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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-25
(45)【発行日】2023-10-03
(54)【発明の名称】カトラリー
(51)【国際特許分類】
   A47G 21/00 20060101AFI20230926BHJP
【FI】
A47G21/00 V
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2020113215
(22)【出願日】2020-06-30
(65)【公開番号】P2022011831
(43)【公開日】2022-01-17
【審査請求日】2022-03-23
(73)【特許権者】
【識別番号】000122298
【氏名又は名称】王子ホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003649
【氏名又は名称】弁理士法人真田特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100092978
【弁理士】
【氏名又は名称】真田 有
(72)【発明者】
【氏名】椎橋 礼子
(72)【発明者】
【氏名】田村 由貴
(72)【発明者】
【氏名】高木 瑞江
【審査官】木戸 優華
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2017/0095100(US,A1)
【文献】国際公開第2019/202526(WO,A2)
【文献】米国特許出願公開第2005/0155229(US,A1)
【文献】登録実用新案第3093951(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2017/0340152(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47G 21/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
パルプモールドで成型されるカトラリーであって、
少なくとも一部分が二つ折りで二重に形成される二重構造部を有し、
前記二重構造部は、第1プレート部と第2プレート部とが重ねられて構成され、
前記第1プレート部と前記第2プレート部とが重合する互いの対向面に、嵌合構造が設けられ、
前記第1プレート部の前記対向面と前記第2プレート部の前記対向面とは、互いの面全体で接触する
ことを特徴とするカトラリー
【請求項2】
前記嵌合構造は、前記第1プレート部及び前記第2プレート部の一方の対向面に設けられた凸部と、前記第1プレート部及び前記第2プレート部の他方の対向面に設けられ前記凸部と嵌合する凹部とを有する
ことを特徴とする請求項に記載されたカトラリー。
【請求項3】
前記嵌合構造は、前記凸部及び前記凹部を複数組有している
ことを特徴とする請求項に記載されたカトラリー。
【請求項4】
前記嵌合構造は、長手方向に延在する前記凸部と、長手方向に延在する前記凹部とを備えている
ことを特徴とする請求項2又は3に記載されたカトラリー。
【請求項5】
前記凹部は、裏面に貫通する貫通孔である
ことを特徴とする請求項2~4の何れか一項に記載されたカトラリー。
【請求項6】
前記第1プレート部と前記第2プレート部とは、折れ罫線で繋がっている
ことを特徴とする請求項~5の何れか一項に記載されたカトラリー。
【請求項7】
前記二重構造部は、カトラリーのボデー部に設けられている
ことを特徴とする請求項1~6の何れか一項に記載されたカトラリー。
【請求項8】
前記二重構造部は、カトラリーのボデー部からヘッド部の一部にわたって設けられている
ことを特徴とする請求項1~6の何れか一項に記載されたカトラリー。
【請求項9】
前記二重構造部は、カトラリーの全体に設けられている
ことを特徴とする請求項1~6の何れか一項に記載されたカトラリー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナイフやフォークやスプーンといったカトラリーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ナイフやフォークやスプーンといったカトラリーには、使い捨てでき、より気軽に利用できるものとして、金属以外の材料で形成されたものが種々開発されている。例えば特許文献1には、紙製のカトラリーが開示されている。しかし、紙製のものは剛性に乏しいため利用範囲が限られる。また、樹脂製のものは環境的な観点から回避したい。そこで、近年パルプモールド製のカトラリーが開発されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2005-40285号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、パルプモールドは、パルプを原料とし、様々な形状に成形することができるうえ、形成されたパルプモールドは、使用後に再度リサイクルすることや焼却処理することも容易である。しかも、パルプモールドは、一定の強度,剛性を有し軽量なので、使い捨てするなど簡便に利用できるカトラリーへの適用も有効である。
【0005】
しかしながら、カトラリーには、その要所に高い強度,剛性が要求される場合があり、単にパルプモールドを用いて形成しても十分な強度,剛性を確保できないおそれが考えられる。また、カトラリーの場合、表面が一定の滑らかさを持つことや撥水性や耐水性を持つことなどの表面性も要求される。パルプモールドの場合、成型法によっては、成形された面の表裏によって面の粗さが異なり、一方の面は粗さを抑えることができても、他方の面は粗さを抑えることができないことがある。
したがって、パルプモールドでカトラリーを成型する場合、改善の余地がある。
【0006】
本件は、このような課題に着目して創案されたもので、パルプモールド製法を用いて、要求される機能を満たすことができるカトラリーを提供することを目的の一つとする。なお、この目的に限らず、後述する「発明を実施するための形態」に示す各構成から導き出される作用および効果であって、従来の技術では得られない作用および効果を奏することも、本件の他の目的として位置付けることができる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本件のカトラリーは、パルプモールドで成型されるカトラリー(例えば、ナイフ,スプーン,フォーク等)であって、少なくとも一部分が二つ折りで二重に形成される二重構造部を有することを特徴としている。
【0008】
前記二重構造部は、第1プレート部と第2プレート部とが重ねられて構成され、前記第1プレート部と前記第2プレート部とが重合する互いの対向面に、嵌合構造が設けられていることが好ましい。
前記嵌合構造は、前記第1プレート部及び前記第2プレート部の一方の対向面に設けられた凸部と、前記第1プレート部及び前記第2プレート部の他方の対向面に設けられ前記凸部と嵌合する凹部とを有することが好ましい。
前記嵌合構造は、前記凸部及び前記凹部を複数組有していることが好ましい。
前記嵌合構造は、長手方向に延在する前記凸部と、長手方向に延在する前記凹部とを備えていることが好ましい。
前記第1プレート部と前記第2プレート部とは、折れ罫線で繋がっていることが好ましい。
前記二重構造部は、カトラリーのボデー部に設けられていることが好ましい。
前記二重構造部は、カトラリーのボデー部からヘッド部の一部にわたって設けられていることが好ましい。
前記二重構造部は、カトラリーの全体に設けられていることが好ましい。
【発明の効果】
【0009】
本件のカトラリーによれば、パルプモールドで成型されるカトラリーが二重構造部を有するので、カトラリーの強度,剛性を高めることや、求められる表面性を得ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】第1実施形態に係るカトラリー(ナイフ)を示す図であり、(a)は完成状態の側面図、(b)は二つ折りする前の展開状態の側面図、(c)は図1(a)のA1-A1矢視断面図、(d)は図1(b)のB1-B1矢視断面図、(e)は変形例に係る断面図(図1(c)に対応する)、(f)は変形例に係る断面図(図1(d)に対応する)である。
図2】第2実施形態に係るカトラリー(ナイフ)を示す図であり、(a)は完成状態の側面図、(b)は二つ折りする前の展開状態の側面図、(c)は図2(a)のA2-A2矢視断面図、(d)は図2(b)のB2-B2矢視断面図である。
図3】第3実施形態に係るカトラリー(スプーン)を示す図であり、(a)は完成状態の側面図、(b)は二つ折りする前の展開状態の側面図、(c)は図3(a)のC3-C3矢視断面図、(d)は図3(b)のD3-D3矢視断面図、(e)は図3(a)のA3-A3矢視断面図、(f)は図3(b)のB3-B3矢視断面図である。
図4】第4実施形態に係るカトラリー(スプーン)を示す図であり、(a)は完成状態の側面図、(b)は二つ折りする前の展開状態の側面図、(c)は図4(a)のA4-A4矢視断面図、(d)は図4(b)のB4-B4矢視断面図である。
図5】第5実施形態に係るカトラリー(フォーク)を示す図であり、(a)は完成状態の側面図、(b)は二つ折りする前の展開状態の側面図である。
図6】第6実施形態に係るカトラリー(フォーク)を示す図であり、(a)は完成状態の側面図、(b)は二つ折りする前の展開状態の側面図である。
図7】第7実施形態に係るカトラリー(バターナイフ)を示す図であり、(a)は完成状態の側面図、(b)は二つ折りする前の展開状態の側面図、(c)は図7(a)のA7-A7矢視断面図、(d)は図7(b)のB7-B7矢視断面図である。
図8】第8実施形態に係るカトラリー(バターナイフ)を示す図であり、(a)は完成状態の側面図、(b)は二つ折りする前の展開状態の側面図、(c)は図8(a)のA8-A8矢視断面図、(d)は図8(b)のB8-B8矢視断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
カトラリーに関する実施の形態を説明する。なお、以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることができる。
【0012】
カトラリーには、ナイフ,スプーン,フォーク,バターナイフをはじめ、お玉杓子(いわゆる「おたま」)やトングといったさまざまな食事用具が含まれる。本実施形態では、ナイフ,スプーン,フォーク,バターナイフを例に挙げてカトラリーを説明する。
【0013】
[A.パルプモールド及びカトラリーの概要]
各実施形態のカトラリーは、パルプを主原料としており、パルプモールド(「パルプモウルド」とも表記される)によって立体成型されたている。
このようにパルプモールドで成型されたパルプモールド製カトラリーは、天然素材を使用しているのでエコフレンドリーな製品と言える。更に言えば、このカトラリーは、軽量にもかかわらず一定の強度があり、使い勝手がよく、かつ積み重ねることで収納しやすいものである。
上記のカトラリーを製造する方法としては、パルプモールド製法で立体成型する公知のさまざまな手法を採用することができる。たとえば、特開平09-286468号公報や特開平07-42100号公報に記載の製法を援用することができる。
【0014】
一例を挙げれば、下記の手順a~dを経てカトラリーが製造される。
・手順a:パルプを水に溶解させたり水中で解繊させたりして原料を仕込む
・手順b:手順aで仕込まれた材料(原液)から異物を除去したり濃縮したりして成型(「成形」とも表記される)用の原料(原質)を調整する
・手順c:手順bで調整された原料を所定の形状に設けられた型でプレス成型する
・手順d:手順cで成型されたものを乾燥する
【0015】
本カトラリーの製法には、滑らかな表面に仕上げるためや使用者に対する触感を確保するための表面性を確保する観点から、いわゆる「高湿熱プレス成型」を採用することが好ましい。たとえば、上記の手順dにおいて120[℃]以上で加圧乾燥されることで、表面性の確保されたカトラリーを製造することができる。このように成型されたカトラリーは、表面平滑性が優れているため見た目も良好であり、使用時の違和感もない。
【0016】
そのほか、カトラリーの密度は、強度を確保する観点から所定の下限値以上であることが好ましく、重量を抑制する観点から所定の上限値以下であることが好ましい。具体的に言えば、所定の下限値は、0.45[g/cm3]であることが好ましく、0.55[g/cm3]であることがより好ましく、0.65[g/cm3]であることが更に好ましい。所定の上限値は、0.95[g/cm3]であることが好ましく、0.85[g/cm3]であることがより好ましく、0.75[g/cm3]であることが更に好ましい。
【0017】
なお、カトラリーには、撥水性や耐水性をもたせるために、撥水剤や耐水剤が用いられていてもよい。たとえば、撥水剤や耐水剤がカトラリーの表面にコーティング(表面塗工)あるいはラミネーションされていてもよいし、撥水剤や耐水剤がカトラリーに内添(含有)されていてもよい。撥水剤や耐水剤の一例としては、サイズ剤が挙げられる。
【0018】
また、以下に説明する各実施形態のカトラリーは、長手方向の領域によって、以下に示す三つの部位に大別される。
・ボデー部:カトラリーの基端側で持ち手をなす部位
・ヘッド部:カトラリーの先端側で飲食対象と接触する部位
・ネック部:ボデー部とヘッド部との間に設けられた部位
カトラリーがナイフであれば、飲食対象を切断する部位がヘッド部に設けられる。カトラリーがスプーンであれば、飲食対象を掬う部位がヘッド部に設けられる。カトラリーがフォークであれば、先端側に向けて分岐した部位がヘッド部に設けられる。カトラリーがバターナイフであれば、飲食対象のバター等を掬う部位がヘッド部に設けられる。
【0019】
[B.第1実施形態]
第1実施形態では、図1を参照し、ナイフ1を例示してカトラリーを説明する。
図1(a)に示すように、ナイフ1は、ボデー部1Aと、ヘッド部1Bと、ネック部1Cとに大別される。このナイフ1は、図1(a)に示すように、二つ折りによって二重に形成された二重構造部14を有している。
【0020】
つまり、ナイフ1は、図1(b)に示すように、パルプモールド製法によって第1プレート部11と第2プレート部12とが折れ罫線13を介して横並びするように立体成型されたブランクを用意し、第1プレート部11と第2プレート部12とを二つ折りすることで二重構造部14を形成している。本実施形態では、ナイフ1のボデー部1Aとヘッド部1Bとネック部1Cとにわたって(即ち、ナイフ1の全体にわたって)、二重構造部14が形成される。
【0021】
第1プレート部11の一方の面は、ナイフ1の一側の外表面(使用時に右側となる面)を構成し、第2プレート部12の一方の面は、ナイフ1の他側の外表面(使用時に左側となる面)を構成する。図1(b)には、第1プレート部11の他方の面11Fと第2プレート部12の他方の面12Fとが示されており、第1プレート部11と第2プレート部12とを折れ罫線13で二つ折りすることで、これらの面どうしが互いに対向して接触する。以下、これらの面11F,12Fを「接触面」或いは「対向面」と呼ぶ。
【0022】
第1プレート部11の接触面11Fには凸部15が形成され、第2プレート部12の接触面12Fには凸部15と嵌合する凹部16が形成されており、凸部15及び凹部16によって嵌合構造17が形成される。凸部15は、接触面11Fの縁部の全周にわたって端縁から一定距離内側に環状に形成され長手方向に延在する1本の環状突起であり、凹部16は、接触面12Fの縁部の全周にわたって端縁から一定距離内側に環状に形成され長手方向に延在する1本の環状溝である。
【0023】
凸部15及び凹部16の表面の断面形状としては、図1(c),(d)に示すように、互いに対応する対向面(接触面11F,12F)を向き、対向面に対して逆向きの面(オーバーハングした面)をもたない曲線状に形成されている。また、第1プレート部11及び第2プレート部12は成形性を考慮してそれぞれ厚みを一定に形成されるため、接触面11Fに凸部15が形成される部分の裏面は凹状に形成され、接触面12Fに凹部16が形成される部分の裏面は凸状に形成される。凸部15及び凹部16をこのように形成することで、モールド型からの型抜けを良好にすることができる。
【0024】
これに対して、図1(e),(f)に示すように、凸部15´及び凹部16´を互いに対応する接触面11F´,12F´に対して直角な又はほぼ直角な直線を含む直線状であってもよい。なお、図1(e),(F)の変形例には図1(c),(d)と対応する符号に「´」を添付している。凹部16´は窪み状に形成され、接触面12Fの裏面、即ち、カトラリーの外表面となる面までは貫通していない。凸部15´及び凹部16´をこのように形成することで凸部15´と凹部16´とが互いにタイトに嵌合するため、互いに離脱し難く嵌合状態が保持されやすい。
【0025】
なお、一般的なパルプモールド製法によって成型する場合、特別に加工しない限り、表面粗さが残るので、凸部15及び凹部16の表面形状を、図1(c),(d)に示すように、離脱側の力に抵抗する面をほとんどもたない曲面状としても、離脱が回避される。一方、例えば、「ファインモールド」製法を採用して表面性を確保すると、嵌合した後の離脱のおそれがあるが、この場合には、図1(e),(f)に示すように、互いに対応する接触面11F´,12F´に対して直角な又はほぼ直角な面状に形成することでこれらの嵌合面が離脱側の力に抵抗するため、離脱が回避される。
【0026】
このように構成されたナイフ1によれば、以下のような効果を得ることができる。
ナイフ1は、食品を切断する際に、食品によっては大きな切断抗力を受けるため、剛性が低いと切れ味や切り心地が低下することがあり、また、強度や低いとナイフ1の損傷を招く。これに対し、本実施形態のナイフ1は、その全域にわたって二重構造部14が形成されているので、強度や剛性が向上し、切れ味や切り心地を良好にすることができ、また、損傷を招くおそれも軽減される。
【0027】
また、本実施形態のナイフ1は、パルプモールド製法によって立体成型されたブランクの第1プレート部11及び第2プレート部12の一方の面がナイフ1の外表面となり、第1プレート部11及び第2プレート部12の他方の面は互いに接触する接触面11F,12Fとなって外部に露出しない。したがって、接触面11F,12Fは使用者に対する触感を確保するための表面性を確保する必要はなく、撥水性や耐水性に関する要求度も低く、嵌合強度を考慮すれば、むしろ表面粗さがあってもよい。
【0028】
このため、ブランクの一方の面のみに表面加工をして撥水性や耐水性を満たすようにしたりして、表面性を確保すればよい。パルプモールドの場合、成型法によっては、成形された面の表裏によって面の粗さ等の表面性が異なることがあるが、面が粗い方を接触面11F,12Fとし、面が滑らかな方をナイフ1の外表面として用いれば、カトラリーに求められる表面性を得ることが可能になる。
【0029】
[C.第2実施形態]
第2実施形態では、図2を参照して、ナイフ2を例示して説明する。
図2(a)に示すように、ナイフ2は、ボデー部2Aと、ヘッド部2Bと、ネック部2Cとに大別される。このナイフ2も、図2(a)に示すように、二つ折りによって二重に形成された二重構造部24を有している。
【0030】
つまり、ナイフ2は、図2(b)に示すように、パルプモールドによって第1プレート部21と第2プレート部22とが折れ罫線23を介して横並びするように立体成型されたブランクを用意し、第1プレート部21と第2プレート部22とを二つ折りすることで二重構造部24を形成している。本実施形態でも、ナイフ2のボデー部2Aとヘッド部2Bとネック部2Cとにわたって(即ち、ナイフ2の全体にわたって)、二重構造部24が形成される。
【0031】
第1実施形態と同様に、第1プレート部21の一方の面は、ナイフ2の一側の外表面(使用時に右側となる面)を構成し、第2プレート部22の一方の面は、ナイフ2の他側の外表面(使用時に左側となる面)を構成する。図2(b)には、第1プレート部21の他方の面(接触面,対向面)21Fと第2プレート部22の他方の面(接触面,対向面)22Fとが示されており、第1プレート部21と第2プレート部22とを折れ罫線23で二つ折りすることで、これらの面どうしが互いに接触する。
【0032】
第1プレート部21の接触面21Fには凸部25が形成され、第2プレート部22の接触面22Fには凸部25と嵌合する凹部26が形成されており、凸部25及び凹部26によって嵌合構造27が形成される。本実施形態では、複数の凸部25及び凹部26が、互いに対応する部分に設けられている。ここでは、ボデー部2A及びヘッド部2Bにおいて、長手方向にほぼ等間隔に凸部25及び凹部26が配設されている。
【0033】
凸部25及び凹部26の表面の断面形状は、図2(c),(d)に示すように、互いに対応する接触面21F,22Fに対して直角な又はほぼ直角な直線を含む直線状に形成される。凹部26は接触面22Fの裏面に貫通する貫通孔であり、深さが確保されるためより強固に嵌合されるようになっている。ただし、凹部26を図1(e),(f)に示すように、接触面22Fの裏面、即ち、カトラリーの外表面となる面までは貫通しない窪み状に形成してもよい。
【0034】
また、凸部25は円柱状に形成され、凹部26は円筒孔状に形成される。このように、凸部25及び凹部26を正面視で円形に形成することで、嵌合構造27の強度を確保でき、嵌合操作も容易にできるようになる。ただし、凸部25は柱状であればよく正面視で楕円型や長円型や多角形角型でもよく、凹部26は筒孔状であればよく正面視で楕円型や長円型や多角形角型でもよい。
【0035】
このように構成されたナイフ2によれば、第1実施形態と同様に、ナイフ2の強度や剛性が向上し、切れ味や切り心地を良好にすることができ、また、損傷を招くおそれも軽減される。また、第1実施形態と同様に、カトラリーに求められる表面性を得ることも可能になる。
【0036】
[D.第3実施形態]
第3実施形態では、図3を参照して、スプーン3を例示して説明する。
図3(a)に示すように、スプーン3は、ボデー部3Aと、ヘッド部3Bと、ネック部3Cとに大別される。このスプーン3も、図3(a)に示すように、二つ折りによって二重に形成された二重構造部34を有している。
【0037】
つまり、スプーン3は、図3(b)に示すように、パルプモールド製法によって第1プレート部31と第2プレート部32とが折れ罫線33を介して横並びするように立体成型されたブランクを用意し、第1プレート部31と第2プレート部32とを二つ折りすることで二重構造部34を形成している。本実施形態でも、スプーン3のボデー部3Aとヘッド部3Bとネック部3Cとにわたって(即ち、スプーン3の全体にわたって)、二重構造部34が形成される。
【0038】
第1プレート部31の一方の面(図中裏側の面)は、スプーン3の裏側の外表面を構成し、第2プレート部32の一方の面は、スプーン3の表側の外表面を構成する。図3(b)には、第1プレート部31の他方の面(接触面,対向面)31Fと第2プレート部32の他方の面(接触面,対向面)32Fとが示されており、第1プレート部31と第2プレート部32とを折れ罫線33で二つ折りすることで、これらの面どうしが互いに接触する。
【0039】
第1プレート部31の接触面31Fには凸部35が形成され、第2プレート部32の接触面32Fには凸部35と嵌合する凹部36が形成されており、凸部35及び凹部36によって嵌合構造37が形成される。本実施形態では、ボデー部3Aとネック部3Cとに、長手方向に延在するように、凸部35及び凹部36が、互いに対応する部分に設けられている。
【0040】
凸部35及び凹部36の表面の断面形状は、図3(c),(d)に示すように、互いに対応する接触面31F,32Fに対して直角な又はほぼ直角な直線を含む直線状に形成される。また、凸部35は直線の突起状に形成され、凹部36は直線の溝状に形成される。なお、凸部35及び凹部36は一本のみ形成されているが、これらを複数本設けてもよく、直線状でなくてもよい。
【0041】
このように構成されたスプーン3によれば、第1,2実施形態と同様に、スプーン3の強度や剛性が向上し、スプーン3の使い勝手を良好にすることができ、また、損傷を招くおそれも軽減される。また、第1,2実施形態と同様に、カトラリーに求められる表面性を得ることも可能になる。
【0042】
[D.第4実施形態]
第4実施形態では、図4を参照して、スプーン4を例示して説明する。
図4(a)に示すように、スプーン4は、ボデー部4Aと、ヘッド部4Bと、ネック部4Cとに大別される。このスプーン4も、図4(a)に示すように、二つ折りによって二重に形成された二重構造部44を有している。
【0043】
つまり、スプーン4は、図4(b)に示すように、パルプモールド製法によって第1プレート部41と第2プレート部42とが折れ罫線43を介して横並びするように立体成型されたブランクを用意し、第1プレート部41と第2プレート部42とを二つ折りすることで二重構造部44を形成している。本実施形態では、スプーン4のボデー部4Aとネック部4Cとにわたって、二重構造部44が形成される。
【0044】
第3実施形態と同様に、第1プレート部41の一方の面(図中裏側の面)は、スプーン4の裏側の外表面を構成し、第2プレート部42の一方の面は、スプーン4の表側の外表面を構成する。図4(b)には、第1プレート部41の他方の面(接触面,対向面)41Fと第2プレート部42の他方の面(接触面,対向面)42Fとが示されており、第1プレート部41と第2プレート部42とを折れ罫線43で二つ折りすることで、これらの面どうしが互いに接触する。
【0045】
第1プレート部41の接触面41Fには凸部45が形成され、第2プレート部42の接触面42Fには凸部45と嵌合する凹部46が形成されており、凸部45及び凹部46によって嵌合構造47が形成される。本実施形態では、複数の凸部45及び凹部46が、ボデー部4Aにおける互いに対応する部分に設けられている。ここでは、ボデー部4Aにおいて、長手方向にほぼ等間隔に凸部45及び凹部46が配設されている。
【0046】
凸部45及び凹部46の表面の断面形状は、図4(c),(d)に示すように、第2実施形態と同様に、互いに対応する接触面41F,42Fに対して直角な又はほぼ直角な直線を含む直線状に形成される。また、凸部45は円柱状に形成され、凹部46は円筒孔状に形成される。凸部45及び凹部46を正面視で円形に形成することで、嵌合構造47の強度を確保でき、嵌合操作も容易にできるようになる。ただし、凸部45は柱状であればよく正面視で楕円型や長円型や多角形角型でもよく、凹部46は筒孔状であればよく正面視で楕円型や長円型や多角形角型でもよい。
【0047】
このように構成されたスプーン4によれば、第1~3実施形態と同様に、スプーン4の強度や剛性が向上し、スプーン4の使い勝手を良好にすることができ、また、損傷を招くおそれも軽減される。また、第3実施形態と同様に、カトラリーに求められる表面性を得ることも可能になる。
【0048】
[E.第5実施形態]
第5実施形態では、図5を参照して、フォーク5を例示して説明する。
図5(a)に示すように、フォーク5は、ボデー部5Aと、ヘッド部5Bと、ネック部5Cとに大別される。このフォーク5も、図5(a)に示すように、二つ折りによって二重に形成された二重構造部54を有している。
【0049】
つまり、フォーク5は、図5(b)に示すように、パルプモールド製法によって第1プレート部51と第2プレート部52とが折れ罫線53を介して縦並びするように立体成型されたブランクを用意し、第1プレート部51と第2プレート部52とを二つ折りすることで二重構造部54を形成している。本実施形態でも、フォーク5のボデー部5Aとヘッド部5Bとネック部5Cとにわたって(即ち、フォーク5の全体にわたって)、二重構造部54が形成される。
【0050】
第1プレート部51の一方の面(図中裏側の面)は、フォーク5の裏側の外表面を構成し、第2プレート部52の一方の面は、フォーク5の表側の外表面(使用時に表側になる面)を構成する。図5(b)には、第1プレート部51の他方の面(接触面,対向面)51Fと第2プレート部52の他方の面(接触面,対向面)52Fとが示されており、第1プレート部51と第2プレート部52とを折れ罫線53で二つ折りすることで、これらの面どうしが互いに接触する。
【0051】
第1プレート部51の接触面51Fには凸部55が形成され、第2プレート部52の接触面52Fには凸部55と嵌合する凹部56が形成されており、凸部55及び凹部56によって嵌合構造57が形成される。本実施形態では、ボデー部5Aとネック部5Cとに、長手方向に延在するように、凸部55及び凹部56が、互いに対応する部分に設けられている。
【0052】
凸部55及び凹部56の表面の断面形状は、図示しないが、互いに対応する接触面51F,52Fに対して直角な又はほぼ直角な直線を含む直線状に形成される。
ここでは、凸部55は直線の突起状に形成され、凹部56は直線の溝状に形成される。なお、凸部55及び凹部56は一本のみ形成されているが、これらを複数本設けてもよく、直線状でなくてもよい。
【0053】
このように構成されたフォーク5によれば、第1~4実施形態と同様に、フォーク5の強度や剛性が向上し、フォーク5の使い勝手を良好にすることができ、また、損傷を招くおそれも軽減される。また、第1~4実施形態と同様に、カトラリーに求められる表面性を得ることも可能になる。
【0054】
[F.第6実施形態]
第6実施形態では、図6を参照して、フォーク6を例示して説明する。
図6(a)に示すように、フォーク6は、ボデー部6Aと、ヘッド部6Bと、ネック部6Cとに大別される。このフォーク6も、図6(a)に示すように、二つ折りによって二重に形成された二重構造部64を有している。
【0055】
つまり、フォーク6は、図6(b)に示すように、パルプモールド製法によって第1プレート部61と第2プレート部62とが折れ罫線63を介して縦並びするように立体成型されたブランクを用意し、第1プレート部61と第2プレート部62とを二つ折りすることで二重構造部64を形成している。本実施形態では、フォーク6のボデー部6Aとネック部6Cとヘッド部6Bの一部とにわたって、二重構造部64が形成される。
【0056】
第5実施形態と同様に、第1プレート部61の一方の面(図中裏側の面)は、フォーク6の裏側の外表面を構成し、第2プレート部62の一方の面は、フォーク6の表側の外表面(使用時に表側なる面)を構成する。図6(b)には、第1プレート部61の他方の面(接触面,対向面)61Fと第2プレート部62の他方の面(接触面,対向面)62Fとが示されており、第1プレート部61と第2プレート部62とを折れ罫線63で二つ折りすることで、これらの面どうしが互いに接触する。
【0057】
第1プレート部61の接触面61Fには凸部65が形成され、第2プレート部62の接触面62Fには凸部65と嵌合する凹部66が形成されており、凸部65及び凹部66によって嵌合構造67が形成される。本実施形態では、複数の凸部65及び凹部66が、ボデー部6Aにおける互いに対応する部分に設けられている。ここでは、ボデー部6Aにおいて、長手方向にほぼ等間隔に凸部65及び凹部66が配設されている。
【0058】
凸部65及び凹部66の表面の断面形状は、図示しないが、互いに対応する接触面61F,62Fに対して直角な又はほぼ直角な直線を含む直線状に形成される。また、凸部65は正面視で長円の柱状に形成され、凹部46は正面視で長円の筒孔状に形成される。凸部65及び凹部66を正面視で長円形に形成することで、嵌合構造77の強度を確保でき、嵌合操作も容易にできるようになる。ただし、凸部75は柱状であればよく正面視で楕円型や円型や多角形角型でもよく、凹部66は筒孔状であればよく正面視で楕円型や円型や多角形角型でもよい。
【0059】
このように構成されたフォーク6によれば、第1~5実施形態と同様に、フォーク5の強度や剛性が向上し、フォーク6の使い勝手を良好にすることができ、また、損傷を招くおそれも軽減される。また、第1~5実施形態と同様に、カトラリーに求められる表面性を得ることも可能になる。
【0060】
[G.第7実施形態]
第7実施形態では、図7を参照して、バターナイフ7を例示して説明する。
図7(a)に示すように、バターナイフ7は、ボデー部7Aと、ヘッド部7Bと、ネック部7Cとに大別される。このバターナイフ7も、図7(a)に示すように、二つ折りによって二重に形成された二重構造部74を有している。なお、図7(a)では外形のみではバターナイフ7と分かり難いので、内部の凸部75や凹部76の形状の隠れ線を破線で加えている。
【0061】
バターナイフ7は、図7(b)に示すように、パルプモールド製法によって第1プレート部71と第2プレート部72とが折れ罫線73を介して横並びするように立体成型されたブランクを用意し、第1プレート部71と第2プレート部72とを二つ折りすることで二重構造部74を形成している。本実施形態でも、バターナイフ7のボデー部7Aとヘッド部7Bとネック部7Cとにわたって(即ち、バターナイフ7の全体にわたって)、二重構造部74が形成される。
【0062】
第1プレート部71の一方の面(図中裏側の面)は、バターナイフ7の一側の外表面を構成し、第2プレート部72の一方の面は、バターナイフ7の他側の外表面を構成する。図7(b)には、第1プレート部71の他方の面(接触面,対向面)71Fと第2プレート部72の他方の面(接触面,対向面)72Fとが示されており、第1プレート部71と第2プレート部72とを折れ罫線73で二つ折りすることで、これらの面どうしが互いに接触する。
【0063】
第1プレート部71の接触面71Fには凸部75が形成され、第2プレート部72の接触面72Fには凸部75と嵌合する凹部76が形成されており、凸部75及び凹部76によって嵌合構造77が形成される。本実施形態では、ボデー部7Aとネック部7Cとに、長手方向に延在するように、凸部75及び凹部76が、互いに対応する部分に設けられている。
【0064】
凸部75及び凹部76の表面の断面形状は、図7(c),(d)に示すように、互いに対応する対向面(接触面71F,72F)を向き、対向面に対して逆向きの面をもたない曲線状である。ただし、互いに対応する接触面71F,72Fに対して直角な又はほぼ直角な直線を含む直線状であってもよい。
【0065】
このように構成されたバターナイフ7によれば、第1~6実施形態と同様に、バターナイフ7の強度や剛性が向上し、バターナイフ7の使い勝手を良好にすることができ、また、損傷を招くおそれも軽減される。また、第1~6実施形態と同様に、カトラリーに求められる表面性を得ることも可能になる。
【0066】
[H.第8実施形態]
第8施形態では、図6を参照して、バターナイフ8を例示して説明する。
図8(a)に示すように、バターナイフ8は、ボデー部8Aと、ヘッド部8Bと、ネック部8Cとに大別される。このバターナイフ8も、図8(a)に示すように、二つ折りによって二重に形成された二重構造部84を有している。なお、図8(a)では外形のみではバターナイフ8と分かり難いので、内部の凸部85や凹部86の形状の隠れ線を破線で加えている。
【0067】
バターナイフ8は、図8(b)に示すように、パルプモールド製法によって第1プレート部81と第2プレート部82とが折れ罫線83を介して横並びするように立体成型されたブランクを用意し、第1プレート部81と第2プレート部82とを二つ折りすることで二重構造部84を形成している。本実施形態では、バターナイフ8のボデー部8Aとネック部8Cとにわたって、二重構造部84が形成される。
【0068】
第7実施形態と同様に、第1プレート部81の一方の面(図中裏側の面)は、バターナイフ8の一側の外表面を構成し、第2プレート部82の一方の面は、バターナイフ8の他側の外表面を構成する。図8(b)には、第1プレート部81の他方の面(接触面,対向面)81Fと第2プレート部82の他方の面(接触面,対向面)82Fとが示されており、第1プレート部81と第2プレート部82とを折れ罫線83で二つ折りすることで、これらの面どうしが互いに接触する。
【0069】
第1プレート部81の接触面81Fには凸部85が形成され、第2プレート部82の接触面82Fには凸部85と嵌合する凹部86が形成されており、凸部85及び凹部86によって嵌合構造87が形成される。本実施形態では、凸部85は、ボデー部8Aとネック部8Cとにおける接触面81Fの縁部の全周にわたって端縁から一定距離内側に環状に形成され長手方向に延在する1本の環状突起であり、凹部86は、ボデー部8Aとネック部8Cとにおける接触面82Fの縁部の全周にわたって端縁から一定距離内側に環状に形成され長手方向に延在する1本の環状溝である。
【0070】
凸部85及び凹部86の表面の断面形状は、図8(c),(d)に示すように、互いに対応する対向面(接触面81F,82F)を向き、対向面に対して逆向きの面をもたない曲線状である。ただし、互いに対応する接触面81F,82Fに対して直角な又はほぼ直角な直線を含む直線状であってもよい。
【0071】
このように構成されたバターナイフ8によれば、第1~7実施形態と同様に、バターナイフ7の強度や剛性が向上し、バターナイフ7の使い勝手を良好にすることができ、また、損傷を招くおそれも軽減される。また、第1~7実施形態と同様に、カトラリーに求められる表面性を得ることも可能になる。
【0072】
[I.その他]
以上、実施形態を説明したが、本発明はこのような実施形態に限定されるものではなく、各実施形態を適宜変更したり組み合わせたりして実施してもよい。
例えば、上記実施形態では、カトラリーとして、ナイフ,スプーン,フォークを例示したが、その他のカトラリーに適用することもできる。
また、二重構造部を、例えば負荷が加わりやすいネック部などの要部のみに部分的に設けてもよい。
また、嵌合構造も嵌合状態を保持しやすい構造であればよく、実施形態のものに限定されない。
【符号の説明】
【0073】
1,2 カトラリーとしてのナイフ
3,4 カトラリーとしてのスプーン
5,6 カトラリーとしてのフォーク
7,8 カトラリーとしてのバターナイフ
1A,2A,3A,4A,5A,6A,7A,8A ボデー部
1B,2B,3B,4B,5B,6B,7B,8B ヘッド部
1C,2C,3C,4C,5C,6C,7C,8C ネック部
11,21,31,41,51,61,71,81 第1プレート部
11F,21F,31F,41F,51F,61F,71F,81F 接触面(対向面)
12,22,32,42,52,62,72,82 第2プレート部
12F,22F,32F,42F,52F,62F,72F,82F 接触面(対向面)
13,23,33,43,53,63,73,83 折れ罫線
14,24,34,44,54,64,74,84 二重構造部
15,25,35,45,55,65,75,85 凸部
16,26,36,46,56,66,76,86 凹部
17,27,37,47,57,67,77,87 嵌合構造
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8