(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-22
(45)【発行日】2023-10-02
(54)【発明の名称】可撓性ペール
(51)【国際特許分類】
B65F 1/00 20060101AFI20230925BHJP
A61G 12/00 20060101ALI20230925BHJP
【FI】
B65F1/00 B
A61G12/00 W
(21)【出願番号】P 2019542451
(86)(22)【出願日】2018-12-12
(86)【国際出願番号】 US2018065249
(87)【国際公開番号】W WO2019118626
(87)【国際公開日】2019-06-20
【審査請求日】2021-10-15
(32)【優先日】2017-12-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2018-02-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2018-06-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】514325044
【氏名又は名称】マンチキン・インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】リー、アグネス・イェナ
(72)【発明者】
【氏名】チャン、サン・ユン
(72)【発明者】
【氏名】ジョンソン、ケビン・ダグラス
(72)【発明者】
【氏名】サクストン、マシュー・ジョセフ
【審査官】新井 浩士
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-059134(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2013-0110434(KR,A)
【文献】米国特許第05960983(US,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0334641(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2013/0341328(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2011/0101014(US,A1)
【文献】特表2017-529294(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65F 1/00 - 1/16
B65D 33/00 - 51/04
A61G 12/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
可撓性おむつペールであって、
コンテナを備え、
前記コンテナは、
第1の上端と第2の下端とを有
し、直立ポジションに伸張し、保管のために平らに圧縮される可撓性シートと、
前記可撓性シートの前記第1の上端に取り付けられているカバーと、前記カバーは開口を有し、
前記可撓性シートの前記第2の下端に取り付けられているベースと、
前記カバーに枢動可能に取り付けられ、開ポジションに、および、閉ポジションに枢動するように適合されている可撓性フラップと、
前記開口に配置されている臭気防壁とを備え、
前記コンテナは、直立するように適合され
、
前記可撓性フラップは、可撓性フラップが開いたままになるように、前記開ポジションで前記可撓性フラップを固定する、少なくとも1つの幾何学的突起または脚をさらに有する、可撓性おむつペール。
【請求項2】
前記開ポジションは、排泄物を収容するように適合され、前記閉ポジションは、臭気を密封するように適合されている、請求項1に記載の可撓性おむつペール。
【請求項3】
前記コンテナは、6.35mm(1/4インチ)の高さに圧縮するように適合されている、請求項1に記載の可撓性おむつペール。
【請求項4】
前記コンテナは、457.2mm(18インチ)の高さに伸張するように適合されている、請求項1に記載の可撓性おむつペール。
【請求項5】
前記コンテナは、6.35mm(1/4インチ)の高さと457.2mm(18インチ)の高さとの間で圧縮および伸張するように適合されている、請求項1に記載の可撓性おむつペール。
【請求項6】
前記カバーは、リップを有し、前記リップは、前記可撓性シートの前記第1の上端に結合される、請求項1に記載の可撓性おむつペール。
【請求項7】
可撓性おむつペールであって、
コンテナを備え、
前記コンテナは、
第1の上端と第2の下端とを有
し、直立ポジションに伸張し、保管のために平らに圧縮される可撓性シートと、
前記可撓性シートの前記第1の上端に取り付けられているカバーと、前記カバーは開口を有し、
前記可撓性シートの前記第2の下端に取り付けられているベースと、
前記カバーに枢動可能に取り付けられ、排泄物を収容するための開ポジション、および、臭気を密閉するための閉ポジションの間で枢動するように適合されている可撓性フラップと、
前記開口に配置されている臭気防壁とを備え、
前記コンテナは、直立するように適合され
、
前記可撓性フラップは、前記可撓性フラップを前記開ポジションに固定するように、安定性を前記可撓性フラップに提供する、少なくとも1つの幾何学的突起または脚を有する、可撓性おむつペール。
【請求項8】
前記コンテナは、6.35mm(1/4インチ)の高さに圧縮するように適合されている、請求項
7に記載の可撓性おむつペール。
【請求項9】
前記コンテナは、457.2mm(18インチ)の高さに伸張するように適合されている、請求項
7に記載の可撓性おむつペール。
【請求項10】
前記コンテナは、6.35mm(1/4インチ)の高さと457.2mm(18インチ)の高さとの間で圧縮および伸張するように適合されている、請求項
7に記載の可撓性おむつペール。
【請求項11】
前記カバーは、リップを有し、前記リップは、前記可撓性シートの前記第1の上端に結合される、請求項
7に記載の可撓性おむつペール。
【請求項12】
可撓性おむつペールであって、
コンテナを備え、
前記コンテナは、
第1の上端と第2の下端とを有
し、直立ポジションに伸張し、保管のために平らに圧縮される可撓性シートと、前記可撓性シートは、圧縮および伸張するように適合され、
開口とリップを有するカバーと、前記リップは、前記可撓性シートの前記第1の上端に結合され、
前記可撓性シートの前記第2の下端に取り付けられているベースと、
前記カバーに枢動可能に取り付けられ、排泄物を収容するための開ポジション、および、臭気を密閉するための閉ポジションの間で枢動するように適合されている可撓性フラップと、
前記開口に配置されている臭気防壁とを備え、
前記コンテナは、直立するように適合され
、
前記可撓性フラップは、前記可撓性フラップが開いたままになるように、前記開ポジションで前記可撓性フラップに安定性を提供する少なくとも1つの幾何学的突起または脚を有する、可撓性おむつペール。
【請求項13】
前記コンテナは、6.35mm(1/4インチ)の高さと457.2mm(18インチ)の高さとの間で圧縮および伸張するように適合されている、請求項
12に記載の可撓性おむつペール。
【請求項14】
前記コンテナは、6.35mm(1/4インチ)の高さに圧縮するように適合されている、請求項12に記載の可撓性おむつペール。
【発明の詳細な説明】
【関連出願への相互参照】
【0001】
[0001] 本願は、2018年6月22日に出願され、「可撓性ペール」と題された米国仮特許出願シリアル番号第62/688,795号、2018年2月9日に出願され、「可撓性ペール」と題された米国仮特許出願シリアル番号第662/628,771号、2017年12月12日に出願され、「可撓性ペール」と題された米国仮特許出願シリアル番号第62/597,782号、の出願日の利益を組み込み、主張し、その全体は、参照によってここに組み込まれている。
【技術分野】
【0002】
[0002] 主題の開示は、排泄物処理システムに関する。より具体的には、可撓性おむつペールが直立することを可能にするための頑丈な剛性を有する可撓性おむつペールに関する。
【背景】
【0003】
[0003] 従来のおむつペールは、一般的に非可撓性であり、かさばり、固く、厄介である。さらに、これらのおむつペールは、コンパクトではなく、容易に持ち運びもできない。したがって、出先で容易におむつペールを携えるための、および/または、家全体で複数のコンパクトおむつペールを有するための、代替的解決法がほしい親に対する必要性が生じる。
【概要】
【0004】
[0004] コンテナを有する可撓性おむつペールは、直立するように適合されている。コンテナは、可撓性シート、カバー、ベース、フラップ、および、臭気防壁を有していてもよい。カバーは、可撓性シートの第1の上端に取り付けられてもよい一方で、ベースは、可撓性シートの第2の下端に取り付けられてもよい。カバーは、カバーに枢動可能に取り付けらえているフラップを有していてもよく、フラップは、開ポジションと閉ポジションとの間で枢動するように適合されている。カバーは、開口と開口中に配置されている臭気防壁とをさらに有していてもよい。可撓性おむつペールは、非常に小さな容積に圧縮し、大きなコンテナに伸長するように適合されている。
【図面の簡単な説明】
【0005】
[0005] 本開示のさまざまな例示的な実施形態が、以下の図面を参照して詳細に説明され、同じ参照番号は、同一もしくは同様の構成要素またはステップを指す。
【
図1】[0006]
図1は、主題の開示にしたがった、閉じた構成の可撓性ペールの上面斜視図を図示している。
【
図2】[0007]
図2は、開構成の可撓性ペールの上面斜視図である。
【
図3】[0008]
図3は、可撓性ペールの分解図である。
【
図4】[0009]
図4は、可撓性ペールの前面図である。
【
図5】[0010]
図5は、可撓性ペールの側面図である。
【
図6】[0011]
図6は、コンパクトな、圧縮構成の可撓性ペールの上面斜視図である。
【
図7】[0012]
図7は、可撓性ペールの上面図である。
【
図8】[0013]
図8は、可撓性ペールの底面図である。
【
図9】[0014]
図9は、閉構成の可撓性ペールの
図1のA-Aに沿った部分断面図である。
【
図9A】[0015]
図9Aは、カバーリップのない可撓性ペールの部分断面図である。
【
図9B】[0016]
図9Bは、カバーリップのない可撓性ペールの第2の構成の部分断面図である。
【
図10】[0017]
図10は、開構成の可撓性ペールの
図2のB-Bに沿った部分断面図である。
【
図11】[0018]
図11は、示したカバーフラップのない可撓性ペールの第2の実施形態の上面斜視図である。
【
図13】[0020]
図13は、可撓性ペールの第3の実施形態の上部斜視図である。
【
図14】[0021]
図14は、カバーフラップのない
図13のD-Dに沿った部分断面図である。
【
図15】[0022]
図15は、可撓性ペールの第4の実施形態の上部斜視図である。
【
図17】[0024]
図17は、可撓性ペールの第4の実施形態の分解図である。
【
図18】[0025]
図18は、可撓性ペールの第5の実施形態の上面図である。
【
図19】[0026]
図19は、開ポジションの可撓性ペールの第6の実施形態の上部斜視図である。
【
図21】[0028]
図21は、閉ポジションの可撓性ペールの第7の実施形態の上部斜視図である。
【詳細な説明】
【0006】
[0030] 図面を参照して、本発明の特定の実施形態をより詳細に説明する。
【0007】
[0031]
図1は、直立するように適合されている、閉ポジションの可撓性ペール10を図示している。可撓性ペール10は、カバー20、ふたまたは可撓性カバーフラップ40、コンテナ本体60、および、(
図3中に示すような)ベース80を有していてもよい。
【0008】
[0032] 可撓性ペール10は、スマートで、コンパクトで、軽量であることができる。さらに、可撓性ペール10は、コストがより低く、使い捨てであることができる。したがって、可撓性ペール10は、多く異なる状況に対して理想的であるかもしれない。例えば、軽量で持ち運び可能な性質の可撓性ペール10は、ユーザが可撓性ペールを任意の所定の部屋に置くことを可能にし、同時に、出先でユーザとともに可撓性ペール10を持ってくる能力をユーザに提供する。他の状況では、親は、伝統的なペールを有していないかもしれない祖父母または世話人に彼らの子供を預けるかもしれない。その後、可撓性ペール10は、臭気に耐えるおむつペールがないことに世話人が苦しむ必要がないように、可撓性ペールを世話人に持ってくる容易さと値ごろ感を親に提供する。さらに、世話人は、可撓性ペール10の値ごろ感と使い捨て可能なことにより、可撓性ペール10を戻す必要がない。
【0009】
[0033]
図1~3中にさらに示すように、カバー20、ふた40、コンテナ本体60、および、ベース80は、排泄物が置かれるチャンバー12を形成するように、ともに作用する。カバー20、ふた40、コンテナ本体60、および、ベース80はまた、チャンバーまたは区画12内からの排泄物の臭気が可撓性ペール10の外側に達するまたは発することを回避する。これを達成するために、カバー20は、コンテナ本体60の第1の上端62に真空成形または結合されてもよい。同様に、ベース80も、コンテナ本体60の第2の下端64に真空成形されてもよい。
【0010】
[0034] カバー20は、真空成形によって、または、半剛性カバー20の開発のための製造の他の何らかの適切な方法によって構築されるまたは結合されることができる。さらに、カバー20は、コンパクトな可撓性ペール10に圧縮できる、ポリエチレン、プラスチック、ゴム、金属、木材、厚い布、および、これらに類するものを含むがこれらに限定されない、可撓性ペール10の素材を通して不快な臭いの臭気ガスが漏れることを回避する任意の適切な素材で構築されることができる。
【0011】
[0035]
図1~3、および、9~10中に示すように、カバー20は、カバーリップ22を有していてもよい。カバーリップ22は、カバー20の末端に配置され、コンテナ本体60の第1の上端62にカバー20を取り付けるために使用できる。カバーリップ22は、上向きで、コンテナ本体60から離れて示されているが、一般的に下向きで、コンテナ本体60向きまたはコンテナ本体60中に取り付ける際にカバー20を支持する他の何らかの適切な向きであってもよいことが理解されるだろう。
【0012】
[0036] 上記で説明したように、半剛性カバー20は、コンテナ本体60の第1の上端62に取り付けられている。これは、カバーリップ22を使用することにより、および、カバーリップ22と第2の上端62との間に熱密封プロセスを適用することにより達成できる。しかしながら、接着剤、結合剤、素材溶剤、および/または、カバー20をコンテナ本体60の上端に取り付けるための他の何らかの適切な方法に限定されないが、これらのようなさまざまな多様な方法で、半剛性カバー20は、コンテナ本体60の上端62に締結されてもよいことが理解されるだろう。
【0013】
[0037]
図9A~9Bは、カバー20がカバーリップ22をコンテナ本体60の第1の上端62に取り付ける必要がないことを企図している。示しているように、コンテナ本体60の第1の上端62は、カバー20の下(
図9A)またはその上(
図9B)に位置してもよく、カバー20の末端に結合されてもよい。
図9Bは、第1の上端62は、穴16を通してタブ14が位置できる、穴16を有していてもよいことさらに企図している。カバーリップ22の除去は、可撓性ペール10をより小さなユニットに圧縮することを可能にする。両方の事例では、コンテナ本体の第1の上端62は、複数の内側に面するタブに形成されてもよく、これらは、オーバーラップすることなく内側に折りたたまれてもよく、カバー20に直接結合されてもよい。
【0014】
[0038]
図1~3および9~10は、ユーザがより容易にふた40を移動することを可能にする指用凹部24をさらに有していてもよいカバー20を図示している。同様に、ユーザがカバー20からふた40を容易に移動することを可能にするように、複数の指用凹部24をカバー20上に設計できる。ユーザがカバー20からふた40を容易に移動することを可能にするように、任意の適切な形状、サイズ、および/または、方向に指用凹部24を並べ、位置付けることができることが理解される。
【0015】
[0039]
図1~3および9~10は、カバー20の表面の上にわずかに高めるまたは高くしてもよいカバーバンプまたは突起26をさらに有していてもよいカバー20を示している。カバー突起26は、指用凹部24と類似した機能を提供する。言い換えると、カバー突起26は、フラップをカバー20の上にわずかに上げることにより、カバー20からフラップ40を移動する際にユーザを支援する。カバー突起26は、指用凹部24内に配置して示されているが、ユーザが容易にフラップ40をつかみ、カバー20からフラップ40を移動することを可能にするように、カバー20の任意の適切な面に配置されてもよいことが理解される。同様に、突起26は、ユーザが容易にカバー20からフラップ40を移動することを可能にする任意の適切な形状、サイズ、および/または、方向のものであってもよい。
【0016】
[0040]
図2~3および9~10は、その中に排泄物を収容に適合されている開口28を有する半剛性カバー20を示している。開口28は、開口28を通して移動する排泄物または他の素材が可撓性ペール10の外側から可撓性ペール10の内側の内部保管区画12に移動するように、カバー20の中央に位置付けられてもよい。より具体的には、開口28を通して移動する素材は、チャンバー12中に置かれてもよい。
【0017】
[0041]
図2~3および9~10は、臭気を区画12内に保つことを手助けするための防壁30を含むように、および、臭気が可撓性ペール10の外側に達することを回避するように開口28が構成されてもよいことを証明している。防壁は、カバー20と類似した素材、または、異なる可撓性のレベルの異なる素材でできてもよい。
【0018】
[0042] 防壁30は、第1のポジションにおいて、より小さな開口28aを形成するように開口28の総開エリアを制限するフィンガまたは複数のフィンガ34を有していてもよく、フィンガ34を通して、素材または悪臭が通過してもよい。複数のフィンガ34は、開口28の縁29から開口28のほぼ中心におけるより小さな開口28aへと径方向に内側に伸長する。
【0019】
[0043]
図10は、防壁30の防壁凹部32の付加を示している。この防壁凹部32は、防壁30のさらなる可撓性を可能にし、ユーザは、より容易に防壁30を通して押し、排泄物を区画12に置くことができる。防壁凹部32は、防壁30の複数のフィンガ34上に配置されてもよい。防壁凹部32は、防壁30のフィンガ34に強度と可撓性を付加する。防壁凹部32または湾曲部は、防壁30にわたってフィンガ34が弾性的な反復使用に耐えることを可能にする。防壁凹部32はまた、ばねとしても機能してもよく、各使用の後に、その最初の閉ポジションで直立するように防壁フィンガ34を付勢する。
【0020】
[0044]
図1~3および6~7は、カバーフラップ40が取り付けられているカバー20を企図している。フラップ40は、カバー20中の開口28にわたって枢動可能に取り付けられてもよい。より具体的には、フラップ40は、カバー20に取り付けられているベース42を有していてもよい。
【0021】
[0045] 半剛性カバー20上の可撓性カバーフラップ40は、使用しないとき、開口にわたって閉じるように適合されてもよい。可撓性フラップ40は、さらに、閉じた、密封したポジションの開口28から漏れる排泄物からの臭気を密封するように適合されている、再密封可能な接着剤を有していてもよい。再密封可能な接着剤は、フラップ40が、閉ポジションと開ポジションとの間で枢動することを可能にする。再密封可能な接着剤を用いて説明したが、この開示にしたがって、カバー20、フラップ40、開口28とフラップ40とを通して漏れる悪臭を密封するためにさまざまな他の適切な方法が提供されてもよいことを理解すべきである。
【0022】
[0046] カバーフラップ40の動作は、片手動作によって行われてもよい。使用する際、カバーフラップ40は、開口28から引き離され、廃棄アイテムが開口28を通して置かれる。カバーフラップ40は、開口28を通して廃棄アイテムを挿入することを柔軟に可能にしてもよい。ユーザは、開口28にわたって配置されているカバーフラップ40を手で動かしてもよい。その後、カバーフラップ40が閉じられ、カバーフラップ40とカバー20との間に位置付けられている接着剤は、カバーフラップ40とカバー20を互いに密封し、可撓性ペール10の区画内から漏れる不快な臭気を回避するための空気の通らない密封を形成する。
【0023】
[0047] フラップ40の開閉を促進するために、フラップ40は、フラップ40による遮断なく、ユーザによってアイテムを開口28に挿入できるように、開ポジションでそれ自体を保持することが可能であるヒンジ44も有していてもよい。可撓性カバーフラップ40は、開口28の片側を枢動する。しかしながら、互いをカバーし、各フラップが開口28の異なる側を枢動する複数のフラップ40のような、さまざまな異なる方法でフラップ40を構築できることを理解すべきである。
【0024】
[0048]
図2~3に戻って参照すると、ヒンジ44は、フラップが枢動する軸を提供する。軸に沿って、フラップ40はさらに、ヒンジアパーチャ48を有していてもよく、これは、フラップ40のより広い可撓性を可能にする。さらに、アパーチャ48は、フラップベース42に対するより広い表面エリアをカバー20に取り付けること可能にする。アパーチャ48中の素材の欠如により、フラップ40は、その後、開ポジションと閉ポジションとの間でより容易に枢動してもよい。示していないが、より薄い部分が枢動運動のための類似した容易さを達成できることがさらに企図されている。
【0025】
[0049]
図2および10は、可撓性カバーフラップ40のヒンジ44が、幾何学的突起または脚46を形成するように切断されてもよいことを示しており、幾何学的突起または脚46は、開ポジションのままであるように可撓性カバーフラップ40に対する支持を提供する。可撓性カバーフラップ40が開かれるとき、幾何学的突起46は、前方に動き、カバー20の最上面に付勢し、可撓性カバーフラップ40を空いたままにすることを可能にする。開ポジションは、その後、カバーフラップ40による遮断なく、ユーザがアイテムを開口28に挿入することを可能にする。
【0026】
[0050] ユーザが、可撓性カバーフラップ40を閉じることを所望するとき、幾何学的突起46がカバー20に対してスライドするように十分な閉力がカバーフラップ40に適用されるまで、幾何学的突起46は、カバー20の最上面に対して加圧される脚として機能して前方に動き、脚46を解放するように後方に動き、カバーフラップ40が
図1と9の閉ポジションに枢動することを可能にする。
【0027】
[0051] フラップ40の開閉をさらに支援するために、可撓性フラップ40は、ユーザが可撓性カバーフラップ40を容易に開閉することを可能にするプルタブ50を有していてもよい。より具体的には、タブ50は、カバーフラップ40中に構築され、カバー20から離れてカバーフラップを引っ張る際に支援し、開口28へのアクセスを可能にする。タブ50は、
図9~10中に示すように、そこへの容易なアクセスのために、上方に曲げられてもよい。
【0028】
[0052]
図1~3と6は、コンテナ本体60の上端62に取り付けられているカバー20を示している。コンテナ本体60は、一般的に円柱形状を有する可撓性シートでできている。コンテナの可撓性シートは、直立ポジションに伸張し(
図1~3)、および/または、保管のために平らに圧縮される(
図6)ことができる半剛性素材からなってもよい。例えば、可撓性ペール10は、おおよそ3.175mm(1/8インチ)未満の高さに圧縮、または、457.2mm(18インチ)以上の高さに完全に伸張できる。可撓性ペール10の最大高は、区画12中にどのくらいの排泄物を置くことを望むかによって選ぶことができる。例えば、おおよそ457.2mm(18インチ)の高さは、おおよそ30個の使用済の新生児のおむつを収容できる。高さ範囲は、短くて1日または長くて1週間の間、可撓性ペール10を使用する柔軟性をユーザに提供する。言い換えると、可撓性ペール10の高さの範囲は、適合可能な区画12を提供し、その容積は、高さ範囲で異なる。容積または適合可能な区画12の変化は、区画が満杯になるまでユーザが望むのと同じくらい多いまたは少ない排泄物を収容することが可能である。
【0029】
[0053] コンテナ本体60を生産するために、さまざまな素材を、本主題開示にしたがって選択してもよい。半剛性素材は、使用および保管の間、可撓性ペール10を直立の向きで保持するために、十分な剛性を提供するように使用されてもよい。選択される素材はまた、臭気耐性であってもよい。脱臭剤は、悪臭が可撓性ペール10内から発せられることを回避するために、本主題の開示に組み込まれてもよい。
【0030】
[0054]
図3~4は、コンテナ本体60の長さの一部分または全体に沿った、コンテナ本体60中の透明線66を図示している。透明線66は、すでに使用した空間の量および中に残っている容量をユーザが見る、および/または、計画することを可能にする。
【0031】
[0055] コンテナ本体60は、さまざまな異なる形状をとってもよい。ここでの実施形態は、円柱形であるが、コンテナ本体は、直角プリズムまたは任意の鈍角形状のような、任意の適切な形状をとることができる。したがって、半剛性カバー20とベース80は、相補的な形状を有していてもよい。
【0032】
[0056]
図3と8は、ベース80がコンテナ本体60の下端64に取り付けられていることを示している。カバー20の、コンテナ本体60の上端62への取り付けのように、取り付けの同じ方法が、コンテナ本体60の半剛性ベース80と下端64に対して可能である。すなわち、ベース80は、類似したベースリップ82を有していてもよい。上記で議論した類似した加熱密封プロセスは、ベースリップ82と第2の下端64との間で適用されてもよい。しかしながら、ベース80は、接着剤、結合剤、素材溶剤、および/または、カバー20を可撓性シートの上端に取り付けるための他の何らかの適切な方法に限定されないが、これらのようなさまざまな方法でコンテナ本体60の下端64に締結されてもよいことを理解すべきである。
【0033】
[0057] カバー20同様、ベース80は、第2の下端64に結合されるベースリップ82を有する必要はない。コンテナ本体60の第2の下端64が、ベース80に直接結合されてもよいことが企図される。コンテナ本体60の第2の下端64は、複数の内側に面するタブに形成されてもよく、これらは、重複することなく内側に折り畳まれてもよく、ベース80に直接結合されてもよい。ベースリップ82の除去は、可撓性ペール10をより小さなユニットに圧縮することを可能にする。
【0034】
[0058] 可撓性ペール10へのさらなる付加もここで開示する。例えば、可撓性ペール10は、つるすためにそこに配置されているループまたはタブ14も有していてもよい。
図6~12中で示すように、ループまたはタブ14は、カバー20に沿って成形されてもよい。しかしながら、ループ14は、可撓性ペール10をつるすためのロケーションを提供するように、可撓性ペール10のどこにでも取り付けられてもよいことを理解すべきである。例えば、ループ14は、コンテナ本体60中に構築されてもよい。最終的に、ループ14は、便利なロケーションで可撓性ペール10をつるす能力をユーザに提供する。同様に、可撓性ペールを1つのロケーションから別のロケーションに運ぶとき、ループまたはタブ14は、取っ手として使用されてもよい。複数のループまたはタブ14は、取っ手および/またはつるしポイントとして提供されることも企図される。示していないが、フックは、ループまたはタブ14に対する類似の機能を満たしてもよい。
【0035】
[0059] 可撓性ペール10がタブ14を有するとき、タブ14は、より良いグリップのために、付加的な接触面を提供するための凹部または溝15を有していてもよい。凹部15の使用はまた、その中に適合してもよい広いフックに対する保持ポイントを兼ねてもよい。
【0036】
[0060]
図11~12は、防壁30が開始する開口28の縁29に配置されている防壁肩132を企図している。防壁肩132は、同様に防壁30の付加的な可撓性を提供し、ユーザは、防壁30を通してより容易に押し、排泄物を区画12に置くことができる。防壁肩132におけるステップは、防壁30の強度を増大させ、防壁フィンガ34の反復運動による防壁30の劣化を回避する。
【0037】
[0061]
図13~14は、可撓性ペール10が防壁30を有する必要がないことを証明している。要素を除去することにより、可撓性ペール10は、より大きな開口28を有し、これは、そこに排泄物を置くためのより容易なアクセスを提供する。
【0038】
[0062]
図13~14は、ベース拡張42aを有する開口28をカバーするフラップ40をさらに企図している。ベース拡張42aは、カバー20を結合するためのフラップベース40に対して付加的な表面エリアを提供することにより、カバーフラップ40が剥離することの回避を手助けする。
【0039】
[0063]
図15~16は、凹部32または肩132がない防壁30を有する可撓性ペール10を示している。その欠如は、より高い剛性を可撓性ペール10の防壁30に提供し、これはまた、フィンガ34がたるむまたは垂れ下がる可能性を下げることにより、可撓性ペール10を向上させる。さらに、増加した剛性は、防壁30への不要なまたは偶発アクセスが、フィンガ34を押圧し、それを通して臭気を解放することを回避するだろう。
【0040】
[0064]
図17は、本主題の開示にしたがう矩形可撓性ペール110を示している。矩形形状は、より広い容積と可撓性ペール10の直立を保持するための広いベースとを促進する。さらに、この形状は、縁113を生成するために異なるパネル112、114をともに融合させることにより、矩形可撓性ペール110が直立することを可能にするさらなる支持を提供してもよく、これは、矩形可撓性ペール110の全体の形状に耐え、支持できる。しかしながら、可撓性ペール10、110は、素材を内部に保持する課題を達成する任意の形状またはサイズをとってもよいことが理解されるだろう。例えば、上記で開示したような一般的な円柱形状も、素材を内部に保持できる。同様に、一般的な円柱形状は、素材を内部に保持することに加えて、直立することができる。なぜなら、可撓性ペールの下方重量は、円柱形上の側面にわたって均一に分散されるからである。
【0041】
[0065]
図18は、カバー20に取り付けられている、拡張ベース142においてヒンジ連結された可撓性カバーフラップ40の別の実施形態を有する矩形可撓性ペール110を示している。可撓性カバーフラップ40は、そこに結合させるために結合剤に対する付加的な表面エリアを提供することによって、カバーフラップが剥離することを回避する拡張ベース142を有していてもよい。また、カバーフラップを固定する方法を提供することを手助けする透明の再密封可能な接着シート141があってもよい。ヒンジは、カバーフラップが開いたままにできるように、幾何学的ダイカット144も有していてもよい。透明接着シート141がヒンジ44をブロックすること、または、その逆をすることを回避するために、幾何学的ダイカット144に透明接着剤141も添加してもよい。可撓性カバーフラップ40はまた、ユーザがカバーフラップを容易に開閉するためのタブ150も有していてもよい。
【0042】
[0066]
図19~20は、カバー20とコンテナ本体60とを有する可撓性ペール210を証明している。カバー20は、そこに取り付けられているフラップ40を有する。可撓性ペール210は、可撓性ペール210をより軽くすることを可能にする、
図3中に構築されている可撓性ペール10のような別々のベースを有さない。別々に構築されたベースはないが、可撓性ペール210は、コンテナ本体60に対して使用される素材の剛性特性により立つことができてもよい。上記で開示した可撓性ペール10と類似して、可撓性ペール210は、可撓性ペール10がフックまたは他の類似した構造を捕える能力を提供する、ループ14を有していてもよい。ベースは、コンテナ本体60と一体化されていることから、可撓性ペール210は、立つ代わりにつるすために、ループ14に依存することがより多いかもしれない。可撓性ペール210は、つるすことと立つことの両方が可能であってもよい。
【0043】
[0067]
図21~22は、上部開口362と閉じた下部端364とによる、単一の統合形状を有する可撓性ペール310を図示している。上部開口362は、封340のようなさまざまな異なる方法で密封可能であってもよい。封340は、閉じた開口をロックし、密封するために、ともに加圧されることができる開口328に沿って、2部ストライプ344として組み込まれてもよい。2部ストライプは、2本のストライプ344a、344b2、および、ともに加圧されるとき、空気を通さない密封を形成する密封デバイダ342を含んでいる。同様に、密封デバイダ342は、2本のストライプ344a、344bの最上部に沿って配置されている溝と隆起をかみ合わせ、互いから2つの部分を引き離すための十分な力により、2本のストライプ344a、344bを分離することもできる。
【0044】
[0068] 使用する際、可撓性ペール310が開かれ、開口328を通して区画12内に配置される排泄物が置かれる。その後、かみ合わせた溝と隆起を相互接続させ、空気を通さない密封を形成させるように、2部ストリップ344はともに加圧される。本開示にしたがって、可撓性ペールの上端を密閉するために、さまざまな他の適切な方が提供されてもよいことを理解すべきである。
【0045】
[0069] ここで提供した図および例は、説明目的のためであり、添付の特許請求の範囲を限定することを意図してはいない。本発明の広い発明の概念から逸脱することなく、上記で説明した実施形態に変更または修正をすることができることが、当業者によって認識されるだろう。したがって、本発明は、説明した特定の実施形態に限定されないが、本発明の範囲および精神内のすべての修正および変更をカバーするように意図されていることが理解される。
ここに、出願当初の特許請求の範囲の記載事項を付記する。
[1] 可撓性おむつペールであって、
コンテナを備え、
前記コンテナは、
第1の上端と第2の下端とを有する可撓性シートと、
前記可撓性シートの前記第1の上端に取り付けられているカバーと、前記カバーは開口を有し、
前記可撓性シートの前記第2の下端に取り付けられているベースと、
前記カバーに枢動可能に取り付けられ、開ポジションに、および、閉ポジションに枢動するように適合されているフラップと、
前記開口に配置されている臭気防壁とを備え、
前記コンテナは、直立するように適合されている、可撓性おむつペール。
[2] 前記開ポジションは、排泄物を収容するように適合され、前記閉ポジションは、臭気を密封するように適合されている、[1]に記載の可撓性おむつペール。
[3] 前記フラップは、少なくとも1つの突起をさらに有する、[1]に記載の可撓性おむつペール。
[4] 前記少なくとも1つの突起は、可撓性フラップが開いたままになるように、前記開ポジションで前記フラップを固定する、[3]に記載の可撓性おむつペール。
[5] 前記コンテナは、6.35mm(1/4インチ)の高さに圧縮するように適合されている、[1]に記載の可撓性おむつペール。
[6] 前記コンテナは、457.2mm(18インチ)の高さに伸張するように適合されている、[1]に記載の可撓性おむつペール。
[7] 前記コンテナは、圧縮および伸張するように適合されている、[1]に記載の可撓性おむつペール。
[8] 前記コンテナは、6.35mm(1/4インチ)の高さと457.2mm(18インチ)の高さとの間で圧縮および伸張するように適合されている、[1]に記載の可撓性おむつペール。
[9] 前記カバーは、リップを有し、前記リップは、前記可撓性シートの前記第1の上端に結合される、[1]に記載の可撓性おむつペール。
[10] 可撓性おむつペールであって、
コンテナを備え、
前記コンテナは、
第1の上端と第2の下端とを有する可撓性シートと、
前記可撓性シートの前記第1の上端に取り付けられているカバーと、前記カバーは開口を有し、
前記可撓性シートの前記第2の下端に取り付けられているベースと、
前記カバーに枢動可能に取り付けられ、排泄物を収容するための開ポジション、および、臭気を密閉するための閉ポジションの間で枢動するように適合されている可撓性フラップと、
前記開口に配置されている臭気防壁とを備え、
前記コンテナは、直立するように適合されている、可撓性おむつペール。
[11] 前記可撓性フラップは、少なくとも1つの突起を有する、[10]に記載の可撓性おむつペール。
[12] 前記少なくとも1つの突起は、前記可撓性フラップを前記開ポジションに固定するように、安定性を前記可撓性フラップに提供する、[11]に記載の可撓性おむつペール。
[13] 前記コンテナは、6.35mm(1/4インチ)の高さに圧縮するように適合されている、[10]に記載の可撓性おむつペール。
[14] 前記コンテナは、457.2mm(18インチ)の高さに伸張するように適合されている、[10]に記載の可撓性おむつペール。
[15] 前記コンテナは、圧縮および伸張するように適合されている、[10]に記載の可撓性おむつペール。
[16] 前記コンテナは、6.35mm(1/4インチ)の高さと457.2mm(18インチ)の高さとの間で圧縮および伸張するように適合されている、[10]に記載の可撓性おむつペール。
[17] 前記カバーは、リップを有し、前記リップは、前記可撓性シートの前記第1の上端に結合される、[10]に記載の可撓性おむつペール。
[18] 可撓性おむつペールであって、
コンテナを備え、
前記コンテナは、
第1の上端と第2の下端とを有する可撓性シートと、前記可撓性シートは、圧縮および伸張するように適合され、
開口とリップを有するカバーと、前記リップは、前記可撓性シートの前記第1の上端に結合され、
前記可撓性シートの前記第2の下端に取り付けられているベースと、
前記カバーに枢動可能に取り付けられ、排泄物を収容するための開ポジション、および、臭気を密閉するための閉ポジションの間で枢動するように適合されている可撓性フラップと、
前記開口に配置されている臭気防壁とを備え、
前記コンテナは、直立するように適合されている、可撓性おむつペール。
[19] 前記可撓性フラップは、前記可撓性フラップが開いたままになるように、前記開ポジションで前記可撓性フラップに安定性を提供する少なくとも1つの突起を有する、[17]に記載の可撓性おむつペール。
[20] 前記コンテナは、6.35mm(1/4インチ)の高さと457.2mm(18インチ)の高さとの間で圧縮および伸張するように適合されている、[17]に記載の可撓性おむつペール。