(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-25
(45)【発行日】2023-10-03
(54)【発明の名称】軟質ヒンジ部及び二重射出構造を有する密閉容器
(51)【国際特許分類】
B65D 43/02 20060101AFI20230926BHJP
【FI】
B65D43/02 100
(21)【出願番号】P 2021571306
(86)(22)【出願日】2021-02-10
(86)【国際出願番号】 KR2021001787
(87)【国際公開番号】W WO2021162453
(87)【国際公開日】2021-08-19
【審査請求日】2021-11-30
(31)【優先権主張番号】10-2020-0018204
(32)【優先日】2020-02-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】517415908
【氏名又は名称】ネオフラム インコーポレーテッド
【氏名又は名称原語表記】NEOFLAM INC.
【住所又は居所原語表記】1,Gieopdosi-ro,Jijeong-myeon,Wonju-si Gangwon-do 26348,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】チェ、ウン ファン
【審査官】矢澤 周一郎
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開特許第10-2011-0015122(KR,A)
【文献】韓国登録特許第10-1004351(KR,B1)
【文献】登録実用新案第3155696(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 43/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上側が開口した開口部を有する容器本体、及び前記開口部を開閉するカバーを含む密閉容器であって、
前記容器本体の上端に形成されたシーリングエッジに加圧可能に前記カバーの縁に結合している縁部と;
前記容器本体と前記カバーとを気密維持可能に結合させるように前記縁部から延在しており、前記シーリングエッジから延在しているか或いは前記
容器本体の側壁に形成されている係止部に噛み合う係合部を有する止めクラップと;
前記縁部と前記止めクラップとの間に設けられ、前記縁部に対して前記係合部が前記係止部に噛み合い及び噛み合い解除可能に畳まれてから伸びる材質で備えられたヒンジ部;を含み、
前記ヒンジ部全体は弾性変形可能な材質で構成され、前記ヒンジ部から延在された止めクラップは、硬質の合成樹脂材を含む前記係合部の両側を結合した形態を有することを特徴とする密閉容器。
【請求項2】
前記ヒンジ部の材質は、シリコンゴムを含むことを特徴とする、請求項1に記載の密閉容器。
【請求項3】
前記縁部及び前記止めクラップの材質は、シリコンゴムを含むことを特徴とする、請求項1又は2に記載の密閉容器。
【請求項4】
前記係合部は、前記止めクラップに二重射出により結合するか、或いは熱融着により結合することを特徴とする、請求項
1に記載の密閉容器。
【請求項5】
前記ヒンジ部の厚さは、前記止めクラップの厚さよりも薄いことを特徴とする、請求項1に記載の密閉容器。
【請求項6】
前記ヒンジ部の厚さは、前記止めクラップの厚さと同一であり、上方に突出していることを特徴とする、請求項1に記載の密閉容器。
【請求項7】
前記カバーに結合している前記縁部、前記ヒンジ部及び前記止めクラップは、前記容器本体から分離された状態では前記カバーの板面と水平をなすことを特徴とする、請求項4に記載の密閉容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、軟質ヒンジ部及び二重射出構造を有する密閉容器に関し、具体的に、密閉容器に内容物を収容して密閉させる過程においてヒンジ部の作動が円滑であり、破損を予防して耐久性を向上させることができ、洗浄などの掃除が容易なため衛生性を向上させることができ、作動が円滑であり、外観を美麗に維持できる軟質ヒンジ部及び二重射出構造を有する密閉容器に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、長時間に食べ物の状態を保持し、衛生的に保管するために、食品を密閉容器に入れておき、必要時に適切な量だけを取って使用する。
【0003】
かかる密閉容器は、密閉容器中に空気が流入又は流出することを遮断する構造となっており、このような機能を果たすために、通常、容器本体とカバーの結合部分に弾性材質のパッキングを備え、カバーの周縁に形成した止めクラップを用いて容器本体とカバーとを結合させて気密を維持する。
【0004】
しかしながら、一般に、カバーと止めクラップとが一体に射出成形され、それらの間にヒンジ部が形成され、そのヒンジ部を畳んだり開いたりすることを繰り返す場合に、ヒンジ部が疲労限度に到達しやすくなり、衝撃に弱くなる問題があった。また、洗浄、掃除などが容易な密閉容器を備えることが好ましいだろう。
【0005】
このような問題点を改善するために、先行技術を含めて様々な試みがあってきた。
しかしながら、従来技術では、合成樹脂のヒンジ部における不具合を少しでも克服しようとする試みを含んでいるが、ヒンジ部の疲労限度を克服するには限界があった。
【0006】
このような問題点を解決するために、ヒンジ部及び止めクラップのいずれも軟質の材質とし、且つ止めクラップを二重射出できることが好ましいだろう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】大韓民国登録特許公報第10-1004351号(2010.12.28.公告)
【文献】大韓民国公開実用新案公報第20-2010-0009527号(2010.09.29.公開)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、ヒンジ部の長時間使用時にも破損を予防して耐久性を向上させることができる軟質ヒンジ部及び二重射出構造を有する密閉容器を提供することである。
【0009】
また、本発明の他の目的は、二重射出構造を有することにより、構造が簡単であり、使用が便利であるので、洗浄などが容易であり、ロック及びロック解除が円滑にでき、衛生性を向上させることができる軟質ヒンジ部及び二重射出構造を有する密閉容器を提供することである。
【0010】
また、本発明のさらに他の目的は、二重射出構造を有することにより、様々な色が具現できるので、外観を美麗にできる軟質ヒンジ部及び二重射出構造を有する密閉容器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の目的は、上側が開口した開口部を有する容器本体、及び前記開口部を開閉するカバーを含む密閉容器であって、前記容器本体の上端に形成されたシーリングエッジに密着可能に前記カバーの縁に結合している縁部と;前記容器本体と前記カバーとを気密維持可能に結合させるように前記縁部から延在しており、前記シーリングエッジから延在しているか或いは前記容器本体の側壁に形成されている係止部に噛み合う係合部を有する止めクラップと
;前記縁部と前記止めクラップとの間に設けられ、前記縁部に対して前記係合部が前記係止部に噛み合い及び噛み合い解除可能に畳まれてから伸びる材質で備えられたヒンジ部;を含むことを特徴とする密閉容器によって達成される。
【0012】
また、前記ヒンジ部の材質は、シリコンゴムを含むことが好ましい。
また、前記縁部及び前記止めクラップの材質は、シリコンゴムを含むことが好ましい。
また、前記係合部は、硬質の合成樹脂材で備えられ、前記止めクラップに結合することが好ましい。
また、前記係合部は、前記止めクラップに二重射出により結合するか、或いは熱融着により結合することが好ましい。
また、前記ヒンジ部の厚さは、前記止めクラップの厚さよりも薄いことが好ましい。
また、前記ヒンジ部の厚さは、前記止めクラップの厚さと同一であり、上方に突出していることが好ましい。
また、前記カバーに結合している前記縁部、前記ヒンジ部及び前記止めクラップは、前記容器本体から分離された状態では前記カバーの板面と水平をなすことが好ましい。
【発明の効果】
【0013】
したがって、本発明によれば、ヒンジ部を長時間使用時に破損を予防して耐久性を向上させることができる軟質ヒンジ部及び二重射出構造を有する密閉容器を提供することができる。
【0014】
また、縁部及び係合部が二重射出構造を有することにより、構造が簡単であり、使用が便利であるので、洗浄などが容易であり、ロックとロック解除を円滑にでき、衛生性を向上させることができる軟質ヒンジ部及び二重射出構造を有する密閉容器を提供することができる。
【0015】
また、二重射出構造を有することにより、様々な色を具現できるので、外観を美麗にできる軟質ヒンジ部及び二重射出構造を有する密閉容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の一実施例に係る密閉容器の斜視図及び部分拡大図である。
【
図2】
図1のカバーを下方から見た斜視図及び切断した断面図である。
【
図3A】密閉容器の作動過程を説明するための部分断面図である。
【
図3B】密閉容器の作動過程を説明するための部分断面図である。
【
図3C】密閉容器の作動過程を説明するための部分断面図である。
【
図4】本発明の他の実施例に係るカバーの断面図である。
【
図5】本発明のさらに他の実施例に係るヒンジ部の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の一実施例に係る軟質ヒンジ部及び二重射出構造を有する密閉容器(以下、‘密閉容器100’という。)について、
図1~
図5Bを参照して、以下、具体的に説明する。
【0018】
図1は、本発明の一実施例に係る密閉容器の斜視図及び部分拡大図であり、
図2は、
図1のカバーを下方から見た斜視図及び切断した断面図であり、
図3A~
図3Cは、密閉容器の作動過程を説明するための部分断面図であり、
図4は、本発明の他の実施例に係るカバーの断面図であり、
図5A及び
図5Bは、本発明のさらに他の実施例に係るヒンジ部の断面図である。
【0019】
本発明に係る密閉容器100は、上側が開口した開口部131を有する容器本体130と、前記開口部131を開閉するカバー150とを含み、前記容器本体130の上端に形成されたシーリングエッジ135に加圧可能に前記カバー150の縁に結合している縁部152と;前記容器本体130と前記カバー150とを気密維持可能に結合させるように前記縁部152から延長され、前記シーリングエッジ135から延長されたり或いは側壁133に形成された係止部137に噛み合う係合部155aを有する止めクラップ155と;前記縁部152と前記止めクラップ155との間に設けられ、前記縁部152に対して前記係合部155aが前記係止部137に噛み合い及び噛み合い解除可能に畳まれてから伸びる材質で構成されたヒンジ部153;を含むことが好ましい。
【0020】
容器本体130は、底(図示せず)と、底から上方に延在している側壁133と、側壁133の端部から外側に折り曲がって延在しているシーリングエッジ135と、シーリングエッジ135から延在している係止部137と、を備えることが好ましい。
【0021】
シーリングエッジ135は様々な形態で設けられてよいが、本実施例は、側壁133の上端部から外側に水平に延在しているものをその一例とする。
【0022】
係止部137は、シーリングエッジ135の端部から緩やかに下方に折り曲がり、係合部155aが噛み合って固定された状態を保持できるように容器本体130の縁に沿って形成されている。
係止部137は、本実施例とは違い、側壁133から外側に突出し、係合部155aと結合する構造であってもよい。
【0023】
容器本体130の形状は、正方形、長方形などの四角形の形態を実施例としたが、円形を含むこともできる。
【0024】
容器本体130と後述するカバー150の板面151の材質は、高温のマイクロウエーブに使用する場合に、ガラスをその例とすることができる。しかし、高温などに使用されない場合に、容器本体130の材質は、硬質の非合成樹脂材(例えば、陶器、磁器、金属材)、硬質の合成樹脂を含んでもよい。
【0025】
カバー150は、開口部131を密閉し、容器本体130に収容された内容物を安定して保管できるように、容器本体130とパッキング170を挟んで係止部137及び係合部155aにより結合し、気密を維持することができる。
【0026】
カバー150は、中央領域に配置されて開口部131を密閉する板面151と、板面151の縁の一部を上下に覆い包む二重射出構造からなっている縁部152と、縁部152から外側に延在しており、容器本体130の係止部137に止めクラップ155の係合部155aがロック及びロック解除され得るように縁部152に対して回転運動しながら畳まれたり伸びたりできるように設けられたヒンジ部153とを備えている。
【0027】
ここで、縁部152、ヒンジ部153及び止めクラップ155の材質はいずれも一つに連結された軟質の材質である、例えばシリコンゴムとすることが好ましい。すなわち、一例として、縁部152、ヒンジ部153及び止めクラップ155は、ガラスからなる板面151をまず成形した後、板面151を配置させた金型を用いて、シリコンゴムで板面151の縁部152と二重射出することが好ましい。
【0028】
縁部152は、板面151を中央に挟持し、板面151の外側縁を上下及び外側領域で‘コ’状に覆い包む構造となっている。縁部152の下部内側の4つの角領域には、側壁133の上端部内側に近接して容器本体130にカバー150が結合する場合に、カバー150を容器本体130に安定して位置し得るように案内するエッジ内側ガイド157が突出形成されており、シーリングエッジ135の外側に対応した領域には、パッキング170が安定して位置するように案内するパッキング収容段158が突出形成されている。
【0029】
係合部155aの一実施例は、上下2つに分離された係合板155a1と、係合板155a1を結合させるように係合板155a1の板面から部分的に突出した係合板結合部材155a2と、係合板155a1から延在しており、係止部137と噛み合い又は噛み合い解除され得る係合突起155a3とで構成されている。
このような係合突起155a3は、軟質の止めクラップ155とは違い、硬質の合成樹脂などで備えられ、熱融着又は二重射出により止めクラップ155に結合することが好ましい。
【0030】
本実施例は、2つの上下係合板155a1を、止めクラップ155の板面において係合板155a1の形状に対応して陥没形成された係合板収容部材155cと、係合板155a1のいずれか一つの板面から突出した係合板結合部材155a2を係合ホール155bに結合させた後、熱融着などによって堅固に結合させることができる。
【0031】
もちろん、他の実施例に係るカバー250は、
図4に示すように、
図1及び
図2に対応した係合板255a1、係合板結合部材255a2及び係合突起255a3を一体に形成した状態で止めクラップ255に二重射出してもよい。
このような他の実施例は、前述した実施例に比べて、作業が簡単であり、外観も美麗であり得る。
【0032】
係合突起155a3は、係合板155a1の板面の全体から突出形成されてもよく、板面の左右側端部にそれぞれ一対で突出してもよい。
【0033】
止めクラップ155には、前述したように、上下板面において中間部分を除いて板面から係合板155a1の形状に対応して陥没した係合板収容部材155cと、係合板収容部材155cの中央係合板結合部材155a2が通過し得るように貫通形成された係合ホール155bが形成されている。
【0034】
このように、係合部155aが、2つの上下係合板155a1が係合板結合部材155a2によって結合する場合には、カバー150の板面151と縁部152、ヒンジ部153及び止めクラップ155がまず二重射出されたうえに、係合部155aを熱融着などによって止めクラップ155に結合させることが好ましい。
【0035】
このような構造により、カバー150のヒンジ部153が軟質のシリコン材質を含むことにより弾力性及び耐久性を備え、長時間に畳まれたり伸びたりしてもヒンジ部153が破損することを予防できる一方、カバー150全体が容器本体130から分離された時に水平を維持することができる。
【0036】
このような構成を有する本発明に係る密閉容器100の作動過程を
図3A~
図3Cを参照して具体的に説明すると、次の通りである。
【0037】
まず、
図3Aに示すように、カバー150が分離されたり又は準備された状態で容器本体130の開口部131に載せられるが、このとき、
図2に示すように、カバー150の内側下側の4つの角領域に突出したエッジ内側ガイド157によりカバー150が容器本体130の定位置に安定して位置し得る。そして、カバー150の板面151、縁部152、ヒンジ部153、止めクラップ155が同じ平面上に位置し、全体的に水平を維持できる。
【0038】
次に、
図3Bに示すように、ユーザが止めクラップ155を加圧して係止部137側に回転すると、係合突起155a3が係止部137に接触し、同時にヒンジ部153が曲がりながら弾力によって多少伸びることになる。この過程で、シーリングエッジ135に接触しているパッキング170も、シーリングエッジ135とカバー150との間で加圧される。
【0039】
その後、ユーザが止めクラップ155をさらに加圧すると、
図3Cのような位置に止めクラップ155が移動して係止部137と係合突起155a3とが完全に噛み合い、容器本体130とカバー150とが安定して結合し、設定された外力を止めクラップ155に提供しない限り、係止部137から係合突起155a3が結合解除又は噛み合い解除されない。
【0040】
必要によって、止めを解除しようとする場合に、使用者は、止めクラップ155の最外側端部を取って容器本体130の外側に加圧をすると、ヒンジ部153の弾力によって係止部137と係合突起155a3との噛み合いが解除され、
図3Aのような位置にヒンジ部153の復原力によって止めクラップ155は復元され得る。
【0041】
本発明の他の実施例である
図4については部分的に、先に説明した。
【0042】
本実施例に係るカバー250は、硬質の係止部255aが軟質の止めクラップ255の内部に埋め込まれている構造である。もちろん、係合突起255a3は構造上、止めクラップ255の外部に露出されている。図示していないが、係合部255aが止めクラップ255に部分的に埋め込まれてもよい。
【0043】
このような構造では、カバー250の板面151と係合部255aがまず、シリコンゴムのような軟質の材質を注入する前に金型に配置された状態で、縁部252、ヒンジ部253及び止めクラップ255を板面151及び係合部255aと二重射出によって一体に成形できるという長所がある。
【0044】
本発明のさらに他の実施例は、
図5A及び
図5Bに示されている。
本実施例は、ヒンジ部353,453の厚さ及び形状が変形されてもよいことを示す。
【0045】
図5Aに示すように、カバー350において、縁部352の厚さ、ヒンジ部353の厚さ及び止めクラップ355の厚さは、それぞれ、‘t1’、‘t2’及び‘t3’で表示した。この場合、縁部352の厚さが一番厚く、その次に止めクラップ355の厚さが厚く、ヒンジ部353の厚さは止めクラップ355よりも薄いため多少くびれている形態である。
【0046】
次に、
図5Bに示すように、カバー450において、ヒンジ部453の厚さ及び止めクラップ455の厚さをそれぞれ‘t2’及び‘t3’とすれば、両厚さを同一にし、その代わりに、ヒンジ部453の形状を上方に突き出た形状にした。このような形状は、後で係合部455aが係止部137と噛み合う時により効果的に曲がり得るようにしながらも、厚さを厚く維持して耐久性も向上させることができるという長所がある。
【0047】
そして、ヒンジ部453の上側曲率半径(
図5Bの‘R2’参照)と下側曲率半径(
図5Bの‘R1’参照)を異なるように形成してもよいことは勿論である。係合部455aが係止部137に移動しながら上側が相対的多く伸び、下側が相対的に少なく伸びるので、上側の曲率半径を下側の曲率半径よりも大きくすること(R2>R1)が好ましいだろう。
このような構造により、係合部155aの作動がより円滑になり得るので好ましい。
【0048】
そこで、本発明によれば、ヒンジ部の長時間使用時に破損を予防して耐久性を向上させることができる軟質ヒンジ部及び二重射出構造を有する密閉容器を提供することができる。
【0049】
また、縁部及び係合部が二重射出構造を有することにより、構造が簡単で使用が便利なので、洗浄などが容易であり、ロックとロック解除が円滑にでき、衛生性を向上させることができる軟質ヒンジ部及び二重射出構造を有する密閉容器を提供することができる。
【0050】
また、二重射出構造を有することにより、様々な色が具現できるので、外観を美麗にできる軟質ヒンジ部及び二重射出構造を有する密閉容器を提供することができる。
【0051】
ここで、本発明の様々な実施例を図示して説明したが、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する当業者であれば、本発明の原則又は精神から逸脱することなく本実施例を変形できることが理解できよう。発明の範囲は、添付の請求項及びその均等物によって定められるであろう。
【符号の説明】
【0052】
100:密閉容器
130:容器本体
131:開口部
133:側壁
135:シーリングエッジ
137:係止部
150:カバー
151:板面
152:縁部
153:ヒンジ部
155:止めクラップ
155a:係合部
155a1:係合板
155a2:係合板結合部材
155a3:係合突起
155b:係合溝
155c:係合板収容部材
157:エッジ内側ガイド
158:パッキング収容段
170:パッキング