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▶ 北澤 勝司の特許一覧

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  • 特許-松葉杖用のアシストベルト 図1
  • 特許-松葉杖用のアシストベルト 図2
  • 特許-松葉杖用のアシストベルト 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-22
(45)【発行日】2023-10-02
(54)【発明の名称】松葉杖用のアシストベルト
(51)【国際特許分類】
   A61H 3/02 20060101AFI20230925BHJP
【FI】
A61H3/02 Z
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2021041872
(22)【出願日】2021-03-15
(65)【公開番号】P2022141521
(43)【公開日】2022-09-29
【審査請求日】2022-10-20
(73)【特許権者】
【識別番号】721002381
【氏名又は名称】北澤 勝司
(72)【発明者】
【氏名】北澤 勝司
【審査官】岡本 健太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-111807(JP,A)
【文献】米国特許第6263892(US,B1)
【文献】特開2016-195751(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61H 3/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベルトの反発力の前と上への力を利用し、胸、脇、腰、膝、足が一直線上にある状態の姿勢にもって行くためのゴムベルト(3)と、その両先端に取付部Sフック(2)を有し、ゴムベルト(3)の中央に患部の足膝を乗せる膝の載せ部(4)を備えたアシストベルトであって、左右の松葉杖のグリップ取付部前方に取付部Sフック(2)を引っ掛けて、連結させ、中央の膝の載せ部(4)に患部の足膝を乗せて、片足歩行を補助する松葉杖用のアシストベルト。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、片足の足首から足先に骨折、障害を負い、歩行などに松葉杖の使用する場合に生じる脇、手、患部の足にかかる負担を軽減し、体の動きをアシストする松葉杖用のアシストベルトに関する。
【背景技術】
【0002】
この種の補助器具として、従来、足を吊るす、足をのせて吊るすなどベルトがあった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
これは従来のベルトは次のような欠点があった。
(イ) 足を自由に操作できない状態で固定してしまう。
(ロ) 松葉杖使用時の脇、手、患部の足にかかる負担を軽減できない。
(ハ) 咄嗟の事態に脱着できない。
(ニ) 両足の体から受ける負荷がコントロールできない。
(ホ) 体重、身長に対応できない。
(へ) 外出には全天候型でないため危険で、実用的でない。
本発明は、これらの欠点を除くためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
ゴムベルト(3)と、その両先端に取付部Sフック(2)を有し、ゴムベルト(3)の中央に患部の足膝を乗せる膝の載せ部(4)を備えたアシストベルトであって、左右の松葉杖のグリップ取付部前方に取付部Sフック(2)を引っ掛けて、連結させ、、中央の膝の載せ部(4)に患部の足膝を乗せて、片足歩行を補助する松葉杖用のアシストベルト。
【発明の効果】
【0005】
本発明はゴムベルト(3)に体重を乗せることで人工筋肉の役割を持たせた歩行が出来る。本発明は素材が水に対して強い素材のため雨や入浴時に使用でき、汚れを水で落とすことが出来るものである。また、四季の環境変化に左右されない。本発明はSフック(2)やゴムベルト(3)のパーツを変える事で体重、身長に対応でき松葉杖を使用出来る年齢層、人種全てに同様の効果がある。
本発明はすばやく使用ができ小さく収納できて交通機関の利用に適している。本発明の使用により、松葉杖に身を預けすぎない姿勢が保て、使用時の脇、手、患部の足にかかる負担を軽減又は無くすことが出来る。松葉杖から両手を離しても中央の膝の載せ部(4)に足を乗せた状態では松葉杖が脇に付いた状態になり、簡単な動作が出来、両手を使った動作が可能になる。本発明はSフック(2)ゴムベルト(3)膝の載せ部(4)の3種の部品の構成となっているため、購入時、破損時などの際、低価格の郵便物で送れるサイズなので届く時間が短縮され利用者に負担が少ない。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】本発明の松葉杖用のアシストベルトの使用図である。
図2】本発明の松葉杖用のアシストベルトの構成図である。(a)正面図 (b)平面図である。
図3】本発明の松葉杖用のアシストベルトの歩行実施例図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
図1の松葉杖用のアシストベルトの使用図と、図2の松葉杖用のアシストベルトの構成図で、本発明の松葉杖用のアシストベルトの構成と使用方法について説明する。
本願発明の松葉杖用のアシストベルトは、ゴムベルト(3)と、その両先端に取付部Sフック(2)を備え、ゴムベルト(3)の中央に患者の膝を載せるクッション付の膝の載せ部(4)を備える。
松葉杖の両端の手のグリップ取付部前方に取付部Sフック(2)を取付、連結させた構成で、中央の膝の載せ部(4)に患部の足膝を乗せ歩行をアシストすることができる。
【0008】
松葉杖のグリップ正面側に、Sフック(2)を掛け、ゴムベルト(3)を水平になるよう通し、中央の膝の載せ部(4)の上に負傷した足の膝がずれない位置に固定し、膝の載せ部(4)に患部の足の膝を乗せることで、体の動きをアシストする。
【0009】
次に、図3の(a)から(e)で本発明の使用方法について説明する。まず、松葉杖の左右のグリップ正面側にアシストベルトを水平になるよう上からSフック(2)に引っ掛ける。
(a)膝の載せ部(4)に患部の足の膝をわずかに体重をかけて載せる。松葉杖を垂直に保ち、支点となる胸、脇、腰、膝、足が一直線上にある状態。
(b) 図体と松葉杖の角度に応じ前傾姿勢に移り、地面に接触している足を前に、ベルトに体重をかける。
(c)体重を両足で歩行する時と同じ荷重をベルトにかける。
(d)抜重し、松葉杖を前に出す。ベルトの反発力で前と上への力を利用し、静止状態の姿勢にもって行く。
(e)松葉杖を水平に対し垂直に保ち、支点となる胸、脇、腰、膝、足が一直線上にある状態にする。
一連の動作を起こす事で歩く動作が可能になる。
これを使用するときは、松葉杖とSフック(2)を掛けたグリップの前部に手を添え、Sフック(2)の上から人差し指と親指で上から固定する。このとき人差し指がSフック(2)を抑え込む事で安全性が高まる。
【符号の説明】
【0010】
1 松葉杖
2 Sフック
3 ゴムベルト
4 膝の載せ部
5 松葉杖用のアシストベルト


図1
図2
図3