RL4の他端は、タッチパッドTPDに接続される。センシングラインRL1~RL4は、タッチパッドTPDを通じてセンシングタッチラインRX1~RX4から受信したセンシング信号をタッチフレキシブルプリント回路基板400に提供する。
【0095】
タッチ感知ユニット250は、第1方向DR1に延長された第1辺251と第2方向DR2に延長された第2辺253とを含む。タッチ感知ユニット250の第1辺251は、
図1及び
図2を参照して説明したタッチスクリーンパネル200の第1辺201と対応する。タッチ感知ユニット250の第2辺253は、
図1及び
図2を参照して説明したタッチスクリーンパネル200の第2辺203と対応する。
【0096】
タッチパッドTPDは、タッチ感知ユニット250の第2辺253に沿って配置される。
【0097】
図6は本発明の一実施形態に係る表示装置で
図3のI-I’線に沿って切断した断面図であり、
図7は本発明の一実施形態に係る表示装置で
図3のII-II’線に沿って切断した断面図である。
【0098】
図6を参照すると、表示パネル210のベース基板211及び駆動層213は、第1ベンディング領域BA1で折り曲げられる。
【0099】
タッチスクリーンパネル200は、ベース基板211の下部に配置された保護フィルムFLをさらに含む。
【0100】
保護フィルムFLは、ベース基板211を保護する。保護フィルムFLは、ポリエチレンテレフタレート(polyethylene terephthalate PET)、ポリエチレンナフタレン(polyethylene naphthalate PEN)、ポリプロピレン(polypropylene PP)、ポリカーボネート(polycarbonate PC)、ポリスチレン(polystyrene PS)、ポリスルホン(polysulfone PSul)、ポリエチレン(polyethylene PE)、ポリフタルアミド(polyphthalamide PPA)、ポリエーテルスルホン(polyethersulfone PES)、ポリアリレート(polyarylate PAR)、ポリカーボネート酸化物(polycarbonate oxide PCO)、変性ポリフェニレン酸化物(modified polythenylene oxide MPPO)等からなることができる。
【0101】
保護フィルムFLは、第1ベンディング領域BA1に配置されない。したがって、第1ベンディング領域BA1では、ベース基板211及び駆動層213は容易に折り曲げられる。
【0102】
表示パネル210は、ストレス補償層219をさらに含む。ストレス補償層219は駆動層213上に配置され、第1ベンディング領域BA1をカバーする。ストレス補償層219によって、第1ベンディング領域BA1で表示パネル210の中立面を調節することができ、ベース基板211及び駆動層213が曲がることによりベース基板211及び駆動層213に加えられる引張ストレスを緩和することができる。
【0103】
表示装置DPは、センサ部SRPをさらに含む。センサ部SRPは、保護フィルムFLの下部に配置される。センサ部SRPは、フォースセンサのような多様なセンサを含む。但し、これに限定されるわけではなく、本発明の実施形態で、センサ部SRPは省略されてもよい。
【0104】
表示パネル210とタッチ感知ユニット250とは、第1接着層AD1によって取り付けられる。第1接着層AD1は、ウレタン系、アクリル系、シリコン系の樹脂材料等からなる。
【0105】
タッチ感知ユニット250とウィンドウ部材100とは、第2接着層AD2によって取り付けられる。第2接着層AD2は、第1接着層AD1と同一な物質からなる。
【0106】
図7を参照すると、本発明の実施形態において、タッチフレキシブルプリント回路基板400は、タッチ感知ユニット250の下面に取り付けられる。
【0107】
補強部材PTLは、タッチフレキシブルプリント回路基板400の下面及びタッチスクリーンパネル200の側面の一部と接触する。具体的には、補強部材PTLは、表示パネル210の側面及びタッチフレキシブルプリント回路基板400の下面に接着される。この時、補強部材PTLは、表示パネル210のうちの少なくともベース基板211及び封止層217に接着される。図示していないが、補強部材PRLは保護フィルムFLに接着される。
【0108】
補強部材PTLは、光硬化性物質、熱硬化性物質、又は自然硬化性物質から構成される。
【0109】
タッチフレキシブルプリント回路基板400が折り曲げられることにより、タッチフレキシブルプリント回路基板400とタッチ感知ユニット250との接着部分付近でクラックが発生する虞がある。補強部材PTLは、タッチフレキシブルプリント回路基板400の下面と表示パネル210の側面に接着されることによって、タッチフレキシブルプリント回路基板400にクラックが発生することを防止することができる。
【0110】
図8は
図3でのBB領域を拡大して示した平面図である。
図8では、タッチスクリーンパネル200の中でタッチ感知ユニット250のみを図示した。
【0111】
タッチ感知ユニット250の第2辺253に沿ってタッチパッドTPDが配置される。タッチパッドTPDを通じてタッチフレキシブルプリント回路基板400とタッチ感知ユニット250とが電気的に接続される。
【0112】
補強部材PTLは、第2ベンディング領域BA2とタッチ感知ユニット250との間に第1方向DR1に配置される。但し、これに限定されるわけではなく、他の実施形態では、補強部材PTLは第2ベンディング領域BA2と一部重畳するように配置されてもよい。
【0113】
図9は本発明の他の実施形態に係る表示装置を
図3のII-II’線に対応する位置に沿って切断した断面図である。
【0114】
図9を参照して説明する表示装置DP1は、タッチフレキシブルプリント回路基板401及び補強部材PTL1が異なることを除いて、残りは
図7を参照して説明した表示装置DP実質的に同一である。以下、
図9の表示装置DP1と
図7の表示装置DPとの差異を中心に説明する。
【0115】
表示装置DP1のタッチフレキシブルプリント回路基板401は、タッチ感知ユニット250の上面に取り付けられる。
【0116】
補強部材PTL1は、タッチフレキシブルプリント回路基板401の下面、タッチ感知ユニット250の側面、及び表示パネル210の側面に接着される。
【0117】
補強部材PTL1は、タッチフレキシブルプリント回路基板401がタッチ感知ユニット250の上面に取り付けられることによって、タッチ感知ユニット250の側面にも接着されて、
図7の実施形態に比べてさらに堅牢にタッチフレキシブルプリント回路基板401を支持することができる。したがって、補強部材PTL1は、タッチフレキシブルプリント回路基板401にクラックが発生することを防止することができる。
【0118】
図10は、本発明のその他の実施形態に係る表示装置を
図3のII-II’線に対応する位置に沿って切断した断面図である。
【0119】
図10を参照して説明する表示装置DP2は、補強部材PTL2が異なることを除いて、残りは
図7を参照して説明した表示装置DPと実質的に同一である。以下、
図10の表示装置DP2と
図7の表示装置DPとの差異を中心に説明する。
【0120】
表示装置DP2の補強部材PTL2は、第3接着層AD3によってタッチフレキシブルプリント回路基板400の下面に接着される。補強部材PTL2は、表示パネル210の側面と接触する。
図10で補強部材PTL2は、表示パネル210の側面に接着されないことを例示的に示したが、これに限定されるわけではなく、接着層を通じて表示パネル210の側面に接着されてもよい。また、補強部材PTL2は、タッチフレキシブルプリント回路基板400の下面と表示パネル210の側面とのうちいずれか1つに取り付けられてもよい。
【0121】
補強部材PTL2は、ゴム又はウレタン系樹脂の物質からなる。補強部材PTL2は、第2ベンディング領域BA2でタッチフレキシブルプリント回路基板400と接触して、タッチフレキシブルプリント回路基板400の折り曲げを支持する。補強部材PTL2は、タッチフレキシブルプリント回路基板400にクラックが発生することを防止することができる。
【0122】
図11は、本発明のその他の実施形態に係る表示装置を
図3のII-II’線に対応する位置に沿って切断した断面図である。
【0123】
図11を参照して説明する表示装置DP3は、補強部材PTL3が異なることを除いて、残りは
図7を参照して説明した表示装置DPと実質的に同一である。以下、
図11の表示装置DP3と
図7の表示装置DPとの差異点を中心に説明する。
【0124】
表示装置DP3の補強部材PTL3は、表示パネル210の側面に接着される。補強部材PTL3の一側はラウンド形状を有する。補強部材PTL3の一側は、第2ベンディング領域BA2でタッチフレキシブルプリント回路基板400と接触して、タッチフレキシブルプリント回路基板400の折り曲げを支持する。補強部材PTL3は、タッチフレキシブルプリント回路基板400にクラックが発生することを防止することができる。
【0125】
一方、本発明は記載された実施形態に限定されるわけではなく、本発明の思想及び範囲を逸脱せず、多様に修正及び変更できることはこの技術分野で通常の知識を有する者には明確である。したがって、そのような変更又は修正された形態は本発明の特許請求の範囲に属するべきである。
【符号の説明】
【0126】
100 ウィンドウ部材
200 タッチスクリーンパネル
210 表示パネル
250 タッチ感知ユニット
300 表示軟性印刷回路基板
400 タッチ軟性印刷回路基板
PTL 補強部材
DP 表示装置