特許 7355296 プラズマ除臭型ペットトイレ

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】特許公報(B2)

(11)【特許番号】

(24)【登録日】2023-09-25

(45)【発行日】2023-10-03

(54)【発明の名称】プラズマ除臭型ペットトイレ

(51)【国際特許分類】

   A01K 1/01 20060101AFI20230926BHJP

   A61L 2/14 20060101ALI20230926BHJP

   A61L 9/22 20060101ALI20230926BHJP

【ＦＩ】

A01K1/01 801H

A61L2/14

A61L9/22

【請求項の数】 7

(21)【出願番号】P 2022073228

(22)【出願日】2022-04-27

(65)【公開番号】P2023121697

(43)【公開日】2023-08-31

【審査請求日】2022-05-13

(31)【優先権主張番号】202210157784.3

(32)【優先日】2022-02-21

(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN

(73)【特許権者】

【識別番号】522170375

【氏名又は名称】聖▲キ▼電子科技（広東）有限公司

【氏名又は名称原語表記】Ｓｈｅｎｇｈｕｉ Ｅｌｅｃｔｒｏｎｉｃ Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｙ （Ｇｕａｎｇｄｏｎｇ） Ｃｏ．， Ｌｔｄ．

【住所又は居所原語表記】Ｒｏｏｍ ３０１， Ｎｏ． ６１， Ｔｈｉｒｄ Ｓｔｒｅｅｔ， Ｃｈａｎｇｔａｎｇ Ｔｈｉｒｄ Ｉｎｄｕｓｔｒｉａｌ Ｚｏｎｅ， Ｄａｌａｎｇ Ｔｏｗｎ， Ｄｏｎｇｇｕａｎ Ｃｉｔｙ， Ｇｕａｎｇｄｏｎｇ Ｐｒｏｖｉｎｃｅ，Ｃｈｉｎａ

(74)【代理人】

【識別番号】100125265

【弁理士】

【氏名又は名称】貝塚 亮平

(74)【代理人】

【識別番号】100185270

【弁理士】

【氏名又は名称】原田 貴史

(72)【発明者】

【氏名】曾 ▲イ▼強

(72)【発明者】

【氏名】鄭 偉豪

【審査官】小林 謙仁

(56)【参考文献】

【文献】国際公開第２０２１／１１９５６８（ＷＯ，Ａ１）

【文献】特開２０２１－０７８４１２（ＪＰ，Ａ）

【文献】特開２０１９－１０３４５６（ＪＰ，Ａ）

【文献】特開２００４－０２４１８０（ＪＰ，Ａ）

【文献】韓国登録特許第１０－１８６３１９３（ＫＲ，Ｂ１）

【文献】米国特許出願公開第２０１８／０１９９５３５（ＵＳ，Ａ１）

(58)【調査した分野】(Int.Cl.，ＤＢ名)

Ａ０１Ｋ １／０１

(57)【特許請求の範囲】

【請求項1】

ベースを含むプラズマ除臭型ペットトイレであって、キャットリターパレット、カバー及び除臭殺菌モジュールを更に含み、前記カバーが前記ベースの上部に取り付けられることにより前記カバーと前記ベースとの間にはスペースが形成され、前記キャットリターパレットは前記ベース上に支持され、前記ベースには開口が形成され、前記キャットリターパレットは前記開口により前記スペース内に送入され、前記除臭殺菌モジュールはプラズマ発生器と排気装置を含み、前記プラズマ発生器と前記排気装置はいずれも前記カバーに取り付けられ、前記プラズマ発生器は前記スペース内の除臭と殺菌を担当し、前記排気装置は前記プラズマ発生器が形成した正負イオンを前記スペース内に送入し、
前記キャットリターパレットの外側には取っ手が形成され、前記取っ手は開口が下に向いている隠蔽式凹型構造であり、
前記キャットリターパレットには止動突出部が形成され、前記カバーには止動当接部が形成され、前記止動突出部は前記止動当接部に当接し、
前記カバーには隠蔽式風入口が取り付けられ、前記カバーには装着板が取り付けられ、前記装着板には風出口が形成され、前記排気装置は前記装着板に取り付けられ、前記排気装置の気体入口は前記隠蔽式風入口と対応するように形成され、前記排気装置の気体出口は前記隠蔽式風入口と対応するように形成され、前記風出口と前記スペースは連通状態に連結され、前記隠蔽式風入口は複数個のアーチ形突出部で構成され、前記アーチ形突出部と前記カバーの上面との間には通風用垂直孔が形成され、前記通風用垂直孔が位置している平面と前記カバーの上面は交差に配列されることを特徴とするプラズマ除臭型ペットトイレ。

【請求項2】

前記ベースの側壁は二層構造であり、前記二層構造には中空凹部が形成され、前記中空凹部には複数個の突出結合部が形成され、前記カバーの下端には複数個の挿入部が形成され、前記挿入部は前記中空凹部に挿入され、複数個の前記突出結合部と複数個の前記挿入部は１つずつ対応し、前記挿入部には結合孔が形成され、前記突出結合部は前記結合孔に結合されることを特徴とする請求項１に記載のプラズマ除臭型ペットトイレ。

【請求項3】

前記キャットリターパレットの上端の辺縁には湾曲部が形成され、前記カバーの内壁には位置決め突出部が形成され、前記湾曲部は前記位置決め突出部の下部に位置し、前記位置決め突出部は前記キャットリターパレットの位置を決めることを特徴とする請求項１に記載のプラズマ除臭型ペットトイレ。

【請求項4】

前記キャットリターパレットには沙濾過部品が取り付けられ、前記キャットリターパレットには２個の装着凹部がそれぞれ形成され、１個の前記装着凹部は前記キャットリターパレットの一側の内壁面に形成され、他の前記装着凹部は前記キャットリターパレットの他側の内壁面に形成され、前記沙濾過部品には濾過板と装着板が形成され、前記装着板は前記濾過板に垂直に連結され、前記濾過板には複数個の濾過孔が形成され、前記装着板の一端は一側の前記装着凹部に結合され、前記装着板の他端は他側の前記装着凹部に結合されることを特徴とする請求項１に記載のプラズマ除臭型ペットトイレ。

【請求項5】

前記カバーの両側の壁部には凹部がそれぞれ形成され、前記凹部内にはホックが形成され、キャットリター除去用シャベルを前記ホックに掛けることを特徴とする請求項１に記載のプラズマ除臭型ペットトイレ。

【請求項6】

前記カバーにはドアが回転可能に取り付けられ、前記カバーには出入り口が形成され、前記ドアは前記出入り口に設けられていることを特徴とする請求項１に記載のプラズマ除臭型ペットトイレ。

【請求項7】

前記ベースの底部には複数個の貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項１に記載のプラズマ除臭型ペットトイレ。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明は、ペット用品の技術分野に属し、特に、プラズマ除臭型ペットトイレに関するものである。

【背景技術】

【0002】

キャットリターボックスはキャットリターを盛って運輸する容器である。キャットリターボックスとキャットリターは使用上の利便性がよいという利点を有しているので、ペットキャット（Pet cat）を飼養する家庭において多く使用されている。ペットキャットを飼養する家庭の数量が増加していることによりキャットリターボックスの使用量も段々増加している。しかしながら、従来のキャットリターボックスは殺菌と消毒を有効に実施することができないので、細菌が容易に繁殖しかつにおいがするおそれがある。空気中に浮かんでいるキャットリター粒子を除去しないと、掃除をする人の呼吸システムに影響を与え、猫と主人の健康に影響を与えるおそれがある。

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0003】

従来の技術の問題を解決するため、本発明は下記プラズマ除臭型ペットトイレを提供する。本発明のプラズマ除臭型ペットトイレにより、スペース内の煙、埃、においを除去し、空気の品質を向上させ、血液の循環を促進し、細菌の再生を抑制し、猫と主人の健康を確保することができる。また、本発明のプラズマ除臭型ペットトイレの排気装置により、換気の効率を向上させ、細菌の繁殖を抑制し、においを減少させ、除臭の効果を向上させることができる。また、本発明のプラズマ除臭型ペットトイレのキャットリターパレットにより、キャットリターパレット内のキャットリターを容易に取り替え、使用上の利便性と体験を向上させることができる。

【課題を解決するための手段】

【0004】

従来の技術的問題を解決するため、本発明は下記技術的事項を採用する。
本発明のプラズマ除臭型ペットトイレは、ベース、キャットリターパレット、カバー及び除臭殺菌モジュールを更に含む。前記カバーが前記ベースの上部に取り付けられることにより前記カバーと前記ベースとの間にはスペースが形成され、前記キャットリターパレットは前記ベース上に支持され、前記ベースには開口が形成され、前記キャットリターパレットは前記開口により前記スペース内に送入される。前記除臭殺菌モジュールはプラズマ発生器と排気装置を含み、前記プラズマ発生器と前記排気装置はいずれも前記カバーに取り付けられ、前記プラズマ発生器は前記スペース内の除臭と殺菌を担当し、前記排気装置は前記プラズマ発生器が形成した正負イオンを前記スペース内に送入する。

【0005】

前記ベースの側壁は二層構造であり、前記二層構造には中空凹部が形成され、前記中空凹部には複数個の突出結合部が形成され、前記カバーの下端には複数個の挿入部が形成され、前記挿入部は前記中空凹部に挿入され、複数個の前記突出結合部と複数個の前記挿入部は１つずつ対応し、前記挿入部には結合孔が形成され、前記突出結合部は前記結合孔に結合される。

【0006】

前記キャットリターパレットの上端の辺縁には湾曲部が形成され、前記カバーの内壁には位置決め突出部が形成され、前記湾曲部は前記位置決め突出部の下部に位置し、前記位置決め突出部は前記キャットリターパレットの位置を決める。

【0007】

前記キャットリターパレットには沙濾過部品が取り付けられ、前記キャットリターパレットには２個の装着凹部がそれぞれ形成され、１個の前記装着凹部は前記キャットリターパレットの一側の内壁面に形成され、他の前記装着凹部は前記キャットリターパレットの他側の内壁面に形成され、前記沙濾過部品には濾過板と装着板が形成され、前記装着板は前記濾過板に垂直に連結され、前記濾過板には複数個の濾過孔が形成され、前記装着板の一端は一側の前記装着凹部に結合され、前記装着板の他端は他側の前記装着凹部に結合される。

【0008】

前記キャットリターパレットの外側には取っ手が形成され、前記取っ手は開口が下に向いている隠蔽式凹型構造である。

【0009】

前記キャットリターパレットには止動突出部が形成され、前記カバーには止動当接部が形成され、前記止動突出部は前記止動当接部に当接する。

【0010】

前記カバーの両側の壁部には凹部がそれぞれ形成され、前記凹部内にはホックが形成され、キャットリター除去用シャベルを前記ホックに掛ける。

【0011】

前記カバーにはドアが回転可能に取り付けられ、前記カバーには出入り口が形成され、前記ドアにも出入り口が形成されている。

【0012】

前記カバーには隠蔽式風入口が取り付けられ、前記カバーには装着板が取り付けられ、前記装着板には風出口が形成され、前記排気装置は前記装着板に取り付けられ、前記排気装置の気体入口は前記隠蔽式風入口と対応するように形成され、前記排気装置の気体出口は前記隠蔽式風入口と対応するように形成され、前記風出口と前記スペースは連通状態に連結され、前記隠蔽式風入口は複数個のアーチ形突出部で構成され、前記アーチ形突出部と前記カバーの上面との間には通風用垂直孔が形成され、前記通風用垂直孔が位置している平面と前記カバーの上面は交差に配列される。

【0013】

前記ベースの底部には複数個の貫通孔が形成されている。

【発明の効果】

【0014】

本発明のプラズマ除臭型ペットトイレに下記発明の効果を獲得することができる。
１、本発明のプラズマ除臭型ペットトイレのプラズマ発生器によりスペース内の煙、埃、においを除去し、空気の品質を向上させ、血液の循環を促進し、細菌の再生を抑制し、猫と主人の健康を確保することができる。
２、本発明のプラズマ除臭型ペットトイレの排気装置を起動させることにより、スペース内の空気を流動させ、換気の効率を向上させ、細菌の繁殖を抑制し、においを減少させ、除臭の効果を向上させることができる。
３、本発明のプラズマ除臭型ペットトイレのキャットリターパレットを引き出すことによりキャットリターパレット内のキャットリターを容易に取り替え、使用上の利便性と体験を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【0015】

【図1】本発明の実施例に係るプラズマ除臭型ペットトイレの構造を示す図である。

【図2】本発明の実施例に係るプラズマ除臭型ペットトイレの隠蔽式風入口とカバーの構造を示す図である。

【図3】本発明の実施例に係るプラズマ除臭型ペットトイレの構造を示す断面図である。

【図4】本発明の実施例に係るプラズマ除臭型ペットトイレの構造を示す断面図である。

【図5】図４のＡ部分の構造を示す局部拡大図である。

【図6】本発明の実施例に係るプラズマ除臭型ペットトイレの構造を示す断面図である。

【図7】本発明の実施例に係るプラズマ除臭型ペットトイレの沙濾過部品とキャットリターパレットの構造を示す図である。

【図8】本発明の実施例に係るプラズマ除臭型ペットトイレのベースとベースの局部の構造を示す分解図である。

【図9】本発明の実施例に係るプラズマ除臭型ペットトイレの表示装置、制御装置、暖房装置、排気装置及びプラズマ発生器の構成を示す図である。

【発明を実施するための形態】

【0016】

この技術分野の技術者に理解してもらうため、以下、本発明の実施例と図面により本発明の事項を説明するが、下記実施例により本発明を限定する意図はない。

【0017】

図１～図９に示すとおり、本発明の実施例に係るプラズマ（plasma）除臭型ペットトイレ（Pet toilet）は、ベース１、キャットリターパレット（Cat litter pallet）２、カバー３及び除臭殺菌モジュールを含む。カバー３がベース１の上部に取り付けられることによりカバー３とベース１との間にはスペース４が形成され、キャットリターパレット２はベース１上に支持され、ベース１には開口３４が形成され、キャットリターパレット２は開口３４によりスペース４内に送入される。除臭殺菌モジュールはプラズマ発生器（plasma generator）６と排気装置７を含み、プラズマ発生器６と排気装置７はいずれもカバー３に取り付けられる。プラズマ発生器６はスペース４内の殺菌と消毒を担当し、排気装置７はプラズマ発生器６が形成した正負イオンをスペース４内に送入することにより、正負イオンをスペース４内に均等に配列させ、除臭の効果を向上させることができる。排気装置７は扇風機であり、カバー３は半包囲型カバーであることが好ましい。

【0018】

プラズマ発生器６が作動するとき、ブースト回路（Boost circuit）で低電圧を正の高電圧（positive high voltage）と負の高電圧（Negative high voltage）に変換し、正の高電圧と負の高電圧で空気の電離（ionosphere）を実施することにより大量のカチオン酸素（kation oxygen）とアニオン酸素（Anion oxygen）が形成される。その場合、正負電圧の出力は段々増加し、形成される正負イオンの数量も段々増加する。形成される正イオンと負イオンでスペース４内の空気を浄化するとき、正負イオンと空気中の異物が中和することにより大量のエネルギーが瞬間に形成され、分子の構造は迅速に変化する。それにより細菌の構造が変化するか或いはエネルギーが変換されることにより、細菌が死に、細菌の効果を獲得することができる。本発明の実施例において、負イオンの数量は正イオンの数量より遥かに多いので、浄化後負イオンは依然として空気中に浮いている。それによりスペース４内の煙、埃、においを除去し、空気の品質を向上させ、血液の循環を促進し、細菌の再生を抑制し、猫と主人の健康を確保することができる。

【0019】

本発明のプラズマ除臭型ペットトイレには、制御装置、表示装置３１、温度検出装置が更に取り付けられ、表示装置３１、温度検出装置、排気装置７及びプラズマ発生器６はいずれも制御装置に電気接続される。表示装置３１がカバー３に取り付けられることにより表示装置３１の温度を容易に読むことができる。カバー３には複数個のボタン３０が取り付けられ、複数個のボタン３０でスイッチ、プラズマ発生器６及び排気装置７の開閉等を制御することができる。例えば、排気装置７を起動させることにより、スペース４内の空気を流動させ、換気の効率を向上させ、細菌の繁殖を抑制し、においを減少させ、除臭の効果を向上させることができる。キャットリターパレット２は引き出しのような構造を有しているので、キャットリターパレット２を引き出すことによりキャットリターパレット２内のキャットリターを容易に取り替えることができる。それにより使用上の利便性と体験を向上させることができる。カバー３は着脱に可能に結合される複数の板状体で構成されているので、カバー３を解体させた後容易に収納させるか或いは運輸することができる。スペース４内に暖房装置を更に取り付けることができる。暖房装置は暖房シート（Heating sheet）であることが好ましい。暖房装置でスペース４内の温度を上昇させることができる。寒いとき、暖房装置を起動させることにより快適性と使用上の体験を向上させることができる。

【0020】

本実施例においてベース１の側壁は二層構造９であり、二層構造９には中空凹部１０が形成され、中空凹部１０には複数個の突出結合部１１が形成されている。カバー３の下端には複数個の挿入部１２が形成され、挿入部１２は中空凹部１０に挿入される。複数個の突出結合部１１と複数個の挿入部１２は１つずつ対応する。挿入部１２には結合孔１３が形成され、突出結合部１１は結合孔１３に結合されることにより結合の安定性を向上させ、着脱の利便性を向上さ、解体後に収納と運輸を容易に実施することができる。二層構造９が形成されることによりベース１とカバー３を安定に結合させ、結合部位の見た目を向上させることができる。

【0021】

本実施例において、キャットリターパレット２の上端の辺縁には湾曲部１５が形成され、カバー３の内壁には位置決め突出部１４が形成されている。湾曲部１５は位置決め突出部１４の下部に位置し、位置決め突出部１４はキャットリターパレット２の位置を決める役割をする。猫はウンチ後キャットリターを掘る習性を有している。位置決め突出部１４でキャットリターパレット２の位置を決めることにより、キャットリターパレット２の安定性と使用上の体験を向上ことができる。

【0022】

本実施例において、キャットリターパレット２には沙濾過部品１６が取り付けられる。キャットリターパレット２には２個の装着凹部１７がそれぞれ形成され、１個の装着凹部１７はキャットリターパレット２の一側の内壁面に形成され、他の１個の装着凹部１７はキャットリターパレット２の他側の内壁面に形成されている。沙濾過部品１６には濾過板１８と装着板１９が形成され、装着板１９は濾過板１８に垂直に連結され、濾過板１８には複数個の濾過孔２０が形成されている。装着板１９の一端は一側の装着凹部１７に結合され、装着板１９の他端は他側の装着凹部１７に結合される。猫が本発明のプラズマ除臭型ペットトイレにおいてウンチをする場合、猫の脚下に少量のキャットリターが付くおそれがあるが、猫がキャットリターパレット２から外に出るとき、猫の爪が濾過板１８を踏むことにより猫の脚下のキャットリターはキャットリターパレット２に落下することができる。それにより、猫が脚下のキャットリターを外に散らかすことを防止し、掃除の頻度を減少させることができる。濾過板１８が設けられることにより猫が散らかしたキャットリターを回収して再び利用することができる。濾過板１８の下部に一定の数量のキャットリターが集まると、沙濾過部品１６をキャットリターパレット２から取り外すことにより、濾過板１８の下部に集まるキャットリターをキャットリターパレット２に送入することができる。それにより、キャットリターの浪費を防止し、飼育のコストを低減することができる。

【0023】

本実施例において、キャットリターパレット２の外側には取っ手２１が形成され、取っ手２１は開口が下に向く隠蔽式凹型構造である。取っ手２１は開口が下に向く隠蔽式凹型構造であることにより、プラズマ除臭型ペットトイレの見た目を向上させ、かつ猫の毛、埃、異物等が取っ手２１に積もることを防止することができる。

【0024】

本実施例において、キャットリターパレット２には止動突出部２２が形成され、カバー３には止動当接部２３が形成され、止動突出部２２は止動当接部２３に当接することができる。止動突出部２２と止動当接部２３が形成されることにより、キャットリターパレット２がスペース４内に挿入される距離を制御し、キャットリターパレット２の結合を確保し、かつプラズマ除臭型ペットトイレの見た目を向上させることができる。

【0025】

本実施例において、カバー３の両側の壁部には凹部２４がそれぞれ形成され、凹部２４内にはホック（hook）２５が形成されている。使用者はキャットリター除去用シャベル（shovel）をホック２５に掛けることができる。キャットリターボックス（cat litter box）を動かすとき、使用者は指を凹部２４に挿入することによりキャットリターボックスを安定に取って動かすことができる。キャットリター除去用シャベルをカバー３の側壁のホック２５に掛けることにより、使用の利便性を向上させ、使用の体験を向上させることができる。

【0026】

本実施例において、カバー３にはドア２６が回転可能に取り付けられている。カバー３には出入り口が形成され、ドア２６にも出入り口が形成されている。ドア２６がカバー３に回転可能に取り付けられることにより猫の出入を確保し、かつスペース４内に密閉空間を形成することができる。したがって、プラズマ発生器６で殺菌をするとき、スペース４内の殺菌の効果を向上させることができる。

【0027】

本実施例において、カバー３には隠蔽式風入口２７が取り付けられ、カバー３には装着板５が取り付けられ、装着板５には風出口３２が形成されている。排気装置７は装着板５に取り付けられ、排気装置７の気体入口は隠蔽式風入口２７と対応するように形成され、排気装置７の気体出口は隠蔽式風入口２７と対応するように形成される。風出口３２とスペース４は連通状態に連結され、隠蔽式風入口２７は複数個のアーチ形突出部２８で構成され、アーチ形突出部２８とカバー３の上面との間には通風用垂直孔２９が形成されている。通風用垂直孔２９が位置している平面とカバー３の上面は交差または垂直に配列される。従来の平面型貫通孔と比較してみると、通風用垂直孔２９は、埃、猫の毛、異物等が開口に積もることを有効に防止することができる。それにより、装着板５に取り付けられている電子部品及び排気装置７を有効に保護し、それらの使用寿命を延長させることができる。隠蔽式風入口２７の構造を適当に設計することにより、美感を向上させ、猫と主人の注目を集めることができる。

【0028】

本実施例において、ベース１の底部には複数個の貫通孔８が形成されていることにより、スペース４の通風と換気を確保し、かつベース１を製造する材料を節約するとともに製造のコストを低減することができる。

【0029】

実際の需要により本発明の実施例に係る技術的事項を自在に組み合わせることができる。

【0030】

以上、本発明の好適な実施例を詳述してきたが、前記実施例は本発明の例示にしか過ぎないものであり、本発明は前記実施例の構成にのみ限定されるものでない。この技術分野の技術者は本発明の要旨を逸脱しない範囲内において設計の変更及び改良等をすることができ、それらがあっても本発明の特許請求の範囲に含まれることは当然である。

【符号の説明】

【0031】

１ ベース
２ キャットリターパレット
３ カバー
４ スペース
５ 装着板
６ プラズマ発生器
７ 排気装置
８ 濾過板
９ 二層構造
１０ 中空凹部
１１ 突出結合部
１２ 挿入部
１３ 結合孔
１４ 位置決め突出部
１５ 湾曲部
１６ 沙濾過部品
１７ 装着凹部
１８ 濾過板
１９ 装着板
２０ 濾過孔
２１ 取っ手
２２ 止動突出部
２３ 止動当接部
２４ 凹部
２５ ホック
２６ ドア
２７ 隠蔽式風入口
２８ アーチ形突出部
２９ 通風用垂直孔
３０ ボタン
３１ 表示装置
３２ 風出口
３４ 開口

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】

【図9】