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特許7355307アプリケーション生成プログラム、情報処理装置及びアプリケーション管理システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-25
(45)【発行日】2023-10-03
(54)【発明の名称】アプリケーション生成プログラム、情報処理装置及びアプリケーション管理システム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0482 20130101AFI20230926BHJP
   G06F 3/0481 20220101ALI20230926BHJP
【FI】
G06F3/0482
G06F3/0481
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2022115968
(22)【出願日】2022-07-21
【審査請求日】2022-12-19
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】515247945
【氏名又は名称】株式会社ヤプリ
(74)【代理人】
【識別番号】100180758
【弁理士】
【氏名又は名称】荒木 利之
(72)【発明者】
【氏名】佐野将史
(72)【発明者】
【氏名】鈴木亜美
(72)【発明者】
【氏名】山▲崎▼李沙
【審査官】▲高▼瀬 健太郎
(56)【参考文献】
【文献】Future Shop Co.,“レイアウトパーツ|SaaS型ECサイト構築プラットフォームはfutureshop”,[online],2020年10月21日,インターネット<URL:http://web.archive.org/web/20201021051405/https://www.future-shop.jp/manual/builder/layout-parts.html>
【文献】Future Shop Co.,“レイアウト変更|SaaS型ECサイト構築プラットフォームはfutureshop”,[online],2020年10月26日,インターネット<URL:http://web.archive.org/web/20201026013003/https://www.future-shop.jp/manual/builder/layout-setting.html>
【文献】くーら,“Web開発のためにBootstrap Studioを導入して楽になったこと、トラブったこと”,[online],2019年03月07日,インターネット<URL:https://www.r3it.com/blog/bootstrapstudio-gusuku-web>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/0482
G06F 3/0481
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを、
コンテンツ情報と1対1で対応してコンテンツ情報の内容を表示する第1の要素と、
前記第1の要素を指定されたまとまりで表示する第2の要素と、
単一又は複数の前記第2の要素を含み、機能毎にまとめて表示する第3の要素とを有するアプリケーション表示用のデータを扱うプログラムであって、
前記第3の要素及び機能の選択を受け付け、選択された当該機能に基づいて当該第3の要素中で表示する前記第2の要素を選択する要素選択手段と、
当該選択された第3の要素に基づいて、当該選択された第3の要素に関連づけられた表示態様で前記第1の要素及び前記第2の要素を表示するアプリケーションを生成する生成手段として機能させるアプリケーション生成プログラム。
【請求項2】
前記アプリケーション表示用のデータは、さらに、単一又は複数の前記第3の要素を表示し、異なる又は同一の機能をまたいで提供する第4の要素を有し、
前記要素選択手段は、前記第4の要素及びカテゴリの選択を受け付け、選択された当該カテゴリに基づいて当該第4の要素中で表示する前記第3の要素を選択する請求項1に記載のアプリケーション生成プログラム。
【請求項3】
前記アプリケーション表示用のデータは、さらに、単一又は複数の前記第4の要素及び/又は単一又は複数の前記第3の要素を表示する第5の要素を有し、
前記要素選択手段は、前記第5の要素、当該第5の要素中で表示する前記第4の要素及び/又は第3の要素を選択する請求項2に記載のアプリケーション生成プログラム。
【請求項4】
各要素の表示上のデザインを変更する変更手段としてさらに機能させる請求項1から3のいずれかに記載のアプリケーション生成プログラム。
【請求項5】
前記要素選択手段は、選択された当該機能に基づいて当該第3の要素中で表示する前記第2の要素の選択を当該第2の要素に付与されたタグに基づいて行う請求項1に記載のアプリケーション生成プログラム。
【請求項6】
前記要素選択手段は、前記第3の要素の選択を当該第3の要素の機能に基づいて行う請求項1又は2に記載のアプリケーション生成プログラム。
【請求項7】
前記要素選択手段の選択を、予め定めた条件に基づいて変更し、前記コンテンツ情報を配信する配信手段としてさらに機能させる請求項1から3のいずれかに記載のアプリケーション生成プログラム。
【請求項8】
コンテンツ情報と1対1で対応してコンテンツ情報の内容を表示する第1の要素と、
前記第1の要素を指定されたまとまりで表示する第2の要素と、
単一又は複数の前記第2の要素を含み、機能毎にまとめて表示する第3の要素とを有するアプリケーション表示用のデータを扱う情報処理装置であって、
前記第3の要素及び機能の選択を受け付け、選択された当該機能に基づいて当該第3の要素中で表示する前記第2の要素を選択する要素選択手段と、
当該選択された第3の要素に基づいて、当該選択された第3の要素に関連づけられた表示態様で前記第1の要素及び前記第2の要素を表示するアプリケーションを生成する生成手段とを有する情報処理装置。
【請求項9】
コンテンツ情報と1対1で対応してコンテンツ情報の内容を表示する第1の要素と、前記第1の要素を指定されたまとまりで表示する第2の要素と、単一又は複数の前記第2の要素を含み、機能毎にまとめて表示する第3の要素とを有するアプリケーション表示用のデータを扱う情報処理装置であって、前記第3の要素及び機能の選択を受け付け、選択された当該機能に基づいて当該第3の要素中で表示する前記第2の要素を選択する要素選択手段と、当該選択された第3の要素に基づいて、当該選択された第3の要素に関連づけられた表示態様で前記第1の要素及び前記第2の要素を表示するアプリケーションを生成する生成手段とを有する情報処理装置と、
前記情報処理装置が生成した前記アプリケーションが動作する端末とを備えたアプリケーション管理システムであって、
前記情報処理装置は、前記端末で動作する前記アプリケーションの要求に応じて前記コンテンツ情報を配信する配信手段をさらに有するアプリケーション管理システム。
【請求項10】
前記情報処理装置の前記配信手段は、予め定めた条件に基づいて前記コンテンツ情報の配信内容を変更する請求項9に記載のアプリケーション管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アプリケーション生成プログラム、情報処理装置及びアプリケーション管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の技術として、ユーザーインターフェースが複数階層レベルで構成されているアプリケーションを生成する情報処理装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に開示された情報処理装置は、ユーザインターフェースが複数の領域を含み、各階層レベルで各領域を含んでいる。また、各領域は、各階層レベルよりも下位の階層レベルで2つ以上の子領域を有している。各領域に対応するが、2つ以上の子領域の内の任意の子領域に対応しない、位置における第1の接触を検出すると、各領域とともにではなく、2つ以上の子領域の少なくとも1つの子領域とともに第1の接触を処理するように、アプリケーションが構成されている場合、その位置に関連する子領域の位置に従って、各子領域を識別し、アプリケーションを使用して、識別される各子領域とともに第1の接触を処理する。このようにアプリケーションを構成することにより、意図するユーザインターフェースオブジェクト外で検出される場合であっても、タッチに基づくジェスチャー及びイベントを正確に認識させるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2015-018572号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記特許文献1に記載の情報処理装置は、ユーザーインターフェースが複数階層レベルで構成されており、領域及び階層レベルに応じて接触の検出及び当該接触の検出に対する処理内容を制御するものの、各階層レベルとアプリケーションの操作受付処理に関するものであり、各階層レベルに使用するコンテンツ、操作応答内容、デザイン等をアプリケーション管理者が設定し、生成する必要があるため、複数階層レベルのアプリケーションを生成する際に設計が煩雑になる、という問題がある。
【0006】
本発明の目的は、複数階層レベルで構成されるアプリケーションを生成する際の手順を減少するアプリケーション生成プログラム、情報処理装置及びアプリケーション管理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、上記目的を達成するため、以下のアプリケーション生成プログラム、情報処理装置及びアプリケーション管理システムを提供する。
【0008】
[1]コンピュータを、
コンテンツ情報と1対1で対応してコンテンツ情報の内容を表示する第1の要素と、
前記第1の要素を指定されたまとまりで表示する第2の要素と、
単一又は複数の前記第2の要素を含み、機能毎にまとめて表示する第3の要素とを有するアプリケーション表示用のデータを扱うプログラムであって、
前記第3の要素及び機能の選択を受け付け、選択された当該機能に基づいて当該第3の要素中で表示する前記第2の要素を選択する要素選択手段と、
当該選択された第3の要素に基づいて、当該選択された第3の要素に関連づけられた表示態様で前記第1の要素及び前記第2の要素を表示するアプリケーションを生成する生成手段として機能させるアプリケーション生成プログラム。
[2]前記アプリケーション表示用のデータは、さらに、単一又は複数の前記第3の要素を表示し、異なる又は同一の機能をまたいで提供する第4の要素を有し、
前記要素選択手段は、前記第4の要素及びカテゴリの選択を受け付け、選択された当該カテゴリに基づいて当該第4の要素中で表示する前記第3の要素を選択する前記[1]に記載のアプリケーション生成プログラム。
[3]前記アプリケーション表示用のデータは、さらに、単一又は複数の前記第4の要素及び/又は単一又は複数の前記第3の要素を表示する第5の要素を有し、
前記要素選択手段は、前記第5の要素、当該第5の要素中で表示する前記第4の要素及び/又は第3の要素を選択する前記[2]に記載のアプリケーション生成プログラム。
[4]各要素の表示上のデザインを変更する変更手段としてさらに機能させる前記[1]から[3]のいずれかに記載のアプリケーション生成プログラム。
[5]前記要素選択手段は、選択された当該機能に基づいて当該第3の要素中で表示する前記第2の要素の選択を当該第2の要素に付与されたタグに基づいて行う前記[1]に記載のアプリケーション生成プログラム。
[6]前記要素選択手段は、前記第3の要素の選択を当該第3の要素の機能に基づいて行う前記[1]又は[2]に記載のアプリケーション生成プログラム。
[7]前記要素選択手段の選択を、予め定めた条件に基づいて変更し、前記コンテンツ情報を配信する配信手段としてさらに機能させる前記[1]から[3]のいずれかに記載のアプリケーション生成プログラム。
[8]コンテンツ情報と1対1で対応してコンテンツ情報の内容を表示する第1の要素と、
前記第1の要素を指定されたまとまりで表示する第2の要素と、
単一又は複数の前記第2の要素を含み、機能毎にまとめて表示する第3の要素とを有するアプリケーション表示用のデータを扱う情報処理装置であって、
前記第3の要素及び機能の選択を受け付け、選択された当該機能に基づいて当該第3の要素中で表示する前記第2の要素を選択する要素選択手段と、
当該選択された第3の要素に基づいて、当該選択された第3の要素に関連づけられた表示態様で前記第1の要素及び前記第2の要素を表示するアプリケーションを生成する生成手段とを有する情報処理装置。
[9]コンテンツ情報と1対1で対応してコンテンツ情報の内容を表示する第1の要素と、前記第1の要素を指定されたまとまりで表示する第2の要素と、単一又は複数の前記第2の要素を含み、機能毎にまとめて表示する第3の要素とを有するアプリケーション表示用のデータを扱う情報処理装置であって、前記第3の要素及び機能の選択を受け付け、選択された当該機能に基づいて当該第3の要素中で表示する前記第2の要素を選択する要素選択手段と、当該選択された第3の要素に基づいて、当該選択された第3の要素に関連づけられた表示態様で前記第1の要素及び前記第2の要素を表示するアプリケーションを生成する生成手段とを有する情報処理装置と、
前記情報処理装置が生成した前記アプリケーションが動作する端末とを備えたアプリケーション管理システムであって、
前記情報処理装置は、前記端末で動作する前記アプリケーションの要求に応じて前記コンテンツ情報を配信する配信手段をさらに有するアプリケーション管理システム。
[10]前記情報処理装置の前記配信手段は、予め定めた条件に基づいて前記コンテンツ情報の配信内容を変更する前記[9]に記載のアプリケーション管理システム。

【発明の効果】
【0009】
本願発明によれば、複数階層レベルで構成されるアプリケーションを生成する際の手順を減少することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、実施の形態に係るアプリケーション管理システムの構成の一例を示す概略図である。
図2図2は、実施の形態に係るアプリケーション管理サーバの構成例を示すブロック図である。
図3図3は、アプリケーション情報の構成の一例を示す概略図である。
図4図4は、コンテンツ情報の構成の一例を示す概略図である。
図5図5は、アプリケーション情報のうちブロックの構成の一例を示す概略図である。
図6図6は、アプリケーション情報のうちグループの構成の一例を示す概略図である。
図7図7は、アプリケーション情報のうちスペースの構成の一例を示す概略図である。
図8図8は、アプリケーション情報のうちページの構成の一例を示す概略図である。
図9図9は、絞込情報の構成の一例を示す概略図である。
図10図10は、ユーザ情報の構成の一例を示す概略図である。
図11図11は、デザイン情報の構成の一例を示す概略図である。
図12図12(a)~(d)は、アプリケーションの画面構成例を示す概略図である。
図13図13(a)及び(b)は、アプリケーションの画面構成例を示す概略図である。
図14図14は、アプリケーションのデザイン変更の動作例を示す概略図である。
図15図15は、アプリケーション管理システムのアプリケーション生成動作例を示すフローチャートである。
図16図16は、配信動作を説明するための概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[実施の形態]
(アプリケーション管理システムの構成)
図1は、実施の形態に係るアプリケーション管理システムの構成の一例を示す概略図である。
【0012】
このアプリケーション管理システム5は、情報処理装置としてのアプリケーション管理サーバ1と、編集端末2と、端末3a、3b、3c…とをネットワーク4によって互いに通信可能に接続することで構成される。編集端末2は、端末3a、3b、3c…で動作するアプリケーションを生成、管理する管理者6によって操作され、端末3a、3b、3c…は、端末3a、3b、3c…で動作するアプリケーションを利用する利用者7a、7b、7c…によってそれぞれ操作される。
【0013】
アプリケーション管理サーバ1は、サーバ型の情報処理装置であり、編集端末2、端末3a、3b、3c…の要求に応じて動作するものであって、本体内に情報を処理するための機能を有するCPU(Central Processing Unit)やHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等の電子部品を備える。また、アプリケーション管理サーバ1は、端末3a、3b、3c…で動作するアプリケーションで使用される情報(コンテンツ)を配信するものであり、さらに、通知するためのものでもある。通知は「プッシュ通知」と呼ばれるものであり、端末3a、3b、3c…から問い合わせがなくとも行える通知も含まれる。
【0014】
編集端末2は、PC(Personal Computer)やスマートフォン、タブレット端末等の情報処理装置であって、本体内に情報を処理するための機能を有するCPUやフラッシュメモリ等の電子部品を備える。編集端末2は、主にアプリケーションの内容を決定して生成し、生成したアプリケーションを編集するために用いられる。
【0015】
端末3a、3b、3c…は、スマートフォン、タブレット端末、PC等の情報処理装置であって、本体内に情報を処理するための機能を有するCPUやフラッシュメモリ等の電子部品を備える。端末3a、3b、3c…は、アプリケーション管理サーバ1で生成され、配信されるアプリケーションがインストールされる。
【0016】
ネットワーク4は、高速通信が可能な通信ネットワークであり、例えば、イントラネットやLAN(Local Area Network)等の有線又は無線の通信網である。
【0017】
アプリケーション管理サーバ1は、一例として、管理者6の操作内容に基づいて編集端末2から送信される要求に応じて動作し、端末3a、3b、3c…上で動作するアプリケーションを生成する。アプリケーション管理サーバ1は、生成したアプリケーションを端末3a、3b、3c…に配信し、端末3a、3b、3c…はアプリケーションを受信したインストールして実行する。また、アプリケーション管理サーバ1は、端末3a、3b、3c…上で動作するアプリケーションが用いるコンテンツを配信する。
【0018】
(情報処理装置の構成)
図2は、実施の形態に係るアプリケーション管理サーバ1の構成例を示すブロック図である。
【0019】
アプリケーション管理サーバ1は、CPU等から構成され、各部を制御するとともに、各種のプログラムを実行する制御部10と、フラッシュメモリ等の記憶媒体から構成され情報を記憶する記憶部11と、ネットワーク4を介して外部と通信する通信部12とを備える。
【0020】
制御部10は、後述するアプリケーション生成プログラム110を実行することで、コンテンツ受付手段100、ブロック選択手段101、グループ選択手段102、スペース選択手段103、ページ構成手段104、デザイン変更手段105等として機能し、アプリケーション配信プログラム111を実効することで、コンテンツ配信手段106等として機能する。
【0021】
コンテンツ受付手段100は、管理者6の操作に応じて編集端末2からアプリケーションがコンテンツを表示又は再生する階層のうち最も下位の階層を「エレメント」とし、当該エレメントで表示、再生するコンテンツを受け付けてコンテンツ情報112として記憶部11に格納する。なお、コンテンツは、例えば、文書情報、画像情報、動画情報、音声情報等であり、コンテンツを受け付ける際に(又は事後的に)、エレメントのまとまり(以降「アイテム」という。)が管理者6によって指定されてコンテンツ情報112に記録される。なお、本実施の形態において「コンテンツ」と言う場合、コンテンツ情報112中の情報だけでなく、様々な階層で表示、再生されるコンテンツ(アイテム、及び後述するブロック、グループ、スペース等のまとまり)も含むものとする。
【0022】
ブロック選択手段101は、アプリケーション上で表示されるアイテムのまとまりを「ブロック」としてアプリケーション情報113に記録する。なお、ブロック選択手段101は、ブロックに関連付ける機能を選択する。
【0023】
グループ選択手段102は、アプリケーション上で表示されるブロックのまとまりを「グループ」としてアプリケーション情報113に記録する。なお、グループ選択手段102は、グループに関連付けるカテゴリを選択する。
【0024】
スペース選択手段103は、アプリケーション上で表示されるグループ以下の階層のまとまりを「スペース」としてアプリケーション情報113に記録する。なお、スペースは、端末3a、3b、3c…の1画面に表示される領域を指す。
【0025】
ページ構成手段104(生成手段)は、アプリケーション上で表示されるスペース以下の階層のまとまりを「ページ」としてアプリケーション情報113に記録する。なお、ページは、端末3a、3b、3c…の1以上の画面に表示される領域を指す。
【0026】
デザイン変更手段105は、コンテンツ、アイテム、ブロック、グループ、スペース、ページの表示上のデザイン(サイズ、色、線種、視覚効果、音声効果、動画効果等)を変更してデザイン情報116に記録する。
【0027】
コンテンツ配信手段106は、通信部12、ネットワーク4を介して端末3a~3cに対して端末3a~3c上で動作するアプリケーションで用いるコンテンツをコンテンツ情報112から配信する。なお、コンテンツ配信手段106は、絞込情報114、ユーザ情報115等に基づいてコンテンツを絞込、出し分けして配信する。ここで「配信」には、アプリケーションに対する通知も含まれるものとする。また、コンテンツの絞込、出し分けは、絞込情報114、ユーザ情報115に基づくものだけでなく、外部CMS(Content Management System)サーバの情報に基づくものであってもよい。
【0028】
記憶部11は、制御部10を上述した各手段100-105として動作させるアプリケーション生成プログラム110、アプリケーション配信プログラム111、コンテンツ情報112、アプリケーション情報113、絞込情報114、ユーザ情報115、デザイン情報116等を記憶する。
【0029】
図3は、アプリケーション情報113の構成の一例を示す概略図である。
【0030】
アプリケーション情報113は、アプリケーション内での表示要素を階層化して管理するものであり、コンテンツと1対1で対応してその内容を表示、再生するエレメント113E(第1の要素)、単数又は複数のエレメントをまとめて表示、再生するアイテム113I(第2の要素)、単数又は複数のアイテムをまとめて表示するとともに特定の機能を提供するブロック113B(第3の要素)、単数又は複数のブロック以下の階層をまとめて表示するとともに特定のカテゴリにカテゴライズするグループ113G(第4の要素)、単数又は複数のグループ以下の階層をまとめて端末3a、3b、3cの表示部の1画面内に表示するスペース113S(第5の要素)、単数又は複数のスペース以下の階層をまとめて表示するページ113P(第6の要素)を有する。
【0031】
図4は、コンテンツ情報112の構成の一例を示す概略図である。
【0032】
コンテンツ情報112は、コンテンツを識別するためのコンテンツID、コンテンツ内容、エレメントを識別するためのエレメントID、アイテムを識別するためのアイテムIDを有する。同一のアイテムIDが付与された複数のエレメントはアプリケーションの表示処理においてまとめて表示される。
【0033】
図5は、アプリケーション情報113のうちブロックの構成の一例を示す概略図である。
【0034】
アプリケーション情報113aは、ブロックを識別するためのブロックID、ブロックが有する機能を示す機能内容、アイテムID、当該ブロックを配信する配信先のユーザグループを有する。
【0035】
図6は、アプリケーション情報113のうちグループの構成の一例を示す概略図である。
【0036】
アプリケーション情報113bは、グループを識別するためのグループID、グループが属するカテゴリを示すカテゴリ、ブロックID、当該グループを配信する配信先のユーザグループを有する。
【0037】
図7は、アプリケーション情報113のうちスペースの構成の一例を示す概略図である。
【0038】
アプリケーション情報113cは、スペースを識別するためのスペースID、グループIDを有する。なお、スペースは、グループ以下の階層をまとめるものであるため、アプリケーション情報113cにおいてブロックID、アイテムID、当該スペースを配信する配信先のユーザグループを指定するものであってもよい。
【0039】
図8は、アプリケーション情報113のうちページの構成の一例を示す概略図である。
【0040】
アプリケーション情報113dは、ページを識別するためのページID、スペースIDを有する。なお、ページは、スペース以下の階層をまとめるものであるため、アプリケーション情報113dにおいてグループID、ブロックID、アイテムIDを指定するものであってもよい。
【0041】
図9は、絞込情報114の構成の一例を示す概略図である。
【0042】
絞込情報114は、絞込の条件を識別するための絞込ID、絞込の名称を示す絞込名、絞込のルールを有する。なお、絞込の条件は例示であり、記憶部11中の情報を指定するものであれば様々な条件を設定可能である。
【0043】
図10は、ユーザ情報115の構成の一例を示す概略図である。
【0044】
ユーザ情報115は、ユーザを識別するためのユーザID、ユーザの名称、住所、連絡先(メール、電話番号、SNSメッセージID等)、詳細情報、年齢、性別、お気に入りブランド、よく行く店舗、居住する都道府県、子供の誕生日、興味のあるジャンルを示すユーザ情報、ユーザがお気に入りや非表示項目等として登録したブランド、アイテム、記事等である登録情報、ユーザが過去に購入したアイテムを示す購入履歴等を有する。なお、ユーザ情報115のうち、ユーザ情報、登録情報、購入情報は、後述するコンテンツの配信先を振り分け、絞り込む際に用いられるが、必須の構成ではなく適宜選択可能であるし、他の項目をさらに有するように構成してもよい。
【0045】
図11は、デザイン情報116の構成の一例を示す概略図である。
【0046】
デザイン情報116は、アプリケーションを識別するためのアプリID、各デザインの種類とカスタマイズの有無を示すスペースデザイン、グループデザイン、ブロックデザイン、アイテムデザインを有する。各デザインは、予め用意されたデザインタイプから選択可能であり、さらに各デザインタイプの詳細デザインを変更可能である。
【0047】
(情報処理装置の動作)
次に、本実施の形態の作用を(1)基本動作と、(2)アプリケーション生成動作、(3)配信動作に分けて説明する。
【0048】
(1)基本動作
まず、管理者6は、アプリケーションを生成するため編集端末2を操作する。編集端末2は、アプリケーション管理サーバ1にアプリケーション生成要求を送信する。
【0049】
アプリケーション管理サーバ1は、アプリケーション生成要求を受信すると、アプリケーション生成のための画面を表示するための情報を編集端末2に送信する。編集端末2は、情報を受信してアプリケーション生成のための画面を表示し(図14を含む画面。)、管理者6の操作に応じてアプリケーション管理サーバ1と協働してアプリケーションを生成する。アプリケーション生成動作については「(2)アプリケーション生成動作」において詳細に説明する。また、編集端末2及びアプリケーション管理サーバ1は、管理者6の操作に応じて生成、配信したアプリケーションを編集してもよい。
【0050】
また、アプリケーション管理サーバ1は、生成したアプリケーションを端末3a、3b、3c…に配信し、端末3a、3b、3c…は受信したアプリケーションをインストールして実行する。また、アプリケーション管理サーバ1は、端末3a、3b、3c…上で動作するアプリケーションの要求に応じ、当該アプリケーションが表示、再生するコンテンツを配信する。コンテンツの配信動作については「(3)配信動作」において詳細に説明する。
【0051】
(2)アプリケーション生成動作
端末3a、3b、3c…で動作するアプリケーションを生成する動作について説明する。なお、生成動作は、アプリケーション管理サーバ1と編集端末2とが通信して行う。
【0052】
図15は、アプリケーション管理システム5のアプリケーション生成動作例を示すフローチャートである。
【0053】
まず、管理者6がアプリケーションを生成するためのコンテンツ(アプリケーション上に表示する文書情報、画像情報、動画情報、音声情報等)を登録すべく編集端末2を操作する。また、管理者6は、コンテンツを商品、記事、クーポン、電子書籍の作品、通知、店舗情報、動画、音声、カタログ、マニュアル、レシピ、コーディネート等のようにまとまり(アイテム)を指定して登録する。編集端末2は、操作内容に応じて登録するコンテンツと、そのまとまりに関する情報、登録要求をアプリケーション管理サーバ1に送信する。
【0054】
アプリケーション管理サーバ1は、編集端末2からコンテンツと、そのまとまりに関する情報、コンテンツ登録要求を受け付けると、コンテンツ受付手段100が、コンテンツを「エレメント」として受け付けてコンテンツ情報112として記憶部11に格納する(S1)。また、エレメントのまとまりを「アイテム」としてコンテンツ情報112に記録する。つまり、図4に示すように、エレメントのまとまりには同一のアイテムIDが付与される。また、上記商品、記事、クーポン、電子書籍の作品、通知、店舗情報、動画、音声、カタログ、マニュアル、レシピ、コーディネート等、さらにこれらの中のものをタグ付けすることで、「クーポンの中の○○店で使えるクーポン」、「商品の中のTシャツカテゴリ」、「××製品のカタログ・マニュアル・動画」等のようなまとまりの種類をタグ(図示せず。)としてさらに記録する。
【0055】
次に、管理者6は、編集端末2上に表示されたGUI(図示せず。)を確認しつつ操作部を操作し、登録されたコンテンツ情報112を用いてアプリケーションを階層(113E、113I)、113B、113G、113S、113P毎に生成する(管理者6によって編集可能な階層をブロック以上とする場合、階層113E、113Iはブロック113Bの階層によって選択されるのみであるが、エレメントE、アイテム113Iの階層も生成可能に構成してもよい。)。図3に示したように、階層113E、113I、113B、113G、113S、113Pの順で表示上大きなまとまりを構成するものであり、具体的には、管理者6の操作内容に応じて、ブロックにおいて登録したアイテムのうち使用するアイテムを選択し、グループにおいて使用するブロックを選択し、スペースにおいて使用するグループ以下の階層を選択し、ページにおいて使用するスペース以下の階層を選択する。当該選択は、タグ、機能、カテゴリ等に基づいて後述するように自動で選択されるものも含む。
【0056】
アプリケーション管理サーバ1のブロック選択手段101は、編集端末2に入力された操作内容に基づいて、アプリケーション上で表示されるアイテムのまとまりを「ブロック」としてアプリケーション情報113に記録する(S2)。さらに、ブロック選択手段101は、ブロックに関連付ける機能の選択を受け付ける。機能は、例えば、「商品一覧」、「お知らせ」、「クーポン」といったものであり、当該機能を選択することで、アイテムに設定されたタグを参照し、例えば、「商品一覧」であれば「商品」のタグのついたアイテムを、「お知らせ」であれば「記事」のタグのついたアイテムを、「クーポン」であれば「クーポン」のタグのついたアイテムをブロック選択手段101がブロック内に表示させるアイテムとして自動で選択する。また、ブロック選択手段101は、アイテムの並び順等を予め定めたルールに基づいて自動で、又は管理者6の指定によって指定してもよい。
【0057】
また、グループ選択手段102は、編集端末2に入力された操作内容に基づいて、アプリケーション上で表示されるブロックのまとまりを「グループ」としてアプリケーション情報113に記録する(S3)。さらに、グループ選択手段102は、グループに関連付けるカテゴリを選択する。カテゴリは、例えば、「製品情報」、「店舗からのお知らせ」といったものであり、当該カテゴリを選択することで、ブロックの機能や、設定されたタグ、任意の複数のブロックの指定を参照し、グループ選択手段102がグループ内に表示させるブロック及び/又は並び順等を自動で選択する。
【0058】
また、スペース選択手段103は、編集端末2に入力された操作内容に基づいて、アプリケーション上で表示されるグループのまとまりを「スペース」としてアプリケーション情報113に記録する(S4)。
【0059】
また、ページ構成手段104は、編集端末2に入力された操作内容に基づいて、アプリケーション上で表示されるスペース以下の階層のまとまりを「ページ」としてアプリケーション情報113に記録する(S5)。
【0060】
次に、管理者6は、各階層113E、113I、113B、113G、113S、113Pに表示するコンテンツを選択した後、各階層113E、113I、113B、113G、113S、113Pがアプリケーション上で表示される際のデザインを調整するべく編集端末2を操作する。なお、操作手順としては、デザインを調整した後、各階層に表示するコンテンツを選択してもよい。編集端末2は、アプリケーション管理サーバ1と通信し、図14に示すように、デザイン変更のための画面を表示する。なお、図14は、上記したアプリケーション生成動作においても使用される。
【0061】
図14は、アプリケーションのデザイン変更の動作例を示す概略図である。
【0062】
画面105aは、アプリケーションのデザイン変更の際に編集端末2の表示部に表示される画面であり、アプリケーションの画面構成のプレビューを表示するプレビュー表示欄105aと、レイヤーの追加の際に操作するレイヤー追加ボタン105aと、レイヤーのうちスペースの内容を示すレイヤー105aと、レイヤーのうちブロックの内容を示すレイヤー105aと、コンテンツの内容、デザインスタイルの内容、表示条件の内容を選択するタブ105aと、スタイルのうちブロック内のアイテムのカラム数、ブロック全体の余白や背景等のデザインを変更する操作欄105aと、アイテムの余白や背景等のデザインを変更する操作欄105aと、画像のデザインを変更する操作欄105aと、テキストのデザインを変更する操作欄105aとを有する。
【0063】
管理者6は、編集端末2の表示部に表示された内容を参照しつつ、上記画面においてエレメント、アイテム、ブロック、グループ、スペース、ページのそれぞれの表示上のデザイン(サイズ、色、線種、視覚効果、音声効果、動画効果等)を適宜変更すべく編集端末2を操作する。編集端末2は、管理者6の操作内容に応じてアプリケーションの内容を編集し、編集内容をアプリケーション管理サーバ1へ送信する。なお、図14の例では、階層として最上位にスペースを有し、スペース内にブロックがグリッド状に配置され、各ブロック内に画像と、メッセージと、配信日時のエレメントが表示されるものを示しているが、ブロックの上位にグループを有するように構成することもできる。
【0064】
アプリケーション管理サーバ1のデザイン変更手段105は、編集端末2から編集内容を受信し、エレメント、アイテム、ブロック、グループ、スペース、ページの表示上のデザインを変更して図11に示すようにデザイン情報116に記録する(S6)。なお、図11では、スペースID、グループIDのみが記載されているが、下位の階層に含まれるブロック、アイテムのデザインはIDの表示を省略している。
【0065】
ページ構成手段104により、上記アプリケーション情報113及びデザイン情報116に基づきアプリケーションが生成され(S7)、当該アプリケーションは端末3a、3b、3c…に配布され(S8)、端末3a、3b、3c…にインストールされる。
【0066】
次に、利用者7a、7b、7c…は、端末3a、3b、3c…上でアプリケーションを起動する。端末3a、3b、3c…の表示部には以下に示すような画面が表示される。
【0067】
なお、以下に示す画面例は、同一のコンテンツ情報112を用いて生成されたそれぞれアプリケーション情報113及び/又はデザイン情報116が異なる場合の表示例である。
【0068】
図12(a)~(d)は、アプリケーションの画面構成例を示す概略図である。
【0069】
画面300a~300dは、同一のコンテンツ情報112を用いて表示されるアプリケーション情報113の画面例である。例えば、画面300aのブロック300a、画面300bのブロック300b、画面300cのブロック300c、画面300cのブロック300cは同一のコンテンツ情報112を用いており、ブロックのデザインが異なるものである。同様にブロック300a、300b、300c、300dは同一のコンテンツ情報112を用いており、以降も同様である。
【0070】
また、画面300aにおいて、ブロック300a、300a、300a…は、機能内容として「お知らせ」を有するブロックであり、これらのブロックは同一のグループに属しており、グループのカテゴリは「店舗からのお知らせ」である。
【0071】
また、画面300a、画面300b、画面300dの各ブロックは、ブロックサイズ、画像サイズが異なるが同一コンテンツを用いている。なお、画面300cの各ブロックは、アイテムに含まれるエレメント(コンテンツ)のうち画像コンテンツを用いずにテキストのみで構成される。アイテム中のコンテンツの採用、不採用についてもデザインにより変更される。
【0072】
図13(a)及び(b)は、アプリケーションの画面構成例を示す概略図である。
【0073】
画面301a及び301bは、同一のコンテンツ情報112を用いて表示されるアプリケーション情報113の画面例である。図12(a)~(d)の例と同様に、例えば、画面301aのブロック301a~301a…と、画面301bのブロック301b~301b…は同一のコンテンツ情報112を用いており、画面301aでは各ブロックをまとめるグループが、グループ301a10が「最新情報」、グループ301a11が「社内報」、グループ301a12が「マニュアル」のカテゴリであり、画面301bでは各ブロックをまとめるグループ301b10がすべてのブロックの一覧である点で異なる。つまり、各スペースやグループ内で採用するブロックをグループのカテゴリを選択することで変更可能であり、人手で当該ブロックを選択するだけでなく、各グループに与えられたカテゴリにより自動でブロックを選択することができる。
【0074】
(3)配信動作
まず、通常の配信動作として、コンテンツ配信手段106は、アプリケーションが起動している端末3a~3cの要求に応じ、通信部12、ネットワーク4を介して端末3a~3cに対して、端末3a~3c上で動作するアプリケーションで用いるコンテンツをコンテンツ情報112から配信する(S9)。なお、コンテンツ配信手段106は、配信すべきコンテンツ情報112をアプリケーション情報113に予め選択するよう設定されたコンテンツから、又はグループのカテゴリ、ブロックの機能、アイテムのタグ等の情報に基づいて選択して配信する。
【0075】
なお、コンテンツ配信手段106は、ページ単位、スペース単位又はグループ単位で、絞込情報114、ユーザ情報115等に基づいてコンテンツを選択して配信することも可能である。なお、ここで「配信」には、アプリケーション内で表示されるコンテンツだけでなく、アプリケーションに対するプッシュ通知等の通知も含まれるものとする。
【0076】
例えば、コンテンツ配信手段106は、図9に示す絞込情報114に絞込の条件が定められている場合、当該条件に基づいてコンテンツを配信する。なお、絞込IDは、例えば、ブロック、グループ、スペース、ページに関連付けられており、当該ブロック、グループ、スペース、ページが表示される際に絞込の条件に基づいてコンテンツが表示されるものとする。
【0077】
絞込ID「D001」の例であれば、コンテンツ配信手段106は、タグが「クーポン」のアイテムをコンテンツ情報112から取得して端末3a、3b、3cに配信する。また、絞込ID「D002」の例であれば、コンテンツ配信手段106は、機能が「お知らせ」のブロックに用いるコンテンツをコンテンツ情報112から取得して端末3a、3b、3cに配信する。また、絞込ID「D003」の例であれば、コンテンツ配信手段106は、アプリケーション情報113aのユーザグループが「A」のブロックに用いるコンテンツをコンテンツ情報112から取得して端末3a、3b、3cに配信する。
【0078】
また、コンテンツ配信手段106は、例えば、外部CMSサーバの情報を利用して、ユーザ情報115を参照し、利用者の居住地、購入履歴等に基づいて利用者を絞り込んでコンテンツ配信を行う。具体的には以下に示す図16のセグメント配信の例のように配信される。
【0079】
図16は、配信動作を説明するための概略図である。
【0080】
画面302aは、全ての通知をまとめて表示する場合に端末3a、3b、3c…に表示される画面例である。画面302bは、セグメント配信(配信先を、例えば、アプリケーション利用者の居住地、購入履歴等の条件で絞り込んで配信すること。)により配信されるコンテンツを表示する場合に端末3a、3b、3c…に表示される画面例である。なお、画面302aと画面302bに表示されるコンテンツは一致している例が示されているが、セグメント配信の条件により異なる場合もある。
【0081】
また、画面302cは、スタンプ特典(当該アプリケーション情報113は、スタンプカード機能を有しており、ユーザの購入動作やアプリ起動の回数等により、編集端末2で設定された個数のスタンプが貯まったユーザに対してスタンプ特典が発行する。スタンプの履歴はユーザ情報115等に記憶されるものとする。また、スタンプ特典には任意のコンテンツが設定可能であり、クーポンや動画等の特典を配信する。)を表示する場合に端末3a、3b、3c…に表示される画面例となる。当該画面は、絞込情報114の条件を、タグが「スタンプ特典」のアイテム、と設定することで配信された結果表示されるものであるが、その他の様々なタグを用いて配信することが可能となる。
【0082】
(実施の形態の効果)
上記した実施の形態によれば、コンテンツ情報112に対応するエレメントの層、当該コンテンツをアイテム毎にまとめるアイテムの階層、アイテムを機能毎にまとめるブロックの階層、ブロックをカテゴリ毎にまとめるグループの階層を設けて、アイテム、機能、カテゴリによりコンテンツを自動選択するようにしたため、複数階層レベルで構成されるアプリケーションを生成する際に、コンテンツの選択とまとめ手順が一部不要となり、アプリケーションの設計手順を減少することができる。また、ブロックの階層、グループの階層、当該グループ以下の階層をまとめるスペースの階層、当該スペース以下の階層をまとめるページの階層の一部を変更することで容易にアプリケーション全体の設計を変更することができる。
【0083】
また、上記の複数階層の構成と、各層のデザイン変更を分離して行うようにしたため、複数階層の構成を変更せずにアプリケーションのデザインを変更することが可能となる。また、同様にアプリケーションのデザインを変更せずに、複数階層の構成を変更することが可能となる。また、コンテンツを外部からRSS(Rich Site Summary)等を使い自動取得するようにすることで、コンテンツの更新作業(ひいてはアプリケーション自体の更新作業)が必要なくなる。また、コンテンツを更新するだけで端末3a、3b、3c…上のアプリケーションが表示する画面内のコンテンツ内容に反映されるため、アプリケーション自体を更新する手順が不要となる。
【0084】
また、コンテンツの配信内容を、絞込情報114の条件に基づいて各階層のタグ、機能、カテゴリ等に応じて変更する他、CMSの機能を用いてユーザ情報115に基づいて変更するようにしたため、同一のアプリケーションの配布であっても、利用者毎、利用者のグループ毎、その他予め定めた任意のルールにより異なる表示内容を構成することができる。
【0085】
[他の実施の形態]
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々な変形が可能である。
【0086】
例えば、上記の実施の形態では、6層の階層を説明したが、必ずしも6層に限られるものではなく、さらに多くの層、又は6層の一部の層でアプリケーション情報113を構成してもよい。
【0087】
上記実施の形態では制御部10の各手段100-106の機能をプログラムで実現したが、各手段の全て又は一部をASIC等のハードウエアによって実現してもよい。また、上記実施の形態で用いたプログラムをCD-ROM等の記録媒体に記憶して提供することもできる。また、上記実施の形態で説明した上記ステップの入れ替え、削除、追加等は本発明の要旨を変更しない範囲内で可能である。
【符号の説明】
【0088】
1 :アプリケーション管理サーバ
2 :編集端末
3a、3b、3c:端末
4 :ネットワーク
5 :アプリケーション管理システム
6 :管理者
7a、7b、7c:利用者
10 :制御部
11 :記憶部
12 :通信部
100 :コンテンツ受付手段
101 :ブロック選択手段
102 :グループ選択手段
103 :スペース選択手段
104 :ページ構成手段
105 :デザイン変更手段
106 :コンテンツ配信手段
110 :アプリケーション生成プログラム
111 :アプリケーション配信プログラム
112 :コンテンツ情報
113 :アプリケーション情報
113B :ブロック
113E :エレメント
113G :グループ
113I :アイテム
113S :スペース
114 :絞込情報
115 :ユーザ情報
116 :デザイン情報


【要約】
【課題】複数階層レベルで構成されるアプリケーションを生成する際の手順を減少するアプリケーション生成プログラム、情報処理装置及びアプリケーション管理システムを提供する。
【解決手段】アプリケーション管理サーバ1は、コンテンツ情報112と1対1で対応してコンテンツ情報112の内容を表示するエレメントと、エレメントを指定されたまとまりで表示するアイテムと、単一又は複数のアイテムを含み、機能毎にまとめて表示するブロックとを有するアプリケーション表示用のデータを扱うものであって、ブロック及びブロックの機能、当該ブロック中で表示するアイテムを選択するブロック選択手段101と、当該選択されたブロックに基づいてアプリケーション情報113を生成するページ構成手段104とを有する。
【選択図】図2


図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16