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特許7355515シートロール包装体およびシートロール包装体の積載方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-25
(45)【発行日】2023-10-03
(54)【発明の名称】シートロール包装体およびシートロール包装体の積載方法
(51)【国際特許分類】
   B65D 85/672 20060101AFI20230926BHJP
   B65D 33/06 20060101ALI20230926BHJP
【FI】
B65D85/672
B65D33/06
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2019065853
(22)【出願日】2019-03-29
(65)【公開番号】P2020164190
(43)【公開日】2020-10-08
【審査請求日】2021-12-01
(73)【特許権者】
【識別番号】390029148
【氏名又は名称】大王製紙株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】大場 進太郎
【審査官】家城 雅美
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2010/0084295(US,A1)
【文献】欧州特許出願公開第02017194(EP,A1)
【文献】特開2017-131545(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0205272(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 85/672
B65D 30/00-33/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートが巻回された複数のシートロールと、
天面に持手部が形成された包装袋とを有し、
前記シートロールの径方向の側面が前記包装袋の前記天面と対面するように、前記シートロールが前記包装袋に収容されており、
前記包装袋は、前記複数のシートロールのうち隣り合う2つのシートロールの境界に対向する対向部分を有し、
前記対向部分の押込強度が0.3kgf以上3.5kgf以下である、シートロール包装体。
【請求項2】
前記シートロールの幅方向が前記持手部の長手方向に沿うように、前記シートロールが前記包装袋に収容されている、請求項1に記載のシートロール包装体。
【請求項3】
前記シートロールの幅方向が前記持手部の長手方向と交差するように、前記シートロールが前記包装袋に収容されている、請求項1に記載のシートロール包装体。
【請求項4】
前記包装袋は、前記シートロールの径方向の側面が対面する対面部分を有し、
前記対面部分のつかみ代の寸法が、10mm以下である、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシートロール包装体。
【請求項5】
前記シートロールの巻密度が0.7以上2以下である、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシートロール包装体。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか1項に記載のシートロール包装体を積み上げる積載方法であって、
前記包装袋の正面と背面が対向する方向が上下方向に沿うように前記シートロールを積み上げる積載方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シートロール包装体およびシートロール包装体の積載方法に関する。
【背景技術】
【0002】
トイレットペーパー等のシートが巻回されたシートロールは、天面に取っ手(または持手)が設けられた包装袋に、複数収容されて流通している。このようなシートロール包装体では、シートロールの幅方向の端面が包装袋の天面と対面するようにシートロールが包装袋に収容されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、シートロール包装体は、包装袋の天面と底面が対向する方向が上下方向となるように(縦方向に立てた状態で)山積みに陳列される。需要者は、この山積みされた複数のシートロール包装体から任意に選んだシートロール包装体の取っ手を掴み、該シートロール包装体を取り出して購入する(図8図9参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特許第4226932号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、このようなシートロール包装体は、縦方向に立てた状態で山積みされると、積み重ねの高さが高くなり積み重ねが不安定になる。また、積み重ねの高さが高くなると、需要者がシートロール包装体を取り出しにくい(図8図9参照)。
【0006】
本発明の課題は、山積みに積み上げても荷崩れしにくく、山積みから取り出しやすいシートロール包装体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る第1の態様は、シートが巻回された複数のシートロールと、天面に持手部が形成された包装袋とを有し、前記シートロールの径方向の側面が前記包装袋の前記天面と対面するように、前記シートロールが前記包装袋に収容されている、シートロール包装体を提供する。
【0008】
本明細書において、シートロールとは、長尺のシートがロール状に巻かれた(巻回された)ものである。また、シートロールは、中空コアに巻回されたもの、または中空コアが存在しないもの(コアレス構造)のいずれでもよい。また、持手部は、掴むことで包装袋を持つことができる部材を示す。
【0009】
本明細書において、シートロールの径方向の側面は、曲面で構成されたシートロールの径方向の外周部分を示す。シートロールの径方向の側面が包装袋の天面と対面するとは、シートロールの幅方向が包装袋の正面と背面が対向する方向(以下、第1方向という)に沿う、または、シートロールの幅方向が該第1方向と交差する一対の側面が対向する方向(以下、第2方向という)に沿うことを示す。言い換えると、シートロールの径方向の端面が包装袋の正面、背面、一対の側面の少なくともいずれかに対面することを示す。
【0010】
ここで、正面は、包装袋の天面に連続し、かつ天面に形成された持手部の長手方向及び高さ方向に沿って広がる包装袋の正面である。背面は、包装袋の天面に連続し、持手部の長手方向と交差する方向に正面と対向し、かつ持手部の長手方向及び高さ方向に沿って広がる包装袋の背面である。一対の側面は、包装袋の天面と連続し、持手部の長手方向に対向し、かつ持手部の長手方向と交差する方向及び高さ方向に沿って広がる包装袋の各側面である。
【0011】
第1の態様では、シートロールの径方向の側面が包装袋の天面と対面するように、シートロールが包装袋に収容されていることで、シートロール包装体を横方向に寝かせた状態で積み重ねた場合、第1方向または第2方向が上下方向に沿うようにシートロール包装体を積み上げることができる。また、このように積み上げられたシートロール包装体は、積み重ねの高さが低くなり、複数のシートロール包装体を安定して積み上げる(山積みする)ことができる。
【0012】
また、第1の態様では、シートロール包装体を横方向に寝かせた状態で積み重ねることで、包装袋の天面に形成された持手部を横方向に向けることができる。これにより、山積みされたシートロール包装体の中からシートロール包装体を簡単に抜き取ることができる。そのため、第1の態様によれば、山積みに積み上げても荷崩れしにくく、山積みから取り出しやすいシートロール包装体を提供することができる。
【0013】
本発明に係る第2の態様は、前記シートロールの幅方向が前記持手部の長手方向に沿うように、前記シートロールが前記包装袋に収容されている、シートロール包装体を提供する。本明細書において、シートロールの幅方向が持手部の長手方向に沿うとは、シートロールの幅方向が第1方向に沿うこと(すなわち、シートロールの径方向の端面が包装袋の一対の側面に対面すること)を示す。
【0014】
第2の態様では、シートロールの幅方向が持手部の長手方向に沿うようにシートロールが包装袋に収容されることで、シートロール包装体を横方向に寝かせた状態で積み上げた場合、確実に第1方向が上下方向に沿うようにシートロール包装体を積み上げることができる。そのため、第2の態様によれば、山積みにしても荷崩れしにくく、山積みから取り出しやすいシートロール包装体を確実に提供することができる。
【0015】
本発明に係る第3の態様は、前記シートロールの幅方向が前記持手部の長手方向と交差するように、前記シートロールが前記包装袋に収容されている、シートロール包装体を提供する。本明細書において、シートロールの幅方向が持手部の長手方向と交差するとは、シートロールの幅方向が第2方向に沿うこと(すなわち、シートロールの径方向の端面が包装袋の正面および背面に対面すること)を示す。
【0016】
第3の態様では、シートロールの幅方向が持手部の長手方向と交差するようにシートロールが包装袋に収容されることで、シートロール包装体を横方向に寝かせた状態で積み上げた場合、確実に第2方向が上下方向に沿うようにシートロール包装体を積み上げることができる。そのため、第3の態様によれば、山積みにしても荷崩れしにくく、山積みから取り出しやすいシートロール包装体を確実に提供することができる。
【0017】
本発明に係る第4の態様は、前記包装袋は、前記シートロールの径方向の側面が対面する対面部分を有し、前記対面部分のつかみ代の寸法が、10mm以下である、シートロール包装体を提供する。
【0018】
本明細書において、シートロールの径方向の側面が対面する対面部分とは、シートロールが収容された状態で、シートロールが当接する包装袋の一部を示す。つかみ代とは、包装袋の対面部分において摘める部分である。また、つかみ代の寸法とは、包装袋の対面部分から摘めた部分の先端までの長さを示す。
【0019】
第4の態様では、包装袋の対面部分のつかみ代の寸法が所定の寸法になるように、前記シートロールが包装袋に収容されている。これにより、シートロール包装体を横方向に寝かせた状態で積み上げた場合に、複数のシートロール包装体をより安定して積み上げる(山積みする)ことができる。そのため、第4の態様によれば、山積みに積み上げてもより荷崩れしにくく、山積みからより取り出しやすいシートロール包装体を提供することができる。
【0020】
本発明に係る第5の態様は、前記包装袋は、前記複数のシートロールのうち隣り合う2つのシートロールの境界に対向する対向部分を有し、前記対向部分の押込強度が、4kgf以下である、シートロール包装体を提供する。
【0021】
本明細書において、複数のシートロールのうち隣り合う2つのシートロールの境界に対向する対向部分とは、隣り合う2つのシートロールと包装袋との間に形成された空間を介して2つのシートロールの境界部分と対向する包装袋の一部を示す。対向部分の押込強度とは、包装袋の対向部分が包装袋の外側から内側に向かって20mm押し込まれたときの最大圧力(kgf)を示す。
【0022】
第5の態様では、包装袋の対向部分の押込強度を所定の範囲にすることで、シートロール包装体を横方向に寝かせた状態で積み上げた場合に、複数のシートロール包装体をさらに安定して積み上げる(山積みする)ことができる。そのため、第5の態様によれば、山積みにしてもさらに荷崩れしにくく、山積みからさらに取り出しやすいシートロール包装体を提供することができる。
【0023】
本発明に係る第6の態様は、前記シートロールの巻密度が0.7以上2以下である、シートロール包装体を提供する。
【0024】
本明細書において、巻密度とは、理論ロール断面積(巻長さ×紙厚×プライ数)をロール断面積(巻径/2×巻径/×π-中空コアの空間断面積)で除した(割った)値を示す。ここで、巻長さは、シートロールに巻回されたシートの巻回方向の長さを示す。ロール幅は、シートロールの幅方向(径方向と直交する軸方向)の長さを示す。巻径は、シートロールの径方向の長さ(径寸法)を示す。
【0025】
第6の態様では、所定の巻密度を有するシートロールが、シートロールの径方向の側面が包装袋の天面と対面するように、包装袋に収容されている。これにより、シートロール包装体を横方向に寝かせた状態で積み上げた場合でも、包装袋に収容されたシートロールが潰れにくいため、複数のシートロール包装体をさらに安定して積み上げる(山積みする)ことができる。そのため、第6の態様によれば、山積みにしても荷崩れしにくく、山積みからさらに取り出しやすいシートロール包装体をより確実に提供することができる。
【0026】
本発明に係る第7の態様は、上述のシートロール包装体を積み上げる積載方法であって、前記包装袋の正面と背面が対向する方向が上下方向に沿うように前記シートロールを積み上げる積載方法を提供する。本明細書において、包装袋の正面と背面が対向する方向が上下方向に沿うとは、包装袋の第1方向が水平面に垂直な方向と重なることを示す。
【0027】
第7の態様では、包装袋の正面と背面が対向する方向が上下方向に沿うようにシートロールが積み上げられることで、所定の巻密度を有するシートロール包装体を横方向に寝かせた状態で積み上げることができる。また、このように積み上げられたシートロール包装体は、積み重ねの高さが低くなり、複数のシートロール包装体を安定して積み上げる(山積みする)ことができる。
【0028】
また、第7の態様では、シートロール包装体を横方向に寝かせた状態で積み上げられることで、包装袋の天面に形成された持手部を横方向に向けることができる。これにより、山積みされたシートロール包装体の中からシートロール包装体を簡単に抜き取ることができる。そのため、第7の態様によれば、山積みに積み上げても荷崩れしにくく、山積みから取り出しやすいシートロール包装体を提供することができる。
【発明の効果】
【0029】
本発明の一態様によれば、山積みに積み上げても荷崩れしにくく、山積みから取り出しやすいシートロール包装体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】本発明の第1実施形態に係るシートロール包装体を示す図である。
図2】本実施形態に係るシートロール包装体の包装袋に収容されるシートロールを示す図である。
図3】第1実施形態に係るシートロール包装体が積み上げられた状態を、シートロール包装体の側面側から見た図である。
図4図3を右側から見た図である。
図5】本発明の第2実施形態に係るシートロール包装体を示す図である。
図6】第2実施形態に係るシートロール包装体が積み上げられた状態を、シートロール包装体の側面側から見た図である。
図7図6を右側から見た図である。
図8】従来のシートロールを示す図である。
図9】従来のシートロール包装体を立てて積み上げた状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において共通する部分については、同一の符号を付して説明を省略する場合がある。また、以下に示す説明では、理解を容易にするため、各図面における各部材の縮尺は実際とは異なる場合がある。
【0032】
図1は、本発明の第1実施形態に係るシートロール包装体を示す図である。図2は、本実施形態に係るシートロール包装体の包装袋に収容されるシートロールを示す図である。なお、図1において、包装袋の幅方向(左右方向)をX方向とし、高さ方向(上下方向)をY方向とし、奥行方向(前後方向)をZ方向とする。なお、包装袋の高さ方向において、包装袋の天面側を上方、包装袋の底面側を下方という場合がある。
【0033】
図1及び図2において、シートロール包装体100は、包装袋10、シートロール20を備えている。なお、シートロール包装体100は、本発明のシートロール包装体の一例であり、包装袋10、シートロール20は、本発明のシートロール包装体を構成する包装袋、シートロールの各一例である。
【0034】
包装袋10は、シートロール20が収容されるシートロール包装体100の本体(袋本体)を構成する。包装袋10は、樹脂製のフィルム(以下、樹脂フィルムという)等で形成することができる。包装袋10は、この樹脂フィルムがサイドシールにより筒状にされ、筒状になった樹脂フィルム(以下、筒状フィルムという)がガセット状に折り込まれた構造(図示せず)になっている(図1参照)。
【0035】
包装袋10を形成する樹脂フィルムの材質は、特に限定されないが、例えば、ポリエチレン(PE)、PE-エチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)-PEの積層体(PE/EVOH/PE)等の樹脂フィルムを用いることができる。また、樹脂フィルムの厚みは、特に限定されないが、例えば、樹脂フィルムとしてPE、PE/EVOH/PEを用いる場合、樹脂フィルムの厚みは10μm以上70μm以下とすることができ、好ましくは15μm以上60μm以下、より好ましくは20μm以上50μm以下である。
【0036】
また、包装袋10は、図1において、天面11と、包装袋10の高さ方向(Y方向)に天面11と対向する底面12と、天面11および底面12と連続する正面13と、天面11および底面12と連続して正面13と奥行方向(Z方向)に対向する背面14と、天面11、底面12、正面13および背面14と連続して幅方向(X方向)に対向する一対の側面15、16を有する。
【0037】
包装袋10は、シートロール20の一例としてロール状のトイレットペーパーが12個収容されている(図1図2参照)。また、包装袋10に収容されるシートロール20は、トイレットペーパーに限定されるものではなく、キッチンペーパー、ペーパータオル、ワイパー等のシートロールを収容することができる。
【0038】
シートロール20は、シート22が巻回されて構成されている。具体的には、図2に示すように、シートロール20は、中空コア21に長尺のシート22がロール状に巻かれ(巻回され)ている。
【0039】
シートロール20の寸法は、特に限定されないが、上下方向(W方向)の高さ(ロール幅)が好ましくは85mm以上300mm以下であり、横方向(R方向)の幅(ロール径)が好ましくは80mm以上120mm以下である(図2参照)。
【0040】
また、中空コア21は、周方向(C方向)にシート22が巻き付けられる円筒状の巻芯である。また、中空コア21には、巻芯が存在しない構造(コアレス構造)も含まれる。中空コア21の材質は、特に限定されず、紙、樹脂等を用いることができる。なお、シート22が、ペーパータオル、キッチンペーパー等の衛生紙である場合には、円筒状の厚紙製の巻芯(例えば紙管)を用いるのが好ましい(図4参照)。
【0041】
中空コア21の形態は、特に限定されず、例えば、中空コア21が紙管の場合は、一層の厚紙で構成したもの、複数層の厚紙で構成したもののいずれでもよく、厚紙への印刷や消臭剤の塗工を事前に行った塗工厚紙原紙でも良い。また、紙管の巻き方は、特に限定されず、例えば、平巻きのもの、螺旋状に巻かれたもの(いわゆるスパイラル紙管)等のいずれでもよい。
【0042】
中空コア21の寸法は、特に限定されない。例えば、中空コア21の長手方向の長さは、シートロール20の上下方向(Y方向)の高さ(ロール幅)と同程度(85mm以上300mm以下)である。また、中空コア21の径方向の径寸法は、33mm以上50mm以下であり、好ましくは35mm以上40mm以下である(図2参照)。
【0043】
さらに、図1に示す例では、12個のロール状のトイレットペーパー(シートロール20)が、1段に4個並べられたものを3段に積み上げた状態で包装袋10内に収容されている。なお、包装袋10に収容される物品の個数は、複数であれば限定されないが、この膜は4つ以上である。また、包装袋10内に収容されるシートロール20の配列は、図1示す配列に限定されず、シートロール包装体100が2つ以上積み重ねられる配置であればよい。
【0044】
包装袋10の天面11は、持手部11aが形成された状態で封止されている。具体的には、筒状フィルムの一方の端部(開口)が、ヒートシール等による熱融着や、接着剤、粘着剤等による接着等で封止されることで、天面11に持手部11aが残るように封止される。なお、天面11を熱融着(ヒートシール)で封止する場合は、例えば、上述のガセット状に折り込まれた樹脂フィルムを熱版で型押しする手法(スタンプ方式)を用いることができる。
【0045】
持手部11aは、図1図2に示すように、包装袋10の天面11に形成され、シートロール包装体100を手指等または掌(以下、手指等という)で掴むまたは握る部分(持手または取っ手)を構成する。持手部11aは、包装袋の天面11をヒートシール等の熱融着で封止しながら包装袋10と一体に形成されている。持手部11aの材質は、特に限定されないが、実質的に包装袋10と同様の樹脂フィルム等である。
【0046】
持手部11aの形状は、特に限定されないが、例えば、持手部11aの厚み方向(Y方向)に見たときの輪郭形状を長方形等の四角形にすることができる(図3参照)。具体的には、持手部11aは、図1に示すように、長方形状に構成することができる。持手部(帯状部材)30の大きさ、特に限定されないが、包装袋10の天面11の大きさ、収容されるシートロール20の個数等によって定めることができる。
【0047】
なお、持手部11aを構成する帯状部材の形状が長方形の場合、持手部11aの大きさは、例えば、帯状部材の長手方向(X方向)の長さを150mm以上500mm以下にすることができ、好ましくは160mm以上400mm以下、より好ましくは170mm以上300mm以下である。また、帯状部材の幅方向(Z方向)の幅を、35mm以上150mm以下にすることができ、好ましくは40mm以上130mm以下、より好ましくは45mm以上100mm以下である。
【0048】
本実施形態では、シートロール20の径方向(R方向)の側面23が包装袋10の天面11と対面するように、シートロール20が包装袋10に収容されている。
【0049】
ここで、シートロール20の径方向(R方向)の側面23が包装袋10の天面11と対面することは、シートロール20の幅方向が包装袋10の正面13と背面14が対向する方向(以下、第1方向という)に沿う、または、シートロール20の幅方向が該第1方向と交差する一対の側面15、16が対向する方向(以下、第2方向という)に沿うことを示す。言い換えると、シートロール20の幅方向(W方向)の端面24が包装袋10の正面13、背面14、一対の側面15、16の少なくともいずれかに対面することを示す。
【0050】
ここで、正面13は、図1において、包装袋10の天面11に連続し、かつ天面11に形成された持手部11aの長手方向(X方向)及び高さ方向(Y方向)に沿って広がる包装袋10の正面である。背面14は、包装袋10の天面11に連続し、持手部11aの長手方向(X方向)と交差する方向(Z方向)に正面13と対向し、かつ持手部11aの長手方向(X方向)及び高さ方向(Y方向)に沿って広がる包装袋10の背面である。一対の側面15、16は、包装袋10の天面11と連続し、持手部11aの長手方向(X方向)に対向し、かつ持手部11aの長手方向(X方向)と交差する方向及び高さ方向(Y方向)に沿って広がる包装袋の各側面である。
【0051】
本発明の第1実施形態では、図1に示すように、シートロール20の幅方向が持手部11aの長手方向に沿うように、シートロール20が包装袋10に収容されている。ここで、シートロール20の幅方向が持手部11aの長手方向に沿うことは、シートロール20の幅方向が第1方向に沿うことを示す。すなわち、シートロール20の幅方向(W方向)の端面24が、包装袋10の一対の側面15、16に対面している。
【0052】
本実施形態では、包装袋10は、シートロール20の径方向(R方向)の側面23が対面する対面部分を有し、対面部分のつかみ代の寸法が、10mm以下であり、好ましくは7.5mm以下であり、より好ましくは7mm以下である。ここで、シートロール20の径方向(R方向)の側面23は、曲面で構成されたシートロール20の径方向(R方向)の外周部分である。
【0053】
また、シートロール20の径方向(R方向)の側面23が対面する対面部分は、シートロール20が収容された状態で、シートロール20が当接する包装袋10の一部である。つかみ代は、包装袋10の対面部分において摘める部分である。また、つかみ代の寸法は、包装袋の対面部分から摘めた部分の先端までの長さを示す。
【0054】
また、本実施形態では、包装袋10が、複数のシートロール20のうち隣り合う2つのシートロール20の境界に対向する対向部分を有し、対向部分の押込強度が、好ましくは4kgf以下、より好ましくは0.3kgf以上3.5kgf以下であり、さらに好ましくは0.6kgf以上3kgf以下である。
【0055】
複数のシートロール20のうち隣り合う2つのシートロール20の境界に対向する対向部分は、隣り合う2つのシートロール20と包装袋10との間に形成された空間を介して2つのシートロール20の境界部分と対向する包装袋10の一部である。対向部分の押込強度は、包装袋10の対向部分が包装袋10の外側から内側に向かって20mm押し込まれたときの最大圧力(kgf)を示す。

【0056】
本実施形態では、シートロール20の巻密度が0.7以上2以下であり、好ましくは0.75以上1.9以下であり、より好ましくは0.8以上1.8以下である。
【0057】
ここで、巻密度は、理論ロール断面積(巻長さ×紙厚×プライ数)をロール断面積(巻径/2×巻径/×π-中空コア21の空間断面積)で除した(割った)値を示す。なお、巻長さは、シートロール20に巻回されたシート22の巻回方向の長さを示す。ロール幅は、シートロール20の幅方向(W方向)(径方向(R方向)と直交する軸方向)の長さを示す。巻径は、シートロール20の径方向(R方向)の長さ(径寸法)を示す。
【0058】
本実施形態による本発明の効果について説明する。第1実施形態に係るシートロール包装体100は、上述のように、シートロール20の径方向(R方向)の側面23が包装袋10の天面11と対面するように、シートロール20が、包装袋10に収容されている。
【0059】
第1実施形態のシートロール包装体100を、図3図4に示すように、横方向に寝かせた状態で上下方向(Y方向)に積み上げた場合、第1方向(包装袋10の正面13と背面14が対向する方向)が上下方向(Y方向)に沿うようにシートロール包装体100を積み上げることができる。また、このように積み上げられたシートロール包装体100は、積み重ねの高さが低くなり、複数のシートロール包装体100を安定して積み上げる(山積みする)ことができる。
【0060】
また、第1実施形態では、シートロール包装体100を横方向(X方向)に寝かせた状態で積み重ねることで、包装袋10の天面11に形成された持手部11aを横方向(X方向)に向けることができる。これにより、山積みされたシートロール包装体100の中からシートロール包装体100(例えば、図3図4において2段目に重ねられたシートロール包装体100)を簡単に抜き取ることができる。そのため、第1実施形態のシートロール包装体100は、山積みに積み上げても荷崩れしにくく、山積みから取り出しやすいものとなる。
【0061】
第1実施形態に係るシートロール包装体100では、上述のように、包装袋10の対面部分のつかみ代の寸法が所定の寸法になるように、シートロール20が包装袋10に収容されている。
【0062】
第1実施形態のシートロール包装体100を、図3図4に示すように、横方向に寝かせた状態で上下方向(Y方向)に積み上げた場合、複数のシートロール包装体100をより安定して積み上げる(山積みする)ことができる。そのため、第1実施形態のシートロール包装体100は、山積みに積み上げてもより荷崩れしにくく、山積みからより取り出しやすいものとなる。
【0063】
第1実施形態に係るシートロール包装体100は、上述のように、包装袋10の対向部分の押込強度が所定の範囲となっている。第1実施形態のシートロール包装体100を、図3図4に示すように、シートロール包装体100を横方向に寝かせた状態で積み上げた場合に、複数のシートロール包装体100をさらに安定して積み上げる(山積みする)ことができる。そのため、第1実施形態のシートロール包装体100は、山積みにしてもさらに荷崩れしにくく、山積みからさらに取り出しやすいものとなる。
【0064】
第1実施形態に係るシートロール包装体100では、上述のように、所定の巻密度を有するシートロール20が、シートロール20の径方向(R方向)の側面23が包装袋10の天面11と対面するように、包装袋10に収容されている。
【0065】
第1実施形態のシートロール包装体100を、図3図4に示すように、横方向に寝かせた状態で上下方向(Y方向)に積み上げた場合でも、包装袋10に収容されたシートロール20が潰れにくいため、複数のシートロール包装体100をさらに安定して積み上げる(山積みする)ことができる。そのため、第1実施形態のシートロール包装体100は、山積みにしても確実に荷崩れしにくく、山積みから確実に取り出しやすいものとなる。
【0066】
図5は、本発明の第2実施形態に係るシートロール包装体を示す図である。第2実施形態のシートロール包装体100は、シートロール20の幅方向が持手部11aの長手方向と交差するように、シートロール20が包装袋10に収容されている。ここで、シートロール20の幅方向が持手部11aの長手方向と交差することは、シートロール20の幅方向が第2方向に沿うことを示す。すなわち、シートロール20の幅方向(W方向)の端面24が、包装袋10の正面13および背面14に対面している。
【0067】
第2実施形態に係るシートロール包装体100では、図5に示すように、シートロール20の幅方向が持手部11aの長手方向と交差するようにシートロール20が包装袋10に収容されている。第2実施形態のシートロール包装体100を、図6図7に示すように、横方向に寝かせた状態で積み上げた場合、第2方向(第1方向と交差する一対の側面15、16が対向する方向)が上下方向に沿うようにシートロール包装体を積み上げることができる。そのため、第2実施形態のシートロール包装体100は、山積みにしても荷崩れしにくく、山積みから取り出しやすいものとなる。
【0068】
次に、本実施形態に係るシートロール包装体を積み上げる積載方法について説明する。図3図4図6、及び図7は、シートロール包装体が積み上げられた状態を示す図であるが、本実施形態のシートロール包装体を積み上げる積載方法を示す図でもある。
【0069】
実施形態に係るシートロール包装体を積み上げる積載方法では、上述のように、シートロール包装体100が、包装袋10の正面13と背面14が対向する方向が上下方向に沿うようにシートロール20が積み上げられる。ここで、包装袋10の正面13と背面14が対向する方向が上下方向に沿うこと、包装袋10の第1方向が水平面に垂直な方向と重なることを示す(図3図4図6、及び図7参照)。
【0070】
本実施形態のシートロール包装体を積み上げる積載方法では、上述のように、包装袋10の正面13と背面14が対向する方向が上下方向に沿うようにシートロール20が積み上げられることで、シートロール包装体100を横方向に寝かせた状態で積み上げることができる(図3図4図6、及び図7)。
【0071】
このように積み上げられたシートロール包装体100は、第1方向(包装袋10の正面13と背面14が対向する方向)または第2方向(第1方向と交差する一対の側面15、16が対向する方向)が上下方向(Y方向)に沿うようにシートロール包装体100を積み上げることができる。また、このように積み上げられたシートロール包装体100は、積み重ねの高さが低くなり、複数のシートロール包装体100を安定して積み上げる(山積みする)ことができる(図3図4図6、及び図7)。
【0072】
また、本実施形態のシートロール包装体を積み上げる積載方法では、シートロール包装体100が横方向(X方向)に寝かせた状態で積み重ねられることで、包装袋10の天面11に形成された持手部11aを横方向(X方向)に向けることができる。これにより、山積みされたシートロール包装体100の中からシートロール包装体100(例えば、図3図4図6図7において2段目に重ねられたシートロール包装体100)を簡単に抜き取ることができる。そのため、本実施形態の積載方法により積み上げられたシートロール包装体100、山積みに積み上げても荷崩れしにくく、山積みから取り出しやすいものとなる。
【実施例
【0073】
以下、本発明について、さらに実施例を用いて具体的に説明する。実施例、比較例の評価は、以下の試験により行った。
【0074】
[試験体(シートロール包装体)]
試験体として、シートロール包装体100を用いた。シートロール包装体100は、包装袋10にシートロール20を12個収容した(図1図2図5図8参照)。包装袋10は、ポリエチレン製の樹脂フィルム(厚み:約25μm)を筒状にしてガセット状に折り込んだガセットシートを作製し、ガセットシートの一方の端部(開口)を天面11の持手部11aが残るようにヒートシールで封止し、ガセットシートの他方の端部(開口)をシートロール20が収容された状態でヒートシールで封止して、シートロール20は、市販のロール状のトイレットペーパー(例えば、大王製紙株式会社製の「エリエール トイレットティシュー 60mシングル(147g/ロール)」)12個を1段に4個並べたものを3段に積み上げた状態で収容した(図1図2図5図8参照)。
【0075】
[坪量]
シートロール20のシート22の坪量(米坪)(g/m)は、JIS P 8124(1998)により算出する。
【0076】
[紙厚]
シートロール20のシート22ーの紙厚(mm)を測定する。紙厚の測定方法は、シート22を12cm×12cmのサイズに裁断した試験片をJIS P 8111(1998)の条件下で十分に調湿した後、同条件下でダイヤルシックネスゲージ(厚み測定器)「PEACOCK G型」(尾崎製作所製)を用いて測定する。測定の具体的な手順は、プランジャーと測定台の間にゴミ、チリ等がないことを確認して、プランジャーを測定台の上におろし、ダイヤルシックネスゲージのメモリを移動させてゼロ点を合わせる。次いで、プランジャーを上げて試験片を試験台の上におき、プランジャーをゆっくりと下ろし、ダイヤルシックネスゲージのゲージを読み取る。このとき、プランジャーは載せるだけにする。プランジャーの端子は金属製で直径30mmの円形の平面が紙の平面に対し垂直に当たるようにする。この嵩の測定時の荷重は、120μmの際に約70gfである。なお、嵩の測定値は、測定を10回行って得られる平均値とする。
【0077】
[巻密度]
シートロール20において、理論ロール断面積(巻長さ×紙厚×プライ数)をロール断面積(巻径/2×巻径/×π-中空コアの空間断面積)で除した(割った)値を示す。
【0078】
[つかみ代]
試験体(シートロール包装体100)のつかみ代の寸法を測定した。測定方法は、試験体(シートロール包装体100)において、シートロール20の側面23が対面する(密着する)包装袋10の対面部分を指でつまみ、つまみ取れた部分の長さを、JIS1級に準拠した金尺定規(シンワ測定社製、直尺シルバー15cm)で測定する。
【0079】
[タイト性]
試験体(シートロール包装体100)のタイト性を測定した。測定方法は、プッシュプルゲージ(イマダ社製、デジタルフォースゲージZ2-20Nモデル)がセットされた可動式台座(イマダ社製、縦型電動計測スタンドMXシリーズ)に、試験体(シートロール包装体100)をセットする。試験体(シートロール包装体100)をセットする位置は、隣り合う2つのシートロール20、20の境界に対向する包装袋10の対向部分にプッシュプルゲージの端子が当たるように調整する。プッシュプルゲージの端子を包装袋10の表面に接触するまで下げる(端子の直径15mm)。プッシュプルゲージの端子が接触したところを起点(ゼロ点)として、プッシュプルゲージを包装袋10の内側へ20mm下降させる。プッシュプルゲージを20mm下降させるまでにかかった最大圧力(kgf)を測定し、タイト性を評価した。
【0080】
[積み上げ試験]
試験体(シートロール包装体100)について積み上げ試験を行った。試験方法は、比較例1を除き、試験体(シートロール包装体100)を横置きにして(包装袋10の正面13と背面14が対向する第1方向が上下方向になるように)2個以上積み上げ、積み上げた試験体が崩れたときの、崩れる直前の積み重ね数(個)を測定した。なお、比較例1については、試験体(シートロール包装体100)を縦置きにして(包装袋10の天面11と底面12が対向する方向が上下方向になるように)2個以上積み上げた。積み上げ試験の評価基準は、積み重ね数(個)が4個以上ときは極めて良好とし、2個~3個のときは良好、2個未満のときは不良とした。
【0081】
[取り出し性]
試験体(シートロール包装体100)について、取出し性を測定した。試験方法は、上記の積み上げ試験と同じ条件で、試験体(シートロール包装体100)を3個積み重ね、積み重ねた最上段の試験体(シートロール包装体100)を抜き取ったときの、取り出し易さ(取出し性)を評価した。取出し性の評価は以下の基準で行った。
〇(良好):積み重ねた試験体を崩さずに抜き取れた
×(不良):抜き取る際に積み重ねた試験体が崩れた
【0082】
以下、実施例及び比較例について、説明する。
【0083】
[実施例1]
シートロール20の配置が、持手部11aの長手方向(X方向)に対してシートロール20の幅方向(W方向)が平行(以下、単に平行という)となるように、シートロール20を包装袋10に収容した(図1参照)。シートロール20は、巻密度が0.84であった。シートロール20を収容した包装袋10は、つかみ代の寸法が0mm、タイト性が1.24kgfであった。この試験体(シートロール包装体100)について、積み上げ試験、取出し性を、評価した。結果を表1に示す。
【0084】
[実施例2]
持手部11aの長手方向(X方向)に対してシートロール20の幅方向(W方向)が交差する(以下、単に交差という)ように、シートロール20を包装袋10に収容した(図5参照)以外は、実施例1と同様に、評価した。結果を表1に示す。
【0085】
[実施例3]
巻密度が0.98であり、タイト性が1.45kgfであった以外は、実施例1と同様に、評価した。結果を表1に示す。
【0086】
[実施例4]
シートロール20の配置が交差する以外は、実施例3と同様に、評価した。結果を表1に示す。
【0087】
[実施例5]
巻密度が1であり、タイト性が1.48kgfであった以外は、実施例1と同様に、評価した。結果を表1に示す。
【0088】
[実施例6]
シートロール20の配置が交差する以外は、実施例5と同様に、評価した。結果を表1に示す。
【0089】
[実施例7]
つかみ代の寸法が5mmであり、タイト性が0.89であった以外は、実施例5と同様に、評価した。結果を表1に示す。
【0090】
[実施例8]
シートロール20の配置が交差する以外は、実施例7と同様に、評価した。結果を表1に示す。
【0091】
[実施例9]
巻密度が1.1であり、タイト性が1.63であった以外は、実施例1と同様に、評価した。結果を表1に示す。
【0092】
[実施例10]
シートロール20の配置が交差する以外は、実施例9と同様に、評価した。結果を表1に示す。
【0093】
[実施例11]
つかみ代の寸法が5mmであり、タイト性が0.98であった以外は、実施例9と同様に、評価した。結果を表1に示す。
【0094】
[実施例12]
シートロール20の配置が交差する以外は、実施例11と同様に、評価した。結果を表1に示す。
【0095】
[実施例13]
巻密度が1.16であり、タイト性が1.71であった以外は、実施例1と同様に、評価した。結果を表1に示す。
【0096】
[実施例14]
シートロール20の配置が交差する以外は、実施例13と同様に、評価した。結果を表1に示す。
【0097】
[実施例15]
つかみ代の寸法が5mmであり、タイト性が1.03であった以外は、実施例13と同様に、評価した。結果を表1に示す。
【0098】
[実施例16]
シートロール20の配置が交差する以外は、実施例15と同様に、評価した。結果を表1に示す。
【0099】
[実施例17]
巻密度が1.49であり、タイト性が2.21であった以外は、実施例1と同様に、評価した。結果を表1に示す。
【0100】
[実施例18]
シートロール20の配置が交差する以外は、実施例17と同様に、評価した。結果を表1に示す。
【0101】
[実施例19]
つかみ代の寸法が5mmであり、タイト性が1.33であった以外は、実施例17と同様に、評価した。結果を表1に示す。
【0102】
[実施例20]
シートロール20の配置が交差する以外は、実施例19と同様に、評価した。結果を表1に示す。
【0103】
[実施例21]
巻密度が1.53であり、タイト性が2.26であった以外は、実施例1と同様に、評価した。結果を表1に示す。
【0104】
[実施例22]
シートロール20の配置が交差する以外は、実施例21と同様に、評価した。結果を表1に示す。
【0105】
[実施例23]
つかみ代の寸法が5mmであり、タイト性が1.36であった以外は、実施例21と同様に、評価した。結果を表1に示す。
【0106】
[実施例24]
シートロール20の配置が交差する以外は、実施例23と同様に、評価した。結果を表1に示す。
【0107】
[実施例25]
巻密度が1.75であり、タイト性が2.59であった以外は、実施例1と同様に、評価した。結果を表1に示す。
【0108】
[実施例26]
シートロール20の配置が交差する以外は、実施例25と同様に、評価した。結果を表1に示す。
【0109】
[実施例27]
つかみ代の寸法が5mmであり、タイト性が1.56であった以外は、実施例25と同様に、評価した。結果を表1に示す。
【0110】
[実施例28]
シートロール20の配置が交差する以外は、実施例27と同様に、評価した。結果を表1に示す。
【0111】
[実施例29]
巻密度が0.7であり、タイト性が1.04であった以外は、実施例1と同様に、評価した。結果を表1に示す。
【0112】
[実施例30]
シートロール20の配置が交差する以外は、実施例29と同様に、評価した。結果を表1に示す。
【0113】
[実施例31]
つかみ代の寸法が0.5mmであり、タイト性が0.57であった以外は、実施例1と同様に、評価した。結果を表1に示す。
【0114】
[実施例32]
シートロール20の配置が交差する以外は、実施例31と同様に、評価した。結果を表1に示す。
【0115】
[実施例33]
つかみ代の寸法が7.5mmであり、タイト性が0であった以外は、実施例1と同様に、評価した。結果を表1に示す。
【0116】
[実施例34]
シートロール20の配置が交差する以外は、実施例33と同様に、評価した。結果を表1に示す。
【0117】
[実施例35]
つかみ代の寸法が10mmであった以外は、実施例33と同様に、評価した。結果を表1に示す。
【0118】
[実施例36]
シートロール20の配置が交差する以外は、実施例35と同様に、評価した。結果を表1に示す。
【0119】
[実施例37]
つかみ代の寸法が0.5mmであり、タイト性が0.87であった以外は、実施例3と同様に、評価した。結果を表1に示す。
【0120】
[実施例38]
シートロール20の配置が交差する以外は、実施例37と同様に、評価した。結果を表1に示す。
【0121】
[実施例39]
巻密度が0.98であった以外は、実施例37と同様に、評価した。結果を表1に示す。
【0122】
[実施例40]
シートロール20の配置が交差する以外は、実施例39と同様に、評価した。結果を表1に示す。
【0123】
[実施例41]
つかみ代の寸法が10mmであった以外は、実施例39と同様に、評価した。結果を表1に示す。
【0124】
[実施例42]
シートロール20の配置が交差する以外は、実施例41と同様に、評価した。結果を表1に示す。
【0125】
[実施例43]
つかみ代の寸法が7.5mmであり、タイト性が0.48であった以外は、実施例5と同様に、評価した。結果を表1に示す。
【0126】
[実施例44]
シートロール20の配置が交差する以外は、実施例43と同様に、評価した。結果を表1に示す。
【0127】
[実施例45]
つかみ代の寸法が10mmであり、タイト性が0.35であった以外は、実施例5と同様に、評価した。結果を表1に示す。
【0128】
[実施例46]
シートロール20の配置が交差する以外は、実施例45と同様に、評価した。結果を表1に示す。
【0129】
[実施例47]
つかみ代の寸法が7.5mmであり、タイト性が0.53であった以外は、実施例9と同様に、評価した。結果を表1に示す。
【0130】
[実施例48]
シートロール20の配置が交差する以外は、実施例47と同様に、評価した。結果を表1に示す。
【0131】
[実施例49]
つかみ代の寸法が10mmであり、タイト性が0.39であった以外は、実施例9と同様に、評価した。結果を表1に示す。
【0132】
[実施例50]
シートロール20の配置が交差する以外は、実施例49と同様に、評価した。結果を表1に示す。
【0133】
[実施例51]
つかみ代の寸法が7.5mmであり、タイト性が0.56であった以外は、実施例13と同様に、評価した。結果を表1に示す。
【0134】
[実施例52]
シートロール20の配置が交差する以外は、実施例51と同様に、評価した。結果を表1に示す。
【0135】
[実施例53]
つかみ代の寸法が10mmであり、タイト性が0.41であった以外は、実施例13と同様に、評価した。結果を表1に示す。
【0136】
[実施例54]
シートロール20の配置が交差する以外は、実施例53と同様に、評価した。結果を表1に示す。
【0137】
[実施例55]
つかみ代の寸法が7.5mmであり、タイト性が0.72であった以外は、実施例17と同様に、評価した。結果を表1に示す。
【0138】
[実施例56]
シートロール20の配置が交差する以外は、実施例55と同様に、評価した。結果を表1に示す。
【0139】
[実施例57]
つかみ代の寸法が10mmであり、タイト性が0.52であった以外は、実施例17と同様に、評価した。結果を表1に示す。
【0140】
[実施例58]
シートロール20の配置が交差する以外は、実施例57と同様に、評価した。結果を表1に示す。
【0141】
[実施例59]
シートロール20のシート22の米坪を20.5g/mとした以外は、実施例55と同様に、評価した。結果を表1に示す。
【0142】
[実施例60]
シートロール20の配置が交差する以外は、実施例59と同様に、評価した。結果を表1に示す。
【0143】
[実施例61]
タイト性が0.54であった以外は、実施例57と同様に、評価した。結果を表1に示す。
【0144】
[実施例62]
シートロール20の配置が交差する以外は、実施例61と同様に、評価した。結果を表1に示す。
【0145】
[実施例63]
つかみ代の寸法が7.5mmであり、タイト性が0.61であった以外は、実施例25と同様に、評価した。結果を表1に示す。
【0146】
[実施例64]
シートロール20の配置が交差する以外は、実施例63と同様に、評価した。結果を表1に示す。
【0147】
[実施例65]
つかみ代の寸法が10mmであり、タイト性が0.84であった以外は、実施例63と同様に、評価した。結果を表1に示す。
【0148】
[実施例66]
シートロール20の配置が交差する以外は、実施例65と同様に、評価した。結果を表1に示す。
【0149】
[比較例1]
シートロール20の配置が、包装袋10の天面11に対してシートロール20の端面24が対面するように(以下、垂直という)、シートロール20を包装袋10に収容し、試験体(シートロール包装体100)を縦置きにして(包装袋10の天面11と底面12が対向する方向が上下方向になるように)2個以上積み上げた(図8図9参照)以外は、比較例1と同様に、評価した。結果を表1に示す。
【0150】
【表1】
【0151】
【表2】
【0152】
【表3】
【0153】
【表4】
【0154】
【表5】
【0155】
【表6】
【0156】
【表7】
【0157】
表1~7より、シートロール20の配置が平行または交差するようにシートロール20を包装袋10に収容したシートロール包装体100は、積み上げ試験、取出し性はいずれも良好であった(実施例1~66)。
【0158】
これに対して、シートロール20の配置が垂直となるようにシートロール20を包装袋10に収容したシートロール包装体100は、取出し性が不良であった(比較例1)。
【0159】
これらの結果から、シートロールの径方向の側面が包装袋の前記天面と対面するように、シートロールが包装袋に収容されたシートロール包装体は、山積みに積み上げても荷崩れしにくく、山積みから取り出しやすいことが判った。
【0160】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
【符号の説明】
【0161】
100 シートロール包装体
10 包装袋
11 天面
11a 持手部
12 底面
13 正面
14 背面
15 側面
16 側面
20 シートロール(トイレットロール)
21 中空コア(紙管)
22 シート(トイレットペーパー)
23 側面
24 端面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9