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特許7354636情報処理システム、通信端末及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-25
(45)【発行日】2023-10-03
(54)【発明の名称】情報処理システム、通信端末及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/00 20230101AFI20230926BHJP
   H04M 11/00 20060101ALI20230926BHJP
【FI】
G06Q10/00
H04M11/00 302
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2019130818
(22)【出願日】2019-07-16
(65)【公開番号】P2021015530
(43)【公開日】2021-02-12
【審査請求日】2022-07-01
(73)【特許権者】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001254
【氏名又は名称】弁理士法人光陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】清水 俊孝
【審査官】山崎 雄司
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/039274(WO,A1)
【文献】特開2018-197907(JP,A)
【文献】特開2017-216588(JP,A)
【文献】特開2004-320276(JP,A)
【文献】特開2018-037822(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
H04M 11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1通信端末と、複数の第2通信端末と、を備えた情報処理システムであって、
前記第2通信端末は、
前記第1通信端末から所定の作業指示に関する指示情報を受信した場合に、当該所定の作業指示に関する返答情報を当該第1通信端末に送信可能な第2通信端末側送信手段と
当該第2通信端末の存する位置から所定の範囲内を探索する探索手段と、
を備え、
前記第2通信端末側送信手段は、前記返答情報として前記所定の作業指示に関して対応不可である旨の対応不可情報を送信する際、又は、前記指示情報を受信してから所定期間の間に前記返答情報の送信を指示する入力操作がなされない際は、前記探索手段による探索の結果に基づいて前記所定の範囲内に他の第2通信端末が存するか否かを判別し、前記所定の範囲内に他の第2通信端末が存すると判別された場合に、当該他の第2通信端末の存在情報を前記第1通信端末に送信することを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
前記第1通信端末は、
前記複数の第2通信端末のうちから一の第2通信端末をユーザー操作に基づき指定する第1の指定手段と、
前記第1の指定手段により指定された前記一の第2通信端末に前記指示情報を送信する第1通信端末側送信手段と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記所定の作業指示は複数種類からなり、
前記第1通信端末は、
前記複数種類の作業指示のうちから一の作業指示をユーザー操作に基づき指定する第2の指定手段を備え、
前記第1通信端末側送信手段は、前記第2の指定手段により指定された前記一の作業指示に関する指示情報を、前記第1の指定手段により指定された前記一の第2通信端末に送信することを特徴とする請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
第1通信端末と、複数の第2通信端末と、を備えた情報処理システムであって、
前記第2通信端末は、
前記第1通信端末から所定の作業指示に関する指示情報を受信した場合に、当該所定の作業指示に関する返答情報を当該第1通信端末に送信可能な第2通信端末側送信手段と、
当該第2通信端末の存する位置から所定の範囲内を探索する探索手段と、
を備え、
前記第2通信端末側送信手段は、前記返答情報として前記所定の作業指示に関して対応不可である旨の対応不可情報を送信する際、又は、前記指示情報を受信してから所定期間の間に前記返答情報の送信を指示する入力操作がなされない際は、前記探索手段による探索の結果に基づいて前記所定の範囲内に他の第2通信端末が存するか否かを判別し、前記所定の範囲内に他の第2通信端末が存すると判別された場合に、当該他の第2通信端末のうち前記第2通信端末に最も近い第2通信端末に前記指示情報を転送することを特徴とする情報処理システム。
【請求項5】
前記第2通信端末側送信手段は、前記他の第2通信端末に前記指示情報を転送する際に、当該他の第2通信端末を識別可能な識別情報を当該指示情報に付帯して転送し、
前記識別情報が付帯された前記指示情報を受信した前記他の第2通信端末の前記探索手段は、当該他の第2通信端末の存する位置から所定の範囲内を探索する際に当該識別情報が示す他の第2通信端末を除いて探索することを特徴とする請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記第2通信端末側送信手段は、前記他の第2通信端末に前記指示情報を転送した場合、前記第1通信端末に当該他の第2通信端末に前記指示情報を転送したことを示す情報を送信することを特徴とする請求項4又は5に記載の情報処理システム。
【請求項7】
主通信端末と通信接続可能な通信端末であって、
前記主通信端末から所定の作業指示に関する指示情報を受信した場合に、当該所定の作業指示に関する返答情報を当該主通信端末に送信可能な送信手段と、
当該通信端末の存する位置から所定の範囲内を探索する探索手段と、
を備え、
前記送信手段は、前記返答情報として前記所定の作業指示に関して対応不可である旨の対応不可情報を送信する際、又は、前記指示情報を受信してから所定期間の間に前記返答情報の送信を指示する入力操作がなされない際は、前記探索手段による探索の結果に基づいて前記所定の範囲内に他の通信端末が存するか否かを判別し、前記所定の範囲内に他の通信端末が存すると判別された場合に、当該他の通信端末の存在情報を前記主通信端末に送信することを特徴とする通信端末。
【請求項8】
主通信端末と通信接続可能な通信端末であって、
前記主通信端末から所定の作業指示に関する指示情報を受信した場合に、当該所定の作業指示に関する返答情報を当該主通信端末に送信可能な送信手段と、
当該通信端末の存する位置から所定の範囲内を探索する探索手段と、
を備え、
前記送信手段は、前記返答情報として前記所定の作業指示に関して対応不可である旨の対応不可情報を送信する際、又は、前記指示情報を受信してから所定期間の間に前記返答情報の送信を指示する入力操作がなされない際は、前記探索手段による探索の結果に基づいて前記所定の範囲内に他の通信端末が存するか否かを判別し、前記所定の範囲内に他の通信端末が存すると判別された場合に、当該他の通信端末のうち前記通信端末に最も近い通信端末に前記指示情報を転送することを特徴とする通信端末。
【請求項9】
主通信端末と通信接続可能な通信端末のコンピュータを、
前記主通信端末から所定の作業指示に関する指示情報を受信した場合に、当該所定の作業指示に関する返答情報を当該主通信端末に送信可能な送信手段、
当該通信端末の存する位置から所定の範囲内を探索する探索手段、
として機能させ、
前記送信手段は、前記返答情報として前記所定の作業指示に関して対応不可である旨の対応不可情報を送信する際、又は、前記指示情報を受信してから所定期間の間に前記返答情報の送信を指示する入力操作がなされない際は、前記探索手段による探索の結果に基づいて前記所定の範囲内に他の通信端末が存するか否かを判別し、前記所定の範囲内に他の通信端末が存すると判別された場合に、当該他の通信端末の存在情報を前記主通信端末に送信することを特徴とするプログラム。
【請求項10】
主通信端末と通信接続可能な通信端末のコンピュータを、
前記主通信端末から所定の作業指示に関する指示情報を受信した場合に、当該所定の作業指示に関する返答情報を当該主通信端末に送信可能な送信手段、
当該通信端末の存する位置から所定の範囲内を探索する探索手段、
として機能させ、
前記送信手段は、前記返答情報として前記所定の作業指示に関して対応不可である旨の対応不可情報を送信する際、又は、前記指示情報を受信してから所定期間の間に前記返答情報の送信を指示する入力操作がなされない際は、前記探索手段による探索の結果に基づいて前記所定の範囲内に他の通信端末が存するか否かを判別し、前記所定の範囲内に他の通信端末が存すると判別された場合に、当該他の通信端末のうち前記通信端末に最も近い通信端末に前記指示情報を転送することを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、通信端末及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数の携帯型人体接触無線通信端末(以下、無線通信端末と称す)と、マスター送受信機と、を含む構内緊急無線通知システムにおいて、各無線通信端末は、マスター送受信機からイベントが発生したことの通知を受信した場合に、当該無線通信端末の装着者が当該イベントへの対応者として立候補した情報を認識コードと共にマスター送受信機に送信し、マスター送受信機は、立候補した情報と認識コードを受信した場合に、当該認識コードに対応する無線通信端末以外の全ての無線通信端末に向けて、当該認識コードに対応する無線通信端末の装着者が当該イベントへの対応者として立候補したことを送信することが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2017-216588号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に開示されている構内緊急無線通知システムでは、イベントが発生したことの通知を行った無線通信端末の装着者のうちから立候補者が現れなかった場合、当該イベントへの対応者として相応しい無線通信端末の装着者を再度検討して当該通知を行わなければならないため、対応者を効率良く見つけ出すことができないという問題がある。
【0005】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、対応者を効率良く見つけ出すことができる情報処理システム、通信端末及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明に係る一の態様の情報処理システムは、
第1通信端末と、複数の第2通信端末と、を備えた情報処理システムであって、
前記第2通信端末は、
前記第1通信端末から所定の作業指示に関する指示情報を受信した場合に、当該所定の作業指示に関する返答情報を当該第1通信端末に送信可能な第2通信端末側送信手段と
当該第2通信端末の存する位置から所定の範囲内を探索する探索手段と、
を備え、
前記第2通信端末側送信手段は、前記返答情報として前記所定の作業指示に関して対応不可である旨の対応不可情報を送信する際、又は、前記指示情報を受信してから所定期間の間に前記返答情報の送信を指示する入力操作がなされない際は、前記探索手段による探索の結果に基づいて前記所定の範囲内に他の第2通信端末が存するか否かを判別し、前記所定の範囲内に他の第2通信端末が存すると判別された場合に、当該他の第2通信端末の存在情報を前記第1通信端末に送信することを特徴とする。
【0007】
また、本発明に係る他の態様の情報処理システムは、
第1通信端末と、複数の第2通信端末と、を備えた情報処理システムであって、
前記第2通信端末は、
前記第1通信端末から所定の作業指示に関する指示情報を受信した場合に、当該所定の作業指示に関する返答情報を当該第1通信端末に送信可能な第2通信端末側送信手段と、
当該第2通信端末の存する位置から所定の範囲内を探索する探索手段と、
を備え、
前記第2通信端末側送信手段は、前記返答情報として前記所定の作業指示に関して対応不可である旨の対応不可情報を送信する際、又は、前記指示情報を受信してから所定期間の間に前記返答情報の送信を指示する入力操作がなされない際は、前記探索手段による探索の結果に基づいて前記所定の範囲内に他の第2通信端末が存するか否かを判別し、前記所定の範囲内に他の第2通信端末が存すると判別された場合に、当該他の第2通信端末のうち前記第2通信端末に最も近い第2通信端末に前記指示情報を転送することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、対応者を効率良く見つけ出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】情報処理システムの構成を示す図である。
図2】通信端末の機能構成を示すブロック図である。
図3】リスト端末の機能構成を示すブロック図である。
図4】作業指示操作画面の一例を示す図である。
図5】作業指示操作画面の一例を示す図である。
図6】作業指示操作画面の一例を示す図である。
図7】作業指示操作画面の一例を示す図である。
図8】作業指示画面の一例を示す図である。
図9】作業指示操作画面の一例を示す図である。
図10】作業指示操作画面の一例を示す図である。
図11】通信端末による作業指示処理を示すフローチャートである。
図12】リスト端末による返答処理を示すフローチャートである。
図13】変形例の作業指示操作画面の一例を示す図である。
図14】変形例の作業指示画面の一例を示す図である。
図15】変形例の作業指示操作画面の一例を示す図である。
図16】変形例の通信端末による作業指示処理を示すフローチャートである。
図17】変形例のリスト端末による返答処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照して、本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は、図示例に限定されるものではない。
【0011】
<情報処理システム100の構成>
図1は、本実施形態の情報処理システム100の構成を示す図である。
図1に示すように、情報処理システム100は、通信端末(第1通信端末)10と、複数(例えば、5つ)のリスト端末(第2通信端末)20と、アクセスポイント30と、サーバ40と、を備える。
【0012】
通信端末10は、情報処理システム100を導入した小売店の管理担当者などが使用する端末である。この通信端末10としては、例えば、情報処理システム100専用のハンディーターミナルや、スマートフォン等が挙げられる。なお、これらに限定されず、ノートPC(Personal Computer)、デスクトップPC、タブレットPC、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)等であってもよい。
【0013】
リスト端末20は、上記小売店のスタッフがそれぞれ身に着けて使用するスマートウォッチである。リスト端末20(図7参照)は、本体部20Aとバンド部20Bとを備える。本体部20Aは、平面視円形状をなしており、その右側側面に第1のボタン24Aと、第2のボタン24Bと、第3のボタン24Cとを備える。また、本体部20Aは、第1のボタン24Aと第2のボタン24Bとの間、及び、第2のボタン24Bと第3のボタン24Cとの間にそれぞれ隔壁20A1を備える。
【0014】
アクセスポイント30は、無線LAN通信の中継器である。サーバ40は、通信端末10にインストールするための業務用のアプリ(アプリケーションプログラム)等を提供可能な装置であり、アクセスポイント30にネットワーク接続されている。アクセスポイント30とサーバ40は、各1台とする構成を記載したが、それぞれ複数台とする構成であってもよい。
【0015】
<通信端末の構成>
図2は、通信端末10の機能構成を示すブロック図である。
図2に示すように、通信端末10は、CPU(Central Processing Unit)11、RAM(Random Access Memory)12、記憶部13、操作部14、表示部15、通信部16等を備えて構成され、各部がバス17を介して接続されている。
【0016】
CPU(第1の指定手段、第2の指定手段)11は、通信端末10の各部を制御するプロセッサである。CPU11は、記憶部13に記憶されたプログラム(上述のアプリ等を含む)を読み出してRAM12に展開し、当該プログラムを実行して各種演算処理を行う。
【0017】
RAM12は、CPU11に作業用のメモリ空間を提供し、一時データを記憶する。RAM12は、不揮発性メモリを含んでいてもよい。
【0018】
記憶部13は、CPU11により実行されるプログラムや設定データといった各種データを記憶する。プログラムは、コンピュータ読み取り可能なプログラムコードの形態で記憶部13に格納されている。記憶部13としては、例えばHDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリなどが用いられる。
記憶部13に記憶される設定データとしては、各リスト端末20を識別、特定するための識別データなどが含まれる。
【0019】
操作部14は、押しボタンスイッチや、表示部15上に設けられるタッチセンサ等を有して構成され、ユーザーの入力操作を受け付けて、操作内容を電気信号に変換してCPU11に出力する。
【0020】
表示部15は、LCD、CRT等で構成され、CPU11からの表示制御信号に従って画面表示を行う。また、表示部15の表示画面上には上記タッチセンサが設けられており、タッチパネル方式の操作表示手段として機能する。
【0021】
通信部(第1通信端末側送信手段)16は、アンテナ、変復調回路、信号処理回路などを有し、Wi-Fi(登録商標)などの無線LAN通信の通信方式の通信部である。CPU11は、通信部16を介して、アクセスポイント30との無線送受信を行い、当該アクセスポイント30にネットワーク接続された通信先の機器と情報の送受信を行う。
【0022】
<リスト端末の構成>
次に、リスト端末20(本体部20A)の機能構成について、図3を参照して説明する。
図3は、リスト端末20の機能構成を示すブロック図である。
【0023】
図3に示すように、リスト端末20は、CPU21、RAM22、記憶部23、操作部24、表示部25、通信部26、計時部27等を備えて構成され、各部がバス28を介して接続されている。
【0024】
CPU(探索手段)21は、リスト端末20の各部を制御するプロセッサである。CPU21は、記憶部23に記憶されたプログラムを読み出してRAM22に展開し、当該プログラムを実行して各種演算処理を行う。
【0025】
RAM22は、CPU21に作業用のメモリ空間を提供し、一時データを記憶する。RAM22は、不揮発性メモリを含んでいてもよい。
【0026】
記憶部23は、CPU21により実行されるプログラムや設定データといった各種データを記憶する。プログラムは、コンピュータ読み取り可能なプログラムコードの形態で記憶部23に格納されている。記憶部23としては、例えばHDD、SSD、フラッシュメモリなどの、データの保持に電源を要しない記憶装置が用いられる。
【0027】
操作部24は、本体部20Aの右側側面に設けられる第1のボタン24A、第2のボタン24B及び第3のボタン24Cや、表示部25上に設けられるタッチセンサ等を有して構成され、ユーザーの入力操作を受け付けて、操作内容を電気信号に変換してCPU21に出力する。
【0028】
第1のボタン24Aは、表示部25の表示面を正視した状態において本体部20Aの右上となる位置に設けられており、リスト端末20がスタッフの腕(例えば、左腕)に装着された状態において、当該スタッフの人差し指による操作がし易いように設けられている。第1のボタン24Aは、情報処理システム100の一環としてリスト端末20が使用された際、通信端末10から送信された指示情報(後述)に対して対応可能である旨の返答を行うときに使用されるボタンである。
一方、第3のボタン24Cは、表示部25の表示面を正視した状態において本体部20Aの右下となる位置に設けられており、リスト端末20がスタッフの腕(例えば、左腕)に装着された状態において、第1のボタン24Aに比べて、当該スタッフの人差し指による操作がし難い位置に設けられている。第3のボタン24Cは、情報処理システム100の一環としてリスト端末20が使用された際、通信端末10から送信された指示情報(後述)に対して対応不可である旨の返答を行うときに使用されるボタンである。
【0029】
第2のボタン24Bは、表示部25の表示面を正視した状態において本体部20Aの右真横となる位置、すなわち第1のボタン24Aと第3のボタン24Cとを隔てる位置に設けられる。第2のボタン24Bは、リスト端末20の電源をON/OFFするときに使用されるボタンである。
【0030】
表示部25は、LCD等で構成され、CPU21からの表示制御信号に従って画面表示を行う。また、表示部25の表示画面上には上記タッチセンサが設けられており、タッチパネル方式の操作表示手段として機能する。
【0031】
通信部(第2通信端末側送信手段、送信手段)26は、アンテナ、変復調回路、信号処理回路などを有し、Wi-Fi(登録商標)などの無線LAN通信の通信方式の通信部である。CPU21は、通信部26を介して、アクセスポイント30との無線送受信を行い、当該アクセスポイント30にネットワーク接続された通信先の機器と情報の送受信を行う。
【0032】
また、通信部26は、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)による近距離無線通信に係る通信規格に従って、他のリスト端末20の通信部26との間で無線データ通信を行う。
【0033】
計時部27は、例えば、タイマーや計時回路等を備えて構成され、現在の時刻を計時し時刻情報を取得する。
【0034】
<情報処理システムの動作の概要>
次に、情報処理システム100の動作について、図4図11を参照して説明する。
【0035】
図4は、通信端末10において業務用のアプリが起動された際、表示部15に表示される作業指示操作画面41の一例を示す図である。
図4に示すように、作業指示操作画面41には、小売店の管理担当者が各スタッフに対して行う作業指示の内容(例えば、「レジを開けてください」や「ジュースを補充してください」など)ごとに、指示ボタンB1、スタッフ選択ボタンB2~B6、送信ボタンB7、リセットボタンB8、スタッフ選択ボタンB2~B6のそれぞれに対応付けられた返答表示枠Fが設けられている。
【0036】
指示ボタンB1には、作業指示の内容(例えば、「レジを開けてください」)が示されており、この指示ボタンB1を押下操作することで、作業指示の内容が指定されるようになっている。指示ボタンB1の押下操作によって作業指示の内容が指定されると、図5に示すように、この指示ボタンB1の色が、例えば緑色から青色に変わるようになっている。
【0037】
スタッフ選択ボタンB2~B6のそれぞれには、スタッフの名前(例えば、「Aさん」、「Bさん」、…、「Eさん」)が示されており、一のスタッフを指定する際に押下操作されるボタンとなっている。スタッフ選択ボタンB2~B6は所謂ラジオボタンであり、当該スタッフ選択ボタンB2~B6のうちから一のボタンのみ指定可能となっている。例えば、作業指示の対象をAさんにしたい場合、図6に示すように、スタッフ選択ボタンB2を押下操作することで、Aさんが当該作業指示の対象として指定されるようになっている。また、スタッフ選択ボタンB2~B6の押下操作によって作業指示の対象者が指定されると、当該押下操作がなされたスタッフ選択ボタンB2~B6の色が、例えば黄色から赤色に変わるようになっている。
【0038】
送信ボタンB7は、対応する指示ボタンB1の押下操作により指定された作業指示の内容に関する指示情報をリスト端末20に送信する際に押下操作されるボタンとなっている。例えば、図6に示すように、「レジを開けてください」という作業指示の内容に対応した指示ボタンB1が押下操作され、Aさんに対応したスタッフ選択ボタンB2が押下操作された後、当該指示ボタンB1に対応する送信ボタンB7が押下操作されると、Aさんが装着しているリスト端末20に当該作業指示の内容に関する指示情報が送信される。
【0039】
リセットボタンB8は、押下操作がなされている状態の指示ボタンB1、スタッフ選択ボタンB2~B6、及び、スタッフ選択ボタンB2~B6のそれぞれに対応する返答表示枠Fの表示をリセットする際に押下操作されるボタンとなっている。例えば、図6に示すように、「レジを開けてください」という作業指示の内容に対応する指示ボタンB1、及び、Aさんに対応したスタッフ選択ボタンB2が押下操作されている状態において、リセットボタンB8が押下操作されると、当該指示ボタンB1及び当該スタッフ選択ボタンB2の押下状態がリセットされ、図4に示すように、「レジを開けてください」という作業指示の内容に対応する指示ボタンB1、スタッフ選択ボタンB2~B6のそれぞれが押下操作されていない状態に移行するとともに、スタッフ選択ボタンB2~B6のそれぞれに対応する返答表示枠Fの表示がリセットされた状態に移行する。
【0040】
図7は、「レジを開けてください」という作業指示の内容に関する指示情報をAさんが装着しているリスト端末20に送信した後、このリスト端末20から返答情報(対応可能情報又は対応不可情報)を受信するまでの間、表示部15に表示される作業指示操作画面41の一例を示す図である。
図7に示すように、Aさんが装着しているリスト端末20から返答情報(対応可能情報又は対応不可情報)を受信するまでの間、Aさんに対応する返答表示枠Fには「返答待ち」が表示されている。
【0041】
図8は、リスト端末20が「レジを開けてください」という作業指示の内容に関する指示情報を受信した際、当該リスト端末20の表示部25に表示される作業指示画面42を示す図である。
図8に示すように、作業指示画面42には「レジを開けてください」という作業指示の内容が表示される。
【0042】
作業指示の内容を確認したスタッフ(例えば、Aさん)が当該作業指示の内容について対応可能である場合には、第1のボタン24Aの押下操作が行われ、当該スタッフが装着しているリスト端末20から通信端末10に対して対応可能である旨の対応可能情報が送信されることとなる。
一方、作業指示の内容を確認したスタッフ(例えば、Aさん)が当該作業指示の内容について対応不可である場合には、第3のボタン24Cの押下操作が行われ、当該スタッフが装着しているリスト端末20から通信端末10に対して対応不可である旨の対応不可情報が送信されることとなる。また、第3のボタン24Cの押下操作が行われた場合、リスト端末20は、BLEによる近距離無線通信を行い、他のリスト端末20から受信した電波の強度に基づいて、当該他のリスト端末20との間の距離を算出する。そして、当該リスト端末20は、算出された他のリスト端末20との間の距離に基づいて、当該リスト端末20の存する位置から所定の範囲内に他のリスト端末20が存するか否かを判別する。そして、所定の範囲内に他のリスト端末20が存すると判別された場合、当該リスト端末20は、当該他のリスト端末20(例えば、Bさんが装着しているリスト端末20)の存在情報を通信端末10に送信する。
【0043】
図9は、Aさんが装着しているリスト端末20から対応可能情報を受信した際、表示部15に表示される作業指示操作画面41の一例を示す図である。
図9に示すように、作業指示操作画面41のAさんに対応する返答表示枠Fには「OK」が表示されている。
管理担当者は、この作業指示操作画面41を見ることによって「レジを開けてください」という作業指示についてAさんが対応してくれることを確認することができるようになっている。
【0044】
図10は、Aさんが装着しているリスト端末20から対応不可情報と上述の他のリスト端末20の存在情報を受信した際、表示部15に表示される作業指示操作画面41の一例を示す図である。
図10に示すように、作業指示操作画面41のAさんに対応する返答表示枠Fには「NG」が表示されている。また、この作業指示操作画面41では、他のリスト端末20(例えば、Bさんが装着しているリスト端末20)の存在情報に基づいて、スタッフ選択ボタンB3が強調表示され、当初作業指示の対象として指定したAさんの近くにBさんがいることを知らせることができるようになっている。
管理担当者は、この作業指示操作画面41を見ることによって「レジを開けてください」という作業指示について、Aさんが対応できないことを確認することができるようになっている。また、管理担当者は、Aさんの近くにBさんがいることを確認することができるようになっている。これにより、Aさんの近くにBさんがいるという情報を参考にして、作業指示の対象者を指定することが可能となる。
【0045】
[作業指示処理]
図11は、通信端末10による作業指示処理を示すフローチャートである。
図11に示すように、先ず、通信端末10のCPU11は、作業指示操作画面41(図4参照)における指示ボタンB1の押下操作に基づいて、作業指示の内容を指定する(ステップS1)。
【0046】
次いで、CPU11は、作業指示操作画面41におけるスタッフ選択ボタンB2~B6の押下操作に基づいて、指示情報を送信する送信者を指定する(ステップS2)。
【0047】
次いで、CPU11は、ステップS1で指定された作業指示の内容に対応する送信ボタンB7の押下操作がなされたか否かを判定する(ステップS3)。
【0048】
ステップS3において、送信ボタンB7の押下操作がなされていないと判定された場合(ステップS3;NO)、CPU11は、当該送信ボタンB7の押下操作がなされるまでの間、ステップS3の判定処理を繰り返し行う。
一方、ステップS3において、送信ボタンB7の押下操作がなされたと判定された場合(ステップS3;YES)、CPU11は、ステップS2で指定された送信者に対して、すなわち当該送信者に装着されているリスト端末20に対して、ステップS1で指定された作業指示の内容に関する指示情報を送信する(ステップS4)。
【0049】
次いで、CPU11は、ステップS4で指示情報を送信したリスト端末20から返答情報を受信したか否かを判定する(ステップS5)。
【0050】
ステップS5において、リスト端末20から返答情報を受信したと判定された場合(ステップS5;YES)、CPU11は、作業指示操作画面41の該当する返答表示枠Fに返答情報を反映する(ステップS6)。例えば、Aさんが装着しているリスト端末20から対応可能情報を受信した場合、CPU11は、図9に示すように、作業指示操作画面41のAさんに対応する返答表示枠Fに「OK」を表示する。一方、Aさんが装着しているリスト端末20から対応不可情報を受信した場合、CPU11は、図10に示すように、作業指示操作画面41のAさんに対応する返答表示枠Fに「NG」を表示する。
【0051】
次いで、CPU11は、ステップS5で受信したと判定された返答情報が対応可能情報であるか否かを判定する(ステップS7)。
【0052】
ステップS7において、対応可能情報であると判定された場合(ステップS7;YES)、CPU11は、作業指示処理を終了する。
一方、ステップS7において、対応可能情報ではない、すなわち対応不可情報であると判定された場合(ステップS7;NO)、CPU11は、近傍に他のスタッフがいる旨の情報、すなわち所定の範囲内に存する他のリスト端末20の存在情報を受信したか否かを判定する(ステップS8)。
【0053】
ステップS8において、近傍に他のスタッフがいる旨の情報を受信したと判定された場合(ステップS8;YES)、CPU11は、当該他のスタッフ(例えば、Bさん)に対応するスタッフ選択ボタン(例えば、スタッフ選択ボタンB3)を強調表示(図10参照)する(ステップS9)。
一方、ステップS8において、近傍に他のスタッフがいる旨の情報を受信していないと判定された場合(ステップS8;NO)、CPU11は、ステップS9をスキップして、処理をステップS10へ進める。
【0054】
次いで、CPU11は、全スタッフから返答情報を受信したか否かを判定する(ステップS10)。
【0055】
ステップS10において、全スタッフから返答情報を受信したと判定された場合(ステップS10;YES)、CPU11は、作業指示処理を終了する。
一方、ステップS10において、全スタッフから返答情報を受信していないと判定された場合(ステップS10;NO)、CPU11は、処理をステップS2へ戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。
【0056】
[返答処理]
図12は、各リスト端末20による返答処理を示すフローチャートである。
図12に示すように、先ず、リスト端末20のCPU21は、通信端末10から指示情報を受信したか否かを判定する(ステップS11)。
【0057】
ステップS11において、通信端末10から指示情報を受信していないと判定された場合(ステップS11;NO)、CPU21は、通信端末10から指示情報を受信するまでの間、ステップS11の判定処理を繰り返し行う。
一方、ステップS11において、通信端末10から指示情報を受信したと判定された場合(ステップS11;YES)、CPU21は、受信した指示情報に基づいて、表示部25に表示される作業指示画面42(図8参照)上において作業指示の内容(例えば、「レジを開けてください」)を表示する(ステップS12)。
【0058】
次いで、CPU21は、第3のボタン24Cの押下操作がなされたか否かを判定する(ステップS13)。
【0059】
ステップS13において、第3のボタン24Cの押下操作がなされたと判定された場合(ステップS13;YES)、CPU21は、通信端末10に返答情報として対応不可情報を送信する(ステップS14)。
【0060】
次いで、CPU21は、BLEによる近距離無線通信を行い、当該リスト端末20の存する位置から所定の範囲内を探索する(ステップS15)。
【0061】
次いで、CPU21は、ステップS15の探索処理の結果、所定の範囲内に他のリスト端末20が存する、すなわち近傍に他のスタッフがいるか否かを判定する(ステップS16)。
【0062】
ステップS16において、近傍に他のスタッフがいると判定された場合(ステップS16;YES)、CPU21は、近傍に他のスタッフがいる旨の情報、すなわち所定の範囲内に存する他のリスト端末20の存在情報を通信端末10に送信し(ステップS17)、返答処理を終了する。
一方、ステップS16において、近傍に他のスタッフがいないと判定された場合(ステップS16;NO)、CPU21は、ステップS17をスキップして、返答処理を終了する。
【0063】
また、ステップS13において、第3のボタン24Cの押下操作がなされていないと判定された場合(ステップS13;NO)、CPU21は、第1のボタン24Aの押下操作がなされたか否かを判定する(ステップS18)。
【0064】
ステップS18において、第1のボタン24Aの押下操作がなされたと判定された場合(ステップS18;YES)、CPU21は、通信端末10に返答情報として対応可能情報を送信し(ステップS19)、返答処理を終了する。
一方、ステップS18において、第1のボタン24Aの押下操作がなされていないと判定された場合(ステップS18;NO)、CPU21は、処理をステップS13へ戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。
【0065】
以上のように、本実施形態の情報処理システム100によれば、リスト端末20は、通信端末10から所定の作業指示に関する指示情報を受信した場合に、当該所定の作業指示に関する返答情報を当該通信端末10に送信可能とし、当該リスト端末20の存する位置から所定の範囲内を探索し、返答情報として所定の作業指示に関して対応不可である旨の対応不可情報を送信する際は、探索の結果に基づいて所定の範囲内に他のリスト端末20が存するか否かを判別し、所定の範囲内に他のリスト端末20が存すると判別された場合に、当該他のリスト端末20の存在情報を通信端末10に送信する。
したがって、リスト端末20に指示情報を再度送信する際に、当初の送信先であるリスト端末20から所定の範囲内に存する他のリスト端末20の存在情報を参考にして、当該指示情報の送信先を指定することで、的外れな送信先を指定してしまうことを抑制することができるようになるので、対応者を効率良く見つけ出すことができる。
【0066】
また、本実施形態の情報処理システム100によれば、通信端末10は、複数のリスト端末20のうちから一のリスト端末20をユーザー操作に基づき指定し、指定された一のリスト端末20に指示情報を送信する。
したがって、ユーザー所望のリスト端末20に対して指示情報を送信することができるので、作業指示を柔軟に行うことができる。
【0067】
また、本実施形態の情報処理システム100によれば、所定の作業指示は複数種類からなり、通信端末10は、複数種類の作業指示のうちから一の作業指示をユーザー操作に基づき指定し、指定された一の作業指示に関する指示情報を、指定された一のリスト端末20に送信する。
したがって、複数種類の作業指示を有する場合であっても、当該作業指示を簡便に行うことができる。
【0068】
<変形例>
次に、変形例について説明する。なお、上記実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
変形例の情報処理システム100Aは、通信端末10から指示情報を受信したリスト端末20において第3のボタン24Cの押下操作がなされた場合、BLEによる近距離無線通信を行い、当該リスト端末20の存する位置から所定の範囲内を探索し、当該探索の結果として、所定の範囲内に他のリスト端末20が存する場合には、当該他のリスト端末20のうち当該リスト端末20に最も近いリスト端末20に上記指示情報を転送する点で、上記実施形態と異なっている。
【0069】
以下、変形例の情報処理システム100Aの動作について、図13図17を参照して説明する。
【0070】
図13は、Aさんが装着しているリスト端末20から対応不可情報と後述する転送状況情報を受信した際、表示部15に表示される作業指示操作画面41の一例を示す図である。
図13に示すように、作業指示操作画面41のAさんに対応する返答表示枠Fには「NG」が表示されている。また、この作業指示操作画面41では、転送状況情報(後述)に基づいて、Bさんに対応する返答表示枠Fに「転送中」の文字が表示され、当初Aさんが装着しているリスト端末20に送信された指示情報が当該リスト端末20からBさんが装着しているリスト端末20に転送中であることを知らせることができるようになっている。
【0071】
図14は、Aさんが装着しているリスト端末20から転送された指示情報を受信したリスト端末20の表示部25に表示される作業指示画面42を示す図である。
図14に示すように、作業指示画面42には「レジを開けてください」という作業指示の内容が表示されるとともに、「Aさんからの転送メッセージ」の文字が表示される。
【0072】
図15は、Aさんが装着しているリスト端末20から対応不可情報と後述する転送停止情報を受信した際、表示部15に表示される作業指示操作画面41の一例を示す図である。
図15に示すように、作業指示操作画面41のAさんに対応する返答表示枠Fには「NG」が表示されている。また、この作業指示操作画面41では、転送停止情報(後述)に基づいて、Bさん、Cさん、Dさん及びEさんのそれぞれに対応する返答表示枠Fに「転送停止」の文字が表示され、Aさんが装着しているリスト端末20の近傍に他のスタッフが装着しているリスト端末20が存しない状態であり当初Aさんに送信された指示情報の転送を停止したことを知らせることができるようになっている。
管理担当者は、この作業指示操作画面41を見ることによって、当初Aさんに送信された指示情報の転送が停止されことを確認することができるようになっている。これにより、作業指示の対象者を再度指定することが可能となる。
【0073】
[作業指示処理]
図16は、変形例の通信端末10による作業指示処理を示すフローチャートである。
図16に示すように、先ず、通信端末10のCPU11は、作業指示操作画面41(図4参照)における指示ボタンB1の押下操作に基づいて、作業指示の内容を指定する(ステップS101)。
【0074】
次いで、CPU11は、作業指示操作画面41におけるスタッフ選択ボタンB2~B6の押下操作に基づいて、指示情報を送信する送信者を指定する(ステップS102)。
【0075】
次いで、CPU11は、ステップS101で指定された作業指示の内容に対応する送信ボタンB7の押下操作がなされたか否かを判定する(ステップS103)。
【0076】
ステップS103において、送信ボタンB7の押下操作がなされていないと判定された場合(ステップS103;NO)、CPU11は、当該送信ボタンB7の押下操作がなされるまでの間、ステップS103の判定処理を繰り返し行う。
一方、ステップS103において、送信ボタンB7の押下操作がなされたと判定された場合(ステップS103;YES)、CPU11は、ステップS102で指定された送信者に対して、すなわち当該送信者に装着されているリスト端末20に対して、ステップS101で指定された作業指示の内容に関する指示情報を送信する(ステップS104)。
【0077】
次いで、CPU11は、ステップS104で指示情報を送信したリスト端末20から返答情報を受信したか否かを判定する(ステップS105)。
【0078】
ステップS105において、リスト端末20から返答情報を受信したと判定された場合(ステップS105;YES)、CPU11は、作業指示操作画面41の該当する返答表示枠Fに返答情報を反映する(ステップS106)。例えば、Aさんが装着しているリスト端末20から対応可能情報を受信した場合、CPU11は、図9に示すように、作業指示操作画面41のAさんに対応する返答表示枠Fに「OK」を表示する。一方、Aさんが装着しているリスト端末20から対応不可情報を受信した場合、CPU11は、図13図15に示すように、作業指示操作画面41のAさんに対応する返答表示枠Fに「NG」を表示する。
【0079】
次いで、CPU11は、ステップS105で受信したと判定された返答情報が対応可能情報であるか否かを判定する(ステップS107)。
【0080】
ステップS107において、対応可能情報であると判定された場合(ステップS107;YES)、CPU11は、作業指示処理を終了する。
一方、ステップS107において、対応可能情報ではない、すなわち対応不可情報であると判定された場合(ステップS107;NO)、CPU11は、転送停止情報を受信したか否かを判定する(ステップS108)。
【0081】
ステップS108において、転送停止情報を受信したと判定された場合(ステップS108;YES)、CPU11は、処理をステップS102に戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。なお、ここで、CPU11は、図15に示すように、作業指示操作画面41において、未だ指示情報を受信していないスタッフ(例えば、Bさん、Cさん、Dさん及びEさん)に対応する返答表示枠Fに「転送停止」の文字を表示する。
一方、ステップS108において、転送停止情報を受信していないと判定された場合(ステップS108;NO)、CPU11は、転送状況情報を受信したか否かを判定する(ステップS109)。
【0082】
ステップS109において、転送状況情報を受信していないと判定された場合(ステップS109;NO)、CPU11は、処理をステップS108へ戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。
一方、ステップS109において、転送状況情報を受信したと判定された場合(ステップS109;YES)、CPU11は、受信した転送状況情報に基づいて、作業指示操作画面41において転送状況を表示する(ステップS110)。例えば、当初Aさんが装着しているリスト端末20に送信された指示情報が当該リスト端末20からBさんが装着しているリスト端末20に転送中であることを示す転送状況情報を受信した場合、図13に示すように、作業指示操作画面41では、当該転送状況情報に基づいて、Bさんに対応する返答表示枠Fに「転送中」の文字が表示されるようになっている。そして、CPU11は、処理をステップS105に戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。
【0083】
[返答処理]
図17は、変形例の各リスト端末20による返答処理を示すフローチャートである。
図17に示すように、先ず、リスト端末20のCPU21は、通信端末10から指示情報を受信したか否かを判定する(ステップS121)。
【0084】
ステップS121において、通信端末10から指示情報を受信していないと判定された場合(ステップS121;NO)、CPU21は、通信端末10から指示情報を受信するまでの間、ステップS121の判定処理を繰り返し行う。
一方、ステップS121において、通信端末10から指示情報を受信したと判定された場合(ステップS121;YES)、CPU21は、受信した指示情報に基づいて、表示部25に表示される作業指示画面42(図8参照)上において作業指示の内容(例えば、「レジを開けてください」)を表示する(ステップS122)。
【0085】
次いで、CPU21は、第3のボタン24Cの押下操作がなされたか否かを判定する(ステップS123)。
【0086】
ステップS123において、第3のボタン24Cの押下操作がなされたと判定された場合(ステップS123;YES)、CPU21は、通信端末10に返答情報として対応不可情報を送信する(ステップS124)。
【0087】
次いで、CPU21は、BLEによる近距離無線通信を行い、当該リスト端末20の存する位置から所定の範囲内を探索する(ステップS125)。
【0088】
次いで、CPU21は、ステップS15の探索処理の結果、所定の範囲内に存する他のリスト端末20であって、且つ、未だ指示情報の転送先となっていない他のリスト端末20が存するか否か、すなわち近傍に未だ転送対象となっていない他のスタッフがいるか否かを判定する(ステップS126)。ここで、未だ指示情報の転送対象となっていないか否かの判定は、当該指示情報を受信した際に当該指示情報に付帯されている転送先情報(後述)に基づいて判定する。
【0089】
ステップS126において、近傍に未だ転送対象となっていない他のスタッフがいると判定された場合(ステップS126;YES)、CPU21は、未だ転送対象となっていない他のスタッフのうち最も近くにいるスタッフに指示情報を転送する(ステップS127)。ここで、CPU21は、指示情報を転送する際、転送対象のスタッフが装着しているリスト端末20を識別可能な識別情報(識別ID)を転送先情報として当該指示情報に付帯して転送する。なお、この転送先情報は、指示情報が転送されるごとに継ぎ足されていくようになっている。
【0090】
次いで、CPU11は、通信端末10に転送状況情報を送信し(ステップS128)、返答処理を終了する。ここで、転送状況情報とは、どのリスト端末20に対して指示情報を転送中であるかを示す情報である。
【0091】
また、ステップS126において、近傍に未だ転送対象となっていない他のスタッフがいないと判定された場合(ステップS126;NO)、CPU21は、通信端末10に転送停止情報を送信し(ステップS129)、返答処理を終了する。
【0092】
また、ステップS123において、第3のボタン24Cの押下操作がなされていないと判定された場合(ステップS123;NO)、CPU21は、第1のボタン24Aの押下操作がなされたか否かを判定する(ステップS130)。
【0093】
ステップS130において、第1のボタン24Aの押下操作がなされたと判定された場合(ステップS130;YES)、CPU21は、通信端末10に返答情報として対応可能情報を送信し(ステップS131)、返答処理を終了する。
一方、ステップS130において、第1のボタン24Aの押下操作がなされていないと判定された場合(ステップS130;NO)、CPU21は、処理をステップS123へ戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。
【0094】
以上のように、本変形例の情報処理システム100Aによれば、リスト端末20は、通信端末10から所定の作業指示に関する指示情報を受信した場合に、当該所定の作業指示に関する返答情報を当該通信端末10に送信可能とし、当該リスト端末20の存する位置から所定の範囲内を探索し、返答情報として所定の作業指示に関して対応不可である旨の対応不可情報を送信する際は、探索の結果に基づいて所定の範囲内に他のリスト端末20が存するか否かを判別し、所定の範囲内に他のリスト端末20が存すると判別された場合に、当該他のリスト端末20のうち指示情報の当初の送信先であるリスト端末20に最も近いリスト端末20に当該指示情報を転送する。
したがって、指示情報の当初の送信先であるスタッフが対応することができない場合であっても、当該スタッフから最も近いスタッフに対して当該指示情報を転送することで、通信端末10を扱う管理担当者が指示情報を送信するスタッフを再度指定する手間を省くことができるようになるので、対応者を効率良く見つけ出すことができる。
【0095】
また、本変形例の情報処理システム100Aによれば、リスト端末20は、他のリスト端末20に指示情報を転送する際に、当該他のリスト端末20を識別可能な識別情報(転送先情報)を当該指示情報に付帯して転送し、当該識別情報が付帯された指示情報を受信した他のリスト端末20は、当該他のリスト端末20の存する位置から所定の範囲内を探索する際に当該識別情報が示す他のリスト端末20を除いて探索する。
したがって、既に指示情報を受信したことのあるリスト端末20に対して再度当該指示情報を転送してしまうことを防止することができるので、対応者を効率良く見つけ出すことができる。
【0096】
また、本変形例の情報処理システム100Aによれば、リスト端末20は、他のリスト端末20に指示情報を転送した場合、通信端末10に当該他のリスト端末20に指示情報を転送したことを示す情報(転送状況情報)を送信するので、通信端末10を扱う管理担当者によって当該指示情報がどのスタッフに転送されているかを把握することができるようになる。
【0097】
なお、上記実施形態における記述は、本発明に係る情報処理システム、通信端末及びプログラムの一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、上記実施形態のリスト端末20による返答処理(図12参照)では、第3のボタン24Cの押下操作がなされた場合に、通信端末10に対応不可情報を送信するようにしたが、ステップS11において指示情報を受信したと判定されてから所定時間の間に第3のボタン24C及び第1のボタン24Aの押下操作がなされなかった場合、すなわちステップS11において指示情報を受信したと判定されてから所定時間の間に返答情報(対応可能情報又は対応不可情報)が生成されなかった場合にも、通信端末10に対応不可情報を送信し(ステップS14)、その後、ステップS15~ステップS17の処理を実行するようにしてもよい。また、リスト端末20において所定のステータス(例えば、接客中や作業中など)をユーザー操作に基づき設定可能とし、例えば、接客中というステータスが設定されている状態において、当該リスト端末20が指示情報を受信した場合、ステップS12及びステップS13をスキップして、通信端末10に対応不可情報を送信し(ステップS14)、その後、ステップS15~ステップS17の処理を実行するようにしてもよい。上記変形例のリスト端末20による返答処理(図17参照)も同様とする。
【0098】
また、上記実施形態及び上記変形例では、第2通信端末はリスト端末20であるものとして説明を行ったが、第2通信端末はユーザー(例えば、小売店のスタッフ)が携帯可能な通信端末であればよく、例えば、スマートフォン、タブレットPC、携帯電話機、PDA等であってもよい。
【0099】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲をその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
【0100】
〔付記〕
<請求項1>
第1通信端末と、複数の第2通信端末と、を備えた情報処理システムであって、
前記第2通信端末は、
前記第1通信端末から所定の作業指示に関する指示情報を受信した場合に、当該所定の作業指示に関する返答情報を当該第1通信端末に送信可能な第2通信端末側送信手段と
当該第2通信端末の存する位置から所定の範囲内を探索する探索手段と、
を備え、
前記第2通信端末側送信手段は、前記返答情報として前記所定の作業指示に関して対応不可である旨の対応不可情報を送信する際、又は、前記指示情報を受信してから所定期間の間に前記返答情報の送信を指示する入力操作がなされない際は、前記探索手段による探索の結果に基づいて前記所定の範囲内に他の第2通信端末が存するか否かを判別し、前記所定の範囲内に他の第2通信端末が存すると判別された場合に、当該他の第2通信端末の存在情報を前記第1通信端末に送信することを特徴とする情報処理システム。
<請求項2>
前記第1通信端末は、
前記複数の第2通信端末のうちから一の第2通信端末をユーザー操作に基づき指定する第1の指定手段と、
前記第1の指定手段により指定された前記一の第2通信端末に前記指示情報を送信する第1通信端末側送信手段と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
<請求項3>
前記所定の作業指示は複数種類からなり、
前記第1通信端末は、
前記複数種類の作業指示のうちから一の作業指示をユーザー操作に基づき指定する第2の指定手段を備え、
前記第1通信端末側送信手段は、前記第2の指定手段により指定された前記一の作業指示に関する指示情報を、前記第1の指定手段により指定された前記一の第2通信端末に送信することを特徴とする請求項2に記載の情報処理システム。
<請求項4>
第1通信端末と、複数の第2通信端末と、を備えた情報処理システムであって、
前記第2通信端末は、
前記第1通信端末から所定の作業指示に関する指示情報を受信した場合に、当該所定の作業指示に関する返答情報を当該第1通信端末に送信可能な第2通信端末側送信手段と、
当該第2通信端末の存する位置から所定の範囲内を探索する探索手段と、
を備え、
前記第2通信端末側送信手段は、前記返答情報として前記所定の作業指示に関して対応不可である旨の対応不可情報を送信する際、又は、前記指示情報を受信してから所定期間の間に前記返答情報の送信を指示する入力操作がなされない際は、前記探索手段による探索の結果に基づいて前記所定の範囲内に他の第2通信端末が存するか否かを判別し、前記所定の範囲内に他の第2通信端末が存すると判別された場合に、当該他の第2通信端末のうち前記第2通信端末に最も近い第2通信端末に前記指示情報を転送することを特徴とする情報処理システム。
<請求項5>
前記第2通信端末側送信手段は、前記他の第2通信端末に前記指示情報を転送する際に、当該他の第2通信端末を識別可能な識別情報を当該指示情報に付帯して転送し、
前記識別情報が付帯された前記指示情報を受信した前記他の第2通信端末の前記探索手段は、当該他の第2通信端末の存する位置から所定の範囲内を探索する際に当該識別情報が示す他の第2通信端末を除いて探索することを特徴とする請求項4に記載の情報処理システム。
<請求項6>
前記第2通信端末側送信手段は、前記他の第2通信端末に前記指示情報を転送した場合、前記第1通信端末に当該他の第2通信端末に前記指示情報を転送したことを示す情報を送信することを特徴とする請求項4又は5に記載の情報処理システム。
<請求項7>
主通信端末と通信接続可能な通信端末であって、
前記主通信端末から所定の作業指示に関する指示情報を受信した場合に、当該所定の作業指示に関する返答情報を当該主通信端末に送信可能な送信手段と、
当該通信端末の存する位置から所定の範囲内を探索する探索手段と、
を備え、
前記送信手段は、前記返答情報として前記所定の作業指示に関して対応不可である旨の対応不可情報を送信する際、又は、前記指示情報を受信してから所定期間の間に前記返答情報の送信を指示する入力操作がなされない際は、前記探索手段による探索の結果に基づいて前記所定の範囲内に他の通信端末が存するか否かを判別し、前記所定の範囲内に他の通信端末が存すると判別された場合に、当該他の通信端末の存在情報を前記主通信端末に送信することを特徴とする通信端末。
<請求項8>
主通信端末と通信接続可能な通信端末であって、
前記主通信端末から所定の作業指示に関する指示情報を受信した場合に、当該所定の作業指示に関する返答情報を当該主通信端末に送信可能な送信手段と、
当該通信端末の存する位置から所定の範囲内を探索する探索手段と、
を備え、
前記送信手段は、前記返答情報として前記所定の作業指示に関して対応不可である旨の対応不可情報を送信する際、又は、前記指示情報を受信してから所定期間の間に前記返答情報の送信を指示する入力操作がなされない際は、前記探索手段による探索の結果に基づいて前記所定の範囲内に他の通信端末が存するか否かを判別し、前記所定の範囲内に他の通信端末が存すると判別された場合に、当該他の通信端末のうち前記通信端末に最も近い通信端末に前記指示情報を転送することを特徴とする通信端末。
<請求項9>
主通信端末と通信接続可能な通信端末のコンピュータを、
前記主通信端末から所定の作業指示に関する指示情報を受信した場合に、当該所定の作業指示に関する返答情報を当該主通信端末に送信可能な送信手段、
当該通信端末の存する位置から所定の範囲内を探索する探索手段、
として機能させ、
前記送信手段は、前記返答情報として前記所定の作業指示に関して対応不可である旨の対応不可情報を送信する際、又は、前記指示情報を受信してから所定期間の間に前記返答情報の送信を指示する入力操作がなされない際は、前記探索手段による探索の結果に基づいて前記所定の範囲内に他の通信端末が存するか否かを判別し、前記所定の範囲内に他の通信端末が存すると判別された場合に、当該他の通信端末の存在情報を前記主通信端末に送信することを特徴とするプログラム。
<請求項10>
主通信端末と通信接続可能な通信端末のコンピュータを、
前記主通信端末から所定の作業指示に関する指示情報を受信した場合に、当該所定の作業指示に関する返答情報を当該主通信端末に送信可能な送信手段、
当該通信端末の存する位置から所定の範囲内を探索する探索手段、
として機能させ、
前記送信手段は、前記返答情報として前記所定の作業指示に関して対応不可である旨の対応不可情報を送信する際、又は、前記指示情報を受信してから所定期間の間に前記返答情報の送信を指示する入力操作がなされない際は、前記探索手段による探索の結果に基づいて前記所定の範囲内に他の通信端末が存するか否かを判別し、前記所定の範囲内に他の通信端末が存すると判別された場合に、当該他の通信端末のうち前記通信端末に最も近い通信端末に前記指示情報を転送することを特徴とするプログラム。
【符号の説明】
【0101】
100、100A 情報処理システム
10 通信端末
11 CPU(第1の指定手段、第2の指定手段)
15 表示部
16 通信部(第1通信端末側送信手段)
20 リスト端末
21 CPU(探索手段)
24A 第1のボタン
24B 第2のボタン
24C 第3のボタン
26 通信部(第2通信端末側送信手段、送信手段)
図1
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