(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-22
(45)【発行日】2023-10-02
(54)【発明の名称】情報提供装置、情報提供方法、および情報提供プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20230925BHJP
【FI】
G06Q50/10
(21)【出願番号】P 2021149538
(22)【出願日】2021-09-14
【審査請求日】2022-09-16
(73)【特許権者】
【識別番号】319013263
【氏名又は名称】ヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】坪内 孝太
(72)【発明者】
【氏名】田口 拓明
(72)【発明者】
【氏名】山口 修司
【審査官】福田 正悟
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-195980(JP,A)
【文献】特開2018-156323(JP,A)
【文献】特開2018-081584(JP,A)
【文献】特表2014-527205(JP,A)
【文献】特表2008-538015(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
配信対象の情報の配信先を決定する複数のモデルを用いて、前記配信対象の情報を配信する配信部と、
前記複数のモデルのうちユーザがオプトアウト要求を行ったモデルを対象モデルとして特定する特定部と、
前記対象モデルがオプトアウトされていない場合に前記配信部から配信される第1情報群と前記対象モデルがオプトアウトされている場合に前記配信部から配信される第2情報群との差分を示す差分情報を、前記オプトアウト要求を行ったユーザに通知する通知部と、を備える
ことを特徴とする情報提供装置。
【請求項2】
前記通知部は、
前記第1情報群と前記第2情報群とを含む情報を前記差分情報として前記オプトアウト要求を行ったユーザに通知する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報提供装置。
【請求項3】
前記通知部は、
前記第1情報群と前記第2情報群とを交互に提示する情報を前記差分情報として前記オプトアウト要求を行ったユーザに通知する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報提供装置。
【請求項4】
前記通知部は、
前記第1情報群と前記第2情報群とを同時に提示する情報を前記差分情報として前記オプトアウト要求を行ったユーザに通知する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報提供装置。
【請求項5】
前記通知部は、
前記オプトアウト要求を行ったユーザに対する前記対象モデルの重みを大きくした状態で前記対象モデルがオプトアウトされていない場合に前記配信部から配信される情報群を前記第1情報群として含む情報を前記差分情報として前記オプトアウト要求を行ったユーザに通知する
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1つに記載の情報提供装置。
【請求項6】
前記通知部は、
前記オプトアウト要求を行ったユーザの属性に基づいて、前記オプトアウト要求を行ったユーザに対する前記対象モデルの重みを変える
ことを特徴とする請求項5に記載の情報提供装置。
【請求項7】
前記通知部は、
前記第1情報群に含まれ且つ前記第2情報群に含まれない情報と前記第2情報群に含まれ且つ前記第1情報群に含まれない情報とを明示する情報を前記差分情報として前記オプトアウト要求を行ったユーザに通知する
ことを特徴とする請求項1~6のいずれか1つに記載の情報提供装置。
【請求項8】
前記通知部は、
前記オプトアウト要求を行ったユーザと属性が類似するユーザを類似ユーザとして抽出し、前記対象モデルに対する前記類似ユーザのオプトアウトの状況を、前記オプトアウト要求を行ったユーザにさらに通知する
ことを特徴とする請求項1~7のいずれか1つに記載の情報提供装置。
【請求項9】
前記配信部によって配信される前記配信対象の情報は、前記ユーザの端末装置にタイムライン表示される情報である
ことを特徴とする請求項1~8のいずれか1つに記載の情報提供装置。
【請求項10】
コンピュータが実行する情報提供方法であって、
配信対象の情報の配信先を決定する複数のモデルを用いて、前記配信対象の情報を配信する配信工程と、
前記複数のモデルのうちユーザがオプトアウト要求を行ったモデルを対象モデルとして特定する特定工程と、
前記対象モデルがオプトアウトされていない場合に前記配信工程で配信される第1情報群と前記対象モデルがオプトアウトされている場合に前記配信工程で配信される第2情報群との差分を示す差分情報を、前記オプトアウト要求を行ったユーザに通知する通知工程と、を含む
ことを特徴とする情報提供方法。
【請求項11】
配信対象の情報の配信先を決定する複数のモデルを用いて、前記配信対象の情報を配信する配信手順と、
前記複数のモデルのうちユーザがオプトアウト要求を行ったモデルを対象モデルとして特定する特定手順と、
前記対象モデルがオプトアウトされていない場合に前記配信手順で配信される第1情報群と前記対象モデルがオプトアウトされている場合に前記配信手順で配信される第2情報群との差分を示す差分情報を、前記オプトアウト要求を行ったユーザに通知する通知手順と、をコンピュータに実行させる
ことを特徴とする情報提供プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報提供装置、情報提供方法、および情報提供プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザの属性に応じて広告などの情報を提供する技術が知られている。例えば、特許文献1には、ユーザの属性に応じて広告を抽出し、抽出した広告をユーザに配信する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、ユーザに対する適切な情報提供を行うといった点で改善の余地がある。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、ユーザに対する適切な情報提供を行うことができる情報提供装置、情報提供方法、および情報提供プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る情報提供装置は、配信部と、特定部と、通知部とを備える。配信部は、配信対象の情報の配信先を決定する複数のモデルを用いて、配信対象の情報を配信する。特定部は、複数のモデルのうちユーザがオプトアウト要求を行ったモデルを対象モデルとして特定する。通知部は、対象モデルがオプトアウトされていない場合に配信部から配信される第1情報群と対象モデルがオプトアウトされている場合に配信部から配信される第2情報群との差分を示す差分情報を、オプトアウト要求を行ったユーザに通知する。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、ユーザに対する適切な情報提供を行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態に係る情報提供処理を説明するための図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る情報提供システムの構成の一例を示す図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る端末装置の構成の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係る端末装置の表示部に表示される配信情報の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係る端末装置の表示部に表示されるオプトアウト問い合わせ情報の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、実施形態に係る情報提供装置の構成の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、実施形態に係るユーザ情報記憶部に記憶されるユーザ情報の一例を示す図である。
【
図8】
図8は、実施形態に係るモデル情報記憶部に記憶されるモデル情報の一例を示す図である。
【
図9】
図9は、実施形態に係るオプトアウトユーザ情報記憶部に記憶されるオプトアウトユーザ情報の一例を示す図である。
【
図10】
図10は、実施形態に係る端末装置の表示部に表示される差分情報の一例を示す図である。
【
図11】
図11は、実施形態に係る端末装置の表示部に表示される差分情報の他の例を示す図である。
【
図12】
図12は、実施形態に係る端末装置の表示部に表示されるレコメンド情報の一例を示す図である。
【
図13】
図13は、実施形態に係る端末装置の表示部に表示されるレコメンド情報の他の例を示す図である。
【
図14】
図14は、実施形態に係る情報提供装置の処理部による情報処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図15】
図15は、実施形態に係る情報提供装置の処理部によるオプトアウト関係処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図16】
図16は、実施形態に係る情報提供装置の処理部によるオプトアウト解除レコメンド処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図17】
図17は、実施形態に係る情報提供装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報提供装置、情報提供方法、および情報提供プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報提供装置、情報提供方法、および情報提供プログラムが限定されるものではない。また、各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
〔1.情報提供処理の一例〕
まず、
図1を用いて、実施形態に係る情報提供処理の一例について説明する。
図1は、実施形態に係る情報提供処理を説明するための図である。
【0011】
図1に示すように、実施形態に係る情報提供装置1は、ユーザU
1,U
2,・・・,U
mが使用する端末装置2
1,2
2,・・・,2
mと通信可能に接続されており、端末装置2
1,2
2,・・・,2
mとの間で情報の送受信を行う。mは、例えば、3以上の整数である。以下において、ユーザU
1,U
2,・・・,U
mの各々を個別に区別せずに示す場合、ユーザUと記載する場合があり、端末装置2
1,2
2,・・・,2
mの各々を個別に区別せずに示す場合、端末装置2と記載する場合がある。
【0012】
情報提供装置1は、配信対象の情報である配信情報D1,D2,D3,D4,D5,・・・,DkをユーザUに配信する。kは、例えば、6以上の整数である。配信情報D1,D2,D3,D4,D5,・・・,DkのユーザUへの配信は、例えば、配信情報D1,D2,D3,D4,D5,・・・,DkをユーザUの端末装置2へ配信することによって行われる。
【0013】
以下において、配信情報D1,D2,D3,D4,D5,・・・,Dkの各々を個別に区別せずに示す場合、配信情報Dと記載する場合がある。配信情報D1,D2,D3,D4,D5,・・・,Dkは、端末装置2に表示される情報であり、例えば、文字の情報および画像の情報のうち少なくとも一方の情報を含む。画像の情報は、静止画の情報、アニメーションの情報、または動画の情報である。
【0014】
情報提供装置1は、配信対象の情報である配信情報Dの配信先を決定する複数のモデルM1,M2,M3,M4,・・・,Mnを用いて、配信情報Dを配信する。nは、例えば、5以上の整数である。複数のモデルM1,M2,M3,M4,・・・,Mnは、例えば、対象T1,T2,T3,T4,・・・,Tnの情報に対してユーザUが興味関心を有するか否かを各々判定するモデルである。
【0015】
具体的には、モデルM1は、対象T1に対応するモデルであり、対象T1の情報に対して興味関心があるユーザUが、配信情報Dに対して興味関心を有するか否かを判定する。モデルM2は、対象T2に対応するモデルであり、対象T2の情報に対して興味関心があるユーザUが、配信情報Dに対して興味関心を有するか否かを判定する。
【0016】
また、モデルM3は、対象T3に対応するモデルであり、対象T3の情報に対して興味関心を有するユーザUが、配信情報Dに対して興味関心を有するか否かを判定する。モデルM4は、対象T4に対応するモデルであり、対象T4の情報に対して興味関心を有するユーザUが、配信情報Dに対して興味関心を有するか否かを判定する。モデルMnは、対象Tnに対応するモデルであり、対象Tnの情報に対して興味関心を有するユーザUが、配信情報Dに対して興味関心を有するか否かを判定する。
【0017】
以下において、対象T1,T2,T3,T4,・・・,Tnの各々を個別に区別せずに示す場合、対象Tと記載する場合があり、モデルM1,M2,M3,M4,・・・,Mnの各々を個別に区別せずに示す場合、モデルMと記載する場合がある。
【0018】
対象Tは、情報提供装置1から提供される情報がニュースコンテンツである場合、例えば、政治、経済、国際、企業、芸能、スポーツ、趣味、または社会などである。また、対象Tは、これらを細分化した対象であってもよく、例えば、趣味を細分化した対象として、車、自転車、バイク、映画、音楽、キャンプ、または旅行などであってもよい。また、情報提供装置1から提供される情報は、ニュースコンテンツに代えてまたは加えて広告コンテンツであってもよく、ニュースコンテンツおよび広告コンテンツ以外のコンテンツであってもよい。
【0019】
モデルMは、配信情報Dを入力とし、配信情報Dに対してユーザUが興味関心を有する度合いを示すスコアを出力とする学習モデルである。例えば、モデルM1に対象T1の情報を入力した場合、モデルM1に対象T2の情報を入力する場合に比べて、モデルM1から出力されるスコアが高くなる。また、モデルM2に対象T2の情報を入力した場合、モデルM2に対象T1の情報を入力する場合に比べて、モデルM2から出力されるスコアが高くなる。
【0020】
モデルMは、例えば、配信対象の情報と、対象Tに興味関心を有するユーザUが配信対象の情報に興味関心を有するか否かを示す情報とを含むデータセットを用いて、機械学習によって対象T毎に生成される。例えば、モデルM1は、配信対象の情報と、対象T1に興味関心を有するユーザUが配信対象の情報に興味関心を有するか否かを示す情報とを含むデータセットを用いて、機械学習によって生成される。
【0021】
モデルMは、例えば、畳み込みニューラルネットワークまたは回帰型ニューラルネットワークなどのニューラルネットワークによる機械学習によって生成されるが、かかる例に限定されない。例えば、モデルMは、ニューラルネットワークに代えて、線形回帰またはロジスティック回帰といった学習アルゴリズムによる機械学習を用いて生成されてもよい。
【0022】
情報提供装置1は、配信情報Dを配信する場合、モデルM1,M2,M3,M4,・・・,Mnの各々に配信情報Dを入力し、モデルM1,M2,M3,M4,・・・,Mnのうち出力されるスコアが予め設定された配信条件を満たすモデルに関連付けられたユーザUに配信情報Dを配信する。予め設定された配信条件は、モデルM1,M2,M3,M4,・・・,Mnのうち出力されるスコアが最も高いモデルまたは出力されるスコアが予め設定された閾値以上のモデルなどである。
【0023】
ここで、ユーザU1に対してモデルM1,M2,M3,M4,Mnが関連付けられているとし、配信情報D1が対象T1の情報であり、配信情報D2が対象T2の情報であり、配信情報D3が対象T3の情報であり、配信情報D4が対象T4の情報であるとする。また、配信情報D5が対象Tnの情報であるとする。
【0024】
この場合、情報提供装置1は、モデルM
1,M
2,M
3,M
4,M
nを用いて、配信情報D
1,D
2,D
3,D
4,D
5の配信先の一つとしてユーザU
1を決定し、配信情報D
1,D
2,D
3,D
4,D
5をユーザU
1に配信する(ステップS1)。
図1に示す例では、配信情報D
1,D
2,D
3,D
4,D
5のユーザU
1への配信は、配信情報D
1,D
2,D
3,D
4,D
5を端末装置2
1へ配信することによって行われる。
【0025】
配信情報D1,D2,D3,D4,D5が配信されたユーザU1は、これら配信情報D1,D2,D3,D4,D5のうち配信情報D1の配信が好ましくないと判断した場合、モデルM1に対してオプトアウトを希望する(ステップS2)。ユーザU1のモデルM1に対するオプトアウトの希望は、モデルM1を用いて配信される情報の通知の拒否を希望するユーザUの意思を示し、例えば、端末装置21に設けられた操作部へのユーザU1の操作によって行われる。
【0026】
ユーザU1がモデルM1に対してオプトアウトを希望した場合、モデルM1に対してオプトアウトをしたい旨の情報であるオプトアウト要求が端末装置21から情報提供装置1へ送信される(ステップS3)。
【0027】
情報提供装置1は、端末装置21からオプトアウト要求を受信した場合、モデルM1を対象モデルとし、対象モデルがオプトアウトされていない場合に配信される第1情報群と対象モデルがオプトアウトされている場合に配信される第2情報群との差分を示す差分情報を生成する(ステップS4)。そして、情報提供装置1は、生成した差分情報を端末装置21へ送信する(ステップS5)。
【0028】
端末装置2
1は、情報提供装置1から差分情報を受信すると、差分情報を表示する(ステップS6)。
図1に示す例では、端末装置2
1で表示される差分情報は、対象モデルであるモデルM
1がオプトアウトされない場合に配信される配信情報D
1,D
2,D
3,D
4を含む第1情報群と、モデルM
1がオプトアウトされている場合に配信される配信情報D
2,D
3,D
4,D
5を含む第2情報群とを含む。
【0029】
これにより、ユーザU1は、差分情報を参照することによって、オプトアウトを希望したモデルM1がオプトアウトされる前後でどのように配信される情報群が異なるか否かを把握することができる。そのため、ユーザU1は、オプトアウトを希望したモデルM1をオプトアウトするか否かの判断を適切に行うことができる。このように、情報提供装置1は、ユーザUがオプトアウトを希望した際に、モデルMに対するオプトアウトによるデメリットをユーザUに知らせることができ、ユーザUに対する適切な情報提供を行うことができる。
【0030】
なお、差分情報は、
図1に示す例に限定されず、例えば、第1情報群と第2情報群とを交互にユーザUに提示する情報であってもよい。また、差分情報は、第1情報群に含まれ且つ第2情報群に含まれない情報と第2情報群に含まれ且つ第1情報群に含まれない情報とを明示する情報であってもよい。
【0031】
〔2.情報提供システム100〕
図2は、実施形態に係る情報提供システム100の構成の一例を示す図である。
図2に示すように、実施形態に係る情報提供システム100は、情報提供装置1と、端末装置2
1,2
2,・・・,2
mとを備える。端末装置2
1,2
2,・・・,2
mは、例えば、スマートフォン、タブレットPC(Personal Computer)、またはノートPCなどである。
【0032】
情報提供装置1は、端末装置21,22,・・・,2mとの間で通信ネットワーク3を介して情報の送受信が可能である。通信ネットワーク3は、例えば、インターネットなどのWAN(Wide Area Network)またはLAN(Local Area Network)である。なお、通信ネットワーク3は、例えば、4G(4th Generation)または5G(5th Generation)などの移動体通信システムなどを含む構成であるが、かかる例に限定されない。
【0033】
〔3.端末装置2〕
図3は、実施形態に係る端末装置2の構成の一例を示す図である。
図3に示すように、実施形態に係る端末装置2は、通信部10と、表示部11と、操作部12と、センサ群13と、記憶部14と、処理部15とを備える。
【0034】
〔3.1.通信部10〕
通信部10は、例えば、NIC(Network Interface Card)などによって実現される。通信部10は、通信ネットワーク3と有線または無線で接続され、通信ネットワーク3を介して、情報提供装置1との間で情報の送受信を行う。
【0035】
〔3.2.表示部11〕
表示部11は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)または有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイなどである。
【0036】
〔3.3.操作部12〕
操作部12は、例えば、文字、数字、およびスペースを入力するためのキー、エンターキーおよび矢印キーなどを含むキーボード、マウス、および電源ボタンなどを含む。表示部11がタッチパネルディスプレイの表示装置である場合、操作部12はタッチパネルであってもよい。
【0037】
〔3.4.センサ群13〕
センサ群13は、例えば、加速度センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ、照度センサ、およびイメージセンサなどを含む。加速度センサは、端末装置2の加速度を検出するセンサである。ジャイロセンサは、端末装置2の傾きおよび回転などの姿勢を検出するセンサである。地磁気センサは、地磁気を検出するセンサである。照度センサは、端末装置2の周囲の明暗を示す照度を検出するセンサ、イメージセンサは、端末装置2の周囲を撮像するセンサである。
【0038】
〔3.5.記憶部14〕
記憶部14は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置によって実現される。
【0039】
記憶部14には、例えば、情報提供装置1から送信され通信ネットワーク3および通信部10を介して処理部15によって取得された情報およびセンサ群13によって検出された情報である検出情報などが記憶される。
【0040】
〔3.6.処理部15〕
処理部15は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)またはMPU(Micro Processing Unit)などによって、端末装置2内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。
【0041】
また、処理部15は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)またはFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路により実現されてもよい。処理部15は、情報取得部16と、表示処理部17と、出力部18とを備える。
【0042】
〔3.6.1.情報取得部16〕
情報取得部16は、情報提供装置1から送信され通信ネットワーク3を介して通信部10で受信される情報を取得する。情報提供装置1から送信される情報は、例えば、配信情報Dなどである。
【0043】
〔3.6.2.表示処理部17〕
表示処理部17は、情報取得部16によって取得された情報を表示部11に表示させる。例えば、表示処理部17は、情報取得部16によって取得された配信情報Dなどを含む画面を表示部11に表示させる。
【0044】
図4は、実施形態に係る端末装置2の表示部11に表示される配信情報の一例を示す図である。
図4に示すように、端末装置2の表示部11には、表示処理部17によって配信情報D
1,D
2,D
3,D
4がタイムライン表示されている。
【0045】
図4に示す例では、配信情報D
1は、芸能に関するニュースの情報であり、配信情報D
2は、企業に関するニュースの情報であり、配信情報D
3は、天気予報に関するニュースの情報であり、配信情報D
4は、社会に関するニュースの情報である。
【0046】
各配信情報D1,D2,D3,D4は、画像および文字を含む情報であり、タップ操作またはクリック操作などによって選択された場合に、さらに詳細な情報が情報提供装置1から配信され、かかる詳細な情報が表示処理部17によって表示部11に表示される。かかる詳細な情報は、例えば、ランディングページの情報などである。
【0047】
また、各配信情報D1,D2,D3,D4には、オプトアウトを選択するためのマーク50が含まれており、ユーザUが操作部12を操作することによってマーク50を選択すると、オプトアウトを選択するためのオプトアウト問い合わせ情報が表示部11に表示される。
【0048】
図5は、実施形態に係る端末装置2の表示部11に表示されるオプトアウト問い合わせ情報の一例を示す図である。
図5に示すオプトアウト問い合わせ情報51には、配信情報領域52と、問い合わせ情報領域53と、Yesボタン54と、Noボタン55とが含まれている。
【0049】
図5に示す例では、配信情報領域52には、配信情報D
1が表示されており、問い合わせ情報領域53には、「オプトアウト(配信停止)を希望しますか?」の文字が含まれる。ユーザUが操作部12を操作することによってYesボタン54を選択することで、後述するように、出力部18によってオプトアウト要求が情報提供装置1へ送信される。
【0050】
また、表示処理部17は、ユーザUが操作部12を操作することによってNoボタン55を選択した場合、表示部11に表示させる情報を
図5に示すオプトアウト問い合わせ情報51から
図4に示す配信情報Dに戻す。また、表示処理部17は、ユーザUが操作部12を操作することによってYesボタン54を選択した場合も、表示部11に表示させる情報を
図5に示すオプトアウト問い合わせ情報51から
図4に示す配信情報Dに戻す。
【0051】
なお、オプトアウトの希望の確認方法は、上述した例に限定されない。例えば、
図4に示すマーク50に対してタップまたは右クリックなどの操作をした場合に、マーク50に対応する配信情報D上に「オプトアウト(配信停止)を希望しますか?」などの文字列を選択可能に表示し、かかる文字列が選択された場合に、オプトアウト要求が端末装置2から情報提供装置1へ送信されてもよい。
【0052】
なお、
図4および
図5に示す例では、配信情報Dおよびオプトアウト問い合わせ情報51は、ウェブコンテンツであるが、端末装置2で取得されて表示されるコンテンツは、ウェブコンテンツに代えてまたは加えて、電子メールコンテンツであってもよい。
【0053】
〔3.6.3.出力部18〕
出力部18は、例えば、ユーザUによる操作部12への操作に応じた情報である操作情報を情報提供装置1へ通信部10を介して送信する。
【0054】
出力部18は、例えば、ユーザUが操作部12を操作することによってオプトアウトを希望した場合、オプトアウト情報を情報提供装置1へ通信部10を介して送信する。例えば、出力部18は、ユーザUが操作部12を操作することによってYesボタン54が選択された場合、オプトアウト要求を情報提供装置1へ通信部10を介して送信する。オプトアウト要求には、オプトアウトの希望があるモデルMまたは配信情報Dに固有の識別情報、またはオプトアウトの希望がある店舗に固有の識別情報が含まれる。
【0055】
出力部18は、ユーザUが操作部12を操作することによってオプトアウトを選択した場合、オプトアウト情報を情報提供装置1へ通信部10を介して送信する。オプトアウト情報には、オプトアウトが選択されたモデルMまたは配信情報Dに固有の識別情報、またはオプトアウトが選択された店舗に固有の識別情報が含まれる。
【0056】
また、出力部18は、センサ群13によって検出された情報である検出情報を情報提供装置1へ通信部10を介して送信する。
【0057】
〔4.情報提供装置1〕
図6は、実施形態に係る情報提供装置1の構成の一例を示す図である。
図6に示すように、実施形態に係る情報提供装置1は、通信部20と、記憶部21と、処理部22とを備える。
【0058】
〔4.1.通信部20〕
通信部20は、例えば、NICなどによって実現される。通信部20は、通信ネットワーク3と有線または無線で接続され、通信ネットワーク3を介して、端末装置2との間で情報の送受信を行う。
【0059】
〔4.2.記憶部21〕
記憶部21は、例えば、RAM、フラッシュメモリなどの半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置によって実現される。記憶部21は、ユーザ情報記憶部30と、モデル情報記憶部31と、配信情報記憶部32と、オプトアウトユーザ情報記憶部33と、店舗情報記憶部34とを備える。
【0060】
〔4.2.1.ユーザ情報記憶部30〕
ユーザ情報記憶部30は、ユーザU
1,U
2,・・・,U
mの情報を含むユーザ情報を記憶する。
図7は、実施形態に係るユーザ情報記憶部30に記憶されるユーザ情報の一例を示す図である。
【0061】
図7に示すように、ユーザ情報記憶部30に記憶されるユーザ情報は、「ユーザID(Identifier)」、および「属性」などの情報をユーザU毎に含む。「ユーザID」は、各ユーザUに固有の識別情報である。
【0062】
「属性」は、ユーザUの属性を示す情報である。ユーザUの属性は、例えば、デモグラフィック属性およびサイコグラフィック属性などである。デモグラフィック属性は、人口統計学的なユーザUの属性であり、例えば、性別、年齢、住所、職業、または年収などである。サイコグラフィック属性は、ユーザUの価値観、ライフスタイル、性格、嗜好などを示す属性である。
【0063】
図7に示す例では、ユーザID「UA1」のユーザUは、性別が「男性」であり、年齢が「30代」であり、「服」などに興味関心を有している。また、ユーザID「UA2」のユーザUは、性別が「女性」であり、年齢が「20代」であり、「服」などに興味関心を有している。また、ユーザID「UA3」のユーザUは、性別が「男性」であり、年齢が「40代」であり、「車」などに興味関心を有している。
【0064】
〔4.2.2.モデル情報記憶部31〕
図6に示すモデル情報記憶部31は、モデルM
1,M
2,M
3,M
4,・・・,M
nの情報を含むモデル情報を記憶する。
図8は、実施形態に係るモデル情報記憶部31に記憶されるモデル情報の一例を示す図である。
【0065】
図8に示すように、モデル情報記憶部31に記憶されるユーザ情報は、「モデルID」、「モデル」、および「ユーザリスト」などの情報をモデルM毎に含む。「モデルID」は、各モデルMに固有の識別情報である。「モデル」は、配信対象の情報の配信先を決定するモデルMの情報である。
【0066】
複数のモデルMの各々は、例えば、配信情報Dに対してユーザUが興味関心を有するか否かを判定するモデルである。複数のモデルMは、例えば、互いに異なる対象Tに対応するモデルである。以下において、配信情報Dに対してユーザUが興味関心を有するか否かを判定するモデルを興味関心モデルと記載する場合がある。
【0067】
対象Tは、例えば、情報提供装置1から提供される情報がウェブコンテンツの情報である場合、ウェブコンテンツの種別を示す。ウェブコンテンツの種別は、情報提供装置1から提供される情報がニュースのウェブコンテンツである場合、例えば、政治、経済、国際、企業、芸能、スポーツ、趣味、または社会などである。また、対象Tは、例えば、これらを細分化した対象であってもよく、例えば、趣味を細分化した対象として、車、自転車、バイク、映画、音楽、キャンプ、または旅行などであってもよい。
【0068】
また、ウェブコンテンツの種別は、情報提供装置1から提供される情報が動画コンテンツである場合、例えば、国内映画、国内ドラマ、国内アニメ、外国映画、外国ドラマ、外国アニメ、バラエティ、ドキュメンタリー、スポーツ、またはニュースなどである。
【0069】
また、対象Tは、例えば、情報提供装置1から提供される情報が電子メールの情報である場合、電子メールで示される情報の種別を示す。電子メールで示される情報は、情報提供装置1から提供される情報が趣味に関する情報である場合、例えば、車、自転車、バイク、映画、音楽、キャンプ、または旅行などである。
【0070】
また、複数のモデルMは、例えば、ユーザコンテキスト毎のモデルを含んでいてもよい。この場合、モデルMは、例えば、ユーザUのコンテキストがモデルで規定されたコンテキストか否かを判定するモデルであり、例えば、端末装置2から送信される検出情報を入力とし、ユーザUのコンテキストがモデルで規定されたコンテキストか否かを判定する。例えば、モデルMは、「PC(Personal Computer)を買った」、「店舗Aに行った」、または「料理を作っている」などの各種ユーザコンテキストを推定するモデルである。以下において、ユーザコンテキスト毎のモデルをユーザコンテキストモデルと記載する場合がある。
【0071】
「ユーザリスト」は、モデルMに関連付けられたユーザUのリストであり、モデルMに関連付けられた各ユーザUのユーザIDである。
図8に示す例では、モデルID「MA1」のモデルは、「モデルM
1」であり、ユーザIDが「UA1」、「UA2」、および「UA3」などのユーザIDが関連付けられている。モデルID「MA2」のモデルは、「モデルM
2」であり、ユーザIDが「UA2」、「UA4」、および「UA5」などのユーザIDが関連付けられている。
【0072】
また、モデルID「MA3」のモデルは、「モデルM3」であり、ユーザIDが「UA1」、「UA3」、および「UA6」などのユーザIDが関連付けられている。モデルID「MA4」のモデルは、「モデルM4」であり、ユーザIDが「UA3」、「UA4」、および「UA5」などのユーザIDが関連付けられている。
【0073】
〔4.2.3.配信情報記憶部32〕
図6に示す配信情報記憶部32は、ユーザUに配信される情報である配信情報Dを記憶する。配信情報記憶部32に記憶される配信情報Dは、ニュースなどのウェブコンテンツまたは電子メールでユーザUに提供される情報などであり、広告コンテンツを含んでいてもよい。配信情報Dがニュースなどのウェブコンテンツである場合、配信情報Dは端末装置2にタイムライン表示されるが、配信情報Dは端末装置2でタイムライン表示される情報に限定されない。
【0074】
〔4.2.4.オプトアウトユーザ情報記憶部33〕
図6に示すオプトアウトユーザ情報記憶部33は、各モデルMについてオプトアウトが設定されているユーザUのユーザIDを含むオプトアウトユーザ情報を記憶する。
図9は、実施形態に係るオプトアウトユーザ情報記憶部33に記憶されるオプトアウトユーザ情報の一例を示す図である。
【0075】
図9に示すように、オプトアウトユーザ情報記憶部33に記憶されるオプトアウトユーザ情報は、「モデルID」および「オプトアウトユーザリスト」などの情報をモデルMごとに含む。「モデルID」は、各モデルMに固有の識別情報であり、
図8に示すモデルIDと同じである。
【0076】
「オプトアウトユーザリスト」は、モデルMに対してオプトアウトを選択したユーザUのリストであり、モデルMに対してオプトアウトを選択した各ユーザUのユーザIDを含む。
図9に示す例では、モデルID「MA1」のモデルには、オプトアウトユーザとして、ユーザID「UA4」が設定され、モデルID「MA2」のモデルは、オプトアウトユーザにはユーザUのユーザIDが設定されていない。
【0077】
〔4.2.5.店舗情報記憶部34〕
図6に示す店舗情報記憶部34は、不図示の店舗毎の情報である店舗情報を記憶する。店舗毎の店舗情報は、対応する店舗に関する情報であり、例えば、イベントの情報、セール品の情報、または新製品の情報、または新サービスの情報などを含む。店舗情報は、例えば、電子メールでユーザUに提供される情報であるが、ウェブコンテンツとしてユーザUに提供される情報であってもよい。
【0078】
また、店舗情報記憶部34には、配信除外ユーザリストが店舗毎に記憶されている。配信除外ユーザリストには、情報提供装置1から店舗情報の配信をしないユーザUのユーザIDが含まれている。
【0079】
〔4.3.処理部22〕
図6に示す処理部22は、コントローラであり、例えば、CPUまたはMPUなどによって、情報提供装置1内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報提供プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、処理部22は、例えば、ASICまたはFPGAなどの集積回路により実現されてもよい。
【0080】
処理部22は、通信部20によって取得された情報および記憶部21に記憶されている情報などに基づいて、端末装置21,22,・・・,2mとの間で情報の送受信を行う。処理部22は、取得部40と、配信部41と、受付部42と、特定部43と、通知部44と、レコメンド部45とを備える。
【0081】
〔4.3.1.取得部40〕
取得部40は、端末装置2から送信される情報を通信ネットワーク3経由で取得する。端末装置2から送信される情報は、例えば、ユーザUによる操作部12への操作に応じた情報である操作情報またはセンサ群13によって検出された情報である検出情報である。端末装置2から送信される操作情報には、例えば、オプトアウト要求またはオプトアウト情報などが含まれる。
【0082】
〔4.3.2.配信部41〕
配信部41は、配信対象の情報の配信先を決定する複数のモデルMを用いて、配信情報Dを端末装置2へ通信部20および通信ネットワーク3を介して送信することで、配信情報DをユーザUに配信する。
【0083】
配信部41は、モデルMが興味関心モデルである場合、配信情報Dを複数のモデルMに入力し、複数のモデルMのうち予め設定された配信条件を満たすモデルMに関連付けられたユーザUを配信情報Dの配信先として決定し、決定した配信先のユーザUに配信情報Dを配信する。予め設定された配信条件は、例えば、出力されるスコアが予め設定された閾値以上であり且つ複数のモデルMのうち最も高いスコアを出力するモデルMであるが、かかる例に限定されない。
【0084】
例えば、配信情報D
1をモデルM
1,M
2,M
3,M
4,・・・,M
nに入力した場合に、モデルM
1,M
2,M
3,M
4,・・・,M
nから出力されるスコアのうち最も高いスコアが予め設定された閾値以上であり且つモデルM
1から出力されるスコアであるとする。また、モデル情報記憶部31に記憶されているモデル情報が
図8に示す状態であるとする。この場合、配信部41は、ユーザIDが「UA1」、「UA2」、および「UA3」などのユーザUを配信情報D
1の配信先となるユーザUとして決定する。
【0085】
また、配信情報D
2をモデルM
1,M
2,M
3,M
4,・・・,M
nに入力した場合に、モデルM
1,M
2,M
3,M
4,・・・,M
nから出力されるスコアのうち最も高いスコアが予め設定された閾値以上であり且つモデルM
2から出力されるスコアであるとする。また、モデル情報記憶部31に記憶されているモデル情報が
図8に示す状態であるとする。この場合、配信部41は、ユーザIDが「UA2」、「UA4」、および「UA5」などのユーザUを配信先となるユーザUとして決定する。
【0086】
また、配信部41は、モデルMがユーザコンテキストモデルである場合、端末装置2から送信され取得部40で取得される検出情報を各ユーザコンテキストモデルに入力し、各ユーザコンテキストモデルが出力するスコアのうち予め設定された配信条件を満たすユーザコンテキストモデルを判定する。予め設定された配信条件は、例えば、出力されるスコアが予め設定された閾値以上であることなどであるが、かかる例に限定されない。
【0087】
各ユーザコンテキストモデルには配信情報Dが関連付けられており、配信部41は、予め設定された閾値以上のスコアを出力するユーザコンテキストモデルに関連付けられた配信情報Dを、検出情報に対応するユーザUに配信する。
【0088】
例えば、モデルM1がユーザコンテキストモデルであり、配信情報D1がモデルM1に関連付けられているとする。また、ユーザU1の端末装置21からの検出情報をモデルM1に入力した場合に、モデルM1から出力されるスコアが、予め設定された閾値以上であるとする。この場合、配信部41は、配信情報D1をユーザU1に配信する。
【0089】
また、配信部41は、検出情報に代えてまたは加えて、ユーザUによる端末装置2の操作履歴、端末装置2の位置情報、またはユーザUのスケジュール情報などをモデルMへの入力情報として、配信先のユーザUを決定することもできる。
【0090】
また、配信部41は、配信した配信情報DがユーザUによって選択された場合、ユーザUに選択された配信情報Dの詳細な情報を端末装置2へ通信部20および通信ネットワーク3を介して送信することで、ユーザUによって選択された配信情報Dの詳細な情報をユーザUに配信する。
【0091】
配信部41は、例えば、複数の配信情報Dを複数のモデルMに入力した場合に、モデルMから出力されるスコアが高い配信情報Dほど優先的に上位表示されるように複数の配信情報Dを配信することができる。
【0092】
例えば、配信情報D3、配信情報D2、配信情報D1、配信情報D5、および配信情報D4の順にモデルMから出力されるスコアが高いとする。この場合、配信部41は、配信情報D3が最上位に表示され、配信情報D2が2番目の上位に表示され、配信情報D1が3番目の上位に表示され、配信情報D5が4番目の上位に表示され、配信情報D4が5番目の上位に表示されるように配信情報D1,D2,D3,D4,D5を配信する。
【0093】
また、複数の配信情報Dがニュースのコンテンツであり、端末装置2において複数の配信情報Dがタイムライン表示されるとする。この場合、配信部41は、同時期のニュースであれば、モデルMから出力されるスコアが高いほど上位に表示され、異なる時期のニュースであれば、現時点に近いニュースほど上位に表示されるように、複数の配信情報Dを配信する。各モデルMには重み付けを行うことができ、重みを大きくすることでモデルMから出力されるスコアを大きくすることができ、重みを小さくすることでモデルMから出力されるスコアを小さくすることができる。
【0094】
なお、モデル情報記憶部31において、オプトアウトを選択したユーザUのユーザIDは、オプトアウトが選択されたモデルMの関連付けから除外される。そのため、ユーザUがオプトアウトを選択したモデルMに対応する配信対象の情報はオプトアウトを選択したユーザUに配信されない。
【0095】
また、配信部41は、ユーザUはモデルMに予め関連付けられていなくてもよい。この場合、配信部41は、ユーザUの興味関心を推定する推定モデルに基づいて、ユーザUの興味関心を推定することができる。かかる推定モデルは、ユーザ情報を入力とし、対象Tに対してユーザUが興味関心を有するか否かを判定するモデルであり、対象T毎に設けられる。そして、配信部41は、推定したユーザUの興味関心と一致又は類似する対象Tに対応するモデルMを特定することで、ユーザUをモデルMに関連付けることができる。
【0096】
また、配信部41は、店舗情報記憶部34に記憶されている店舗情報を端末装置2へ通信部20および通信ネットワーク3を介して送信することで、店舗情報をユーザUに配信することができる。配信部41は、ユーザUが店舗に興味関心があるか否かを店舗毎に推定する推定モデルに各ユーザUの属性の情報を入力することによって、店舗に興味関心があるユーザUを推定し、推定したユーザUに対して店舗情報を配信する処理を店舗毎に行う。
【0097】
なお、配信部41は、店舗情報記憶部34に配信除外ユーザリストが記憶されている場合、店舗に興味関心があると推定したユーザUのうち配信除外ユーザリストにユーザIDが含まれるユーザU以外のユーザUに店舗情報を配信する。
【0098】
〔4.3.3.受付部42〕
受付部42は、通信ネットワーク3を介して通信部20で受信されたオプトアウト要求を受け付ける。オプトアウト要求は、配信対象の情報に対するオプトアウトの希望を示す情報であり、オプトアウト要求の種類には、モデルMに対するオプトアウト要求と店舗に対するオプトアウト要求とが含まれる。
【0099】
また、受付部42は、ユーザUがオプトアウトを選択した配信対象をオプトアウト対象として受け付ける。オプトアウト対象は、例えば、対象Tまたは店舗である。受付部42は、通信ネットワーク3を介して通信部20で受信されたオプトアウト情報をオプトアウト対象の情報として受け付ける。
【0100】
受付部42は、通信ネットワーク3を介して通信部20で受信されたオプトアウト情報に基づいて、モデル情報記憶部31に記憶されているモデル情報またはオプトアウトユーザ情報記憶部33に記憶されているオプトアウトユーザ情報を更新する。オプトアウト情報は、モデルMに対するオプトアウト情報または店舗に対するオプトアウト情報である。
【0101】
例えば、受付部42は、ユーザU1によるモデルM1に対するオプトアウト情報を受け付けた場合、モデル情報記憶部31のモデル情報において、モデルM1に対してユーザU1のユーザIDを関連付けた状態から関連付けられていない状態へ変更する。また、受付部42は、ユーザU1によるモデルM1に対するオプトアウト情報を受け付けた場合、オプトアウトユーザ情報記憶部33のオプトアウトユーザ情報において、モデルM1に対してユーザU1のユーザIDを対象モデルに関連付ける。
【0102】
また、受付部42は、店舗に対するオプトアウト情報を受け付けた場合、店舗情報記憶部34に記憶された配信除外ユーザリストのうちオプトアウトが選択された店舗の配信除外ユーザリストに、オプトアウトを選択したユーザUであるオプトアウトユーザのユーザIDを追加する。
【0103】
また、受付部42は、通信ネットワーク3を介して通信部20で受信されたオプトアウト解除要求を受け付ける。例えば、受付部42は、受け付けたオプトアウト解除要求がモデルMに対するオプトアウト解除要求である場合、モデル情報記憶部31に記憶されているモデル情報またはオプトアウトユーザ情報記憶部33に記憶されているオプトアウトユーザ情報を更新する。
【0104】
また、受付部42は、受け付けたオプトアウト解除要求が店舗に対するオプトアウト解除要求である場合、店舗情報記憶部34に記憶された配信除外ユーザリストのうちオプトアウト解除要求に対応する店舗の配信除外ユーザリストからオプトアウトユーザのユーザIDを削除する。
【0105】
〔4.3.4.特定部43〕
特定部43は、複数のモデルMのうちユーザUがオプトアウト要求を行ったモデルMを対象モデルとして特定する。例えば、特定部43は、ユーザU1によるモデルM1に対するオプトアウト要求が受付部42で受け付けられた場合、モデルM1を対象モデルとして特定する。
【0106】
〔4.3.5.通知部44〕
通知部44は、オプトアウト要求を行ったユーザUであるオプトアウト要求ユーザに差分情報を通知する。差分情報は、対象モデルがオプトアウトされていない場合に配信部41から配信される第1情報群と対象モデルがオプトアウトされている場合に配信部41から配信される第2情報群との差分を示す情報である。オプトアウト要求ユーザへの通知は、差分情報をオプトアウト要求ユーザの端末装置2へ送信することによって行われる。
【0107】
図10は、実施形態に係る端末装置2の表示部11に表示される差分情報の一例を示す図である。
図10に示す差分情報60は、問い合わせ情報領域61と、第1情報群62と、第2情報群63と、Yesボタン64と、Noボタン65とを含む。
【0108】
問い合わせ情報領域61は、オプトアウトを選択するか否かを問い合わせる情報を含み、
図10に示す例では、「オプトアウト前後で以下の差がでます。本当にオプトアウトしてもよろしいですか?」の文字列を含む。
【0109】
第1情報群62は、対象モデルがオプトアウトされていない場合に配信部41から配信される複数の配信情報Dの一例を示す。
図10に示す例では、第1情報群62は、複数の配信情報D
1,D
2,D
3,D
4を含む。
【0110】
第2情報群63は、対象モデルがオプトアウトされている場合に配信部41から配信される複数の配信情報Dの一例を示す。
図10に示す例では、第2情報群63は、複数の配信情報D
2,D
3,D
4,D
5を含む。
【0111】
ユーザUは、端末装置2の表示部11に
図10に示す差分情報60が表示されている状態で、操作部12を操作することによってYesボタン64を選択することで、端末装置2からオプトアウト情報が情報提供装置1へ送信される。かかるオプトアウト情報は、受付部42によって受け付けられ、受付部42によってモデル情報記憶部31に記憶されているモデル情報およびオプトアウトユーザ情報記憶部33に記憶されているオプトアウトユーザ情報が更新される。
【0112】
ユーザUは、端末装置2の表示部11に
図10に示す差分情報60が表示されている状態で、操作部12を操作することによってNoボタン65を選択した場合、表示部11に表示する情報が例えば
図4に示す状態に移行する。また、ユーザUは、操作部12を操作することによってYesボタン64を選択した場合、表示部11に表示する情報が例えば
図4に示す状態に移行する。
【0113】
第1情報群62および第2情報群63の各々には、例えば、予め設定された数の配信情報Dが含まれるが、かかる例に限定されない。例えば、通知部44は、ユーザUによる操作部12への操作によってスクロール操作などが行われた場合、第1情報群62および第2情報群63の各々に含まれる配信情報Dの数を増加させることもできる。
【0114】
図10に示す例では、差分情報60は、第1情報群62と第2情報群63とが同時に表示部11に表示されて提示される情報であるが、第1情報群62と第2情報群63とが交互に表示部11に表示されて提示される情報であってもよい。
【0115】
また、差分情報60は、第1情報群62に含まれ且つ第2情報群63に含まれない情報と第2情報群63に含まれ且つ第1情報群62に含まれない情報とを明示する情報であってもよい。
図11は、実施形態に係る端末装置2の表示部11に表示される差分情報60の他の例を示す図である。
【0116】
図11に示す例では、第1情報群62に含まれ且つ第2情報群63に含まれない情報として、配信情報D
1が強調表示されて明示され、第2情報群63に含まれ且つ第1情報群62に含まれない情報として、配信情報D
5が強調表示されて明示される。
【0117】
なお、差分情報60に含まれる配信情報Dは、第1情報群62に含まれ且つ第2情報群63に含まれない配信情報Dと第2情報群63に含まれ且つ第1情報群62に含まれない配信情報Dとに限定されてもよい。これによっても、通知部44は、差分情報60によって、第1情報群62に含まれ且つ第2情報群63に含まれない情報と第2情報群63に含まれ且つ第1情報群62に含まれない情報とを明示することができる。
【0118】
配信情報Dまたは店舗情報がタイムライン表示される情報である場合、通知部44から配信される差分情報60の第1情報群62および第2情報群63に含まれる配信情報Dまたは店舗情報はタイムライン表示されるが、かかる例に限定されない。
【0119】
また、配信情報Dまたは店舗情報が電子メールで配信される情報である場合、第1情報群62は、配信される差分情報60の第1情報群62および第2情報群63に含まれる配信情報Dまたは店舗情報はリスト表示されるが、かかる例に限定されない。
【0120】
また、通知部44は、オプトアウト要求ユーザに対する対象モデルの重みを大きくした状態で対象モデルがオプトアウトされていない場合に配信部41から配信される情報群を第1情報群として含む差分情報60とをオプトアウト要求ユーザに通知することもできる。
【0121】
このように、対象モデルの重みを大きくすることで、第1情報群に含まれる複数の配信情報Dのうち対象モデルによって選択される配信情報Dが端末装置2の表示部11に表示される確率を高めたり、優先的に上位表示させたりすることができる。対象モデルによって選択される配信情報Dを優先的に上位表示させることで、対象モデルを用いて選択される配信情報Dを強調することができる。
【0122】
通知部44は、第1情報群62と第2情報群63との差が大きいほど、オプトアウト要求ユーザに対して、オプトアウト要求ユーザに対する引き留めを強めに行う情報を差分情報60に含めることもできる。
【0123】
例えば、オプトアウト要求ユーザに付与するインセンティブを差分情報60に含める場合、通知部44は、第1情報群62と第2情報群63との差が大きいほど、オプトアウトしなかった場合にオプトアウト要求ユーザに付与するインセンティブを高める。これにより、通知部44は、第1情報群62と第2情報群63との差が大きいほど、オプトアウト要求ユーザに対する引き留めを強くすることができる。インセンティブは、例えば、ポイントの付与、またはプレゼントの抽選への参加資格の付与などである。
【0124】
また、通知部44は、オプトアウト要求ユーザの属性に基づいて、オプトアウト要求ユーザに対する対象モデルの重みを変えることもできる。例えば、通知部44は、対象モデルに関連付けられたユーザUのうち属性の希少性が高いユーザUほど対象モデルの重みを高くすることができる。通知部44は、対象モデルに関連付けられたユーザUの属性の分布に基づいて、希少性が高いユーザUを判定する。対象モデルに関連付けられた複数のユーザUが同一の属性を有するユーザUの数が少ないほど、属性の希少性が高い。
【0125】
また、通知部44は、オプトアウト要求ユーザが特定の属性を有している場合またはオプトアウト要求ユーザが特定の属性を有していない場合、そうでない場合に較べて、対象モデルの重みを高くすることができる。
【0126】
また、通知部44は、対象モデルに関連付けられてからオプトアウトするまでの期間が長いほど、対象モデルの重みを高くすることもできる。また、通知部44は、過去のオプトアウトの回数または頻度が大きいほど、対象モデルの重みを高くすることもできる。
【0127】
また、通知部44は、過去に対象モデルに対してオプトアウト要求ユーザがオプトアウト要求を行った回数または頻度が大きいほど、対象モデルの重みを高くすることもできる。
【0128】
また、通知部44は、オプトアウト要求ユーザが、対象モデルに関連するモデルMである関連モデルに対するオプトアウト要求を行った後にオプトアウトを選択しなかったユーザUである場合、そうでない場合に較べて、対象モデルの重みを高くすることもできる。
【0129】
関連モデルは、例えば、関連付けられた複数のユーザUのリストであるユーザリストが、対象モデルに関連付けられた複数のユーザUのリストと類似するモデルMであり、例えば、関連付けられた全ユーザUのうち対象モデルにも関連付けられたユーザUの割合が予め設定された割合以上であるモデルMである。
【0130】
また、通知部44は、オプトアウト要求ユーザと属性が類似するユーザUを類似ユーザとして抽出し、対象モデルに対する類似ユーザのオプトアウトの状況を、オプトアウト要求ユーザにさらに通知することができる。これにより、通知部44は、例えば、ほとんどの類似ユーザがオプトアウトしていない場合に、オプトアウト要求ユーザがオプトアウトを選択することを引き留めることができる。通知部44は、類似ユーザのオプトアウトの状況をオプトアウトユーザ情報記憶部33に記憶されたオプトアウトユーザ情報に基づいて判定する。
【0131】
類似ユーザは、ユーザ情報で示される属性がオプトアウト要求ユーザと類似するユーザUであり、例えば、オプトアウト要求ユーザのユーザ情報で示される属性と類似ユーザのユーザ情報で示される属性との距離が予め設定された範囲内であるユーザUである。なお、属性間の距離は、例えば、ユークリッド距離、マンハッタン距離、チェビシェフ距離、またはマハラノビス距離などである。
【0132】
また、通知部44は、対象モデルに加えて対象モデルに類似するモデルMである類似モデルがオプトアウトされている場合に配信部41から配信される情報群を第2情報群63として含む情報を差分情報60としてオプトアウト要求ユーザに通知することもできる。この場合、オプトアウト要求ユーザが対象モデルのオプトアウトを選択した場合、受付部42によって類似モデルのオプトアウトが自動的に設定される。
【0133】
〔4.3.6.レコメンド部45〕
レコメンド部45は、オプトアウト対象を除く複数の配信対象の情報のオプトアウトユーザへの配信が配信部41で開始された後に、オプトアウト対象に対するオプトアウトの解除をレコメンドするレコメンド情報をオプトアウトユーザに通知する。オプトアウト対象は、オプトアウトユーザにオプトアウトが選択された配信対象であり、例えば、対象T、モデルM、または店舗である。
【0134】
レコメンド情報は、例えば、オプトアウト対象のオプトアウトを解除した場合のメリットをオプトアウトユーザに通知する情報であり、これにより、オプトアウトユーザにオプトアウトの解除を促すことができる。
【0135】
例えば、レコメンド情報は、オプトアウトユーザがオプトアウト対象のオプトアウトを選択しない場合にオプトアウトユーザに配信部41から配信される情報を含む。これにより、オプトアウトユーザは、オプトアウト対象のオプトアウトを解除するメリットを容易に把握することができる。
【0136】
図12は、実施形態に係る端末装置2の表示部11に表示されるレコメンド情報の一例を示す図である。
図12に示すレコメンド情報70は、問い合わせ情報領域71と、非オプトアウト時情報領域72と、Yesボタン74と、Noボタン75とを含む。
【0137】
問い合わせ情報領域71は、オプトアウトの解除を選択するか否かを問い合わせる情報を含み、
図12に示す例では、「オプトアウトしなければ、以下のような情報が配信されましたが、元に戻しますか?」の文字列を含む。
【0138】
非オプトアウト時情報領域72には、オプトアウトユーザがオプトアウト対象のオプトアウトを選択しない場合にオプトアウトユーザに配信部41から配信される情報である非オプトアウト時情報が含まれる。非オプトアウト時情報は、オプトアウトユーザがオプトアウト対象のオプトアウトを選択する前にオプトアウトユーザに配信部41から配信された情報、またはオプトアウトユーザがオプトアウト対象のオプトアウトを選択しなかったと仮定した場合に配信部41から配信された情報である。
【0139】
ユーザUが端末装置2の操作部12を操作することによってYesボタン74を選択することで、端末装置2からオプトアウト解除要求が情報提供装置1へ送信される。この場合、端末装置2の表示処理部17は、表示部11に表示させる情報を例えば
図12に示すレコメンド情報70から
図4に示す配信情報Dに戻すことができる。
【0140】
また、端末装置2の表示処理部17は、ユーザUが操作部12を操作することによってNoボタン75を選択した場合、表示部11に表示させる情報を例えば
図12に示すレコメンド情報70から
図4に示す配信情報Dに戻す。
【0141】
非オプトアウト時情報は、例えば、オプトアウト対象のモデルMを用いて配信される配信情報Dである。例えば、非オプトアウト時情報は、オプトアウト対象が対象T1であり、対象T1のモデルMがモデルM1である場合、モデルM1から出力されるスコアが予め設定された配信条件を満たす配信情報Dである。
【0142】
また、非オプトアウト時情報は、オプトアウトユーザがオプトアウト対象のオプトアウトを選択する前に配信部41からオプトアウトユーザに配信された配信対象の情報であってオプトアウト後に配信部41からオプトアウトユーザに配信された配信対象の情報との差が予め定められた差以上である配信対象の情報を含む情報であってもよい。
【0143】
オプトアウトユーザがオプトアウト対象のオプトアウトを選択する前に配信部41からオプトアウトユーザに配信された配信対象の情報は、例えば、レコメンド部45によって端末装置2の表示部11に表示される画面をキャプチャした情報またはかかる情報と同様の情報である。
【0144】
また、非オプトアウト時情報は、オプトアウトユーザがオプトアウト対象のオプトアウトを選択する前と後とで配信部41からオプトアウトユーザに配信される配信対象の情報の差を提示する差分提示情報を含む情報であってもよい。
【0145】
この場合、レコメンド部45は、例えば、オプトアウトユーザがオプトアウトを選択する前に配信部41からオプトアウトユーザに配信された配信対象の情報であるオプトアウト前情報とオプトアウト後に配信部41からオプトアウトユーザに配信された配信対象の情報であるオプトアウト後情報とを比較する。
【0146】
レコメンド部45は、オプトアウト前情報のうちオプトアウト後情報との差が予め定められた条件を満たすオプトアウト前情報がある場合、オプトアウト後情報との差が予め定められた閾値以上であるオプトアウト前情報を含む情報をレコメンド情報70としてオプトアウトユーザに配信する。
【0147】
配信される情報が対象Tの情報である場合、オプトアウト前情報とオプトアウト後情報との差は、対象Tの種類または各対象Tの数の差に基づいて得られるスコアSCで表される。例えば、レコメンド部45は、オプトアウト前情報とオプトアウト後情報との間で種類が違う対象Tの数をスコアSCとしたり、オプトアウト前情報とオプトアウト後情報との間で各対象Tの数の差の合計をスコアSCとしたりすることができる。
【0148】
また、レコメンド部45は、オプトアウト前情報とオプトアウト後情報との間で種類が違う対象Tの数をスコアSC1とし、オプトアウト前情報とオプトアウト後情報との間で各対象Tの数の差の合計をスコアSC2とし、スコアSC1とスコアSC2との合計をスコアSCとすることができる。
【0149】
また、配信される情報が店舗情報である場合、オプトアウト前情報とオプトアウト後情報との差は、店舗情報の種類または各店舗情報の数の差に基づいて得られるスコアSCで表される。例えば、レコメンド部45は、オプトアウト前情報とオプトアウト後情報との間で種類が違う店舗情報の数をスコアSCとしたり、オプトアウト前情報とオプトアウト後情報との間で各店舗情報の数の差の合計をスコアSCとしたりすることができる。
【0150】
また、レコメンド部45は、オプトアウト前情報とオプトアウト後情報との間で種類が違う店舗情報の数をスコアSC1とし、オプトアウト前情報とオプトアウト後情報との間で各店舗情報の数の差の合計をスコアSC2とし、スコアSC1とスコアSC2との合計をスコアSCとすることができる。
【0151】
図13は、実施形態に係る端末装置2の表示部11に表示されるレコメンド情報70の他の例を示す図である。
図13に示すレコメンド情報70は、問い合わせ情報領域71と、非オプトアウト時情報領域72と、現状配信情報領域73と、Yesボタン74と、Noボタン75とを含む。
【0152】
非オプトアウト時情報領域72には、例えば、オプトアウト後情報との差が予め定められた閾値以上であるオプトアウト前情報が含まれ、現状配信情報領域73には、例えば、オプトアウト前情報との差が予め定められた閾値以上であるオプトアウト後情報が含まれる。これにより、オプトアウトユーザは、オプトアウト対象のオプトアウトを解除するメリットを容易に把握することができる。
【0153】
オプトアウト前情報は、オプトアウトユーザがオプトアウト対象のオプトアウトを選択していないと仮定した場合に配信部41からオプトアウトユーザに配信される配信対象の情報であってもよい。この場合、レコメンド部45は、オプトアウトユーザがオプトアウトしたオプトアウト対象の重みを大きくした状態で対象モデルがオプトアウトされていないと仮定した場合に配信部41から配信される情報をオプトアウト前情報とすることもできる。
【0154】
オプトアウト対象の重みを大きくするとは、オプトアウト対象の情報がオプトアウト対象のモデルMを用いて配信される場合、オプトアウト対象のモデルMの重みを大きくすることなどである。また、オプトアウト対象の重みを大きくするとは、オプトアウト対象の情報が店舗情報である場合、アプトアウトユーザがオプトアウト対象の店舗に興味関心があるか否かを推定する推定モデルの重みを大きくすることなどである。
【0155】
レコメンド部45は、オプトアウト前情報とオプトアウト後情報との差が予め定められた閾値以上になった場合に、オプトアウト解除のレコメンドタイミングになったと判定し、レコメンド情報70をオプトアウトユーザに通知することができる。
【0156】
また、レコメンド部45は、オプトアウト前情報とオプトアウト後情報との差が予め定められた閾値以上になった頻度または回数が予め設定された閾値以上になった場合に、オプトアウト解除のレコメンドタイミングになったと判定し、レコメンド情報70をオプトアウトユーザに通知することができる。
【0157】
レコメンド部45は、オプトアウトされた配信対象の数が予め設定された数以上になった場合に、オプトアウト解除のレコメンドタイミングになったと判定し、レコメンド情報70をオプトアウトユーザに通知することができる。オプトアウトされた配信対象の数は、オプトアウトされたモデルMおよび店舗の少なくとも一方の数である。なお、レコメンド部45は、オプトアウトされた配信対象のうちオプトアウトユーザにオプトアウトの解除を促した回数が予め設定された回数未満の配信対象の数を、オプトアウトされた配信対象の数として扱うことができる。
【0158】
また、レコメンド部45は、オプトアウトユーザの属性に基づいて、オプトアウト解除のレコメンドタイミングを決定することもできる。レコメンド部45は、オプトアウトユーザがオプトアウト解除要求を行う確率が閾値以上になるタイミングをオプトアウトユーザの属性毎に算出する。そして、レコメンド部45は、オプトアウトユーザの属性に基づいて、オプトアウトユーザがオプトアウト解除要求を行う確率が閾値以上になるタイミングをオプトアウト解除のレコメンドタイミングとして決定する。
【0159】
また、レコメンド部45は、オプトアウト対象の種類に基づいて、オプトアウト解除のレコメンドタイミングを決定することもできる。例えば、レコメンド部45は、オプトアウト対象が趣味に関する対象である場合、平日の18時以降または休日をオプトアウト解除のレコメンドタイミングとして決定することができる。
【0160】
また、レコメンド部45は、オプトアウト対象の情報が配信されるユーザUのうちオプトアウトユーザの希少性が予め定められたレコメンド条件を満たす場合に、レコメンド情報70をオプトアウトユーザに通知することもできる。例えば、レコメンド部45は、オプトアウト対象の情報が配信されるユーザUのうちオプトアウトユーザの属性の希少性の度合いが予め設定された閾値以上であるユーザUがオプトアウトユーザである場合に、レコメンド情報70をオプトアウトユーザに通知することができる。
【0161】
また、レコメンド部45は、オプトアウト対象が複数ある場合、これら複数のオプトアウト対象をオプトアウトユーザがオプトアウトを選択しなかったと仮定した場合にオプトアウトユーザに配信部41から配信される情報を含む情報を非オプトアウト時情報またはオプトアウト前情報とすることができるが、かかる例に限定されない。
【0162】
例えば、レコメンド部45は、オプトアウト前情報とオプトアウト後情報との差への影響が高いオプトアウト対象を選択しなかったと仮定した場合にオプトアウトユーザに配信部41から配信される情報を含む情報を非オプトアウト時情報またはオプトアウト前情報とすることができる。オプトアウト前情報とオプトアウト後情報との差への影響が高いオプトアウト対象は、例えば、オプトアウト前情報とオプトアウト後情報との差への影響度が高い順に予め設定された数のオプトアウト対象または影響度が閾値以上のオプトアウト対象である。
【0163】
また、レコメンド部45は、例えば、オプトアウト対象の数が予め設定された数以上になった場合に、これらのオプトアウト対象をオプトアウトユーザがオプトアウトを選択しなかったと仮定した場合にオプトアウトユーザに配信部41から配信される情報を含む情報をレコメンド情報70としてオプトアウトユーザに通知することもできる。
【0164】
また、レコメンド部45は、非オプトアウト時情報または差分提示情報などに加えて、オプトアウト前情報のうちオプトアウト後情報との差が予め定められたレコメンド条件を満たす頻度を示す情報を含む情報をレコメンド情報70としてオプトアウトユーザに通知することもできる。予め定められたレコメンド条件は、例えば、予め定められた閾値以上であるという条件であるが、かかる例に限定されない。
【0165】
なお、配信対象の情報が電子メールでオプトアウトユーザに通知される情報である場合、レコメンド情報70は、「このメールの代わりに、あの時オプトアウトしなければ、自動車ではなく自転車のメールが届いていたんです!」などの情報を含んでいてもよい。この場合、「自動車」は、オプトアウトユーザがオプトアウトを選択した後に配信部41からオプトアウトユーザに配信される配信対象の情報の一例であり、「自転車」は、オプトアウトユーザがオプトアウトを選択する前に配信部41からオプトアウトユーザに配信される配信対象の情報の一例である。
【0166】
また、レコメンド部45は、オプトアウトユーザと属性が類似し且つオプトアウト対象が同じユーザUを類似ユーザとして抽出し、類似ユーザにおけるオプトアウト対象のオプトアウトの解除状況を、オプトアウトユーザにさらに通知することができる。これにより、通知部44は、例えば、ほとんどのオプトアウトユーザがオプトアウトの解除をしている場合に、オプトアウトユーザがオプトアウトの解除を選択することを促すことができる。
【0167】
なお、レコメンド部45は、オプトアウト対象に対してオプトアウトしたユーザUのうち一部のユーザUである特定のユーザUに限定してレコメンド情報を通知することができる。これにより、レコメンド部45の負荷を軽減することができる。
【0168】
例えば、配信部41によって提供される配信対象の情報が広告コンテンツであるとする。この場合、レコメンド部45は、特定のオプトアウト対象または2以上のオプトアウト対象に対するオプトアウト後に広告コンテンツのクリック率が閾値以上に低下したユーザUを特定のユーザUとしてレコメンド情報を通知する。また、レコメンド部45は、特定のオプトアウト対象または2以上のオプトアウト対象に対するオプトアウト後に、予測CTRと実際のCTRとの差が閾値以上になったユーザUまたは予測CVRと実際のCVRとの差が閾値以上になったユーザUなどを特定のユーザUとしてレコメンド情報を通知することもできる。
【0169】
また、レコメンド部45は、特定のオプトアウト対象または2以上のオプトアウト対象に対するオプトアウト後に、レコメンド情報に対する応答率が閾値以下に低下したユーザUまたはレコメンド情報に対する応答率が閾値以下に上昇したユーザUを特定のユーザUとしてレコメンド情報を通知することもできる。
【0170】
また、レコメンド部45は、オプトアウト割合が閾値以上であるオプトアウト対象をオプトアウトしたユーザUのうちランダムに選択した予め設定された数または割合のユーザUを特定のユーザUとしてレコメンド情報を通知することもできる。
【0171】
〔5.処理手順〕
次に、実施形態に係る情報提供装置1の処理部22による情報処理の手順について説明する。
図14は、実施形態に係る情報提供装置1の処理部22による情報処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0172】
図14に示すように、情報提供装置1の処理部22は、配信対象の情報をユーザUに配信する(ステップS10)。次に、処理部22は、オプトアウト関係処理を行う(ステップS11)。ステップS11に示すオプトアウト関係処理は、
図15に示すステップS20~S24の処理であり、後で詳述する。
【0173】
次に、処理部22は、オプトアウト解除レコメンド処理を行う(ステップS12)。ステップS12に示すオプトアウト解除レコメンド処理は、
図16に示すステップS30~S34の処理であり、後で詳述する。
【0174】
処理部22は、ステップS12の処理が終了した場合、動作終了タイミングになったか否かを判定する(ステップS13)。処理部22は、例えば、情報提供装置1の電源がオフにされた場合、または操作部12への操作によって終了操作が行われたと判定した場合に、動作終了タイミングになったと判定する。
【0175】
処理部22は、動作終了タイミングになっていないと判定した場合(ステップS13:No)、処理をステップS10へ移行し、動作終了タイミングになったと判定した場合(ステップS13:Yes)、
図14に示す処理を終了する。
【0176】
図15は、実施形態に係る情報提供装置1の処理部22によるオプトアウト関係処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図15に示すように、処理部22は、ユーザUからオプトアウト要求があるか否かを判定する(ステップS20)。
【0177】
処理部22は、オプトアウト要求があると判定した場合(ステップS20:Yes)、オプトアウト要求に対応するモデルMを対象モデルとし、対象モデルがオプトアウトされていない場合に配信される第1情報群と対象モデルがオプトアウトされている場合に配信される第2情報群との差分を示す差分情報60を生成する(ステップS21)。
【0178】
次に、処理部22は、オプトアウト要求の送信元となるユーザUであるオプトアウトユーザに対して、ステップS21で生成した差分情報60を配信する(ステップS22)。処理部22は、差分情報60を配信したオプトアウトユーザによる対象モデルに対するオプトアウトの選択があるか否かを判定する(ステップS23)。
【0179】
処理部22は、オプトアウトユーザによる対象モデルに対するオプトアウトの選択があると判定した場合(ステップS23:Yes)、オプトアウト処理を行う(ステップS24)。ステップS24のオプトアウト処理は、例えば、オプトアウトユーザを対象モデルへの関連付けを解除することによって行われる。
【0180】
処理部22は、ステップS24の処理が終了した場合、オプトアウトユーザによる対象モデルに対するオプトアウトの選択がないと判定した場合(ステップS23:No)、またはオプトアウト要求がないと判定した場合(ステップS20:No)、
図15に示す処理を終了する。
【0181】
図16は、実施形態に係る情報提供装置1の処理部22によるオプトアウト解除レコメンド処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図16に示すように、処理部22は、オプトアウト解除のレコメンドタイミングになったか否かを判定する(ステップS30)。ステップS30の処理において、処理部22は、例えば、オプトアウト前情報とオプトアウト後情報との差が予め定められた閾値以上になった場合に、オプトアウト解除のレコメンドタイミングになったと判定する。
【0182】
処理部22は、オプトアウト解除のレコメンドタイミングになったと判定した場合(ステップS30:Yes)、オプトアウトユーザに対してオプトアウト対象に対するオプトアウトの解除をレコメンドするレコメンド情報70を生成する(ステップS31)。かかるレコメンド情報70は、オプトアウトユーザがオプトアウト対象のオプトアウトを選択しなかったと仮定した場合にユーザUに配信部41から配信される情報を含む情報である。
【0183】
次に、処理部22は、ステップS31で生成されたレコメンド情報70をオプトアウトユーザに配信する(ステップS32)。その後、処理部22は、オプトアウトユーザによるオプトアウト解除要求があるか否かを判定する(ステップS33)。
【0184】
処理部22は、オプトアウト解除要求があると判定した場合(ステップS33:Yes)、オプトアウト解除処理を行う(ステップS34)。処理部22は、ステップS34のオプトアウト解除処理として、オプトアウトの解除が選択されたモデルMにオプトアウトユーザを関連付けたり、オプトアウトの解除が選択された店舗の配信除外ユーザリストからオプトアウトユーザのユーザIDを削除したりすることによって行う。
【0185】
処理部22は、ステップS34の処理が終了した場合、オプトアウト解除要求がないと判定した場合(ステップS33:No)、またはオプトアウト解除のレコメンドタイミングになっていないと判定した場合(ステップS30:No)、
図16に示す処理を実行する。
【0186】
〔6.変形例〕
通知部44は、予め設定された配信条件を満たす場合に、差分情報60を配信し、そうでない場合には、差分情報60を配信しないこともできる。例えば、通知部44は、対象モデルによって選択された配信情報Dに対する詳細な情報の表示を行った頻度が予め設定された頻度以上である場合には、予め設定された配信条件を満たすと判定し、そうでない場合には、予め設定された配信条件を満たさないと判定することができる。
【0187】
また、通知部44は、対象モデルによって選択された配信情報Dがオプトアウト要求ユーザに配信された頻度が予め設定された閾値以上である場合に、予め設定された配信条件を満たすと判定し、そうでない場合には、予め設定された配信条件を満たさないと判定することができる。上述した頻度は、オプトアウト要求ユーザに配信された総配信情報の数に対して対象モデルによって選択された配信情報Dがオプトアウト要求ユーザに配信された数の比率である。
【0188】
また、レコメンド部45は、オプトアウト対象のオプトアウトを解除した場合のメリットは、特典の付与を含んでいてもよい。特典の付与は、例えば、ポイントの付与、プレゼントの抽選への参加資格の付与、または詳細な情報の表示を行った頻度が予め設定された頻度以上である配信情報Dを選択するモデルMの重み付けを大きくすることなどである。
【0189】
また、レコメンド部45は、オプトアウト対象をオプトアウトしたユーザUの数または割合が予め設定された閾値以上である場合に、オプトアウト対象をオプトアウトしたユーザUにレコメンド情報70を配信することもできる。
【0190】
〔7.ハードウェア構成〕
上述してきた実施形態に係る情報提供装置1または端末装置2は、例えば
図17に示すような構成のコンピュータ80によって実現される。以下、情報提供装置1を例に挙げて説明する。
図17は、実施形態に係る情報提供装置1の機能を実現するコンピュータ80の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ80は、CPU81、RAM82、ROM(Read Only Memory)83、HDD(Hard Disk Drive)84、通信インターフェイス(I/F)85、入出力インターフェイス(I/F)86、およびメディアインターフェイス(I/F)87を有する。
【0191】
CPU81は、ROM83またはHDD84に記憶されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM83は、コンピュータ80の起動時にCPU81によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ80のハードウェアに依存するプログラムなどを記憶する。
【0192】
HDD84は、CPU81によって実行されるプログラム、および、かかるプログラムによって使用されるデータなどを記憶する。通信インターフェイス85は、通信ネットワーク3(
図2参照)を介して他の機器からデータを受信してCPU81へ送り、CPU81が生成したデータを、通信ネットワーク3を介して他の機器へ送信する。
【0193】
CPU81は、入出力インターフェイス86を介して、ディスプレイやプリンタなどの出力装置、および、キーボードまたはマウスなどの入力装置を制御する。CPU81は、入出力インターフェイス86を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU81は、入出力インターフェイス86を介して生成したデータを出力装置へ出力する。
【0194】
メディアインターフェイス87は、記録媒体88に記憶されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM82を介してCPU81に提供する。CPU81は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス87を介して記録媒体88からRAM82上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体88は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)などの光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)などの光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリなどである。
【0195】
例えば、コンピュータ80が実施形態に係る情報提供装置1として機能する場合、コンピュータ80のCPU81は、RAM82上にロードされたプログラムを実行することにより、処理部22の機能を実現する。また、HDD84には、記憶部21内のデータが記憶される。コンピュータ80のCPU81は、これらのプログラムを記録媒体88から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から通信ネットワーク3を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0196】
〔8.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0197】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、
図6に示した取得部40、配信部41、受付部42、特定部43、通知部44、およびレコメンド部45のうち2以上が統合されてもよい。また、例えば、記憶部21に記憶される情報は、通信ネットワーク3を介して、外部に備えられた所定の記憶装置に記憶されてもよい。
【0198】
また、情報提供装置1は、2以上のサーバ装置で構成されてもよく、この場合、情報提供装置1は、例えば、処理サーバと、ストレージサーバとを含む構成を有する。また、上述してきた実施形態および変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0199】
〔9.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報提供装置1は、配信部41と、特定部43と、通知部44とを備える。配信部41は、配信対象の情報の配信先を決定する複数のモデルMを用いて、配信対象の情報を配信する。特定部43は、複数のモデルMのうちユーザUがオプトアウト要求を行ったモデルMを対象モデルとして特定する。通知部44は、対象モデルがオプトアウトされていない場合に配信部41から配信される第1情報群62と対象モデルがオプトアウトされている場合に配信部41から配信される第2情報群63との差分を示す差分情報60を、オプトアウト要求を行ったユーザUに通知する。これにより、情報提供装置1は、モデルMに対するオプトアウトによるデメリットをユーザUに知らせることができ、ユーザUに対する適切な情報提供を行うことができる。
【0200】
また、通知部44は、第1情報群62と第2情報群63とを含む情報を差分情報60としてオプトアウト要求を行ったユーザUに通知する。これにより、情報提供装置1が提供する差分情報60によって、オプトアウト要求を行ったユーザUにオプトアウト前後で配信部41から配信される情報群の差を容易に把握させることができる。
【0201】
また、通知部44は、第1情報群62と第2情報群63とを交互に提示する情報を差分情報60としてオプトアウト要求を行ったユーザUに通知する。これにより、情報提供装置1が提供する差分情報60によって、オプトアウト要求を行ったユーザUにオプトアウト前後で配信部41から配信される情報群の差をより容易に把握させることができる。
【0202】
また、通知部44は、第1情報群62と第2情報群63とを同時に提示する情報を差分情報60としてオプトアウト要求を行ったユーザUに通知する。これにより、情報提供装置1が提供する差分情報60によって、オプトアウト要求を行ったユーザUにオプトアウト前後で配信部41から配信される情報群の差をより容易に把握させることができる。
【0203】
また、通知部44は、オプトアウト要求を行ったユーザUに対する対象モデルの重みを大きくした状態で対象モデルがオプトアウトされていない場合に配信部41から配信される情報群を第1情報群62として含む情報を差分情報60としてオプトアウト要求を行ったユーザUに通知する。これにより、情報提供装置1が提供する差分情報60によって、オプトアウトを行った対象モデルを用いて配信される情報を、オプトアウト要求を行ったユーザUにより適切に把握させることができる。
【0204】
また、通知部44は、オプトアウト要求を行ったユーザUの属性に基づいて、オプトアウト要求を行ったユーザUに対する対象モデルの重みを変える。これにより、情報提供装置1は、ユーザUに応じた重みで対象モデルを用いて配信される情報を、オプトアウト要求を行ったユーザUにより適切に把握させることができる。
【0205】
また、通知部44は、第1情報群62に含まれ且つ第2情報群63に含まれない情報と第2情報群63に含まれ且つ第1情報群62に含まれない情報とを明示する情報を差分情報60としてオプトアウト要求を行ったユーザUに通知する。これにより、情報提供装置1は、オプトアウト要求を行ったユーザUにオプトアウト前後で配信部41から配信される情報群の差をより容易に把握させることができる。
【0206】
また、通知部44は、オプトアウト要求を行ったユーザUと属性が類似するユーザUを類似ユーザとして抽出し、対象モデルに対する類似ユーザのオプトアウトの状況を、オプトアウト要求を行ったユーザUにさらに通知する。これにより、情報提供装置1は、オプトアウトユーザに対して他のユーザUのオプトアウト状況を知らせることができ、オプトアウトユーザは、他のユーザUのオプトアウト状況を、オプトアウトを選択するための指標として考慮することができる。
【0207】
また、配信部41によって配信される配信対象の情報は、ユーザUの端末装置2にタイムライン表示される情報である。これにより、情報提供装置1は、タイムライン表示される配信対象の情報の配信先を決定するモデルMに対するオプトアウトによるデメリットをユーザUに知らせることができる。
【0208】
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明したが、これは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0209】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【0210】
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者には明らかである。また、そのような変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【符号の説明】
【0211】
1 情報提供装置
2,21,22,・・・,2m 端末装置
3 通信ネットワーク
10,20 通信部
11 表示部
12 操作部
13 センサ群
14,21 記憶部
15,22 処理部
16 情報取得部
17 表示処理部
18 出力部
30 ユーザ情報記憶部
31 モデル情報記憶部
32 配信情報記憶部
33 オプトアウトユーザ情報記憶部
34 店舗情報記憶部
40 取得部
41 配信部
42 受付部
43 特定部
44 通知部
45 レコメンド部
60 差分情報
62 第1情報群
63 第2情報群
70 レコメンド情報