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特許7354462身体の正しい姿勢及び脊椎疾患予防のための姿勢矯正補助装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-22
(45)【発行日】2023-10-02
(54)【発明の名称】身体の正しい姿勢及び脊椎疾患予防のための姿勢矯正補助装置
(51)【国際特許分類】
   A61F 5/01 20060101AFI20230925BHJP
   A47C 7/46 20060101ALI20230925BHJP
【FI】
A61F5/01 E
A47C7/46
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2022553093
(86)(22)【出願日】2021-07-15
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-19
(86)【国際出願番号】 KR2021009078
(87)【国際公開番号】W WO2022019567
(87)【国際公開日】2022-01-27
【審査請求日】2022-09-02
(31)【優先権主張番号】10-2020-0091899
(32)【優先日】2020-07-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】522350542
【氏名又は名称】キム ミジョ
(73)【特許権者】
【識別番号】522350553
【氏名又は名称】チョ キョンジェ
(74)【代理人】
【識別番号】100083138
【弁理士】
【氏名又は名称】相田 伸二
(74)【代理人】
【識別番号】100189625
【弁理士】
【氏名又は名称】鄭 元基
(74)【代理人】
【識別番号】100196139
【弁理士】
【氏名又は名称】相田 京子
(74)【代理人】
【識別番号】100199004
【弁理士】
【氏名又は名称】服部 洋
(72)【発明者】
【氏名】キム ミジョ
(72)【発明者】
【氏名】チョ キョンジェ
【審査官】西堀 宏之
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2016/052683(WO,A1)
【文献】国際公開第2015/118575(WO,A1)
【文献】実開平3-018823(JP,U)
【文献】登録実用新案第3199808(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2019/0046346(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F 5/01
A47C 7/00- 7/74
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
椅子に座る使用者の背部の下側、臀部の上側、骨盤部の両側、及び腰部を含む身体後部の下側を支持する矯正パッドと、
前記矯正パッドの左右両側にそれぞれ形成されて前記椅子に着脱可能に取り付けられ、前記矯正パッドを前記椅子の背もたれから離隔させた状態で維持するとともに、前記使用者が腰を真っ直ぐに伸ばして正しい姿勢で座るように、前記使用者が前記椅子に座ろうとする動作に応じて前記矯正パッドが常に前記身体後部の下側に密着する状態を維持させる姿勢矯正ユニットと、を含むことを特徴とする、身体の正しい姿勢及び脊椎疾患予防のための姿勢矯正補助装置。
【請求項2】
前記矯正パッドは、前記姿勢矯正ユニットによって前記背もたれから離隔するとともに、前記矯正パッドの下端部の縁部が前記椅子のシート部から離隔するかそれに近接または接触するように配置されることを特徴とする、請求項1に記載の身体の正しい姿勢及び脊椎疾患予防のための姿勢矯正補助装置。
【請求項3】
前記姿勢矯正ユニットは、前記椅子の左右両側に備えられた肘掛けに着脱可能に取り付けられることを特徴とする、請求項1に記載の身体の正しい姿勢及び脊椎疾患予防のための姿勢矯正補助装置。
【請求項4】
前記姿勢矯正ユニットは前記椅子の左右両側に備えられた肘掛けに着脱可能に取り付けられるとともに、前記矯正パッドの左右両側が前記左右両側に備えられた肘掛けの間で一定の距離を維持するように弾支することを特徴とする、請求項1に記載の身体の正しい姿勢及び脊椎疾患予防のための姿勢矯正補助装置。
【請求項5】
前記姿勢矯正ユニットは、
前記椅子の左側に備えられた肘掛け(以下、第1肘掛け)に着脱可能に連結されることで、前記矯正パッドの左側が前記第1肘掛けから一定の距離を維持するように弾支する伸縮可能な素材からなる第1支持バンドと、
前記椅子の右側に備えられた肘掛け(以下、第2肘掛け)に着脱可能に連結されることで、前記矯正パッドの右側が前記第2肘掛けから一定の距離を維持するように弾支する伸縮可能な素材からなる第2支持バンドと、を含むことを特徴とする、請求項1に記載の身体の正しい姿勢及び脊椎疾患予防のための姿勢矯正補助装置。
【請求項6】
前記姿勢矯正ユニットは、
前記第1肘掛けに着脱可能に取り付けられ、前記第1支持バンドの一端部が着脱可能に結合される第1固定バンドと、
前記第2肘掛けに着脱可能に取り付けられ、前記第2支持バンドの一端部が着脱可能に結合される第2固定バンドと、をさらに含むことを特徴とする、請求項5に記載の身体の正しい姿勢及び脊椎疾患予防のための姿勢矯正補助装置。
【請求項7】
前記姿勢矯正ユニットは、
前記第1固定バンドの一側から延び、第1連結ホールが貫設された第1連結具と、
前記第1支持バンドの一端部に形成され、前記第1連結ホールに着脱可能に結合される第1着脱具と、
前記第2固定バンドの一側から延び、第2連結ホールが貫設された第2連結具と、
前記第2支持バンドの一端部に形成され、前記第2連結ホールに着脱可能に結合される第2着脱具と、をさらに含むことを特徴とする、請求項6に記載の身体の正しい姿勢及び脊椎疾患予防のための姿勢矯正補助装置。
【請求項8】
前記第1着脱具は前記第1支持バンドの一端部に対して回転可能に結合されるとともに、前記第2着脱具は前記第2支持バンドの一端部に対して回転可能に結合されることを特徴とする、請求項7に記載の身体の正しい姿勢及び脊椎疾患予防のための姿勢矯正補助装置。
【請求項9】
前記姿勢矯正ユニットは、
前記第1肘掛けに着脱可能な前記第1支持バンドの一端部に対して前記第1支持バンドの他端部に備えられる第1連結片と、
前記矯正パッドの背面の左側に形成される第1連結バンドの末端部に形成され、前記第1連結片を回動可能に支持する第1回動支持片と、
前記第2肘掛けに着脱可能な前記第2支持バンドの一端部に対して前記第2支持バンドの他端部に備えられる第2連結片と、
前記矯正パッドの背面の右側に形成される第2連結バンドの末端部に形成され、前記第2連結片を回動可能に支持する第2回動支持片と、をさらに含むことを特徴とする、請求項5に記載の身体の正しい姿勢及び脊椎疾患予防のための姿勢矯正補助装置。
【請求項10】
前記第1支持バンドは前記矯正パッドの左側に上下に複数が配置されるとともに、前記第2支持バンドは前記矯正パッドの右側に上下に複数が配置されることを特徴とする、請求項5に記載の身体の正しい姿勢及び脊椎疾患予防のための姿勢矯正補助装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は身体の正しい姿勢及び脊椎疾患予防のための姿勢矯正補助装置に関し、より詳しくは弾性を有するバンドの張力を用いて機能性を高め、常に使用者の身体に密着して正しい姿勢を誘導することで、身体の正しい姿勢を維持し、首及び腰などの痛症を緩和し、筋骨格系疾患を予防し、矯正することができるようにした身体の正しい姿勢及び脊椎疾患予防のための姿勢矯正補助装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1の「姿勢矯正IoT椅子シート」(以下、先行技術という)などのように、従来の姿勢矯正用道具は椅子の背もたれ面に密着させて使うか、背もたれを使用者の前に置いて使用する方式を採択したものが大部分である。
しかし、先行技術を含む大部分の姿勢矯正用道具は、その構造が固定されて変更されないので、人体の特性上、座っている姿勢が随時変わる都度、腰や背中などの身体と道具とが触れ合う部分が離隔する現象が発生する。
すなわち、先行技術などの大部分の姿勢矯正用道具は、このように使用者の姿勢変更によって腰や背中などのような身体の一部が道具と触れ合った部分が離隔すれば実質的な姿勢矯正効果を図ることが難しい限界点があったものである。
したがって、椅子の構造を充分に活用して持続的に使用者の腰及び骨盤の周りを支えて支持することで、姿勢矯正を図り、脊椎疾患を含む筋骨格系疾患を予防することができる道具及び装置の開発が切実である。
【文献】韓国公開特許第10-2020-0019913号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は前記のような問題点を改善するためになされたものであり、弾性を有するバンドの張力を用いて機能性を高め、常に使用者の身体に密着して正しい姿勢を誘導することで、身体の正しい姿勢を維持し、首や腰などの痛症を緩和し、筋骨格系疾患を予防し、矯正することができるようにする身体の正しい姿勢及び脊椎疾患予防のための姿勢矯正補助装置を提供するためのものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
前記のような目的を達成するために、本発明は、椅子に座る使用者の背部の下側、臀部の上側、骨盤部の両側、及び腰部を含む身体後部の下側を支持する矯正パッドと、前記矯正パッドの左右両側にそれぞれ形成されて前記椅子に着脱可能に取り付けられ、前記矯正パッドを前記椅子の背もたれから離隔させた状態で維持するとともに、前記使用者が腰を真っ直ぐに伸ばして正しい姿勢で座るように、前記使用者が前記椅子に座ろうとする動作に応じて前記矯正パッドが常に前記身体後部の下側に密着する状態を維持させる姿勢矯正ユニットと、を含むことを特徴とする、身体の正しい姿勢及び脊椎疾患予防のための姿勢矯正補助装置を提供する。
ここで、前記矯正パッドは前記姿勢矯正ユニットによって前記背もたれから離隔するとともに、前記矯正パッドの下端部の縁部が前記椅子のシート部から離隔するかそれに近接または接触するように配置されることを特徴とする。
ここで、前記姿勢矯正ユニットは、前記椅子の左右両側に備えられた肘掛けに着脱可能に取り付けられることを特徴とする。
【0005】
そして、前記姿勢矯正ユニットは前記椅子の左右両側に備えられた肘掛けに着脱可能に取り付けられるとともに、前記矯正パッドの左右両側が前記左右両側に備えられた肘掛けの間で一定の距離を維持するように弾支することを特徴とする。
そして、前記姿勢矯正ユニットは、前記椅子の左側に備えられた肘掛け(以下、第1肘掛け)に着脱可能に連結されることで、前記矯正パッドの左側が前記第1肘掛けから一定の距離を維持するように弾支する伸縮可能な素材からなる第1支持バンドと、前記椅子の右側に備えられた肘掛け(以下、第2肘掛け)に着脱可能に連結されることで、前記矯正パッドの右側が前記第2肘掛けから一定の距離を維持するように弾支する伸縮可能な素材からなる第2支持バンドとを含むことを特徴とする。
そして、前記姿勢矯正ユニットは、前記第1肘掛けに着脱可能に取り付けられ、前記第1支持バンドの一端部が着脱可能に結合される第1固定バンドと、前記第2肘掛けに着脱可能に取り付けられ、前記第2支持バンドの一端部が着脱可能に結合される第2固定バンドとをさらに含むことを特徴とする。
そして、前記姿勢矯正ユニットは、前記第1固定バンドの一側から延び、第1連結ホールが貫設された第1連結具と、前記第1支持バンドの一端部に形成され、前記第1連結ホールに着脱可能に結合される第1着脱具と、前記第2固定バンドの一側から延び、第2連結ホールが貫設された第2連結具と、前記第2支持バンドの一端部に形成され、前記第2連結ホールに着脱可能に結合される第2着脱具とをさらに含むことを特徴とする。
【0006】
そして、前記第1着脱具は前記第1支持バンドの一端部に対して回転可能に結合されるとともに、前記第2着脱具は前記第2支持バンドの一端部に対して回転可能に結合されることを特徴とする。
また、前記姿勢矯正ユニットは、前記第1肘掛けに着脱可能な前記第1支持バンドの一端部に対して前記第1支持バンドの他端部に備えられる第1連結片と、前記矯正パッドの背面の左側に形成される第1連結バンドの末端部に形成され、前記第1連結片を回動可能に支持する第1回動支持片と、前記第2肘掛けに着脱可能な前記第2支持バンドの一端部に対して前記第2支持バンドの他端部に備えられる第2連結片と、前記矯正パッドの背面の右側に形成される第2連結バンドの末端部に形成され、前記第2連結片を回動可能に支持する第2回動支持片とをさらに含むことを特徴とする。
さらに、前記第1支持バンドは前記矯正パッドの左側に上下に複数が配置されるとともに、前記第2支持バンドは前記矯正パッドの右側に上下に複数が配置されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
前記のような構成の本発明によれば、次のような効果を図ることができる。
まず、本発明は、弾性を有するバンドの張力を用いて機能性を高め、常に使用者の身体に密着して正しい姿勢を誘導することで、身体の正しい姿勢を維持し、首や腰などの痛症を緩和し、脊椎疾患や亀首症候群を含む筋骨格系疾患を予防し、矯正することができる。
そして、本発明は、多様な締結及び付着手段を備えたバンド面を使用者が所望の部位に確かに付着して用いることができるようにすることで、使用者の便宜を大幅に向上させることができる。
特に、本発明は、椅子で長時間業務や学業を遂行する会社員や学生の正しい姿勢の維持及び筋骨格系疾患の予防に大いに役立つことができる。
何よりも、本発明は、身体を支えて支持する位置及びその強度を使用者自分の趣向や身体条件に合うように調節して使うことができるので、使用上の自由度を大幅に向上させた高信頼度の製品を提供することができるという特徴及び利点を有する。
【0008】
さらに、本発明は、着脱可能なベルト構造を自由に位置調整して、腰及び骨盤そして背中部分と密着した状態で圧迫の強弱を調節することで、業務または学業の疲労度を低め、姿勢を矯正することができる効果も有する。
したがって、本発明は、家庭や事務空間で使用者が必要時にいつも簡便に椅子に装着してすぐ使うことができることはもちろんのこと、椅子に装着した後、使用者の体形及び好む強度に合わせて簡単な操作で張力の強弱を容易に調節することができるので、使用者の直観的な製品を提供することができるという特徴及び利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の一実施例による身体の正しい姿勢及び脊椎疾患予防のための姿勢矯正補助装置が椅子に装着された状態を示す斜眼概念図である。
図2】本発明の一実施例による身体の正しい姿勢及び脊椎疾患予防のための姿勢矯正補助装置が椅子に装着される結合関係を示す分解斜眼概念図である。
図3】本発明の一実施例による身体の正しい姿勢及び脊椎疾患予防のための姿勢矯正補助装置の装着及び使用状態を示す側面概念図である。
図4図3のIV部を拡大したもので、本発明の一実施例による身体の正しい姿勢及び脊椎疾患予防のための姿勢矯正補助装置の要部を拡大して示す部分拡大側面概念図である。
図5図3のV視点で見たもので、本発明の一実施例による身体の正しい姿勢及び脊椎疾患予防のための姿勢矯正補助装置の要部である矯正パッドの背面に姿勢矯正ユニットが結合された状態を示す概念図である。
図6】本発明の多様な実施例による身体の正しい姿勢及び脊椎疾患予防のための姿勢矯正補助装置の要部である矯正パッドの背面に姿勢矯正ユニットが結合された状態を示す概念図である。
図7】本発明の多様な実施例による身体の正しい姿勢及び脊椎疾患予防のための姿勢矯正補助装置の要部である矯正パッドの背面に姿勢矯正ユニットが結合された状態を示す概念図である。
図8】本発明の多様な実施例による身体の正しい姿勢及び脊椎疾患予防のための姿勢矯正補助装置の要部である矯正パッドの背面に姿勢矯正ユニットが結合された状態を示す概念図である。
図9】本発明の一実施例による身体の正しい姿勢及び脊椎疾患予防のための姿勢矯正補助装置が椅子に装着された状態で使用者の多様な姿勢変化による矯正パッドの密着状態を示す平面概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の利点及び特徴、そしてそれらを達成する方法は添付図面に基づいて詳細に後述する実施例を参照すれば明らかになるであろう。
しかし、本発明は以下で開示する実施例に限定されるものではなく、相異なる多様な形態に具現可能である。
本明細書で、本実施例は、本発明の開示を完全にし、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供するものである。
そして、本発明は特許請求の範囲の範疇によって定義されるだけである。
したがって、いくつかの実施例で、周知の構成要素、周知の動作、及び周知の技術は、本発明があいまいに解釈されることを避けるために、具体的に説明しない。
また、明細書全般にわたって同じ参照符号は同じ構成要素を示し、本明細書で使う(言及する)用語は実施例を説明するためのものであるだけで、本発明を限定しようとするものではない。
本明細書で、単数型は文句で特に言及しない限り複数型も含み、「含む(または、備える)」と言及する構成要素及び動作は一つ以上の他の構成要素及び動作の存在または追加を排除しない。
他の定義がなければ、本明細書で使うすべての用語(技術的及び科学的用語を含む)は本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に共通的に理解可能な意味として使われることができるであろう。
【0011】
また、一般的に使われる辞書に定義されている用語は、他に定義しない限り、理想的にまたは過度に解釈されない。
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施例について説明する。
まず、図1は本発明の一実施例による身体の正しい姿勢及び脊椎疾患予防のための姿勢矯正補助装置が椅子300に装着された状態を示す斜眼概念図である。
そして、図2は本発明の一実施例による身体の正しい姿勢及び脊椎疾患予防のための姿勢矯正補助装置が椅子300に装着される結合関係を示す分解斜眼概念図である。
そして、図3は本発明の一実施例による本発明の一実施例による身体の正しい姿勢及び脊椎疾患予防のための姿勢矯正補助装置の装着及び使用状態を示す側面概念図である。
そして、図4図3のIV部を拡大したもので、本発明の一実施例による身体の正しい姿勢及び脊椎疾患予防のための姿勢矯正補助装置の要部を拡大して示す部分拡大側面概念図である。
【0012】
そして、図5図3のV視点で見たもので、本発明の一実施例による身体の正しい姿勢及び脊椎疾患予防のための姿勢矯正補助装置の要部である矯正パッド100の背面に姿勢矯正ユニット200が結合された状態を示す概念図である。
また、図6図8は本発明の多様な実施例による身体の正しい姿勢及び脊椎疾患予防のための姿勢矯正補助装置の要部である矯正パッド100の背面に姿勢矯正ユニット200が結合された状態を示す概念図である。
さらに、図9は本発明の一実施例による身体の正しい姿勢及び脊椎疾患予防のための姿勢矯正補助装置が椅子300に装着された状態で使用者の多様な姿勢変化による矯正パッド100の密着状態を示す平面概念図である。
参考までに、図面の理解の便宜のために、図1図2及び図9で、図面の左側は椅子300に座った使用者400(以下、図3(b)参照)を基準に使用者400の右側を、図面の右側は使用者400の左側をそれぞれ示す。
そして、図5図8で、図面の左側は使用者400の左側を、図面の右側は使用者400の右側をそれぞれ示す。
【0013】
本発明は、図示のように、椅子300に座る使用者400の背部の下側、臀部の上側、骨盤部の両側、及び腰部を含む身体後部の下側を支持する矯正パッド100の左右両側に姿勢矯正ユニット200が形成されて椅子300に取り付けられる構造であることを把握することができる。
姿勢矯正ユニット200は矯正パッド100の左右両側にそれぞれ形成され、椅子300に着脱可能に設置される。
このような姿勢矯正ユニット200は、矯正パッド100を椅子300の背もたれ310から離隔させた状態で維持するとともに、使用者400が腰を真っ直ぐに伸ばして正しい姿勢で座るように誘導する役割を果たすために備えられたものである。
また、姿勢矯正ユニット200は、使用者400が椅子300に座ろうとする動作に応じて、図9のように、矯正パッド100が常に身体後部の下側に密着する状態を維持させる役割も果たすものである。
【0014】
本発明は前記のような実施例の適用も可能であり、次のような多様な実施例の適用も可能であるというのは言うまでもない。
まず、姿勢矯正ユニット200は、図1及び図3のように、矯正パッド100が姿勢矯正ユニット200によって背もたれ310から離隔するとともに、矯正パッド100の下端部の縁部が椅子300のシート部320から離隔するかそれに近接または接触するように配置されることができる。
また、姿勢矯正ユニット200は、図2に示すように、椅子300の左右両側に備えられた肘掛け330に着脱可能に設置されることができる。
このような姿勢矯正ユニット200は椅子300の左右両側に備えられた肘掛け330に着脱可能に取り付けられるとともに、矯正パッド100の左右両側部が左右両側に備えられた肘掛け330の間で一定の距離を維持するように弾支(図5の右側上部参照)する構造であることを把握することができる。
姿勢矯正ユニット200は、具体的には、図5に示すように、第1及び第2支持バンド210a、210bを含むことができる。
【0015】
第1支持バンド210aは椅子300の左側に備えられた肘掛け(以下、第1肘掛け331)に着脱可能に連結されることで、矯正パッド100の左側が第1肘掛け331から一定の距離を維持するように弾支する伸縮可能な素材からなるものである。
第2支持バンド210bは椅子300の右側に備えられた肘掛け(以下、第2肘掛け332)に着脱可能に連結されることで、矯正パッド100の右側が第2肘掛け332から一定の距離を維持するように弾支する伸縮可能な素材からなるものである。
一方、姿勢矯正ユニット200は、第1肘掛け331に着脱可能に取り付けられ、第1支持バンド210aの一端部と着脱可能に結合する第1固定バンド220aと、第2肘掛け332に着脱可能に取り付けられ、第2支持バンド210bの一端部と着脱可能に結合する第2固定バンド220bとをさらに備えることができる。
第1及び第2固定バンド220a、220bは、第1及び第2肘掛け331、332の長手方向に位置調整可能に着脱可能に結合して、第1及び第2支持バンド210a、210bの伸縮による矯正パッド100の使用者400の身体に対する密着程度を調整する効果まで図ることができる。
【0016】
ここで、姿勢矯正ユニット200は、第1及び第2支持バンド210a、210bと第1及び第2固定バンド220a、220bとの相互連結のために、第1及び第2連結具230a、230b及び第1及び第2着脱具240a、240bをさらに備えることもできる。
ここで、第1連結具230aは第1固定バンド220aの一側から延び、第1連結ホール231aが貫設されたものであり、第1着脱具240aは第1支持バンド210aの一端部に形成され、第1連結ホール231aに着脱可能に結合されるものである。
また、第2連結具230bは第2固定バンド220bの一側から延び、第2連結ホール231bが貫設されたものであり、第2着脱具240bは第2支持バンド210bの一端部に形成され、第2連結ホール231bに着脱可能に結合されるものである。
【0017】
一方、姿勢矯正ユニット200は、第1及び第2肘掛け331、332に第1及び第2固定バンド220a、220bを着脱可能に固定させることができるように、第1及び第2バックル組立体221a、221bをさらに備えることもできる。
第1バックル組立体221aは、第1肘掛け331に第1固定バンド220aを着脱可能に固定させることができるように、第1固定バンド220aに形成されたものである。
第1バックル組立体221aは、第1肘掛け331に対して第1固定バンド220aをリング状にするか、第1肘掛け331から第1固定バンド220aを分離して帯状にすることができるように、第1固定バンド220aの両端部に備えられ、互いに着脱可能に結合されるものである。
第2バックル組立体221bは、第2肘掛け332に第2固定バンド220bを着脱可能に固定させることができるように、第2固定バンド220bに形成されたものである。
第2バックル組立体221bは、第2肘掛け332に対して第2固定バンド220bをリング状にするか、第2肘掛け332から第2固定バンド220bを分離して帯状にすることができるように、第2固定バンド220bの両端部に備えられ、互いに着脱可能に結合されるものである。
【0018】
ここで、第1連結具230aは第1バックル組立体221aと別に備えられ、第1固定バンド220aに形成され、第2連結具230bは第2バックル組立体221bと別に備えられ、第2固定バンド220bに形成されることを把握することができる。
ここで、第1連結具230aは矯正パッド100の左側に上下に配置される第1支持バンド210a及び第1着脱具240aに対応する数だけ形成され、第2連結具230bは矯正パッド100の右側に上下に配置される第2支持バンド210b及び第2着脱具240bに対応する数だけ形成されることができる。
一方、第1着脱具240aは、図4及び図5に示すように、第1支持バンド210aの一端部に対して回転可能に結合されるとともに、第2着脱具240bは第2支持バンド210bの一端部に対して回転可能に結合されることができる。
ここで、第1及び第2着脱具240a、240bが第1及び第2支持バンド210a、210bの一端部に対して回転可能に結合されるようにしたことは、第1及び第2支持バンド210a、210bが第1及び第2固定バンド220a、220bと矯正パッド100の左右に形成された後述の第1及び第2連結バンド250a、250bの各端部に備えられた第1及び第2回動支持片260a、260bとの間でねじれることを防止するための技術的手段であると言える。
【0019】
このような第1着脱具240aは、第1支持バンド210aの一端部が係合されるループ状の第1支持金241aと、第1支持金241aに回転可能に結合される第1回転子242aと、第1回転子242aの端部から延びる第1着脱本体243aとを含むことができる。
さらに、第1着脱具240aは、第1着脱本体243aの両側のうちの一側から延びて第1連結ホール231aに係合されるフック状の第1係合フック244aと、第1着脱本体243aの両側のうちの他側に回動可能に結合され、第1係合フック244aの末端部と噛み合うように弾支される第1着脱片245aとを含むことができる。
また、第1着脱具240aは、第1着脱本体243aに結合され、第1着脱片245aと連結されて第1着脱片245aを回動させる第1回動軸246aを含むことができる。
さらに、第1着脱具240aは、第1着脱本体243aに内蔵され、第1回動軸246aを基準に第1着脱片245aが第1係合フック244aの末端部と噛み合うように弾性力を発生させる第1トーションスプリング(以下、図示せず)を含むことができる。
一方、第2着脱具240bは、第2支持バンド210bの一端部が係合されるループ状の第2支持金241bと、第2支持金241bに回転可能に結合される第2回転子242bと、第2回転子242bの端部から延びる第2着脱本体243bとを含むことができる。
【0020】
そして、第2着脱具240bは、第2着脱本体243bの両側のうちの一側から延びて第2連結ホール231bに係合されるフック状の第2係合フック244bと、第2着脱本体243bの両側のうちの他側に回動可能に結合され、第2係合フック244bの末端部と噛み合うように弾支される第2着脱片245bとを含むことができる。
また、第2着脱具240bは、第2着脱本体243bに結合され、第2着脱片245bと連結されて第2着脱片245bを回動させる第2回動軸246bを含むことができる。
さらに、第2着脱具240bは、第2着脱本体243bに内蔵され、第2回動軸246bを基準に第2着脱片245bが第2係合フック244bの末端部と噛み合うように弾性力を発生させる第2トーションスプリング(以下、図示せず)を含むことができる。
一方、姿勢矯正ユニット200は、第1支持バンド210a上に備えられ、第1支持バンド210aの全長を調整することができる第1長さ調節具211aと、第2支持バンド210b上に備えられ、第2支持バンド210bの全長を調整することができる第2長さ調節具211bとをさらに備えることもできる。
【0021】
第1長さ調節具211a及び第2長さ調節具211bは第1支持バンド210a及び第2支持バンド210bのそれぞれの長さを使用者400の趣向及び身体条件に合うように適切に調節することで、矯正パッド100が使用者400の身体に密着する程度、つまり第1支持バンド210a及び第2支持バンド210bのそれぞれのテンションを調節するための技術的手段であると言える。
一方、姿勢矯正ユニット200は、第1肘掛け331に着脱可能な第1支持バンド210aの一端部に対して第1支持バンド210aの他端部に備えられる第1連結片212aと、矯正パッド100の背面の左側に形成される第1連結バンド250aの末端部に形成され、第1連結片212aを回動可能に支持する第1回動支持片260aとをさらに備えることができる。
また、姿勢矯正ユニット200は、第2肘掛け332に着脱可能な第2支持バンド210bの一端部に対して第2支持バンド210bの他端部に備えられる第2連結片212bと、矯正パッド100の背面の右側に形成される第2連結バンド250bの末端部に形成され、第2連結片212bを回動可能に支持する第2回動支持片260bとをさらに備えることができる。
【0022】
また、姿勢矯正ユニット200は、第1回動支持片260aから突出し、第1連結片212aに貫設された第1軸支ホール(以下、図示せず)に外周面が係合される第1回動軸(以下、図示せず)をさらに備えることができる。
このような第1回動軸の端部から第1離脱防止ヘッド261aが拡張して第1軸支ホールの直径より大きな幅または直径を有することにより、第1軸支ホールに係合されて固定されるものである。
また、第1連結片212aには、第1軸支ホールと面積の一部を共有するように、第1広幅回動許容ホール213aが貫設され、このような第1広幅回動許容ホール213aは第1軸支ホールより大きな直径を有する。
また、姿勢矯正ユニット200は、第2回動支持片260bから突出し、第2連結片212bに貫設された第2軸支ホール(以下、図示せず)に外周面が係合される第2回動軸(以下、図示せず)をさらに備えることができる。
このような第2回動軸の端部から第2離脱防止ヘッド261bが拡張して第2軸支ホールの直径より大きな幅または直径を有することにより、第2軸支ホールに係合されて固定されるものである。
【0023】
また、第2連結片212bには、第2軸支ホールと面積の一部を共有するように、第2広幅回動許容ホール213bが貫設され、このような第2広幅回動許容ホール213bは第2軸支ホールより大きな直径を有する。
第1広幅回動許容ホール213aは、第1支持バンド210aが伸縮する過程で第1連結片212aと第1回動支持片260aとの相互間の円滑な回動動作を許容することにより、第1支持バンド210aにかかるねじり応力を低減するためのものである。
第2広幅回動許容ホール213bは、第2支持バンド210bが図5の右側上部に点線で示すように伸縮する過程で、第2連結片212bと第2回動支持片260bとの相互間の円滑な回動動作を許容することにより、第2支持バンド210bにかかるねじり応力を低減するためのものである。
【0024】
一方、本発明で、第1支持バンド210aは、図示のように、矯正パッド100の左側に上下に複数が配置されるとともに、第2支持バンド210bは矯正パッド100の右側に上下に複数が配置されることにより、矯正パッド100の上下側で使用者400の身体後部の下部を安定で確かに支持することができる。
ここで、複数の第1支持バンド210aと連結される複数の第1連結バンド250aと、複数の第2支持バンド210bと連結される複数の第2連結バンド250bとは一体に形成されて一直線上に配置されるとともに矯正パッド100の背面に固定されることができる。
すなわち、第1支持バンド210aと連結される第1連結バンド250aと、第2支持バンド210bと連結される第2連結バンド250bとは、図5及び図6に示すように、一体に形成されて一直線上に配置される構造に製作されることができる。
また、複数の第1連結バンド250aと第2連結バンド250bとが矯正パッド100の背面に、図5に示すように、一定の間隔で上下に平行に固定的に配置されるものである。
したがって、矯正パッド100の左右両側に上下に連結された複数の第1支持バンド210aと複数の第2支持バンド210bとは、それぞれ複数の第1着脱具240a及び第2着脱具240bによって、図3及び図4に示すように、第1肘掛け331及び第2肘掛け332にそれぞれ着脱可能に結合された第1固定バンド220a及び第2固定バンド220b側に向かって徐々に狭くなるように着脱可能に結合される。
すなわち、このように複数の第1支持バンド210aと複数の第2支持バンド210bとが第1固定バンド220a及び第2固定バンド220bに向かって徐々に細くなるように結合される構造は、矯正パッド100が使用者400の身体後部の下側に密着するように、椅子300の側面から見たとき、全体的に安定的な三角支持構造を形成するようになる。
【0025】
一方、複数の第1支持バンド210aと連結される複数の第1連結バンド250aと、複数の第2支持バンド210bと連結される複数の第2連結バンド250bとは、図6のように、一体に形成されて一直線上に配置されるとともに、矯正パッド100の背面の上下方向に位置を変更することができるように着脱可能に結合される構造の実施例を適用することもできる。
このために、第1連結バンド250aと一体に形成された第2連結バンド250bの矯正パッド100の背面と対向する面には、第1連結バンド250a及び第2連結バンド250bの着脱可能な結合のために雌雄型ベルクロテープ270が形成されることができ、このような雌雄型ベルクロテープ270と噛み合うように矯正パッド100の背面にも雌雄型ベルクロテープ170が形成されることができる。
一方、複数の第1支持バンド210aと連結される複数の第1連結バンド250aと、複数の第2支持バンド210bと連結される複数の第2連結バンド250bとが、図7及び図8に示すように、それぞれ矯正パッド100の背面の上下方向に位置を変更することができるように着脱可能に結合される構造の実施例を適用することもできる。
例えば、椅子300に座る使用者400の身体条件や状態に応じて身体後部の左右両側のうちいずれか一側が痛いか凝るなどの異常がある場合、矯正パッド100の左側または右側に連結された第1支持バンド210aまたは第2支持バンド210bの張力やその結合位置を使用者400の趣向に合うように調節する必要があるとき、第1連結バンド250aと第2連結バンド250bとをそれぞれ分離して製作して矯正パッド100の背面に着脱可能に結合することができる。
【0026】
このために、矯正パッド100と対向する第1連結バンド250aの面と、矯正パッド100の背面と対向する第2連結バンド250bの面とのそれぞれには、図7及び図8の実施例のように、第1連結バンド250aまたは第2連結バンド250bのそれぞれが互いに異なる位置に着脱可能に結合されるようにするために、雌雄型ベルクロテープ270a、270bが形成されることができ、このような雌雄型ベルクロテープ270a、270bと噛み合うように、矯正パッド100の背面にも雌雄型ベルクロテープ170が形成されることができる。
ここで、前述した矯正パッド100の背面に対する着脱可能な結合構造は前述したような雌雄型ベルクロテープに限定されず、プラスチックフック、スナップボタンなどのように多様な結合構造を採択して使うこともできる。
以上のように、本発明は、弾性を有するバンドの張力を用いて機能性を高め、常に使用者の身体に密着して正しい姿勢を誘導することで、身体の正しい姿勢を維持し、首や腰などの痛症を緩和し、筋骨格系疾患を予防し、矯正することができるようにする身体の正しい姿勢及び脊椎疾患予防のための姿勢矯正補助装置を提供することを基本的な技術的思想としていることが分かる。
【0027】
そして、本発明の基本的な技術的思想の範疇内で、当該技術分野の通常の知識を有する者であれば、特に示していないが、本発明による矯正パッド100に指圧突起を備えることで、使用者400の身体が密着するときに指圧効果を図るか、矯正パッド100の内部に熱線を含む温熱装置を内蔵することで、腹痛で苦しんでいる人々の症状緩和を図り、血液循環を促進し、腸健康を助けるようにするか、矯正パッド100の内部にクーリングファンを備えることで、使用者の身体部位に凉しい空気を噴射して快適さを付与するようにするなど、多くの他の変形及び応用も可能であろう。
図1
図2
図3(a)】
図3(b)】
図4
図5
図6
図7
図8
図9(a)】
図9(b)】
図9(c)】