(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-22
(45)【発行日】2023-10-02
(54)【発明の名称】新無線測位のためのビーム掃引のためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
H04W 64/00 20090101AFI20230925BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20230925BHJP
H04W 72/232 20230101ALI20230925BHJP
G01S 5/10 20060101ALI20230925BHJP
G01S 5/08 20060101ALI20230925BHJP
【FI】
H04W64/00
H04W16/28
H04W72/232
G01S5/10 Z
G01S5/08
(21)【出願番号】P 2022570657
(86)(22)【出願日】2021-05-20
(86)【国際出願番号】 US2021033406
(87)【国際公開番号】W WO2021242599
(87)【国際公開日】2021-12-02
【審査請求日】2022-11-18
(32)【優先日】2020-05-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-05-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100158805
【氏名又は名称】井関 守三
(74)【代理人】
【識別番号】100112807
【氏名又は名称】岡田 貴志
(72)【発明者】
【氏名】バオ、ジンチャオ
(72)【発明者】
【氏名】アッカラカラン、ソニー
(72)【発明者】
【氏名】マノラコス、アレクサンドロス
(72)【発明者】
【氏名】ルオ、タオ
【審査官】伊藤 嘉彦
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2020/0145977(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0044677(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2020/0169336(US,A1)
【文献】InterDigital Communications,Performance Evaluation for Hierarchical Initial Access Design[online],3GPP TSG RAN WG1 Meeting #87 R1-1612631,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_87/Docs/R1-1612631.zip>,2016年11月05日
【文献】LG Electronics,Discussion on DL beam management[online],3GPP TSG RAN WG1 NR Ad-Hoc#2 R1-1710281,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1706/Docs/R1-1710281.zip>,2017年06月17日
【文献】Nokia, Alcatel-Lucent Shanghai Bell,Reference signals and measurements for beam management and mobility[online],3GPP TSG RAN WG1 Meeting #89 R1-1708904,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_89/Docs/R1-1708904.zip>,2017年05月06日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01S 5/10
G01S 5/08
H04W 4/00 - 99/00
H04B 7/24 - 7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信のための方法であって、
基地局からの第1の送信(TX)ビームとの第1のビームペアを形成するために、第1のビーム幅を有する第1の数の第1の受信(RX)ビームから、前記第1の数の第1のRXビームのうちの第1のものを選択することと、前記選択は、前記第1のビームペアを使用して前記UEによって受信された第1の基準信号の第1の測定に基づき、ここにおいて、前記第1の測定は、前記第1の基準信号が前記UEによって受信される直交周波数分割多重(OFDM)シンボルの第1のサブセットに基づいて実施される、
前記第1のTXビームとの第2のビームペアを形成するために、第2のビーム幅を有する第2の数の第2のRXビームから、前記第2の数の第2のRXビームのうちの第1のものを選択することと、前記選択は、前記第2のビームペアを使用して前記UEによって受信された第2の基準信号の第2の測定に基づき、前記第2のビーム幅は前記第1のビーム幅よりも狭く、ここにおいて、
前記第1の数の第1のRXビームのうちの前記選択された第1のものは、第1の方向を中心とし、
かつ、前記第1の方向および前記第1のビーム幅を定義するアンテナアレイの第1の構成に対応し、
前記第1のビームペアは、前記第1のTXビームを検出するために前記第1の構成を使用することに基づいて形成され、
前記第2の数の第2のRXビームは、前記第1の数の第1のRXビームのうちの前記選択された第1のものと重複し、
前記第2の数の第2のRXビームのうちの前記選択された第1のものは、第2の方向を中心とし、
かつ、前記第2の方向および前記第2のビーム幅を定義する前記アンテナアレイの第2の構成に対応し、
前記第2のビームペアは、前記第1のTXビームを検出するために前記第2の構成を使用することに基づいて形成される、
前記第1の基準信号および前記第2の基準信号、前記第2のビームペア、前記第2のビームペアまたは前記第2のビームペアから導出された第3のビームペアのいずれかを使用して前記UEによって受信された第3の基準信号、または、それらの組合せに基づいて、前記UEのロケーション推定動作を実施することと、
を備える、方法。
【請求項2】
前記第2の方向は、前記第2の数の第2のRXビームの複数の方向のうちの1つを備え、前記第1の数の第1のRXビームのうちの前記選択された第1のものの前記第1の方向および前記第1のビーム幅は、前記第2のRXビームの第2の数の方向を定義する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1の測定は、前記第1の基準信号の信号電力を測定することを備え、
前記第1のビームペアは前記第1の基準信号に基づいて選択され、前記第1の基準信号は、前記第1の数の第1のRXビームと前記第1のTXビームを備える1つまたは複数のTXビームのグループとのビームペア組合せの中で、最も高い信号電力を有する前記第1のビームペアを使用して検出された前記第1のTXビームから抽出される、
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の測定は、前記第1の基準信号のタイムスタンプを測定することを備え、
前記第1のビームペアは前記第1の基準信号に基づいて選択され、前記第1の基準信号は、前記第1の数の第1のRXビームと前記第1のTXビームを備える1つまたは複数のTXビームのグループとのビームペア組合せの中で、最も早いタイムスタンプを有する前記第1のビームペアを使用して検出された前記第1のTXビームから抽出される、
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第2の測定は、前記第2の基準信号のタイムスタンプを測定することを備え、
前記第2のビームペアは前記第1の基準信号に基づいて選択され、前記第1の基準信号は、前記第1の数の第1のRXビームと前記第1のTXビームを備える1つまたは複数のTXビームのグループとのビームペア組合せの中で、最も早いタイムスタンプを有する前記第1のビームペアを使用して検出された前記第1のTXビームから抽出される、
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1の基準信号、前記第2の基準信号、および前記第3の基準信号は、位置基準信号(PRS)、ダウンリンク同期信号(SS)、またはその両方を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第1の測定および前記第2の測定は、複数のPRSインスタンスを備えるPRSセッションにおいて実施され、
OFDMシンボルの前記第1のサブセットは、第1のPRSインスタンスの1つまたは複数の第1のPRSシンボルを備え、
前記第2の測定は、前記UEによって受信された前記第2の基準信号の1つまたは複数の第2のPRSシンボルに基づいて実施され、前記第2の基準信号は第2のPRSインスタンスを備える、
請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第2の数の第2のRXビームのうちの前記第1のものは、前記第2のPRSインスタンスのすべてのPRSシンボルよりも少ないPRSシンボルを備えるPRSシンボルのサブセットに対して実施される前記第2の測定に基づいて選択される、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記第2の数の第2のRXビームのうちの前記第1のものは、前記第2のPRSインスタンス中で受信された前記1つまたは複数の第2のPRSシンボルのうちの複数のPRSシンボルに基づいて実施される前記第2の測定に基づいて選択される、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記第2の測定は、前記複数のPRSシンボル中に含まれる複数の基地局によって送信されたPRS信号に対して実施される、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記第2の測定は、前記複数のPRSシンボル中に含まれ、周波数不連続性を有しない、デスタッガードPRS信号に基づいて実施される、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記第1の測定および前記第2の測定は、PRSセッションより前に前記基地局との通信期間において実施され、
前記第1の測定は、前記通信期間において前記UEによって受信される前記第1の基準信号の1つまたは複数の第1のダウンリンクSSに基づいて実施され、
前記第2の測定は、前記通信期間において前記UEによって受信される前記第2の基準信号の1つまたは複数の第2のダウンリンクSSに基づいて実施され、
ロケーション推定値は、前記第2のビームペア、または前記第2のビームペアから導出された第3のビームペアのいずれかを使用して前記UEによって検出された前記第3の基準信号中に含まれる1つまたは複数のPRSシンボルに基づく、
請求項6に記載の方法。
【請求項13】
前記基地局が前記UEのための非サービングセルである、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記基地局が、
前記通信期間において前記UEとのダウンリンク通信を実施するために前記第1のTXビームを使用すること、または
第2のTXビームを使用して前記PRSセッションにおいて前記UEに前記第3の基準信号を送信すること、前記第2のTXビームが前記第1のTXビームと擬似コロケートされる(QCLed)、または
その両方、
を行うことを可能にするために、前記第1のTXビームを識別する第1の情報を送信すること、
をさらに備える、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記第1の情報は、アップリンク制御情報(UCI)、MAC制御要素(MAC-CE)、無線リソース制御(RRC)のうちの少なくとも1つを介して前記基地局に送信されるか、またはロケーション管理機能(LMF)に送信される、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記PRSセッションにおいて、前記第1のTXビームの識別子と擬似コロケーション(QCL)コードとに基づいて、前記第2のTXビームを識別することと、
前記第2のTXビームと前記第2のRXビームのうちの前記第1のものとの間で前記第3のビームペアを形成することと、
をさらに備える、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記基地局に、前記基地局が前記第3の基準信号を送信するために前記第2のTXビームに切り替えるための好ましい時間を含む第2の情報を送信することと、
前記基地局から、前記第3の基準信号を受信するために前記第3のビームペアに切り替えるためのスケジュールされた時間を受信することと、
をさらに備える、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記基地局に、前記第2のビームペアを使用して形成されたリンクの品質を含む第2の情報を送信することと、
前記基地局から、前記第1のTXビームから信号を抽出するための更新された変調コード方式(MCS)を受信することと、
をさらに備える、請求項14に記載の方法。
【請求項19】
ユーザ機器(UE)であって、前記UEは、
トランシーバと、
メモリと、
前記トランシーバおよび前記メモリと通信可能に結合された1つまたは複数のプロセッサとを備え、前記1つまたは複数のプロセッサは、
基地局からの第1の送信(TX)ビームとの第1のビームペアを形成するために、第1のビーム幅を有する第1の数の第1の受信(RX)ビームから、前記第1の数の第1のRXビームのうちの第1のものを選択することと、前記選択は、前記第1のビームペアを使用して前記UEによって受信された第1の基準信号の第1の測定に基づき、ここにおいて、前記第1の測定は、前記第1の基準信号が前記UEによって受信される直交周波数分割多重(OFDM)シンボルの第1のサブセットに基づいて実施される、
前記第1のTXビームとの第2のビームペアを形成するために、第2のビーム幅を有する第2の数の第2のRXビームから、前記第2の数の第2のRXビームのうちの第1のものを選択することと、前記選択は、前記第2のビームペアを使用して前記UEによって受信された第2の基準信号の第2の測定に基づき、前記第2のビーム幅は前記第1のビーム幅よりも狭く、ここにおいて、
前記第1の数の第1のRXビームのうちの前記選択された第1のものは、第1の方向を中心とし、
かつ、前記第1の方向および前記第1のビーム幅を定義する前記トランシーバのアンテナアレイの第1の構成に対応し、
前記1つまたは複数のプロセッサは、前記第1のTXビームを検出するために前記第1の構成を使用することに基づいて前記第1のビームペアを形成するように構成され、
前記第2の数の第2のRXビームは、前記第1の数の第1のRXビームのうちの前記選択された第1のものと重複し、
前記第2の数の第2のRXビームのうちの前記選択された第1のものは、第2の方向を中心とし、
かつ、前記第2の方向および前記第2のビーム幅を定義する前記トランシーバの前記アンテナアレイの第2の構成に対応し、
前記1つまたは複数のプロセッサは、前記第1のTXビームを検出するために前記第2の構成を使用することに基づいて前記第2のビームペアを形成するように構成された、
前記第1の基準信号および前記第2の基準信号、前記第2のビームペア、前記第2のビームペアまたは前記第2のビームペアから導出された第3のビームペアのいずれかを使用して前記UEによって受信された第3の基準信号、または、それらの組合せに基づいて、前記UEのロケーション推定動作を実施することと、
を行うように構成された、ユーザ機器(UE)。
【請求項20】
前記第2の方向は、前記第2の数の第2のRXビームの複数の方向のうちの1つを備え、前記第1の数の第1のRXビームのうちの前記選択された第1のものの前記第1の方向および前記第1のビーム幅は、前記第2のRXビームの第2の数の方向を定義する、請求項19に記載のUE。
【請求項21】
前記第1の測定を実施するために、前記1つまたは複数のプロセッサは、前記第1の基準信号の信号電力を測定するように構成され、
前記1つまたは複数のプロセッサは、前記第1の基準信号に基づいて前記第1のビームペアを選択すること、前記第1の基準信号は、前記第1の数の第1のRXビームと前記第1のTXビームを備える1つまたは複数のTXビームのグループとのビームペア組合せの中で、最も高い信号電力を有する前記第1のビームペアを使用して検出された前記第1のTXビームから抽出される、を行うように構成された、
請求項19に記載のUE。
【請求項22】
前記第1の測定を実施するために、前記1つまたは複数のプロセッサは、前記第1の基準信号のタイムスタンプを測定するように構成され、
前記1つまたは複数のプロセッサは、前記第1の基準信号に基づいて前記第1のビームペアを選択すること、前記第1の基準信号は、前記第1の数の第1のRXビームと前記第1のTXビームを備える1つまたは複数のTXビームのグループとのビームペア組合せの中で、最も早いタイムスタンプを有する前記第1のビームペアを使用して検出された前記第1のTXビームから抽出される、を行うように構成された、
請求項19に記載のUE。
【請求項23】
前記第2の測定を実施するために、前記1つまたは複数のプロセッサは、前記第2の基準信号のタイムスタンプを測定するように構成され、
前記1つまたは複数のプロセッサは、前記第1の基準信号に基づいて前記第2のビームペアを選択すること、前記第1の基準信号は、前記第1の数の第1のRXビームと前記第1のTXビームを備える1つまたは複数のTXビームのグループとのビームペア組合せの中で、最も早いタイムスタンプを有する前記第1のビームペアを使用して検出された前記第1のTXビームから抽出される、を行うように構成された、
請求項19に記載のUE。
【請求項24】
前記第1の基準信号、前記第2の基準信号、および前記第3の基準信号は、位置基準信号(PRS)、ダウンリンク同期信号(SS)、またはその両方を備える、請求項19に記載のUE。
【請求項25】
前記1つまたは複数のプロセッサは、複数のPRSインスタンスを備えるPRSセッションにおいて、前記第1の測定と前記第2の測定とを実施するように構成され、
前記第1の基準信号が前記UEによって受信されるように構成されるOFDMシンボルの前記サブセットは、第1のPRSインスタンスの1つまたは複数の第1のPRSシンボルを備え、
前記1つまたは複数のプロセッサは、前記UEによって受信された前記第2の基準信号の1つまたは複数の第2のPRSシンボルに基づいて前記第2の測定を実施するように構成され、前記第2の基準信号は第2のPRSインスタンスを備える、
請求項24に記載のUE。
【請求項26】
前記1つまたは複数のプロセッサは、前記第2のPRSインスタンスのすべてのPRSシンボルよりも少ないPRSシンボルを備えるPRSシンボルのサブセットに対して実施される前記第2の測定に基づいて、前記第2の数の第2のRXビームのうちの第1のものを選択するように構成された、請求項25に記載のUE。
【請求項27】
前記1つまたは複数のプロセッサは、前記第2のPRSインスタンス中で受信された前記1つまたは複数の第2のPRSシンボルのうちの複数のPRSシンボルに基づいて実施される前記第2の測定に基づいて、前記第2の数の第2のRXビームのうちの前記第1のものを選択するように構成された、請求項25に記載のUE。
【請求項28】
前記第2の測定を実施するために、前記1つまたは複数のプロセッサは、前記複数のPRSシンボル中に含まれる複数の基地局によって送信されたPRS信号の測定を実施するように構成された、請求項27に記載のUE。
【請求項29】
前記第2の測定を実施するために、前記1つまたは複数のプロセッサは、前記複数のPRSシンボル中に含まれ、周波数不連続性を有しない、デスタッガードPRS信号の測定を実施するように構成された、請求項27に記載のUE。
【請求項30】
前記1つまたは複数のプロセッサは、PRSセッションより前に前記基地局との通信期間において前記第1の測定と前記第2の測定とを実施するように構成され、
前記1つまたは複数のプロセッサは、前記通信期間において前記UEによって受信される前記第1の基準信号の1つまたは複数の第1のダウンリンクSSに基づいて前記第1の測定を実施するように構成され、
前記1つまたは複数のプロセッサは、前記通信期間において前記UEによって受信される前記第2の基準信号の1つまたは複数の第2のダウンリンクSSに基づいて前記第2の測定を実施するように構成され、
前記1つまたは複数のプロセッサは、ロケーション推定値を、前記第2のビームペア、または前記第2のビームペアから導出された第3のビームペアのいずれかを使用して前記UEによって検出された前記第3の基準信号中に含まれる1つまたは複数のPRSシンボルに基づかせるように構成された、
請求項24に記載のUE。
【請求項31】
前記1つまたは複数のプロセッサは、
前記基地局が、
前記通信期間において前記UEとのダウンリンク通信を実施するために前記第1のTXビームを使用すること、または
第2のTXビームを使用して前記PRSセッションにおいて前記UEに前記第3の基準信号を送信すること、前記第2のTXビームが前記第1のTXビームと擬似コロケートされる(QCLed)、または
その両方
を行うことを可能にするために、前記トランシーバを介して、前記第1のTXビームを識別する第1の情報を送信するようにさらに構成された、請求項30に記載のUE。
【請求項32】
前記1つまたは複数のプロセッサは、さらに、アップリンク制御情報(UCI)、MAC制御要素(MAC-CE)、無線リソース制御(RRC)のうちの少なくとも1つを介して前記基地局に前記第1の情報を送信するように構成されるか、またはロケーション管理機能(LMF)に送信するように構成される、請求項31に記載のUE。
【請求項33】
前記1つまたは複数のプロセッサは、
前記PRSセッションにおいて、前記第1のTXビームの識別子と擬似コロケーション(QCL)コードとに基づいて、前記第2のTXビームを識別することと、
前記第2のTXビームと前記第2のRXビームのうちの前記第1のものとの間で前記第3のビームペアを形成することと、
を行うようにさらに構成された、請求項31に記載のUE。
【請求項34】
前記1つまたは複数のプロセッサは、
前記トランシーバを介して前記基地局に、前記基地局が前記第3の基準信号を送信するために前記第2のTXビームに切り替えるための好ましい時間を含む第2の情報を送信することと、
前記トランシーバを介して前記基地局から、前記第3の基準信号を受信するために前記第3のビームペアに切り替えるためのスケジュールされた時間を受信することと、
を行うようにさらに構成された、請求項33に記載のUE。
【請求項35】
前記1つまたは複数のプロセッサは、
前記トランシーバを介して前記基地局に、前記第2のビームペアを使用して形成されたリンクの品質を含む第2の情報を送信することと、
前記トランシーバを介して前記基地局から、前記第1のTXビームから信号を抽出するための更新された変調コード方式(MCS)を受信することと、
を行うようにさらに構成された、請求項31に記載のUE。
【請求項36】
ユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信のための装置であって、前記装置は、
基地局からの第1の送信(TX)ビームとの第1のビームペアを形成するために、第1のビーム幅を有する第1の数の第1の受信(RX)ビームから、前記第1の数の第1のRXビームのうちの第1のものを選択するための手段と、前記選択は、前記第1のビームペアを使用して前記UEによって受信された第1の基準信号の第1の測定に基づき、ここにおいて、前記第1の測定は、前記第1の基準信号が前記UEによって受信される直交周波数分割多重(OFDM)シンボルの第1のサブセットに基づいて実施される、
前記第1のTXビームとの第2のビームペアを形成するために、第2のビーム幅を有する第2の数の第2のRXビームから、前記第2の数の第2のRXビームのうちの第1のものを選択するための手段と、前記選択は、前記第2のビームペアを使用して前記UEによって受信された第2の基準信号の第2の測定に基づき、前記第2のビーム幅は前記第1のビーム幅よりも狭く、ここにおいて、
前記第1の数の第1のRXビームのうちの前記第1のものを選択するための前記手段は、第1の方向を中心とし、
かつ、前記第1の方向および前記第1のビーム幅を定義するアンテナアレイの第1の構成に対応する、前記第1の数の第1のRXビームのうちの前記第1のものを選択するための手段を備え、
前記装置は、前記第1のTXビームを検出するために前記第1の構成を使用することに基づいて前記第1のビームペアを形成するための手段をさらに備え、
前記第2の数の第2のRXビームは、前記第1の数の第1のRXビームのうちの前記選択された第1のものと重複し、
前記第2の数の第2のRXビームのうちの前記第1のものを選択するための前記手段は、第2の方向を中心とし、
かつ、前記第2の方向および前記第2のビーム幅を定義する前記アンテナアレイの第2の構成に対応する、前記第2の数の第2のRXビームのうちの前記第1のものを選択するための手段を備え、
前記装置は、前記第1のTXビームを検出するために前記第2の構成を使用することに基づいて前記第2のビームペアを形成するための手段をさらに備える、
前記第1の基準信号および前記第2の基準信号、前記第2のビームペア、前記第2のビームペアまたは前記第2のビームペアから導出された第3のビームペアのいずれかを使用して前記UEによって受信された第3の基準信号、または、それらの組合せに基づいて、前記UEのロケーション推定動作を実施するための手段と、
を備える、装置。
【請求項37】
ユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信のための命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記命令は、
基地局からの第1の送信(TX)ビームとの第1のビームペアを形成するために、第1のビーム幅を有する第1の数の第1の受信(RX)ビームから、前記第1の数の第1のRXビームのうちの第1のものを選択することと、前記選択は、前記第1のビームペアを使用して前記UEによって受信された第1の基準信号の第1の測定に基づき、ここにおいて、前記第1の測定は、前記第1の基準信号が前記UEによって受信される直交周波数分割多重(OFDM)シンボルの第1のサブセットに基づいて実施される、
前記第1のTXビームとの第2のビームペアを形成するために、第2のビーム幅を有する第2の数の第2のRXビームから、前記第2の数の第2のRXビームのうちの第1のものを選択することと、前記選択は、前記第2のビームペアを使用して前記UEによって受信された第2の基準信号の第2の測定に基づき、前記第2のビーム幅は前記第1のビーム幅よりも狭く、ここにおいて、
前記第1の数の第1のRXビームのうちの前記選択された第1のものは、第1の方向を中心とし、
かつ、前記第1の方向および前記第1のビーム幅を定義するアンテナアレイの第1の構成に対応し、
前記第1のビームペアは、前記第1のTXビームを検出するために前記第1の構成を使用することに基づいて形成され、
前記第2の数の第2のRXビームは、前記第1の数の第1のRXビームのうちの前記選択された第1のものと重複し、
前記第2の数の第2のRXビームのうちの前記選択された第1のものは、第2の方向を中心とし、
かつ、前記第2の方向および前記第2のビーム幅を定義する前記アンテナアレイの第2の構成に対応し、
前記第2のビームペアは、前記第1のTXビームを検出するために前記第2の構成を使用することに基づいて形成される、
前記第1の基準信号および前記第2の基準信号、前記第2のビームペア、前記第2のビームペアまたは前記第2のビームペアから導出された第3のビームペアのいずれかを使用して前記UEによって受信された第3の基準信号、または、それらの組合せに基づいて、前記UEのロケーション推定動作を実施することと、
を行うためのコードを備える、非一時的コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]以下は、一般にワイヤレス通信に関し、より詳細には、第5世代(5G)ワイヤレスネットワーク新無線(NR)によってサービスされるユーザ機器(UE)のためのロケーションサービスをサポートするための技法に関する。
【背景技術】
【0002】
[0002]ワイヤレス通信システムは、音声、ビデオ、パケットデータ、メッセージング、ブロードキャストなど、様々なタイプの通信コンテンツを提供するために広く展開されている。これらのシステムは、利用可能なシステムリソース(たとえば、時間、周波数、および電力)を共有することによって複数のユーザとの通信をサポートすることが可能であり得る。そのような多元接続システムの例は、ロングタームエボリューション(LTE(登録商標))システム、LTEアドバンスト(LTE-A)システム、またはLTE-A Proシステムなどの第4世代(4G)システム、および新無線(NR)システムと呼ばれることがある第5世代(5G)システムを含む。これらのシステムは、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、または離散フーリエ変換拡散直交周波数分割多重化(DFT-S-OFDM)などの技術を採用し得る。ワイヤレス多元接続通信システムは、場合によってはユーザ機器(UE)として知られていることがある、複数の通信デバイスのための通信を各々が同時にサポートする、いくつかの基地局またはネットワークアクセスノードを含み得る。
【0003】
[0003]いくつかのワイヤレス通信システムでは、基地局が、無線アクセスネットワーク情報を使用して、サポートされるUEの位置またはロケーションを決定し得る。その情報は、基地局による基準信号送信およびUEによる無線シグナリング測定の報告など、UE支援測位技法に関連し得る。これらの方法は、様々なロケーションサービス(たとえば、ナビゲーションシステム、緊急通信)をサポートし、(全地球測位システム(GPS)技術などの)ワイヤレス通信デバイスによってサポートされる1つまたは複数の追加のロケーションシステムを補足し得る。しかしながら、データトラフィックが増加するにつれて、無線シグナリング測定の他の報告は、NRシステム中を含む、いくつかの環境内でロバストなシグナリングおよび通信を提供することに失敗する。
【発明の概要】
【0004】
[0004]本開示は、新無線(NR)ワイヤレス通信システムにおいてロケーション推定動作を実施するための方法、デバイス、およびシステムを提供する。
【0005】
[0005]本開示による、ユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信のための例示的な方法が、基地局からの第1の送信(TX)ビームとの第1のビームペアを形成するために、第1のビーム幅を有する第1の数の第1の受信(RX)ビームから、第1の数の第1のRXビームのうちの第1のものを選択すること、選択が、第1のビームペアを使用してUEによって受信される第1の基準信号の第1の測定に基づき、ここにおいて、第1の測定は、第1の基準信号がUEによって受信される直交周波数分割多重(OFDM)シンボルの第1のサブセットに基づいて実施される、を備える。本方法は、第1のTXビームとの第2のビームペアを形成するために、第2のビーム幅を有する第2の数の第2のRXビームから、第2の数の第2のRXビームのうちの第1のものを選択すること、選択が、第2のビームペアを使用してUEによって受信された第2の基準信号の第2の測定に基づき、第2のRXビームの第2の数が第1のRXビームの第1の数よりも小さく、第2のビーム幅が第1のビーム幅よりも狭い、をさらに備える。本方法はまた、第1の基準信号および第2の基準信号、第2のビームペア、第2のビームペアまたは第2のビームペアから導出された第3のビームペアのいずれかを使用してUEによって受信された第3の基準信号、あるいはそれらの組合せに基づいてUEのロケーション推定動作を実施することを備える。
【0006】
[0006]本開示による、例示的なユーザ機器(UE)は、トランシーバと、メモリと、トランシーバおよびメモリと通信可能に結合された1つまたは複数のプロセッサとを備え、1つまたは複数のプロセッサは、基地局からの第1の送信(TX)ビームとの第1のビームペアを形成するために、第1のビーム幅を有する第1の数の第1の受信(RX)ビームから、第1の数の第1のRXビームのうちの第1のものを選択すること、選択が、第1のビームペアを使用してUEによって受信された第1の基準信号の第1の測定に基づき、ここにおいて、第1の測定は、第1の基準信号がUEによって受信される直交周波数分割多重(OFDM)シンボルの第1のサブセットに基づいて実施される、を行うように構成される。1つまたは複数の処理ユニットは、第1のTXビームとの第2のビームペアを形成するために、第2のビーム幅を有する第2の数の第2のRXビームから、第2の数の第2のRXビームのうちの第1のものを選択すること、選択が、第2のビームペアを使用してUEによって受信された第2の基準信号の第2の測定に基づき、第2のRXビームの第2の数が第1のRXビームの第1の数よりも小さく、第2のビーム幅が第1のビーム幅よりも狭い、を行うようにさらに構成される。1つまたは複数の処理ユニットは、第1の基準信号および第2の基準信号、第2のビームペア、第2のビームペアまたは第2のビームペアから導出された第3のビームペアのいずれかを使用してUEによって受信された第3の基準信号、あるいはそれらの組合せに基づいてUEのロケーション推定動作を実施するようにさらに構成される。
【0007】
[0007]本開示による、ユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信のための例示的な装置が、基地局からの第1の送信(TX)ビームとの第1のビームペアを形成するために、第1のビーム幅を有する第1の数の第1の受信(RX)ビームから、第1の数の第1のRXビームのうちの第1のものを選択するための手段、選択が、第1のビームペアを使用してUEによって受信された第1の基準信号の第1の測定に基づき、ここにおいて、第1の測定は、第1の基準信号がUEによって受信される直交周波数分割多重(OFDM)シンボルの第1のサブセットに基づいて実施される、を備える。本装置は、第1のTXビームとの第2のビームペアを形成するために、第2のビーム幅を有する第2の数の第2のRXビームから、第2の数の第2のRXビームのうちの第1のものを選択するための手段、選択が、第2のビームペアを使用してUEによって受信された第2の基準信号の第2の測定に基づき、第2のRXビームの第2の数が第1のRXビームの第1の数よりも小さく、第2のビーム幅が第1のビーム幅よりも狭い、をさらに備える。本装置は、第1の基準信号および第2の基準信号、第2のビームペア、第2のビームペアまたは第2のビームペアから導出された第3のビームペアのいずれかを使用してUEによって受信された第3の基準信号、あるいはそれらの組合せに基づいてUEのロケーション推定動作を実施するための手段をさらに備える。
【0008】
[0008]本開示によれば、例示的な非一時的コンピュータ可読媒体が、ユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信のための命令を記憶し、命令は、基地局からの第1の送信(TX)ビームとの第1のビームペアを形成するために、第1のビーム幅を有する第1の数の第1の受信(RX)ビームから、第1の数の第1のRXビームのうちの第1のものを選択するためのコード、選択が、第1のビームペアを使用してUEによって受信された第1の基準信号の第1の測定に基づき、ここにおいて、第1の測定は、第1の基準信号がUEによって受信される直交周波数分割多重(OFDM)シンボルの第1のサブセットに基づいて実施される、を備える。命令は、第1のTXビームとの第2のビームペアを形成するために、第2のビーム幅を有する第2の数の第2のRXビームから、第2の数の第2のRXビームのうちの第1のものを選択するためのコード、選択が、第2のビームペアを使用してUEによって受信された第2の基準信号の第2の測定に基づき、第2のRXビームの第2の数が第1のRXビームの第1の数よりも小さく、第2のビーム幅が第1のビーム幅よりも狭い、をさらに備える。命令は、第1の基準信号および第2の基準信号、第2のビームペア、第2のビームペアまたは第2のビームペアから導出された第3のビームペアのいずれかを使用してUEによって受信された第3の基準信号、あるいはそれらの組合せに基づいてUEのロケーション推定動作を実施するためのコードをさらに備える。
【0009】
[0009]本発明の概要は、請求される主題の主要なまたは本質的な特徴を識別することも、請求される主題の範囲を決定するために独立して使用されることも意図されない。主題は、本開示の明細書全体、いずれかまたはすべての図面、および各請求項の適切な部分を参照することによって理解されたい。上記のことは、他の特徴および例とともに、以下の明細書、特許請求の範囲、および添付の図面において、以下でより詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1A】[0010]本開示の態様による、新無線(NR)システムにおける測位のためのビームグループ報告をサポートするワイヤレス通信システムの例を示す図。
【
図1B】本開示の態様による、新無線(NR)システムにおける測位のためのビームグループ報告をサポートするワイヤレス通信システムの例を示す図。
【
図1C】本開示の態様による、新無線(NR)システムにおける測位のためのビームグループ報告をサポートするワイヤレス通信システムの例を示す図。
【
図2A】[0011]測位基準シグナリング(PRS)測位オケージョンをもつ例示的なLTEサブフレームシーケンスの構造の図。
【
図2B】測位基準シグナリング(PRS)測位オケージョンをもつ例示的なLTEサブフレームシーケンスの構造の図。
【
図3】[0012]ワイヤレスノードによってサポートされるセルのためのPRS送信のさらなる態様を示す図。
【
図4】ワイヤレスノードによってサポートされるセルのためのPRS送信のさらなる態様を示す図。
【
図5A】[0013]無線ビームを使用するPRS送信のための例示的な技法を示す図。
【
図5B】無線ビームを使用するPRS送信のための例示的な技法を示す図。
【
図6A】[0014]本開示の態様による、多段階ビーム掃引動作のための例示的な技法を示す図。
【
図6B】本開示の態様による、多段階ビーム掃引動作のための例示的な技法を示す図。
【
図7】[0015]本開示の態様による、異なるワイヤレス通信動作における多段階ビーム掃引動作の例を示す図。
【
図8A】[0016]本開示の態様による、PRS測位オケージョンにおける多段階ビーム掃引動作の例を示す図。
【
図8B】本開示の態様による、PRS測位オケージョンにおける多段階ビーム掃引動作の例を示す図。
【
図9A】[0017]本開示の態様による、PRS測位オケージョンより前のデータ通信セッションにおける多段階ビーム掃引動作の例を示す図。
【
図9B】本開示の態様による、PRS測位オケージョンより前のデータ通信セッションにおける多段階ビーム掃引動作の例を示す図。
【
図10】[0018]本開示の態様による、多段階ビーム掃引動作を実施する方法を示すプロセスフローを示す図。
【
図11】[0019]本開示の態様による、NRシステムにおけるロケーション推定動作をサポートするために多段階ビーム掃引動作をサポートすることが可能なUEの一実施形態のブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[0020]以下の説明は、様々な実施形態の発明的態様を説明する目的で、いくつかの実装形態を対象とする。ただし、本明細書の教示が多数の異なる方法で適用され得ることを、当業者は容易に認識されよう。説明される実装形態は、3G、4G、5G、6G、またはさらなるそれの実装形態技術を利用するシステムなど、ワイヤレス、セルラー、またはモノのインターネット(IoT)ネットワーク内で通信するために使用される、(Wi-Fi(登録商標)技術として識別されるものを含む)米国電気電子技術者協会(IEEE)IEEE802.11規格のいずれか、Bluetooth(登録商標)規格、符号分割多元接続(CDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、時分割多元接続(TDMA)、モバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))、GSM/汎用パケット無線サービス(GPRS)、拡張データGSM環境(EDGE)、地上基盤無線(TETRA)、広帯域CDMA(W-CDMA(登録商標))、エボリューションデータオプティマイズド(EV-DO)、1xEV-DO、EV-DO RevA、EV-DO RevB、高速パケットデータ(HRPD)、高速パケットアクセス(HSPA)、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)、高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA)、発展型高速パケットアクセス(HSPA+)、ロングタームエボリューション(LTE)、アドバンストモバイルフォンシステム(AMPS)、あるいは他の知られている信号など、任意の通信規格に従って無線周波数(RF)信号を送信および受信することが可能である任意のデバイス、システム、またはネットワークにおいて実装され得る。
【0012】
[0021]観測到着時間差(OTDOA)ベースの測位など、ロケーション決定において、UEは、複数の基地局からの受信された信号の時間差を測定し得る。基地局の位置が知られているので、観測された時間差は、端末のロケーションを計算するために使用され得る。OTDOAでは、移動局は、基準セル(たとえば、サービングセル)および1つまたは複数のネイバリングセルからの信号の到着時間(ToA)を測定する。基準セルからのToAは、基準信号時間差(RSTD)を決定するために1つまたは複数の基準セルからのToAから減算され得る。RSTD測定、各セルの絶対的または相対的送信タイミング、ならびに基準セルおよびネイバリングセルについての物理送信アンテナの(1つまたは複数の)知られている位置を使用して、UEの位置が計算され得る。
【0013】
[0022]測位基準信号(PRS)は、基地局によって送信され得、ロングタームエボリューション(LTE)ネットワークおよび5G NRネットワークなどのワイヤレスネットワークにおける測位のためにUEによって使用される、基準信号である。いくつかの測位技法によれば、UEは、異なる基地局からのPRS送信のToAを測定し、測定をネットワーク/サーバに報告することができる。PRS送信はPRSリソースセット中の複数のPRSリソースを含み得、ここで、各PRSリソースは基地局によって送信されたビームに関連する。(PRSリソースおよびリソースセットは、
図2Aおよび
図2Bに関して、以下でより詳細に説明される。)UEは、基準PRSリソースまたはネイバー(ターゲット)リソースとしてPRSリソースセットのサブセットを使用することを選定し得、ここで、サブセットは2つ以上のPRSリソースであり得る。たとえば、UEは、RSTD測定のための基準ToAを生成するために基準基地局からのPRSリソースのサブセットを使用することを選定し得、たとえば、PRSリソースのサブセットは、基準基地局のための組み合わせられたToAを生成するために使用される。同様に、UEは、RSTD測定のためのネイバーToAを生成するためにネイバー(ターゲット)基地局からのPRSリソースのサブセットに選定し得、たとえば、PRSリソースのサブセットは、ネイバー基地局のための組み合わせられたToAを生成するために使用される。
【0014】
[0023]
図1Aは、本開示の1つまたは複数の態様による、ワイヤレス通信システム100の一例を示す。ワイヤレス通信システム100は、基地局105と、UE115と、コアネットワーク130とを含む。いくつかの例では、ワイヤレス通信システム100は、ロングタームエボリューション(LTE)ネットワーク、LTEアドバンスト(LTE-A)ネットワーク、LTE-A Proネットワーク、または新無線(NR)ネットワークであり得る。いくつかの例では、ワイヤレス通信システム100は、拡張ブロードバンド通信、超高信頼(たとえば、ミッションクリティカルな)通信、低レイテンシ通信、または低コストおよび低複雑度デバイスを用いた通信をサポートし得る。
【0015】
[0024]本明細書で使用される「ネットワークノード」は、基地局(たとえば、基地局105)、基地局のセル(たとえば、基地局105のセル)、リモートラジオヘッド、基地局のアンテナ(たとえば、基地局105のアンテナ、ここで、基地局のアンテナのロケーションは基地局自体のロケーションとは別個である)、基地局のアンテナのアレイ(たとえば、基地局105のアンテナのアレイ、ここで、アンテナアレイのロケーションは基地局自体のロケーションとは別個である)、または基準RF信号を送信することが可能な任意の他のネットワークエンティティであり得る。さらに、本明細書で使用される「ネットワークノード」は、ネットワークノードまたはUEのいずれかを指し得る。
【0016】
[0025]「基地局」という用語は、単一の物理的送信ポイント、またはコロケートされることもされないこともある複数の物理的送信ポイントを指し得る。たとえば、「基地局」という用語が、単一の物理的送信ポイントを指す場合、物理的送信ポイントは、基地局(たとえば、基地局105)のセルに対応する基地局のアンテナであり得る。「基地局」という用語が、複数のコロケートされた物理的送信ポイントを指す場合、物理的送信ポイントは、基地局の(たとえば、多入力多出力(MIMO)システムにおけるような、または基地局がビームフォーミングを採用する場合における)アンテナのアレイであり得る。「基地局」という用語が、複数のコロケートされない物理的送信ポイントを指す場合、物理的送信ポイントは、分散アンテナシステム(DAS)(トランスポート媒体を介して共通ソースに接続された、空間的に分離されたアンテナのネットワーク)またはリモートラジオヘッド(RRH)(サービング基地局に接続されたリモート基地局)であり得る。代替的に、コロケートされない物理的送信ポイントは、UE(たとえば、UE115)から測定報告を受信するサービング基地局と、UE115がその基準RF信号を測定しているネイバー基地局とであり得る。
【0017】
[0026]「セル」という用語は、(たとえば、キャリア上の)基地局との通信のために使用される論理通信エンティティを指し、同じまたは異なるキャリアを介して動作するネイバリングセルを区別するための識別子(たとえば、物理セル識別子(PCID)、仮想セル識別子(VCID))に関連し得る。いくつかの例では、キャリアは複数のセルをサポートし得、異なるセルは、異なるタイプのデバイスにアクセスを提供し得る異なるプロトコルタイプ(たとえば、マシンタイプ通信(MTC)、狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)など)に従って構成され得る。いくつかの場合には、「セル」という用語は、論理エンティティが動作する地理的カバレージエリアの一部分(たとえば、セクタ)を指し得る。
【0018】
[0027]「RF信号」は、送信機と受信機との間の空間を通して情報をトランスポートする電磁波を備える。本明細書で使用される送信機は、単一の「RF信号」または複数の「RF信号」を受信機に送信し得る。しかしながら、受信機は、マルチパスチャネルを通るRF信号の伝搬特性により、各送信されるRF信号に対応する複数の「RF信号」を受信し得る。送信機と受信機との間の異なる経路上の同じ送信されるRF信号は、「マルチパス」RF信号と呼ばれることがある。
【0019】
[0028]「位置推定値」という用語は、本明細書では、地理的であり得る(たとえば、緯度、経度、および場合によっては高度を備え得る)かまたは都市的(civic)であり得る(たとえば、街路住所、建物の表示、あるいは、建物の特定の入口、建物の中の特定の部屋もしくはスイート、または町の広場などのランドマークなど、建物または街路住所内のまたはその近くの正確なポイントまたはエリアを備え得る)、UE115のための位置の推定値を指すために使用される。位置推定値は、「ロケーション」、「位置(position)」、「フィックス(fix)」、「位置フィックス」、「ロケーションフィックス」、「ロケーション推定値」、「フィックス推定値」と、または何らかの他の用語で呼ばれることもある。ロケーション推定値を取得する手段は、一般的に、「測位(positioning)」、「位置特定(locating)」、または「位置決定(position fixing)」と呼ばれることがある。位置推定値を取得するための特定の解は、「位置解(position solution)」と呼ばれることがある。位置解の一部として位置推定値を取得するための特定の方法は、「位置方法(position method)」または「測位方法(positioning method)」と呼ばれることがある。
【0020】
[0029]基地局105は、1つまたは複数の基地局アンテナを介してUE115とワイヤレス通信し得る。本明細書で説明される基地局105は、基地トランシーバ局、無線基地局、アクセスポイント、無線トランシーバ、ノードB、eノードB(eNB)、次世代ノードBまたはギガノードB(そのいずれもgNBと呼ばれることがある)、ホームノードB、ホームeノードB、あるいは何らかの他の好適な用語を含み得るか、または当業者によってそのように呼ばれることがある。ワイヤレス通信システム100は、異なるタイプの基地局105(たとえば、マクロセル基地局またはスモールセル基地局)を含み得る。本明細書で説明されるUE115は、マクロeNB、スモールセルeNB、gNB、リレー基地局などを含む、様々なタイプの基地局105およびネットワーク機器と通信することが可能であり得る。
【0021】
[0030]各基地局105は、様々なUE115との通信がサポートされる特定の地理的カバレージエリア110に関連し得る。各基地局105は、通信リンク125を介してそれぞれの地理的カバレージエリア110に通信カバレージを提供し得、基地局105とUE115との間の通信リンク125は、1つまたは複数のキャリアを利用し得る。ワイヤレス通信システム100に示されている通信リンク125は、UE115から基地局105へのアップリンク送信、または基地局105からUE115へのダウンリンク送信を含み得る。ダウンリンク送信は順方向リンク送信と呼ばれることもあり、アップリンク送信は逆方向リンク送信と呼ばれることもある。
【0022】
[0031]基地局105のための地理的カバレージエリア110は、地理的カバレージエリア110の一部分を構成するセクタに分割され得、各セクタはセルに関連し得る。たとえば、各基地局105は、マクロセル、スモールセル、ホットスポット、または他のタイプのセル、あるいはそれらの様々な組合せに通信カバレージを提供し得る。いくつかの例では、基地局105は可動であり、したがって、移動する地理的カバレージエリア110に通信カバレージを提供し得る。いくつかの例では、異なる技術に関連する異なる地理的カバレージエリア110は重複し得、異なる技術に関連する重複する地理的カバレージエリア110は、同じ基地局105によってまたは異なる基地局105によってサポートされ得る。ワイヤレス通信システム100は、たとえば、異なるタイプの基地局105が様々な地理的カバレージエリア110にカバレージを提供する異種LTE/LTE-A/LTE-A ProまたはNRネットワークを含み得る。
【0023】
[0032]セルは、(たとえば、キャリア上の)基地局105との通信のために使用される論理通信エンティティを指し得、同じまたは異なるキャリアを介して動作するネイバリングセルを区別するための識別子(たとえば、物理セル識別子(PCID)、仮想セル識別子(VCID))に関連し得る。いくつかの例では、キャリアは複数のセルをサポートし得、異なるセルは、異なるタイプのデバイスにアクセスを提供し得る異なるプロトコルタイプ(たとえば、マシンタイプ通信(MTC)、狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)など)に従って構成され得る。いくつかの例では、「セル」という用語は、論理エンティティがその上で動作する地理的カバレージエリア110の一部分(たとえば、セクタ)を指し得る。
【0024】
[0033]UE115は、ワイヤレス通信システム100全体にわたって分散され得、各UE115は固定または移動であり得る。UE115は、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、リモートデバイス、ハンドヘルドデバイス、または加入者デバイス、あるいは何らかの他の好適な用語で呼ばれることもあり、ここで、「デバイス」は、ユニット、局、端末、またはクライアントと呼ばれることもある。UE115はまた、セルラーフォン、携帯情報端末(PDA)、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、またはパーソナルコンピュータなどのパーソナル電子デバイスであり得る。いくつかの例では、UE115はまた、器具、車両、メーターなど、様々な物品中で実装され得る、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、モノのインターネット(IoT)デバイス、あらゆるモノのインターネット(IoE)デバイス、またはMTCデバイスなどを指し得る。
【0025】
[0034]MTCデバイスまたはIoTデバイスなど、いくつかのUE115は、低コストまたは低複雑度デバイスであり得、(たとえば、マシンツーマシン(M2M)通信を介した)マシン間の自動化された通信を提供し得る。M2M通信またはMTCは、デバイスが人間の介入なしに互いとまたは基地局105と通信することを可能にするデータ通信技術を指し得る。いくつかの例では、M2M通信またはMTCは、情報を測定またはキャプチャするためにセンサーまたはメーターを組み込み、情報を利用することができる中央サーバまたはアプリケーションプログラムにその情報を中継するか、あるいはプログラムまたはアプリケーションと対話する人間に情報を提示する、デバイスからの通信を含み得る。いくつかのUE115は、情報を収集するか、またはマシンの自動化された挙動を可能にするように設計され得る。MTCデバイスのための適用の例は、スマートメータリング、インベントリ監視、水位監視、機器監視、ヘルスケア監視、野生生物監視、天候および地質学的事象監視、フリート管理およびトラッキング、リモートセキュリティ検知、物理的アクセス制御、ならびにトランザクションベースのビジネス課金を含む。
【0026】
[0035]いくつかのUE115は、半二重通信などの電力消費量を低減する動作モード(たとえば、送信および受信を同時にではなく、送信または受信を介した一方向通信をサポートするモード)を採用するように構成され得る。いくつかの例では、半二重通信は、低減されたピークレートで実施され得る。UE115のための他の電力節約技法は、アクティブ通信に関与していないときに電力節約「ディープスリープ」モードに入ること、または(たとえば、狭帯域通信に従って)制限された帯域幅上で動作することを含む。いくつかの例では、UE115は、クリティカルな機能(たとえば、ミッションクリティカルな機能)をサポートするように設計され得、ワイヤレス通信システム100は、これらの機能のための超高信頼通信を提供するように構成され得る。
【0027】
[0036]いくつかの例では、UE115はまた、(たとえば、ピアツーピア(P2P)またはデバイスツーデバイス(D2D)プロトコルを使用して)他のUE115と直接通信することが可能であり得る。D2D通信を利用するUE115のグループのうちの1つまたは複数は、基地局105の地理的カバレージエリア110内にあり得る。そのようなグループ中の他のUE115は、基地局105の地理的カバレージエリア110外にあるか、またはさもなければ、基地局105からの送信を受信することができないことがある。いくつかの例では、D2D通信を介して通信するUE115のグループは、各UE115がグループ中のあらゆる他のUE115に送信する1対多(1:M)システムを利用し得る。いくつかの例では、基地局105は、D2D通信のためのリソースのスケジューリングを容易にする。他の場合には、D2D通信は、基地局105の関与なしにUE115間で行われる。
【0028】
[0037]基地局105は、コアネットワーク130および互いと通信し得る。たとえば、基地局105は、バックホールリンク132を通して(たとえば、S1、N2、N3、または他のインターフェースを介して)コアネットワーク130とインターフェースし得る。基地局105は、直接(たとえば、基地局105間で直接)または間接的に(たとえば、コアネットワーク130を介して)のいずれかでバックホールリンク134上で(たとえば、X2、Xn、または他のインターフェースを介して)互いと通信し得る。
【0029】
[0038]コアネットワーク130は、ユーザ認証と、アクセス許可と、トラッキングと、インターネットプロトコル(IP)接続性と、他のアクセス、ルーティング、またはモビリティ機能とを提供し得る。コアネットワーク130は、少なくとも1つのモビリティ管理エンティティ(MME)と、少なくとも1つのサービングゲートウェイ(S-GW)と、少なくとも1つのパケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ(P-GW)とを含み得る発展型パケットコア(EPC)であり得る。MMEは、EPCに関連する基地局105によってサービスされるUE115のための、モビリティ、認証、およびベアラ管理など、非アクセス層(たとえば、制御プレーン)機能を管理し得る。ユーザIPパケットはS-GWを通して転送され得、S-GW自体はP-GWに接続され得る。P-GWは、IPアドレス割振りならびに他の機能を提供し得る。P-GWは、ネットワーク事業者IPサービスに接続され得る。事業者IPサービスは、インターネット、(1つまたは複数の)イントラネット、IPマルチメディアサブシステム(IMS)、またはパケット交換(PS)ストリーミングサービスへのアクセスを含み得る。
【0030】
[0039]基地局105など、ネットワークデバイスのうちの少なくともいくつかは、アクセスノードコントローラ(ANC)の一例であり得る、アクセスネットワークエンティティなどの副構成要素を含み得る。各アクセスネットワークエンティティは、無線ヘッド、スマート無線ヘッド、または送信/受信ポイント(TRP)と呼ばれることがある、いくつかの他のアクセスネットワーク送信エンティティを通してUE115と通信し得る。いくつかの構成では、各アクセスネットワークエンティティまたは基地局105の様々な機能は、様々なネットワークデバイス(たとえば、無線ヘッドおよびアクセスネットワークコントローラ)にわたって分散されるか、または単一のネットワークデバイス(たとえば、基地局105)にコンソリデートされ得る。
【0031】
[0040]ワイヤレス通信システム100は、一般に300メガヘルツ(MHz)~300ギガヘルツ(GHz)の範囲内の、1つまたは複数の周波数帯域を使用して動作し得る。概して、300MHzから3GHzまでの領域は、波長が長さ約1デシメートルから1メートルに及ぶので、極超短波(UHF)領域またはデシメートル帯域として知られている。UHF波は、建築物および環境特徴によって阻止またはリダイレクトされ得る。しかしながら、波は、マクロセルが、屋内に位置するUE115にサービスを提供するために、十分に構造を透過し得る。UHF波の送信は、300MHzを下回るスペクトルの高周波(HF)または超短波(VHF)部分のより小さい周波数およびより長い波を使用する送信と比較してより小さいアンテナおよびより短い範囲(たとえば、100km未満)に関連し得る。
【0032】
[0041]ワイヤレス通信システム100はまた、センチメートル帯域としても知られる3GHzから30GHzまでの周波数帯域を使用して超高周波(SHF)領域において動作し得る。SHF領域は、他のユーザからの干渉を許容することが可能であり得るデバイスによって日和見的に使用され得る、5GHz産業科学医療用(ISM)帯域などの帯域を含む。
【0033】
[0042]ワイヤレス通信システム100はまた、ミリメートル帯域としても知られる(たとえば、30GHzから300GHzまでの)スペクトルの極高周波(EHF)領域において動作し得る。いくつかの例では、ワイヤレス通信システム100は、UE115と基地局105との間のミリメートル波(mmW)通信をサポートし得、それぞれのデバイスのEHFアンテナは、UHFアンテナよりも一層小さく、より間隔が密であり得る。いくつかの例では、これは、UE115内のアンテナアレイの使用を容易にし得る。しかしながら、EHF送信の伝搬は、SHF送信またはUHF送信よりも一層大きい大気減衰および短い範囲を受け得る。本明細書で開示される技法は、1つまたは複数の異なる周波数領域を使用する送信にわたって採用され得、これらの周波数領域にわたる帯域の指定された使用は、国または規制主体によって異なり得る。
【0034】
[0043]いくつかの例では、ワイヤレス通信システム100は、認可無線周波数スペクトル帯域と無認可無線周波数スペクトル帯域の両方を利用し得る。たとえば、ワイヤレス通信システム100は、5GHz ISM帯域などの無認可帯域においてライセンス支援型アクセス(LAA)、LTE無認可(LTE-U)無線アクセス技術、またはNR技術を採用し得る。無認可無線周波数スペクトル帯域中で動作するとき、基地局105およびUE115などのワイヤレスデバイスは、データを送信する前に周波数チャネルがクリアであることを保証するために、リッスンビフォアトーク(LBT)プロシージャを採用し得る。いくつかの例では、無認可帯域中の動作は、認可帯域(たとえば、LAA)中で動作するコンポーネントキャリアとともに、キャリアアグリゲーション構成に基づき得る。無認可スペクトル中の動作は、ダウンリンク送信、アップリンク送信、ピアツーピア送信、またはこれらの組合せを含み得る。無認可スペクトル中の複信は、周波数分割複信(FDD)、時分割複信(TDD)、またはその両方の組合せに基づき得る。
【0035】
[0044]いくつかの例では、基地局105またはUE115は、複数のアンテナを装備し得、複数のアンテナは、送信ダイバーシティ、受信ダイバーシティ、多入力多出力(MIMO)通信、またはビームフォーミングなどの技法を採用するために使用され得る。たとえば、ワイヤレス通信システム100は、送信デバイス(たとえば、基地局105)と受信デバイス(たとえば、UE115)との間の送信方式を使用し得、ここで、送信デバイスは、複数のアンテナを装備し、受信デバイスは、1つまたは複数のアンテナを装備する。MIMO通信は、空間多重化と呼ばれることがある、異なる空間レイヤを介して複数の信号を送信または受信することによってスペクトル効率を増加させるために、マルチパス信号伝搬を採用し得る。複数の信号は、たとえば、異なるアンテナまたはアンテナの異なる組合せを介して送信デバイスによって送信され得る。同様に、複数の信号は、異なるアンテナまたはアンテナの異なる組合せを介して受信デバイスによって受信され得る。複数の信号の各々は、別個の空間ストリームと呼ばれることがあり、同じデータストリーム(たとえば、同じコードワード)または異なるデータストリームに関連するビットを搬送し得る。異なる空間レイヤは、チャネル測定および報告のために使用される異なるアンテナポートに関連し得る。MIMO技法は、複数の空間レイヤが同じ受信デバイスに送信されるシングルユーザMIMO(SU-MIMO)と、複数の空間レイヤが複数のデバイスに送信されるマルチユーザMIMO(MU-MIMO)とを含む。
【0036】
[0045]空間フィルタ処理、方向性送信、または方向性受信と呼ばれることもある、ビームフォーミングは、送信デバイスと受信デバイスとの間の空間経路に沿ってアンテナビーム(たとえば、送信ビームまたは受信ビーム)を整形またはステアリングするために送信デバイスまたは受信デバイス(たとえば、基地局105またはUE115)において使用され得る信号処理技法である。ビームフォーミングは、アンテナアレイに対する特定の配向において伝搬する信号が強め合う干渉を経験し、他のものが弱め合う干渉を経験するように、アンテナアレイのアンテナ要素を介して通信される信号を組み合わせることによって達成され得る。アンテナ要素を介して通信される信号の調整は、送信デバイスまたは受信デバイスが、デバイスに関連するアンテナ要素の各々を介して搬送される信号に振幅および位相オフセットを適用することを含み得る。アンテナ要素の各々に関連する調整は、(たとえば、送信デバイスまたは受信デバイスのアンテナアレイに対する、あるいは何らかの他の配向に対する)特定の配向に関連するビームフォーミング重みセットによって定義され得る。
【0037】
[0046]一例では、基地局105は、UE115との方向性通信のためのビームフォーミング動作を行うために、複数のアンテナまたはアンテナアレイを使用し得る。たとえば、いくつかの信号(たとえば同期信号(SS)、基準信号、ビーム選択信号、または他の制御信号)は、送信側ビーム掃引動作では、異なる方向の異なるビームにおいて基地局105によって複数回送信され得る。同期信号の例は、1次同期信号(PSS)、2次同期信号(SSS)、物理ブロードキャストチャネル(PBCH)信号などを含む。異なるビームは、送信の異なる方向に関連する異なるビームフォーミング重みセットに従って送信され得る。異なるビーム方向における送信は、基地局105による後続の送信または受信のためにビーム方向を(たとえば、基地局105、またはUE115などの受信デバイスによって)識別するために使用され得る。
【0038】
[0047]
図1Bは、ビームフォーミング動作を使用して基地局105によって送信され得る無線ビーム(以下では、「ビーム」)150の一例である。ビーム150は、アンテナ152によって生成され得る。ビーム150は、空間に応じて(アンテナ152による)エネルギーの放射のパターンを定義するアンテナパターンに基づいてアンテナ152によって生成され得る。放射のパターンは、ビームの伝搬経路(たとえば、伝搬経路158)に沿ったビーム幅(たとえば、ビーム幅154)および対応するビーム中心(たとえば、ビーム中心156)に基づいて定義され得る。伝搬経路158は、ビーム150の送信方向を定義する、アンテナ152からの、ならびに基準面および/または軸に対する離脱角(AOD)に関連し得る。
図1Bの例では、伝搬経路158は、Y軸(たとえば水平Y軸)に対するAOD160に関連し得る。ビーム幅は、ビームの電力レベルが対応するビーム中心における電力レベルと比較して所定の割合(たとえば、50%または3dB)だけドロップする(対応するビーム中心からの)距離を定義し得る。いくつかの例では、アンテナ152は、その各々が無線信号を送信することができるいくつかのアンテナ要素を含み得、アンテナ152は、各アンテナ要素による送信の位相差を設定することによってビームの離脱角(angle of departure)を設定することができる。位相差は、送信された無線信号の間の強め合う(または弱め合う)干渉につながって、プリセットされた離脱角に基づく所定の伝搬経路に沿ったビームを形成することができる。
【0039】
[0048]特定の受信デバイスとの通信動作に関連するデータ信号など、いくつかの信号は、単一のビーム方向(たとえば、UE115などの受信デバイスに関連する方向)において基地局105によって送信され得る。いくつかの例では、単一のビーム方向に沿った送信に関連するビーム方向は、異なるビーム方向において送信された信号に基づいて決定され得る。たとえば、UE115は、異なる方向において基地局105によって送信された信号のうちの1つまたは複数を受信し得、UE115は、最高信号品質、またはさもなければ許容できる信号品質をもつそれが受信した信号の指示を基地局105に報告し得る。これらの技法は、基地局105によって1つまたは複数の方向において送信される信号に関して説明されたが、UE115は、(たとえば、UE115による後続の送信または受信のためのビーム方向を識別するために)異なる方向において複数回信号を送信するか、または(たとえば、受信デバイスにデータを送信するために)単一の方向において信号を送信するための、同様の技法を採用し得る。
【0040】
[0049]受信デバイス(たとえば、mmW受信デバイスの一例であり得るUE115)は、同期信号、基準信号、ビーム選択信号、または他の制御信号など、基地局105からの様々な信号を受信するときに複数の受信ビームを試み得る。たとえば、受信側ビーム掃引動作では、受信デバイスは、異なるアンテナサブアレイを介して受信することによって、受信された信号を異なるアンテナサブアレイに従って処理することによって、アンテナアレイの複数のアンテナ要素において受信された信号に適用される異なる受信ビームフォーミング重みセットに従って受信することによって、または、受信された信号をアンテナアレイの複数のアンテナ要素において受信された信号に適用される異なる受信ビームフォーミング重みセットに従って処理することによって、複数の受信方向を試み得、それらのいずれも、異なる受信ビームまたは受信方向に従って「リッスンすること」と呼ばれることがある。各受信ビームは、検出領域の、
図1Bに示されているような、受信方向およびその方向を中心とするビーム幅を定義するアンテナアレイの構成に対応することができる。次いで、検出領域に入る入射ビームがアンテナアレイによって検出され得る。受信されたビームの信号強度は、入射ビームのビーム方向と受信ビームの受信方向との間の整合に基づいて変動し得る。いくつかの例では、受信デバイスは、(たとえば、データ信号を受信するとき)単一のビーム方向に沿って受信するために単一の受信ビームを使用し得る。単一の受信ビームは、異なる受信ビーム方向に従ってリッスンすることに基づいて決定されたビーム方向(たとえば、複数のビーム方向に従ってリッスンすることに基づいて、最高信号強度、最高信号対雑音比、またはさもなければ許容できる信号品質を有すると決定されたビーム方向)において整合され得る。
【0041】
[0050]いくつかの例では、基地局105またはUE115のアンテナは、MIMO動作、あるいは送信または受信ビームフォーミングをサポートし得る1つまたは複数のアンテナアレイ内に位置し得る。たとえば、1つまたは複数の基地局アンテナまたはアンテナアレイは、アンテナ塔など、アンテナアセンブリにおいてコロケートされ得る。いくつかの例では、基地局105に関連するアンテナまたはアンテナアレイは、多様な地理的ロケーション中に位置し得る。基地局105は、基地局105がUE115との通信のビームフォーミングをサポートするために使用し得るアンテナポートのいくつかの行および列をもつアンテナアレイを有し得る。同様に、UE115は、様々なMIMOまたはビームフォーミング動作をサポートし得る1つまたは複数のアンテナアレイを有し得る。
【0042】
[0051]
図1Cは、通信データのダウンリンク送信およびアップリンク送信のためのビームを識別するための基地局105とUE115との間の送信側ビーム掃引動作および受信側ビーム掃引動作の一例を示す。
図1Cに示されているように、送信側ビーム掃引動作の一部として、基地局105は、ダウンリンク(DL)同期信号(SS)ブロックを送信するために、連続的に、異なる方向をターゲットにした1つまたは複数のビームを送信することができる。ビームは、SSバーストにおいて送信され得る。SSバーストにおいて、基地局105は、複数のSSブロックを搬送する複数のビーム150(「送信ビーム」または「TXビーム」)を送信することができる。各SSブロックは、PSS、SSS、およびPBCHをもつ4つのシンボルを含み得る。各SSブロックが1つの送信ビームによって送信され、異なるSSブロックを搬送するために異なるビームが送信され得る。たとえば、基地局105は、連続的に、DL SSブロック1のためのビーム150aおよび150b、次いでDL SSブロック2のためのビーム150cおよび150d、次いでDL SSブロック3のためのビーム150eおよび150fを送信し、その後に、DL SSブロック4のためのビーム150gおよび150hを送信することができる。同期信号はブロードキャスト信号であるので、UE115は、基地局105がUE115のための非サービングセルである場合でも、SSを搬送する送信ビームを用いてビーム掃引動作を実施することができる。
【0043】
[0052]その上、受信側ビーム掃引動作の一部として、UE115は、基地局105からの送信ビームのうちの1つの伝搬方向と整合する受信ビーム(「RXビーム」)の探索について実施することができ、複数の受信ビームは、UE115と基地局105との間の相対ロケーションに応じて複数の伝搬方向と整合することができる。たとえば、受信ビーム170aは、たとえばUE115が基地局105に対して第1のロケーションにある場合、送信ビーム150gと整合することができ、受信ビーム170bは、UE115が基地局105に対して第2のロケーションにあるとき、送信ビーム150dと整合することができる。各受信ビームは、たとえば、特定の時間にアンテナアレイによって検出されるように無線ビームの方向およびビーム幅を設定するためにアンテナアレイの構成に対応することができる。探索は、いくつかのビーム方向にわたって連続的に、ならびに、たとえば、送信無線ビームおよび受信無線ビームのペア(ビームペア)の送信ビームによって送信され、ビームペアの受信ビーム構成を使用して受信されたSSブロックの信号強度が最高のものであるビームペアを識別することに基づいて、実施され得る。ビームペアを識別した後に、UE115は、ビームペアの送信無線ビームを識別する報告を基地局105に送信することができる。報告は、たとえば、アップリンク制御情報(UCI)、MAC制御要素(MAC-CE)、無線リソース制御(RRC)などを介して送られ得る。UE115は、情報を送信するために、受信ビームと整合する送信ビームを使用することができる。情報は、基地局105がUE115との後続のダウンリンク通信のためのビームペアの送信ビームを選択することを可能にする。
【0044】
[0053]
図1Cでは、UE115によって掃引される受信ビーム方向の数は、送信された信号をUE115の周囲の所定の空間エリア上で受信するように設定される。受信ビーム方向の数は、受信ビームの(wと標示される)ビーム幅に基づくことができる。たとえば、より広いビーム幅の受信ビーム構成を使用して、より狭いビーム幅の異なる受信ビーム構成と同じ空間エリアをカバーするために、より少ない数のビーム方向が必要とされ得る。
図1Cの例では、UE115は、送信受信ビームペアを探索するために8つの受信ビーム方向にわたって掃引し得る。送信ビームのビーム方向も(たとえば、各SSブロックについて)時間とともに変化するので、UE115は、各送信ビームについて受信ビーム方向にわたって掃引する必要があり得る。基地局105がM個のSSブロックについてM個のビームを送信し、UE115がN個の受信ビーム方向にわたって掃引する場合、M個の送信ビームおよびN個の受信ビームの探索空間内の、受信されたSSブロックの最大信号強度を生じるビームペアについての全数探索についての総オーバーヘッドは、M×Nのオーダーである。
【0045】
[0054]いくつかの例では、ワイヤレス通信システム100は、階層化プロトコルスタックに従って動作するパケットベースのネットワークであり得る。ユーザプレーンでは、ベアラまたはパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)レイヤにおける通信はIPベースであり得る。無線リンク制御(RLC)レイヤが、論理チャネルを介して通信するためにパケットセグメンテーションおよびリアセンブリを実施し得る。媒体アクセス制御(MAC)レイヤは、優先度処理と、トランスポートチャネルへの論理チャネルの多重化とを実施し得る。MACレイヤはまた、リンク効率を改善するためにMACレイヤにおいて再送信を行うためにハイブリッド自動再送要求(HARQ)を使用し得る。制御プレーンでは、無線リソース制御(RRC)プロトコルレイヤが、ユーザプレーンデータのための無線ベアラをサポートする、UE115と基地局105またはコアネットワーク130との間のRRC接続の確立と構成と維持とを行い得る。物理レイヤにおいて、トランスポートチャネルは物理チャネルにマッピングされ得る。
【0046】
[0055]いくつかの例では、UE115および基地局105は、データが正常に受信される可能性を増加させるためにデータの再送信をサポートし得る。HARQフィードバックは、データが通信リンク125上で正確に受信される可能性を増加させる1つの技法である。HARQは、(たとえば、巡回冗長検査(CRC)を使用する)誤り検出と、前方誤り訂正(FEC)と、再送信(たとえば、自動再送要求(ARQ))との組合せを含み得る。HARQは、不良な無線条件(たとえば、信号対雑音条件)でのMACレイヤにおけるスループットを改善し得る。いくつかの例では、ワイヤレスデバイスは、同スロットHARQフィードバックをサポートし得、ここで、デバイスは、特定のスロット中の前のシンボル中で受信されたデータについて、そのスロット中でHARQフィードバックを提供し得る。他の場合には、デバイスは、後続のスロット中でまたは何らかの他の時間間隔に従ってHARQフィードバックを提供し得る。
【0047】
[0056]LTEまたはNRにおける時間間隔は、たとえば、Ts=1/30,720,000秒のサンプリング持続時間を指し得る基本時間単位の倍数で表され得る。通信リソースの時間間隔は、10ミリ秒(ms)の持続時間を各々が有する無線フレームに従って編成され得、ここで、フレーム持続時間は、Tf=307,200Tsとして表され得る。無線フレームは、0から1023に及ぶシステムフレーム番号(SFN)によって識別され得る。各フレームは、0から9までの番号を付けられた10個のサブフレームを含み得、各サブフレームは、1msの持続時間を有し得る。サブフレームは、各々が0.5msの持続時間を有する2つのスロットにさらに分割され得、各スロットは、(たとえば、各シンボル期間にプリペンドされたサイクリックプレフィックスの長さに応じて)6つまたは7つの変調シンボル期間を含んでいることがある。サイクリックプレフィックスを除いて、各シンボル持続時間は、2048個のサンプリング期間を含んでいることがある。いくつかの例では、サブフレームは、ワイヤレス通信システム100の最も小さいスケジューリング単位であり得、送信時間間隔(TTI)と呼ばれることがある。他の場合には、ワイヤレス通信システム100の最も小さいスケジューリング単位は、サブフレームよりも短くなり得るか、または(たとえば、短縮TTI(sTTI)のバースト中でまたはsTTIを使用する選択されたコンポーネントキャリア中で)動的に選択され得る。
【0048】
[0057]いくつかのワイヤレス通信システムでは、スロットは、1つまたは複数のシンボルを含んでいる複数のミニスロットにさらに分割され得る。いくつかの事例では、ミニスロットのシンボルまたはミニスロットは、スケジューリングの最も小さい単位であり得る。各シンボルは、たとえば、動作のサブキャリア間隔または周波数帯域に応じて持続時間が変動し得る。さらに、いくつかのワイヤレス通信システムは、複数のスロットまたはミニスロットが一緒にアグリゲートされ、UE115と基地局105との間の通信のために使用される、スロットアグリゲーションを実装し得る。
【0049】
[0058]キャリアは、通信リンク125上での通信をサポートするための定義された物理レイヤ構造を有する無線周波数スペクトルリソースのセットを指し得る。たとえば、通信リンク125のキャリアは、所与の無線アクセス技術のための物理レイヤチャネルに従って動作される無線周波数スペクトル帯域の一部分を含み得る。各物理レイヤチャネルは、ユーザデータ、制御情報、または他のシグナリングを搬送し得る。キャリアは、あらかじめ定義された周波数チャネル(たとえば、発展型ユニバーサルモバイル電気通信システム地上無線アクセス(E-UTRA)絶対無線周波数チャネル番号(EARFCN))に関連し得、UE115による発見のためにチャネルラスタに従って配置され得る。キャリアは、(たとえば、FDDモードでは)ダウンリンクまたはアップリンクであるか、あるいは、(たとえば、TDDモードでは)ダウンリンク通信およびアップリンク通信を搬送するように構成され得る。いくつかの例では、キャリア上で送信される信号波形は、(たとえば、直交周波数分割多重化(OFDM)または離散フーリエ変換拡張OFDM(DFT-S-OFDM)などのマルチキャリア変調(MCM)技法を使用して)複数のサブキャリアから構成され得る。
【0050】
[0059]キャリアの編成構造は、異なる無線アクセス技術(たとえば、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、NR)について異なり得る。たとえば、キャリア上での通信は、TTIまたはスロットに従って編成され得、その各々は、ユーザデータ、ならびにユーザデータを復号することをサポートするための制御情報またはシグナリングを含み得る。キャリアはまた、そのキャリアのための動作を協調させる専用捕捉シグナリング(たとえば、同期信号またはシステム情報など)および制御シグナリングを含み得る。いくつかの例では(たとえば、キャリアアグリゲーション構成では)、キャリアはまた、他のキャリアのための動作を協調させる捕捉シグナリングまたは制御シグナリングを有し得る。
【0051】
[0060]物理チャネルは、様々な技法に従ってキャリア上で多重化され得る。物理制御チャネルおよび物理データチャネルは、たとえば、時分割多重化(TDM)技法、周波数分割多重化(FDM)技法、またはハイブリッドTDM-FDM技法を使用して、ダウンリンクキャリア上で多重化され得る。いくつかの例では、物理制御チャネル中で送信された制御情報は、カスケード様式で異なる制御領域間で(たとえば、共通制御領域または共通探索空間と1つまたは複数のUE固有制御領域またはUE固有探索空間との間で)分散され得る。
【0052】
[0061]キャリアは、無線周波数スペクトルの特定の帯域幅に関連し得、いくつかの例では、キャリア帯域幅は、キャリアまたはワイヤレス通信システム100の「システム帯域幅」と呼ばれることがある。たとえば、キャリア帯域幅は、特定の無線アクセス技術のキャリアのためのいくつかの決定された帯域幅(たとえば、1.4、3、5、10、15、20、40、または80MHz)のうちの1つであり得る。いくつかの例では、各サービスされるUE115は、キャリア帯域幅の部分またはすべての上で動作するために構成され得る。他の例では、いくつかのUE115は、キャリア内の定義された部分または範囲(たとえば、サブキャリアまたはRBのセット)に関連する狭帯域プロトコルタイプを使用する動作のために構成され得る(たとえば、狭帯域プロトコルタイプの「帯域内」展開)。
【0053】
[0062]MCM技法を採用するシステムでは、リソース要素は、1つのシンボル持続時間(たとえば、1つの変調シンボルの持続時間)と1つのサブキャリアとからなり得、ここで、シンボル持続時間とサブキャリア間隔とは、逆関係にある。各リソース要素によって搬送されるビット数は、変調方式(たとえば、変調方式の次数)に依存し得る。したがって、UE115が受信するリソース要素が多いほど、また変調方式の次数が高いほど、UE115のためのデータレートは高くなり得る。MIMOシステムでは、ワイヤレス通信リソースは、無線周波数スペクトルリソースと、時間リソースと、空間リソース(たとえば、空間レイヤ)との組合せを指し得、複数の空間レイヤの使用は、UE115との通信のためのデータレートをさらに増加させ得る。
【0054】
[0063]ワイヤレス通信システム100のデバイス(たとえば、基地局105またはUE115)は、特定のキャリア帯域幅上での通信をサポートするハードウェア構成を有し得るか、またはキャリア帯域幅のセットのうちの1つの上での通信をサポートするように構成可能であり得る。いくつかの例では、ワイヤレス通信システム100は、2つ以上の異なるキャリア帯域幅に関連するキャリアを介した同時通信をサポートする基地局105またはUE115を含み得る。
【0055】
[0064]ワイヤレス通信システム100は、複数のセルまたはキャリア上でのUE115との通信、すなわち、キャリアアグリゲーションまたはマルチキャリア動作と呼ばれることがある特徴をサポートし得る。UE115は、キャリアアグリゲーション構成に従って、複数のダウンリンクコンポーネントキャリアと1つまたは複数のアップリンクコンポーネントキャリアとで構成され得る。キャリアアグリゲーションは、FDDコンポーネントキャリアとTDDコンポーネントキャリアの両方とともに使用され得る。
【0056】
[0065]いくつかの例では、ワイヤレス通信システム100は拡張コンポーネントキャリア(eCC)を利用し得る。eCCは、より広いキャリアまたは周波数チャネル帯域幅、より短いシンボル持続時間、より短いTTI持続時間、あるいは修正された制御チャネル構成を含む、1つまたは複数の特徴によって特徴づけられ得る。いくつかの例では、eCCは、(たとえば、複数のサービングセルが準最適または理想的でないバックホールリンクを有するとき)キャリアアグリゲーション構成またはデュアル接続性構成に関連し得る。eCCはまた、(たとえば、2つ以上の事業者が、スペクトルを使用することを可能にされた場合)無認可スペクトルまたは共有スペクトルにおいて使用するために構成され得る。広いキャリア帯域幅によって特徴づけられるeCCは、キャリア帯域幅全体を監視することが可能でないか、またはさもなければ(たとえば、電力を節約するために)限られたキャリア帯域幅を使用するように構成されたUE115によって利用され得る1つまたは複数のセグメントを含み得る。
【0057】
[0066]いくつかの例では、eCCは、他のコンポーネントキャリアとは異なるシンボル持続時間を利用し得、これは、他のコンポーネントキャリアのシンボル持続時間と比較して低減されたシンボル持続時間の使用を含み得る。より短いシンボル持続時間は、隣接するサブキャリア間の増加された間隔に関連し得る。eCCを利用する、UE115または基地局105などのデバイスは、低減されたシンボル持続時間(たとえば、16.67マイクロ秒)において(たとえば、20、40、60、80MHzなどの周波数チャネルまたはキャリア帯域幅に従って)広帯域信号を送信し得る。eCC中のTTIは、1つまたは複数のシンボル期間からなり得る。いくつかの例では、TTI持続時間(すなわち、TTI中のシンボル期間の数)は可変であり得る。
【0058】
[0067]ワイヤレス通信システム100は、特に、認可スペクトル帯域と、共有スペクトル帯域と、無認可スペクトル帯域との任意の組合せを利用し得るNRシステムであり得る。eCCシンボル持続時間およびサブキャリア間隔のフレキシビリティは、複数のスペクトルにわたるeCCの使用を可能にし得る。いくつかの例では、NR共有スペクトルは、詳細には、リソースの動的垂直(たとえば、周波数領域にわたる)共有と水平(たとえば、時間領域にわたる)共有とを通して、スペクトル利用率とスペクトル効率とを増加させ得る。
【0059】
[0068]本明細書で説明されるように、ワイヤレス通信システム100は、NRシステムであり、通信リンク125を使用して1つまたは複数の基地局105とサポートされるUE115との間の通信をサポートし得る。UE115は、ワイヤレス通信システム100全体にわたって分散され得、各UE115は固定または移動であり得る。ワイヤレス通信システム100は、常時オン送信を最小限に抑え、基地局105またはUE115における必要に基づく基準信号の送信を含む、フォワード能力をサポートし得る。通信の一部として、基地局105およびUE115の各々は、チャネル推定、ビーム管理およびスケジューリング、ならびに1つまたは複数のカバレージエリア110内のワイヤレスデバイス測位を含む、動作のための基準信号送信をサポートし得る。
【0060】
[0069]たとえば、基地局105は、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)送信を含む、NR通信のための1つまたは複数のダウンリンク基準信号を送信し得る。CSI-RS送信の各々は、特定のUE115がチャネルを推定し、チャネル品質情報を報告するように構成され得る。報告されたチャネル品質情報は、基地局105におけるスケジューリングまたはリンク適応のために、あるいは、拡張チャネルリソースに関連する方向性送信のためのモビリティまたはビーム管理プロシージャの一部として使用され得る。
【0061】
[0070]基地局105は、チャネルの1つまたは複数のCSI-RSリソース上のCSI-RS送信を構成し得る。CSI-RSリソースは、スロットの任意のOFDMシンボルにおいて開始し、ポートの構成された数に応じて1つまたは複数のシンボルを占有し得る。たとえば、CSI-RSリソースは、スロットの1つのシンボルにまたがり、送信のための1つのポートを含んでいることがある。1つまたは複数のCSI-RSリソースは、基地局105のCSI-RSリソース設定に従って構成されたいくつかのCSI-RSリソースセットにまたがり得る。CSI-RS送信内の1つまたは複数のCSI-RSリソース、CSI-RSリソースセット、およびCSI-RSリソース設定の構造は、マルチレベルリソース設定と呼ばれることがある。たとえば、基地局105のマルチレベルCSI-RSリソース設定は最高16個のCSI-RSリソースセットを含み得、各CSI-RSリソースセットは最高64個のCSI-RSリソースを含んでいることがある。いくつかの例では、基地局105は、1つまたは複数のCSI-RSリソースセットにわたって別個のCSI-RSリソースの構成された数(たとえば、128)をサポートし得る。
【0062】
[0071]いくつかの例では、基地局105は、UE115を対象とするCSI-RS送信に関連する(タグ「反復=オン」などの)指示を提供し得る。指示は、UE115が、基準信号内の含まれるCSI-RSリソース(たとえば、非0電力(NZP)CSI-RS送信)が同じダウンリンク空間領域送信フィルタに関連し、基地局105における単一の送信ビームに対応すると仮定し得るかどうかを定義し得る。指示は、CSI-RSリソースセットとリンクされたすべての報告設定に関連する上位レイヤシグナリングパラメータ(たとえば、reportQuantity)に従って構成され得る。たとえば、基地局105は、単一の送信ビームを示す設定指示(たとえば「cri-RSRP」、「なし(none)」など)に対するreportQuantityパラメータを構成し得る。
【0063】
[0072]受信において、UE115は、受信された上位レイヤシグナリングパラメータに関連する構成された設定指示を識別し得る。(「cri-RSRP」報告などの)いくつかの例では、UE115は、1つまたは複数のCSI-RSリソースについてのCSIパラメータを決定し、改良された報告構成に従って測定を報告し得る。たとえば、UE115は、1つまたは複数のチャネルリソースについてのCSIパラメータ(たとえば、RSRP値)を決定し得る。UE115は、次いで、一例として、構成されたチャネルリソースインジケータ(CRI)値に従って報告を調整し得、ここで、CRI値は、チャネル測定のための対応するCSI-RSリソースセット中の1つまたは複数のCSI-RSリソースに関連するリソースエントリのインデックスに対応する。
【0064】
[0073]いくつかの例では、基地局105は、測位基準信号(PRS)送信を含む、通信のための1つまたは複数の追加のダウンリンク基準信号を送信し得る。PRS送信は、特定のUE115が測位およびロケーション情報に関連する1つまたは複数の報告パラメータ(たとえば、報告量)を測定し、報告するように構成され得る。基地局105は、報告された情報をUE支援測位技法の一部として使用し得る。PRS送信および報告パラメータフィードバックは、様々なロケーションサービス(たとえば、ナビゲーションシステム、緊急通信)をサポートし得る。いくつかの例では、報告パラメータは、(全地球測位システム(GPS)技術などの)UE115によってサポートされる1つまたは複数の追加のロケーションシステムを補足する。
【0065】
[0074]基地局105は、チャネルの1つまたは複数のPRSリソース上のPRS送信を構成し得る。PRSリソースは、ポートの構成された数に応じて、スロットの1つまたは複数のOFDMシンボル内の複数の物理リソースブロック(PRB)のリソース要素にまたがり得る。たとえば、PRSリソースは、スロットの1つのシンボルにまたがり、送信のための1つのポートを含んでいることがある。任意のOFDMシンボルにおいて、PRSリソースは連続するPRBを占有し得る。いくつかの例では、PRS送信は、スロットの連続するOFDMシンボルにマッピングされ得る。他の例では、PRS送信は、スロットの点在したOFDMシンボルにマッピングされ得る。さらに、PRS送信は、チャネルのPRB内の周波数ホッピングをサポートし得る。
【0066】
[0075]1つまたは複数のPRSリソースは、基地局105のPRSリソース設定に従っていくつかのPRSリソースセットにまたがり得る。PRS送信内の1つまたは複数のPRSリソース、PRSリソースセット、およびPRSリソース設定の構造は、マルチレベルリソース設定と呼ばれることがある。たとえば、基地局105のマルチレベルPRSリソース設定は、複数のPRSリソースセットを含み得、各PRSリソースセットは、(4つのPRSリソースのセットなどの)PRSリソースのセットを含んでいることがある。
【0067】
[0076]UE115は、スロットの1つまたは複数のPRSリソースにわたってPRS送信を受信し得る。UE115は、送信中に含まれる各PRSリソースではないにしても、そのうちの少なくともいくつかについての報告パラメータを決定し得る。各PRSリソースについての(報告量を含み得る)報告パラメータは、到着時間(ToA)、基準信号時間差(RSTD)、基準信号受信電力(RSRP)、角度、PRS識別番号、受信対送信差(UE Rx-Tx)、信号対雑音比(SNR)、または基準信号受信品質(RSRQ)のうちの1つまたは複数を含み得る。
【0068】
[0077]ワイヤレス通信システム100は、mmWワイヤレス通信システムなど、マルチキャリアビームフォーミングされた通信システムであるか、またはそれを含み得る。ワイヤレス通信システム100の態様は、UEロケーション決定のための基地局105によるPRS送信またはUE115によるサウンディング基準信号(SRS)送信の使用を含み得る。ダウンリンクベースのUEロケーション決定では、ロケーションサーバ101、たとえば、NRネットワークにおけるロケーション管理機能(LMF)またはLTEにおけるセキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP)は、UE115に、PRS支援データ(AD)など、測位支援を提供するために使用され得る。UE支援測位において、ロケーションサーバは、たとえば、OTDOA、または他の所望の技法を使用して、ロケーションサーバがUE115についての位置推定値をそれを用いて決定し得る、1つまたは複数の基地局105についての位置測定を示す測定報告をUE115から受信し得る。ロケーションサーバ101は、基地局105に位置するものとして
図1に示されているが、他の場所に、たとえば、コアネットワーク130内に位置し得る。
【0069】
[0078]アップリンクベースのUEロケーション決定では、基地局105は、UE115からSRS送信を受信し、ToAまたはRx-Txなど、位置測定を決定し得る。ロケーションサーバ101は、位置測定をもつ測定報告を1つまたは複数の基地局105から受信し得、たとえば、OTDOAまたは他の所望の技法を使用して、UE115についての位置推定値を決定し得る。
【0070】
[0079]さらに、UE115の位置を推定するためにRAT非依存技法が使用され得る。たとえば、通信システム100は、さらに、GPS、GLONASS、GalileoまたはBeidouのようなグローバルナビゲーション衛星システム(GNSS)、あるいは、IRNSS、EGNOSまたはWAASなど、何らかの他のローカルまたは地域衛星測位システム(SPS)のための、スペースビークル(SV)(図示せず)からの情報を利用し得る。UE115によって取得されたロケーション関係測定は、SVから受信された信号の測定を含み得、および/または、(たとえば、基地局105などの)知られているロケーションにおいて固定された地上波送信機から受信された信号の測定を含み得る。次いで、UE115、またはUE115が測定を送り得るロケーションサーバ101は、たとえば、GNSS、支援GNSS(A-GNSS)、アドバンストフォワードリンクトリラテラレーション(AFLT)、観測到着時間差(OTDOA)、(WiFi(登録商標)とも呼ばれる)WLAN測位、または拡張セルID(ECID)、あるいはそれらの組合せなど、いくつかの位置方法のいずれか1つを使用して、これらのロケーション関係測定に基づいて、UE115についてのロケーション推定値を取得し得る。これらの技法(たとえば、A-GNSS、AFLTおよびOTDOA)のうちのいくつかでは、擬似範囲またはタイミング差が、UE115において、パイロット、測位基準信号(PRS)、あるいは送信機または衛星によって送信され、UE115において受信された他の測位関係信号に少なくとも部分的に基づいて、知られているロケーションにおいて固定された3つまたはそれ以上の地上波送信機(たとえば基地局105)に対して、または正確に知られている軌道データをもつ4つまたはそれ以上のSVに対して、あるいはそれらの組合せで測定され得る。
【0071】
[0080]
図2Aおよび
図2Bは、たとえば、
図1のワイヤレス通信システム100において利用され得る、PRS測位オケージョンをもつ例示的なサブフレームシーケンス200の構造を示す。「PRSインスタンス」または「PRSオケージョン」は、PRSが送信されることが予想される周期的に反復される時間ウィンドウ(たとえば、1つまたは複数の連続するスロットのグループ)の1つのインスタンスである。PRSオケージョンは、「PRS測位オケージョン」、「PRS測位インスタンス」、「測位オケージョン」、「測位インスタンス」、「測位反復」、あるいは単に「オケージョン」、「インスタンス」、または「反復」と呼ばれることもある。サブフレームシーケンス200は、通信システム100中の基地局105からのPRS信号のブロードキャストに適用可能であり得る。
図2はLTEのためのサブフレームシーケンスの一例を提供するが、同様のサブフレームシーケンス実装形態が、5GおよびNRなど、他の通信技術/プロトコルのために実現され得る。
図2では、時間は水平方向に(たとえば、X軸上で)表され、時間は左から右に増加し、周波数は垂直方向に(たとえば、Y軸上で)表され、周波数は下から上に増加する(または減少する)。
図2に示されているように、ダウンリンクおよびアップリンク無線フレーム210は、各々10ms持続時間のものであり得る。ダウンリンク周波数分割複信(FDD)モードの場合、無線フレーム210は、図示の実施形態では、各々1ms持続時間の10個のサブフレーム212に編成される。各サブフレーム212は、各々たとえば0.5ms持続時間の、2つのスロット214を備える。
【0072】
[0081]周波数領域において、利用可能な帯域幅は、均等に離間した直交サブキャリア216に分割され得る。たとえば、たとえば15kHz間隔を使用する通常長サイクリックプレフィックスの場合、サブキャリア216は、12個のサブキャリアのグループにグループ化され得る。12個のサブキャリア216を備える各グループ化は、リソースブロックと呼ばれ、上記の例では、リソースブロック中のサブキャリアの数は、
【0073】
【0074】
として書かれ得る。所与のチャネル帯域幅の場合、送信帯域幅構成222とも呼ばれる、各チャネル上の利用可能なリソースブロックの数222は、
【0075】
【0076】
として示される。たとえば、上記の例における3MHzチャネル帯域幅の場合、各チャネル上の利用可能なリソースブロックの数222は、
【0077】
【0078】
によって与えられる。
【0079】
[0082]
図2Bは、シーケンス200の追加の例を示す。
図2Bに示されているように、タイムスロットを表すためにリソースグリッドが使用され得、各タイムスロットは、周波数領域における1つまたは複数の(物理RB(PRB)とも呼ばれる)時間並列リソースブロック(RB)を含む。リソースグリッドは、複数のリソース要素(RE)にさらに分割される。REは、時間領域における1つのシンボル長および周波数領域における1つのサブキャリアに対応し得る。
図2のヌメロロジーでは、通常サイクリックプレフィックスの場合、RBは、合計84個のREについて、周波数領域において12個の連続するサブキャリアを含んでいることがあり、時間領域において7つの連続するシンボルを含んでいることがある。拡張サイクリックプレフィックスの場合、RBは、合計72個のREについて、周波数領域において12個の連続するサブキャリアを含んでいることがあり、時間領域において6つの連続するシンボルを含んでいることがある。各REによって搬送されるビット数は変調方式に依存する。
【0080】
[0083]REのうちのいくつかが、ダウンリンク基準(パイロット)信号(DL-RS)を搬送する。DL-RSは、LTEにおけるPRS、5GにおけるNRS、TRS、PTRS、CRS、CSI-RS、DMRS、PSS、SSS、SSBなどを含み得る。
図2Bは、(「R」と標示された)PRSを搬送するREの例示的なロケーションを示す。PRSの送信のために使用されるリソース要素(RE)の集合は、「PRSリソース」と呼ばれる。リソース要素の集合は、周波数領域において複数のPRBにまたがることができ、時間領域においてスロット内の「N」個の(たとえば、1つまたは複数の)連続するシンボルにまたがることができる。時間領域における所与のOFDMシンボルにおいて、PRSリソースは、周波数領域における連続するPRBを占有する。
【0081】
[0084]所与のPRB内のPRSリソースの送信は、(「コム密度」とも呼ばれる)特定のコムサイズを有する。コムサイズ「N」は、PRSリソース構成の各シンボル内のサブキャリア間隔(または周波数/トーン間隔)を表す。詳細には、コムサイズ「N」の場合、PRSは、PRBのシンボルのN個目ごとのサブキャリア中で送信される。たとえば、コム4の場合、PRSリソース構成の4のシンボルの各々について、4つ目ごとのサブキャリア(たとえば、サブキャリア0、4、8)に対応するREが、PRSリソースのPRSを送信するために使用される。現在、コム2、コム4、コム6、およびコム12のコムサイズが、DL-PRSのためにサポートされる。
図4Aは、(6つのシンボルにまたがる)コム6のための例示的なPRSリソース構成を示す。すなわち、(「R」と標示された)影付きREのロケーションは、コム6PRSリソース構成を示す。
【0082】
[0085]「PRSリソースセット」は、PRS信号の送信のために使用されるPRSリソースのセットであり、ここで、各PRSリソースはPRSリソースIDを有する。さらに、PRSリソースセット中のPRSリソースは、同じTRPに関連する。PRSリソースセットはPRSリソースセットIDによって識別され、(セルIDによって識別される)特定のTRPに関連する。さらに、PRSリソースセット中のPRSリソースは、スロットにわたって、同じ周期性と、共通ミューティングパターン構成と、同じ反復係数とを有する。周期性は、2m・{4,5,8,10,16,20,32,40,64,80,160,320,640,1280,2560,5120,10240}スロットから選択された長さを有し得、μ=0、1、2、3である。反復係数は、{1,2,4,6,8,16,32}スロットから選択された長さを有し得る。
【0083】
[0086]PRSリソースセット中のPRSリソースIDは、単一のTRPから送信される単一のビーム(および/またはビームID)に関連する(ここで、TRPは1つまたは複数のビームを送信し得る)。すなわち、PRSリソースセットの各PRSリソースは、異なるビーム上で送信され得、したがって、「PRSリソース」または単に「リソース」は、「ビーム」と呼ばれることもある。これは、TRPと、PRSが送信されるビームとが、UEに知られているかどうかに関するいかなる暗示をも有しないことに留意されたい。
【0084】
[0087]
図1に示されている通信システム100では、マクロセル基地局またはスモールセル基地局のいずれかなど、基地局105が、UE(たとえば、UE115)位置決定のために測定および使用され得る、
図2Aおよび
図2Bに示されているものならびに(後で説明されるように)
図3に示されているものと同様のまたはそれと同じのいずれかのフレーム構成に従ってPRS信号(すなわちダウンリンク(DL)PRS)をサポートする、フレーム、または他の物理レイヤシグナリングシーケンスを送信し得る。述べられたように、他のタイプのワイヤレスノードおよび基地局(たとえば、gNBまたはWiFi AP)も、
図2A、
図2B、および
図3に示されているものと同様の(または同じ)様式で構成されたPRS信号を送信するように構成され得る。ワイヤレスノードまたは基地局によるPRSの送信が無線範囲内のすべてのUEを対象とするので、ワイヤレスノードまたは基地局はまた、PRSを送信(またはブロードキャスト)すると見なされ得る。
【0085】
[0088]3GPP(登録商標) LTEリリース9および以降のリリースにおいて定義されたPRSは、(たとえば、運用および保守(O&M)サーバによる)適切な構成の後にワイヤレスノード(たとえば、基地局105)によって送信され得る。PRSは、測位オケージョンにグループ化された特殊な測位サブフレーム中で送信され得る。PRSオケージョンは、1つまたは複数のPRSオケージョングループにグループ化され得る。たとえば、LTEでは、PRS測位オケージョンは、数N
PRSの連続する測位サブフレームを備えることができ、ここで、数N
PRSは1から160の間であり得る(たとえば、値1、2、4および6ならびに他の値を含み得る)。ワイヤレスノードによってサポートされるセルのためのPRS測位オケージョンは、ミリ秒(またはサブフレーム)間隔の、数T
PRSによって示された、間隔において周期的に生じ得、ここで、T
PRSは、5、10、20、40、80、160、320、640、または1280(または任意の他の適切な値)に等しくなり得る。一例として、
図2Aは、測位オケージョンの周期性を示し、ここで、N
PRSは4に等しく218、T
PRSは20よりも大きいかまたはそれに等しい220。いくつかの態様では、T
PRSは、連続する測位オケージョンの開始の間のサブフレームの数に関して測定され得る。
【0086】
[0089]本明細書で説明されるように、いくつかの態様では、OTDOA支援データは、本明細書では基準リソースと呼ばれることがある「基準セル」、および、「基準セル」に対する、本明細書ではターゲットセルまたはターゲットリソースと呼ばれることがある1つまたは複数の「ネイバーセル」または「ネイバリングセル」のための、ロケーションサーバ、たとえば、ロケーションサーバ101によってUE115に提供され得る。たとえば、支援データは、各セルの中心チャネル周波数、様々なPRS構成パラメータ(たとえば、NPRS、TPRS、ミューティングシーケンス、周波数ホッピングシーケンス、PRS ID、PRS帯域幅)、セルグローバルID、方向性PRSに関連するPRS信号特性、および/あるいはOTDOAまたは何らかの他の位置方法に適用可能な他のセル関係パラメータを提供し得る。
【0087】
[0090]UE115によるPRSベースの測位は、OTDOA支援データ中でUE115のためのサービングセルを示すことによって容易にされ得る(たとえば、基準セルが、サービングセルであるものとして示される)。
【0088】
[0091]いくつかの態様では、OTDOA支援データはまた、UE115が基準セルと各ネイバーセルとの間のそれの現在のロケーションにおいて測定することが予想されるRSTD値に関する情報をUE115に提供する「予想RSTD(expected RSTD)」パラメータを、予想RSTDパラメータの不確実性とともに含み得る。予想RSTDは、関連する不確実性とともに、UE115がその中でRSTD値を測定することが予想される、UE115のための探索ウィンドウを定義し得る。OTDOA支援情報はまた、PRS構成情報パラメータを含み得、PRS構成情報パラメータは、UE115が、基準セルについてのPRS測位オケージョンに対して様々なネイバーセルから受信された信号に関するPRS測位オケージョンがいつ生じるかを決定することと、信号到着時間(ToA)またはRSTDを測定するために様々なセルから送信されたPRSシーケンスを決定することとを行うことを可能にする。
【0089】
[0092]RSTD測定、各セルの知られている絶対的または相対的送信タイミング、ならびに基準セルおよびネイバリングセルについてのワイヤレスノード物理送信アンテナの(1つまたは複数の)知られている位置を使用して、UE115の位置が(たとえば、UE115によって、またはロケーションサーバ101によって)計算され得る。より詳細には、基準セル「Ref」に対する(ターゲットと呼ばれることがある)ネイバーセル「k」についてのRSTDは、(ToAk-ToARef)として与えられ得、ここで、ToA値は、異なる時間において異なるサブフレームを測定することの影響を取り除くために、1サブフレーム持続時間(1ms)を法として測定され得る。次いで、異なるセルについてのToA測定が、(たとえば、「Physical layer; Measurements」と題する3GPP TS36.214において定義されているように)RSTD測定にコンバートされ、UE115によってロケーションサーバ101に送られ得る。(i)RSTD測定、(ii)各セルの知られている絶対的または相対的送信タイミング、(iii)基準セルおよびネイバリングセルのための物理送信アンテナの(1つまたは複数の)知られている位置、ならびに/あるいは(iv)送信の方向などの方向性PRS特性を使用して、UE115の位置は決定され得る。
【0090】
[0093]
図3は、(基地局105などの)ワイヤレスノードによってサポートされるセルのための例示的なPRS構成300を示す。再び、LTEのためのPRS送信が
図3において仮定されるが、
図3に示され、
図3について説明されるものと同じまたは同様の、PRS送信の態様は、5G、NR、および/または他のワイヤレス技術に適用され得る。
図3は、PRS測位オケージョンが、システムフレーム番号(SFN)、セル固有サブフレームオフセット(Δ
PRS)352、およびPRS周期性(T
PRS)320によって、どのように決定されるかを示す。一般に、セル固有PRSサブフレーム構成は、OTDOA支援データ中に含まれる「PRS構成インデックス」I
PRSによって定義される。PRS周期性(T
PRS)320およびセル固有サブフレームオフセット(Δ
PRS)は、以下の表1に示されているように、「Physical channels and modulation」と題する3GPP TS36.211における、PRS構成インデックスI
PRSに基づいて定義される。
【0091】
【0092】
[0094]PRS構成は、PRSを送信するセルのシステムフレーム番号(SFN)を参照して定義される。PRSインスタンスは、第1のPRS測位オケージョンを備えるNPRS個のダウンリンクサブフレームのうちの第1のサブフレームについて、
【0093】
【0094】
[0095]を満たし得、ここで、nfは、0≦nf≦1023のSFNであり、nsは、0≦ns≦19の、nfによって定義される無線フレーム内のスロット番号であり、TPRSは、PRS周期性320であり、ΔPRSは、セル固有サブフレームオフセット352である。
【0095】
[0096]
図3に示されているように、セル固有サブフレームオフセットΔ
PRS352は、システムフレーム番号0(スロット「番号0」、スロット350としてマークされる)から開始して第1の(後続の)PRS測位オケージョンの開始まで送信されるサブフレームの数に関して定義され得る。
図3中の例では、連続するPRS測位オケージョン318a、318b、および318cの各々における連続する測位サブフレームの数(N
PRS)は4に等しい。
【0096】
[0097]いくつかの態様では、UE115が特定のセルのためのOTDOA支援データ中でPRS構成インデックスIPRSを受信するとき、UE115は、表1を使用して、PRS周期性TPRS320とPRSサブフレームオフセットΔPRSとを決定し得る。UE115は、次いで、(たとえば、式(1)を使用して)PRSがセルにおいてスケジュールされるときの無線フレームとサブフレームとスロットとを決定し得る。OTDOA支援データは、たとえば、ロケーションサーバ101によって決定され得、基準セル、および様々なワイヤレスノードによってサポートされるいくつかのネイバーセルのための支援データを含む。
【0097】
[0098]一般に、同じ周波数を使用するネットワークにおけるすべてのセルからのPRSオケージョンは、時間的に整合され、異なる周波数を使用するネットワークにおける他のセルに対して、固定の知られている時間オフセット(たとえば、セル固有サブフレームオフセット352)を有し得る。SFN同期ネットワークでは、すべてのワイヤレスノード(たとえば、基地局105)が、フレーム境界とシステムフレーム番号の両方に関して整合され得る。したがって、SFN同期ネットワークでは、様々なワイヤレスノードによってサポートされるすべてのセルが、PRS送信の特定の周波数のための同じPRS構成インデックスを使用し得る。一方、SFN非同期ネットワークでは、様々なワイヤレスノードは、システムフレーム番号でなく、フレーム境界に関して整合され得る。したがって、SFN非同期ネットワークでは、各セルのためのPRS構成インデックスは、PRSオケージョンが時間的に整合するように、ネットワークによって別個に構成され得る。
【0098】
[0099]UE115は、UE115が、セルのうちの少なくとも1つ、たとえば、基準セルまたはサービングセルのセルタイミング(たとえば、SFNまたはフレーム番号)を取得することができる場合、OTDOA測位のための基準セルおよびネイバーセルのPRSオケージョンのタイミングを決定し得る。他のセルのタイミングは、次いで、たとえば、異なるセルからのPRSオケージョンが重複するという仮定に基づいて、UE115によって導出され得る。
【0099】
[0100]3GPPによって(たとえば、3GPP TS36.211において)定義されているように、LTEシステムの場合、(たとえば、OTDOA測位のために)PRSを送信するために使用されるサブフレームのシーケンスは、前に説明されたように、(i)帯域幅(BW)の予約済みブロックと、(ii)構成インデックスIPRSと、(iii)持続時間NPRSと、(iv)随意のミューティングパターンと、(v)存在するとき(iv)におけるミューティングパターンの一部として暗黙的に含まれ得るミューティングシーケンス周期性TREPとを備える、いくつかのパラメータによって、特徴づけられ、定義され得る。いくつかの場合には、かなり低いPRSデューティサイクルでは、NPRS=1であり、TPRS=160サブフレームであり(160msと等価である)、BW=1.4、3、5、10、15、または20MHzである。PRSデューティサイクルを増加させるために、NPRS値は6まで増加され得(すなわち、NPRS=6)、帯域幅(BW)値はシステム帯域幅まで増加され得る(すなわち、LTEの場合、BW=LTEシステム帯域幅)。フルデューティサイクル(すなわち、NPRS=TPRS)までの、より大きいNPRS(たとえば、6よりも大きい)および/またはより短いTPRS(たとえば、160msよりも小さい)をもつ拡大されたPRSも、3GPP TS36.355によるLTE測位プロトコル(LPP)の後のバージョンにおいて使用され得る。方向性PRSが、3GPP TSに従ってすぐ上で説明されたように構成され得、たとえば、低いPRSデューティサイクル(たとえば、NPRS=1、TPRS=160サブフレーム)または高いデューティサイクルを使用し得る。
【0100】
[0101]
図4は、本開示の様々な態様による、UE115の測位のために使用され得るワイヤレス通信システム(たとえば、
図1のワイヤレス通信システム100)内の構成400を示す。
図4の例では、UE115は、それの位置の推定値を計算するか、または、それの位置の推定値を計算するために別のエンティティ(たとえば、基地局またはコアネットワーク構成要素、別のUE、ロケーションサーバ、サードパーティアプリケーションなど)を支援し得る。UE115は、RF信号、ならびにRF信号の変調および情報パケットの交換のための規格化されたプロトコルを使用して、
図1中の基地局105の任意の組合せに対応し得る複数の基地局105-1、105-2、および105-3(まとめて、基地局105)とワイヤレス通信し得る。交換されたRF信号から異なるタイプの情報を抽出することと、ワイヤレス通信システムのレイアウト400(すなわち、基地局のロケーション、ジオメトリなど)を利用することとによって、UE115は、あらかじめ定義された基準座標系において、それの位置を決定するか、またはそれの位置の決定を支援し得る。一態様では、UE115は、2次元座標系を使用してそれの位置を指定し得るが、本明細書で開示される態様は、そのように限定されず、さらなる次元が望まれる場合、3次元座標系を使用して位置を決定することにも適用可能であり得る。さらに、
図4は1つのUE115と3つの基地局105とを示しているが、諒解されるように、より多くのUE115と、より多いかまたはより少ない基地局105とがあり得る。
【0101】
[0102]位置推定をサポートするために、基地局105は、それらのカバレージエリア中のUE115に基準RF信号(たとえば、PRS、CRS、CSI-RS、同期信号など)をブロードキャストして、UE115がそのような基準RF信号の特性を測定することを可能にするように構成され得る。たとえば、UE115は、OTDOA測位方法を使用し得、UE115は、ネットワークノード(たとえば、基地局105、基地局105のアンテナなど)の異なるペアによって送信された特定の基準RF信号(たとえば、PRS、CRS、CSI-RSなど)間のRSTDを測定し得る。
【0102】
[0103]概して、RSTDは、基準ネットワークノード(たとえば、
図4の例における基地局105-1)と1つまたは複数のネイバーネットワークノード(たとえば、
図4の例における基地局105-2および105-3)との間で測定される。基準ネットワークノードは、OTDOAの任意の単一の測位使用のためにUE115によって測定されたすべてのRSTDについて同じままであり、一般に、UE115のためのサービングセルまたはUE115において良好な信号強度をもつ別の近くのセルに対応することになる。一態様では、測定されたネットワークノードが基地局によってサポートされるセルである場合、ネイバーネットワークノードは、通常、基準セルについての基地局とは異なる基地局によってサポートされるセルであることになり、UE115において良好なまたは不十分な信号強度を有し得る。ロケーション算出は、測定された時間差(たとえば、RSTD)と、ネットワークノードのロケーションおよび相対的送信タイミング(たとえば、ネットワークノードが正確に同期されるかどうか、または各ネットワークノードが他のネットワークノードに対して何らかの知られている時間差で送信するかどうかに関する)知識とに基づき得る。
【0103】
[0104]測位動作を支援するために、ロケーションサーバ(たとえば、ロケーションサーバ101)は、基準ネットワークノード(たとえば、
図5の例における基地局105-1)と、基準ネットワークノードに対するネイバーネットワークノード(たとえば、
図5の例における基地局105-2および105-3)とについて、UE115にOTDOA支援データを提供し得る。たとえば、支援データは、上記で説明されたように、各ネットワークノードの中心チャネル周波数、様々な基準RF信号構成パラメータ(たとえば、連続する測位サブフレームの数、測位サブフレームの周期性、ミューティングシーケンス、周波数ホッピングシーケンス、基準RF信号ID、基準RF信号帯域幅)、ネットワークノードグローバルID、および/またはOTDOAに適用可能な他のセル関係パラメータを提供し得る。OTDOA支援データはまた、UE115のためのサービングセルを基準ネットワークノードとして示し得る。
【0104】
[0105]一態様では、ロケーションサーバ(たとえば、ロケーションサーバ101)は、UE115に支援データを送り得るが、代替的に、支援データは、(たとえば、周期的にブロードキャストされたオーバーヘッドメッセージなどの中で)ネットワークノード(たとえば、基地局105)自体から直接発生することができる。代替的に、UE115は、支援データを使用せずに、それ自体でネイバーネットワークノードを検出することができる。
【0105】
[0106]
図4の例では、基地局105-1の基準セルと基地局105-2および105-3のネイバリングセルとの間の測定された時間差は、τ
2-τ
1およびτ
3-τ
1として表され、ここで、τ
1、τ
2、およびτ
3は、それぞれ、基地局105-1、105-2、および105-3の(1つまたは複数の)送信アンテナからUE115への基準RF信号の送信時間を表し、UE115における測定雑音を含む。次いで、UE115は、(たとえば、「Physical layer; Measurements」と題する3GPP TS36.214において定義されているように)異なるネットワークノードについてのToA測定をRSTD測定にコンバートし、(随意に)それらをロケーションサーバ101に送り得る。(i)RSTD測定、(ii)各ネットワークノードの知られている絶対的または相対的送信タイミング、(iii)基準ネットワークノードおよびネイバリングネットワークノードのための物理送信アンテナの(1つまたは複数の)知られている位置、ならびに/あるいは(iv)送信の方向などの方向性基準RF信号特性を使用して、UE115の位置は、(UE115またはロケーションサーバ101のいずれかによって)決定され得る。
【0106】
[0107]基地局iからの最短経路についてのUE115におけるToA Tiは、
【0107】
【0108】
であり、ここで、Diは、ロケーション(qi)をもつ基地局iとロケーション(p)をもつUE115との間のユークリッド距離であり、cは、空中における光速(299700km/s)であり、qiは、セル情報データベースを通して知られる。ユークリッド距離(すなわち、2つのポイント間の線距離)は、
【0109】
【0110】
によって与えられ、ここで、Dは地球の表面上の2つのポイント間の距離であり、Rは地球の半径(6371km)であり、φ1、φ2は、それぞれ、第1のポイントの緯度(ラジアン単位)および第2のポイントの緯度(ラジアン単位)であり、β1、β2は、それぞれ、第1のポイントの経度(ラジアン単位)および第2のポイントの緯度(ラジアン単位)である。
【0111】
[0108]所与のネットワークノードによって送信された基準RF信号のToAを識別するために、UE115は、最初に、ネットワークノード(たとえば、基地局105)が基準RF信号を送信しているチャネル上のすべてのリソース要素(RE)を一緒に処理し、受信されたRF信号を時間領域にコンバートするために逆フーリエ変換を実施する。受信されたRF信号の時間領域へのコンバージョンは、チャネルエネルギー応答(CER)の推定と呼ばれる。CERは、経時的なチャネル上のピークを示し、最も早い「有意の」ピークは、したがって、基準RF信号のToAに対応するべきである。概して、UEは、偽のローカルピークを除去するために雑音関係品質しきい値を使用し、それにより、チャネル上の有意のピークを推定上正確に識別する。たとえば、UE115は、CERの中央値よりも少なくともXdB高いCERの最も早い極大値、およびチャネル上の主ピークよりもYdB低い最大値であるToA推定値を選定し得る。UE115は、異なるネットワークノードからの各基準RF信号のToAを決定するために、各ネットワークノードからの各基準RF信号についてCERを決定する。
【0112】
[0109]UE115がOTDOAの測定された時間差を使用してそれ自体でロケーション推定値を取得するとき、必要な追加データ(たとえば、ネットワークノードのロケーションおよび相対的送信タイミング)が、ロケーションサーバ(たとえば、ロケーションサーバ101)によってUE115に提供され得る。いくつかの実装形態では、UE115についてのロケーション推定値は、OTDOAの測定された時間差から、およびUE115によって行われた他の測定(たとえば、GPSまたは他のGNSS衛星からの信号タイミングの測定)から、(たとえば、UE115自体によってまたはロケーションサーバ101によって)取得され得る。ハイブリッド測位として知られるこれらの実装形態では、OTDOA測定は、UE115のロケーション推定値を取得することに寄与し得るが、ロケーション推定値を完全に決定するとは限らないことがある。
【0113】
[0110]アップリンク到着時間差(UTDOA)は、OTDOAと同様の測位方法であるが、UE(たとえば、UE115)によって送信されたアップリンク基準RF信号に基づく。さらに、ネットワークノードおよび/またはUE115における送信ビームフォーミングおよび/または受信ビームフォーミングは、増加された精度のためのセルエッジにおける広帯域帯域幅を可能にすることができる。また、ビーム改良は、5G NRにおけるチャネル相反プロシージャを活用し得る。
【0114】
[0111]
図4中のOTDOA動作は、位置基準信号が無線ビームを使用して送信される5G NR環境において実施され得る。
図5Aは、PRS信号を送信するための方向性ビームを生成する2つの基地局105-1および105-2、ならびにUE115を含む簡略化された環境500を例として示す。方向性ビームの各々は、各ビーム掃引について、たとえば、120度または360度回転され、それは周期的に反復される。各方向ビームはPRSリソースを含むことができ、ここで、基地局105-1は、PRSリソース(またはビーム)505-a、505-b、505-c、505-d、505-e、505-f、505-g、および505-hを含むPRSリソースセットを生成し、基地局105-2は、PRSリソース(またはビーム)509-a、509-b、509-c、509-d、509-e、509-f、509-g、および509-hを含むPRSリソースセットを生成する。
【0115】
[0112]UE115は、直接見通し線(LOS)接続または非LOS接続(または、ほぼLOS接続)においてPRSリソースを受信し得る。直接LOS接続では、UE115は基地局から直接PRSリソースを受信するが、非LOS接続およびほぼLOS接続、UE115は、間接的に、たとえば、1つまたは複数の反射の後にPRSリソースを受信し、これは信号移動時間および/または妨害を増加させ、これは信号強度を減少させる。基地局からのPRSリソースセット中のPRSリソースの一部または全部は、LOSの損失という問題があり得る。
【0116】
[0113]基地局105-1は基準基地局として働き得、基地局105-2は、UE115によって実施されるRSTD測定におけるターゲット(ネイバー)基地局として働き得る。UE115は、基準基地局105-1から受信されたPRSリソースの各々のToA測定を実施し得、基準基地局105-1からの基準PRSリソースとして2つ以上のPRSリソースを使用することを選定し得る。たとえば、
図5Aに陰影付きで示されているように、PRSリソース505-cが、RSTD計算のための基準PRSリソースとして使用されるべきPRSリソースのサブセットの一部としてUE115によって選択され得る。PRSリソース505-cの選択は、
図1Cにおいて説明されたような受信側ビーム掃引動作からのものであり得、UE115は、PRS信号強度(たとえば、基準信号受信電力(RSRP))が、PRSリソース505-a~505-hを送信する送信ビームの間で、PRSリソース505-cを搬送する送信ビームと受信ビーム511-aとを備えるビームペアについて最も高いと決定する。同様に、UE115は、基地局105-2とのToA測定を実施し得、基地局105-2からの基準PRSリソースとして2つ以上のPRSリソースを使用することを選定し得る。たとえば、
図5Aに陰影付きで示されているように、PRSリソース509-bが、RSTD計算のためのターゲットPRSリソースとして使用されるべきPRSリソースのサブセットの一部としてUE115によって選択され得る。PRSリソース509-bの選択も、
図1Cにおいて説明されたような受信側ビーム掃引動作からのものであり得、UE115は、PRS信号強度(たとえば、基準信号受信電力(RSRP))が、PRSリソース509-a~509-hを送信する送信ビームの間で、PRSリソース509-bを搬送する送信ビームと受信ビーム511-bとを備えるビームペアについて最も高いと決定する。
【0117】
[0114]基準基地局105-1からのPRSリソースの選択されたサブセットは、基準ToAを生成するために任意の所望の様式で組み合わせられ得、ターゲット(ネイバー)基地局105-2からのPRSリソースの選択されたサブセットは、同様に、ターゲットToAを生成するために組み合わせられ得、ここで、RSTDは、ToAtarget-ToAreferenceとして決定され得る。たとえば、基準基地局からの選択されたPRSリソースからのToAは、ToAreferenceを生成するために線形的に平均化され得る。加重平均が、重みとして働く各選択されたPRSリソースについて、たとえばToA測定の品質、たとえば推定された不確実性とともに使用され得る。選択されたPRSリソースに基づく組み合わせられたToA測定は、他の様式で生成され得る。組み合わせられたToAは、UE115によって生成され、ロケーションサーバ101に提供されるか、または、ロケーションサーバ101に提供されるRSTD測定を生成するために使用され得る。
【0118】
[0115]
図5A中のPRSリソースの選択に関する様々な潜在的問題がある。最初に、PRS信号を送信するためのUE115と基地局105-1および105-2の各々との間のビームペアの探索および形成を可能にする、送信側ビーム掃引動作および受信側ビーム掃引動作は、かなりのオーバーヘッドを招くことがある。詳細には、
図1Cにおいて説明されたように、基地局105は、連続的に、異なる方向をターゲットにした1つまたは複数の送信ビームを送信することができるが、UE115は、連続的に、受信ビームのためのいくつかのビーム方向にわたって探索することができる。基地局105がM個のPRSリソースについてM個のビームを送信し、UE115がN個の受信ビーム方向にわたって掃引する場合、受信されたPRSリソースの最大信号強度を生じるビームペアを探索するための総オーバーヘッドは、M×Nのオーダーである。さらに、UE115が、
図5Aの場合のように、PRSリソースを提供するC個の基地局についてのビームペア探索のための全数探索を実施する場合(ここにおいてC=2)、全数探索のオーバーヘッドはM×N×Cのオーダーになることがある。再び
図3を参照すると、PRS期間は、PRS信号送信のためのビームペアの探索において招かれたかなりのオーバーヘッドに適応するために、増加される必要があり得る。これは、ロケーション推定動作のレートを低減することがあり、特にUE115が(たとえば、移動車両上で)高速移動しているとき、ロケーション推定値の正確さを劣化させることがある。
【0119】
[0116]さらに、PRS信号強度に基づくビームペアの探索は、RSTD測定のために非LOS接続からのPRSリソースを使用することにつながることがある。これは、PRS信号の到着時間(ToA)が基地局とUEとの間の最短経路をもはや反映しないので、RSTD測定における誤差につながることがある。
図5Bは、RSTD測定のために非LOS接続からPRSリソースを選択する一例を示す。
図5Bでは、基地局105は、各々がPRS信号を搬送する、ビーム514aおよびビーム514bを送信する。ビーム514aからの送信された信号は、UE115への最短LOS経路516を含んでいるが、障害物518によって減衰され得る。一方、ビーム515bは、より長い非LOS経路522を通って、表面520よって反射され、UE115に達するが、ビーム515bは、ビーム515aよりも小さい程度の減衰を経験する。いくつかの例では、経路516は依然としてマルチパスのうちの1つであり得、真のLOS経路ではないが、依然として経路522よりも短い経路を提供し、したがって、ビーム514aはビーム515bよりも短いトランジット時間(transit time)を有する。UE115が、すべての候補ビームペアの間で最も大きいPRS信号強度を提供するビームペアを探索する場合、UE115は、PRS信号を受信するために送信ビーム514bとのビームペアを形成するために、反射された送信ビーム514bと整合する受信ビーム524を選択し、RSTD測定のためにPRS信号を使用し得る。しかし、そのような構成は、ビームペアを介して受信されたPRS信号のToAが基地局105とUE115との間の最短LOS経路516を表さないので、RSTD測定に誤差をもたらす。
【0120】
[0117]
図6Aおよび
図6Bは、上記で説明された問題のうちの少なくともいくつかに対処することができる、UE(たとえば、UE115)においてビームペア探索を実施する方法600の例を示す。
図6Aに示されているように、UE115は、初期段階と改良段階とを含む少なくとも2つの段階においてビームペア探索を実施することができる。初期段階において、UE115は、初期ビームペアを形成するために、基地局105からの送信ビーム606(たとえば、送信ビーム606a、606b、606c、および606dなど)を探索するために受信ビーム604(たとえば、受信ビーム604a、604b、604c、604d、604e、604f、604g、および604h)を使用することができる。上記で説明されたように、各受信ビーム604は、送信された信号を検出領域において検出するためにUE115におけるアンテナアレイの空間フィルタ処理構成に対応し、検出領域は、特定のビーム方向によって定義され、そのビーム方向を中心とするビーム幅を有する。各受信ビーム604は、たとえば、
図1Cの受信ビーム170、ならびに、ビーム幅w
tを有する送信ビーム606よりも、広いビーム幅w
riを有し、これは、UE115が送信ビームを探索するためにより少数の受信ビームにわたって掃引することを可能にする。
図6Aの例では、基地局105は8つの送信ビーム604a~604hにわたって掃引することができるが、UE115は、初期探索を実施するために4つの受信ビーム606a~606dのみにわたって掃引する必要があり得る。
【0121】
[0118]各送信ビーム606は、SS、PRSなど、基準信号を搬送することができる。初期ビームペア探索のためのターゲットは、送信ビーム606および受信ビーム604のすべての候補ビームペアの間で、最も大きい基準信号強度(たとえば、RSRP)を提供する初期ビームペア、または(たとえば、基準信号のピークのタイムスタンプを測定することに基づいて)基準信号の最も早い到着を提供する初期ビームペアを見つけることであり得る。
図6Aでは、UE115は、送信ビーム606eと受信ビーム604aとを備える初期ビームペアを、それらの2つのビームが互いに直接対向し、(dと標示された)同じビーム方向に沿って整合するように形成し得、送信ビーム606e中で送信された信号(たとえば、基準信号)は、受信ビーム604aによって定義された受信方向を有するUE115のアンテナアレイによって受信されるように基地局105とUE115との間の最短距離を通って移動する。その結果、その初期ビームペアを通して受信された基準信号は、候補ビームペアの中でも、最も強い強度ならびに最も早い到着時間の両方を有することができる。いくつかの例では、UE115は、後続の改良段階のための測定のベースラインとして働くことができる、初期ビームペアを介して受信された基準信号に基づいて、測定(たとえば、到着時間(ToA))を実施することができる。
【0122】
[0119]初期ビームペアが選択された後に、UE115は、各々が低減されたビーム幅w
rrをもつ受信ビーム610を使用して、送信ビームの改良された探索を実施することができる。改良された探索の一部として、UE115は、初期段階において選択された受信ビーム604aと重複するいくつかの受信ビーム610(たとえば、受信ビーム610a、610b、および610c)にわたって掃引するように、限定されたビーム掃引動作を実施することができる。探索のターゲットは、基準信号の最も早い到着を提供する改良されたビームペアを見つけることであり得る。
図6Aでは、UE115は、送信ビーム606eが、受信ビーム604aによって定義された受信方向を有するUE115のアンテナアレイによって受信されるように基地局105とUE115との間の最短距離を通って移動するように、送信ビーム606eとペアリングすべき受信ビーム610bを、それらの2つのビームが互いに直接対向し、同じビーム方向dに沿って整合するような改良されたビームペアを形成するために選択することができる。UE115は、改良されたロケーション推定値を提供するために、改良されたビームペアを介して受信された基準信号(たとえば、ToA)の測定を実施することができる。さらに、UE115はまた、初期段階から取得されたベースライン測定を使用して、改良された測定を検証することができる。たとえば、UE115は、改良された測定結果がベースライン測定結果よりも早いToAを示す場合、改良された測定結果を保ち得、これは、改良されたビームペアがUE115と基地局105との間の最短経路に沿ってPRS信号を受信することを示す。一方、改良された測定結果がベースライン測定結果よりも遅いToAを示す場合、UE115は、改良された測定結果を廃棄し得る。以下で説明されることになるように、UE115は、ロケーション推定結果をさらに改良するために、および/または異なる基地局からの異なる送信ビームを探索するために、送信ビームの追加の改良された探索を実施することができる。
【0123】
[0120]
図6Aの構成では、UE115によって掃引される受信ビームの数は低減され得、これは、ロケーション推定動作においてビーム掃引動作によって招かれるオーバーヘッドを低減することができる。これは、PRS期間を縮小することを可能にし、ロケーション推定動作のレートを増加させ、その結果、特にUE115が(たとえば、移動車両上で)高速移動しているとき、ロケーション推定値の正確さが改善され得る。
【0124】
[0121]また、多段階ビーム掃引動作は、
図5Bにおいて説明されたような、UE115が反射により非LOSビームを受信することができる環境におけるロケーション推定動作を改善することができる。
図6Bを参照すると、初期段階において、UE115は、基地局105-1から最短LOS経路516を通ってUE115に移動するが障害物518によって減衰され、表面520による反射により非LOS経路522を通ってUE115に移動する、送信ビーム608によって搬送された基準信号を検出するための受信ビーム604aを選択することができる。受信ビーム604aの広いビーム幅w
riにより、UE115は、LOS経路516と非LOS経路522の両方を介して送信ビーム608によって搬送される基準信号を検出することができる。UE115は、たとえば、受信ビーム604aを介して基地局105-1から受信された基準信号強度が受信ビームの中でも最も高いことに基づいて、受信ビーム604aを選択することができる。さらに、UE115はまた、最短LOS経路616を通ってUE115に移動する、基地局105-2からの送信ビーム614からの送信された信号を受信するための受信ビーム604cを選択することができる。選択は、受信ビーム604cを介して基地局105-2から受信された基準信号強度が受信ビームの中でも最も高いことに基づき得る。
【0125】
[0122]初期段階において受信ビーム604aおよび604cを選択した後に、UE115は、後続の改良段階において受信ビームの改良された探索を実施することができる。改良された探索のターゲットは、基準信号が最も早い到着時間(ToA)を有するビームペアを見つけることであり得る。改良段階において、UE115は、基地局105-1との改良されたビームペアを形成するために、低減されたビーム幅wrrを有し、受信ビーム604aと重複する受信ビーム610を使用して、探索を実施することができる。UE115はまた、基地局105-2との改良されたビームペアを形成するために、低減されたビーム幅wrrを有し、受信ビーム604cと重複する受信ビーム612を使用して、探索を実施することができる。
【0126】
[0123]改良された探索の結果として、UE115は、送信ビーム608によって搬送される基準信号が、受信ビーム610aによって検出されるときに基地局105-1とUE115との間の最短LOS経路に沿って移動するように、受信ビーム610bの代わりに、送信ビーム608との改良されたビームペアを形成するために、送信ビーム608とペアリングすべき受信ビーム610aを選択することができ、これは、送信ビーム514bと受信ビーム610bとを備えるビームペアと比較して最も早いToAを生じる。さらに、UE115は、基地局105-2との別の改良されたビームペアを形成するために、送信ビーム614とペアリングすべき受信ビーム612aを選択することができる。選択は、改良されたビームペアがUE115と基地局105-2との間の最短経路に沿って整合されることに基づき得、これは、候補ビームペアの中でも、基地局105-2からの基準信号の最も早いToAを生じる。UE115は、各基地局から最短LOS経路を介して到着する基準信号に基づいてロケーション推定動作を実施することができるので、その結果、ロケーション推定動作の正確さが改善され得る。
【0127】
[0124]多段階ビーム掃引動作は、異なるワイヤレス通信動作において実施され得る。たとえば、
図7を参照すると、多段階ビーム掃引動作702では、多段階ビーム掃引動作がPRS測位オケージョン(たとえば、PRS測位オケージョン318a、318b、318cなど)中に実施され得る。また、PRS測定はビーム管理セッションの一部として実施され得る。
【0128】
[0125]別の例として、多段階ビーム掃引動作704が、UE115および基地局105がPRSセッションの前にデータ通信(たとえば、音声データ、コンテンツデータなど)を実施する通信(コミュニケーション)期間中に実施され得、通信期間中に多段階ビーム掃引動作から取得されたビームペアは、後続のPRS測位オケージョンにおいてPRS信号の送信および受信のためのビームペアを選択するために使用され得る。多段階ビーム掃引動作は、PSS、SSS、PBCH信号など、同期信号(SS)に基づき得る。掃引動作は、UE115の能力とリアルタイムリソースとが許容する場合、(基地局105からの)送信ビームと(UE115における)受信ビームの両方を選択するために、またはプリセットされた送信ビームのための受信ビームを選択するために、実施され得る。
図1Cにおいて上記で説明されたように、SSバーストにおいて、基地局105は、複数のSSブロックを搬送する複数の送信ビームを送信することができる。各SSブロックは、PSS、SSS、およびPBCHをもつ4つのシンボルを含んでいることがある。各SSブロックが1つの送信ビームによって送信され、異なるSSブロックを搬送するために異なるビームが送信され得る。送信ビームと受信ビームの両方を選択するために、UE115は、各SSバーストにおいて、送信ビームとペアリングすべき受信ビームを探索するために多段階ビーム掃引動作(広い受信ビームを用いた初期段階と、その後の、狭い受信ビームを用いた改良段階と)を実施することができる。各SSブロックについて各SSバーストの後に候補ビームペアが形成され得、SS信号の最も早い到着を生じるビームペアが、PRSのためのビームペアとして選択され得る。
【0129】
[0126]ビームペア選択は、次いで、たとえば、サービングセルと非サービングセルの両方について後続のPRSセッション中にPRS信号送信および受信のための送信ビームおよび受信ビームを選択するために使用され得る。非サービングセルでは、UEは、UCI/MAC-CE/RRCを通してサービングセルの基地局にビームペア選択を報告し得、次いで、サービングセルは、Xnインターフェースを介して非サービングセルにビーム選択をフォワーディングすることができる。別の例では、ビーム選択はロケーション管理機能(LMF)に報告され得、次いで、LMFは非サービングセルにビームペア選択を送る。サービングセルでは、UEは、UCI、MAC-CE、RRCを介して直接サービングセルにビーム選択を報告するか、または最初にLMFに報告し得、次いで、LMFはサービングgNBにビーム選択を送る。
【0130】
[0127]
図8Aおよび
図8Bは、多段階ビーム掃引動作702が実施され得るPRSセッション800の例を示す。PRSセッション800において、各正方形は、PRSシンボルまたは複数のPRSシンボルを含むことができるPRSインスタンスを表すことができる。各シンボルは、1つまたは複数のPRSインスタンス信号を形成するために、
図2Aおよび
図2Bにおいて説明されたように、1つまたは複数のREを備えるPRSリソースに基づいて形成され得る。REは、各シンボルが異なる基地局によって送信された1つまたは複数のPRS信号を含むことができるように、(セルIDによって識別される)複数の基地局および(ビームIDによって識別される)ビームに関連するPRSリソースセットを形成することができる。
【0131】
[0128]一例では、PRSリソースは、4つのPRSインスタンス806a、806b、806c、および806d中で、4のPRS反復係数で1つのPRSリソース信号を搬送するための、2つの連続するOFDMシンボル804aおよび804bを含むコム2構造802を有することができる。OFDMシンボル804aは、RE f0、f2、およびf4の第1のサブセットによって形成され、たとえば基地局105-1によって送信された(影付きブロックによって表される)第1の部分、ならびに、RE f1、f3、およびf5の第2のサブセットによって形成され、たとえば基地局105-2によって送信された(クリアなブロックによって表される)第2を含む。さらに、OFDMシンボル804bは、(影付きブロックによって表される)RE f1、f3、およびf5の第2のサブセットによって形成され、基地局105-1によって送信された第1の部分、ならびに、(クリアなブロックによって表される)RE f0、f2、およびf4の第1のサブセットによって形成され、基地局105-2によって送信された第2の部分を含む。ToA測定を実施するために、UE115は、受信されたPRS信号のPRS測定を実施することができる。
【0132】
[0129]PRSリソースは、基地局105-1による第1のPRS送信ビーム(たとえば、
図6Bの送信ビーム514a)と、基地局105-2による第2のPRS送信ビーム(たとえば、
図6Bの送信ビーム514b)とを使用して送信され得る。たとえば、シンボル804aおよび804bを送信するために、送信ビーム514aは、804a中の影付きRE f0、f2、およびf4と、804b中の影付きRE f1、f3、およびf5とを備える第1のリソースに関連付けられ、送信ビーム514bは、804a中の白いRE f1、f3、およびf5と、804b中の白いRE f0、f2、およびf4とを備える第2のリソースに関連付けられる。代替的に、いくつかの実施形態によれば、リソースごとにビームを関連付けるのではなく、ビームはシンボルごとにリソースに関連付けられ得、これは、ビームペアリングオーバーヘッド低減の利益を有し得る。2つのPRS送信ビームは、PRS信号の送信のためにUE115において、異なる受信ビーム(たとえば、受信ビーム610aおよび612a)と異なる送信ビーム(たとえば、送信ビーム608および614)とをもつ異なるビームペアを形成することができる。たとえば、再び
図6Bの例を参照すると、受信ビーム610aは送信ビーム608とのビームペアを形成することができるが、受信ビーム612aは送信ビーム614とのビームペアを形成することができる。
【0133】
[0130]別の例では、PRSリソースは、PRSインスタンス806a、806b、806c、および806d中で、4のPRS反復係数で1つのPRSインスタンス信号を搬送するための、6つの連続するシンボル、シンボル814a、814b、814c、814d、814e、および814fを含むコム6構造812を含むことができる。異なる基地局/ビームは異なる陰影パターンに関連し得る。たとえば、第1の基地局は、シンボル814aを送信するためにf0に関連するREを使用し、シンボル814bを送信するためにf1に関連するREを使用し、シンボル814cを送信するためにf2に関連するREを使用し、シンボル814dを送信するためにf3に関連するREを使用し、シンボル814eを送信するためにf4に関連するREを使用し、シンボル814fを送信するためにf5に関連するREを使用することができる。
【0134】
[0131]さらに、第2の基地局は、シンボル814aを送信するためにf1に関連するREを使用し、シンボル814bを送信するためにf2に関連するREを使用し、シンボル814cを送信するためにf3に関連するREを使用し、シンボル814dを送信するためにf4に関連するREを使用し、シンボル814eを送信するためにf5に関連するREを使用し、シンボル814fを送信するためにf0に関連するREを使用することができる。他の基地局も、シンボルを送信するためにREの異なるセットを使用する。
【0135】
[0132]
図8Bは、PRSインスタンス806a~806dにわたって実施される多段階ビーム掃引動作702の一例を示す。
図8Bでは、各PRSリソースは、2つの基地局105-1および105-2によってコム2構造802を使用して送信され得る。第1の反復されるPRSインスタンスに対応するPRSインスタンス806a中に、UE115は、広い受信ビーム604を使用してビーム掃引動作702の初期段階(動作702a)を実施することができる。より広い受信ビームは、異なるロケーションにある異なる基地局からPRSを受信するためのより良いカバレージ(または信号強度)を提供することができる。探索は、たとえば、候補ビームペアの中でも、PRSの受信信号強度が最も高い、またはPRSが最も早い到着時間を有するビームペアを見つけることに基づき得る。動作702aの結果として、UE115は、送信ビーム608との初期ビームペアを形成すべき受信ビームとして受信ビーム604aを選択し得る。UE115はまた、PRSのベースラインToA測定として、初期ビームペアを介して受信されたPRSの測定(たとえば、ToA測定)を実施することができる。
【0136】
[0133]動作702aが完了した後に、UE115は、次いで、測定PRSインスタンス806bにおいて動作702bを進めることができる。動作702bの一部として、UE115は、送信ビーム608と、または異なる基地局からの別のビームとペアリングするために、広い受信ビーム604aと重複する狭い受信ビーム610を使用して、改良された探索を実施することができる。探索は、受信された第1のPRS信号が候補ビームペアの中でも最も早い到着時間を有する改良されたビームペアを見つけることに基づき得る。
【0137】
[0134]改良は、シンボルごとのレベルで、PRSインスタンス全体内のシンボルのサブセットのレベルで、またはPRSインスタンス全体内で受信されたすべてのシンボルに基づいて、行われ得る。シンボルごと改良では、UE115は、シンボル中の1つまたは複数の基地局からのPRS信号を検出するために受信ビームを探索し、ToA測定を実施するためにシンボル中の検出されたPRS信号を使用することができる。これは、UE115が、異なるシンボル中でPRS信号を検出するために異なる受信ビームを使用することを可能にする。たとえば、再び
図8Aの例示的なコム2構造802を参照すると、UE115は、シンボル804aを受信するために第1の受信ビーム(たとえば、無線ビーム610a)を使用することができる。UE115は、基地局105-1からRE f0、f2、およびf4によって搬送されたPRSに基づいて、ならびに基地局105-2からRE f1、f3、およびf5によって搬送されたPRSに基づいて、第1のタイミング測定を実施することができる。UE115は、次いで、シンボル804bを受信するために第2の受信ビーム(たとえば、無線ビーム610b)を使用し、基地局105-1からRE f1、f3、およびf5によって搬送されたPRSに基づいて、ならびに基地局105-2からRE f0、f2、およびf4によって搬送されたPRSに基づいて、第2のタイミング測定を実施することができる。しかし、シンボルレベルにおいてタイミング測定を実施することは、タイミング測定の正確さを低減することがある。詳細には、シンボルレベルにおいてPRS信号中に周波数不連続性(たとえば、1つの基地局からのPRSについてf0、f2、およびf4、別の基地局からのPRSについてf1、f3、およびf5)があり、大きいサイドローブにつながる。サイドローブがタイミングを決定するために使用される場合、タイミング測定の正確さは劣化され得る。
【0138】
[0135]一方、PRSインスタンスレベル改良では、PRSインスタンス内の複数のシンボル中の1つまたは複数の基地局からのPRSを検出するために、単一のビームペアが選択される。選択は、たとえば、その単一のビームペアがPRSインスタンス内のすべてのシンボルの間で最も早いタイミングを提供することに基づき得る。その結果、異なるシンボル中のPRSの異なるREが、デスタッガリング(de-staggering)動作において組み合わせられ得る。デスタッガリング動作のために、PRS信号中の周波数不連続性は取り除かれ得、これは、エイリアシングを低減し、復元された信号のサイドローブを低減することができ、タイミング測定の正確さが改善され得る。その上、選択された無線ビームが、PRSインスタンス内で単一の基地局のみに関してPRS測定のための十分なPRS信号強度を提供し、他の基地局に関して有意なビームフォーミング損失を有する場合、別の基地局からのPRS信号の検出および測定は、次のPRSインスタンスのみにおいて行われ得る。
【0139】
[0136]動作702bに続いて、UE115はPRSインスタンス806cにおいて動作702cを進め、その後に、PRSインスタンス806dにおいて動作702dを進めることができる。動作条件(たとえば、PRS反復係数、コム構造、送信ビームの数など)に応じて、UE115は、異なるビーム掃引動作を実施することができる。
【0140】
[0137]一例では、PRSインスタンス806cにおいて、UE115は、送信ビームとペアリングすべき別の受信ビームを探索するために別のビーム掃引動作702を実施することができる。探索の目的は、最も早いToAをもつPRSを基地局から受信するために他の受信ビームを探査し、それらの受信ビームを介して検出されたPRSがそれらの基地局についてより早いToAを有するかどうかを確かめ、それらの基地局からの最も早いToAを測定することであり得る。
【0141】
[0138]別の例では、PRSインスタンス806は、(6のPRS反復係数をもつ)6つの反復されるPRSインスタンスを含み得る。そのような場合、UE115は、上記で説明されたように、最初の4つのPRSインスタンスにおいて送信ビーム608および614のためのビームペアの探索および改良を実施することができる。UE115は、次いで、第5および第6のPRSインスタンスにおいて、改良されたビームペアを使用してPRSの追加のToA測定を実施することができる。
【0142】
[0139]別の例では、UE115は、動作702cおよび702dにおいて、たとえば、受信ビーム610aよりもさらに狭い受信ビームを使用して、送信ビーム608とペアリングすべき受信ビームの探索をさらに改良し、PRSを測定するためにさらなる改良されたビームペアを使用し得る。
【0143】
[0140]UE115が、6つの基地局とのPRS測定を実施し、コム6構造化PRSリソースを受信した場合、UE115はまた、6つの基地局の各々とのビームペアを形成するために、複数のPRSリソースを使用してPRSインスタンス806内で複数の初期および改良されたビームペア探索動作を実施することができる。
【0144】
[0141]PRSインスタンス806の最後に、UE115は、様々な技法を使用して、広い受信ビームと狭い受信ビームとを使用してPRS測定結果(たとえば、ToA)を組み合わせることができる。たとえば、UE115は、PRS測定結果の平均値および/または中央値を算出し、その平均値および/または中央値を、組み合わせられたPRS測定結果として提供することができる。別の例として、UE115はまた、改良/補正動作の一部として測定のうちの1つを選ぶことができる。たとえば、UE115は、改良された測定結果がベースライン測定結果よりも早いToAを示す場合、広い受信ビームを使用したベースライン測定を廃棄し、代わりに、狭い受信ビームを使用した測定結果を提供することができ、これは、改良された測定結果がUE115と基地局との間の最短経路の測定を表すことを示唆する。また別の例として、UE115はまた、複数のPRS測定を報告することができる。
【0145】
[0142]PRSインスタンス806の後に、UE115は、動作条件に応じて、次のPRSセッションにおいて、反復されるPRSリソースの次のセットについて動作702a~702dを反復するか、または、追加のPRS測定を実施するために改良されたビームペアを使用することができる。たとえば、UE115が基地局に関して高いモビリティ状態にある場合、UE115は、UE115の急速なロケーション変化により、基地局からの異なる送信ビームとペアリングすべき異なる広い受信ビームを選択するために、動作702a~702dを反復し得る。
【0146】
[0143]
図9Aは、ロケーション推定動作をサポートするための、多段階ビームペア探索動作704を含む、UE115と基地局105との間の動作のフローチャート900-Bを示す。
図9Aを参照すると、UE115および基地局105がPRS測位オケージョンの前にデータ通信(たとえば、音声データ、コンテンツデータなど)を実施する通信期間内に、PSS、SSS、PBCH信号など、同期信号(SS)に基づいて、多段階ビーム掃引動作が実施され得る。掃引動作は、UE115の能力とリアルタイムリソースとが許容する場合、(基地局105からの)送信ビームと(UE115における)受信ビームの両方を選択するために、またはプリセットされた送信ビームのための受信ビームを選択するために、実施され得る。送信ビームと受信ビームの両方を選択するために、UE115は、各SSバーストにおいて、PRS送信および受信のために送信ビームとペアリングすべき受信ビームを探索するために多段階ビーム掃引動作(広い受信ビームを用いた初期段階と、その後の、狭い受信ビームを用いた改良段階と)を実施することができる。
【0147】
[0144]動作902において、UE115は、後続のPRSセッションのための候補ビームペアを形成することができ、SSブロックの最も早い到着を生じるビームペアが、そのビームペアとして選択され得る。
【0148】
[0145]動作904において、UE115は、基地局105に(たとえば、UCI、MAC-CE、RRCなどを介して)報告を送信することができる。報告は、選択された送信ビームを識別し、リンク品質と好ましい切替え時間とを含み得る。
【0149】
[0146]動作906において、基地局105は、基地局105がサービングセルである場合のUE115とのPRS送信および部分データ通信のために、報告中で示された送信ビームを選択することができる。基地局105はさらに、たとえば、報告中で示された好ましい時間、トラフィック条件などに基づいて、PRS送信およびデータ通信のための送信ビームに切り替えるスケジュールされた時間を設定する。基地局105は、次いで、動作908において、切替え時間を含むメッセージをUE115に送信し、次いで、動作910において、UE115とのPRS送信およびデータ通信のために、選択された送信ビームを使用することができる。UE115は、基地局105からダウンリンク通信データを受信するために第1のビームペア中の受信ビームを使用することができる。リンク品質に基づいて、基地局105はまた、変調コード方式を変更し、UE115が第1のTXビームから信号を抽出することを可能にするために、更新された変調コード方式(MCS)を示す情報を送信することができる。
【0150】
[0147]動作912において、PRS測位オケージョンが開始する前に、基地局105は、UE指示によって提供された選択された送信ビームに基づいてPRS送信ビームを決定し得る。いくつかの例では、基地局105は、リンク品質があるリンク品質基準を満たす場合、データ通信およびPRSの一部を送信するために(同じビーム識別子を有する)同じビームを使用し得る。異なる送信ビーム(コードブック/空間フィルタ処理)がPRSおよびSSB送信のために使用される場合、基地局105は、(動作904において)UE115から報告された送信ビーム選択からPRS送信ビームを決定し、PRS送信のために動作914において第2のビームペアを形成するために、擬似コロケーション(QCL)関係を使用することができる。
【0151】
[0148]PRS位置オケージョン内で、基地局105は、動作916において、推論されたPRS送信ビームを使用してPRS信号を送信することができる。UE115は、動作918において、PRS信号を受信し、受信されたPRS信号に基づいてロケーション測定(たとえば、タイミング(RSTD、RxTx)測定)を実施するために、第2のビームペアを使用することができる。
【0152】
[0149]
図9Bは、いくつかの実施形態による、
図9Aに示されているプロセスに対する変形形態を提供する、UE115とロケーションサーバ101と1つまたは複数の基地局105との間の動作のフローチャート900-Bを示す。この変形形態では、フローチャート900-B中の動作は、以下で説明されるようにフローチャート900-A中の動作904および906を置き換え得るが、他の機能は、900-A中のフローチャートと実質的に同様のままであり得る。(複数の基地局がフローチャート900-B中で使用され得るので、フローチャート900-A中の基地局105のための機能は各基地局について複製され得る。)
[0150]
図9Bのフローチャート900-Bでは、UE115が(
図9Aの動作904において)トランジットビーム選択とリンク品質と好ましい切替え時間とを含む報告を基地局105に直接提供するのではなく、UE115は、動作920に示されているように、ロケーションサーバ101への同様の報告においてこの情報を提供することができる。この報告は、LPPを介して送られ得、したがって、いくつかの実施形態によれば、LPP測位セッションの一部であり得る。さらに、基地局105が(
図9Aの動作906において)送信ビームを選択するのではなく、ロケーションサーバ101は、動作920において受信された報告に基づいて、動作922において示されているように、送信ビームを選択することができる。動作924において、ロケーションサーバ101は、次いで、(1つまたは複数の)選択されたTXビームに関する情報を(1つまたは複数の)対応する基地局105に送ることができる。この情報は、たとえば、NRPPaを介してメッセージ中で送られ得る。
図9Bに示されている様式でロケーションサーバ101を使用することは、複数の基地局105が使用される状況を含む多くの状況において、および/またはUE115のためのサービング基地局でない基地局によってTXビームが送信される場合において有益であり得る(たとえば、ネイバーセルのためのビーム探索オーバーヘッド低減)。
【0153】
[0151]
図10は、プロセスフロー1000の一例を示す。プロセスフロー1000は、PRS検出および測定のためのビームペアを識別し、PRS検出および測定動作を実施するための多段階ビーム掃引動作を含むことができる。プロセスフロー100は、たとえば、UE105のハードウェア構成要素および/またはソフトウェア構成要素によって実施され得る。そのような構成要素の一例が
図11に示され、以下で説明される。代替実施形態は、異なる順序で動作を実施し、および/または
図11に示されている動作に対する他の変形形態を実装し得る。
【0154】
[0152]動作1002において、UE105は、基地局からの第1の送信(TX)ビームとの第1のビームペアを形成するために、第1のビーム幅を有する第1の数の第1の受信(RX)ビームから、第1の数のRXビームのうちの第1のものを選択することができ、選択が、第1のビームペアを使用してUEによって受信された第1の基準信号の第1の測定に基づき、ここにおいて、第1の測定は、第1の基準信号がUEによって受信されるOFDMシンボルの第1のサブセットに基づいて実施される。詳細には、動作1002は、前に説明されたようなビームペア探索の初期段階に対応し得る。第1の受信ビームは、UE115のアンテナアレイの第1の空間フィルタ処理構成に対応することができる。第1の受信ビーム(たとえば、
図6Aの受信ビーム604)は比較的広いビーム幅を有することができ、各々がより広い空間エリアをカバーすることができ、複数の基地局からの基準信号を検出することができる。探索は、最高強度検出信号、および/または最も早いToAを有する検出信号を提供する第1のビームペアを識別することに基づき得る。
図8Aおよび
図8Bに示されているように、探索がPRSセッションにおいて実施される場合、探索はPRSを検出したことに基づき得、ベースライン測定を提供するために第1のビームペアを使用してPRSのToA測定が実施され得る。探索が通信期間において実施される場合、探索はSSBを検出したことに基づいて実施される。
【0155】
[0153]動作1002を実施するための手段は、
図11に示され、以下で説明されるように、たとえば、UE105の1つまたは複数のワイヤレス通信アンテナ1132、(1つまたは複数の)処理ユニット1110、DSP1120、および/またはメモリ1160を含むことができる。
【0156】
[0154]動作1004において、UE115は、第1のTXビームとの第2のビームペアを形成するために、第2のビーム幅を有する第2の数の第2のRXビームから、第2の数のRXビームのうちの第1のものを選択することができ、選択が、第2のビームペアを使用してUEによって受信された第2の基準信号の第2の測定に基づき、第2のRXビームの第2の数が第1のRXビームの第1の数よりも小さく、第2のビーム幅が第1のビーム幅よりも狭い。詳細には、動作1004は、ビームペア探索の改良段階に対応することができる。第2の受信ビームは、UE115のアンテナアレイの第2の空間フィルタ処理構成に対応することができる。第2の受信ビーム(たとえば、受信ビーム610a、610b、および612a)は、第1の受信ビームよりも狭いビーム幅を有し、狭い空間エリアをカバーすることができる。改良されたビームペア探索は、最も早いToAを有する検出信号を提供する第2のビームペアを探索することに基づき得る。探索がPRSセッションにおいて実施される場合、改良されたビームペア探索は、シンボルごとレベルで、またはPRSインスタンスレベルで実施され得る。第2のビームペアを介して受信されたPRS信号は、PRS信号の改良されたToA測定を提供するために測定され得る。
【0157】
[0155]動作1004を実施するための手段は、
図11に示され、以下で説明されるように、たとえば、UE105の1つまたは複数のワイヤレス通信アンテナ1132、(1つまたは複数の)処理ユニット1110、DSP1120、および/またはメモリ1160を含むことができる。
【0158】
[0156]動作1006において、UE115は、第1の基準信号および第2の基準信号、第2のビームペア、第2のビームペアまたは第2のビームペアから導出された第3のビームペアのいずれかを使用してUEによって受信された第3の基準信号、あるいはそれらの組合せに基づいてUEのロケーション推定動作を実施することができる。詳細には、UE115は、基地局からRSTDを測定することができる。
図8Aおよび
図8Bにおいて説明されたように、ビームペア探索動作がPRSセッションにおいて実施される場合、RSTD測定は、動作1002および1004においてPRS信号から測定されたToAに基づき得る。ビームペア探索動作が通信期間において実施される場合、
図9において説明されたように、後続のPRSセッションにおけるPRSの(基地局における)送信および(UE115における)検出のために、第3のビームペアが選択され得る。
【0159】
[0157]動作1006を実施するための手段は、
図11に示され、以下で説明されるように、たとえば、UE105の1つまたは複数のワイヤレス通信アンテナ1132、(1つまたは複数の)処理ユニット1110、DSP1120、および/またはメモリ1160を含むことができる。
【0160】
[0158]上記の実施形態において説明されたように、代替実施形態は、追加または代替の機能を含み得る。たとえば、いくつかの実施形態によれば、第1の数の第1のRXビームのうちの選択された第1のものは、第1の方向を中心とし得、UEが第1の数の第1のRXビームのうちの選択された第1のものと重複するビームを検出するように構成されるアンテナアレイの第1の構成に対応し、第1のビームペアは、第1のTXビームを検出するために第1の構成を使用することに基づいて形成され得、第2の数の第2のRXビームのうちの選択された第1のものは、第2の方向を中心とし得、UEが(随意に、少なくとも所定の信号強度を有する)第2の数の第2のRXビームのうちの選択された第1のものと重複するビームを検出するように構成されるアンテナアレイの第2の構成に対応し得、第2のビームペアは、第1のTXビームを検出するために第2の構成を使用することに基づいて形成され得る。いくつかの実施形態によれば、第2の方向は、第2の数の第2のRXビームの複数の方向のうちの1つを備え得、第1の数のRXビームのうちの選択された第1のものの第1の方向および第1のビーム幅は、第2のRXビームの第2の数の方向を定義し得る。追加または代替として、第1の測定は、第1の基準信号の信号電力を測定することを備え得、第1のビームペアは第1の基準信号に基づいて選択され得、第1の基準信号は、第1の数の第1のRXビームと第1のTXビームを備える1つまたは複数のTXビームのグループとのビームペア組合せの中でも最も高い信号電力を有する第1のビームペアを使用して検出された第1のTXビームから抽出される。
【0161】
[0159]いくつかの実施形態によれば、第1の測定は、第1の基準信号のタイムスタンプを測定することを備え得、第1のビームペアは第1の基準信号に基づいて選択され得、第1の基準信号は、第1の数の第1のRXビームと第1のTXビームを備える1つまたは複数のTXビームのグループとのビームペア組合せの中でも最も早いタイムスタンプを有する第1のビームペアを使用して検出された第1のTXビームから抽出される。追加または代替として、第2の測定は、第2の基準信号のタイムスタンプを測定することを備え得、第2のビームペアは第1の基準信号に基づいて選択され得、第1の基準信号は、第1の数の第1のRXビームと第1のTXビームを備える1つまたは複数のTXビームのグループとのビームペア組合せの中でも最も早いタイムスタンプを有する第1のビームペアを使用して検出された第1のTXビームから抽出される。いくつかの実施形態によれば、第1の基準信号、第2の基準信号、および第3の基準信号は、PRS、ダウンリンクSS、またはその両方のうちの少なくとも1つを備える。そのような実施形態では、第1の測定および第2の測定は、随意に、複数のPRSインスタンスを備えるPRSセッションにおいて実施され得、第1の基準信号がUEによって受信され得るOFDMシンボルのサブセットは、第1のPRSインスタンスの1つまたは複数の第1のPRSシンボルを備え、第2の測定は、UEによって受信された第2の基準信号の1つまたは複数の第2のPRSシンボルに基づいて実施され得、第2の基準信号が第2のPRSインスタンスを備える。追加または代替として、第2の数のRXビームのうちの第1のものは、第2のPRSインスタンスのすべてのPRSシンボルよりも少ないPRSシンボルを備えるPRSシンボルのサブセットに対して実施される第2の測定に基づいて選択され得る。
【0162】
[0160]いくつかの実施形態によれば、第2の数のRXビームのうちの第1のものは、第2のPRSインスタンス中で受信された1つまたは複数の第2のPRSシンボルのうちの複数のPRSシンボルに基づいて実施される第2の測定に基づいて選択され得る。そのような実施形態では、第2の測定は、複数のPRSシンボル中に含まれる複数の基地局によって送信されたPRS信号に対して実施され得る。追加または代替として、第2の測定は、複数のPRSシンボル中に含まれ、周波数不連続性を有しない、デスタッガード(de-staggered)PRS信号に基づいて実施され得る。第1の測定および第2の測定は、PRSセッションより前に基地局との通信期間において実施され得、第1の測定は、通信期間においてUEによって受信された第1の基準信号の1つまたは複数の第1のダウンリンクSSに基づいて実施され得、第2の測定は、通信期間においてUEによって受信された第2の基準信号の1つまたは複数の第2のダウンリンクSSに基づいて実施され得、ロケーション推定値は、第2のビームペア、PRS測位オケージョンにおいて第2のビームペアから導出された第3のビームペアのいずれかを使用してUEによって検出された第3の基準信号中に含まれる1つまたは複数のPRSシンボルに基づき得る。そのような実施形態では、基地局は、UEのための非サービングセルであり得る。追加または代替として、そのような実施形態は、基地局が、通信期間においてUEとのダウンリンク通信を実施するために第1のTXビームを使用すること、または第2のTXビームを使用してPRSセッションにおいてUEに第3の基準信号を送信すること、第2のTXビームが第1のTXビームと擬似コロケートされる(QCLed)、あるいはその両方を行うことを可能にするために、第1のTXビームを識別する第1の情報を送信することをさらに備え得る。
【0163】
[0161]第1の情報は、アップリンク制御情報(UCI)、MAC制御要素(MAC-CE)、無線リソース制御(RRC)のうちの少なくとも1つを介して基地局に送信されるか、またはロケーション管理機能(LMF)に送信され得る。いくつかの実施形態によれば、方法は、PRSセッションにおいて、第1のTXビームの識別子と擬似コロケーション(QCL)コードとに基づいて第2のTXビームを識別することと、第2のTXビームと第2のRXビームのうちの第1のものとの間で第3のビームペアを形成することとをさらに備え得る。そのような実施形態は、基地局に、基地局が第3の基準信号を送信するために第2のTXビームに切り替えるための好ましい時間を含む第2の情報を送信することと、基地局から、第3の基準信号を受信するために第3のビームペアに切り替えるためのスケジュールされた時間を受信することとをさらに備え得る。追加または代替として、実施形態は、基地局に、第2のビームペアを使用して形成されたリンクの品質を含む第2の情報を送信することと、基地局から、第1のTXビームから信号を抽出するための更新された変調コード方式(MCS)を受信することとをさらに備え得る。
【0164】
[0162]
図11は、前に説明され、
図1~
図10に示された実施形態において利用され得るUE105の一実施形態を示す。
図11は、そのうちのいずれかまたはすべてが特定のタイプのデバイスにおいて適宜に含まれるかまたは省略され得る、様々な構成要素の一般化された図を提供するものにすぎない。いくつかの事例では、
図11によって示されている構成要素が、単一の物理デバイスに局所化され得、および/または、異なる物理的ロケーションに配設され得る様々なネットワーク化されたデバイス間に分散され得ることに留意されたい。UE105は、本明細書で説明される方法の1つまたは複数の機能を実行するように構成され得る。
【0165】
[0163]バス1105を介して電気的に結合され得る(または、適宜に、他の方法で通信していることがある)ハードウェア要素を備えるUE105が示されている。ハードウェア要素は、限定はしないが、1つまたは複数の汎用プロセッサ、(デジタル信号処理(DSP)チップ、グラフィックスアクセラレーションプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)などの)1つまたは複数の専用プロセッサ、および/あるいは本明細書で説明される方法のうちの1つまたは複数を実施するように構成され得る他の処理構造または手段を備え得る、(1つまたは複数の)処理ユニット1110を含み得る。
図11に示されているように、いくつかの実施形態は、所望の機能に応じて別個のDSP1120を有し得る。UE105はまた、たとえば、ユーザ入力を提供し得る、限定はしないが、1つまたは複数のタッチスクリーン、タッチパッド、マイクロフォン、ボタン、ダイヤル、スイッチなどを備え得る、1つまたは複数の入力デバイス1170を備え得る。出力デバイス1115は、限定はしないが、1つまたは複数のディスプレイ、発光ダイオード(LED)、スピーカーなどを備え得る。
【0166】
[0164]UE105はまた、たとえば、Bluetooth(登録商標)、Bluetooth(登録商標)低エネルギー(BLE)、IEEE802.11、IEEE802.15.4(ZIGBEE(登録商標))、Wi-Fi、WiMAX(登録商標)デバイス、セルラー通信などを使用して通信を可能にする、限定はしないが、モデム、ネットワークカード、赤外通信デバイス、ワイヤレス通信デバイス、および/またはチップセットを備え得る、ワイヤレス通信インターフェース1130を含み得る。ワイヤレス通信インターフェース1130は、データが、ネットワーク、コンピュータシステム、および/または本明細書で説明される任意の他の電子デバイスと通信されることを可能にし得る。通信は、ワイヤレス信号1134を送るおよび/または受信する1つまたは複数のワイヤレス通信アンテナ1132を介して行われ得る。
【0167】
[0165]所望の機能に応じて、ワイヤレス通信インターフェース1130は、異なるネットワーク上にあり得る異なるデバイスと通信するための別個のトランシーバを備え得る。これらの異なるデータネットワークは、様々なネットワークタイプを備え得る。ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)は、たとえば、符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交周波数分割多元接続(OFDMA)ネットワーク、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)ネットワーク、WiMAX(IEEE802.16)などであり得る。CDMAネットワークは、cdma2000、広帯域CDMA(W-CDMA)などの1つまたは複数の無線アクセス技術(RAT)を実装し得る。cdma2000は、IS-95規格、IS-2000規格、および/またはIS-856規格を含む。TDMAネットワークは、GSM、デジタルアドバンストモバイルフォンシステム(D-AMPS)、または何らかの他のRATを実装し得る。OFDMAネットワークは、LTE、LTEアドバンストなどを採用し得る。LTE、LTEアドバンスト、GSM、およびW-CDMAは、3GPPからの文書に記載されている。cdma2000は、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)と称する団体からの文書に記載されている。3GPPおよび3GPP2の文書は公的に入手可能である。ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)はまた、IEEE802.11xネットワークであり得、ワイヤレスパーソナルエリアネットワーク(WPAN)は、Bluetoothネットワーク、IEEE802.15x、または何らかの他のタイプのネットワークであり得る。また、本明細書で説明される技法は、WWAN、WLANおよび/またはWPANの任意の組合せのために使用され得る。
【0168】
[0166]UE105は、コンピューティングデバイスのタイプに応じて変動し得る(1つまたは複数の)センサー1140をさらに含むことができる。そのようなセンサーは、限定はしないが、(1つまたは複数の)加速度計、(1つまたは複数の)ジャイロスコープ、カメラ、磁力計および/または他のコンパス、高度計、マイクロフォン、近接度センサー、光センサーなどを備え得る。いくつかの実施形態では、(1つまたは複数の)センサー1140によって捕捉された情報は、UE105のロケーション決定のために使用され得る。
【0169】
[0167]UE105の実施形態は、GNSSアンテナ1182を使用して1つまたは複数のGNSS衛星ビークル(たとえば、
図1のSV130)から信号1184を受信することが可能なGNSS受信機1180をも含み得る。そのような測位は、本明細書で説明される技法を補完し、および/または組み込むために利用され得る。GNSS受信機1180は、全地球測位システム(GPS)、Galileo、グローバルナビゲーション衛星システム(GLONASS)、Compass、日本の準天頂衛星システム(QZSS)、インドのインド地域航法衛星システム(IRNSS)、中国のBeidou、および/または任意の他の衛星測位システム(SPS)など、GNSSシステムのGNSS衛星ビークル(SV)から、従来の技法を使用して、UE105の位置を抽出することができる。その上、GNSS受信機1180は、1つまたは複数の全地球および/または地域航法衛星システムに関連するかまたはさもなければそれとともに使用するために有効にされ得る、様々なオーグメンテーションシステム(たとえば、衛星ベースオーグメンテーションシステム(SBAS))使用され得る。限定ではなく例として、SBASは、たとえば、ワイドエリアオーグメンテーションシステム(WAAS)、欧州静止ナビゲーションオーバーレイサービス(EGNOS:European Geostationary Navigation Overlay Service)、多機能衛星オーグメンテーションシステム(MSAS:Multi-functional Satellite Augmentation System)、GPS支援ジオオーグメンテッドナビゲーションまたはGPSおよびジオオーグメンテッドナビゲーションシステム(GAGAN:GPS Aided Geo Augmented NavigationまたはGPS and Geo Augmented Navigation)など、完全性情報、差分補正などを提供する(1つまたは複数の)オーグメンテーションシステムを含み得る。したがって、本明細書で使用されるGNSSは、1つまたは複数の全地球および/または地域航法衛星システム、ならびに/あるいはオーグメンテーションシステムの任意の組合せを含み得、GNSS信号は、GNSS、GNSS様、および/またはそのような1つまたは複数のGNSSシステムに関連する他の信号を含み得る。
【0170】
[0168]UE105はさらに、メモリ1160を含み、および/またはそれと通信していることがある。メモリ1160は、限定はしないが、ローカルストレージおよび/またはネットワークアクセス可能ストレージと、ディスクドライブと、ドライブアレイと、光ストレージデバイスと、プログラム可能、フラッシュ更新可能などであり得る、ランダムアクセスメモリ(「RAM」)および/または読取り専用メモリ(「ROM」)など、ソリッドステートストレージデバイスとを備え得る。そのようなストレージデバイスは、限定はしないが、様々なファイルシステム、データベース構造などを含む、任意の適切なデータストアを実装するように構成され得る。このメモリ1160は、本明細書で説明されるように前向きカメラによってキャプチャされた画像(またはフレーム)を記憶するために使用され得る。
【0171】
[0169]UE105のメモリ1160はまた、様々な実施形態によって提供されるコンピュータプログラムを備え得、ならびに/あるいは、本明細書で説明されるような、他の実施形態によって提供される方法を実装し、および/またはシステムを構成するように設計され得る、オペレーティングシステム、デバイスドライバ、実行可能ライブラリ、および/または1つまたは複数のアプリケーションプログラムなどの他のコードを含む、ソフトウェア要素(図示せず)を備えることができる。単に例として、上記で説明された機能に関して説明された1つまたは複数のプロシージャは、UE105(および/またはUE105内の(1つまたは複数の)処理ユニット1110)によって実行可能なコンピュータコードおよび/または命令として実装され得る。一態様では、次いで、そのようなコードおよび/または命令は、説明された方法に従って1つまたは複数の動作を実施するように汎用コンピュータ(または他のデバイス)を構成し、および/または適応させるために使用され得る。メモリ1160は、したがって、その中に/その上に埋め込まれた命令および/またはコンピュータコードを有する非一時的機械可読媒体を備え得る。コンピュータ可読媒体の一般的な形態は、たとえば、磁気または光媒体、RAM、PROM、EPROM、FLASH(登録商標)-EPROM、任意の他のメモリチップまたはカートリッジ、以下で説明されるような搬送波、あるいはコンピュータが命令および/またはコードをそれから読み取ることができる任意の他の媒体を含む。
【0172】
[0170]実質的な変形形態が、特定の要件に従って行われ得ることが当業者には明らかであろう。たとえば、カスタマイズされたハードウェアも使用され得、および/あるいは特定の要素が、ハードウェア、(アプレットなど、ポータブルソフトウェアを含む)ソフトウェア、またはその両方で実装され得る。さらに、ネットワーク入力/出力デバイスなど、他のコンピューティングデバイスへの接続が採用され得る。
【0173】
[0171]本明細書で説明される方法、システム、およびデバイスは例である。様々な実施形態は、適宜に、様々なプロシージャまたは構成要素を省略、置換、または追加し得る。たとえば、いくつかの実施形態に関して説明される特徴は、様々な他の実施形態において組み合わせられ得る。実施形態の異なる態様および要素が、同様にして組み合わせられ得る。本明細書で提供される図の様々な構成要素は、ハードウェアおよび/またはソフトウェアで実施され得る。また、技術は発展し、したがって、要素の多くは例であり、それらの例は本開示の範囲をそれらの特定の例に限定しない。
【0174】
[0172]本明細書全体にわたる「一例(one example)」、「一例(an example)」、「いくつかの例(certain examples)」または「例示的な実装形態(exemplary implementation)」への言及は、特徴および/または例に関して説明される特定の特徴、構造、または特性が、請求される主題の少なくとも1つの特徴および/または例の中に含まれ得ることを意味する。したがって、本明細書の全体にわたる様々な箇所における「一例では(in one example)」、「一例(an example)」、「いくつかの例では(in certain examples)」または「いくつかの実装形態では(in certain implementations)」という句、あるいは他の同様の句の出現は、必ずしもすべてが同じ特徴、例、および/または限定を指すとは限らない。さらに、それらの特定の特徴、構造、または特性は、1つまたは複数の例および/または特徴において組み合わせられ得る。
【0175】
[0173]本明細書に含まれる詳細な説明のいくつかの部分は、特定の装置あるいは専用コンピューティングデバイスまたはプラットフォームのメモリ内に記憶された2値デジタル信号に対する演算のアルゴリズムまたは記号表現に関して提示されている。この特定の明細書のコンテキストでは、特定の装置などの用語は、プログラムソフトウェアからの命令に従って特定の動作を実施するようにプログラムされた後の汎用コンピュータを含む。アルゴリズム記述または記号表現は、信号処理または関連技術の当業者によって、自身の仕事の本質を他の当業者に伝達するために使用される技法の例である。アルゴリズムは、本明細書では、および一般には、所望の結果をもたらす自己無撞着な一連の演算または同様の信号処理であると考えられる。このコンテキストでは、演算または処理は物理量の物理的操作を伴う。一般に、必ずしも必要ではないが、そのような量は、記憶、転送、結合、比較、または他の方法で操作されることが可能な電気信号または磁気信号の形態をとり得る。主に一般的な用法という理由で、そのような信号をビット、データ、値、要素、記号、文字、項、数、数字などと呼ぶことが時々便利であることがわかっている。ただし、これらまたは同様の用語のすべては、適切な物理量に関連すべきであり、便宜的なラベルにすぎないことを理解されたい。別段に明記されていない限り、本明細書の説明から明らかなように、本明細書全体にわたって、「処理すること」、「算出すること」、「計算すること」、「決定すること」などの用語を利用する説明は、専用コンピュータ、専用コンピューティング装置または同様の専用電子コンピューティングデバイスなど、特定の装置の動作またはプロセスを指すことを諒解されたい。したがって、本明細書のコンテキストでは、専用コンピュータまたは同様の専用電子コンピューティングデバイスは、専用コンピュータまたは同様の専用電子コンピューティングデバイスのメモリ、レジスタ、または他の情報記憶デバイス、送信デバイス、またはディスプレイデバイス内の、電子的または磁気的な物理量として一般に表される信号を操作または変換することが可能である。
【0176】
[0174]本明細書で使用される「および」、「または」、および「および/または」という用語は、そのような用語が使用されるコンテキストに少なくとも部分的に依存することも予想される様々な意味を含み得る。一般に、「または」がA、BまたはCなどのリストを関連付けるために使用される場合、ここで包含的な意味で使用されるA、B、およびCを意味し、ならびにここで排他的な意味で使用されるA、BまたはCを意味するものとする。さらに、本明細書で使用される「1つまたは複数」という用語は、単数形の任意の特徴、構造、または特性について説明するために使用され得るか、あるいは複数の特徴、構造または特性、あるいは特徴、構造または特性の何らかの他の組合せについて説明するために使用され得る。とはいえ、これは例示的な例にすぎないこと、および請求される主題がこの例に限定されないことに留意されたい。
【0177】
[0175]上記の詳細な説明では、請求される主題の完全な理解を提供するために多数の具体的な詳細が記載された。ただし、請求される主題は、これらの具体的な詳細なしに実施され得ることが当業者には理解されよう。他の事例では、請求される主題を不明瞭にしないように、当業者に知られているであろう方法および装置は、詳細に説明されていない。
【0178】
[0176]したがって、請求される主題は、開示される特定の例に限定されず、そのような請求される主題はまた、添付の特許請求の範囲内に入るすべての態様とそれらの均等物とを含み得るものとする。
【0179】
[0177]この説明に鑑みて、実施形態は、特徴の異なる組合せを含み得る。実装例が、以下の番号付けされた条項において説明される。
【0180】
条項1. ユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信のための方法であって、基地局からの第1の送信(TX)ビームとの第1のビームペアを形成するために、第1のビーム幅を有する第1の数の第1の受信(RX)ビームから、第1の数の第1のRXビームのうちの第1のものを選択することと、選択が、第1のビームペアを使用してUEによって受信された第1の基準信号の第1の測定に基づき、ここにおいて、第1の測定は、第1の基準信号がUEによって受信される直交周波数分割多重(OFDM)シンボルの第1のサブセットに基づいて実施される、第1のTXビームとの第2のビームペアを形成するために、第2のビーム幅を有する第2の数の第2のRXビームから、第2の数の第2のRXビームのうちの第1のものを選択することと、選択が、第2のビームペアを使用してUEによって受信された第2の基準信号の第2の測定に基づき、第2のRXビームの第2の数が第1のRXビームの第1の数よりも小さく、第2のビーム幅が第1のビーム幅よりも狭い、第1の基準信号および第2の基準信号、第2のビームペア、第2のビームペアまたは第2のビームペアから導出された第3のビームペアのいずれかを使用してUEによって受信された第3の基準信号、あるいはそれらの組合せに基づいてUEのロケーション推定動作を実施することとを備える、方法。
【0181】
条項2. 第1の数の第1のRXビームのうちの選択された第1のものは、第1の方向を中心とし、UEが第1の数の第1のRXビームのうちの選択された第1のものと重複するビームを検出するように構成されるアンテナアレイの第1の構成に対応し、第1のビームペアが、第1のTXビームを検出するために第1の構成を使用することに基づいて形成され、第2の数の第2のRXビームのうちの選択された第1のものは、第2の方向を中心とし、UEが第2の数の第2のRXビームのうちの選択された第1のものと重複するビームを検出するように構成されるアンテナアレイの第2の構成に対応し、第2のビームペアが、第1のTXビームを検出するために第2の構成を使用することに基づいて形成される、条項1に記載の方法。
【0182】
条項3. 第2の方向が、第2の数の第2のRXビームの複数の方向のうちの1つを備え、第1の数の第1のRXビームのうちの選択された第1のものの第1の方向および第1のビーム幅が、第2のRXビームの第2の数の方向を定義する、条項1から2のいずれかに記載の方法。
【0183】
条項4. 第1の測定が、第1の基準信号の信号電力を測定することを備え、第1のビームペアが第1の基準信号に基づいて選択され、第1の基準信号が、第1の数の第1のRXビームと第1のTXビームを備える1つまたは複数のTXビームのグループとのビームペア組合せの中でも最も高い信号電力を有する第1のビームペアを使用して検出された第1のTXビームから抽出される、条項1から3のいずれかに記載の方法。
【0184】
条項5. 第1の測定が、第1の基準信号のタイムスタンプを測定することを備え、第1のビームペアが第1の基準信号に基づいて選択され、第1の基準信号が、第1の数の第1のRXビームと第1のTXビームを備える1つまたは複数のTXビームのグループとのビームペア組合せの中でも最も早いタイムスタンプを有する第1のビームペアを使用して検出された第1のTXビームから抽出される、条項1から3のいずれかに記載の方法。
【0185】
条項6. 第2の測定が、第2の基準信号のタイムスタンプを測定することを備え、第2のビームペアが第1の基準信号に基づいて選択され、第1の基準信号が、第1の数の第1のRXビームと第1のTXビームを備える1つまたは複数のTXビームのグループとのビームペア組合せの中でも最も早いタイムスタンプを有する第1のビームペアを使用して検出された第1のTXビームから抽出される、条項1から5のいずれかに記載の方法。
【0186】
条項7. 第1の基準信号、第2の基準信号、および第3の基準信号が、位置基準信号(PRS)、ダウンリンク同期信号(SS)、またはその両方を備える、条項1から6のいずれかに記載の方法。
【0187】
条項8. 第1の測定および第2の測定が、複数のPRSインスタンスを備えるPRSセッションにおいて実施され、OFDMシンボルの第1のサブセットが、第1のPRSインスタンスの1つまたは複数の第1のPRSシンボルを備え、第2の測定が、UEによって受信された第2の基準信号の1つまたは複数の第2のPRSシンボルに基づいて実施され、第2の基準信号が第2のPRSインスタンスを備える、条項1から7のいずれかに記載の方法。
【0188】
条項9. 第2の数の第2のRXビームのうちの第1のものが、第2のPRSインスタンスのすべてのPRSシンボルよりも少ないPRSシンボルを備えるPRSシンボルのサブセットに対して実施される第2の測定に基づいて選択される、条項8に記載の方法。
【0189】
条項10. 第2の数の第2のRXビームのうちの第1のものが、第2のPRSインスタンス中で受信された1つまたは複数の第2のPRSシンボルのうちの複数のPRSシンボルに基づいて実施される第2の測定に基づいて選択される、条項8に記載の方法。
【0190】
条項11. 第2の測定が、複数のPRSシンボル中に含まれる複数の基地局によって送信されたPRS信号に対して実施される、条項10に記載の方法。
【0191】
条項12. 第2の測定が、複数のPRSシンボル中に含まれ、周波数不連続性を有しない、デスタッガードPRS信号に基づいて実施される、条項10に記載の方法。
【0192】
条項13. 第1の測定および第2の測定が、PRSセッションより前に基地局との通信期間において実施され、第1の測定が、通信期間においてUEによって受信された第1の基準信号の1つまたは複数の第1のダウンリンクSSに基づいて実施され、第2の測定が、通信期間においてUEによって受信された第2の基準信号の1つまたは複数の第2のダウンリンクSSに基づいて実施され、ロケーション推定値が、第2のビームペア、第2のビームペアから導出された第3のビームペアのいずれかを使用してUEによって検出された第3の基準信号中に含まれる1つまたは複数のPRSシンボルに基づく、条項7に記載の方法。
【0193】
条項14. 基地局がUEのための非サービングセルである、条項1から13のいずれかに記載の方法。
【0194】
条項15. 基地局が、通信期間においてUEとのダウンリンク通信を実施するために第1のTXビームを使用すること、または第2のTXビームを使用してPRSセッションにおいてUEに第3の基準信号を送信すること、第2のTXビームが第1のTXビームと擬似コロケートされる(QCLed)、あるいはその両方を行うことを可能にするために、第1のTXビームを識別する第1の情報を送信することをさらに備える、条項1から14のいずれかに記載の方法。
【0195】
条項16. 第1の情報が、アップリンク制御情報(UCI)、MAC制御要素(MAC-CE)、無線リソース制御(RRC)のうちの少なくとも1つを介して基地局に送信されるか、またはロケーション管理機能(LMF)に送信される、条項15に記載の方法。
【0196】
条項17. PRSセッションにおいて、第1のTXビームの識別子と擬似コロケーション(QCL)コードとに基づいて第2のTXビームを識別することと、第2のTXビームと第2のRXビームのうちの第1のものとの間で第3のビームペアを形成することとをさらに備える、条項15から16のいずれかに記載の方法。
【0197】
条項18. 基地局に、基地局が第3の基準信号を送信するために第2のTXビームに切り替えるための好ましい時間を含む第2の情報を送信することと、基地局から、第3の基準信号を受信するために第3のビームペアに切り替えるためのスケジュールされた時間を受信することとをさらに備える、条項17に記載の方法。
【0198】
条項19. 基地局に、第2のビームペアを使用して形成されたリンクの品質を含む第2の情報を送信することと、基地局から、第1のTXビームから信号を抽出するための更新された変調コード方式(MCS)を受信することとをさらに備える、条項15に記載の方法。
【0199】
条項20. ユーザ機器(UE)であって、UEが、トランシーバと、メモリと、トランシーバおよびメモリと通信可能に結合された1つまたは複数のプロセッサとを備え、ここにおいて、1つまたは複数のプロセッサは、基地局からの第1の送信(TX)ビームとの第1のビームペアを形成するために、第1のビーム幅を有する第1の数の第1の受信(RX)ビームから、第1の数の第1のRXビームのうちの第1のものを選択することと、選択が、第1のビームペアを使用してUEによって受信された第1の基準信号の第1の測定に基づき、ここにおいて、第1の測定は、第1の基準信号がUEによって受信される直交周波数分割多重(OFDM)シンボルの第1のサブセットに基づいて実施される、第1のTXビームとの第2のビームペアを形成するために、第2のビーム幅を有する第2の数の第2のRXビームから、第2の数の第2のRXビームのうちの第1のものを選択することと、選択が、第2のビームペアを使用してUEによって受信された第2の基準信号の第2の測定に基づき、第2のRXビームの第2の数が第1のRXビームの第1の数よりも小さく、第2のビーム幅が第1のビーム幅よりも狭い、第1の基準信号および第2の基準信号、第2のビームペア、第2のビームペアまたは第2のビームペアから導出された第3のビームペアのいずれかを使用してUEによって受信された第3の基準信号、あるいはそれらの組合せに基づいてUEのロケーション推定動作を実施することとを行うように構成された、ユーザ機器(UE)。
【0200】
条項21. 第1の数の第1のRXビームのうちの選択された第1のものは、第1の方向を中心とし、UEが第1の数の第1のRXビームのうちの選択された第1のものと重複するビームを検出するように構成されるトランシーバのアンテナアレイの第1の構成に対応し、1つまたは複数のプロセッサが、第1のTXビームを検出するために第1の構成を使用することに基づいて第1のビームペアを形成するように構成され、第2の数の第2のRXビームのうちの選択された第1のものは、第2の方向を中心とし、UEが第2の数の第2のRXビームのうちの選択された第1のものと重複するビームを検出するように構成されるトランシーバのアンテナアレイの第2の構成に対応し、1つまたは複数のプロセッサが、第1のTXビームを検出するために第2の構成を使用することに基づいて第2のビームペアを形成するように構成された、条項20に記載のUE。
【0201】
条項22. 第2の方向が、第2の数の第2のRXビームの複数の方向のうちの1つを備え、第1の数の第1のRXビームのうちの選択された第1のものの第1の方向および第1のビーム幅が、第2のRXビームの第2の数の方向を定義する、条項20から21のいずれかに記載のUE。
【0202】
条項23. 第1の測定を実施するために、1つまたは複数のプロセッサが、第1の基準信号の信号電力を測定するように構成され、1つまたは複数のプロセッサが、第1の基準信号に基づいて第1のビームペアを選択すること、第1の基準信号が、第1の数の第1のRXビームと第1のTXビームを備える1つまたは複数のTXビームのグループとのビームペア組合せの中でも最も高い信号電力を有する第1のビームペアを使用して検出された第1のTXビームから抽出される、を行うように構成された、条項20から22のいずれかに記載のUE。
【0203】
条項24. 第1の測定を実施するために、1つまたは複数のプロセッサが、第1の基準信号のタイムスタンプを測定するように構成され、1つまたは複数のプロセッサが、第1の基準信号に基づいて第1のビームペアを選択すること、第1の基準信号が、第1の数の第1のRXビームと第1のTXビームを備える1つまたは複数のTXビームのグループとのビームペア組合せの中でも最も早いタイムスタンプを有する第1のビームペアを使用して検出された第1のTXビームから抽出される、を行うように構成された、条項20から22のいずれかに記載のUE。
【0204】
条項25. 第2の測定を実施するために、1つまたは複数のプロセッサが、第2の基準信号のタイムスタンプを測定するように構成され、1つまたは複数のプロセッサが、第1の基準信号に基づいて第2のビームペアを選択すること、第1の基準信号が、第1の数の第1のRXビームと第1のTXビームを備える1つまたは複数のTXビームのグループとのビームペア組合せの中でも最も早いタイムスタンプを有する第1のビームペアを使用して検出された第1のTXビームから抽出される、を行うように構成された、条項20から24のいずれかに記載のUE。
【0205】
条項26. 第1の基準信号、第2の基準信号、および第3の基準信号が、位置基準信号(PRS)、ダウンリンク同期信号(SS)、またはその両方を備える、条項20から25のいずれかに記載のUE。
【0206】
条項27. 1つまたは複数のプロセッサが、複数のPRSインスタンスを備えるPRSセッションにおいて第1の測定と第2の測定とを実施するように構成され、第1の基準信号がUEによって受信されるように構成されるOFDMシンボルのサブセットが、第1のPRSインスタンスの1つまたは複数の第1のPRSシンボルを備え、1つまたは複数のプロセッサが、UEによって受信された第2の基準信号の1つまたは複数の第2のPRSシンボルに基づいて第2の測定を実施するように構成され、第2の基準信号が第2のPRSインスタンスを備える、条項20から26のいずれかに記載のUE。
【0207】
条項28. 1つまたは複数のプロセッサが、第2のPRSインスタンスのすべてのPRSシンボルよりも少ないPRSシンボルを備えるPRSシンボルのサブセットに対して実施される第2の測定に基づいて第2の数の第2のRXビームのうちの第1のものを選択するように構成された、条項27に記載のUE。
【0208】
条項29. 1つまたは複数のプロセッサが、第2のPRSインスタンス中で受信された1つまたは複数の第2のPRSシンボルのうちの複数のPRSシンボルに基づいて実施される第2の測定に基づいて第2の数の第2のRXビームのうちの第1のものを選択するように構成された、条項27に記載のUE。
【0209】
条項30. 第2の測定を実施するために、1つまたは複数のプロセッサが、複数のPRSシンボル中に含まれる複数の基地局によって送信されたPRS信号の測定を実施するように構成された、条項29に記載のUE。
【0210】
条項31. 第2の測定を実施するために、1つまたは複数のプロセッサが、複数のPRSシンボル中に含まれ、周波数不連続性を有しない、デスタッガードPRS信号の測定を実施するように構成された、条項29に記載のUE。
【0211】
条項32. 1つまたは複数のプロセッサが、PRSセッションより前に基地局との通信期間において第1の測定と第2の測定とを実施するように構成され、1つまたは複数のプロセッサが、通信期間においてUEによって受信された第1の基準信号の1つまたは複数の第1のダウンリンクSSに基づいて第1の測定を実施するように構成され、1つまたは複数のプロセッサが、通信期間においてUEによって受信された第2の基準信号の1つまたは複数の第2のダウンリンクSSに基づいて第2の測定を実施するように構成され、1つまたは複数のプロセッサが、ロケーション推定値を、第2のビームペア、第2のビームペアから導出された第3のビームペアのいずれかを使用してUEによって検出された第3の基準信号中に含まれる1つまたは複数のPRSシンボルに基づかせるように構成された、条項26に記載のUE。
【0212】
条項33. 1つまたは複数のプロセッサは、基地局が、通信期間においてUEとのダウンリンク通信を実施するために第1のTXビームを使用すること、または第2のTXビームを使用してPRSセッションにおいてUEに第3の基準信号を送信すること、第2のTXビームが第1のTXビームと擬似コロケートされる(QCLed)、あるいはその両方を行うことを可能にするために、トランシーバを介して、第1のTXビームを識別する第1の情報を送信するようにさらに構成された、条項20から32のいずれかに記載のUE。
【0213】
条項34. 1つまたは複数のプロセッサが、アップリンク制御情報(UCI)、MAC制御要素(MAC-CE)、無線リソース制御(RRC)のうちの少なくとも1つを介して基地局に第1の情報を送信するようにさらに構成されるか、またはロケーション管理機能(LMF)に送信される、条項33に記載のUE。
【0214】
条項35. 1つまたは複数のプロセッサが、PRSセッションにおいて、第1のTXビームの識別子と擬似コロケーション(QCL)コードとに基づいて第2のTXビームを識別することと、第2のTXビームと第2のRXビームのうちの第1のものとの間で第3のビームペアを形成することとを行うようにさらに構成された、条項33から34のいずれかに記載のUE。
【0215】
条項36. 1つまたは複数のプロセッサは、トランシーバを介して基地局に、基地局が第3の基準信号を送信するために第2のTXビームに切り替えるための好ましい時間を含む第2の情報を送信することと、トランシーバを介して基地局から、第3の基準信号を受信するために第3のビームペアに切り替えるためのスケジュールされた時間を受信することとを行うようにさらに構成された、条項35に記載のUE。
【0216】
条項37. 1つまたは複数のプロセッサが、トランシーバを介して基地局に、第2のビームペアを使用して形成されたリンクの品質を含む第2の情報を送信することと、トランシーバを介して基地局から、第1のTXビームから信号を抽出するための更新された変調コード方式(MCS)を受信することとを行うようにさらに構成された、条項36に記載のUE。
【0217】
条項38. ユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信のための装置であって、装置は、基地局からの第1の送信(TX)ビームとの第1のビームペアを形成するために、第1のビーム幅を有する第1の数の第1の受信(RX)ビームから、第1の数の第1のRXビームのうちの第1のものを選択するための手段と、選択が、第1のビームペアを使用してUEによって受信された第1の基準信号の第1の測定に基づき、ここにおいて、第1の測定は、第1の基準信号がUEによって受信される直交周波数分割多重(OFDM)シンボルの第1のサブセットに基づいて実施される、第1のTXビームとの第2のビームペアを形成するために、第2のビーム幅を有する第2の数の第2のRXビームから、第2の数の第2のRXビームのうちの第1のものを選択するための手段と、選択が、第2のビームペアを使用してUEによって受信された第2の基準信号の第2の測定に基づき、第2のRXビームの第2の数が第1のRXビームの第1の数よりも小さく、第2のビーム幅が第1のビーム幅よりも狭い、第1の基準信号および第2の基準信号、第2のビームペア、第2のビームペアまたは第2のビームペアから導出された第3のビームペアのいずれかを使用してUEによって受信された第3の基準信号、あるいはそれらの組合せに基づいてUEのロケーション推定動作を実施するための手段とを備える、装置。
【0218】
条項39. 第1の数の第1のRXビームのうちの第1のものを選択するための手段は、第1の方向を中心とし、装置が第1の数の第1のRXビームのうちの選択された第1のものと重複するビームを検出するように構成されるアンテナアレイの第1の構成に対応する、第1の数の第1のRXビームのうちの第1のものを選択するための手段を備え、装置が、第1のTXビームを検出するために第1の構成を使用することに基づいて第1のビームペアを形成するための手段をさらに備え、第2の数の第2のRXビームのうちの第1のものを選択するための手段は、第2の方向を中心とし、装置が第2の数の第2のRXビームのうちの選択された第1のものと重複するビームを検出するように構成されるアンテナアレイの第2の構成に対応する、第2の数の第2のRXビームのうちの第1のものを選択するための手段を備え、装置が、第1のTXビームを検出するために第2の構成を使用することに基づいて第2のビームペアを形成するための手段をさらに備える、条項38に記載の装置。
【0219】
条項40. ユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信のための命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、命令は、基地局からの第1の送信(TX)ビームとの第1のビームペアを形成するために、第1のビーム幅を有する第1の数の第1の受信(RX)ビームから、第1の数の第1のRXビームのうちの第1のものを選択することと、選択が、第1のビームペアを使用してUEによって受信された第1の基準信号の第1の測定に基づき、ここにおいて、第1の測定は、第1の基準信号がUEによって受信される直交周波数分割多重(OFDM)シンボルの第1のサブセットに基づいて実施される、第1のTXビームとの第2のビームペアを形成するために、第2のビーム幅を有する第2の数の第2のRXビームから、第2の数の第2のRXビームのうちの第1のものを選択することと、選択が、第2のビームペアを使用してUEによって受信された第2の基準信号の第2の測定に基づき、第2のRXビームの第2の数が第1のRXビームの第1の数よりも小さく、第2のビーム幅が第1のビーム幅よりも狭い、第1の基準信号および第2の基準信号、第2のビームペア、第2のビームペアまたは第2のビームペアから導出された第3のビームペアのいずれかを使用してUEによって受信された第3の基準信号、あるいはそれらの組合せに基づいてUEのロケーション推定動作を実施することとを行うためのコードを備える、非一時的コンピュータ可読媒体。
以下に、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
ユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信のための方法であって、
基地局からの第1の送信(TX)ビームとの第1のビームペアを形成するために、第1のビーム幅を有する第1の数の第1の受信(RX)ビームから、前記第1の数の第1のRXビームのうちの第1のものを選択することと、前記選択は、前記第1のビームペアを使用して前記UEによって受信された第1の基準信号の第1の測定に基づき、ここにおいて、前記第1の測定は、前記第1の基準信号が前記UEによって受信される直交周波数分割多重(OFDM)シンボルの第1のサブセットに基づいて実施される、
前記第1のTXビームとの第2のビームペアを形成するために、第2のビーム幅を有する第2の数の第2のRXビームから、前記第2の数の第2のRXビームのうちの第1のものを選択することと、前記選択は、前記第2のビームペアを使用して前記UEによって受信された第2の基準信号の第2の測定に基づき、第2のRXビームの前記第2の数は第1のRXビームの前記第1の数よりも小さく、前記第2のビーム幅は前記第1のビーム幅よりも狭い、
前記第1の基準信号および前記第2の基準信号、前記第2のビームペア、前記第2のビームペアまたは前記第2のビームペアから導出された第3のビームペアのいずれかを使用して前記UEによって受信された第3の基準信号、または、それらの組合せに基づいて、前記UEのロケーション推定動作を実施することと、
を備える、方法。
[C2]
前記第1の数の第1のRXビームのうちの前記選択された第1のものは、第1の方向を中心とし、前記UEが前記第1の数の第1のRXビームのうちの前記選択された第1のものと重複するビームを検出するように構成されるアンテナアレイの第1の構成に対応し、
前記第1のビームペアは、前記第1のTXビームを検出するために前記第1の構成を使用することに基づいて形成され、
前記第2の数の第2のRXビームのうちの前記選択された第1のものは、第2の方向を中心とし、前記UEが前記第2の数の第2のRXビームのうちの前記選択された第1のものと重複するビームを検出するように構成される前記アンテナアレイの第2の構成に対応し、
前記第2のビームペアは、前記第1のTXビームを検出するために前記第2の構成を使用することに基づいて形成される、
C1に記載の方法。
[C3]
前記第2の方向は、前記第2の数の第2のRXビームの複数の方向のうちの1つを備え、前記第1の数の第1のRXビームのうちの前記選択された第1のものの前記第1の方向および前記第1のビーム幅は、前記第2のRXビームの第2の数の方向を定義する、C2に記載の方法。
[C4]
前記第1の測定は、前記第1の基準信号の信号電力を測定することを備え、
前記第1のビームペアは前記第1の基準信号に基づいて選択され、前記第1の基準信号は、前記第1の数の第1のRXビームと前記第1のTXビームを備える1つまたは複数のTXビームのグループとのビームペア組合せの中で、最も高い信号電力を有する前記第1のビームペアを使用して検出された前記第1のTXビームから抽出される、
C2に記載の方法。
[C5]
前記第1の測定は、前記第1の基準信号のタイムスタンプを測定することを備え、
前記第1のビームペアは前記第1の基準信号に基づいて選択され、前記第1の基準信号は、前記第1の数の第1のRXビームと前記第1のTXビームを備える1つまたは複数のTXビームのグループとのビームペア組合せの中で、最も早いタイムスタンプを有する前記第1のビームペアを使用して検出された前記第1のTXビームから抽出される、
C2に記載の方法。
[C6]
前記第2の測定は、前記第2の基準信号のタイムスタンプを測定することを備え、
前記第2のビームペアは前記第1の基準信号に基づいて選択され、前記第1の基準信号は、前記第1の数の第1のRXビームと前記第1のTXビームを備える1つまたは複数のTXビームのグループとのビームペア組合せの中で、最も早いタイムスタンプを有する前記第1のビームペアを使用して検出された前記第1のTXビームから抽出される、
C2に記載の方法。
[C7]
前記第1の基準信号、前記第2の基準信号、および前記第3の基準信号は、位置基準信号(PRS)、ダウンリンク同期信号(SS)、またはその両方を備える、C2に記載の方法。
[C8]
前記第1の測定および前記第2の測定は、複数のPRSインスタンスを備えるPRSセッションにおいて実施され、
OFDMシンボルの前記第1のサブセットは、第1のPRSインスタンスの1つまたは複数の第1のPRSシンボルを備え、
前記第2の測定は、前記UEによって受信された前記第2の基準信号の1つまたは複数の第2のPRSシンボルに基づいて実施され、前記第2の基準信号は第2のPRSインスタンスを備える、
C7に記載の方法。
[C9]
前記第2の数の第2のRXビームのうちの前記第1のものは、前記第2のPRSインスタンスのすべてのPRSシンボルよりも少ないPRSシンボルを備えるPRSシンボルのサブセットに対して実施される前記第2の測定に基づいて選択される、C8に記載の方法。
[C10]
前記第2の数の第2のRXビームのうちの前記第1のものは、前記第2のPRSインスタンス中で受信された前記1つまたは複数の第2のPRSシンボルのうちの複数のPRSシンボルに基づいて実施される前記第2の測定に基づいて選択される、C8に記載の方法。
[C11]
前記第2の測定は、前記複数のPRSシンボル中に含まれる複数の基地局によって送信されたPRS信号に対して実施される、C10に記載の方法。
[C12]
前記第2の測定は、前記複数のPRSシンボル中に含まれ、周波数不連続性を有しない、デスタッガードPRS信号に基づいて実施される、C10に記載の方法。
[C13]
前記第1の測定および前記第2の測定は、PRSセッションより前に前記基地局との通信期間において実施され、
前記第1の測定は、前記通信期間において前記UEによって受信される前記第1の基準信号の1つまたは複数の第1のダウンリンクSSに基づいて実施され、
前記第2の測定は、前記通信期間において前記UEによって受信される前記第2の基準信号の1つまたは複数の第2のダウンリンクSSに基づいて実施され、
ロケーション推定値は、前記第2のビームペア、または前記第2のビームペアから導出された第3のビームペアのいずれかを使用して前記UEによって検出された前記第3の基準信号中に含まれる1つまたは複数のPRSシンボルに基づく、
C7に記載の方法。
[C14]
前記基地局が前記UEのための非サービングセルである、C13に記載の方法。
[C15]
前記基地局が、
前記通信期間において前記UEとのダウンリンク通信を実施するために前記第1のTXビームを使用すること、または
第2のTXビームを使用して前記PRSセッションにおいて前記UEに前記第3の基準信号を送信すること、前記第2のTXビームが前記第1のTXビームと擬似コロケートされる(QCLed)、または
その両方、
を行うことを可能にするために、前記第1のTXビームを識別する第1の情報を送信すること、
をさらに備える、C13に記載の方法。
[C16]
前記第1の情報は、アップリンク制御情報(UCI)、MAC制御要素(MAC-CE)、無線リソース制御(RRC)のうちの少なくとも1つを介して前記基地局に送信されるか、またはロケーション管理機能(LMF)に送信される、C15に記載の方法。
[C17]
前記PRSセッションにおいて、前記第1のTXビームの識別子と擬似コロケーション(QCL)コードとに基づいて、前記第2のTXビームを識別することと、
前記第2のTXビームと前記第2のRXビームのうちの前記第1のものとの間で前記第3のビームペアを形成することと、
をさらに備える、C15に記載の方法。
[C18]
前記基地局に、前記基地局が前記第3の基準信号を送信するために前記第2のTXビームに切り替えるための好ましい時間を含む第2の情報を送信することと、
前記基地局から、前記第3の基準信号を受信するために前記第3のビームペアに切り替えるためのスケジュールされた時間を受信することと、
をさらに備える、C17に記載の方法。
[C19]
前記基地局に、前記第2のビームペアを使用して形成されたリンクの品質を含む第2の情報を送信することと、
前記基地局から、前記第1のTXビームから信号を抽出するための更新された変調コード方式(MCS)を受信することと、
をさらに備える、C15に記載の方法。
[C20]
ユーザ機器(UE)であって、前記UEは、
トランシーバと、
メモリと、
前記トランシーバおよび前記メモリと通信可能に結合された1つまたは複数のプロセッサとを備え、前記1つまたは複数のプロセッサは、
基地局からの第1の送信(TX)ビームとの第1のビームペアを形成するために、第1のビーム幅を有する第1の数の第1の受信(RX)ビームから、前記第1の数の第1のRXビームのうちの第1のものを選択することと、前記選択は、前記第1のビームペアを使用して前記UEによって受信された第1の基準信号の第1の測定に基づき、ここにおいて、前記第1の測定は、前記第1の基準信号が前記UEによって受信される直交周波数分割多重(OFDM)シンボルの第1のサブセットに基づいて実施される、
前記第1のTXビームとの第2のビームペアを形成するために、第2のビーム幅を有する第2の数の第2のRXビームから、前記第2の数の第2のRXビームのうちの第1のものを選択することと、前記選択は、前記第2のビームペアを使用して前記UEによって受信された第2の基準信号の第2の測定に基づき、第2のRXビームの前記第2の数は第1のRXビームの前記第1の数よりも小さく、前記第2のビーム幅は前記第1のビーム幅よりも狭い、
前記第1の基準信号および前記第2の基準信号、前記第2のビームペア、前記第2のビームペアまたは前記第2のビームペアから導出された第3のビームペアのいずれかを使用して前記UEによって受信された第3の基準信号、または、それらの組合せに基づいて、前記UEのロケーション推定動作を実施することと、
を行うように構成された、ユーザ機器(UE)。
[C21]
前記第1の数の第1のRXビームのうちの前記選択された第1のものは、第1の方向を中心とし、前記UEが前記第1の数の第1のRXビームのうちの前記選択された第1のものと重複するビームを検出するように構成される前記トランシーバのアンテナアレイの第1の構成に対応し、
前記1つまたは複数のプロセッサは、前記第1のTXビームを検出するために前記第1の構成を使用することに基づいて前記第1のビームペアを形成するように構成され、
前記第2の数の第2のRXビームのうちの前記選択された第1のものは、第2の方向を中心とし、前記UEが前記第2の数の第2のRXビームのうちの前記選択された第1のものと重複するビームを検出するように構成される前記トランシーバの前記アンテナアレイの第2の構成に対応し、
前記1つまたは複数のプロセッサは、前記第1のTXビームを検出するために前記第2の構成を使用することに基づいて前記第2のビームペアを形成するように構成された、
C20に記載のUE。
[C22]
前記第2の方向は、前記第2の数の第2のRXビームの複数の方向のうちの1つを備え、前記第1の数の第1のRXビームのうちの前記選択された第1のものの前記第1の方向および前記第1のビーム幅は、前記第2のRXビームの第2の数の方向を定義する、C21に記載のUE。
[C23]
前記第1の測定を実施するために、前記1つまたは複数のプロセッサは、前記第1の基準信号の信号電力を測定するように構成され、
前記1つまたは複数のプロセッサは、前記第1の基準信号に基づいて前記第1のビームペアを選択すること、前記第1の基準信号は、前記第1の数の第1のRXビームと前記第1のTXビームを備える1つまたは複数のTXビームのグループとのビームペア組合せの中で、最も高い信号電力を有する前記第1のビームペアを使用して検出された前記第1のTXビームから抽出される、を行うように構成された、
C21に記載のUE。
[C24]
前記第1の測定を実施するために、前記1つまたは複数のプロセッサは、前記第1の基準信号のタイムスタンプを測定するように構成され、
前記1つまたは複数のプロセッサは、前記第1の基準信号に基づいて前記第1のビームペアを選択すること、前記第1の基準信号は、前記第1の数の第1のRXビームと前記第1のTXビームを備える1つまたは複数のTXビームのグループとのビームペア組合せの中で、最も早いタイムスタンプを有する前記第1のビームペアを使用して検出された前記第1のTXビームから抽出される、を行うように構成された、
C21に記載のUE。
[C25]
前記第2の測定を実施するために、前記1つまたは複数のプロセッサは、前記第2の基準信号のタイムスタンプを測定するように構成され、
前記1つまたは複数のプロセッサは、前記第1の基準信号に基づいて前記第2のビームペアを選択すること、前記第1の基準信号は、前記第1の数の第1のRXビームと前記第1のTXビームを備える1つまたは複数のTXビームのグループとのビームペア組合せの中で、最も早いタイムスタンプを有する前記第1のビームペアを使用して検出された前記第1のTXビームから抽出される、を行うように構成された、
C21に記載のUE。
[C26]
前記第1の基準信号、前記第2の基準信号、および前記第3の基準信号は、位置基準信号(PRS)、ダウンリンク同期信号(SS)、またはその両方を備える、C21に記載のUE。
[C27]
前記1つまたは複数のプロセッサは、複数のPRSインスタンスを備えるPRSセッションにおいて、前記第1の測定と前記第2の測定とを実施するように構成され、
前記第1の基準信号が前記UEによって受信されるように構成されるOFDMシンボルの前記サブセットは、第1のPRSインスタンスの1つまたは複数の第1のPRSシンボルを備え、
前記1つまたは複数のプロセッサは、前記UEによって受信された前記第2の基準信号の1つまたは複数の第2のPRSシンボルに基づいて前記第2の測定を実施するように構成され、前記第2の基準信号は第2のPRSインスタンスを備える、
C26に記載のUE。
[C28]
前記1つまたは複数のプロセッサは、前記第2のPRSインスタンスのすべてのPRSシンボルよりも少ないPRSシンボルを備えるPRSシンボルのサブセットに対して実施される前記第2の測定に基づいて、前記第2の数の第2のRXビームのうちの第1のものを選択するように構成された、C27に記載のUE。
[C29]
前記1つまたは複数のプロセッサは、前記第2のPRSインスタンス中で受信された前記1つまたは複数の第2のPRSシンボルのうちの複数のPRSシンボルに基づいて実施される前記第2の測定に基づいて、前記第2の数の第2のRXビームのうちの前記第1のものを選択するように構成された、C27に記載のUE。
[C30]
前記第2の測定を実施するために、前記1つまたは複数のプロセッサは、前記複数のPRSシンボル中に含まれる複数の基地局によって送信されたPRS信号の測定を実施するように構成された、C29に記載のUE。
[C31]
前記第2の測定を実施するために、前記1つまたは複数のプロセッサは、前記複数のPRSシンボル中に含まれ、周波数不連続性を有しない、デスタッガードPRS信号の測定を実施するように構成された、C29に記載のUE。
[C32]
前記1つまたは複数のプロセッサは、PRSセッションより前に前記基地局との通信期間において前記第1の測定と前記第2の測定とを実施するように構成され、
前記1つまたは複数のプロセッサは、前記通信期間において前記UEによって受信される前記第1の基準信号の1つまたは複数の第1のダウンリンクSSに基づいて前記第1の測定を実施するように構成され、
前記1つまたは複数のプロセッサは、前記通信期間において前記UEによって受信される前記第2の基準信号の1つまたは複数の第2のダウンリンクSSに基づいて前記第2の測定を実施するように構成され、
前記1つまたは複数のプロセッサは、ロケーション推定値を、前記第2のビームペア、または前記第2のビームペアから導出された第3のビームペアのいずれかを使用して前記UEによって検出された前記第3の基準信号中に含まれる1つまたは複数のPRSシンボルに基づかせるように構成された、
C26に記載のUE。
[C33]
前記1つまたは複数のプロセッサは、
前記基地局が、
前記通信期間において前記UEとのダウンリンク通信を実施するために前記第1のTXビームを使用すること、または
第2のTXビームを使用して前記PRSセッションにおいて前記UEに前記第3の基準信号を送信すること、前記第2のTXビームが前記第1のTXビームと擬似コロケートされる(QCLed)、または
その両方
を行うことを可能にするために、前記トランシーバを介して、前記第1のTXビームを識別する第1の情報を送信するようにさらに構成された、C32に記載のUE。
[C34]
前記1つまたは複数のプロセッサは、さらに、アップリンク制御情報(UCI)、MAC制御要素(MAC-CE)、無線リソース制御(RRC)のうちの少なくとも1つを介して前記基地局に前記第1の情報を送信するように構成されるか、またはロケーション管理機能(LMF)に送信するように構成される、C33に記載のUE。
[C35]
前記1つまたは複数のプロセッサは、
前記PRSセッションにおいて、前記第1のTXビームの識別子と擬似コロケーション(QCL)コードとに基づいて、前記第2のTXビームを識別することと、
前記第2のTXビームと前記第2のRXビームのうちの前記第1のものとの間で前記第3のビームペアを形成することと、
を行うようにさらに構成された、C33に記載のUE。
[C36]
前記1つまたは複数のプロセッサは、
前記トランシーバを介して前記基地局に、前記基地局が前記第3の基準信号を送信するために前記第2のTXビームに切り替えるための好ましい時間を含む第2の情報を送信することと、
前記トランシーバを介して前記基地局から、前記第3の基準信号を受信するために前記第3のビームペアに切り替えるためのスケジュールされた時間を受信することと、
を行うようにさらに構成された、C35に記載のUE。
[C37]
前記1つまたは複数のプロセッサは、
前記トランシーバを介して前記基地局に、前記第2のビームペアを使用して形成されたリンクの品質を含む第2の情報を送信することと、
前記トランシーバを介して前記基地局から、前記第1のTXビームから信号を抽出するための更新された変調コード方式(MCS)を受信することと、
を行うようにさらに構成された、C33に記載のUE。
[C38]
ユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信のための装置であって、前記装置は、
基地局からの第1の送信(TX)ビームとの第1のビームペアを形成するために、第1のビーム幅を有する第1の数の第1の受信(RX)ビームから、前記第1の数の第1のRXビームのうちの第1のものを選択するための手段と、前記選択は、前記第1のビームペアを使用して前記UEによって受信された第1の基準信号の第1の測定に基づき、ここにおいて、前記第1の測定は、前記第1の基準信号が前記UEによって受信される直交周波数分割多重(OFDM)シンボルの第1のサブセットに基づいて実施される、
前記第1のTXビームとの第2のビームペアを形成するために、第2のビーム幅を有する第2の数の第2のRXビームから、前記第2の数の第2のRXビームのうちの第1のものを選択するための手段と、前記選択は、前記第2のビームペアを使用して前記UEによって受信された第2の基準信号の第2の測定に基づき、第2のRXビームの前記第2の数は第1のRXビームの前記第1の数よりも小さく、前記第2のビーム幅は前記第1のビーム幅よりも狭い、
前記第1の基準信号および前記第2の基準信号、前記第2のビームペア、前記第2のビームペアまたは前記第2のビームペアから導出された第3のビームペアのいずれかを使用して前記UEによって受信された第3の基準信号、または、それらの組合せに基づいて、前記UEのロケーション推定動作を実施するための手段と、
を備える、装置。
[C39]
前記第1の数の第1のRXビームのうちの前記第1のものを選択するための前記手段は、第1の方向を中心とし、前記装置が前記第1の数の第1のRXビームのうちの前記選択された第1のものと重複するビームを検出するように構成されるアンテナアレイの第1の構成に対応する、前記第1の数の第1のRXビームのうちの前記第1のものを選択するための手段を備え、
前記装置は、前記第1のTXビームを検出するために前記第1の構成を使用することに基づいて前記第1のビームペアを形成するための手段をさらに備え、
前記第2の数の第2のRXビームのうちの前記第1のものを選択するための前記手段は、第2の方向を中心とし、前記装置が前記第2の数の第2のRXビームのうちの前記選択された第1のものと重複するビームを検出するように構成される前記アンテナアレイの第2の構成に対応する、前記第2の数の第2のRXビームのうちの前記第1のものを選択するための手段を備え、
前記装置は、前記第1のTXビームを検出するために前記第2の構成を使用することに基づいて前記第2のビームペアを形成するための手段をさらに備える、
C38に記載の装置。
[C40]
ユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信のための命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記命令は、
基地局からの第1の送信(TX)ビームとの第1のビームペアを形成するために、第1のビーム幅を有する第1の数の第1の受信(RX)ビームから、前記第1の数の第1のRXビームのうちの第1のものを選択することと、前記選択は、前記第1のビームペアを使用して前記UEによって受信された第1の基準信号の第1の測定に基づき、ここにおいて、前記第1の測定は、前記第1の基準信号が前記UEによって受信される直交周波数分割多重(OFDM)シンボルの第1のサブセットに基づいて実施される、
前記第1のTXビームとの第2のビームペアを形成するために、第2のビーム幅を有する第2の数の第2のRXビームから、前記第2の数の第2のRXビームのうちの第1のものを選択することと、前記選択は、前記第2のビームペアを使用して前記UEによって受信された第2の基準信号の第2の測定に基づき、第2のRXビームの前記第2の数は第1のRXビームの前記第1の数よりも小さく、前記第2のビーム幅は前記第1のビーム幅よりも狭い、
前記第1の基準信号および前記第2の基準信号、前記第2のビームペア、前記第2のビームペアまたは前記第2のビームペアから導出された第3のビームペアのいずれかを使用して前記UEによって受信された第3の基準信号、または、それらの組合せに基づいて、前記UEのロケーション推定動作を実施することと、
を行うためのコードを備える、非一時的コンピュータ可読媒体。