(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-25
(45)【発行日】2023-10-03
(54)【発明の名称】香り付き電子キャンドル
(51)【国際特許分類】
F21V 33/00 20060101AFI20230926BHJP
F21V 23/04 20060101ALI20230926BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20230926BHJP
【FI】
F21V33/00 450
F21V23/04
F21Y115:10
(21)【出願番号】P 2022533140
(86)(22)【出願日】2020-12-14
(86)【国際出願番号】 US2020064878
(87)【国際公開番号】W WO2021126775
(87)【国際公開日】2021-06-24
【審査請求日】2022-06-28
(31)【優先権主張番号】201922274189.4
(32)【優先日】2019-12-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521070131
【氏名又は名称】エル・アンド・エル キャンドル カンパニー エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】L & L Candle Company, LLC
【住所又は居所原語表記】621 LUNAR AVENUE,BREA, CALIFORNIA 92821, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】リー, シャオフェン
【審査官】安食 泰秀
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2018/0361005(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2005/0169666(US,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2005-0057630(KR,A)
【文献】韓国公開特許第10-2016-0122055(KR,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0182446(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2009/0310374(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21V 33/00
F21V 23/04
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外シェルと、移動可能な火炎要素と、発光コンポーネントと、装着ベースと、一つ又は複数のガイドと、芳香貯蔵コンポーネントとを備える電子キャンドル装置であって、
前記外シェルは、一つ又は複数の開口部を備え、前記一つ又は複数の開口部は、前記外シェルの最上部に位置され、芳香剤が前記電子キャンドル
装置の周囲環境に出ることを可能にするように構成され、前記外シェルは、中央開口部を更に含み、
前記移動可能な火炎要素は、前記外シェルの前記中央開口部を通って少なくとも部分的に突出し、実際の火炎を模倣する前記火炎要素の移動を可能にする支持構造体によって支持され、
前記発光コンポーネントは、移動可能な前記火炎要素上に光を発するように位置し、
前記装着ベースは、前記移動可能な火炎要素の下方に位置し、
本体および最上部ベースを備え、前記
最上部ベースの少なくとも一部は、前記外シェルによって囲まれ、
前記本体は、前記外シェルの垂直下方に延び、
前記一つ又は複数のガイドは、前記外シェルの前記
一つ又は複数の開口部に結合され、
前記芳香貯蔵コンポーネントは、前記装着ベース
の前記本体の片側に取り外し可能に結合され、
前記芳香貯蔵コンポーネントは、前記外シェルの外側に少なくとも部分的に露出され、芳香剤を貯蔵する容器と、吸収部材とを備え、前記吸収部材は、前記装着ベース、前記一つ又は複数のガイド、および前記外シェルの前記一つ又は複数の開口部を通して前記芳香剤を前記容器から前記電子キャンドル装置の前記周囲環境に引き出すように構成される、電子キャンドル装置。
【請求項2】
前記支持構造体は、前記火炎要素を支持するワイヤ又はブラケットを備える、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記支持構造体は、磁石を更に備え、前記装置は、
前記火炎要素の下に位置され、前記火炎要素の移動を可能にするために磁場を変化させるように構成された磁気コイルを更に備える、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記発光コンポーネントは、同じ色または異なる色を発するように構成された一つ又は複数の発光ダイオードを備える、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記発光コンポーネントは、前記外シェルの内部から上方に傾斜した角度で前記火炎要素を照らすように位置され、前記発光コンポーネントと前記火炎要素との間に位置され、前記発光コンポーネントからの光を前記火炎要素に誘導するように構成されたレンズを更に備える、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記装置は、前記吸収部材に近接して位置された加熱要素を更に備え、前記加熱要素は、前記芳香剤が前記吸収部材を通過する際に前記芳香剤を加熱するように構成されている、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記装置は、芳香貯蔵コンポーネントの設置経路に沿って位置されたスイッチを更に備え、前記芳香貯蔵コンポーネントが前記装着ベースに結合されると、前記スイッチは、前記芳香貯蔵コンポーネントが所定の位置に設置されていることを示す信号を発生させるように構成され、前記スイッチは、接触スイッチ、光スイッチ、電気スイッチ、または磁気スイッチを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記一つ又は複数のガイドは、前記外シェルの前記一つ又は複数の小さな開口に接続された前記装着ベースの内部にチャンバとして形成され、前記吸収部材は、吸収チャネルおよびコア芯を備え、前記コア芯の底端部は、前記容器内に保持された前記芳香剤と接触し、前記コア芯の最上端部は、前記チャンバ内に延びる、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記一つ又は複数のガイドは、前記装着ベースの内部の前記チャンバの側壁に位置された一つ又は複数の管を更に備え、前記コア芯は、前記電子キャンドル
装置が横に傾いた場合に芳香剤の損失を防ぐように構成された耐水性膜で覆われている、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記芳香貯蔵コンポーネントは、前記吸収部材の上方に位置する最上部を備え、前記最上部は、前記芳香剤を前記吸収部材から前記装着ベースを介して分散させるように構成された一つ又は複数の芳香剤分散ポートを含み、前記芳香貯蔵コンポーネントは、更にキャップを備え、前記キャップは、前記一つ又は複数の芳香剤分散ポートの上方に位置され、前記一つ又は複数の芳香剤分散ポートにダストが集まるのを防止する、請求項1に記載の装置。
【請求項11】
前記装着ベースは、突起を有し、前記芳香貯蔵コンポーネントの前記容器は、溝を備え、前記溝は、前記突起に係合して前記芳香貯蔵コンポーネントを前記装着ベースに確実に設置させる、請求項1に記載の装置。
【請求項12】
前記装置の動作を制御するように構成された制御ユニットと、
前記装着ベースに装着された着脱可能な電源プラグアセンブリであって、前記制御ユニットに電力を供給するために電源に接続するように構成された着脱可能な電源プラグアセンブリと、
を更に備える、請求項1に記載の装置。
【請求項13】
着脱可能な電源プラグアセンブリは、汎用互換性プラグとインターフェースするように構成されたアダプタを備える、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記外シェルの周囲に位置されたリング支持体と、
前記リング支持体に結合された透明または半透明のシートと、
を更に備え、
前記透明または半透明シートは、その上に印刷された一つ又は複数のデザインを含み、前記発光コンポーネントは、前記外シェルの内部に位置され、前記発光コンポーネントから発された光は、前記透明または半透明シートを通して誘導されるか、または屈折される、請求項1に記載の装置。
【請求項15】
前記外シェルの下部
および前記装着ベースの前記最上部ベースに近接して位置されたカラーを備える、請求項1に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
[関連出願の相互参照]
【0002】
[0001]この特許文献は、2019年12月17日に出願された中国特許出願第201922274189.4号の優先権を主張する。先に述べた特許出願の全内容は、参照により本特許文献に組み込まれる。
【0003】
[技術分野]
【0004】
[0002]本開示は、電子照明技術に関し、より詳細には、香り付き電子キャンドル装置に関する。
【0005】
[背景]
【0006】
[0003]家庭施設、公共のレストランにおける飲食物の提供、教会、寺院、大規模なテーマパークまたは都市の公共インフラにおいて、ロウソクは照明を提供し、儀式的またはロマンチックな雰囲気を作り出すために使用される。しかしながら、従来のロウソクは寿命が短く、頻繁に交換する必要がある。さらに、炎による火災の潜在的な危険性が、ろうそくが広く使用されることを妨げている。
【0007】
【概要】
【0008】
[0004]本開示は、他の特徴および利点の中でも、ユーザに豊かな視覚および嗅覚の経験を提供する香り付き電子式ロウソク型照明器具に関する。
【0009】
[0005]一実施例の態様において、電子キャンドルが開示される。電子キャンドルは、芳香剤が電子キャンドルの周囲環境に出ることを可能にするように構成された一つ又は複数の小さな開口部を備えた外シェルを含む。外シェルは、中央開口部を更に含み、中央開口部は、火炎要素が外シェルの中央開口部を通して少なくとも部分的に突出することを可能にする。火炎要素は、支持構造体によって支持されるが、この支持構造体は、実際の火炎を模倣する火炎要素の移動を可能にする。この装置は、移動可能な火炎要素に対して角度をなして位置して移動可能な火炎上に光を発する発光コンポーネントと、移動可能な火炎要素および発光コンポーネントの下方に位置する装着ベースとを含む。発光コンポーネントおよび装着ベースの少なくとも一部は、外シェルによって囲まれる。また、装置は、装着ベースに取り外し可能に結合された芳香貯蔵コンポーネントを含む。芳香貯蔵コンポーネントは、芳香剤を貯蔵するための容器と、この容器からの芳香剤を、電子キャンドルの周囲環境に装着ベースおよび外シェルの一つ又は複数の小さな開口部を通して引き出すように構成された吸収部材とを備える。
【0010】
[0006]これらおよびその他の態様は、本明細書に記載される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】
図1は、本技術に従ってシートが取り付けられた電子キャンドルの実施例を例示する。
【
図2】
図2は、本技術による電子キャンドルの別の実施例を例示する。
【
図3A】
図3Aは、本技術に従って
図1に示された電子キャンドルの実施例のコンポーネントの引き伸ばし図を例示する。
【
図3B】
図3Bは、本技術による
図2に示された電子キャンドルの実施例のコンポーネントの引き伸ばし図を例示する。
【
図4A】
図4Aは、本技術による
図3Aに示された電子キャンドルの実施例の横断面図を例示する。
【
図4B】
図4Bは、本技術による
図3Bに示された電子キャンドルの実施例の横断面図を例示する。
【
図5A】
図5Aは、本技術による実施例の電子キャンドルの芳香貯蔵コンポーネントを設置する設置プロセスの実施例を例示する。
【
図5B】
図5Bは、本技術による実施例の電子キャンドルの芳香貯蔵コンポーネントを設置する別の実施例の設置プロセスを例示する。
【
図6】
図6は、本技術による芳香剤拡散ボトルの横断面を例示する。
【
図7】
図7は、本技術により
図6に示された芳香剤拡散ボトルの選択されたコンポーネントを例示する。
【
図8】
図8は、本技術による実施例の電子キャンドルの装着ベースおよび芳香剤容器の上面図を例示する。
【
図9】
図9は、本技術による実施例の電子キャンドルの実施例の要素を例示する。
【
図10】
図10は、本技術による実施例の電子キャンドルの芳香貯蔵コンポーネントの部品の引き伸ばし図を例示する。
【
図11】
図11は、本技術によるキャップを有する芳香貯蔵コンポーネントの実施例を例示する。
【
図12】
図12は、本技術に従ってカラーが上部に取り付けられた電子キャンドルの実施例を例示する。
【詳細な説明】
【0012】
[0022]開示された技術の特徴および利点の理解を容易にするために、本開示は、例示的な図および実施形態を参照して説明される。ここで、実施形態および特徴は、それらが競合しない限り、互いに組み合わせることができることに留意されたい。したがって、本開示の範囲は、以下に開示される実施形態に限定されない。
【0013】
[0023]新しい技術の開発により、電子キャンドルは今では本物のキャンドルと同じような照明を提供することができ、また美的および装飾的な品質を有しており、それはホテル、教会および家庭における広範な用途を可能にした。特に、光を発しながら様々な種類の芳香剤を放出するように構成された香り付き電子キャンドルは、アロマセラピーと豊かな視覚体験の組み合わせをユーザーに提供する。この特許文献は、様々な実施形態で実施することができる技術を開示し、芳香剤を拡散させる際に効果的かつ安全に作用する美的に心地よい香り付きの電子キャンドルを提供する。
【0014】
[0024]
図1-
図5Bは、本技術による香り付き電子キャンドルの実施形態を例示する。本技術による香り付き電子キャンドルは、以下のコンポーネントを含むことができる。外シェル700(
図1-
図2を参照)、火炎シート100(
図1-
図2を参照)、電源プラグアセンブリ930(
図1-
図2を参照)、装着ベース300(
図3A-
図5Bを参照)、芳香貯蔵コンポーネント400(
図2-
図3を参照)、発光ユニット200(
図3A-
図4Bを参照)、加熱ユニット600(
図3A-
図4Bを参照)、および制御回路を備えた回路基板1000などの制御ユニット(
図3A-
図4Bを参照)。
【0015】
[0025]
図1-
図2に示すように、香り付き電子キャンドルは、外シェル700を含む。外シリンダ700は、円筒構造を有することができ、ワックスまたは他の材料(例えば、プラスチック)で作ることができる。外シェル700は装着ベース300上に設置され、装着ベース300は芳香貯蔵コンポーネント400に結合される。外シェル700の最上部表面は、芳香貯蔵コンポーネント400に貯蔵された芳香剤が周囲環境に拡散することを可能にする一つ又は複数の小さな開口710を含む。
【0016】
[0026]また、香り付き電子キャンドルは、火炎要素100を含む。火炎要素100は、外シェル700の外側に部分的にまたは完全に位置することができる。発光ユニット200、加熱ユニット600及び制御ユニットのような他のコンポーネントは、外シェル700内に配置することができる。一部の実施形態において、
図1に示されるように、装着ベース300の一部が外シェル700内部に位置され、装着ベース300の一部(例えば、ベースプレート391)が露出される。一部の実施態様において、
図2に示すように、外シェル700は、香り付き電子キャンドル装置が実際のキャンドルを模倣する一様な形状を有するように、装着ベース300を完全に覆う。
【0017】
[0027]一部の実施形態において、香り付き電子キャンドル装置は、火炎要素100が開口から少なくとも部分的に突出することを可能にする最上部開口を含む。火炎要素100は、実際の火炎の形状を有する。火炎要素100は、固定された要素であってもよいし、実際の火炎のフリッカ運動を模倣するように自由に揺動することができる移動可能な要素であってもよい。一部の実施態様において、火炎要素100は、装着ベース300上に固定的に又は移動可能に結合することができる。たとえば、
図4Aに示されるように、香り付き電子キャンドル装置は、移動可能な火炎要素100を支持するために装着ベース300に装着される支持構造体110(例えば、フックブラケット)を含む。一部の実施態様において、
図4Bに示すように、支持構造体100は、移動可能な火炎要素100を支持するために最上部開口を横切って位置されたワイヤ120を備える。ワイヤ120は、
図3Bに示されるように、ワイヤ支持体180によって支持することができる。一部の実施態様において、リング160は、リング支持体170上の開口の周囲に位置することができる。一部の実施形態において、リング160は、接触感知式オンオフスイッチとしても作動することができる。一部の実施形態において、追加の金属プレートをリング支持体上またはその近くに位置して、接触感知式オンオフスイッチとして作動させることができる。接触感知式オンオフスイッチは、制御回路と電気接続された容量性素子を形成する導電性材料で作ることができる。ユーザの指が接触感知式オンオフスイッチに接触するか、またはその近傍にあるとき、容量性接触が形成されて回路が完成する。接触感知機構は、キャンドルをオンまたはオフにするために、または香り付きキャンドルの他の機能を段階的に制御するために使用することができる。たとえば、各接触は、光源の強度を増減し、光の色を切り替え、または作動モードを(例えば、フリッカから一定強度に)変更することができる。一部の実施形態において、(リングまたは他の形状として形成された)接触感知素子は、2つのセグメントを含み、これらのセグメントは、好ましくはキャンドル装置の最上面上の火炎要素の2つの異なる側面で被毒される。そのような実施形態において、ツーピース接触感知素子は、接触感知素子の両方のセグメントが接触された場合にのみ、スイッチとして作動する(例えば、電流を伝導する)ように構成される。たとえば、ユーザは、火炎要素に近接してその一方の側に位置する接触感知素子の一方のセグメントに親指で触れることができ、また、火炎要素に近接してその反対側に位置する接触感知素子の他方のセグメントに人差し指で触れることによって、スイッチを起動させて模擬キャンドル装置をオフにすることができる。このように、マルチセグメント接触素子は、ユーザが自分の指を用いてキャンドルの炎を消している様子をシミュレートするために使用することができる。
【0018】
[0028]一部の実施態様において、火炎要素100は、磁石を(例えば、火炎要素の下端部に)含むことができる。
図4A-
図4Bに示すように、香り付き電子キャンドル装置は、火炎要素100の下に位置された磁気コイル910を含む。磁気コイル910は、制御ユニット1000に接続され、発生された磁場を変化させるように接続することができ、それによって、火炎要素100の移動を駆動して、実際の火炎の移動をシミュレートすることができる。磁気コイル910は、(
図4Bに示すように)コイルホルダ920内に位置することができ、これは、香り付き電子キャンドル装置の装着ベース300上に設置される。
【0019】
[0029]香り付き電子キャンドル装置は、火炎要素100上に光を発する発光ユニット200を含む。発光ユニット200は、一つ又は複数の発光ダイオード(LED)を含むことができる。一部の実施態様において、LEDは、異なる色の光を発することができる。一部の実施態様において、発光ユニット200は、装着ベース300に結合されて固定される。一部の実施態様において、発光ユニット200は、装着ベース300及び火炎要素100に対して移動可能である。たとえば、発光ユニット200は、火炎ピース100が装着ベース300に結合されて固定されている間に前後に揺動することができる。一部の実施態様において、発光ユニット200は、(
図3A-
図3Bに示すように)発光ユニットホルダ210内に位置される。さらに、発光ユニットホルダ210は、一つ又は複数のLEDと火炎要素100との間に位置するレンズ220を提供して、LEDから発された光を誘導および集束させる。発光ユニット200によって発せられる光の角度、光素子100と発光ユニット200との間の相対的な移動、および/またはLEDの色の組み合わせは、実際の火炎をシミュレートする効果を形成することができる。
【0020】
[0030]一部の実施形態において、香り付きキャンドル装置はまた、キャンドル装置の内部の適所に保持される運動センサまたは音響センサ(例えば、マイクロホン)を含む。センサは、制御回路に供給される電気信号に運動信号および/または音響信号を変換する。たとえば、香り付きキャンドル装置の内部に移動する音波を遮断するために、マイクロフォンを、香り付きキャンドル装置の最上面により近くに位置することができる。外シェルの中央開口は、マイクロフォンが、香り付きキャンドル装置の内部へと下方に移動する音波を捕捉することを可能にする。このようにして、ユーザが香り付き火炎要素302の方向に吹くと、その風がマイクロホンによって捕捉され、適切な信号が発生されて香り付きキャンドル装置をオフにする。
【0021】
[0031]香り付き電子キャンドル装置は、様々な種類の芳香剤を貯蔵することができる芳香貯蔵コンポーネント400を更に含む。芳香貯蔵コンポーネント400は、装着ベース300の一部に接続することによって設置することができる(例えば、
図4A-
図4Bに示すように、装着ベース300の最上部に結合され、装着ベース300の側壁に対して位置される)。芳香貯蔵コンポーネント400に貯蔵される芳香剤は、固体形態または液体形態などの様々な形態でもよい。
図3A-
図5に例示された実施例において、芳香貯蔵コンポーネント400は液体芳香剤を貯蔵する。芳香貯蔵コンポーネント400は、液体芳香剤を貯蔵する芳香剤容器410と、液体吸収部材420とを含む。
【0022】
[0032]一部の実施態様において、芳香剤容器410は、芳香剤拡散ボトルとすることができる。
図6-
図7は、本技術による芳香剤拡散ボトルの一実施例を示す。液体吸収部材420の下端部は、芳香剤容器410内に延び、最上端部は、芳香剤容器410の外側に延びている。液体吸収部材420は、綿芯又は織りフェルト芯のような液体を吸収することができる材料を含むことができ、それにより、芳香剤容器410内の芳香剤を芳香剤容器410の外側に送達する。一部の実施態様において、
図4A-
図4Bに示すように、液体吸収部材420の最上端部は、装着ベース300内に形成されたチャンバ340内に延びるが、これは、液体吸収部材420の最上端部から外シェル700上の開口に芳香剤を導くように構成される。一部の実施態様において、
図4Bに示すように、チャンバの側壁は、外シェル700上の小さな開口710に接続された一つ又は複数の案内管730(
図3Bにも示す)を含み、液体吸収部材420から周囲環境への芳香剤の誘導を更に促進する。一つ又は複数の案内管は、香り付きキャンドルの周囲環境に芳香剤をより効率的に送達する。
【0023】
[0033]
図5A-
図5Bを参照すると、香り付き電子キャンドル装置は、芳香貯蔵コンポーネント400が適切に設置されているかどうかを検出するように構成された検出ユニット500を含むことができる。一部の実施形態において、検出ユニット500は制御ユニットに接続され、芳香貯蔵コンポーネント400が装着ベース300に設置されたときにトリガされ、それによって芳香貯蔵コンポーネント400が所定の位置に設置されたことを示す信号を取得することができる。検出ユニット500は、制御ユニットに信号を送信して、制御ユニットが加熱ユニット600(
図4A-
図4Bに図示)を起動させて熱を発生することができるようにすることができる。加熱ユニット600から発せられる熱は、芳香剤の拡散を促進し、それによってアロマセラピー効果を高めることができる。加熱ユニット600は、セメント抵抗または他の種類の加熱ユニットとすることができる。加熱ユニット600は、(
図4Aに示すように)加熱ユニットブラケット610に設置することができ、この加熱ユニットブラケットは、装着ベース300に設置することができる。
【0024】
[0034]検出ユニット500は、光電子式センサ、トリガスイッチ等のような様々な種類のセンサ装置として実施することができる。一部の実施形態において、検出ユニット500はトリガスイッチを含むことができる。
図5Aに示すように、検出ユニット500はトリガースイッチを備え、芳香貯蔵コンポーネント400の設置経路上に置くことができる。芳香貯蔵コンポーネント400が設置経路に沿って装着ベース300上に設置されているとき、トリガスイッチがトリガされる。一部の実施形態において、トリガスイッチは接触スイッチである。接触スイッチは軽くタッチするだけでON/OFFできる。
図3Aに示すように、スイッチキャップ510を接触スイッチに設置することができる。
【0025】
[0035]
図5Aに示す実施形態において、検出ユニット500(例えばトリガスイッチ)は、芳香貯蔵コンポーネント400の設置経路の上方に配置されている設置プロセスの間、芳香貯蔵コンポーネント400は、
図5Aの左側の矢印によって示されるように上方に移動する。芳香貯蔵コンポーネント400が装着ベース300に設置されて結合されると、芳香貯蔵コンポーネント400の最上部がトリガスイッチ500に接触し、それによって、芳香貯蔵コンポーネント400が所定の位置にあることを示す信号の発生をトリガする。あるいは、装着ベース300の本体310上に検出ユニット500を配置してもよい。たとえば、本体310上に位置した検出ユニット500は、設置中に芳香貯蔵コンポーネント400によって横に押される(例えば、圧迫される)ときにトリガされ得る。検出ユニット500は、他の種類の信号(例えば、光信号、電気信号、磁気信号など)を発生するための光スイッチ、電気スイッチ、磁気スイッチを含むことができる。
【0026】
[0036]装着ベース300および芳香貯蔵コンポーネント400は、様々な方法で互いに結合することができる。一部の実施態様において、装着ベース300は、本体310及び最上部ベース320(
図3Aに示す)を含む。最上部ベース320は、本体310の片側から突出して芳香貯蔵コンポーネント400と結合され、芳香貯蔵コンポーネント400が本体310と並んで配置される。一部の実施態様において、芳香貯蔵コンポーネント400は、最上部ベース320の代わりに、装着ベース300の本体310に接続することもできる。
【0027】
[0037]
図5Bに示すように、一部の実施形態において、装着ベース300は、制御回路に接続された一つ又は複数のLED350(
図3Bにも図示)を含む。一つ又は複数のLED350は、異なる色を発するように、および/または発する光の色を変化させるように制御することができる。装着ベース300および芳香貯蔵コンポーネント400が共に結合された後、一つ又は複数のLED350は、芳香貯蔵コンポーネント400(例えば、透明/半透明ガラスまたはプラスチックボトル)の背後に位置して、異なる設定(例えば、ユーザの好み、1日の時間など)に基づいて異なる色の光を発する。
【0028】
[0038]一部の実施態様において、装着ベース300の本体310は、芳香剤容器410内の芳香剤の残量を示す表示灯330を含む。たとえば、芳香剤容器410は、透明または半透明の材料で作ることができる。表示灯330は、制御ユニットに接続され、制御ユニットは、芳香剤容器410内の液体芳香剤の量がユーザに見えるように、芳香剤容器410の本体を照明するように構成される。表示灯330は、芳香剤容器410の底部に近接して置かれてもよいし、芳香剤容器410の中央部付近に置かれてもよい。
【0029】
[0039]
図6-
図7を参照すると、一部の実施態様において、装着ベース300の最上部は、クランプとして形成され、芳香剤容器410の最上端部411が装着ベース300にしっかりとクランプされることを可能にする。一部の実施態様において、最上部320は、装着穴322を含み、その中に、芳香剤容器410の最上端部411が挿入され、しっかりとクランプされる。
図6に示すように、一部の実施態様において、芳香剤容器410は、芳香剤容器410の開口に配置された液体吸収チャネル430を含む。芳香剤容器410の中心軸に対する液体吸収チャネル430の角度は調整可能である。液体吸収チャネル430の配置は、芳香剤容器410から吸引される芳香剤の量を最大にし、芳香剤容器410から芳香剤が誘導される方向を制御するように構成される。
【0030】
[0040]一部の実施態様において、
図10~
図11に示すように、液体吸収チャネル430は、芳香剤容器410の開口に設置される。芳香剤容器410は、液体芳香剤を保持する空洞を含む。液体吸収チャネル430は、空洞内に延びて芳香剤を引き出す液体吸収部材420を保持する。液体吸収チャネル430は、芳香剤を分散させるための一つ又は複数の芳香剤分散ポート432および433を含む最上端部431に接続される。一部の実施態様において、芳香剤ポート432は、最上端部431の側に設けられ、芳香剤ポート433は、最上端部431の上に設けられる。最上端部431は、液体吸収部材420をキャンドル装置の他の部分から分離する。一部の実施態様において、最上端部431は、液体吸収部材420及び吸収チャネル430が加熱されて芳香剤の蒸発を促進するときに、キャンドルの残りの部分が熱の影響を受けないように耐熱性材料を含む。一部の実施態様において、芳香貯蔵コンポーネント400は、ダストが芳香ポートに集まるのを防止するためのボトルキャップ440を更に含む。ボトルキャップは、芳香剤を拡散させるための小さな開口を(例えば、キャップの側壁上に)含むことができる。
【0031】
[0041]一部の実施態様において、液体吸収部材420は、防水膜(例えば、油を塗った紙、プラスチック製包装材など)及びコア芯を含む。コア芯は、綿又は織りフェルトのような吸収性材料を含むことができる。防水膜はコア芯の側壁を包み込み、コア芯の最上端部および底端部は芳香剤と空気にさらされる。防水膜は、電子キャンドルを倒したり横に回したりしたときの芳香剤の過度の損失を防ぐことができます。
【0032】
[0042]一部の実施態様において、
図8に示すように、装着ベース300の本体310は、制限突起311を有する。芳香剤容器410の、本体310に対向する部分は、制限突起に合致する溝421を有する。これに代えて、又はこれに加えて、装着ベース300の本体310は制限溝を有し、芳香剤容器410の本体310と対向する部分は、制限溝に合致する突起が設けられている。制限突起/溝および対応する溝/突起は、芳香剤容器410が装着ベース300に確実に接続されることを保証し、芳香剤容器410が装着ベース300から左右に移動することを防止する。
【0033】
[0043]一部の実施形態において、香り付き電子キャンドル装置は、
図9に示すように、外シェル700または装着ベース300に着脱可能に装着される要素を更に含むことができる。この要素は、様々なパターンが印刷された透明または半透明のシート810を含む。香り付き電子キャンドル装置の発光ユニット200の光が、透明または半透明シート810を通して光を発するとき、様々な視覚効果をユーザに提示することができる。透明または半透明シート810の形状および/またはサイズは、
図3Aに示すように、ユーザの好みに基づいて適合させることができる。
【0034】
[0044]
図9を参照すると、一部の実施態様において、シートホルダ820が、透明または半透明シート810を支持するために提供される。シートホルダ820は、シート810をシートホルダに固定することができるように、左側および/または右側に一つ又は複数の固定ユニット821(例えば、バックル)を有する。シート810は、追加の固定ユニット811(例えば、隆起したバックルまたはスナップクリップ)を両側に更に設けて、スナップリング830に取り外し可能に取り付けることができる。スナップリング830は、香り付きキャンドルの外シェル700の周囲に位置することができる。
【0035】
[0045]一部の実施形態において、
図12に示すように、カラー840は、外シェル700または装着ベース300に着脱可能に設置することができる。カラー840は、(露出される装着ベース300の任意の部分の)装着ベース300と外シェル700との間の接続を隠すように位置することができる。カラー840は、固定機構(例えば、スナップクリップまたはバックル)を介して、外シェル700または装着ベース300に設置することができる。一部の実施形態において、カラー840は、香り付き電子キャンドル装置または他の要素の印刷されたロゴを含むことができる。カラー840の形状および/またはサイズは、
図3Aに示されるように、ユーザの好みに基づいて適合させることもできる。
【0036】
[0046]さらに、香り付き電子キャンドル装置は、電源プラグアセンブリ930を含む。電源プラグアセンブリ930は、国際的な使用に適した汎用の互換性のあるプラグに適応するための一つ又は複数のアダプタを含むことができる。電源プラグアセンブリ930は、ネジを取り付けるのと同様の方法で(例えば、電源プラグアセンブリ930を回転させることによって)、装着ベース300に装着することができる。電源プラグアセンブリ930は、制御ユニット1000に接続される。電源プラグアセンブリ930が電源に接続されると、香り付き電子キャンドル装置は、作動するための電力が供給される。一部の実施形態において、香り付き電子キャンドル装置は、夜間光として機能して、一晩にアロマおよびソフト照明を提供することができる。
【0037】
[0047]一実施例の態様において、電子キャンドル装置は、一つ又は複数の開口部を備えた外シェルを含み、一つ又は複数の開口部は、外シェルの最上部に位置し、芳香剤が電子キャンドルの周囲環境に出ることを可能にするように構成されている。外シェルは、火炎要素が外シェルの中央開口部を通して少なくとも部分的に突出することを可能にする中央開口部を更に含む。火炎要素は、実際の火炎を模倣する火炎要素の移動を可能にする支持構造によって支持される。装置は、また、移動可能な火炎上に光を発するように位置する発光コンポーネントと、移動可能な火炎要素の下に位置する装着ベースとを含む。装着ベースの少なくとも一部は外シェルによって囲まれている。装置は、外シェルの開口部に結合された一つ又は複数のガイドと、装着ベースに取り外し可能に結合された芳香貯蔵コンポーネントとを含む。芳香貯蔵コンポーネントは、芳香剤を貯蔵するための容器と、この容器から電子キャンドルの周囲環境に装着ベース、一つ又は複数のガイド、および外シェルの一つ又は複数の開口部を通して芳香剤を引き出すように構成された吸収部材とを含む。
【0038】
[0048]一部の実施態様において、支持構造は、火炎要素を支持するワイヤを備える。一部の実施形態において、支持構造は、火炎要素を支持するブラケットを備える。一部の実施形態において、火炎要素は磁石を備え、装置は磁気コイルを更に含み、この磁気コイルは、火炎要素の下に位置され、磁場を変化させて火炎要素の移動を可能にするように構成されている。
【0039】
[0049]一部の実施態様において、発光コンポーネントは、同じ色又は異なる色を発するように構成された一つ又は複数の発光ダイオードを含む。一部の実施態様において、発光コンポーネントは、外シェル内部から上方に傾斜した角度で火炎要素を照明するように位置する。一部の実施形態において、装置は、レンズを更に含み、このレンズは、発光コンポーネントと火炎要素との間に位置し、発光コンポーネントからの光を火炎要素に誘導するように構成されている。
【0040】
[0050]一部の実施態様において、装置は、吸収部材に近接して位置する加熱要素を含む。加熱要素は、芳香剤が吸収部材を通過するときに芳香剤を加熱するように構成される。一部の実施形態において、装置は、芳香貯蔵コンポーネントの設置経路に沿って位置するスイッチを含む。スイッチは、芳香貯蔵コンポーネントが装着ベースに結合されると、芳香貯蔵コンポーネントが所定の位置に設置されていることを示す信号を発生するように構成される。一部の実施形態において、スイッチは、接触スイッチ、光スイッチ、電気スイッチ、または磁気スイッチを含む。
【0041】
[0051]一部の実施形態において、一つ又は複数のガイドは、外シェルの一つ又は複数の小さな開口に接続された装着ベースの内部にチャンバとして形成される。吸収部材は、吸収チャネルおよびコア芯を備え、コア芯の底端部は、容器内に保持された芳香剤と接触し、コア芯の最上端部は、チャンバ内に延びる。一部の実施形態において、一つ又は複数のガイドは、装着ベース内部のチャンバの側壁に位置された管を更に備える。
【0042】
[0052]一部の実施態様において、コア芯は、電子キャンドルが横向きに傾斜した場合に芳香剤の損失を防止するように構成された耐水膜で覆われる。一部の実施態様において、芳香貯蔵コンポーネントは、吸収部材の上方に位置する最上部を含み、最上部は、芳香剤を吸収部材から装着ベースを通して分散させるように構成された一つ又は複数の芳香剤分散ポートを含む。一部の実施態様において、芳香貯蔵コンポーネントは、一つ又は複数の芳香剤分散ポートの上に位置するキャップを更に備え、一つ又は複数の芳香剤分散ポート上にダストが集まるのを防止する。
【0043】
[0053]一部の実施形態において、装着ベースは突起を備え、芳香貯蔵コンポーネントの容器は、芳香貯蔵コンポーネントを装着ベースに確実に設置することができるように、突起と係合する溝を備える。一部の実施形態において、装置は、装置の作動を制御するように構成された制御ユニットと、装着ベースに装着された取り外し可能な電源プラグアセンブリとを更に含む。着脱可能な電源プラグアセンブリは、電源に接続して制御ユニットに電力を供給するように構成される。一部の実施形態において、着脱可能な電源プラグアセンブリは、汎用互換性プラグとインターフェースするように構成されたアダプタを備える。
【0044】
[0054]一部の実施態様において、装置は、外シェルの周囲に位置しリング支持体と、リング支持体に結合された透明又は半透明のシートとを含む。一部の実施態様において、透明又は半透明のシートは、その上に印刷された一つ又は複数のデザインを含み、発光コンポーネントは、外シェル内部に位置し、発光コンポーネントから発された光は、透明又は半透明のシートを通して誘導又は屈折される。一部の実施形態において、装置は、外シェルの下部に近接して位置されたカラーと、装着部の上部とを含む。
【0045】
[0055]本開示において、「第1の」および「第2の」のような用語は、例示の目的のためだけのものであり、いかなる相対的な重要性も示すものではない。用語「複数の」は、他に明示的に示さない限り、2つ以上を意味する。「接続された」という用語は、「直接接続された」または「中間構成要素を介して接続された」を指すことができる。なお、上述の説明において、「上」や「下」などの方向や位置関係を示す用語は、図に示すような方向や位置関係を示すものである。これらは、本開示の説明を簡略化する目的のためのものであり、問題の装置またはユニットが常に特定の方向を有するか、または特定の方向に作用するように解釈されるべきであることを示すものでも、示唆するものでもない。
【0046】
[0056]開示された実施形態に関連して説明されるコンポーネントまたはモジュールの一部は、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組み合わせとして実施することができる。たとえば、ハードウェア実施は、たとえば、プリント回路基板の一部として一体化される個別のアナログおよび/またはデジタルコンポーネントを含むことができる。代替的に又は追加的に、開示されたコンポーネントまたはモジュールは、特定用途向け集積回路(ASIC)および/またはフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)装置として実施することができる。一部の実施は、本出願の開示された機能性に関連するデジタル信号処理の動作上の必要性に対して最適化されたアーキテクチャを有する特殊化されたマイクロプロセッサであるデジタル信号プロセッサ(DSP)を追加的または代替的に含んでもよい。
【0047】
[0057]本明細書に記載される信号の処理または特定のタスクおよびプロセスの実行などの作動に関連する一部の実施形態は、ネットワーク環境においてコンピュータによって実行されるプログラムコードなどのコンピュータ実行可能命令を含むコンピュータ可読媒体に具現化されたコンピュータプログラム製品によって少なくとも部分的に実施され得る方法またはプロセスの一般的な文脈において説明される。コンピュータ可読媒体は、取り外し可能および取り外し不可能な記憶装置を含むことができるが、これらは、読取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイディスクなどを含むが、これらに限定されない。従って、本出願に記載されるコンピュータ可読媒体は、非一時的な記憶媒体を含む。一般に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行するかまたは特定の抽象データ型を実施するルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などを含むことができる。コンピュータ実行可能命令、関連するデータ構造、およびプログラムモジュールは、本明細書に開示される方法のステップを実行するためのプログラムコードの例を表す。そのような実行可能命令または関連するデータ構造の特定のシーケンスは、そのようなステップまたはプロセスに記述された機能を実施するための対応動作の実施例を表す。
【0048】
[0058]この特許文献は多くの詳細を含むが、これらはいかなる発明の範囲又はクレームされ得るものに対する限定として解釈されるべきではなく、むしろ特定の発明の特定の実施形態に特有であり得る特徴の説明として解釈されるべきである。別個の実施形態に関連して本特許文献に記載されている特定の特徴は、単一の実施形態において組み合わせて実施することもできる。逆に、単一の実施形態の文脈で説明される様々な特徴は、複数の実施形態において個別にまたは任意の適切なサブ組み合わせで実施することもできる。さらに、特徴は、特定の組合せで作用するものとして上記に記載することができ、最初にそのようにクレームされたとしてもよいが、クレームされた組合せからの1つ以上の特徴は、場合によっては組合せから切り出されることができ、クレームされた組合せは、サブ組合せ又はサブ組合せの変形に向けられる。
【0049】
[0059]同様に、操作は図面の中で特定の順序で描かれているが、望ましい結果を達成するために、そのような操作は、示された特定の順序または連続した順序で実施されるか、または図示された全ての操作が実行されることを要求するものとして理解されるべきではない。さらに、本特許文献に記載された実施形態における様々なシステム構成要素の分離は、全ての実施形態においてそのような分離を必要とするものとして理解されるべきではない。
【0050】
[0060]以上は、本開示の好ましい実施形態を単に例示するものであり、本開示を限定することを意図するものではない。当業者であれば、種々の変更および修正を行うことができる。本開示の精神および原理から逸脱することなく行われる任意の修正、等価代替物は改良であり、本開示の範囲に包含される。