(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-22
(45)【発行日】2023-10-02
(54)【発明の名称】保温器
(51)【国際特許分類】
F24D 15/00 20220101AFI20230925BHJP
【FI】
F24D15/00 A
(21)【出願番号】P 2023080072
(22)【出願日】2023-05-15
【審査請求日】2023-06-01
【権利譲渡・実施許諾】特許権者において、権利譲渡・実施許諾の用意がある。
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】723006581
【氏名又は名称】中野 知枝子
(72)【発明者】
【氏名】中野 知枝子
【審査官】古川 峻弘
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-105490(JP,A)
【文献】特開平08-071097(JP,A)
【文献】登録実用新案第3137504(JP,U)
【文献】特開2000-229099(JP,A)
【文献】特開2013-144172(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24D 15/00
A61F 7/03,7/08
A61H 35/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
膝下全体を覆う保温箱と、保温箱の底部に設けられた、 冷たい床と遮断するための厚い 断熱材と、を備える足温器であって、前記保温箱は断熱材で形成され、ほぼ密閉出来る構造となっており、前記保温箱の上面前方には膝下部分が入れやすい様にUの字形に開口部が設けられており、前記保温箱の前面には両開き(観音開き)の扉が設けられており、前記保温箱の後面にはダクト挿入穴が設けられており、前記ダクト挿入穴に挿入されたダクトを通じて、温風機から温風を送ることが出来ることを特徴とする足温器。
【請求項2】
前記保温箱の下面には、前記保温箱とその後方にある前記温風機とを置くことが出来る
大きさの底板が設けられており、前記保温箱と前記温風機とを一緒に動かすことが出来る請求項1に記載の足温器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、温風機を利用した足温器に関するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0002】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の暖房機は電気を入れっぱなしにしなければならず電気代がかさむ。さらに、暖房機側(局所)しか暖かくならない。また、エアコンで部屋を温めても足元は冷たい。そして、床暖房でも接触面しか暖かくない。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記従来の足温装置は複雑且つ高価になり足の出し入れがしにくく、上から挿入する構造なので机の下に設置出来ず、足の裏当たりしか温まらない。
本発明は、膝下全体を覆う保温箱であって、膝下全体が暖かくなる。机の下に置きっぱなしに設置出来、ふだん着のままワンタッチで足が横から入れられるようになっており、両開きの扉を閉じればワンタッチでほぼ密閉出来る。断熱材(たとえばダンボールorプラスチックダンボール等簡易断熱材)でほぼ密閉出来る構造であり、前記保温箱の上部前方には膝下部分が入れやすい様にUの字形に開口部を設けられており、前方は両開きの扉を設け、底部は冷たい床と遮断するため厚い断熱材を設け、前記保温箱の後部にダクト挿入穴が設けられており、前記ダクトを通じて温風機から温風を送ることを特徴とする足温器である。即ち、前記保温箱の上部は足の出し入れを、ふだん着のままワンタッチで容易に出来、足が横から入れられるようになっており、両開きの扉を閉じればワンタッチでほぼ密閉出来る。簡易、軽量、安価な構造とする。
【0005】
前記保温箱の内側の底部には、好ましくは断熱材が敷かれている。また、前記保温箱の後部には、好ましくは底板を伸ばしてスペースを確保している。即ち、当該スペースに乾燥機が置けるようになっている。即ち、この場所に置くことにより保温BOXと一緒に移動が容易になっている。
【0006】
そして、前記温風機としては、好ましくは布団乾燥機を使用する。即ち、布団乾燥機の有効利用が出来、1台2役となっている(布団乾燥機能と本発明の足温機能)。また、前記箱の前部には、足を容易に出し入れし易いように、好ましくは両開きとなっており、
普段着のまま足の出し入れが出来、ワンタッチでほぼ密閉出来る。使い勝手が良い構造になっている。
【0007】
更に好ましくは、前記両開きの扉を閉め、密閉出来る様に固定金具(マグネットも可)
を有している。即ち、普段の生活スタイル(服を着たまま)で、ワンタッチで足の出し入れが出来、ほぼ密閉出来る構造となっている。
【発明の効果】
【0008】
上述のように、本発明の足温器は、ほぼ密閉空間に温風を入れるので短時間でポカポカに温まり保温が持続する。そして、膝下全体を温かくする事が出来る。(冬はもちろんの事、夏は部屋の冷房で冷たい空気が下にたまり、足元がとても冷えるので、冬も夏も1年を通して利用できる。)その結果、電気代の大幅な削減が可能となり、電力不足が緩和される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の足温器の一実施例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明は、膝下全体を覆う保温箱であって、前記保温箱の上部前方には膝下あたりが入れやすい様にUの字形に開口部を設けられ、前方は両開き(観音開き)の扉になっており、両開きの扉を閉めると、ほぼ密閉出来る様に固定金具(マグネットも可)を有している。
そして、前記保温箱の内側の底部には、冷たい床と遮断するため厚い断熱材が敷かれている。
【0011】
前記保温箱の後部には布団乾燥機を置くスペースがあり後部上方にはダクト挿入穴が設けられており、前記ダクトを通じて布団乾燥機から温風を送ることを特徴とする足温器である。そして、前記保温箱の下部は、布団乾燥機と保温箱が置ける大きさの底板を有し、布団乾燥機と保温箱が一緒に動かせる様な構造とする。
【0012】
図4、
図5写真は試作品であり段ボール箱を利用した保温箱を示す。
試作品では、室温18℃の時5分後には33℃になり電気offで1時間後も25℃を確保出来た。(簡易な試作品なので多々すき間あり)
【符号の説明】
【0013】
1 留め具(マグネットも可)
2 保温箱
3 布団乾燥機
4 断熱材
5 底板
【要約】
【課題】従来の暖房機は電気を入れっぱなしにしなければならず電気代がかさむ。
【解決手段】本発明は、膝下全体を覆う保温箱2であって、前記保温箱の上部前方には膝下部分が入れやすい様にUの字形に開口部を設けられ、前方は両開きの扉を設け、前記保温箱の後部にダクト挿入穴が設けられ、前記ダクトを通じて温風機3から温風を送る足温器であり、断熱材でほぼ密閉構造の為電気を切っても保温が持続し電気代の大幅な削減が可能となる。
【選択図】
図1