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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-22
(45)【発行日】2023-10-02
(54)【発明の名称】防音室及び防音室の設置方法
(51)【国際特許分類】
   E04H 1/12 20060101AFI20230925BHJP
   E04B 1/343 20060101ALI20230925BHJP
   G10K 11/16 20060101ALI20230925BHJP
【FI】
E04H1/12 302C
E04B1/343 Q
G10K11/16 110
G10K11/16 150
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2019123483
(22)【出願日】2019-07-02
(65)【公開番号】P2021008770
(43)【公開日】2021-01-28
【審査請求日】2022-07-01
(73)【特許権者】
【識別番号】000221616
【氏名又は名称】東日本旅客鉄道株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000000561
【氏名又は名称】株式会社オカムラ
(74)【代理人】
【識別番号】100128358
【弁理士】
【氏名又は名称】木戸 良彦
(74)【代理人】
【識別番号】100086210
【弁理士】
【氏名又は名称】木戸 一彦
(72)【発明者】
【氏名】間下 浩之
(72)【発明者】
【氏名】中島 悠輝
(72)【発明者】
【氏名】永石 昇
(72)【発明者】
【氏名】内野 学
(72)【発明者】
【氏名】平野 佑太
【審査官】齋藤 卓司
(56)【参考文献】
【文献】特開平09-013716(JP,A)
【文献】特開2006-239258(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04H 1/00- 1/14
E04B 1/00- 1/36
G10K 11/00-13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが入ることができる空間を形成する筐体と、該筐体に結合した扉と、前記筐体を支持する複数のキャスターとを備える防音室であって、
前記筐体の床材は、複数の梁が介在されることによって上下床板の間に床下空間が形成された二重床の構造をなし、
下床板の下面には、前記複数のキャスターと、該複数のキャスターの位置にそれぞれ対応する複数の接床部材とが設けられ、
前記接床部材は、上端部に設けられた操作部を前記床下空間内で回転操作することにより、下端部に設けられた接床部が前記下床板に対して接近又は離反する方向に移動可能であり、前記操作部には、前記接床部材に回転力を付与可能な把持部が設けられ
上床板には、前記操作部の回転操作が可能な大きさの開口が設けられるとともに、該開口を閉塞する蓋が着脱可能に設けられていることを特徴とする防音室。
【請求項2】
前記操作部と前記把持部とは、ラチェット機構によって互いに相対回転可能に接続されていることを特徴とする請求項1記載の防音室。
【請求項3】
記梁は、長手方向に分割された複数の分割梁からなり、各分割梁の対向する端部同士は、前記把持部の回動範囲を確保するように互いに離間し、かつ、前記開口の下方の床下空間内に突出させることによって前記蓋の縁部を支持する支持端部となることを特徴とする請求項1又は2記載の防音室。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1項記載の防音室の設置方法であって、前記キャスターを使用して前記防音室を設置位置に移動させる段階と、前記扉を開けて入室した後、前記把持部を回動操作して前記接床部を前記下床板に対して離反する方向に移動させることにより、前記設置位置の床面から反発力を得る段階とを含むことを特徴とする防音室の設置方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、防音室及び防音室の設置方法に関し、詳しくは、屋内や屋外に設置して使用可能な可搬式の防音室及び防音室の設置方法に関する。
【背景技術】
【0002】
室内を静粛に保つための遮音性を有した防音室は、従来から、家庭や企業など様々な場所に設置され、種々の目的に使用されてきた。近年では、各企業におけるテレワークへの関心の高まりを受けて、テレワーカを対象とする防音室が検討されている。そこで、機密情報への第三者のアクセス防止の観点から、不特定多数の人が通る場所に設置されるテレワーカ向けの防音室において、室内に入れる人を制限可能な防犯機能を備えた防音室が検討されている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2019-28995号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
不特定多数の人が通る場所に防音室を設置する場合、防犯に加えて、防災対策も不可欠である。特に、移動のためにキャスターで支持された防音室では、地震の振動によってキャスターの車輪が回転すると、設置場所から大きく移動して不安定になるばかりでなく、通路を塞ぐなど避難の妨げになるおそれもあり、防音室を使用するユーザの安全をいかにして確保するかが課題である。そこで、防音室の底面に高さ調整が可能なアジャスター(接床部材)を設けることが考えられるが、防音室は、幅や奥行き寸法が大きく、重量もあることから、設置される場所によっては、アジャスターの操作部に手や工具が届かない状況に陥るといった不都合がある。さらには、防音室を駅構内などの公共施設に設置することを考えると、設置場所において建物の補修や改装が予定されて移動を余儀なくされることも想定される。このため、防音室には、アジャスターの固定や解除の操作を容易に行える機能が求められている。
【0005】
そこで本発明は、設置・移動の容易化を図りつつ、非常時には優れた防災機能を発揮可能な防音室及び防音室の設置方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の防音室は、ユーザが入ることができる空間を形成する筐体と、該筐体に結合した扉と、前記筐体を支持する複数のキャスターとを備える防音室であって、前記筐体の床材は、複数の梁が介在されることによって上下床板の間に床下空間が形成された二重床の構造をなし、下床板の下面には、前記複数のキャスターと、該複数のキャスターの位置にそれぞれ対応する複数の接床部材とが設けられ、前記接床部材は、上端部に設けられた操作部を前記床下空間内で回転操作することにより、下端部に設けられた接床部が前記下床板に対して接近又は離反する方向に移動可能であり、前記操作部には、前記接床部材に回転力を付与可能な把持部が設けられ、上床板には、前記操作部の回転操作が可能な大きさの開口が設けられるとともに、該開口を閉塞する蓋が着脱可能に設けられていることを特徴としている。
【0007】
また、前記操作部と前記把持部とは、ラチェット機構によって互いに相対回転可能に接続されていることを特徴としている。
【0008】
さらに、前記梁は、長手方向に分割された複数の分割梁からなり、各分割梁の対向する端部同士は、前記把持部の回動範囲を確保するように互いに離間し、かつ、前記開口の下方の床下空間内に突出させることによって前記蓋の縁部を支持する支持端部となることを特徴としている。
【0009】
また、本発明の防音室の設置方法は、前記防音室の設置方法であって、前記キャスターを使用して前記防音室を設置位置に移動させる段階と、前記扉を開けて入室した後、前記把持部を回動操作して前記接床部を前記下床板に対して離反する方向に移動させることにより、前記設置位置の床面から反発力を得る段階とを含むことを特徴としている。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、二重床に構成した防音室の床材の内部空間に接床部材の操作部を位置させるので、操作用の工具を別途に用意することなく、必要な回転操作を受けて接床部材が回転し、これにより、設置位置の床面から所望の反発力を得て防音室の使用状態を安定させることができる。しかも、たとえ接床部材が外部から手の届かない箇所にある状況であっても、蓋を取り外すだけの簡単な動作で防音室内から接床部材の調整作業に着手できる。すなわち、設置・移動の容易化を図りつつ、非常時には優れた防災機能を発揮可能な防音室の構造が得られ、もって、防音室が設置される多様な環境において、その安全な利用を促進し得るものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の一形態例を示す防音室の正面図である。
図2】同じく側面図である。
図3】同じく平面図である。
図4図1のIV-IV断面図である。
図5図1のV-V断面図である。
図6図2のVI-VI断面図である。
図7図1のVII-VII断面図である。
図8図1のVIII-VIII断面図である。
図9】同じく要部拡大図である。
図10図9のX-X断面図である。
図11】蓋を取り外した後の開口内部の状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1乃至図11は、本発明の防音室及び防音室の設置方法の一形態例を示すもので、防音室11は、図1乃至図8に示すように、筐体12と扉13とによって形成され、人が入ることができる空間を有し、例えば、駅構内、空港、商業施設、展示場、屋外の広場、店舗の内部、ホテル、共同住宅、又はオフィス内のように、さまざまな人が通行する場所に設置される。また、防音室11は、インターネットなどのネットワークを介して外部機器との間でデータを送受信することができる。防音室11を利用するユーザは、例えば、防音室11に設置されたテレビ会議用端末を用いて、テレビ会議機能を有する外部機器を利用するユーザとの間でテレビ会議を行うことができる。
【0013】
筐体12は、金属、木材又は樹脂などの部材からなり、全体として高さ寸法の大きい直方体に形成され、その一側面である正面(図1)に、ユーザが出入りするための開口が設けられている。また、筐体12の底面の四隅にはキャスター14及びその近傍に接床部材としてアジャスター15がそれぞれ設けられている。防音室11の設置者は、キャスター14を使って設置場所に防音室11を移動した後に、アジャスター15の長さが防音室11の底面と床面との距離に等しくなるように調整することで、防音室11を定位置に固定することができる。防音室11の具体的な設置方法については後述する。
【0014】
筐体12の内側には吸音材12aが設けられており、防音室11の内部でユーザが話した声、及び外部機器を使用するユーザが発した声が防音室11の外部に漏れにくい。したがって、防音室11が、不特定多数の人が通る公共場所に設置されている場合であっても、ユーザは、機密性が高い内容を安心して話すことができる。また、床材12bの仕様は、枠組みされた基材の内側にハット形状の梁12cが複数介在されることによって上下床板の間に床下空間が形成された二重床の構造となっており、人の出入りやソファ16などの支持に必要な強度が確保されている。さらに、防災上の観点から、内壁面の吸音材12aや床面に敷き詰めたタイル材12dについては不燃性のものが使用されている。
【0015】
扉13は、筐体12の開口を塞ぐことができるように筐体12に結合されており、ハンドル13aを操作することにより、筐体12との結合部位を軸にして開閉可能に構成されている。扉13には扉ガラス13bが設けられており、外部から防音室11の内部を視認することが可能になっている。
【0016】
筐体12と扉13との間には錠(図示せず)が設けられており、筐体12に組み込まれた制御部(CPU)の制御により、扉13を開くことができる開錠状態と扉13を開くことができない閉錠状態とを切り替える。錠は、筐体12の内側からユーザが操作することによって開錠状態と閉錠状態とを切り替えたり、遠隔操作によって切り替えたりすることで、防音室11を解錠又は施錠するように制御がなされる。
【0017】
また、筐体12の正面側には、ユーザの操作を受け付ける操作受付部17が設けられている。操作受付部17は、例えば、タッチパネル付きのディスプレイであり、ユーザにより入力された使用予定時間を受け付ける。ユーザは、例えば、30分、60分、90分のいずれか一つの使用予定時間を選択することができる。決済される料金は、使用予定時間に応じて決定されており、決済が完了してから使用予定時間が経過するまでの間、防音室11の内部に設けた電子機器に電力が供給される。
【0018】
前記電子機器は、常設されたテレビ会議用の設備18、筐体12の天井12eに設置された照明19、監視カメラ20、スピーカ21及び空調設備、並びにユーザが持ち込んだコンピュータ又は携帯端末などである。空調設備は、防音室の内部空間を換気するとともに、内部温度を調整するもので、例えば、室内の空気を吸引して外部に放出可能なファン22が挙げられる。ファン22は、作動によって上昇気流を形成し、万一、火災が発生した場合であっても、火災源からの熱の上昇が促進され、天井12eに設けた自動消火装置(スプリンクラー)23が早期に異常を検知できるようになっている。
【0019】
前記空調設備は、制御部による制御に基づいて、決済が完了してから使用予定時間が経過するまでの間、動作する。これらの電子機器は、例えば、屋内又は屋外に設けられた電源コンセントから電源プラグを介して電力の供給を受けるようになっている。また、ユーザは、必要に応じて、室内に設けられた電子機器の接続ポート24を使用することができる。
【0020】
ところで、防音室11には、設置台数の増大や保守作業の省力化、設置場所における環境変化といった観点から、設置場所に対して搬入が容易であるとともに、設置後に随時かつ任意に移動可能であることが望まれている。このような事情から、アジャスター15は、床材12bの上床板12f及び下床板12g間に形成された床下空間内において軸の長さ調整が可能な操作部を備えている。
【0021】
アジャスター15は、図9及び図10に示すように、下床板12gの貫通孔に設けられた雌ねじ部12hと螺合する雄ねじ部15aを有して形成され、軸の上端部に設けられた六角形状の操作部15bを前記床下空間25内で回転操作することにより、軸の下端部にナット15cで固定された円形状の接床部15dが下床板12gに対して接近又は離反する方向に移動可能になっている。
【0022】
ここで、アジャスター15の調整は、例えば、操作部15bに一体的に設けられた把持部26を回動操作することによって行われる。把持部26は、アジャスター15の操作部15bがラチェット機構26aに咬持されることで一方向へのみ回転可能になっており、ラチェット機構26aを回動操作するためのレバーハンドル26bを有して形成されている。接床部15dを下床板12gに対して接近又は離反する方向に移動させる場合、例えば、把持部26の方向切換手段(図示せず)を操作して用いられる。
【0023】
また、上床板12fには、アジャスター15の操作部15bを室内から目視可能に露出させる略矩形状の開口12iが設けられており、該開口12iを閉塞するための蓋27が着脱可能になっている。開口12iは、手動で操作部15bの回転操作を可能にする大きさを有して形成されている。
【0024】
さらに、前記開口12iの下方の床下空間25を横切る方向に配置された梁12cは、長手方向に分割された長短複数の分割梁12j,12kからなり、各分割梁12j,12kの対向する端部同士は、アジャスター15の操作部15bに設けた把持部26の回動範囲Aとして、例えば、略60度を確保するように互いに離間して配置され、かつ、開口12iの下方の床下空間25内に僅かに突出させることによって蓋27の縁部を支持する支持端部12m,12nとなる。これにより、開口12iを蓋27によって閉塞した状態では、上床板12fと蓋27との互いの上面が面一となり、平滑で隙間のない床面を形成する。
【0025】
このように形成された防音室11を設置する際には、まず、キャスター14を使用して防音室11を所定の設置位置に移動させる。次いで、扉13を開けて入室し、図11に示すように、蓋27の両側部に設けた切欠き27aに指をかけて床面から蓋27を取り外す。次いで、把持部26を回動操作してアジャスター15の接床部15dを下床板12gに対して離反する方向に移動させる。これにより、接床部15dの下端が設置場所の床面に当接して床面から反発力が得られる。
【0026】
これを全てのアジャスター15について行うことにより、防音室11が設置場所に安定的に支持される。最後に、床面の開口12iを蓋27で閉塞した後、タイル材12dが敷き詰められるとともに、必要な機材が設置される。一方、防音室11を設置場所から移動する際には、上述の手順と逆の手順を行い、キャスター14を使用して防音室11を他の場所に移動させる。
【0027】
このように、二重床に構成した防音室11の床材12bの内部空間にアジャスター15の操作部15bを位置させるので、操作用の工具を別途に用意することなく、必要な回転操作を受けてアジャスター15が回転し、これにより、設置位置の床面から所望の反発力を得て防音室11の使用状態を安定させることができる。しかも、たとえアジャスター15が外部から手の届かない箇所にある状況であっても、蓋27を取り外すだけの簡単な動作で防音室11内からアジャスター15の調整作業に着手できる。すなわち、設置・移動の容易化を図りつつ、非常時には優れた防災機能を発揮可能な防音室11の構造が得られ、もって、防音室11が設置される多様な環境において、その安全な利用を促進し得るものとなる。
【0028】
また、床材12bを構成する複数の梁12cが、長手方向に分割された複数の分割梁12j,12kからなり、各分割梁12j,12kの対向する端部同士を、アジャスター15の操作部15bに取り付けた把持部26の回動範囲を確保するように互いに離間させて配置しているので、アジャスター15の調整作業の作業性を向上させつつ、床材12bに求められる必要な強度や剛性を確保することが可能となる。これに加えて、各分割梁12j,12kの対向する端部同士は、開口12iの下方の床下空間25内に突出させることによって蓋27の縁部を支持する支持端部12m,12nとなるので、蓋27をした状態で床面に不必要な段差が生じることはなく、床面を踏み抜いてしまうといった不具合もなくなる。
【0029】
なお、本発明は、前記形態例に限定されるものでなく、防音室には耐震や防火設備の他に、防災上必要な各種設備を備えることができ、設置場所については鉄道車両、バス、タクシー又は飛行機などの移動体であってもよい。また、筐体の形状は、直方体に限られず、円柱体形状であってもよく、機動的な可搬式防音室の利点が損なわれない範囲で、一人だけでなく二人以上の収容が可能な空間を有して形成することができる。この場合、筐体を支持するキャスターの数が増加すれば、これに伴ってアジャスターの数も増加するため、設置にかかる工数低減の効果は、さらに顕著な差となって現れる。
【0030】
さらに、床面に設けた開口は、アジャスターの操作部に対する視認性の確保及び作業スペースの確保が可能な範囲で任意に大きさを設定できる。加えて、把持部は、棒状やハンドル状に形成して少ない労力で接床部材に回転力を付与できればよく、操作部との間にラチェット機構を介して接続すれば作業が容易かつ迅速に行え、好適である。さらに、把持部を着脱式に構成するならば、現場に容易に持ち込める小型の締付工具を採用してもよい。この場合、防音室を所定位置に設置した後、工具を操作部に取り付けた状態で保持すれば、上述の一体式と同様に、求めに応じて防音室のスムーズな移動が約束される。
【符号の説明】
【0031】
11…防音室、12…筐体、12a…吸音材、12b…床材、12c…梁、12d…タイル材、12e…天井、12f…上床板、12g…下床板、12h…雌ねじ部、12i…開口、12j,12k…分割梁、12m,12n…支持端部、13…扉、13a…ハンドル、13b…扉ガラス、14…キャスター、15…アジャスター(接床部材)、15a…雄ねじ部、15b…操作部、15c…ナット、15d…接床部、16…ソファ、17…操作受付部、18…設備、19…照明、20…監視カメラ、21…スピーカ、22…ファン、23…自動消火装置、24…接続ポート、25…床下空間、26…把持部、26a…ラチェット機構、26b…レバーハンドル、27…蓋、27a…切欠き
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11