(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-22
(45)【発行日】2023-10-02
(54)【発明の名称】移動端末
(51)【国際特許分類】
G03B 17/04 20210101AFI20230925BHJP
G03B 17/18 20210101ALI20230925BHJP
G03B 17/56 20210101ALI20230925BHJP
H04M 1/02 20060101ALI20230925BHJP
【FI】
G03B17/04
G03B17/18
G03B17/56 Z
H04M1/02 D
(21)【出願番号】P 2020556757
(86)(22)【出願日】2019-02-20
(86)【国際出願番号】 CN2019075603
(87)【国際公開番号】W WO2019210730
(87)【国際公開日】2019-11-07
【審査請求日】2020-10-14
【審判番号】
【審判請求日】2022-07-15
(31)【優先権主張番号】201820676770.1
(32)【優先日】2018-05-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201810421797.0
(32)【優先日】2018-05-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100203105
【氏名又は名称】江口 能弘
(72)【発明者】
【氏名】チェン ジア
【合議体】
【審判長】山村 浩
【審判官】松川 直樹
【審判官】吉野 三寛
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-274676(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第107528940(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第107864242(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第106817450(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03B17/56
G03B17/02-17/04
H04N5/222-5/257
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持アセンブリであって、
第一の凹部を画定する第一のハウジングであって、
第一の内面と、
前記第一の内面に対向して配置される第一の外面と、
前記第一の内面と前記第一の外面との間に接続された第一の外周側面であって、前記第一の内面は前記第一の凹部が画定されるように前記第一の外面に向かって凹み、前記第一の凹部は前記第一の外周側
面まで延在する、第一の外周側面と、
を備える第一のハウジングと、
第二の凹部を画定する第二のハウジングであって、
前記支持アセンブリを折り畳むと、前記第一の内面に対向する第二の内面と、
前記第二の内面に対向して配置された第二の外面であって、前記第一の凹部は、前記第一の内面上に投影される前記第二の凹部の投影に覆われている、第二の外面と、
を備える第二のハウジングと、
前記第一のハウジングと前記第二のハウジングとの間に接続され、前記支持アセンブリを折り開くために、または折り畳むために展開可
能および屈曲可能な屈曲可能部材と、
を備える、支持アセンブリと、
表示画面であって、前記表示画面の一部が前記第一の外面に保持され、前記表示画面の別の一部が前記第二の外面に保持され、
前記表示画面のさらに別の一部が前記屈曲可能部材の外面に保持され、前記第一の凹部は前記第一の外面上の前記表示画面の一部によって覆われる、表示画面と、
前記第一の凹部内に移動可能に取り付けられる可動ベースであって、前記可動ベース内にはカメラが配置され、前記可動ベースは前記カメラと一緒に前記第一の外周側面に相対して移動することにより前記第一の凹部からその外部に突出するか或いは前記第一の凹部内に収納されることができ、前記第二の凹部は、前記可動ベースの一部を収容するように構成されている、可動ベースと、
を備え、
前記可動ベースの前記一部が前記第二の凹部内に収容されると、第一のギャップが、前記可動ベースの外側壁と前記第二の凹部内の前記第二の内面との間に画定され、
前記第二のハウジングは、前記第二の凹部内の前記第二の内面上に、互いに離間した複数の突出部をさらに備え、前記複数の突出部と前記可動ベース
の外側壁との間に、第二のギャップが画定され、前記第二のギャップは前記第一のギャップよりも小さい、移動端末。
【請求項2】
前記第一のハウジングは、互いに対向する第一の側壁と第二の側壁とを備え、前記第一の側壁および前記第二の側壁は、前記第一の凹部内にあり、前記可動ベースは、前記第一の側壁および前記第二の側壁に摺動可能に接続され、前記第一の凹部から摺動して出入りする、請求項1に記載の移動端末。
【請求項3】
第一の案内レールが前記第一の側壁に凹設され、第二の案内レールが前記第二の側壁に凹設され、前記第二の案内レールと前記第一の案内レールとの延伸方向が同じであり、互いに対向する第一の案内ブロックと第二の案内ブロックとが前記可動ベース上に配置され、前記第一の案内ブロックは前記第一の案内レール上に摺動可能に取り付けられ、前記第二の案内ブロックは前記第二の案内レール上に摺動可能に取り付けられる、請求項2に記載の移動端末。
【請求項4】
前記第一の凹部内の前記第一の内面は円弧状であり、前記可動ベースの前記外側壁は円弧状であり、前記可動ベースの前記外側壁は、前記第一の凹部内の前記第一の内面と対向し、前記可動ベースは、前記第一のハウジングに回転可能に接続され、前記第一の凹部から回転して出入りする、請求項1に記載の移動端末。
【請求項5】
前記第一の内面上に投影される前記第二の凹部の投影の形状と、前記第一の内面上の前記第一の凹部の開口形状とが、同一である、請求項2~4のいずれか一項に記載の移動端末。
【請求項6】
前記第一の外周側面は、第一の頂面と、前記第一の頂面に対向する第一の底面と、前記第一の頂面と前記第一の底面との間に接続される第一の側面とを備え、
前記第一の凹部は、前記第一の頂面、前記第一の底面、および前記第一の側面のうちの1つまで延在する、請求項1~4のいずれか一項に記載の移動端末。
【請求項7】
前記表示画面は、可撓性表示画面であり、前記第一の外面と、前記屈曲可能部材の外面と、前記第二の外面とは、前記表示画面を一括して保持する、請求項1~4のいずれか一項に記載の移動端末。
【請求項8】
前記支持アセンブリは、
前記第一のハウジング上に配置された第一のロック部材と、
前記第二のハウジング上に配置された第二のロック部材をさらに備え、
前記第一のロック部材は、前記支持アセンブリを折り畳むと、前記第二のロック部材と協働する、請求項1~4のいずれか一項に記載の移動端末。
【請求項9】
前記第一のロック部材は第一の永久磁石であり、前記第二のロック部材は第二の永久磁石であり、前記第一の永久磁石は、前記支持アセンブリを折り畳むと、前記第二の永久磁石に磁気的に引き付けられるか、あるいは、
前記第一のロック部材は前記第一の内面から突出するブロックであり、前記第二のロック部材は前記第二の内面に凹設されたスロットであり、前記ブロックは、前記支持アセンブリを折り畳むと、前記スロットと係合する、請求項8に記載の移動端末。
【請求項10】
前記カメラの撮像面の向きが、前記第一の内面の向きと同じであり、
前記移動端末は、前記第一のハウジングまたは前記第二のハウジングに収容されたコントローラをさらに備え、前記コントローラは、撮影信号を受信し、前記撮影信号に基づいて、前記支持アセンブリが折り開き状態にあるか、または折り畳み状態にあるかを検出し、前記支持アセンブリが前記折り開き状態にあるときに、前記カメラを制御して撮影するように、前記支持アセンブリが前記折り畳み状態にあるときに、前記可動ベースを駆動して、前記カメラを保持して、前記第一の凹部から搬出させ、前記カメラを制御して撮影するように構成される、請求項1~4のいずれか一項に記載の移動端末。
【請求項11】
前記表示画面は、前記第一の外面と重なり合う第一の表示領域と、前記第二の外面と重なり合う第二の表示領域とを備え、
前記コントローラは、前記撮影信号が正面撮影用であるか背面撮影用であるかを判定し、前記撮影信号が背面撮影用である場合、前記第一の表示領域を切り替えて前記カメラの撮影インタフェースを表示するように、前記撮影信号が正面撮影用である場合、前記第二の表示領域を切り替えて前記カメラの前記撮影インタフェースを表示するように、さらに構成される、請求項10に記載の移動端末。
【請求項12】
前記カメラの撮像面の向きが、前記第一の外面の向きと同じであり、
前記移動端末は、前記第一のハウジングまたは前記第二のハウジングに収容されたコントローラをさらに備え、前記コントローラは、撮影信号を受信し、前記可動ベースを駆動して、前記カメラを保持して、前記第一の凹部から搬出させ、前記撮影信号に基づいて、前記カメラを制御して撮影するように構成される、請求項1~4のいずれか一項に記載の移動端末。
【請求項13】
前記表示画面は、前記第一の外面と重なり合う第一の表示領域と、前記第二の外面と重なり合う第二の表示領域とを備え、
前記コントローラは、前記撮影信号が正面撮影用であるか背面撮影用であるかを判定し、前記撮影信号が正面撮影用である場合、前記第一の表示領域を切り替えて前記カメラの撮影インタフェースを表示するように、前記撮影信号が背面撮影用である場合、前記第二の表示領域を切り替えて前記カメラの前記撮影インタフェースを表示するように、さらに構成される、請求項12に記載の移動端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、移動端末の技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、より良い使用体験を得るために、ユーザの大画面表示に対する要求が急速に高まっている。しかしながら、カメラ等の部品も携帯電話の正面に配置する必要があり、それらの部品は表示画面の配置のための空間を制限するため、携帯電話の画面本体比を向上させることは困難である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本開示の一態様によれば、移動端末が提供される。移動端末は、支持アセンブリと、表示画面と、可動ベースとを含む。支持アセンブリは、第一のハウジングと、第二のハウジングと、屈曲可能部材とを含む。第一のハウジングは、第一の凹部を画定し、第一の内面と、第一の内面に対向して配置された第一の外面と、第一の内面と第一の外面との間に接続された第一の外周側面とを含む。第一の内面は、第一の凹部が画定されるように第一の外面に向かって凹み、第一の凹部は、第一の外周側面まで延在する。第二のハウジングは、第二の凹部を画定し、支持アセンブリを折り畳むと、第一の内面に対向する第二の内面と、第二の内面に対向して配置される第二の外面とを含む。第一の凹部は第一の内面上に投影されて形成される第二の凹部の投影に覆われている。屈曲可能部材は、第一のハウジングと第二のハウジングとの間に接続され、支持アセンブリを折り開くために、または折り畳むために、展開可能または屈曲可能である。表示画面の一部は、第一の外面上に保持され、表示画面の別の一部は、第二の外面上に保持される。可動ベースは、第一の凹部に移動可能に取り付けられている。可動ベース内にカメラが配置され、可動ベースは、カメラを保持して、第一の外周側面に対して、第一の凹部から搬出するように、またはその中に退避するようにすることができ、第二の凹部は、可動ベースの一部を収容するように構成されている。
【発明の効果】
【0004】
可動ベースは、カメラを保持して、第一の外周側面に対して、第一の凹部から搬出するように、またはその中に退避するようにすることができるので、可動ベースは、カメラが撮影に必要な場合、カメラを保持して第一の凹部から搬出するようにして、撮影を行うことができる。可動ベースは、カメラが撮影に必要のない場合、第一の凹部の中に退避するように保持する。したがって、カメラは、移動端末の第一の外面と第二の外面とを占有する必要がなく、表示画面を第一の外面と第二の外面とに可能な限り大きく配置することができるので、移動端末の画面本体比が比較的高くなる。
【0005】
本開示の実施形態において説明される技術的解決策をより明確にするために、実施形態の説明に使用される図面を簡単に説明する。明らかに、以下に記載される図面は、説明するためだけのものであり、限定するためのものではない。当業者であれば、本発明を実施することなく、これらの図面に基づいて、他の図面を得ることができることを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】本開示の一実施形態により折り畳み状態にある移動端末の概略構造図である。
【
図2】折り開き状態にある
図1の移動端末の概略構造図である。
【
図3】
図1における移動端末の支持アセンブリの概略構造図である。
【
図4】本発明の一実施形態による
図1の移動端末のカメラの配置位置を示す概略構造図である。
【
図5】
図4の構造を折り畳み状態で示す概略構造図である。
【
図7】本開示の一実施形態による
図6のAにおける構造の概略図である。
【
図8】別の角度で折り開き状態にある
図1の移動端末の概略構造図である。
【
図9】本開示の別の実施形態による
図6のAにおける構造の概略図である。
【
図10】本開示のさらなる別の実施形態による
図6のAにおける構造の概略図である。
【
図11】本開示の別の実施形態による移動端末の概略構造図である。
【
図14】本発明の別の実施形態による移動端末の概略構造図である。
【
図15】別の実施形態による
図1に示す移動端末のカメラの配置位置の概略構造図である。
【
図16】
図1の移動端末の可動ベースとカメラの分解図である。
【
図17】本開示の一実施形態による
図1の移動端末のコントローラの概略ブロック図である。
【
図18】本開示の別の実施形態による
図1の移動端末のコントローラの概略ブロック図である。
【
図19】本開示の実施形態による移動端末を制御するための方法の第一のフローチャートである。
【
図20】本開示の実施形態による移動端末を制御するための方法の第二のフローチャートである。
【
図21】本開示の別の実施形態による移動端末を制御するための方法の第一のフローチャートである。
【
図22】本開示の別の実施形態による移動端末を制御するための方法の第二のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
一実施形態では、移動端末は、支持アセンブリと、表示画面と、可動ベースとを含む。支持アセンブリは、第一のハウジングと、第二のハウジングと、屈曲可能部材とを含む。第一のハウジングは、第一の凹部を画定し、第一の内面と、第一の内面に対向して配置された第一の外面と、第一の内面と第一の外面との間に接続された第一の外周側面とを含む。第一の内面は、第一の凹部が画定されるように第一の外面に向かって凹み、第一の凹部は、第一の外周側面まで延在する。第二のハウジングは、第二の凹部を画定し、支持アセンブリを折り畳むと、第一の内面に対向する第二の内面と、第二の内面に対向して配置される第二の外面とを含む。第一の凹部は、第一の内面上に投影される第二の凹部の投影に覆われている。屈曲可能部材は、第一のハウジングと第二のハウジングとの間に接続され、支持アセンブリを折り開くために、または折り畳むために、展開可能または屈曲可能である。表示画面の一部は、第一の外面上に保持され、表示画面の別の一部は、第二の外面上に保持される。可動ベースは、第一の凹部に移動可能に取り付けられている。可動ベース内にカメラが配置され、可動ベースは、カメラを保持して、第一の外周側面に対して、第一の凹部から搬出するように、またはその中に退避するようにすることができ、第二の凹部は、可動ベースの一部を収容するように構成されている。
【0008】
一例では、可動ベースの一部が第二の凹部内に収容されると、第一のギャップが、可動ベースの外側壁と第二の凹部内の第二の内面との間に画定される。
【0009】
一例では、第二のハウジングは、第二の凹部内の第二の内面上に、互いに離間した複数の突出部をさらに含む。複数の突出部と可動ベースの外面との間に、第二のギャップが画定され、第二のギャップは第一のギャップよりも小さい。
【0010】
一例では、第一のハウジングは、互いに対向する第一の側壁と第二の側壁とを含み、第一の側壁および第二の側壁は、第一の凹部内にあり、可動ベースは、第一の側壁および第二の側壁に摺動可能に接続され、第一の凹部から摺動して出入りする。
【0011】
一例では、第一の案内レールが第一の側壁に凹設され、第二の案内レールが第二の側壁に凹設され、第二の案内レールと第一の案内レールとの延伸方向が同一であり、互いに対向する第一の案内ブロックと第二の案内ブロックとが可動ベース上に配置され、第一の案内ブロックは第一の案内レール上に摺動可能に取り付けられ、第二の案内ブロックは第二の案内レール上に摺動可能に取り付けられる。
【0012】
一例では、第一の凹部内の第一の内面は円弧状であり、可動ベースの外側壁は円弧状であり、可動ベースの外側壁は、第一の凹部内の第一の内面と対向し、可動ベースは、第一のハウジングに回転可能に接続され、第一の凹部から回転して出入りする。
【0013】
一例では、第一の内面上に投影される第二の凹部の投影の形状と、第一の内面上の第一の凹部の開口形状とは、実質的に同一である。
【0014】
一例では、第一の外周側面は、第一の頂面と、第一の頂面に対向する第一の底面と、第一の頂面と第一の底面との間に接続される第一の側面とを含む。第一の凹部は、第一の頂面、第一の底面、および第一の側面のうちの1つまで延在する。
【0015】
一例では、表示画面は、可撓性表示画面であり、第一の外面と、屈曲可能部材の外面と、第二の外面とは、表示画面を一括して保持する。
【0016】
一例では、支持アセンブリは、第一のハウジング上に配置された第一のロック部材と、第二のハウジング上に配置された第二のロック部材とをさらに含む。第一のロック部材は、支持アセンブリを折り畳むと、第二のロック部材と協働する。
【0017】
一例では、第一のロック部材は第一の永久磁石であり、第二のロック部材は第二の永久磁石であり、第一の永久磁石は、支持アセンブリを折り畳むと、第二の永久磁石に磁気的に引き付けられる。
【0018】
一例では、第一のロック部材は第一の内面から突出したブロックであり、第二のロック部材は第二の内面に凹設されたスロットであり、ブロックは、支持アセンブリを折り畳むと、スロットと係合する。
【0019】
一例では、カメラの撮像面の向きは、第一の内面の向きと同じである。移動端末は、第一のハウジングまたは第二のハウジングに収容されたコントローラをさらに備え、コントローラは、撮影信号を受信し、撮影信号に基づいて、支持アセンブリが折り開き状態にあるか、または折り畳み状態にあるかを検出し、支持アセンブリが折り開き状態にあるときに、カメラを制御して撮影するように、支持アセンブリが折り畳み状態にあるときに、可動ベースを駆動して、カメラを保持して、第一の凹部から搬出させ、カメラを制御して撮影するように構成される。
【0020】
一例では、表示画面は、第一の外面と重なり合う第一の表示領域と、第二の外面と重なり合う第二の表示領域とを含む。さらに、コントローラは、撮影信号が正面撮影用であるか背面撮影用であるかを判定し、撮影信号が背面撮影用である場合、第一の表示領域を切り替えてカメラの撮影インタフェースを表示するように、撮影信号が正面撮影用である場合、第二の表示領域を切り替えてカメラの撮影インタフェースを表示するように、さらに構成される。
【0021】
別の例では、カメラの撮像面の向きは、第一の外側表面の向きと同じである。移動端末は、第一のハウジングまたは第二のハウジングに収容されたコントローラをさらに含み、コントローラは、撮影信号を受信し、可動ベースを駆動して、カメラを保持して、第一の凹部から搬出させ、撮影信号に基づいて、カメラを制御して撮影するように構成される。
【0022】
一例では、表示画面は、第一の外側と重なり合う第一の表示領域と、第二の外側と重なり合う第二の表示領域とを含む。コントローラは、撮影信号が正面撮影用であるか背面撮影用であるかを判定し、撮影信号が正面撮影用である場合、第一の表示領域を切り替えてカメラの撮影インタフェースを表示するように、撮影信号が背面撮影用である場合、第二の表示領域を切り替えてカメラの撮影インタフェースを表示するように、さらに構成されている。
【0023】
別の実施形態では、移動端末は、第一の凹部を画定する第一のハウジングと、第二の凹部を画定する第二のハウジングと、屈曲可能部材と、カメラを備えた可動ベースとを含む。屈曲可能部材は、第一のハウジングと第二のハウジングとの間に接続され、第一のハウジングが第二のハウジングに対して折り開かれること、または折り畳まれることを可能にする。カメラを備えた可動ベースは、第一のハウジングに移動可能に取り付けられている。カメラを備えた可動ベースは、第一のハウジングが第二のハウジングに対して折り開かれるときに、第一の凹部に収容されるように構成され、第一のハウジングが第二のハウジングに対して折り畳まれるときに、第一の凹部および第二の凹部によって画定されるチャンバを収容するように構成されている。
【0024】
一例では、カメラの撮像面は、第一の凹部内の第一のハウジングの壁に面する。第一のハウジングが第二のハウジングに対して折り畳まれたときに、カメラが撮影できるように、カメラを備えた可動ベースがチャンバから搬出され、第一のハウジングが第二のハウジングに対して折り開かれたときに、カメラが撮影できるように、カメラを備えた可動ベースが第一の凹部114から搬出される。
【0025】
別の例では、カメラの撮像面は、第二の凹部内の第二のハウジングの壁に面する。第一のハウジングが第二のハウジングに対して折り畳まれたときに、カメラが撮影できるように、カメラを備えた可動ベースがチャンバから搬出され、第一のハウジングが第二のハウジングに対して折り開かれたときに、カメラが撮影できるように、カメラを備えた可動ベースが第一の凹部から搬出され、またはその中に退避する。
【0026】
別の実施形態では、移動端末は、第一の凹部を画定する第一のハウジングと、第二の凹部を画定する第二のハウジングと、屈曲可能部材と、表示画面と、可動ベースとを含む。屈曲可能部材は、第一のハウジングと第二のハウジングとの間に接続され、第一のハウジングが第二のハウジングに対して折り開かれること、または折り畳まれることを可能にする。表示画面は、第一のハウジングと、第二のハウジングと、屈曲可能部材とに配置されている。カメラを備えた可動ベースは、第一のハウジングに移動可能に取り付けられている。カメラを備えた可動ベースは、第一のハウジングが第二のハウジングに対して折り開かれるときに、第一の凹部に収容されるように構成され、第一のハウジングが第二のハウジングに対して折り畳まれるときに、第一の凹部および第二の凹部によって画定されるチャンバを収容するように構成されている。
【0027】
以下、
図1~
図22を参照して、移動端末100について説明する。
【0028】
図1および
図2を一緒に参照すると、本開示の実施形態における移動端末100が示されている。移動端末100は、支持アセンブリ1と、表示画面2と、可動ベース3とを含む。表示画面2は、支持アセンブリ1に固定されている。支持アセンブリ1は、第一のハウジング11と、第二のハウジング12と、屈曲可能部材13とを含む。屈曲可能部材13は、第一のハウジング11と第二のハウジング12との間に接続されている。屈曲可能部材13は、支持アセンブリを折り開くために、または折り畳むために、展開または屈曲することができる。
【0029】
本開示では、支持アセンブリ1が折り開き状態にあるとき、120°~180°の角度が、第一のハウジング11と第二のハウジング12との間に形成される。
図2に示すように、支持アセンブリ1を折り開くときに、第一のハウジング11と第二のハウジング12との間の角度が180°であることを例として、本開示では説明する。支持アセンブリ1が折り畳み状態にあるとき、第一のハウジング11と第二のハウジング12との間には、0°から15°の角度が形成される。
図1に示すように、支持アセンブリ1を折り畳むときに、第一のハウジング11と第二のハウジング12との間の角度が0°であることを例として、本開示では説明する。
【0030】
図2および
図3を一緒に参照すると、第一のハウジング11は、第一の内面111と、第一の外面112と、第一
の外周側面113とを含む。表示画面2は、第一の外面112上に保持される。第一の内面111は、第一の外面112と対向して配置される。第一
の外周側面113は、第一の内面111と第一の外面112との間に接続されている。第一のハウジング11は、第一の凹部114を画定する。第一の内面111は、第一の凹部114が画定されるように第一の外面112に向かって凹み、第一の凹部114は、第一
の外周側面113まで延在する。
【0031】
図2~
図4を一緒に参照すると、可動ベース3には、カメラ41が設けられている。可動ベース3は、第一の凹部114に移動可能に取り付けられている。可動ベース3は、カメラ41を保持して、第一
の外周側面113に対して、第一の凹部114から搬出させること、またはその中に退避させることができる。可動ベース3がカメラ41を保持して、第一
の外周側面113に対して、第一の凹部114から搬出させると、カメラ41の撮像面を露出させることができる。このとき、カメラ41は、撮影を実行することができる。可動ベース3がカメラ41を保持して、第一
の外周側面113に対して、第一の凹部114の中に退避させると、第一の凹部114から離れた可動ベース3の頂面が第一
の外周側面113と実質的に面一となる。
【0032】
図1および
図3を一緒に参照すると、第二のハウジング12は、第二の内面121と、第二の外面122とを含む。表示画面2は、第二の外面122上に保持される。第二の内面121は、第二の外面122と対向して配置される。第二のハウジング12は、第二の凹部124を画定する。支持アセンブリ1を折り畳むと、第二の内面121は第一の内面111に対向して配置され、第一の凹部114は第一の内面111
上に投影される第二の凹部124
の投影に覆われる。第二の凹部124は、可動ベース3の一部を収容するように構成されている。
【0033】
本実施形態では、可動ベース3はカメラ41を保持して、第一
の外周側面113に対して、第一の凹部114から搬出するように、またはその中に退避するようにできるので、
図4および
図5に示すように、カメラ41を備えた可動ベース3は、撮影が必要な場合、第一の凹部114から搬出される。
図1および
図2に示すように、カメラ41を備えた可動ベース3は、撮影が不要な場合、第一の凹部114の中に退避させる。したがって、カメラ41は、移動端末100の第一の外面112および第二の外面122を占有する必要がなく、そのため、表示画面2は、第一の外面112と第二の外面122に可能な限り大きく配置することができるので、移動端末100の画面本体比が比較的高くなる。
【0034】
例えば、移動端末100の画面本体比は、85%、さらには95%と高くすることができる。画面本体比とは、支持アセンブリ1を折り開いたときの、移動端末100の画面(表示画面2等)の表示面積と、移動端末100の厚さ方向の垂直面上における移動端末100全体の投影面積との比をいう。換言すれば、画面本体比は、第一の外面112および第二の外面122に対する表示画面2の面積の比でもある。
【0035】
支持アセンブリ1を折り開くと、表示画面2全体が表示できるので、移動端末100は、大画面表示を実現することができる。支持アセンブリ1を折り畳むと、ユーザは、第一の外面112上に置かれた表示画面2の一部、または第二の外面122上に置かれた表示画面2の一部を選択して表示することができる。これにより、移動端末100の相互作用モードが多様化し、ユーザ体験が向上する。さらに、第二の凹部124は可動ベース3の一部を収容するように構成されているため、支持アセンブリ1を折り畳むと、可動ベース3の一部が第二の凹部124に収容される。したがって、支持アセンブリ1を折り畳むと、移動端末100の全体の厚さが薄くなり、移動端末100の軽量薄型化を達成する上で有利である。第一の凹部114は第一の内面111上に投影される第二の凹部124の投影に覆われているので、可動ベース3を第二の凹部124に良好に収容できるだけでなく、第二の凹部124における第二の内面も可動ベース3の移動の妨げにならないので、支持アセンブリ1を折り畳むと、可動ベース3を第一の凹部114から搬出すること、またはその中に退避させることができる。
【0036】
この実施形態では、カメラ41を使用しないときに、周囲の構造(例えば、第一のハウジング11および第二のハウジング12)によって保護されるように、カメラ41を移動端末100の内部に収納することも、使用する必要があるとき、移動端末100から搬出して撮影を実行することもでき、摩耗および長期露光による灰の侵入といった問題を回避し、こうして、カメラ41の撮影品質を効果的に確保するようにしてもよい。
【0037】
「カメラ41の撮像面を露出させることができる」とは、遮光効果を有する移動端末100の構成要素(例えば、表示画面2等)によってカメラ41の撮像面が遮光されないことを意味し、こうして、撮影を円滑に実行できることが理解できる。当然、保護機能を達成するためにカメラ41の撮像面を光透過性レンズ等で覆うことは、依然として許容される。
【0038】
図3および
図6を一緒に参照すると、第二のハウジング12は、第二
の外周側面123をさらに含む。第二
の外周側面123は、第二の内面121と第二の外面122との間に接続されている。第二の内面121は、第二の凹部124が画定されるように、第二の外面122に向かって凹んでいる。第二の凹部124は、第二
の外周側面123まで延在する。支持アセンブリ1を折り畳むと、第一
の外周側面113上の第一の凹部114の開口部が、第二
の外周側面123上の第二の凹部124の開口部と連通している。これらの2つの開口部は、可動ベース3が第一の凹部114から搬出されるか、またはその中に退避される1つの出口側に組み合わされることができる。
【0039】
屈曲可能部材13は、弾性板構造、ヒンジ構造、軸連結構造等の様々な実施態様を有することができる。
【0040】
図6を一緒に参照すると、一実施形態では、可動ベース3の一部が第二の凹部124に収容されると、可動ベース3と第二の凹部124内の第二の内面121との間に第一のギャップ31が画定される。具体的には、第二の凹部124に収容される可動ベース3の外側壁の一部分は、第二の凹部124の凹壁から離間しており、それらは互いに接触せず、第一のギャップ31がその間に画定される。
【0041】
本開示では、第一のギャップ31が可動ベース3と第二の凹部124内の第二の内面121との間に画定されているので、第二の凹部124内の第二の内面121は、可動ベース3が移動する際に可動ベース3に対する耐性がなく、可動ベース3をより円滑に第一の凹部114から搬出すること、またはその中に退避させることができるようになっている。
【0042】
可動ベース3の外側壁の異なる領域と第二の凹部124内の第二の内面121との間の第一のギャップ31の幅は、必ずしも等しくないことが理解できる。すなわち、第一のギャップ31の異なる領域における幅は、必ずしも等しくなくてもよい。一実施形態では、第一のギャップ31の異なる領域における幅は均一である。第一のギャップ31の幅とは、第二の凹部124内の第二の内面121と可動ベース3の外側壁との間の垂直距離を意味する。
【0043】
図7を一緒に参照すると、一実施形態では、第二のハウジング12は、複数の突出部125をさらに含む。複数の突出部125は、第二の凹部124内の第二の内面121上で互いに離間している。複数の突出部125は、第二の凹部124内の第二の内面121上に、実質的に等間隔に配置されてもよい。複数の突出部125と可動ベース3との間に、第二のギャップ32が画定され、第二のギャップ32は第一のギャップ31よりも小さい。
【0044】
この実施形態では、第二のギャップ32は、複数の突出部125が可動ベース3に抵抗を発生させないように規定され、こうして、可動ベース3は、依然として円滑に、第一の凹部114から搬出されるか、またはその中に退避する。第二のギャップ32は、第一のギャップ31よりも小さくなっており、可動ベース3の外側壁と複数の突出部125との間のギャップが小さくなるようになっている。移動端末100が落下すると、または衝撃を受けると、複数の突出部125が可動ベース3に当接して、可動ベース3を制限して、可動ベース3が変位し過ぎることに起因して、駆動構造等が損傷するのを防止することができる。
【0045】
本開示では、可動ベース3は、摺動可能または回転可能に、第一の凹部114から搬出させること、またはその中に退避させることができる。
【0046】
例えば、一実施形態では、
図8および
図9を一緒に参照すると、第一のハウジング11は、互いに対向して配置された第一の側壁1141および第二の側壁1142を含み、第一の側壁1141および第二の側壁1142は、第一の凹部114内にある。第一の側壁1141と第二の側壁1142とは、実質的に平行である。可動ベース3は、第一の側壁1141および第二の側壁1142に摺動可能に接続され、第一の凹部114に摺動して出入りする。具体的には、可動ベース3は、互いに対向して配置される第一の外側壁33および第二の外側壁34を含む。第一の外側壁33は、第一の側壁1141に摺動可能に接続される。第二の外側壁34は、第二の側壁1142に摺動可能に接続される。
【0047】
本実施形態では、第一の側壁1141および第二の側壁1142が可動ベース3に案内役を果たし、第一の側壁1141および第二の側壁1142の移動方向と可動ベース3の移動方向とは実質的に同一である。
【0048】
第一のハウジング11は、第三の側壁1143および底壁1144をさらに含み、第三の側壁1143および底壁1144は、第一の凹部114内にある。第三の側壁1143は、第一の側壁1141と第二の側壁1142との間に接続され、第三の側壁1143は、第一の外周側面113から離間している。底壁1144は、第一の側壁1141と第二の側壁1142との間に接続され、底壁1144は、第三の側壁1143と第一の外周側面113との間にさらに接続される。
【0049】
可動ベース3は、第三の外側壁35および底壁36をさらに含む。第三の外側壁35は、第一の外側壁33と第二の外側壁34との間に接続される。可動ベース3が第一の凹部114の中に退避すると、第三の外側壁35は第三の側壁1143に当接することができ、第三の側壁1143は可動ベース3を制限する。底壁36は、第一の外側壁33、第二の外側壁34、および第三の外側壁35に接続されている。底壁36は、底壁1144に摺動可能に接続される。底壁1144は、可動ベース3を支持する。
【0050】
移動端末100は、第一の駆動アセンブリをさらに含む。第一の駆動アセンブリは、可動ベース3を駆動して、第一の凹部114から摺動して出入れするように構成される。第一の駆動アセンブリは、可動ベース3に部分的に固定され、第一のハウジング11の内部に部分的に収容される。第一の駆動アセンブリは、複数の実施態様を有する。
【0051】
例えば、
図8を参照すると、第一の駆動アセンブリは、永久磁石141および電磁石142を含む。永久磁石141は、可動ベース3に固定される。永久磁石141は、第三の外側壁35に埋め込まれてもよい。電磁石142は、第一のハウジング11に固定される。電磁石142は、第三の側壁1143に隣接して配置することができ、例えば、電磁石142は、第三の側壁1143に埋め込まれる。電磁石142が通電されると、電磁石142は永久磁石141を反発して、または引き寄せ、可動ベース3を第一の凹部114から摺動して出入りする。電磁石142は、鉄ブロックと、鉄ブロックの外周に巻かれたコイルとを含む。電磁石142の磁場は、コイル内の電流の流れを制御することによって変化させる。
【0052】
代替として、第一の駆動アセンブリは、スライダと、ねじと、モータとを含む。スライダは、可動ベース3に固定される。ねじおよびモータは、第一のハウジング11の内部に収納される。ねじの外周側には、螺旋溝がある。スライダは、螺旋溝に部分的に埋め込まれ、螺旋に摺動可能に接続される。スライダは、実質的にストリップ形状とすることができる。スライダの一端は可動ベース3に固定され、スライダの他端は螺旋溝に埋め込まれる。モータを使用して、ねじを駆動して回転させ、スライダは、可動ベース3を保持して、摺動させる。例えば、モータがねじを駆動して、第一の方向に回転させると、スライダは、ねじの駆動下で可動ベース3を保持して、第三の側壁1143から離れる方向に摺動させて、可動ベース3を第一の凹部114から搬出するようにする。モータがねじを駆動して、第一の方向とは反対の第二の方向に回転させると、スライダは、ねじの駆動下で可動ベース3を第三の側壁1143に向かって摺動させ、可動ベース3を第一の凹部114の中に退避するようにする。モータの作用(回転方向、回転速度、回転角度等を含む)は、ユーザの要求に応じて調整することができる。
【0053】
代替として、第一の駆動アセンブリは、スリーブと、駆動ロッドと、モータとを含む。スリーブは、可動ベース3に固定される。駆動ロッドおよびモータは、第一のハウジング11の内部に収納される。スリーブは、駆動ロッドの外側にスリーブが付けられ、駆動ロッドにねじ込まれる。スリーブは、駆動ロッドに対して回転し、第一のハウジング11に対して移動する。モータを駆動して、駆動ロッドを回転させ、スリーブが可動ベース3を保持して、摺動させる。モータが駆動ロッドを駆動して、第三の方向に回転させると、スリーブは、駆動ロッドの駆動下で可動ベース3を保持して、第三の側壁1143から離れる方向に摺動させて、可動ベース3を第一の凹部114から搬出する。モータが駆動ロッドを駆動して、第三の方向と反対の第四の方向に回転させると、スリーブは、駆動ロッドの駆動下で可動ベース3を保持して、第三の側壁1143に向かって摺動させて、可動ベース3を第一の凹部114の中に退避させる。モータの作用(回転方向、回転速度、回転角度等を含む)は、ユーザの要求に応じて調整することができる。
【0054】
代替として、第一の駆動アセンブリは、ラックと、歯車と、モータとを含む。ラックは、可動ベース3に固定される。歯車およびモータは、第一のハウジング11の内部に収納される。歯車は、ラックと噛み合う。歯車は、第一のハウジング11の内部に収納される。ラックの一端は可動ベース3に固定され、ラックの他端は第一のハウジング11内に延設される。モータは、第一のハウジング11の内部に収納される。モータは、歯車を駆動して回転させ、ラックが可動ベース3を保持して、摺動するように構成される。モータが歯車を駆動して第五の方向に回転させると、ラックは、歯車の駆動下で、可動ベース3を保持して、第三の側壁1143から離れるように摺動し、こうして、可動ベース3を第一の凹部114から搬出する。モータが歯車を駆動して第五の方向と反対の第六の方向に回転させると、ラックは、歯車の駆動下で、可動ベース3を保持して、第三の側壁1143に向かって摺動し、こうして、可動ベース3を第一の凹部114の中に退避させる。モータの作用(回転方向、回転速度、回転角度等を含む)は、ユーザの要求に応じて調整することができる。
【0055】
複数の第一の駆動アセンブリが存在してもよく、複数の第一の駆動アセンブリは、離間して配置され、可動ベース3をより円滑に駆動する。
【0056】
図10を一緒に参照すると、第一の側壁1141には、凹んだ第一の案内レール1146が設けられる。第二の側壁1142には、凹んだ第二のレール1147が設けられる。第二のレール1147の延伸方向は、第一の案内レール1146の延伸方向と一致する。可動ベース3には、互いに対向して配置された第一の案内ブロック37と第二の案内ブロック38とが設けられる。第一の案内ブロック37は、第一の外側壁33から突出している。第二の案内ブロック38は、第二の外側壁34から突出している。第一の案内ブロック37は、第一の案内レール1146に摺動可能に取り付けられている。第二の案内ブロック38は、第二のレール1147に摺動可能に取り付けられている。
【0057】
本実施形態では、第一の案内レール1146は第一の案内ブロック37を制限して案内し、第二の案内レール1147は第二の案内ブロック38を制限して案内する。これにより、可動ベース3を第一の凹部114から円滑に摺動して出入れすることができ、可動ベース3が第一の凹部114から外れるのを防止することもでき、移動端末100の信頼性を向上させることができる。
【0058】
第一の案内レール1146および第二のレール1147の一方を第一のハウジング11上に配置することもでき、これに対応して、第一の案内ブロック37および第二の案内ブロック38の一方を可動ベース3上に配置することもできる。
【0059】
別の実施形態では、
図11および
図12を一緒に参照すると、第一の凹部114(部分1140である)内の第一の内面111は湾曲している。可動ベース3の外側壁30は、湾曲している。可動ベース3の外側壁30は、第一の凹部114内の第一の内面111の部分1140と対向して配置されている。可動ベース3の外側壁30と第一の凹部114内の第一の内面111の部分1140とは、互いに近接して対向している。可動ベース3は、第一のハウジング11に回転可能に接続され、第一の凹部114から回転して出入りする。
【0060】
本実施形態では、可動ベース3は、第一のハウジング11に回転可能に接続され、第一の凹部114内の第一の内面111の部分1140の軌跡が可動ベース3の回転軌跡に適合している。第一の凹部114内の第一の内面111の部分1140は円弧状であり、可動ベース3の外側壁30は円弧状であり、いずれの形状も可動ベース3の回転軌跡に適合しているので、可動ベース3を第一の凹部114に対して円滑に回転して出入れすることができる。
【0061】
第一の凹部114は、半円形状を有する。可動ベース3は、半円形状または扇形状を有する。可動ベース3の回転中心30’は、第一の凹部114に対する中心1140’と一致する。このとき、可動ベース3は、第一のハウジング11に対してより円滑に回転することができる。可動ベース3が半円形の場合、可動ベース3は、外側壁30に接続された頂部側壁30”をさらに含み、可動ベース3が第一の凹部114内に回転されると、頂部側壁30”は、第一のハウジング11の第一の外周側面113と面一となる。可動ベース3が扇形状である場合、可動ベース3は、第一の壁と、第一の壁に接続される第二の壁とをさらに含む。第一の壁と第二の壁とは、可動ベース3の外側壁30の両端に接続されている。第一の側壁と第二の側壁との間には、180°未満の角度が形成される。
【0062】
第一の凹部114の第一の内面111には、凹んだ案内レール1148が設けられる。可動ベース3の外側壁には、突出した案内ブロック39が設けられる。案内ブロック39は、案内レール1148に摺動可能に取り付けられている。案内レール1148は、案内ブロック39を制限して案内することにより、可動ベース3を円滑に第一の凹部114から回転して出入れすることができ、可動ベース3が第一の凹部114から外れるのも防止して、移動端末100の信頼性を向上させることができる。
【0063】
移動端末100は、第二の駆動アセンブリをさらに含む。第二の駆動アセンブリは、可動ベース3を駆動して、第一の凹部114から回転して出入れするように構成される。第二の駆動アセンブリは、モータと、第一の歯車と、第二の歯車とを含む。モータは、第一の歯車を回転駆動するように構成されている。第二の歯車は、第一の歯車と噛み合う。第二の歯車は、可動ベース3の回転軸上に固定されており、第二の歯車の回転中心は、可動ベース3の回転軸の回転中心と一致している。モータは、可動ベース3を駆動して、第一の歯車および第二の歯車を介してその回転軸の周りを回転し、第一の凹部114の外側または内側に回転する。
【0064】
一実施形態では、
図3、
図6および
図13を一緒に参照すると、第一の内面111
上に投影される第二の凹部124
の投影1240の形状と、第一の内面111上の第一の凹部114のための開口部1145の形状とは同じである
。投影1240は、第一の形状を有する第一の内面111上の第二の凹部124によって画定される。開口部1145は、第一の内面111上の第一の凹部114によって画定され、これは第二の形状を有する。第一の形状は、第二の形状と同じである。例えば、
図13に示すように、第一の形状は矩形であり、第二の形状は矩形である。あるいは、第一の形状は半円形であり、第二の形状は半円形である。第一の内面111上の第一の凹部114によって画定された開口部1145は、第一の内面111
上に投影される第二の凹部124
の投影によって完全に覆われている。すなわち、第一の内面111
上に投影される第二の凹部124
の投影の面積は、第一の内面111上の第一の凹部114の開口部1145の面積よりも大きい。
【0065】
本実施形態では、可動ベース3と第二の凹部124内の第二の内面121との間の第一のギャップ31の異なる領域の幅が同じであるため、移動端末100の外観は一定である。また、移動端末100の信頼性を向上させ、可動ベース3と第一のハウジング11との干渉を回避することも有利である。
【0066】
一実施形態では、
図8を参照すると、第一
の外周側面113は、第一の頂面1131と、第一の底面1132と、第一の側面1133とを含む。第一の頂面1131は、第一の底面1132と対向して配置される。第一の側面1133は、第一の頂面1131と第一の底面1132との間に接続される。第一の凹部114は、第一の頂面1131(
図8に図示)、第一の底面1132、および第一の側面1133のうちの1つまで延在する。言い換えれば、可動ベース3は、移動端末100の上面、下面、または左側面または右側面に延在または退避することができる。
【0067】
本開示では、表示画面2は、様々な方法で実施することができる。
【0068】
例えば、一実施形態では、
図2および
図3を一緒に参照すると、表示画面2は、一体化された可撓性表示画面である。第一の外面112と、屈曲可能部材13の外面と、第二の外面122とは、表示画面2を一括して保持する。屈曲可能部材13の外面の両側は、第一の外面112および第二の外面122にそれぞれ接続されている。
【0069】
表示画面2は、有機発光ダイオード(OLED)表示とすることができる。
【0070】
別の実施形態では、
図3および
図14を一緒に参照すると、表示画面2は、第一のサブ表示画面21および第二のサブ表示画面22を含む。第一のサブ表示画面21および第二のサブ表示画面22は、それぞれ2つの個別の表示画面である。第一のサブ表示画面21は、第一の外面112に置かれている。第二のサブ表示画面22は、第二の外面122に置かれている。屈曲可能部材13の外面は、可撓性を有する第三のサブ表示画面23と一緒に置くことができる。第三のサブ表示画面23は、第一のサブ表示画面21および第二のサブ表示画面22に接続されている。当然、他の実施形態では、表示パネルは、屈曲可能部材13の外面上に置かれなくてもよい。
【0071】
第一のサブ表示画面21は、液晶表示であても、有機発光ダイオード表示であってもよい。第二のサブ表示画面22は、液晶表示であっても、有機発光ダイオード表示であってもよい。第三のサブ表示画面23は、有機発光ダイオード表示画面とすることができる。
【0072】
本開示において、
図6を一緒に参照すると、支持アセンブリ1は、支持アセンブリ1が折り畳み状態にあるときに、第一のハウジング11を第二のハウジング12に対して固定するためのロック構造(151、152)を有する。これにより、ユーザが移動端末100を保持することが容易になる。ロック構造(151、152)は、様々な実施態様を有する。
【0073】
例えば、支持アセンブリ1は、第一のロック部材151および第二のロック部材152をさらに含む。第一のロック部材151は、第一のハウジング11上に配置されている。第二のロック部材152は、第二のハウジング12上に配置されている。支持アセンブリ1を折り畳むと、第一のロック部材151は、第二のロック部材152と協働する。
【0074】
第一のロック部材151は第一の永久磁石であり、第二のロック部材152は第二の永久磁石である。第一の永久磁石および第二の永久磁石の端部は、互いに対向し、磁気的に反対である。支持アセンブリ1を折り畳むと、第一の永久磁石と第二の永久磁石とが磁気的に引き付けられる。
【0075】
代替として、第一のロック部材151は、第一の内面111から突出したブロックである。第二のロック部材152は、第二の内面121に凹んだスロットである。支持アセンブリ1を折り畳むと、ブロックはスロットと係合する。ブロックは、スロット内の第二の内面121と干渉嵌合して、その間の凝縮力を増大させる。
【0076】
一実施形態において、
図5を参照すると、可動ベース3は、虹彩認識モジュール、顔認識モジュール、フラッシュ、マイクロホン(送信機とも呼ばれる)、およびイヤホン42(受信機とも呼ばれる)、感光体、および指紋モジュールのうちの少なくとも1つをさらに含む。機能装置(イヤホン42、感光体、指紋モジュール等)は、可動ベース3内に配置され、使用する必要があるときに、第一のハウジング11に対して展開することができるように、使用する必要がないときに、第一のハウジング11に対して折り畳むことができるようになっている。移動端末100の設計面空間を占有する必要がないため、表示画面2の表示面積を大きくすることができ、移動端末100の画面本体比を大きくすることができる。また、可動ベース3に収納された機能装置は、重複配置によって移動端末100の厚さが厚くなるのを避けるために交互に配置することができる。
【0077】
可動ベース3内のカメラ41の数は、1つであっても、複数であってもよい。例えば、
図5に示すように、カメラ41の数は、2つである。2つのカメラ41の撮影方向は、同一であって(前方、後方)もよいし、異なっていて(前方、後方)もよい。
【0078】
一実施形態では、
図3および
図4を一緒に参照すると、カメラ41の撮像面の向きは、第一の外面112の向きと同じである。他の実施形態では、
図3および
図15を参照すると、カメラ41の撮像面の向きは、第一の内面111の向きと同じである。
【0079】
本実施形態では、カメラ41の撮像面の向きが第一の外面112の向きと同じである場合には、支持アセンブリ1が折り畳み状態であっても、折り開き状態であっても、撮像して撮影できるように、カメラ41は、可動ベース3の駆動下で第一の凹部114から搬出させる必要がある。カメラ41の撮像面の向きが第一の内面111の向きと同じである場合、支持アセンブリ1は折り開き状態にあるので、カメラ41は、第一の凹部114から搬出された後に撮影を実行することも、あるいは直接撮影を実行することもできる。支持アセンブリ1は折り畳み状態にあり、次いで、カメラ41は、第一の凹部114から搬出された後に撮影を行うことができる。
【0080】
支持アセンブリ1をある角度まで折り開き、カメラ41が第二のハウジング12によって遮られずに、撮像する場合、カメラ41は、第一の凹部114から突出することなく撮影を実行できることは、理解されるべきである。例えば、支持アセンブリ1を折り開く角度は、90°または120°以上である。
【0081】
図16を参照すると、可動ベース3は、ボックス3aとカバープレート3bとを含む。カバープレート3bは、ボックス3aを覆う。収容空間は、可動シート3内には画定される。カメラ41は、収容空間に収容される。カバープレート3bは、その上に信号貫通領域3cが設けられている。信号貫通領域3cは、ビアであってもよく、ビアに透明レンズが挿入されていてもよい。カメラ41の撮像面は、信号貫通領域3cを介して光を集めるように信号貫通領域3cに直接対向している。
【0082】
一実施形態では、
図1および
図2を一緒に参照すると、移動端末100は、コントローラ5をさらに含み、コントローラ5は、第一のハウジング11または第二のハウジング12内に収容される。コントローラ5は、表示画面2に電気的に接続されている。また、コントローラ5は、可動ベース3に収容される機能装置、例えば、カメラ41に電気的に接続されてもよい。コントローラ5は、さらに、第一の駆動アセンブリまたは第二の駆動アセンブリに電気的に接続されているが、これは、可動シート3を制御して、第一の凹部114から搬出するように、あるいはその中に退避させるようにするためである。
【0083】
一実施形態では、
図1および
図2を参照すると、第一のハウジング11の第一
の外周側面113または第二のハウジング12の第二
の外周側面123には、トリガボタン6が設けられている。トリガボタン6は、コントローラ5に接続されている(電気的に接続され、信号接続されている)。ユーザがトリガボタン6を押すこと、または触れることで、トリガボタン6はトリガ信号をコントローラ5に送信し、コントローラ5は、第一の駆動アセンブリまたは第二の駆動アセンブリを制御して、可動シート3を、必要に応じて、第一の駆動アセンブリまたは第二の駆動アセンブリによって、第一の凹部114から搬出するか、あるいはその中に退避させる。当然、他の実施形態では、第一
の外周側面113および第二
の外周側面123の両方に、トリガボタンが設けられる。トリガ信号は、撮影信号、撮影終了信号、着信信号、着信終了信号などであってもよい。
【0084】
他の実施形態では、トリガボタンは、表示画面2上に配置されたタッチアイコンであってもよい。タッチアイコンをクリックすると、トリガ信号がコントローラ5に送信される。コントローラ5は、トリガ信号に基づいて、第一の駆動アセンブリまたは第二の駆動アセンブリを制御して、可動ベース3を駆動して、移動させる。
【0085】
一実施形態では、
図3、
図5および
図17を一緒に参照すると、カメラ41の撮像面の向きは、第一の内面111の向きと同じである。コントローラ5は、受信ユニット511と、検出ユニット512と、駆動ユニット513とを含む。
【0086】
受信ユニット511は、撮影信号を受信するように構成されている。
【0087】
検出ユニット512は、撮影信号に基づいて、支持アセンブリ1が折り開き状態にあるか、または折り畳み状態にあるかを検出するように構成されている。
【0088】
駆動ユニット513は、支持アセンブリ1が折り開き状態にあるときに、カメラ41を制御して撮影するように、支持アセンブリ1が折り畳み状態にあるときに、可動ベース3を駆動して、カメラ41を保持して、第一の凹部114から搬出させ、カメラ41を制御して撮影するように構成されている。
【0089】
この実施形態では、移動端末100は、カメラ41を制御して、折り開き状態または折り畳み状態にある支持ユニット1に従って、直接撮影することも、あるいは第一の凹部114を搬出させた後に撮影することもきる。このようにして、撮影作用の有効性が確保され、ユーザが効果的な撮像を取得することを可能になり、ユーザ体験が改善される。
【0090】
他の実施形態では、支持アセンブリ1が折り開き状態にあるときに、駆動ユニット513を使用して、可動ベース3を駆動して、カメラ41を保持して、第一の凹部114から搬出させて、カメラ41を制御して撮影を行うこともできることが理解できる。
【0091】
受信ユニット511は、撮影終了信号を受信するように、さらに構成されている。検出ユニット512は、撮影終了信号に基づいて、第一の凹部114に対する可動ベース3の可動状態を検出するように、さらに構成されている。駆動ユニット513は、可動ベース3を第一の凹部114から搬出したときに、可動ベース3を第一の凹部114の中に退避させて、カメラ41の撮影を終了するように、可動ベース3を第一の凹部114の中に退避させたときに、カメラ41の撮影を終了するように、さらに構成されている。
【0092】
表示画面2は、第一の表示領域2aおよび第二の表示領域2bを含む。第一の表示領域2aは、第一の外面112と重なり合う。第二の表示領域2bは、第二の外面122と重なり合う。
【0093】
コントローラ5は、判定ユニット514と、切替ユニット515とをさらに含む。
【0094】
判定ユニット514は、撮影信号が正面撮影用であるか、背面撮影用であるかを判定するように構成されている。
【0095】
切替ユニット515は、撮影信号が背面撮影用であるときに、第一の表示領域2aを切り替えてカメラ41の撮影インタフェースを表示するように、撮影信号が正面撮影用であるときに、第二の表示領域2bを切り替えてカメラ41の撮影インタフェースを表示するように構成されている。
【0096】
この実施形態では、移動端末100は、ユーザの撮影要件に応じてカメラ41の撮影インタフェースを柔軟に切り替えることができるため、ユーザの撮影体験が向上する。
【0097】
別の実施形態では、
図3、
図15、および
図18を一緒に参照すると、カメラ41の撮像面の向きは、第一の外面112の向きと同じである。コントローラ5は、受信ユニット521と、駆動ユニット522とを含む。
【0098】
受信ユニット521は、撮影信号を受信するように構成されている。
【0099】
駆動ユニット522は、撮影信号に基づいて、可動ベース3を駆動して、カメラ41を保持して、第一の凹部114から搬出させ、カメラ41を制御して撮影を実行するように構成されている。
【0100】
受信ユニット521は、撮影終了信号を受信するように、さらに構成されている。駆動ユニット522は、撮影終了信号に基づいて、可動ベース3を駆動して、第一の凹部114内に退避させて、カメラ41の撮影が終了するように、さらに構成されている。
【0101】
表示画面2は、第一の表示領域2aおよび第二の表示領域2bを含み、第一の表示領域2aは第一の外面112と重なり合い、第二の表示領域2bは第二の外面122と重なり合う。コントローラ5は、判定ユニット523と、切替ユニット524とをさらに含む。
【0102】
判定ユニット523は、撮影信号が正面撮影用であるか、背面撮影用であるかを判定するように構成されている。
【0103】
切替ユニット524は、撮影信号が正面撮影用である場合、第一の表示領域2aを切り替えてカメラ41の撮影インタフェースを表示するように、撮影信号が正面撮影用である場合、第二の表示領域2bを切り替えてカメラ41の撮影インタフェースを表示するように構成されている。
【0104】
図19を参照すると、移動端末を制御するための方法が、本開示の実施形態にさらに示されている。この移動端末を制御するための方法は、上記実施形態で説明した移動端末100に適用される(
図1~
図14、
図16、
図17を併せて参照されたい)。移動端末100は、支持アセンブリ1と、表示画面2と、可動ベース3とを含む。支持アセンブリ1は、第一のハウジング11と、第二のハウジング12と、屈曲可能部材13とを含む。屈曲可能部材13は、第一のハウジング11と第二のハウジング12との間に接続されており、屈曲可能部材13は、支持アセンブリ1を折り開くために、または折り畳むために、展開可能または屈曲可能である。
【0105】
第一のハウジング11は、第一の内面111と、第一の外面112と、第一の外周側面113とを含む。表示画面2は、第一の外面112上に保持される。第一の内面111は、第一の外面112に対向して配置される。第一の外周側面113は、第一の内面111と第一の外面112との間に接続されている。第一のハウジング11は、第一の凹部114を画定する。第一の内面111は、第一の凹部114が画定されるように第一の外面112に向かって凹み、第一の凹部114は、第一の外周側面113まで延在する。
【0106】
可動ベース3には、カメラ41が配置されている。可動ベース3は、第一の凹部114に移動可能に取り付けられている。可動ベース3は、カメラ41を保持して、第一
の外周側面113に対して、第一の凹部114から搬出させること、またはその中に退避させることができる。
図4および
図5に示すように、カメラ41の撮像面の向きは、第一の内面111の向きと同じである。
【0107】
第二のハウジング12は、第二の内面121および第二の外面122を含む。表示画面2は、第二の外面122上に保持される。第二の内面121は、第二の外面122に対向して配置される。第二のハウジング12は、第二の凹部124を画定する。支持アセンブリ1を折り畳むと、第二の内面121は第一の内面111に対向して配置され、第一の凹部114は第一の内面111上に投影される第二の凹部124の投影に覆われる。第二の凹部124は、可動ベース3の一部を収容するように構成されている。
【0108】
移動端末を制御するための方法は、以下のブロックの作用/動作を含む。
【0109】
ブロック101では、撮影信号を受信する。
【0110】
ブロック102では、撮影信号に基づいて、支持アセンブリ1が折り開き状態にあるか、または折り畳み状態にあるかを検出する。
【0111】
ブロック1031では、支持アセンブリ1が折り開き状態にある場合、カメラ41を制御して、撮影を実行する。
【0112】
ブロック1032では、支持アセンブリ1が折り畳み状態にある場合、可動ベース3を駆動して、カメラ41を保持して、第一の凹部114から搬出させ、カメラ41を制御して、撮影を実行する。
【0113】
この実施形態では、移動端末を制御するための方法は、支持アセンブリ1が折り開き状態にあるか、または折り畳み状態にあるかに基づいて、カメラ41を制御して、直接撮影するようにすることも、あるいは第一の凹部114から搬出させた後に、撮影するようにすることもできる。このようにして、撮影作用の有効性が確保され、ユーザが効果的な撮像を取得することを可能になり、ユーザ体験が改善される。
【0114】
本開示において、移動端末100に、第一のハウジング11と第二のハウジング12との間の角度を検出する角度センサを設けて、支持アセンブリ1の状態を得ることができることが理解されよう。他の実施形態では、移動端末100は、また距離センサを使用することによって、第一のハウジング11のある点と第二のハウジング12のある点との間の距離を検出し、次いで、アルゴリズムによって、ハウジング11と第二のハウジング12との間の角度を導出することができる。第一のハウジング11と第二のハウジング12との角度を検出する方法は、厳密に限定されるものではない。
【0115】
図20を一緒に参照すると、移動端末を制御するための方法は、以下のブロックの作用/動作をさらに含む。
【0116】
ブロック104では、撮影終了信号を受信する。
【0117】
ブロック105では、撮影終了信号に基づいて、第一の凹部114に対する可動ベース3の可動状態を検出する。
【0118】
ブロック1061では、可動ベース3が第一の凹部114から搬出された場合、可動ベース3を駆動して、第一の凹部114の中に退避させ、カメラ41の撮影を終了する。
【0119】
ブロック1062では、可動ベース3が第一の凹部114の中に退避された場合、カメラ41の撮影を終了する。
【0120】
表示画面2は、第一の表示領域2aおよび第二の表示領域2bを含む。第一の表示領域2aは、第一の外面112と重なり合う。第二の表示領域2bは、第二の外面122と重なり合う。
【0121】
図19を参照すると、移動端末を制御するための方法は、以下のブロックの作用/動作をさらに含む。
【0122】
ブロック107では、撮影信号が、正面撮影用であるか、または背面撮影用であるかを判定する。
【0123】
ブロック1081では、撮影信号が背面撮影用である場合、第一の表示領域2aを切り替えてカメラ41の撮影インタフェースを表示する。
【0124】
ブロック1082では、撮影信号が正面撮影用である場合、第二の表示領域2bを切り替えてカメラ41の撮影インタフェースを表示する。
【0125】
本実施形態では、ブロック107は、ブロック101の後に実行される。ブロック1081および1082は、カメラ41の撮影作用の前に実行される。例えば、これらのブロックは、ブロック102と同期して実行されても、あるいはブロック1031および1032の前に実行されてもよい。
【0126】
移動端末を制御するための方法は、以下の作用/動作をさらに含む。
【0127】
移動端末100の加速度が閾値に達したことが検出されると、第一の凹部114に対する可動ベース3の可動状態が検出される。
【0128】
可動ベース3が第一の凹部114から搬出された場合、可動ベース3を駆動して、第一の凹部114の中に退避させる。
【0129】
移動端末100は、重力センサ(図示せず)をさらに含む。重力センサは、コントローラ5に電気的に接続される。重力センサは、移動端末100の加速度を検出するために使用される。重力センサは加速度が閾値に達したことを検出すると、コントローラ5は、移動端末100が落下環境または衝撃環境にあると判定し、その後、可動ベース3の伸縮状態を検出し、対応する作用を生成する。こうして、可動ベース3を第一の凹部114の中に退避させ、可動ベース3とカメラ41とが衝撃で破損するのを確実に防止する。
【0130】
図21を参照すると、本開示の別の実施形態において、移動端末を制御するための方法が示されている。この移動端末を制御するための方法は、上記実施形態で説明した移動端末100に適用される(
図1~
図3、
図6~
図16、
図18を併せて参照されたい)。移動端末100は、支持アセンブリ1と、表示画面2と、可動ベース3とを含む。支持アセンブリ1は、第一のハウジング11と、第二のハウジング12と、屈曲可能部材13とを含む。屈曲可能部材13は、第一のハウジング11と第二のハウジング12との間に接続されており、屈曲可能部材13は、支持アセンブリ1を折り開くために、または折り畳むために、展開または屈曲することができる。
【0131】
第一のハウジング11は、第一の内面111と、第一の外面112と、第一の外周側面113とを含む。表示画面2は、第一の外面112上に保持される。第一の内面111は、第一の外面112に対向して配置される。第一の外周側面113は、第一の内面111と第一の外面112との間に接続されている。第一のハウジング11は、第一の凹部114を画定する。第一の内面111は、第一の凹部114が画定されるように第一の外面112に向かって凹み、第一の凹部114は、第一の外周側面113まで延在する。
【0132】
可動ベース3には、カメラ41が配置されている。可動ベース3は、第一の凹部114に移動可能に取り付けられている。可動ベース3は、カメラ41を保持して、第一
の外周側面113に対して、第一の凹部114から搬出させること、またはその中に退避させることができる。
図15に示すように、カメラ41の撮像面の向きは、第一の内面111の向きと同じである。
【0133】
第二のハウジング12は、第二の内面121および第二の外面122を含む。表示画面は、第二の外面122上に保持される。第二の内面121は、第二の外面122に対向して配置される。第二のハウジング12は、第二の凹部124を画定する。支持アセンブリ1を折り畳むと、第二の内面121は第一の内面111に対向して配置され、第一の凹部114は第一の内面111上に投影される第二の凹部124の投影に覆われる。第二の凹部124は、可動ベース3の一部を収容するように構成されている。
【0134】
移動端末を制御するための方法は、以下のブロックの作用/動作を含む。
【0135】
ブロック201では、撮影信号を受信する。
【0136】
ブロック202では、撮影信号に基づいて、可動ベース3を駆動して、カメラ41を保持して、第一の凹部114から搬出させ、その後、カメラ41を制御して、撮影を実行する。
【0137】
この実施形態では、移動端末を制御するための方法は、可動ベース3を制御して、カメラ41を保持して、第一の凹部114から搬出させて、撮影を実行することで、撮影が必要なときに、ユーザ相互作用要求を満たすようにしてもよい。
【0138】
図22を一緒に参照すると、移動端末を制御するための方法は、以下のブロックの作用/動作をさらに含む。
【0139】
ブロック203では、撮影終了信号を受信する。
【0140】
ブロック204では、撮影終了信号に基づいて、可動ベース3を駆動して、第一の凹部114の中に退避させ、カメラ41の撮影を終了する。
【0141】
表示画面2は、第一の表示領域2aおよび第二の表示領域2bを含む。第一の表示領域2aは、第一の外面112と重なり合う。第二の表示領域2bは、第二の外面122と重なり合う。
【0142】
図21を参照すると、移動端末を制御するための方法は、以下のブロックの作用/動作をさらに含む。
【0143】
ブロック205は、撮影信号が正面撮影用であるか、または背面撮影用であるかを判定する。
【0144】
ブロック2061は、撮影信号が正面撮影用である場合、第一の表示領域2aを切り替えてカメラ41の撮影インタフェースを表示する。
【0145】
ブロック2062は、撮影信号が背面撮影用である場合、第二の表示領域2bを切り替えてカメラ41の撮影インタフェースを表示する。
【0146】
本実施形態では、ブロック205は、ブロック201の後に実行される。ブロック2061および2062は、カメラ41の撮影作用の前に完了する。例えば、可動ベース3が第一の凹部114の中に退避する作用と同期して、またはブロック204の前に、これらの作用を実行することができる。
【0147】
移動端末を制御するための方法は、以下の作用/動作をさらに含む。
【0148】
移動端末100の加速度が閾値に達したことが検出されると、第一の凹部114に対する可動ベース3の可動状態が検出される。
【0149】
可動ベース3が第一の凹部114から突出している場合、可動ベース3が駆動して、第一の凹部114の中に退避させる。
【0150】
移動端末100は、重力センサ(図示せず)をさらに含む。重力センサは、コントローラ5に電気的に接続される。重力センサは、移動端末100の加速度を検出するために使用される。重力センサは加速度が閾値に達したことを検出すると、コントローラ5は、移動端末100が落下環境または衝撃環境にあると判定し、その後、可動ベース3の伸縮状態を検出し、対応する作用を生成する。こうして、可動ベース3を第一の凹部114の中に退避させ、可動ベース3とカメラ41とが衝撃で破損するのを確実に防止する。
【0151】
一実施形態では、
図1~
図22に示すように、移動端末100は、支持アセンブリ1と、表示画面2と、可動ベース3とを含む。支持アセンブリ1は、第一のハウジング11と、第二のハウジング12と、屈曲可能部材13とを含む。第一のハウジング11は、第一の凹部114を画定し、第一の内面111と、第一の内面111に対向して配置された第一の外面112と、第一の内面111と第一の外面112との間に接続された第一
の外周側面113とを含む。第一の内面111は、第一の凹部114が画定されるように第一の外面112に向かって凹み、第一の凹部114は、第一
の外周側面113まで延在する。第二のハウジング12は、第二の凹部124を画定し、支持アセンブリ1を折り畳むと、第一の内面111に対向する第二の内面121と、第二の内面121に対向して配置される第二の外面122とを含む。第一の凹部114は、第一の内面111
上に投影される第二の凹部124
の投影に覆われている。屈曲可能部材13は、第一のハウジング11と第二のハウジング12との間に接続され、支持アセンブリ1を折り開くために、または折り畳むために、展開または屈曲することができる。表示画面2の一部は第一の外面112上に保持され、表示画面2の別の一部は第二の外面122上に保持される。可動ベース3は、第一の凹部114に移動可能に取り付けられている。可動ベース3内にカメラ41が配置され、可動ベース3は、カメラ41を保持して、第一
の外周側面113に対して、第一の凹部114から搬出するように、またはその中に退避するようにすることができ、第二の凹部124は、可動ベース3の一部を収容するように構成されている。
【0152】
一例では、
図6に示すように、可動ベース3の一部が第二の凹部124内に収容されると、第一のギャップ31が、可動ベース3の外側壁と第二の凹部124内の第二の内面121との間に画定される。
【0153】
一例では、
図7に示すように、第二のハウジング12は、第二の凹部124内の第二の内面121に互いに離間する複数の突出部125をさらに含み、複数の突出部125と可動ベース3の外面との間に第二のギャップ32が画定され、第二のギャップ32は第一のギャップ31よりも小さい。
【0154】
一例では、
図8および
図9に示すように、第一のハウジング11は、互いに対向する第一の側壁1141および第二の側壁1142を含み、第一の側壁1141および第二の側壁1142は、第一の凹部114内にあり、可動ベース3は、第一の側壁1141および第二の側壁1142に摺動可能に接続され、第一の凹部114に摺動して出入りする。
【0155】
一例では、
図10に示すように、第一の案内レール1146が第一の側壁1141に凹設され、第二の案内レール1147が第二の側壁1142に凹設され、第二の案内レール1147と第一の案内レール1146の延伸方向が同一である。互いに対向する第一の案内ブロック37と第二の案内ブロック38とが可動ベース3上に配置され、第一の案内ブロック37は第一の案内レール1146上に摺動可能に取り付けられ、第二の案内ブロック38は第二の案内レール1147上に摺動可能に取り付けられている。
【0156】
一例では、
図11および
図12に示すように、第一の凹部114内の第一の内面111が円弧状に形成され、可動ベース3の外側壁が円弧状に形成され、可動ベース3の外側側壁が第一の凹部114内の第一の内面111と対向しており、可動ベース3は、第一のハウジング11に回転可能に接続され、第一の凹部114から回転して出入りする。
【0157】
一例では、
図3、
図6および
図13に示すように、第一の内面111
上に投影される第二の凹部124
の投影の形状と、第一の内面111上の第一の凹部114の開口形状とは、実質的に同一である。
【0158】
一例では、
図8に示されるように、第一
の外周側面113は、第一の頂面1131と、第一の頂面1131に対向する第一の底面1132と、第一の頂面1131と第一の底面1132との間に接続される第一の側面1133とを含む。第一の凹部114は、第一の頂面1131、第一の底面1132、および第一の側面1133のうちの1つまで延在する。
【0159】
一例では、表示画面2は、可撓性表示画面である。第一の外面112と、屈曲可能部材13の外面と、第二の外面122とは、表示画面2を一括して保持する。
【0160】
一例では、
図6に示すように、支持アセンブリ1は、第一のハウジング11上に配置された第一のロック部材151と、第二のハウジング12上に配置された第二のロック部材152とをさらに含む。第一のロック部材151は、支持アセンブリ1を折り畳むと、第二のロック部材152と協働する。
【0161】
一例では、第一のロック部材151は第一の永久磁石であり、第二のロック部材152は第二の永久磁石であり、第一の永久磁石は、支持アセンブリ1を折り畳むと、第二の永久磁石に磁気的に引き付けられる。
【0162】
一例では、第一のロック部材151は第一の内面111から突出したブロックであり、第二のロック部材152は第二の内面121に凹設されたスロットであり、ブロックは、支持アセンブリ1を折り畳むと、スロットと係合する。
【0163】
一例では、
図3および
図5に示すように、カメラ41の撮像面の向きは、第一の内面111の向きと同じである。
図17に示すように、移動端末100は、第一のハウジング11または第二のハウジング12に収容されたコントローラ5をさらに含み、コントローラ5は、撮影信号を受信し、撮影信号に基づいて、支持アセンブリ1が折り開き状態にあるか、または折り畳み状態にあるかを検出し、支持アセンブリ1が折り開き状態にあるときに、カメラ41を制御して撮影するように、支持アセンブリ1が折り畳み状態にあるときに、可動ベース3を駆動して、カメラ41を保持して、第一の凹部114から搬出させ、カメラ41を制御して撮影するように構成されている。
【0164】
一例では、表示画面2は、第一の外面112と重なり合う第一の表示領域2aと、第二の外面122と重なり合う第二の表示領域2bとを含む。コントローラ5は、撮影信号が正面撮影用であるか、背面撮影用であるかを判定し、撮影信号が背面撮影用である場合、第一の表示領域2aを切り替えてカメラ41の撮影インタフェースを表示するように、撮影信号が正面撮影用である場合、第二の表示領域2bを切り替えてカメラ41の撮影インタフェースを表示するように、さらに構成されている。
【0165】
別の例では、
図3および
図15に示すように、カメラ41の撮像面の向きは、第一の外面112の向きと同じである。
図18に示すように、移動端末100は、第一のハウジング11または第二のハウジング12に収容されたコントローラ5をさらに含み、コントローラ5は、撮影信号を受信し、可動ベース3を駆動して、カメラ41を保持して、第一の凹部114から搬出させ、撮影信号に基づいて、カメラ41を制御して撮影するように構成される。
【0166】
一例では、表示画面2は、第一の外面112と重なり合う第一の表示領域2aと、第二の外面122と重なり合う第二の表示領域2bとを含む。コントローラ5は、撮影信号が正面撮影用であるか背面撮影用であるかを判定し、撮影信号が正面撮影用である場合、第一の表示領域2aを切り替えてカメラ41の撮影インタフェースを表示するように、撮影信号が背面撮影用である場合、第二の表示領域2bを切り替えてカメラ41の撮影インタフェースを表示するように、さらに構成されている。
【0167】
別の実施形態では、
図1~
図22に示すように、移動端末100は、第一の凹部114を画定する第一のハウジング11と、第二の凹部124を画定する第二のハウジング12と、屈曲可能部材13と、カメラ41を備えた可動ベース3とを含む。屈曲可能部材13は、第一のハウジング11と第二のハウジング12との間に接続され、第一のハウジング11が第二のハウジング12に対して折り開かれること、または折り畳まれることを可能にする。カメラ41を備えた可動ベース3は、第一のハウジング11に移動可能に取り付けられている。カメラ41を備えた可動ベース3は、第一のハウジング11が第二のハウジング12に対して折り開かれるときに、第一の凹部114に収容されるように構成され、第一のハウジング11が第二のハウジング12に対して折り畳まれるときに、第一の凹部114および第二の凹部124によって画定されるチャンバを収容するように構成されている。
【0168】
一例では、
図3および
図5に示すように、カメラ41の撮像面は、第一の凹部114内の第一のハウジング11の壁に面する。第一のハウジング11が第二のハウジング12に対して折り畳まれたときに、カメラ41が撮影できるように、カメラ41を備えた可動ベース3がチャンバから搬出され、第一のハウジング11が第二のハウジング12に対して折り開かれたときに、カメラ41が撮影できるように、カメラ41を備えた可動ベース3が第一の凹部114から搬出される。
【0169】
別の例では、
図3および
図15に示すように、カメラ41の撮像面は、第二の凹部124内の第二のハウジング12の壁に面する。第一のハウジング11が第二のハウジング12に対して折り畳まれたときに、カメラ41が撮影できるように、カメラ41を備えた可動ベース3がチャンバから搬出され、第一のハウジング11が第二のハウジング12に対して折り開かれたときに、カメラ41が撮影できるように、カメラ41を備えた可動ベース3が第一の凹部114から搬出され、またはその中に退避する。
【0170】
別の実施形態では、
図1~
図22に示すように、移動端末100は、第一の凹部114を画定する第一のハウジング11と、第二の凹部124を画定する第二のハウジング12と、屈曲可能部材13と、表示画面2と、可動ベース3とを含む。屈曲可能部材13は、第一のハウジング11と第二のハウジング12との間に接続され、第一のハウジング11が第二のハウジング12に対して折り開かれること、または折り畳まれることを可能にする。表示画面2は、第一のハウジング11と、第二のハウジング12と、屈曲可能部材13とに配置されている。カメラ41を備えた可動ベース3は、第一のハウジング11に移動可能に取り付けられている。カメラ41を備えた可動ベース3は、第一のハウジング11が第二のハウジング12に対して折り開かれるときに、第一の凹部114に収容されるように構成され、第一のハウジング11が第二のハウジング12に対して折り畳まれるときに、第一の凹部114および第二の凹部124によって画定されるチャンバを収容するように構成されている。
【0171】
なお、本開示の実施形態で説明したコントローラは、機能ユニットの形態で提示されている。本明細書で使用される「ユニット」という用語は、可能な限り最も広い意味であると理解されるべきであり、各「ユニット」について説明される機能を実装するための対象は、例えば、集積回路ASIC、単一回路、プロセッサ(共有、専用、またはチップセット)、および1つまたは複数のソフトウェアまたはファームウェアを実行するメモリ、組合せ論理、および/または上述の機能を実行する他の適切な構成要素とすることができる。
【0172】
本開示の実施形態では、コンピュータ記憶媒体がさらに提供される。コンピュータ記憶媒体は、電子データ交換のためのコンピュータプログラムを記憶する。コンピュータプログラムは、コンピュータに、前述の実施形態で説明した方法のいずれかの作用の一部または全部を実行させる。上記コンピュータには、移動端末を含む。
【0173】
本開示の実施形態では、コンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品には、コンピュータプログラムを記憶する一時的でないコンピュータ可読記憶媒体を含む。コンピュータプログラムは、コンピュータに、前述の実施形態で説明した方法のいずれかの作用の一部または全部を実行させる。コンピュータプログラム製品は、ソフトウェアインストールパッケージとすることができ、上記コンピュータには、移動端末を含む。