IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ トッパン・フォームズ株式会社の特許一覧

特許7354017情報表示媒体並びにその真贋判定方法及び真贋判定装置
<>
  • 特許-情報表示媒体並びにその真贋判定方法及び真贋判定装置 図1
  • 特許-情報表示媒体並びにその真贋判定方法及び真贋判定装置 図2
  • 特許-情報表示媒体並びにその真贋判定方法及び真贋判定装置 図3
  • 特許-情報表示媒体並びにその真贋判定方法及び真贋判定装置 図4
  • 特許-情報表示媒体並びにその真贋判定方法及び真贋判定装置 図5
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-22
(45)【発行日】2023-10-02
(54)【発明の名称】情報表示媒体並びにその真贋判定方法及び真贋判定装置
(51)【国際特許分類】
   B42D 25/30 20140101AFI20230925BHJP
   B41M 5/28 20060101ALI20230925BHJP
   B41M 5/46 20060101ALI20230925BHJP
【FI】
B42D25/30
B41M5/28 280
B41M5/46 210
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2020032949
(22)【出願日】2020-02-28
(65)【公開番号】P2021133628
(43)【公開日】2021-09-13
【審査請求日】2022-11-14
(73)【特許権者】
【識別番号】000110217
【氏名又は名称】TOPPANエッジ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【弁理士】
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100140774
【弁理士】
【氏名又は名称】大浪 一徳
(74)【代理人】
【識別番号】100206999
【弁理士】
【氏名又は名称】萩原 綾夏
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 直孝
(72)【発明者】
【氏名】五十部 慎也
(72)【発明者】
【氏名】進藤 優
(72)【発明者】
【氏名】高岡 宏彰
(72)【発明者】
【氏名】杉本 隼一
【審査官】小池 俊次
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-185680(JP,A)
【文献】特開2016-175408(JP,A)
【文献】特開2003-099753(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B42D 25/30
B41M 5/28
B41M 5/46
B41M 3/14
G09F 3/00
G07D 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
書き換え可能な層を含んで所定の情報を形成させた複数の層が積層された情報表示媒体であって、
不透明な基材と、
前記基材の少なくとも一方面上に設けられた印加熱で発色する層であり、識別情報が形成された発色層と、
前記発色層上に設けられる、前記識別情報を視認させる透明性を有する樹脂部材に光熱変換部材料が含有されてレーザ光照射の印加熱量に応じて情報を形成、消去させる層であり、当該識別情報を隠蔽する領域に隠蔽パターンが形成されたレーザリライト層と、
を有することを特徴とする情報表示媒体。
【請求項2】
基材の少なくとも一方面上に設けられた印加熱で発色する発色層に少なくとも識別情報が形成され、光熱変換部材料が含有されてレーザ光照射の印加熱量に応じてパターンを形成、消去させる透明性を有するレーザリライト層が当該発色層上に設けられて上記識別情報を隠蔽する隠蔽パターンが形成された情報表示媒体に対し、当該識別情報を識別して真贋判定を行う情報表示媒体の真贋判定方法であって、
前記情報表示媒体のレーザリライト層に形成された隠蔽パターンを、所定印加熱量のレーザ光を照射して消去して前記発色層上に形成された識別情報を視認可能状態とさせるステップと、
前記視認可能状態の識別情報を認識するステップと、
前記認識した識別情報とあらかじめ備える識別情報の真正データと照合して前記情報表示媒体の真贋を判定するステップと、
を含むことを特徴とする情報表示媒体の真贋判定方法。
【請求項3】
基材の少なくとも一方面上に設けられた印加熱で発色する発色層に少なくとも識別情報が形成され、光熱変換部材料が含有されてレーザ光照射の印加熱量に応じてパターンを形成、消去させる透明性を有するレーザリライト層が当該発色層上に設けられて上記識別情報を隠蔽する隠蔽パターンが形成された情報表示媒体に対し、当該識別情報を識別して真贋判定を行う情報表示媒体の真贋判定装置であって、
前記情報表示媒体のレーザリライト層に形成された隠蔽パターンを消去する印加熱量のレーザ光を少なくとも照射するレーザ発振部と、
前記レーザ発振部で隠蔽パターンが消去されて視認可能状態となった識別情報を撮像して認識し、当該認識した識別情報とあらかじめ備える識別情報の真正データと照合して前記情報表示媒体の真贋を判定する読取判定部と、
を有することを特徴とする情報表示媒体の真贋判定装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、識別情報が隠蔽パターンで隠蔽されている情報表示媒体の真贋を判定する情報表示媒体並びにその真贋判定方法及び真贋判定装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、媒体上に書き換え不能な固定情報と、書き換え可能な可変情報とを表示させたカード類が例えば特許文献1等で知られている。特許文献1には、情報記録媒体において、可視情報記録面を不可逆性感熱記録層(非書換型情報記録部)と、サーマルヘッドの加熱による熱量に応じて記録、消去可能な可逆性感熱記録層(書換型情報記録部)とを、設定された記録領域で積層または面一状に併設させる構成のものが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第3212654号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記特許文献1のような媒体は、書き換え可能な情報を形成させる領域が可逆性感熱記録層や可逆性記録部の配置位置で決定されることとなってレイアウトに応じた種々の媒体を必要として、情報形成の自由度が低いことから、本願発明者らは、基材の少なくとも一方面上に印加熱で発色する発色層を設け、当該発色層上に光熱変換部材料が含有されてレーザ光照射の印加熱量に応じてパターンを形成、消去させる透明性を有するレーザリライト層を設けた新たな構成の情報形成媒体を案出した。このような新たな情報形成媒体を真贋判定用の媒体として適用した情報表示媒体についての真贋判定の手法は確立されていない。
【0005】
そこで、本発明は上記課題に鑑みなされたもので、新たな構成の情報形成媒体を真贋判定用の媒体として適用した情報表示媒体についての真贋判定を効果的に行うことを可能とした情報表示媒体並びにその真贋判定方法及び真贋判定装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、請求項1の発明では、書き換え可能な層を含んで所定の情報を形成させた複数の層が積層された情報表示媒体であって、不透明な基材と、前記基材の少なくとも一方面上に設けられた印加熱で発色する層であり、識別情報が形成された発色層と、前記発色層上に設けられる、前記識別情報を視認させる透明性を有する樹脂部材に光熱変換部材料が含有されてレーザ光照射の印加熱量に応じて情報を形成、消去させる層であり、当該識別情報を隠蔽する領域に隠蔽パターンが形成されたレーザリライト層と、を有する構成とする。
【0007】
請求項2の発明では、基材の少なくとも一方面上に設けられた印加熱で発色する発色層に少なくとも識別情報が形成され、光熱変換部材料が含有されてレーザ光照射の印加熱量に応じてパターンを形成、消去させる透明性を有するレーザリライト層が当該発色層上に設けられて上記識別情報を隠蔽する隠蔽パターンが形成された情報表示媒体に対し、当該識別情報を識別して真贋判定を行う情報表示媒体の真贋判定方法であって、前記情報表示媒体のレーザリライト層に形成された隠蔽パターンを、所定印加熱量のレーザ光を照射して消去して前記発色層上に形成された識別情報を視認可能状態とさせるステップと、前記視認可能状態の識別情報を認識するステップと、前記認識した識別情報とあらかじめ備える識別情報の真正データと照合して前記情報表示媒体の真贋を判定するステップと、を含む構成とする。
【0008】
請求項3の発明では、基材の少なくとも一方面上に設けられた印加熱で発色する発色層に少なくとも識別情報が形成され、光熱変換部材料が含有されてレーザ光照射の印加熱量に応じてパターンを形成、消去させる透明性を有するレーザリライト層が当該発色層上に設けられて上記識別情報を隠蔽する隠蔽パターンが形成された情報表示媒体に対し、当該識別情報を識別して真贋判定を行う情報表示媒体の真贋判定装置であって、前記情報表示媒体のレーザリライト層に形成された隠蔽パターンを消去する印加熱量のレーザ光を少なくとも照射するレーザ発振部と、前記レーザ発振部で隠蔽パターンが消去されて視認可能状態となった識別情報を撮像して認識し、当該認識した識別情報とあらかじめ備える識別情報の真正データと照合して前記情報表示媒体の真贋を判定する読取判定部と、を有する構成とする。
【発明の効果】
【0009】
請求項1の発明によれば、不透明な基材の少なくとも一方面上に印加熱で発色する発色層が設けられて識別情報が形成され、識別情報を視認させる透明性を有する樹脂部材に光熱変換部材料が含有されてレーザ光照射の印加熱量に応じて情報を形成、消去させるレーザリライト層が発色層上に設けられ、当該識別情報を隠蔽する領域に情報としての隠蔽パターンが形成された構成とすることにより、レーザリライト層上の隠蔽パターンを消去して識別情報の読み取りを容易として真贋判定を効果的に行わせることができると共に、真贋判定後に容易かつ高速に隠蔽パターンを形成させて元の情報表示媒体とさせることができるものである。
【0010】
請求項2の発明によれば、基材の少なくとも一方面上に設けられた印加熱で発色する発色層に少なくとも識別情報が形成され、光熱変換部材料が含有されてレーザ光照射の印加熱量に応じてパターンを形成、消去させる透明性を有するレーザリライト層が当該発色層上に設けられて上記識別情報を隠蔽する隠蔽パターンが形成された情報表示媒体に対し、レーザリライト層に形成された隠蔽パターンを、所定印加熱量のレーザ光の照射により消去して発色層上に形成された識別情報を視認可能状態とさせ、視認可能状態の識別情報を認識し、認識した識別情報とあらかじめ備える識別情報の真正データと照合して当該情報表示媒体の真贋を判定する構成とすることにより、レーザリライト層上の隠蔽パターンを消去して識別情報の読み取りを容易として真贋判定を効果的に行わせることができるものである。
【0011】
請求項3の発明によれば、基材の少なくとも一方面上に設けられた印加熱で発色する発色層に少なくとも識別情報が形成され、光熱変換部材料が含有されてレーザ光照射の印加熱量に応じてパターンを形成、消去させる透明性を有するレーザリライト層が当該発色層上に設けられて上記識別情報を隠蔽する隠蔽パターンが形成された情報表示媒体に対し、レーザ発振部がレーザリライト層に形成された隠蔽パターンを消去する印加熱量のレーザ光を照射し、読取判定部が隠蔽パターンが消去されて視認可能状態となった識別情報を撮像して認識し、当該認識した識別情報とあらかじめ備える識別情報の真正データと照合して情報表示媒体の真贋を判定する構成とすることにより、レーザリライト層上の隠蔽パターンを消去して識別情報の読み取りを容易として真贋判定を効果的に行わせることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明に係る情報表示媒体の構成図である。
図2図1の情報表示媒体の真贋判定装置の主要構成図である。
図3図2における真贋判定装置による真贋判定の説明図(1)である。
図4図2における真贋判定装置による真贋判定の説明図(2)である。
図5図3及び図4における真贋判定の情報表示媒体の状態説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態を図により説明する。
図1に、本発明に係る情報表示媒体の構成図を示す。図1(A)、(B)において、情報表示媒体11は、不透明な基材12上の所定位置(本実施形態では全面とする)にレーザ発色層13が設けられ、当該レーザ発色層13上に伝熱遮蔽層14を介在させて情報の書き換え可能な層としてのレーザリライト層15が設けられて積層された情報形成媒体を使用したものである。
【0014】
上記レーザ発色層13には、書き換え不能な情報として所望の位置に真贋判定の情報となる識別情報21が形成されると共に、所望の位置に所望の固定情報22が形成される。また、上記レーザリライト層15には書き換え可能な情報としての隠蔽パターン23が、レーザ発色層13に形成された識別情報21を隠蔽するように形成されて情報表示媒体11としたものである。
【0015】
上記基材12は、全体的に例えば白色の樹脂を主成分として例えば厚さ560μmのものであり、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレンテレフタレートグリコール(PET-G)、ポリカーボネート(PC)などの公知の不透明な白色の樹脂が使用される。この実施形態では白色のPET-Gを使用する。
【0016】
上記レーザ発色層13は、例えばポリカーボネート(PC)に、例えばレーザ光の照射で発色する光熱変換部材を含有させたものであり、例えば厚さ100μmで形成される。当該光熱変換部材しては、酸化インジウムスズ(ITO)、酸化タングステン化合物、六ホウ化物が挙げられ、例えばセシウム酸化タングステンが用いられる。そして、印加熱量R1(例えば200℃以上)のレーザ光をレーザ発色層13に焦点を合致させてスキャニングさせることで識別情報21及び固定情報22が形成される。
【0017】
上記レーザリライト層15は、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)上に、バインダ樹脂(例えばポリウレタン樹脂)に染料(ロイコ染料)、顕色剤、光熱変換部材(例えば7%添加)を含有させたリライト層を形成させたものであり、例えば後述の伝熱遮蔽層14を含めた厚さ41μmで形成される。当該光熱変換部材としては、上記同様のITO、酸化タングステン化合物、六ホウ化物が挙げられ、上記同様にセシウム酸化タングステンが用いられる。すなわち、レーザ発色層13とは異なり、上記バインダ樹脂に光熱変換部材を含有させることでレーザ光照射の印加熱量に応じて形成、消去させる機能を備えさせることができるものである。
【0018】
そして、レーザリライト層15上であって、上記レーザ発色層13に形成された識別情報21を目視不能とさせるために覆う位置に、印加熱量R2(例えば170℃~180℃)の隠蔽パターン形成レーザ光(図5で示す51B)をレーザリライト層15に焦点を合致させてスキャニングさせることで情報の一形態とする隠蔽パターン23が形成される。
【0019】
なお、当該隠蔽パターン23を消去する場合には、印加熱量R3(例えば120℃~150℃)の隠蔽パターン消去レーザ光(図5に示す51A)をレーザリライト層15の隠蔽パターン23に焦点を合致させてスキャニングさせることで行われる。レーザ発色層13における識別情報21及び固定情報22の形成時の印加熱量R1と、レーザリライト層15への隠蔽パターン23の形成時の印加熱量R2と、レーザリライト層15への隠蔽パターン23の消去時の印加熱量R3との関係は、R1>R2>R3となる。
【0020】
上記伝熱遮蔽層14は、レーザリライト層15の積層時に溶剤に対する耐薬品性の高い例えば透明なPETが使用される。この伝熱遮蔽層14は、特に設けなくともよいが、レーザ発色層13に対するレーザ光照射による識別情報21及び固定情報22の形成時にレーザリライト層15への熱の伝わりによる意図せぬマーキングを低減させる役割という意味で設けることが好ましい。なお、当該伝熱遮蔽層14は、レーザ発色層13とレーザリライト層15とが直接に接触させないためのもので、その材質や厚み等は適宜設定されるものである。
【0021】
なお、レーザ発色層13、伝熱遮蔽層14及びレーザリライト層15を、基材12の一方面上に設けた場合を示したが、基材12の他方面上に併せて設けることとしてもよい。
【0022】
次に、図2に、図1の情報表示媒体の真贋判定装置の主要構成図を示す。図2において、真贋判定装置31は、情報表示媒体11の挿入側から搬送ローラ群32A~32Eが配置され、搬送ローラ32Bと搬送ローラ32Cとの間を隠蔽パターン形成消去位置33とし、搬送ローラ32Dと搬送ローラ32Eとの間を識別情報読取位置34とする。
【0023】
上記隠蔽パターン形成消去位置33にはレーザ発振部41が配置されると共に、位置センサ42が配置される。また、上記識別情報読取位置34には読取判定部43が配置されると共に、位置センサ44が配置される。
【0024】
上記レーザ発振部41は、情報表示媒体のレーザリライト層15に形成された隠蔽パターン23を消去する印加熱量R3のレーザ光を少なくとも照射するもので、ここでは、再度隠蔽パターン23を形成させる場合として印加熱量R2のレーザ光を照射する機能を備える。なお、情報表示媒体11の厚さ及び隠蔽パターン23の形成位置が既知であり、レーザリライト層15までの距離においてもあらかじめ設定されて、レーザ光照射の焦点が合致するように設定される。
【0025】
上記読取判定部43は、図示しない撮像部を備えると共に識別情報の真正データを備えるものであり、レーザ発振部41で隠蔽パターン23が消去されて視認可能状態となった識別情報21を撮像部で撮像して認識処理し、当該認識した識別情報21と真正データと照合して情報表示媒体11が真正であるか否かが判定される。判定結果は図示しない表示部で報知される。なお、図3図5で説明するが、真贋判定後に例えば真正である場合にはレーザ発振部41で再度隠蔽パターン23を形成し、贋物であれば隠蔽パターン23を形成しないこととしてもよい。
【0026】
そこで、図3及び図4図2における真贋判定装置による真贋判定の説明図を示すと共に、図5図3及び図4における真贋判定の情報表示媒体の状態説明図を示す。図3(A)において、真贋判定装置31に対して挿入側から情報表示媒体11を例えばレーザリライト層15側を上面として挿入すると搬送ローラ32A~32Cが奥側方向に搬送するように回転(正回転とする)することで搬送される。
【0027】
搬送された情報表示媒体11が隠蔽パターン形成消去位置33に達したことを位置センサ42がその先端を検知すると、図3(B)に示すように、搬送が停止され、図5(A)に示すように、レーザ発振部41が印加熱量R3のレーザ光を隠蔽パターン23に照射して消去する。当該隠蔽パターン23が消去されることで、図5(B)に示すように、識別情報21が目視可能状態となる。
【0028】
隠蔽パターン23が消去された状態で、図4(A)に示すように、搬送ローラ32B~32Eの正回転で情報表示媒体11を搬送し、位置センサ44がその先端を検知することで識別情報読取位置34として停止させる。
【0029】
そこで、読取判定部43が、目視可能状態となった識別情報21を撮像部で撮像し、認識処理して識別情報21をデータとして認識する。認識された識別情報21はあらかじめ備える識別情報21の真正データと照合し、照合結果を図示しない表示部で報知する。
【0030】
例えば、当該情報表示媒体11が真正の媒体である場合には、図4(B)に示すように、搬送ローラ32B~32Eの逆回転で情報表示媒体11を搬送し、位置センサ42がその後端を検知することで隠蔽パターン形成消去位置33として停止させる。そこで、図5(C)に示すようにレーザ発振部41が印加熱量R2の隠蔽パターン形成レーザ光51Bを照射し、図5(D)に示すように識別情報21を隠蔽する隠蔽パターン23を形成する。そして、図4(C)に示すように、搬送ローラ32A~32Cを逆回転させて挿入側から排出するものである。
【0031】
一方、当該情報表示媒体11が真正の媒体でない場合には、例えば図4(B)において隠蔽パターン23を形成せずに、図4(C)に示すように、搬送ローラ32A~32Cを逆回転させて挿入側から排出するものである。
【0032】
このように、情報表示媒体11のレーザリライト層15の情報書き換え機能を利用して識別情報21を隠蔽する隠蔽パターン23を形成し、また消去することで目視可能状態となった識別情報21を認識して真贋判定することによって、レーザリライト層15上の隠蔽パターン23を消去して識別情報21の読み取りを容易として真贋判定を効果的に行わせることができるものである。
【産業上の利用可能性】
【0033】
本発明の情報表示媒体の真贋判定方法及び真贋判定装置は、情報表示媒体の真贋判定に関する方法の使用、及び、真贋判定装置に関する製造、販売、使用等の産業に利用可能である。
【符号の説明】
【0034】
11 情報表示媒体
12 基材
13 レーザ発色層
14 伝熱遮蔽層
15 レーザリライト層
21 識別情報
22 固定情報
23 隠蔽パターン
31 真贋判定装置
32A~32E 搬送ローラ群
33 隠蔽パターン形成消去位置
34 識別情報読取位置
41 レーザ発振部
42,44 位置センサ
43 読取判定部
51A 隠蔽パターン消去レーザ光
51B 隠蔽パターン形成レーザ光
図1
図2
図3
図4
図5